【ミリマス】高坂海美「Connect U」

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1 : ◆xAfjqqyUPg :2019/08/10(土) 21:49:57.93 ID:xEwhaPwy0


・一人称の地の文アリ

・独自設定アリ



それでも良ければどうぞ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1565441397
2 : ◆xAfjqqyUPg :2019/08/10(土) 21:52:40.98 ID:xEwhaPwy0


 部屋の明かりを消すと、室内が真っ暗に――ならなかった。開いている窓から入ってくる星と月の明かりには、慣れてしまえば歩くのには困らない程度の光量があった。

 日付がかわり、それからいくらかが過ぎているくらいの時刻。親も既に寝静まっているだろう。私の家からは生活音は消えていた。学習机の上に置かれている時計の音と、わずかに吹いている風の音だけが聞こえる。周囲の住人もすっかり寝てしまっているみたいだった。

 自分の部屋のはずなのに、深夜だというだけですっかり慣れない空間になっちゃっていた。昔の人が「丑三つ時」って言って怖がっていたのも、今は分かる気がする。
3 : ◆xAfjqqyUPg :2019/08/10(土) 21:54:11.71 ID:xEwhaPwy0

 スマートフォンを手に取り、壁に寄りかかって座る。それから、スマートフォンの中に入っているなんちゃらカードを取り出し、機内モードにして、自分自身のケータイ番号に電話を掛けた。

 ただ一つの光源が、暗い部屋の中でとっても眩しい。眠たくてしょうがない今の私の脳と目を強く刺激した。

 はっきり言えば眠い。寝たほうがいいのも分かっている。それでも私は昨日ゆりりんから聞いた怪しいウワサを――「別の自分と繋がる電話」のウワサを試そうとしている。

 どうしてなのかは、今の私には分からない。

 もしかしたら、それを尋ねるために、私はウワサを試しているのかもしれない。
4 : ◆xAfjqqyUPg :2019/08/10(土) 21:56:32.08 ID:xEwhaPwy0



 私がそのウワサを聞いたのは、今日――もう日付をまたいでいるから、昨日のことって言ったほうが正しいのかな――私こと高坂海美の誕生日の前日、八月九日のこと。

 テレビ局での収録を終わらせて、さてこれから帰路に着くという時。たくさん動いてお腹を空かせていた私は、今日の晩御飯はなにかな〜って考えていた。そしたらゆりりんからお声掛けがあった。

「海美さん、これから予定とかってありますか?」

「ないよ!」

 即答だった。時間は二十時を回っていた。こんな時間よりも後に予定がある学生は、ほとんどいない。

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