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【戦艦少女R】赤城「RSRに行きたいんです!」アラスカ「え?」【RSR】
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:33:06.56 ID:scSzffjT0
アラスカ「あー、今日もレベリング終わりぃーしんどー……」
アラスカ「今まで放置されてたと思ったら急にレベリングやるなんて言い出して、しかもずっと出撃しっぱなしなんて……」
アラスカ「ま、つまんない訓練よりかはマシかー」
赤城「うーん、この人も見たいですねぇ!あー多すぎて困っちゃいます!」
加賀「ふむ、わしとしてはこの辺りを見てみたいもんなんじゃけれど」
レキシントン「あら今イケイケの方達じゃないですか」
加賀「お、おっ、そ、そうなのか?」
レキシントン「はい!サラトガもこないだの時凄く喜んでましたよ」
加賀「ほほー、それはそれは」
赤城(もう何年も前から居る中堅どこっていうのは黙っておこう……)
アラスカ「おやおや〜ん?最強空母集団が何してんのさ?まさか、どっかにカチコミとか!」
赤城「へ?」
加賀「なんじゃ、おぬしは……」ジト…
レキシントン「ち、違いますよ!アラスカさん!ほら、加賀さんも落ち着いて、どうどう!」
加賀「ふん、命拾いしたのう」
アラスカ「いやぁ冗談だよぉ……あはは……(ほんとにカチコミなんじゃ……)」
アラスカ「で、どったのさ?」
レキシントン「それが、赤城さんがフェスに行きたいから一緒に行こうと言い出しまして」
赤城「生で見たいアーティストの方が居るんです!!折角なので作戦でも仲良くして下さるレキシントンさんとも、と」
レキシントン「私はあまり知らない方なんですけどね、でも妹が前に行ってたのを聴いて凄く楽しそうだったので……それに……」
加賀「ふん、わしは赤城の付き添いじゃ。まぁ面白そうじゃなぁとは思っておる」
赤城「まーたそんな興味無さそうな事言って。一緒に行く話を持ち出した夜は、酒も飲んでないのに有頂天だったじゃないですか」
加賀「まぁ、あの夜はなぁ……まさか誘われたのがこやつが先とは思わんかったが」
※戦艦少女RのSSです、提督は出ません。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1566901986
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:37:30.46 ID:scSzffjT0
赤城「だからぁ、普段作戦で一緒になる事が多いからって言ってるじゃないですか。だいたい話しかけたい時は酔ってて話にならないし……」
アラスカ「あっはっは!カガの不機嫌はジェラシー感じちゃってるわけだねぇ」
加賀「はっはぁああ!?な、訳ないでしょ!!……訳ないじゃろ!!」
アラスカ「ふふっ、キャラ作り忘れる程の焦りとか。まぁレックスは母性溢れてるからなぁ、アカギが惚れちゃうのも分からなくは無いかも?」
レキシントン「ぼ、母性って……」
赤城「ほ、惚れてはないですよ!!いつものお礼がしたいだけです!」
加賀「……やはりお目付が必要じゃの」
アラスカ「ま、カガ頑張りなよ〜。キミの言う敵はレックスだけじゃないからねぇ」
加賀「な、なんじゃと!」
アラスカ「フェスはナンパ小僧も多いからねぇ、まぁ軽く1杯ご馳走になるくらいなら良いし、楽しい話も聴けるけど、たまーにアレなヤツもいるからねぇ。カガも声掛けられたりして?」
加賀「ふぬぬぅ、やはりやめんか?期日も近いじゃろ?」
赤城「えええ!!それはダメです!あのXXXXさんの生の野外なんて次は私いつ聴けるかわかりません!」
アラスカ「あえ?」
レキシントン「あら?どうかしましたかアラスカさん」
アラスカ「ねぇアカギ、ひょっとして聴きたいって言ってるの夏冬の代名詞、XXXXさんのこと言ってるの?」
赤城「え、あ、はい。急に真顔になってどうしたんですか?」
アラスカ「なるほど聞き間違いじゃないと、つまりあなた達ライジング・サンに行くの?」
加賀「お、ライジング・サンってなんじゃ?わしらが行くのは『えぬあーるえすあーる』じゃぞ」
アラスカ「あぁ、深海のリセットで途切れたのと300回記念で今はNeo Rising Sun Rockフェスに名前変わったんだったね」
レキシントン「旧名はライジング・サンだったのね」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:38:30.59 ID:scSzffjT0
アラスカ「音楽好きは今でもそう呼んでるよ、それはそうともうアクセス手段は確保してるの?」
赤城「え、いやまだ、なんですけど」
加賀「まぁ飛行機じゃろ、クルマでも借りれば良い」
アラスカ「クルマ……?ひょっとしてまだチケット買ってない?」
レキシントン「いえ、まだひと月あるし席が決まってる訳じゃないなら大丈夫よね?」
アラスカ「」
赤城「あの、アラスカさん?」
加賀「どうした、さっきまでの元気はどこ行ったのじゃ」
アラスカ「この、おばさん空母共!!!!」
レキシントン「おばっ!?」
アラスカ「あんたら!!日の出の!エゾの!ロックンロールを全然分かってない!!!」キーーン
赤城「わ、分かってない?」ミミイタイ
加賀「ど、どういうことなんじゃ?」
レキシントン「まさかひょっとしてもう行けないって事ですか?」
アラスカ「ちょっと待って!!……まだ抽選受付中みたいね」
赤城「ほ、良かった……って抽選!?」
レキシントン「え、人数制限があるんですか!?」
アラスカ「当たり前でしょ、ライジング・サンは圧倒的な広さを誇るフェスだけど無限じゃ無いもの」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:39:41.92 ID:scSzffjT0
アラスカ「ふむ……うん、少し電話掛けるわ」
加賀「電話?」
ポポ…フッ
アラスカ「サラトガさん、来月の〜〜〜日にちなんだけど休み貰えない?」
サラトガ『……今レベリング中だってこと知っての話なのよね?司令の命令による』
アラスカ「……うん、知ってる。でも」
サラトガ『姉貴の付き添いでしょ?私も少し心配だったし行ってあげて、バカには私が言っとくから』
アラスカ「!……ありがとう……」
サラトガ『はぁー、私も行きたいなぁ……でも仕事溜まりまくってるなぁ。もし貴方が休み終わった次の日に、私の部屋に○○○○のグッズが無かったら貴方は次の日資材になってるかもなぁ』
アラスカ「ふふっ物騒な頼み方ね、ちゃんと買ってくるから」ピッ
レキシントン「今の電話って……」
アラスカ「追加1人……いい?」
赤城「え、いいんですか?」
アラスカ「あんたらだけだと心配なのよ、多分みんなフェス初参加でしょ?妹ちゃんにも任されたし」
レキシントン「あら、本当にいいのかしら?」
アラスカ「あたしも久々に観客として見てみたかったもの、まぁ妹さんには迷惑掛けちゃってごめんね。カガにもかな?」
加賀「な、そんな心の狭い女では無いぞ!見くびるでない!」
アラスカ「ふっふーん、後になって拒否んないでよ〜。とりあえずチケット抽選申し込んだわ、落選しないことを祈ってね」
加賀「も、もうなのか!?」
赤城「うぅ、私もやっぱりスマホにしようかしら……」
レキシントン「赤城さんはスマホ使えるの?私妹のを借りても全然分からなくて……」
赤城「使えたら乗り換えてますぅ……」
アラスカ「ま、まぁスマホも練習してればどうにかなるよ!…!」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:40:38.69 ID:scSzffjT0
アラスカ「それよりとりあえず行程を決めるための作戦を立てましょうよ!」
赤城「うん、そうですね……あ!」
アラスカ「アカギ、どうしたの?」
赤城「いえ、そのネオ・ライジングは2日間ありましたよね?チケットはどう取ったんでしょう?」
アラスカ「ん?2日間の通し券で取ったんだけど不味かった?」
赤城「あら、こうなると3人で色々話してた内容がなし崩しで解決しましたね……」
レキシントン「赤城さんが2日目を見たがってたので2日だけにしようとしていたんですが」
加賀「わしらとしては初日も捨て難くての」
アラスカ「あっはーん、御三方ともそもそも攻略を間違ってらっしゃるようだねぇ」
加賀「な、なんじゃと!」
アラスカ「フェスはフル参加してなんぼなのよ!チケットで、もうSOLDOUTしてるけど『○○テントサイト付き』っていうのがあるでしょ?」
赤城「そういえば」
レキシントン「これって休憩用のテントという事でしょうか。テントにいながらライブが聴けるといったような」
アラスカ「ちっちっちっ。テントからステージは遠すぎて殆ど迫力なんて消えてるよ、ステージ近くで聴くのが定石さ!」
アラスカ「このテントサイトっていうのは自分でテントが張れる場所、つまり当日はこの場所に宿泊出来るのさー!」
加賀「宿泊!?安全面は大丈夫なのか?」
アラスカ「あー、その点に関してはなんとも言い難いけど、少なくとも高いチケット代を払ってるんだもの。それなりにちゃんとした人達が来てるよ」
加賀「いや、人ではなく、北海道にはおるじゃろう!熊が!!」
アラスカ「えぇええ!?その心配はしなくても大丈夫だよ……会場は海沿いだから、係員が見張ってるはずだしね。それに危険な蜂なんかも駆除されてるよ」
加賀「なんじゃ、びっくりしたのう……となるとほう、中々それは楽しみじゃのう。中でびーびーきゅーなんぞもできるのか?」
アラスカ「BBQのこと?もちろんできるよ。今回はこのテントサイト、取れてないから出来ないけどね」
加賀「あぁ、残念じゃぁ……烏賊か椎茸でも焼きながら日本酒をくいっと、きゃんぷの中でやりたかったもんなんじゃがのぅ……」
赤城「あはは、流石にそんなことは出来ませんよ」
アラスカ「もちろん出来るよ!会場に持ってけないのはビンや缶ぐらいだもの、最近はペットボトル入のお酒もあるしね」
加賀「ぬぅ、尚更悔やまれるのぉ……」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:41:43.98 ID:scSzffjT0
アラスカ「まぁあたしとしてはライジング・サンでのテントサイト宿泊は今回の選択肢としてはどうかな?って所だね、物は試しのレベルってね」
赤城「テントサイトでの宿泊は選択肢ではないんですか?」
アラスカ「少なくともフェス初心者向けじゃ無いね、ライジング・サンに関して言えば」
レキシントン「ふむ、ライジング・サンは何か別な理由があるんですか?」
アラスカ「まず、初代ライジング・サンの会場はね、なーんもない草原を整地して作ったんだよね。だからヤツらに『リセット』された時も特にそこの地形は変わることなく残ったんだよ」
赤城「前時代のものが今でも使われているだなんて……凄いですね」
アラスカ「でね、音響技術やトイレ衛生面とかは今の技術でどうにかなってるんだけど、この石狩地方、お盆になると雨が降るんだよねー……」
赤城「ぇ」加賀「」レキシントン「まぁ」
アラスカ「ま、まぁ今年はどうなるか分からないんだけど……問題なのはこの土地、これだけの年月が経っても初代からずーっと水捌けが悪いんだよ」
赤城「つまり?」
アラスカ「どろっどろの沼地みたいになる……いやー、最高にRockでしょ!」
赤城「うわぁ……」
加賀「なるほど、それならばテントも泥が侵入してくる恐れがある、と」
レキシントン「それは避けたいですね、というかシャワーも準備しておきたいです……」
アラスカ「そうそう、会場内にも予約で使えるシャワーはあるんだけどー、初心者ならとりあえず付近に宿を取っちゃう方がいいね」
アラスカ「なんなら1日観光とか海の幸とか含めると札幌の方にホテル取るのもありだよ」
赤城「いいですね!札幌はジャズの街とも言われてますし!ジャズバーにも行ってみたいです!」
加賀「確かニッカのおじさんも居るんじゃったかな?」
アラスカ「ニッカのおじさんの方はよくわかんないけど、じゃあそういう風に組んでみる?」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:42:56.57 ID:scSzffjT0
レキシントン「あれ?アラスカさんが日程を組んでくれるんですか?」
アラスカ「いやいや、まだ聞くことが沢山あるからね。札幌で泊まるならJTBツアーという選択肢もあるからね」
レキシントン「JTB?」
赤城「ツアーがあるならそっちの方が便利ですかね?」
アラスカ「そそ、正直言って料金も今から個人で手配するよりは『安い』からね」
加賀「ふむ、しかしツアーだと自由度は減る、ということじゃな?」
アラスカ「そうそう、ホテルはツアー指定のだから最悪ビミョーな所になるかもしれないね」
アラスカ「あと、この時期からだと早い便が無い可能性もあるね〜、こちとら四人だしね」
加賀「なるほどのう、お主役に立つな!」
赤城「ちょっと加賀さん!」
アラスカ「ふふ、まだまだこんなもんじゃないよ。さてここまで話すと分かると思うけどツアーでなければ個人で取るパターンね」
レキシント「個人の場合はやっぱりお金の面の問題があるでしょうか?」
アラスカ「まぁ逆に言うとそれぐらいしかないけどね、1か月前だから飛行機やホテルはまぁまぁ空きがあると思う」
加賀「お主ならこの場合どうするんじゃ?」
アラスカ「そうだねぇ、前日にすすきの入りして地下鉄で基幹駅に向かって、そこからシャトルバスで会場入り!が手っ取り早いかな」
加賀「うん?車は使わんのか?」
アラスカ「使わないと言うより使えないんだよね、駐車場がもう今だと売り切れになってるから、2週間前ぐらいからリセールしだすからそれを抽選で勝ち取れたらいいんだけど」
赤城「ひええ……」
加賀「思った以上にフェスへの参加は過酷なんじゃな……」
アラスカ「アタシらが札幌に住んでるなら話は変わるけど、道外からだとどうしてもね。まぁ今回お目当てなのはXXXXさんだから仕方ないんだろうけど……他にも近くだとフジロックとか、それこそもう終わってるけどグリーンルームとかめちゃ近だったじゃんか」
赤城「フジロック?グリーンルーム?」
レキシントン「ああそれです、フジロック。それにサラトガとヨークタウンの子達が行ってきたらしいですね」
アラスカ「へぇそうなんだ。グリーンルームもフェスの一つだよ、横浜で五月くらいにやってるからね」
赤城「なんと、なら鉄道でもいけそうですね……そういうのもあったんですね……」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:43:50.67 ID:scSzffjT0
アラスカ「まぁそれにはXXXXさん参戦してないから、というわけで現状取れる手段についてはもう説明したけどどうする?」
赤城「アラスカさんはどっちがオススメですか?」
アラスカ「どっちかというととある事情からツアーを推すね」
レキシントン「とある事情?」
加賀「またどうせ雨関連とかじゃろ?」
アラスカ「当たらずとも遠からずって感じだね。まぁ駐車場取れたら話変わるからそれもまたって感じだけど」
レキシントン「駐車場が取れたら……つまり帰りの足がツアーでないと確定しないということかしら」
赤城「うーん、じゃぁやっぱりツアーでしょうか……」
加賀「しかし早い便はもうツアーでは取れんかもしれんのじゃろう?赤城、おぬし初日に行くならかなり早い時間のが見たいと言っておったではないか」
赤城「でも、皆さんにめいわ…」
アラスカ「アカギ、今回行こうって誘ったのはあなたなんでしょ?」
赤城「は、はい!」
アラスカ「じゃあもう遠慮なんてする必要ないじゃないの」
赤城「!あ」
レキシントン「自分たちで行くっていうのも旅の醍醐味ですよね」
加賀「ふん、言いたいことを奪いよって……なぁになんなら多少強引にでも駐車場を奪ってしま…」
赤城レキシントンアラスカ「それはダメ(です)」
加賀「あい」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:44:50.30 ID:scSzffjT0
after three days
フッド「今日のパンツ掘りノルマは終わりましたね」
ティルピッツ「よし帰ろう」
U47「ダメだよ、ピッツちゃん。まだウォースパイトのウの字も見えてないんだから」ゴゴゴゴ
アルバコア「ティルピッツさんはこの海域の要なんだもん、抜けられたら困るよ」ゴゴゴゴ
ティルピッツ「足元からのプレッシャーがやばい」
ブルーゴースト「こ、この程度の出撃数で根をあげるなんて、これじゃ何も守れなくて当然ね」
ティルピッツ「あれれ?実はここには敵しかいなかったり??」
レキシントン「あのー」
フッド「レックス、どうかしましたか?」
レキシントン「私もここで終わりにしたいなぁって、あはあはは……(今日はホテル決める日だもの早めに切り上げたい)」
ティルピッツ「同士!!」
ブルーゴースト「せ、先代!?……なら私も今日はこれで暇乞いを」
ティルピッツ「これで半々、神はわたしを見放さなかった」
U47「……(このままだと私達はファンタあたりと組まされて事故だらけの掘りに行かされてしまう……)」
アルバコア「……(まさかレックスのやつが降りるとは、くそうくそう)」
フッド「ふむ、でしたらレックスのみ帰っていただいて大丈夫ですよ。この中で一人だけ経験値入りませんし」
ティルピッツ「はぁああ?この猫Padマジで言ってんの?」
フッド「……ふむ、代わりに瑞鶴さんを呼ぼうと思っていたのですが、どうやら『おひとり』で出撃したいみたいですね」
ティルピッツ「……い、いイ、イキってすいません……瑞鶴呼んでください……」
ブルーゴースト「あの、わた」
フッド「もちろんダメです、あなたはまだまだ実戦経験が足りてませんからね」
ブルーゴースト「もうレベル100超えてるのに……」
フッド「6-1Aの甘い環境と一緒にされては困ります。それではレックス、明日は早抜け許しませんからね♪」ニコォ…
レキシントン「ふ、フッドさんのお気遣いに陳謝しますわ……」シャババババ
