桃「シャミ子を走らせてたらシャミ子が倒れた」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/10/20(日) 23:40:42.55 ID:06K62MaI0
原作1巻後半、血を抜かれる前くらいのシャミ桃ifです。
2、3巻くらいの内容も多少含みますのでご注意ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1571582442
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 23:46:03.46 ID:06K62MaI0
「いけてる、いいペースだよ!」
 
既に恒例となりつつあるシャミ子の体力強化マラソンは、そこそこに順調に運んでいると言えた。
シャミ子はたいそうへっぽこだったけれど、それと同じくらいのがんばり屋さんだったのは嬉しい誤算。
何週間かそこそこみっちりやってきたお陰で、出会った頃に比べたら今ではまぁなんとか……ナメクジレベルから死ぬほど運動音痴の人間くらいにはなれたかなと思う。
 
ふりふり揺れるまぞくのしっぽと小さな背中を目で追いながら、あと少し、がんばれてるよ、と励ましの声をかける。だんだんいつものコースだと余裕を持って走れる様になって来たので、今日は少しだけコースの距離を伸ばしているのだ。
シャミ子も体力の向上を実感しているのか、今回は乗り気だった。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 23:47:03.71 ID:06K62MaI0
ふっ……ふっ……!」
 
息は荒いけど、上がってはない。教えた通りに顎を下げて、しっかり呼吸ができている。
もうすぐ伸ばした分の折返しに到達するし、今回もなんとかなりそう。
 
「もうそろそろ曲がろっかー!」
「はいー!」
 
声掛けすると、元気に返事したシャミ子が前に進みながらもゆっくりと半円を描く様に方向転換を始める。
 
そのままそれについて回る。あと半分。
そうだ、今日は頑張っているし、ご褒美があってもいいかもしれない。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/10/20(日) 23:47:48.59 ID:06K62MaI0
「終わったら、休憩がてら商店街でお茶でもしようかっ」
 
思い立ったらすぐ行動。シャミ子に少し近づいて、後ろから話しかける。
 
「シャミ子?」
 
しかし、返事は返って来なかった。足はちゃんと動いているけど。
 
と思った瞬間、がくりとシャミ子がいきなり胸を抑えながらへたり込んだ。
 
「シャミっ……」
「ヒッ……ヒッ……痛……」
「シャミ子!大丈夫!?」
 
どうしよう、どうしよう。何故。
突然の事に混乱している暇はない。とにかく、シャミ子を休ませないと!
 
「と、とりあえず横に……」
「ハッハッ……桃……桃ぉ……」
「大丈夫、大丈夫だから、すぐ救急車呼ぶからね……」
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