【バンドリ】白鷺千聖「百合度を測定する機械」【コンマとか】

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67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 16:49:43.10 ID:dAglTyZA0

――商店街――

千聖(ええと、ここまでで計ったのは……彩ちゃん、イヴちゃん、日菜ちゃん、麻弥ちゃん……)

千聖(それと燐子ちゃん、紗夜ちゃん、モカちゃん、リサちゃん、蘭ちゃん、美咲ちゃん、こころちゃん……)

千聖(結構計ったような気がするけど、まだ11人なのね)

千聖「これ、何人分のデータを集めればいいのかしら……」

彩「どうしたの、千聖ちゃん?」

千聖「……いえ、なんでもないわ」

千聖(とりあえず……四捨五入して30くらいになればいい……のかしらね)

↓1「こんにちは」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 16:51:57.67 ID:jQ1dXBL5o
凛々子
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 17:33:02.37 ID:dAglTyZA0

(※独自設定バリバリです)

真次凛々子「あーやっぱり、あなたたちパステルパレットの……」

彩「あ、もしかしてファンの方……あれ、でもお姉さん、どこかで見たことがあるような……」

千聖「確か……SPACE……のスタッフさんですよね」

凛々子「あ、覚えててくれたんですね。そうです、真次凛々子って言います。わぁ、嬉しいなぁ」

千聖「あの時はお世話になりました」

彩(……そうだ。SPACEにいた優しそうなスタッフさんだ)

凛々子「ごめんなさいね、つい声をかけてしまって……」

千聖「いえいえ。結成時のあの騒動のあと、私たちにライブをさせてくれる場所を頂けたことは感謝してもし足りないですから」

凛々子「それはオーナーの意向ですから。バンド結成の背景とか、そういうのは関係なくて、SPACEは本気でライブをしたいっていうバンドならどこだって受け入れますよ」

千聖「閉店の件は残念でしたね……私たちも顔くらいは出したかったのですが……」

凛々子「いえいえそんな、お気になさらず。SPACEのことを覚えていてくれただけで十分ですから」

凛々子「こちらこそすいません、プライベートに声をかけてしまって……」

千聖「それこそ気にしないでください。お世話になった方に覚えていてもらえることは、私たちも嬉しいですから」

凛々子「そう言って頂けると助かります。これからも頑張って下さいね」ニコ

千聖「はい、ありがとうございます」

彩「ありがとうございます!」

凛々子「それでは、失礼しますね」ペコリ

千聖「ええ」

彩「はーい!」

千聖「……懐かしいわね」

彩「ね。なんだか頑張ろうって気持ちになれた」

千聖(流石にお世話になった人の百合度を計るのはちょっと……申し訳ないかしらね……)


という訳でごめんなさい安価↓で他に誰かお願いします
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 17:35:35.66 ID:3ZoUoN/M0
香澄
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 17:53:19.50 ID:dAglTyZA0

戸山香澄「彩せんぱーい、千聖せんぱーい!」

彩「あ、香澄ちゃん!」

千聖「こんにちは、香澄ちゃん」

香澄「こんにちはー! いま一緒にいた人って……」

千聖「SPACEのスタッフさんよ。真次凛々子さんね」

香澄「わーやっぱり! 懐かしいなぁ、私も挨拶くらい……」キョロキョロ

彩「……人混みに紛れてもう行っちゃったね」

香澄「残念……」シュン

彩「きっとまた会えるよ。同じ街に住んでるんだから」

香澄「はい……」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 17:53:54.13 ID:dAglTyZA0

千聖「香澄ちゃんはお出かけかしら?」

香澄「はいっ、今日は予定がなかったので、とりあえず商店街に行こうかなぁ〜って思ってました!」

香澄「そしたら彩先輩と千聖先輩がいたので、突撃〜って感じです!」

千聖(香澄ちゃんは表情がコロコロ変わるわね……無邪気なワンちゃんみたい)

彩「そうなんだ〜」

香澄「彩先輩たちはお仕事ですか?」

千聖「ええ、まぁそうね」

彩「よかったら香澄ちゃんも手伝ってくれないかな? って言っても、私は未だに千聖ちゃんが何をしてるのか分かんないんだけど……」

香澄「いいですよ!」

千聖「即答するのね……」

香澄「困ってる人は助けないと! でもこうやってると有咲によく怒られちゃうんですけどね……」

千聖「そうね、悪いことを考えている人間もいるだろうから、安請負はあまりよくないわ」

千聖(……なんて、私が言えた義理じゃないけれど)ポチ


戸山香澄の百合度↓1
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 17:54:20.02 ID:WZxGu6Vf0
おりゃ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 18:32:20.70 ID:dAglTyZA0

戸山香澄 【02】

千聖(流石香澄ちゃん、私は信じていたわ)

香澄「はい……気をつけます……」

千聖「でも、そういう優しいところは香澄ちゃんの長所よ。ひとりの時はちょっと考えてからの方がいいけれど、周りに友達がいる時ならどんどんやっていいと思うわ」

香澄「そうですか?」

彩「うん、私もそう思うな。香澄ちゃんが引っ張ってくれるおかげでいい方に動けたって人もたくさんいるんだし」

香澄「わぁっ、ありがとうございます! えへへ、それじゃあこれからもどんどん突っ込んでいきますね!」

千聖「それでこそ香澄ちゃんよ」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 18:33:42.06 ID:dAglTyZA0

香澄「あっ、そうだ!」

彩「どうしたの?」

香澄「突っ込むといえば、最近有咲が『ポピパにツッコミが足りねぇ……』って言ってて……」

香澄「じゃあ私がツッコミになるよ! って言っても『お前にゃ無理だ、無理無理』って言うんですよ。どうすればツッコミって出来るようになりますかね?」

彩「ツッコミ……うーん、私たちアイドルだからなぁ……そういうのはあんまり役には立てないような……」

千聖「ああ、それなら彩ちゃんが出演するバラエティ番組を見るといいわよ」

彩「えっ」

香澄「彩先輩が出てる番組ですか?」

千聖「ええ。彩ちゃんは絶妙な間でボケを繰り出すから、大抵共演してる芸人さんたちがとても大きなリアクションをしてくれるの」

千聖「それを参考にするといいわ」

彩「え、私ボケなんてやった覚えないけど……」

香澄「わっかりました! 彩先輩……いやっ、彩師匠!」ガシ

彩「は、はいっ」

香澄「師匠の技、盗ませてもらいます……!」

彩「だ、だからボケた覚えなんてないのに……」

彩「……でも師匠って呼ばれるのはちょっといいかも」

香澄「彩師匠! 共に精進しましょう!」

彩「うん! 一緒に頑張ろ!」

香澄「師匠〜!」

彩「香澄ちゃ〜ん!」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 18:35:20.14 ID:dAglTyZA0

千聖「…………」

千聖(ボケ倒す香澄ちゃんに天然のたえちゃん、りみちゃんはツッコミなんて出来ない性格でしょうし、沙綾ちゃんもたしなめるくらいだろうから……)

千聖(……本当にポピパのツッコミって有咲ちゃんしかいないのね)

香澄「なんでやねん!」ビシ

彩「なんでやねん!」ビシ

香澄「いい感じのキレですね! 今年のかくし芸は漫才やりましょう!」

彩「う、うん! 自信はあんまりないけど……!」

千聖「…………」

彩「よーし、やるからには徹底的にやろう! 会場をどっかんどっかん言わせるぞー!」

香澄「あっ! 確かりみりんがコントとか漫才のDVD持ってたから、今度一緒に見ましょう!」

彩「分かったよ! そうしたら彩ドリルの出番だね! 大変だけど頑張って髪セットしてくる!」

香澄「楽しみですね、彩師匠、千聖先輩!」

彩「そうだね、香澄ちゃん、千聖ちゃん!」

千聖「お願いだからそのボケ空間に私を巻き込まないでくれるかしら?」


……………………
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 18:36:08.16 ID:dAglTyZA0