U47「さぁ、皆さん張り切っていきますよ。目指せパンツ50枚」
アルバコア「500隻制限がノルマですからね」
ティルピッツ「拝啓、にゃん姉様。わたしはもうダメかもしれない。そして憐れなずっちーに勇気を。敬具」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:46:58.14 ID:scSzffjT0
in their harbor
レキシントン「お待たせしてごめんなさい!」
加賀「ほんとだ…むぐっ!」
赤城「いえいえ〜!待ってませんよ〜」
アラスカ「ごめんよ、あたしのレベリング今日位しか早く切り上げられる日なくてさ」
レキシントン「それはお気になさらずに、むしろお互い様ですよ。それで決まったんですか?」
アラスカ「まぁとりま地下鉄沿いってことと」
赤城「希望もありまして」
加賀「すすきのじゃ!」
レキシントン「あぁBAR巡りになりそうですね……」
加賀「それのどこが嫌なんじゃ……」
アラスカ「カガもそこまでの元気があるかねぇ……」
加賀「元気?」
アラスカ「まぁそれは当日のお楽しみだよね」
レキシントン「ところでホテルの名前はなんて言うのでしょう?」
赤城「メルカリーホテルっていう所です」
レキシントン「なんだかフリーマーケットでもやってそうなところですね」
アラスカ「割といいホテルだよ、設備もいいし部屋も綺麗だから」
レキシントン「おいくらになるんでしょうか……」
赤城「Bookingo.comで取ったんですけど一泊一人9500円の予定だったんですけど……」
アラスカ「Gum & AsukaのAsukaですって言って、サイン書くことにしたら一泊一室9500円になったよ」
レキシントン「価格崩壊してるじゃないですか」
アラスカ「なにせ部屋に書くからね。今後の利益考えたらってことでしょ?ニシシ」
赤城「自分で言うんですね……」
レキシントン「さすが元世界的アイドルミュージシャン……」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:48:35.89 ID:scSzffjT0
アラスカ「こう言うのは利用してなんぼでしょ、なにせ時間も少ないしね」
赤城「こう言ってはなんですが他の方はそんなに前から準備しているものなんですか?」
アラスカ「そりゃそうよ、フェス明けてから次の日には来年の予定日が出るもの。毎年行くような人は職場も理解してくれるよ」
加賀「むぅ……こと日本においては理解のある職場というのも少ないと思うが……」
レキシントン「……(かく言うここも休暇取るの難しいわよね……)」
アラスカ「まぁ、その辺は各々うまく立ち回ってるんでしょ、とにかくこれで三日間の緊急待避所が出来たね」
赤城「な、なんだか物々しい言い回しですね」
アラスカ「ぶっちゃけ最終日は泊まらないからね、天気次第では文字通りになるよ」
赤城「すっかり忘れてました……うわぁ嫌だぁー……」
加賀「今のうちに照る照る坊主でも沢山吊るしておくかの……」
アラスカ「あはは……悪いね、こんなときに思い出させちゃって。さて今度は切り替えて現地で楽しむための準備をしていくよ、ほらこのプリント1枚ずつ貰ってって」ペラ、ペラ
レキシントン「ありがとうございます」
加賀「ふむ、必須の用品とな。防水性のバッグ、Tシャツ、パンツ、あんだー?、防寒具……」
赤城「帽子、タオル、日焼け止め、虫除けスプレー、雨具……これで全部ですか?」
レキシントン「なんだかハイキングに行くみたいですね」
アラスカ「そう、それで一先ずは大丈夫だよ。さて逐一説明するのもめんどいし質問あるなら受付けるよ!」
加賀「じゃあまずわしから、あんだー?とはなんじゃ?」
赤城「それは下着の事ですよ」
加賀「!?パンツが下着なのでは無いのか!」
赤城「加賀さん!私たち女の子なんです!!下着はパンツだけじゃ……ってまさか加賀さん、子供の頃のまんまで、付けてないなんてこと言わないですよね?!」
加賀「なんじゃ、つける、つけてないとは」
レキシントン「え」
赤城「加賀さん、失礼しますね」モニュ
加賀「!?な、なにするの!?」バッ
アラスカ「結果は?」
赤城「晒しでした」
レキシントン「ふぅ……心配しました」
加賀「こんな所で触らないでよ!!!」
アラスカ「はぁ……ならカガのには『サラシ』も追加しといてよ。ちなみに書いてあるパンツのことは所謂ズボンの事ね」
加賀「なら、ズボンと書けば良いじゃない!」
アラスカ「アメリカ人がフランス語使うのおかしいでしょ」
レキシントン「今喋ってるのは日本語ですけどね」
赤城「ふふ、冷静なツッコミ、くふふ」
アラスカ「しかも流暢」
レキシントン「実は私日本語分からないんですけれども」
アラスカ「分からない言葉でも流暢」
赤城「お二人共、笑わせないでください!ふふふ……」
加賀「ふーっ、ふーっ!むぅそろそろ落ち着いたから先に進めて貰って構わんぞ」フンフン
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:50:09.17 ID:scSzffjT0
アラスカ「ジェラってるねぇ、というか質問タイムだったんだけど」
レキシントン「そう言えばそうでしたね、では夏なのにどうして防寒具が要るのでしょう?」
アラスカ「場所が前にも言ったけど北海道だからね、特に雨が降ったらとてもTシャツでは過ごせないレベルで冷え込むよ」
レキシントン「なるほど……まだ少し舐めてたかもしれませんね」
アラスカ「フェスと言えば本当はTシャツ1枚、ホットパンツ1枚、サンダル!で充分なんだけど……ライジングは違うから」
赤城「日除け対策のグッズもあるからなんだか混乱しちゃいますね」
加賀「それに加えて聞いていた通りの雨対策か……む、長靴はさすがに持っておらんぞ」
アラスカ「あれ、みんな持ってない?」
レキシントン「ブーツならありますけど、雨用じゃありませんし……」
赤城「雨靴となると難しいですね……それに着る服も難しそうです……」
アラスカ「うーん、それならカガに買いに行ってもらいましょ」
加賀「な、なんでわしが!」
アラスカ「これからしばらくウチら全員で集まる機会殆ど無いでしょ?今カガが1番暇じゃん」←レベリングの真っ最中
赤城「いい加減掘りは嫌です……」←掘り時旗艦
レキシントン「赤城さんはまだいい方ですよ……あの人とは絶対同じ艦隊にならないですし……」←空母強力バフ&Lv110
加賀「ぐぬぬ、わしにも改造が来ればのう……」←改造なしLv100
アラスカ「まぁまぁ埋め合わせもするからさ、任されてくれる?」
加賀「吝かではないが、暇人等と思われるのは…」
赤城「お願いします、加賀さん」ウルウル
加賀「なんでも頼むが良い!!会場一面を防水カーペットで包むか?!」
アラスカ「このちょろさ、あたしちょっと心配になってきたよ。それじゃあ1枚めくってくれる?」
レキシントン「ふむ、『結構重要なアイテム』ですか」
加賀「防水性のある小さいバッグ、現金、ケータイの防水ケース、軽い椅子、レジャーシート……椅子も持っていくのか?」
アラスカ「会場には自由に座れる椅子なんて無いからね、離れる時はレジャーシートに畳んで置いとけばいいから」
加賀「椅子に座るタイミングがあるのか?」
赤城「あー、全員の興味のないグループしか居ない時間だったらそうなるかもですね」
アラスカ「まぁそれもあるんだけど、あると無いとで2日目のしんどさが変わるからね」
レキシントン「しんどいのは前提なんですね……」
赤城「なんだか徐々にネオアールエスへのイメージが変わってきました……本当に大丈夫なんでしょうか……」
アラスカ「行くまでが大変なだけだけ、楽しい音楽聴いてればどんな人でも最後まで騒げるからさ」
レキシントン「サンフランシスコも?」
アラスカ「サンフランシスコもげらげら笑いながら踊り出すよ」
赤城「それ、逆の意味で心配になってきましたよ!!」
アラスカ「はてさて、他に質問は無いかな?」
加賀「もう一点わしからあるぞ、防水性のある小さいバッグとはどういうことじゃ」
アラスカ「会場には人が沢山いるからおっきいバッグは邪魔になるでしょ、特にアタシらは普段カバン大きいの持っちゃうこと多いしね」
加賀「?わしらにはあるじゃろう?普段艤装仕舞っとる『船倉』が、そこに仕舞えばいいじゃろう」
アラスカ「ん?」レキシントン「え?」
赤城「加賀さん、それだといちいち艤装出さなきゃいけな…」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:51:50.86 ID:scSzffjT0
加賀「は?ほらいつもこうして酒瓶を出しとるじゃろ」スッ
アラスカレキシントン赤城「」
加賀「なんじゃおぬしら出来んのか」
アラスカ「はぁ!?初めて聞いたんだけど!」
レキシントン「教習所でもそんな使い方聞いてませんよ!」
赤城「プリンスさんでも出来ないのになんで出来るんですか!?」
加賀「こんなもの練習すれば……ああしかし半年は掛かるかものう……」
アラスカ「はい、解散。元の話に戻すよ」
加賀「もう少し興味を持て!」
アラスカ「今はそんな暇じゃないし、それに仕舞うのはせいぜい財布とケータイとティッシュぐらいだから」
加賀「瑞鶴は1週間で出来たぞ」
レキシントン「幸運艦の上に天才肌の人じゃないですか」
赤城「正直ビジョンが湧きませんし、空中から取り出すのもなんか怖いですね」
加賀「うぐぅ、赤城まで……それでそのバッグはどんなのがいいんじゃ?」
アラスカ「あー、えーっと、例えばウェストポーチとかだね
ttp://www.goldwin.co.jp/tnf/ec/srDispCategoryTreeLink/doSearchCategory/120Q0400000/04-05/3/2
」
加賀「ふむ、これか」
アラスカ「見たことあるでしょーこれなら水も持ち歩けるね」
アラスカ「あとは万年人気のサコッシュかな、これのことttps://www.gregory.jp/item/detail/CLASSICSACOCHEM_E83_1/0511」
赤城「可愛い!欲しいです」
アラスカ「でしょでしょー!アタシも持ってるんだ」
レキシントン「あの、そのサイズの似たような形のバッグ持ってるんだけど」
アラスカ「?あの革製のやつのこと?それじゃあダメだよ。雨にズタズタにされるからね」
レキシントン「やっぱり……私も買わなきゃだわ」
アラスカ「よしじゃあこれもカガに頼もう。あ、私のはいいからね」
加賀「はぁ、了解じゃ……」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:52:24.24 ID:scSzffjT0
レキシントン「ちょっと待ってください、小さめとはいえカバンに、長靴に椅子なんてちょっと任せすぎです。選ぶ時のポイントも教えて欲しいですし、何とか予定を合わせてみんなでいけませんか?」
アラスカ「カガのセンスが怖いの?」
レキシントン「いえ、それは無いですけど荷物多いですし」
アラスカ「カガならさっきの意味不収納術があるじゃん」
加賀「意味不て」
レキシントン「うーん……あら、着信?もしもし」ピピピピ、ピッ
サラトガ『お姉ちゃん、一航戦とアラスカいる?』
レキシントン「え、えぇ居るわよ」
サラトガ『ふむ、瑞鶴の出撃レポートがあったのはそういう事ね……貴方達4人、今週末の日曜日にフル休ね』
レキシントン「え?」
サラトガ『準備とか色々あるでしょ、あと司令のアホは最近戦術人形にかまけてるからお灸だよ』
レキシントン「本当にお休みでいいの?」
赤城「え?」加賀「ぬ?」
サラトガ『むしろこんな直近の1日で悪いねーんじゃ』ツーツー
レキシントン「あ、ちょっと……あの子のありがとう言わせないスタイルは誰に似たのよ、ほんとに……」
アラスカ「えーっとどういう?」
レキシントン「ご丁寧に週末私たちはお休みです」
赤城「ウソ!ネオアールエスの休日取るのにめちゃくちゃごねたのに!」
加賀「お主が何か回したのか?」
アラスカ「そんな、そんな!あたしもこれ以上休み取れると思ってなかったもん。気が変わったっていうレベルじゃない、これ何かあるよ」
レキシントン「ちょっとヒトの妹に何言うのよ……まぁ、何かあるわね……」
アラスカ「……考えてもしょうがないか、よしじゃあ週末は駅ビル下のミ〇ド集合ね」
赤城「釈然としませんが了解です」
アラスカ「みんな私服で来てね」
加賀「いや駅なんじゃから当たり前じゃろ?」
アラスカ「ジャージで来ないでって言ってるの……」
加賀「ぎくっ」
赤城「そう言えば最近ジャージ以外の加賀さん見ないですね」
アラスカ「素が綺麗でも限界はあるんだよ」
加賀「ジャージ楽なのに……」
アラスカ「店に入りづらいんだもん、なめられるし」
加賀「それにまともな服と言われると……」
赤城「最悪一緒にここに入る時に間違えて買ったスーツでもいいんですよ」
レキシントン「あの、服貸しましょうか?」
加賀「おぬしの方が身長が高いではないか……うーむ、探してくるとするか」
アラスカ「じゃあみんなカガをよろしく」
加賀「おぬしは本当に勝手じゃの!!」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:53:18.62 ID:scSzffjT0
in weekend
レキシントン「この○スドね、店内に誰かいるかしら」
加賀「おう、おぬしは早いな」
レキシントン「おはようございま、って加賀さんですか!?」
加賀「ほほう、さてはおぬしも赤城のようにわしが遅刻すると思っておったんじゃろう?」
レキシントン「い、いえ、その、はい……正直言って意外でした」
加賀「ふふん、わしは呑まないと早起きなんじゃ!」
レキシントン「はべぁ!?昨日お酒を抜かれたんですか!?!?」
加賀「そこに驚くな!わしだって常に呑まねばしんでしまうようなやつではないわ!」
レキシントン「す、すいません、ついいつものイメージで……それにしても思ったより若い格好してますね」
加賀「ジャージの次に楽な格好と言えばこれじゃろ(前日に重巡の子らが捨てとった雑誌を片っ端から読んだのはナイショじゃ)」
レキシントン「もうちょっと落ち着いたスタイルの方がいいと思ったりもするんですが……似合ってますね……」
加賀「おぬしのような服装もいいのう、どこのなんじゃ?」
レキシントン「え?今日のはユニクロなんですけど……」
加賀「な、なんじゃと!着るやつが着ると全然気付かないのう」
レキシントン「そ、そうですかね?お、お世辞でも嬉しいです……」
加賀「世辞など誰がいうか、本心で言っておるのじゃ」
レキシントン「ありが…」
アラスカ「なるほど、本心で『お前にはユニクロがお似合いだ』って言ってるわけね」
赤城「加賀さん……」
加賀「ぬわぁぁ!!」
レキシントン「いつからいらしたんですか?」
アラスカ「あたしは30分前に一度来てたんだけど」
赤城「その、地下のもう一店舗と勘違いしまして」
アラスカ「ちゃんと指定しなかったあたしも悪いよ。ということで回収しに行ってたわけ」
加賀「なんでわしに頼らなかったんじゃ……」
赤城「むしろ一緒に行こうっていう約束なんで忘れたんですか……」
加賀「あ」
レキシントン「ま、まぁまぁ、責めるのもそれくらいにしましょうよ」
赤城「ずっと一緒の約束って大抵持ちかけた側が守りませんよね……」
アラスカ「はい、ストップ〜。朝イチからこれ以上のネガはしんどいからやめてね〜。ほらカガ謝りなよ、二人に」
加賀「ぬぅ、すまない。赤城、それにレキシントン……」
レキシントン「いえいえ!!私は全然気にしてないですから!アラスカさんもからかうのや…」
赤城「ポンデマルンとDbop8個入りで手を打ちます」
加賀「あかぎぃ……」
アラスカ「あははは!せっかくだから軽くジャブ打っとこうか」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:55:22.24 ID:scSzffjT0
赤城「満足です」
加賀「くぅ……しばらくはビッグマン生活じゃ……」
レキシントン「私の分までは良かったんですよ……」
アラスカ「むしろそんなになっても酒はやめないんだね」
加賀「明日を生きる希望じゃよ。改造が来たらやめるはずじゃ」
赤城「ほんとですかぁ?」
加賀「ぜ、絶対とは言い切れないのう……」
アラスカ「とりあえずこのアウトドアショップでボディバッグ、サコッシュを買うよ」
店員「いらっしゃいませ〜」スー
赤城「挨拶だけしてどっかに行っちゃいましたね」
アラスカ「ここは接客そんなに真剣じゃないからね〜、一応聞けば試着とか在庫調べてくれるけど」
アラスカ「ふぅむ、やはり出遅れたかー。品揃え微妙だね」
加賀「?これとかどうなんじゃ?(これは雑誌で見たやつじゃ!)」
レキシントン「あ、これ私も気になってました」
加賀「な、おぬしもか」
アラスカ「あー、たしかにこれは定番のやつだね。2人はこれでいいの?」
レキシントン「えぇ」加賀「うむ」
アラスカ「じゃぁ試着してみなよ。当日の服装想像しつつね。あー加賀はまんまかもね」
加賀「ふむ、どうじゃろう?」
赤城「無難ですね」レキシントン「いいと思います!」
加賀「あかぎぃ」
赤城「どうせだからこのピンクのにしたらどうですか?」
アラスカ「おや、それだと当日あたしと色被りだね」
加賀「ぐぬぬ、いくら赤城の勧めでもこやつとの被りは嫌じゃ」
アラスカ「そこまで嫌われる言われはないと思うんだけどなぁ……」
赤城「加賀さん?」
アラスカ「なぁんてね、あたしのは活動してた時にブランドコラボで作らせたやつだから、多分気づかないと思うよ!」
赤城「加賀さん、この人急に差を見せて来ましたよ」
加賀「今日の服装からして見せつけて来おると思っておったわ」
レキシントン「変わり身早いですね」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 19:55:54.27 ID:scSzffjT0
アラスカ「ふふふん、やるでしょ?とまぁせっかく相方が勧めたわけなんだから、カガ、それも試着したら」
加賀「……どうじゃろう?」
アラスカ「思ってたより悪くないじゃん」ドウイウイミジャ!
