少女「あなた、死神?」男「あぁ」

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1 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/02(火) 12:48:34.49 ID:n/YsVfkFO
SS2作目です。

今回、書き溜めをしていないため、更新が遅くなると思います。

今回も、とある歌をテーマに書かせてもらっています。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1562039314
2 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/02(火) 12:50:45.15 ID:n/YsVfkFO



王国で一番大きなその町の、一番大きなお屋敷には、それは偉い伯爵様が住んでおりました。
伯爵様は何でも持っています。
富、権力、武力、土地……。
しかし、そんな伯爵様はこれまでで一番大きな悩みに直面します。
それは、齢14になる自らの愛娘。
つい先日までいつも通り過ごしていたはずの彼女が、
──突然倒れてしまったのです。


3 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/02(火) 12:53:18.41 ID:n/YsVfkFO
ーーー王国の市場ーーー

ガヤガヤ



男「………」テクテク



「はいはい!甘くておいしい焼き菓子はいらんかねー!」

「ねぇ母さん、あれ食べたい!」

「えー?そんなこと言って、この前も夕食残してたでしょ?ダメです」



男「………」テクテク



「あぁ、すみません、あなた行商人の方ですよね?」

「えぇそうですが」

「隣町まで行くことがありましたら、これを町娘という子のところまで届けて欲しいのです。勿論お代は弾みます」ジャラ

「……恋文ですかな?いえ、野暮なことは聞きません。分かりました、確かに届けておきましょう」



男「………」テクテク



男「………」テクテク



ドンッ



「…ってぇな、おいてめぇ、どこ見て歩いてやがる」

男「………」

「何とか言ったらどうなんだ?えぇ!?」ムナグラツカミ

男「………」ギロ

「っ…!」

男「………」

「…な、なんだてめぇ…気持ち悪いやつだな……」

パッ

「チッ、二度と俺の前に現れんじゃねぇぞ」スタスタ...

男「………」

男「………」テクテク


4 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/02(火) 12:54:30.64 ID:n/YsVfkFO



ヒソヒソ



「……ねぇ聞きました?先日の……」

「えぇ、聞きましたわ。伯爵様の娘さんのことですよね?」

「あら、ではあの噂は本当でしたのね」

「──娘さんが倒れたっていう……」



男「………」ピタ

男「………」



「うわっ!ちょっ!……危ない危ない。ねぇそこのあんさんさ。こんな往来の真ん中で急に立ち止まらないでくれよな?頼むよ」



男「………」

男(……あっち、か)




5 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/02(火) 12:56:08.13 ID:n/YsVfkFO

ーーー伯爵邸 娘の部屋ーーー

医者「むぅ……」

少女「………」

伯爵「………」

伯爵夫人(以下、夫人)「………」

親族・従者たち「「「………」」」

伯爵「……それで、どうなんですか、先生」

医者「………」

伯爵「……先生?」

医者「……一つお聞きしたいことがございます」

伯爵「なんでしょう?」

医者「娘様が倒れられたのは、昨日でお間違いないですね?」

伯爵「えぇ、そう聞いています。…そうであったな?教育係?」

教育係「は、はい!ピアノのお時間でしたので、部屋を移動なさろうとしたときに突然……」

医者「そうですか……」

夫人「……そ、それがどうかしたのでしょうか?娘の──少女の容態と何か関係があるのですか!?」

伯爵「落ち着きなさいっ…!」

医者「いえ、そうですね……伯爵様、奥方様。これより先は、お二方のみにお伝えする方がよろしいかと……」

伯爵「……そう、ですか」

夫人「あなた……」

伯爵「……分かりました」

伯爵「皆の者、私たちは別室へ行く。お前たちはここで待って──」


6 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/02(火) 12:57:09.48 ID:n/YsVfkFO





少女「──ここで言って」





全員「!!」

伯爵「………少女?」

少女「私の身体のことなんだから、私が一番よく分かってる」

少女「ね、答え合わせさせてよ、先生」

医者「な、なにを……」

夫人「少女!何を言っているの!これはお遊戯じゃないのよ!お医者様はあなたの身を案じておっしゃっているの!わがままも大概になさい!」

少女「………」

夫人「あなたからも言ってやって下さいな!」

伯爵「……いや、そうだな」

伯爵「先生、申し訳ありませんが、娘たっての希望です。この部屋でお願いします」

夫人「あなた!?」

医者「ですが……構わないのですか?」

伯爵「はい」

伯爵「………」ジッ...

