八雲みたま「第2回ミラーズカップ開催よ〜♪」

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1 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:34:23.53 ID:CSABgGcv0

みたま「まずはトーナメント表の発表〜」


         優勝
    ┌───┴───┐
 ┌─┴─┐    ┌─┴─┐
┌┴┐ ┌┴┐  ┌┴┐ ┌┴┐
天 見  か 仲  み 大 つ  化
音 滝  も  良  か 東 つ  学
姉 原  れ  し  づ    じ  部
妹           き
             荘



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1567258463
2 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:36:42.00 ID:CSABgGcv0


みたま「続いてルール説明!」

みたま「120m×80mの広いフィールドを用意したわ。サッカーの国際試合と同じくらいの広さよ。はやてちゃんみたいな大魔法が得意な子でも思いっきり戦えるように、全試合このフィールドでやるわよ」

みたま「フィールドの周りにはサイドラインとゴールラインが引いてあるから、そこから場外しちゃった子は、その時点で退場ね」

みたま「それから、直接的な戦闘が苦手な子でも工夫次第で活躍できるように、フラッグ戦の要素も取り込みま〜す」

みたま「自陣と敵陣の一番奥に引いてあるゴールライン上の真ん中にフラッグが一本立っているわ。相手のフラッグを取って、センターラインまでフラッグを持ってこられたチームの勝ちよ。もちろん、戦って相手選手を全員場外にしても勝ち。ちなみに、自陣のフラッグに触るのは禁止よ。だから自陣のフラッグを持って逃げ回ったりするのは無しね」

みたま「そして今回は、刺激的なルールも追加するわよ。より激しいぶつかり合いができるように、相手に大怪我させるのを禁止しません! 但し! 頭部や心臓、なによりソウルジェムへの攻撃は絶対禁止よ!」

みたま「試合中、誰かが大怪我した場合は、その時点で審判がホイッスルを鳴らして一旦試合を止めるわ。大怪我した子は場外扱いよ。治癒が得意な子が常に待機しているから、怪我は直ぐに治すからね」

みたま「こういうルールだから、痛覚遮断や出血が苦手な子は参加しないでね〜」


3 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:40:00.87 ID:CSABgGcv0


みたま「ちなみに、フィールドが広いので審判は三人で勤めるわ」

みたま「主審はこのわたし、みんな大好き調整屋さ〜ん♪ わ〜ぱちぱち〜」

みたま「副審は騎士同盟のお二方にお願いしてるわぁ」

明日香「不肖この竜城明日香っ! 武士道を志すものとして、公平なルールを尊重し審判することを宣誓します!」

ささら「騎士道精神の下、中立かつ誠実に審判することを誓います!」


みたま「お次は気になる優勝賞品のご紹介〜」

みたま「優勝したチームにはなんとぉ・・・! 神浜市内で使える5万円分商品券と、超高級ブランド米10sのお米券と、調整屋さんの特別調整券と、万々歳さんの割引券をご用意してまーす」

みたま「準優勝チームには、洋食ウォールナッツさんのお食事券がありまーす」


杏子「どういうことだよオイ! 一位より二位の方が賞品が豪華じゃねーか!」

鶴乃「それはどういう意味カナ!?」


4 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:42:55.23 ID:CSABgGcv0

みたま「それじゃ、早速最初の試合を始めるわよ」

みたま「最初の試合は天音の双子姉妹ちゃんと見滝原の皆さんよ」

みたま「意気込みを聞いてみましょ〜」


〜〜〜チーム 天音姉妹〜〜〜

月咲「この日のために新技を開発してきたよ!」

月夜「かませ犬姉妹だなんて、もう呼ばせないでございます!」


〜〜〜チーム 見滝原〜〜〜

杏子「チーム見滝原って・・・。あたしは風見野出身なんだけど?」

マミ「チーム名はピュエラ・マギ・ホーリー・クインテットで手続きしたんだけど、名前が長くて言いづらくて分かり難いからって勝手に変えられちゃったの・・・。失礼しちゃうわよね・・・」

ほむら「わっわっ・・・。人が、たくさん・・・」オドオド

さやか「なにビビってんのさほむら! マミさんがいる上に杏子が重い腰を上げて参加してくれたんだから怖いものなしだって!」肘ツンッ

まどか「大丈夫だよほむらちゃん、がんばろうねっ!」手ニギッ

ほむら「鹿目さん・・・! うん・・・!」手ニギッ




いろは「まどかちゃんたち、いきなり月夜ちゃんたちと・・・?」

やちよ「神浜の外から来てくれたのに運がいいわね」




みたま「準備はいいかしらぁ♪」

天音姉妹「「はいっ!」」

マミ「いつでも大丈夫です!」

みたま「それじゃ・・・試合開始!」


天音姉妹「「新! 笛花共めi――」」

マミ「ティロ・フィナーレ!」 ドゴォォオオオン!


天音姉妹「「きゃぁあああ!!?」」

明日香「天音月夜さん、月咲さん、場外です!」

みたま「チーム見滝原の、勝利〜!」




5 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:43:55.72 ID:CSABgGcv0

いろは「やっぱりこうなりましたか〜」

やちよ「様式美ね」

鶴乃「様式美ですなあ」




月咲「ううっ! そこっ! 聞こえてるよ!」

月夜「外野は黙ってるでございます!」




ななか「ふむ・・・・」

ななか(巨大な銃に、巨大な魔力の波動、巨大なおっぱい、巨大なくるくるドリルツインテ・・・)

ななか(巴マミさんにはこんな噂があります。見滝原からやってきた最強の魔法少女。調整屋に行ったこともない正真正銘のバケモノ・・・。あんな大技が扱えるのなら、そんな噂もあながち誇張ではないようですね)

ななか(それに佐倉杏子さんも相当な実力者だと聞きます。見滝原の皆さんは一筋縄ではいかないのは確かなようで)




6 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:45:11.45 ID:CSABgGcv0

みたま「続いて第二試合目はぁ・・・・」

みたま「類い稀なチームワークを武器に、数多の強敵を退けた彼女らが今宵もやってくる。数の差なんてなんのその・・・! 強さの秘訣は “負けたらチーム解散” 。美しい絆を賭した背水の陣で連覇を狙う! 前回王者・・・チーム かもれー! トライアァァングルゥゥーッ!!」

みたま「意気込みをどうぞ〜」


〜〜〜チーム かもれトライアングル〜〜〜

ももこ「連覇するぞ! 前回優勝がまぐれじゃないって証明するんだ!」

レナ「かえで! いつまでもへっぴり腰になってんじゃないわよ! 負けたらチーム解散なんだから! 解散解散!」

かえで「やだよぉ・・・ふゆぅ・・・」


みたま「そうは問屋が卸さない。歯向かった敵は翌日からなぜか行方不明。第一回大会では簡単な回想だけであっさり倒された恨みを糧に、インテリヤクザ集団の復讐劇がここから始まる! かもれに明日はあるのか?! チーム 仲良しななかと愉快な同志たちーっ!」

みたま「意気込みをどうぞ〜」


〜〜〜チーム 仲良しななかと愉快な同志たち〜〜〜

美雨「なんネ? このふざけたチーム名は。誰が考えた? かこカ?」

かこ「私じゃないですよ。でもかわいくて素敵な名前だと思いますよ。ヤクザのシノギで出てきそうな名前だなんて思ってません」

あきら「参加の手続きをしたのは確か・・・」

ななか「・・・・・・コホンッ////」


みたま「それじゃ、選手の子たちはフィールドに入ってね〜」


ももこ《かえで、レナ。作戦はこうだ》テレパシー

ももこ《試合開始と同時に、まずはレナがかえでに変身する。そしてアタシがダブルかえでに激励の魔法を使って、パワーとスピードを底上げする》

7 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:45:58.23 ID:CSABgGcv0

ももこ《そしてダブルかえでが速攻でかこちゃんを落としに行く。それで相手が混乱している間にかえでが他の相手に植物を絡ませて動けなくして、レナが相手フラッグを取りに行く》

かえで《うぅ・・・。かこちゃんにケガさせたくないよぉ・・・》

ももこ《そこがこの作戦の肝だ。相手も同じことを思っているはずだ。かえでを傷つけたくないってな。だからかえでが二人も突っ込んできたら隙ができる》

ももこ《こっちのダブルかえでの内一人はレナだから、そんな情にとらわれず、容赦なく相手の隙を突いてかこちゃんを落とせるって寸法さ》

レナ《ももこが考えたにしちゃあ、ずいぶん無慈悲な作戦よね。まあでも、勝つための作戦としてはいいんじゃない? レナ、全力で当たりに行くから任せてよねっ!》


レナ(・・・・かえでと仲良くしている子とか・・・なんかムカツク! 絶対にレナが倒してやるんだから!)