赤城「すごくフェスっぽいです!」
レキシントン「なんだか珍しい感じですね」
加賀「ふむ、ならわしはこれにするか」
レキシントン「なら私は最初のモノの加賀さんチョイス色で」
赤城「……」
アラスカ「……まぁその色が一番定番だからねぇ、アカギはどうする?」
赤城「!いえ、私はもう少し考えます」
アラスカ「そっか、もう何店舗か回るからその中でも探してみようね」
加賀「それじゃぁもうここには用はないのか?」
赤城「加賀さん、言い方」
アラスカ「いやいや、ここはアウトドア系では駅ビル内で一番だからね。ここで椅子とか雨具も買うよ」
加賀「なるほど、椅子もオススメはあるのか?」
アラスカ「サコッシュの時に聞かれなかったと思うんだけど……椅子ならこのタイプだねttps://www.helinox.co.jp/product/tactical/chair/detail/226/」
加賀「ほほー、すたいりっしゅじゃのう」
アラスカ「ふふ、なんかバカにしてない?これのいい所は携帯性ね。店員さーん」
店員「どうされましたか?」
アラスカ「これ、畳んで見たいんだけどいいかな?」
店員「はい、どうぞ。お客様こちらはお持ちでしょうか?」
アラスカ「はい、今日は友達の三人にオススメをと……よっと」
レキシントン「まぁこんなにコンパクトになるなんて」
店員「こんなに早く畳める方初めて見ました……あ、どうぞ他のお客様もお持ちになっていただいて大丈夫ですよ」
赤城「では……うわ、軽い!軽いですよ加賀さん!」
加賀「どれどれ……おお、確かに軽いのう。しかしこの軽さだと座り心地が気になってしまうな」
店員「でしたらこちらにお座りいただいても大丈夫ですよ」
加賀「なんと、では失礼して……これはこれは悪くないのう」
赤城「ちょっと加賀さん、店員さんの前でそんな言い方は……」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:00:35.81 ID:scSzffjT0
加賀「うちらの部屋と縁側の椅子、全部これに変えんか?」
赤城「そこまで気に入りました!?」
店員「あはは、結構驚かれる方多いんです」
レキシントン「いいですね、私これにします」
赤城「他に色は何があるんですか?」
店員「店頭にないものですと、他にピンクとボーダー、インディゴがありますよ。ピンクのみ確か在庫がないですね、後ほど確認しますね」
赤城「なるほど、ありがとうございます。どうします」
アラスカ「このブランドは他社ブランドとの別注もいくつか出てるよ、少し形変わるけど」
レキシントン「私はこの暖かそうなカーキのにします」
加賀「うーむ……」
赤城「?加賀さんどうしました?」
加賀「いやの、雨でドロドロなとこにこれ置くんじゃろ。今後のことを考えたら濃いめの方がいいのかのうと思ってな」
レキシントン「……盲点でした」
赤城「さすがです加賀さん」
加賀「じゃろ、わしは黒にしよう」
赤城「じゃぁ私は藍色で」
アラスカ「決まった?じゃぁ店員さん今言った色のイスと、このサコッシュ会計お願いします」
店員「かしこま……」
赤城「待ってください!雨具は?」
アラスカ「あー、確かあの辺にポンチョあるからテキトーに選んできなよ。それとレインシューズはもう決まってるから」
赤城「?」
アラスカ「店員さん、ハ○ター見たいんだけど」
店員「はい、そちらまでご案内しますね。先ほどの商品はレジにてお預かりいたしましょうか?」
アラスカ「ありがとうございます、お願いします」
店員「ではご案内します」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:01:34.38 ID:scSzffjT0
アラスカ「ほれ、適当に選びなはれ」
赤城「なんか投げやりですね」
アラスカ「まぁ色選びぐらいだからね」
加賀「なぁ他の雨靴ではダメなのか?なかなかに値が張るのじゃが……」
アラスカ「ドロドロ対策はしっかりしたい、でも田んぼフェスにはしたくないという昔のライジングサンに行ってた人たちはみんなこれ買ったんだよね……」
店員「あぁみなさま田楽フェスもとい、ネオライジングに行くんですか……ならこちらがよろしいかと」
赤城「田楽フェス……」
加賀「これだけの月日になっても旧時代からは抜け出せんとはのう……」
アラスカ「もちろん安くて持ち運びが楽なNYKの折り畳み長靴っていうのがあるにはあるけどね……」
店員「あれ、今だに売れるんですよねぇ……」
レキシントン「あぁ持ってる人がたくさんいるんですね」
アラスカ「会場で雨装備してる人の足元は大概それね、それ以外はさっきから勧めてるハ○ターと全てを諦めたやつばかりだよ」
赤城「全てを諦めた?」
アラスカ「ビーサン、ローファー、クロックス、裸足」
レキシントン「ローファー……」
アラスカ「何足も持ってるブルジョワだよ、ごくたまにアホもいるけど」
レキシントン「靴は大事にしてほしいですね」
加賀「のう」
赤城「裸足も裸足で風邪を引いてしまいますよ」
加賀「……のう」
アラスカ「そういうアホは風邪ひかないんだよ」
加賀「のう!!」
アラスカ「YES!!!!」
加賀「そうか……」
赤城「何が!?」
アラスカ「さっきから『ねぇねぇ黒でいいかなぁ椅子と被るけどいいかなぁ』ってうるさかったでしょ」
加賀「そんな風には言っとらんわ!!まぁ黒にする……」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:02:08.33 ID:scSzffjT0
赤城「あぁ、そういうことでしたか。気が付かずすいません、私も黒で」
加賀「流れじゃな」
レキシントン「じゃあ私はモスグリーンにします」
加賀「お主もお主で空気読めんのう……」
赤城「……」
アラスカ「さぁ決まったね、ささっとポンチョ選んだ選んだ」
赤城「焦らせないでください!えっと……」
加賀「この黒はどうじゃ?」
赤城「え、そこは水玉にしますけど……」
加賀「お主のせいで流れが切れたのじゃが?」
レキシントン「むしろ加賀さんにしかない流れですよね?」
赤城「ひょっとして黒好きなんですか?」
加賀「ふふん、お主らは知らんのか?黒系あいてむを揃えることをな、もーどと言うんじゃ!」
アラスカ「違うからね、それは選択を諦めた人の発言だから」
加賀「ぐわぁぁ!なんなのじゃお主は!」
アラスカ「とりあえず、本当にカガはそのポンチョでいいの?」
加賀「ん」
レキシントン「紅白柄……」
アラスカ「呆れた、自分の好みには正直に生きなよ」
赤城「ひょっとしてジャージ云々のことで根に持ってます?」
加賀「んんっ!!」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:02:54.82 ID:scSzffjT0
some time later…
赤城「いやぁ買ましたねぇ」
レキシントン「私ももう持ってるのに帽子買っちゃいました」
加賀「久々にお金を使った気がするのう」
アラスカ「確かに多いね。この荷物全部をカガ一人で持ってくのは無理、じゃないのか……」
加賀「フェスが終わったら練習するか?」
アラスカ「アコギの持ち歩き楽になるし、今度教えてもらおうかな」
赤城「この後皆さんはどうします?」
アラスカ「あたしは久々に暇が取れたし、適当にぶらつこうかなって。三人は?」
レキシントン「私は今のうちに荷造りをしようかと思います。前日、時間取れるとは思えませんし……」
赤城「あぁ、そう言われてみればそうですね。いえ、せっかくですから皆さんで食事でもと思ったんですが……」
加賀「しょうがない、今日は二人で呑もうぞ」
赤城「いや、私たちも準備がありますよ」
アラスカ「言われてみればこの休みには裏があるって話だったね……あたしもさっさと帰って準備するか」
レキシントン「ではそれぞれ進捗や伝えておくことがあったら、その都度連絡ということで」
アラスカ「あいあいさー」赤城「了解です!」加賀「銘じておくぞ」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:03:50.45 ID:scSzffjT0
then time passed…
フッド「夜影に乗じて突撃しましょう」ティルピッツ「実につまらない!!」ヴィットリオ・ヴェネト「私を相手に夜戦をするなんて愚かだわ」リシュリュー「希望は消えたりしない!」ミズーリ「降参するならいまのうちよ」レナウン「全力を望むか?それは無理な相談だ」
Taiho「モウヤメテェェ……」
赤城「うわぁ……」
レキシントン「終わったみたいですね」
プリンストン「火の手が凄いですね……」
龍驤「ふふん、流石は我らが艦隊ですね」
チェイサー「こっちも負けてないですよ!」
プリンストン「……あはは……(向こうが斬殺するまでに、君と龍驤さんが殲滅し尽くしたもんね……)」
大鳳「地獄絵図……」
赤城「まさか、直前にこんなイベントとは……」
レキシントン「それは休みをくれる訳ですね……」
赤城「向こうも帰港してるみたいですし、私たちも帰りま…」
大鳳「さんせ…」
龍驤「あ?」
赤城「ひっ、いやあのもう終わりましたよね?」
龍驤「今回はまだ特殊任務が残っている、全員待機です」
レキシントン(ちょっと、旗艦命令でなんとかしてくださいよ!)
赤城(無理ですぅ、私なんてスキルで旗艦してるだけのお飾りなんですよぉ)
レキシントン「あの、特殊任務はやらないと司令はおっしゃって……」
龍驤「状況が状況です。想定より早く敵を殲滅出来ましたし、奴らの鼻っつらを明かすいい機会です」
大鳳(帰りたい……)
レキシントン「それならまずは母港の司令に連絡をするべきです、現場の勝手な判断は許されるものではありません」
龍驤「……」
レキシントン「妹に連絡し…」ペポーポペパペッペッポー♪
レキシントン「もしもし」
サラトガ『あぁ、お姉ちゃん。はやく帰ってきて、以上』
レキシントン「待って、りゅうじょ…」
サラトガ『ハンズフリー』
サラトガ『既に全体帰投命令が出ている。無駄に資源を使った部隊が居るようなので早急に撤退しろ、以上』ツーツー
龍驤「……了解」
大鳳「ほっ……」
赤城(前から思ってましたけどサラトガさん怖すぎでは)
レキシントン(どこで教育を間違えたのかしら……まぁ今回も助かったわ)
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:05:24.91 ID:scSzffjT0
加賀「おう、お二人さんお疲れじゃったな!」
アラスカ「いやー、イベントってこんなにしんどいんだね、二人ともお疲れ様ー」
赤城「アラスカさんも初めての大規模作戦お疲れ様です。雰囲気味わえました?」
レキシントン「今回はお試しということで何人かの巡洋戦艦の方が出ていましたが」
アラスカ「あたしは着いてくのがやっとだったよ……あの化け物と比べられてもね……」
レキシントン「インコンパラブルさんは凄かったですね……でもアラスカさんも空爆避け中々でしたよ」
赤城「私でも当てられるか、と思う程でした」
アラスカ「あはは、訓練の成果かな?二人ともありがとね」
赤城「しかし、なんだって巡戦の皆さんがこぞって駆り出されたんでしょう?」
レキシントン「妹が言うには『場馴れ』だそうですよ。次の作戦では巡戦を有効活用する必要がある、と司令がおっしゃられていたようなので」
加賀「あやつがか……出撃に制限が掛かるということなら,遠征先での拠点防衛戦を予想しておるのかのう」
赤城「あれですか……あれ苦手なんですよね……」
レキシントン「というより最近空母が陽の目を見ないですよね……ここ最近私たちへの対策を向こうは露骨にしているような気がします」
加賀「はぁ……改造が来る前にわしが出撃することはもう無いかもしれんのう……」
アラスカ「あぁ〜〜もうっ!暗い話やめやめ〜っ!まずは意地で間に合わせた明後日からのライジングについて考えるべきでしょ!」
加賀「……うむ、そうじゃな!飛行機はどの時間から行くんじゃ?」
アラスカ「明日の朝7時半の便ね。大体1時間半のフライトだから。」
赤城「めちゃくちゃ早くないですか?」
レキシントン「すいません、これ私からのオーダーで。向こうで最終準備したり、観光も済ませようかなと思いまして」
加賀「ふむ、せっかく行くんじゃから札幌を楽しみたいじゃろ?」
アラスカ「まぁ月曜休みは取れなかったもんね……」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:07:31.18 ID:scSzffjT0
赤城「なるほど、そう言われるとそうですね。でもそんな早くに起きれます?第二羽田空港はここから早くても1時間かかりますよ、私はともかく加賀さんは…」
加賀「赤城よ、最近遠慮なくなってきてない?」
アラスカ「そんなの赤城が起こせばいいだけの話でしょ?問題は向こうついてどう動くか、まずすべきことは分かるよね?」
加賀(当日寝坊しようかな……)
赤城「向こうのイベント探し、でしょうか?」
レキシントン「荷物……」アッ
アラスカ「そう、まずはホテルでこの四日間の荷物を預ける必要があるよね。旅の基本だよ」
赤城「すいません、いつもプライベートでは近場にしか行かないもので」
アラスカ「いやいいんだよ、さて荷物を置いたら早速行動開始だけど、各々行きたいとこの提案を」
赤城「ジャズバー!」レキシントン「羊ヶ丘というところに行ってみたいです」加賀「サッポロビール!かニッカウィスキー!」
アラスカ「最後」
レキシントン「あの、飲みすぎると体力持たないですよ」
加賀「おぬしの言う羊ヶ丘も札幌からはだいぶ距離感あるぞ」
赤城「あのやっぱりジャズバーはなしでも……」
レキシントン加賀「「ジャズバーをなしにするくらいなら私(わし)のをなしにします(する)」」
赤城「あ…」
アラスカ「いや、譲り合うのはいいけど羊ヶ丘いま調べたらそんなに遠くないし。ニッカウィスキーっていうのは飲めればいいわけ?」
加賀「うむ、ヒゲのおじさんの看板じゃ!」
アラスカ「なら結構余裕ある行程になりそうね、当日はカーシェアして羊ヶ丘行こうか。そういえばみんな食べ物の方はどうなの?」
赤城「私はそこまで気にしてませんね」
加賀「うまい酒が飲めればなんでも良い」
アラスカ「レックスは?」
レキシントン「北海道といえば海の幸というやつですよね?私はそこまで」
アラスカ「なるほど、大体場所決まったかな。それじゃ今日はここらで解散としようか、何か質問ある?」
赤城「それでは、駐車場の件なんですけどどうなりました」
アラスカ「落ちたわ。倍率そんなに高く無かったのにね」
赤城「あうぅ……」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:08:33.86 ID:scSzffjT0
アラスカ「少しタクシー代掛かるだけよ。タクシーの便利なとこもあるからね」
レキシントン「四人で割ですし大したことないですよ」
加賀「なぁにわしがそれぐらい奢って…」
赤城「加賀さん出撃あまりないから、お金そんなにないじゃないですか」
加賀「」
アラスカ「固まっちゃったよ……まぁとにかく今日はお疲れ様だったね、祝勝パーティに長居出来ない分、四日間全力で楽しむよ!」
赤城レキシントン「「おーっ!!」」
next morning…
機内放送「…それでは皆さま快適な空の旅をお楽しみください」パラパパパーン
赤城「ふう、間に合ってよかったです」
加賀「全くまさかわしが赤城を起こすハメになるとは思うておらんかったぞ」
赤城「あはは……楽しみすぎてなかなか寝付けなくて」
加賀「提督がへりを出さなかったら間に合っておらんな」
赤城「あれってヘリなんですかね?プロペラ回らずに飛んでた気がするんですが」
加賀「提督も、作ったという夕張もへりと言っておったぞ」
赤城「まぁ夕張さんもそうですけど加賀さんにも助かりました。『船倉』に全員分の荷物収納してくれましたし」
加賀「羽田の荷物預けの列を見たときの絶望感は半端なかったのう」
赤城「アラスカさんの機転が利きましたね」
加賀「あやつらはどうしておるのかのう?」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:09:38.28 ID:scSzffjT0
アラスカ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……」
レキシントン「お疲れ様です……すいません、海上での遠征はあるんですが、実は旅行の経験が疎くて……」
アラスカ「あたしが航空券全部管理しててよかったとしか言いようがない……あたししかJ○Cじゃないのに全員専用通路通してくれたのには感謝かな」
レキシントン「普通の検査場は長蛇の列でしたもんね、とはいえこれで一息つけます」
アラスカ「あたし少し疲れたし寝ようと思うんだけど……」
レキシントン「お気になさらず、おやすみなさい」
CA「毛布をお持ちしましょうか?」
レキシントン「ツレを起こさないでやってください、死ぬほど疲れています」ガバッ!