少女「………」

医者「……分かりました。お話し致します」


7 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/02(火) 12:59:05.02 ID:n/YsVfkFO


医者「まず率直に申し上げてしまいますと、娘様の病状はかなり深刻です。加えてこの病、一度罹ると現在の医学では完治が難しいと言われている奇病です。罹患率は極めて低く、今のこの王国でも二人といないかと。」

ザワッ

医者「しかし、最も信じがたいのは──ここまで病が進行しているのに、どなたにも気付かれなかった点です」

伯爵「なんだと?」

医者「この病は、進行するに伴い、激痛に見舞われるのです。それも一度だけではありません。定期的に、です」

伯爵「バカな……そんな素振りなど……誰ぞ、娘の様子がおかしいのに気付いた者はおらんのか!?」

「「「………」」」

伯爵「……先生、それは真実なのですか?」

医者「伯爵様、お疑いになる気持ちも分かります。ですが、一人だけ、間違いなく変化に気付いていたはずの方がおられます」

医者「……そうですよね、娘様」

少女「………」

伯爵「少女……まさかお前……」

少女「……強く生きろ」

少女「そう言ったのは、お父様でしたよね」

伯爵「っ!」

夫人「だ、だからって、今までずっと痛みに耐えてきたというの…?」

少女「………」

少女「先生、もう前置きはいいの。私はこれからどうなるのか、教えてちょうだい」

医者「………」

医者「……先ほど申し上げた通り、娘様の病状は深刻です。正直、私でもなす術がございません」

夫人「そんな……」

伯爵「国一番と言われる、あなたの腕をもってしても、ですか」

医者「はい……そして、ここからはどうか、心を落ち着けてお聞きください」


8 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/02(火) 13:00:14.09 ID:n/YsVfkFO


医者「──長くて、後1ヵ月。それが娘様に残されたお時間です」

伯爵「!!」

「1ヵ月…!?」

「なんということ……」

夫人「あ……あぁ……」ヘナヘナ

「奥様!」

「しっかりしてくださいまし!」

ザワザワ





少女「じゃあ殺して」





シーン...

伯爵「な……お前、何を……」

少女「1ヵ月?その間まだ私に苦しめって言うの?」

医者「しかし、その苦痛を和らげる薬を処方すれば痛みからは──」

少女「いらない。そうまでして受ける生に何の意味があるの?」

少女「ねぇお父様、私はこんなに弱い人間になってしまったわ。お強いお父様の手でなら、容易く終わらせることが出来るでしょう?」

伯爵「バカなことを言うんじゃない」

少女「お母様。私が居なくなればあなたの手を煩わせるわがまま娘は消える。それは素晴らしい未来でなくて?」

夫人「少…女……」

少女「……あなたたちも!今すぐ私を殺せば、面倒なお守りから解放されるわよ!どう?とっても魅力的でしょう?」

親族・従者たち「「「………」」」

伯爵「少女……落ち着いて──」

少女「……出てって」

伯爵「少女?」

少女「私を殺してくれないのなら、この部屋から出てって!全員!今すぐ!!」




9 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/02(火) 13:01:12.60 ID:n/YsVfkFO

ーーーーーーー

伯爵「本日はこんな遠いところまで足を運んで頂いてありがとうございました」

医者「いえ、とんでもございません。私こそお力になれず申し訳ない……。本当であれば、娘様には今すぐにでも病院に移って頂いた方がよろしいのですが……」

伯爵「あの子のことです。きっとそれも拒んでしまうでしょう」

夫人「………」

医者「そうですか……ではせめて鎮痛薬だけでもお出ししておきましょう」ガサゴソ

伯爵「有り難い配慮です。しかし、お医者様というのは何でも持っていらっしゃるのですな。この場で鎮痛薬など……この事態を見通しておいでで?」

医者「備えあれば憂いなし、というやつです。今日はこれにてお暇させて頂きますが、何かございましたらいつでもご連絡ください。すぐに駆け付けましょう。それでは」



ガチャ バタン


10 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/02(火) 13:02:32.51 ID:n/YsVfkFO


伯爵「………ふぅ………」

夫人「あぁ……少女……1ヶ月、あと1ヶ月ですって……あなた…!」ポロポロ

伯爵「うむ……」ギュ

夫人「なぜ?どうしてあの子なの?私が、悪かったのかしら……あの子に愛を注いであげられなかった、私が!だから神がお怒りになったのよ!」

伯爵「……大丈夫、君の愛はきっとあの子に伝わってる」

夫人「だったらどうして──!」

伯爵「しっかりするんだ!あと1ヶ月……逆に考えれば、まだ1ヶ月ある。だが、我々が取り乱しているばかりではそんな時間などすぐに過ぎ去ってしまう。……残った時間、あの子に出来る限りのことをしてやろう。一生分の愛を与えようじゃないか」