ももこ(レナのジェラシーもこの作戦の肝だったりするんだよなあ)


かえで《あのぉ・・・。自分たちのフラッグの前に立って、ひたすら守る作戦じゃだめ・・・? 少なくとも負けることはないんと思うんだけどぉ・・・・》

レナ《何弱気になってんのよ! レナたちは前回王者なのよ! そんなみっともない真似できるわけないでしょ! 王者らしく戦って勝てなかったら解散よ解散! 本気でやんなさいよ!》

ももこ《レナの言う通りだ。あんまりコソコソ戦って勝っても、卑怯だのなんだの言われたら癪だからな。大丈夫だってかえで。もし不測の事態が起きても、アタシがフォローすっから》

かえで《ふゆぅ・・・・》


みたま「両チーム準備はいいかしら〜」

ももこ「オッケー!」

ななか「いつでもどうぞ」

みたま「それじゃ・・・デュエルスタート!!」


8 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:47:39.76 ID:CSABgGcv0


ももこ「かえで! レナ! いっけぇーっっ!」 激励

かえで「ふゆっ・・・!」ダッシュ

かえで[レナ]「ハァッ!」変身 ダッシュ


あきら「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ダダダッ

かこ「やぁあああああああああああああああああああっ!!!」ダダダッ

かえで「ふみゃ?!」

かえで[レナ]「なっ?! 向こうも突っ込んできた?!」

ももこ「ひるむな! そのままいけー!」

かえで[レナ]「分かってるわよ! まずはかこの方を―――」

あきら「ハッァア!!」シュ

かえで[レナ]「なっ?!」

あきら「せりゃああああああああああああああああ!!!」シュ バシュ ヒュ

かえで[レナ]「わっわっ、ちょ・・・!?」フラッ

レナ(強引に押してくる・・・! ダメッ、貧弱なかえでのままじゃ押し負ける・・・!)変身解除


ももこ「あっ! レナのやつ変身解いちゃダメだろ・・・!」

ももこ「仕方ない、アタシがフォローに―――」


                  ....スタタッ >


ももこ「・・・・んっ?!」

ももこ(右サイドギリギリから一人来る・・・! 逃がさない!)

ももこ「行かせるかあ・・・っ!」グワッ!

ななか「んっ!?」バッ

 ガッキーンッ!

ななか「うぁあぁ?!」フラッ....

ももこ「もういっちょおーーー!」グワッ

ななか「ハッ!」 バッ

ももこ「おっと・・・・」

ももこ(後ろに引いたか・・・)


ななか「ふぅ・・・。防御無視の重い一撃・・・。腕がじんじんします。まるで示現流ですね」

ももこ「じげん・・・? なんだそりゃ」

ななか「薩摩に伝わる剣術の一つです。『二の太刀要らず』と言われ、一撃で勝負を決める技です。ももこさんは薩摩のご出身で?」

ももこ「・・・いいや違うけど」

ななか「ではその剣術はももこさんの独学で?」

ももこ「んっまぁ大体はそうかな・・・? あっ、いや・・・。やちよさんには結構世話になったけど」

ななか「なるほど。やちよさんですか。これほど強いお弟子さんがいるのです。やちよさん本人も相当な実力なのでしょう。私たちは決勝でやちよさんと当たりますから、今のうちに対策を考えておかないといけませんわね」

ももこ「へぇ・・・言ってくれるねえ・・・!」

ななか「失礼ながら、私、ももこさん相手には負ける気がしませんわ。その剣術の弱点をもうすでに私は見極めております。先ほどリスクを負って一撃を受けた甲斐がありました」

9 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:49:03.96 ID:CSABgGcv0

ももこ「・・・・・・・」

ももこ(・・・あの表情。ハッタリじゃなさそうだな)

ももこ(確かに、ななかさんの二刀流は厄介だ。アタシの剣を掻い潜って、二刀流の手数で攻められたらヤバイかもしれない)

ももこ(だったら、アタシの懐に入られる前に押し勝てばいい話だ・・・!)


ななか「第一回大会では後れを取りましたが、私は一度負けた相手には二度負けたことはありません。怪我をする前に降参されることを進言致しますが?」

ももこ「お気遣いどうも。だけどそれはこっちのセリフだね」

ななか「そうですか。では致し方ありません。参ります・・・!」シャキン

ももこ「ああ、こい!」グッ




かこ「ぽわぁあああああああああああああああああああああああ!!!」ブンブンッ

かえで「わっ、わっ!? かこちゃんさっきからすごい気迫・・・!」

あきら「はりゃああああああああああああああああああああああ!!」シュ シュ バシュ

レナ「うっ・・・ぐっ?!」 ガキン ガンッ

レナ(武器を使った攻撃と違って、拳は回転が速くて次々と攻撃が飛んでくる!)

レナ(それにこんな距離まで潜られたら、レナの槍じゃ柄で受ける防戦しかできない・・・! なんとか距離をとらないと!)


レナ「かえで! いつまでも遊んでないでかこの動きを止めて早くこっちの加勢をして!」

かえで「うぅ・・・! ごめんかこちゃん! やぁああ!」植物ウニョーン

かこ「きゃあ?!」 絡まり

かこ「うぅ・・・! う、動けません・・・」

かえで「レナちゃん!」

レナ「よしっ! いつものコンビネーションでいくわよ!」

かえで「うんっ! せーーーのっ!」植物ウニョウニョ

あきら「うわ?!」 バッ(バックステップ

レナ「離れた! くらえっ!」バシュ

あきら「わっ! ふぅう・・・! はぁああああああああああああああ!!!」サッ サッ

レナ「ああもう! さっきからうるさい! 避けるだけでもなんでそんな大声出す必要あるのよ! もう少し静かに戦えないの!?」

あきら「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

かこ「あきらさん負けないでええええええええええええええええええ!!!!」

レナ「うるさーい!」

かえで「えいっ!」 あきらのかかとに植物ニョキ

あきら「うわっっと?!」コケッ.....

レナ「いっけぇッッ!!」ザシュン

あきら「ぐぅっ?! 負けたっ・・・」 ....パタリ

レナ「いっちょ上がり! このままフラッグを―――」

かえで「レナちゃぁぁん・・・!」

レナ「なに情けない声出してんのよ! ・・・てっ?! ああっ?!」




10 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:50:48.80 ID:CSABgGcv0

ももこ「そりゃあ! おりゃあ! チャージ逃して! はぁっ! うぉりゃ! たまるかぁあ!」 ブゥン グワァン グォン

ななか「はっ! よっ! そこっ! 時代はブラストゴリ押し!」サッ サッ

ななか「・・・・くっ、はぁはぁ」ヨロッ....

ももこ「ほらほら! 息上がってんじゃない?! さっきの余裕はどうしたのさ!!」ブゥン

ななか「・・・はぁ、ふぅっ・・・あっ!」 ....フラッ

ももこ「もらったぁ!」 ブゥン!

 ガッキーンッ!

ななか「あぁっ・・・?!」クラッ

ももこ(ガードごと押し潰すつもりで打ったけど・・・これでもまだ倒れないか・・・! でももうななかさんのすぐ後ろはサイドラインだ! 構わずこのまま押し切るっ!!)

ももこ「まだまだっ! もっとぉっ! ラストッ! よろしくぅッ!」ガキン ガキン

ななか「うっ・・・くっ・・・」ヨロヨロ....

ももこ「これで決まりだ! 喧嘩売ったこと後悔しな! ハァァァ・・・・・!」 グググッ....

ももこ「そりゃぁぁッ!!」 ブォォン!

 ドゴォッ!

ななか「ぐッう!?」 ....ズザザッ

ももこ「よっしゃあ! 場外まで押し出したぞ!!」

ななか「ぐぁっ・・・・。はぁはぁ・・・お、お見事・・・! 私の負けです」

ももこ「はぁはぁっ・・・どんなもんだ・・・」

ななか「ですが・・・。 “私たち” の勝ちです」ニコッ

ももこ「はぁはぁっ・・・・はっ?」


  < ピピーッ!


みたま「試合しゅ〜りょ〜。仲良しななかと愉快な同志たちの勝ち〜♪」

みたま「びっくりだわ〜。前回チャンピオンがまさかまさかの一回戦敗退!」

みたま「うふふっ♪ でも、何が起きるか分からなくなって面白くなってきたわ〜」


ももこ「はっ・・・? はぁっ・・・?! な、なんで・・・!?」

ななか「失礼。あしからず」 チンッ(刀を鞘に納める

ももこ「あっ! あ、あれは・・・!!」


美雨「ふふんっ。蒼海幇たるもの、この程度の隠密行動は朝飯前ネ」 つ[フラッグ] ヒラヒラ


ももこ「そ、そんな・・・。嘘だろ・・・?! いつのまに?!」


11 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:52:37.15 ID:CSABgGcv0


かこ「はぅぅ・・・。大声出すの恥ずかしかったです・・・///」

あきら「そう? ボクはいつもより気合が入って結構楽しかったな。押忍!」


ももこ(わざと大声を出してた・・・? ま、まさか・・・)

ももこ(試合開始からいきなりかこちゃんたちが無駄に大声を上げて突っ込んできたのも)

ももこ(ななかさんが挑発してアタシを釘付けにして、アタシがギリギリ競り勝っていたのも・・・)

ももこ(全部全部、フラッグを取りに行ったあの子からアタシらの目を逸らさせるための演出だったってことか・・・?)




葉月(残念ながら、最初っからななかさんの手のひらで踊らされてた・・・って感じかな〜・・・。第一回大会の時みたいに、単純な殲滅戦だったらチームワークの優れているももこの方が勝っていたかもしれないけど)

葉月(今回のルールはそんな単純じゃない。ももこは面倒見はいいけど頭はあんまりよくないと聞くし、戦略家のななかさんとはちょーっとばかし相性が悪かったかなー)

葉月(・・・・ほんっと、やっかいだよ。ななかさんって人は。できることなら当たりたくないねぇ)




ももこ「ななかさんに競り勝っていい気になっていたけど・・・。こんな結果じゃ、そんなのただのバカ者じゃないか・・・!」

ももこ「そんなのってあるかよぉ・・・!」

ももこ「クソッ・・・。クソッ、クソッ・・・! チキショー!!」

レナ「ももこ・・・・」

かえで「ももこちゃん・・・・」

ももこ「ハァハァ・・・・。はぁ・・・。ごめんなあ・・・かえで、レナ・・・」

レナ「・・・・・」

かえで「・・・・・・・」

ももこ「ははっ。アタシ、ほんっとカッコ悪いなあ」


かえで「・・・・・」

かえで「・・・・・・あ、あの」

ももこ「・・・ああ、そうだな」

かえで「・・・っ!」

ももこ「アタシはこのチームの形がベストだと思ってた。・・・だけどこんな無様な負け方をしちゃったら・・・・仕方ないよな・・・・」

ももこ「・・・チームは解散だ」

レナ「そんなっ・・・!」

かえで「やだぁ・・・やだよぉ・・・」グスンッ...

