須賀京太郎は静かに暮らしたい 咲「α章?いつの話?」【咲-Saki-安価】

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185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 14:56:31.11 ID:mTQAqSxt0
「命令」ではなく「お願い」ならばと言って、玄さんの心理的障壁を取り除いたやつがいるじゃあないか…
きさまのことだ新子憧ッ!
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/02(火) 08:32:31.01 ID:y72q75kA0
戦犯アコチャー
体で償え
187 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 22:47:25.89 ID:I6p6CIVT0
>>183-184
これでなんか笑ってしまって更新しなきゃ(使命感)と思えた

今日は阪神勝ったしSS書いても許されるやろ、うん

大和ファンとしてはタイムリー打つ活躍もしてたし結果的に阪神は勝ったしで満足 なおスクイズ失敗
188 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 22:53:08.42 ID:I6p6CIVT0
翌日……

〜阿知賀滞在・6日目〜

―阿知賀女子麻雀部―


玄「ねぇねぇ京太郎くん〜♥ 」 イチャイチャ

京太郎「なんです、玄さん」

玄「えへへ、呼んでみただけなのです」 ニコッ

京太郎「……フフフ」



                -―――-
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    |     i    {     |    |   l   /: : |: :|
    |     |    {     |    l    \{: : : |: :|
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             . .――┴: <: : : `ヽ、
         , . : :´: : : : : : : : : : : : : <: : : `ヽ
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      .´: : : : : : : : : : ∧: : : : : : : : : : : : :ヽ: : jヽ: : : : ヽ
    ´: : : : : : : : : : : / ヽ : : : : : :ヽ : : : : ヽ:/: ハ: : : : : ヽ
   /: : : : : : : /: : :/:/  ヽ: : : : :}:ハ: : : : : :V: :ハ : : : : : ヽ
   /: : : : : : : :ハ:_:{:{   i:イ: ̄:7ート、: : : : ': /: :}: : : : : : :ハ
   {:{: : : : : :ィl´V: :ハ:{   jノj:/j:ノ }:ハ: : : :!/: : }: : : : : : : : ,
.  {:{; : : : :/: :.{ ヽ:ヽゝ  ノノ  ノニzzj_ V: : }: : 〃: : : : : : : : :',
   iハ: : : : : N _三_       "ん/:心ヾ}: :N:ノ:/ : : : : : : : : : ハ
   ヽ ヽ:ト: i:ヽ〃ん/心      込//ソ "!: } V1: : : : : : : : : : :ハ
    ヽ ヽ\: ゝ弋//:ソ          ̄  }: } ノ } : : : : : : : : : : : '
         {: :ハ   ̄   '      :':':':   }: }イ::::\: : : : : : : : : :!:',
       l: :.ハ :':':':  、__ ー一、   U :/::::::::::::::::::\: : : : : : }:.}    う、うん……
          !: :{::ヽ     (    )   イ:./:::::::::::::::::::::::::ヽ: : : : ハ:}
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189 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:00:14.94 ID:I6p6CIVT0

憧「な、なんか……明らかに、今日のふたり…おかしくない…?」 ヒソヒソ

穏乃「だ、だよね……」 ヒソヒソ

灼「距離感がおかし…」 ヒソヒソ

宥「そうかなぁ〜?前からずっと仲良しさんだと思うけど…」

憧「いや……なんか今日はレベチって言うか…」 ヒソヒソ

穏乃「いつもはめんどくさそうにしてる須賀さんが全然嫌そうな顔してないですし……」 ヒソヒソ

灼「確かに……。……何かあった?」 ヒソヒソ

宥「あ……。そういえば、昨日からふたりはお付き合いしてるんだよ〜」 ポヤーン

: |: : |: : : |: : :____: : : : : :/: :. : :./ :}ア∧:\:. : : :. : : :.|
: |: : |: : : |/:. : : : :.X :/}: :/:. :.://}:./  〈 : /| : : : i : |、
: |: : |: : : |:, :./)/)/ ̄}:/}: : /  ≠ミ  ∨:.| : : : | : |: \
: |ミ |: : : |//ア⌒ヾ  / :}: /   '|: r :|   : :.| : : : l: /\: :\
: |、 |: : : |   : 「 :|   }/    | 」:l   {: :| : : /|/  丶: :丶
: |  |: : : |   |  」 :|         乂シ  {: :| : /: |     : : ::
: |  |: : : l    乂__,ソ       /////,: : イ: : |     |: : :|   [] 〔rァ〕
: |丶|: : : |//////       ′      ′: |: : :|     |: : :|   o  o′
: |ゞ |: : : |       〜 ー〜ヘ⌒        从: |: : :|     |: : :|
: l:.〕i|: : : |      .′       \|    /:. : :.|: : :|     |: : :|
八:.:.|: : : ト      l           |   /:|: : : : :|: : :|     |: : :|
: : \: : 八   〕ト !          ノ. . : : : |: : : : :|: : :|\   |: : :|
: :. : :.\: : \    ≧=-  r<:. : : : : : :.|: : : : :|: : :|:. :.\  |: : :|



    /:/ /: :/: : :イ\:// /    /:/ : : : : : ノ: : : : : : :
    {/ {: : {: : /ハ:ハ:\ {     /:/: : : : :ノ:ノ: : : : : : : :
      l  i: :ハ:/:!/7c=ミヽ   ノ/: : : :ノ:ノ:ノ: : : : : : : :/
      ∨ V:ハ ん///゙    zヒ三/ァ'-<: : : : : : //
          /:/ 辷:ソ     7C≧、ノ /: : /://: :
          /:/ ""        ん///ハ /ィイ彡: /:/:
        _{:ハ     ´      辷z:ソ ノ /:/⌒Yイ: : :
      /::/.{:{..\            ""   /:/   ノ/: ;/: :  
    イ:::::::i....{{.../r\ ヽニ>     u  ,.、/:/..イ /:/'/: :    えっ!!???
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| :::::::::::リヽ::ィ斥//i     Vリ|::::::::.
| :::::::::::|:::::::ゝ弋cり     ,,, ::::::::::.
| ::::::::f^|:::::::::| ,,,        从::::ヽ    は…初耳…
| |:::::人j::::::::::: υ  r  ,  /:|:::::::/
リ\:::::::ヽ:::::::ト   __ <:;:::/}::/
   ー=─-ト   |_,、_,、_
   /  ̄ | \__/ //   ヽ
  /     ` ー─イ/   /
/          //  V    :.
190 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:03:57.59 ID:I6p6CIVT0

憧「え、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっとまって!!」

憧「付き合ったの!!???玄と須賀って!!???」

玄・京太郎「!!」 ビクッ

京太郎「んなッ!!だ、誰がそのことをッ!!??」

穏乃「い、今宥さんが……」

玄「お、おねーちゃ〜ん!!京太郎くんが秘密にしたがるから、言わないでねって言ったのに〜!」

宥「あ……」

宥「ごめんなさい……忘れちゃってた…」

京太郎「だーーーーーーーーッッ!!!!なんてことを暴露してくれたんだッ!!!」

灼「い、いや……。宥さんに言われなくても、直に気付いてたと思…」

穏乃「二人の距離感が明らかに前と違いますしね……」

京太郎「えッ」

玄「そ、そうかな〜?」 テレッ
191 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:10:04.54 ID:I6p6CIVT0

憧「ちょっともう、玄〜!!」

憧「なんでそんな大事なこと秘密にしようとするのよ〜!!」 

玄「ご、ごめんね〜……私は、みんなに「重大発表があります!」って言って堂々と知らせたかったんだけど……」

京太郎「……」 ムスッ

玄「京太郎くんが、からかわれるのが嫌だから隠したいって……」

憧「や〜そんなこと言っても、それは言わなきゃダメでしょ〜」

玄「ご、ごめんなさい」

穏乃「いや、謝らなくていいんですけど……」

穏乃「えっ、ホントに付き合ってるんですか?お二人……」

玄「うんっ!ね、京太郎くん?」

京太郎「……」 コクリ

穏乃「うおおおおおおおおお!!!!!!マジでかーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!」

憧「ヒューヒュー!!」

灼「おめでと……」

宥「二人とも仲良しでなによりだよ〜」 パチパチパチパチ



京太郎「ああああああああああああ!!!!!こうなることを予見していたから知られたくなかったのだッ!!」
192 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:13:03.45 ID:I6p6CIVT0

玄「ご、ごめんね……でも、おねーちゃんには言っておかないと、と思って…」 ウルッ

京太郎「!」 ドキッ

京太郎「……ま、許しますがね」 

玄「うぅ……ありがとう…」

京太郎「……」 ナデナデ

玄「……えへへっ」 ギュッ

京太郎「ちょっ、み、みんなが見ているんですよッ」 アセアセ



憧「ちょっ!!見せつけすぎでしょっ!!!」

穏乃「うわああああ……し、刺激が強いぞーーーーーー!!!!」 カァァァァ

灼「ラブラブすぎな…?」

京太郎「いや……。これはただ自責の念に駆られている玄さんを慰めようとしただけで……」 アセアセ

憧「またまたー!」 ヒューヒュー

穏乃「はぇ〜……付き合うってこんな感じなんだ〜……」

灼「なんか…異次元感…」

京太郎「ぐぎぎ……」 プルプル
193 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:18:02.46 ID:I6p6CIVT0

憧「へぇ〜……それにしてもこんなに早くくっつくとはねえ……」

穏乃「赤土さんが戻ってくるまでにカップル成立するとは思わなかったよ〜」

灼「意外な結末…」

宥「妥当だよ〜」

玄「えへへ」 テレテレ

京太郎「……フン」

憧「ねえねえ、告白はどっちからしたわけ?」

憧「やっぱ玄?それとも意外に須賀の方から?」

玄「あ、それは……」

穏乃「というか、須賀さんが玄さんと両想いだったことにまず驚きだよ〜」

京太郎「両想いに「させられた」のだ」

憧・穏乃「え?」
194 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:21:42.60 ID:I6p6CIVT0

京太郎「君たちのところの監督が作った「アプリ」の効果でね……玄さんを「好きに」させられてしまったんだよ」

憧・穏乃・灼「!!????」

憧「ちょ、えええええええっ!!!????」

穏乃「あ、「アプリ」使っちゃったんですかっ!!??玄さんっ!!????」

玄「う…うん……」 シュン

憧「な、なるほど……「自分を好きになるように」…って「お願い」しちゃったわけね…」

灼「え……それはいいの…?」

穏乃「えっ、えぇ〜……そ、それはちょっとやりすぎじゃあ」

玄「や…やっぱりそうだよね…」

憧「う、う〜ん……」
195 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:25:21.52 ID:I6p6CIVT0

憧「や〜……玄のこと応援したい気持ちはあったんだけど、恋の公取委とかあったら捕まるヤツよそれ」

穏乃「え?どういう意味?」

憧「いや……反則でしょそれは〜…ってこと」

玄「つ…つい魔が差しちゃって……」 シュン

宥「魔が差したなら仕方ないね〜」

憧「いやいやいや……須賀的にはどうなのよ、それ…」

京太郎「ん?俺か…。俺は別段気にしていないよ」

穏乃「えっ、そんな軽い感じなの須賀さん」

京太郎「いや……初めは「やってくれたな」と怒りが湧いてきたがね」

京太郎「次第に……その…気持ちが伴ってきたので……許した」

灼「許すんだ…」

憧「まぁ確かに、「惚れたら負け」ってとこはあるけど……」
196 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:32:09.32 ID:I6p6CIVT0

京太郎「まぁ……基本的に俺はポジティブな性格なのだ」

京太郎「考えてみるといい……。そもそも阿知賀で君たちの練習相手を務めてやったり、松実館で働いたり…なんてことは最初から望んでいたわけじゃあない」

京太郎「「アプリ」の効果で強制的に「そういう気持ち」にさせられているというだけだ」

灼「確かに…」

穏乃「赤土さんに無理やり連れてこられたわけだしね……」 ハハハ

京太郎「そして…「そういう気持ち」になってしまっている以上、反発心を揺り起こしてアンビバレンスを抱えたところでストレスを感じるだけだろう」

京太郎「その「気持ち」が不可逆である以上、俺はその状態で普段通りに生きていくだけだよ」

穏乃「お〜!確かにすっごいポジティブ思考!!見習いたいっ!!!」

宥「穏乃ちゃんもそんな感じだよ〜」

穏乃「えっ、そうですかねっ!!??やったっ!!」

憧「ふぅ〜ん………まぁ、本人が納得ずくならいいとは思うけど…」

京太郎「納得しているさ」

197 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:43:04.40 ID:I6p6CIVT0

京太郎「だから、あまり玄さんを責めないでやってくれるかい?彼女がかわいそうになる」

玄「きょ、京太郎くん…」

憧「ま、まぁ別に責めようってつもりじゃなかったんだけど……」

灼「……でも、本当にいいの?」

玄「……私も、そこはちょっと……ううん、すごく申し訳ないと思ってるよ……」 シュン

京太郎「いいと言っているじゃあないですか……」

京太郎「今俺が玄さんへの好意を消し去りたいと思うとすれば……それはまるで中学生に戻りたいと考えるのと同じこと…」

京太郎「不可逆的な状態を逆行させたいと思い悩むのはシンプルに無駄な行為ですし……」

京太郎「そもそも……今この時を納得して生きているのに……どうして思い悩む必要がありましょうか」

京太郎「仮に中学生に戻れるマシーンがあったとすれば使いますか?使わないでしょう」

灼「……まぁ、それは」

京太郎「中学時代を偲ぶ気持ちが多少あったところで……現状に満足できているのならそれでいいと考えるでしょう?そういうことなんですよ」

灼「……」
198 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:45:03.38 ID:I6p6CIVT0

憧「ま……キッカケがどうあれ、ふたりが納得しててそれで幸せってならいいと思うけどね」

京太郎「その通りだ」

京太郎「だから玄さん、負い目に感じることなどありませんよ」

玄「わ…分かったよっ」

穏乃「はぇ〜……須賀さんって性格もすっごくイケメンだなぁ……」

京太郎「……よしてくれ。俺はいつだって自分本位だ」

穏乃「って言いきりながら玄さんのことフォローするのもカッコイイ!!」

憧「いい男取られちゃったわね〜、シズー」 フフッ

穏乃「ほんとねっ!!」 アハハ

京太郎「やかましいッ」




     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
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   i !: !:!:j ィ'芹ミ ヽ: ! ィ'芹ミ 'i: !: : : !
   ' i; ;!; !',〈 ゞソ  `  ゞソ" j: :!: : !:!
     !::!: :ト} ......   ,  ....... j: :!: : !ハ
    oハ: :!: ヘ     __    ,イ: :!: : :!:.ハ   …………。
    /:!∧:.!: : !:>ュ、 __ ィ"j: :!:/: : : !: :!!
   /: :レ: !: !: :!: : //i|    i〉: : /:イ: : :!: :i !
   {ハ!: : !: ヽjr''7  >=.<''" ゞ,,/!: : : !: :!: !
   ` 〉"7: : : /r===ミ_,_ィイ===ト !: : : ト、: :!
   / V: : : / .}三三}={三三〈 ,': : :,' ∧: :',
   イ /: : :/ ト==''7 〉ゞ==j!./: : :/ / ',: :i
199 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:52:28.06 ID:I6p6CIVT0
〜夕方〜

―松実館・玄の部屋―



京太郎「ふぅ……。今日は客足が少なくて仕事も少ないのでありがたいですね」

玄「そうだね〜」

京太郎「っと、旅館としては繁盛している方がいいですよね。すみません」

玄「うぅん。私も、こうやって京太郎くんとの時間をたくさんとれるから嬉しいよ〜!」

京太郎「……フフフ。そうですか」

京太郎「あ……そうだ」

玄「?」

京太郎「今夜は晴れの予報ですし……今外を見ても雲一つない。折角ですし、星でも見に行きませんか」

玄「あっ、それいいね〜!!」

京太郎「阿知賀の高校と逆の方向に進んでいくとおあつらえ向きの高台があって……地元民の玄さんなら場所もなんとなくわかるでしょうけど」

玄「うん、ちょっと晩成よりのところだよね〜」

京太郎「そう…。それです……」
200 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:56:38.32 ID:I6p6CIVT0

京太郎「ま…星を見ると言っても、こっちに長く住んでいる玄さんなら見飽きているかもしれませんが……」

京太郎「東京住みの俺からすれば、少し珍しいんですよ。綺麗な星空というのは」

玄「そうだよね〜、都会だとビルの明かりで夜も明るそうだもん」

京太郎「なので、少し付き合っていただきたいのですが……」

玄「全然付き合うよ〜!」

京太郎「フフ……ありがとうございます」

玄「京太郎くん、ロマンチストなところもあるんだね〜」 フフッ

京太郎「須賀京太郎はロマンチックに暮らしたい。そう思う日もあるんですよ」

玄「えへへ、楽しみだなぁ〜」
201 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/04(木) 00:01:20.15 ID:liF5WfR10

京太郎「夕食を済ませたら、その後にでも行きましょうか」

玄「うんっ!」

京太郎「そうそう……。それで、その夕食までも……まだ小一時間ほどありますよね」

玄「うん、そうだね〜」

京太郎「そこでひとつ……。今回はこの須賀京太郎の方から「お願い」をしても…いいですか…?」

玄「えっ!!いいよ〜!!」

玄「どんなお願い??京太郎くんの方からお願いされるなんて、珍しいから嬉しいな〜!」 ワクワク

京太郎「……これを使うのですが」 スッ

玄「……???」
202 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/04(木) 00:04:59.52 ID:liF5WfR10
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     ィリゝヘ    r=====ミ___,ィ=====ュ  |: : : : ト、:..|



京太郎「「耳もみ」用のジェルですよ」

玄「あっ、お耳のマッサージに使うのっ!?」

京太郎「そういうことです」

玄「へぇ〜!そんなのあるんだ〜!!初めて見たよ〜!」
203 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/04(木) 00:15:14.22 ID:liF5WfR10

玄「というか……京太郎くん、そんなもの持ってたの?」

京太郎「ああ……買っておいたんですよ」

玄「えっ、いつの間にっ?」

京太郎「……ま、隙間時間を見つけて…ですかね」

玄「へぇ〜」

アナザー京『ウソ言うなよ。松実玄との下校中におれと交代して「時を止めて」買ってきたくせに』

京太郎(君に身体の支配権を譲るだとか、『宇宙』の「ビギニング・オブ・ザ・ワールド」だとかを話したらややこしくなるだろう…)

アナザー京『そもそも、おれの『ユニバース』をそんなことに使うのもワケわかんねえがな』

アナザー京『下校中に松実玄と一旦分かれて買い物に行けばいいだけのことを……そこまでして松実玄と離れていたくなかったのか?』

京太郎(………)

アナザー京『げッ!!図星かよッ!!』

京太郎(……やかましいッ!!第一、君も「須賀京太郎」の片割れなんだからそういう気持ちくらい分かりそうなものだがねッ)

アナザー京『ワリいがおれは今でも照さん一筋だぜ。どうやらおれに「アプリ」の効果は効いていないらしい』

京太郎(なに?全くか)

アナザー京『ああ、全く。松実玄のことなんざ年の離れた若い女の子程度の認識でしかねえよ』

京太郎(なに……?なぜだ?晴絵の「命令」は君にも効果が及んでいただろう)

アナザー京『恐らく……それは晴絵がおれもてめーもひっくるめた「須賀京太郎」に「命令」をしていたからだな』

アナザー京『それに対して、松実玄の「お願い」はおれじゃあなく……相棒。てめーという人格それ自体だけに好かれたいと思っていたから、おれには効果が及んでねえんだろう』

京太郎(……なるほど)

アナザー京『おれの方の人格については、松実玄は存在しか知らねえだろ。こっちにいる間に表に出て話したわけでもねえしな』

京太郎(……それもそうか。上手くできているものだな……晴絵の「アプリ」は…)

アナザー京『全くだぜ』
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 10:35:27.68 ID:bK01mXaF0
寝落ち…だな
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/04(木) 19:38:01.14 ID:+0iKI4i00
救いに繋がるキーワードは「独創史おにはち」
今夜8時ユーツーブで何かが起こる!?
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 01:17:37.59 ID:Gd6S7Ft40
阪神が勝たないと更新されないのか・・・
207 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:09:22.25 ID:SfP1lUMA0
阪神負けたけどあとちょっとだし頑張るか…
208 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:17:37.19 ID:SfP1lUMA0
   / :/  ...:/:′::/ :.:.:.....:./.:/:!:.:.:.i:..!:.:.....:{:.:.:.:.:.:ハ    /
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  '://:′::/斗:十 |::.::.::.:.:.:.: :}}ハ ::ハ:{:≧ト|:::/  な       な な  ぅ
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.  i :从 ::::{イァ:う{ミト爪ト::::. ! ん):::::ハヽト、:{:|    ほ      ほ ほ  )
.  |.::| : \《 { ::::::: }  ヽ\{ { ::::::::: リ | :::ヽ!   ど     ど ど む
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 八::| :|::::i /i, ,     ,     /i/ , }:::}i::人   __ ノ\
  (__):::l:::::.                 i.:/::::::::厂「{:::::::{    ` ー― ´
 / :{ | :V:入     { ̄`ソ      }/}::::}/::::::l.|:::::::|
 { ::|人::∨::::>...   `      . ィ升|:::/::::::::八::::::{



玄「使い方はばっちりわかったのです!」

京太郎「それじゃあ、お願いしてもいいですか?」

玄「おまかせあれ!」

玄「さっそく、ここに頭をお預けください!」 ポンポン

京太郎「……?」

京太郎「太腿?」

玄「うん!」

京太郎「……??」

京太郎「それは…どういう…?」


                 .. ----  .
             .  ≦        ミ  .
              /    . . . . . . . . . . . .   \
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      ′/..:|..:|、:.:./|:.|{ :|:.:.:.:.ト:{ \:.、:.:.:/ : ヽ:|:.:.. i: .|
      : / ..:i|..:{:.\ |:ハ:{、:.:.:.廴__ 斗<:.:|::.:.:.|:.:|:.:.. |: .
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.      |:|!..:.::,| ..:.トド\ _,   `  z.、__レ|::.:.:.|´j:.:.:..|: .   ( \    / ) {_.}_} r‐
      ,|:{ .::/l| .:小≧==' '^     ´` ̄´`!:.:.: |' }:.:.:..|: . {   \ \/ /    _| |_/ )
     八| :ハ| .:.:{:.i xxx   ,     xxx |:.:.:.:|_,}:.:.:..|: . .i    .>  /    (__  __ ヽ  __
       (__) | .:. 八            |:.:.:.:}V:.:.:..:: . . {   / 〃        | |  ) } (_  ヽ
      .イ   i! .:.:| :i::..     丶 ノ     ,:.:.:./:i::.:.:. :i: . .   { {____.     | |  (_ ノ    )  }
     〃{   .}: :.:.{ :|::::i:>...      イ/.:.:/i:,′:.::.八 : .l  乂 ___ )    ._ノ         (__ノ
     {:i.:{   ハ:.:.:V :::|l:.:.:.}:.r } ̄ __ ノ/:.:./:./:.:.:.:. ::i{: . . {
.    八从 ,: .∧ :.{:::::リ::::::ノ 入_/'i{  /ィ /::/:.:.:.:. /::{:. . . .
       ∨ .:.:.:.\V‐≦ムイ  /》___.ノイ 7:.:.:.:. /廴:.. . .八
       /;..:.:.:.:.:./ \}!  r‐〉ォ´ ̄  }ノ /::.:.:.:./  , ヽ: .∧      ひざまくら!だよっ!
.      /:/ .:.:::::/  ノ{{   '介′   i{ ./::.:.:.:./  /  ∨. ∧
     ノイ ..:.:.:./! く 廴. / .|乂 __人/::.:.:.:./   /    i: : . .:.
    __ノ/ ..:..::厶}/  \ ノ{ /j__ 斗-/::.:.:.. / i /      {: : . ∧
209 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:25:45.91 ID:SfP1lUMA0

京太郎「いや……それは分かりますが」

京太郎「膝枕の体勢でどうやって「耳もみ」してもらえばいいものかな…と」

玄「えーと、まずは私に背中を向けてください!」

京太郎「はい」 クルッ

玄「そして、そのまま仰向けに寝転ぶ感じで頭を乗せてみて!」

京太郎「こうですか」 ポスッ

玄「うん!こんな感じだねっ」

京太郎「縦向きの膝枕…ということですか。珍しいですね」

玄「これなら、両耳を一緒にマッサージできるでしょ?」

京太郎「なるほど?確かにそうですね」

玄「この方が、気持ちいいかなーって思って」

京太郎「違いない」

玄「それに……京太郎くんのお顔を見ながらできるしっ」

京太郎「!」



 二 `丶、`丶、_\__\〉-<⌒
`‐-、 二. `ヽ、 ミ ̄ /⌒シ \
二‐/,ィ┐|=ミ=|  /|_,/l_イ| \  \_
‐ニ| i<  i ,.{  | }/__ 从 、 |` ̄ ̄
二‐ヽ ┘ |     lヾ. } } /从}
ニ ‐'"/   /    |_{;)} レ' ∧{
'  /   /     '" ` `゙ / `
  /    ,      F'′
  ヽ.    \、 L`___l
 _\    ヽ._>┘     ……フフフ
 /了\_ノ
 ◆(
 門|



            '' _.――  ....
        / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、..
     . '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
     / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }     ヽ
   /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......  ',
  /::.:′. .: }:  ヽ ,斗‐|-  .::| :ト.、 | |.!
. /::. |:...:.:/|:.  ..:l\ ! ヽヽ .::l /! ..l | | l
. {: /.! :|.:.:..::|:.. ...:|〒弐オ`\.l/〒テト.|./|.:i
...rぅ' ,|::.|::.:.|:;{.  ,.::| ト'::ィ;リ      トィリr::ノl:ノ
./:{ V:|::.|::.:.|´ii ..:::| `ー'     .゙-'l |/
.|:.|/::.:,::.:.::. l :|.i ',.:::|   ゙゙゙゙    ` ゙゙',!.:}
.{i:{:: :ハ::.: 込{.::l :'.,l.    (_`チ  _,ノ./|.    えへへっ
.乂:/:.:∧::.:.V.i::ヽ_.::!ヾ=<>‐、‐ T´|..小{
  / .:: :::::::: ル´}::.从`⌒H⌒´}.丿. }:.{
. / .::: .:;へ/` '、l::..<__/八_,>.l. .}:.{
/ .:::::::///;;`ヽ',`..〈   ./ .|  } |  }:.{



210 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:28:40.26 ID:SfP1lUMA0
                            ___
                       ,....:::::´:::::::::::::::::::::::::::`::....
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                     // } _|::::|::::::',::::::::::| ´\::\::`:::::::::'::::::::',::::::::.
                // :'//l::i:|:‐:::l\:::::|   x示ミx、::::::::i:::::::::i::::::::i
                 ///,ィ:::|'j从x≠ミ\|   ん;;)ハ}!:::::::f', :::::|::::::::|
               / ´ イ:::|:::ト,〃ん:ハ     乂rシ |:::::::| !::::::|::::::::!
             / / / 、ハ_:_ヘ; 乂r;ソ        ,,,,, }:::::::| l::::::|:::::::'
           _/     ¨_´ -イ:ハ     ' , -- 、  ,::::::::;-'!::::::|::::::{
         f ( /    イ  /:::::/:八 ''''  マ   ソ /:::::::/:::|::::::l:::::::i
         | y   /´::::| /:::::/:::::::::ヽ    `ー ´ ,::::::::/|- |::::::|:::::::|
         _|  \_:// |:::ゝ::::::/:::::::::::::::::::>.... __, イ:::::::; '´ j/::/  ̄ ヽ     じゃあ、はじめるよ〜!
        }     ‖ X/::::::;::::::::::::::::::::::::::γ…' /:::::::/   /:/ /   `、
        , ::..  ..::イ  //i::::{::::::::::::::::>…ハ ,.::::::::, ' /,/  ,     `、
         /      ,'   レ八::{::::::::::/   /_ -/:::::::∧/ 〃    !      `、
       ,        !    /:::::`:-‐/  f´-_-_-ハ:::::|-_:/:/   U         \
        /       乂 _./ィi〔   /    ヽ_-_-_-_{\l-/:::{    :|  '、       \
      ,        ヽ        y ハ-_-:イ乂-/::::::{     !  '、           、
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      八           !:      /  ー--'/ 乂彡i::::::::::',  ``〜;、    ',         \
        ヽ              /     y      {:::::::::::',      \   ',            ` 、
                ,、丶`,       :j    . . {::::::::::::ヽ    /:::`:..、_、             j
            \   ,、丶`::::::::::.′       { . : : : : : :j从::::::::::}    '::::::::::::r'´\           ,′
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           /::::::::::::::::::::: 八: : : : : : .  ゝ: : : : : : : :   )/   /::::::::/  ',             /
            /::::::::::::::::::::::::::::::ヽ: : : : : : : .  : : : : : :  ´   /:::::/                /
          j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、: : : :            __/-‐´                /
           {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::f             /              ,、丶`
           {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}            -「¨          ,、丶`



京太郎「お願いします」

玄「まずはジェルを手に垂らして……」 ツー

玄「ちょっと手で揉んであっためるね〜」 スリスリ

京太郎(気の利く女だな……)

玄「さわりま〜す」 モミッ

京太郎「うぁっ」 ビクンッ
211 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:37:39.05 ID:SfP1lUMA0

玄「つめたくな〜い?」 モミモミ

京太郎「あっ、いえっ……ちょうどいい…です…」 

玄「そっか〜、よかった〜」 モミモミ

京太郎(玄の手…!やはりすべすべしていて気持ちがいい…!) ウットリ

京太郎(「ジェル」を使ってみるというのも……やはり正解だったな…)

