須賀京太郎は静かに暮らしたい 咲「α章?いつの話?」【咲-Saki-安価】

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185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/01(月) 14:56:31.11 ID:mTQAqSxt0
「命令」ではなく「お願い」ならばと言って、玄さんの心理的障壁を取り除いたやつがいるじゃあないか…
きさまのことだ新子憧ッ!
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/02(火) 08:32:31.01 ID:y72q75kA0
戦犯アコチャー
体で償え
187 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 22:47:25.89 ID:I6p6CIVT0
>>183-184
これでなんか笑ってしまって更新しなきゃ(使命感)と思えた

今日は阪神勝ったしSS書いても許されるやろ、うん

大和ファンとしてはタイムリー打つ活躍もしてたし結果的に阪神は勝ったしで満足 なおスクイズ失敗
188 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 22:53:08.42 ID:I6p6CIVT0
翌日……

〜阿知賀滞在・6日目〜

―阿知賀女子麻雀部―


玄「ねぇねぇ京太郎くん〜♥ 」 イチャイチャ

京太郎「なんです、玄さん」

玄「えへへ、呼んでみただけなのです」 ニコッ

京太郎「……フフフ」



                -―――-
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    |     i    {     |    |   l   /: : |: :|
    |     |    {     |    l    \{: : : |: :|
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             . .――┴: <: : : `ヽ、
         , . : :´: : : : : : : : : : : : : <: : : `ヽ
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      .´: : : : : : : : : : ∧: : : : : : : : : : : : :ヽ: : jヽ: : : : ヽ
    ´: : : : : : : : : : : / ヽ : : : : : :ヽ : : : : ヽ:/: ハ: : : : : ヽ
   /: : : : : : : /: : :/:/  ヽ: : : : :}:ハ: : : : : :V: :ハ : : : : : ヽ
   /: : : : : : : :ハ:_:{:{   i:イ: ̄:7ート、: : : : ': /: :}: : : : : : :ハ
   {:{: : : : : :ィl´V: :ハ:{   jノj:/j:ノ }:ハ: : : :!/: : }: : : : : : : : ,
.  {:{; : : : :/: :.{ ヽ:ヽゝ  ノノ  ノニzzj_ V: : }: : 〃: : : : : : : : :',
   iハ: : : : : N _三_       "ん/:心ヾ}: :N:ノ:/ : : : : : : : : : ハ
   ヽ ヽ:ト: i:ヽ〃ん/心      込//ソ "!: } V1: : : : : : : : : : :ハ
    ヽ ヽ\: ゝ弋//:ソ          ̄  }: } ノ } : : : : : : : : : : : '
         {: :ハ   ̄   '      :':':':   }: }イ::::\: : : : : : : : : :!:',
       l: :.ハ :':':':  、__ ー一、   U :/::::::::::::::::::\: : : : : : }:.}    う、うん……
          !: :{::ヽ     (    )   イ:./:::::::::::::::::::::::::ヽ: : : : ハ:}
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189 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:00:14.94 ID:I6p6CIVT0

憧「な、なんか……明らかに、今日のふたり…おかしくない…?」 ヒソヒソ

穏乃「だ、だよね……」 ヒソヒソ

灼「距離感がおかし…」 ヒソヒソ

宥「そうかなぁ〜?前からずっと仲良しさんだと思うけど…」

憧「いや……なんか今日はレベチって言うか…」 ヒソヒソ

穏乃「いつもはめんどくさそうにしてる須賀さんが全然嫌そうな顔してないですし……」 ヒソヒソ

灼「確かに……。……何かあった?」 ヒソヒソ

宥「あ……。そういえば、昨日からふたりはお付き合いしてるんだよ〜」 ポヤーン

: |: : |: : : |: : :____: : : : : :/: :. : :./ :}ア∧:\:. : : :. : : :.|
: |: : |: : : |/:. : : : :.X :/}: :/:. :.://}:./  〈 : /| : : : i : |、
: |: : |: : : |:, :./)/)/ ̄}:/}: : /  ≠ミ  ∨:.| : : : | : |: \
: |ミ |: : : |//ア⌒ヾ  / :}: /   '|: r :|   : :.| : : : l: /\: :\
: |、 |: : : |   : 「 :|   }/    | 」:l   {: :| : : /|/  丶: :丶
: |  |: : : |   |  」 :|         乂シ  {: :| : /: |     : : ::
: |  |: : : l    乂__,ソ       /////,: : イ: : |     |: : :|   [] 〔rァ〕
: |丶|: : : |//////       ′      ′: |: : :|     |: : :|   o  o′
: |ゞ |: : : |       〜 ー〜ヘ⌒        从: |: : :|     |: : :|
: l:.〕i|: : : |      .′       \|    /:. : :.|: : :|     |: : :|
八:.:.|: : : ト      l           |   /:|: : : : :|: : :|     |: : :|
: : \: : 八   〕ト !          ノ. . : : : |: : : : :|: : :|\   |: : :|
: :. : :.\: : \    ≧=-  r<:. : : : : : :.|: : : : :|: : :|:. :.\  |: : :|



    /:/ /: :/: : :イ\:// /    /:/ : : : : : ノ: : : : : : :
    {/ {: : {: : /ハ:ハ:\ {     /:/: : : : :ノ:ノ: : : : : : : :
      l  i: :ハ:/:!/7c=ミヽ   ノ/: : : :ノ:ノ:ノ: : : : : : : :/
      ∨ V:ハ ん///゙    zヒ三/ァ'-<: : : : : : //
          /:/ 辷:ソ     7C≧、ノ /: : /://: :
          /:/ ""        ん///ハ /ィイ彡: /:/:
        _{:ハ     ´      辷z:ソ ノ /:/⌒Yイ: : :
      /::/.{:{..\            ""   /:/   ノ/: ;/: :  
    イ:::::::i....{{.../r\ ヽニ>     u  ,.、/:/..イ /:/'/: :    えっ!!???
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| :::::::::::リヽ::ィ斥//i     Vリ|::::::::.
| :::::::::::|:::::::ゝ弋cり     ,,, ::::::::::.
| ::::::::f^|:::::::::| ,,,        从::::ヽ    は…初耳…
| |:::::人j::::::::::: υ  r  ,  /:|:::::::/
リ\:::::::ヽ:::::::ト   __ <:;:::/}::/
   ー=─-ト   |_,、_,、_
   /  ̄ | \__/ //   ヽ
  /     ` ー─イ/   /
/          //  V    :.
190 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:03:57.59 ID:I6p6CIVT0

憧「え、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっとまって!!」

憧「付き合ったの!!???玄と須賀って!!???」

玄・京太郎「!!」 ビクッ

京太郎「んなッ!!だ、誰がそのことをッ!!??」

穏乃「い、今宥さんが……」

玄「お、おねーちゃ〜ん!!京太郎くんが秘密にしたがるから、言わないでねって言ったのに〜!」

宥「あ……」

宥「ごめんなさい……忘れちゃってた…」

京太郎「だーーーーーーーーッッ!!!!なんてことを暴露してくれたんだッ!!!」

灼「い、いや……。宥さんに言われなくても、直に気付いてたと思…」

穏乃「二人の距離感が明らかに前と違いますしね……」

京太郎「えッ」

玄「そ、そうかな〜?」 テレッ
191 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:10:04.54 ID:I6p6CIVT0

憧「ちょっともう、玄〜!!」

憧「なんでそんな大事なこと秘密にしようとするのよ〜!!」 

玄「ご、ごめんね〜……私は、みんなに「重大発表があります!」って言って堂々と知らせたかったんだけど……」

京太郎「……」 ムスッ

玄「京太郎くんが、からかわれるのが嫌だから隠したいって……」

憧「や〜そんなこと言っても、それは言わなきゃダメでしょ〜」

玄「ご、ごめんなさい」

穏乃「いや、謝らなくていいんですけど……」

穏乃「えっ、ホントに付き合ってるんですか?お二人……」

玄「うんっ!ね、京太郎くん?」

京太郎「……」 コクリ

穏乃「うおおおおおおおおお!!!!!!マジでかーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!」

憧「ヒューヒュー!!」

灼「おめでと……」

宥「二人とも仲良しでなによりだよ〜」 パチパチパチパチ



京太郎「ああああああああああああ!!!!!こうなることを予見していたから知られたくなかったのだッ!!」
192 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:13:03.45 ID:I6p6CIVT0

玄「ご、ごめんね……でも、おねーちゃんには言っておかないと、と思って…」 ウルッ

京太郎「!」 ドキッ

京太郎「……ま、許しますがね」 

玄「うぅ……ありがとう…」

京太郎「……」 ナデナデ

玄「……えへへっ」 ギュッ

京太郎「ちょっ、み、みんなが見ているんですよッ」 アセアセ



憧「ちょっ!!見せつけすぎでしょっ!!!」

穏乃「うわああああ……し、刺激が強いぞーーーーーー!!!!」 カァァァァ

灼「ラブラブすぎな…?」

京太郎「いや……。これはただ自責の念に駆られている玄さんを慰めようとしただけで……」 アセアセ

憧「またまたー!」 ヒューヒュー

穏乃「はぇ〜……付き合うってこんな感じなんだ〜……」

灼「なんか…異次元感…」

京太郎「ぐぎぎ……」 プルプル
193 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:18:02.46 ID:I6p6CIVT0

憧「へぇ〜……それにしてもこんなに早くくっつくとはねえ……」

穏乃「赤土さんが戻ってくるまでにカップル成立するとは思わなかったよ〜」

灼「意外な結末…」

宥「妥当だよ〜」

玄「えへへ」 テレテレ

京太郎「……フン」

憧「ねえねえ、告白はどっちからしたわけ?」

憧「やっぱ玄?それとも意外に須賀の方から?」

玄「あ、それは……」

穏乃「というか、須賀さんが玄さんと両想いだったことにまず驚きだよ〜」

京太郎「両想いに「させられた」のだ」

憧・穏乃「え?」
194 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:21:42.60 ID:I6p6CIVT0

京太郎「君たちのところの監督が作った「アプリ」の効果でね……玄さんを「好きに」させられてしまったんだよ」

憧・穏乃・灼「!!????」

憧「ちょ、えええええええっ!!!????」

穏乃「あ、「アプリ」使っちゃったんですかっ!!??玄さんっ!!????」

玄「う…うん……」 シュン

憧「な、なるほど……「自分を好きになるように」…って「お願い」しちゃったわけね…」

灼「え……それはいいの…?」

穏乃「えっ、えぇ〜……そ、それはちょっとやりすぎじゃあ」

玄「や…やっぱりそうだよね…」

憧「う、う〜ん……」
195 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:25:21.52 ID:I6p6CIVT0

憧「や〜……玄のこと応援したい気持ちはあったんだけど、恋の公取委とかあったら捕まるヤツよそれ」

穏乃「え?どういう意味?」

憧「いや……反則でしょそれは〜…ってこと」

玄「つ…つい魔が差しちゃって……」 シュン

宥「魔が差したなら仕方ないね〜」

憧「いやいやいや……須賀的にはどうなのよ、それ…」

京太郎「ん?俺か…。俺は別段気にしていないよ」

穏乃「えっ、そんな軽い感じなの須賀さん」

京太郎「いや……初めは「やってくれたな」と怒りが湧いてきたがね」

京太郎「次第に……その…気持ちが伴ってきたので……許した」

灼「許すんだ…」

憧「まぁ確かに、「惚れたら負け」ってとこはあるけど……」
196 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:32:09.32 ID:I6p6CIVT0

京太郎「まぁ……基本的に俺はポジティブな性格なのだ」

京太郎「考えてみるといい……。そもそも阿知賀で君たちの練習相手を務めてやったり、松実館で働いたり…なんてことは最初から望んでいたわけじゃあない」

京太郎「「アプリ」の効果で強制的に「そういう気持ち」にさせられているというだけだ」

灼「確かに…」

穏乃「赤土さんに無理やり連れてこられたわけだしね……」 ハハハ

京太郎「そして…「そういう気持ち」になってしまっている以上、反発心を揺り起こしてアンビバレンスを抱えたところでストレスを感じるだけだろう」

京太郎「その「気持ち」が不可逆である以上、俺はその状態で普段通りに生きていくだけだよ」

穏乃「お〜!確かにすっごいポジティブ思考!!見習いたいっ!!!」

宥「穏乃ちゃんもそんな感じだよ〜」

穏乃「えっ、そうですかねっ!!??やったっ!!」

憧「ふぅ〜ん………まぁ、本人が納得ずくならいいとは思うけど…」

京太郎「納得しているさ」

197 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:43:04.40 ID:I6p6CIVT0

京太郎「だから、あまり玄さんを責めないでやってくれるかい?彼女がかわいそうになる」

玄「きょ、京太郎くん…」

憧「ま、まぁ別に責めようってつもりじゃなかったんだけど……」

灼「……でも、本当にいいの?」

玄「……私も、そこはちょっと……ううん、すごく申し訳ないと思ってるよ……」 シュン

京太郎「いいと言っているじゃあないですか……」

京太郎「今俺が玄さんへの好意を消し去りたいと思うとすれば……それはまるで中学生に戻りたいと考えるのと同じこと…」

京太郎「不可逆的な状態を逆行させたいと思い悩むのはシンプルに無駄な行為ですし……」

京太郎「そもそも……今この時を納得して生きているのに……どうして思い悩む必要がありましょうか」

京太郎「仮に中学生に戻れるマシーンがあったとすれば使いますか?使わないでしょう」

灼「……まぁ、それは」

京太郎「中学時代を偲ぶ気持ちが多少あったところで……現状に満足できているのならそれでいいと考えるでしょう?そういうことなんですよ」

灼「……」
198 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:45:03.38 ID:I6p6CIVT0

憧「ま……キッカケがどうあれ、ふたりが納得しててそれで幸せってならいいと思うけどね」

京太郎「その通りだ」

京太郎「だから玄さん、負い目に感じることなどありませんよ」

玄「わ…分かったよっ」

穏乃「はぇ〜……須賀さんって性格もすっごくイケメンだなぁ……」

京太郎「……よしてくれ。俺はいつだって自分本位だ」

穏乃「って言いきりながら玄さんのことフォローするのもカッコイイ!!」

憧「いい男取られちゃったわね〜、シズー」 フフッ

穏乃「ほんとねっ!!」 アハハ

京太郎「やかましいッ」




     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
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   i !: !:!:j ィ'芹ミ ヽ: ! ィ'芹ミ 'i: !: : : !
   ' i; ;!; !',〈 ゞソ  `  ゞソ" j: :!: : !:!
     !::!: :ト} ......   ,  ....... j: :!: : !ハ
    oハ: :!: ヘ     __    ,イ: :!: : :!:.ハ   …………。
    /:!∧:.!: : !:>ュ、 __ ィ"j: :!:/: : : !: :!!
   /: :レ: !: !: :!: : //i|    i〉: : /:イ: : :!: :i !
   {ハ!: : !: ヽjr''7  >=.<''" ゞ,,/!: : : !: :!: !
   ` 〉"7: : : /r===ミ_,_ィイ===ト !: : : ト、: :!
   / V: : : / .}三三}={三三〈 ,': : :,' ∧: :',
   イ /: : :/ ト==''7 〉ゞ==j!./: : :/ / ',: :i
199 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:52:28.06 ID:I6p6CIVT0
〜夕方〜