アラスカ「勝手にころすな!!」
機内放送「…またのご搭乗、心よりお待ちしております」ジョウムインハドアモードヲディスアームドポジションヘ
車内放送「…次は札幌、札幌です。小樽方面へ行かれる方はこちらでお乗り換えです」
アラスカ「はい、着いた!」
加賀「おおっ涼しい、夏なのに涼しいぞ!」
赤城「本当に気持ちいいですね。夏はずっとここで働きたいです」
レキシントン「あの、例のホテルへはどう行けばいいんでしょう?」
アラスカ「ちょい待ち、Googleに今聞いてるから。ふむ、南北線っていう地中ラインのすすきの駅で降りればいいみたい」
赤城「勢い余って外出ちゃいましたけど中から行った方が早かったですね」
レキシントン「まぁまぁ旅は行き当たりばったりもまた乙なものです」
加賀「ささっと荷物を置いて朝飯にしようぞ、お腹が空いてたまらん」
アラスカ「じゃぁこのまま向かおうか、そこの右の階段降りてね」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:10:24.38 ID:scSzffjT0
受付「お待ちしておりました、Asuka様。こちらがカードキーです、精一杯のおもてなしをさせていただきます。」
アラスカ「はいはい、ありがと」
レキシントン「あの、アラスカさん……」
赤城「なんか周りから視線を感じるんですが」
アラスカ「多分、従業員の誰かがあたしが泊まる事をリークしたのかな。お忍びだっつったのに……」
宿泊客A「オイオイオイ」
宿泊客B「生Asukaだぜ、あれ」
宿泊客C「ほう、お忍びのつもりでしたか。(オーラ隠しの技術は)大した事ないですね」
加賀「ちっ、なんか言ってくるか?」
アラスカ「もう慣れてるからいいよ。母港以外だといつもこうだもの。それより他のみんなは平気?」
レキシントン「少し気になりますが、まぁしょうがないですよ」
宿泊客A「オイ」宿泊客B「大した」宿泊客C「おっは◯いです」
レキシントン「……」
赤城「なんだか、有名人にでもなった気分ですね」
アラスカ「じゃあ荷物置いてこうか」
加賀「よく考えればずっとわしの『船倉』に入れておけば良かったのではないか?」
アラスカ「カガには分からないだろうけど、多目的トイレに女の子4人で入るのはみんなもう二度とごめんなの」
加賀「そんなにダメなことかの?」
赤城「いつか、教えますね……」
アラスカ「さーて、んじゃ車のとこまで行こうか。もう予約済みだから行けばすぐ乗れるよ。」
レキシントン「ひつじ、ひつじ……」
赤城「あんなテンションのレキシントンさん初めて見ました。羊好きなんでしょうか?」
加賀「といってもどうせ羊似の合成せ…」
赤城「今度変なこと言ったら2度と酒が飲めない口にしますよ」
加賀「か、可愛い羊さんたーのしーみじゃー……」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:12:46.91 ID:scSzffjT0
at Sapporo Hitsujigaoka observation hill
加賀「おおお!赤城、写メ、写メ撮ってくれ!」
赤城「加賀さん急に走らないでください!クラークさんの像は逃げませんよ!」
レキシントン「赤城さん、私も後でそのポーズするので撮ってください!」
アラスカ「あはは……想像以上にはしゃいでるなぁ、ていうか写メってなによ……」
加賀「いい写メが撮れたのう」
アラスカ「あたしまで大志ポーズ取ることになるなんて……あたしら以外に観光客いて良かったね」
レキシントン「羊にラベンダー畑と夢が叶いました」
アラスカ「なんかレックスの意外な一面を見た日だね」
赤城「可愛いですよね、この人。実は私の右腕なんですよ」
レキシントン「あははは……サラが居たらこんなに騒げませんから……アイスも美味しいです」
加賀「終いにゃ泣くぞ」
赤城「……加賀さんは、幼馴染で相棒です」
アラスカ「お姉ちゃんも難儀だねぇ、ふぅラベンダーソフトも食べ終えたしそろそろ出る?」
赤城「さっぱりとしてて美味しかったです」
加賀「フルーツのような感じとも違うの、優しい感じじゃった」
レキシントン「ごちそうさまでした」
at a BEER Garden!!! of SAPPORO BEER in Odori park
加賀「ふはぁあ!札幌麦酒サイコーじゃ!!」
赤城「あの、明日フェス行くってわかってますよね?加賀さん?」
加賀「もちろんじゃ」ゴキュゴキュ
赤城「じゃあなんで目の前にビールのタワーサーバーがあるか教えてもらえます?」
加賀「赤城も耄碌したのお、安いからに決まっておろうが」ゴキュゴキュ
赤城「こんなところで節約出来るアピールしてもなんの意味もないですよ」
レキシントン「女四人でビールタワーって絵面は結構迫るものありますよね」
アラスカ「そう?こんなとこに来てるんだし逆にハメ外さないとって感じするけど……とりあえず飲んだら?」
赤城「……あ、美味しいです。このビール」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:14:06.02 ID:scSzffjT0
加賀「この「夏の爽快」とかいうの後を引かずにグッと締まるな!これだけでもここは満足じゃ」ゴキュゴキュ
レキシントン「つまみのトウモロコシも美味しいですね、いいチョイスです」
赤城「ありがとうございます、この公園の名物だそうで買っちゃいました」
アラスカ「これも一種のビールフェスって感じだね。カガ、この肉も美味しいよ、ラム肉」
加賀「むむ、臭くない!!羊肉も美味しいのか!ここはなんでも美味いな!」
レキシントン「ひつじちゃん……」
赤城「まぁ特産ですもんね。先の時代からの」
アラスカ「あたしたちの母港周りと違ってこんな田舎くんだりなら文化は残ってるんだろうね」
in that night…at the hotel
赤城「AnotherDayoftheSun〜♪」クルクル
アラスカ「まーだはしゃいじゃって。全くジャズバー行けてよかったね」
加賀「お、出たか。じゃあ入らせてもらうぞ」
アラスカ「待たせてごめん、それと明日早いから風呂でしっかり酒気抜いといてよね」
加賀「それが、じゃずばーとかいう所はワシには早すぎたようでの……全然酒が飲めんかったわ……」
レキシントン「ふふ、ずっと緊張しっぱなしでしたもんね」
アラスカ「そういうあんたも微笑みマシーンだったじゃないの」
レキシントン「は、拍手を失敗するのが怖かっただけです!緊張してないです!」
アラスカ「それが緊張じゃなくてなんになるのさ……まぁ明日は真逆の環境で音楽を楽しむことになるから心配しなくていいよ」
赤城「so bad〜♪…そうだ、明日の準備しないとですよね」
アラスカ「ああ、そうね。まだ加賀あがってないけど出来るとこやっちゃいましょうか。まず何をすべきか分かる?」
赤城「持ってくカバンの準備ですよね」
アラスカ「天気予報確認」ピッ
レキシントン赤城「あっ…」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:14:39.76 ID:scSzffjT0
テレビ「それでは明日の北海道の天気を見ていきましょう。まず石狩地方は〜」
アラスカ「微妙ね、晴れのち曇りってかなりやな予感」
レキシントン「雲の配置は……でもそんなに西にないですね」
アラスカ「会場は海沿いだよ。あんまり衛星の情報は当てになんないから……」
赤城「とするとどんな格好していけばいいんでしょう?」
アラスカ「とりあえずサコッシュはみんなポンチョの下ね、あと汚れてもいい靴出して。それからこのビニールそれぞれ持って行って」
レキシントン「あの、これは?」
アラスカ「一応最初は晴れみたいだからね、まだ雨靴じゃなくていいよ。あと中はハーフパンツとTシャツで十分だから」
赤城「このビニール形変ですよ、荷物いれるんですか?」
アラスカ「あー広げちゃったか、当日それぞれに持ってもらう椅子の雨よけだよ。もう1回コンパクトにしといてね」
赤城「……早く言ってください」
アラスカ「あと全員の防寒具、あたしに渡してくれる?それだけあたしのリュックに入れとくから」
レキシントン「防寒具居るんですか?」
アラスカ「レックスとカガが見たいの、終わるの23時越えるじゃない。その時間でもしも雨降ったらTシャツじゃ耐えられないからね、ドゥーミンでもない限り」
赤城「どぅーみん?」
アラスカ「原住民族のことー、北海道は生き残りが居たらしいわ」
レキシントン「なるほど、では着替えとか準備しておきます」
赤城(持ってきておいた古しのスニーカーにしとこうかな)
加賀「あー、さっぱりじゃー……ハイボールくれー」
アラスカ「せめて周り見てくれる?」
赤城「はい、ハイボールですよー」
加賀「おお、準備しとったか!すまんすまん…………ふぅむ、炭酸抜けか?というか水みたいなハイボールじゃな」
赤城「私の酒が飲めませんか?」
加賀「いやぁそんなことないぞ!さて準備しよう」
レキシントン「……」
アラスカ「ほんと強かだねぇ」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:15:36.12 ID:scSzffjT0
next morning♪
赤城「うわぁ、人多いですね……」
加賀「ゆっくり朝食に舌づつみを打っとる場合では無かったか」
アラスカ「いやいや、これぐらいなら全然少ないぐらいだよ。あと1、2時間遅ければシャトルバス乗り場から溢れるどころか麻生駅からも漏れ出すからね」
レキシントン「あの、他の皆さん結構重装備じゃないですか……?」
アラスカ「重装備って言葉あたしらが使うとガチの意味に聞こえちゃうね、あれは違うよ。あれは熟練の半分勝ち組か賢者」
赤城「半分勝ち組?」
アラスカ「荷物をよく見たら分かるけどテントだよ。要するにテントサイトが当選したいち早く行動した連中ね。普通に考えたら車で行けばいいのに駐車場取れなかったのか、あるいは……まぁそんな所よ」
赤城「ああ、それで半分なんですね。でもあの辺はテント持ってる感じないですが」
アラスカ「何人かで来ててテントはもう片方のグループが持ってきてるとかかしらね、まぁどっちにせよ普通のフェスじゃありえない装備だよね」
加賀「なんだか見てるだけでワクワクして来たのう」
赤城「来年行くならテント取りましょう!」
レキシントン「来年ですか、そうですね次の事も考えていきましょう!」
アラスカ「気が早いなぁ、これからだよこれから」
スタッフ「バスチケット600円です」
アラスカ「あたしとこの3人はもう前売り持ってまーす」
スタッフ「これは失礼しました。ご協力ありがとうございます」
ブロロロ
加賀「なんか殺風景じゃのう」
赤城「仕方ないですよ、まだ開発全然進んでませんし」
アラスカ「着いたらまずサンステージの横のシート置き場に椅子置きにいくよ、しばらくみんなでメシ系を巡ろう」
レキシントン「メシ系というのは?」
アラスカ「昨日も楽しんだっちゃ楽しんだけどやっぱフェスメシは楽しんどかないとね!」
加賀「フェス酒はあるのか?」
アラスカ「札幌ビールくらいかな?黒ラベルをカウンターで渡してくれるブースがあるよ」
赤城「加賀さん、飲みすぎ注意ですよ」
加賀「赤城に止めてもらうから大丈夫じゃ」
レキシントン「全力で迷惑になりにいくんですね」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:16:49.04 ID:scSzffjT0
ブロロロ……プシュー
他の乗客「うおお、着いたああ!!」ガヤガヤ
アラスカ「ひゃー、この空気やっぱいいねぇ!!」
加賀「すごい人だかりじゃの、バスできた分だけではないな」
レキシントン「思ったより暑くなってきましたね、日差しが強いです」
赤城「日焼け止め塗って正解でしたね」
加賀「ん?あらすかのやつはどうした?迷子か?」スッ
アラスカ「ぴんぽんぱーん、迷子のお知らせです。カガちゃん、アカギちゃん、レックスちゃん。お連れ様がお待ちですよー」
加賀「うぉ!背後から耳元に喋るな!って手に持っとるその紐はなんじゃ?」
アラスカ「真面目な話、迷子のお知らせとかないからみんな基本はぐれたらイスのとこに戻ってね。はい!これは入場用のリストバンド、絞めたら緩められないから気を付けてね」
赤城「へぇ可愛いですね。北海道モチーフの絵が描いてありますよこれ」
加賀「締めすぎに注意って事じゃな、そうじゃこれ後で腕突合せて写メ撮らんか?流行っとるんじゃろ?」
レキシントン「あらいいですn」
アラスカ「えー、あのTwitterとかInstagramから続いてるやつぅ?ダサいし大人のやることじゃないよあんなの」
レキシントン加賀「」
赤城「ま、まぁまぁ撮るだけなら良いじゃないですか」
アラスカ「それなら……お兄さーんすいませーん。1枚写真撮ってくれませんか?」
モブ兄貴A「あ、え、俺っすか。いいっすよ」
モブ兄貴B(うわ、この子達みんな可愛い)
モブ兄貴C(どっかで見たことあるな、この人)
モブ兄貴A「あ、じゃあ撮りますよー。はいチーズ」カシャカシャカシャ