香澄「それじゃあまたー!」

彩「香澄ちゃん、またねー!」

千聖「…………」

彩「あれ、どうしたの千聖ちゃん? なんだか小難しい顔になってるよ?」

千聖「彩ちゃんと香澄ちゃんは魂の波長が合うのかしらねって思っただけだから気にしないで」

彩「魂の波長?」

千聖「気にしないで」

↓1「どうも」

↓2「こんにちは」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 19:01:17.45 ID:3ZoUoN/M0
有咲
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 19:11:20.11 ID:HN2sEDqR0
おたえ
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/15(日) 20:34:12.19 ID:dAglTyZA0

市ヶ谷有咲「ど、どうも……」

花園たえ「こんにちは」

千聖「有咲ちゃんにたえちゃん」

彩「こんにちはっ。さっきまで香澄ちゃんとお喋りしてたよ!」

たえ「あ、そうなんですね。私も混ざりたかったなぁ」

有咲「お前と香澄と彩先輩ってぜってー話こんがらがるからやめてくれ……」

千聖「ふたりは遊びに出かけてたの?」

有咲「いえ、ちょっと買い物に出たらそこでばったり出くわしたんですよ」

たえ「私は名古屋に行きたくなって、しゃちほこを探してたら有咲を見つけました」

千聖(どうして名古屋……それにしゃちほこって、もっと別に何かあるでしょう……)

たえ「す〇きや食べたい〜♪」

有咲「急に変な歌うな」

たえ「沙綾はトーストラングドシャ食べたいって言ってたよ」

有咲「知るかっ、そもそもなんで名古屋なんだよ」

たえ「……なんとなく?」

有咲「なんだよそれ、なんとなくでボケるなよ……いつものことだけどさ」

彩(ツッコミってこうやるんだ。勉強になるなぁ)フムフム

有咲(どうして彩先輩は私のことを興味深そうに見てるんだ……?)

千聖(まだボケ倒すつもりなのかしら、彩ちゃんは……)

たえ(あ、味噌カツ食べたくなってきた)
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/15(日) 20:36:18.67 ID:dAglTyZA0

有咲「彩先輩たちは何してたんですか?」

彩「私たちはパスパレの……っていうか、千聖ちゃんのお仕事だよ」

千聖「ええ、まぁ……普通の仕事なら大歓迎なんだけどね」

たえ「お仕事……夏休みにも働くなんて大変だ」

有咲「え、えーっと、月並みですけど、お疲れさまです」

千聖「ありがとう。悪いんだけど、ふたりにも少し手伝ってもらっていいかしら?」

たえ「いいですよ」

有咲「ちょ、おたえ! 話も聞かないで頷くなって! すげー難しいことかもしんねーだろ!」

彩「たえちゃん、香澄ちゃんと同じ反応だね」

有咲「ああ、やっぱあいつも即答したんですね……」

千聖「簡単な……そうね、私は簡単に終わってくれればいいなと思うけど、あなたたちには難しいことはお願いしないわ」

有咲「あ、そ、そうですか? それなら……りみとかおたえとか香澄が世話になってますし……」

千聖「ふふ、ありがとう」

千聖(香澄ちゃんがあれだけ低い数値だったんだし、有咲ちゃんとたえちゃんもきっと同じくらいよね。そう思うと幾分か気が楽だわ)

千聖(信じているわ、ふたりとも)ポチ、ポチ


市ヶ谷有咲の百合度↓1

花園たえの百合度↓2
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 20:36:46.19 ID:WZxGu6Vf0
せいや
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/15(日) 20:39:26.15 ID:xtaJSys1o
はい
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 07:42:33.84 ID:K2Swv2/70

市ヶ谷有咲 【19】

花園たえ 【15】


千聖「流石だわ、ふたりとも」ギュ

有咲「わ、わぁ!」

たえ「どうしたんですか、急に私たちの肩を抱いて」

千聖「あ、ごめんなさい。嬉しくってつい」パッ

有咲「い、いえ、別に……そんな嫌な気はしませんし……」

たえ「大丈夫ですよ」

有咲(やべ、嫌な気はしないってなに口走ってんだ私……)

たえ「千聖先輩ってやっぱりいい匂いがするなぁ」

千聖「あら、そうかしら?」

彩「あ、分かる。なんだかちょっと優しい香りがするよね」

千聖「優しい香り?」

彩「うん。なんだろうね、傍にいると安心するっていうか……お母さんみたいな香り?」

千聖「……それを褒め言葉として受け取っていいのか少し悩むわね。お母さんみたいって、私と彩ちゃんは同い年じゃない」

たえ「私もなんとなく分かりますよ、彩さんの言ってること」

千聖「え?」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 07:43:48.57 ID:K2Swv2/70

たえ「千聖先輩、厳しそうに見えてすごく優しいですし、頼りになりますし。千聖先輩の匂いがするとそういうところが思い浮かびます。ね、有咲」

有咲「そこで私に振んのかよ!? あー、あー……まぁ、確かにおたえと彩先輩の言うところにも頷けなくはないかなって思いますけど……」

有咲「私はどっちかってーとお母さんっていうより、頼りになるお姉ちゃんって感じ……ですかね」

千聖「……そう。ふふ、有咲ちゃんとたえちゃんみたいな可愛い後輩にお姉ちゃんと思われるなら、あまり悪い気はしないわね」

たえ「千聖おねーちゃーん♪」

有咲「おまっ」

千聖「はいはい。どうしたの、たえちゃん」

たえ「えへ、呼んでみただけ」

千聖「ふふ、そうなのね」

千聖(ウチの妹がまだ小さかったころを思い出すわね)

千聖(あの頃のあの子はあんなに無邪気で可愛かったのに――いや、今でも十分可愛いけど、どうして大きくなるとどんどん生意気になっていくのかしらね……)

有咲「すげー遠い目になってる……」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 07:46:49.08 ID:K2Swv2/70

彩「……私も呼んでみようかな?」

千聖「彩ちゃんは駄目ね」

彩「え、なんで!?」

千聖「ふたりより年上なのに私をお母さんみたいって言うんだから……あなたはもっとしっかりしないと」

彩「はーい、分かりました……」

有咲(……いや、その言葉、まんま娘を注意するお母さんのものじゃん……)

有咲(後輩には一見厳しそうだけど面倒見が良くて優しいって印象があるからお姉ちゃんっぽくて、彩先輩みたいな同い年の同僚にはしっかり者のイメージがつくからお母さんっぽいのかな……)

千聖「有咲ちゃん、ジッと私を見つめてるけど、どうかしたかしら?」

有咲「あ、いえ……なんでもないです」

たえ「有咲、本当は千聖先輩をおねーちゃんって呼んでみたいのに、素直じゃないから我慢してるんですよ」

有咲「なっ、ち、ちげーよ!」

千聖「そうなの? ふふ、有咲ちゃんならいつでも歓迎するわよ?」

有咲「だから違いますって! そりゃ、私もちょっとお姉ちゃんっぽいなって思いますけど……そ、それとこれとは別ですから!」

千聖「あら、残念ね」

有咲「どうして残念がるんですか……まったく……」

千聖(生意気は生意気でも、有咲ちゃんくらい分かりやい意地を張ってくれるなら可愛いのに)

彩(なんだろう……こうやって千聖ちゃんたちを見てると、お母さんが妹ばっかり構ってるところを見てる気持ちになる……)
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 07:47:31.64 ID:K2Swv2/70


有咲「それじゃあ、私たちはここで」

たえ「千聖おねーちゃんのお手伝いが出来てよかった」

千聖「ええ、ありがとうね、ふたりとも。家まで気をつけて帰るのよ」

彩「またね、ふたりとも」

有咲「失礼します」

たえ「また今度」

千聖「……ポピパの子たちはみんな純粋で可愛いわね」

彩「……そうだね」

千聖「彩ちゃん? 何かちょっとむくれてないかしら?」

彩「むくれてないもん」

千聖「…………」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 07:48:31.05 ID:K2Swv2/70

彩「なぁに、千聖ちゃん。別に私、拗ねたり怒ったりなんてしてないからね」

千聖「いいえ、なんでも。やっぱり彩ちゃんがいてくれてよかったって思っただけよ」

彩「え?」

千聖「私ひとりじゃこの仕事も全然進まなかっただろうし、彩ちゃんにはすごく助けてもらってるわ」

彩「……ま、まぁ? 私だってやれば出来る系のアイドルだし?」

千聖「ええ、そうね。ありがとう、彩ちゃん」

彩「まったく、千聖ちゃんはしょうがないなぁ〜っ」

千聖(彩ちゃん、最近分かりやすすぎるしチョロ過ぎないかしら……将来悪い人に騙されないか心配だわ……)

彩(えへへ、褒められた。よーし、頑張って千聖ちゃんをもっと助けるぞー!)