ももこ「・・・試合の前に、かえで言ってたよな。フラッグの前で守りを固めたらどうかって」

かえで「・・・う、うん」

ももこ「人数は向こうが上だったし、今思えば、かえでの作戦が一番堅実だったと思う」
12 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:55:07.67 ID:CSABgGcv0

ももこ「今回の一番の敗因は、そんなかえでの慎重な意見を無視したアタシとレナだ。前回優勝者だからって気が大きくなりすぎてた。かえでの慎重さが大事だって、アタシらがチームを組んだ時に決めたことなのにできてなかったな・・」

ももこ「だから、今回の失敗を活かして、これからは初心を思い出してやっていこう! やっぱりそれこそが本当のベストなチームの形なんだよ!」

レナ「えっ・・・?!」

かえで「これからって・・・?!」

ももこ「驕り高ぶっていたチームかもれトライアングルは解散だ。そしてこれからは・・・・」

ももこ「冷静さと猛々しさ、そして慎重さを完璧に兼ね備えたチーム・・・。かもれニュートライアングルの結成だ・・・!!!」

レナ「ももこ!」

かえで「ももこちゃん!」

ももこ「ああそうだ! 新生ClariSみたいに今日から再出発するんだ! さあ君たち! アタシの胸に飛び込んで来い!」

レナ「ももこー!」ダキッ (熱い抱擁

かえで「ももこちゃーん!!」ダキッ (熱い抱擁

ももこ「うおーっ!! 愛してるぞぉおお!! 愛してる! 愛してる!」 (号泣




鶴乃「いいお話ですなぁ〜」

フェリシア「新生ClariSじゃ中の人変わっちゃうんじゃねーの?」

みたま「うふふっ。細かいことはいいのっ。ごちそうさまで〜す♪」


いろは「あ、あの・・・。やちよさん・・・。ももこさんたちが一回戦で負けちゃったら・・・大変なんじゃ・・・」

やちよ「ええ、かなり大変よ・・・。どれくらい大変かというと、カレーをカレー粉無しで作らなきゃならないくらい大変よ・・・・」

いろは「そ、それは・・・結構大変ですね・・・やっぱり・・・」




みたま「どんどんいくわよ〜」

みたま「本日三試合目はぁ・・・! チームみかづき荘 VS チーム大東!」

みたま「因縁の東西対決がここに実現! 互いの威信と意地がぶつかり合う! 東のボスと西のボスが子分を引き連れての大抗争! 神浜を支配するのはどっちだ?! 十七夜がんばれ〜」

やちよ「ちょっと主審! ちゃんと公平に審判しなさいよっ」

みたま「うふふっ♪ さあ両チームとも意気込みをどうぞ〜」


〜〜〜チーム みかづき荘〜〜〜

やちよ「全く・・・。でも、なにがなんでも勝ちに行くわよ! 商品券とお米券! 商品券とお米券! 家計が大助かりになるんだから!」

鶴乃「なはは〜。こんなにたくさんの人が万々歳の割引券を巡って争うなんて、照れちゃいますな〜/// でもでも! 最強を証明するためにもわたしは勝ちをゆずらないよ! ふんっ! ふんっ!」

フェリシア「おいっ! やちよ! 優勝したら肉をたくさん食わせてくれるって約束だからな!」

いろは「優勝したら高いお菓子食べてもいいよって言われてるの。さなちゃんはなにが食べたい? 私は国産果汁のシロップがたくさん乗ったふあふあのかき氷が食べたいな。一杯800円するやつ」

さな「私もそれが食べたいですっ!」


13 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 22:59:55.04 ID:CSABgGcv0

〜〜〜チーム 大東〜〜〜

十七夜「ほう。因縁の東西対決と来たか。ふむ・・・衆人環視の中で旧敵との戦い・・・か・・・。ついぞ決着のつかなかったいつかの争いを、こうして平和的な形で白黒つけられる日が来るとは・・・。うむっ! 実に心躍るドラマだな!」

れいら「わ〜。やっぱり十七夜さんはかっこいいなぁ!」

せいか「お、おおおお、俺たちがが・・・ち、ちち力を合わせればど、どんなか壁だってのりのりのり・・・・!」シドロモドロ

みと「せいか・・・。青春ドラマのセリフで気合入れようとしたけど大勢の人の前で緊張しちゃってうまく言えないんだね。大丈夫〜・・・?」

ひみか「商品券とお米券! 商品券とお米券! なんとしても家族みんなの元へ持って帰るんだ!」


みたま「それじゃあ両チーム準備お願いね」


フェリシア「な〜。なんか作戦とかあんの?」

やちよ「そうね。とりあえず相手チームの中で一番厄介なのは十七夜よね」

鶴乃「だよね〜・・・。やちよししょーと同じくらいの実力だもん・・・。一体どんな作戦なら通用することやら・・・・」

やちよ「私は別に難しい作戦なんて必要ないと思うわ」

鶴乃「どういうこと?」

やちよ「多分十七夜は一人で立ち向かってくる。そしたら私たち五人全員で袋叩きにすればいい。十七夜を落としてしまえばあとはこっちのものよ」

フェリシア「はぁ? 何言ってんだやちよ。いくら強いたって一人対五人で戦おうなんてそんなバカな真似するわけないだろ」

やちよ「どうかしら。試合が始まれば分かるわよ」

フェリシア「そうか〜・・・?」


みたま「準備はいいかしらっ?」

十七夜「ああ。いつでも構わん」

やちよ「私たちもいいわ」


みたま「それじゃ・・・状況開始!」


ひみか「あのっ、十七夜さん。わたしたちはどうすれば?」

十七夜「ふむっ・・・。そうだな・・・・。ならば君たち全員でフラッグを守っていてくれないか」

みと「えっ? なぎたんはどうするの?」

十七夜「自分一人であやつら全員を相手する」スタスタ

れいら「ええっ?! 一人で?!」

十七夜「ああ。自分一人で十分だ」スタスタ


やちよ「ほらやっぱり・・・」

フェリシア「はぁ?! あいつ本当に一人で向かってきたぞ?! バカか?!」

十七夜「狂犬。馬鹿かどうかは勝ってから判断してもらおうか。さあ来るなら来いっ!」

フェリシア「なめやがってえ! 言われなくてもそうさせてもらうぜっ!」グッ


14 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:02:20.82 ID:CSABgGcv0

フェリシア「うぉりゃあああ!」ブゥン

十七夜「ふむ。やはりハンマーというのは振りが遅いな」 スッ(上体を少し反らせて回避

フェリシア「うわっとと?!」 (空振り


鶴乃「ちゃっらぁああッ!」

十七夜「威勢はいいが足元がお留守だ」 トンッ(軽い足払い

鶴乃「んべっ?!」 (地面とキス


さな「私が動きを止めます! えいっ!」 ジャラー

十七夜「むっ。鎖が体に巻き付いてくるな・・・」

さな「いろはさん! 今です!」

いろは「うんっ! 十七夜さんすいません!」バシュン

十七夜「なに、心配には及ばん。・・・・ふんっ!」 ギギチッ.... バキャーン! バシッ

さな「鎖が砕けて?!」

いろは「私の矢が手ではじかれた?!」

十七夜「どうした? 次の一手はまだか?」

いろは「つ、強い・・・!」

さな「あわわっ・・・全然かないません・・・!」

やちよ「はぁもう・・・。相変わらず無茶苦茶な強さなんだから・・・。いろはと二葉さん。やっぱり二人で透明になってフラッグを狙いに行ってくれるかしら。十七夜は私がなんとかするわ」

いろは「あっ、はい! さなちゃん行こう!」 タタッ

さな「はいっ!」 タタッ

十七夜「むっ、それはいささかまずいな」

やちよ「あら。十七夜は私に背中を向ける気?」

十七夜「ほう・・・。やはり自分の前に立ちはだかるのは七海か」

やちよ「ええ、そうなるわね。どうぞお手柔らかに」

十七夜「すまないがそうもいかないな。今の自分は年甲斐もなく滾ってしまってる。因縁の東西対決などと煽られたからな」

やちよ「もうっ・・・みたまのばかっ・・・」

十七夜「今思えば、大体の揉め事は話し合いで手打ちになっていたからな。こうして直接武器をぶつけ合うことはほとんどなかったな」

やちよ「そうね」

十七夜「だが自分と七海どちらの方が強者なのか。以前から少々気にはなっていた。それを今ならはっきり決められる。それに東の者も大勢見ているから、東を預かる者として醜態を晒す訳にはいかない。本気でやらせてもらおう」グッ...

やちよ「やれやれ・・・。楽はさせてくれなさそうね・・・!」グッ....




かえで(やちよさんと十七夜さんの戦い・・・)

ももこ(東で一番の実力者と、西で一番の実力者がぶつかるんだ・・・。ああやって向かい合って立っているだけで空気が張り詰めてくる・・・!)

レナ(・・・・・すごっ!)




