真姫「髪がまとまらない」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 01:30:23.32 ID:frpK0iqZ0
ザーーーーーッ

その日は雨だった。

真姫「ん…んん…ふぁ〜。よく寝た」

ガチャ

真姫「おはよ…」

使用人「あら、おはようございます。今日は練習ですか?雨が降っていますが」

真姫「うん。室内でも出来る事はあるから。ママは?」

使用人「朝から病院の方に行ってますよ。さて、朝食を用意致しますね」

真姫「うん。ありがとう」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1570293023
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 01:33:08.97 ID:frpK0iqZ0
使用人「所で…」

真姫「なあに?」

使用人「寝癖。凄い事になっています」

真姫「そう?雨降ってからかな」

使用人「朝食の準備の前にそちらの方を…」

真姫「ありがとう。でも大丈夫よ。これくらい自分で出来るから」

使用人「ですが…」

真姫「大丈夫だって。朝食の準備してる間に終わらせてくるわよ」

使用人「分かりました」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 01:38:12.56 ID:frpK0iqZ0
真姫「さてと。それじゃあ済ませちゃおうかな」

タッタッタッ

真姫「な、何よこれ!!?酷過ぎる…これ寝癖?」

使用人「大丈夫ですか?」

真姫「だ、大丈夫だけど。取り敢えずクシを通せば…クシが…絡まって…嘘でしょ…」

グイグイ

真姫「くぅ…えいっ!」

くるん

真姫「あれ!?えいっ!?」

くるん

真姫「伸ばしても伸ばしても…くるくるしちゃう…」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 01:42:08.93 ID:frpK0iqZ0
真姫「私の髪ってこんなに癖が強かったっけ?」

くるん

真姫「ああ…もう!!」

くるん

真姫「なんで直らないのよ!!!」

くるん

使用人「大丈夫ですか?」

真姫「大丈夫よ。どこかに寝癖直しがあったわよね?」

使用人「ここに」

真姫「ありがとう」

シュッシュッ

真姫「これで伸ばせば…」

くるん

真姫「あれ!?余計に…どうして…」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 01:50:03.53 ID:frpK0iqZ0
使用人「今日はあまりにも湿気が強いので天然パーマが…」

真姫「天然パーマって言わないで!ちょっと癖が強いだけだから!!」

使用人「申し訳ありません」

真姫「も〜こんな前髪じゃ練習に行きたくない」

使用人「お休みしますか?」

真姫「髪の毛がまとまらないから休みたいなんて言えないわよ。あ〜もう!!もう!!!」

使用人「帽子を被って行けば…」

真姫「制服に帽子なんて変じゃない」

使用人「じゃあ、縛って行くとか」

真姫「前髪を?」

使用人「ヤワラちゃんみたいで可愛いですよ」

真姫「よく分からないけど…それは最後手段で…」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 01:54:04.28 ID:frpK0iqZ0
ピンポーン

真姫「誰よ。こんな時に」

使用人「出てきます」

真姫「もぉ〜。いやぁ。雨なんて大嫌い。大嫌い。大嫌い。こんなんで学校になんて行きたくなぃぃぃ」

凛「朝から大変だね」

真姫「本当よ……って凛?」

凛「おはよう!」

花陽「ま、真姫ちゃん…おはよう。なんか…あまりタイミングよくなかったよね」

真姫「ど、どういう事?」

凛「迎えに来たんだよ」

真姫「今日に限って…家まで…」

凛「うん。お陰で貴重な物が見れたにゃ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 01:59:54.83 ID:frpK0iqZ0
真姫「えっ…」

凛「真姫ちゃんでも子供みたいに駄々をこねる事もあるだね!」

花陽「凛ちゃん…」

真姫「ちょっ…」カァァァァ

凛「赤くなった」

真姫「どうして入れちゃったのよ…」

使用人「ダメでしたか?」

真姫「ダメに決まってるじゃない!!!もういやぁぁぁぁ」

凛「まあまあ。これも何かの縁だと思って。凛達も手伝うから」

真姫「…本当?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 02:04:16.89 ID:frpK0iqZ0
花陽「真姫ちゃんヘアアイロンとか持ってないの?」

真姫「え…」

使用人「ありますよ」

花陽「じゃあ、アイロンで伸ばせばいいんじゃないかな?」

真姫「それだわ!!花陽…ありがとう」

花陽「ううん。力になれて良かったよ」

真姫「私、これから朝ごはんだから。花陽の分も用意して貰うから」

花陽「本当!でも…真姫ちゃん気が付いてないかもだけど時間が…」

凛「大丈夫じゃないかな?どうせ穂乃果ちゃんもギリギリだし。真姫ちゃん家の朝ごはん楽しみだにゃ」

真姫「…凛も食べるの?」

凛「え?凛のは無いの?」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 02:09:33.80 ID:frpK0iqZ0
真姫「別に構わないけど」

使用人「持ってきました」

真姫「最初からこうすれば良かったのね」

花陽「真姫ちゃん普段使ってないんだね。てっきりヘアアイロンでセットしてるのかと思ってたな」

スーーー

凛「凄いにゃ。真姫ちゃんの髪の毛がみるみるストレートヘアになっていくにゃ」

花陽「だね。ストレートヘアの真姫ちゃんも可愛い!」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 12:54:59.51 ID:DzaonbVB0
wktk
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 23:05:51.63 ID:Ir+T/EG/O
真姫「ふぅ。ちょっといつもと髪型が違うけど。さっきのよりは全然マシね」

凛「なんかストレートヘアの真姫ちゃんって凄い優しそうに見えるにゃ。ね?」

花陽「え?普段から優しいと思うけど…」

真姫「二人共。朝ごはんの用意出来たみたいだから。あっちで一緒に食べましょう」

花陽「ほ、本当にいいの?」

真姫「もちろん」

凛「わーーい!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/06(日) 23:09:58.55 ID:Ir+T/EG/O
使用人「どうぞ」

真姫「ありがとう。それじゃあ頂きます」

凛「頂きま〜す」

花陽「頂きます」

凛「にゃ〜美味しいにゃ〜」パクパク

花陽「そうだねぇ」もぐもぐ

真姫「花陽はともかく。凛は家で食べて来たのよね?」

凛「うん」

真姫「よく入るわね」

凛「別腹にゃ〜」

真姫「何よそれ」

スゥーーー

凛「あっ!!」

くるん

凛「……かよちん、かよちん」

花陽「どうしたの?」

凛「真姫ちゃんの髪の毛が…元に戻って来てるにゃ」

花陽「え?」

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