↓1「あれ……」

↓2「あ……」

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/09/16(月) 07:51:00.49 ID:2HBCD/kgO
薫くん
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 08:26:21.37 ID:KPTD8B7T0
はぐみ
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 08:47:34.00 ID:K2Swv2/70

瀬田薫「やぁ、千聖に彩じゃないか」

はぐみ「こんにちはー!」

彩「こんにちは〜」

千聖「…………」

千聖(薫にはぐみちゃん……このふたりは麻弥ちゃんとモカちゃんに色々とアレな気持ちを持たれているのよね……)

千聖(せっかくポピパの3人で平和な気持ちになれたのに、また地雷原を歩くことに……)

薫「どうしたんだい、千聖? 少し難しい顔をしているが……」

はぐみ「大丈夫? お腹減ってるならコロッケあげるよ?」

千聖「え、ええ、大丈夫よ」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 08:48:26.60 ID:K2Swv2/70

彩「ふたりはあれかな? 商店街に笑顔を配ってるの?」

はぐみ「わっ、すごい! 彩先輩、よく分かったね!」

彩「さっきミッシェルとこころちゃんに会ったんだ。だから、はぐみちゃんたちもそうなのかなって」

薫「フッ……人が通ったところに、道は出来る。つまり、そういうことだね」

彩「そういうこと……なのかな?」

千聖「彩ちゃん、薫の言葉は適当に聞き流しておいて平気よ」

薫「おや……随分つれないことを言うんだね、千聖」

千聖「今日はあなたのせいで出鼻を挫かれたから」

薫「……なんのことだい?」

千聖「こっちの話よ」

彩「はぐみちゃんたち、少し時間ある?」

はぐみ「うん、あるよー! あ、彩先輩と千聖先輩にもミッシェルキャンディーあげるね! はい!」つミッシェルキャンディー

千聖「ええ、ありがとう」

彩「わぁ、ありがとー! やっぱりかわいいね、このキャンディー」

薫「ああ。食べてしまうのがもったいないくらいだ。儚い……」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 08:49:52.91 ID:K2Swv2/70

はぐみ「それで、はぐみたちに何か用事があるの?」

彩「あ、そうそう。ちょっと千聖ちゃんのお仕事があって……それを手伝ってもらいたいんだ」

はぐみ「うん、分かったよ! 薫くんもいいよね?」

薫「ああ、もちろん。他ならぬ千聖の頼みとあっては聞かない訳にはいかないさ」

はぐみ「そしたら、何をすればいいの?」

千聖「えーっと、そこに立っているだけでいいわよ、はぐみちゃん」

薫「では私は……そうだね、ロミオの儚いポーズを」

千聖「あなたはそこに気をつけしていなさい」

薫「いや、しかし」

千聖「かおちゃん? 私の言うことが聞けないのかしら?」

薫「わ、分かったよ、千聖……だからその名を往来で呼ぶのはやめてくれないか……」

千聖「最初からそうしていればいいのよ」

千聖(……さて、鬼が出るか蛇が出るか)

千聖(鬼でも蛇でもなく、かわいい子犬くらいが出て来てくれるなら助かるんだけど……)ポチ、ポチ


瀬田薫の百合度↓1

北沢はぐみの百合度↓2
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:04:27.55 ID:QaOK3tHro
はい
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:04:40.79 ID:Kx5UHwxYo
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 09:22:20.88 ID:K2Swv2/70

瀬田薫 【55】

千聖(……雰囲気に流されるレベル……)

千聖(麻弥ちゃんのことだから強引なことはしないでしょうし、薫も薫でそういう恋愛感情には鈍ちんだろうから……しばらく静観していて大丈夫かしら)

北沢はぐみ 【79】

千聖(問題はこっちよね)

千聖(積極的にスキンシップをしたがるレベル……モカちゃんがしょっちゅう抱き着いてくるって言ってたし、はぐみちゃん、意外と寂しがりな部分があるのかしらね……)

千聖「……ねぇ、薫、はぐみちゃん」

薫「なんだい?」

はぐみ「どうしたの?」

千聖「唐突なんだけど……最近、特に仲良くしてるなぁって女の子……いるかしらね?」

薫「本当に唐突だね。私にとって子猫ちゃんはみんな平等だが……そうだね、強いて言えば↓1だろう」

はぐみ「はぐみは↓2だね!」

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:30:48.88 ID:QZ5bR8iuo
ミッシェル
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:31:24.01 ID:gO2yKPXto
紗夜
……で修羅場を作り出していいかな?
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 09:31:29.80 ID:MTdbXEoV0
香澄
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:47:29.92 ID:K2Swv2/70

薫「強いて言えばミッシェルだろう」

千聖(ミッシェルは一応女の子としてカウントしてるのね)

彩(ミッシェルが好きな薫さん……ギャップがあってかわいい)

はぐみ「はぐみは紗夜先輩だね!」

千聖「えっ」

はぐみ「……? どうかしたの、千聖先輩?」

千聖「え、いや……え? さ、紗夜ちゃん?」

はぐみ「そーだよ! えへへ、紗夜先輩、いつも優しくしてくれるんだ」

千聖「へ、へぇ……例えばどんな風に?」

はぐみ「えっとね、はぐみ、よく廊下を走っちゃうんだけど……いつでも注意してくれるんだ」

千聖「そうね、紗夜ちゃんは風紀委員だし……それくらいはするわよね」

はぐみ「何回走っちゃっても毎回はぐみのことを注意してくれて……『あ、紗夜先輩ってはぐみのことをちゃんと見てくれてるんだ』って思うとすっごく嬉しくなるんだ」

千聖「……真面目だものね、紗夜ちゃん」

はぐみ「だからついつい抱き着いたりしちゃうんだけどね、それでも紗夜先輩は『まったく、仕方ないわね』ってね絶対に受け止めてくれるから、もっともっと嬉しくなっちゃって……」

千聖(ああ、きっと日菜ちゃんみたいだなぁって思ってるわね、それは……)

はぐみ「えへへ、不思議だなぁ。紗夜先輩にぎゅーってされるとすっごくポカポカするんだ。はぐみのことを注意してくれる声を聞くとね、なんだかお腹の底がきゅーってして、もっともっと紗夜先輩にくっつきたくなるんだよ!」

千聖(確かにそんな場面を学校で何度か見かけたような気がするわね……というか)
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:49:58.96 ID:K2Swv2/70

千聖「え、えぇと、はぐみちゃん? そういう紗夜ちゃんに構ってもらってるところって……燐子ちゃんとか、モカちゃんには見られてないわよね……?」

千聖(今、目の間にあるのはとてもヤバい関係じゃないの? 燐子ちゃんは紗夜ちゃんで、モカちゃんははぐみちゃんなのに、はぐみちゃんは紗夜ちゃんって……一触即発じゃないかしら……?)