15 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:06:07.36 ID:CSABgGcv0


やちよ「いくわよっ・・・・!」タタッ

十七夜「こいっ!」ググッ....

やちよ「セヤッ!」ズパンッ!

十七夜「遅い!」ヒュカ!

やちよ「そっちこそ!」サッ ....パシャン

十七夜「むっ?! ならばこれでっ!」ドガッ(蹴り

やちよ「まだよっ!」ガキンッ

十七夜「こっちもまだまだだっ!」ビュン!

やちよ「そこっ!」シュ ....パシャン

十七夜「ぐっ・・・!? 甘い!」ガッ

やちよ「うっ?!」

十七夜「この隙、もらったぁっ!」ヒュカ!

やちよ「ハァッ!!」バチンッ!




ももこ(パワーは十七夜さんの方が上か? だけどやちよさんの方は持ち前の技の多彩さで危なげなく対処してるって感じだな)

かえで(私、もう目が追い付かない・・・)

レナ(すごっ・・・!)

杏子(やちよか・・・。さすがマミを倒したってだけのことはあるな。戦い方が上手い。だが、なんでだ? かなり魔力を抑えて戦ってやがる。魔法といったら目くらましくらいにしかならない水をばら撒いているだけだ。十七夜相手にまだ手の内を隠しているのか? それとも、もしかして魔法が使えない? 昔のあたしみたいに。いや、例えそうだとしても、フットワークの良さと手数の多さは今のあたしくらいあるし、十分強い)

ななか(十七夜さんの攻撃は一撃一撃全てに必殺の威力が込められているようですが、やちよさんの方はそれほどの圧は感じられない。とにかくけん制するか攻撃をいなすかばかり。・・・もしかして、十七夜さんを倒すのではなく かく乱するのが目的?)




十七夜「ふっ、せやぁあああッ!!」

やちよ「ハッ!」パシャ

十七夜「またかっ! どうした七海!? そんな目くらましばかり! 以前の貴様ならもっと疾さと鋭さがあったぞ!」

やちよ「今は目くらましで十分なのよ!」パシャンッ

十七夜「ぐっ?! 目に水を・・・! だがこの程度では逃さない! そこだっ! ―――むっ!?」...ズルッ

十七夜(足元にも水が・・・!)

やちよ「フェリシア!」


フェリシア「いよっしゃあ! こいつで黙らせてやる!! ぢゃぁああ!!!!」 ウルトラグレートビックハンマー!

十七夜「むっ?!」


ズガンッ!!!!


フェリシア「入った! このまま場外ホームランだっ! ―――あっ・・・ああっ?!」

十七夜「むっ・・・ぐっ・・・ふんっ・・・!」ズズズズズ...... ズンッ.....

16 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:08:34.56 ID:CSABgGcv0

フェリシア「なっ・・・!? う、うそだろ?! オレのハンマーを受け止めやがった・・・!」

十七夜「むう。左腕を砕かれたか。だが貴様らを屠るくらい利き腕でなくとも十分だ」

フェリシア「車だってぶっ飛ばすオレのハンマーだぞ! お前体重いくつあるんだよ?!」

十七夜「乙女に体重を尋ねるなど躾のなっていない犬だな。それっ」タタッ ドンッ(体当たり

フェリシア「ふんぎゃ?!」ドタッ...

十七夜「うつ伏せになれ」ドガッ

フェリシア「うわっ?!」ゴロッ

十七夜「それから尻を出せ」ズルンッ

フェリシア「わあ!?/////」生尻プルンッ

十七夜「むっ。これはいかん。なんと聞かん坊精神のあふれる尻だ。月咲君以上だな。さぞや七海も手を焼いていることだろう。今すぐ調教が必要だ。さあ行くぞ」スッ

フェリシア「お、おい?! 何する気だ―――」

 パシーン!

フェリシア「あんぎゃああああ?!」

十七夜「そら、もう一度っ」パシーン

フェリシア「いってっぇえええ?!」

十七夜「喚くな。100回は叩くから覚悟しろ」パシーン

フェリシア「やめろぉぉお!?」


鶴乃「ほぇー」

やちよ「あらあら」


十七夜「ほらっ、 (パシーン) そらっ (パシーン) どんどん叩くぞ (パシーン) 従順で可愛げのあるワンちゃんになるまでお尻ペンペンだからな」 パシーン パシーン

フェリシア「おいっ!! ぐわっ?! やちよっ! ふぐっ?! 鶴乃っ!! うげっ! なに見てんだ!! ぎゃあ?! 早k にゅわっ?! 助けろぉおおお!!」

鶴乃「フェリシアさー。昨日わたしが楽しみにしていた巨峰アイスまた勝手に食べたよね」

やちよ「私、夏休み前に宿題を毎日少しずつやりなさいって言ったのに、結局溜めちゃって昨日慌てて鶴乃といろはに手伝わせてたわよね」

フェリシア「今そんなこと言ってる場合かーっ!!」

十七夜「ふむ。やはり思った通り、相当な聞かん坊のようだな」

十七夜「おい七海。この駄犬を東に預けてみないか? 土地柄同様のスパルタ教育で主従関係を叩き込んでやる。安名が世話になった礼だ」

やちよ「まあっ、それは素敵な提案だわ」

フェリシア「お、おいっ?! ウソだろ!!?」

やちよ「フェリシア。このまま十七夜に負けたら本当にそうするわよ」

フェリシア「冗談じゃねー!! うわーっ!!」ジタバタ ジタバタ ズルッ タタタッ

17 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:11:18.93 ID:CSABgGcv0

十七夜「あっ、おい。逃げるな。まだ10回も叩いてないぞ」

フェリシア「倒す! 絶対に倒してやるぅッッ!!」


  < ピピーッ!


みたま「はーい、みんな止まってねー」

十七夜「むっ? どうした八雲」

みたま「さやかちゃーん」

さやか「はいはーい。さやかちゃんが腕を治しちゃいますよー」パァア

十七夜「おおっ、これはすまない。助かる」

みたま「ということで、十七夜は退場ね」

十七夜「むっ!? 何故だ! 自分が何をした?! 正々堂々戦っているだろう!」

みたま「左腕でフェリシアちゃんのハンマーを思いっきり受けちゃったでしょ。普通の人だったらもう立てないくらい痛いからねそれ。つまり、大怪我ってこと」

十七夜「なにっ?! この程度で大怪我判定か?! むうっ、ぬかった・・・。ルールをよく把握していなかったな・・・・」

フェリシア「んっ・・・?! お、おい! ちょっと待てみたま! じゃあなんでその時にすぐに試合を止めなかったんだよ! そのせいでオレこいつに尻叩かれたんだけど!?」

みたま「だって〜〜〜。フェリシアちゃんのかわいいお尻が見たかったから♪ うふふっ♪」

フェリシア「んなっ〜!!////」


みと「ねっ、ねえっ! なぎたん!」

十七夜「ああ・・・。すまない。自分はこれ以上戦えないようだ。後を頼む」

れいら「そんなぁ・・・。十七夜さんがいないと勝てないですよぉ・・・」

ひみか「あのっ! せめて何か作戦をください! 私たちだけでもまだ勝てる望みがある作戦を!」

十七夜「ふむ。作戦か。う〜む・・・。そうだな・・・・。では、こういうのはどうだろう」


いろは《えーと・・・。私たち、十七夜さんの声が十分に聞こえる位置にいるんですけど・・・。相手の作戦を勝手に聞いちゃっていいんでしょうか・・・?》テレパシー

やちよ《別にいいわよ。どうせ大したことのない作戦だから》

いろは《そうなんですか?》


十七夜「作戦は―――」

みと「作戦は・・・?」

れいら「作戦は・・・?!」

十七夜「作戦は、 “気合でなんとかする” というのはどうだろう」

みと「気合で・・・」

れいら「なんとか・・・」

せいか「する・・・・!!!」

ひみか「はいっ! ありがとうございましたーっ!」


18 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:13:04.67 ID:CSABgGcv0


やちよ《ほらね》テレパシー

いろは《あはは・・・・》

いろは《だけど、やちよさん。十七夜さんの考えがよく分かりましたね。最初に十七夜さんが一人で向かってくるっていう予想も当てましたし。やっぱりお付き合いが長いからですか?》

やちよ《ええ、まあ。それもあるけれど・・・》

いろは《?》


やちよ(十七夜と私。東のまとめ役と、西のまとめ役。そしてお互いに、あるとき仲間をみんな失って一人で戦うことになった)

やちよ(十七夜は私と同じような境遇。私たちは似たもの同士だと思う。だから、十七夜の考えはなんとなく分かる)

やちよ(でも、十七夜と私で違うことあるとすれば、それは・・・・・・・・)


みたま「さてさて。もういいかしら〜。そろそろ試合再開するわよ」


やちよ「ふー・・・・。ごめんなさいねあなたたち。このまま私たちが勝たせてもらうわ。悪く思わないでね」ヒュンヒュン (槍を振り回す

鶴乃「にっひっひっひ〜。十七夜ボスさえいなきゃあとはもうこっちのものだよーっ! ふんふんっ!」

フェリシア「フーーーーッ! 尻を叩かれた恨み、きっちりお前らで晴らさせてもらうからなぁっ!! 覚悟しろーっ!!」


みと「うぁー・・・。怖いよぉ・・・」

れいら「とりあえず、どう動こうっか・・・?」

ひみか《あのっ! 私が突っ走って相手フラッグを気合で取りに行きます! お三方は私たちのフラッグを気合で守ってください!》テレパシー

れいら《えっ? 一人で行くの? 大丈夫・・・?》


みたま「それじゃいくわよー! 試合再開っ!!」


ひみか「りゃりゃりゃあああっ!」タタタタッ


フェリシア「あっ! おいやちよ! 一人オレたちのフラッグを取りに行ったぞ! どうすんだ!?」

やちよ「フェリシア! Go Ahead!」

フェリシア「ガウガウガウ! ガルルルルッ・・・・! アォォオオオンッッッ!!!」ダダダッ

ひみか「発注!!」タタタッ

フェリシア「行かせねーっ! オッラァッ!!」ズガンッ

ひみか「くぅっ?!」 (サヴァイヴ)