玄「まずは、耳全体を手でくるんで〜……軽く引っ張りながら上下左右に動かしていくよ〜」 クイックイックイッ

京太郎「う…あ…」 ビクンビクン

玄「お耳の皮膚も色んなところをつまんでいきま〜す」 チョイチョイ

京太郎「っ……」

玄「耳たぶも指で挟んでもみほぐすね〜」 モミモミ

京太郎「うぉぁぁ……!!」 ビクンビクンッ

玄「ふふっ、京太郎くんすごく気持ちよさそう〜」 ニコニコ
212 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:45:21.81 ID:SfP1lUMA0

玄「耳たぶを揉むのって身体にいいんだよね?テレビか何かで観たよ〜」

京太郎「ええ……そうなんですよ」

京太郎「耳たぶを揉むと耳の外側に分布している交感神経繊維のβ受容体が刺激されるので身体が温まるんです」

玄「へぇ〜!そうなんだー!あとで、おねーちゃんに教えてあげなきゃ!」

京太郎「ええ、それがいい」

玄「京太郎くん、物知りさんだね〜」

京太郎「健康オタクなのでね」

京太郎「ところで玄さん、耳の穴周辺も……お願いできますか?」

玄「うん、いいよ〜」

京太郎「それはありがたい。耳の穴の辺りには副交感神経線維が広がっているので、刺激するとリラックスできるんです」

玄「そうなの?知らなかった〜」

京太郎「耳掃除はしているので、汚くはないと思いますが……」

玄「そんなの元々気にしないからだいじょうぶっ!」

玄「むしろ、これからは私が耳掃除してあげたいな〜」

京太郎「フフ……そうですか。じゃあ…次からは玄さんにお願いしようかな」

玄「任されました!」 フンス
213 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:53:43.49 ID:SfP1lUMA0

玄「それじゃあ、耳の穴もマッサージしていきたいんだけど……どんな感じでやればいいの?」

京太郎「耳の穴の前にあるかたい出っ張りがあるでしょう……」

京太郎「その内側に、手の親指の腹を当て、奥まで入れてください」

玄「こーぉ?」 ズポッ
 
京太郎「ええ。これ以上入らないというところまで入れてください」

玄「このくらい…かな?」 ググッ

京太郎「そうです、そうです……」

京太郎「今度は、耳の穴の周囲を押し広げながら…親指を360度移動させてください」

玄「こんな感じ〜?」 クイー

京太郎「あッ!!そこです。そこで親指を止め、10秒程度押し続けてください」

玄「わかったよ〜」 グググ…

京太郎「う……。……ふぅ……」 ホッコリ
214 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:57:39.38 ID:SfP1lUMA0

京太郎「今度は親指を抜いて、手の小指でお願いします」

玄「うん」 ズポッ

京太郎「これも同じく、ギリギリのところまで入れて…周囲を押し広げながら360度移動させて…」

玄「は〜い」 クイー

京太郎「あっ、そこをまた10秒程度押してください」

玄「りょうかいで〜す」 グググ…

京太郎「う……ハァァ〜〜〜……」 

玄「気持ちいい?」 ニコニコ

京太郎「ええ…とても…」
215 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:05:43.38 ID:SfP1lUMA0

京太郎「そうしたら…これを両耳に2セットほどやっていただけたら……」

玄「おまかせあれ!」

玄「今度は左耳でやるね〜」 ズポッ

京太郎「あっ…はい…」

玄「どう〜?」 グググ…

京太郎「気持ちいいです……。身体が温まってくるのを感じる…ッ」 ポカポカ

京太郎(確実に自律神経が調整されている…ッ!全身の血流が改善していく感覚がある……ッ)

玄「今度は右だね〜」 ズポッ グググ…

京太郎「落ち着く…やすらぐ…」

京太郎「う……」 ウトウト

京太郎(いかん……。眠くなってきたぞ…)

玄「今度はもういっかい左〜」 ズポッ グググ…

京太郎(睡魔に歯向かうのは……ストレスを感じるから苦手なんだ…) ウトウト…
216 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:07:57.35 ID:SfP1lUMA0

京太郎(抗うことなく…落ちていく…ッ) ウトウト

京太郎(眠りに……) 

玄「はい!おわったよ〜!」

京太郎「」 スヤスヤ…

玄「って……あれっ?寝ちゃってる?」

京太郎「」 スースー

玄「あらら……そんなに気持ち良かったのかなあ。ふふっ」

京太郎「」 スースー

玄「京太郎くん、寝顔もかっこいいなぁ……」 キュンッ
217 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:13:52.65 ID:SfP1lUMA0

玄「京太郎く〜ん」 ヒソヒソ

京太郎「」 スースー

玄「京太郎くんの彼女の松実玄だよ〜」 ヒソヒソ

京太郎「」 スースー

玄「京太郎くんはすごいんだよ〜」 ヒソヒソ

京太郎「」 スースー

玄「麻雀がとっても強くて、やさしくて、お上品で、かっこよくて、かしこくて、なんでもそつなくこなせちゃうの」 ヒソヒソ

京太郎「」 スースー

玄「私はね〜、そんな京太郎くんがとっても大好きなのです」 ヒソヒソ

京太郎「」 スースー

玄「京太郎くんは私のこと好きかな〜?」 ヒソヒソ

京太郎「ん…むにゃ…」 ゴロリ

玄「あっとと、危ない危ないっ。床に落ちちゃうのです」 ササッ

京太郎「むにゃむにゃ…」



                     ( )
    i ニlニ○ _L/、     /   (⌒ ⌒)
    { cト  ´ | ノ ⌒ ーノ{__ノ  て人_)
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   rぅ' ,|::.|::.:.|:;{z≦三    三ミメ.|:/|:.ト{ \
   /:{ V:|::.|::.:.|´i             `|:: |:.|    でも、反応してくれたってことは……やっぱ私のこと好きでいてくれてるのかな〜?
   |:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__   /// |::.i!:.!
   {i:{:: :ハ::.: 込{. __  (__ ノ    .ィ}:リ|:       うれしいな〜
   乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
 /:/.:.:.:.:/\:ハ´  ̄`V ´  ̄`∨:/|   ( )
イ.:/::.:.:.:. /  /\     {      {:小{  (⌒ ⌒)
://::.:.:.:.:.:.:{ fノ       |!    人.}:.{  て人_)
./::.:.:.:.:.:. 人       ,八      ノト{
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218 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:21:02.51 ID:SfP1lUMA0

玄「えへへっ。京太郎くーん、玄だよ〜」 ヒソヒソ

京太郎「うーん……同輩…」 ムニャ

玄「え……同輩…?」

玄「誰だろう……。……京太郎くんのお友達かな……?」

京太郎「マヌケめ、同輩……。そんなことじゃあ…和や金本先輩にすら及ばんぞ…」 ムニャムニャ

玄「!!」

玄(和って……和ちゃんのこと…!?)

玄(仲良くなったって言ってたし、きっとそうだよね……)

玄(金本先輩、って人も部活の先輩か誰かかな……)

京太郎「むにゃむにゃ…」

玄(……そうだよね……)

玄(今までちゃんと考えてこなかったけど……)


     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
    /: : : /: : : : :!: : : : !: : : : :`,: :,: :',
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   ,': : i: :!: : : :_,,,j,,_: : : !`,,,,__',: : !: !: : ,
   i:/!:.i: !ィ'''"!',: ! !: : :! `,ヽiヽj: :!: : :!
   i !: !:!:j ィ'芹ミ ヽ: ! ィ'芹ミ 'i: !: : : !
   ' i; ;!; !',〈 ゞソ  `  ゞソ" j: :!: : !:!
     !::!: :ト} ......   ,  ....... j: :!: : !ハ   (今ここにいてくれてる京太郎くんにも……
    oハ: :!: ヘ     __    ,イ: :!: : :!:.ハ   
    /:!∧:.!: : !:>ュ、 __ ィ"j: :!:/: : : !: :!!      東京での生活があるんだよね……)
   /: :レ: !: !: :!: : //i|    i〉: : /:イ: : :!: :i !
   {ハ!: : !: ヽjr''7  >=.<''" ゞ,,/!: : : !: :!: !
   ` 〉"7: : : /r===ミ_,_ィイ===ト !: : : ト、: :!
   / V: : : / .}三三}={三三〈 ,': : :,' ∧: :',
   イ /: : :/ ト==''7 〉ゞ==j!./: : :/ / ',: :i
219 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:26:45.16 ID:SfP1lUMA0

玄(京太郎くんのことを好きになっちゃって、他のことはあんまり考えられてなかったけど……)

玄(京太郎くんだって、いつまでも阿知賀にいてくれるわけじゃないんだよね…)

玄(帰らなきゃいけない場所も、帰りを待ってるお友達もいるよ……それはそうだよ…)

京太郎「さ…き…」 ムニャ

玄「さき…?」

京太郎「てる…さん……」 ムニャ

玄「てるさん……照さん…?」

玄(もしかして……宮永照さんのこと…?)

京太郎「必ず……解決…してみせるぞ…」 ムニャムニャ…

玄「解決……?」 キョトン

京太郎「咲…照さん…」

京太郎「君たちは……心の故郷も同然…なのだっ……」 ムニャムニャ…




                    ____
               ,, :´ : : : : : `: ..
               ≦: : : : : : : : : : :\
          .  .ク:.:::.: : : : : : : : : : : :.ヽ
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         ./. __.ヾ:. :.ィ: /!: : : : :.ハ : : : : :‘:,:  ‘, ゚.
        .,/..../::.!.―:{ |: i |: : : : : | ∨:.:|: : : |: : : :|: ゚
          ′::::i::..丁¨{丁{│:.:..: : i| ¨v:丁¨`:|: : : :|: :
       |:: '::: i:. : :{,x≠ミ: :{\: : vr≠ミ.}::.:.|: : : :|: :.゚
       |::|l:::::i:.:.:〃んrハ^\  ーんrハ |::...|: : : :|: : i
       |::|l::::ハ.:.:.} 乂_ノ      乂_ノ. ,i::: : : : :|: : |
       |::|l::/.::::...|.  ,_   、    __   : :.|: : : |: : |
       |::|l:{.i:::::.:八          ,ハ}: :..:.: :...|: : |      !!!
        `O′:::.(: 介o。,  ‘`   イ : /: :..|: : : |: : |
        /::j |:::::_≧=ー : 〕     {  j:.:/: : :.イ: : :.l: : |
       .{:::/ |::::.:.:广.../レ  〃ヽ  /: : :/:.:|: : :。.: : !
       .|::{ .从:..:|....┴ヘ. イー|. :/: : :/^`ア⌒ヽ:,
       .Y /::::ヾ/../ >..={_}=ー 〉...: : :/::/
220 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:31:06.95 ID:SfP1lUMA0

そして……


〜30分後〜


京太郎「」 スースー

玄「……」 ナデナデ

京太郎「んぅ…………ハッ!!」 ガバッ

玄「わわっ」 ビクッ

京太郎「く、玄さん…?なぜ……」

玄「お、おはよう〜…京太郎くん…。と、言ってももう夜だけど……」

京太郎「……あッ!!そうか……そういえば、「耳もみ」をしてもらっていたんでしたね…」

京太郎「その最中に寝てしまったのか……すみません」

玄「……うぅん。謝らなくていいよ」

玄「それより、もうお夕飯できてるから食べよっか」

京太郎「あ……もうそんな時間でしたか……」

京太郎「そうですね。召し上がるとしましょう」

玄「うん……」

221 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:39:57.97 ID:SfP1lUMA0
〜夕食後〜

―夜道―



京太郎「フフフ……。変わらず雲一つないままで良かった」 スタスタ

京太郎「これなら、民家のあるこの辺りを離れれば……だいぶ綺麗に星が視えそうですね」 スタスタ

玄「うん…そうだね」 テクテク

京太郎「道は……確か、こちらであっていたかな…」 スタスタ

玄「そういえば、ちょっと気になったんだけど……」 

京太郎「?」

玄「京太郎くん、阿知賀に来るのは初めてじゃないの?」

京太郎「え?」

玄「高台までのこの道もそうだし、他のところでも地理が分かってる感じだったから…来たことあるのかなー、って」

京太郎「……ええ、そうですね……」

京太郎「昔…ずっと昔に、2か月ほど滞在していたことがありますからね」

玄「えっ!?そうだったのっ?!」

京太郎「ええ、まぁ。ですから、勝手知ったる町ですよ。阿知賀は」 スタスタ

玄「そうだったんだ〜……」 テクテク
222 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:43:08.91 ID:SfP1lUMA0

玄「昔って、いつ?」

京太郎「……遠い遠い昔ですよ…。本当に、昔……」

玄「??」

玄「小さい頃?」

京太郎「いや……そんなこともないですよ」

玄「えー?じゃあ、最近じゃないの?」

京太郎「いや……そうじゃあないんですよ」

玄「どういうこと??」

京太郎「宇宙が終焉を迎えて……新しい宇宙が誕生して、今に至るまでは…どれくらい時間がかかるんでしょうね」

玄「????? いきなり、何の話?」

京太郎「フフ……。何の話でしょうね……」

玄「えー、さっぱりだよ〜」

京太郎「フフフ……」
223 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:59:57.54 ID:SfP1lUMA0
そして……


―高台―


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;ii;:.:;:..,:;''' r''ヽ_ノ~''' '''ヽ_    _,,,, ,,,,, ,,,_ ,,::: :: ::: :: : :: :: : :;|| ll |    ノ/   /ii
: ... ::;;;:.. |      /::ゝ'⌒~        ~/;ヽ_,,,,ノ/⌒⌒// / ll|   |ll  l
;ii;:: , .::;ii;: .| ""  "/:: .            /;;;;/    ~    ヽ_人;;,ノ    ノ_ノ
_i;::;.ii:.; ヾii.|     /::.. . .      ,, ,,   ヽノ    ,,,  ,, ,    'ヽ'''i /^/  ii  /ii
; ; ..;ii;.::;;;il.;|      ::..                           ヽ|~ _|ll ll|
;iiii;,,;i ; ,  ;|""      ""          ,,, ,, ,,,             ⌒  ヽ,,l__
;i;;iii::iiiii;: ;;ヾ."""" ""      "
i;;ノiiiiii;i;i::..ヘ; ヽ,..""     ""                     ,, ,,, ,
"""",,""",,,,"""",,,, """ ""     ,,,, ,         ,, ,
",,,,""",,,, """""   ""



京太郎「っと、着きましたね」

玄「うん……」
224 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:04:11.05 ID:SfP1lUMA0
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京太郎「案の定……。案の定だッ」

京太郎「やはり……明かりの少ないところまで来ると星が綺麗だ…!」

京太郎「空気が澄んでいるというのもあるだろうが……都会ではとても見られん光景だぞッ!!」

玄「……」

京太郎「っと。すみません、慣れない星空に少し興奮してしまいましてね……」
225 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:13:44.35 ID:SfP1lUMA0

京太郎「玄さんにとっては見慣れているものだろうに、おかしいですよね」 フフフ

玄「……ううん。そんなことないよ」

玄「普段はゆっくり星を見ようなんて考えないから……すごくきれいだな、って思う」

京太郎「……!!」

京太郎(……今の受け答えッ)

京太郎(遥か昔…精神が分裂する前の「須賀京太郎」が、「1巡前」に高校生だった頃…小鍛治健夜を倒すために旅をしていた頃…!)

京太郎(阿知賀で「波紋法」の修行をしていたとき……町を去る前に、この場所で玄と交わした会話と同じじゃあないか…!!)

アナザー京『……確かにそうだ。懐かしいな…』

アナザー京『あの時と同じように松実玄とこの場所で星を見る日が来るとは……考えもしなかったぜ』

京太郎(……全くだな。「星空が綺麗な場所」としてこの高台を覚えてはいたが……)

京太郎(前にここを訪れた時も、玄と2人きりだったのだな……。体感では40年以上も前のことだからすっかり忘れていた…)

アナザー京『なんだ。てっきり相棒は覚えているのかと思っていたぜ』

京太郎(いや…全くの偶然だよ…。……だが、運命的な「巡り合わせ」を感じる)

アナザー京『「巡り合わせ」、か』
226 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:15:27.86 ID:SfP1lUMA0

京太郎(世界が「1巡」したことで……この場所を彼女と再び訪れることになったのだからな…。しかも、恋人として…だ)

アナザー京『確かに、「1巡」しなけりゃああり得なかったことだからな』

アナザー京『「1巡前」は照さんと恋仲だったし……』

アナザー京『松実玄と最後に会ったのも…いつだったか。火星探索に出発する前、晴絵の顔を見に行った時には会ってねえし……覚えてねえくらい前のことだ』

京太郎(そうだな……)

アナザー京『ま……なら今は、この「巡り合わせ」を喜べよ』

アナザー京『おれは今でも照さん一筋だからすっこんでおくが……愛する松実玄とこの場所を再訪できた幸せを噛みしめておくこったな』

京太郎(フフ……。言われずとも、そうするつもりさ)
227 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:19:22.06 ID:SfP1lUMA0

京太郎「玄さん」

玄「……なぁに?」

京太郎「月もまだ高くはないというのが幸運ですね。おかげで空の星が霞んでいない」

玄「……そうだね……」

京太郎「……?」

京太郎(……妙だな。こうもロマンチックな風景を目にしているというのに、どこか上の空だ)

京太郎(やはり田舎者の彼女には見飽きた星空なのか?)

玄「……」

京太郎(……いや、違うな……)
228 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:22:45.15 ID:SfP1lUMA0

京太郎「……玄さん」

玄「……どうしたの?京太郎くん」

京太郎「……なんだか、元気がありませんね」

玄「……えっ。そ、そうかな…」

京太郎「何かあったんですか?それとも…俺が何かしてしまいましたか?」

玄「なっ、なにもないよっ!京太郎くんも何もしてないしっ!」 ブンブン

京太郎「それにしては様子が妙だ」

玄「そ、そんなことないよ〜!元気、元気だよ〜!」 フンス

京太郎「……」

玄「……」

玄(……やっぱり、京太郎くんはすごいなぁ……。隠してるつもりでも、気づかれちゃうんだね……)

京太郎「……」

玄「……あのね……」

京太郎「……はい」
229 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:29:21.98 ID:SfP1lUMA0

玄「京太郎くんって……その…」

京太郎「……」

玄「東京での……暮らしって、どうだったのかな…って」

京太郎「東京での暮らし?」

京太郎「それがどうかしたんですか?」

玄「いや…ちょっぴり気になっちゃって……」

京太郎「……どう、と言われましても……「平穏な生活」を心掛けて暮らしていただけですが…」

玄「……お友達とかはいる…んだよね…?」

京太郎「え?ああ、いますよ。友人と言える親しい間柄の人間は二人くらいなものですが」

玄「そう…だよね」

京太郎「…………あれ?」

京太郎(久しぶりに同輩や和のことを思い出した……)

京太郎(こちらに来てから……何故かは知らんが…完全に彼らのことを忘れていたぞ…)
230 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:32:06.66 ID:SfP1lUMA0

玄「お友達とは仲いーい?」

京太郎「……ええ、いいんじゃあないでしょうか」

京太郎「彼らくらいなものです。友人と言える…思えるのは」

玄「そう……」

玄「……会いたい?」

京太郎「え?」

京太郎(会いたい…か。どうだろう…。自分の気持ちが…よく分からないな…)

京太郎(そういえば……彼らは今、どうしているのだろう……。考えてもみなかった……)

京太郎(普段通り…全国大会に向けて部活動に勤しんでいるのだろうか……)

京太郎(俺はと言えば、忙しくて部活動どころじゃあなかったが……)


                ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
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        ト、_,  ´     / ,'     :    、 ヽ
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              \,ハ  ¨ ̄ /! f´¨タン /ノ  \
             /l l  i    ! .ノ .i )  /
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          // i ヽ \   -‐‐、ニ´  /
         //  .l  \ ヽ  ゙ー--‐ ./、
       / /     l    \.\  ノ /  \丶、   …………?!
    ,.イ   /    l      \ヽ-- く l    \
        /     l o _.. -‐ てマi   l
       /___,.  l/    人レヘ. o l  、_
       _.. ‐ ¨  l     /  l  \ノl   ヽ、
                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
231 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:46:39.47 ID:SfP1lUMA0

京太郎(「忙しい」……?)

京太郎(「忙しかった」…のか…?俺は……)

京太郎(……「何」で…?)

京太郎(「何故」…忙しかった……?)

京太郎(なにか…部活動よりも優先して…「やらねばならない」ことがあったのだろうか…?)

京太郎(……何を「やらねばならなかった」んだ…?!)

玄「……京太郎くんって、何か「トラブル」でも抱えてるの……?」

京太郎「え……?」

玄「いや……さっきね。寝言で「解決しなきゃ」とか言ってたから…何かあるのかな、と思って……」

京太郎「「解決」……?」

玄「うん……。」

京太郎「え……?俺が「トラブル」を「解決」……??誰との……?」

玄「京太郎くんと誰かの間の問題っていうより……「さき」と「照さん」の間のトラブル、って感じの口ぶりだったけど……」

                「l
                l´l  l」「l
                 l .!─, l」
                  l .l ̄  /,=7
             レ'   // //  _
                     //   l」 /l
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232 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:51:57.30 ID:SfP1lUMA0

京太郎(え……!!!??)

京太郎(「咲と照さん」の間の「トラブル」を「解決」……!!??)

京太郎(俺が……!!??)

京太郎(何故…!!??)

京太郎(それに……その「トラブル」とは何だッ!!??)

京太郎(……分からんッ!!思い出せんッ!!)

アナザー京『……そんなもんあったか?咲と照さんの間に…問題なんざ…』

アナザー京『……しかし妙だ。おれや相棒が…「やらなくっちゃあならないこと」と思いつつも忘れている「何か」と関係がある気がするぜ…』

京太郎(「やらねばならないこと」…?「咲」…?「照さん」…?「トラブル」…?)

京太郎「う…ぐッ。頭が……」 ズキズキ…

玄「だ、だいじょうぶっ?!」 アセアセ

京太郎「え、ええ。心配いりません……」 フラッ

玄「……」
233 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:02:12.84 ID:SfP1lUMA0

玄「……あのねっ」

京太郎「は、はい……なんです?」

玄「京太郎くんにも待ってくれてる人たちがいて…帰るべきところがあって…やらなくちゃいけないことがあるなら……」

玄「阿知賀にいないで……帰らなきゃダメなんじゃないかな、って思う…」

京太郎「……」

玄「赤土さんに連れられてきた京太郎くんを追い出そう、とかじゃないんだけど…」

京太郎「それは分かっていますよ」

京太郎「確かに……この、「何か」を忘れているような感覚は心地悪いし…」

京太郎「白糸台には友人がいることも確かではあるんですが……」

玄「うん……」

京太郎「しかしそれでも……今は阿知賀に滞在していたい」

玄「!!」

234 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:06:50.15 ID:SfP1lUMA0

玄「な、なんで?」

京太郎「いや……恐らく晴絵の「アプリ」の効果でしょう」

京太郎「「阿知賀に滞在していたい」と思わせるために……」

京太郎「俺に……東京にいたい気持ち、東京に留まらなければならない理由を忘れさせたんじゃあないでしょうか」

玄「!!」

京太郎「それに、今は「玄さんを愛している」という気持ちもありますから……猶のことです」

玄「……!!」

京太郎「勿論…夏休みが終われば、東京には帰らなくっちゃあならないが……」

京太郎「それまではこちらで貴女と共に過ごしていたいと思っている……」

京太郎「別に……「やらねばならぬこと」というのも急務ではないだろうし……東京に戻ってから思い出すのでもいいかな、と…」

玄「………それはだめだよ…」

京太郎「えっ?」
235 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:14:48.03 ID:SfP1lUMA0

玄「それはだめ……」

玄「赤土さんと私が「アプリ」を使ったせいで、元々の京太郎くんの生活に影響が出るのはだめだよ…」

京太郎「え?構いませんよ。今はこの阿知賀での生活が大切ですし……」

玄「だめっ!!」

京太郎「!!」 ビクッ

京太郎「な、なぜです。どうしてそうムキになっているんですか?」

玄「……だって……」 ウルッ


                -‐‐…‐‐- ..
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       ; : : : :.:′: : : : : : : : : ノ} : : : : | : : : : : : : ハ
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      i: : : :{: :|: : : :^T:フ/   |: : :八「 T}:‐: ハ: : : :l
      |: : : :|: :|: : : : .:|斗‐…r }/ ⊥...」:イ!: : :.|: :|
      |: : : :|: :|{: : : :.と ヒぅ:ツ      ヒ::rツ〉 }: : : }ハ}
      |: : :八: :fi: : : :.|  ̄^       ̄ し′: :.:| ′
      |: :i: : :.V l : : : | ' ' '      '   ' ' ' {: : : : :|
      |: :l: : :人」.: : :.:|      _     爪: : : |    「アプリ」でお願いして……
       } : |: :i: : :|: : : :.|、   '´  `     :个: : : :.|
      /: :.{: :|: i: |: :i: : { > 。.       <i: : |: : : : ノ    それで京太郎くんの気持ちが変わっちゃったんだから……  
    ./: : :∧j:人{:.八:八     T〔 :| : : |: : |: :.:イ
     ′: : : ハ: : : :.iノ\{ー-    l }∨ : |: :ノ: : : {      それは「作り物」の気持ちだもん…!   
    };  -‐‐…V: :.:{       /^ー|く  ` r一|: : :|‐-ミ
   /   、    |: : :|\__ ,∧    \__{__ .|: : :|   ',
   .′       |: : :|  {    \rく     }: : :.|   i ,
       ', .|: : :|  ハ     {⌒Y   {|: : :|   |  i
  i      ', |: : :l    } __ ノ} ├一く: : :.:|  ノ  :i
. /|       . |: : :l   ∠ _   ノ\j\_〉.: :.|     |
: : |           |: : :|       ̄       |: : :|     {
: : |         }|: : :|          ぅ   |: : :|    }





                ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
              /_,..-        ヽ `  、
         __/ /´    /    ∨   \
        ト、_,  ´     / ,'     :    、 ヽ
          /   ,   , / /|  |  :.  | | |   ∨
        /_///,  | |从∧. |    } | | | | |
           / イ '  { ´| |/ヽl i| { , ´/}/_}∧ |  |
           / /{( .rY'´/へ\从{∨/ _/,.ィl| |
          ´/イ}lムヽ从 、弋ァ-、\V//-、ノ ,/ ∧{
              \,ハ  ¨ ̄ /! f´¨タン /ノ  \
             /l l  i    ! .ノ .i )  /
            / /i !  |!   弋ヽ-/ ./
          // i ヽ \   -‐‐、ニ´  /      ………「作り物」………
         //  .l  \ ヽ  ゙ー--‐ ./、
       / /     l    \.\  ノ /  \丶、
    ,.イ   /    l      \ヽ-- く l    \
        /     l o _.. -‐ てマi   l
       /___,.  l/    人レヘ. o l  、_
       _.. ‐ ¨  l     /  l  \ノl   ヽ、
                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
236 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:21:09.13 ID:SfP1lUMA0

京太郎「俺が「阿知賀に滞在したい」……そう考える気持ちも…」

京太郎「この……玄さんへの「愛」も…」

京太郎「どちらも「作り物」…つまりは「偽」の感情、嘘、虚構に過ぎない…というわけですか」

玄「……うん……」 グスッ

京太郎「なるほど。一見するとそれは正しいように思える…」

玄「……」 ウルッ

京太郎「だが……本当にそうでしょうか…?」

玄「え……?」

京太郎「確かに、「アプリ」で「命令」やら「お願い」という名の「命令」やらをされる前……」

京太郎「そして「命令」を耳にしている最中は……そんな気持ちは俺にはないし、そういう気持ちになるのは「不本意」だった」

京太郎「だからその時点では確かに「偽の感情」だし、「作り物」の気持ちを俺の心に無理やり嵌め込んでいるも同然ですね……」

玄「うん……」 グスッ
237 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:24:54.51 ID:SfP1lUMA0