―松実館・玄の部屋―



京太郎「ふぅ……。今日は客足が少なくて仕事も少ないのでありがたいですね」

玄「そうだね〜」

京太郎「っと、旅館としては繁盛している方がいいですよね。すみません」

玄「うぅん。私も、こうやって京太郎くんとの時間をたくさんとれるから嬉しいよ〜!」

京太郎「……フフフ。そうですか」

京太郎「あ……そうだ」

玄「?」

京太郎「今夜は晴れの予報ですし……今外を見ても雲一つない。折角ですし、星でも見に行きませんか」

玄「あっ、それいいね〜!!」

京太郎「阿知賀の高校と逆の方向に進んでいくとおあつらえ向きの高台があって……地元民の玄さんなら場所もなんとなくわかるでしょうけど」

玄「うん、ちょっと晩成よりのところだよね〜」

京太郎「そう…。それです……」
200 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/03(水) 23:56:38.32 ID:I6p6CIVT0

京太郎「ま…星を見ると言っても、こっちに長く住んでいる玄さんなら見飽きているかもしれませんが……」

京太郎「東京住みの俺からすれば、少し珍しいんですよ。綺麗な星空というのは」

玄「そうだよね〜、都会だとビルの明かりで夜も明るそうだもん」

京太郎「なので、少し付き合っていただきたいのですが……」

玄「全然付き合うよ〜!」

京太郎「フフ……ありがとうございます」

玄「京太郎くん、ロマンチストなところもあるんだね〜」 フフッ

京太郎「須賀京太郎はロマンチックに暮らしたい。そう思う日もあるんですよ」

玄「えへへ、楽しみだなぁ〜」
201 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/04(木) 00:01:20.15 ID:liF5WfR10

京太郎「夕食を済ませたら、その後にでも行きましょうか」

玄「うんっ!」

京太郎「そうそう……。それで、その夕食までも……まだ小一時間ほどありますよね」

玄「うん、そうだね〜」

京太郎「そこでひとつ……。今回はこの須賀京太郎の方から「お願い」をしても…いいですか…?」

玄「えっ!!いいよ〜!!」

玄「どんなお願い??京太郎くんの方からお願いされるなんて、珍しいから嬉しいな〜!」 ワクワク

京太郎「……これを使うのですが」 スッ

玄「……???」
202 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/04(木) 00:04:59.52 ID:liF5WfR10
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     ィリゝヘ    r=====ミ___,ィ=====ュ  |: : : : ト、:..|



京太郎「「耳もみ」用のジェルですよ」

玄「あっ、お耳のマッサージに使うのっ!?」

京太郎「そういうことです」

玄「へぇ〜!そんなのあるんだ〜!!初めて見たよ〜!」
203 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/04(木) 00:15:14.22 ID:liF5WfR10

玄「というか……京太郎くん、そんなもの持ってたの?」

京太郎「ああ……買っておいたんですよ」

玄「えっ、いつの間にっ?」

京太郎「……ま、隙間時間を見つけて…ですかね」

玄「へぇ〜」

アナザー京『ウソ言うなよ。松実玄との下校中におれと交代して「時を止めて」買ってきたくせに』

京太郎(君に身体の支配権を譲るだとか、『宇宙』の「ビギニング・オブ・ザ・ワールド」だとかを話したらややこしくなるだろう…)

アナザー京『そもそも、おれの『ユニバース』をそんなことに使うのもワケわかんねえがな』

アナザー京『下校中に松実玄と一旦分かれて買い物に行けばいいだけのことを……そこまでして松実玄と離れていたくなかったのか?』

京太郎(………)

アナザー京『げッ!!図星かよッ!!』

京太郎(……やかましいッ!!第一、君も「須賀京太郎」の片割れなんだからそういう気持ちくらい分かりそうなものだがねッ)

アナザー京『ワリいがおれは今でも照さん一筋だぜ。どうやらおれに「アプリ」の効果は効いていないらしい』

京太郎(なに?全くか)

アナザー京『ああ、全く。松実玄のことなんざ年の離れた若い女の子程度の認識でしかねえよ』

京太郎(なに……?なぜだ?晴絵の「命令」は君にも効果が及んでいただろう)

アナザー京『恐らく……それは晴絵がおれもてめーもひっくるめた「須賀京太郎」に「命令」をしていたからだな』

アナザー京『それに対して、松実玄の「お願い」はおれじゃあなく……相棒。てめーという人格それ自体だけに好かれたいと思っていたから、おれには効果が及んでねえんだろう』

京太郎(……なるほど)

アナザー京『おれの方の人格については、松実玄は存在しか知らねえだろ。こっちにいる間に表に出て話したわけでもねえしな』

京太郎(……それもそうか。上手くできているものだな……晴絵の「アプリ」は…)

アナザー京『全くだぜ』
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/04(木) 10:35:27.68 ID:bK01mXaF0
寝落ち…だな
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/04(木) 19:38:01.14 ID:+0iKI4i00
救いに繋がるキーワードは「独創史おにはち」
今夜8時ユーツーブで何かが起こる!?
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 01:17:37.59 ID:Gd6S7Ft40
阪神が勝たないと更新されないのか・・・
207 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:09:22.25 ID:SfP1lUMA0
阪神負けたけどあとちょっとだし頑張るか…
208 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:17:37.19 ID:SfP1lUMA0
   / :/  ...:/:′::/ :.:.:.....:./.:/:!:.:.:.i:..!:.:.....:{:.:.:.:.:.:ハ    /
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  '://:′::/斗:十 |::.::.::.:.:.:.: :}}ハ ::ハ:{:≧ト|:::/  な       な な  ぅ
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.  i :从 ::::{イァ:う{ミト爪ト::::. ! ん):::::ハヽト、:{:|    ほ      ほ ほ  )
.  |.::| : \《 { ::::::: }  ヽ\{ { ::::::::: リ | :::ヽ!   ど     ど ど む
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 八::| :|::::i /i, ,     ,     /i/ , }:::}i::人   __ ノ\
  (__):::l:::::.                 i.:/::::::::厂「{:::::::{    ` ー― ´
 / :{ | :V:入     { ̄`ソ      }/}::::}/::::::l.|:::::::|
 { ::|人::∨::::>...   `      . ィ升|:::/::::::::八::::::{



玄「使い方はばっちりわかったのです!」

京太郎「それじゃあ、お願いしてもいいですか?」

玄「おまかせあれ!」

玄「さっそく、ここに頭をお預けください!」 ポンポン

京太郎「……?」

京太郎「太腿?」

玄「うん!」

京太郎「……??」

京太郎「それは…どういう…?」


                 .. ----  .
             .  ≦        ミ  .
              /    . . . . . . . . . . . .   \
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      ′/..:|..:|、:.:./|:.|{ :|:.:.:.:.ト:{ \:.、:.:.:/ : ヽ:|:.:.. i: .|
      : / ..:i|..:{:.\ |:ハ:{、:.:.:.廴__ 斗<:.:|::.:.:.|:.:|:.:.. |: .
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.      |:|!..:.::,| ..:.トド\ _,   `  z.、__レ|::.:.:.|´j:.:.:..|: .   ( \    / ) {_.}_} r‐
      ,|:{ .::/l| .:小≧==' '^     ´` ̄´`!:.:.: |' }:.:.:..|: . {   \ \/ /    _| |_/ )
     八| :ハ| .:.:{:.i xxx   ,     xxx |:.:.:.:|_,}:.:.:..|: . .i    .>  /    (__  __ ヽ  __
       (__) | .:. 八            |:.:.:.:}V:.:.:..:: . . {   / 〃        | |  ) } (_  ヽ
      .イ   i! .:.:| :i::..     丶 ノ     ,:.:.:./:i::.:.:. :i: . .   { {____.     | |  (_ ノ    )  }
     〃{   .}: :.:.{ :|::::i:>...      イ/.:.:/i:,′:.::.八 : .l  乂 ___ )    ._ノ         (__ノ
     {:i.:{   ハ:.:.:V :::|l:.:.:.}:.r } ̄ __ ノ/:.:./:./:.:.:.:. ::i{: . . {
.    八从 ,: .∧ :.{:::::リ::::::ノ 入_/'i{  /ィ /::/:.:.:.:. /::{:. . . .
       ∨ .:.:.:.\V‐≦ムイ  /》___.ノイ 7:.:.:.:. /廴:.. . .八
       /;..:.:.:.:.:./ \}!  r‐〉ォ´ ̄  }ノ /::.:.:.:./  , ヽ: .∧      ひざまくら!だよっ!
.      /:/ .:.:::::/  ノ{{   '介′   i{ ./::.:.:.:./  /  ∨. ∧
     ノイ ..:.:.:./! く 廴. / .|乂 __人/::.:.:.:./   /    i: : . .:.
    __ノ/ ..:..::厶}/  \ ノ{ /j__ 斗-/::.:.:.. / i /      {: : . ∧
209 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:25:45.91 ID:SfP1lUMA0

京太郎「いや……それは分かりますが」

京太郎「膝枕の体勢でどうやって「耳もみ」してもらえばいいものかな…と」

玄「えーと、まずは私に背中を向けてください!」

京太郎「はい」 クルッ

玄「そして、そのまま仰向けに寝転ぶ感じで頭を乗せてみて!」

京太郎「こうですか」 ポスッ

玄「うん!こんな感じだねっ」

京太郎「縦向きの膝枕…ということですか。珍しいですね」

玄「これなら、両耳を一緒にマッサージできるでしょ?」

京太郎「なるほど?確かにそうですね」

玄「この方が、気持ちいいかなーって思って」

京太郎「違いない」

玄「それに……京太郎くんのお顔を見ながらできるしっ」

京太郎「!」



 二 `丶、`丶、_\__\〉-<⌒
`‐-、 二. `ヽ、 ミ ̄ /⌒シ \
二‐/,ィ┐|=ミ=|  /|_,/l_イ| \  \_
‐ニ| i<  i ,.{  | }/__ 从 、 |` ̄ ̄
二‐ヽ ┘ |     lヾ. } } /从}
ニ ‐'"/   /    |_{;)} レ' ∧{
'  /   /     '" ` `゙ / `
  /    ,      F'′
  ヽ.    \、 L`___l
 _\    ヽ._>┘     ……フフフ
 /了\_ノ
 ◆(
 門|



            '' _.――  ....
        / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、..
     . '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
     / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }     ヽ
   /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......  ',
  /::.:′. .: }:  ヽ ,斗‐|-  .::| :ト.、 | |.!
. /::. |:...:.:/|:.  ..:l\ ! ヽヽ .::l /! ..l | | l
. {: /.! :|.:.:..::|:.. ...:|〒弐オ`\.l/〒テト.|./|.:i
...rぅ' ,|::.|::.:.|:;{.  ,.::| ト'::ィ;リ      トィリr::ノl:ノ
./:{ V:|::.|::.:.|´ii ..:::| `ー'     .゙-'l |/
.|:.|/::.:,::.:.::. l :|.i ',.:::|   ゙゙゙゙    ` ゙゙',!.:}
.{i:{:: :ハ::.: 込{.::l :'.,l.    (_`チ  _,ノ./|.    えへへっ
.乂:/:.:∧::.:.V.i::ヽ_.::!ヾ=<>‐、‐ T´|..小{
  / .:: :::::::: ル´}::.从`⌒H⌒´}.丿. }:.{
. / .::: .:;へ/` '、l::..<__/八_,>.l. .}:.{
/ .:::::::///;;`ヽ',`..〈   ./ .|  } |  }:.{



210 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:28:40.26 ID:SfP1lUMA0
                            ___
                       ,....:::::´:::::::::::::::::::::::::::`::....
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                     // } _|::::|::::::',::::::::::| ´\::\::`:::::::::'::::::::',::::::::.
                // :'//l::i:|:‐:::l\:::::|   x示ミx、::::::::i:::::::::i::::::::i
                 ///,ィ:::|'j从x≠ミ\|   ん;;)ハ}!:::::::f', :::::|::::::::|
               / ´ イ:::|:::ト,〃ん:ハ     乂rシ |:::::::| !::::::|::::::::!
             / / / 、ハ_:_ヘ; 乂r;ソ        ,,,,, }:::::::| l::::::|:::::::'
           _/     ¨_´ -イ:ハ     ' , -- 、  ,::::::::;-'!::::::|::::::{
         f ( /    イ  /:::::/:八 ''''  マ   ソ /:::::::/:::|::::::l:::::::i
         | y   /´::::| /:::::/:::::::::ヽ    `ー ´ ,::::::::/|- |::::::|:::::::|
         _|  \_:// |:::ゝ::::::/:::::::::::::::::::>.... __, イ:::::::; '´ j/::/  ̄ ヽ     じゃあ、はじめるよ〜!
        }     ‖ X/::::::;::::::::::::::::::::::::::γ…' /:::::::/   /:/ /   `、
        , ::..  ..::イ  //i::::{::::::::::::::::>…ハ ,.::::::::, ' /,/  ,     `、
         /      ,'   レ八::{::::::::::/   /_ -/:::::::∧/ 〃    !      `、
       ,        !    /:::::`:-‐/  f´-_-_-ハ:::::|-_:/:/   U         \
        /       乂 _./ィi〔   /    ヽ_-_-_-_{\l-/:::{    :|  '、       \
      ,        ヽ        y ハ-_-:イ乂-/::::::{     !  '、           、
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      八           !:      /  ー--'/ 乂彡i::::::::::',  ``〜;、    ',         \
        ヽ              /     y      {:::::::::::',      \   ',            ` 、
                ,、丶`,       :j    . . {::::::::::::ヽ    /:::`:..、_、             j
            \   ,、丶`::::::::::.′       { . : : : : : :j从::::::::::}    '::::::::::::r'´\           ,′
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           /::::::::::::::::::::: 八: : : : : : .  ゝ: : : : : : : :   )/   /::::::::/  ',             /
            /::::::::::::::::::::::::::::::ヽ: : : : : : : .  : : : : : :  ´   /:::::/                /
          j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、: : : :            __/-‐´                /
           {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::f             /              ,、丶`
           {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}            -「¨          ,、丶`



京太郎「お願いします」

玄「まずはジェルを手に垂らして……」 ツー

玄「ちょっと手で揉んであっためるね〜」 スリスリ

京太郎(気の利く女だな……)

玄「さわりま〜す」 モミッ

京太郎「うぁっ」 ビクンッ
211 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:37:39.05 ID:SfP1lUMA0

玄「つめたくな〜い?」 モミモミ

京太郎「あっ、いえっ……ちょうどいい…です…」 

玄「そっか〜、よかった〜」 モミモミ

京太郎(玄の手…!やはりすべすべしていて気持ちがいい…!) ウットリ

京太郎(「ジェル」を使ってみるというのも……やはり正解だったな…)

玄「まずは、耳全体を手でくるんで〜……軽く引っ張りながら上下左右に動かしていくよ〜」 クイックイックイッ

京太郎「う…あ…」 ビクンビクン

玄「お耳の皮膚も色んなところをつまんでいきま〜す」 チョイチョイ

京太郎「っ……」

玄「耳たぶも指で挟んでもみほぐすね〜」 モミモミ

京太郎「うぉぁぁ……!!」 ビクンビクンッ

玄「ふふっ、京太郎くんすごく気持ちよさそう〜」 ニコニコ
212 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:45:21.81 ID:SfP1lUMA0