フェリシア「ボッコボコだぁっ!」 ドスンッ

ひみか「んぬっ?!」 (サヴァイヴ)

ひみか「なんのぉ・・・!」

フェリシア「おわっ?! お前結構タフだなぁ! だがオレの攻撃はまだまだ終わってねぇぜっ! そーれっっ!!」ドカンッ

ひみか「ぐっ?!」 (サヴァイヴ)

ひみか「これしきぃ・・!」



19 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:14:47.17 ID:CSABgGcv0


明日香(フェリシアさんのハンマーを3回も受けた! さすがに無事でいられるはずがありません! これは試合を止めるべき―――・・・んんっ? これは・・・よく見ると・・・)

明日香(ダメージで動きに乱れはあるものの、大きな外傷や骨折はなさそう・・・?)

明日香(なるほどっ! ひみかさんは強靭な肉体と不屈の精神の持ち主というわけですね! だったら試合はまだ止めません!)



フェリシア「ま、まだ倒れないかっ?! クソ・・・! ズドォン!」 ドガッ

ひみか「うぐっ?!」 (サヴァイヴ)

ひみか「商品券とぉ・・・お米券・・・!」

フェリシア「なっ?! まだ立っていられるのかよっ?! いっ、言っとくけどオレは遠慮なんかしねーからな・・・! もう一発!」 ドンッ

ひみか「うぁっ・・・?!」 (サヴァイヴ)

ひみか「絶対に家族の元へぇ・・・!」

フェリシア「お、おい・・・。そろそろ倒れておけよ・・・。じゃないと・・・も、もう一回叩くぞ・・・? い、いいな? 叩くからな? ほら、倒れておくなら今の内だぞ・・・? このままだとバキボコになっちまうぞ・・・?」

ひみか「持って帰るんだぁ・・・!!」ヨロヨロ....

フェリシア「って! 言ってるそばからまだ止まんねぇのかよっ! うぅ・・・。し、仕方ねぇ・・・! ハイヤーッ!」 ボグッ

ひみか「ふぅぁ?!」 (サヴァイヴ)

ひみか「ふぅ・・・ふぅ・・・! 気合でぇ・・・!」

フェリシア「う、うわぁ・・・。お前なにもんだ・・・。ゾンビかよ・・・やべぇ・・・」

ひみか「なんとかするぅ・・・!」




みと「私たちのフラッグは透明人間が狙ってるんでしょ?! どうやって止めるの?!」

せいか「透明だから・・・どこにいるのか分からない・・・。止めろと言われても・・・」

れいら「えーっと、えーっと・・・・。ううっ! 分かった! イチかバチかあれをやる!」

せいか「あれ・・・?」

れいら「説明してる暇なんてないよ! みとっ! 私たちの心を繋げてっ!」

みと「ほいほ〜い」

れいら「せいかっ! 私が思う場所に私と一緒に空間転移をしてっ!」

せいか「えっ? でも、私の転移は水がないと・・・」

れいら「大丈夫!」

せいか「あっ・・・! そっか! うんっ! 行くよっ!」




さな《いろはさんっ。フラッグまでもう少しです》テレパシー

いろは《うんっ。周りに相手はいないし、このままフラッグごと透明になれば簡単に持っていけるね》


20 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:31:40.08 ID:CSABgGcv0


        < そこだーっ!


いろは《えっ・・・?》

さな「いろはさん危ないっ!」 (かばう

バシ!   ガキンッ!

さな「はぅぅ?!」

いろは「さなちゃん?!」

れいら「やった! 当たった!」

いろは「えっ?! どこから来たの?! それに、ど、どうして場所が分かったの?! 私たち透明なのに!」

せいか「移動は・・・あなたたちのボスの・・・水を、通って・・・・」

いろは「あっ! そうだっ、やちよさんの魔法で出した水があちこちに・・・!」

れいら「場所を当てたのは・・・勘っ!」

いろは「ええっ?! 勘?!」

れいら「ヤァァッ!」バッ

いろは「わあっ?!」

さな「いろはさん!」 (かばう

ガキンッ!

いろは「さなちゃん! ありがとう!」

さな「ここは私が防ぎます・・・! いろはさんはフラッグを!」

いろは「うんっ!」タタッ

れいら「せいかっ! 追って!」

せいか「うん・・・!」


いろは(フラッグはもう目の前! もうちょっと・・・!)タタタッ

いろは「・・・取った!」パシッ

いろは(あとはこれを持ってセンターラインまで走り抜ける!)クルッ

せいか「行かせ・・・ませんっ!」ガシッ

いろは「あうっ?!」

いろは(掴まれた・・・!)


せいか「んんっ・・・・!」

いろは「ううぅ・・・!」

せいか「んぐぅ・・・!!」ググッ....

いろは「わわっ?! ち、力が強い・・・!」

せいか「筋トレ・・・してますから・・・!」

いろは「あっくぅぅ・・・でも負けない・・・!」

せいか「ひるまない・・・! だって・・・こういう時は・・・!」

せいか(熱血番長鬼柄椿も・・・S級ヒーロー金属バットも・・・そして十七夜さんも言っていた・・・!)

せいか「気合で・・・・なんとかぁ・・・・!」グググッ グンッ

いろは「ひゃっふっ?!」 ....フワッ

せいか「するぅぅうう!!!!」ブンッ!

いろは「ふああっ?!」ドシャ

せいか「一本!!」
21 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:34:07.39 ID:CSABgGcv0

ささら「環いろは! 場外!」

せいか「よかった・・・勝てた・・・!」

いろは「あぅぅ・・・。でも・・・!」


   みと「せいかーっ! もう一人来てるーっ! フラッグ守ってー!!」


せいか「えっ?」

いろは「鶴乃ちゃーん! お願いー!!」

鶴乃「うんこっち!」パシッ

せいか「あっ!? フラッグが・・・! 行かせません・・・っ!」ガバッ

鶴乃「最強ダッシュ!」バヒュン

せいか「速い・・・!」スカッ


   みと「ここは私の弓! 当たってねっ」パシュ


鶴乃「最強回避!」ピョーン


   みと「はずれたぁ・・・」


れいら「私が追い付いて止めるーっ!」タタタッ

鶴乃「最強加速!」バッヒューン

れいら「速いー! でもぉ・・・!」タタタタッ

鶴乃「あっはっはっは〜! 最強の魔法少女はかけっこも最強!」

れいら「気合でなんとかするのー! やぁぁあ!」

鶴乃「最強ラストスパート!」キィーン

れいら「ああっ・・・・。離されるぅ・・・・。せいかぁ・・・・!!」


せいか「私が、私がやらないと!」バッ

鶴乃「ほっ?! ほほーっ!! 転移でわたしの前に立ちはだかったねー!!!! いいよいいよー!!!!! 受けてたーつ!!!!!!!」

せいか「気合で止める・・・!」ググッ....

鶴乃「最強ダーイブッッッッッ!!!!!!!!!!!」ダンッ!

せいか「飛んだ?!」

鶴乃「そしてこのままぁ・・・!」

鶴乃「最強! タァァッチダァァァウンッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」ズンッ!


  < ピピーッ!

みたま「チームみかづき荘の勝利ー!!」


鶴乃「しゃしゃああああああああ!!!!!! さいきょぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




杏子「だぁぁっ! 相変わらずうるせーなあいつの声は!」

ほむら「由比さんからここまで結構離れているのに耳がジンジンします・・・」

マミ「魔法少女なのに優雅さのかけらもないわねぇ・・・」




22 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:42:59.06 ID:CSABgGcv0

みたま「それでは勝利者インタビューをしてみましょ〜」

みたま「今の感想をお聞かせくださーい」

鶴乃「ファーストキスは地球の味////」ポッ

みたま「以上、みかづき荘さんでした〜♪」




フェリシア「お、おい・・・お前・・・・」

ひみか「はぁっはぁっ・・・。もうちょっと・・・もうちょっとでフラッグに手が届く・・・!」ヨロヨロ.....

ひみか「家族のために・・・勝つんだ・・・! 気合で・・・気合でなんとかするぅ・・・!」ヨロヨロ.....