京太郎「しかし……その「偽の感情」というヤツは、いつまでも「偽物」でしょうか?「作り物」に過ぎないんでしょうか?」

玄「え……?」

京太郎「違うんじゃあないですか……?」



                 __,.ィ`ヽ __
              、 -  ´> _r┴  __\ー‐┐
             `  ̄ >' __,ノー==彡,ィi } }l ji廴_
              <__ /_ノ}r'⌒7´'⌒^'ヘj}_ノ 厂 ̄}
                Y⌒_ノ  {{     ^ーくニ=ァ ノ
                   rく{( {ア'⌒\ `ヽ      } ri'´|
               j几jノ   rt_ぅミ   _,ノ    ハ│l|
                  /`V l  ^冖 ノ} └=====y'(│リ
.            / /ハ/ }      /   代_テx_ しi} リ
            乂i{ / /    「廴}  ^ー‐'  }ノj/
                   ̄{   ー‐ __ー'     __,厶イ
                  ∧    __  \  / (__, /    俺は今このとき…「貴女を愛している」…
            _/{      `   / ∠ノノ/    
           / / \ ヽ__      __/ー一      俺が「そう感じている」というのは揺るぎない事実なのだ…。
              / /    ≧ニ=一 二´∧
.        _/ /   /_A\     / {
     ̄  /   /\o/| {o o} ∧   {   \__
.       /    /     |__巴ノ  \o_|     { } \__
    ∠ ____ /     / ̄|      |     |ノ\
    ̄ ̄/ |     /三ヨ       |     |    >'´
   __/   │     /A_A |      |     l   /
   }       |     /{o o}|      |\  │ /
  │    │    /∧皿{/|     /  {\」_ /   /
.   |       |    //\__/|   / /   \ /  /
.  │    |   /// ̄\| /   /     }/  /
   |      l   / | ∧_∧ |(   /       |   {
   |     │ / | {O O}│  /      人 │  )
   |     ∨  | Y皿Y |   /       /  }ト、} /
   |     /  |\___/|  ′     /   { ∨
   |      |   |/  ̄ \| i      /    \__/
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  ..::..::..::..::..::..::..'::..::..::..,..::.///  '::..::..:// /::..:リト:..::/::.!   '
 l..::..::..::..::..::..::..l::..::.., x=示芸x、 /::..//_,_ム///:/::.::,   }
 l..::..::..::..::..::..::..|::..::..l《 ん::刈   ̄    ん沁ヾヤ::..::..::|   ,'
 |..::..::..::..::..::..::..|::..::..| とつ ー'      匕::_リ //::..::..::..l  /
 |..::..::..::..::..::..::..|::..::..|  ヽヽヽ    , ヽヽヽ /::..::..::..::| /
 |::..::..::..::..::..::.( !::..::..!              ,'.::..::..::..::..!  
 |.::..::..::..::..::../:::!::..::.:!}\     ,-‐-,     .ム..::..::..::..::|     ……京太郎くん……
 |::.∧::..::..::./::..l!::..::..|、 >    ̄  ....<!::..:リ::..::/!::..:!
 |::..:∧::..::/:!::..|.',::..::.| \   7 = 爪::..::..::.|::../:::../ .!::..:!
 |::..>'',:::.{/!::..{∧::..:!  ,ヽ_ / .n  |∨::..::.|:/::./:! .|::..:!
  ´  ∧::八.::| ∧::.!    ヽ_ハ | ∨::..::!/::..::| |::..:!
      ∨::.ト!  ',|へ\  | / | ∨::..l  \:| |::..:|
238 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:30:30.66 ID:SfP1lUMA0

京太郎「たとえそれが…「命令」の時点では「作り物」…「似非」…「虚構」だとしても…!」

京太郎「俺の心に嵌めこまれ…俺がその気持ちを確かに感じ始めた…その時点で…!」


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             }{ { / / / ノ   ,ノ }| 八{ `丶、ー=彡く    /〃 /
           / ___} {/ /〃/}} / 八〈 r‐=ミ \ー=ミ゙\___,// |  |
        .///:} { 〈〈(〈 ,ノハ/ ./.イ }} ヽ__(ヽ: : }⌒^^^^^゙7}{ |  |
.       -=二 ./ ノ人 ハ}}}〈(_ノ//ノノノ〉 ⌒ヽ}:...八       }{ |  |
         ./ イ(___/ {/,}厂 ̄`^ー=彡      し::.. \   | }{ |  |
          ..'/乂___ {{  }〃:......: ...: : .   :.      \:::...丶  | }{ |  |
.        ..'/ '└‐=ミ) 《{K:...:^{V::..      :.      \::...  | }{ |  | . : .
.        }'  / =彡ヘ,_}{ :... }}.::,ハ     \__       ヽ:. | }{ |  |: : : : : .
         // イ⌒ハー=ミ  ヽ{{ :{{ ,                 :... | }{ |  : : : : :
            { / レ}从八\i八V{{ぅ」::...            |:. :| }{ | ..::ヽ: : :/
           '′   レ} V八\ヽ) ^゙⌒ヽ    ,     |:: :| }{ | ...::::八}/
                 {/     ーヘ  ...::..   ./       l:: :| }{ | :.::/ {{
                           ゚, 〃  .:/  /     /{|/⌒|    〉
                           }__/^ーヘ _/       仄|_}}i:i|     {
                               ⌒ ー‐く{ : |]{:i:i:|     |: /
                                   } トくi〈|     |/
                                   | |{/=}|     | /
  「不本意」は「本意」に……                / ,ノ{i:i:i}|     |{/
                                     / { /i:i:i}|    // ,
  「虚構」は「真実」に……                 {:... |i{__}}:i:|  ...:{ { /
                                  7 :|i{[]{i:i:|  : ::} l//
  「作り物」は「本物」になったのだッ!!          .|i}:i:i:i:i:| . . ..:|//
                                      i  |{i:i:i:i:i:|. : . ...:|/
                                      |  |{i:===|. : : ::::|.:::.. /
                                      | .: |{i:i:i:i:i:|: : : ::/ ::/
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  rュ             φ:.::./:.::.i::.::.:i::斗テ宀ミ .::.::.:\.::.∨斗宀弌ミ:/j|::.::.: j :.::i::.:.|   \) ∩
┌─ 、        ○ o:.::./i ::.::i::.::.:〃 んuノハ \|\|\| んuノハ ∨|.::.::.リ.::.::i::.:.|   ⊂ニ  ⊃
  ̄)丿         {.::.:;.: i .::人 ::.:{i {::.. ..:::}       {::.. ..:::} レ.::.::.::.i.::.::i::.:.|   ( ○ |
  /> __     __ xく>'|:.::i::.::.::.::.ト、| とつ_ノ         ゝ._(つo厶ィj .:: i.::.::i :八      ̄∪
  \> ゙っ) /::.::.::.::.:/ |:.::i::.::.::.::.i:|////   ′    ////|:! ::.:i.::.::i::.::.::.:、
       '⌒ア.::.::.ノ  ノ:.::i::.::.::.::从                   从:: ノ.:: 八:.::.::.:\
239 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:34:12.58 ID:SfP1lUMA0

京太郎「それを今更…「作り物」だったという過去を蒸し返す必要はありませんよ……」

京太郎「俺は「阿知賀に滞在していたい」し……」



                       ___
                   ,.ィ'f爪^ \_、
                       {乂x≦”ヽ//}ト、
                  r_r=ミ、 !i! } / イノ }
.              <_/./从/イソトトW〃^}辷}
                /イV.ヒ气、    _,.斗/}
                 Vf{弋fzx ィfzァ . /
                  ー:   i}  V ´
                    }、 _ `  _ .′     玄さん。貴女のことを愛してやまない……!
                x≦”{ .ヽ  ̄ .イ_、
            ___  -‐ /  {「\_ `ー__/  }. `ー= ..,,, __
        {      /   .{   /⌒V    }  }       ヽ
         /}      .{_/  ! o./、 . くト、o /⌒ヽ.,_      }
        ./  、__   /   }ゝ'′}   { i/{     ./ }    .}
       /   ”_、 \    }  ./.   ',   {    /  ′./  ヽ
      .{      く:i:i}   v   }  ′   , i{.   /  {/     /
       ノヽ    }:i:}    V .}      } i{  /  ./      .′
     {   V   }Y     V .} i {      } i{       {      {
     {   V   i ! .′    } i {      } i{ .′   ./     {
      .ノ    ∨ / ∨ .′ } } i {      } i{ {    {      {
     {   ”ミ*、.{  l /    } i {      } i{ {    {x≦”
     {.′   ⌒“''*、 { /  .} i {      } i{   /        }
     .\       \{  ◯} i {      }:i:i:i:i:i:/       ノ
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        {   :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i`ー=彳:i:i:i:i:i:`ー    ‐=彡:i:i  }



京太郎「そういうことなんですから…!!」

玄「……」 ポロポロ…
240 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:46:59.72 ID:SfP1lUMA0

京太郎「それで十分じゃあありませんか……」

京太郎「だから……俺に「アプリ」を使ったことで負い目を感じるのも、東京での俺の事情を心配するのもやめてください」

京太郎「俺は今幸せだから……それでいいんです」

玄「……うん」 ゴシゴシ

京太郎「……」 ホッ



            /   . . . . . . . : : : : : : : : . . .   \
             ,  . . . . : : .:. .:..:.:.:.:.:.:. .:. .:.:.:.:.:..ヽ:. . :. ヽ
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         ○: :′.:.:.ト. .           ,      八:.:..:}:. l:.‘    私は……京太郎くんのその言葉だけで十分だよっ!
         /:.{: :| .:.:.:. {:: 込      `   ´   /}::.:.:./::. :!:. ‘
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         / . rヘ´ ヽ \  |   ∧   ∧'ィ斗v′:.:/       ヽ
.        / . :′       八_{ ̄≧ V__/イ´  {'リ:.:.:.:′      / }
       / . . {⌒ヽ       八  z__{ }___,  {.':.:.:./      /   |
      .′. .:|    \      《    ハ下  . /.:.:.:.′   ,    小
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.     / . ./..:.:}      . | く    /  }  ;:.:.:.:.:′ .′/     {:. .‘.
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  / . :/′:.:.:.}  ‘.     V|         ∨   |:ノ}:.:}  j /    /  {:.:. . ‘.



京太郎「え…………」
241 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:55:01.34 ID:SfP1lUMA0

玄「私のわがままで押し付けちゃった「作り物」の気持ちなのに、今の京太郎くんが「本当に私を好きでいてくれる」のはすごく嬉しいよ…」

京太郎「玄さん……」

玄「けどね……それでもだめなの…」

玄「私、寝言で聞いちゃったことが…他にもあって…」

京太郎「……?」

玄「京太郎くんにとって、「さきさん」と「照さん」は「心のふるさと」だったみたい…」

京太郎「!!」

玄「そのくらい大切に思ってる人がいて…その人たちの「トラブル」を「解決したい」っていうふうに、前の京太郎くんは思ってたんだよ…」

玄「けど……私がその気持ちを消しちゃった…」

京太郎「……待ってくれ。自分を責めないでくれ…!」

玄「責めるよ…。そんなこと言ったって……」 グスッ

京太郎「構わないのだッ!!」

京太郎「今貴女を想っている気持ち!!「真実」となったこの気持ちのおかげで、俺は幸福を感じているッ!!」

京太郎「それで帳消しでいいんだッ!!相殺されるさッ!!そのくらいのことはッ!!」

玄「うぅん……。できないよ…」 ウルウル…

京太郎「玄さんッ!!」 


242 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:07:42.22 ID:SfP1lUMA0

玄「京太郎くんは……私が「消しちゃった」気持ちを思い出さなきゃだめ…」 ウルウル

玄「元々の京太郎くんの気持ちを「うそ」にしちゃだめ……!」 ポロッ

玄「思い出さなきゃ、だめなんだよ…!!」 ポロポロ…

京太郎「……ああ、そうかもしれない。だが、それは今じゃあないね?今じゃあないと言ってくれッ!!」

玄「……」 ポロポロ…

京太郎「時が来て東京に戻ることになったときでもいいだろう?今思い出す必要はないし……!」

京太郎「ましてや…そのために…!」

京太郎「俺の感情を…!再改変するなんてことはしないだろうねッ!!???」 ビシッ

玄「……」 ポロポロ…

玄「私は……今すぐ、じゃなきゃだめだと思うよ……」 ポロポロ…

京太郎「なぜだッ!!」

              /  .:.:.:.:.:    ...................  ` .
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            }::::八:人 i:::::::::|とぅ__:ツ.................`.てつ爪:::::{
             ;::::::: (__){>::::::::|  ///     ,  /// '::::::V:!   だって私…!
        __.′::::::{::`{  }::::::{、u         u 八:::/\
    i´ ̄    /:/{ ::八:::乂∧::::{个 .   rー〜ぅ  .イ::.:.::::′ ハ   元々の京太郎くんの気持ちを「消しちゃった」ままじゃ…!
    |!     // 人 ::::::\:ド. }:. V \>´.__ . < { .|::.:.::::{  / }
    li     /::′  \:::::::: ヽ从 乂 r` 丁 }乂____V} ::::::::}/ |  申し訳なさすぎるよ…!!
    |i    /:::::{斗-  . \::::::::ヽ ≧.厶=\_.ノ'≦ ̄} |:::::::::′  {
    |!  /::::::::|    ` \::.:.:.:\   `} )=  《 |::. :./   .′
    |!. /::::::::八       ヽ:.:.:.:.:∨   .爪\   }':.: ∧   ∧



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        ト、_,  ´     / ,'     :    、 ヽ
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           / イ '  { ´| |/ヽl i| { , ´/}/_}∧ |  |
           / /{( .rY'´/へ\从{∨/ _/,.ィl| |
          ´/イ}lムヽ从 、弋ァ-、\V//-、ノ ,/ ∧{
              \,ハ  ¨ ̄ /! f´¨タン /ノ  \
             /l l  i u   ! .ノ .i )  /
            / /i !  |!   弋ヽ-/ ./
          // i ヽ \   -‐‐、ニ´ u/     「構わない」と…!
         //  .l  \ ヽU ゙ー--‐ ./、  
       / /     l    \.\  ノ /  \丶、   そう言っているだろう…!?
    ,.イ   /    l      \ヽ-- く l    \ .
        /     l o _.. -‐ てマi   l       
       /___,.  l/    人レヘ. o l  、_ 
       _.. ‐ ¨  l     /  l  \ノl   ヽ、 
                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、  


玄「だめなのっ!!」 ポロポロ

京太郎「ッ!!!」
243 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:15:26.61 ID:SfP1lUMA0

玄「そんな後ろめたい気持ちのまま…京太郎くんと付き合えないよっ!!」 ポロポロ

京太郎「後ろめたいと思わなくていいッ!!罪悪感など忘れてしまっていいのだッ!!」

玄「むり…。無理だよ…」 ポロポロ…

京太郎「っ……!!な…ならばッ!!その「アプリ」で…何を「命令」する気だッ!!」

玄「……はじめに戻すの……」 ポロポロ

京太郎「……!!」

玄「京太郎くんが私を好きになる前…うぅん、私たちが出会う前まで…京太郎くんの気持ちを戻すよ…」 ポロポロ…

京太郎「ッ!!そ…そういうことだろうと思ったよ…!!」

玄「……」 ポロポロ…

京太郎「だがお断りだッ!!断じて認めないッ!!」

玄「そんなこと言っても……」 ポロポロ…

京太郎「絶対にイヤだッ!!君を愛するこの気持ちが……なかったことになるなどッ!!」

玄「……大丈夫。元に戻っちゃえば、「私のことを好きでいたい」とも思わなくなるよ…」 ポロポロ…

京太郎「それがイヤだと言っているのだッ!!」
244 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:22:39.22 ID:SfP1lUMA0

玄「ごめんね……ふりまわしちゃって、ほんとうにごめんなさい……」 ポロポロ…

京太郎「そう思うのならッ!!これ以上振り回すんじゃあないッ!!」 

玄「これが…最後の「お願い」だから…っ!」 グスッ

京太郎「やめろーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!」




                         / ̄ ̄¨¨ ニ=ミ__r=ミ-- 、
                         ___/==一  ー=ミ  \ < ⌒\ 
                   厂 ̄ -―====ミ \ {  ヽ ̄ ̄ヽ- 、
                  // >―‐===ミ \ ヽ}   } }} /
                     / ー=彡  _____  \ \ } ノ /ハ¨¨>
                 /-‐=ニ二. ___ \  ヽ ∨ //' }-<
                    / 厂 ¨二ニ=‐====ミ\ }  }} } //⌒ ー‐=、___
                ∨ >‐一  / ̄ ̄ミ /⌒ー=ミ /⌒ ー―=ミ   /
                〈〈ー=ニ二 .. _/⌒)八 </´   ∧ /八  \_,/
                   }乂________彡' /  } {从  } | / :::/イリ\ \
           -‐==〈ニ二¨¨⌒ ー==彡' _ノ / ∧ リ :l/J:: {_∧}  ̄´
        ´     -‐=〕 ー=ミ ー=ニ .. ____/  :::.∨ U ::.. ノ}  リ
     /    ,/    ,八{{ Y⌒\ー=ミ}厂}  U u ⌒ヽ  ,:://{⌒〉            イヤだッ!!忘れたくないッ!!
    /    ,/    /  乂| {\ V=彡  〉-‐=ミ、_   :. }|_,ノ},}: : |
. /    ,/       l    八八(〈_ \}   /'⌒二≧=ミ辷} |f)ノ{: :|            この気持ちが「嘘」に戻るなんてイヤだーーッッ!!
-‐==ミ,/        |   |:ニ\\_      厂{rf)ノ...:::  〈'゙ |: : |
      \        |   |ニニ{\_,) \  .:`¨¨´‐'.:::..   ..::. 八: }         ヘ、      貴女を愛していたいのだッ!!玄さんッ!!
                |   lニニ八   ゚,   \    u  u 、__/ ,′}/        /   /  /\
.        }       |   |ニニニニ\__∧   :. lj U __ ..ィ ′:/       ノ: .  / /ヘ  冫 なかったことにしちゃあいけないッ!!
‐-        \、 : : . . |   人ニニニニ/《_込   :}    /`二フノ{丶>      /  ¨7´ {{__//
      く: : : : :..\ : : }     \ニニ/{i:i:i:i:i:i}|> .    ー=彡'八/   __/    :厂  ̄「  , -―=ミ  この愛を!「真実」ッ!!
      \: : : : ::::.   {__    }\} }《__》{ |   >   __ノ: ..:}  /广¨}:.     ..::/  i  .::{ ̄{[ ̄]  }
        : : : ::::}}  : : /:...  {ニニニ|i:i:i:i:| |:....∠,   /. ........:::::://. :/ ..::{::      }   | ..:::}ニ`二二¨´    永遠に「真実」のままでいさせてくれッ!!
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 l..::..::..::..::..::..::..|::..::..l《 ん::刈   ̄    ん沁ヾヤ::..::..::|   ,'
 |..::..::..::..::..::..::..|::..::..| とつ ー'      匕::_リ //::..::..::..l  /
 |..::..::..::..::..::..::..|::..::..|  ヽヽヽ    , ヽヽヽ /::..::..::..::| /
 |::..::..::..::..::..::.( !::..::..!              ,'.::..::..::..::..!
 |.::..::..::..::..::../:::!::..::.:!}\     ,-‐-,     .ム..::..::..::..::|     ごめんなさい……っ!
 |::.∧::..::..::./::..l!::..::..|、 >    ̄  ....<!::..:リ::..::/!::..:!
 |::..:∧::..::/:!::..|.',::..::.| \   7 = 爪::..::..::.|::../:::../ .!::..:!
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  ´  ∧::八.::| ∧::.!    ヽ_ハ | ∨::..::!/::..::| |::..:!
      ∨::.ト!  ',|へ\  | / | ∨::..l  \:| |::..:|
245 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:28:07.12 ID:SfP1lUMA0
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            |Λ:: |l:::::::::: l|     \:Г _____ノ―-=ミ|].::::::::::|l:::::.
              八 Yl::::::::::八抖芋ぅ  /   /     ヽ:::::::::|!!:::::.    
                   |八ハ八Λ////// /_____|. .   \___ノ\::: |||::::::.    京太郎くん……!
                   |: /|::::::::::Λ 。J   \))) |: : : \/     ∨||:::::::.
                  (__) |:::::: /:.込、о  _____  \___ノ.        Z:::::::::.   阿知賀に来てからのことは……全部忘れてっ!!「お願い」っ!!
              从 |::::::::::::::: 个o。  `⌒′  Jl{: :  .:    V:::::::::::.
                /:/ハ|::::::::::::::::: |l:::::::: ≧ー-<_..ノ八: : . /       V:::::::::::. 
             /:/{ |::::::::::::::::: |l:::::::: : /〉}__厂 /: : \/.      --=ミ:.
            {Λ{ |::::::::::::::::: |l:::::::: /,仏{⌒ヽ::::::::::: /:        V    \
.              丿    |::::::::::::::厂 ̄ Λ:|  /:Λ___/!: :       V  . . ハ
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246 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:28:34.28 ID:SfP1lUMA0
                      ,.      _  ,ィ  ;'!
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                  l;;|                      ,┐  /;;/__,、
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                                   ム′   j;;;;/
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                                     ∠/
                         / ̄ ̄¨¨ ニ=ミ__r=ミ-- 、                          }}
                         ___/==一  ー=ミ  \ < ⌒\                       __,==,.'
                   厂 ̄ -―====ミ \ {  ヽ ̄ ̄ヽ- 、                  //
                  // >―‐===ミ \ ヽ}   } }} /                   //
                     / ー=彡  _____  \ \ } ノ /ハ¨¨>                  //
                 /-‐=ニ二. ___ \  ヽ ∨ //' }-<                    ||
                    / 厂 ¨二ニ=‐====ミ\ }  }} } //⌒ ー‐=、___               ||
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247 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:34:19.55 ID:SfP1lUMA0
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                      // / { | { .|、 |  , }/ }/  /  }    {
                     / ,..イ , } |\{::/{_/  /   乂__ ..`ニ=ミ∨
                        ̄´  |∧ 「{{`fッミ}u,_...:厶斗匕  {彡/⌒i }ノ
                          八}`¨ニノ ⌒K¨亙>  `´ノ⌒} |´
                             /::... u ゙^     .:/ _}:;ノ ノ     俺は諦めんぞッ!!
                              ', 〈、_,      u /  (__,彡′
                                  __   U   / u /{//        たとえこの気持ちが「嘘」に回帰しようとッ!!
                                 i ‐-`丶  ij  / レヘ
                               } u       / // ノ{        必ず再び、「真実」の愛へと帰り付いてやるッ!!
                                 \__ ..  u< ///: :〉
                            厂\ __///   /⌒\__
                              . -‐/}/⌒⌒ヽニニ. /   ,//⌒ー-->‐-
                           / /〈_/::::::::::::ノ }ニ/    /    ,/     .
                     / /   >ー=彡八/  ___,/  .....::/     ____゚,
                    く /   /::::/'ニ  /   \  .::::/     /
                   _/ {   / }}:::/^) ,//     / ...:::/   /       i
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              /:/::.::.::i::.::.:i/| .::.::|八::.:八.::.::.::.|.::.::.|.::.::/|/\|.::.::.::.i.::.::.::.:.i 
  rュ             φ:.::./:.::.i::.::.:i::斗テ宀ミ .::.::.:\.::.∨斗宀弌ミ:/j|::.::.: j :.::i::.:.|  
┌─ 、        ○ o:.::./i ::.::i::.::.:〃 んuノハ \|\|\| んuノハ ∨|.::.::.リ.::.::i::.:.|  
  ̄)丿         {.::.:;.: i .::人 ::.:{i {::.. ..:::}       {::.. ..:::} レ.::.::.::.i.::.::i::.:.|  
  /> __     __ xく>'|:.::i::.::.::.::.ト、| とつ_ノ         ゝ._(つo厶ィj .:: i.::.::i :八    
  \> ゙っ) /::.::.::.::.:/ |:.::i::.::.::.::.i:|////   ′    ////|:! ::.:i.::.::i::.::.::.:、          京太郎くん……!
       '⌒ア.::.::.ノ  ノ:.::i::.::.::.::从                   从:: ノ.:: 八:.::.::.:\
248 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:39:42.63 ID:SfP1lUMA0

京太郎「だからその時まで…!この須賀京太郎のことを忘れるんじゃあ―――」

玄「きょ―――」


          ∧
            /  \   / ̄\
            \   \/     \
             \     /\   \
            \   、  \   \
                /  ,  \  \   〉     /|
            /  /\   \  \/ く\く\ |  |
              /  /   \   \    V ∨ |  |
              \/       \   〉       |/
                      \/



京太郎「……ハッ!!」

玄「!!」 ビクッ

京太郎「………!!??!?!?!」 キョロキョロキョロキョロ

京太郎(え……ここはどこだ…!!??)

京太郎(確か俺は……家を訪問してきた晴絵と談笑に興じていたはずだが……)

アナザー京『……相棒。ここは阿知賀だぜ…』

京太郎(……阿知賀〜〜〜ァッ!!??)
249 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:45:00.39 ID:SfP1lUMA0

京太郎(何をバカなことを言っているッ!!俺はさっきまで自宅にいたのだぞッ!!??)

アナザー京『……色々あったんだ。色々…な』

京太郎(はぁ…?まるで意味が分からんぞッ!!)

アナザー京『この高台。てめーも知ってるだろ』

京太郎(え……?……確かに、見覚えがあるような……) キョロキョロ

京太郎「!!」

玄「……」 ウツムキ

京太郎(彼女は……確か、晴絵の弟子の…松実玄?)

京太郎(なぜここに…?)

京太郎(というか、俺と一緒に…この高台に…??……?????????)

アナザー京『相棒。てめーはしばらく晴絵の『実現した伝説』の実験に付き合わされてたんだ』

京太郎(なにッ?)

250 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:52:37.83 ID:SfP1lUMA0

京太郎(おい…それはどういうことだ?)

アナザー京『さあな。おれもアイツの『スタンド』の効果で操られてたせいか、イマイチ覚えちゃいねえや』

京太郎(なんだそれは…!ふざけているのか…?!晴絵のヤツ、なんてことをしてくれたんだ…ッ!!)

京太郎(俺は今こんなクソ田舎で遊び惚けている暇はないのだぞ…!!)

京太郎(一刻も早く、宮永家の闇を解決せねばならんというのに…!)

アナザー京『……ああ。そうだったな』

京太郎(ちぃっ……。明日の昼までに東京に戻れるのか…?せっかく予約した長野行の新幹線のチケットが無駄になってしまうぞ…!)

アナザー京『……あー、それなら多分とっくの疾うに日程が変わってるからどの道無駄だぜ』

京太郎(なにッ!!!??)

アナザー京『おれたちは阿知賀に来て今夜で6日目みてえだからな。仕方ねえ』

京太郎(なんだとーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!????)

京太郎(は…!晴絵のヤツッ!!次会ったとき、必ず文句を言ってやるッ!!!そうでもしなきゃこのムカつきが収まらんッ!!!)

アナザー京『ああ、そうするといい…。とりあえず今夜は、ビジネスホテルにでも泊まって……明日の朝にでもここを発つか』

京太郎(当然だッ!!俺には時間がないのだからなッ!!) イライラ
251 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 07:00:22.14 ID:SfP1lUMA0

玄「……」 ウツムキ

京太郎(というか……何故かここに一緒にいる松実玄。操られていた(?)間に何があって彼女とここにいるのかまるで分からん)

京太郎(会釈くらいして……そのままフェードアウトしてしまえばいいか…?) ペコリ

玄「……っ!!」

アナザー京『……相棒。早歩きで行け。急げ』

京太郎(ん?あ、ああ……) スタスタスタスタ

アナザー京(……わりいが、おれには何もフォローはできねえ……)

アナザー京(世界が「1巡」しても……松実玄とは、ここで別れる運命だったか……)

アナザー京(やれやれ、だぜ……)




玄「……さよなら……」 ウルッ

玄「さよなら、京太郎くん……」 ウルウル…

玄「大好きだったよ…。短い間だったけど…恋人になれて…っ……幸せだったよ…っ」 ポロ…

玄「また会える日が…っ。う…く…っ、来ると……いいなぁ……っ」 ポロポロ…

玄「……ぐすっ……っ…うっ……!」 ポロポロ…


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       |:,'::::::l:::::l:::::::::::|:::::::|::个し     乂 __ _ ノ    , f/::::::::|:::::::::::::::::/::::::::::::::|
       |j::;:::::|:::::l::::::::::|:::::::|::::|::::::>.、            し' ::::::::::::|:::::::::::::::;::::::::::::::::::|     わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!
       |!:ハ::::|:::::':,:::::::::',::::::l::::|::::::::::::::::i -       -个::::::::::::::::::::::|:::::::::::::/:::::::::::::::::::
       l!':::乂!:::::::':,::::::::',:::::|:::|::::::::::::::::|    ̄ ̄    |:::::::::::::::::::::::,::::::::::::/:::::::::::::::::::::|
       ,:::::::::::::ヽ:::::::\::::',::::|:::|::::::::/⌒|            |⌒ヽ:::::::::::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::|
        /::::::::::::::::::::::::::::: \!:::|:::|:::::/  `ヽ        ノ  乂:::::/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::!
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 07:16:21.65 ID:HOVrcRa5O
クロチャー……
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 08:27:24.89 ID:Gd6S7Ft40
よし、ハルエをぶん殴ろう!
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 08:36:09.88 ID:sKyFB2v20
くろちゃああああああああああああああああ
255 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 14:07:30.92 ID:SfP1lUMA0
後は後日談を書いて終わりだけどそれはまた後で
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 21:11:38.24 ID:5Kl1FlDK0
勝手に好きにさせて勝手に忘れさせる。クロチャーって勝手
そして短い時の流れで生きる人間の考え方から脱却できていない
ここまで来たら「過程や方法などどうでもよい!勝てばよかろうですのだ!」
「今は悪魔が微笑む時代ですのだ!」と京太郎に勝利して支配してほしかった
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/05(金) 22:02:39.45 ID:SfP1lUMA0
確かにこのままクロチャーが命令上書きせずに
京太郎と結ばれるんでも良くね?とは一瞬思ったんですけど、
それだと宮永家の闇解決されずに京太郎が阿知賀に永住しちゃうifストーリーになるな、と思ってやめました
最終的には本編に繋げたくて·····。
でも、ちょっと真面目に考えてみると、
最後までクロチャーがワガママを通してしまうと、
それこそ考え方の上で人間やめちゃってると思うんですよね
「なんでも命令できるアプリ」っていうギャグテーマが始まりではあるけど、
「愛」みたいな人間らしさが絡んでしまったので、
そこでクロチャーが人間やめた考え方しちゃうと、
人情の複雑さゆえの悲劇も生まれなくなっちゃうし、
人間の素晴らしさとかも霞んでしまうのかなと
後味の良くないものを抱えたまま京太郎と交際していくより、
切なくて辛い選択だとしても、最終的には自分の欲求だけじゃなく、
京太郎を想う選択をできたクロチャーは、
真実の愛を体現した素晴らしい人間ということになるんじゃないかと思いました

ギャグ貫いてハッピーエンドより、
カーズDIOすこやんとかとは違う人間らしさを見せるクロチャーが書けたのでまあ満足です
何が言いたいかと言うと>>1はクロチャーがだいすき
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 22:06:21.43 ID:E3aGDNgu0
クロチャーは泣き顔がよく似合う
259 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 00:42:14.11 ID:/HG37LRD0
やっと帰ってこれたんで更新するでー

出先で書き込みすると改行ないから糞読みづらくて草だ
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 00:43:08.13 ID:dLwSetKo0
ここまで悲しい話だと他のヒロイン応援出来なくなっちゃうな…
261 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 00:48:54.44 ID:/HG37LRD0
〜翌日〜

―阿知賀女子・麻雀部―


晴絵「……なるほどね」

晴絵「帰ってきてみたら京太郎がいないと思えば……1週間の間に、そんなことがあったんだ…」

玄「……ごめんなさい。私のわがままのせいで……」 グスッ

宥「玄ちゃん……」

玄「結局最後まで……私の勝手で京太郎くんを振り回しちゃって…「アプリ」を開発した赤土さんも不本意な結果になっちゃって…」 ポロポロ…

晴絵「いや……こうなることを予測できなかった私も悪かったよ」

晴絵「アイツは水も滴るイイ男だからな〜。年頃の女の子が好き放題できることになっちゃったらそーなるのもうなずける。うん」 ウンウン

玄「……」 ウツムキ

灼「……」

穏乃「……」

憧「……」

宥「……」

晴絵「……アハハ。なんつって」

憧「ハルエ……」 ジトッ

晴絵「いや…めんごめんご」
262 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 00:58:31.67 ID:/HG37LRD0

晴絵「でも、まぁ……そうだな……」 ゴホン

晴絵「私はね。多分皆が想像してるより3倍は長く生きてるけど……」

宥「3倍……?」

穏乃「普通に26歳じゃないんですか」

灼「またハルちゃんが変なこと言い始めた……」

憧「ハルエ、そういうこと言う場面じゃないって分かりなよ…」

晴絵「……いやゴメン。でも大真面目な話な?」

晴絵「長く生きてると、色んな人との出会いと別れを繰り返すもんなんだよ。中には辛い別れだってたくさんある」

晴絵「皆だってもちろん今までの人生の中でそーいう経験はあるだろ」

宥「……はい」

晴絵「もちろん、中には再会が期待できる別れもあるし…また会うのを楽しみに思えるものだってあるよね」

憧「……うん」

穏乃「そうですね……」

玄「……」
263 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 01:05:34.04 ID:/HG37LRD0

晴絵「私の場合、特に珍しいとは思うんだけど……1度、今までの人間関係が完全にリセットされちゃったことがあってさ」

灼「……?」

晴絵「会う人会う人が初対面みたいな感じになっちゃってさ。そりゃあもう最初は困惑したし、辛いこともあった……」

晴絵「何の因果か、まだ再会できてない人だってたくさんいるし……前とは違う出会い方をした人だっている」

晴絵「前と同じような出会い方をして、昔みたいな関係を築けてる人たちもいる。……皆のことなんだけどね」

穏乃(……どういう意味だろう……?)

