【百合】短編百合SS集【短編】

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1 : ◆UhQaGpUR76 [sage saga]:2019/10/13(日) 22:16:21.92 ID:j694+sJx0
・百合です
・5レス〜10レス程度の、短めサイズのSSが溜まってきたので、放出していきます
・別名発想の墓場シリーズ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1570972581
2 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:17:23.10 ID:j694+sJx0



〜WindowsXP百合〜



3 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:17:54.35 ID:j694+sJx0






ザザーン

ザーン


ロボ娘「わぁ……」

助手「やっと着いたぁー……いやぁ、結構距離あったなぁ」

ロボ娘「マスター……あの、これは……」

助手「これが海だよ、ロボ娘」

ロボ娘「ウミ――……、これが……」

助手「どう? 感想は?」

ロボ娘「……」
4 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:18:48.60 ID:j694+sJx0
助手「……キミのAIの人格モジュールの、そのモデルになったある人がいてね」

ロボ娘「はぁ……」

助手「ここは、その人の、大好きだった場所なんだ」

ロボ娘「……」

助手「どうかな? キミにも何か、感じるものがあるんじゃない?」

ロボ娘「――データベース内に、適合する感情ルーチンは見つかりませんでした」

助手「……そっか」

ロボ娘「新規演算を行います」

助手「……」

ロボ娘「……」

助手「……」
5 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:19:36.22 ID:j694+sJx0
ロボ娘「……」

助手「……」



ザザーン

ザーン



ロボ娘「そうですね……、青いです」

助手「あはは、普通か。他には?」

ロボ娘「他には……水の量は測定不能ですが、色は青く、一定のペースで青く揺らいでいます。青くて。青は遠くまで青いようですが、距離は不明で青い」

助手「……うん?」

ロボ娘「青は際限なく青くて空が青くその先も青いため境界も青く青と青が青い青に青の青は青青青青青青青青青青青青青」

助手「うわぁぁぁぁんブルースクリーンー!!!」

ロボ娘「aoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoao」



ザザーン
6 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:20:14.48 ID:j694+sJx0





テンテンテーン テンテーン







助手「はぁ……」

ロボ娘「失礼しました」

助手「うん……リブートしたからね、今度はゆっくり、一つずつやろう」

ロボ娘「了解しました、マスター」

助手「ゆっくりだよ……」

ロボ娘「……」

助手「……」

ロボ娘「……そうですね」

助手「……」

ロボ娘「……砂があります」

助手「うん……」
7 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:21:07.97 ID:j694+sJx0
ロボ娘「たくさんの砂が、地形を形成して。そして水が押し寄せてきます」

助手「波だよ」

ロボ娘「波が――……押し寄せて、また戻って――……少し泡立って――白くなって――」

助手「うん」

ロボ娘「聴覚信号を解析……、不思議な音が――……、騒がしいのに……何故だ静かで……」

助手「……」

ロボ娘「あぁ……」



ザザーン

ザーン



ロボ娘「あぁ……、なんて……」

助手「どうだい? ロボ娘?」

ロボ娘「……」

助手「見れてよかった」

ロボ娘「……」

助手「この景色を。海の……、よく晴れた春の海の景色……」
8 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:21:42.21 ID:j694+sJx0
ロボ娘「……」

助手「……あの人が」

ロボ娘「……」

助手「博士が大好きだった、この眺めを……」

ロボ娘「……」

助手「……」

ロボ娘「……」

助手「よかったよ」

ロボ娘「……」

助手「キミにも見せられて」

ロボ娘「えぇ……」

助手「……」

ロボ娘「本当に――……」

助手「……」

ロボ娘「綺麗だな、助手」

助手「……――は」
9 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:22:22.24 ID:j694+sJx0
ロボ娘「お前にも」

助手「……はか」

ロボ娘「見てもらえて、よかった……」

助手「博士…………?」

ロボ娘「……」ニコ

助手「博士――……? 博士……!? はか……っ……」

ロボ娘「……どうしましたか? マスター?」

助手「あ……」

ロボ娘「……マスター?」

助手「……なんでも……、ないよ……」

ロボ娘「おかしな人ですね」

助手「うるさいポンコツ……」

ロボ娘「マスター?」

助手「何でもないったら……目に砂が入っただけだ……っ!」

ロボ娘「そうですか」
10 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:23:55.84 ID:j694+sJx0
助手「そう、何でもない、何でもないんだ……」グイッ

ロボ娘「……」

助手「……」ゴシゴシ

ロボ娘「……ところで」

助手「……」

ロボ娘「ウミの水の情報が欲しいですね。冷たいのでしょうか。暖かいのでしょうか」トテトテ

助手「あっ、おいおい……! そんな急ぐと!」

ロボ娘「分かってますよー」トテテテ

助手「危ないから! 駄目だから! 海水ヘンなところに入るとヤバいからぁ!!」

ロボ娘「え?」グラッ

助手「あっ」

ロボ娘「あっ」



バシャーン!!




