綾「陽子とデート……!?」【安価】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/06/12(水) 19:46:39.88 ID:vzyX6Bnro
陽子「なー綾ぁ。遊園地のチケット二枚貰ったんだけどさ、一緒に行かない?」
綾「ゆうっ……!? もう、陽子のバカッ!」
陽子「いよいよなんで!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1560336399
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 19:48:00.38 ID:vzyX6Bnr0
陽子「あぁ、有名なデートスポットだったんだ。知らなかったよ〜」
綾「しれっと誘うからビックリしたじゃない。そういう気があるのかと……」
陽子「そんな回りくどいことしないよ〜。誘うなら正々堂々、正面から!」
綾(そっか、まぁそれこそ陽子っぽいわね……って、今私、正面から誘われてる、ってことは……!)
綾「やっぱりそういうつもりなんじゃない! 陽子のジゴロ! スケコマシ〜!!」
陽子「だから何でだよー!?」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 19:48:44.53 ID:IP/JrvJ1o
改行した方が読みやすいよ
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 19:48:50.65 ID:vzyX6Bnr0
綾(待ち合わせ、朝八時半……)

綾(た、楽しみ……!)

綾(一緒に行けば恋が叶う、ってもっぱら噂の遊園地。それを陽子と……!)

綾(どんな所回ろうかしら、どんな服着て行こうかしら?)

綾(あぁ、ワクワクが止まらないわ……)

綾(…………)

綾(い、いや、陽子と行くのが楽しみってことじゃなくて、陽子はただ一緒に来てもらうだけだから……!)

綾(……誰に言い訳してるのかしら)

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 19:49:52.39 ID:vzyX6Bnr0
>>3 ご指摘ありがとうございます

陽子「……あっ、いたいた! おーい綾〜!」

綾「お、おはよ、陽子……」フラフラ

陽子「なっ、どうした綾!?」

綾「六時から、ずっと直立で待ってた……」

陽子「六時!? 待ち合わせって八時半だったじゃん!?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 19:50:24.42 ID:vzyX6Bnr0
綾「寝る前に見た占いで『悪手を打ってしまう』って出たから、もし普通通りに行ったら遅れちゃうかもって思って……」

陽子「却ってそれが悪手になっちゃってるよ綾」

綾「でも遅れるよりはいいでしょ……?」

陽子「なんという律義さ……」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 19:51:38.52 ID:vzyX6Bnr0
陽子「しかし、早く来ても結局開くまで待たなきゃいけないんだなぁ」

綾「そういえば待ち合わせの十五分前に来たわね、どういう風の吹き回し?」

陽子「そんな扱いかよ! いや綾は待ち合わせの何分も前に来るって知ってるから、それに合わせようかなぁって。流石に二時間前は予測つかなかったけど……」

陽子「あー暇だなぁ。綾、そんな長い時間よく一人で待てるね」

綾「こうやって待つ時間も悪くないもの。これから何をしようって考えるだけでわくわくしてこない?」

陽子「あぁ、修学旅行シンドローム!」

綾「あれってそういう名前なの!?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 19:52:23.72 ID:vzyX6Bnr0
陽子「それで、綾は何にシンドロってるの?」

綾「何その略し方……」

綾「……一つ、どうしても行きたい場所があるの。>>10、なんだけど」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 20:02:00.68 ID:s/d2UpG00
うさぎのいるカフェ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 20:06:40.83 ID:z7JUEtal0
こけしハウス
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 20:15:04.05 ID:vzyX6Bnro
綾「こ、こけしハウスに行きたくて……!」

陽子「……え、シノの家? 遊園地に来てまでなんで?」

綾「違うわよ。ほら地図のここ」

陽子「なになに、『ドキドキハラハラこけしハウス』……」

綾「有名なスポットの一つなの! ここに入った二人は、より強固な絆で結ばれるらしいわ!」オトメノメー

陽子(……どっからどー見たって綾の大嫌いなお化け屋敷だけど)

陽子(こうなった綾を止めるのは、多分無理だ……)
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 20:22:53.42 ID:vzyX6Bnro
アナウンス【間もなく開園でございます……】

