西住まほ「おいら、ボコだぜ!」

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39 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 01:53:42.25 ID:AXmJ8DO/0
みほ「むっ!? ふん、せっかっこう!」バッシィ

『優花里「へぶぅ!」』

みほ「なぎっ! ふっせい、なぎっ! よっはっはぁーん! なぎっ! はぁーん! 天翔百裂拳! なぎっ! 覚悟ぉ! 激流では勝てぬ……なぎっ! なぎっ!激流に……激流に身を任せ同化する、なぎっ! 覚悟ぉ! はぁーん! 天翔百裂拳! なぎっ! はぁぁぁ……西住無情断迅拳っ!」ガスガスガスガス

『優花里「ふげっ! ふげっ! ちょこれ浮いて、私浮いてませんかぁ!?」』ボスボスボスボス

『エリカ「浮いてるっていうか、浮かされてるの方が近いわ。あと凄い勢いで遠ざかってるんだけど……」』

『優花里「冷静に見てないで助けてくださいよぉ!」』

『エリカ「追いかけてるのに追い付けないの! どうなってんのよそっちは!」』

みほ「ふっはっ! はいはいはい、せいっ! はぁぁぁぁ…………」ペシペシペシペシ

沙織「動きが止まった!? 終わったのかな?」

華「いえ、あの動きはおそらく……ここからが本番ですよ!」

麻子「待ってぇーー! ボコ、ボコぉーーーっ!」トタテテ

みほ「はぁぁぁぁ……」ペシペシペシペシ ベシンベシンベシン

『優花里「へぶっ、へぶっ! えっわ、私今どうなってますか!?」』ベチンベチン

『まほ「……なんというか、バスケットボールでいう……ドリブルが近いかな。みほがボコでドリブルしている、どうやったらそうなるんだ?」』

『小梅「言ってる場合ですか! 早く助けないと!」』

沙織「ボコが凄い勢いでバウンドしてるんだけど……どうなってるのあれ!」

華「みほさんの連打でダウン値が裏返ったのです、ああなってはもう止められません。みほさんの独壇場ですわ!」グッ
40 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 01:54:47.22 ID:AXmJ8DO/0
麻子「はぁはぁ……お、追い付いたぁ! この、ボコを虐めるなぁ!」バッ

みほ「むむっ!? ずぅぅりゃぁぁーーーっっ! だーく……ふぉーーーすっ!」バシィッ バシィッ

麻子「あぁ! また……待ってよ、ボコぉーーーっ!」トタテテ

沙織「ま、またみぽりんが移動してく! でも今度はボコが地面に落ちたよ! 今度こそ終わりじゃない!?」

みほ「ぬん! 咎首晒しっ! 咎首晒しぃっ!」ザシュザシュザシュ ザシュザシュザシュ

『まほ「みほがボコの延髄に手刀を打ち込んでるぞ! 秋山さん、大丈夫か!? もうすぐ辿り着くから頑張って耐えてくれ!」』

ボコ「お、おいら……ボコ、ボコ……だぜ……?」ピクッピクッ

みほ「ふぅ……ふぅ……ふぅぅーー……押忍っ! よし、次ぃっ!」クルッ

『エリカ「うわっみほがこっち見てますよ! 逃げなきゃ、逃げ……駄目、ひ、膝が笑って動いてくれない……!」』ガクガク

『まほ「ふふふ、エリカ……恐怖で膝が笑うとはまだ若いな。先ず落ち、落ち着いてし、深呼吸だ!」』ガクンガクンブルンブルン

『エリカ「た、隊長の膝なんて大爆笑じゃないですか!? 漫才みたいなことやってないで早く逃げましょう、隊長!」』グッ

『まほ「あ、あぁ! 小梅、秋山さんの事をよろしく頼むぞ!」』ダッ

『小梅「あっちょ! 二人とも着ぐるみ脱げばいいじゃないですか! あ……行っちゃった」』
41 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 01:55:21.47 ID:AXmJ8DO/0
麻子「うぅ……ボコぉ、ボコぉ……大丈夫か、返事をしてくれボコぉ……」ユサユサ

