【安価】ラーメン鎮守府

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95 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2019/09/22(日) 23:05:14.32 ID:iZ7Fk21UO
「あー……今それを言わなきゃダメでありますかね」

あきつ丸の目が珍しく泳いでいる。これは余程の弱みと見た。

「……男絡みか」

ビクッと彼女が反応した。まあ、そのぐらいだろうな。

うちのあきつ丸は豪傑扱いされてはいるが、男性に対する免疫はまるでない。
というより、普通に接している分には問題はないが、「恋愛対象と意識した瞬間」にフリーズするらしい。
元陸自の艦娘の一人でうちの恋バナ好き四天王の一角、蒼龍による情報だ。

「あはは……参ったでありますねぇ……。
ちょっと、うちの新人憲兵君の住所と家族構成と現状の恋愛状況について……」

「あー、山本のことか。ああいうのが好きなのか、お前」

色白の顔が一気に真っ赤になる。こんな側面あったんかよ。

山本は神奈川県警からの出向だ。童顔だが筋肉質の身体で、非情に素直だ。憲兵長にも可愛がられている。
奴を見る翔鶴の目がかなりアレだったわけだが……あきつ丸も同じ年下属性とは思わなかった。

「……でそのために響の権力を使ったと。てかそんなのを入手してどうするつもりだよ」

「そっ、それは……特定の交際者がいなければ、と、遠くから見守ろうと……」

「怖えーよ。夜道でお前の白い顔見たら幽霊か何かだと思うわ。
てか同僚をストーカー化する手助けをしようとしてるとか……どういう考えだよあの馬鹿」

※50以上で響登場
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/22(日) 23:07:27.95 ID:hWD+ypAmo
でろー
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/22(日) 23:07:28.79 ID:+rxYNdlWO
はい
98 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2019/09/23(月) 00:19:53.55 ID:b8FetRpuO
「愉しい以外に何かあるのかい」

後から急に声がした。あきつ丸は固まっている。

「ひ、響殿……何故ここに」

振り向くとスーツ姿の響が、いつも通りの無表情で立っていた。
普段と違い、こうしてみると年相応には……うん、見えない。

「お父様の手伝いだけど。私だって一応防衛省の人間なんだ、いても不思議ではないだろう」

「初耳だぞ」と言いかけたが俺はそれを飲み込んだ。こいつに常識を適用する方がおかしい。
そもそもが飛び級でプリンストンを卒業した天才児だ。大卒扱いで防衛省にいて、かつその事実を俺に隠すことなぞ造作もない。

俺は溜め息をついた。

「……本当にあきつ丸をからかうためか」

「そんなわけあるわけないじゃないか。親友を思うが故の行動だよ。
親友に恋人ができれば、それはそれは嬉しいことじゃないか」

白々しいな。というか、最初の発言と既に矛盾しているわけだが。

「はぁ……まあいいわ。俺は疲れた。とりあえず申請はちゃんと通してくれ、飯食って帰るわ」

「……せっかくですから、自分もご一緒してよろしいでありますか?昼休みですし」

「私も行こう。腹が大分すいた」

時計を見るともうこんな時間だ。断る理由もない、か。
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