玄「耳たぶを揉むのって身体にいいんだよね?テレビか何かで観たよ〜」

京太郎「ええ……そうなんですよ」

京太郎「耳たぶを揉むと耳の外側に分布している交感神経繊維のβ受容体が刺激されるので身体が温まるんです」

玄「へぇ〜!そうなんだー!あとで、おねーちゃんに教えてあげなきゃ!」

京太郎「ええ、それがいい」

玄「京太郎くん、物知りさんだね〜」

京太郎「健康オタクなのでね」

京太郎「ところで玄さん、耳の穴周辺も……お願いできますか?」

玄「うん、いいよ〜」

京太郎「それはありがたい。耳の穴の辺りには副交感神経線維が広がっているので、刺激するとリラックスできるんです」

玄「そうなの?知らなかった〜」

京太郎「耳掃除はしているので、汚くはないと思いますが……」

玄「そんなの元々気にしないからだいじょうぶっ!」

玄「むしろ、これからは私が耳掃除してあげたいな〜」

京太郎「フフ……そうですか。じゃあ…次からは玄さんにお願いしようかな」

玄「任されました!」 フンス
213 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:53:43.49 ID:SfP1lUMA0

玄「それじゃあ、耳の穴もマッサージしていきたいんだけど……どんな感じでやればいいの?」

京太郎「耳の穴の前にあるかたい出っ張りがあるでしょう……」

京太郎「その内側に、手の親指の腹を当て、奥まで入れてください」

玄「こーぉ?」 ズポッ
 
京太郎「ええ。これ以上入らないというところまで入れてください」

玄「このくらい…かな?」 ググッ

京太郎「そうです、そうです……」

京太郎「今度は、耳の穴の周囲を押し広げながら…親指を360度移動させてください」

玄「こんな感じ〜?」 クイー

京太郎「あッ!!そこです。そこで親指を止め、10秒程度押し続けてください」

玄「わかったよ〜」 グググ…

京太郎「う……。……ふぅ……」 ホッコリ
214 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 02:57:39.38 ID:SfP1lUMA0

京太郎「今度は親指を抜いて、手の小指でお願いします」

玄「うん」 ズポッ

京太郎「これも同じく、ギリギリのところまで入れて…周囲を押し広げながら360度移動させて…」

玄「は〜い」 クイー

京太郎「あっ、そこをまた10秒程度押してください」

玄「りょうかいで〜す」 グググ…

京太郎「う……ハァァ〜〜〜……」 

玄「気持ちいい?」 ニコニコ

京太郎「ええ…とても…」
215 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:05:43.38 ID:SfP1lUMA0

京太郎「そうしたら…これを両耳に2セットほどやっていただけたら……」

玄「おまかせあれ!」

玄「今度は左耳でやるね〜」 ズポッ

京太郎「あっ…はい…」

玄「どう〜?」 グググ…

京太郎「気持ちいいです……。身体が温まってくるのを感じる…ッ」 ポカポカ

京太郎(確実に自律神経が調整されている…ッ!全身の血流が改善していく感覚がある……ッ)

玄「今度は右だね〜」 ズポッ グググ…

京太郎「落ち着く…やすらぐ…」

京太郎「う……」 ウトウト

京太郎(いかん……。眠くなってきたぞ…)

玄「今度はもういっかい左〜」 ズポッ グググ…

京太郎(睡魔に歯向かうのは……ストレスを感じるから苦手なんだ…) ウトウト…
216 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:07:57.35 ID:SfP1lUMA0

京太郎(抗うことなく…落ちていく…ッ) ウトウト

京太郎(眠りに……) 

玄「はい!おわったよ〜!」

京太郎「」 スヤスヤ…

玄「って……あれっ?寝ちゃってる?」

京太郎「」 スースー

玄「あらら……そんなに気持ち良かったのかなあ。ふふっ」

京太郎「」 スースー

玄「京太郎くん、寝顔もかっこいいなぁ……」 キュンッ
217 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:13:52.65 ID:SfP1lUMA0

玄「京太郎く〜ん」 ヒソヒソ

京太郎「」 スースー

玄「京太郎くんの彼女の松実玄だよ〜」 ヒソヒソ

京太郎「」 スースー

玄「京太郎くんはすごいんだよ〜」 ヒソヒソ

京太郎「」 スースー

玄「麻雀がとっても強くて、やさしくて、お上品で、かっこよくて、かしこくて、なんでもそつなくこなせちゃうの」 ヒソヒソ

京太郎「」 スースー

玄「私はね〜、そんな京太郎くんがとっても大好きなのです」 ヒソヒソ

京太郎「」 スースー

玄「京太郎くんは私のこと好きかな〜?」 ヒソヒソ

京太郎「ん…むにゃ…」 ゴロリ

玄「あっとと、危ない危ないっ。床に落ちちゃうのです」 ササッ

京太郎「むにゃむにゃ…」



                     ( )
    i ニlニ○ _L/、     /   (⌒ ⌒)
    { cト  ´ | ノ ⌒ ーノ{__ノ  て人_)
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   rぅ' ,|::.|::.:.|:;{z≦三    三ミメ.|:/|:.ト{ \
   /:{ V:|::.|::.:.|´i             `|:: |:.|    でも、反応してくれたってことは……やっぱ私のこと好きでいてくれてるのかな〜?
   |:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__   /// |::.i!:.!
   {i:{:: :ハ::.: 込{. __  (__ ノ    .ィ}:リ|:       うれしいな〜
   乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
 /:/.:.:.:.:/\:ハ´  ̄`V ´  ̄`∨:/|   ( )
イ.:/::.:.:.:. /  /\     {      {:小{  (⌒ ⌒)
://::.:.:.:.:.:.:{ fノ       |!    人.}:.{  て人_)
./::.:.:.:.:.:. 人       ,八      ノト{
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218 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:21:02.51 ID:SfP1lUMA0

玄「えへへっ。京太郎くーん、玄だよ〜」 ヒソヒソ

京太郎「うーん……同輩…」 ムニャ

玄「え……同輩…?」

玄「誰だろう……。……京太郎くんのお友達かな……?」

京太郎「マヌケめ、同輩……。そんなことじゃあ…和や金本先輩にすら及ばんぞ…」 ムニャムニャ

玄「!!」

玄(和って……和ちゃんのこと…!?)

玄(仲良くなったって言ってたし、きっとそうだよね……)

玄(金本先輩、って人も部活の先輩か誰かかな……)

京太郎「むにゃむにゃ…」

玄(……そうだよね……)

玄(今までちゃんと考えてこなかったけど……)


     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
    /: : : /: : : : :!: : : : !: : : : :`,: :,: :',
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   ,': : i: :!: : : :_,,,j,,_: : : !`,,,,__',: : !: !: : ,
   i:/!:.i: !ィ'''"!',: ! !: : :! `,ヽiヽj: :!: : :!
   i !: !:!:j ィ'芹ミ ヽ: ! ィ'芹ミ 'i: !: : : !
   ' i; ;!; !',〈 ゞソ  `  ゞソ" j: :!: : !:!
     !::!: :ト} ......   ,  ....... j: :!: : !ハ   (今ここにいてくれてる京太郎くんにも……
    oハ: :!: ヘ     __    ,イ: :!: : :!:.ハ   
    /:!∧:.!: : !:>ュ、 __ ィ"j: :!:/: : : !: :!!      東京での生活があるんだよね……)
   /: :レ: !: !: :!: : //i|    i〉: : /:イ: : :!: :i !
   {ハ!: : !: ヽjr''7  >=.<''" ゞ,,/!: : : !: :!: !
   ` 〉"7: : : /r===ミ_,_ィイ===ト !: : : ト、: :!
   / V: : : / .}三三}={三三〈 ,': : :,' ∧: :',
   イ /: : :/ ト==''7 〉ゞ==j!./: : :/ / ',: :i
219 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:26:45.16 ID:SfP1lUMA0

玄(京太郎くんのことを好きになっちゃって、他のことはあんまり考えられてなかったけど……)

玄(京太郎くんだって、いつまでも阿知賀にいてくれるわけじゃないんだよね…)

玄(帰らなきゃいけない場所も、帰りを待ってるお友達もいるよ……それはそうだよ…)

京太郎「さ…き…」 ムニャ

玄「さき…?」

京太郎「てる…さん……」 ムニャ

玄「てるさん……照さん…?」

玄(もしかして……宮永照さんのこと…?)

京太郎「必ず……解決…してみせるぞ…」 ムニャムニャ…

玄「解決……?」 キョトン

京太郎「咲…照さん…」

京太郎「君たちは……心の故郷も同然…なのだっ……」 ムニャムニャ…




                    ____
               ,, :´ : : : : : `: ..
               ≦: : : : : : : : : : :\
          .  .ク:.:::.: : : : : : : : : : : :.ヽ
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         ./. __.ヾ:. :.ィ: /!: : : : :.ハ : : : : :‘:,:  ‘, ゚.
        .,/..../::.!.―:{ |: i |: : : : : | ∨:.:|: : : |: : : :|: ゚
          ′::::i::..丁¨{丁{│:.:..: : i| ¨v:丁¨`:|: : : :|: :
       |:: '::: i:. : :{,x≠ミ: :{\: : vr≠ミ.}::.:.|: : : :|: :.゚
       |::|l:::::i:.:.:〃んrハ^\  ーんrハ |::...|: : : :|: : i
       |::|l::::ハ.:.:.} 乂_ノ      乂_ノ. ,i::: : : : :|: : |
       |::|l::/.::::...|.  ,_   、    __   : :.|: : : |: : |
       |::|l:{.i:::::.:八          ,ハ}: :..:.: :...|: : |      !!!
        `O′:::.(: 介o。,  ‘`   イ : /: :..|: : : |: : |
        /::j |:::::_≧=ー : 〕     {  j:.:/: : :.イ: : :.l: : |
       .{:::/ |::::.:.:广.../レ  〃ヽ  /: : :/:.:|: : :。.: : !
       .|::{ .从:..:|....┴ヘ. イー|. :/: : :/^`ア⌒ヽ:,
       .Y /::::ヾ/../ >..={_}=ー 〉...: : :/::/
220 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:31:06.95 ID:SfP1lUMA0

そして……


〜30分後〜


京太郎「」 スースー

玄「……」 ナデナデ

京太郎「んぅ…………ハッ!!」 ガバッ

玄「わわっ」 ビクッ

京太郎「く、玄さん…?なぜ……」

玄「お、おはよう〜…京太郎くん…。と、言ってももう夜だけど……」

京太郎「……あッ!!そうか……そういえば、「耳もみ」をしてもらっていたんでしたね…」

京太郎「その最中に寝てしまったのか……すみません」

玄「……うぅん。謝らなくていいよ」

玄「それより、もうお夕飯できてるから食べよっか」

京太郎「あ……もうそんな時間でしたか……」

京太郎「そうですね。召し上がるとしましょう」

玄「うん……」

221 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:39:57.97 ID:SfP1lUMA0
〜夕食後〜

―夜道―



京太郎「フフフ……。変わらず雲一つないままで良かった」 スタスタ

京太郎「これなら、民家のあるこの辺りを離れれば……だいぶ綺麗に星が視えそうですね」 スタスタ

玄「うん…そうだね」 テクテク

京太郎「道は……確か、こちらであっていたかな…」 スタスタ

玄「そういえば、ちょっと気になったんだけど……」 

京太郎「?」

玄「京太郎くん、阿知賀に来るのは初めてじゃないの?」

京太郎「え?」

玄「高台までのこの道もそうだし、他のところでも地理が分かってる感じだったから…来たことあるのかなー、って」

京太郎「……ええ、そうですね……」

京太郎「昔…ずっと昔に、2か月ほど滞在していたことがありますからね」

玄「えっ!?そうだったのっ?!」

京太郎「ええ、まぁ。ですから、勝手知ったる町ですよ。阿知賀は」 スタスタ

玄「そうだったんだ〜……」 テクテク
222 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:43:08.91 ID:SfP1lUMA0

玄「昔って、いつ?」

京太郎「……遠い遠い昔ですよ…。本当に、昔……」

玄「??」

玄「小さい頃?」

京太郎「いや……そんなこともないですよ」

玄「えー?じゃあ、最近じゃないの?」

京太郎「いや……そうじゃあないんですよ」

玄「どういうこと??」

京太郎「宇宙が終焉を迎えて……新しい宇宙が誕生して、今に至るまでは…どれくらい時間がかかるんでしょうね」

玄「????? いきなり、何の話?」

京太郎「フフ……。何の話でしょうね……」

玄「えー、さっぱりだよ〜」

京太郎「フフフ……」
223 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 03:59:57.54 ID:SfP1lUMA0
そして……


―高台―


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;ii;:.:;:..,:;''' r''ヽ_ノ~''' '''ヽ_    _,,,, ,,,,, ,,,_ ,,::: :: ::: :: : :: :: : :;|| ll |    ノ/   /ii
: ... ::;;;:.. |      /::ゝ'⌒~        ~/;ヽ_,,,,ノ/⌒⌒// / ll|   |ll  l
;ii;:: , .::;ii;: .| ""  "/:: .            /;;;;/    ~    ヽ_人;;,ノ    ノ_ノ
_i;::;.ii:.; ヾii.|     /::.. . .      ,, ,,   ヽノ    ,,,  ,, ,    'ヽ'''i /^/  ii  /ii
; ; ..;ii;.::;;;il.;|      ::..                           ヽ|~ _|ll ll|
;iiii;,,;i ; ,  ;|""      ""          ,,, ,, ,,,             ⌒  ヽ,,l__
;i;;iii::iiiii;: ;;ヾ."""" ""      "
i;;ノiiiiii;i;i::..ヘ; ヽ,..""     ""                     ,, ,,, ,
"""",,""",,,,"""",,,, """ ""     ,,,, ,         ,, ,
",,,,""",,,, """""   ""



京太郎「っと、着きましたね」

玄「うん……」
224 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:04:11.05 ID:SfP1lUMA0
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京太郎「案の定……。案の定だッ」

京太郎「やはり……明かりの少ないところまで来ると星が綺麗だ…!」

京太郎「空気が澄んでいるというのもあるだろうが……都会ではとても見られん光景だぞッ!!」

玄「……」

京太郎「っと。すみません、慣れない星空に少し興奮してしまいましてね……」
225 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:13:44.35 ID:SfP1lUMA0

京太郎「玄さんにとっては見慣れているものだろうに、おかしいですよね」 フフフ

玄「……ううん。そんなことないよ」

玄「普段はゆっくり星を見ようなんて考えないから……すごくきれいだな、って思う」

京太郎「……!!」

京太郎(……今の受け答えッ)

京太郎(遥か昔…精神が分裂する前の「須賀京太郎」が、「1巡前」に高校生だった頃…小鍛治健夜を倒すために旅をしていた頃…!)

京太郎(阿知賀で「波紋法」の修行をしていたとき……町を去る前に、この場所で玄と交わした会話と同じじゃあないか…!!)