はぐみ「え、何回も見られてるよ?」

千聖「!?」

はぐみ「紗夜先輩は燐子先輩とよく一緒にいるし、モカちゃんもよくウチのお店に来てくれて、紗夜先輩と一緒になることもあるからね!」

千聖「え、だ、大丈夫なの、それ……?」

はぐみ「だいじょうぶ……? んー、何が大丈夫かは分からないけど、燐子先輩ははぐみのことを見ると、」

燐子『ふふ……ふふふふ……』

はぐみ「っていつも笑ってるし、モカちゃんははぐみと紗夜先輩と一緒にいるところを見ると、」

モカ『……ねぇーはぐ。今日さ、はぐの部屋泊ってもいーい? いやむしろもう泊まるね?』

はぐみ「って言って絶対にお泊りするよ」

千聖「」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:50:59.12 ID:K2Swv2/70

千聖(お、恐るべき無自覚、無邪気……燐子ちゃんが目の光を消して笑う姿とモカちゃんがマジトーンマジ顔でお泊り提案をする姿が目に浮かぶ……)

千聖(しかも紗夜ちゃんも燐子ちゃんの気持ちに気付いてないし、雰囲気に流されるレベルだからはぐみちゃんにくっつかれてコロッと落ちる可能性だってあるし……)

千聖(え、もしもそうなったら……花咲川女子学園の生徒会室が……)
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:52:05.11 ID:K2Swv2/70


紗夜『さて、私の今日の仕事はこれで終わりね。北沢さんが待っているし、早く行きましょう』

紗夜『お疲れさまでした、白金さん、市ヶ谷さん』

有咲『えっ、あっ、はいっ……お疲れさま、です……』

燐子『……おつかれさまです』

――ガチャ、バタン

有咲『…………』

燐子『……して』

有咲『』ビクッ

燐子『どうして、どうして、どうして、どうして……』

有咲『』ビクビク...

燐子『おかしいよね、こんなのまちがってるよね、氷川さんのとなりはわたしのものなのにへんだよねなんで氷川さんはどこかにいっちゃうんだろうねふふおかしいなぁふふふふふ……』

有咲『』ガタガタ...

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:52:37.22 ID:K2Swv2/70

千聖(なんてことになって有咲ちゃんの胃に穴が空いてしまうし、北沢精肉店でも……)
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:55:10.86 ID:K2Swv2/70


はぐみ『よーし、今日のお仕事終わり! 紗夜先輩が来るし、お泊りの準備しなくっちゃ』

モカ『…………』

はぐみ『あ、モカちゃん! ごめんね、今日はもうコロッケ売り切れちゃったんだ』

モカ『…………』

はぐみ『でも代わりに今日は牛さんのお肉が安いよ! どう、今晩のおかずに――』

モカ『あたしは、はぐがいいな』

はぐみ『え?』

モカ『はぐがいい。はぐはいい。はぐじゃなきゃいやだ』

はぐみ『どうしたの? どこか調子でも悪い?』

モカ『……はぐのせいだよ』

はぐみ『はぐみのせい?』

モカ『はぐが悪いんだよ。だから……責任、とってもらわなくちゃ』ガバッ

はぐみ『え――きゃっ』

106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:56:02.58 ID:K2Swv2/70


千聖(……なんてことに……!?)

はぐみ「あれ? 千聖先輩、どうしたの? 顔真っ青だけど、大丈夫?」

千聖「っ、だ、大丈夫よ……ちょっと胃が痛くなっただけで……」

はぐみ「お腹痛いの? うーん、はぐみ、お薬は持ってないからなぁ」

千聖「へ、平気よ? はぐみちゃんの行動次第だけど……たぶん、へいき……」

はぐみ「あ、そーだ! それじゃあ……えいっ」

千聖「きゃっ。ど、どうしたの、いきなり私のお腹に触れて?」

はぐみ「痛いの痛いの、とんでけーっ!」

千聖「…………」

はぐみ「どう? よくなった?」

千聖「……ええ、少しマシになった……かしらね」

はぐみ「えへへ、よかった」ニコリ

千聖(まぁ、うん。これだけ純粋なはぐみちゃんなんだし、さっきみたいな修羅場が起こることなんてない……ないハズよね……?)
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 10:56:55.07 ID:3DNE92wXo
精肉店に両足羊肉が入荷されそう
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:57:38.20 ID:K2Swv2/70

薫「ふふ、ミッシェルは素晴らしい。いつだって私たちに何ものにも変えられない薫陶を与えてくれるんだ」

彩「へぇ〜。ミッシェルってすごいんだね!」

薫「ああ、もちろんさ。あの儚いフォルム、儚い手触り、儚い動き……そのどれもが私の心を掴んで離さない……ふふ、罪な子猫ちゃんだ、ミッシェルは」

彩「うーん、私から見たら子猫ちゃんっていうよりクマさんかなぁ」

薫「ミッシェルに抱く印象は人それぞれさ。誰もしもがみんな、ミッシェルに対する正解を心に秘めている。それぞれにその形は違うけれど、間違っているということはないのさ」

薫「ちなみにだが、ミッシェルが一番儚いモフモフをしているところは……脇腹だよ」

彩「え、そうなの?」

薫「ああ。普段は洋服を着ているからなかなか触らせてもらえないが、あそこの手触りは……ふふ、筆舌に尽くしがたい」

彩「へぇー! 今度お願いして触ってみるね!」

薫「是非とも堪能してくれたまえ。あれはみんなで共有するべき儚さだからね……」

千聖(……あっちは平和そのものね。薫も変わり者ではあるけど悪い人間ではないし……麻弥ちゃんがそんな薫を好きだっていうなら、私からとやかく言うことはない……わよね)

109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:58:45.56 ID:K2Swv2/70


薫「ふふ、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうものだね」

はぐみ「はぐみたちはそろそろ次のお店に行くね!」

彩「頑張ってね、ふたりとも!」

千聖「気をつけてね。……特に、はぐみちゃん」

はぐみ「はーい! 怪我しないように気をつけるね!」

千聖「……そうね」

千聖(色々な意味で怪我をしないよう、本当に気をつけて。おねがい)

薫「それじゃあ、千聖、彩」

はぐみ「じゃーねー!」ブンブン

彩「ばいばーい!」

千聖「ええ、また」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 10:59:22.55 ID:K2Swv2/70

千聖「ふぅ……なんだかドッと疲れたわね……」

彩「大丈夫? また休憩する?」

千聖「いえ、まだ平――」

――グゥゥ...

彩「…………」

千聖「……彩ちゃん、さっき一緒にケーキ食べたばかりよね?」

彩「……歩いてたらお腹減っちゃって……えへへ」

千聖「ふふ、仕方ないわね。食いしん坊な彩ちゃんのためにファストフード店にでも行きましょうか」

彩「く、食いしん坊じゃないよ〜!」


……………………
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 11:00:07.98 ID:K2Swv2/70

――ファーストフード店――

――ピロリロリン...

彩「夕方前のこのくらいの時間なら空いてるね」

千聖「ええ。混んでいると私たちだってバレてしまう可能性も高いし、空いていてよかったわ」

彩(……でも、私としてはパステルパレットの丸山彩ってバレて欲しいなぁ)

千聖「ダメよ、彩ちゃん?」

彩「えっ!?」

千聖「今、周りの人にバレたいって思ったでしょう?」

彩「あ、あはは〜」

千聖「まったく……気持ちは分かるけど、そういうところはしっかりしなくちゃダメよ?」

彩「はーい……」

↓1「あの」

↓2「もしもし?」

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 11:03:35.81 ID:MTdbXEoV0
紗綾
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 13:00:31.71 ID:DUQaPVBf0
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 21:11:18.23 ID:K2Swv2/70

彩「はいっ!」

山吹沙綾「あ、やっぱり彩先輩と千聖先輩だ」

宇田川巴「こんちはっす」

千聖「ええ、こんにちは」

彩「……うん、こんにちは」

彩(ファンの人かと思ったけど普通に後輩でした……)シュン

沙綾「えっと……彩先輩はどうしてそんなに落ち込んでるんですか?」

千聖「いつものことだから気にしないで」

巴「はぁ……」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 21:12:02.47 ID:K2Swv2/70

千聖「ふたりは一緒にお出かけかしら?」

巴「はい。沙綾が和太鼓を叩きたいっていうんで、一緒に叩いてきたんですよ」

沙綾「……いや、巴にごり押しされたっていう方が正しい気がするけど……」

巴「まぁ細かいことは気にすんなって! 楽しかったろ?」

沙綾「そうだね。ドラムとはまた違ったリズム感があって、なんだか新鮮だったよ」

千聖「ふふ、仲が良いのね」

千聖(ポピパのみんなは純粋だし、アフターグロウは……まぁ、ちょっとモカちゃんが危ないけど……これも友情の範囲よね)