憧(こども麻雀クラブが解散になったときの話…?)

晴絵「けどさ。そういう体験をしてるからこそ……分かるんだ」

晴絵「玄。今回の辛い別れは、間違いなく玄を成長させてくれるんだよ」 ポン

玄「……」 ウルッ

晴絵「京太郎っていう非日常の存在が舞い込んできて、いろんなことを経験したろ?」

晴絵「楽しかった思い出もできただろうし、最後は辛い思い出になっちゃったりもして……」

晴絵「話を聞く限りだと、舞い上がっちゃってワガママ通しちゃったりもしたみたいだね」

玄「はい……」 
264 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 01:14:05.25 ID:/HG37LRD0

晴絵「けど……最後には、京太郎のことを考えて、自分のワガママを曲げられたんだよな?」

晴絵「私は、そこが一番偉いと思う」

玄「……っ」 ポロポロ…

晴絵「最後の最後までワガママを通しちゃうっていうのはな……それは子供のやることなんだ」

晴絵「子供のやること、ってことは……まだまだ人として未熟なヤツのやること、って意味にもなるし…」

晴絵「時と場合によっちゃあ、人の心を捨てた外道のやることと変わらないことだってある」

晴絵「特に今回の場合はそうだ……」

晴絵「もし…京太郎の事情を全く勘案せずに…アイツの言葉に甘えて自分の好意を押し通しちゃってたら……それは「悪党」のやることだったよ」

玄「……」

晴絵「本当の意味で誰かを「愛する」ってことは、自分の不本意な結果になろうと…なんだろうと、「最後まで相手を思いやりきる」ことだ」

晴絵「玄はそれができた。上っ面の愛に溺れて京太郎の人生を支配して満足する…なんてことはしなかった」

晴絵「その意味で…玄はすごく人間として「できた」ヤツだなぁ、って感心してるよ」

玄「……赤土さん……」 ポロポロ…
265 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 01:18:39.91 ID:/HG37LRD0

晴絵「でも、ここで一つ…人生の先輩からアドバイスを送らせてもらうとさ」

玄「……」 ポロポロ…

晴絵「この悲しみを引きずっちゃあいけない。悲しみ続けるのはダメだ」

玄「そう…言われましても…」 ポロポロ…

晴絵「何を泣いてんだ、って話だよ!」 ポン

晴絵「何も今生の別れじゃあない。長い人生、生きていればまたどこかで会う日が来るよ」

晴絵「私の旧い弟子なんだから、また何かしらの理由をつけて呼びつけることだってできる!会う方法はいくらでもあるんだ」

玄「……」 ポロポロ…

灼「……でも……」

晴絵「……そういう問題じゃない、ってか」

晴絵「確かに……次に会う京太郎は…玄と愛し合った京太郎じゃあないよな」

玄「っ…!!」 ポロポロ…

266 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 01:23:47.52 ID:/HG37LRD0

晴絵「けどさ……いつかは玄にも「運命の相手」ってヤツが現れるだろーけど…」

晴絵「もしかすると……再会した京太郎その人が「運命の相手」」かもしれないだろっ?」

玄「……」 ポロポロ…

晴絵「これについては、まぁ……保証しかねるんだけどね…」

晴絵「なんたって、運命の女神ってヤツはイタズラが大好きみたいだから……」

晴絵「私は「運命の相手」を待って何十年にもなるけど……未だに出てきやしないから待つのはもうやめたくらいだしさ」 ハハハ

灼「ハルちゃん……」

穏乃「……だ、大丈夫ですよ!まだまだ赤土さんは若いですし!!」

晴絵「うん、まぁ、見た目はね?」

憧(確かに中身はよぼよぼよね……。センスも古いし……)
267 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:11:03.68 ID:/HG37LRD0

晴絵「……で、玄!」 ゴホン

玄「……はい」 ゴシゴシ

晴絵「運命の女神はね。頑張ってる子とかマジメな子…玄みたいないい子のことは大好きらしい」

晴絵「もしかしたら、再会した京太郎のヤツを「運命の相手」に選んでくれるかもしれないだろ?」

玄「……」

晴絵「とにかく、今はくよくよしないことだ」

晴絵「ヘコんだままだと、女神がくれたチャンスもフイにしてしまうかもしれない」

晴絵「前向きに前向きに……進んでいった者だけが、チャンスを掴み取れるんだからね!」

玄「……はい」

晴絵「玄の人生は恋愛だけじゃないはずだよ」

晴絵「まずはインハイ。ずっと会いたかった和との再会を果たすためにも、勝ち上がる力を身につける」

晴絵「応援してくれてる人たちの期待にも応えなきゃだしさ」

晴絵「落ちこんでるときは、ひとつひとつ……。やらなきゃいけないことをこなしていけば、おのずと何とかなるもんだよ」

玄「……はいっ」
268 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:16:19.72 ID:/HG37LRD0

晴絵「それに白糸台と当たるってことは京太郎とも当たるんだから……情けないところ見せられないだろ?」

玄「……!!」

晴絵「これは珍しいパターンかもしれないよな」

晴絵「やるべきことをこなしているうちに訪れる「チャンス」ってのが明確になってるってのは……そうそうない」

玄「……インハイで、京太郎くんと会える……」

晴絵「そうだ。立ち直って前向きに走り出したら……その先には「チャンス」が転がってることが保証されてるんだぞ?」

晴絵「どう?くよくよしてもいられなくなってきたろ?」

                      -――-
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             |::i::.::.:|::.:|{ rJハ  \_{.rJハ }|::.:| ::.|
            V|::.::.|::.:| 弋ツ    弋ツ ::. | ::.|
            /Y:|::.:|'. ::、::、  '   ::、::、 /|: | ::.|    ……はい!!
             ,::/゚|::.l :.仏     __     厶|: | ::.|
            .:/::.:|::.| :.|:个: . .  ‘ ’   . :介/::/::八
          /::{/{∧::.::.i.::|〈  {≧ ‐≦}  |/::.::.: /ヽ::..
            / ::.::/ _V^>、|∧ ∨ーヘ. /iレく∨ ∧.::.、
.           / ::.::.」 // \く>、∨|  /∨rく_ン⌒∨ |::.::.\
          /::.::. 〔/ //⌒7┴ヘ_,//ー| ̄\\.\ 〕 .::.::.:\
       /::.::.:/       〈  -={_}=ー 〉`     \ .::.::.::.::\
.      /.::.::/{          人_,/| |\_人       ト、.::.::.::.::.: \


宥「玄ちゃん…!」 ホッ

憧(ふぅ……良かった。流石にまだまだ傷心だろーけど……)

穏乃(立ち直っていけそうで、何よりだねっ!!)

灼(……やれやれ……)





269 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:20:02.68 ID:/HG37LRD0

晴絵「じゃ、久しぶりに皆に指導しなくっちゃあね!」

晴絵「練習再開だ!!」

阿知賀女子一同「はい!!」


玄(京太郎くん……)

玄(お別れはさみしいし……今もまだ、辛いけど…)

玄(京太郎くんが今やらなきゃいけないことをやるために帰ったんだから……私も目の前のことをひとつずつ頑張っていくよ…)

玄(京太郎くんはすごいもん……。きっと、今も自分の道をまっすぐに進んでいるはずだよね……)

玄(だったら……私がへこまないでいたら…ふたりとも、前を向いて歩いていくんだから…)



                                        __
                                      ´:::::::::::::::::::::`  、
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                {:(       /" ̄ ̄ ̄ ̄/::/::::::/::|:::::!__/;イ::/l:::斗!|:{ |:| l:「!i:}
                   \.、      /´      /::/:::::/彡|::´|::///ノ/:::ムリ.lλ|| |j |リ
                       ` `ー――- __ , イ/::/::::/:,. 、::l:::::l伝丁` ム '乏灯ハn /.ハ
                       `二ニ=‐-::::::::::::::::::::/:/:: {⌒゚l :::代ツ     ゞ' ハ::〈イ ヾ {
               , -‐:::二_____:::::::::__//::::::::人___l:::::|""    ` ".::l::::::ヽ_  У`ー-   (いつかまた……きっと会えるよね―――!!)
. __       \、  // ̄  , ィ´:::::::::::::::::::::::::ア::://__  イ l:::::|  ( ̄ア  イ:::|:::::::|入 ̄       `ヽ
_ヽ\マ、      `ー//===テ´:::::::::::::::::::::,、::::>-‐´ ̄ ̄    八 l:::::ト` x _´ .イ .l::::|:::::@ `ト         \
.\`   `>==イ`ー┴' ̄`´ ̄`ー….  ̄ - _  \     |     ヽlλ|/Yヽ_レ、 人/イ::ハ  `  、         }
.r- `  /ミ             ` ー _      - _ \  .|     ヾ「 ̄`r{:.:.:.:.{ { 彡イ::::::ヽ_  ヘ      __ノ
. `  ̄└- _                   ―       ` /        入:.:.:水\__ト |  ̄ ヽ:::::ヾ、  ̄ ̄ ̄ ̄¨¨ ̄
          アァ―ァ‐‐ァ‐-‐ァ…'ー―‐--   ____/        ー、:.`:./ λ:.:/ :.    }::::::|ヽ.
          //  {::::/_ イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::/ `ヽ、.      ヽ∧/  ´  |     l:j::::| リ
       `ー=ニ二二__::::::::::::イ:::::::::::::::/_r‐く    `       o      丿  ノイ:::ノ
        `ー―一'::::::::::::::/| ̄`>‐  ̄      ヽ、    ィ __    ´   ー‐ '
           ` ー―一「 ̄ ̄:.:/   くヽ         ー一o  /
                マ:.:.:.:.:./    \\       o   r´
                      }:.:.:.:ハ      ー`   -―一 ´ r'ーf
                rー ´:.:.:.ヽ      \    o __ィ  /__:.:|
                 ヽ:.:.:.:.:.:.:/\__      ` 大o  /:.:.:.:`ヽ
                     \:.:/:./:.:.:.:.:.:`ヽ   /{:.:|ヽ/:.:.ヽ:.:.:./
                      `У:.:.:.:.:.:.:.:ハ`´:.:.:.:ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:〉´|
                    ィ'`ー、:.:.:.:.:{:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:\_/ λ
                   {三三三天 ̄ ̄|:.:.:.:.:.:._イト----一 /|
                     ` ̄` <_入    ̄ ̄_ハ|////////|
                          `マ ̄ ̄///ハ.////////|
                           V//////∧///////
                           ∨/////.∧//////’
                              ヽ//////ハ/////.j
270 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:25:18.17 ID:/HG37LRD0
〜数日後〜


―東京・白糸台高校……西棟・屋上―




                 __,.ィ`ヽ __
              、 -  ´> _r┴  __\ー‐┐
             `  ̄ >' __,ノー==彡,ィi } }l ji廴_
              <__ /_ノ}r'⌒7´'⌒^'ヘj}_ノ 厂 ̄}
                Y⌒_ノ  {{     ^ーくニ=ァ ノ
                   rく{( {ア'⌒\ `ヽ      } ri'´|
               j几jノ   rt_ぅミ   _,ノ    ハ│l|
                  /`V l  ^冖 ノ} └=====y'(│リ
.            / /ハ/ }      /   代_テx_ しi} リ
            乂i{ / /    「廴}  ^ー‐'  }ノj/
                   ̄{   ー‐ __ー'     __,厶イ
                  ∧    __  \  / (__, /
            _/{      `   / ∠ノノ/    …………。
           / / \ ヽ__      __/ー一
              / /    ≧ニ=一 二´∧
.        _/ /   /_A\     / {
     ̄  /   /\o/| {o o} ∧   {   \__
.       /    /     |__巴ノ  \o_|     { } \__
    ∠ ____ /     / ̄|      |     |ノ\
    ̄ ̄/ |     /三ヨ       |     |    >'´
   __/   │     /A_A |      |     l   /
   }       |     /{o o}|      |\  │ /
  │    │    /∧皿{/|     /  {\」_ /   /
.   |       |    //\__/|   / /   \ /  /
.  │    |   /// ̄\| /   /     }/  /
   |      l   / | ∧_∧ |(   /       |   {
   |     │ / | {O O}│  /      人 │  )
   |     ∨  | Y皿Y |   /       /  }ト、} /
   |     /  |\___/|  ′     /   { ∨
   |      |   |/  ̄ \| i      /    \__/
   |      |__/|/|_|\」 |     /     ノ



同輩「須賀!須賀!」

京太郎「……同輩」
271 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:28:52.89 ID:/HG37LRD0

同輩「探したぜ〜!昼飯、食いに行かねーか?」

京太郎「……いや、遠慮しておくよ。食欲がないんだ」

同輩「はぁ〜?」

同輩「真っ昼間からこんなとこでなにを黄昏てんのかと思えば……」

同輩「健康には気を遣うおめーが食欲ねーって……大丈夫か?」

京太郎「……どうだろうね」

同輩「どうだろうって…おいおい…」

京太郎「……」 ジーッ

同輩「……空になんかあるのか?」

京太郎「……いや。今は…ないね」

京太郎「星が……見えない」

同輩「え?昼なんだから、当然だろ?」

京太郎「……ああ。当然と言えば当然のことなのだ」

京太郎「しかしね……。何故か無性に……満天の星空を拝みたい気分なんだよ…」

同輩「点」
272 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:29:20.22 ID:/HG37LRD0
……みす
273 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:29:47.73 ID:/HG37LRD0
同輩「探したぜ〜!昼飯、食いに行かねーか?」

京太郎「……いや、遠慮しておくよ。食欲がないんだ」

同輩「はぁ〜?」

同輩「真っ昼間からこんなとこでなにを黄昏てんのかと思えば……」

同輩「健康には気を遣うおめーが食欲ねーって……大丈夫か?」

京太郎「……どうだろうね」

同輩「どうだろうって…おいおい…」

京太郎「……」 ジーッ

同輩「……空になんかあるのか?」

京太郎「……いや。今は…ないね」

京太郎「星が……見えない」

同輩「え?昼なんだから、当然だろ?」

京太郎「……ああ。当然と言えば当然のことなのだ」

京太郎「しかしね……。何故か無性に……満天の星空を拝みたい気分なんだよ…」

同輩「……」
274 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:34:05.46 ID:/HG37LRD0

同輩「……どうしたんだ?おめー…」

同輩「何か悩みでもあんのか?」

京太郎「……悩み、か…」

同輩「先週、部活を1週間休んでたのもヘンだけどよ…」

同輩「その前も、帰ってきてからも、なんかおめー……焦ってたっつーか、思いつめてるカンジがしたけど…」

同輩「それと何か……関係があるのか?」

京太郎「……いや。それについては、既に「解決した」んだ」

同輩「そうなのか?」

京太郎「ああ。ちょっとした…「トラブル」を抱えていたのだがね」

同輩「「トラブル」……」

京太郎「難儀したよ。だが、俺は俺のやらねばならないことをやり…できる限りを尽くして、最善の結果を導き出せた」

京太郎「その件に関しては何も問題はないし……スッキリとしている。「トラブル」を解決した日の晩は久々に熟睡できたさ」

同輩「そりゃあ良かったじゃねーか」
275 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:41:49.42 ID:/HG37LRD0

同輩「けどよ……じゃあおめーは、なんで泣いてんだよ」


                ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
              /_,..-        ヽ `  、
         __/ /´    /    ∨   \
        ト、_,  ´     / ,'     :    、 ヽ
          /   ,   , / /|  |  :.  | | |   ∨
        /_///,  | |从∧. |    } | | | | |
           / イ '  { ´| |/ヽl i| { , ´/}/_}∧ |  |
           / /{( .rY'´/へ\从{∨/ _/,.ィl| |
          ´/イ}lムヽ从 、弋ァ-、\V//-、ノ ,/ ∧{
              \,ハ }/゚ ̄ /! f´¨タン /ノ  \
             /l l  i i   ! .ノ .i ) }j/
            / /i !  |! ° 弋ヽ-/ ./
          // i ヽ \   -‐‐、ニ´  /    え…………。
         //  .l  \ ヽ  ゙ー--‐ ./、
       / /     l    \.\  ノ /  \丶、
    ,.イ   /    l      \ヽ-- く l    \
        /     l o _.. -‐ てマi   l
       /___,.  l/    人レヘ. o l  、_
       _.. ‐ ¨  l     /  l  \ノl   ヽ、
                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、



京太郎「……ちぃっ。またか…」 ゴシゴシ…

同輩「……」

京太郎「最近、少し身体がおかしいんだ…」 ポロポロ…

京太郎「ふ…とした瞬間、気づいたら……悲しくもないのに涙が零れてきて…」 ポロポロ…

京太郎「それが、止まらないんだよ…」 ポロポロ…

同輩「な……」

京太郎「真剣に、医者にかかることを考えているくらいさ……」 ゴシゴシ

京太郎「拭いても拭いても…ワケもなく涙が溢れてくるだなんて…っ……おかしいだろう…?」 ポロポロ…ゴシゴシ

同輩「須賀……」
276 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:54:53.98 ID:/HG37LRD0

京太郎「俺は…どうしてしまったのだろうね……」 ポロポロ…

京太郎「辛いことがあったわけでも…悲しいことがあったわけでもないのに…」 ポロポロ…

京太郎「なんだって……っ。こうも…っ……泣けてくるんだろう……?」 ポロポロ…

同輩「……ホントに、なんもねーのかよ?」

京太郎「……それすらも……っ。……分からんのだ……っ」 ポロポロ…

京太郎「何か…何か大事なことを忘れてしまっている…っ。そんな虚無感だけしかないんだ…っ」 ポロポロ…

同輩「……」

京太郎「何だろう…?何を忘れているのだろう…?この心の空洞にあったはずの何かは…何なのだろう…?」 ポロポロ…

同輩「須賀…」

京太郎「大事なこと…大事だった気はするんだ。でも、本当に大事なことを…忘れてしまうものだろうか…?」 ポロポロ…

同輩「……」

京太郎「分からない……。分からないんだよ、同輩……。」 ポロポロ…

京太郎「何を忘れてしまったのか……。なぜ忘れてしまったのか……。何も、何も分からないよ…」 ポロポロ…

同輩「……やめとけ!やめとけ!」

京太郎「……」 ポロポロ…
277 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:01:04.19 ID:/HG37LRD0

同輩「何で辛いのかも分かんねーのに泣いちまうってのは……」

同輩「きっと、思い出そうと必死になりすぎて……その焦りでストレスを感じてるからじゃねーのかよ」

京太郎「……焦り……」 ポロポロ…

京太郎「俺は……焦っている…のか…?」 ポロポロ…

同輩「ああ。きっとそうだ」

同輩「ホントに大事なことなのに忘れちまうなんて……そんなことは滅多にねえよ」

同輩「滅多にねえからこそ、焦っちまってるんだろうぜ」

京太郎「そう、か…」 ポロポロ…

同輩「どうしても思い出せないってなら、そりゃ割り切るしかねえって」

同輩「俺たちゃちっぽけな存在だからなー。ワケもわかんねえことが自分の身に起きてたら、どうしようもなくなっちまうこともあるぜ」

京太郎「……」 ポロポロ…
278 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:08:35.92 ID:/HG37LRD0

同輩「けどよ!それにしても……どうした?!どうした?!」

同輩「全っ然須賀らしくねぇぜッ!?」

京太郎「なに……?」

同輩「「須賀京太郎」15歳、彼女はいない」

同輩「部活は真面目でそつなくこなすが今ひとつ情熱のない男…」

同輩「なんかエリートっぽい気品ただよう顔と物腰をしているため女子マネージャーにはもてるが」

同輩「先輩や顧問からは買い出しとか使いっぱしりばかりさせられている」

同輩「……何も知らねーヤツ…。中学の同級生とかからすれば、お前の印象なんてこんなもんだ」

京太郎「……」

同輩「けど、俺は知ってる……。」

同輩「須賀!おめーはとことん…クールなヤツなんだぜっ!!」

京太郎「……」

279 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:16:23.78 ID:/HG37LRD0

同輩「おめーは……どんな不幸な「トラブル」に見舞われようと……冷静に物事に対処し、最後には切り抜けちまうようなヤツだろ?」

京太郎「……」

同輩「そんなおめーが…ちょっとした理不尽にも対処しきれず、焦って泣きまくっちまって……それでどーすんだよッ!!」

京太郎「……!!」

同輩「俺の知ってる須賀なら……自分の身にワケわかんねーことが起きちまったところで、ポジティブにポジティブに何とか乗り切っちまいそうなもんだがな」

京太郎「……ク、フフ…」 ゴシゴシ…

京太郎「……同輩。やはり君は…怖いくらい、俺のことをよく分かっているね…」 ゴシゴシ

同輩「……へへっ。そりゃー、俺は「須賀の同輩」だからな!」

京太郎「……君の言う通りじゃあないか」

京太郎「俺が何か…大切なことを忘れてしまっているのだとしても…」

京太郎「どうしても思い出せない」というのなら…それはそれとして割り切って…受け容れるしかないな…」

京太郎「「何かを忘れてしまっている」この状況を放置したところで……直ちに影響が出るとも思えん。もしそうなら、それはその時に対処すればいいだけだ…」

同輩「須賀……!」
280 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:24:18.70 ID:/HG37LRD0

京太郎「ならば今は……とにかく、「忘れた何か」には触れずに暮らしていけばいい…それだけのことだ…」

京太郎「虚無感とて……時間経過でいつかは和らぐ」

京太郎「いつも通りの…穏やかな生活を送っていけば……次第に日常へと還っていけるか…」

同輩「……ああ!そうそう、きっとそうだぜ!」

京太郎「フフ……。同輩、感謝するよ…」

京太郎「慣れない事態に少し戸惑って…対処法を見いだせずにいたが……君という理解者がいたおかげで、助かった…」

同輩「まぁな!」

京太郎「やはりこの須賀京太郎に運は味方している」

京太郎「このタイミングで君が俺を屋上まで探しに来たという時点で、運命が俺を立ち直らせようとしていた…そう思えてくるよ」

同輩「お!そのポジティブ思考……いつもの須賀じゃねーか!」

京太郎「フフフ。きっとそうさ…。悩みを抱えてストレスを感じ続けるというのは、俺の性に合わんからね……」
281 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:31:57.27 ID:/HG37LRD0

同輩「よしっ!じゃあ、立ち直ったところで……ラーメン食いに行こうぜっ!!」

京太郎「ラーメン…?ラーメンか…」

同輩「家系な!今は豚骨に飢えてんだッ!!俺ッ!!」

京太郎「いや、折角の誘いだが遠慮しておくよ。家系ラーメンなど、健康を害すだけだし…匂いも染みつく。何もいいことがない」

同輩「なぁーッ!!いつもの調子に戻ったと思ったら、やっぱり付き合いは悪いのなーッ!!」

京太郎「フ……。それが、この須賀京太郎だ」

同輩「ったく……。しゃーねーなっ。一人で行ってくっか〜」

京太郎「ああ、そうするといい」

京太郎「それじゃ…また」

同輩「ああ。明日の部活でな!」

同輩「明日もインハイに向けて……頑張ろーぜ!」

京太郎「ああ……そうだね…」

京太郎(……そうだ。俺は決して……挫けない…折れない…落ち込まない…悩まない…!)

京太郎(ストレスを感じないことが健康…ひいては「幸福」の秘訣だからね……)



             }{ { / / / ノ   ,ノ }| 八{ `丶、ー=彡く    /〃 /
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.       -=二 ./ ノ人 ハ}}}〈(_ノ//ノノノ〉 ⌒ヽ}:...八       }{ |  |
         ./ イ(___/ {/,}厂 ̄`^ー=彡      し::.. \   | }{ |  |
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         // イ⌒ハー=ミ  ヽ{{ :{{ ,                 :... | }{ |  : : : : :
            { / レ}从八\i八V{{ぅ」::...            |:. :| }{ | ..::ヽ: : :/
           '′   レ} V八\ヽ) ^゙⌒ヽ    ,     |:: :| }{ | ...::::八}/
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.     俺は……                          / { /i:i:i}|    // ,
                                 {:... |i{__}}:i:|  ...:{ { /
.      「幸福に生きてみせるぞ!」           7 :|i{[]{i:i:|  : ::} l//
                                    |i}:i:i:i:i:| . . ..:|//
                                      i  |{i:i:i:i:i:|. : . ...:|/
                                      |  |{i:===|. : : ::::|.:::.. /
                                      | .: |{i:i:i:i:i:|: : : ::/ ::/
                                      |: : |{__}}i:i:|: : /{...:/
282 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:38:51.49 ID:/HG37LRD0
〇京太郎から玄への内部好感度が「200」になった!(もし京太郎が本編で記憶を取り戻すようなことがあれば、この値から好感度を計上します。)

〇【真実だった虚構】を習得した!

【真実だった虚構】(自動)
・和了コンマ或いは打点コンマが96だった場合、発動する。
├ この局から2局の間、自分の使用する点数計算表は「ドラゴンロード版」になる。
└ 次の局、和了判定値+96


〇精神力値が5上がった!(逆境補正込みで145(S)→150(SS))

〇精神力値のランクアップに伴い、[幽波紋]による麻雀力補正が10上がった!

〇攻撃力・防御力・速度経験値が15上がった!

〇麻雀センスが5上がった!
283 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:44:51.74 ID:/HG37LRD0
2週間くらいこのα章でクロチャー小ネタをやってたのか……長かったですね

最初は京太郎に好きな命令をできるだけのアプリのつもりだったので、鬼畜ヒッサに飲尿させられたり、怜の尿瓶を取り返させられたりとか、

純粋にネタに走ろうかと思ってたのですが、「好き(ダブルミーニング)にできるアプリ」とのことだったので、純愛要素を盛り込んだら鬼のように長くなってしまいました

何気に、今まで短編とかあんまり書いたことなかったと思うんですが……


       /: : :______/ / : : : : : / /: /  |: : : : : :|ヽ: : : : :ヽ\
       /: ''7´: : ∧: : :/:/ : : : : : /  ∨ /   :|: : : : .:.: ||',: : : : :‘,\
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    (:(  /: : : : : |: >┘|: : :.:/ _,,x====ミ \ ′ : //  :リ ': : : : : :.|ヽ |
     \/_: : : /: : _: :∧: : |⌒ん::::::l |    /: : /厶斗<| : : : | ト | |、
.      / ̄: : : / : / |: :|V\|  | {::::: リ  ,厶イ  宍ミ、  |: : : : :| |: |∧ヽ
     /: : : :.:.:八: 圦 |: :|:     乂_少'        ん::l|\./|: : : : :| |ノ  ': i
.    /: : : : : : : :.:\(ヽ|: :|   //////          | {:::リ  {/: : : :./l/    }ノ
   / : : : : : : : : : / \|: :|ヘ                 ヒ少 _/ : : :/ノ  _/
  /: : : : : : : : : :./ __.|: :「`,>、   l⌒    、   //// TTТヽ\
/: : : : : : : : : : :/    |: :|Y \ ., 乂    \      ||:|  ) )
: : : : : : : : : :.:〃     八::l |   \≧x._ ‐---‐'     ,.ィ: |:| /
: : : : : : : : :/{___      | |  /     \ニニ===ニ二    :|:|      どやった?!
: : : : : : / ̄          |  ′      ', ) /\´ ̄\:|:|
: : : : /_           ∨       ├{ { 、 }    /:/
: :/{    \         /|        | ノ }/  T   /|


>>1的には満足のいく出来のものが書けたと思うんですが、いかがでしたでしょうか

評価とか感想とかいただけたら幸いです。今後の励みにします
284 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:52:52.68 ID:/HG37LRD0
ちなみに>>1は現実で「やらねばならないこと」に相当追い詰められてるので、7月27日までは多分ホントにほとんど更新できません

気晴らしに更新するとかそういうのはあるかもしれませんが……

まぁこのクロチャー短編に熱意注げるくらいモチベはちゃんと保ててるので、その点については安心してください

7月27から先についても、やらなくっちゃあならないことが色々あるので以前のような更新頻度では更新できないとは思うんですが、

今回短編書き切って、尚更ちゃんと完結させるぞーという意志が強まったので良かったです

それではまた!