『優花里「ゆら、揺らさないで……何かが出ちゃいそうですから……」』

小梅「麻子さん、今からボコの着ぐるみから優花里さんを救出しますから、少し離れてください!」

沙織「ほら、麻子。邪魔しちゃ駄目だよ! それにしてもボコの中身はゆかりんだったんだね、ゆかりん大丈夫なの?」チラッ

小梅「返事はありますからおそらく無事かと……では解除します!」ピッ

華「ぷっふふ……これでトマトジュースが溢れてきたら少し反応に困りますね!」ニコッ

沙織「そのジョークへの反応に今困ってるよ! ほら、華も手伝って!」クイッ

優花里「うぅ……わた、私の身体は大丈夫ですか……? キングジョーみたいにバラバラになっていませんか……?」ボロボロ

沙織「ゆかりん! 生きてて良かったぁ! 大丈夫、身体も全部付いてるよ!」

麻子「ボコ……ボコぉーーー! 生きてて良かったぁ!」ギュー

優花里「ぐ、ぐえぇ……秋山です、秋山優花里ですぅ……!」

麻子「うぅ、そうだな……ごめん。秋山さん、大丈夫か……?」ギュー

優花里「たはは……な、なんとか無事であります……あの、ボコに入っていたのが私で、冷泉殿には申し訳ないであります」

麻子「ううん、いいんだ。いい、秋山さんとボコが無事ならそれで良い」ギュー

小梅「とにかく今は余り動かないでください、直ぐにレスキューを呼びますから!」バッ

優花里「な、何もそこまでしていただかなくても……」

沙織「駄目だよゆかりん……ゆかりんの身体、バスケットボールみたいになってたから……病院は行った方がいいよ!」

華「延髄に手刀を何度も叩き込まれていましたし、検査だけでもした方がよろしいですわ。それにしてもみほさん……鬼神のようでしたね」

優花里「軍神と呼ばれた上に鬼神の如しですか、西住殿は我々には計り知れないものがありますね……ふぅ、一先ず少し休ませてくださぁい……」

麻子「うん。さぁボコ、私の膝を使ってくれ。勿論遠慮しなくていい」スッ

優花里「……あの、私は秋山優花里ですよ?」チラッ

麻子「わかっている、さぁ、ほら。よっと……レスキューが来るまで大人しくしててくれ」ナデナデ

優花里(……これ、冷泉殿は本当に分かっているのでありますか? 何かこれからが心配でありますなぁ。あぁそれにしても、隊長達……無事で居てくれると良いんですけど……)
42 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 01:55:52.30 ID:AXmJ8DO/0
ーーー黒森峰 演習場 森林ーーー

まほボコ「私、走るぞ! 全力疾走だぞ!」ダダダ

エリボコ「わたし、逃げるわ! 全力で逃げてるわ!」ダダダ

『まほ「くっ、中々みほから逃げ切れないな! エリカぁ! まだ走れるか!?」』

『エリカ「着ぐるみがちょっと走り辛いですけど、まだ大丈夫です! でもこれからどうします? 地の利があるとはいえ、引き離すどころか段々詰められてますけど!」』

みほ「えへへ、待てぇーー! まほボコ、エリボコ待てぇーー!」ダダダダダダダ

みほ「どちらにしようかな、神様の言う通り……うーん、やっぱり寄せて両成敗!」ダダダダダダダ

『エリカ「成敗されるような事なんてしてないわよ! あんたはちょっと勝手過ぎるわ!」』

『まほ「おい、余計な事に口を挟むな! よし、ここのブロックを右に避けて、そして直ぐに左だ! エリカ、着いてこい!」』ダダダ

『エリカ「は、はい! よっとぉ……よし、全力疾走!」』ダダダ

みほ「大きなブロックだね……よっと!」ピョン

みほ「これでまた距離が詰まったよ! 最初に捕まるのはエリボコかな、まほボコかなー?」ダダダダダダダ

『まほ「あのブロックを飛び越せるのか!? 一体どうなっているんだみほの身体能力は!」』ダダダ

『エリカ「どどどどうしましょう隊長! このままじゃ追い付かれて二人ともバスケットボールみたいにバウンドさせられて、これが本当のダブルドリブルとかドヤ顔で言われちゃいますよぉ!」』

『まほ「落ち着けエリカ! まだ追い付かれたわけじゃない! いいか、私達に残された道は二つ……みほから逃げ切るか、みほを倒すかだ!」』

『エリカ「倒すなんて無理でしょ! さっきのみほをちゃんと見てたんですか!? あの子、なんならちょっと浮いてましたよ!?」』
43 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 01:56:28.10 ID:AXmJ8DO/0
みほ「えへへ、みんなで追いかけっこって楽しいね! えい、闘勁呼法!」ズバババ