ひみか「よ、よしっ・・・! やっと、やっと・・・! フラッグを取っ―――」

 にぎっ・・・・

ひみか「あっ、あれ・・・? これは・・・手・・・? 誰の・・・?」


十七夜「いいんだ・・・。もういいんだ、眞尾君・・・・。君はよく頑張った・・・」

ひみか「かな、ぎ、さん・・・・?」

十七夜「すまない・・・・。自分はふがいないお姉さんだな・・・。本当にすまない・・・・」

ひみか「なんで・・・謝っているんですか・・・?」

十七夜「眞尾くん・・・」抱きしめ

ひみか「あっ・・・あっ・・・うぅ・・・そんなぁ・・・! あ゙あ゙あ゙あ゙っ」ポロポロ


やちよ「十七夜っ」

十七夜「七海か・・・」

やちよ「貴女のリーダーとしての振る舞いがあまりにもお粗末だから、文句の一つでも言いたくなって」

十七夜「なんだ、随分な言いようだな・・・」

やちよ「その子も、あの子たちも、貴女のいい加減な作戦だろうと、十七夜の言葉を守れば勝てると信じて、必死になって、その結果こんなにボロボロになってるのよ。分かってる?」

十七夜「そ、それは・・・。承知している・・・」

やちよ「それだけ東の子たちは十七夜のことをよく理解していて、信頼しているの。マギウスから戻ってきた子たちもそうでしょう? だけど逆に貴女はどう? 東の子たちをよく理解している? 信じている?」

十七夜「何を言う! そんなの当たり前だっ!」

やちよ「だったらなんで最初に一人で私たちに立ち向かってきたのよ? なんで仲間と力を合わせて戦おうとしなかったの?」

十七夜「むっ・・・」

やちよ「これが試合だったからまだよかったものの、もし相手が魔女だったり殺意のある魔法少女だったらどうするつもりなの?」

十七夜「・・・・・・・」

23 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:45:07.92 ID:CSABgGcv0

やちよ「私ね、正直言うと、魔法少女個々人の強さは、西の子より東の子の方が強いと思ってる。その子みたいに、ものすごく打たれ強い子がいるんだもの」

十七夜(打たれ強いか・・・。確かに、不当な扱いを受け続けて耐え忍んでいる者はそうだろうな・・・)

やちよ「だけど私たちは勝ったわ。五人対五人の数のハンデがない勝負で。それがなんでか十七夜には分かる?」

十七夜「・・・・・・・・」

やちよ「・・・・・・・・」

十七夜「・・・・・・・。先ほど七海と自分が立ち合ったとき、七海は一対一の勝負で雌雄を決しようとする雰囲気があった。それで自分は心が躍った。だか、そこの狂犬が横槍を入れてきて自分は腹立たしく思った」

フェリシア「お、おう・・・。それでオレは尻を叩かれたのか・・・」

十七夜「しかし、そうやって腹立たしく思った時点で既に勝負は決まっていたようだな。チームとはそうやって戦うものだ」

十七夜「自分は一人で戦っている時間が少々長すぎたようだ。そのせいで大切なことを忘れてしまっていた。だからだろうな・・・。眞尾君たちに作戦を求められても、すぐにいい策が思い浮かばなかった・・・」

やちよ「一人で戦っている時間は私も長かったわ。十七夜は私と同じような境遇。私たちは似たもの同士だと思う。・・・でも、私と十七夜で違うことがあるとすればそれは・・・」

十七夜「それは?」

やちよ「・・・・私の方が少しだけ早く、いろはと出会えた事かしら。運がよかったわ、ふふっ」ニコッ

十七夜「・・・・ふむっ、そうか。そうだな。十分に納得のいく理由だ。運も実力の内と言う。潔く負けを認めよう。いいチームを持ったな、七海。うらやましく思う」

やちよ「十七夜にもきっと作れるわよ。いいチーム。その子たちとならね」

十七夜「むっ?」


ひみか「・・・・あのっ! 十七夜さん! 私は気合でなんとかする作戦は間違っていなかったと思います! 毎日気合で生きている私にとっては分かりやすくていい作戦でした!」

れいら「うんっ! だってすごく勇気がもらえたから! 十七夜さんの言うことだから最後まで諦めないで戦えました!」

せいか「・・・! ・・・!」コクッ コクッ

みと「足りなかったのは私たちの実力だよねー・・・・」

やちよ「いいえ、そんなことないと思うわ。だって、この試合は十七夜さえなんとかできれば簡単に勝てると思っていたけど、残ったあなたたちは思った以上に機転は利くし粘り強いんだもの。結構焦らされたわ」

十七夜「自分もそう思う。君たちの素質は十分にある。敗因はやはり全員で強調するチームワークの不足だろう。守りが得意な眞尾君が攻めに行ったり、心を繋げた連携技が得意な伊吹君たちが守りに入ったり・・・今思えば無茶苦茶な戦い方だ・・・」

十七夜「今回の試合で頼りない部分を見せてしまったが・・・。皆・・・今一度自分を信じて付いてきてはくれないだろうか・・・?」

れいら「私は最初からそのつもりですよっ! 十七夜さんが安心して背中を預けられるくらいに強くなりますから!」

みと「なぎたん! 私もっと強くなりたい! なぎたんみたいにかっこよくなりたい! だから色んなこと教えて!」

せいか「わ、わた、私・・・も・・・っ!」

ひみか「はっ! もしかしてこれは新しいビジネスチャンス?! 十七夜さん直伝の戦闘スタイルを身に着けて傭兵で荒稼ぎ・・・とか!」


十七夜「君たち・・・。ああっ・・・!」

十七夜「七海。自分は一から最高のチームを作ろう。その時はまた是非、手合わせを願う・・・!」

やちよ「ええ。楽しみに待っているわ」ニコッ



みたま「・・・・・・・」

みたま(・・・ありがとう、やちよさん)



24 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:47:54.00 ID:CSABgGcv0



葉月「あのぉ〜・・・? すいませーん、次の試合は・・・?」

みたま「あっ! あらあら、ごめんなさいっ。それじゃあ次行きましょうか!」


みたま「コホンッ・・・・・・。え〜っ、それでは次は一回戦最終試合!」

みたま「血はつながっていなくとも、絆は家族以上! その姉妹愛の美しさを例えるならばっ、立てばつつじ! 座ればつつじ! 歩く姿はつつじの花! 三人手と手を取り合い明日への道を切り拓く! アザァァァーレアッ三姉妹っっ!」

みたま「意気込みをどうぞ〜」


〜〜〜チーム つつじ〜〜〜

あやめ「人がいっぱい見てるよ! このは! 葉月! あちしらがサイキョーでサイコーのチームだって見せつけなきゃね!」

このは「ふふっ、あやめったらはしゃいじゃって。そうね。がんばりましょう」

葉月「やるからには勝ちたいよね。だって優勝賞品が豪華だからさ。このはが最近家計が苦しいって言ってたし」

このは「ええ。でも、いざとなったらひみかさん直伝の爆安自炊で乗り切るつもりだから」

葉月(げっ?! このは?! そんなこと考えてたの?! やっば〜・・・なんとしても勝たないと・・・!)


みたま「対するはぁ・・・!」

みたま「その小さい体を一生懸命使って、おてんばかしまし娘たちの手綱を引く! その姿はまさに白衣の天使、いやっ、白衣の幼女! 萌え萌えの愛くるしい姿に騙されるな! 見た目は子供。頭脳は大人。飽くなき探求心と化学の力で勝利の方程式を解く! チーム かぁぁがくぶぅーっ!」

みたま「意気込みをどうぞ〜」


〜〜〜チーム 化学部〜〜〜

ひなの「くぉらぁ〜! 誰が小さいだ! 誰が子供だぁ! アタシはみたまより年上だ!」

ひなの「おい! この大会の参加意義はアタシが古株お姉さん魔法少女としての威厳を取り戻すためでもあるんだ! 全力で勝ちに行くからな!」

れん「はっ、はい・・・! が、頑張りっ、ますっ、はいっ!」

梨花「えー、いいよ〜れんちゃん真面目に受け取らなくて。それより楽しもうよ! 人がいっぱいいてお祭りみたいで楽しいじゃん!」

衣美里「だよねだよね! テンション上がるわー! あーしこういうドキドキするイベント大好き! でももっとドキドキしたい! ぴっかーん! 閃いた! ねえねえれんぱす! あーしと一緒に水着で参加してみない!? ちょードキドキすっしょ! 水着水着! 夏だし水着着ようよ!」ピース

れん「いいえ」


25 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:51:48.66 ID:CSABgGcv0


みたま「それでは両チーム準備お願いね〜」


衣美里《ねえねえねえねえみゃーこ先輩!》テレパシー

衣美里《あーしさぁ うっわっ! すっげ! バリヤバ! って思われるような勝ち方したい! そんでハイパー目立ちたいの! なんかパツイチでバーンと勝ちにいける秘策とかないないなーい?》

ひなの《くっふっふっふ・・・。任せておけ。今日のためにとある秘薬を調合してきたんだ。こいつを使えばどんなに強い奴が相手だろうとミジンコでも勝てるってぇ代物サァ・・・くふふふ・・・・》

梨花《うわー・・・なんかヤバそー・・・・。それ警察に見せても大丈夫なやつだよねー・・・?》

衣美里《あれだね! みゃーこ先輩はさぁ・・・なんてったっけあれ・・・えーと・・・あっ! マックサプリメントだっ!》ピース

れん(マッドサイエンティストって言いたいのかな?)