夫人「うぅ……ぅ………」

伯爵「………」ナデナデ



ーーーーー

少女「──じゃあ殺して」

ーーーーー



伯爵(少女………)

伯爵(私たちは、どこで間違えてしまったのだろうな……)




11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2019/07/02(火) 17:46:01.05 ID:Izz3BLmbO
どうせあと少しで亡くなるし本人も死を望んでるから少女の太ももにナイフで切れ目作ってそこに俺のチ○ポいれて犯したいな
12 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/03(水) 00:32:50.94 ID:Z7qyM1pt0

ーーー伯爵邸 娘の部屋ーーー

少女「………」

少女「………」

少女(……今更、なんなの)

少女(これまで私に見向きもしなかった癖に、こんな時だけ心配面?)

少女(都合が良過ぎるのよ、何もかも……)

少女「はぁ……私って何のために生きてきたんだろう」

男「………」

少女「こんなお屋敷なんて望んでなかった。こんな広い部屋、ベッド、高い料理なんて……私は、人並みで良かったのに……」

男「………」

少女「人生って案外つまらないのね──っ!」

男「………」

少女「………誰?」

男「………」

少女(全身黒いフード……)

少女「誰も入っていいなんて言ってないけど……いえ、そもそも何者?」

男「………」

少女「ここがどこだか分かって侵入したの?……人呼ぶわよ」

男「………」

少女「……もう!なんなのよ!聞こえてるんでしょ!答えなさいよ!」

男「………」


13 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/03(水) 00:34:48.38 ID:Z7qyM1pt0


少女「あのね、私あなたの相手してられるほど暇じゃ──」

少女(ん、待って……あの格好……)

男「………」

少女(……やっぱりそう、昔本で見た通りの……)

少女「……ねぇ」

男「………」





少女「あなた、死神?」





男「………」

少女「………」ジッ...

男「………あぁ」

少女「!!」

少女「やっぱり、そうなのね」

少女「だったらお願いがあるの」

男「………」

少女「──今すぐ私を殺して」


14 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/03(水) 00:37:12.55 ID:Z7qyM1pt0


男「………」

少女「ねぇ、早く」

男「………娘、生きたくはないのか?」

少女「バカな質問をしないで。殺してって言ってるのが分からないの?あなただって、私を殺すためにここに来たんでしょ?」

少女「さぁ早く、殺してよ!」

男「………」

男「……生憎だが、俺は生者を殺さない。刈り取られた命を導くだけ」

少女「何を言っているの?あなた死神なんでしょう?死を司る神さまなんでしょう?こんなちっぽけな命を終わらせるなんてわけないわよね?」

男「………」

少女「私の言うことが聞けないの!?」

男「………」

少女「……」ギリ...

少女「……死神さまって融通が利かないのね!」バンッ!

少女「」ハァハァ...

男「………」



「お嬢様!何やら大きな音がされたようですが!ご無事ですか!?」



少女「なんでもないから!入ってこないで!」



「わ、分かりました……」




15 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/03(水) 00:41:31.86 ID:Z7qyM1pt0


少女「………」

少女「……なら、何をしに来たのよ」

少女「哀れな私を笑いに来たの?神さまともあろうお方が」

少女「それとも、怖がらせに来たのかしら。悪戯好きの死神、いつか本で読んだことがあるわ」

男「………」

少女「……でもそれじゃダメね」

少女「ね、こっちに来て」

男「……?」

少女「ほら早く」

男「………」

男「………」スッ...

少女「………」

男「………」

少女「………」ソーッ...



バッ!(フードを払う)




16 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/03(水) 00:44:40.20 ID:Z7qyM1pt0


男「…!」

少女「あら……」

男「………何をする」

少女「意外ね。あなたどう見ても普通の人間にしか見えないわ」

男「………」ジロッ

少女「……その目つきを除いて、だけど」

男「……この姿に意味はない。人の器を模しているだけだ」

少女「そう……でも変ね」

男「何がだ?」

少女「あなた、死神なのよね?」

男「先に答えた通りだ」

少女「ならどうして、鎌を持っていないの?」

男「………」

少女「死神は、その手に持つ巨大な鎌で人の命を刈り取り、終焉をもたらす者……そう教わったのだけれど」

男「……間違いではない」

少女「?」

男「確かに、生者の命を刈るのは鎌の役目」

男「そして言ったはずだ。私の役目は、命を導くことであると」

少女「……じゃあ、もうすぐ私の元にも鎌がやってくるのかしら?」

男「……そうだな」


17 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/03(水) 00:46:31.06 ID:Z7qyM1pt0