『まほ「えっお、おい! みほの放った衝撃波が地を這ってくるぞ! エリカ、気を付けろ!」』

まほボコ「こんなものは私には通用しないぞ!」ピョン

『エリカ「しょ、衝撃波ってどういう……うわ、本当にきた!」』

エリボコ「こんなもの当たらないわよ! ほらほら、もっと景気良くじゃんじゃん飛ばしてきなさーいっ!」ピョン

みほ「避けられちゃった、まほボコもエリボコも凄いよぉ! それじゃエリボコの期待に応えて……闘勁呼法! 闘勁呼法! 闘勁呼法!」ズバババ ズバババ

『まほ「なっ、ちょ……おいエリカぁ! 何でお前はそうやって挑発するんだ! というかこれに当たったらどうなるんだ! 吹っ飛んだりするのか!?」』

『エリカ「私じゃなくてエリボコなんですよぉ! 当たったらなんて知るわけないじゃないですかぁ! だ、駄目……このままじゃ本当に追い付かれる……」』

『まほ「こうなったら……二手に別れよう! みほがどっちを追いかけて来ても恨みっこ無しだ!」』

『エリカ「わ、分かりました……恨みっこ無しです! それではあそこに見える木から二手に別れましょう! 私は……右に行きます!」』

『まほ「よし、分かった。私は左だな……!」』

みほ「どっちにしようかな……はーん! どっちも可愛くて決められないよぉ!」ダダダダダダダ

『エリカ「木が近付いて来ました……では、隊長……御武運を!」』ダダダ

『まほ「あぁ、エリカも気を付けてな。さっきも言ったが、みほがどちらを狙おうが恨みっこ……無しだ!」』ドンッ

『エリカ「え……? きゃっ!」』ドテン

『まほ「ははは、エリカも中々可愛い声を出すじゃないか。でも恨みっこは無しだからな、みほによろしく言っておいてくれ! では、さらばだ!」』ダダダ

まほボコ「ふはは! 貴様はそこで朽ちていくがいい! 次にここへ訪れた時には花でも添えてやろう!」ダダダ

『エリカ「は? はぁぁぁぁーーーーっ!? こんなの恨むに決まってるでしょうが! ちょっと隊長、待ってくださいよ!!」』

エリボコ「ま、まほボコぉぉーーっっ! ぜってぇ許さねぇぇーーっ! いつか必ず貴様の腸を引き摺り出して縄跳びしてやるからなぁぁーー!」

『まほ「その発想はちょっと怖いぞ! だが、さっさと起き上がって逃げた方がいいんじゃないのか?」』

『エリカ「え、あ、あぁぁ…………しまった……」』ガクガク

みほ「はうぅ! まほボコはスニークアタックが得意なボコだったんだね! エリボコがまほボコに裏切られちゃって可哀想だよぉ!」ニコッ

『エリカ「はわ、はわわ……や、殺られる……!」』ガクガク
44 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 01:57:09.06 ID:AXmJ8DO/0
みほ「……うん、決めた! 先にまほボコの所へ行こっと! だからエリボコはここで良い子にして待っててね! もし、逃げたりしたら……」ニッコォ

エリボコ「私、良い子にして待ってるわ!」

みほ「良い返事だね! じゃあ行ってきまーす!」ダダダダダダダ

『エリカ「はぁぁ……た、助かったぁ……あ、隊長、聞こえますか?」』

『まほ「……ん、何だ? みほはどうしたんだ、逃げきれたのか?」』

『エリカ「いえ、みほはそちらに行きました。どうやら……隊長が私を裏切った報いを受ける時がきたようですよ!」』

『まほ「え、嘘だろ? あ! みほが凄い勢いでこっちに! うわ早い、もう追い付かれる!!」』

『エリカ「まぁ、みほによろしく言っといてくださいよ! それでは私はこれで……さいならー!」』ダダダ

『まほ「エリカ? エリカぁ!? さっきは悪かった、謝るから助けて……へぶぅ!」』ゴンッ

みほ「まほボコ……つっかまえたぁ!」ニコニコ

『まほ「みほぉ! 頭部への打撃は捕縛行為には繋がらないぞ! 痛いじゃないか!」』

まほボコ「はぁーっ! エリボコつっかえ! ほんまつっかえ!」プンプン

みほ「さぁ、まほボコちゃん! 今度はまほボコちゃんの番だよ! 覚悟は出来た?」スッ

『まほ「出来てるわけがないだろ! どどどうする……逃げる→捕まる→バスケットボール! 闘う→負ける→バスケットボール! 駄目だぁ、バスケットボールにされてドリブルされる未来しかないのかぁ……!」』

みほ「はぁぁぁぁーーーー…………っっ!!」シュゴォォ

『まほ「エリカぁ! 聞こえるかエリカぁ! 助けてくれぇ!」』

『エリカ「あーあー聞ーこーえーなーいっ! 助けに行くにも間に合いませんし、諦めて天罰を受けてくださーい!」』

『まほ「エリカぁぁっ! ももももう駄目なのか……」』

まほボコ「………………そもさんっ!」カッ

みほ「……むっ! せっぱぁ!」カッ

『まほ「みほが止まった……? まほボコ、いいぞ! そのまま難解問題で足止めしてくれ!」』

まほボコ「……Hになればなるほど硬くなる棒、なーんだ?」バンッ

みほ「鉛筆ぅーっ!!」バッシィ

『まほ「ぐげぇぇーーっ! そ、即答……まほボコの……バ、カ……」』ガクリ

………………

…………

……
45 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 01:57:50.85 ID:AXmJ8DO/0
エリボコ「やーってやーるやーってやーるやーってやーるわー!」ダダダ