みたま「試合始めてもいいかしら〜?」

このは「ええ、どうぞ」

ひなの「ああっ! 始めていいぞ!」

みたま「それでは・・・。レディー・・・ゴーッッ!!」


あやめ「ちょりゃー!」スタタタタタッ


れん「あっ・・・!」ビクッ

梨花「うわうわ?! ヤバイって! いきなり一目散こっちに来てるよ!」

衣美里「ちょおおおおおおっ! みゃーこ先輩! なんとかしてなんとかしてなんとかして!」ユサユサッ

ひなの「揺らすな! 慌てるな! さっきも言っただろう! この秘薬があれば絶対に勝てる!」

衣美里「早く使って早く使って早く使って!」ユサユサッ

ひなの「分かってる分かってる! これは相手にぶつけて使うんだ! 狙いがぶれるから揺らすな!」

ひなの「いくぞっ! それっ」ポイッ


あやめ「んにゃ?」

パシャン

あやめ「へっ・・・?」

あやめ「はれぇ? ふぇえぇぇええぇ? あんにゅぁあなんやぁこれぇきもちぃーふらふぁあちし〜」パタリ (スタン)

このは「あやめっ?!」


ひなの「よしっ命中! この薬を浴びると数分間体が自由に動かなくなる! これで相手全員を動けなくして、後は悠々とフラッグを取りに行けばいいってぇ寸法だあ!」

衣美里「すっげすっげ!」


このは「あやめ・・・あやめ・・・。ふぅ、ふーっ・・・! ふーっ・・・! あやめ・・・あやめを・・・! よくもあやめをぉ・・・! 許さないっっ・・・!! 絶対にっ!!!!」 .....ゴゴゴ

葉月「こ、このは〜・・・? 落ち着きなって・・・。なんかふにゃふにゃ言ってるから別にあやめは死んじゃいないよ・・・」

このは「ぐぅぅぅぅううう・・・・・・!!!!」 ......ゴゴゴゴゴゴ ゴ ゴ ゴ


26 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:55:07.86 ID:CSABgGcv0


れん「ひゃっ・・・」ビクビク

梨花「ね、ねぇ、みゃこ先輩・・・あの人ヤバくない・・・?」

ひなの「あ、ああっ・・・。や、ヤバそうだな・・・・。心なしか地面が揺れてるような・・・」

衣美里「うっわぁー・・・。あれはキメちゃってるわぁー・・・超ド級でヤバイやつだわぁ・・・」


このは「アアアアアアアアッッッッッ!!!!」 ムキムキムキムキムキムキムキンッ! 服バリーッ

葉月「あぁー・・・。アタシもう知ーらないっと・・・・」


ひなの「な、なんだあれはっ?! 急激に全身の筋肉が膨れ上がった?! 魔力で体を強くしたのか・・・?!」

衣美里「シャツがはじけ飛んでおっぱい丸出しだよあれっ! ヤバイよ!」

梨花「ダメだなーっ! 女子としてそれはダメだなーっ! お願いだからせめてなんか羽織ってー!」


このは「フゥゥウウウゥウウゥウウゥッッ!!!!」 ズシッ... ズシン... ズシン....


衣美里「うわうわうわうわこっちこっち来てるって! 足音すげーし! 歩いたところの地面がへこんでるし! ヤバイヤバイヤバイ! あー・・・もしかしてこれウチら死ぬやつかな?」

梨花「死ぬ死ぬ! 死ぬよね?! あたしら死ぬってこのままじゃ! みゃこ先輩! さっきの薬! さっきの薬で動けなくして! 早く早く!」

ひなの「ああっ! 分かってる! そりゃ」ポイッ


パシャン

このは「フウゥウウゥウゥゥゥゥゥウウウッッッ!!!」 ズシン... ズシン.... (スタン無効)


梨花「ええっ?! 効いてない! 効いてないよ薬! みゃこ先輩なにやってんの!?」

ひなの「な、なんだぁ?! 体の周りにオーラみたいなのが出てて、薬が防がれている?!」

衣美里「このままじゃマジ死ぬって! こうなったらあーしも筋肉モリモリマッチョマンの変態になるしかないっしょ! なんかそんな薬ちょーだいみゃーこ先輩! 持ってるでしょ?! 持ってるよね!!」モソモソ

ひなの「お、おい! 勝手に白衣の中をまさぐるな!」

衣美里「あっ! なんかあった! 袖の下になんかあった! この黒真珠みたいな薬が筋肉モリモリ薬だよね?! 食べちゃうよ! あーん、パクッ」

ひなの「バカッ! それは―――」

衣美里「わらび餅! わらび餅だこれ!! タピオカァァァアッッ!!!」

ひなの「それはアタシのおやつだ! 楽しみにしてたのにーっ!」

梨花「これはもうあれだね。命乞いしかないかな?」

れん「許して・・・ください・・・はいっ・・・」


このは「ふぅぅぅうううッッ! これでなにも言わなくなったら許してあげるわッッッ!!!」 バタフライ・テンペスト!!


ひなの「ぬわあ?! なんて巨大な竜巻だ・・・! これは避けられない! おいっ! お前らアタシの背中に隠れろ! 守ってやる!!」

衣美里「いやいやみゃーこ先輩。隠れろって言われてもさー」

梨花「みゃこ先輩の背中ってちっさすぎて隠れるところなくね? つー話」

れん「はいっ・・・・」

ひなの「お〜っ ま〜っ え〜っ るぁ〜・・・ッッ!!」


ブワッ!


ひなの・梨花・れん・衣美里「「「「あーっ!!」」」」


ささら「化学部の皆さん、場外です!」

みたま「試合しゅ〜りょ〜。チームつつじの勝利〜♪」


27 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/08/31(土) 23:57:25.09 ID:CSABgGcv0


フェリシア「うわー・・・。あやめの母ちゃん怖ぁ・・・」

鶴乃「クリリンが殺されたときの悟空みたいだったねぇ・・・」

かこ(あやめちゃんがフェリシアちゃんと画力対決したときに描いた、銃弾が効かない筋肉モリモリの私って、あのこのはさんが元のモデルだったのかな・・・?)




このは「あやめっ! あやめっ!」ユサユサ

あやめ「ふにゃぁあぁあ〜」


葉月「あのー。ひなのさん? 大丈夫ですか?」

ひなの「アイタタタ・・・。ああ、なんとか・・・」

葉月「それはよかった。ところで念のため確認なんですけどー。あの薬って危険なものじゃないですよね?」

ひなの「ああ、もちろん。体が数分間動かしにくくなる以外の害はない。・・・・ただ、一つやっかいな副作用があってな」

葉月「副作用?」

ひなの「ああ、その副作用とは―――」

葉月「その副作用とは・・・?」


あやめ「はれぇぇえぇ〜? このはら〜」

このは「ええっ! そうよ、私よ! あやめ、大丈夫っ?」

あやめ「このは〜〜。あちしおっぱいほしー。ちょーらーい」 このはの胸にカプッ

このは「へっ?!//// あっ、ああ、あやめぇっ?!/// ちょ、ちょっとそれは・・・///」

あやめ「ちゅぅうう」

このは「あっ/// んっ//// そ、そんな///」ピクッ


ひなの「その副作用とは、しばらくの間ひどく甘えん坊になってしまうんだ」

葉月「ひ、ひどく甘えん坊に・・・なってしまう・・・」

やちよ「都さん。その薬をとりあえず12ダースほど頂こうかしら」

いろは「やちよさんっ?!」


あやめ「あぇ〜? おっぱいでないら〜? はむっ、チュゥウウゥウ」

このは「んんんっ//// わ、分かったわあやめ/// 出したことないけど、あやめのために頑張って出すわ////」

葉月「落ち着きなってこのはっ! そろそろ変身しなおして服を着て! みんなこっち見てるから!」

葉月「はぁ・・・」

葉月(まあでも、こうやってこのはがド派手に戦ってくれたおかげで―――)


マミ(なんて強力な魔法なのかしら・・・。私のティロ・フィナーレでも跳ね返せるかどうか・・・)

ななか(このはさんが戦っているところは今まで何度か拝見しましたが、まさかこれほどの実力を秘めていたとは・・・。そして当初から警戒している葉月さんの知略も合わさるとなると・・・。私たちが決勝戦で当たるのは、案外つつじの皆さんかもしれませんね)

やちよ(思った以上ね、このはさんは。さすが1が初めて引いた☆4だけあって贔屓されてるわ。ずるい)


葉月(―――これから当たる実力者たちに、このはの強さを印象付けるには十分なパフォーマンスにはなったよねえ)ニヤッ




28 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/09/01(日) 00:57:35.01 ID:EuHZjDgH0


れん「梨花ちゃん! 梨花ちゃん! あ、あのっ! 都先輩っ!」

ひなの「れん? どうした?」

れん「梨花ちゃんが目を覚まさなくて・・・!」

ひなの「梨花が? ちょっと見せてくれ」スッ

梨花「・・・・・・」

ひなの「脈と呼吸は安定している。吹き飛ばされたときに軽い脳震盪を起こしただけだろう。魔法少女の体は頑丈だし、しばらく安静にしていれば大丈夫だ。心配するな」

れん「ううぅ・・・・」ウルウル

ひなの「・・・心配するなと言われても心配だよな。分かった。治癒魔法が得意なのを連れてくるからちょっと待っててくれ」

れん「はいっ! お願いします・・・はいっ」

衣美里「だーいじょうぶ だーいじょうぶ。りかっぺはこんなんじゃ死なないって! 落ち着きなよれんぱすっ」

れん「はいっ・・・・」

衣美里「あっ! そうだれんぱすれんぱす! みゃーこ先輩の薬をれんぱすが浴びてみる? 甘えん坊になれば落ち着くっしょ! あーしに甘えてっれんぱすっ!」ピース

れん「いいえ」

衣美里「そっかー。あっ、じゃあさじゃあさ、この薬を今のうちにりかっぺにぶっかけてみない? 目を覚ましたら甘えん坊りかっぺの誕生だし! 見たくね見たくね?」ピース

れん「はい」 パシャン

梨花「ふぇ・・・・」




みたま「激戦の一回戦を勝ち抜き、準決勝進出の4チームが今ここに決まった! ここからは本物の実力と実力がぶつかり合う! 目の離せない戦い! 早速始めるわよー!」

みたま「それでは準決勝一試合目はぁ・・・」

みたま「チーム見滝原 VS チーム仲良しななかと愉快な同志たち!」

みたま「一回戦目では圧倒的な火力で双子ちゃんを吹き飛ばしたチーム見滝原。対するは、前回王者を相手に華麗な戦略で勝利を掴んだチームななか。見滝原のあの超火力をどうやって攻略するのでしょ〜。楽しみ〜♪」