アナザー京『……確かにそうだ。懐かしいな…』

アナザー京『あの時と同じように松実玄とこの場所で星を見る日が来るとは……考えもしなかったぜ』

京太郎(……全くだな。「星空が綺麗な場所」としてこの高台を覚えてはいたが……)

京太郎(前にここを訪れた時も、玄と2人きりだったのだな……。体感では40年以上も前のことだからすっかり忘れていた…)

アナザー京『なんだ。てっきり相棒は覚えているのかと思っていたぜ』

京太郎(いや…全くの偶然だよ…。……だが、運命的な「巡り合わせ」を感じる)

アナザー京『「巡り合わせ」、か』
226 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:15:27.86 ID:SfP1lUMA0

京太郎(世界が「1巡」したことで……この場所を彼女と再び訪れることになったのだからな…。しかも、恋人として…だ)

アナザー京『確かに、「1巡」しなけりゃああり得なかったことだからな』

アナザー京『「1巡前」は照さんと恋仲だったし……』

アナザー京『松実玄と最後に会ったのも…いつだったか。火星探索に出発する前、晴絵の顔を見に行った時には会ってねえし……覚えてねえくらい前のことだ』

京太郎(そうだな……)

アナザー京『ま……なら今は、この「巡り合わせ」を喜べよ』

アナザー京『おれは今でも照さん一筋だからすっこんでおくが……愛する松実玄とこの場所を再訪できた幸せを噛みしめておくこったな』

京太郎(フフ……。言われずとも、そうするつもりさ)
227 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:19:22.06 ID:SfP1lUMA0

京太郎「玄さん」

玄「……なぁに?」

京太郎「月もまだ高くはないというのが幸運ですね。おかげで空の星が霞んでいない」

玄「……そうだね……」

京太郎「……?」

京太郎(……妙だな。こうもロマンチックな風景を目にしているというのに、どこか上の空だ)

京太郎(やはり田舎者の彼女には見飽きた星空なのか?)

玄「……」

京太郎(……いや、違うな……)
228 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:22:45.15 ID:SfP1lUMA0

京太郎「……玄さん」

玄「……どうしたの?京太郎くん」

京太郎「……なんだか、元気がありませんね」

玄「……えっ。そ、そうかな…」

京太郎「何かあったんですか?それとも…俺が何かしてしまいましたか?」

玄「なっ、なにもないよっ!京太郎くんも何もしてないしっ!」 ブンブン

京太郎「それにしては様子が妙だ」

玄「そ、そんなことないよ〜!元気、元気だよ〜!」 フンス

京太郎「……」

玄「……」

玄(……やっぱり、京太郎くんはすごいなぁ……。隠してるつもりでも、気づかれちゃうんだね……)

京太郎「……」

玄「……あのね……」

京太郎「……はい」
229 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:29:21.98 ID:SfP1lUMA0

玄「京太郎くんって……その…」

京太郎「……」

玄「東京での……暮らしって、どうだったのかな…って」

京太郎「東京での暮らし?」

京太郎「それがどうかしたんですか?」

玄「いや…ちょっぴり気になっちゃって……」

京太郎「……どう、と言われましても……「平穏な生活」を心掛けて暮らしていただけですが…」

玄「……お友達とかはいる…んだよね…?」

京太郎「え?ああ、いますよ。友人と言える親しい間柄の人間は二人くらいなものですが」

玄「そう…だよね」

京太郎「…………あれ?」

京太郎(久しぶりに同輩や和のことを思い出した……)

京太郎(こちらに来てから……何故かは知らんが…完全に彼らのことを忘れていたぞ…)
230 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:32:06.66 ID:SfP1lUMA0

玄「お友達とは仲いーい?」

京太郎「……ええ、いいんじゃあないでしょうか」

京太郎「彼らくらいなものです。友人と言える…思えるのは」

玄「そう……」

玄「……会いたい?」

京太郎「え?」

京太郎(会いたい…か。どうだろう…。自分の気持ちが…よく分からないな…)

京太郎(そういえば……彼らは今、どうしているのだろう……。考えてもみなかった……)

京太郎(普段通り…全国大会に向けて部活動に勤しんでいるのだろうか……)

京太郎(俺はと言えば、忙しくて部活動どころじゃあなかったが……)


                ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
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        ト、_,  ´     / ,'     :    、 ヽ
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              \,ハ  ¨ ̄ /! f´¨タン /ノ  \
             /l l  i    ! .ノ .i )  /
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          // i ヽ \   -‐‐、ニ´  /
         //  .l  \ ヽ  ゙ー--‐ ./、
       / /     l    \.\  ノ /  \丶、   …………?!
    ,.イ   /    l      \ヽ-- く l    \
        /     l o _.. -‐ てマi   l
       /___,.  l/    人レヘ. o l  、_
       _.. ‐ ¨  l     /  l  \ノl   ヽ、
                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
231 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:46:39.47 ID:SfP1lUMA0

京太郎(「忙しい」……?)

京太郎(「忙しかった」…のか…?俺は……)

京太郎(……「何」で…?)

京太郎(「何故」…忙しかった……?)

京太郎(なにか…部活動よりも優先して…「やらねばならない」ことがあったのだろうか…?)

京太郎(……何を「やらねばならなかった」んだ…?!)

玄「……京太郎くんって、何か「トラブル」でも抱えてるの……?」

京太郎「え……?」

玄「いや……さっきね。寝言で「解決しなきゃ」とか言ってたから…何かあるのかな、と思って……」

京太郎「「解決」……?」

玄「うん……。」

京太郎「え……?俺が「トラブル」を「解決」……??誰との……?」

玄「京太郎くんと誰かの間の問題っていうより……「さき」と「照さん」の間のトラブル、って感じの口ぶりだったけど……」

                「l
                l´l  l」「l
                 l .!─, l」
                  l .l ̄  /,=7
             レ'   // //  _
                     //   l」 /l
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232 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 04:51:57.30 ID:SfP1lUMA0

京太郎(え……!!!??)

京太郎(「咲と照さん」の間の「トラブル」を「解決」……!!??)

京太郎(俺が……!!??)

京太郎(何故…!!??)

京太郎(それに……その「トラブル」とは何だッ!!??)

京太郎(……分からんッ!!思い出せんッ!!)

アナザー京『……そんなもんあったか?咲と照さんの間に…問題なんざ…』

アナザー京『……しかし妙だ。おれや相棒が…「やらなくっちゃあならないこと」と思いつつも忘れている「何か」と関係がある気がするぜ…』

京太郎(「やらねばならないこと」…?「咲」…?「照さん」…?「トラブル」…?)

京太郎「う…ぐッ。頭が……」 ズキズキ…

玄「だ、だいじょうぶっ?!」 アセアセ

京太郎「え、ええ。心配いりません……」 フラッ

玄「……」
233 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:02:12.84 ID:SfP1lUMA0

玄「……あのねっ」

京太郎「は、はい……なんです?」

玄「京太郎くんにも待ってくれてる人たちがいて…帰るべきところがあって…やらなくちゃいけないことがあるなら……」

玄「阿知賀にいないで……帰らなきゃダメなんじゃないかな、って思う…」

京太郎「……」

玄「赤土さんに連れられてきた京太郎くんを追い出そう、とかじゃないんだけど…」

京太郎「それは分かっていますよ」

京太郎「確かに……この、「何か」を忘れているような感覚は心地悪いし…」

京太郎「白糸台には友人がいることも確かではあるんですが……」

玄「うん……」

京太郎「しかしそれでも……今は阿知賀に滞在していたい」

玄「!!」

234 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:06:50.15 ID:SfP1lUMA0

玄「な、なんで?」

京太郎「いや……恐らく晴絵の「アプリ」の効果でしょう」

京太郎「「阿知賀に滞在していたい」と思わせるために……」

京太郎「俺に……東京にいたい気持ち、東京に留まらなければならない理由を忘れさせたんじゃあないでしょうか」

玄「!!」

京太郎「それに、今は「玄さんを愛している」という気持ちもありますから……猶のことです」

玄「……!!」

京太郎「勿論…夏休みが終われば、東京には帰らなくっちゃあならないが……」

京太郎「それまではこちらで貴女と共に過ごしていたいと思っている……」

京太郎「別に……「やらねばならぬこと」というのも急務ではないだろうし……東京に戻ってから思い出すのでもいいかな、と…」

玄「………それはだめだよ…」

京太郎「えっ?」
235 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:14:48.03 ID:SfP1lUMA0

玄「それはだめ……」

玄「赤土さんと私が「アプリ」を使ったせいで、元々の京太郎くんの生活に影響が出るのはだめだよ…」

京太郎「え?構いませんよ。今はこの阿知賀での生活が大切ですし……」

玄「だめっ!!」

京太郎「!!」 ビクッ

京太郎「な、なぜです。どうしてそうムキになっているんですか?」

玄「……だって……」 ウルッ


                -‐‐…‐‐- ..
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       ; : : : :.:′: : : : : : : : : ノ} : : : : | : : : : : : : ハ
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      i: : : :{: :|: : : :^T:フ/   |: : :八「 T}:‐: ハ: : : :l
      |: : : :|: :|: : : : .:|斗‐…r }/ ⊥...」:イ!: : :.|: :|
      |: : : :|: :|{: : : :.と ヒぅ:ツ      ヒ::rツ〉 }: : : }ハ}
      |: : :八: :fi: : : :.|  ̄^       ̄ し′: :.:| ′
      |: :i: : :.V l : : : | ' ' '      '   ' ' ' {: : : : :|
      |: :l: : :人」.: : :.:|      _     爪: : : |    「アプリ」でお願いして……
       } : |: :i: : :|: : : :.|、   '´  `     :个: : : :.|
      /: :.{: :|: i: |: :i: : { > 。.       <i: : |: : : : ノ    それで京太郎くんの気持ちが変わっちゃったんだから……  
    ./: : :∧j:人{:.八:八     T〔 :| : : |: : |: :.:イ
     ′: : : ハ: : : :.iノ\{ー-    l }∨ : |: :ノ: : : {      それは「作り物」の気持ちだもん…!   
    };  -‐‐…V: :.:{       /^ー|く  ` r一|: : :|‐-ミ
   /   、    |: : :|\__ ,∧    \__{__ .|: : :|   ',
   .′       |: : :|  {    \rく     }: : :.|   i ,
       ', .|: : :|  ハ     {⌒Y   {|: : :|   |  i
  i      ', |: : :l    } __ ノ} ├一く: : :.:|  ノ  :i
. /|       . |: : :l   ∠ _   ノ\j\_〉.: :.|     |
: : |           |: : :|       ̄       |: : :|     {
: : |         }|: : :|          ぅ   |: : :|    }





                ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
              /_,..-        ヽ `  、
         __/ /´    /    ∨   \
        ト、_,  ´     / ,'     :    、 ヽ
          /   ,   , / /|  |  :.  | | |   ∨
        /_///,  | |从∧. |    } | | | | |
           / イ '  { ´| |/ヽl i| { , ´/}/_}∧ |  |
           / /{( .rY'´/へ\从{∨/ _/,.ィl| |
          ´/イ}lムヽ从 、弋ァ-、\V//-、ノ ,/ ∧{
              \,ハ  ¨ ̄ /! f´¨タン /ノ  \
             /l l  i    ! .ノ .i )  /
            / /i !  |!   弋ヽ-/ ./
          // i ヽ \   -‐‐、ニ´  /      ………「作り物」………
         //  .l  \ ヽ  ゙ー--‐ ./、
       / /     l    \.\  ノ /  \丶、
    ,.イ   /    l      \ヽ-- く l    \
        /     l o _.. -‐ てマi   l
       /___,.  l/    人レヘ. o l  、_
       _.. ‐ ¨  l     /  l  \ノl   ヽ、
                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
236 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:21:09.13 ID:SfP1lUMA0

京太郎「俺が「阿知賀に滞在したい」……そう考える気持ちも…」

京太郎「この……玄さんへの「愛」も…」

京太郎「どちらも「作り物」…つまりは「偽」の感情、嘘、虚構に過ぎない…というわけですか」

玄「……うん……」 グスッ

京太郎「なるほど。一見するとそれは正しいように思える…」

玄「……」 ウルッ

京太郎「だが……本当にそうでしょうか…?」

玄「え……?」

京太郎「確かに、「アプリ」で「命令」やら「お願い」という名の「命令」やらをされる前……」

京太郎「そして「命令」を耳にしている最中は……そんな気持ちは俺にはないし、そういう気持ちになるのは「不本意」だった」

京太郎「だからその時点では確かに「偽の感情」だし、「作り物」の気持ちを俺の心に無理やり嵌め込んでいるも同然ですね……」

玄「うん……」 グスッ
237 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:24:54.51 ID:SfP1lUMA0

京太郎「しかし……その「偽の感情」というヤツは、いつまでも「偽物」でしょうか?「作り物」に過ぎないんでしょうか?」

玄「え……?」

京太郎「違うんじゃあないですか……?」



                 __,.ィ`ヽ __
              、 -  ´> _r┴  __\ー‐┐
             `  ̄ >' __,ノー==彡,ィi } }l ji廴_
              <__ /_ノ}r'⌒7´'⌒^'ヘj}_ノ 厂 ̄}
                Y⌒_ノ  {{     ^ーくニ=ァ ノ
                   rく{( {ア'⌒\ `ヽ      } ri'´|
               j几jノ   rt_ぅミ   _,ノ    ハ│l|
                  /`V l  ^冖 ノ} └=====y'(│リ
.            / /ハ/ }      /   代_テx_ しi} リ
            乂i{ / /    「廴}  ^ー‐'  }ノj/
                   ̄{   ー‐ __ー'     __,厶イ
                  ∧    __  \  / (__, /    俺は今このとき…「貴女を愛している」…
            _/{      `   / ∠ノノ/    
           / / \ ヽ__      __/ー一      俺が「そう感じている」というのは揺るぎない事実なのだ…。
              / /    ≧ニ=一 二´∧
.        _/ /   /_A\     / {
     ̄  /   /\o/| {o o} ∧   {   \__
.       /    /     |__巴ノ  \o_|     { } \__
    ∠ ____ /     / ̄|      |     |ノ\
    ̄ ̄/ |     /三ヨ       |     |    >'´
   __/   │     /A_A |      |     l   /
   }       |     /{o o}|      |\  │ /
  │    │    /∧皿{/|     /  {\」_ /   /
.   |       |    //\__/|   / /   \ /  /
.  │    |   /// ̄\| /   /     }/  /
   |      l   / | ∧_∧ |(   /       |   {
   |     │ / | {O O}│  /      人 │  )
   |     ∨  | Y皿Y |   /       /  }ト、} /
   |     /  |\___/|  ′     /   { ∨
   |      |   |/  ̄ \| i      /    \__/
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  ..::..::..::..::..::..::..'::..::..::..,..::.///  '::..::..:// /::..:リト:..::/::.!   '
 l..::..::..::..::..::..::..l::..::.., x=示芸x、 /::..//_,_ム///:/::.::,   }
 l..::..::..::..::..::..::..|::..::..l《 ん::刈   ̄    ん沁ヾヤ::..::..::|   ,'
 |..::..::..::..::..::..::..|::..::..| とつ ー'      匕::_リ //::..::..::..l  /
 |..::..::..::..::..::..::..|::..::..|  ヽヽヽ    , ヽヽヽ /::..::..::..::| /
 |::..::..::..::..::..::.( !::..::..!              ,'.::..::..::..::..!  
 |.::..::..::..::..::../:::!::..::.:!}\     ,-‐-,     .ム..::..::..::..::|     ……京太郎くん……
 |::.∧::..::..::./::..l!::..::..|、 >    ̄  ....<!::..:リ::..::/!::..:!
 |::..:∧::..::/:!::..|.',::..::.| \   7 = 爪::..::..::.|::../:::../ .!::..:!
 |::..>'',:::.{/!::..{∧::..:!  ,ヽ_ / .n  |∨::..::.|:/::./:! .|::..:!
  ´  ∧::八.::| ∧::.!    ヽ_ハ | ∨::..::!/::..::| |::..:!
      ∨::.ト!  ',|へ\  | / | ∨::..l  \:| |::..:|
238 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:30:30.66 ID:SfP1lUMA0