モブ兄貴A「あ、こんな感じでどうっすか?」
アラスカ「(チーズって古いなぁ)うん、いい感じ!お兄さん写真撮るの上手いね!ありがとね!」タッタッタ
モブ兄貴A「あ、どうも」
モブ兄貴B「どうもじゃねぇよ。せっかく向こうから声掛けてきたのになんで誘わなかったんだよ」
モブ兄貴C「ていうかお前『あ』って言い過ぎなww」
モブ兄貴A「いやマジごめん、ちょっと緊張しちゃってwwなんでなんだろうな」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:18:10.41 ID:scSzffjT0
加賀「お主ほんとやるのう」
アラスカ「ああいう服装の人なら撮っておしまいにしてくれるからねー、ほら顔も写って集合してる方が可愛いっしょ!」
赤城「いい人でしたね、ライジングの立て看もいれてくれてますし」
レキシントン「後で写メ送ってくださいね」
アラスカ「もちろん送っとくよ、そうだ言っときたいことあるんだけどさ」
レキシントン「ん?なんです?」
アラスカ「写メって古語だよ」
赤城加賀レキシントン「」
アラスカ「写真でいいからね(まぁ今のレックスの使い方は合ってるんだけどさ、みんなガラケーしか使えないし)」
after then
赤城「加賀さん近江牛バーガー食べる私の『写真』撮ってください」
加賀「おお、『写メ』撮ってやるぞー」
レキシントン「あらあらいけませんよ加賀さん、『写メ』は古語ですからー」
加賀「おー、わしは古語好きじゃから大丈夫じゃー」
アラスカ「こんなに冷え冷えになると思ってなかったな……ほら、ビールよビール、酔っ払って忘れましょ。串もあるよ」
赤城「そんなに酔っ払ったら!音楽楽しめなくなるじゃないですか!!」ゴクゴク
加賀「おお、赤城いい飲みっぷりじゃ!」ゴクゴク
レキシントン「この牛タン串も美味しいですね!!」
アラスカ「ごめんって、気を直してよ」
赤城「むぐむぐ、今はサンステージ横に居ますけど、最初はなんでしたっけ?」
アラスカ「えーっと○○○さんだね。でも赤城は他に見たいグループいるんでしょ?」
赤城「そうなんです、ただ場所がわからなくて○×○×なんですが」
アラスカ「そこはボヘミアンガーデンだね。確かに距離はあるけどどのくらいいるつもり?」
赤城「そんなに長くはいいかなと思ってます」
アラスカ「なるほど、レックスとカガはどうする?」
レキシントン「赤城さんについていこうかと思っているんですが」
加賀「ちょっと待って、れっどすたーふぃーるどとかいうステージの初回、これ見たい!……見たいのじゃ」
アラスカ「あぁ、確かに彼らは前から人気あるよね。あそこは結構モッシュ気味が強いよ、イケる?」
レキシントン「モッシュ?」
アラスカ「テンション上がってみんなで体をぶつけ合うの、あそこのファンは節度守ってる人多いから緩いけどそれでも初めての人は意識しとかないとね」
レキシントン「なんか危険ですね」
アラスカ「あたしらの場合は人を傷つける側に回りかねないから特にね。ないとは思うけど触られたら殴り返しなさい」
赤城「それもそれでフェスの醍醐味ですよね!!」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:19:07.60 ID:scSzffjT0
加賀「……それもそうか、じゃあわしとおぬし…いやレキシントン、行こうぞ」
レキシントン「えぇ!?いやそれは少し遠慮…」
加賀「何事も経験じゃ!ほれ行くぞ!」
レキシントン「腕引っ張らないで下さいよぉ〜」
アラスカ「危ないから場内では基本走らないでよ!……もう聞こえないか、方向は合ってるけど迷わないか心配だなぁ」
赤城「加賀さんもレキシントンさんも索敵上手いですから大丈夫ですよ」
アラスカ「そろそろ、あたしらも行かないと間に合わないね。ほらこっちだよ」
赤城「え、なんで加賀さんたちと同じ方向、逆方向じゃないです?」
アラスカ「このボヘミアンに通じる細道なんだけど、ちょうど中央とレッドスターフィールドの境のとこに通じてるんだよね。だから道は一緒だから一緒に行けばいいのにななんて思ったんだけど…あ、右手をあげて」
赤城「え、はい!」
スタッフ「ご協力ありがとうございまーす。リストバンド確認してまーす、よく見えるように手をあげてくださーい」
赤城「なるほど、こうやってすぐに見分けられるようにしているんですね!ことさらにワクワクしてきました!」
アラスカ「ふふ、モッシュみたいな暑いのはないけど、ボヘミアンはそれはそれでライジング・サンならではの会場だよ。楽しもう!」
赤城「はい!」
Kaga&Lexington side
レキシントン「すごい人の量ですね〜、早めに来たのにステージまでこんなに遠いですよ」
加賀「おお、おお、血湧き肉躍るのう。まだかの、まだかの?」
レキシントン「まだミュージシャンの方が来ていないのに」
スタッフ「皆様今日はネオライジングサンロックフェスティバル2XXXにご参加くださいましてありがとうございます。」
加賀「うおおお!」
レキシントン「あれスタッフですよ、加賀さん!」
スタッフ「開演までの時間で簡単な会場内でのマナーをお話しさせていただきます。まず喫煙ですが、所定の喫煙エリアかご自身のテントサイトでお願いします、ポイ捨てなんてダメですよ」
ジャン!
レキシントン「うわっビックリしました」
加賀「ベースの人が来たぞ!」
スタッフ「ふふ、ありがとうございます。またキャンプについて、火の取り扱いについては十分に注意してください!炎を燃やすのはみなさんの心の中だけで!」
ダダンチャーン…
加賀「今度はドラムじゃぞ」
スタッフ「駐車場やレジャーサイトなどの共有スペースは場所取りなどせずにみんなで譲り合いましょう、ハーモニーが大事ですよ!」
……エ、アーテステス
レキシントン「急に事務的になりましたね。」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:19:40.98 ID:scSzffjT0
スタッフ「歩きスマホは大変危険です。周りに気を配りましょう。また写真撮影についてもライブ中の録音撮影は絶対にやめてください。」ワアアアアアアアア!
リーダー「やめようねー!」ジャリジャリジャリジャリ!
加賀レキシントン「キタ!」
スタッフ「それではライブの方をお楽しみください、開始の音頭はステージの△△△さんたちから!」
リーダー「じゃあ……おめえらああああああ!!!!」
客「わあああああ!!!!!」
リーダー「ライジング・サンぶち上げて行くぞおらあああああ!!!!」
加賀&客「ああああああ!!!!」
レキシントン「お、おおおおお」
リーダー「まだまだ足りねえぞ、お前らこんなもんじゃねえぞ、あげてけやああああああ!!!」
加賀&客「ウォアアアアアア!!!!!」
レキシントン「あああ!!」
加賀「何恥ずかしがっとるんじゃ!」
レキシントン「だって」
加賀「わしがおぬしの声が聞こえん程叫んでやる!日頃の思いを声出して晴らすんじゃ!」
リーダー「オラオラオラ、どうしたどうした、今が一番輝くときじゃねえのかああああああ!!!」加賀「さぁ!」
レキシントン「…」
レキシントン&加賀&客「ウオアアアアアアアアアアアア!!!!!」
♪゛♪゛♪゛♪゛♪゛
Akagi&Alaska side
赤城「はわぁ、幸せな時間でした……」
アラスカ「そ?よかった」
赤城「この大自然に囲まれてるような感覚で過ごしながら聴く音楽は素晴らしいですね」
アラスカ「よくここまで復活させたな、って感じよね」
赤城「体が気持ちよく横に揺れるんですよ……あ、次の来ましたね」
アラスカ「このグループも赤城は好きだと思うよ、前の方で聴きに行こう!」
赤城「はい!」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:20:34.42 ID:scSzffjT0
Kaga&Lexington side
加賀「はぁはぁもうヘトヘトじゃあ……」
レキシントン「あれで、軽め、なんですね、フェス、ナメて、ました。」
加賀「艤装ないわしらなんか少し奥が硬いだけじゃしの……しかし」
レキシントン「いやあ、楽しかったですねぇ。出撃より疲れましたが疲労のタイプが違います」
加賀「ほんとにのう…次、どこ見る?」
レキシントン「流石に私も喉乾きました。ビール買ってレジャーシートに戻りましょう」
加賀「そうじゃな、確か移動する前に札幌麦酒のブースがあったと思うぞ、そこへ寄って行こう」
レキシントン「そうですね!」
レキシントン「なんか昨日のバーみたいに雰囲気が……」
加賀「黒ラベルのとこじゃったか……いや、酒買うぐらいでわしがビビってどうする!すまない」
店員「はい」
加賀 &レキシントン(顔厳つッ)
店員(キレイだなぁ)
加賀「あー、えーっと」
モブ兄貴B「生五つください」
店員「はい、承りました」
加賀「な」
モブ兄貴B「さっきぶりだね、二人とも。一緒に飲まない?」
Akagi&Alaska side
「今日はライジング来れてほんと楽しかったです。最後にみんなと一緒に写真撮りたいんですけどいいですか!?」
赤城&アラスカ&客「いいとも!」
「あははは!北海道のみんなノリ最高!それじゃ撮りまーす、はいポーズ!」パシャ
「ん、めっちゃよく撮れた!北海道大好きです。この後も楽しんでね!それじゃ!」パチパチパチパチパチパチ
赤城「ふぅ、三組目もやっぱり生だとずっと良かったです!」
アラスカ「アカギ意外とこのへんも知ってるぐらい詳しいんだね!これなら向こう帰ってからもミュージックカフェとかバー行こっか?」
赤城「ほんとですか!今まで誰とも行けなくて困ってたんです!」
アラスカ「ははは……(カガも誘ってやろう……)」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:21:25.71 ID:scSzffjT0
赤城「しかしここボヘミアンはアーティストとの距離感近いですね」
アラスカ「そうだねぇ、もう一個自然に囲まれてるとこでタイラクルってとこがあるんだけど、そこはステージが高台になってて。こっちの方が距離感近くてボックス感あるかもね」
赤城「三組とも記念撮影とか声かけとかしてくれましたよ、場の空気としても時の流れが緩い気がします」
アラスカ「ライジング・サンっていうか北海道ならではだよね、って、あ」
赤城「降ってきちゃいましたね」
アラスカ「空見る感じ、こりゃ本降りになるかもしれないね、次どうする?」
赤城「一旦サンステージに戻りましょう、加賀さんたちも気になります」
アラスカ「じゃあ移動しよっか、そういえばあいつら連絡ないね。確かメールで送ればいいんだっけ」
赤城「はい、再来月は私もスマホにします……」
アラスカ「レベリングその頃には終わりそうだし、設定とか付き合うよっと、送信。じゃ、行こっか」
赤城「はい、にしてもここからサンステージまで距離長いですね」
アラスカ「昔よりは短いんだけどね、一応このへんもちょっと燃えて森の数は減ってるし」
Kaga&Lexington side
モブ兄貴B「いやぁしかしあのグループすごいよね、普通欠演したグループの代わりにぶっ続けでやらないよ!」
加賀「そ、そうですね」
モブ兄貴C「おかげで二人に会えたわけだけどね、どう楽しんでる?ライジング・サン」
レキシントン「は、はい楽しめてます、よ」
モブ兄貴B「緊張してる?それならごめんね、さぁ飲んで飲んで」
加賀「は、はい。ありがとうござましゅ」
モブ兄貴B「ハハハハハ、かわい〜」
加賀(この状況どうすればいんじゃ……)
レキシントン(絶対ナンパですよね、でももう二杯もご馳走になってしまって一体どうすれば……)
加賀(何が「少し奢られるくらいなら〜」じゃ、一杯でも十分アウトじゃろうが)
加賀(おそらく先ほど写真を撮ってくれたあいつのツレじゃな。きっと赤城にでも惚れたのじゃろう)
モブ兄貴A「そういえば、さっきいた黒髪の子はどうしたの?逸れちゃったの?」
加賀「(ほれほれ、見たことか)あ、えっと、そのぉ」ゴクゴク
モブ兄貴C「おお、君さっきからほんといい飲みっぷり!店員さん、この子にもう一杯ー!」
モブ兄貴A「どうしたの、やっぱり逸れちゃったの?」
加賀「じ、実は(だ、ダメじゃあ、頭が回ら〜ん)」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:22:09.00 ID:scSzffjT0
レキシントン「は、はい!実はそうなんです!だからすぐ探しに行かなきゃならなくて(加賀さんの見出した活路はつなぐ!)」
加賀「お、おお、そうじゃった、そうじゃった。なのでこれ以上ご馳走になるのも悪いし、ここらで」ゴクゴクヨタヨタ
モブ兄貴B「ちょっとちょっとふらついてるじゃん。折角だしお友達、探すの手伝うよ」
加賀&レキシントン「(しまったああああ、その可能性は想定してなかったああああ)あの、えっと」
モブ兄貴C「そうと決まれば探しに行こうぜ!さぁ行こ行こ」
加賀&レキシントン(肩叩いてきたぁ!)