みたま「さてさて、両チーム準備はどうかしら〜」


ななか「全員配置完了です。いつでもどうぞ」

マミ(あらまぁ・・・。広いフィールドをいっぱい使って、4人全員離して配置したのね。確かにあの陣形ならティロ・フィナーレ一発で全員は落とせないわ)

マミ(それに、一回戦を見る限り、ななかさんは戦略で勝負するタイプよね。前に一緒にお茶したときにあきらさんも言っていた。今まで何度もその戦略で勝利に導いてくれたって。だから今も色んな戦略を考えていて私たちをかく乱して勝ちに行くつもりとみるべき・・・)

マミ(となれば、あれをこの準決勝で使うわ。できれば決勝戦まで取って置きたかったのだけど・・・・)

マミ「・・・・・」 パッパッ(ハンドサイン


29 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/09/01(日) 00:58:48.40 ID:EuHZjDgH0


みたま「マミちゃんチームは準備いい?」

マミ「あっ、はい、大丈夫です」


みたま「それでは〜・・・・。プレイッッ!!」


ななか《それでは皆さん。手筈通りに・・・》テレパシー

かこ《はいっ!》

あきら《応!》

美雨《わかたヨ》


美雨「はぃやーッ!」ダッ

マミ「待ってください!」

美雨「うわっ?! なんネ?!」

マミ「勝負はもう付いています!」

美雨「ハァ?! 何言てるネ! そんなくだらないこと言て私を欺くつもりカ!? みともない! お前にはプライドないカっ!?」

マミ「そうじゃないわ。本当にもう私たちの勝ちなの。そうですよね、八雲さん?」

みたま「えっ?」


ほむら「あの・・・これ・・・」 つ[フラッグ]


美雨「はっ・・・? そのフラッグは・・・」

みたま「あらまあ、ほんと、すごいじゃなーい! そうね、チーム見滝原の勝ちー♪」


まどか「わーっ! やったやった! ほむらちゃんすごいよーっ! 決勝戦進出だよー! うぇひひー♪」抱き着き

ほむら「う、うん・・・!///」

さやか「やるじゃんほむらーっ!」肘ツンッ

杏子「なんだいなんだい。一回戦に続いてあたしはまだ何にもやってないんだけど? 神浜の魔法少女ってのはこの程度かい? 情けないねぇ」


美雨「はっ! そうか! お前の魔法でフラッグ取たカ! 暴力団から気が付かれずに武器を盗んだみたいに!」

ほむら「は、はい・・・。私の時間停止の魔法で・・・」

あきら「時間停止?! そんなの有り?!」

美雨「無いアル! 無いアル! おい審判! こんなことされたら勝てるわけ無いアル!」

みたま「あるの〜? ないの〜? どっち〜?」

あきら「無いに決まってる! 納得いかないよ! 卑怯だよ! 時間停止の魔法は無しにして再試合させて!」

マミ「卑怯だなんて言い方はあんまりだわ! 時間停止は暁美さんの立派な固有魔法よ! 固有魔法を使わずに戦えって言う方が卑怯よ!」

あきら「そんなこと言ったって・・・。ねえ! ななかも何とか言ってよ!」

ななか「ふむ・・・。どのような策を弄しようと、時間停止の魔法の前では全くの無力・・・というわけですね・・・」

あきら「ななか・・・?」

ななか「いい勉強になりました。美雨さん、あきらさん。ここは潔く負けを認めましょう」

あきら「ええっ!?」

美雨「ななか!」

ななか「見滝原の皆さん。参りました。私たちの負けです。どうかこの後もご健闘を・・・」ペコリッ

30 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/09/01(日) 01:03:08.75 ID:EuHZjDgH0

マミ「ええっ、分かったわ、ありがとう」

あきら「そんなぁ・・・」

美雨「くっ・・・」

みたま「はーい。というわけで、改めてチーム見滝原の勝ちー♪」

ななか(ワルプルギスの夜との戦いで、みとさんの魔法で皆さんと心が繋がった時に、ほむらさんはいろはさんと何かやっているというなんとなくの認識はありましたが、まさか時間停止とは・・・)

ななか(使い方次第ではかなり強力な魔法です。例えば、コンビネーションで攻撃力を何倍にも圧縮したりとか)

ななか(が、ほむらさんのことは今後も警戒しなくて大丈夫でしょう。肝心の時間停止を使う本人が、あのように弱気で眼鏡でまな板なのですから、私の敵になることはないでしょう)




いろは「やっぱり強いですね、まどかちゃんたちは・・・」

やちよ「ええ。今回参加者の中でトップクラスの実力を持つ巴さんに佐倉さん、それに時間停止を使う暁美さん。本当に隙のないチームだわ」

いろは「私、勝ち目がないような気がしてきて・・・」

やちよ「勝つのはかなり難しいわね。でも、大丈夫。常盤さんの今までの戦い方を見て、チーム見滝原の突破口が少し見えたわ。やはり優秀な戦略家ね、彼女は」

いろは「えっ? 本当ですか? どうやって?」

やちよ「それについて話すのは次の試合に勝ってからよ。次も簡単には勝てない相手だから」




みたま「それでは次の試合」

みたま「決勝戦進出の最後の一枠を決める大勝負を競うのは・・・!」

みたま「チームみかづき荘 VS チームつつじ!」

みたま「みかづき荘は一回戦、因縁の東西対決で勝利を収め、優勝候補としての実力を見事誇示! このまま真の神浜王者になるべく邁進できるかしら〜?!」

みたま「対するチームつつじは、だれも予想しなかった鬼神の如き強さを披露し、化学力を物理でねじ伏せ圧勝! やはりコネクトしやすい分5人チームより3人チームの方が有利なの!? その真偽がこの後明らかに!」


みたま「さてさて、両チームとも準備の方はいかがかしら〜」


フェリシア「おいっ! やちよ! オレは初っ端からあやめに突撃するからな! あやめと一対一で戦わせろ! いいな?! 邪魔するなよ!」

やちよ「はいはい分かってる分かってるわよ・・・それはさっきから散々聞いてるから、もう好きになさい・・・」


あやめ「このはっ! あちしはフェリシアと戦いたい! フェリシアだけには絶対負けたくないの! 負けたくないんだー! お願いお願い一対一で戦わせて!」

このは「ダメだと言っても聞かないでしょう? 向こうもその気みたいだし、この際思いっきりやり合ってすっきりしておきなさい」
31 : ◆LXjZXGUZxjdx [sage saga]:2019/09/01(日) 01:05:29.79 ID:EuHZjDgH0

葉月「そんじゃ、このは、アタシたちは」

このは「分かってるわ」


やちよ(相手の初期位置は・・・。あやめちゃんがフェリシアとセンターラインを挟んでにらみ合っている。このはさんと葉月さんが自陣フラッグの直ぐ傍に陣取っている)

やちよ(五人対三人の数の差だし、私たちが攻めなければいつまでたっても試合が終わらなさそうだし、私たちから攻めるのが筋ね)


やちよ「私たちは準備いいわよ」

このは「こっちもいいわ」

みたま「はいはーい。それじゃあ試合始めるわよ」

フェリシア「ガルルルル・・・・!!」

あやめ「んぬぬぬぬ〜・・・・!!」




かこ「ああ・・・。お願いだから二人とも怪我だけはしないで・・・・」

美雨「それは無理な話ネ。二人ともあの気迫。しかも大怪我ありの勝負。どちらかが怪我して倒れるまで終わらないヨ」

かこ「そんなぁ・・・」

あきら「だから二人がいつ怪我してもいいように、かこちゃんがしっかり治癒魔法の準備をしておかなきゃね」

かこ「は、はいっ!」




みたま「コホンッ・・・。はっけよ〜い・・・。のこった!」

あやめ「おりゃあ! くらえ! 新技・コアラタックル!」ドッ

フェリシア「おごうえぇぇっ!?」

あやめ「へっへーん! どうだー☆ これはコアラの戦い方からヒントを得た―――」

フェリシア「ごちゃごちゃうっせー! 牛パンチ!」ドガッ

あやめ「んぎゃ?!」

あやめ「やったなー! こんにゃろー!!」

フェリシア「うぜー! オラァッ!!」


鶴乃「ほほー。元気だねーフェリシアは」

やちよ「あの情熱を少しでも勉強や家事手伝いに回してくれると嬉しいんだけど・・・。ま、いいわ。私たちはフラッグを取りに行きましょう」

鶴乃「あいあいさー!」

いろは「さなちゃん」

さな「はいっ!」 ....スゥッ


このは「んっ?」

葉月(おやおや。試合開始いきなりいろはちゃんとさなちゃんが透明になっちゃったよ)

葉月(透明ってのはやっかいだよねぇ。特にいろはちゃんもとなると。どこから射撃が飛んでくるか分からないんだもん)

葉月(そして言わずもがなフラッグごと透明になられたら、この広いフィールドで捕捉するのはもう不可能。だからセンターラインまで持って行かれるまでもなく、フラッグを取られた瞬間にアタシらは負けが決まっちゃうようなもんだ)

葉月(アタシらにはれいらちゃんほどの勘の鋭さはないし、はてさて、どうやって透明人間を攻略するかねぇ・・・)


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