少女「ふーん……」

男「……怖くはないのか?」

少女「別に。残念ね、もう少しゾッとするお話が聞けるかと期待してたのに」

男「………」

少女「けど、それなら尚のこと気になるわ。なぜあなたはここへ来たの?……私はまもなく死ぬってこと?」

男「……いや」

少女「なら、どうして?」

男「………」

男「……一つ聞きたい」

少女「質問を質問で返すのは失礼だって、ご存知ない?」

男「………」

少女「……で、なに?」

男「人間の暮らしは楽しいか?」

少女「楽しいかですって?……死神さまは冗談にも長けているのね。今の私を見て楽しいと思えるのなら、それはそれは頭がお花畑な幸せ者ね」

男「………」


18 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/03(水) 00:51:04.18 ID:Z7qyM1pt0


少女「あなたの疑問には答えたわよ。今度はあなたが私の疑問に答える番」

男「……ただの暇つぶしだ」

少女「……え?」

男「退屈なんだ、俺の仕事は」

少女「……時間を持て余していたから来たってこと?」

男「そうだ」

少女「最初からここに来ようと決めてたわけじゃないの?」

男「偶々一番近い死のにおいが、ここだった」

少女「………」

男「………」

少女「……はっ!暇つぶしに油を売ってただけなの。時間があり過ぎるなんて、贅沢な悩みね」

少女「死神さまの道楽ってわけ。随分いいご身分ですこと」

男「………」

少女「それで、貴重な暇をつぶしたこの時間は死神さまにとって楽しいお時間になりましたか??」

男「………」

少女「相手になってあげた私に、感想の一言くらい聞かせなさいよ」

男「……そうだな、君に対する印象くらいなら」

少女「へぇ?なにかしら?」


19 : ◆IiUYuFa/Io [saga]:2019/07/03(水) 00:53:56.29 ID:Z7qyM1pt0


男「………」

男「よく喋る」

少女「なっ!」

男「すぐに怒る」

少女「……」ワナワナ

男「………」

少女「……言うに事欠いて、なんて失礼な神さまなのかしらね……」

少女「第一ね、好きで怒ってるわけがないでしょう。そうさせる原因が、私の目の前にあるからよ」

少女「それに、私がお喋りなわけじゃない。あなたがさっきからボソボソとまどろっこしく話してるから、そう見えるだけ」

少女「分かった?」

男「………」

少女「……もう用は済んだでしょ」

少女「疲れたから、出て行ってくれないかしら……」

男「………いや、まだだ」

少女「なに?もう放っておいて欲しいのだけど」

男「これが最後だ」

少女「………」

男「………」





男「……君の友となってやろう」




20 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/03(水) 00:58:29.39 ID:Z7qyM1pt0


少女「…………?」

少女「……何になるって?」

男「友。友人、友達という意味だ」

少女「知ってるわよそんなの」

少女「……なにそれ、死神の……契約?」

男「そんなものはない」

少女「これほど信用できない言葉もないわね……」

男「……怖いのか?」

少女「え?」

男「死を恐れぬ君が」

少女「……怖いものなんて、ない」

男「………」

少女「いいわ、その話乗ってあげる」

男「……!」

少女「その代わり!」ズイッ!

男「む……」

少女「あなた、明日もここに来なさい」

少女「いえ、明日だけじゃない。明後日も、その次の日も……」

少女「──私が死ぬその日まで、私の暇つぶしに付き合いなさい」

少女「それが条件よ」


21 : ◆YBa9bwlj/c [saga]:2019/07/03(水) 01:00:45.10 ID:Z7qyM1pt0


男「………」

少女「………」

男「……いいだろう」

少女「契約成立ってことね」

男「契約ではない」

少女「どうかしらね」

男「………」

少女「……とにかく、今日はもう帰ってちょうだい。役に立たない死神さまの代わりに、私は苦しまずに死ぬことのできる方法を探さないといけないから」

少女「さぁ、どこから入ってきたのか知らないけど、そこの窓からなら見つからずに出ていけるはずよ」

男「………」

男「……明日、また来る」



スッ...



少女「き、消えた……!」

少女「………」

少女「………」

少女(……死神の友達……)

少女(……ふっ、お父様が知ったらどんな顔をするのかしらね)

少女「……」ギリ...

少女(いえ……何を考えてるの私は。あんな人たちなんて……)

少女「………」

少女「……早く明日が来ないかしら」




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