京太郎「たとえそれが…「命令」の時点では「作り物」…「似非」…「虚構」だとしても…!」

京太郎「俺の心に嵌めこまれ…俺がその気持ちを確かに感じ始めた…その時点で…!」


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             }{ { / / / ノ   ,ノ }| 八{ `丶、ー=彡く    /〃 /
           / ___} {/ /〃/}} / 八〈 r‐=ミ \ー=ミ゙\___,// |  |
        .///:} { 〈〈(〈 ,ノハ/ ./.イ }} ヽ__(ヽ: : }⌒^^^^^゙7}{ |  |
.       -=二 ./ ノ人 ハ}}}〈(_ノ//ノノノ〉 ⌒ヽ}:...八       }{ |  |
         ./ イ(___/ {/,}厂 ̄`^ー=彡      し::.. \   | }{ |  |
          ..'/乂___ {{  }〃:......: ...: : .   :.      \:::...丶  | }{ |  |
.        ..'/ '└‐=ミ) 《{K:...:^{V::..      :.      \::...  | }{ |  | . : .
.        }'  / =彡ヘ,_}{ :... }}.::,ハ     \__       ヽ:. | }{ |  |: : : : : .
         // イ⌒ハー=ミ  ヽ{{ :{{ ,                 :... | }{ |  : : : : :
            { / レ}从八\i八V{{ぅ」::...            |:. :| }{ | ..::ヽ: : :/
           '′   レ} V八\ヽ) ^゙⌒ヽ    ,     |:: :| }{ | ...::::八}/
                 {/     ーヘ  ...::..   ./       l:: :| }{ | :.::/ {{
                           ゚, 〃  .:/  /     /{|/⌒|    〉
                           }__/^ーヘ _/       仄|_}}i:i|     {
                               ⌒ ー‐く{ : |]{:i:i:|     |: /
                                   } トくi〈|     |/
                                   | |{/=}|     | /
  「不本意」は「本意」に……                / ,ノ{i:i:i}|     |{/
                                     / { /i:i:i}|    // ,
  「虚構」は「真実」に……                 {:... |i{__}}:i:|  ...:{ { /
                                  7 :|i{[]{i:i:|  : ::} l//
  「作り物」は「本物」になったのだッ!!          .|i}:i:i:i:i:| . . ..:|//
                                      i  |{i:i:i:i:i:|. : . ...:|/
                                      |  |{i:===|. : : ::::|.:::.. /
                                      | .: |{i:i:i:i:i:|: : : ::/ ::/
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  rュ             φ:.::./:.::.i::.::.:i::斗テ宀ミ .::.::.:\.::.∨斗宀弌ミ:/j|::.::.: j :.::i::.:.|   \) ∩
┌─ 、        ○ o:.::./i ::.::i::.::.:〃 んuノハ \|\|\| んuノハ ∨|.::.::.リ.::.::i::.:.|   ⊂ニ  ⊃
  ̄)丿         {.::.:;.: i .::人 ::.:{i {::.. ..:::}       {::.. ..:::} レ.::.::.::.i.::.::i::.:.|   ( ○ |
  /> __     __ xく>'|:.::i::.::.::.::.ト、| とつ_ノ         ゝ._(つo厶ィj .:: i.::.::i :八      ̄∪
  \> ゙っ) /::.::.::.::.:/ |:.::i::.::.::.::.i:|////   ′    ////|:! ::.:i.::.::i::.::.::.:、
       '⌒ア.::.::.ノ  ノ:.::i::.::.::.::从                   从:: ノ.:: 八:.::.::.:\
239 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:34:12.58 ID:SfP1lUMA0

京太郎「それを今更…「作り物」だったという過去を蒸し返す必要はありませんよ……」

京太郎「俺は「阿知賀に滞在していたい」し……」



                       ___
                   ,.ィ'f爪^ \_、
                       {乂x≦”ヽ//}ト、
                  r_r=ミ、 !i! } / イノ }
.              <_/./从/イソトトW〃^}辷}
                /イV.ヒ气、    _,.斗/}
                 Vf{弋fzx ィfzァ . /
                  ー:   i}  V ´
                    }、 _ `  _ .′     玄さん。貴女のことを愛してやまない……!
                x≦”{ .ヽ  ̄ .イ_、
            ___  -‐ /  {「\_ `ー__/  }. `ー= ..,,, __
        {      /   .{   /⌒V    }  }       ヽ
         /}      .{_/  ! o./、 . くト、o /⌒ヽ.,_      }
        ./  、__   /   }ゝ'′}   { i/{     ./ }    .}
       /   ”_、 \    }  ./.   ',   {    /  ′./  ヽ
      .{      く:i:i}   v   }  ′   , i{.   /  {/     /
       ノヽ    }:i:}    V .}      } i{  /  ./      .′
     {   V   }Y     V .} i {      } i{       {      {
     {   V   i ! .′    } i {      } i{ .′   ./     {
      .ノ    ∨ / ∨ .′ } } i {      } i{ {    {      {
     {   ”ミ*、.{  l /    } i {      } i{ {    {x≦”
     {.′   ⌒“''*、 { /  .} i {      } i{   /        }
     .\       \{  ◯} i {      }:i:i:i:i:i:/       ノ
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        {   :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i`ー=彳:i:i:i:i:i:`ー    ‐=彡:i:i  }



京太郎「そういうことなんですから…!!」

玄「……」 ポロポロ…
240 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:46:59.72 ID:SfP1lUMA0

京太郎「それで十分じゃあありませんか……」

京太郎「だから……俺に「アプリ」を使ったことで負い目を感じるのも、東京での俺の事情を心配するのもやめてください」

京太郎「俺は今幸せだから……それでいいんです」

玄「……うん」 ゴシゴシ

京太郎「……」 ホッ



            /   . . . . . . . : : : : : : : : . . .   \
             ,  . . . . : : .:. .:..:.:.:.:.:.:. .:. .:.:.:.:.:..ヽ:. . :. ヽ
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         ○: :′.:.:.ト. .           ,      八:.:..:}:. l:.‘    私は……京太郎くんのその言葉だけで十分だよっ!
         /:.{: :| .:.:.:. {:: 込      `   ´   /}::.:.:./::. :!:. ‘
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         / . rヘ´ ヽ \  |   ∧   ∧'ィ斗v′:.:/       ヽ
.        / . :′       八_{ ̄≧ V__/イ´  {'リ:.:.:.:′      / }
       / . . {⌒ヽ       八  z__{ }___,  {.':.:.:./      /   |
      .′. .:|    \      《    ハ下  . /.:.:.:.′   ,    小
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.     / . ./..:.:}      . | く    /  }  ;:.:.:.:.:′ .′/     {:. .‘.
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  / . :/′:.:.:.}  ‘.     V|         ∨   |:ノ}:.:}  j /    /  {:.:. . ‘.



京太郎「え…………」
241 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 05:55:01.34 ID:SfP1lUMA0

玄「私のわがままで押し付けちゃった「作り物」の気持ちなのに、今の京太郎くんが「本当に私を好きでいてくれる」のはすごく嬉しいよ…」

京太郎「玄さん……」

玄「けどね……それでもだめなの…」

玄「私、寝言で聞いちゃったことが…他にもあって…」

京太郎「……?」

玄「京太郎くんにとって、「さきさん」と「照さん」は「心のふるさと」だったみたい…」

京太郎「!!」

玄「そのくらい大切に思ってる人がいて…その人たちの「トラブル」を「解決したい」っていうふうに、前の京太郎くんは思ってたんだよ…」

玄「けど……私がその気持ちを消しちゃった…」

京太郎「……待ってくれ。自分を責めないでくれ…!」

玄「責めるよ…。そんなこと言ったって……」 グスッ

京太郎「構わないのだッ!!」

京太郎「今貴女を想っている気持ち!!「真実」となったこの気持ちのおかげで、俺は幸福を感じているッ!!」

京太郎「それで帳消しでいいんだッ!!相殺されるさッ!!そのくらいのことはッ!!」

玄「うぅん……。できないよ…」 ウルウル…

京太郎「玄さんッ!!」 


242 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:07:42.22 ID:SfP1lUMA0

玄「京太郎くんは……私が「消しちゃった」気持ちを思い出さなきゃだめ…」 ウルウル

玄「元々の京太郎くんの気持ちを「うそ」にしちゃだめ……!」 ポロッ

玄「思い出さなきゃ、だめなんだよ…!!」 ポロポロ…

京太郎「……ああ、そうかもしれない。だが、それは今じゃあないね?今じゃあないと言ってくれッ!!」

玄「……」 ポロポロ…

京太郎「時が来て東京に戻ることになったときでもいいだろう?今思い出す必要はないし……!」

京太郎「ましてや…そのために…!」

京太郎「俺の感情を…!再改変するなんてことはしないだろうねッ!!???」 ビシッ

玄「……」 ポロポロ…

玄「私は……今すぐ、じゃなきゃだめだと思うよ……」 ポロポロ…

京太郎「なぜだッ!!」

              /  .:.:.:.:.:    ...................  ` .
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            }::::八:人 i:::::::::|とぅ__:ツ.................`.てつ爪:::::{
             ;::::::: (__){>::::::::|  ///     ,  /// '::::::V:!   だって私…!
        __.′::::::{::`{  }::::::{、u         u 八:::/\
    i´ ̄    /:/{ ::八:::乂∧::::{个 .   rー〜ぅ  .イ::.:.::::′ ハ   元々の京太郎くんの気持ちを「消しちゃった」ままじゃ…!
    |!     // 人 ::::::\:ド. }:. V \>´.__ . < { .|::.:.::::{  / }
    li     /::′  \:::::::: ヽ从 乂 r` 丁 }乂____V} ::::::::}/ |  申し訳なさすぎるよ…!!
    |i    /:::::{斗-  . \::::::::ヽ ≧.厶=\_.ノ'≦ ̄} |:::::::::′  {
    |!  /::::::::|    ` \::.:.:.:\   `} )=  《 |::. :./   .′
    |!. /::::::::八       ヽ:.:.:.:.:∨   .爪\   }':.: ∧   ∧



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        ト、_,  ´     / ,'     :    、 ヽ
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           / イ '  { ´| |/ヽl i| { , ´/}/_}∧ |  |
           / /{( .rY'´/へ\从{∨/ _/,.ィl| |
          ´/イ}lムヽ从 、弋ァ-、\V//-、ノ ,/ ∧{
              \,ハ  ¨ ̄ /! f´¨タン /ノ  \
             /l l  i u   ! .ノ .i )  /
            / /i !  |!   弋ヽ-/ ./
          // i ヽ \   -‐‐、ニ´ u/     「構わない」と…!
         //  .l  \ ヽU ゙ー--‐ ./、  
       / /     l    \.\  ノ /  \丶、   そう言っているだろう…!?
    ,.イ   /    l      \ヽ-- く l    \ .
        /     l o _.. -‐ てマi   l       
       /___,.  l/    人レヘ. o l  、_ 
       _.. ‐ ¨  l     /  l  \ノl   ヽ、 
                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、  


玄「だめなのっ!!」 ポロポロ

京太郎「ッ!!!」
243 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:15:26.61 ID:SfP1lUMA0

玄「そんな後ろめたい気持ちのまま…京太郎くんと付き合えないよっ!!」 ポロポロ

京太郎「後ろめたいと思わなくていいッ!!罪悪感など忘れてしまっていいのだッ!!」

玄「むり…。無理だよ…」 ポロポロ…

京太郎「っ……!!な…ならばッ!!その「アプリ」で…何を「命令」する気だッ!!」

玄「……はじめに戻すの……」 ポロポロ

京太郎「……!!」

玄「京太郎くんが私を好きになる前…うぅん、私たちが出会う前まで…京太郎くんの気持ちを戻すよ…」 ポロポロ…

京太郎「ッ!!そ…そういうことだろうと思ったよ…!!」

玄「……」 ポロポロ…

京太郎「だがお断りだッ!!断じて認めないッ!!」

玄「そんなこと言っても……」 ポロポロ…

京太郎「絶対にイヤだッ!!君を愛するこの気持ちが……なかったことになるなどッ!!」

玄「……大丈夫。元に戻っちゃえば、「私のことを好きでいたい」とも思わなくなるよ…」 ポロポロ…

京太郎「それがイヤだと言っているのだッ!!」
244 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:22:39.22 ID:SfP1lUMA0