             _
           \ヽ, ,、
                `''|/ノ
                |
         __     |
         \`ヽ、|
           \, V
              `L,,_
             |ヽ、)        ,、
             /        ヽYノ
               /       r''ヽ、|
            |        `ー-ヽ|ヮ
            |              `|
            |             |
               ヽ、           |
               ヽ______ノ
               / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、
            '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
           / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }   ハ
         /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......:.
         /::. |:...:.:/|::.:/ j/ |::.:.:/}:/リ|\|::.:.}.‘
         {: /.! :|.:.:..::|:/ -- _}:/ノ' /十/,「:..ハ:.i
        rぅ' ,|::.|::.:.|:;{z≦三    三ミメ.|:/|:.ト{
        /:{ V:|::.|::.:.|´i             `|:: |:.|
        |:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__   /// |::.i!:.!
        {i:{:: :ハ::.: 込{. __  (__ ノ    .ィ}:リ|:
        乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
      /:/.:.:.:.:/\:ハ´  ̄`V ´  ̄`∨:/|
     イ.:/::.:.:.:. /  /\     {      {:小{         ┼ヽ  土  十
     ://::.:.:.:.:.:.:{ fノ       |!    人.}:.{          d⌒)   し   つ


『須賀京太郎の奇妙な冒険 第二部「須賀京太郎は静かに暮らしたい」

幕間:「京太郎を好き(ダブルミーニング)にできるアプリを手に入れたクロチャー」』 完
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 04:15:04.37 ID:JOE51HZz0
ドラ爆確定スキルは草
弱体化した99に代わって京太郎だけ96ゲットか
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 08:16:14.12 ID:VRvDeK/v0
あァァァんまりだァァアァ
記憶!取り戻さずにはいられないッ!
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 11:25:23.50 ID:WaGqDMb40
是非記憶は取り戻してほしいですねえ…
偶然クロチャーと再会して、ドラマチックに記憶を取り戻して、
一目もはばからずにお互いに熱い抱擁やキスを交わしてほしいですねぇ…

…恋人同然まで親密になっていた和の目の前で
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 22:12:53.86 ID:Xrxkj0Ax0
この調子で隠れヒロイン候補を増やしていこう!
一巡前の因縁持ちの子はまだいるはず
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/07(日) 05:46:00.08 ID:W35Dxca00
大山の打率ぐらいの確率で記憶取り戻しチャンス欲しい
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/08(月) 04:18:52.19 ID:WXx8UcEd0
試合中京太郎でコンマ96取ったら記憶取り戻せそう(小並感)
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/09(火) 13:14:37.60 ID:peaj7uUu0
照や和を巻き込んだドラゴンロード(修羅場)を所望しますのだ
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/10(水) 23:10:12.86 ID:tPDpmdv60
阪神はやく連勝してくれ
293 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/12(金) 12:03:17.36 ID:nC0NHRcX0
どうしても15時半くらいまで起きてなきゃいけないけど眠すぎて勉強できんからその間更新します

294 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/12(金) 12:05:34.30 ID:nC0NHRcX0
イベントチケット:2→1


[小ネタ・ifストック]

・旧い記憶を取り戻したAislinn Wishartの襲撃

・やきうスレ並みの狂った自由安価モード

・六女仙+姫様による同輩・菫さんのお祓い(第8章だかの>>1000ボーナス)

・京太郎と遊びたがるあわあわ(第9章の>>1000ボーナス)

・捨てなるカッス、京太郎に拾われる(第7章の>>1000ボーナス曲解)

・原村家にお呼ばれ

・獅子原爽、同輩を弟子に取るの巻

・もしも明華が常識人だったら

・もしも亦野誠子さんが常識人だったら

・花田煌、すばらな男性と出会う

・愛宕ネキ、軟弱な未成年男性(16)と出会う

・凡人と天才の奇妙な邂逅

・もしも鳥谷敬が金本の代わりに虎星メンバーだったら

・もしも京太郎の性癖が「殺人・手首を愛でる」ではなく、普通に性行為をすることだったら

・白糸台麻雀番長・亦野誠子さんによる自由安価モード

・なぜか宮守に迷い込んでしまった京太郎の脱出冒険譚

・グンマに拉致された京太郎+咲キャラ一人

・復刻、幼児退行のどか

・3回戦大将戦メンバー+透華の会食

・自分がサイヤ人の王子だったことを思い出した京太郎

・どっかの高校に奴隷として売られた京太郎

・異世界転生()してキチガイエイスリンの相棒になってしまった京太郎

・記憶を失い善人と化してしまった京太郎

・釣りンゴ日誌

・上智有珠山

・アナザーワン(41)の自慰行為
295 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/12(金) 12:06:16.06 ID:nC0NHRcX0
↓1〜↓5でお好みのお題を指定してください なんなら、小ネタストックにないお題でもいいです

ただ、クロチャーのやつみたいな長いのはもうかけぬ

コンマが1番高いお題をやります
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 13:21:58.17 ID:t4zsgluY0
凡人天才
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 13:30:13.38 ID:zIiT2REOO
やめて!爽のフリカムイで点棒を焼き払われたら、オカルトで繋がってる同輩の精神まで燃え尽きちゃう!
お願い死なないで同輩!あんたが今ここで倒れたら、京太郎やたかみーとの約束はどうなっちゃうの!?試合はまだ残ってる。ここで強化されれば、戦力になれるんだから!
次回「同輩死す」。デュエルスタンバイ!
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 13:48:23.78 ID:u34JyRYA0
爽ちゃんに振り回される同輩
せっかくだし京太郎もついていって
ついでにユキとも交流しとけの巻
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 13:54:01.27 ID:4lGvtHEx0
爽、同輩を弟子に

この先同輩→京太郎ではなく照→京太郎のバトンの方が大事になりそうだし
マタンゴか金本に繋ぐ発射台としても発射まで含めてもうちょい能力やスキル強化できると良いな
300 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/12(金) 15:24:37.09 ID:fdhfRdJz0
もいっこの候補は↓1で

コンマ78以上じゃなかったら

「爽ちゃんに振り回される同輩 せっかくだし京太郎もついていってついでにユキとも交流しとけの巻」 かな?

京太郎ついてくと話長くなりそうだなぁ……。というか北海道いくんか?京太郎

クロチャーの話は完全に本編の中であったことだけど、この場合はifストーリーみたいな感じになって、

「結果だけ」が本編に反映される感じになるのかな


それではまたー
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 17:52:11.27 ID:D3/DsjDvO
ぼんじーんと天才
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/12(金) 18:07:39.36 ID:u34JyRYA0
京太郎や爽以外の有珠山メンバーは
北海道でなく上智や雙葉学園ら辺で遭遇でも良いかも

爽は一回戦の所業で政府が少なからず目をつけてるだろうから
ユキが一巡前取り戻してすこやん同様に読めない存在になりつつ
個人戦前に爽や有珠山を守る存在になるのも有りかと思った次第

まあ後付けは良くないし
その辺りの裁量はイッチに任せますわ
303 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/15(月) 20:56:27.07 ID:lUQ88lno0
ちなシスターユキコは世界が1巡する前に死んでるので1巡前とは見た目も中身も似てるだけの別人です

だから記憶取り戻すとかそういうのはなかったり

今日もやらなきゃいけないことたくさんあるので生存報告だけです、すません

来週末から再開する予定なので、もうしばらくお待ちを……


それまでちょっとネタ募集とアンケートでもしますね

なんかα章でやってほしいネタとかあったら教えてください


あと、アンケートの方なんですが、α章の比重的なのを聞きたくてですね


A 短編は短編らしく10レスくらいで済むやつを連発してくれ

B 10レスくらいの短編をたまにやるくらいでいい。本編進めろ!!

C ものによってはちょい長めのを連発してよし

D ものによってはちょい長めでもいいけど本編をもっと進めろ!!

E むしろクロチャー編くらい長いやつやっていいよ。本編はそんな頑張って進めなくてもいい

F クロチャー編くらい長いのをたまにやるのは良し。けど本編最優先な!!


どうかお答えくださいまし

それではまた
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 22:05:23.94 ID:2P0s0fsk0
Dくらいかな
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 22:56:54.80 ID:MV939ocJo
D
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/15(月) 23:06:09.52 ID:dYwFWVwCO
まあDかな
あとα章は連続で選べないようにしておくのが良いんじゃね
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/16(火) 00:36:54.51 ID:Sp5j8dnWO
ってかDとFの違いがイマイチ分からん
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/16(火) 02:13:54.39 ID:vRCd2QXp0
E
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/18(木) 06:16:01.95 ID:crgtS1W30
F
310 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/23(火) 01:59:39.90 ID:5gbbhd/z0
D3、E1、F1ですね

わかりました、頑張って本編最優先でいきます

ただ土曜日に更新するとして、そのときは同輩イベントだけしかできないかもです。絶対そんな長くないし一瞬で終わると思いますが



>>306
あー、じゃあそうしましょうか

>>307
小ネタの長さを3段階で表したとき、

@クロチャー編並み Aクロチャー編の半分くらい Bクロチャー編の4分の1以下 って感じで、DだとA、Fだと@になるようなイメージです
311 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/23(火) 02:00:48.25 ID:5gbbhd/z0
おれはツンデレ末原さんを書きたい チョロインじゃあないツンデレ末原さんを……

それではまた
312 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/29(月) 22:49:38.98 ID:8sENGVhg0
だいぶ久々ですが、更新再開します!

同輩が爽に弟子入りする的なやつでしたよね?日付変わるくらいまでしかやれないんでぱぱっとね
313 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/29(月) 23:36:24.91 ID:8sENGVhg0
これは1回戦後…あったかもしれない話…(ただし結果は本編にフィードバックされる)



―四谷―


京太郎「はぁ……」 イライラ

同輩「いい加減機嫌直せよ〜須賀〜」

京太郎「そいつは……人の気分を害した君に許される台詞だろうか?」 ギロリ

同輩「う……だからゴメンって言ってるだろ〜」

同輩「でもしょうがねーだろー!個人でやってる回らない寿司屋なんていつ休みになるか分かったもんじゃねーしさー」

京太郎「……はぁ。極上だの絶品だの言う君の口車に乗せられて、わざわざこんなところまで出向いてしまった俺が馬鹿だったな…」

同輩「しょうがねーし、別の店探すか〜」

京太郎「いや、もう帰る。……片道1時間かけて」

同輩「げーっ!!嫌味なヤツ〜!!」

京太郎「ふんっ」


由暉子「……あ」

爽「おろ?」


同輩「!」

京太郎「……ン」
314 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/29(月) 23:56:46.29 ID:8sENGVhg0

同輩「おーっ!!有珠山の!!」

爽「そういう二人は白糸台の」

同輩「えーっと……真屋さんと、獅子原さんでしたよね?」

由暉子「はい、そうです。こんにちは」 ペコリ

同輩「あ、ども…こんちは」 ペコ

爽「高久田と須賀…だったよね。この前の試合はお疲れっした」

京太郎「……」 ペコ

同輩「お疲れさまでした!いや〜、有珠山の中でもお二方は飛びぬけてヤバかったっすね!」

由暉子「いえ、それほどでも…」

爽「あはは、褒められるのは素直に嬉しいな」

同輩「真屋さんとか火力鬼ヤバかったですし、獅子原さんも前半戦の追い上げとかすごかったですもん!」

同輩「一時は宮守抜いて2位に上がってましたし!!」

爽「サヨナラ負けしちゃったのが悔しいとこなんだけどねー」

爽「でも、うちのユキも凄かったけど、そっちの須賀もバケモン強かったっしょ」

京太郎「……」
315 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/30(火) 00:02:43.93 ID:BTQ+js4e0

同輩「まぁ須賀はね。大したもんっすよ!部内でも宮永先輩と同格!って感じですし!」

由暉子「インハイチャンプの宮永さんと……」

爽「へぇー、そいつは凄いなぁ。そんじゃあユキの代わりに私がやっても敵わなかったかもなー」

京太郎「……」

同輩「お二人は何してたんですか?やっぱ東京観光的な?」

爽「いやー、そういうのは1回戦の前に部の皆で済ましてたからさ」

由暉子「今日は、私がこの近くの大学のオープンキャンパスに行く予定だったので」

爽「私はその付き添い的なヤツさ」

同輩「え!真屋さんって1年生ですよね?もうオーキャンとか行ったりするんですか!!」

由暉子「ええ、ちょうどいい機会だと思ったので……」

同輩「へぇ〜!すごいなぁ、ちゃんと進路のこと考えてて」

同輩「俺たちなんかなぁ。なんも考えてないよな?」

京太郎「いや、そんなこともない」

同輩「え、そうなのか?志望校とか決めてんのかよ、おめー」

京太郎(東北学院大学文学部)



316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/30(火) 00:02:50.12 ID:4H7Ow0h2O
同輩の鋼メンタルとコミュお化けっぷりは
もっと評価されるべき
317 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/30(火) 00:07:19.28 ID:BTQ+js4e0

爽「まー3年の夏になっても決めてないようなのもいるからね〜」

爽「ユキみたいなのはすげーよ、うん」

同輩「そんな人いますかね?」

由暉子「……爽先輩なんです」

同輩「え」

爽「あはは」

京太郎(大丈夫か?彼女……)

爽「いやまぁ、色々考えることを始める準備をしようかと思ってる段階かな!」

同輩「まだ考え始めてすらいないんすか?!しかも考え始めるまでのステップ多いしッ!!」

爽「おおー、東京モンはツッコミが鋭いなぁ。いいモン持ってるよ!高久田!」

同輩「はぁ……ありがとうございます」

爽「ところで……実は私、ホントに君はいいモン持ってると思っててさ」

同輩「え?」
318 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/30(火) 00:13:51.06 ID:BTQ+js4e0

爽「高久田君……中堅戦の前半オーラスでさ、なんかやべーことしたっしょ」

同輩「え……不正行為とか?してませんよ!!」

爽「いやそうじゃなくて」

爽「ぶっちゃけトークになるけど……私が揺杏に送り込んだフリカムイ…従えてたじゃん?あれのことだよ」

同輩「フリカムイ…?……!!あのバカデカい鳥のことすか?!!」

爽「そうそう」

同輩「え、あれ獅子原さんが送り込んでたんですか…?ベンチから…?」

爽「うん。ベンチと卓の距離が近いと、あーいう風な援護もできちゃうんだよね」

同輩「へぇ〜……そうだったのか…」

爽「でも、フリカムイが高久田君に懐いて従っちゃうっていうまさかの展開になって……いやー、あれにはホント焦ったよ」

爽「どうやったの?アレ。高久田君もカムイモシリに片足突っ込んでる感じ?」

同輩「カムイモシリ……?なんすかそれ」

爽「神々の住まう地。私らの生活圏のアイヌモシリじゃないとこ」

同輩「いやいや……いきなりすぎてわけわかんないすけど、そういうのじゃないと思いますよ」

319 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/30(火) 00:18:31.07 ID:BTQ+js4e0

同輩「あれはなんつーか……なんか俺、いつの間にか山と一体化できるようになってたんで…それでなんとかしたっつーか…」

爽「……へぇー」

京太郎(山と一体化って……。傍から聞くと訳の分からん会話だな)

爽「なるほどね。そういうことなら、尚更素質あると思う」

同輩「素質?」

爽「高久田くん!」 ガシッ

同輩「な、なんすか?」

爽「君もアイヌモシリを超越して、カムイたちと交流してみよーか!!」

同輩「は、はぁ??」

同輩「いや、えぇ??ど、どういうことすか……」

爽「私について来れば分かる!」

同輩「ど、どこへ??」

爽「北海道!!」

同輩「北海道ゥーッ!!??」
320 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/30(火) 00:24:02.44 ID:BTQ+js4e0

同輩「えぇ……。まぁ、いつかは北海道行ってみたいなぁと思うんで……行くのは悪くないんですけど…」

爽「いや、「いつか」じゃなくて「明日から」行こう!」

同輩「!!??」

京太郎(なんだ、この女。強引なヤツだな……)

同輩「いやいやいや……い、いきなりんなこと言われましても。俺、まだ大会もあるんでキツいっすよ!!」

爽「いや、大丈夫だよ。私も個人戦あるからまたこっちには戻ってくるし」

同輩「そ、そうは言っても21には2回戦があるんですけど!!??」

爽「白糸台なら決勝まで勝ち上がれるっしょ。決勝の時にカッコよく戻ってくればいーんじゃない?」

同輩「よ、良くねえーーーッ!!全然良くないっす!!」

爽「まぁまぁ、そう言わずに〜」

同輩「え、えぇーーー……」


京太郎「……」

由暉子「すみません……。お二人でお出かけしているところを、邪魔してしまっているようで…」

京太郎「……いえ。お気になさらず……」
321 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/30(火) 00:34:00.06 ID:BTQ+js4e0

京太郎「どうせ、これから帰るところだったのでね……」

由暉子「あ、そうだったんですか?」

由暉子「お二人はこちらで何をなさってたんですか?」

京太郎「いや……彼がね。お勧めの鮨屋があると言うものだから、ここまで足を伸ばしたのだが……生憎閉まっていて」

由暉子「……それはお気の毒に」

京太郎「「大将と仲が良いから休みの日でも開けてくれるぜ!」などとほざいていたが、店主が出かけていたのでは意味がない」

由暉子「……回らないお寿司ですか?」

京太郎「ハハハ……。回転寿司なんかのために四谷まで来るほど暇じゃあないさ(そもそもチェーン店なんぞ行かん)」

由暉子「すごいですね……。私は、回らないお寿司……食べたことないです…」

京太郎「? いや……別にすごくもないが…」

由暉子「東京だと、お値段も結構しそうですよね…」

京太郎「……ああ。俺は別に金持ちというわけじゃあないが……懐がちょっぴり温かいのでね」

京太郎「あと、彼は家が裕福らしいのでね。少しばかり高校生には過ぎた贅沢もしてしまう」

由暉子「そうなんですか」

京太郎「ああ。ところで海産物なら北海道の方が美味しそうなものだが……」

由暉子「あ、そうですね。回ってるお寿司でもすごく美味しいですよ。東京では食べないので比較はできませんが……」

京太郎「へぇ。やはりそうなのかい」
322 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/30(火) 00:42:36.32 ID:BTQ+js4e0

京太郎「一度は旅行してみたいものだな。北海道…」

由暉子「是非来てください。いいところですよ」

京太郎「考えておこうかな……」

京太郎(……案外、普通に会話できるものだな。シスターユキコ…)

アナザー京『そうだな。どうも危なっかしい思想が見え隠れするというような様子もねえし……』

アナザー京『この付近の大学のオープンキャンパスと言えば……ミッション系の大学のことだろうから、少し警戒しちまうが……』

アナザー京『「1巡」直前のシスターユキコは、この「1巡後」に須賀京太郎を連れていかないために殺害しようとしていた』

アナザー京『しかし逆に、「1巡前の須賀京太郎」はシスターユキコを殺すことに成功したからな』

京太郎(やはり、「世界が1巡する前」に死んだ人間であるシスターユキコと、今目の前にいる彼女は別人だと考えていいのか)

アナザー京『恐らくな。外見や性格がよく似ているだけの別人だろう。今のところ、スコヤの友人…というわけでもないはずだ』

京太郎(ま…それもそうか。再びあの恐ろしい『メイド・イン・ヘブン』と対峙したくはないものだが……別人であれば、そうなる心配もないのだろうか?)

アナザー京『そう思いてえとこだぜ』


爽「っと、ごめんごめん!ユキも須賀もほっぽり出して話に夢中になっちゃってたわ!」

由暉子「いえ、私は大丈夫ですよ」

同輩「須賀……」

京太郎「ん?」
323 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/30(火) 00:46:16.09 ID:BTQ+js4e0

同輩「俺、決めたぜ……」

京太郎「何をだ?」

同輩「獅子原さんと話してよ……チームのために自分が何をできるか、ってことを考えたら…」

同輩「やっぱり、もっと強くなんなくっちゃあいけねえよな、って思ったんだ」

京太郎「? そうか。頑張るといい」

同輩「ああ……。俺、頑張ってくるぜッ!!」

同輩「北海道でッ!!」

京太郎「……はぁ?何故そうなる」

爽「彼には素質があるッ!!アイヌモシリを超越し、カムイモシリに足を踏み入れる素質がッ!!」

同輩「だからよッ!!向こうでカムイ手懐けられるように修行してきて、チームのために活躍してーんだ!!」

京太郎「ふぅん……。まぁ、好きにすればいいんじゃあないのか?」
324 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/30(火) 00:54:32.04 ID:BTQ+js4e0

同輩「ま、監督にも話通さなきゃいけねーし……ちちう…父さんが東京を離れるのを許可してくださるかわかんねーけど」

同輩「とりあえず、俺の気持ちとしてはッ!!北海道で修行してきたいッ!!」

京太郎「そうか。いつからいつまで行くんだい?」

同輩「出発は明日だッ!!」

京太郎「随分と急だな……帰りはいつになる?」

同輩「それは……」



A 8月27日の朝だ!!(同輩は準決勝に出場できます)

B 8月30日の朝だ!!(同輩は決勝戦には間に合いますが、準決には出場できなくなります)



同輩は北海道で、爽のようにカムイと交流するための能力を身につける修行をしてきます。

Bの方が、Aよりも修行期間が長いので、確率的には能力を身につけられる可能性が高いです。

ただし京太郎は同輩が準決のときにいないのでちょっとさみしいです。もちろん準決のオーダーにも同輩は組み込めません。


↓1〜 多数決。先に3票集まったもの
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/30(火) 00:58:17.58 ID:xBZz7XZaO
b
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/30(火) 01:10:57.06 ID:KdU/asfg0
やっぱ同輩がいないのはさみしいよな〜〜
だがBだ
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/30(火) 05:56:14.88 ID:cJT09r84o
寂しがる京太郎見てみたーい
B
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/30(火) 19:07:47.47 ID:8zsvt3jeO
b
がんばれ、同輩
329 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/31(水) 00:18:00.69 ID:mvn0c/bu0
天気の子見てきました!あれは面白いっすねーまた見に行きたいです

では再開します
330 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/31(水) 00:22:41.42 ID:mvn0c/bu0

同輩「……8月30日の朝だ!!」

京太郎「……8月30日だと?」

京太郎「おいおい……。何を言っているんだい?同輩…」

京太郎「それじゃあ君は、2回戦も3回戦も準決勝もブッ飛ばして北海道に旅行に行くって言ってるわけかい?」

爽「旅行じゃない、修行だよ」

同輩「……そうだぜ。俺は断じて遊びに行くわけじゃあねえ!!」

京太郎「……」

同輩「このままだと、チームに迷惑をかけて足を引っ張り続けるような未来が待ってる気がしてよ…」

同輩「そうはなりたくねえんだよ、俺……」

京太郎「何だ、その悲観的な予測は。足を引っ張らなければいいだけのことだろう」

同輩「このままでもそう上手くいくってなら問題はねえさ……」
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 00:03:29.45 ID:0dgPV13M0
寝落ちにしては長いな
もしや暑さにやられたか?
332 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/02(金) 22:03:55.49 ID:m2v3il1F0
夏休み入っても意外と暇じゃない説 再開します
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 22:30:58.23 ID:ko5PW9DA0
ばあさん飯はまだかの
334 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/02(金) 23:46:03.35 ID:m2v3il1F0

同輩「けどよ……1回戦では結構なマイナス引いちまってダメだったし……」

京太郎「……」

同輩「気持ちだけなら、宮永先輩にだって稼ぎ負けねえつもりで臨んださ……でもダメだった」

同輩「気持ちだけじゃあなく……!実力が伴っていなくっちゃあな……」

京太郎「……」

同輩「だから俺は……!北海道で修行して…!王者白糸台の1軍レギュラーチームに相応しい実力を身につけてくるッ!!」

同輩「そう決めたんだッ!!」

京太郎「……そうかい。なら好きにするがいいさ」 クルッ

同輩「須賀……」

京太郎「それじゃ、また……」 スタスタスタ

由暉子「あ……」

京太郎「……フン」 スタスタスタスタ


同輩「……」

爽「え、あっさり行っちゃったけど……いいの?」

同輩「いいんですよ。多分アイツは……俺が北海道に行くのがなんとなくイヤなだけなんで」

由暉子「寂しがり屋なんですか?」

同輩「へへっ。俺に対してだけですけどね!」

爽「仲良いんだなぁ」



〇同輩が北海道での修行へ旅立ちました!8月30日の朝に同輩は帰ってきて、その時に修行の成果をコンマで判定します。
335 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/02(金) 23:47:29.19 ID:m2v3il1F0
再開しようとした途端に部屋が襲撃されること多くて全然進まんなぁ

多分また後で襲われるとは思うんですが、それまでは更新します とりま本編へGO!
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/02(金) 23:49:22.55 ID:ko5PW9DA0
ひさびさのほんへやな
337 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/03(土) 19:23:58.52 ID:BaXvNoYS0
イベントチケット:1→0


[小ネタ・ifストック]

・旧い記憶を取り戻したAislinn Wishartの襲撃

・やきうスレ並みの狂った自由安価モード

・六女仙+姫様による同輩・菫さんのお祓い(第8章だかの>>1000ボーナス)

・京太郎と遊びたがるあわあわ(第9章の>>1000ボーナス)

・捨てなるカッス、京太郎に拾われる(第7章の>>1000ボーナス曲解)

・原村家にお呼ばれ

・もしも明華が常識人だったら

・もしも亦野誠子さんが常識人だったら

・花田煌、すばらな男性と出会う

・愛宕ネキ、軟弱な未成年男性(16)と出会う

・凡人と天才の奇妙な邂逅

・もしも鳥谷敬が金本の代わりに虎星メンバーだったら

・もしも京太郎の性癖が「殺人・手首を愛でる」ではなく、普通に性行為をすることだったら

・白糸台麻雀番長・亦野誠子さんによる自由安価モード

・なぜか宮守に迷い込んでしまった京太郎の脱出冒険譚

・グンマに拉致された京太郎+咲キャラ一人

・復刻、幼児退行のどか

・3回戦大将戦メンバー+透華の会食

・自分がサイヤ人の王子だったことを思い出した京太郎

・どっかの高校に奴隷として売られた京太郎

・異世界転生()してキチガイエイスリンの相棒になってしまった京太郎

・記憶を失い善人と化してしまった京太郎

・釣りンゴ日誌

・上智有珠山

・アナザーワン(41)の自慰行為
338 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/03(土) 19:24:27.05 ID:BaXvNoYS0
↓1〜↓5でお好みのお題を指定してください なんなら、小ネタストックにないお題でもいいです

コンマが1番高いお題をやります
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 19:43:49.29 ID:FiACe3Uw0
幼児退行のどか
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 19:51:03.15 ID:YAtE/Q7h0
菫さんのお祓い
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 19:59:16.86 ID:ca5kJ5vA0
凡人との邂逅
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 20:26:15.31 ID:KwIa6NjMO
会食
一見恭子だけと会うよりも遥かに効果高そうにも見えるが
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/03(土) 21:44:21.64 ID:YuWtcCLjO
釣り
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/10(土) 21:11:18.80 ID:0hPMHZzR0
まだエタらないでくれよ!
京太郎が絹ちゃんと懇ろになってネキと修羅場になるIFを期待してるんだからぁ…
345 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 16:54:42.47 ID:BPADs95/0
エタることはないですぞ

ちゃんと恭子イベの中身も既に考えてるし!
346 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 20:02:48.73 ID:BPADs95/0
合間に更新していくスタイル
347 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 20:06:59.14 ID:BPADs95/0
準決勝後のある日のこと……



京太郎「……フフ」 ツカツカ

京太郎(今日は混んでいなくて良かった……おかげで、売り切れる前にサンジェルマンのサンドウィッチを買えたぞ…) ゴソッ

京太郎(しかも冷めていない…ホカホカさ…)

京太郎(折角だから…木陰で食べることにしようかな…)

京太郎(今日は幸いそこまで暑くないし……)

京太郎(お。あの公園の芝生の上なんか、いいんじゃあないか……?) 