『エリカ「エリボコ! ちょっと静かにして! はぁ……はぁ……とりあえずあの場から逃げてきたけど、隊長はどうなったかしら?」』

『エリカ「みほはあそこから動かないでって言っていたけれど、あそこにいたらいずれやられるわ! とにかくどこかで一度身を隠しましょう」』バラバラバラバラ

『エリカ「ん? なんの音かしら……? あ、黒森峰のレスキューヘリ! そうか……小梅が呼んだのね……というか、あの時逃げる前に小梅に着ぐるみのロックを解除して貰えば……!」』

『エリカ「……ええい、過ぎた事を悔やむな! エリカ、しっかりするのよ! 隊長が卒業したら私が黒森峰を引っ張っていくんだから、こんなことで一々動じてちゃ話になんないわ! さぁ、作戦をたてるのよ! ここから生きて帰るために!」』

『エリカ「驚異的な身体能力のみほから逃げ切るには、着ぐるみのままでは無理だわ。やっぱり一度小梅に接触しなきゃ……せめてこの着ぐるみのインカムが繋がる範囲まで接近出来ればいいんだけれど」』

『エリカ「そうね……ここは一度、大きく迂回して隊長の後を追うのはどうかしら? みほも一度倒した相手には興味無さそうだったし、隊長に小梅と接触して貰えればこの着ぐるみを脱げる確率もぐっと上がるわ! よし、そうと決まれば……」』ソソクサ

エリボコ「それから暫くたって……」トタテテ

『エリカ「確か隊長はここら辺に走っていった筈だけど……あ、いた! あそこに倒れているのは間違いなくまほボコだわ! 隊長、隊長ぉ! 生きていますか!?」』

『エリカ「インカム越しに返事が無いわね。もう少し近寄って……その前に周りを見渡さないと……みほは……居ない……わよね……?」』グルー

『エリカ「隊長……? あの、生きてますか?」』ユサユサ

『まほ「う、うぅ……エ、エリカか……?」』

エリボコ「いい様だな、まほボコ! 地を這いつくばる貴様の姿を見ると清々するわ!」

『まほ「い、言い過ぎだろ……。それにしても酷い目にあった……ハンバーグを作るかのようにこねくりまわされたぞ」』

『エリカ「うちのエリボコがすみません! それでみほは何処へ向かいましたか!?」』

『まほ「わからん……私の身体を散々弄んだ後、何処かへ行ったようだ。お陰で私の身体は成型前のハンバーグみたいにボロボロだ」』

『エリカ「そうですか……ではみほに見付かる前に、小梅の所へ行きましょう? そこでこの着ぐるみとはおさらばですよ!」』

『まほ「そうだな……それがいい……な……」』

まほボコ「……だが、お前の後ろにみほが立っているぞ!」

みほ「………………とーる」スッ
46 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 01:58:26.62 ID:AXmJ8DO/0
『エリカ「えっ!? きっきき緊急回避ぃっ!」』ゴロン

みほ「はんまぁーーっっ!」ブオン ゴスゥ

『まほ「うっごぉーー! エ、エリカぁ! 避けるなぁ!」』

『エリカ「避けるに決まってんでしょ! みほが来ているならさっさと教えてくださいよぉ! まほボコが教えてくれなかったら私はペシャンコでしたよ!」』

『まほ「音もなく近付いてきたんだ! わからなかったんだから仕方無いだろう! 私はもろに直撃を受けたんだぞ! こんなに叩かれていい加減ハンバーグになってしまいそうだ!」』

『エリカ「さっきから私の記憶に隊長とハンバーグを関連付けないでくださいよ! 食べれなくなっちゃうでしょ! というか隊長、滅茶滅茶元気じゃないですか!」』

『まほ「あんなん食らったら誰でも跳ね起きるわ!」』

みほ「エリボコはまほボコが心配で戻って来たんだね! 偉いよぉ!」

エリボコ「わたし……これでも仲間は見捨てない主義なの!」

『まほ「さっき私を見捨てただろう! 出鱈目抜かすな!」』

『エリカ「あれは隊長が先に裏切ったんでしょ!」』

みほ「エリボコ……仲間思いだよぉ! でも、あの場所で待っててって言ったのに……私との約束……破ったよね?」ニコッ

『エリカ「ひぇ! ややや破ってないです! だからバスケットボールだけは……何卒ご勘弁を……」』

エリボコ「隊長が……隊長がみほさんとの約束を破ってでも助けに来いって言ったわ! わたしはあの場所で待っていたかったけど……隊長の言うことは絶対なの!」グッ

『まほ「こっちに罪を擦り付けるな! お前達は本当に酷い奴等だな!」』

みほ「ううん、私……余り怒ってないよ。だってエリボコがまほボコを助けに来てくれて嬉しかったもん! エリボコは優しいね……」ギュッ

『エリカ「あっはぁー! ぎゅってされちゃったぁ……! みほも怒ってないみたいだし、これって私は安全圏って事じゃないですか?」』ギュッ

『まほ「みほも余り……って言ってるだろ。エリカ、みほのそれはハグじゃなくてグラップじゃないのか? それだけみほに身体をがっしり捕まれて、お前はそこから逃げられるのか? 私には逃げ道が塞がれただけに見えるがな」』