彩「あ、そうだ。沙綾ちゃんと巴ちゃんも一緒の席に座ろうよ」

沙綾「はい、お邪魔しますね」

116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 21:13:40.33 ID:K2Swv2/70

―注文後―

巴「彩さんたちは何をしてたんですか?」

彩「パスパレのお仕事だよ。千聖ちゃんがメインで、私はそのお手伝い」

沙綾「夏休みなのに大変ですね」

千聖「芸能人にとっては忙しいうちが華だもの。ありがたいことよ」

千聖(……内容がこんなことじゃなければ)

彩「ふたりにも手伝ってもらっていいかな?」

巴「いいっすよ。アタシたちに出来ることだったなんでも言ってください」

沙綾「頑張ってお手伝いしますよ」

千聖「ありがとう、ふたりとも」

千聖(でも出来ればそんなに気負わないでいてくれる方が私は助かるわ)

千聖(もうさっきみたいなことが起こりませんように……)ポチ、ポチ


山吹沙綾の百合度 ↓1

宇田川巴の百合度 ↓2

117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 21:14:13.31 ID:YSdqvUfx0
やあっ
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/16(月) 21:16:00.00 ID:mGDRS3HCO
はい
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 21:40:30.11 ID:9LUNSCd5o
あーでちゃったよ
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 22:14:55.06 ID:K2Swv2/70

山吹沙綾 【31】

千聖(ポピパにしてはちょっと高め……だけど、まぁきっと女の子の平均値ってこれくらいなんでしょう。愛だ恋だってことにはみんな興味があるもの、だからこれくらいは普通よ)

千聖(ふふ、この分なら巴ちゃんもきっと)

宇田川巴 【100】

千聖( ゚д゚)

千聖(つд⊂)ゴシゴシ

千聖(;一_ ゚)チラ

宇田川巴 【100】

千聖(;゚ Д゚)!?!?
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/16(月) 22:16:49.75 ID:K2Swv2/70

千聖「えっ、いやっ……えぇ!?」

千聖(う、嘘でしょう……まさか最大値が出るだなんて……)

千聖(【検閲済み】って書いてあったけど……そんな、巴ちゃんがって……えぇ……!?)

彩「千聖ちゃん?」

沙綾「どうしたんですか? なんだか百面相っていうか、すごい顔してますけど……」

巴「どこか調子でも悪いんですか?」

千聖「……い、いえ、大丈夫、よ……コホン」

千聖「え、えぇーっとぉ……あの、巴……ちゃん?」

巴「はい?」

千聖「その、唐突にこんなことを聞いてしまうことにものすごい後ろめたさとかそんな感じのものが付き纏ってしまうのだけど、その、ね?」

巴「はい、なんですか?」

千聖「あの……よく遊んだり、お話したり、一緒にいることが多い女の子って……誰がいるかしら……?」

巴「え、うーん……↓1ですかね」

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/16(月) 22:26:42.63 ID:HJWrNbtxo
あこ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 03:53:06.02 ID:RkeD3yhpo
あっ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 16:38:17.86 ID:opgk45K30

巴「あこですかね」

千聖「あこちゃん!?!?」ガタッ

沙綾「わっ」

彩「ど、どうしたの、千聖ちゃん?」

千聖「あっ……と、取り乱してごめんなさい」

巴「姉のアタシが言うのもなんですけど、あこは可愛いんですよ」

沙綾「そうだね。無邪気で可愛いよね」

巴「だろー? へへ、自慢の妹だよ」

千聖(あああ……絶対に沙綾ちゃんと巴ちゃんの「可愛い」に食い違いがある……)

巴「でもなぁ、やっぱりあんなに天使だとちょっと困っちまうんだよ」

彩「そうなの?」

巴「ええ。ほら、やっぱり世の中には悪い人だってたくさんいるじゃないですか。やたらと人を傷つけたり、誰かを騙して得をしようって人とか、そういうのが」

彩「あー……私もよく千聖ちゃんから『世間には良い人ばっかりじゃないのよ』って言われるなぁ」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 16:39:10.61 ID:opgk45K30

巴「だから心配なんすよね。あこはひとつの穢れも知らない可愛い可愛い女の子な訳ですから、アタシの知らないところで傷つけられたり泣いたりしてないかって」

沙綾「巴は相変わらずあこにべったりだね」

巴「仕方ない、あこが可愛すぎるのが悪いんだ。沙綾だって妹がいるんだから分かるだろ? 彩さんと千聖さんも分かりますよね?」

千聖「……そう、ね……」

沙綾「確かに紗南はまだ小さいし、ちょっと心配になることも多いかなぁ」

彩「んー……私はあんまり……。妹の方がしっかりしてるって言われることもあるし」

沙綾「あー、なんだかすごく想像できますね」

彩「ちょ、沙綾ちゃん!」

沙綾「すいません、つい」

巴「まぁそんな訳でだ。やっぱりな、あこには何一つとして悲しい思いはしてほしくないし、いつまでも穢れを知らない天使でいてほしいし、いつまでもいつまでも幸せに笑っててほしいんだよなぁ」

千聖「…………」

千聖(……あれ、意外と普通のこと……よね。これくらいなら姉が妹を可愛がる範疇だし……)

千聖(そ、そうよね。まさか肉親にそんな感情を抱くだなんて……そんな……)

巴「だからあこは将来アタシが娶ります」

千聖「」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 16:40:03.51 ID:opgk45K30

彩「めとる?」

千聖「え、えーっと……」

沙綾「ああ、気にしないで平気ですよ、ふたりとも。巴は昔からこうですから」

千聖「昔からなの……?」

沙綾「はい。話半分に聞き流してください」

巴「おいおい沙綾、アタシはいつだって本気だぞ?」

巴「あこのためならなんだって出来る。あこが将来働きたくないっていうならアタシが一生涯面倒を見続けるし、もしもあこを傷付ける人間がいるならアタシはソイツに生まれてきたことを後悔させるくらいのことはやってやるし、あこに良くしてくれる人がいるならアタシの全身全霊を懸けて報いるぞ」

沙綾「はいはい、そうだね」

千聖(それで流せるレベルじゃないんじゃないでしょう……沙綾ちゃん、心臓強すぎないかしら……)

彩「へぇ〜。それじゃあ将来、あこちゃんに好きな人が出来たら大変だね」

沙綾「あっ」

巴「あぁ?」ズイ

彩「えっ」

千聖(……なんだか急に巴ちゃんの雰囲気が……)

沙綾(あちゃー……彩先輩、地雷ふんじゃった)
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 16:40:56.69 ID:opgk45K30

巴「あこに将来好きな人? ははっ、彩さんは面白いこと言いますね。アタシが未来永劫あこのことを愛し続けるのと同じで、あこはずっとずーっとずーっっっとアタシのことを好きでいてくれるに決まってるじゃないですか。ねえ? ねぇ? ね え ?」

彩「えっ、あ、う、うん」

巴「あこがアタシ以上に好きになる人間なんてこの世界に存在する訳がない。生まれた時からそう決まってるんですよ。仮に、もしも、何億万分の1の確率でアタシとあこの間に割り込もうだなんて人間がいるなら、そいつは絶対に良からぬ人間ですよ。純粋無垢で純潔で疑うことを知らない大天使の良心につけこんで悪い方へ悪い方へ引っ張ろうとする人間の屑ですよ。そんな奴にあこを誑かされてたまるか。あこを世界で一番分かってあげてて宇宙で一番幸せに出来るのはアタシ以外にいない。アタシとあこの間に入るってことは、あこの幸せを奪おうとしてるのと同じだ。本当の本当にあこが好きならあこの幸せを一番に願って身を引くのが正しい在り方だ。きちんとそういうところを弁えられないやつにはあこに近付く権利すらない。邪な思いをあこに抱くこと自体が重罪ですね、万死に値します。そんな輩が生きているだけでアタシは我慢ならない。もしもあこを汚そうとする人間がいるならその前にアタシが刈り取りますよ。あこの為だったら、あこがいつまでもいつまでも綺麗でいる為だったら、アタシはどれだけ汚れたってかまわない。それがあこの姉としてこの世に生まれたアタシの意義だ。このレゾンデートルは誰にも侵させはしない。神様だとかそんな眉唾な奴がもしも駄目だっていうなら、駄目じゃないって心の底から思わせられるまでぶん殴ってやるよ。何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも何度でも」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 16:41:41.82 ID:opgk45K30