玄「ごめんね……ふりまわしちゃって、ほんとうにごめんなさい……」 ポロポロ…

京太郎「そう思うのならッ!!これ以上振り回すんじゃあないッ!!」 

玄「これが…最後の「お願い」だから…っ!」 グスッ

京太郎「やめろーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!」




                         / ̄ ̄¨¨ ニ=ミ__r=ミ-- 、
                         ___/==一  ー=ミ  \ < ⌒\ 
                   厂 ̄ -―====ミ \ {  ヽ ̄ ̄ヽ- 、
                  // >―‐===ミ \ ヽ}   } }} /
                     / ー=彡  _____  \ \ } ノ /ハ¨¨>
                 /-‐=ニ二. ___ \  ヽ ∨ //' }-<
                    / 厂 ¨二ニ=‐====ミ\ }  }} } //⌒ ー‐=、___
                ∨ >‐一  / ̄ ̄ミ /⌒ー=ミ /⌒ ー―=ミ   /
                〈〈ー=ニ二 .. _/⌒)八 </´   ∧ /八  \_,/
                   }乂________彡' /  } {从  } | / :::/イリ\ \
           -‐==〈ニ二¨¨⌒ ー==彡' _ノ / ∧ リ :l/J:: {_∧}  ̄´
        ´     -‐=〕 ー=ミ ー=ニ .. ____/  :::.∨ U ::.. ノ}  リ
     /    ,/    ,八{{ Y⌒\ー=ミ}厂}  U u ⌒ヽ  ,:://{⌒〉            イヤだッ!!忘れたくないッ!!
    /    ,/    /  乂| {\ V=彡  〉-‐=ミ、_   :. }|_,ノ},}: : |
. /    ,/       l    八八(〈_ \}   /'⌒二≧=ミ辷} |f)ノ{: :|            この気持ちが「嘘」に戻るなんてイヤだーーッッ!!
-‐==ミ,/        |   |:ニ\\_      厂{rf)ノ...:::  〈'゙ |: : |
      \        |   |ニニ{\_,) \  .:`¨¨´‐'.:::..   ..::. 八: }         ヘ、      貴女を愛していたいのだッ!!玄さんッ!!
                |   lニニ八   ゚,   \    u  u 、__/ ,′}/        /   /  /\
.        }       |   |ニニニニ\__∧   :. lj U __ ..ィ ′:/       ノ: .  / /ヘ  冫 なかったことにしちゃあいけないッ!!
‐-        \、 : : . . |   人ニニニニ/《_込   :}    /`二フノ{丶>      /  ¨7´ {{__//
      く: : : : :..\ : : }     \ニニ/{i:i:i:i:i:i}|> .    ー=彡'八/   __/    :厂  ̄「  , -―=ミ  この愛を!「真実」ッ!!
      \: : : : ::::.   {__    }\} }《__》{ |   >   __ノ: ..:}  /广¨}:.     ..::/  i  .::{ ̄{[ ̄]  }
        : : : ::::}}  : : /:...  {ニニニ|i:i:i:i:| |:....∠,   /. ........:::::://. :/ ..::{::      }   | ..:::}ニ`二二¨´    永遠に「真実」のままでいさせてくれッ!!
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 l..::..::..::..::..::..::..|::..::..l《 ん::刈   ̄    ん沁ヾヤ::..::..::|   ,'
 |..::..::..::..::..::..::..|::..::..| とつ ー'      匕::_リ //::..::..::..l  /
 |..::..::..::..::..::..::..|::..::..|  ヽヽヽ    , ヽヽヽ /::..::..::..::| /
 |::..::..::..::..::..::.( !::..::..!              ,'.::..::..::..::..!
 |.::..::..::..::..::../:::!::..::.:!}\     ,-‐-,     .ム..::..::..::..::|     ごめんなさい……っ!
 |::.∧::..::..::./::..l!::..::..|、 >    ̄  ....<!::..:リ::..::/!::..:!
 |::..:∧::..::/:!::..|.',::..::.| \   7 = 爪::..::..::.|::../:::../ .!::..:!
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  ´  ∧::八.::| ∧::.!    ヽ_ハ | ∨::..::!/::..::| |::..:!
      ∨::.ト!  ',|へ\  | / | ∨::..l  \:| |::..:|
245 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:28:07.12 ID:SfP1lUMA0
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            |Λ:: |l:::::::::: l|     \:Г _____ノ―-=ミ|].::::::::::|l:::::.
              八 Yl::::::::::八抖芋ぅ  /   /     ヽ:::::::::|!!:::::.    
                   |八ハ八Λ////// /_____|. .   \___ノ\::: |||::::::.    京太郎くん……!
                   |: /|::::::::::Λ 。J   \))) |: : : \/     ∨||:::::::.
                  (__) |:::::: /:.込、о  _____  \___ノ.        Z:::::::::.   阿知賀に来てからのことは……全部忘れてっ!!「お願い」っ!!
              从 |::::::::::::::: 个o。  `⌒′  Jl{: :  .:    V:::::::::::.
                /:/ハ|::::::::::::::::: |l:::::::: ≧ー-<_..ノ八: : . /       V:::::::::::. 
             /:/{ |::::::::::::::::: |l:::::::: : /〉}__厂 /: : \/.      --=ミ:.
            {Λ{ |::::::::::::::::: |l:::::::: /,仏{⌒ヽ::::::::::: /:        V    \
.              丿    |::::::::::::::厂 ̄ Λ:|  /:Λ___/!: :       V  . . ハ
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246 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:28:34.28 ID:SfP1lUMA0
                      ,.      _  ,ィ  ;'!
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                  l;;|                      ,┐  /;;/__,、
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                                   ム′   j;;;;/
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                                     ∠/
                         / ̄ ̄¨¨ ニ=ミ__r=ミ-- 、                          }}
                         ___/==一  ー=ミ  \ < ⌒\                       __,==,.'
                   厂 ̄ -―====ミ \ {  ヽ ̄ ̄ヽ- 、                  //
                  // >―‐===ミ \ ヽ}   } }} /                   //
                     / ー=彡  _____  \ \ } ノ /ハ¨¨>                  //
                 /-‐=ニ二. ___ \  ヽ ∨ //' }-<                    ||
                    / 厂 ¨二ニ=‐====ミ\ }  }} } //⌒ ー‐=、___               ||
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247 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:34:19.55 ID:SfP1lUMA0
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                      // / { | { .|、 |  , }/ }/  /  }    {
                     / ,..イ , } |\{::/{_/  /   乂__ ..`ニ=ミ∨
                        ̄´  |∧ 「{{`fッミ}u,_...:厶斗匕  {彡/⌒i }ノ
                          八}`¨ニノ ⌒K¨亙>  `´ノ⌒} |´
                             /::... u ゙^     .:/ _}:;ノ ノ     俺は諦めんぞッ!!
                              ', 〈、_,      u /  (__,彡′
                                  __   U   / u /{//        たとえこの気持ちが「嘘」に回帰しようとッ!!
                                 i ‐-`丶  ij  / レヘ
                               } u       / // ノ{        必ず再び、「真実」の愛へと帰り付いてやるッ!!
                                 \__ ..  u< ///: :〉
                            厂\ __///   /⌒\__
                              . -‐/}/⌒⌒ヽニニ. /   ,//⌒ー-->‐-
                           / /〈_/::::::::::::ノ }ニ/    /    ,/     .
                     / /   >ー=彡八/  ___,/  .....::/     ____゚,
                    く /   /::::/'ニ  /   \  .::::/     /
                   _/ {   / }}:::/^) ,//     / ...:::/   /       i
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              /:/::.::.::i::.::.:i/| .::.::|八::.:八.::.::.::.|.::.::.|.::.::/|/\|.::.::.::.i.::.::.::.:.i 
  rュ             φ:.::./:.::.i::.::.:i::斗テ宀ミ .::.::.:\.::.∨斗宀弌ミ:/j|::.::.: j :.::i::.:.|  
┌─ 、        ○ o:.::./i ::.::i::.::.:〃 んuノハ \|\|\| んuノハ ∨|.::.::.リ.::.::i::.:.|  
  ̄)丿         {.::.:;.: i .::人 ::.:{i {::.. ..:::}       {::.. ..:::} レ.::.::.::.i.::.::i::.:.|  
  /> __     __ xく>'|:.::i::.::.::.::.ト、| とつ_ノ         ゝ._(つo厶ィj .:: i.::.::i :八    
  \> ゙っ) /::.::.::.::.:/ |:.::i::.::.::.::.i:|////   ′    ////|:! ::.:i.::.::i::.::.::.:、          京太郎くん……!
       '⌒ア.::.::.ノ  ノ:.::i::.::.::.::从                   从:: ノ.:: 八:.::.::.:\
248 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:39:42.63 ID:SfP1lUMA0

京太郎「だからその時まで…!この須賀京太郎のことを忘れるんじゃあ―――」

玄「きょ―――」


          ∧
            /  \   / ̄\
            \   \/     \
             \     /\   \
            \   、  \   \
                /  ,  \  \   〉     /|
            /  /\   \  \/ く\く\ |  |
              /  /   \   \    V ∨ |  |
              \/       \   〉       |/
                      \/



京太郎「……ハッ!!」

玄「!!」 ビクッ

京太郎「………!!??!?!?!」 キョロキョロキョロキョロ

京太郎(え……ここはどこだ…!!??)

京太郎(確か俺は……家を訪問してきた晴絵と談笑に興じていたはずだが……)

アナザー京『……相棒。ここは阿知賀だぜ…』

京太郎(……阿知賀〜〜〜ァッ!!??)
249 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:45:00.39 ID:SfP1lUMA0

京太郎(何をバカなことを言っているッ!!俺はさっきまで自宅にいたのだぞッ!!??)

アナザー京『……色々あったんだ。色々…な』

京太郎(はぁ…?まるで意味が分からんぞッ!!)

アナザー京『この高台。てめーも知ってるだろ』

京太郎(え……?……確かに、見覚えがあるような……) キョロキョロ

京太郎「!!」

玄「……」 ウツムキ

京太郎(彼女は……確か、晴絵の弟子の…松実玄?)

京太郎(なぜここに…?)

京太郎(というか、俺と一緒に…この高台に…??……?????????)

アナザー京『相棒。てめーはしばらく晴絵の『実現した伝説』の実験に付き合わされてたんだ』

京太郎(なにッ?)

250 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 06:52:37.83 ID:SfP1lUMA0

京太郎(おい…それはどういうことだ?)

アナザー京『さあな。おれもアイツの『スタンド』の効果で操られてたせいか、イマイチ覚えちゃいねえや』

京太郎(なんだそれは…!ふざけているのか…?!晴絵のヤツ、なんてことをしてくれたんだ…ッ!!)

京太郎(俺は今こんなクソ田舎で遊び惚けている暇はないのだぞ…!!)

京太郎(一刻も早く、宮永家の闇を解決せねばならんというのに…!)

アナザー京『……ああ。そうだったな』

京太郎(ちぃっ……。明日の昼までに東京に戻れるのか…?せっかく予約した長野行の新幹線のチケットが無駄になってしまうぞ…!)

アナザー京『……あー、それなら多分とっくの疾うに日程が変わってるからどの道無駄だぜ』

京太郎(なにッ!!!??)

アナザー京『おれたちは阿知賀に来て今夜で6日目みてえだからな。仕方ねえ』

京太郎(なんだとーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!????)

京太郎(は…!晴絵のヤツッ!!次会ったとき、必ず文句を言ってやるッ!!!そうでもしなきゃこのムカつきが収まらんッ!!!)

アナザー京『ああ、そうするといい…。とりあえず今夜は、ビジネスホテルにでも泊まって……明日の朝にでもここを発つか』

京太郎(当然だッ!!俺には時間がないのだからなッ!!) イライラ
251 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 07:00:22.14 ID:SfP1lUMA0

玄「……」 ウツムキ

京太郎(というか……何故かここに一緒にいる松実玄。操られていた(?)間に何があって彼女とここにいるのかまるで分からん)

京太郎(会釈くらいして……そのままフェードアウトしてしまえばいいか…?) ペコリ

玄「……っ!!」

アナザー京『……相棒。早歩きで行け。急げ』

京太郎(ん?あ、ああ……) スタスタスタスタ

アナザー京(……わりいが、おれには何もフォローはできねえ……)

アナザー京(世界が「1巡」しても……松実玄とは、ここで別れる運命だったか……)

アナザー京(やれやれ、だぜ……)




玄「……さよなら……」 ウルッ

玄「さよなら、京太郎くん……」 ウルウル…

玄「大好きだったよ…。短い間だったけど…恋人になれて…っ……幸せだったよ…っ」 ポロ…

玄「また会える日が…っ。う…く…っ、来ると……いいなぁ……っ」 ポロポロ…

玄「……ぐすっ……っ…うっ……!」 ポロポロ…


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       |:,'::::::l:::::l:::::::::::|:::::::|::个し     乂 __ _ ノ    , f/::::::::|:::::::::::::::::/::::::::::::::|
       |j::;:::::|:::::l::::::::::|:::::::|::::|::::::>.、            し' ::::::::::::|:::::::::::::::;::::::::::::::::::|     わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!
       |!:ハ::::|:::::':,:::::::::',::::::l::::|::::::::::::::::i -       -个::::::::::::::::::::::|:::::::::::::/:::::::::::::::::::
       l!':::乂!:::::::':,::::::::',:::::|:::|::::::::::::::::|    ̄ ̄    |:::::::::::::::::::::::,::::::::::::/:::::::::::::::::::::|
       ,:::::::::::::ヽ:::::::\::::',::::|:::|::::::::/⌒|            |⌒ヽ:::::::::::/::::::::::/::::::::::::::::::::::::|
        /::::::::::::::::::::::::::::: \!:::|:::|:::::/  `ヽ        ノ  乂:::::/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::!
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 07:16:21.65 ID:HOVrcRa5O
クロチャー……
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 08:27:24.89 ID:Gd6S7Ft40
よし、ハルエをぶん殴ろう!
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 08:36:09.88 ID:sKyFB2v20
くろちゃああああああああああああああああ
255 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/05(金) 14:07:30.92 ID:SfP1lUMA0
後は後日談を書いて終わりだけどそれはまた後で
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 21:11:38.24 ID:5Kl1FlDK0
勝手に好きにさせて勝手に忘れさせる。クロチャーって勝手
そして短い時の流れで生きる人間の考え方から脱却できていない
ここまで来たら「過程や方法などどうでもよい!勝てばよかろうですのだ!」
「今は悪魔が微笑む時代ですのだ!」と京太郎に勝利して支配してほしかった
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/07/05(金) 22:02:39.45 ID:SfP1lUMA0
確かにこのままクロチャーが命令上書きせずに
京太郎と結ばれるんでも良くね?とは一瞬思ったんですけど、
それだと宮永家の闇解決されずに京太郎が阿知賀に永住しちゃうifストーリーになるな、と思ってやめました
最終的には本編に繋げたくて·····。
でも、ちょっと真面目に考えてみると、
最後までクロチャーがワガママを通してしまうと、
それこそ考え方の上で人間やめちゃってると思うんですよね
「なんでも命令できるアプリ」っていうギャグテーマが始まりではあるけど、
「愛」みたいな人間らしさが絡んでしまったので、
そこでクロチャーが人間やめた考え方しちゃうと、
人情の複雑さゆえの悲劇も生まれなくなっちゃうし、
人間の素晴らしさとかも霞んでしまうのかなと
後味の良くないものを抱えたまま京太郎と交際していくより、
切なくて辛い選択だとしても、最終的には自分の欲求だけじゃなく、
京太郎を想う選択をできたクロチャーは、
真実の愛を体現した素晴らしい人間ということになるんじゃないかと思いました

ギャグ貫いてハッピーエンドより、
カーズDIOすこやんとかとは違う人間らしさを見せるクロチャーが書けたのでまあ満足です
何が言いたいかと言うと>>1はクロチャーがだいすき
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/05(金) 22:06:21.43 ID:E3aGDNgu0
クロチャーは泣き顔がよく似合う
259 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 00:42:14.11 ID:/HG37LRD0
やっと帰ってこれたんで更新するでー

出先で書き込みすると改行ないから糞読みづらくて草だ
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/07/06(土) 00:43:08.13 ID:dLwSetKo0
ここまで悲しい話だと他のヒロイン応援出来なくなっちゃうな…
261 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 00:48:54.44 ID:/HG37LRD0
〜翌日〜

―阿知賀女子・麻雀部―


晴絵「……なるほどね」

晴絵「帰ってきてみたら京太郎がいないと思えば……1週間の間に、そんなことがあったんだ…」

玄「……ごめんなさい。私のわがままのせいで……」 グスッ

宥「玄ちゃん……」

玄「結局最後まで……私の勝手で京太郎くんを振り回しちゃって…「アプリ」を開発した赤土さんも不本意な結果になっちゃって…」 ポロポロ…

晴絵「いや……こうなることを予測できなかった私も悪かったよ」

晴絵「アイツは水も滴るイイ男だからな〜。年頃の女の子が好き放題できることになっちゃったらそーなるのもうなずける。うん」 ウンウン

玄「……」 ウツムキ

灼「……」

穏乃「……」

憧「……」

宥「……」

晴絵「……アハハ。なんつって」

憧「ハルエ……」 ジトッ

晴絵「いや…めんごめんご」
262 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 00:58:31.67 ID:/HG37LRD0

晴絵「でも、まぁ……そうだな……」 ゴホン

晴絵「私はね。多分皆が想像してるより3倍は長く生きてるけど……」

宥「3倍……?」

穏乃「普通に26歳じゃないんですか」

灼「またハルちゃんが変なこと言い始めた……」

憧「ハルエ、そういうこと言う場面じゃないって分かりなよ…」

晴絵「……いやゴメン。でも大真面目な話な?」

晴絵「長く生きてると、色んな人との出会いと別れを繰り返すもんなんだよ。中には辛い別れだってたくさんある」

晴絵「皆だってもちろん今までの人生の中でそーいう経験はあるだろ」

宥「……はい」

晴絵「もちろん、中には再会が期待できる別れもあるし…また会うのを楽しみに思えるものだってあるよね」

憧「……うん」

穏乃「そうですね……」

玄「……」
263 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 01:05:34.04 ID:/HG37LRD0

晴絵「私の場合、特に珍しいとは思うんだけど……1度、今までの人間関係が完全にリセットされちゃったことがあってさ」

灼「……?」

晴絵「会う人会う人が初対面みたいな感じになっちゃってさ。そりゃあもう最初は困惑したし、辛いこともあった……」

晴絵「何の因果か、まだ再会できてない人だってたくさんいるし……前とは違う出会い方をした人だっている」

晴絵「前と同じような出会い方をして、昔みたいな関係を築けてる人たちもいる。……皆のことなんだけどね」

穏乃(……どういう意味だろう……?)