『エリカ「あっはは……そんなまさか。まさか……まさかぁ! ちょ、う、動けない……!? みほ? みほぉ!? はな、離してぇ!」』ジタバタ

みほ「エリボコぉ……昔ね、私も仲間を助けに行った事があったんだぁ。今でもね、思い出すの。仲間がね、敵車輌の砲撃で車輌ごと川に落ちちゃって……」ギュウウ

『エリカ「みほ……それは……」』
47 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 01:59:05.04 ID:AXmJ8DO/0
みほ「試合の途中だったけど、仲間を助けたくて……それでね、結局その助けようとした私の所為で試合は負けちゃって……色んな人に怒られたなぁ。大会十連覇の掛かった大切な試合でって……助けた人達にも言われたりしたの。私達の所為で負けるなら、助けて欲しくなかったって……」ギュウウ

みほ「悲しかったなぁ、悔しかったなぁ。あの時私が助けた人達も戦車道を辞めたりしちゃって……それから少しして、結局私も戦車道を辞めちゃったんだけどね……」ギュウウ

みほ「あの時、あの場所にいたのが私じゃなかったら、皆はどうしたのかな? 落ちていった仲間を助けた? それとも試合の為に皆を見捨てたのかな? ずーっと、ずーっと考えているの」ギュウウ

みほ「もしエリカさんが私の立場にいたのなら助けに行ったのかな? お姉ちゃんならもっと上手くやれたのかなぁ? あの時助けた人達が逆の立場なら……! 私は仲間を助けた事は後悔してない、でも……どうしてあの時、あの場所、あの立場にいたのが私だったのかなぁ?」ギュウウ

みほ「神様がいるのなら……意地悪だよ……」ギュウウ

『エリカ「……みほ……聞いて?」』ギュッ

みほ「……?」キョトン

『エリカ「最初は、あの事を私も怒ったわね。あなたにも辛く当たったわ、ごめんなさい。でも、あなたが黒森峰を去ってから、私もずっと考えていたわ。もしあの時、私があの場所にいたらって……」』ギュウウ

『エリカ「考えても、考えても答えは出せなかった。大会十連覇を掛けた試合で、仲間が目の前を落ちていった時、私ならどうしただろうって。でもあなたは実際にその立場で仲間を助けに行ったわ、それがどういう結果を招くかも知っていたのに」』ギュウウ

『エリカ「みほ……私はあなたを尊敬する。あの時、あなたはきっと選んだのね、それが多くに相反する道でも、あなたは自分で決めたんだわ。そして、それを私達に証明してみせた」』ギュウウ

『エリカ「だから、あの時のあなたを……躊躇無く仲間を助ける選択をした西住みほを誇って欲しい。今なら分かるわ、あなたの……戦車道、あなた自身の道が……」』ギュウウ

みほ「…………?」キョトン

『まほ「完全防音だからみほには聞こえてないぞ」』

『エリカ「え!? あ、あぁぁーーっっ! そうだったぁ!」』
48 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 01:59:34.04 ID:AXmJ8DO/0
エリボコ「……最後はド派手に頼むわ!」グッ

みほ「……うん! はぁぁぁーーーーっっっ! いくよ……でっどりぃぃーー……れいぶっ!」スパン

『エリカ「エリボコのバカぁ! ってあれ? 何とも無いわね……」』ビリビリ

『まほ「ちょっと待て、なんか身体が動かなくないか?」』ビリビリ

『エリカ「えっ? な、なんか……しび……痺れてます!」』ビリビリ

『まほ「お、おい! これまさか私も巻き込まれてないか!? な、ふざけ」』ビリビリ

エリボコ「まほボコぉ……貴様の魂も一緒に連れて行く……っ!」キリッ

まほボコ「色即是空、空即是色……うつし世もまた泡沫の夢よ……」キリッ

みほ「爆ぅぅ……散ッッ!!」ピカッ

『エリカ「なんか熱……きゃあぁぁぁぁーーーーッッ!」』チュドーン

『まほ「に、二回目ぇぇぇぇーーーーっっ!?」』チュドーン

………………………………

……………………

…………
49 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 02:00:12.71 ID:AXmJ8DO/0
ーーー黒森峰 病室 大部屋ーーー