彩「……ぐすっ、ご、ごめんね、巴ちゃん」

千聖(半べそかいてる……後で慰めないと……)

巴「はは、なにに謝ってるんですか。アタシたちの仲なんですから、た ま に は そういう冗談もいいじゃないですか」

彩「うん……ごめんなざい……」グス

沙綾(巴、あこのことになると鬼気迫るからなぁ……慣れてないと怖いよね……)

千聖(隣に悪鬼羅刹じみた巴ちゃんがいるのに、どうして沙綾ちゃんは普通の顔をしていられるのかしら……)

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 16:42:37.33 ID:opgk45K30

―しばらくして―

巴「それじゃあ、アタシたちはこれからもう一度和太鼓を叩きに行くんで」

千聖「ええ」

彩「う、うん……」ビクビク

沙綾「え、また叩きに行くの?」

巴「ああ。沙綾だって後半ノリノリだったし、まだ叩き足りないだろ? 我慢なんてしなくていいんだぜ?」

沙綾「いやいや、叩き足りないのは巴でしょ? って言っても聞かないか……。分かったよ、付き合うよ」

巴「ははっ、そうこなくっちゃな! それじゃ、彩さん、千聖さん、失礼しますね!」

彩「ひゃ、ひゃいっ……」

千聖「気をつけてね」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 16:43:29.97 ID:opgk45K30

沙綾「……あの、彩先輩?」

彩「どっ、どうしたの、沙綾ちゃん?」

沙綾「ごめんなさい、巴も悪気がある訳じゃないんで……昔からあこが絡むとちょっとだけ暴走しちゃう癖があって」

千聖(あれで『ちょっとだけ』?)

彩「う、うん……」

沙綾「地雷さえ踏まなければ、その、普通のお姉ちゃんだから……今日のあの姿は気にしないでくれると……」

彩「だ、大丈夫……私の方が年上なんだし……大丈夫だよ……うん……」ブルブル

沙綾「……いや、本当になんていうか、ごめんなさい。幼馴染として代わりに謝ります。怖い思いをさせてごめんなさい」

巴「さーやぁー? どうかしたのかぁ?」

彩「ひっ」ビク

沙綾「あー、今行くよー! ……それじゃあ彩先輩、千聖先輩、また」

千聖「ええ……」

彩「う、うん……」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 16:44:14.58 ID:opgk45K30

千聖「…………」

彩「…………」

千聖「……彩ちゃん?」

彩「な、なに……?」

千聖「……今ならお客さんも少ないし、周りに知り合いもいないから……ね?」オイデオイデ

彩「…………」ヒシッ

彩「こ……怖かった……」

千聖「ええ」ナデナデ

彩「怖かったよぉ、千聖ちゃん……」グスグス

千聖「そうよね。びっくりしちゃったわよね」ナデナデ

彩「うぇぇ〜ん……!」

千聖(彩ちゃんが泣き止むまではこうしてないとダメね……怖い思いをさせた原因、私なんだし……)


……………………
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/18(水) 16:44:57.95 ID:opgk45K30

――商店街――

彩「お、お恥ずかしいところをお見せしました……」

千聖「気にしないで。気持ちは分かるし、こんなことに巻き込んでしまったのは私なんだから」

彩「う、うん……」

千聖(それに彩ちゃんが泣いてるところってなんだかんだ見慣れてるし)

彩(やっぱりお母さんみたいだなぁ、千聖ちゃんって)

千聖「あら、あれは……↓1ちゃんと↓2ちゃん」

133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 16:59:07.62 ID:A8K2uuSe0
つぐみ

(5バンド内でまだ出てないのはりみ、ひまり、つぐみ、友希那、あこ、花音の6人?)
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 17:24:05.20 ID:opgk45K30
>>133
そうです。分かりづらくて申し訳ないです。現在下の図のような感じです。
https://i.imgur.com/PnCuTm9.png

安価下
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 17:25:31.35 ID:VhboQHxbO
ひまり
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 17:44:39.33 ID:opgk45K30

彩「つぐみちゃんとひまりちゃんだね。こんにちはーっ!」

羽沢つぐみ「あ、彩さんに千聖さん。こんにちは」

上原ひまり「こんにちはー!」

千聖「ええ、こんにちは」

彩「ふたりとも、どこかに遊びに行ってたの?」

ひまり「はい! 一緒にショッピングしてました!」

彩「へー、そうなんだ! 可愛いお洋服とか見つかった?」

ひまり「ばっちりですよ! ただ……お値段はちょっと可愛くなくて……」

彩「あはは、よくあるよね。私も欲しいお洋服に限って立派なお値段してることが多いなぁ」

つぐみ「……あれ? 彩さん、ちょっと目が赤くないですか?」

彩「えっ!? あ、え、ええーっと、ちょっとさっき目にゴミが入っちゃって……」

つぐみ「そうなんですね。私、目薬持ってますけど……使いますか?」

彩「う、ううん、大丈夫だよ。ありがとね、つぐみちゃん」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 17:46:05.52 ID:opgk45K30

千聖「…………」

千聖(つぐみちゃんもひまりちゃんも、あの巴ちゃんには慣れているのかしら……)

ひまり「千聖さん? なんだか眉間に皺が寄ってますけど、どうかしました?」

千聖「……いいえ、なんでもないわ。それよりふたりとも、ちょっと申し訳ないんだけど、私の仕事を手伝ってくれないかしら?」

つぐみ「千聖さんのお仕事を?」

ひまり「いいですよ! 千聖さんにはフリマの時にもお世話になりましたからね!」

ひまり「私たちに出来ることだったらなんでもやりますよー! ね、つぐ!」

つぐみ「そうだね。ウチのお店も千聖さんにはお世話になってますから」

千聖「ありがとう、ふたりとも」

千聖(……出来れば、その気持ちをこの機械の数値にも出してくれますように)

千聖(もう最大値なんて出ませんように……)ポチ、ポチ


羽沢つぐみの百合度 ↓1

上原ひまりの百合度 ↓2

138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/18(水) 18:05:01.25 ID:QVv/fj92O
まあそうそう出ないし
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 18:05:30.00 ID:A8K2uuSe0
はい
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 18:08:56.91 ID:VhboQHxbO
さすがに草
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 18:22:19.93 ID:opgk45K30

羽沢つぐみ 【25】

千聖「ほっ……」

千聖(よかった、アフターグロウの子たちはみんな高めだったけれど、ちょっと偏りというかそういうのが出ていただけよね)

千聖(つぐみちゃんもひまりちゃんも、とっても純粋な女の)

上原ひまり 【100】

千聖( ゚д゚)
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 18:23:01.32 ID:opgk45K30

ひまり「あれ、千聖さん? 今度はなんだか魂が抜けたような顔になってますよ?」

つぐみ「大丈夫ですか?」

千聖「……大丈夫。ちょっと、なんていうか……アフターグロウの在り方について疑問を抱いただけだから……」

ひまり「私たちはいつでも“いつも通り”ですよ?」

千聖(平均百合度【71】の“いつも通り”ってなんなのかしらね……)

彩「そういえば、ひまりちゃんって色んな女の子とお買い物に行ったりお出かけするよね」

ひまり「はい! 一緒にお出かけするのは楽しいですからね!」

彩「最近は誰と一緒によくいるなぁとか、そういうのってある?」

ひまり「最近ですか? 最近だと↓1と一緒が多いですね!」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 18:24:24.30 ID:b0l4HwhZo
日菜
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 18:53:34.76 ID:opgk45K30

