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風影奪回編IF カカシVSサソリ
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:06:31.69 ID:qN8/llvQ0
ナルトの風影奪回編のIFです
暁の一員のサソリの両親を殺したのは、カカシの父親サクモでした
原作ではサソリの相手ははサクラがしましたが、因縁のあるカカシとサソリが戦ったらどうなるのだろうと思い書いてみました
注意 オリジナル設定あり
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1571814391
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:08:25.69 ID:qN8/llvQ0
デイダラ「ふう..ようやく一息つけるな..うん」
サソリ「やれやれ..3日も封印に付き合わされた挙句、人柱力をもう一匹狩るハメになるとはな..」
暁のアジトの洞窟の中でサソリとデイダラはリーダーのペインの命令を受け、木の葉からの追手を待ち受けていた
洞窟の地面には一尾を抜き取られて絶命した我愛羅の亡骸が横たわっている
デイダラ「リーダーも人使いが荒いぜ..よっこらせっと!!」
デイダラは我愛羅の亡骸の上に腰を下ろすと封印の儀式で疲れた体を休ませた
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:09:59.32 ID:qN8/llvQ0
サソリ「おいおい..人柱力の亡骸は大切に扱え..ソイツは俺の新しいコレクションになるんだからな」
デイダラ「コイツには腕を潰されたからな..このぐらいいいんすよダンナ」
デイダラは憎々しげに我愛羅の亡骸を睨みつけると我愛羅の顔にペッ..と唾を吐き捨てた
サソリ「角都と合流するまで我慢するんだな..その腕じゃ戦闘はムリだろう..お前は俺のバックアップに回れ」
デイダラ「旦那..これ言ったら旦那はきっと怒るかもしんねーけど..木の葉の人柱力はオイラが狩る..」
サソリ「ノルマは一人一匹だろーが..調子に乗るなよ?デイダラ..」
サソリは人傀儡ヒルコの血走った凶悪な瞳でデイダラを睨みつけた
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:10:43.39 ID:qN8/llvQ0
デイダラ「木の葉の人柱力はなかなかに強いってウワサだからな..オイラの芸術の肥やしにしてやりてーんだ」
サソリ「芸術?お前のあの爆発が芸術だってのか?芸術ってのは後々まで残ってゆく永久の美を芸術というんだよ..」
デイダラ「へ..旦那も儚く散ってゆく一瞬の美って奴に目覚めるんだな..オイラの爆発は芸術そのものだ..旦那のびっくり人形喜劇とはワケが違うぜ!!うん!」
サソリ「.....」
ブオン..と空を鋭く切り裂くように、ヒルコの尾がデイダラ目がけて襲い掛かる..
デイダラ「うお!」
デイダラは我愛羅の遺体から急いで飛び退き、ヒルコの尾を紙一重で回避した
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:11:17.30 ID:qN8/llvQ0
デイダラ「そう怒らねーでくれよダンナ..その代わりと言ったらなんだが..コピー忍者のはたけカカシは旦那に譲るからさ..」
サソリ「はたけ..カカシ..」
デイダラを追撃しようとしていたサソリだが、「はたけカカシ」という名を聞いて攻撃の手を止めた
サソリ(俺の親を殺した木の葉の白い牙..はたけサクモの息子か..)
サソリの脳裏に幼き日の光景が一瞬だけフ..とよぎる
デイダラ(ダンナ?)
第二撃に備えて身構えていたデイダラは呆けたように動きを止めた相棒を訝しむように見つめた
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:12:01.69 ID:qN8/llvQ0
サソリ「いいだろう..そこまでいうなら木の葉の人柱力はお前が狩れ..写輪眼のカカシと砂隠れのババアは俺が相手をする」
デイダラ「おっし!!恩に着るぜサソリの旦那!!」
サソリ「自分で言い出したんだからな..責任を持って狩れよ?手負いだからって失敗したらぶっ殺すぞ!!」
デイダラ「オイラを..アートを舐めんじゃねーぞ!!うん..と..外が騒がしくなってきたな..そろそろ歓迎の準備をしないとな」
サソリ(チヨバア..と..白い牙の息子か..俺の親を殺したヤツの息子とチヨバアが手を組んで俺を殺しに来るとはな..こういうのを皮肉っていうんだろうな..)
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:12:41.20 ID:qN8/llvQ0
デイダラ「来るぞ!」
ドゴオオオオオオオ!!!!