Akagi&Alaska side
アラスカ「あっれえ?絶対ここだと思ってたのになぁ」
赤城「どうしましょう、ここ以外に黒ラベルが飲めるとこなんて無数にありますよ」
店員「あの、どうかされましたか?」
赤城「うひっ!?」
アラスカ「あは、お兄さん超コワモテ〜」
店員「あはは……昔からよく言われておりまして。それより誰かお探しですか?」
アラスカ「んー?実はこれぐらいの白い髪をポニーテールで結わえた子と、これぐらいの金髪ストレートの子探してるんだけど知らない?」
店員「……あ、ひょっとして白い髪の方は紅白の綺麗なポンチョを着ていませんでしたか?」
赤城「!それ、加賀さんです!」
店員「そちらの方でしたらお連れの男性二人と合流して何杯か飲んだ後、テントサイ…」
赤城「え、お連れの男性って……あの二人は私たちの連れですよ!」
アラスカ「ねぇ!どっちのテントサイト!?」
店員「ええっ!?確かヘヴンズですけど……あの」
アラスカ「ヘヴンズじゃ、あまりにも広すぎる!!この地図だとどこ?!」
店員「え、えっと……この鹿と狐の間のとこです」
アラスカ「ありがと!!愛してるから!ほら、赤城、急ぐよ!」
赤城「あぇ!?あ、愛してます?ま、待ってくださ〜い……」
店員「あ……(愛してるとか初めて言われた……)」
女店員「あの、さっきのお客さんからお勘定もらった?」
店員「えっ!?しまっ……あ、5千円札置いてある……」
女店員「へぇ、随分今の若い子は気前いいのね」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:23:44.80 ID:scSzffjT0
Kaga&Lexington side
加賀「あの、ほんとにここに赤城が居るんですか?」
モブ兄貴B「あぁそうだよ、さっきそいつがピンク髪の子と一緒にいるの見かけたんだって」
モブ兄貴A「……」
レキシントン「あぁ、アラスカさんと一緒にいたんですか、ところでそのピンク髪の子は名前はなんて言ってました?(なに言ってるんだろう、飲みすぎた、眠いな)」
モブ兄貴C「!?え、アラスカって言ってた、ような?」
加賀「名前はあってるみたいです、あんしんしまひた(え、なにこれ。なんでこんなに酔ってるんだろう)」
加賀「あかぎのやつぅ……」
モブ兄貴B(想像以上に上手く行っててビビってるんだけど)
モブ兄貴C(アラスカなんてまるでピンク髪のAsukaみたいな名前だなぁ……いやいやそんなまさか)
モブ兄貴A「……すぅッ」
モブ兄貴A「っここだよおおおお!!!」
レキシントン「うわっ」
加賀「え、え、え?」
モブ兄貴B「ばっ、お前!」
モブ兄貴C「目立つだろうがっ!」
「なに今の大声?」「うるせえなぁ、フェスの邪魔だ」「ちょっと様子見てくる」
モブ兄貴B(まずい、集まってきてやがる。俺らのテントまであと少しなのに)
モブ兄貴B「おい、なんで声出したんだ」
モブ兄貴A「こんなの、ナンパでもなんでもないじゃん!ビールに薬混ぜるなんざよ!」
レキシントン「え?」加賀(あぁ、それでか……)
モブ兄貴C「お、お、おい!?それは……」
???「ハァイ?あなたフェスは楽しんでる?」
モブ兄貴C「え、もちろん楽し、んでッ!??」
アラスカ「Here is Music Kingdom. 音でもシャブでもなんでもここは楽しんでいいけど……」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:24:49.21 ID:scSzffjT0
赤城「加賀!加賀ッ!しっかりしてよ!加賀!!」
アラスカ「レックスもカガも顔が真っ赤で呼吸も荒い。全然酔わないからってよくないものを使ったね?」
モブ兄貴B「うぐっ!?」
アラスカ「アカギ、2人に戦艦少女化を促して。それでキャンセルされるから」
赤城「あぁそういえば」
加賀&レキシントン「はぁ…はぁ……(そういえば完全に忘れてた)」
モブ兄貴B「戦艦少女だとっ!?」
モブ兄貴C「なら、なおさらその力を俺たちに向けるなんて許さ……え、戦艦少女のアラスカ?」
アラスカ「えぇそうよ。そしてここは『ロック好き』が集まる場所。この意味分かる?」
モブ兄貴C「あ、あ、あ、あなたは!?もしかして」
モブ兄貴A「……Gum & AsukaのAsuka?」
モブ兄貴s「す、すいませんでした!!」
モブ兄貴C「お、おれ大ファンなのに、ご、御友人に、なんて、なんてことを」
モブ兄貴B「おれも……もう帰って自首しま」
アラスカ「んー……どうする、2人は?」
加賀「ふん」レキシントン「うーん」
モブ兄貴B&C「本当に申し訳ありません。いつも僕達の安全を守ってくれているのに、なんとお詫びすれば良いか」
赤城「許すんですか?」
加賀「顔をあげてくれ」
加賀「まぁ期待を持たせた儂らも悪かったと言えば悪かった。こういう場ではナンパなんてよくあるんじゃろ?」
アラスカ「まぁね」
レキシントン「まぁ普通に人相手なら犯罪ですけど、私達には関係ないですしね」
加賀「もう二度とこんなことはしないと誓えるか?」
モブ兄貴s「はいっ!」
加賀「よし、じゃあお互いにこの事は忘れよう。特にこやつのこととかの」
アラスカ「あ、はは……」
レキシントン「では御機嫌よう」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:26:18.45 ID:scSzffjT0
Leisure sight
赤城「お2人とも、お人好しが過ぎます。普通に彼らは罰せられるべきでしょう」
加賀「どこかの世界的ミュージシャンが名前を出さなかったらそれもありじゃったんじゃがのう」
レキシントン「あまり事を大きくするのもあれですしね。見逃してるバンドも増えちゃいますし」
アラスカ「もう、それは言わないでよ……あたしもちょっと怒ってたんだからね」
赤城「でも……」
加賀「ほれほれせっかくサンステージに戻ったんじゃ、次やるビッグなグループのを聴きにいかんのか」
赤城「うぅ、たしかに彼らも楽しみにしてましたけど、今はそういう気分じゃ……」
加賀「じゃあまた儂らだけで行くか?レキシントン」
赤城「え」
レキシントン「ちょっと、いじめちゃダメですよ。ふふ」
赤城「だ、ダメです!加賀さんにレキシントンも、しばらく私と一緒にいて貰います!!」
アラスカ「ハブられちゃった、しくしく」
赤城「みんな!みんなで聴きに行きましょう!!」
加賀「よし、そうと決まったら最前列じゃ!」
in front of SUN STAGE
赤城「うわ、雨です……」
加賀「椅子にビニール被せといて正解じゃったな」
レキシントン「この感じはちょっとやそっとじゃ止まないですね……」
アラスカ「いやぁ盛り上がってきたねぇ?」
他3人「……」
アラスカ「ちょっとちょっと、ごめんってば気を悪くしないで、もうすぐ始ま…」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:27:08.95 ID:scSzffjT0
ドンドンジャジャーン‼
ワアアアッ!!!
「どうも、今日は最高の天気だね」
オオー……
加賀「……な、なんなんじゃあやつ……」
レキシントン「面白い?方ですね」
赤城「きょ、曲は盛り上がりますね!」
アラスカ「ははは、あの子達も中々もがいてるねぇ……」
キーーンギャーーン!!キーーンギャーーン!!
レキシントン「あら、この曲はたしかW杯日本戦の時の?」
アラスカ「うっそ、あの子達そんなにメジャー出てたの?」
加賀「おや、お主も知らんかったのか?」
アラスカ「数年前のデビュー曲以降注目はしてたけど、露出してないなぁぐらいに思ってて、そりゃこの人混みになるわ」
バンバンジャン!!
ワアアアアアア!!!
「ありがとう」
赤城「はぁ、生はやっぱり違いますね!」
加賀「にしても終始あの歌っとるやつは気怠かったのう」
レキシントン「でも歌自体は熱かったですよ!興奮しました」
赤城「今日でだいぶ印象が変わりました。いい音楽でしたね」
加賀「赤城は前から知っておったのか?」
赤城「いえいえ、こないだのW杯で好きになって最近聴いてただけですよ」
アラスカ「カガ、どうもアカギはかなり詳しいみたいだね。別れてる時もアーティストの名前よく知ってたよ」
加賀「おぬしがそうまで言うのか。よく考えてみれば赤城が行きたいと言ったんじゃもんな」
アラスカ「逆にカガはミーハーだよね。今回の服装とかもまんま雑誌に載ってそうだよね」
加賀「な!?」
レキシントン「そう言えば前の買い物でもそんな服装でしたね」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:27:57.50 ID:scSzffjT0
赤城「こう見えて熊野ちゃんあたりから雑誌借りt…モガッ!?」
加賀「いやぁそれにしても19時かーお腹空いたのー」
レキシントン「え、ええ、そうですね。一度レジャーサイトに戻りますか?」
赤城「ンンモンモ」
アラスカ「……えーっと、それじゃあたしが何か買ってこようか、何にする?」
加賀「おぬし先の言葉を忘れたのか?行くなら全員じゃろ」
赤城「モモンモモ、モモンン」
レキシントン「そ、そうですね。じゃあ先に買いに行きますか」
アラスカ「……ねぇ、恥ずかしいからそろそろ解放してあげて」
赤城「モガ…ふぅ……本当にもう加賀さんは」
アラスカ「悪いとは言ってないのにね」
加賀「ふんだ」
レキシントン「雨強いですね」
赤城「美味しいスープが心にも沁みます」
加賀「けーっきょくぬかるんできたのう、明日は例の雨靴じゃな」
アラスカ「ごめんね、今日履いても良かったね」
赤城「まぁ流石に予想出来るものではありませんよ」
レキシントン「それにアラスカさんが折りたたみ傘を持ってきてくださっていたおかげでこうやって食事が濡れずに住んでますし」
アラスカ「普通は後ろがステージ見えなくなるから指すべきじゃないけど、ま、レジャーサイトの端だし大目に見てもらおう」
加賀「それにしても冷える。これでポンチョの中が濡れておって熱燗が買えなかったら、わしは凍りついておったぞ」
アラスカ「言ったでしょ、夏といえど北海道。甘く見たらダメだって」
レキシントン「防寒着も持ってきてて正解でした」
赤城「ふう、ごちそうさまです。それでは次はどうします?」
加賀「やっぱり次はサンステじゃろう。あの△△さんたちじゃぞ」
レキシントン「私もそれを見て今日は帰ろうかと」
赤城「……じゃあみんなでそれ見て帰りま…」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:28:33.94 ID:scSzffjT0
アラスカ「待ってアカギ、次のレインボー見なくていいの?」
赤城「ッ!?」
レキシントン「あら、赤城さん見たいのがあったんですか、ならそちらに」
加賀「うーむ、仕方な…」
赤城「あの、そのすみません。いいです。私も△△さんたちを見ます」
加賀「ほう、そうか?」
赤城「元々1日目行きたいって言ってたのは加賀さんとレキシントンさんです。それで2人の目玉はその方たちじゃないですか。私は数日前まで気付いてませんでしたし」
アラスカ(自分で言った手前、今更別れようなんて言えないよね……)
レキシントン「あの…」
加賀「赤城よ」
赤城「はい」
加賀「お互い、楽しもうな!」
赤城「?!はいっ……」
加賀「しっかし不安になるのう。」
アラスカ「あたしが2人に付こうか?」
加賀「赤城1人は流石にまずいじゃろ!」
アラスカ「えー、じゃあどうすんのさ」
レキシントン「わかりました。じゃあ言いますけど、流石に一般人相手ということもあって、昼の時は侮っていました」
レキシントン「ですが、元はと言えば我々の母港の空母最大戦力の一角です。一般人程度に遅れを取ることはもう今後ありえません」
赤城「レキシントンさん……」
アラスカ(フラグが強すぎる。むしろ心配になるな……)
レキシントン「それともあなたの右腕は相棒を任せられないほど頼りないですか?」
加賀「今のは聞き捨てならんぞ、まるでわしが頼りないかのよ…」
赤城「ふ、ふふ、わかりました。加賀さん、レキシントンさん頼みましたよ」
加賀「任されよう」
レキシントン「え、あの」
アラスカ「話は纏まったね、じゃあ後でそっちの話聞かせてよ」
加賀「おう、そっちも頼むぞ。何見に行くのか知らないがな!」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:29:22.95 ID:scSzffjT0
after live...
赤城「あああああ…………終わっちゃいました……最高でした!」
アラスカ「ちょっとアカギったら泣かないの、明日もあるんだから」
赤城「想像をはるかに越えてました」
アラスカ「見にきて良かったね、それじゃ合流しないと、入り口近くまで移動しないとね」
赤城「は、はい……って、うわぁ土砂降りじゃないですか……」
アラスカ「このライブ中に急に強くなったね、レインボーシャングリラは屋根あるから関係無かったけど、結構うるさかったよ」
赤城「全然気付きませんでした……うわ、この辺って土ざらしだからか、ぬかるみだらけになっちゃってますね」
アラスカ「あははは、足めっちゃ沈むね」
赤城「なんでそんなに楽しげなんですか」
アラスカ「ここに来たって感じするからね。およ、ならデフガレージ前で集合、と」
赤城「加賀さんたちはなんと?」
アラスカ「真ん中の列に人が多いのと、レジャーサイトに置いてった椅子回収しながらお店屋さん前を通って降りてくるって」
赤城「なるほど、じゃあ行きましょう」ベチョ
アラスカ「帰ったらシャワー浴びようね」
赤城「ぐすん」
加賀「ほんともう最高にマジで良かったよ!」レキシントン「今も心の震えがとまんない!」
赤城「」
アラスカ「あー、サンステージは屋根ないもんね(ハイになってるよ……)」
ワイワイキャイキャイ
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:30:44.18 ID:scSzffjT0
加賀「ごほん、うむ、うぬ等も大変楽しんだようじゃな……」
レキシントン「我らも大変楽しんだでござるよ」
アラスカ「(突っ込んだら負け、突っ込んだら負け)そっちもね。そうそう椅子とか荷物ありがとね」
レキシントン「なに、礼には及ばぬよ」
赤城「え、えーっと、それじゃあ帰ります?」
アラスカ「そうね、多分面白いものが見られるよ」
加賀「ふむ、ところでさっき降りてくる時にな、よくわからん待機列があったんじゃが」
アラスカ「よくわからん待機列?」
加賀「ほれ、あそこ」
アラスカ「あー、あれはクロークだね」
レキシントン「クロークですか?」
アラスカ「(戻ったか)そうそう、100Lの袋に入る分の荷物の預け入れが出来るのよ、事前予約のいるサービスだけどね」
赤城「なるほど、ロッカーのようなものですね」
アラスカ「そうそう、まぁ濡れないところに置いて貰えるし、盗難の心配もないし、出し入れ自由だから便利だけど」
加賀「中々良いサービスではないか、なんで今回は使わなかったんじゃ?」
アラスカ「こういうの使うと荷物増えるんだよね、地元民にはいいんだろうけどさ、あと他の人の荷物上に載せられたり、結構管理が杜撰だよ、便利だけどね」
レキシントン「まぁ管理の方は仕方ない面もありそうですが」
加賀「おぬしの場合はあの長蛇の列に並ぶのが嫌だったのもあるんじゃろ?」
アラスカ(ご明察)
赤城「タイミングもありますけどすごい列ですね……」
アラスカ「人気サービスだからね、4人分くらいの荷物入るし、初めてさんは利用するのがいいと思うよ」
レキシントン「おや、流れにのっていたらもう出口で…す……か……」
加賀「うわ……」
赤城「ひえ、この辺全部水面しかないですよ……あそこなんて、膝近くまで水が……」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:31:30.06 ID:scSzffjT0
アラスカ「うわ、なつかしーどうする洗礼浴びてく?」
レキシントン「泥水なんて浴びたくないです。他の皆さんみたく端を通りましょう」
アラスカ「全く、みんなノリ悪いんだから」ジャブジャブ
赤城「ここまで来てテンション下げたくないんですよ」ジャブジャブ
加賀「ここも別に深くないだけで普通に靴は浸かるな」ジャブジャブ
レキシントン「まぁさっきのライブでもう靴の中びしょびしょですし、気にしませんよ」ジャブジャブ
赤城「古い靴にして正解でした捨てましょう」ジャブジャブ
加賀「しかし辛いの……ってそういえばどうここから帰るんじゃ」ジャブ
アラスカ「ん?タクシーだよ」
レキシントン「ふう、海を抜けました。確かシャトルバスはもうないですもんね」
赤城「初日最後まで見るとダメなんでしたよね」
アラスカ「そうそう、だからタクシーにっと、うっわ、今回もめっちゃ並んでるねー」
赤城「……あの、先が見えないんですが」
アラスカ「この列ならあと3時間はかかるね」
加賀「雨足も弱まる気配ないな……」
アラスカ「みんな楽しそうに話してんねー、いつまで持つやら」
レキシントン「いや、これ無理ですよ」
加賀「おい、まだあっちにバスがあるぞ!」
アラスカ「あれはツアー用だから行っちゃダメ」
赤城加賀レキシントン(ツアーがいい、ってそういうことか!?)