ひまり「日菜先輩と一緒が多いですね!」

千聖「え、ひ、日菜ちゃんと?」

ひまり「はい! 日菜先輩、ちょっとだけよく分からないところがありますけど、お話してると結構気が合うんですよ!」

千聖「そ、そう……珍しいわね、日菜ちゃんと波長が合うのは……」

彩「日菜ちゃん、未だに私たちでも何を考えてるのか分からない部分があるもんね。私なんて振り回されてばっかりだよ」

ひまり「もーっ、そこがいいんじゃないですか、彩さん!」

彩「え、そうなの?」

ひまり「はい! 掴みどころがなくて、猫みたいで、こっちに来たなーって思ったら他のことに興味を引かれてサッと離れてく姿! 心がくすぐられるなぁ」

千聖「……そうね、日菜ちゃんのそういうところが好きっていうファンの人も多いわね」

ひまり「ですよね!」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 18:55:31.44 ID:opgk45K30

ひまり「それに日菜先輩、やっぱりアイドルなだけあってとっても可愛いじゃないですか!」

ひまり「いつも好奇心にキラキラ輝いてるぱっちりした瞳……ショートカットの緩くウェーブの入った髪がですね、よく動き回ってるからぴょんぴょん跳ねて、ちらりちらりとのぞく白いうなじが……うぇへへへ……」

千聖「……!?」

ひまり「それとそれと! 身長は普通ですけど、あれで意外とスタイルもいいですよね! スキンシップが多いですから、抱き着かれたりすると特に分かります! 健康的で、柔らかくて、とっても形のいい身体つき……ステージ衣装の丈だってあーんなに短いのに、いつも激しく動き回るから……眩しい太ももが……えへっ」

千聖「あ、あの、ひまりちゃん……?」

ひまり「でもでも本人にはそんな自覚がいーっさいなくて! よくギターソロとかの前にする舌なめずりをして、『あれ〜? ひまりちゃん、どうしたの? あたしのどこを見てるのかなぁ〜?』なーんて意地悪く言われるんだけど、中身はピュアっピュアで!」

ひまり「一緒にお出かけするたびにそんな風だから……もう辛抱堪らないですよね……もしも私からアクションをかけたらって思うだけで……ふへ、ふへへ……」ウットリ

千聖(まずい、日菜ちゃんが、百合度たったの3の日菜ちゃんが、カンストしている猛獣にロックオンされている)

彩「へぇ〜、ひまりちゃんって私たちのライブ、よく見てくれてるんだね!」

ひまり「そりゃあもう……毎晩毎夜、穴が開くくらいに……えへっ」

彩「ありがと! ひまりちゃんの期待に応えられるようにもっともっと頑張るね!」

千聖(止めないと……え、でもどうやって……?)

ひまり「あ、それからですね! 最近は日菜先輩だけじゃなくて↓1とも仲良しです!」

千聖「え」

146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 19:07:40.73 ID:+SSfbB7ho
香澄
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 19:12:26.80 ID:h6RNBEImo
ノンケだって構わず襲っちゃう系女子
じゃなくて
ノンケを狙って襲っちゃう系女子
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 19:51:00.46 ID:opgk45K30

ひまり「香澄とも仲良しです!」

千聖「え……え!?」

つぐみ「あ、そういえば最近よく香澄ちゃんと一緒に遊びに行くよね、ひまりちゃん」

ひまり「うん! 香澄とも気が合うっていうか、一緒にいるのが楽しいっていうか、そそられるというか……」

彩「そそられる?」

千聖「彩ちゃんは聞かないで。お願い」

ひまり「香澄の“ザ・女の子”っていう部分、いいよね〜」

ひまり「いつでも明るくてさ、一緒にいると笑いが絶えないし、スキンシップもどんどん取ってくれるし?」

ひまり「元々人懐っこいけど、踏み込んでいくともっともっと懐いてくれて、商店街でばったり会うとその度その度抱き着いてきたりじゃれついてきたり……」

ひまり「香澄ってば本当に無用心だしガードが緩いし、もしかして誘ってるのかな? ってよく思うなぁ!」

つぐみ「誘う? いつも遊びにはひまりちゃんから誘ってない?」

千聖「つぐみちゃんも耳を塞いでいて。おねがい」

ひまり「ふふふっ。つぐのそういうところ、好きだよっ」

千聖「…………」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 19:51:59.43 ID:opgk45K30

ひまり「日菜先輩も香澄も無邪気ですよね〜。あんなに魅力的な女の子なのに、すっごい無防備で。そんな可愛くて明るい女の子が攻められたらどうなるんだろうなぁ」

ひまり「きっと私のこともいい友達とか可愛い後輩とかって思ってくれてるんだろうけど、そんな私がちょっと迫ったらどんな顔するのかなぁ」

ひまり「人気の少ない路地とかで壁ドンとかしちゃって……顔を近づけたら、照れるかな? それとも……怖がってくれるかな?」

ひまり「いつもの明るい瞳に、好奇心でキラキラしてる瞳に、ちょっと涙なんて貯めて……ふふ、そんなシーンを想像するだけで……えへへへへ……」

彩「さっきからひまりちゃんの言ってることがよく分かんない……」

つぐみ「あ、彩さんもですか? アフターグロウの中ではこういう話がたまにあるんですけど、実は私もあんまりよく分かってないんですよ」

千聖「ふたりはそのままでいて。いつまでも純粋でいて。おねがいだから」

ひまり「もー! それじゃあまるで私が不純な女の子みたいじゃないですか、千聖さん!」

千聖「今の話を聞いてどこをどう純粋だと捉えろと……?」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 19:53:29.44 ID:opgk45K30

つぐみ「あ、ひまりちゃん。そろそろ行かないと……」

ひまり「あっ、そうだね!」

彩「これからどこかに行くの?」

つぐみ「はい。隣駅に猫カフェがオープンしたみたいで……ふたりで行ってみようって話をしてたんです」

彩「へー! いいよね、猫ちゃん。癒されるだろうなぁ」

ひまり「えへへ、可愛いですよね、ネコって!」

彩「うん!」

千聖(……どうしてかしら、ひまりちゃんだけ何か違う言葉を使っているような気が……)

つぐみ「ちょっと行くまでに時間がかかっちゃうので……千聖さんのお手伝いはどうすればいいですか?」

千聖「……もう大丈夫よ」

つぐみ「え、まだ何もしてませんけど……」

千聖「いえ、もう大丈夫。本当、お腹いっぱいだから」

つぐみ「そ、そうですか? それじゃあここで失礼しますね」

ひまり「それでは!」

彩「うん、またねっ!」

千聖「ええ、また……」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/18(水) 19:54:29.21 ID:opgk45K30

彩「日菜ちゃんとひまりちゃんが仲良しって意外だったね」

千聖「……ええ。日菜ちゃんと香澄ちゃんにはもっとガードを固くするように強く言っておかないと」

彩「ガード?」

千聖「彩ちゃんもあんまり無防備でいちゃダメよ?」

彩「うーん……分かったよ?」

千聖(絶対に分かってないわね。……でも分かってもらうのもちょっと嫌だわ……)

↓1「あれ……?」

152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 19:55:21.69 ID:oMQWKoX70
まりな
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 20:08:57.66 ID:opgk45K30

月島まりな「彩ちゃんに千聖ちゃん」

彩「あ、まりなさん! こんにちは!」

千聖「こんにちは、まりなさん」

まりな「うん、こんにちは。……千聖ちゃん?」

千聖「はい?」

まりな「少し顔色が悪いみたいだけど……大丈夫?」

千聖「……ええ、大丈夫です。少し心労のようなものが重なっただけで……」

まりな「本当? もし辛いならCiRCLEで休んでいく?」

彩「千聖ちゃん、あんまり無理したら駄目だよ。せっかくだし少し寄って行こうよ」

千聖「そう……ね。少しお邪魔しますね、まりさなん」

まりな「うん。千聖ちゃんたちならいつでも歓迎だよ」


……………………
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 20:10:03.05 ID:opgk45K30

――CiRCLE ラウンジ――

まりな「ここなら使ってくれて大丈夫だからね」

千聖「ありがとうございます、まりなさん」

彩「ありがとうございます!」

まりな「それにしても珍しいね、千聖ちゃんが疲れた顔してるなんて」

千聖「ええ、ちょっと……仕事に精を出し過ぎたみたいで」

まりな「あぁ……千聖ちゃん、いつでもお仕事に一生懸命だもんね。もし私に手伝えることがあったらなんでも言ってね?」

千聖「いえ、それは流石に悪いですから……」

まりな「気にしないでいいよ。ウチを使ってくれる子はみんな妹みたいなものなんだから。辛い時くらい、お姉さんをどんどん頼って?」

千聖「……ありがとうございます」

千聖(正直に言えば、そのセリフだけで私は随分助けられている訳だけど……)