助手「あああああああああああああああああ」



ザザーン

ザーン





テンテンテーン テンテーン



11 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:24:24.69 ID:j694+sJx0



〜WindowsXP百合・終〜



12 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:25:15.97 ID:j694+sJx0



〜マシュマロ女子百合〜



13 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:25:44.94 ID:j694+sJx0






西川「ん〜、じゃあ……ヒメコちゃん?」

山田「ブー」

西川「高野さん」

山田「はずれ〜」

西川「えぇ〜……、じゃあ……坂本さん?」

山田「誰だよ」

西川「3年の。あの化学部の」

山田「あのって。知らないって。もう……はずれーっ!!」
14 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:26:45.22 ID:j694+sJx0
西川「わかんないってぇー……」

山田「なんで分かんないかなぁ」

西川「……セナぴょん(笑)??」

山田「ばっか、お前……あれはちょっと、もう違うじゃん。妖怪ちゃんじゃん」

西川「だからイチ推しなんでしょ? デブ専的には」

山田「デブ専じゃないですぅ〜! マシュマロ愛好家ですぅ〜〜!」

西川「くっそ知らんし」

山田「セナぴょんは分かるだろ。全然マシュマロって感じじゃないじゃん。なんか……ヨゴレだし。ほら、分かる? 分かれ」

西川「分からんのよ。変態山田のこだわりは」

山田「何で分からないかねぇ〜……、あのボリュームのミリョクが……。お肉ちゃんから溢れ出るラブリーな可愛さとセクシーな空気がぁぁ――……」ワキワキ
15 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:27:17.50 ID:j694+sJx0
西川「キモいってば、もう。……それで? 結局誰なの、アンタのイチ推しデb…………マシュマロちゃんは」

山田「……カオちゃん」

西川「……、えぇ〜……」

山田「えぇ〜って何だよ! なんだそのリアクションは!」

西川「だってさぁ……。普通だもん、変態のくせに。全然普通じゃんチョイスが」

山田「そう?」

西川「そうでしょ。カオちゃん普通に可愛いし。ポチャいけど。あと超イイコだし。優しくて」

山田「はっ」ハンッ

西川「一笑に付すなこの野郎」
16 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:28:20.07 ID:j694+sJx0
山田「あっっさはかだなぁ〜〜、西川クンよぉ〜〜〜」

西川「腹立つ顔だなぁ、変態のくせに」

山田「カオちゃんはなぁ、お前……カオちゃんはー……」

西川「……」

山田「……」

西川「……」

山田「…………」

西川「……」

山田「………………いいのよぉ?」ニチャア

西川「くっそキショい」

山田「ホントにね……、最初は超柔らかくて……指とかどこまでも沈んでいきそうなのに……、芯に弾力も感じられて……、揉むと――……」

西川「やめてーっ! 聞いてないからーっ! マジで聞かなくていいから変態の猥談はぁーっっ!」

山田「やわっこくて、あったかくて、イジめたいような甘やかされたいような…………」

西川「本気でやめれ!!」ビシッ

山田「あうっ」





17 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:28:52.34 ID:j694+sJx0





カオル「んふふ、それでね、妹と猫動画シェアしあっててねー」

西川「へぇ、いいなぁー」

カオル「それでこの間のが、すっごく可愛くて―!」

西川「はぁー……」


西川(はぁ……)

西川(この子がねぇ〜……)

西川(こんな子が山田のエジキになっちゃうなんてねぇ……)

18 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:29:20.05 ID:j694+sJx0
西川「……」ジー

カオル「――これこれ、ソマリっていうんだけど、西川さん知ってる?」

西川「え〜? 知らないぃ〜?」ジーーーー



西川(何がソマリだよぅ、すけべなことなんて一個も知らないみたいな顔して)

西川(乱れたのかい? あの日あの夜、それはもう乱れてしまったのかい????)



カオル「でね、見て見て……。この動画なんだけど……」

西川「……」ジー

19 : ◆UhQaGpUR76 [saga]:2019/10/13(日) 22:30:09.71 ID:j694+sJx0
西川「……」



西川(あ〜……でも、山田の言うことも何となく分かるかもなぁ……)

西川(実際、カオちゃんめっちゃ抱き心地よさそうだなぁ……)



カオル「このね、この子猫が――……」

西川「……」ギュ

カオル「?」



西川(ほら、お手手も柔らかいしさぁ……)



カオル「……」

西川「……」ムニムニ
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