憧(こども麻雀クラブが解散になったときの話…?)

晴絵「けどさ。そういう体験をしてるからこそ……分かるんだ」

晴絵「玄。今回の辛い別れは、間違いなく玄を成長させてくれるんだよ」 ポン

玄「……」 ウルッ

晴絵「京太郎っていう非日常の存在が舞い込んできて、いろんなことを経験したろ?」

晴絵「楽しかった思い出もできただろうし、最後は辛い思い出になっちゃったりもして……」

晴絵「話を聞く限りだと、舞い上がっちゃってワガママ通しちゃったりもしたみたいだね」

玄「はい……」 
264 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 01:14:05.25 ID:/HG37LRD0

晴絵「けど……最後には、京太郎のことを考えて、自分のワガママを曲げられたんだよな?」

晴絵「私は、そこが一番偉いと思う」

玄「……っ」 ポロポロ…

晴絵「最後の最後までワガママを通しちゃうっていうのはな……それは子供のやることなんだ」

晴絵「子供のやること、ってことは……まだまだ人として未熟なヤツのやること、って意味にもなるし…」

晴絵「時と場合によっちゃあ、人の心を捨てた外道のやることと変わらないことだってある」

晴絵「特に今回の場合はそうだ……」

晴絵「もし…京太郎の事情を全く勘案せずに…アイツの言葉に甘えて自分の好意を押し通しちゃってたら……それは「悪党」のやることだったよ」

玄「……」

晴絵「本当の意味で誰かを「愛する」ってことは、自分の不本意な結果になろうと…なんだろうと、「最後まで相手を思いやりきる」ことだ」

晴絵「玄はそれができた。上っ面の愛に溺れて京太郎の人生を支配して満足する…なんてことはしなかった」

晴絵「その意味で…玄はすごく人間として「できた」ヤツだなぁ、って感心してるよ」

玄「……赤土さん……」 ポロポロ…
265 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 01:18:39.91 ID:/HG37LRD0

晴絵「でも、ここで一つ…人生の先輩からアドバイスを送らせてもらうとさ」

玄「……」 ポロポロ…

晴絵「この悲しみを引きずっちゃあいけない。悲しみ続けるのはダメだ」

玄「そう…言われましても…」 ポロポロ…

晴絵「何を泣いてんだ、って話だよ!」 ポン

晴絵「何も今生の別れじゃあない。長い人生、生きていればまたどこかで会う日が来るよ」

晴絵「私の旧い弟子なんだから、また何かしらの理由をつけて呼びつけることだってできる!会う方法はいくらでもあるんだ」

玄「……」 ポロポロ…

灼「……でも……」

晴絵「……そういう問題じゃない、ってか」

晴絵「確かに……次に会う京太郎は…玄と愛し合った京太郎じゃあないよな」

玄「っ…!!」 ポロポロ…

266 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 01:23:47.52 ID:/HG37LRD0

晴絵「けどさ……いつかは玄にも「運命の相手」ってヤツが現れるだろーけど…」

晴絵「もしかすると……再会した京太郎その人が「運命の相手」」かもしれないだろっ?」

玄「……」 ポロポロ…

晴絵「これについては、まぁ……保証しかねるんだけどね…」

晴絵「なんたって、運命の女神ってヤツはイタズラが大好きみたいだから……」

晴絵「私は「運命の相手」を待って何十年にもなるけど……未だに出てきやしないから待つのはもうやめたくらいだしさ」 ハハハ

灼「ハルちゃん……」

穏乃「……だ、大丈夫ですよ!まだまだ赤土さんは若いですし!!」

晴絵「うん、まぁ、見た目はね?」

憧(確かに中身はよぼよぼよね……。センスも古いし……)
267 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:11:03.68 ID:/HG37LRD0

晴絵「……で、玄!」 ゴホン

玄「……はい」 ゴシゴシ

晴絵「運命の女神はね。頑張ってる子とかマジメな子…玄みたいないい子のことは大好きらしい」

晴絵「もしかしたら、再会した京太郎のヤツを「運命の相手」に選んでくれるかもしれないだろ?」

玄「……」

晴絵「とにかく、今はくよくよしないことだ」

晴絵「ヘコんだままだと、女神がくれたチャンスもフイにしてしまうかもしれない」

晴絵「前向きに前向きに……進んでいった者だけが、チャンスを掴み取れるんだからね!」

玄「……はい」

晴絵「玄の人生は恋愛だけじゃないはずだよ」

晴絵「まずはインハイ。ずっと会いたかった和との再会を果たすためにも、勝ち上がる力を身につける」

晴絵「応援してくれてる人たちの期待にも応えなきゃだしさ」

晴絵「落ちこんでるときは、ひとつひとつ……。やらなきゃいけないことをこなしていけば、おのずと何とかなるもんだよ」

玄「……はいっ」
268 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:16:19.72 ID:/HG37LRD0

晴絵「それに白糸台と当たるってことは京太郎とも当たるんだから……情けないところ見せられないだろ?」

玄「……!!」

晴絵「これは珍しいパターンかもしれないよな」

晴絵「やるべきことをこなしているうちに訪れる「チャンス」ってのが明確になってるってのは……そうそうない」

玄「……インハイで、京太郎くんと会える……」

晴絵「そうだ。立ち直って前向きに走り出したら……その先には「チャンス」が転がってることが保証されてるんだぞ?」

晴絵「どう?くよくよしてもいられなくなってきたろ?」

                      -――-
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             |::i::.::.:|::.:|{ rJハ  \_{.rJハ }|::.:| ::.|
            V|::.::.|::.:| 弋ツ    弋ツ ::. | ::.|
            /Y:|::.:|'. ::、::、  '   ::、::、 /|: | ::.|    ……はい!!
             ,::/゚|::.l :.仏     __     厶|: | ::.|
            .:/::.:|::.| :.|:个: . .  ‘ ’   . :介/::/::八
          /::{/{∧::.::.i.::|〈  {≧ ‐≦}  |/::.::.: /ヽ::..
            / ::.::/ _V^>、|∧ ∨ーヘ. /iレく∨ ∧.::.、
.           / ::.::.」 // \く>、∨|  /∨rく_ン⌒∨ |::.::.\
          /::.::. 〔/ //⌒7┴ヘ_,//ー| ̄\\.\ 〕 .::.::.:\
       /::.::.:/       〈  -={_}=ー 〉`     \ .::.::.::.::\
.      /.::.::/{          人_,/| |\_人       ト、.::.::.::.::.: \


宥「玄ちゃん…!」 ホッ

憧(ふぅ……良かった。流石にまだまだ傷心だろーけど……)

穏乃(立ち直っていけそうで、何よりだねっ!!)

灼(……やれやれ……)





269 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:20:02.68 ID:/HG37LRD0

晴絵「じゃ、久しぶりに皆に指導しなくっちゃあね!」

晴絵「練習再開だ!!」

阿知賀女子一同「はい!!」


玄(京太郎くん……)

玄(お別れはさみしいし……今もまだ、辛いけど…)

玄(京太郎くんが今やらなきゃいけないことをやるために帰ったんだから……私も目の前のことをひとつずつ頑張っていくよ…)

玄(京太郎くんはすごいもん……。きっと、今も自分の道をまっすぐに進んでいるはずだよね……)

玄(だったら……私がへこまないでいたら…ふたりとも、前を向いて歩いていくんだから…)



                                        __
                                      ´:::::::::::::::::::::`  、
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                {:(       /" ̄ ̄ ̄ ̄/::/::::::/::|:::::!__/;イ::/l:::斗!|:{ |:| l:「!i:}
                   \.、      /´      /::/:::::/彡|::´|::///ノ/:::ムリ.lλ|| |j |リ
                       ` `ー――- __ , イ/::/::::/:,. 、::l:::::l伝丁` ム '乏灯ハn /.ハ
                       `二ニ=‐-::::::::::::::::::::/:/:: {⌒゚l :::代ツ     ゞ' ハ::〈イ ヾ {
               , -‐:::二_____:::::::::__//::::::::人___l:::::|""    ` ".::l::::::ヽ_  У`ー-   (いつかまた……きっと会えるよね―――!!)
. __       \、  // ̄  , ィ´:::::::::::::::::::::::::ア::://__  イ l:::::|  ( ̄ア  イ:::|:::::::|入 ̄       `ヽ
_ヽ\マ、      `ー//===テ´:::::::::::::::::::::,、::::>-‐´ ̄ ̄    八 l:::::ト` x _´ .イ .l::::|:::::@ `ト         \
.\`   `>==イ`ー┴' ̄`´ ̄`ー….  ̄ - _  \     |     ヽlλ|/Yヽ_レ、 人/イ::ハ  `  、         }
.r- `  /ミ             ` ー _      - _ \  .|     ヾ「 ̄`r{:.:.:.:.{ { 彡イ::::::ヽ_  ヘ      __ノ
. `  ̄└- _                   ―       ` /        入:.:.:水\__ト |  ̄ ヽ:::::ヾ、  ̄ ̄ ̄ ̄¨¨ ̄
          アァ―ァ‐‐ァ‐-‐ァ…'ー―‐--   ____/        ー、:.`:./ λ:.:/ :.    }::::::|ヽ.
          //  {::::/_ イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::/ `ヽ、.      ヽ∧/  ´  |     l:j::::| リ
       `ー=ニ二二__::::::::::::イ:::::::::::::::/_r‐く    `       o      丿  ノイ:::ノ
        `ー―一'::::::::::::::/| ̄`>‐  ̄      ヽ、    ィ __    ´   ー‐ '
           ` ー―一「 ̄ ̄:.:/   くヽ         ー一o  /
                マ:.:.:.:.:./    \\       o   r´
                      }:.:.:.:ハ      ー`   -―一 ´ r'ーf
                rー ´:.:.:.ヽ      \    o __ィ  /__:.:|
                 ヽ:.:.:.:.:.:.:/\__      ` 大o  /:.:.:.:`ヽ
                     \:.:/:./:.:.:.:.:.:`ヽ   /{:.:|ヽ/:.:.ヽ:.:.:./
                      `У:.:.:.:.:.:.:.:ハ`´:.:.:.:ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:〉´|
                    ィ'`ー、:.:.:.:.:{:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:\_/ λ
                   {三三三天 ̄ ̄|:.:.:.:.:.:._イト----一 /|
                     ` ̄` <_入    ̄ ̄_ハ|////////|
                          `マ ̄ ̄///ハ.////////|
                           V//////∧///////
                           ∨/////.∧//////’
                              ヽ//////ハ/////.j
270 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:25:18.17 ID:/HG37LRD0
〜数日後〜


―東京・白糸台高校……西棟・屋上―




                 __,.ィ`ヽ __
              、 -  ´> _r┴  __\ー‐┐
             `  ̄ >' __,ノー==彡,ィi } }l ji廴_
              <__ /_ノ}r'⌒7´'⌒^'ヘj}_ノ 厂 ̄}
                Y⌒_ノ  {{     ^ーくニ=ァ ノ
                   rく{( {ア'⌒\ `ヽ      } ri'´|
               j几jノ   rt_ぅミ   _,ノ    ハ│l|
                  /`V l  ^冖 ノ} └=====y'(│リ
.            / /ハ/ }      /   代_テx_ しi} リ
            乂i{ / /    「廴}  ^ー‐'  }ノj/
                   ̄{   ー‐ __ー'     __,厶イ
                  ∧    __  \  / (__, /
            _/{      `   / ∠ノノ/    …………。
           / / \ ヽ__      __/ー一
              / /    ≧ニ=一 二´∧
.        _/ /   /_A\     / {
     ̄  /   /\o/| {o o} ∧   {   \__
.       /    /     |__巴ノ  \o_|     { } \__
    ∠ ____ /     / ̄|      |     |ノ\
    ̄ ̄/ |     /三ヨ       |     |    >'´
   __/   │     /A_A |      |     l   /
   }       |     /{o o}|      |\  │ /
  │    │    /∧皿{/|     /  {\」_ /   /
.   |       |    //\__/|   / /   \ /  /
.  │    |   /// ̄\| /   /     }/  /
   |      l   / | ∧_∧ |(   /       |   {
   |     │ / | {O O}│  /      人 │  )
   |     ∨  | Y皿Y |   /       /  }ト、} /
   |     /  |\___/|  ′     /   { ∨
   |      |   |/  ̄ \| i      /    \__/
   |      |__/|/|_|\」 |     /     ノ



同輩「須賀!須賀!」

京太郎「……同輩」
271 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:28:52.89 ID:/HG37LRD0

同輩「探したぜ〜!昼飯、食いに行かねーか?」

京太郎「……いや、遠慮しておくよ。食欲がないんだ」

同輩「はぁ〜?」

同輩「真っ昼間からこんなとこでなにを黄昏てんのかと思えば……」

同輩「健康には気を遣うおめーが食欲ねーって……大丈夫か?」

京太郎「……どうだろうね」

同輩「どうだろうって…おいおい…」

京太郎「……」 ジーッ

同輩「……空になんかあるのか?」

京太郎「……いや。今は…ないね」

京太郎「星が……見えない」

同輩「え?昼なんだから、当然だろ?」

京太郎「……ああ。当然と言えば当然のことなのだ」

京太郎「しかしね……。何故か無性に……満天の星空を拝みたい気分なんだよ…」

同輩「点」
272 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:29:20.22 ID:/HG37LRD0
……みす
273 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:29:47.73 ID:/HG37LRD0
同輩「探したぜ〜!昼飯、食いに行かねーか?」

京太郎「……いや、遠慮しておくよ。食欲がないんだ」

同輩「はぁ〜?」

同輩「真っ昼間からこんなとこでなにを黄昏てんのかと思えば……」

同輩「健康には気を遣うおめーが食欲ねーって……大丈夫か?」

京太郎「……どうだろうね」

同輩「どうだろうって…おいおい…」

京太郎「……」 ジーッ

同輩「……空になんかあるのか?」

京太郎「……いや。今は…ないね」

京太郎「星が……見えない」

同輩「え?昼なんだから、当然だろ?」

京太郎「……ああ。当然と言えば当然のことなのだ」

京太郎「しかしね……。何故か無性に……満天の星空を拝みたい気分なんだよ…」

同輩「……」
274 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:34:05.46 ID:/HG37LRD0