まほ「……ふぅ。どうだ? 皆無事か?」チラッ

エリカ「無事だったらここに居ないと思うんですけど、隊長も私達も」フン

優花里「いやーそれにしても皆さん派手にやられましたねぇ! でも三人とも検査入院で済んで良かったですよぉ!」ニコニコ

まほ「特殊カーボン様々だな。はぁ……酷い目にあったもんだ……」ハァ

エリカ「私自身が花火になる体験したのなんて初めてでしたよ。これ、一体全体誰の所為でしょうね?」チラッ

優花里「上空のレスキューヘリから見えてましたけど、お二人とも打ち上げ花火みたいでしたもんね! 凄く綺麗でしたよ!」

エリカ「その綺麗でしたって言葉にここまで残念な気持ちなのは初めてだわ。全くもう……隊長があんな事言うから……!」

まほ「いやいや私なんて二回もみほにやられたんだぞ! ドリブルもされたし、花火もされた! それで全責任を被せるのはちょっと酷くないか?」ハァ

エリカ「でも事の起こりも企画も隊長が始めたんじゃないですかぁ……本当に死ぬかと思ったんですから……」

まほ「それはそうだが……途中までは良かったじゃないか、秋山さんはそうは思わないか?」チラッ

優花里「まぁまぁ皆さん落ち着いてくださいよぉ。西住殿にも言い分はありましたし、今回の図式は西住流の家元が隊長にお灸を据えようとした結果みたいなもののようですから……幸い大きな怪我等もありませんでしたし、良い思い出にしておきましょうよ!」ニコニコ

エリカ「まぁ……膝枕辺りまでは……最高だったわね! みほもあんなに謝っていたし……」
50 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 02:00:44.08 ID:AXmJ8DO/0
ーーー回想ーーー

みほ「ごめんなさい、ごめんなさい! まさかあれが着ぐるみだったなんて!」ペコペコ

麻子「ボコ、身体は痛くないか? 何処か擦ろうか?」

優花里「冷泉殿……秋山です、私は秋山ですよ。西住殿もそんなに謝らなくても大丈夫でありますよ! こうして皆無事でしたし! ね、皆さん!」チラッ

まほ「あぁ、まぁ花火みたいに爆発したときは吃驚したが、着ぐるみのお陰で怪我も無かったしな。みほも余り気にするな」ウンウン

みほ「……前日にお母さんと電話で話したときに、ボコのロボットを黒森峰に送ったって聞いて……お母さんにボコのロボットは固く作ってあるから、たまには道着でも着て身体を動かしなさいって言われて……」ペコペコ

まほ「ということはお母様はみほがどれぐらい強いか知っていたいう事か?」

みほ「え? う、うん。私の西住流はお母さんに習ったから。お姉ちゃんは習わなかったの?」

まほ「私は全然知らなかったな、あんな西住流は初めて聞いたよ……全く、全部お母様の所為だな……」

麻子「秋ボコさん……身体を拭いてあげようか? それとも何か飲むか?」

優花里「山です、秋山。冷泉殿、ボコが混ざってますよ。そんなに心配せずとも大丈夫です! 丈夫な身体だけが私の取り柄みたいなものですから!」ニコッ

麻子「そうだな、何度やられても立ち上がるのが秋山ボコさんの売りだからな」

優花里「それはボコの売りでしょ。冷泉殿、大丈夫ですか? 逆にそちらが心配です……」

沙織「うん、麻子……大丈夫……?」

麻子「失礼な。私は大丈夫だ、むしろこれからが楽しみで生き生きしてるぐらいだ」フン

華「まぁまぁ、その辺にしておきましょう。それで、皆さんは直ぐに退院出来るのですか?」

まほ「あぁ、簡単な検査だけして異常が無ければ直ぐ帰るよ。秋山さんは私達が責任を持って家に送っていくからそちらの心配もいらない。皆には心配かけたな……すまなかった」ペコリ

みほ「そんな! お姉ちゃんは悪くないよ! 私が勘違いして盛り上がっちゃったのが悪かったんだよ……!」ペコペコ
51 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 02:01:13.17 ID:AXmJ8DO/0
エリカ「みほ……ちょっとこっちに来て……?」

みほ「え!? う、うん……」オドオド

エリカ「ふん!」デコピーン

みほ「あんっ!」ビクン

エリカ「そうやっていつまでもうじうじすんじゃないわよ! 今回の事も、過去の事もとうに過ぎた事だわ! もっと前を向いてしゃきっとしなさい! 次の大会で腑抜けたあんたらを見たらただじゃおかないんだから!」フンッ

みほ「あ、エリカさん……そっか、エリボコの中に居たんだもんね……うん! 次の試合でも、私達は負けないよ!」ニコッ

沙織「わーエリデレー」

華「なるほど、これがエリデレ……興味深いものです……」

まほ「ははは、可愛いものだろう? まぁこれはエリデレベル3と言ったところか、まだまだ上がるぞ!」

エリカ「あーうっさいうっさい! もうすぐ検査が始まるからあんたらは帰りなさい!」プンプン

沙織「はーい、じゃあ皆……行こっか?」

華「えぇ、皆さんお大事になさってくださいね」

みほ「うん……また、また黒森峰に遊びに来るね!」ニコッ

エリカ「ま、暇だったら付き合ってあげるわよ」フン

沙織「あの、これは何レベルですか?」チラッ

まほ「2レベルだな、エリデレベル2」

エリカ「もう、隊長っ!」ガオッ

麻子「秋山ボコ優花里さん、また後で連絡するから……」チラッ

優花里「ははは……検査が終わったら皆さんにお知らせするので……」

まほ「うむ、では皆も気を付けて帰ってくれ。見送りに行けなくてすまないな」

みほ「ううん、大丈夫だよ! それじゃ、私達は行くね!」
52 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 02:02:05.81 ID:AXmJ8DO/0
…………回想終わり…………