京太郎(よし、行ってみよう……) ツカツカ
348 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 20:15:30.55 ID:BPADs95/0

―公園―


京太郎(うん……悪くはない場所だ…)

京太郎(できれば、もう少し…都会の喧騒とは無縁の場所がいいんだがね…)

京太郎(大学は……ちょっぴり田舎風情のあるところがいいな…)

京太郎(田舎すぎるのも不便だからイヤだが……)

京太郎(と、なると……地方都市…一応政令指定都市にはなっているくらいの町かな…)

京太郎(東北なら…仙台だとか、その辺りが良さそうだ…)

京太郎(しかし東北大学だと人の妬み嫉みを買いかねないから……東北学院大学がやはり最善か…) テクテク

恭子「……」

京太郎「…………!!??」 ビクッ

恭子「……どうも」

京太郎(す、末原恭子ッ!!??な、なぜここにッ!!??)

恭子「……何驚いとんのですか。私がおったから話しかけに来たんかと思ったんやけど…」

京太郎「い、いや……そ、そうではなく」

京太郎(ちぃっ!!考え事をしていたせいで、気づかなかったじゃあないかッ!!)
349 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 20:24:28.89 ID:BPADs95/0

京太郎(……くっ。迂闊だったな…)

京太郎(少し不自然だが……このまま立ち去るか…?)

京太郎「そ、それじゃあ……」 スタスタ

恭子「ちょ、行くんかいな!」

京太郎「ぐっ!!」

京太郎(つ、ツッコんできたッ!!この…!関西人が…!!)

京太郎「いや、忙しいので……」

恭子「見るからにここでランチしようとしてた感じですけど」

京太郎「う……」

京太郎(なんだ…?ここで俺にツッコミを入れてどうする…?)

京太郎(関西人の本能というヤツがそうさせているのか…?それとも、何か俺に用でもあるのか…?)

恭子「……まぁ私もヒマやから。ちょっと話しながら食べればええんとちゃいますか」

京太郎(……ちっ!後者か!!)
350 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 20:28:51.50 ID:BPADs95/0

京太郎(……仕方ない。ここでこれ以上食い下がるのも面倒だ…)

京太郎(さっさと食べ終えて立ち去るとするか…)

京太郎「それじゃ…隣…失礼します…」 ストン

恭子「はい」

京太郎「……」 モグモグ

恭子「……」

京太郎「あの…」

恭子「なに?」

京太郎「なぜ…こんな公園なんかに…?」

恭子「……ヒマやからです」

京太郎「はぁ…。そうですか…」

恭子「……そうなんです」

京太郎「……」 モグモグ

恭子「……」

京太郎(……気まずいなッ!!??)
351 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 20:38:31.98 ID:BPADs95/0

京太郎(末原恭子…!敗退が確定したからって、完全に落ち込みムードじゃあないかッ!!) モグモグ

京太郎(そんな状態で人を引き留めてくるとは……迷惑千万にもほどがあるぞ…!) イライラ

京太郎(ちっ……。パンを千切って鳩にでもくれてやるか…) ポイッ

京太郎(その方が早く食べ終えられるしね……) ポイッ ポイッ

恭子「……何してはるんですか」

京太郎「……鳩に餌をやっているんです」 ポイッ ポイッ

恭子「そーいうの禁止されてたりするんとちゃうんかな」

京太郎「さあ……」 ポイッ ポイッ

恭子「……」

京太郎「……」 モグモグ ポイッ ポイッ

恭子「……麻雀みたいやな」 ボソッ

京太郎「え?」
352 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 20:42:57.34 ID:BPADs95/0

恭子「いや……」

恭子「鳩に餌やるんが、麻雀みたいやな…と思ったんです」

京太郎「……配役は?」

恭子「鳩が打ち手で…須賀くんは神かなんかとちゃいますか」

京太郎「……なるほどね」

京太郎「麻雀打ちというのは…所詮…パンに群がる鳩に過ぎないってわけですか…」 ポイッ

恭子「うん…」


鳩A「」 チュンチュン

鳩B「クルッポー」 チュンチュン



353 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 20:47:25.72 ID:BPADs95/0

恭子「どの鳩に餌をやるかなんて、ただの気まぐれやろ?」

京太郎「ええ、そうですね」 ポイッ

京太郎「適当なところに投げて……そこにいる鳩がついばむ…」 ポイッ

鳩C「ポッポー」 チュンチュン

京太郎「しかしその投げる場所というのも…偏りはあるし…」 ポイッ

鳩B「クルッポー」 チュンチュン

京太郎「俺が投げるところに…たまたま何度もいるような鳩は幸運だろう…」 ポイッ

鳩B「ポッポー」 チュンチュン

恭子「須賀くんの視界の外にいるような鳩は不運やね」

京太郎「そうなりますね…」

鳩E「……」
354 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 21:01:15.65 ID:BPADs95/0

京太郎「鳩と鳩の間に投げれば……」 ポイッ

鳩A「」 トテトテ

鳩B「」 トテトテ

京太郎「奪い合いが発生する……」

恭子「競い合った結果、パンにありつける鳩は強い鳩…強い打ち手やんな」

京太郎「ええ…」

恭子「まぁ、鳩同士やったらそんなに変われへんけど……。それが普通の麻雀やとすると…」

恭子「こん中に猫やら犬やら……なんやったら虎やとか鷹みたいなのが混じってるのがインハイやった…」

京太郎「……」

恭子「須賀くんなんか……虎みたいなモンの最たる人やろ」

京太郎「……いや……」
355 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 21:06:16.07 ID:BPADs95/0

京太郎「俺は……鳩ですよ」

恭子「……ウソやん」

京太郎「嘘じゃあない……」

京太郎「ただし…鳩は鳩でも、飛びぬけて運が良くて…犬猫は言うまでもなく、虎や鷹でさえ殺せる鳩なんです」

恭子「……なんやそれ。虎や鷹と何がちゃうんですか」

京太郎「別に俺は……連続で和了れば打点が上昇していくわけでも、嶺上牌や海底牌が分かるわけでもないのでね…」

恭子「……」

京太郎「ま…言うなら…「天才の鳩」というところですか…」

恭子「……言うやないですか。嘴に見合った実力はあると思いますけどね…」

京太郎「……フフ」
356 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 21:14:00.53 ID:BPADs95/0

京太郎「しかしまぁ……タダの鳩でも…末原さん、貴女のように…虎や鷹と渡り合える鳩もいるというのは…驚きましたがね…」

恭子「……」

京太郎「別に天賦の才があるというわけでもなく…「必死に喰らいつく」という…それだけのことで…」

京太郎「「捕食されるかもしれない」という恐怖…プレッシャーに打ち勝って……虎の目潰しくらいはやれる鳩だった」

恭子「……結局噛み殺されてもうたわけやけどね」

京太郎「……」

京太郎「ま…それでも…」

京太郎「同じ鳩同士……見習うべきところはあるし…見上げた精神力だとは思いましたよ…」

恭子「……」

京太郎「」 モグモグ ゴクン

京太郎「それじゃ……俺は行きます」 スクッ

恭子「あ…そうですか」
357 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 21:16:47.76 ID:BPADs95/0

京太郎「さよなら……」 スタスタスタ

恭子「……」

恭子(同じ鳩でも、向こうは天才か……)

恭子(……羨ましくもないねんな)

恭子(羨んだところで私は凡人やし……)



                               _ ,, ...:::‐::..-......、    ,,,,ィ::;z
                            , イ´: : : : : : : : : : : .:::`ヾ;´:::;;;<
                             /: : : : : :., 、: : : : : : : : : : .:::ヾ;;:::::;;;ミ
                           ,:': : : : : :// ヾ、:::::ヽ、:::. : : :.::::ヘ;;::ヾ
                        /: :::: : : ://´   `\ヾヘ::: :.:.:.:::::::iゞ;ヘ
                       /::::::::.: : :/_'_    , ィ'  ゙´ }:;.:.:.:.::::::::l!;'
                       `>:::. : :,'   `゙  " ィヤ壬ア;:.:.:::::;イ;;;!'
                        \:::. : : iィャ心   弋_叨,'.:.:::::;' i;;;;i
                         i: : : 人弋タ      ::::::/.:::::::::!ノ;;;;;l
                          l: .:.:.:.:;;ヘ ::::  '     ,'.:.::::::::i';;;;;;;;!    (普通の鳩なりに……頑張ればええねん)
        _ ,, 、               l|::.:.:.:゙、:;;iヽ、   -   !: :::::::::l;;;;;;;;;l
  ,z―--;,'"    ヽ               il::::.:.:.ヽヘ .i≧.-,イ´i: :.::::::::i;;;;;;;;;l
. /    /   ,イ   ヽ                ヾ::::.:.:.:.:.ヘ´;;;;;;;;;ノ| .λ: :.::::::ヾ;;;;/\
.l    , 'ノ;:;:;:        ヽ            ヾ::::.:.:.:.::`:;;∠ォ'v〈 ヾ;.:.:::;;;シ´::::::::ヘ
.!;:;:;:  /             ヽ                `ナー'" o/∧|O`ー' ̄::/   :::::い、
l.   /        ,_z-.   ヽ            { ノ.  ,l/ |!    ::::i    ::::::::ヘ、
!   /      ./.: : : .     ∧             ,ィ'"´   .;'       ..::l!    ::::::::::::ヽ、
.  /     .:λー..-..‐:::'':":::ヘ.         /     ..:::i         ..::::;イ     :::::::::::::::/
 /.      .:::/:::i:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘ        {     .:::::::;゙:....    ...::::ノ:::!    :::::::::::ノ
../     .:::/:::::.!:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ.         ヽ;;;;z=='';""''==ー.'::´:::::::::!  _ _,zイ
/     .:::/::::::::l:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ       _,,ィ´   /          ..:::/ `T"  .: : : :!
     .:::/:::::::::::i:::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘー '' ´   _ z.´        .:::/   i   .: : : :l
    .::/::::::::::::::l::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘ`;-.┬ ' ´          .::/     !  : : : : !
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´
358 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 21:21:26.39 ID:BPADs95/0

京太郎「……」 スタスタスタ

京太郎(末原恭子…ヤツは凡夫ならぬ…「凡鳩」だ…)

京太郎(だがしかし…。天に…運に…才能に愛されているこの須賀京太郎と比べても…)

京太郎(それでも尚…。ひとつだけ…)

京太郎(ひとつだけ…俺に勝るとも劣らないところがある……)

京太郎(窮地に陥ったときの精神力…!)



                 __,.ィ`ヽ __
              、 -  ´> _r┴  __\ー‐┐
             `  ̄ >' __,ノー==彡,ィi } }l ji廴_
              <__ /_ノ}r'⌒7´'⌒^'ヘj}_ノ 厂 ̄}
                Y⌒_ノ  {{     ^ーくニ=ァ ノ
                   rく{( {ア'⌒\ `ヽ      } ri'´|
               j几jノ   rt_ぅミ   _,ノ    ハ│l|
                  /`V l  ^冖 ノ} └=====y'(│リ
.            / /ハ/ }      /   代_テx_ しi} リ
            乂i{ / /    「廴}  ^ー‐'  }ノj/
                   ̄{   ー‐ __ー'     __,厶イ
                  ∧    __  \  / (__, /
            _/{      `   / ∠ノノ/    (あればかりは……見習ってやってもいいくらいだな…)
           / / \ ヽ__      __/ー一
              / /    ≧ニ=一 二´∧
.        _/ /   /_A\     / {
     ̄  /   /\o/| {o o} ∧   {   \__
.       /    /     |__巴ノ  \o_|     { } \__
    ∠ ____ /     / ̄|      |     |ノ\
    ̄ ̄/ |     /三ヨ       |     |    >'´
   __/   │     /A_A |      |     l   /
   }       |     /{o o}|      |\  │ /
  │    │    /∧皿{/|     /  {\」_ /   /
.   |       |    //\__/|   / /   \ /  /
.  │    |   /// ̄\| /   /     }/  /
   |      l   / | ∧_∧ |(   /       |   {
   |     │ / | {O O}│  /      人 │  )
   |     ∨  | Y皿Y |   /       /  }ト、} /
   |     /  |\___/|  ′     /   { ∨
   |      |   |/  ̄ \| i      /    \__/
   |      |__/|/|_|\」 |     /     ノ




〇【Under Pressure】を獲得できるようになりました!(麻雀センスを50消費して、チャンス◎と逆境〇を合併・進化させる形で取得できます)


【Under Pressure】(自動)
・精神力値+20
・南場以降、2位の時、和了判定値+10、3位の時は+15、4位の時は+20
・南場以降、2位以下の時に自分が和了する場合、最低打点は満貫になる。
・南場以降、手変わり判定時に発動する。
├ コンマが7の倍数の時、手変わりによる和了判定値−補正を無視できる。
├ コンマが70以上の時、攻撃力ランクが1ランクアップする。
└ コンマがゾロ目の時、低下しているステータスを1局の間だけ元に戻す。
359 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/08/11(日) 21:22:27.96 ID:BPADs95/0
じゃあ凡人と天才オワリで

続きとか考えてないけど作れそうっちゃ作れそうだな……でもそれ1本でスレ立てできそうな内容になりそうだからやめとこう…
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/11(日) 22:37:56.03 ID:4Q994Evp0
麻雀界のデコちゃんすき
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/11(日) 23:09:46.75 ID:s77UojB50
逆境にへこたれない精神力も才能のうち
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/12(月) 00:30:51.16 ID:Iivpzh4BO
別作品のアレンジとはいえ
ぼんじーんのaaが可愛すぎる
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/08/19(月) 21:40:46.14 ID:vAMa6c/w0
そろそろ次のお題を…
364 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:20:07.37 ID:9oq/QS350
〜12月25日〜

―須賀家・リビング―


京太郎「今日はクリスマスか……」

アナザー京『相棒は誰かと過ごさねえのか?照さんとか原村和とかよ』

京太郎「いや……あらぬ誤解を招いたり勘違いされたりしても困る。今日は「彼女」と一緒に過ごすよ」 ペロリ

唾液に塗れたスコヤの手首「」 ネットォォ…

アナザー京(相変わらず気色のワリイ野郎だぜ)

明華「彼女というのは私のことですか?京太郎さんっ」 ヒョコッ

京太郎「げぇっ!!ちぇ、雀明華ッ!!!!???」

明華「嬉しいです、京太郎さん……私、こうして貴方と聖夜を過ごせる日が来るのを待ちわびて……」 ウットリ

京太郎(こ、こいつ…!普段は禁じている直接的な接触を…!!クリスマスだからと言って許されるとでも思っているのかッ!??)

365 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:22:25.23 ID:9oq/QS350
ピンポーン

京太郎「!」

明華「あら?来客でしょうか……」

京太郎(こ、今度は誰だッ?!)


焦った京太郎がモニターを見ると、そこには白糸台麻雀部の虎星メンバーが集まっていた


同輩『須賀ー!!クリスマスなんだ、どこかに行こうぜ!!』

京太郎(同輩、みんな…!た、助かったぞ……) タタタタッ ガチャッ

京太郎「や、やあ……。どうも、みんな……」

和「こんばんは、京太郎くん」

照「メリークリスマス、京ちゃん」

菫「すまないな、いきなり来て」

誠子「亦野誠子さんが来てやったんだ、感謝しろよー!!」

京太郎「……呼んでいませんが?」

尭深「亦野ちゃんが、須賀くんの家は大きいからみんなでパーティーしようって」

京太郎「えぇ……突然すぎる」
366 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:24:19.26 ID:9oq/QS350

同輩「俺とか部長はどこかに行くんでもいいって言ってるんだけどさ、亦野先輩が無理やり押しかけたいってうるさくて」

京太郎(迷惑な女だ)

誠子(ヘヘヘ……須賀は金持ちらしいしな、私の『ビーチボーイ』で金目のモノを探し当てて……)

誠子(性夜は歌舞伎町でホストでも大人買いしてやろうかなッ!!考えただけでもクリトリスツリーがライトアップーー!!!」 ボッキッキーン

金本「あら、いいじゃな〜い!!」

前田「亦野、声に出てるぜ」

岩貞「キモいやつだなぁ」

誠子「ハッ!!」

京太郎「追い返していいかい?」

同輩「まぁ、そう言うなって。せっかくここまで来たしよ、お前さえよければお前んちでクリパしようぜー!」

京太郎「……うーん、しかし……」

明華「あ……白糸台のみなさんですか?」 トテトテ

和「……臨海女子の、雀明華さん?」
367 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:24:54.62 ID:9oq/QS350
明華「皆さんとはインハイ以来ですね。お久しぶりです」 ペコリ

菫「ん?先客がいたのか」

京太郎「え、ええ。どーいうワケかは知らんが彼女も押しかけて来たんですよ」

岩貞「なんだよ、これからお楽しみだったのか?コノッ!」 ツンツン

京太郎「そ、そんなんじゃあないッ!!彼女とは何もないし、いきなり来られてこっちも戸惑っているんだッ」

明華「……」

同輩「フーン」

京太郎(……雀明華と二人きりよりは、麻雀部の面々に居座られたほうがマシか……?)

京太郎「……君にはすまないが、こういうワケだから……お帰り願えるかな?」

明華「えっ」

同輩「待て待て。じゃあ、明華さんも交えてみんなでパーティーしねえか?」

京太郎(同輩、君はまた余計なことを……)
368 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:25:25.96 ID:9oq/QS350
明華「……京太郎さんとご一緒できるのなら私はなんでもいいのですが……他校の私が同席してもよろしいのでしょうか……」

同輩「いや、そんなコト誰も気にしないんじゃないすかね?なっ、みんな!」

和「そうですね」

菫「インハイでウチを苦しめてくれた好敵手でもあるし、話してみたいとは思っていた」

照「私も気にしないよ」

同輩「だってよ、須賀!」

京太郎「……」

同輩「いいじゃあねえか、向こうはお前に気があるみたいなのに追い返したらかわいそうだしよォ〜〜〜」 ヒソヒソ

京太郎「……」

同輩「それに、この雰囲気で彼女を追い返したら、折角のクリスマスだってえのに後味のよくないものを残すぜ?」 ヒソヒソ

同輩「それはやっぱり避けたいところなんじゃあねえのか?俺たち全員にとって……」 ヒソヒソ

京太郎「……分かったよ。彼女も含め…全員でパーティーといこうじゃあないか」 ガックリ

明華「!!」 パァァァァァァァ

同輩「よっし!!キマリな!!」

京太郎(……二人きりよりはマシ……そう割り切るしかないか…) ハァ
369 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:25:56.37 ID:9oq/QS350
誠子「早速出前でも頼もうか!!須賀の金で!!」

尭深「亦野ちゃん、面の皮が厚すぎるよ」

誠子「ハハハ、よく言われる」

京太郎(まったく……) ハァ…


< ザ・ワールドッ!! トキヨトマレイッ!!

ブゥーン…チッチッチッチッチッチッ


京太郎・アナザー京「!!!」

京太郎(時が……止まったッ!!??)

アナザー京『何ィッ!!!スコヤのヤロウ、いきなり襲撃でもしてくるってえのかッ!!??』

京太郎(彼女とは表面上は良好な関係を築けていたハズッ!!だのに、何故突然ッ!!??)

アナザー京『……1秒経過、2秒経過……』

京太郎(……3秒経過、4秒経過……おかしい、襲ってくる気配がない……)
370 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:26:27.77 ID:9oq/QS350
アナザー京『……妙だな。……5秒経過……』


キュゥゥゥゥゥゥゥン……


京太郎(時が動き出したッ!!)

金本「とりあえず、何を頼むかは中に入ってから決めましょ!」

菫「そうだな、ここで決めていても仕方ない」

京太郎(小鍛治健夜はどこに……?!何を狙っているッ!!?) キョロキョロ

同輩「須賀、お邪魔してもいいかー?」

京太郎「ま、待てッ!!今は危ないッ!!」

同輩「え?」



        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´              (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                  `ー-、__,|    `"
_,..(((((////彡>川//彡ミ
彡三ミミヽ川///////彡三ミ、  
巛巛,r‐-,_川川川//彡ミリリ  
))))ゞニイ○i'⌒i─_'',.フミ/リリ  
彡彡: : :l `゙´i`''´ ̄ ////川  
彡!\ : :l : : ノ: ノ;.:-'"i川川川
川代't、 l川::( _」..-‐ニヾ川リ   
川|| `'`゙ヺ7三::∠'三'ブ゙巛リ    
川ll|  ///'´ ):::....    川ヽ    
川 || レ |    : : :   ヾミヽ   なァにが危ないというのだ……?京太郎ォォォ!!
川,.-! ヾ゙_フ         rヾミヽ
--!;::::! r-_-_-_-;ノ   _!::::ヾミヽ  
:::::))'''! (''ー‐'''/   i゙::::::ヾ''''´ヾリ 
ゞ‐'゙川| 「""゙´   ,..ゞニノ  /彡 
川川川i、ゞ   _,.-'´,.. --- 、 _ヾヾ  
`'ー-、、_ノ二ニ´´ ̄二二二ニ_巛  
371 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:26:59.69 ID:9oq/QS350
    .__ l]l]   .__ l]l]   .__ l]l]   .__ l]l]   .__ l]l]   .__ l]l]   .__ l]l]   .__ l]l]   .__ l]l]   .__ l]l]   .__ l]l]   .__ l]l]   .__ l]l]
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           -‐==〈ニ二¨¨⌒ ー==彡' _ノ / ∧ リ :l/J:: {_∧}  ̄´
        ´     -‐=〕 ー=ミ ー=ニ .. ____/  :::.∨ U ::.. ノ}  リ
     /    ,/    ,八{{ Y⌒\ー=ミ}厂}  U u ⌒ヽ  ,:://{⌒〉
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      \        |   |ニニ{\_,) \  .:`¨¨´‐'.:::..   ..::. 八: }         ヘ、    な゛に゛ィィィィィィィィィィィィィッッッ!!!!
                |   lニニ八   ゚,   \    u  u 、__/ ,′}/        /   /  /\
.        }       |   |ニニニニ\__∧   :. lj U __ ..ィ ′:/       ノ: .  / /ヘ  冫  既に家の中に小鍛治健夜ッッ!!!!????
‐-        \、 : : . . |   人ニニニニ/《_込   :}    /`二フノ{丶>      /  ¨7´ {{__//
      く: : : : :..\ : : }     \ニニ/{i:i:i:i:i:i}|> .    ー=彡'八/   __/    :厂  ̄「  , -―=ミ
      \: : : : ::::.   {__    }\} }《__》{ |   >   __ノ: ..:}  /广¨}:.     ..::/  i  .::{ ̄{[ ̄]  }
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誠子「うぇっ??!!こ、小鍛治プロじゃん!!??」

岩貞「え?ほ、本物??」

京太郎「キッ、キラークイ――健夜「フンッ!!勘違いするんじゃあないぞッ!!京太郎ォォォォォォ!!!!」

京太郎「?!!」 ビクッ

健夜「別に……私たちは君たちを取って食おうってわけじゃあないんだから」 ニコッ

京太郎「なに……?」
372 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:27:28.09 ID:9oq/QS350
アナザー京『……私「たち」?』

咏「あたしらもいるぜぃ」 ヒョコッ

はやり「はやや〜!久しぶり、須賀くんっ☆」

良子「めりーめりーくりすまーす」

理沙「」 プンスコ

大沼「カカカ……驚いたじゃろ」

京太郎「」 アゼン

同輩「な、なんだこの豪華メンツは??!!!」

和「並み居るプロの方々が……何故京太郎くんのお家の廊下に……?」
373 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:28:08.92 ID:9oq/QS350
京太郎「そ、そうだ……幽波紋の雀士が揃い踏みで、いったい何の用なのだッ!!??」

健夜「なんだ……まだ分からないの?」

京太郎「……?」



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                                             ̄ ̄ ̄
                                          {  ̄ ヽ   /⌒ヽ
                               /⌒ヽ   Υ   〉   し}  :,
                                 Υ  :{  ∧}   :|     ノ  }   /⌒)
                                 ∧  ,入_{-{_  /〉,.ィ"    //⌒ノ  /
                                  /乂 二 -_人-二-/_-_{   / >'"   /
                              |_-_(   )_-(   ) γ  、=彳_{   /
                              人-_- ̄>-===- ...._乂 ノγ⌒ヽイ_〉
                             ___  | \ (          ヽ-_乂_ ノ'"
                    ,斗-=ミ <二ニ|_∧  `>-...._      ノ   /〉_rニ=- _   _
.              _    ,斗-〈:≧=┐ニ>''"///〉     -_ ̄ ̄_-_   //~''<ニ<_>''"ニ\
.             |;   ̄ /ニニニニ≧ニ////////乂    -_-_-_-_-  丿:\_///ヽニニr=ニ二 〉___
               |i:     |ニ二二二コニ∧/////(==ヘ >‐--======-‐<)=)/_////ニニ_r‐――‐ヨ
               |l:     |人ニニニ>-、ニ\/////>-===ニニニニニ==‐</////ニニニ__  ̄ ̄ 丁|
              |ト.    |_|ニfニ二>=ニニニニ=- .....//_///////////_//...-=ニニニニ<__ニニ二丁|
            ′、   |_|ニ|ニニ|\ニニ>'"⌒>ニニニ___ ̄ ̄ ̄ ̄ニニニニニ,斗-=ニニニニ>┐=|=|
                _ \  .|ニ|ニニ|二ニニiニニ/ニニニ/ニ/_〉ニニニfニニヘニニニ\二ニニΥ二ニlニ|=|   ←鍋
             ′  \|ニ|ニニ|二ニニ|ニニ|ニニ=-/ニ/_/_ ニニ _|ニニ|ニー=ニ二|_二二|二二lニ|=|
               |  ′ \-‐.|二ニニ|ニニ|ニ二ニ|ニ|ニ|ニ ̄ ̄ニ|ニニ|二lニニニ|_二二|二二lニ|/
              | 〈 _   \|二ニニ|ニニ|ニ二ニ|ニ|ニ|ニ二二ニ|ニニ|二lニニニ|_二二|ニニ/ ̄
             | | てう>   \ニニ|ニニ|ニ二ニ|=/=_|ニ二二ニ|ニニ|二lニニニ|"''<l;|=/
              >乂    l  |  l ̄ ̄-|ニ二ニ|/-_-|ニ二二ニ| ̄∧=lニニニ|
              r爻__|ハ > ,__l | l /⌒_>---┘-_-:|ニ二二ニ|_-_-∧|ニ=‐''"
.             r爻 r‐}人:  マェェYェェ -‐ァ′-_-_|_-_-_-_-_ ̄ ̄ ̄_-     |
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       _(__/《三= } }  :(__//_{_ _ _ _ _/-_-_-/_/_ _ _ _ / -‐ ⌒i_|-| /,
      /-:/-_-_:ヽ=   / /〉′_人_ _ _ _|-_-_-/_/_/ ̄:/     Y_|  /,    当然ッ!!!
   /⌒>:′-_-_- }}==/  .// /-{_ `ー-:|-_-_-|-|/    :{      }_|∧ :/,
.   /-_-//_-‐  -/  /⌒∨′/ -_/\_ _ _:|-_-_-∨\    :::     //_-_〉  |      ホームパーティーだッ!!!!
  廴_,//   -/   /  //,イ _-_ /_\_` ー|_-_-_-_\-\  )::...   _/-:/  :/
. /_-_‖   ,,/   /⌒∨ /  _-_:/_ _ _ ヽ_ _ ∨-_-_-_-:\->---<-_/   :/
. |-_-:{{_  _-:/   _|  / /_/ ̄--‐_'"_ _ _ }_ _ |\-_-_-_-_->----<      /
  >=={{-_-彡{-_-_-:廴_〈 ;′,,_ _ _ _ _ _ _ _ /乂_ 》i-\-_-_-_-_-_-|       /
. |-_-{{ ̄-_ニ_>- /ー┐|_ ⌒_ー-_ _ -_ _ _ _ _ _ _》i-_| \-_-_-_-_-〉     _/
. 人,-,{{_ _/_Y⌒ヽ_:|-_-_|_|_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ 》i-∧_ _\-_-_-/     /
   7~》_}_ _ |_ _ _ _廴_ノ-|_ ⌒_ー- _ _ _ _ _ /_/从-_∧_ _..\-/    /
  〈-_{{ {_ _ |_ _ _ _|-_-_|_|_-_ 、_ _ _ _ _  ̄_ _ _ /_ _r \-_\_ _ \___/
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.     \Υ_ { _ _ _:乂__ノ_|_ _ _ _ _ _ ̄_ _ _ _ _ _ _.:/    〉⌒7¨¨¨´




京太郎「……は?」
374 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:28:39.36 ID:9oq/QS350
理沙「鍋パ!」 プンスコ

京太郎「な、何を訳の分からないことを……」

大沼「カカカ…!心配するでない、具材は超高級の物を揃えて持ってきておる……」

京太郎「いやそういう問題では」

はやり「白糸台の仲間内で楽しくやろう!ってところにオジャマだったかなぁ?」

同輩「いやいやいやいや!!大歓迎ですよ!!」

菫「こ、こんな機会はそうないが……むしろ私たちがお邪魔なのでは……」

はやり「まっさか〜☆みんなで一緒に盛り上がった方が楽しいよっ!」

咏「若い衆も一緒に楽しもうぜぃ」

岩貞・前田「喜んでェーッッ!!!!」

京太郎「……なぜこうなる」 ガクッ

和「大人数すぎて迷惑でしょうか……?」

京太郎「……いや、構わないよ」

照「じゃあ、早く鍋しよう。おなかすいた」 グー

京太郎「……」 ハァ…

アナザー京『全く……やれやれだな、相棒』

京太郎(本当にな……)
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/25(水) 18:29:02.90 ID:6nm+ybo9O
久々やなと思ったらこっちか
このノリはやっぱ本人でしか出せんよな 良い意味で
376 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:29:40.70 ID:9oq/QS350
アナザー京『まぁいいじゃあねえか。スコヤのヤロウも奸計を巡らせてるわけじゃあねえだろう』