千聖(まりなさんもお世話になってる人と言えるし、こんなふざけた機械の餌食にする訳にはいかない……)

千聖(けれど、そんな意思とは裏腹に、早く終わらせたいという私の願望が勝手に指を動かしていた)ポチ


月島まりなの百合度↓1

155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 20:11:40.64 ID:KWpldnqt0
はい
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 20:54:58.64 ID:opgk45K30

月島まりな 【64】

千聖「…………」

千聖(なんて反応すればいいのかしら……)

千聖(アフターグロウに比べれば全然普通の数値だけど、一般的に見たら少し高め)

千聖(……アレよね、きっと大人の人ってみんなこれくらいなんでしょうね)

彩「あ、ラウンジに私たちの写真飾ってあるんですね」

まりな「うん。ウチでライブしてくれた時の写真だよ」

彩「わー、懐かしいなぁ……この時は結構音外したりしてたような……うぅ、なんだか恥ずかしいな」

まりな「ふふ、そういうのもライブの醍醐味だよ。その場その場でしか聞けない音楽を聞けることに価値があるんだから」

まりな「きっと彩ちゃんのファンの人も、そういうのが聞けて喜んでるよ」

彩「そ、そうですか? えへへ、ありがとうございます」

千聖「まりなさんの言うことはもっともだけど、彩ちゃんはもう少しリズムに気をつけるべきじゃないかしら? 今日のレッスンでも走りがちだったし」

彩「うっ……」

千聖「なんて、ごめんなさいね。ちょっと意地悪な言い方になってしまったわ」

千聖「彩ちゃんのそういうところは持ち味だから、のびのび歌っていてくれる方がきっとファンのみなさんも喜ぶはずよ」

彩「うん、ありがと。でもやっぱりもう少し気をつけて歌うよ……」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 20:57:16.26 ID:opgk45K30

まりな「……ふふ」

千聖「まりなさん? どうかしましたか?」

まりな「ううん。やっぱりウチを使ってくれる子たちのやり取り、いいなぁって」

彩「そ、そうですか?」

まりな「うん。セイシュンしてるなぁ、若いなぁーって。なんだか眩しいよ」

まりな「このライブの写真に映ってる姿もキラキラしてるし……お肌だってすごく綺麗で髪もツヤツヤ、弾ける汗すらいい匂いがしそうで……」

千聖「……まりなさん?」

まりな「……はっ!? ご、ごめん、なんでもないよ!」

まりな「え、えーっと、とにかく若いっていいなぁって! それだけだから!」

彩「まりなさんだってすごく綺麗ですよ! 近くにいると安心する匂いがするし、わぁー、大人の女の人だーって思いますから!」

まりな「彩ちゃん……ありがとね。あーもう、本当にウチを使ってくれる子はみんな可愛くてすごくイイ子なんだから。お姉さん、なんだか嬉しくなっちゃうなっ」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 20:58:41.37 ID:opgk45K30

「まりなさーん! どこですかー!」

まりな「あれ、スタッフくんの声……あ、そっか。もう音響メーカーの人が来る時間だ」

まりな「私は仕事に戻るけど、千聖ちゃんと彩ちゃんは好きなだけここにいていいからね」

彩「ありがとうございます!」

千聖「お言葉に甘えます」

まりな「うん、ゆっくりしていってね。それじゃ!」


彩「千聖ちゃん、お水飲む?」

千聖「ええ、そうね。頂こうかしら」

彩「それじゃあサーバーで入れてくるね」

千聖「ありがとう、彩ちゃん」

↓1「こんにちは」

↓2「お邪魔します」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/09/18(水) 21:00:56.26 ID:SJXTXBBDo
友希那
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 21:04:05.97 ID:Zhjir/2lo
あこ

って出たっけ
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 21:10:10.19 ID:KWpldnqt0
>>160
>>134
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 21:20:23.53 ID:Zhjir/2lo
じゃあ改めてあこで
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 21:58:26.84 ID:opgk45K30

湊友希那「こんにちは」

宇田川あこ「お邪魔しまーす!」

千聖「あら、友希那ちゃんに……あこ、ちゃん……」

あこ「こんにちはー!」

千聖「ええ、こんにちは……」

彩「はい、お水だよ……あ、友希那ちゃんとあこちゃん!」

友希那「こんにちは、丸山さん。白鷺さんと練習に来たのかしら?」

彩「ううん、千聖ちゃんのお仕事を手伝ってて、今は休憩中なんだ」

友希那「そうなのね。暑い中、お疲れさま」

彩「うん、ありがと」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 22:00:13.12 ID:opgk45K30

千聖「ふたりは練習……に来たのかしら?」

あこ「ううん。あこたちはねー、新曲のヒントを探して回ってるんだ!」

彩「新曲のヒント?」

友希那「ええ。私たちが普段何気なく触れているものにこそ、誰かに感動を与えるような何かが宿っている。そんな気がするのよ」

友希那「音楽は感性が生み出す旋律。日常の中で、何てことない顔をしている見慣れたものたちに改めて顔を突き合わせてみれば、新しい発見があると思ったの」

彩「へぇ……。友希那ちゃんたちってやっぱりすごいなぁ。それで、今はCiRCLEに来たんだ?」

友希那「ええ。ここにも私たちの日常が、これまで積み重ねてきた旅路の軌跡がたくさんあるから」

千聖「ここに来るまで、何かいい発見はあったのかしら?」

友希那「たくさんあったわ。ありすぎて、ここに来る時間が遅れてしまうほど……私は……いえ、私たちロゼリアは、たくさんの大切なものに出会っていたんだと改めて認識させられたわ」フッ

彩「わー、カッコいいなぁ」

あこ「友希那さん、野良猫のたまり場から1時間くらい離れようとしませんでしたもんね!」

友希那「……あこ。それは今言わなくてもいいことよ」

千聖(友希那ちゃん……せっかく決まってたのに……)

彩(ちょっと顔が赤くなってる。かわいい)
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga sage]:2019/09/18(水) 22:02:20.84 ID:opgk45K30

友希那「……コホン。外を歩き詰めだったし、私たちも少し休憩していきましょうか」

あこ「はーい、賛成です!」

友希那「ソファーにお邪魔するわね」

千聖「どうぞお構いなく」

あこ「あやさんたちはどんなお仕事をしてたんですか?」

彩「あーうん、実は私もどんな仕事なのか知らなくて……」

友希那「そうなの?」

彩「うん。パスパレのお仕事じゃなくて千聖ちゃんのお仕事だから、詳しい内容は知らないんだ」

千聖「……まぁ、これは説明するようなものでもないから」

千聖(というか、おおっぴらに説明したくない)

あこ「へー、そうなんだ」

千聖「よかったら友希那ちゃんとあこちゃんも手伝ってくれないかしら?」

あこ「あこはいいですよ! 友希那さんはどうしますか?」

友希那「そうね。何事も経験だし……そんなに難しいことじゃなければ」

彩「やることは特にないみたいだよ。千聖ちゃん、そこにいるだけでいいってみんなに言ってたから」

友希那「そうなのね。それなら私も手伝うことはやぶさかではないわ」

千聖「ええ、ありがとう」

千聖(……ロゼリア、燐子ちゃんがかなり危なかったわよね)

千聖(それでもアフターグロウよりはマシだけど……あこちゃんは巴ちゃんの愛――あれを愛と表現していいのか分からないけど、とにかく愛を一身に受けている訳だし、果たしてどうなるのか)

千聖(……考えていても仕方ないわね。もうどうにでもなれ)ポチ、ポチ


湊友希那の百合度 ↓1

宇田川あこの百合度 ↓2

166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/09/18(水) 22:03:06.18 ID:oEGIwszAo
しゅらば
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