赤城「ど、ど、ど、どうするんですか!?このまま少しずつ待つなんて凍えしんじゃいますよ!」
加賀「正直合羽を貫通しとる気がするぞ!待つのは厳しい……」
アラスカ「はぁ、しょうがないな、ネタバレするとあと15分待ってくれたらいいから、さぁ移動するよ」
赤城加賀レキシントン近くの人「え!!?」
アラスカ「いやうちら4人だけだから、そんな目をうるうるさせないでよ、もう……」
15 minutes later
他の客「貴方達、そこじゃなくて後ろよ、待つところは」
アラスカ「うん、知ってる。ああ、来た来た」
他の客「ちょっとそれうちらの!」
タクシー「ご予約のアラスカ様でいらっしゃいますか?」
アラスカ「ええ、そうよ、この四名ね」
タクシー「かしこまりました。いつもご愛用頂き誠にありがとうございます」
他の客「」
赤城「アラスカさん、これアリなんですか?」
アラスカ「まぁこちとらひと月前から予約してるし、いいでしょ?」
加賀「ひ、ひと月!?」
レキシントン「改めてアラスカさんと来れて良かったです……」
タクシー「では扉を閉めますね、ビニール保護の連絡ありがとうございます」
アラスカ「当然よ、それじゃ札幌へ一時帰宅ね!」
ブロロロロ…
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:33:30.41 ID:scSzffjT0
他の客「次からそうしよ……」
他の客「いや、みんながみんなしたらダメでしょ」
他の客「それ以前に多分予約枠とかあるよ」
他の客「それもそっか、ちくしょー……」
in the car
アラスカ「いやぁ大昔に初めて行った時に雨に振られて以降、こういう野外イベントの深夜解散時はタクシーの予約を心掛けてるんだよね♪」
レキシントン「本当に有能過ぎます……」
加賀「いやぁいっときは絶望したのう」
赤城「というか、次はツアー使いましょう、もしくはテントサイト使いましょう」
レキシントン「でもテントサイトだと今回はあの大雨の中、シャワーだけで過ごすんですよね……」
アラスカ「一回味わえば慣れるよー、テントレンタルもあるから次はそうしてもいいかもね」
加賀「うーむ、わしとしてはばぁべきゅぅがしたいんじゃけども」
レキシントン「このホテルへ帰られる安心感は捨てがたいですよ」
赤城「まぁ今後考えましょう、ところで△△さん達はどうだったんですか?」
加賀「おお、そろそろ落ち着いたし真面目に話すとするかの。まぁ雨は酷かったんじゃんがな、一曲目は〜〜から始まって……」
ワイワイキャイキャイ
タクシー運転手(癒し空間ktkrちょっとゆっくり走って長引…)
アラスカ「眠いから急いでね」
タクシー運転手「……はい」
next morning♪
アラスカ「あーよ、結局8時半まで寝ちゃったな。おーい、起きろー」
赤城「ん、んぅ、あの顔叩かないでもらえます?もう起きてますから」
アラスカ「あたし、レックス起こすから、よろしく」
レキシントン「残念、もう起きてコーヒー飲んでます」
赤城「レキシントンさん、おはようございます。風邪とか引いてません?」
レキシントン「赤城さん、おはようございます。ピンピンしてますよ。お2人は体調どうですか」
アラスカ「あたしもバッチリだよ」
赤城「ええ、壮健ですよ。ほら加賀さん8時ですよ、全員集合ですよ」
加賀「んぅ……あたしの恋人、びっぐま〜ん……」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:34:29.30 ID:scSzffjT0
アラスカ「これが飲み過ぎの加賀ってやつ?」
赤城「皆さん、先にモーニング行ってきてもらえます?」
レキシントン「いえ、待ちま…」
アラスカ「ほーら、出てくよ」
レキシントン「あ、ちょっと」バタン
アラスカ「ほーら扉にそばだてるよ」
レキシントン「あの、何を!?うひぃ……」コンノオロカモノ!!
アラスカ「ひゃー怒るとこんななんだね、こりゃ昨日独りきりでもそっち方面の心配は無かったかな」ジブンデオボレルクウボガドコニアル!!!
レキシントン「……(龍驤さんに似たんでしょうか……)」5ビョウイナイニカオヲアラエ!!!!
アラスカ「んじゃ面白いのも聞けたし行くとしますかね」カイグンノヨウテイハ、ソウビゴブ、レンドヨンブ、ノコルイチブハトキノウン!!!!!
in a breakfast hall
赤城「遅くなりました」
加賀「アサメシアサメシ…サケハナシ…」
アラスカ「カガおはよー」
加賀「……はっ!わしは今まで……?おぬしらおはよー」
レキシントン「おはようございます、加賀さん」
加賀「お、もう用意してくれていたのか、これは済まないのう」
赤城「す、すいません。私の分まで」
アラスカ「いいってことよ、鬼教官殿」
赤城「?!」
レキシントン「あの時、ご自分で言い返せたんじゃないですか?あの人に」
加賀「あはは、ばれてしま…」
赤城「加賀さんのせいですっ……」
加賀「なんと!?」
アラスカ「ほら、さっさと食べ始める。会場いく前に今日どこ行くか考えるよ」
加賀「赤城熱望のXXXX殿はともかく、他はすり合わせないとの。牛乳……うまいのう」
赤城「デザートコーナーの赤肉メロン、新夕張産でしたよ!」
レキシントン「ほんと、ここはなんでも美味しいですねぇ。で、何時のから見たいですか、皆さん」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:35:55.55 ID:scSzffjT0
some time later
赤城「さて、買いたいグッズあります?皆さん」
レキシントン「うーん、とりあえずこのフェスTを1枚ですかね」
加賀「見たいのがみんな二時からだからって、まずお土産からとはの」
アラスカ「あたしに至ってはあの鬼秘書に○○○○のグッズ買わなかったらスクラップだからねぇ」
レキシントン「……お金出しますね」
アラスカ「本人のが持ってるっしょ、お土産なんだからいいの。一緒にこの『ジンギスカンキャラメル』も混ぜてやるし」
赤城「なんでそんなお土産があるんですかね」
加賀「案外ぶらんでーとかうぃすきーが合いそうな気がしないでもないがの」
赤城「あ、ガチャガチャがありますよ」
加賀「1回100円か、5回ぐらい回しておくか」
レキシントン「じゃあ私も1回」
赤城「10連で!」
加賀「いや建造じゃないんじゃぞ、っておぬしなにしとるんじゃあ!?」
アラスカ「こういうのってつぎ込んじゃうよねぇ」
赤城「100連、100連……」
店員「それでは9500円のお返しです」
赤城加賀レキシントン「」
アラスカ「にっししー、これで細かいのゲットね」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:36:36.01 ID:scSzffjT0
a little time later
赤城「加賀さん、ビールどうぞ♪」
加賀「お、おう。ありがとう赤城」
アラスカ「まさか加賀がXXXXさんの缶バッチ当てるとはね。さっきからずっと固有空間じゃん」
レキシントン「元から仲良いわけですし、仕方ないですよ」
アラスカ「あなたもあなたで大トリを引き当てるし持ってるわねぇ」
レキシントン「逆に言うと赤城さんは10個中6つ被りって運がなさ過ぎますよね」
アラスカ「まぁあたしも3つは被りだよ。加賀とレックスが運いいだけって感じ」
レキシントン「私でこれならエンタープライズちゃんはどうなるのかしら」
アラスカ「アレなら多分、本人が寄ってきて缶バッチにサインもらえるね」
加賀「お、おい、赤城。そろそろ14時じゃぞ」
赤城「え、あ」
アラスカ「およ、もうそんな時間になった?」
レキシントン「それではしばし、赤城さんとはお別れですね」
アラスカ「1人で大丈夫?」
加賀「何を言っとる、この赤城じゃぞ」
アラスカ「あんたがドヤってどうする」
赤城「はい、大丈夫です。そちらも楽しんで」
加賀「ではまたの」
after live
赤城「皆さん、どうでした?やっぱりあの人のMCはとっても楽しくて…」
加賀レキシントンアラスカ「おーい、おいおいおい、おーい、おいおいおい」
赤城(うわぁ何あの号泣集団)
赤城「……伊勢海老ラーメンたべてこよ」
加賀レキシントンアラスカ「おーい、おいおいおい、おーい、おいおいおい……」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:37:57.19 ID:scSzffjT0
アラスカ「さぁて、腹ごしらえも済んだね」
レキシントン「お花もしっかり摘んできました」
加賀「待ちにまったからのう」
アラスカ「今歌ってるのがもうすぐ終わるよ、一気に前までいくからね」
レキシントン「さっきもそうですけど、昨日それ聞けば良かったです」
アラスカ「うーん、初日トリ補正あるから、もっと帰り遅くなってた可能性があったからなぁ」
ミンナアリガトー!!ツギハデンセツダヨー!!
加賀「さぁ行くぞ、赤城」
赤城「はい!!」
アラスカ「んじゃ、雨に負けずにいくよ」
レキシントン「しかし、前のグループでもかなり人が入りましたよね」
加賀「このグループも人気じゃからなぁ。下ネタ多いのに」
アラスカ「それが売りになってるからねぇ」
レキシントン「これ掻き分けながら進むの大変ですね」
赤城「え、そうでしょうか」
アラスカ「いや、レーダー使って周囲を察知なんてするんじゃないの、みっともない」
赤城「///」
加賀「ああ、何が出とるのかと思うとったらいつもの狐耳か」
レキシントン(私やらなくてよかったぁ〜……)
アラスカ「おお、運がいいね。最前列まで来れたよ!」
赤城「本気でルート確保しましたからね!」
レキシントン(ま、周りからの視線が……)
加賀「おお、たくさん楽器があるのう」
アラスカ「昔はこの人グループでも活動してたからね。今日はその頃の人達もサポートで呼んでるのかな?」
赤城「あー、早く見たいです。1時間が長過ぎます」
レキシントン「もうすでに周りに人がいますね」
アラスカ「まぁこのぐらいの時間からみんなサンステージから動かなくなるからね、事実上のトリはこの人だと思うよ」
加賀「そういえば、お主はここに出演したこともあるのでは無かったか?」
アラスカ「あー、一応、一昨年ね」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:51:57.72 ID:scSzffjT0
レキシントン「あれ、何か良くないことでもあったんですか?」
アラスカ「実はそのタイミングをラストライブにしようと思って、朝焼けの大トリにしてもらったんだよね」
加賀「ああ、分かったぞ。誰も起きおらんかったのじゃろう?」
レキシントン「加賀さん、それは失礼では…」
アラスカ「一応、それなりの人は集まったんだけどさ。今からやるこの人と同じ二日目のこの時間に、アレが復活ライブぶつけちゃってさ」
加賀「アレ?」
レキシントン「一昨年復活したアーティスト……え!?『初音ミク』が来たんですか?!」
加賀「はぁ!?復活しておったのか?!『リセット』はデータも影響を受けたはずじゃろ?!」
アラスカ「記憶抽出機やあたしらの技術、復元技術や空間の記憶とか、まぁ良くわかんないけど250年かけて復活させたんだって」
アラスカ「そんなBIGイベントぶつけられたらあたしらの引退が霞んじゃうからさ、急遽国際スペースセンターでのライブをぶち込んだんだよ」
レキシントン「歌神ですもんね。今年は来てなくて良かったです」
加賀「尋常じゃない人の数だったじゃろうなぁ」
アラスカ「そうは言ってもXXXXさんも一時代を築いた人だからね、後ろ見てみなよ」
レキシントン「う、わ……」
加賀「まだあと45分あるんじゃぞ……」
アラスカ「うちらが言えることじゃないけど、もうスタンディングゾーンは埋まってるんだ……早過ぎでしょ……」
加賀「ふうむ、熱心なファンがこれほどまでおるんじゃな……赤城が行きたがるのもうなづける」
アラスカ「まぁ野外ライブなんて基本しない人だし、ファンはこぞってくるだろうね」
レキシントン「あの、さっきから赤城さん一言も喋ってない気が」
加賀「そう言えばそうじゃの、赤城、どうしたのじゃ?」
赤城「あ、か、がさ、ん……どどうしたんですか…?」
加賀「お主こそどうしたんじゃ!熱中症か!ほれ水を」
赤城「水はいりません!!!!」
レキシントン「ひっ」周りの人(うわ、びくった)
アラスカ「ちょっとアカギどうしたの?」
加賀「……あー、わし少し腹が減ってしまったのー」
アラスカ「はぁ!?そんなの我慢してよ」
レキシントン「それくらい我慢できないんですか?」
加賀「我慢出来ないから言っておる。どうにか出来るか?」
赤城「……あの」
アラスカ「うーん、ここは中央だし、レジャーサイトゾーンの方を抜けていく形でステージ右手の方に行けるかなぁ」
加賀「ほうほう、なら戻る時はどうするんじゃ?」
アラスカ「しょうがないからレックスにレーダー出してもらって、残る3人でスペース確保かな」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:52:52.13 ID:scSzffjT0
加賀「なるほどのう、では赤城行ってくれるか?」
レキシントン「は?」
アラスカ「本気で言ってんの?最悪見れなくなるんだよ、自分で行きな…」
赤城「あ、じゃ、じゃあ行きますね!朝、加賀さんには迷惑かけましたし!」サッ
加賀「頼んだぞー」
アラスカ「親友ってものはこうな訳?」
レキシントン「赤城さんも赤城さんです!!こんなの増長するばかりじゃないですか」
加賀(無事済ませられるといいのう)
30 minutes later
赤城「すいません、前に友人がいて、通してください!」
フェス民1「おや、あんたパシられたのかい。ほらみんな、少しどいとくれ」
フェス民2「なんだい、かぁちゃん。どうしたんだい」
フェス民1「あたしはかぁちゃんじゃないよ!若い子がXXのライブ聴きにくるなんて珍しい、譲ったげな」
フェス民2「おお、ほうか、ほうか。嬢ちゃん、楽しんどいでな!」
赤城「……ありがとうございます!(XXXXさんのファン、みんな優しいなぁ!)」
フェス民1「可愛い子だねぇ」フェス民2「かぁちゃんの若い頃にそっくりだ」
赤城「ふぅ、はい加賀さん、唐揚げとビールですよ」
加賀「おお、これはこれはありがとうな、赤城」
赤城「(礼を言うのはこちらの方です。よくわかりましたね)」
加賀「(何年相棒をやっとると思うてる……さて、楽しもうぞ)」
レキシントン「加賀さん、今度やったら赤城さんの代わりに私が起こりますから」
アラスカ「音楽系でなら次はないよ」
加賀「お、おう……」
赤城(ほんとにすいません)
アラスカ「さぁてそろそろ、かねぇ」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:56:58.63 ID:scSzffjT0
ベッベッベッシャラーン♪
赤城「きた!!!これ、あの曲だ!!!」
アラスカ「まずはサポートから出てくるはずだけど誰が出てくるかねぇ」
ワアアアアアア‼‼
加賀「これまでと打って変わってご年配の方々が出てきたの」
アラスカ「おお、あの人がオルガンやるのか、楽しみ」
レキシントン「すごいです、目の前で聴くとこんなに違うんですね……」
赤城「ああ!!サックス、サックス!!」
アラスカ「あの子やっぱ上手いわねぇ」
ピアノ「はい!皆さん来ますよ!!拍手を!!」
ドウモーギャッギャッギィン!!
赤城&周りの人「うわああああああ!!!!」
加賀レキシントン「」ポカーン
アラスカ(うっは!カッティングうますぎ……折角近いし勉強させて貰おう……)
赤城「ああ、ああ、ああ!ああ!?ああ……」
加賀「言葉失っとる……」
レキシントン「すごい、初めて聴く音です、これ」
シーン……チャーチャーチャララチャッチャ、チャララチャーララチャッチャ♪♪
赤城(キタキタキタキタキタァァアアアア!!!)
加賀(!!)レキシントン(うわ!)
アラスカ(いきなりこの曲きたかぁああ!!!)
加賀(なんじゃこれ、なんじゃこれ!!)
レキシントン(いつの間に空が青くなったんでしょうか……)
アラスカ(ソロパートやっぱかっこええ!!惜しむらくは今曇天なことか……)
チャン…
XXXX「どうも、XXXXです!こんにちは!ライジング、今年もこんな感じの天気ですが、楽しんでいきましょう!みんな気を付けてね、足元とか」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:58:14.16 ID:scSzffjT0
♪♪♪〜
赤城(はぁ〜今回来て良かったです……)
加賀(帰ったら赤城にレコード借りよ)レキシントン(加賀さん、今はCDですよ)
アラスカ(今はバイオボールなんだけどなぁ。しっかしほんとうまいわ、いつものバックも最高ね)
XXXX「次は数年ぶり、の新曲やります」
キュッキュッギュッギュッスウィッスウィッ♪
XXXX「次は古い曲を……」
♪♪♪〜
赤城「…ぷはぁ、XXさーん!!!サイコーー!!」
加賀「ギターってあんな音が出るんじゃな……知らなかったぞ……」
レキシントン「もう6曲ぐらいやりました?ってあれ、これなんですか……」
ザワザワザワザワ
アラスカ「この曲のアカペラコーラス?でもこれもしかして」
タララタララン♪タララタララン♪
赤城「え、あ、え」
アラスカ「真夏にやるのかー、これを……はぁぁ」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:59:00.78 ID:scSzffjT0
♪♪♪〜
赤城(まるで魔法みたいです)
♪♪♪〜
アラスカ(あー、もう勉強とかいいや、この音をもっと楽しんでたい)
♪♪♪〜
加賀(あ、この曲知っとる!)