エリカ「いや、思い出してみると……秋山、あんた冷泉さんに狙われてない?」

優花里「うぅ……言わないでください……これからの事を考えるとちょっと憂鬱なんですから……」

まほ「秋山さんを執拗なまでにボコ呼びしてたな。まぁいいんじゃないか? どちらにせよボコの着ぐるみは黒森峰か西住の本家で保管するだろうし、ボコになれる機会もそうそう無いだろう。ボコ呼びもそのうち収まるさ」

優花里「そうだと良いんですけど……でも、誰かと仲良くなるのはやっぱり嬉しいですね! こうして皆さんとお喋り出来るのも嬉しく思います!」ニコニコ

まほ「そうだな、一度仲間として手を組んだのなら、その手を離そうとしない限りずっと仲間だ! 何かあったらこの黒森峰の隊長に何時でも相談するがいい!」

優花里「た、隊長ぅ……か、感涙でありますぅ!」ジーン

エリカ「ま、助けて欲しければ呼べばいいわ。どうしても暇なら行ってあげるから、暇だったらね」ツーン

優花里「逸見殿……そのお気持ちもありがたく受け取っておきます!」ジーン トントン

小梅「……失礼します。皆さん御体の方は大丈夫ですか? 検査結果は良好とされましたので、帰宅許可も取り付けましたが」

まほ「そうか、小梅に手続きなどを全部投げてしまって悪かったな。助かったよ、ありがとう」ペコリ

小梅「いえ、我々はチームですから……当然です!」サッ

まほ「優秀な後輩を持つと、何事でも頼ってしまってどうもいかんな……」

小梅「いえいえそんな、私など……あ、そうそう……ボコの着ぐるみは西住流の方が回収して行ったそうです。隊長は何かご存じですか?」

まほ「ん? お母様には今日使うとしか連絡していないが……使い終わったのを見計らって回収をかけたのかもしれないな。何しろあれだけ高性能な着ぐるみだし、回収もやむ無しだろう。知らせてくれてありがとう」トントン

しほ「失礼するわ」タンッ

まほ「お、お母様……! 何故ここに……?」ビクッ

エリカ「い、家元……お疲れさまです!」ビシッ

小梅「お、お疲れさまです!」ビシッ

優花里「はわ、はわわ……お、おおおつかれしゃまです!」ビクン
53 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 02:02:39.93 ID:AXmJ8DO/0
しほ「えぇ、お疲れさま。皆も楽にしてくれて結構です、特にみほに打たれた三人は疲労も溜まっているだろうし……」ニヤッ

まほ「くっ、みほを迎えたこのボコフェスで何が起こるかまできっちりお見通しだったようですね。高性能で頑丈な着ぐるみのお陰で我々も無事ですみましたが……」

しほ「それは重畳、皆に怪我が無くて何よりです。ですが、まほには少し刺激が足りなかったようですね……? その反抗的な目が、そう物語っています」チラッ

まほ「ふっふふ……お母様にはそう見えますか? それなら私の溜飲も少しは下がるというもの……」

しほ「まほ……私は、この母は未だに怒っております……」

しほ「私を、この母をくちょばばあと呼んだことを! 未だに腸が煮え繰り返る思いで怒っております!」グワッ

まほ「まだそんな事を怒っているのですか……もうとうに過ぎた事ではないですか……!」

しほ「薹? 今あなたは薹が立ったと言いましたか? はぁぁーーこれほんと暖まるわぁ!」グイッ

まほ「言ってません、落ち着いてください!」

しほ「いいえ、落ち着きません! まほ、よくお聞きなさい。私は、この母は年頃の娘を二人持つ身でありながらご近所さんではまだまだ若奥様で通ると評判なのです! それをあなたはく、くちょばばあと言い放ったのですよ!」ギリギリ

しほ「言っておきますが、私はグラビア等という軟派な事は致しません! ですがそれに応じていつでも出れるプロポーションを保っているのです! 大体私はある界隈では未だに不動の人気を誇っているのです! 聞いているのですか!?」ギリギリ

まほ「聞いています、聞いていますから落ち着いてください!」

しほ「まだまだまだまだ落ち着けません! まほ、私にくちょばばあと言い放った時のあなたの格好を覚えていますね? 若さを惜しげもなく拡げて……確かにあなたにははち切れんばかりの若さが伺えました! ですがとある筋での人気は私の方が圧倒的に上です! あなた方姉妹二人を合わせた人気より上です! 熟れていようが人気のある方が圧倒的に勝者なのです! ですから」ギリギリ