同輩「……どうしたんだ?おめー…」

同輩「何か悩みでもあんのか?」

京太郎「……悩み、か…」

同輩「先週、部活を1週間休んでたのもヘンだけどよ…」

同輩「その前も、帰ってきてからも、なんかおめー……焦ってたっつーか、思いつめてるカンジがしたけど…」

同輩「それと何か……関係があるのか?」

京太郎「……いや。それについては、既に「解決した」んだ」

同輩「そうなのか?」

京太郎「ああ。ちょっとした…「トラブル」を抱えていたのだがね」

同輩「「トラブル」……」

京太郎「難儀したよ。だが、俺は俺のやらねばならないことをやり…できる限りを尽くして、最善の結果を導き出せた」

京太郎「その件に関しては何も問題はないし……スッキリとしている。「トラブル」を解決した日の晩は久々に熟睡できたさ」

同輩「そりゃあ良かったじゃねーか」
275 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:41:49.42 ID:/HG37LRD0

同輩「けどよ……じゃあおめーは、なんで泣いてんだよ」


                ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
              /_,..-        ヽ `  、
         __/ /´    /    ∨   \
        ト、_,  ´     / ,'     :    、 ヽ
          /   ,   , / /|  |  :.  | | |   ∨
        /_///,  | |从∧. |    } | | | | |
           / イ '  { ´| |/ヽl i| { , ´/}/_}∧ |  |
           / /{( .rY'´/へ\从{∨/ _/,.ィl| |
          ´/イ}lムヽ从 、弋ァ-、\V//-、ノ ,/ ∧{
              \,ハ }/゚ ̄ /! f´¨タン /ノ  \
             /l l  i i   ! .ノ .i ) }j/
            / /i !  |! ° 弋ヽ-/ ./
          // i ヽ \   -‐‐、ニ´  /    え…………。
         //  .l  \ ヽ  ゙ー--‐ ./、
       / /     l    \.\  ノ /  \丶、
    ,.イ   /    l      \ヽ-- く l    \
        /     l o _.. -‐ てマi   l
       /___,.  l/    人レヘ. o l  、_
       _.. ‐ ¨  l     /  l  \ノl   ヽ、
                ,.  ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、



京太郎「……ちぃっ。またか…」 ゴシゴシ…

同輩「……」

京太郎「最近、少し身体がおかしいんだ…」 ポロポロ…

京太郎「ふ…とした瞬間、気づいたら……悲しくもないのに涙が零れてきて…」 ポロポロ…

京太郎「それが、止まらないんだよ…」 ポロポロ…

同輩「な……」

京太郎「真剣に、医者にかかることを考えているくらいさ……」 ゴシゴシ

京太郎「拭いても拭いても…ワケもなく涙が溢れてくるだなんて…っ……おかしいだろう…?」 ポロポロ…ゴシゴシ

同輩「須賀……」
276 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 02:54:53.98 ID:/HG37LRD0

京太郎「俺は…どうしてしまったのだろうね……」 ポロポロ…

京太郎「辛いことがあったわけでも…悲しいことがあったわけでもないのに…」 ポロポロ…

京太郎「なんだって……っ。こうも…っ……泣けてくるんだろう……?」 ポロポロ…

同輩「……ホントに、なんもねーのかよ?」

京太郎「……それすらも……っ。……分からんのだ……っ」 ポロポロ…

京太郎「何か…何か大事なことを忘れてしまっている…っ。そんな虚無感だけしかないんだ…っ」 ポロポロ…

同輩「……」

京太郎「何だろう…?何を忘れているのだろう…?この心の空洞にあったはずの何かは…何なのだろう…?」 ポロポロ…

同輩「須賀…」

京太郎「大事なこと…大事だった気はするんだ。でも、本当に大事なことを…忘れてしまうものだろうか…?」 ポロポロ…

同輩「……」

京太郎「分からない……。分からないんだよ、同輩……。」 ポロポロ…

京太郎「何を忘れてしまったのか……。なぜ忘れてしまったのか……。何も、何も分からないよ…」 ポロポロ…

同輩「……やめとけ!やめとけ!」

京太郎「……」 ポロポロ…
277 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:01:04.19 ID:/HG37LRD0

同輩「何で辛いのかも分かんねーのに泣いちまうってのは……」

同輩「きっと、思い出そうと必死になりすぎて……その焦りでストレスを感じてるからじゃねーのかよ」

京太郎「……焦り……」 ポロポロ…

京太郎「俺は……焦っている…のか…?」 ポロポロ…

同輩「ああ。きっとそうだ」

同輩「ホントに大事なことなのに忘れちまうなんて……そんなことは滅多にねえよ」

同輩「滅多にねえからこそ、焦っちまってるんだろうぜ」

京太郎「そう、か…」 ポロポロ…

同輩「どうしても思い出せないってなら、そりゃ割り切るしかねえって」

同輩「俺たちゃちっぽけな存在だからなー。ワケもわかんねえことが自分の身に起きてたら、どうしようもなくなっちまうこともあるぜ」

京太郎「……」 ポロポロ…
278 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:08:35.92 ID:/HG37LRD0

同輩「けどよ!それにしても……どうした?!どうした?!」

同輩「全っ然須賀らしくねぇぜッ!?」

京太郎「なに……?」

同輩「「須賀京太郎」15歳、彼女はいない」

同輩「部活は真面目でそつなくこなすが今ひとつ情熱のない男…」

同輩「なんかエリートっぽい気品ただよう顔と物腰をしているため女子マネージャーにはもてるが」

同輩「先輩や顧問からは買い出しとか使いっぱしりばかりさせられている」

同輩「……何も知らねーヤツ…。中学の同級生とかからすれば、お前の印象なんてこんなもんだ」

京太郎「……」

同輩「けど、俺は知ってる……。」

同輩「須賀!おめーはとことん…クールなヤツなんだぜっ!!」

京太郎「……」

279 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:16:23.78 ID:/HG37LRD0

同輩「おめーは……どんな不幸な「トラブル」に見舞われようと……冷静に物事に対処し、最後には切り抜けちまうようなヤツだろ?」

京太郎「……」

同輩「そんなおめーが…ちょっとした理不尽にも対処しきれず、焦って泣きまくっちまって……それでどーすんだよッ!!」

京太郎「……!!」

同輩「俺の知ってる須賀なら……自分の身にワケわかんねーことが起きちまったところで、ポジティブにポジティブに何とか乗り切っちまいそうなもんだがな」

京太郎「……ク、フフ…」 ゴシゴシ…

京太郎「……同輩。やはり君は…怖いくらい、俺のことをよく分かっているね…」 ゴシゴシ

同輩「……へへっ。そりゃー、俺は「須賀の同輩」だからな!」

京太郎「……君の言う通りじゃあないか」

京太郎「俺が何か…大切なことを忘れてしまっているのだとしても…」

京太郎「どうしても思い出せない」というのなら…それはそれとして割り切って…受け容れるしかないな…」

京太郎「「何かを忘れてしまっている」この状況を放置したところで……直ちに影響が出るとも思えん。もしそうなら、それはその時に対処すればいいだけだ…」

同輩「須賀……!」
280 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:24:18.70 ID:/HG37LRD0

京太郎「ならば今は……とにかく、「忘れた何か」には触れずに暮らしていけばいい…それだけのことだ…」

京太郎「虚無感とて……時間経過でいつかは和らぐ」

京太郎「いつも通りの…穏やかな生活を送っていけば……次第に日常へと還っていけるか…」

同輩「……ああ!そうそう、きっとそうだぜ!」

京太郎「フフ……。同輩、感謝するよ…」

京太郎「慣れない事態に少し戸惑って…対処法を見いだせずにいたが……君という理解者がいたおかげで、助かった…」

同輩「まぁな!」

京太郎「やはりこの須賀京太郎に運は味方している」

京太郎「このタイミングで君が俺を屋上まで探しに来たという時点で、運命が俺を立ち直らせようとしていた…そう思えてくるよ」

同輩「お!そのポジティブ思考……いつもの須賀じゃねーか!」

京太郎「フフフ。きっとそうさ…。悩みを抱えてストレスを感じ続けるというのは、俺の性に合わんからね……」
281 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:31:57.27 ID:/HG37LRD0

同輩「よしっ!じゃあ、立ち直ったところで……ラーメン食いに行こうぜっ!!」

京太郎「ラーメン…?ラーメンか…」

同輩「家系な!今は豚骨に飢えてんだッ!!俺ッ!!」

京太郎「いや、折角の誘いだが遠慮しておくよ。家系ラーメンなど、健康を害すだけだし…匂いも染みつく。何もいいことがない」

同輩「なぁーッ!!いつもの調子に戻ったと思ったら、やっぱり付き合いは悪いのなーッ!!」

京太郎「フ……。それが、この須賀京太郎だ」

同輩「ったく……。しゃーねーなっ。一人で行ってくっか〜」

京太郎「ああ、そうするといい」

京太郎「それじゃ…また」

同輩「ああ。明日の部活でな!」

同輩「明日もインハイに向けて……頑張ろーぜ!」

京太郎「ああ……そうだね…」

京太郎(……そうだ。俺は決して……挫けない…折れない…落ち込まない…悩まない…!)

京太郎(ストレスを感じないことが健康…ひいては「幸福」の秘訣だからね……)



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         // イ⌒ハー=ミ  ヽ{{ :{{ ,                 :... | }{ |  : : : : :
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.     俺は……                          / { /i:i:i}|    // ,
                                 {:... |i{__}}:i:|  ...:{ { /
.      「幸福に生きてみせるぞ!」           7 :|i{[]{i:i:|  : ::} l//
                                    |i}:i:i:i:i:| . . ..:|//
                                      i  |{i:i:i:i:i:|. : . ...:|/
                                      |  |{i:===|. : : ::::|.:::.. /
                                      | .: |{i:i:i:i:i:|: : : ::/ ::/
                                      |: : |{__}}i:i:|: : /{...:/
282 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:38:51.49 ID:/HG37LRD0
〇京太郎から玄への内部好感度が「200」になった!(もし京太郎が本編で記憶を取り戻すようなことがあれば、この値から好感度を計上します。)

〇【真実だった虚構】を習得した!

【真実だった虚構】(自動)
・和了コンマ或いは打点コンマが96だった場合、発動する。
├ この局から2局の間、自分の使用する点数計算表は「ドラゴンロード版」になる。
└ 次の局、和了判定値+96


〇精神力値が5上がった!(逆境補正込みで145(S)→150(SS))

〇精神力値のランクアップに伴い、[幽波紋]による麻雀力補正が10上がった!

〇攻撃力・防御力・速度経験値が15上がった!

〇麻雀センスが5上がった!
283 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:44:51.74 ID:/HG37LRD0
2週間くらいこのα章でクロチャー小ネタをやってたのか……長かったですね

最初は京太郎に好きな命令をできるだけのアプリのつもりだったので、鬼畜ヒッサに飲尿させられたり、怜の尿瓶を取り返させられたりとか、

純粋にネタに走ろうかと思ってたのですが、「好き(ダブルミーニング)にできるアプリ」とのことだったので、純愛要素を盛り込んだら鬼のように長くなってしまいました

何気に、今まで短編とかあんまり書いたことなかったと思うんですが……


       /: : :______/ / : : : : : / /: /  |: : : : : :|ヽ: : : : :ヽ\
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    (:(  /: : : : : |: >┘|: : :.:/ _,,x====ミ \ ′ : //  :リ ': : : : : :.|ヽ |
     \/_: : : /: : _: :∧: : |⌒ん::::::l |    /: : /厶斗<| : : : | ト | |、
.      / ̄: : : / : / |: :|V\|  | {::::: リ  ,厶イ  宍ミ、  |: : : : :| |: |∧ヽ
     /: : : :.:.:八: 圦 |: :|:     乂_少'        ん::l|\./|: : : : :| |ノ  ': i
.    /: : : : : : : :.:\(ヽ|: :|   //////          | {:::リ  {/: : : :./l/    }ノ
   / : : : : : : : : : / \|: :|ヘ                 ヒ少 _/ : : :/ノ  _/
  /: : : : : : : : : :./ __.|: :「`,>、   l⌒    、   //// TTТヽ\
/: : : : : : : : : : :/    |: :|Y \ ., 乂    \      ||:|  ) )
: : : : : : : : : :.:〃     八::l |   \≧x._ ‐---‐'     ,.ィ: |:| /
: : : : : : : : :/{___      | |  /     \ニニ===ニ二    :|:|      どやった?!
: : : : : : / ̄          |  ′      ', ) /\´ ̄\:|:|
: : : : /_           ∨       ├{ { 、 }    /:/
: :/{    \         /|        | ノ }/  T   /|


>>1的には満足のいく出来のものが書けたと思うんですが、いかがでしたでしょうか

評価とか感想とかいただけたら幸いです。今後の励みにします
284 : ◆Rcg5z0T7ZfzG [saga]:2019/07/06(土) 03:52:52.68 ID:/HG37LRD0
ちなみに>>1は現実で「やらねばならないこと」に相当追い詰められてるので、7月27日までは多分ホントにほとんど更新できません

気晴らしに更新するとかそういうのはあるかもしれませんが……

まぁこのクロチャー短編に熱意注げるくらいモチベはちゃんと保ててるので、その点については安心してください

7月27から先についても、やらなくっちゃあならないことが色々あるので以前のような更新頻度では更新できないとは思うんですが、

今回短編書き切って、尚更ちゃんと完結させるぞーという意志が強まったので良かったです

それではまた!



             _
           \ヽ, ,、
                `''|/ノ
                |
         __     |
         \`ヽ、|
           \, V
              `L,,_
             |ヽ、)        ,、
             /        ヽYノ
               /       r''ヽ、|
            |        `ー-ヽ|ヮ
            |              `|
            |             |
               ヽ、           |
               ヽ______ノ
               / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、
            '       .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
           / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}::.:}:..  :/ }   ハ
         /::.:′. .: }::斗/L/!::.:.:. /::、i:.:.:.}......:.
         /::. |:...:.:/|::.:/ j/ |::.:.:/}:/リ|\|::.:.}.‘
         {: /.! :|.:.:..::|:/ -- _}:/ノ' /十/,「:..ハ:.i
        rぅ' ,|::.|::.:.|:;{z≦三    三ミメ.|:/|:.ト{
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        |:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__   /// |::.i!:.!
        {i:{:: :ハ::.: 込{. __  (__ ノ    .ィ}:リ|:
        乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
      /:/.:.:.:.:/\:ハ´  ̄`V ´  ̄`∨:/|
     イ.:/::.:.:.:. /  /\     {      {:小{         ┼ヽ  土  十
     ://::.:.:.:.:.:.:{ fノ       |!    人.}:.{          d⌒)   し   つ


『須賀京太郎の奇妙な冒険 第二部「須賀京太郎は静かに暮らしたい」

幕間:「京太郎を好き(ダブルミーニング)にできるアプリを手に入れたクロチャー」』 完
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