アナザー京『それよりおれは、相棒と共にクリスマスを過ごそうって輩が多いことが嬉しいぜ』

京太郎「……フン」



                 __,.ィ`ヽ __
              、 -  ´> _r┴  __\ー‐┐
             `  ̄ >' __,ノー==彡,ィi } }l ji廴_
              <__ /_ノ}r'⌒7´'⌒^'ヘj}_ノ 厂 ̄}
                Y⌒_ノ  {{     ^ーくニ=ァ ノ
                   rく{( {ア'⌒\ `ヽ      } ri'´|
               j几jノ   rt_ぅミ   _,ノ    ハ│l|
                  /`V l  ^冖 ノ} └=====y'(│リ
.            / /ハ/ }      /   代_テx_ しi} リ
            乂i{ / /    「廴}  ^ー‐'  }ノj/
                   ̄{   ー‐ __ー'     __,厶イ
                  ∧    __  \  / (__, /
            _/{      `   / ∠ノノ/   俺は落ち着いた…静かな夜を過ごしたかったのだがね……。
           / / \ ヽ__      __/ー一
              / /    ≧ニ=一 二´∧
.        _/ /   /_A\     / {
     ̄  /   /\o/| {o o} ∧   {   \__
.       /    /     |__巴ノ  \o_|     { } \__
    ∠ ____ /     / ̄|      |     |ノ\
    ̄ ̄/ |     /三ヨ       |     |    >'´
   __/   │     /A_A |      |     l   /
   }       |     /{o o}|      |\  │ /
  │    │    /∧皿{/|     /  {\」_ /   /
.   |       |    //\__/|   / /   \ /  /
.  │    |   /// ̄\| /   /     }/  /
   |      l   / | ∧_∧ |(   /       |   {
   |     │ / | {O O}│  /      人 │  )
   |     ∨  | Y皿Y |   /       /  }ト、} /
   |     /  |\___/|  ′     /   { ∨
   |      |   |/  ̄ \| i      /    \__/
   |      |__/|/|_|\」 |     /     ノ




アナザー京『と、言いながらも満更でもなさそうな相棒なのであった』

同輩「チャンチャン!」


〜須賀京太郎は静かな聖夜を過ごしたい〜 カン!
377 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/12/25(水) 18:33:34.13 ID:9oq/QS350
じゃん負けで鍋の材料を買わされに行ってる間に、ふとクリスマスに鍋パってするもんなのか?と疑問に思って書いた即興ネタです

年内に更新できてよかったよかった そろそろ戻らなきゃ不審に思われるのでいきます 



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        i:: ハ 乂 レ ノ リ:::::::}
        |:。:l. ○  ○ .|l:::::i <それではまた!
        ノ::::八xx .ワ xx.ノ::::::}
       /:::メ:_≧-. -≦_:f⌒i、
    .,、.,,/::_/ヽ>=Y=<丿: 、:;.ヽ、
   ;`;, :.:.:.:'(.__.人, .、,.||., ./、,;. 、:;. ;.、'::,. ; .:.、._    /i
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378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/26(木) 18:41:51.99 ID:8nGlxu0Y0
乙。クリスマスが一人じゃないってステキな事ねー…
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/27(金) 03:39:47.79 ID:eI4SFTjh0
380 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/04(土) 22:23:57.65 ID:hLXVH6c/0

京太郎「ストーリーに縛られずに自由に何かしたいな」

アナザー京『急にどうしたんだ、相棒』

京太郎「「政府」だとかインハイだとかも大事だがね、旧き良き自由な時代に帰りたいと思ったんだよ」

アナザー京『時代?何時代だよ』

京太郎「というわけで、安価で何かするか。飽きるまで」

アナザー京『安価?お前、ハイブラ趣味じゃ』

京太郎「黙ってろ、アナザーワン。とりあえず何をするか↓1」
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/04(土) 23:28:32.31 ID:pPZcB2aMO
プールで永水&宮守勢と遭遇(欲張りすぎるならば永水だけで)
382 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/05(日) 02:37:23.79 ID:eoyKC4zn0
リョーカイ、α章ナノデ軽イノリデイクゾ
383 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/05(日) 02:42:37.51 ID:eoyKC4zn0
―なんかプール―


京太郎「何かよく分からんが……とりあえずなんかプールに来たぞ」

初美「30分前に「須賀くんがプールに到着した」との「神託」を賜ったので私も来ましたよー」 ビシュン

京太郎「うおッ!!な、なんだッ突然真横にワープしてきたぞッ!!」

アナザー京『新手のスタンドつか……なんだ、永水の薄墨初美に…霞さんじゃねえか』

               ... -―――- ...
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           |::::|八:::::::|x竓芹 j:j/ __ノイ::/::::::| |
           |::::|::::::\《 乂ソ    芹iトリ/::::: 人 |
          |::::|:::::::::::| 、、、   , 乂ソ仏:::イ  ノ
.            |:八::::: 从       、、∧::::/
              |::::|:\:::::i\  ` -   /、 Χ
             l:: |::::::i\\  、___ .. <__   \      京太郎くん、お久しぶりね
            |: |::::/´ \\{:::/ |::::::::/`ヽ   \
           |::l::/     }ノ \  |:::::/   \    、
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      /    / 八::: l:::/::∧ 、       ‐┬‐
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        /.      |::/  | {          |
    /    /      j/  / ノ           |
  ./  /             / /         |


京太郎「え……あ、はい……。」

京太郎(なぜ東京のプールに永水の彼女らが?)
384 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/05(日) 02:48:36.62 ID:eoyKC4zn0

初美「霞ちゃん、ちゃんと当主様の言いつけを守らないといけませんよー」 ヒソヒソ

霞「え、ええ……。分かっているわ……」

霞(「神託」で「1巡前」には私が京太郎くんの子を孕んで、その子と小蒔ちゃんが結ばれて神代家は存続したからって……)

霞(まさか私が……恥を忍んでガニ股クソビッチ誘惑で京太郎くんを種馬化させるように命を受けるだなんて……)



     , ┐ / ̄ ̄ ̄``丶、
    / |く__/    __    `丶、
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. |     ´_.|::::::::::::::::|  \::::::::::::: |  \:::|:::::::|::|   `
  |     ´|:::::|::::::::ィ⌒  \::::::斗ャ芳ミノ::: 人|   、        きょ、京太郎くん……。
.  l     |:::::|:::::/::|\_  }/ 乂::ツ j/:::::{   `
   |     |:::::\:::::|xfて下  .  .:.:.:.:.: ∨:::::{\   ,       ここで再会したのも、な、何かの縁だわ……。
  ∧     \:::::::::込 Vツ            |:::::::\:\  ´,
   ´_      ‘,\__>.:.:.:     n     人__,,-‐…・・・…‐-ミ   良ければこの後、私と遊んでいきましょう……?
           `、::::::::\        /:ノ>'/   )::::::::::ノ\   \
.            \:::::::::::ゝ ..__,。<[[≫'゙  /\  ´ ̄_  (\   ヽ
.              \::::::::\ >'⌒ヽn   {_:::〉 ノ:::::::::>''"~⌒\}         __  --ミ
        \       ヽ::::::::}/__/     {___,,..ニ=‐ ´        \-----‐‐=ニ¨/⌒丶、::::\
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       ,    /          {     \                  ``ヽ、_       _、   ``
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385 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/05(日) 02:55:19.68 ID:eoyKC4zn0

                ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
              /_,..-        ヽ `  、
         __/ /´    /    ∨   \
        ト、_,  ´     / ,'     :    、 ヽ
          /   ,   , / /|  |  :.  | | |   ∨
        /_///,  | |从∧. |    } | | | | |
           / イ '  { ´| |/ヽl i| { , ´/}/_}∧ |  |
           / /{( .rY'´/へ\从{∨/ _/,.ィl| |
          ´/イ}lムヽ从 、弋ァ-、\V//-、ノ ,/ ∧{
              \,ハ  ¨ ̄ /! f´¨タン /ノ  \
             /l l  i    ! .ノ .i )  /
            / /i !  |!   弋ヽ-/ ./
          // i ヽ \   -‐‐、ニ´  /
         //  .l  \ ヽ  ゙ー--‐ ./、      は?断る
       / /     l    \.\  ノ /  \丶、
    ,.イ   /    l      \ヽ-- く l    \
        /     l o _.. -‐ てマi   l
       /___,.  l/    人レヘ. o l  、_
       _.. ‐ ¨  l     /  l  \ノl   ヽ、
                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、



                  }}
               __,==,.'
              //
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386 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/05(日) 02:58:51.56 ID:eoyKC4zn0
初美(ですよねー)

霞「」

初美「安心してくださいよー、霞ちゃん」

初美「「神託」で須賀さんの性癖が歪んでることは知ってましたしー」

京太郎「なに?天照大神で人の性嗜好を探るな。プライバシーポリシーはどうなってる」

初美「こういう時のために秘密兵器を用意してきたじゃないですかー」 ゴソゴソ

霞「そ、そうね……」

京太郎「秘密兵器だと……?」

初美「ぱぱぱぱっぱぱー」
387 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/05(日) 03:07:51.61 ID:eoyKC4zn0

初美「どこでもエイちゃん」


                          ̄ ̄ ̄
                      /                \
                     /               \  丶
                  /    /     |   \   !   、
                  /|      |     |     |  |   | |
                    /  |     ./|   ||、   .|  |   | |
                乂__|   .| | {   |、´ ̄|  | |人 |
                  乂|  -l―八    | \|\|  |^ヽ \
                    |  从|  \ | 斗t..ぅォ | 八   \
                    人|\|^灯心    乂ツ八 y'  l\   \
                   / / /`八 ゞツ  ,    ''/  / | ! }\ |
                    ((  / / |  ヽ''   ___  イ  / 八从ノ  |  !
                    ン /l  |  | }is。,_ゝ ' ..:| 〃´ ̄`ヽ  //
                  ⌒乂_ヽNヽ_|\|\|、l.T゙´ | /     ‘ ´
                __,.-ォ   , ―‐ォ―‐}  ,|从        ,
                  r(_/ / |   ,′,/ ヽ  ./‖ 、     |      Hi!
                 「Y  ∨ヽ  { /       ′‖  ヽ      |
                 У   八 \|/     /r―'、    ‘,
                八  {::: }  ノ}   r'⌒ソ'⌒ヽ\  ヘ    ,
              ∧  \/乂〉  〈_「´    乂 V  ‘,   ∨ /
                   ∧  {  乂フ、 ノ┐      ノ.ノ  ∧    ∨ /
                  ∧. 八   〉::芥::〈`ー――‐'―‐ォ ∧    ∨
                     |∧  ヽ_/|/::ハ:::\         /  .∧    ∨
                     |   、  |  ⌒  ⌒´       /≧s。.,_、    \
               |  \|               /     \    \
               /     :|           /|        \    \
                |      :.、            ' \  :::.....    \    \
                |     |                  `ヽ   ::::...   \    `
                |     |     、               `、   ::::....   >
                |     |     j!        ,     \         . ̄
                |     |            /  '二二フ¨¨¨¨¨¨≧s。_
                |     ∧              /// ̄}ト  _         ̄
               ヽ    .∧______//\     }ト――――‐,
                  \   _〕ー―――――<    \___      /
                   \ ノ´ /  {  ∨    ヽ    | ̄ ̄ ̄\、_∠__
                    _.。s≦/  {     、  \     \  、  ___\  /...
             _。s≦ .//  /    ∨  |     .\ \(...............`し'.......,
             \  / ,  ./      ∨ .|  ____\_ア... ,―ァ......./
                /   /  ./______l   |/................ヽ/......\/  ¨了´
                  <\_,{l\ \/..............|/__>、...../ ̄ア........../   /
                    \..〈、 ̄ ̄/イ ̄ ̄マ ̄...........└イ     ̄ ̄     /
                     `7\......>     ̄ ̄, ̄! ̄          /
                 /   ̄        / |             /
                   /            /  .|            ,



京太郎「なにッ。宮守の波紋雀士の……」

初美「ちがいますよー。この子は霧島神境の海に落ちてた別の世界のエイちゃんですからー」

エイスリン「ハモン?コウライオウ?」

京太郎「波紋法も知らないのか。どんな世界だ…スコヤに滅ぼされるぞ」

初美「柱のうんたらとかもない平和な世界だったそうですよー」

京太郎「それはうらやましい。宮永一家も平和に暮らしていそうだ」

初美「ちなみに宮永咲さんはインハイチャンプに食べられて、インハイチャンプはエイちゃんに殺されたそうですよー」

京太郎「なんて世界だ」 ダヴァン「Holy shit!」

京太郎「こんな女に」 ダヴァン「Dirty Bitch!」

エイスリン「Get lost, Nigga!」 ダヴァン「オー、すみまッセン」 スタスタスタ

京太郎「なんだ今の」
388 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/05(日) 03:13:28.97 ID:eoyKC4zn0

初美「まぁなんでもいいのでやっちゃってくださいエイちゃん」

京太郎「?」

エイスリン「OK!」


       /             \
                       :.
.     / /     l|       ヽ
    / ′ i|/  /|   ハ  ヽ     |
    ,′   斗―l |  |l  ─ 、 l| |  | ライジングキウイ!!!
   / |i  | l|  |i |八 | |  |  | |  |
   |  |i _| l| 八|_ \|  ハ/ハ/| ;_ |
   |  |l (_|八/う心    fiう心ヾj /__)l|
      |i   ト弋)ツ    弋)ツノムイ  |
.    V  ∧}  ,,   '    ,,  ,_/|  |ヽ
     〉 / 八    vー ,     / ∧ V
.    / /|   >..       イ   ∧ :.
    ′,'八  __>ー< リl    ∧ :
   { (  / :::::::/:/  }_/´  /:\ノ/ | |
    ー/::::::/:/ / |  /::::::::::\ ノノ
     {:::::/::::/  ´|L_/ヘ /::::::::::::::::: \
     |:ノ::::/ ̄ ̄| ヽ  /::::::::::::::/:::::::::ヽ
    /::|:::::::|_/ /  | /:::|:::::::::/::::::::::::::::::::.


 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐ ┌─┐
 │一│九│@│H│.1 │.9 │  │  │  │  │  │  │  │ │.1 │
 │萬│萬│筒│筒│索│索│東│南│西│北│白│発│中│ │索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘ └─┘


ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン


京太郎「あばばばばばばば」

初美「これで須賀さんは急性孕ませ症候群に罹るってわけですねー」

京太郎「メス、犯ス……。ゼンブ、オレノモノ……」 ハァハァ ガバッ

霞「あ〜れ〜」


初美「こうして霞ちゃんは無事妊娠し、産まれた霞太郎くんが姫様と結ばれて神代家は末永く繁栄したのでしたーめでたしめでたしー」

エイスリン「チャンチャン♪」
389 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/05(日) 03:14:19.49 ID:eoyKC4zn0
深夜テンションのやっつけです、すみませんおやすみなさい
390 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/05(日) 03:38:35.99 ID:eoyKC4zn0
京太郎魂の一首


                 __,.ィ`ヽ __
              、 -  ´> _r┴  __\ー‐┐
             `  ̄ >' __,ノー==彡,ィi } }l ji廴_
              <__ /_ノ}r'⌒7´'⌒^'ヘj}_ノ 厂 ̄}
                Y⌒_ノ  {{     ^ーくニ=ァ ノ
                   rく{( {ア'⌒\ `ヽ      } ri'´|
               j几jノ   rt_ぅミ   _,ノ    ハ│l|
                  /`V l  ^冖 ノ} └=====y'(│リ
.            / /ハ/ }      /   代_テx_ しi} リ
            乂i{ / /    「廴}  ^ー‐'  }ノj/
                   ̄{   ー‐ __ー'     __,厶イ
                  ∧    __  \  / (__, /
            _/{      `   / ∠ノノ/
           / / \ ヽ__      __/ー一     たらちねの 霞に勃ちて 交われど
              / /    ≧ニ=一 二´∧
.        _/ /   /_A\     / {        プールの水で おめこ冷たし
     ̄  /   /\o/| {o o} ∧   {   \__
.       /    /     |__巴ノ  \o_|     { } \__
    ∠ ____ /     / ̄|      |     |ノ\
    ̄ ̄/ |     /三ヨ       |     |    >'´
   __/   │     /A_A |      |     l   /
   }       |     /{o o}|      |\  │ /
  │    │    /∧皿{/|     /  {\」_ /   /
.   |       |    //\__/|   / /   \ /  /
.  │    |   /// ̄\| /   /     }/  /
   |      l   / | ∧_∧ |(   /       |   {
   |     │ / | {O O}│  /      人 │  )
   |     ∨  | Y皿Y |   /       /  }ト、} /
   |     /  |\___/|  ′     /   { ∨
   |      |   |/  ̄ \| i      /    \__/
   |      |__/|/|_|\」 |     /     ノ





─────  / /: :/: : ;: : : : : : : : : : : ,: i
  バチコーン!!! / i  ,!  i'  i 、 i  ,  l i  
二二二二二/ ,: : !: :lヽ、i'、;!;/!ヽ;!;: :il: :,!: :リ  
三三三三三'"i/|: :\i O    Oレ'/ /゙)/  
二二二二二二 !/( "゙     ゙゙∠ノ‐';/      本当にカン!
──────  レ丶 ,__ Д  _, 〆W      
──────   と二 /i´ス´斤 `゙、
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 11:58:02.39 ID:yeCu6+ZFo
酷すぎて草生えるわおつ
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/05(日) 12:15:52.91 ID:JxjWEG/FO
咲ちゃんに母を感じつつ霞さんにも母を感じる奴
京太郎のストライクゾーンはガバガバ(まあキウイのせいか)
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/07(火) 12:52:53.34 ID:bfA64WIao
なんだこれは…
394 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/08(水) 03:18:21.58 ID:gx5nyBT20
本編で照と会って何話すのか思いつかないんごね

決勝後の構想はまとまってきたんですけどねー インハイまでを2部として区切って、スタンド戦メインになるその後のストーリーを3部としてやってこうかなと

でもいよいよ忙しくなってきて更新もしづらいし、決勝戦できるのは2月くらいになりそうです

しかしレポートの合間にでもα章くらいやろうかなと思うのでお題を指定して下され



・やきうスレ並みの狂った自由安価モード

・捨てなるカッス、京太郎に拾われる(第7章の>>1000ボーナス曲解)

・白糸台麻雀番長・亦野誠子さんによる自由安価モード

・自分がサイヤ人の王子だったことを思い出した京太郎

・どっかの高校に奴隷として売られた京太郎

・須賀京太郎は赤ん坊になりたい

・魚チックマタンゴ

・女→男への好意が乳房に生えた脚として具現化する呪い

・準決後の吹っ切れた明華デイズ

・たかみー、神になる

・キラークイーン第4の爆弾・『Freddie Mercury(本人)』


↓1〜↓5 一番コンマ高いやつ ゆるい感じで書けそうなお題であれば上記のもの以外でもOKです
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 04:03:09.90 ID:hZAOh/PZO
この中だとなるカッスかな

あと照との会話は準決勝で倒れるまでやったことについての
京太郎からの感謝と軽い説教やその後の京太郎の奮闘を聞いた
照からの京太郎への感謝や決勝に向けた互いのエール交換
ついでに照にのろけまくるアナザーさんのイメージで指定した
一応参考までにドゾー
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/08(水) 10:30:56.28 ID:04IuZF5Uo
乳房に生えた脚として具現化とかいうパワーワードがとても気になる
397 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 02:04:48.00 ID:MVz9BN5W0
>>395
なるほど、了解です

このコンマだと捨てなるカッスかな よし書こう
398 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 02:11:07.84 ID:MVz9BN5W0
―9月・白糸台からの帰路―


京太郎「ふぅ……。暦の上ではもう秋だというのに、まだまだ酷暑は去らないね」

明華「そうですね……。やはり地球温暖化の影響は大きいのでしょうか」

京太郎「きっとそうだろうね。ところで君が準決の後から約束を破って馴れ馴れしくなったのは何の影響が大きいのかな」

明華「ネリーですね。彼女が私の殻を壊してくれました」

京太郎「あのチビか。後で壊しに行くよ」

明華「あら、小さいといえば……見てください、京太郎さん。捨て雀士がいますよ」





                ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
              /_,..-        ヽ `  、
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        ト、_,  ´     / ,'     :    、 ヽ
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           / /{( .rY'´/へ\从{∨/ _/,.ィl| |
          ´/イ}lムヽ从 、弋ァ-、\V//-、ノ ,/ ∧{
              \,ハ  ¨ ̄ /! f´¨タン /ノ  \
             /l l  i    ! .ノ .i )  /
            / /i !  |!   弋ヽ-/ ./
          // i ヽ \   -‐‐、ニ´  /
         //  .l  \ ヽ  ゙ー--‐ ./、
       / /     l    \.\  ノ /  \丶、
    ,.イ   /    l      \ヽ-- く l    \
        /     l o _.. -‐ てマi   l
       /___,.  l/    人レヘ. o l  、_
       _.. ‐ ¨  l     /  l  \ノl   ヽ、
                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、



                                ̄   ヽ
                         /            :!  \
                       /    / .:     :|    :.
.                      /    / .:     :ハ    :.
                      ′   :′.:     .:  ∨    :
                      |    :! .:      .:   ∨    :
                      |    :!      .: r≠ミ ∨  ::|
                      |    :!       N| んハY;   ∧
                      :. 、  |       |, !弋::ノノ.:   ′}!
                      八 \ 八     | \  .::  / ノ
                       \(\(\    :.    .:  /      クゥーン……
                           ≧ >    \<ムイ
                          -イ  \____[ ̄_
                      r≪    ∨  //∧ ヽ\
                     /⌒ヽ    ∨/\//\|  i\
.                    /   |i     〈  |∧ l|  i| ハ
     ________   /   ハi X    \ |/∧| i| |
   /            /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\
  /           /  |.                           |  \
   ̄ ̄i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    |.                            | ̄ ̄
     |            |        ひろってください          |
     |            |                           |
     |            |                          |
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
399 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 02:23:09.95 ID:MVz9BN5W0

明華「可愛らしい子ですね。1年生でしょうか?」

成香「ハイ」

京太郎「明華、この手の人間に関わるな。視界に入っても無視するものだよ」

明華「え?なぜですか?」

京太郎「そりゃあ、ホームレスなぞ汚らしいじゃあないか。見ているこちらの目が汚れそうだ」

明華「お家はあると思いますよ。恐らく、人権がないんです」

京太郎「どういう意味だい」

明華「先日、戦犯非人法が施行されたんです。各種スポーツで大失態を演じた選手の基本的人権を剥奪する法律ですね」

明華「基本的人権を剥奪された選手は家族と縁を切ってすみやかに住居から追放しなければならないとされています」

京太郎「そうだったのか、知らなかったよ。道理で最近ホームレスが増えているわけだ」

明華「この子は先月のインターハイで見かけた気がします。きっとどこかのチームの選手だったんですよ」

京太郎「そう言えば、1回戦でうちと当たった学校にいたかもしれん。見覚えがなくはないぞ」

成香「ウスザンデス…」

京太郎「有珠山か。そんなところもあったな。同輩がそこの選手に世話になっていた気がする」

アナザー京『というかシスターユキコの学校だぜ、相棒』

京太郎「おっとそうだった」
400 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 02:33:44.71 ID:MVz9BN5W0

京太郎「まぁ、その辺にしておこう。被差別民と関わり合いになっても仕方あるまい」

京太郎「帰るよ、明華。もちろん君は自分の家に向かえ」

明華「私は京太郎さんの家に帰りますけれど、この子を置いていくのも忍びないですよ」

成香「ヒモジイデス…」

京太郎「そんなことを言ってもどうしようもないさ。人権がないんだろう?放っておこう」

明華「あら、そんなことはありませんよ。最近日本では、女子高生の間で被差別民を飼うのが流行っているとか」

京太郎「どうしようもない国だな」

明華「京太郎さん、私たちもこの子を飼ってみませんか?私、ペットのいる生活に憧れていたんです」

京太郎「なら、君の家に連れて帰りたまえ。生憎だが俺の家はペットもストーカーも入れないんだ」

成香「ツライデス…」 シュン

明華「ストーカーはもちろん締め出すべきですね。ペットと言ってもこの子はこの前まで人間だったわけですし、躾などの手間もかかりませんよ」

京太郎「そうするよ」 バキッ

明華「あぐっ」 
401 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 02:45:02.74 ID:MVz9BN5W0
そして……


―須賀家―


明華「うぅん、この子のお部屋はどこにしましょうか……」

成香「ドコデモ…」

京太郎「飼わんと言ったのになぁ」

アナザー京『まぁ、いいじゃあねえか。ペットがいれば生活に彩りが出るぜ』

京太郎(だからと言って人間を飼ってもね。ただでさえ既に侵入者と半同棲状態だというのに)

明華「1階のトイレの隣の部屋はどうでしょうか?今は大して物を置いていない物置ですし」

京太郎「空き部屋候補を知っている理由はいいとして、なぜそこなんだい?」

明華「それが、ペットを飼う上では大事なことなんですが……」
402 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 02:49:07.68 ID:MVz9BN5W0

明華「最近まで人間だったとは言いましても、人権を奪われてからは常識が欠落していく非人が多いそうです」

成香「」 プルプル…

京太郎「ん?」

明華「お化粧直しの場所も分からなくなる子もいるとかで――」

成香「スッキリデス…」 チョロロロロロロ

明華「あらっ、言ってるそばから…」

京太郎「……」 バシーン

成香「イタイデス…」

明華「あら…よしよし」 ナデナデ

成香「グスン」
403 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 02:55:23.89 ID:MVz9BN5W0

明華「京太郎さん、何も平手打ちしなくても……」

京太郎「汚らしい畜生には必要な躾だ。次やったら頭を鷲掴みにして床に叩きつける」

成香「ハイ…」 ブリュッ

京太郎「……」 ガシッ ドガッ

成香「ピギッ、ゲフッ、アガッ、ポキャッ」 ドガッ ドガッ ドガッ ドガッ

明華「やり過ぎですよ」

京太郎「ああ、次は殺処分かな」

成香「ホケンジョ…」 京太郎「焼く。庭で」

成香「キヲツケマス…」

明華「次からは間違えないようにしましょうね」 ナデナデ

成香「ハイ」 ペロペロ

明華「あら、汚してしまった床を自分で掃除し始めましたよ。案外利口な子かもしれませんね!」

京太郎「そうか。君も一緒に掃除してすぐに帰ってくれたまえよ」

明華「京太郎さんとこの子にお夕食を作って、一緒にお風呂に入ってからそうしますね」

京太郎「すぐじゃあないじゃないか」


こうして、捨て成香を飼った京太郎の奇妙な生活が始まったのであった
404 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 03:08:43.45 ID:MVz9BN5W0
―翌朝、須賀家・庭―


成香「キャンキャン」

京太郎「ふぁ…あ…」

明華「ふふ、可愛らしいあくびですね、京太郎さん。おはようございます」

京太郎「おはよう。明華、君も朝からストーキングに精が出るね。何時からいた?もう帰ったらどうだい」

明華「申し訳ありません、昨日は京太郎さんの寝室の天井で居眠りしてしまいました…」

京太郎「そうか、器用だね。臨海の中国人と一緒に雑技団でも入ったのかい?」

明華「いえ、ただエアコンの風を操作して張り付いていただけですよ」

京太郎「道理で風量がおかしいと思ったが、スタンドか。故障してなくて良かったよ」

明華「ふふっ、全くですね」

京太郎「何も笑えんがね」
405 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 03:11:34.93 ID:MVz9BN5W0

成香「クゥーン…」

明華「あっ、早朝から京太郎さんが素敵すぎて非人に構ってあげるのを忘れていました」 ナデナデ

成香「」 フリフリ

明華「あら、髪の毛を振り回してますね。喜んでいるんでしょうか?」

京太郎「滑稽だね」

明華「ふふ、折角ですしお散歩に連れていってあげませんか?」

京太郎「これが手綱かい?」 ガシッ

成香「イタイデス…」 グイイー

明華「それは髪の毛ですけれど、おあつらえ向きに後ろで二又に分かれていていますし」 ガシッ

成香「ランボウデス…」 グイッ

明華「こうやって二人でリードできますね、京太郎さん♥ 」

京太郎「行こうか」 スタスタ

成香「オサンポデス」 ヨチヨチ
406 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 03:21:14.89 ID:MVz9BN5W0
―道中―