まほ「もうこれ更年期しょ」

しほ「ふんぬぅぅぅーーーーッッッ!!!」ボッスゥ

まほ「えっぐぅぅぅっっ!」メリメリ

優花里「ひ、ひぇぇぇーーーー……」ガクガク

エリカ「あわわわわ……」ガクガク

小梅「は、はぇぇぇ……」ブルブル

しほ「…………貴方達は何も見ていない、いいわね?」クルッ

優花里、小梅、エリカ「はいぃ!」

まほ「わ、分かりましたから……も、もう帰ってください……」プルプル
54 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 02:03:35.54 ID:AXmJ8DO/0
しほ「ふん! とりあえずくちょばばあの件は置いておきます!」

まほ(このネタを一生引っ張るつもりじゃないだろうな……)ハァ

しほ「それで、本日はボコの着ぐるみを見に来たのですが着ぐるみは何処にあるのですか? 大層良い作りになっているそうで私も少し楽しみにしておりました。まほが早急に欲しいと言うので、出来上がり次第此方に送らせた都合で、私はまだ完成品を見ていないのです」チラッ

まほ「えっ? 今なんと……?」ビクッ

しほ「む? ですからボコの着ぐるみは何処です? みほが喜ぶように色々趣向を凝らした着ぐるみになっているのでしょう?」

小梅「……着ぐるみなら、少し前に西住流の方達が回収に来たそうですが……?」

しほ「私はそのような指示を出した覚えはありません。回収に来た方達は本当に西住流の関係者でしたか?」チラッ

まほ「おいおいおい、これってまさか……!」

エリカ「悪夢、だわ……」ブルッ

優花里「どどど、どういう事ですかぁ!」ビクッ

まほ「これは……最悪の展開だ……このタイミングで着ぐるみを回収に来る人達なんて……おそらく……」ボーゼン

しほ「むぅ?」キョトン
55 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 02:04:16.49 ID:AXmJ8DO/0
ーーー某所ーーー

麻子「やったな、西住さん!」テクテク

みほ「うん! 麻子さんの言う通りだったよぉ!」テクテク

麻子「ふふっ西住さんの協力が有ってこそだ。だけどこれで全部回収出来たぞ!」テクテク

みほ「はうぅぅ、全部可愛いよぉ! 私は特にこのエリボコがお気に入りなんだぁ!」ニコニコ

エリボコ「うふふ、まぁ当然よね!」ニコッ

麻子「私は当然このボコだ! なぁボコ? ボコも受け入れてくれるよな?」ニコニコ

ボコ「当然だぜ! おいら、ボコだぜ?」ドヤァ

麻子「うん、うん! ボコぉ……また会えてよかった……」グスッ

まほボコ「私もいるぞ! 私、ボコだぞ!」ビシッ

みほ「うんうん! 喧嘩しちゃダメだよ? 皆仲良く、ボコなんだからね?」ニコッ

みほ「でも、このままじゃ足りないよね……? だってこれは着ぐるみだもん、中の人がーー」

麻子「西住さんっ!」カッ

みほ「……ごめんね、間違えちゃったね」テヘヘ

みほ「ボコに中の人なんて居ないもんね! でもーー」

みほ「このボコ達には中身が居る、よね?」ニコリ
麻子「このボコ達には中身が要る、よな?」ニコリ

みほ「うふ、うふふふふふ…………」ケラケラケラケラ
麻子「あは、あははははは…………」ケラケラケラケラ
56 : ◆DLwRpsYLYI [sage]:2019/06/20(木) 02:07:35.39 ID:AXmJ8DO/0
秋山優花里「ボコ人間?」
へ続きます
これでガルパン物のSSは4作目になります。
みほに咎首晒しをさせたいだけでこうなりました、ありがとうございました。
HTML依頼を出してきます。
57 : ◆DLwRpsYLYI :2019/06/20(木) 02:22:21.56 ID://3yZTmTO
『優花里「たたた倒れようとおごぉ! してるんですけど身体が倒れてくれませぇん! 助けてぇ!」』

ボコ「おっ! やっべ! これやっべ! ちょ、マジおいらやっべ!」ボスボスボスボス

みほ「右中段回し蹴り、左上段後ろ回し蹴り、左中段猿臂、右下段熊手、上段……」ガスガスガスガス

『エリカ「ちょっとこれ本当に危ないんじゃない!? と、止めなきゃ……!」』

麻子「や、やめろぉーーーっ! ボコを叩くなぁーーっ!」トテテテ

華「麻子さん、迂闊に近付いてはいけませんっ!」バッ

>>38>>39の間にこれが入ります、書き込みミスです。
すみませんでした。
58 : ◆DLwRpsYLYI :2019/06/20(木) 02:24:03.99 ID://3yZTmTO
書き込みミスしてなかった……ごめんなさい。
上のレスは忘れてください。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/20(木) 04:44:55.61 ID:cXY3hrM5o
西住流つよい
はなさおはイイゾ
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/06/20(木) 23:27:19.80 ID:xOxfeOOTo
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