♪♪♪〜
レキシントン(あ、この曲、この人が作曲してたんですか……とってもいい……)
♪♪♪♪〜
XXXX’s live end
XXXX「最後までありがとう!」
4人&周り全員「ワアアアアアア!!!!」
赤城「最っ高でしたねっ!!!」
加賀「赤城があれだけ行きたがった理由が分かったわ」
レキシントン「大御所なのに完全に現役でしたね、恐れ入りました」
アラスカ「全くだよね、はぁ良かったなぁ……」
赤城「あーちょっと呑みたい気分です。どっか行きませんか?」
加賀「おお、珍しいな。といってもわしも同じ気分じゃ、どこ行く?」
アラスカ「どういう系が飲みたいの?」
赤城「ビールかビールカクテルが飲みたいですね。落ち着いた場所がいいです」
加賀「ふーむ、折角じゃし新しい場所がいいのう」
アラスカ「なるほどね、それじゃあタイラクルにでも行こうか」
赤城「そこ、昨日話に聞いて気になってました!行きましょう、行きましょう!」
アラスカ「じゃあついてきてね、このぐらい暗いと多分見失って迷うから」
レキシントン「私たちはどこへ連れて行かれるんでしょう……」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 20:59:49.38 ID:scSzffjT0
a little while after
赤城「やっぱり周りの皆さん雨靴ですね」
レキシントン「私たちのと同じのを履いてる方もいらっしゃいますね」
赤城「でも、多くの人がなんだか柔らかそうなのを履いてますよ」
アラスカ「あれがNYK、日本野鳥の会の出してる雨靴だよ。携帯性が良くて便利だし、軽いから踊りやすいしね」
加賀「そんな事より……おい、どこまで歩くんじゃ、この畦道」
アラスカ「こっち来るのは初めてだっけ、もうちょ…あった。この看板ね」
赤城「え、これ看板だったんですか……」
レキシントン「よく見たら、ちょっと電飾ついてますね……」
加賀「え、ここ進むのか」
アラスカ「なんのために雨靴買ったの?ほら行くよ」
赤城「うわぁ暗い、怖いかもです」
加賀「お、置いてくでない赤城!」
レキシントン「でも、なんだか不思議な、……って、ええ!?木の下?!くり抜いてるんですか、これ?」
赤城「名前に反して御伽噺の世界みたいですね……」
アラスカ「そろそろ抜けるよ」
赤城「え、わ……」
加賀「狭い道を抜けると、そこは小人の村じゃった、って感じじゃな」
レキシントン「うわぁー!!うわーー!!!」
アラスカ(ああ、そういえば意外にメルヘン、だったっけ)
赤城「あっ!今ステージでやってるの、△△△だ!ちょっと前行きますね!!」
アラスカ「あ、ちょっと、ビール飲むんじゃ!……まぁいっか、あたしらはあっちに行こうか」
レキシントン「ここは椅子とか机が多いですね、聴こえる音楽もカントリー風というか優しいです」
アラスカ「ここの立ち位置としてはチルアウトを想定してるからね、大きいの聴いた後だし、休んで行こう」
レキシントン「Chill out……ってなんです?」
アラスカ「それは…」
加賀「休んだり、のんびりすることをちるってる、ていうんじゃぞ!」
レキシントン「え、加賀さんも知ってるんですか?」
加賀「ふふーん、まだまだわしは若いのじゃ!」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 21:00:33.70 ID:scSzffjT0
アラスカ「い、一応合ってるから、いいか……付け加えるなら、DJとかでアップテンポばっかだと疲れちゃうから、リラックス出来る曲を流す時があって、それがChill outだね。赤城とミュージックバー行くなら覚えておきなよ」
レキシントン「?なんでですか?」
アラスカ「初めて行く人はこういうの知らなくてさ、チルアウト中に1人だけ騒いでるやつみたいなのになるから……」
加賀「ああ……KYってやつじゃな」
レキシントン「あの、あんな感じですか?」
アラスカ「あんな?」
赤城「△△△ッーー!!愛してるーー!!」
ザワザワザワザワ
アラスカ「やっば」
加賀「ちょっと連れ戻してくる!」
レキシントン「私水買ってきます、皆さんは?」
加賀「テキトーに日本酒」
アラスカ「私も持ってくるの手伝うよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
赤城「大変、ご迷惑をおかけしました!」
アラスカ「いや、ハイになるのもよく分かるからいいよ、でも節度守ってね」
加賀「この日本酒はお預けじゃな、というかこれ美味いの」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 21:01:11.77 ID:scSzffjT0
レキシントン「アラスカさんのそれなんですか?」
アラスカ「ビア・スプリッツァー、まさかあるとはねー」
加賀「なんじゃ、それ?」
アラスカ「白ワインとビールのカクテル〜、美味いよ〜飲む?」
加賀「一口!」
アラスカ「じゃあそっちのも一口」
加賀「な、仕方ないの、ほれ」
アラスカ「ん……なんか、思ってたのと違う……鼻にツンと来て変な感じ……」
加賀「純米酒じゃからの、わしはこういう複雑な辛口のが好みじゃが、お子様の舌にはわからんかのう?」
アラスカ「ああ?ふざけんな、やっぱあげない!」
加賀「待て!一口交換の約束じゃろうが!ふん、意地でも飲むぞ」
アラスカ「わぁ!グラスに舌突っ込むな!!あげる、あげるから!!」
レキシントン「これがチルアウトですか……」
赤城「私の方がまだマシなのでは……」
レキシントン「声の大きさ的にそれはないです」
赤城「くすん……あれ、あそこのカップルの男性何してるんでしょう?」
レキシントン「カメラなんか用意して……ってあの木箱!?」
赤城「うわぁ……ここでプロポーズかぁ……」
レキシントン「……なんだか心が痛くなってきました」
赤城「レキシントンさんはいいじゃないですか、指輪もらってますし。私こんなに出撃してるのになんもなしですよ!!」
レキシントン「……そうは言ってもこれただの強化パーツですし、給料自体は赤城さんの方が」
赤城「それは妹ちゃんのおかげですっ!年に数十回しか合わないですもん、あの人」
レキシントン「きっと君は来なーい〜、一人ぼっちのメリークリスマス」
赤城「……なんです、その替え歌?」
レキシントン「妹が去年カラオケ屋で歌った歌詞です」
赤城「その曲はもっと明るいんです!今度あったら説教だー!!」
レキシントン「あ、それ私のウィスキー……まぁいいですかね……」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 21:03:32.48 ID:scSzffjT0
some time later…
アラスカ「結構休んだね、どうする、そろそろ戻る?」
加賀「正直いま、お尻に根が張っておる」
赤城「あー、1グループ見逃しましたー、まぁいっかぁ」
レキシントン「はっきり言って眠いです、このまま寝ませんか」
アラスカ「うーん、でも正直ここからラスト前に起きて歩きに行くのは、ちょっとだるい気がするんだよね」
赤城「たしかに……」
加賀「あー、そういえばここ立地悪かったの」
レキシントン「マップと実際の距離感全然違いますよね。これが北海道か、って感じです」
アラスカ「というわけで、レジャーサイトに戻ろう」
赤城「むこう行ったら、私クラムチャウダー飲むんです」
加賀「これは寝落ちフラグじゃな」
アラスカ「いざって時は起こしてあげるよ」
レキシントン「頑張って起きてます!」
at the leisure site
♪♪!!♪♪♪ッー!!!
赤城「木の椅子も良かったですが、やっぱりこの椅子ですね」
加賀「買って正解じゃったなぁ」
レキシントン「この雨靴、サコッシュとポンチョも優秀でしたねぇ」
赤城「この雨靴、やっぱり歩きやすいし可愛いからいいですね、昨日から履けば良かったです」
加賀「まぁでもわしは『船倉』からの方が楽じゃけどな」
レキシントン「それにクラムチャウダーが染み渡るほど美味しいくらい寒いです。防寒着大事ですね」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 21:04:33.14 ID:scSzffjT0
赤城「ふーっ……なんていうか、思い立ったのはひと月前、のことなんですよね」
レキシントン「赤城さんが掘り中に急に北海道行きたい!って言ってきたんですよね」
赤城「……実は一週間ほど話をどこで切り出すか迷ってて……」
レキシントン「今でこそ言いますけど、あのタイミングはないですよ、ふふ」
加賀「わしの時はサラッと頼みおったくせに」
赤城「それは加賀さんですもん、断られる気がしませんでしたから」
加賀「……」
赤城「でも、行きたいって気持ちだけではこんなに楽しめなかったと思います」
レキシントン「……そうですね、正直昨日のトラブルも乗り越えられたかわかりません」
加賀「わしは最初からこやつと共に行くべきじゃと思っておったぞ」
赤城「何言ってるんですか、最初にガン飛ばしたのは加賀さんでしょ?」
加賀「……しかし、こやつはどうじゃったんじゃろう。楽しめたんじゃろうか?」
レキシントン「きっと楽しめたんじゃないでしょうか、そうでなければ、こんな…」
アラスカ「ん……んぅ……あれ、ねちゃってた、あたし?」
赤城「お疲れ様です、アラスカさん。まだラストのバンドは始まってませんよ」
アラスカ「ん、あ〜……そっか、それはよかった、あ〜…あぁ…」
レキシントン「ねぇ、アラスカ」
赤城加賀レキシントン「「「今回は本当にありがとう!」」」
アラスカ「わ、急に改まって、なに?」
赤城「私たち今回のライジングサンとっても楽しかったです!アラスカさんはどうですか?」
加賀「今のわしは機嫌がいいから忌憚なく言って良いぞ」
赤城レキシントン「「ほんと、加賀さんは……」」
アラスカ「……うん、楽しかったよ。久々にエゾロックを堪能した……やっぱり、音楽っていいね」
赤城「はい」レキシントン「本当に」加賀「じゃな」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 21:07:03.40 ID:scSzffjT0
ピピピピ
アラスカ「最後の時間が来たね。さ、楽しむよ。ギリギリまで前いこう」
赤城「え、もうステージ前のスペースは満杯ですよ?」
アラスカ「レジャーサイト内でってこと、みんな体調大丈夫?」
レキシントン「そんなのもう気にする段階じゃないです!」
加賀「みんなで明日は仲良く筋肉痛じゃ!」
アラスカ「それじゃ、好き勝手に踊りますか!!」
last stage!!!
パーパッパパー!!!ジャンジャンジャンジャン!!!ピャラララン!!!〜♪♪
「どーもー、QQQQQでーす!!!!!」
全員「わああああああ!!!!」
「いつもならみんな寝て夢を見てる頃だと思うけど!」
「今日は起きて夢を見てくれよな!!」
「俺たちの作る夢を見てってくれ!!!」
全員「わああああああああああ!!!!!」
バンバンバンバン!!!シャリシャリシャリ!!!バンバンバンバン!!!シャリシャリシャリ!!!
加賀「ああ、そうか!これ今までの人がゲストで来るんじゃな!!」
レキシントン「誰が出てきてくれるんでしょうか!?」
ウーララーラー!!シャンシャン!!ジャーンジャーンジャーン!!♪♪
タララタララン!!ヘイッ!ダンダンダンダン!!!♪♪♪
バーバッババー♪パラパパララパッパー♪♪バッバーパパらパラパラパパー♪♪♪
レキシントン「あのボーカル来てますよ、あのボーカル!」
アラスカ「さっきは未発表だったし、ひょっとして全部ゲスト入り?」
赤城「あ……空が……」
「この曲は明け方に歌いたかったんですよ!!!」
♪♪♪〜♪!!!
赤城「日が上ってきた……」
レキシントン「これが『RISING SUN』……!」
加賀「ひゃー!!楽しいなぁ!!」
アラスカ「ヘイッ!ヘイッ!フーッ!♪」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 21:08:50.65 ID:scSzffjT0
パーパッパパー!!♪ジャンジャンジャンジャン!!♪♪ギュンギュンギューン!!!♪♪
♪♪〜♪
♪♪…
♪…ブブブブブーン
赤城「ん、何ですか?このドローン、音うるさいんですが」
周囲「ワアアアアアア!!!!」
加賀「な、何事じゃ?!」
レキシントン「あ、あ、アラスカさん!!!あの画面!?」
アラスカ「……ははは、やってくれたね……確かに前にフィーチャリングしたね……」
「やーっと見つけた!!!俺たちの目は誤魔化せねーぞ!!!Asuka!!!」
「それに乗ってこっちまで来いよ!!」
「アンコールに応えてくれよ!!!」
赤城「ええええ!!!」
アラスカ「みんな、ちょっと待ってて。行ってくる」
周囲「ワアアアアアアアアアア!!!!」
モブ兄貴ABC「うおおおおお!!!!」
「まさか、本当に来てくれるとか、ふっはは」
アラスカ「うっさい、じゃあ改めて皆さん。Gum & Asuka のAsukaです!!!」
全員「ワアアアアアア!!!」
アラスカ「今日は観客としてて来てたんですけど……エゾロックはやっぱ最高でした!我慢できませんでした!!!」
全員「ワアアアアアアアアアア!!!」
アラスカ「ほんと、このほんと、ほんとにライジングのラスト一曲、歌っちゃっていいですか!!??」
全員「ワアアアアアアアアアアア!!!」
「ハハハ、やっぱお前スゲーな!!!」
アラスカ「アアアア〜〜♪♪‼‼‼」ジャジャジャジャジャジャーン!!♪♪
♪♪〜♪〜!!
赤城加賀レキシントン「Asuka!Asuka!Asuka!」パンパンパンパン
全員「ワー!ワー!ワー!」パンパンパンパン
♪♪♪ッ♪♪!!
アラスカ「……一生分の幸せです!!!みんなありがとう!!THANK YOU VERY VERY VERY MUCH!!!!」
全員「ワアアアアアアアアアアアアアア!!!」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 21:10:31.38 ID:scSzffjT0
in the way back...
赤城「急ぎましょう、そろそろバス行っちゃいます!!」
加賀「なぁ、あの出演者用…」
アラスカ「もう、それは断ったの。正直急過ぎて何箇所かミスったし……あんなんでギャラ貰えないよ!」
レキシントン「と言っても皆さん避けてくださるのである意味特典はありますね」
加賀「待った!」
赤城「なんですか、加賀さん」
加賀「おぬしら、写真撮ってくれるか!」
カシャ
赤城「また、行きますね!北海道、蝦夷、石狩!!!」
End
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2019/08/27(火) 21:11:26.47 ID:scSzffjT0
sequel...
アラスカ「今日もレベリング終わりっと♪」
グアム「最近調子いいね」
アラスカ「…もう、まだ拗ねてるの〜?ごめんってば」
グアム「拗ねてませーん、知りませーん。アラスカなんか改造されて艦種変わっちゃえバーカ!」
アラスカ「じゃあ一緒に改造されよ、んで次はあたしと行くかライジング?」
グアム「……その時の3人共行きたいです……」
アラスカ「……ほんと、素直じゃないねぇ、ふふふ」
加賀「やったぞ!わしの改造設計図が来たぞ!!!」
赤城「おめでとうございます、加賀さん。改造出来たら断酒してくださいね」
加賀「なんでじゃあ赤城!!」
赤城「こないだもミュージックバーでへべれけになって皆さんに迷惑かけて!」
加賀「いや、その」
赤城「ちょいフェスにもよく行って!」
加賀「お、おう」
赤城「ほんと、加賀さんはうつけものです!!」
加賀「今のいい感じに終わる流れじゃないのかあ!!」
レキシントン「任務、終わりました」
サラトガ「お疲れお姉ちゃん、なんか飲む?」
レキシントン「コーヒーを。それにしてもそのTシャツ似合ってるけど、職務中に着るのはどうなのかしら」
サラトガ「あー、手がす」
レキシントン「よく考えたら全然良かったわ!」
サラトガ「まぁ、今司令居ないしね。いつ来るかわかんないから。はい、熱々だよ」
レキシントン「ああ、そういうことなのね。いただきます、あちち」
サラトガ「最近お姉ちゃん、調子いいじゃん。MVPばっかだ、赤城さんも」
レキシントン「……音楽の力かし…」
サラトガ「正直2人共成長終点だから、他の子に経験を回して欲しいんだけど……」
レキシントン「……おいち」
サラトガ「……ねぇお姉ちゃん」
レキシントン「何?」
サラトガ「来年の話、なんだけど」
サラトガ「テント買う?」
FIN
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/08/27(火) 21:17:26.22 ID:scSzffjT0
自分が2018RSRに行った時に必要だったものとか、備忘録的なSS。だらだら書いてたら一年掛かって冗長なってもうた……改造とか。今年のライジングは一日短くなってンG復活ならずでどんまいだなって
戦艦少女Rをどうかよろしくね。
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2020/09/21(月) 20:51:49.50 ID:/hyxRjfaO
乙!
貴重な戦艦少女RSSをありがと
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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