京太郎「」 スタスタ

成香「ハヤイデス…」 ヨチヨチ グイイイーッ

明華「京太郎さん、もう少しペースを落とさないと非人が疲れてしまいますよ。髪の毛も千切れそうです」

成香「クゥーン」

京太郎「あぁ、すまない。早く終わらせたくってね、つい」

明華「もう、京太郎さんったら」 ウフフフ


霞「!」


                .......::::::::::::.....
              ....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
            .:::::::::::::::/::::::::::::::::::、:::::::::::.
           ./:::::::::::::/::/::::::::/:,:::∨:',:::::;:.
           /:::::::::: |::i!: i!::::::::{  ':::!:::',:::';::::;:.
          ./,'::: !:::: {::i!:: |::::::::{  '::!:: }:: }:::::!:
         / ;!|:: |:: l:!':|',:::|',:::: | ‐z!}',::|:: |:::::|:|
          :|!:::::!:::|:|从ハ{',:::::|  / i|/!:/::::,':|
         :|  |∨ヽ:ト/笊ミ ` ! 笊ミx:/::::/:::!
            'ゝ′{ゞ≠    ゞメ /イ/:::
            .',::::::::.    '     /イ:::::'
            ':::::::::::..   ー‐   .イ::::::::::/     須賀く…いえ、京太郎くんっ
            .':::::::::::::::ミo。 <!:::::::::::::::/
             :,::::::::::|/!   !ヽ:::::::: /
           _.... l::::::: ! ∧  /! ':::::::: | 、
         ./   :}::::::/   \//. ∧:::::::.  ≧ミx
        / |   ./::::/∨  ∨ :/   .ヽ::::::∨   ;∨
       .,  :| .>:rイ   , ヽ/  /  \::::ヽ  } .,
      />::::::::: イ ¨  :<  /  /   、.\:::::::< ;:
    _.‐:: イ/         ∨  , :/    ̄>:::::::::::::<
    // .,           /  /:'       :ヽ  、::::::::::..
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,::::::/ ,  |          >≠≦  辷-ハ       ., :|  ∧: |
!:::,  !  :;       /´ /       トヽ}      . : :i! !∨ |::,
';::!  !   ',   >‐‐/   .{ /⌒=―ミ〉ゝ     . : : :::| | :, /:/
. ,:; :| >⌒>イ   /    f{/  ,'; : : : :.    . : : : : : : :;'/ }:/:/
 ヽ r≦/ ̄   /     |i!  /:::; : : : : : : : : : : : : : : : :;.'  |:::,
  } |  /  /  :/      }リ /> ヽ ; : : : : : : : : : ::; イ   !:;
ー ム/  /__/       :|/´   ヽ ̄ >=-----< 、   .!:l
  ∧            !///,__ ヽ  \        ¨ ∧∨
   ハ           }ミトハ {、r≦¨ハ    、 }      / `
    !          !:;:;:;:;:ゝ!:;:|\:;:;∧          /



京太郎「なッ、石戸霞」

明華「……?……!あ、U-5で決勝にいらっしゃった…」

霞「おはよう、朝のお散歩かしら」

京太郎「ええ、そんなところです」
407 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 03:34:09.61 ID:MVz9BN5W0

京太郎「それより、なぜ貴女がここに」

霞「「おめでた」の報告をしようと思って……朝早くだけど、気が急いて来ちゃったの」

京太郎「「おめでた」……?……!」

明華「! ご懐妊してらっしゃったんですね!」

霞「ええ、そうなのよ。昨日分かったの」 ニッコリ

京太郎「言われてみれば、確かに……。いや、確かにどころではなく腹が出ている」

アナザー京『胸も心なしかデカくなってやがるッ』

京太郎「ん?なぜ昨日分かったというのにそんなに赤ん坊が大きくなっているんです?」

京太郎「4ヶ月目くらいじゃあないんですか、そのサイズは」

霞「ええ、「事」があったのは1週間前よね?けれど、京太郎くんの御子ということで、神通力で成長を促進してるのよ」

京太郎「へぇ〜」

明華「下ろしますね」 ドゴッ

霞「うぷっ?!」
408 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 03:41:51.73 ID:MVz9BN5W0


明華「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー」 ドゴッ バキッ ガスッ

霞「あががががががが」

京太郎「よすんだ、人権ストリッパーも怯えている」 ガシッ  成香「」 プルプルプルプル… 

明華「ですがこの女とんだ妄言を」 グググ…

京太郎「事実だ。先週キーウィのせいでひと夏の過ちを犯してしまった」

明華「?!!」

明華「は、ハンカチ……あ…ありませんか…」

霞「け、けほっ…ど、どうぞ…」 スッ

明華「ありがとうございます……。……キイィーーーーーーッッ!!!!」 ビリビリビリーッ

京太郎「面倒なので慰めてやるが、気にするな。明華。別に認知するつもりはない」

明華「……ほっ。許せませんが少しは安心しました。許せませんが後で私にも赤ちゃんをお願いしますね?許せませんので」

京太郎「やかましい、これ以上は声掛け事案だ。エタ娘もお前の奇行に怯えているし、そろそろ行くぞ」

成香「」 プルプルプルプル… 
409 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 03:50:08.64 ID:MVz9BN5W0

霞「あら?でもこの子…どうやら私に怯えているみたいよ。こちらに気が向かってるわ」

成香「コワイデス……」 プルプルプル

明華「非常識な大きさの乳房に吐き気を催しているんでしょうか?よろしければ裁断しますよ」

霞「認めたくないけれど、そうみたいね。この気は私の胸に向けられているわ」

成香「キャン、キャンッ!!」 プルプルプル

霞「なにかお胸にトラウマでもあるのかしら……」 ウーン

明華「貴女はお胸にトラブルがあるようですよ。カットしますね、痛かったら言わないでください」 ジャキンジャキン

霞「ひ、ひぃっ」

京太郎「うぅむ、胸にトラウマか。何だろうね?少し興味が湧いてきたよ」

アナザー京『インハイで原村和にボコられたせいで人権剥奪されたからじゃねえのか』

京太郎「何だそんなことか。関心が失せたよ」


明華「待ってください、待ってくださいよ」 ジャキンジャキンジャキン

霞「た、助けてっ!!助けてぇーーーーっ!!!」 タタタタタタッ


京太郎「ハサミを持って走り回ったら危ないと学校で習わなかったのか?非常識なヤツだ」

成香「コワイデス…」 スリスリ

京太郎「……行こうか」 スタスタ

成香「ハイ!」 ヨチヨチ

410 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 04:02:52.67 ID:MVz9BN5W0
数日後……


―白糸台高校・西棟・1軍部室―


成香「オナカ、スキマシタ…」 グー

京太郎「よしよし、サンジェルマンのサンドウィッチをあげよう」 スッ

成香「アリガトウゴザイマス!」 モグモグ


貝瀬監督「ん?その子はどうしたのよ、須賀」

京太郎「ああ、すみません」

京太郎「私のペットなんですが、いつの間にか懐かれてしまって。学校までついてきてしまったんです」

成香「アタタカイデス」 スリスリ

菫「ペット?どう見ても人間だが……。……それに見覚えがあるぞ…確か有珠山の……」

貝瀬監督「ダメじゃない、須賀〜。部室にペットなんか連れてきちゃー。ま、今日は大目に見てあげるけど…」

京太郎「ええ…。申し訳ありません、以後気をつけます」 ペコリ

同輩「へぇ〜、成香さんか!この人も人権失くしてたんだなー!」

成香「ホッカイドウイライデスネ」 ペコリ

411 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 04:10:44.44 ID:MVz9BN5W0

京太郎「ああ、そうか。同輩は有珠山の女に連れられて北海道に行ったものな」

同輩「ああ!成香さんにも世話になったぜ〜!」

成香「コチラコソ…」

照「京ちゃん、この子食べられる?」

尭深「お茶菓子に加工しましょうか」

成香「コワイデス…」 プルプル

京太郎「二人とも、やめてくださいよ。今では俺も愛着が湧いてきているんですから」

成香「クゥン」 スリスリ

京太郎「……ん、よく見るとパンツが裏返しじゃあないか。何度言ったら分かるんだい?分からず屋め」 バチーン

成香「スミマセン…」 シュン

京太郎「やれやれ…早く履きなおすんだよ。きちんとできたらキリンガラナを飲ませてあげるからね」

成香「ハイ!」 ヌギヌギ

菫「おい、部室で女子に何をやらせているんだ…?!須賀…?!!」 ドンビキ

和「京太郎くんは細かいことまで気になってしまう性分ですからね」

照「仕方ないね」

菫「……」
412 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 04:24:50.70 ID:MVz9BN5W0

誠子「すみませーん!チーム虎星永久名誉番長亦野誠子さん、おっくれました〜!」 バーン

貝瀬監督「コラ、亦野!遅刻してきたくせに偉そうにドア全開で入ってくるんじゃないわよ!」

誠子「へへっ、番長なんで。サーセンw」

尭深「亦野ちゃんは平常運転だね」

誠子「まぁね!……って、ン?」

誠子「誰だ、その子?私のファンか?」

成香「オイシイデス」 ゴクゴク シュワーッ

京太郎「俺のペットですよ、亦野先輩……」

誠子「あぁー、なるほどな!人権失ったザコを飼ってんのか!物好きだなぁ〜」

京太郎「成行きですよ、成行き」

同輩「でも最近けっこー流行ってますよね。ここの近くの公園でもペットの戦犯自慢してる飼い主の集まりよく見ますよ」

京太郎「ほう、そんなのもあるのかい」

照「私もちょっと興味ある。妹も県大会で負かした子を飼ってるらしくて、羨ましい」

和「ですが、新しい飼い主と元の家族や友人・学校間で、人権喪失物を巡ったトラブルも多発しているようですよ」

同輩「そうなのか?」

和「ええ、父の話では物権変動の流れが複雑だそうです。なにせ新しい概念ですから学会でも意見が割れているとかで…」

金本「京ちゃんもトラブルに巻き込まれないといいわね」

京太郎「ええ……そうですね」



413 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 04:40:54.75 ID:MVz9BN5W0
―数日後……公園―


成香「デマス…」 プルプル…プリッ

京太郎「……はぁ」 ヒョイッ

京太郎(慣れてきたとはいえ、フンの処理はやはりやりたくないものだなぁ…)

成香「イツモアリガトウゴザイマス」 スリスリ

京太郎「……よしよし」 ナデナデ


ダヴァン「オー、仲良しでスネ!」

京太郎「! ……ええ、まぁ……」 ペコリ

ダヴァン「マナーの良さそうなスレイヴでスネ。ジェラシーでス」

京太郎「そんなことはありませんが……。お宅も…?」

ダヴァン「飼ってまスヨ。これデス」

セーラ「ガスガデルデー」 ブッ

ダヴァン「私のスレイヴはどこでも屁ェこいてどこでもビチグソスキャッタリングなので、ブチ殺したくなりマス」

セーラ「ミモデルデー」 ブリュッ

京太郎「ははは……」
414 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 04:43:40.75 ID:MVz9BN5W0


ダヴァン「近いうちに殺処分でスネ。それかコレをプレゼントしてくれた友達に返しマス」

セーラ「ツジガイトハモウイヤヤー」 ギュルルルルル…

ダヴァン「おット、怯えて腹を壊してしまったようデス。それではグッバイ」 スタスタスタ

セーラ「トキゴメンナー」 ブリュリュリュリュリュリュブリュッセル


京太郎「……」

成香「……」 スリスリ

京太郎「フフ…。心配するな、俺は君を殺処分もしないし、北海道に返したりもしないよ」 ナデナデ

成香「!」 パァァァァ 

成香「ウレシイデス!」 フリフリ

京太郎「フフフ、そんなに髪の毛を振り回して……。かわいい子だね…」 ナデナデ

成香「エヘヘ」 
415 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 04:57:48.77 ID:MVz9BN5W0


揺杏「……成香!」 タッタッタッタッ

京太郎・成香「!!」

揺杏「こんなとこいたとはねー……探し疲れたわマジ」

京太郎「……どちら様で?」

揺杏「ん?……もしかして、成香の飼い主?え、白糸のゴールデンルーキーじゃん」

京太郎「……質問を質問で返すなっ!疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているのか?」

揺杏「有珠山じゃそうだっけ?忘れたわー」

京太郎「なに…?有珠山……?」

成香「ユアンチャン…!」

京太郎「!! お…お前ッ!成香のいた高校の…ッ!」

揺杏「そーそー。インハイで見たんじゃない?岩舘揺杏」

揺杏「糸こんにゃくの貴公子さんとは違ってヘボかったけどねー」

京太郎「……。……何の用だ?喧嘩なら買わんぞ」

揺杏「何の用って」



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          ` ̄ ヽ   \:...l::/  l::/八:::., 乂ツ     乂ツ V:::} ノ.  \:::::、 \
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                  ,\  .八  l:.:   八   _    ヽ  ./}:::::l   ≧: : :\}ヽ  そりゃー成香を迎えに来たに決まってるっしょ!!
              ∨   、_乂.   / ` 乂   ノ   ´ ,::::'    \: : : ノ : \
__..........:ー  、_    }     ー   ,   八 -≦/   }/      \: : : : : :
: : : : : : : : :\   ∨/////     \    {  /_  ∨⌒ヽ   :} ,       ` ‐ :
: : : : : : : : : : :\  .∨///           ~  - _  .}  _―\ _}
: : : : : : : : : : : : :\  ./   _  _ }      - _  _―      .\
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京太郎・成香「!!」
416 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 05:08:16.89 ID:MVz9BN5W0

京太郎「な…なにィ……?」 ヒクッ

揺杏「成香!有珠山のみんなで東京中探してたんだ」

成香「エ……」

揺杏「大変だったなァ、うん。長かったわ」

京太郎「今更何を……家族に縁を切られた成香を養ってきたのは俺だ。しゃしゃり出るんじゃあないッ」

揺杏「成香の両親は法律に従って泣く泣く追い出しただけだっつーの。あのキチガイ法従わなかったら無期懲役か死刑だし」

成香「……」

揺杏「それに、北海道じゃなくて東京に追い出したのも、冬に凍死しないために…っていう気遣いがあってだなァ」

成香「ソ…ソウダッタンデスカ…」

京太郎「……」

417 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 05:11:06.76 ID:MVz9BN5W0

揺杏「そういうワケなんで、おにーさん。成香は連れて帰らせてもらいますってことで」




             /        /           \
             /         / |  |       \  \
           /            ′|  l\     \   ,
.          /              i 八  | ̄\      ',  ′
        /             |   _\{   ',
.        ′        |  | ´ __ァ≠ミ _∧      | |
        |           |  |  ´7 ___)心 Υ',     | |
        |           ト、 {   {// 刈 }     | |  オロオロ
       |            l \    乂__ンっ  |    | |
.         |.         |   \   ,,,⌒´ |       |
          ,   |       | ′  \     し |   /   八
         ′        |              /,  /     エ……。
                     从⊂ニ=ニ⊃     / // /
          \ \                イ// 厶イ
.              \ \     、__      |'  /
                 \{\     \l_  / ̄\ ̄ ̄\
                   ̄ ̄7Χ_/     \   /
                       /// \     /\/



京太郎「………………。」

揺杏「おにーさん?聞いてる?」 ペチペチ




        /´〉,、     | ̄|rヘ
  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´              (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
                                  `ー-、__,|    `"

                   ,..-、,、_,,_
                ,__,.ケ,、ィイYハソュ、,,     ト、      ,イ|
               <_/./从/イソ{"´`ヾh     | LY´ ̄ ̄`7/ !
                    /イ.Vヒリ'rェzjゞ _,,,,jカ}    | | ``ー‐'"´; |
                 リ^j゙',  "´V'''''~jミi!    l |        ', |
                 トレ' ,'  ‐-、,, /ソ'     V       _} !
                 ヾト、   `` ,゙/       {「::i!;ヽ ,ィ;;i!:7 |
                 /j  ヾ:;;;;;;:.:,イ´        l ゞ=''゙; ;ゞ='',' |    ……『キラークイーン』。
                , イ〈    .:;;;;;:.:/     _ _」 ',     ,' i!
               ,イ / !    ,.'´ト、   ,r'´子タ ト、 ‐=- /:.!L,.-──- 、
         _,.-‐''´ / ! ,jr‐<´   ,イ `ヽ/。 。 。  _」;;:ヽ __,ィ ,r'´  ,r''"´ ̄`フ\
     ,r─''"´     /  |/L_ハ。/// ̄ノ   ,rュ_」7,イj!;:;:;:;:;::.:.:,ノ, イ7′  , '´/7rェヽ
    / i         `フ ! /;.;i   ,//  ,/q /ハ レ'ヾヾ\;;:;:.:.:: .: . ./´ー==イ、, 弋夲/i
    ! |       「 ̄  l i;;;;;|   リ  ,イl   L_」l  レ'´     _ノ二ニヽ ヾヽ  `¨7
    | ゙i       i   | |;;:;;| _,ハ__ノ^|」 o o oト、/  ,.-‐'"´\  _」」_」_」、  /
    ,〉、 ゙i、       |   ,| ,!;;;::;|ノ-、/, イ:; ̄ ̄`¨`Y;:,r'"´二ニヽ,.-‐''"´`ヽ  ヽi| /
   ,ハ \ト、     l    !,!;;::;/ー-/  / .:.:    _,リ´   ̄`\\   ヽ \  ,j!,イ
   / iヽ  ハ    |   i!;r'ー=,/  /  .:.:  _/        / ゙i\   `,   !/.:;:;!
  ,/  ! \,! ト、   l   ,r'´  ̄i  i  / ̄         /  |  !   i /   /
 /    !ヽ   iト、.   |,イ     |  \/       _,, '´ ヾ  | ,/;:::.:.:.,r'"´  ,/
,/    |  \ | ゙、  ,l ハ、    \  ,/__    , '´      ≧j/;;;:r:;"´    ,/
i     / ̄`` ー!  ! iリ  `'ー--‐ュj ,/,r─-、ヽ/      ,r''" ̄ ̄``ヽ::;:;:.:. ../
|    ,/       |  i  ヽ       /;:;i 1   ,! l  ,.-‐'"´!\;;:.:. :.:. :. :.:l:::::.:/
ヽ        l   ハ  \__」;;;:.:.:\_ノ,/, イ77;;:.:r=ュ!_\.:.:.:.:.,r''"¨´
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          `7 /    /,イ /;;;;;;;:;:;:;:;:|」〈戉7/;:;:;:;ヾ.:.:./「「「「「!!!!!L



揺杏「え?なんつった?高級娼婦?」

京太郎「……やかましいッ!!」
418 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 05:13:31.96 ID:MVz9BN5W0
         __      __   _      __
    /::ヽ.   「::::l /}  /:::/ /´::::/     /´::::> ,.-.、_        __,,..、
    〈:::::::ハ  |:::::j '´   |:::::/ /:::::::/./!   /:::::/ /:::::/      /::::::::j__
    ';:::::::l l/ _    l::::i /:::::::://:::/  /:::::/ /::::://::7   ,:'::::::::/::::::〉    __
     V:::::l /::::}.   l:::::!ヽ一' l/   /::::::< └-' 〈_:/  /::::://:::::::/,.ヘ.  /:::::/
     V:::レ::::::::r'  .l:::::l       /:::;へ::::\      /:::::<  ー-'<:://::::::://:ヽ
       .';:::::::::/   ;:::::└‐:::ァ    ∨  丶;::::>.    ,'::::;ヘ::丶、  ´ /::::::::/':::::::/
       .';::::〈     !::::;_:::::::/          `     レ'   `¨   /:::::::< ヽ;;/::::>
       ヽ::::〉    |::/  ̄                        /::::;::::::::\ ヽ'
          .V     U                             〈:::/ \/

                             l!リ ,ー!   ば   ば
                         、 li ,イ⌒〈 .|   ば   .ば
              ッ-‐、        ヾ、, ィ゙´`ヘ、__,イ了  .ば   .ば   .し
          、.l!i{   }-、,,   、シ.⌒ヽ、__∧   .l丿  .ば   .ば   ば
            、シ⌒゙ト→′ ヾ,,   ニl、_,イ   ヘ  ∠        ば   ば
         八 _ ハ     `l、_ ,,.f、  ヾ   ヽ.__,ィ\__.      ば    .ば
      ミ/⌒.、   \   .ノノ .杉!:ヽ、_,>ー'´: : :L__/ヽ,  ,__、 ,、_    _  ,ゝ
    _ニ/__  .人    `ァt'/  ,〉 ト、ヾ、_: : : _厂,イ|: :/  .|/./ `′ ∨⌒ヾ、V ´
  / .Ξ}  `<  `ヾ、__/: !  ,.イ  | LY´ ̄ ̄`7/ !f´|.     /     ./.ヽ._ノ7‐-、
..=/   .三|_  ._ト、   ,ノ: /〉´.   | | ``ー‐'"´; | /`ーt./    /    /⌒ォ 〉ニ
.手   Ξト ̄  ` ̄フ: :_|ミ.      l |        ', | 〈   ト、_  /    ./丶.ノ/Ξ
豸     彡|、 `ー一'´: :,ノ:/      V       _} ! \_,∠: : :`^ヾ、_  /   ,イ ミ
斗    彳l、`ー一 '´-':/_      {「::i!;ヽ ,ィ;;i!:7 |./ |: : ヾ_ : : : : :`:ヾ、_.//ミ
.汁      !`liTl!爪l|/ニ≧ヽ,\リヘ l ゞ=''゙; ;ゞ='',' ト、_ .ヽ:   ,.イ´ ̄`ヽ: : : /ヾ
彡!      〃 / ⌒ヽ、_   `ヽヘ.\'ム ',     ,' i!./  ` >‐.'"´  .l     八:/ヾ
. 亥      /{  .丿 \⌒ヽソ ./ l.ハ  ‐=-   i!/  ミ/       `>ー'‐、ヘ`゛
   `ー‐卅_/シ⌒ヽ,´     ヘ彡 〉ハ .i.ヽ;::ヽ __,ィ ,r'f  .ミ|   _., -‐'´|     |∧
     // |  丿\     }ニ.// .i ! | j丶、 ̄_,ゝヘ   `.>' ´    ヽ_  ノニ ト.、
  、 ./ _シ⌒く´    `ヾ、/ミ_j. .Y. __`.ー一 '´ ノ.__∨ 三|      _ /. ̄ \ニ! ヘ二
. ヾツ  ニト、  ノ_      .//`´  i!.〉´ .`ヽ__i|! / ニl._人 _ -‐'´ !    lミ. |ミ .∧ニ
. 三!. ーr' ⌒〈  `.ー-、_ノ〈.|.  、シ´ヘ _ノ←<く__     l | l´      ヽ、__/ミ : lミ .ムΞ
 ニ| ニ|  .人      / ハ∨ ミ!    ./   .l彡ヽ   .ノ:/ ∨.     __./  ̄.\: : :l.ミ  ハ _
  手.彡{`"´  ヾ___./ /.:| `,.イ     ./ヽ=ィ⌒ヾ、\/: :/ .ハ`ー‐.'´ {    |ミ: |`゙ : :ヘミ
  豸 彳`ー.、__   .}.'´ ,イ./: :.|    ./    ト、_ノ‐-、〈´ .f: :ヘ.      \_ノミ: :ノミ. : : :!ミ
.   亥  川 !li`廾´  / /  : ヽ、 ./    /   イ.   `lニ.l: : : ヽt一廾'"^~´: :/ヾ、. : : :|ミ
    ´ `ゝ、: : : : : : . ./.ニl     〈    ./    ./.ヽニノニ ヽ: : : : ` ー---ィヾ´    : : /ミ、
    〃   `卅─爪  彡` ー‐.、_ノ`ヾ、_/     /   ./、    \: : :      `゙   ./ミ、
              ´〃    川 リ!`ヽイ´  _ノミ ヽ    !lヽ、_       _ /丶 `
                          丁Π ヾ ゙       i| `^卅ー十爪ヾ 、ゞ ゛





揺杏「だべべべべべべべべべべべべうわなんかめっちゃ殴られてるゥー!!!」 ズシャッ
419 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 05:15:36.33 ID:MVz9BN5W0

                ,、
          //  |亅
       / /   | |. /l
       / / /1 ||| |
      .7 / | | | l |/ ,-‐─¬
      / /   l | |ノ  `"7T7/  l\_____                         __
      / /    l |     // レ    ヽ_____ \                / \   / /
      / /     l |     |/             / /                 ヽ、_/ / /
     /_/     レV゙                  \ヽ_______        __/ /
                                 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´  / ̄ ̄__/
                                             ̄ ̄ ̄

                          /⌒ _>、/⌒ Y¨¨¨  、
                        /´> ´   ,    }      \
                        , ´    /     :    、   ヽ
                       /     /  '      |  |   ∨    :.
                     ー‐イ' /  /  | | l     }  | |  |     .
                           / '   ' / |{ |    / /| }  l  |    |
                      // / { | { .|、 |  , }/ }/  /  }    {
                     / ,..イ , } |\{::/{_/  /   乂__ ..`ニ=ミ∨
                        ̄´  |∧ 「{{`fッミ} ,_...:厶斗匕  {彡/⌒i }ノ
                          八}`¨ニノ ⌒K¨亙>  `´ノ⌒} |´
                             /::...   ゙^    .:/ _}:;ノ ノ    
                              ', 〈、_,        /  (__,彡′
                                  __      /   /{//        
                                 i ‐-`丶    / レヘ     外地に帰れ……屯田兵ッ!!
                               }        / // ノ{
                                 \__ ..   < ///: :〉
                            厂\ __///   /⌒\__
                              . -‐/}/⌒⌒ヽニニ. /   ,//⌒ー-->‐-
                           / /〈_/::::::::::::ノ }ニ/    /    ,/     .
                     / /   >ー=彡八/  ___,/  .....::/     ____゚,
                    く /   /::::/'ニ  /   \  .::::/     /
                   _/ {   / }}:::/^) ,//     / ...:::/   /       i
                    /}   /  /:=彡::/__/ /     / .::: /          |
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 : : ;'{: : l: : : : : /: : :/:/-‐'三/: \: ;>''´ //三',: : : l   |  ┼``
 : : | l : : : : :_, ': : :/: :/‐冬ミ/: : ,イ^ 三/'´三三 : : |    l  丿
 : : | ', : : /ア : /: : :/' ん//:圷ミ _、‐''゛ 三 ─-ミ}.: :.|
 : : l ', : l/: :/': : : /  {///7 三三三三三三/: : :|      つ
 : :/  V/:., ' .,': : :./   ,乂zシ 三三三ーァ示三: }: : :′
 :/   /:.人`l : : ,'   /     三三 んr7マア: }: : ,      フ
    ./:/^', : |: : ,'  u              {zシ / : : } : ′    ⌒)
   //   ゞ| : ′    マ 、    `    /: : : :}: ′     `¨
  ./''      |: :l \    \  、     /: : : : ': '
  /      ,|: :{  \      ̄     ィ: l: : : //
420 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 05:24:13.27 ID:MVz9BN5W0

成香「ユ、ユアンチャン……」

揺杏「あ、あだだだ……。な、なんつーか予想外っつーか…」

揺杏「さすがに東京のヤバさを実感したさ……うん、帰るわ!!」

成香「エ」

揺杏「じゃあね成香、内地でもガンバってことで!!」 ピューーーーッ


成香「……」

京太郎「……すまないが、迎えは追い返してしまった」

成香「……ハイ」

京太郎「何故だろうな……。君を手放したくないという気持ちが、自分で思っていた以上に強かったらしい…」

成香「……ハイ」

京太郎「これからも……この須賀京太郎のペットでいてくれるかい…?成香……。」



         /               \
         /   /     /        ヽ
      /   /       /            ,
.     /   /       /        ∧│ ',
       //       /        〉/ i W
.      i.  ′      /        // -| l |   .
.      |  i |       /        //   |/ |   i
.     l Y^      .′         / i --ミ| ′ |
.    │人|i              / i | 斥__ |i  |
.    八  |     U       ′| ん::f 7 |l /
.      ヽAl    |Ui      i  l 乂ソ /  .| ′
         从l    |│|       |  レ′ /|  j/
.           \  | W.     |。   人|  /   ……ハイ!
         / く ヽ|/ 丶    | ,,.. <  |/
     >‐/.  \   /\  〔
   /  〈     丶 .′ヽ\│



京太郎「フフフ……。そうか、そうか…!」

京太郎「よし、今夜は御馳走だ……!高級ドッグフードを食わせてやろうッ!!」

成香「アリガトウゴザイマス!」

京太郎「フフ……。ハハハハハ……!」
421 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 05:25:36.04 ID:MVz9BN5W0
                       ,.:::::::::..、
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          /::::;::::::::l:::::/':::;:::::从:::/≧     イ笊リ丶 /;::|::::'_
.        ;::::/::::::::|:::::マ::;::::::| ':乂ソ       弋ソ / ;ノ':::l/:. :. :
.        |::::、::从:/:. 入,::::::l、 、'''    、   '''  ,:i| ;::|:. :. :. :l     チャンチャン♪
         .乂::; ィ:. :. :. :.:l::::::|.乂           ノ:./:.|/:. :. :. :. :、
            `/:. :. :. :. :入:::|:. :.>。. ゝ`__,  ..イ:. :/:. :. :. :. :. :. :. :{
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     ,ィ:. :. :. :. :. ´:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :\ _....。s‐=-‐:. :. :. :. :. :. :. :. ヽ{
     /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :ソ:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ;
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     乂:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.イ<:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ `<:. :. :. :. :. :. :. :>´ ̄ ̄ ̄ ̄` ‐=<:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.イ ̄ ̄ ̄ ̄
          ` ー ´                 `  ー ≦



―捨てなるカッスは拾われたい  カン!―
422 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 05:27:04.62 ID:MVz9BN5W0

流石に眠いので最後の方適当に切り上げちゃいました、すんません

それではまた



        /::::::::::::::::::::::::::ヽ
        /::::::::::::ハ::::ハ::::::::::ム
        i:: ハ 乂 レ ノ リ:::::::}
        |:。:l. ○  ○ .|l:::::i <おやすみ〜
        ノ::::八xx .ワ xx.ノ::::::}
       /:::メ:_≧-. -≦_:f⌒i、
    .,、.,,/::_/ヽ>=Y=<丿: 、:;.ヽ、
   ;`;, :.:.:.:'(.__.人, .、,.||., ./、,;. 、:;. ;.、'::,. ; .:.、._    /i
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423 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2020/01/09(木) 05:29:07.76 ID:MVz9BN5W0
>>399
てか明華に1年生ですかって聞かれてなるカッスは「ハイ」って言ってるけど2年だったわ 謎ミス
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/11(土) 20:32:35.57 ID:R+Yo48CP0
カオス過ぎる・・・ 
霧島神境なら治外法権そうなので、はるるは無事かも
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/01/15(水) 16:13:18.84 ID:EAn67fkN0
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