綾「もうすぐね!」

陽子「あ、あのさ、綾。まずは定番のアトラクションからの方が……」

綾「こけしハウスはここの定番よ?」

陽子「それだけ楽しみなら後にとっといた方が……」

綾「それじゃああっという間に列が出来ちゃうわ! 早いうちから行かないと!」

陽子(なんで地雷を踏む時に限ってこんなにも意思が固いんだ!?)
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 20:29:21.36 ID:vzyX6Bnro

 十数分後……

綾「……………………」

陽子「え、えっと……」

綾「……………………」プルプル

陽子「あ、あれだな! 早く抜け出そうという意思がシンクロして、より強固な絆が芽生えたな!」

綾「……………………」プルプル

陽子「で、でもアリスなら『シノがいっぱーい!』って、却って喜んだりしそうだよな、あはははははは!」

綾「……シノ,コワイ……」

陽子(あのシノさえ怖がるようになるなんて……)

陽子(そっとしておいてあげよ)
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 20:32:38.69 ID:vzyX6Bnro
陽子「もう大丈夫?」

綾「ごめんなさい、迷惑かけちゃって……」

陽子「いいっていいって! まだ時間はたっぷりあるんだし!」

陽子「それでより、他に行きたい所は?」

綾「私ばっかり悪いわ。順番っこに行きましょ」

陽子「いいの? ありがとっ。じゃあ私は>>16 にしよっかなぁ」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 20:50:20.45 ID:IP/JrvJ1o
コーヒーカップ
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 20:50:26.30 ID:LTxApSkhO
お化け屋敷
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 20:51:50.65 ID:s/d2UpG00
射的場
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 20:55:53.98 ID:vzyX6Bnro
陽子「お化け屋敷にしよっかなぁ!?」

綾「!? !?!?!?!?!?!?!??!?!?!?!??!?!?!?!?」

陽子「人殺しを見るような目で見ないでよ……」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 21:02:42.38 ID:vzyX6Bnro
誤字のせいで陽子が衛門みたいに……

陽子「いや、これには訳があるんだよ! 綾のためを思ってなんだ!」

綾「私のため……?」

陽子「ほら、折角の定番スポットなんだから、楽しめなきゃ損だろ? だから何度も行って、綾の心を慣らしてしまおう、ってわけ!」

綾「絶対嫌よ!? あんな所、一度生きて出られただけ奇跡よ! 二度入ったら絶対無事じゃ済まないわ、よくて即死よ!」

陽子「悪かったら何になるんだ」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 21:04:06.21 ID:vzyX6Bnro
陽子「大丈夫だよ綾〜。ほら、出口から人がたくさん出てる」

綾「でも、私もあの人達と同じ結末を迎えられるとは限らないじゃない!」

陽子「じゃあ綾がそうなるように、しっかり綾の傍にいて守ってあげるからっ」

綾「まも……そ、そんな甘言には惑わされないわ!」

陽子「甘言て」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 21:06:30.52 ID:vzyX6Bnro
陽子「じゃー分かった! もし一緒に来てくれたら、私も一つ、何でも言うこと聞く!」

綾「! な、何でも……!?」

陽子「おみやげ全部奢りでも、疲れたらおんぶでも何でも!」

綾「そ、そんなみっともない真似しないわよ! ……でも、本当なのね?」

陽子「私に二言はない!」

綾「……そ、そこまで言うなら、もう一回付き合ってあげるわ」

綾「その代わり、その、ちゃ、ちゃんと守ってよね、陽子!」

陽子「それがお願い?」

綾「備え付けに決まってるじゃない」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 21:11:23.84 ID:vzyX6Bnro
陽子「次、私たちの番だな」

綾(こ、怖い……! 今からでも逃げ去りたい……!)

陽子(綾、不安そうだな)

陽子(ここまで引っ張ったんだから、私が何かして落ち着かせないとな)

陽子(>>25 をしよう)
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 21:11:53.96 ID:LTxApSkhO
ハグ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 21:12:00.24 ID:zFVyYyi2O
ドリブル
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 21:12:09.96 ID:XwxbAVbfO
お姫様抱っこ
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 21:19:29.11 ID:vzyX6Bnro
陽子「綾〜」

綾「何……!? よ、よよ、ようこ!?!?」

陽子「こうしたら、一層守ってる感じがしていいかなぁ、って。どう?」

綾「ば、バカなことしないで! 今すぐ降ろしなさい!//」

陽子(綾、こういうこと好きだと思ってたんだけど、宛が外れたかなぁ……)
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 21:26:45.53 ID:vzyX6Bnro
陽子(分かった! 王子様のセリフもなしにお姫様だっこはするなってことだな! 綾ってば、ハードルが高いなぁ)

陽子「綾……」

綾「な、何//」

陽子「まるで雪のように軽く儚げなその姿、スゴく魅力的だよ」

綾「」ボフンッ

陽子「これなら綾のお眼鏡に……あれ、綾? 綾!? 雪が溶けそうな位暑いぞ!?」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 21:41:40.35 ID:vzyX6Bnro
【正午、レストラン】

綾「もう、陽子のバカ!」プクー

陽子「ごめん! 悪気はなかったんだ!」

綾「それは分かってるけど、でも……」

綾「あんなに突然抱っこなんて、心臓に悪いわよもう……抱かれる側にも心の準備がいるのよ……悪くなかったけど……」ボソ

陽子(ここからじゃ聞こえないけど、あれはきっと、相当呪詛をばらまいてる……)

陽子(どうにかして機嫌を直す方法を……!)>>31
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 21:47:35.48 ID:IP/JrvJ1o
ものまね
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 21:47:41.79 ID:xoeBH+1MO
ハグ
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 21:47:53.95 ID:SX1fXKPmO
アーン
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 21:54:03.26 ID:vzyX6Bnro
陽子(美味しいものの機嫌を直す力は万人共通!)

陽子(私のご飯を分けたら、少しは機嫌直してくれるかな?)

綾「はむ……ん、ここのサンドイッチおいしい……」

陽子「あ、綾! 私のスパゲッティも食べる?」

綾「いいの? じゃあちょっとだけ」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 21:58:43.12 ID:vzyX6Bnro
綾「あ、でもフォーク、陽子の分しかないわね」

陽子「ほんとだ、じゃあちょっと待ってて」

陽子「っと、よし巻けた! はい、あーん」

綾「あー……!?」

陽子「あれ。やっぱりいらないの?」

綾(わざとなの!? さっきからなす事全部分かっててやってるの!?)
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 22:04:31.06 ID:vzyX6Bnro
綾(……ま、まさか。陽子がそんな含みを持つ真似、するはずないわ)

綾(じゃあどうして……はっ)

綾『……今私、正面から誘われてる、ってことは……!』

綾『……抱かれる側にも準備はいるのよ……』

綾(あの時はただ自意識過剰だと思って流してたけど、もしかして陽子……)

綾(本当にデートとして、私を誘ったの……!?)
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 22:10:54.68 ID:vzyX6Bnro
綾(待ち合わせに早く来たのも、デートなら至って普通なこと)

綾(こけしハウスで急にお姫様抱っこしたのも、付き合ってるなら、別に不自然なことじゃない)

綾(それに私が『準備がいる』って言ったから、少しずつ距離を近づけていく方法に変えた……)

綾(ちょ、ちょっと待って、それじゃあ陽子は……)


綾(私のことが、好きってこと……?)
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 22:13:38.91 ID:vzyX6Bnro
陽子「綾〜、あやさーん……」

綾「はっ! な、な、何、何か、どうかされたのでございますか陽子」

陽子「そっくりそのまま返すよそのセリフ」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 22:24:21.40 ID:vzyX6Bnro
陽子「スパゲッティ、食べるなら温かい内がいいよって思って。どうする?」

綾「そ、それはっ……」

綾(これを断るってことは、親密になるなと暗に言うようなもの)

綾(それを素直になれずに突っぱねちゃったら……)

綾「……あ、あーん……//」

陽子「オッケー。はい、あーんっ」

綾(これは陽子のため、陽子のためなんだから! 嬉しいのは気のせい、頬が赤いのはスパゲッティが熱いせいなんだからっ!)

綾(……ミートソースなのに、ほんのり甘い……)
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/06/12(水) 22:28:18.64 ID:vzyX6Bnro

陽子「あ〜美味しかったぁ。遊園地の中だけしか食べれないなんて、勿体ないなぁ」

陽子「ところで、綾、次はどこ行きたい?」

綾「と、取りあえず、怖くないところかしら……」

陽子「あははっ、そのせいで午前中ずっと散々だったもんな」

綾(半分はあなたのせいよっ!//)

陽子「んー、じゃあ>>40 とかよくない?」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/12(水) 23:32:16.16 ID:3/539e+hO
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