デイダラが声を上げた直後..入口の封印の役割を担っていた大岩が轟音を立てて砕け散り、闇が支配していた洞窟の中に、眩しいほどの太陽の光が差し込んだ
光が差し込むと同時に、洞窟の中に4人の忍が飛び込んで来て..サソリとデイダラは侵入者たちと相見えた
デイダラ「さて..どいつが人柱力かな...うん..」
我愛羅の亡骸の上に再び腰を下ろしたデイダラは挑戦的な瞳で侵入者を覗き込む..
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:13:19.55 ID:qN8/llvQ0
ナルト「てめーら!!ぶっ潰す!!!」
我愛羅の亡骸を目にしたナルトの激昂した怒鳴り声がアジトの中に響き渡る
サソリ「アイツか..」
デイダラ「イタチの奴..特徴を伝えるのがうまいな..うん」
イタチに人柱力の特徴を訪ねた際に獲物を取られるのが面白くないのか一番最初に大声で怒鳴ってくる奴がそうだ..
と..曖昧な言葉を残して消えたときはイタチの野郎をぶっ殺してやろうと思ったサソリとデイダラもたった一言で人柱力の特徴を言い当てたイタチの洞察力に感嘆の声を上げた
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:14:02.03 ID:qN8/llvQ0
チヨ(サソリ..)
サソリの祖母のチヨは悪党に身を落とした愛孫を複雑な視線で見つめる..
サソリ(チヨバア..と..あれが..はたけカカシか..)
サソリは侵入者の中に祖母と仇敵の息子の姿を確認すると、殺気を醸し出し、ヒルコの血走った目で敵を睨みつけた
ナルト「我愛羅!!そんなところで何寝てるんだよ!!立てよ!!我愛羅!!」
カカシ「よせ!ナルト!...わかってるはずだ」
叫び声を上げるナルトを諌めるようにカカシが声を掛ける..
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:14:35.86 ID:qN8/llvQ0
デイダラ「そうそう..わかってんだろ?とっくに死んでるってな...うん..」
デイダラが挑発するように我愛羅の亡骸を手でペシペシと叩くと..
ナルト「!!!!」
ザワ..
サクラ「!」
九尾のチャクラがナルトから漏れ出し、サクラは戦慄の面持ちでナルトを見据えた
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:15:06.53 ID:qN8/llvQ0
ナルト「てめえーーーー!!!」
ナルトは巻物の中から風魔手裏剣を取り出すと暁のメンバーに目がけて力いっぱい投げつけた
ヒュンヒュンと風車のように風魔手裏剣は回転し暁2人に襲い掛かるも..
サソリ「その程度か?」
ヒルコの尾が宙を舞いキン..と甲高い音を立てて風魔手裏剣は叩き落とされてしまった
サソリ「せっかちな人柱力だな..俺は人を待たすのも待たされるのも嫌いだからな..そんなに死にてーのなら..」
風魔手裏剣を叩き落としたサソリは、殺気を込めてナルトを睨みつける..
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:15:45.55 ID:qN8/llvQ0
ナルト「てめえ..」
ナルトとサソリは血走った目で睨み合い、洞窟の中に一触即発の空気が漂った
デイダラ「おいおい旦那..人柱力の相手はオイラがするって言ってんだろ?どうやらあの人柱力はコイツを取り戻してーみたいだからな..」
デイダラは我愛羅の亡骸を見据えると、ポケットから起爆粘土を取り出し、右手の口の中に押し込んでチャクラを練り込んだ..
直後大型の鳥がボン!と大きな音を立てて出現し、我愛羅の亡骸を口の中に咥えてしまった
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:16:18.17 ID:qN8/llvQ0
ナルト「我愛羅!!」
デイダラ「それじゃあ旦那..手筈通りに..」
サソリ「ああ..わかってる..さっさと行け!!」
デイダラは大鳥の上に飛び乗ると、洞窟の出口目がけて大鳥は飛び上がった
ナルト「待ちやがれ!!」
デイダラ「お前の相手はオイラがしてやる..ついて来い!!」
アジトの外に飛び出したデイダラを追い、ナルトは洞窟の外へと飛び出していった
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:16:53.80 ID:qN8/llvQ0
カカシ「ナルト!!待て!!チイ..止まらないか..」
サクラ「カカシ先生!ナルトが!」
カカシ「わかってる!俺とナルトで外の奴をやる!サクラとチヨバア様は中の奴を..」
サソリ「おっと..そうは行かねえ..お前の相手は俺だ!!..はたけカカシ!!」
カカシ「な!!」
サソリはヒルコの口を大きく開け放つと、ナルトとデイダラの後を追おうとしたカカシと隣に立っていたサクラ目がけてヒルコの口から無数の毒針を勢いよく撃ち出した
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:17:27.79 ID:qN8/llvQ0
カカカカカカカカ!!!!!
傀儡人形から射出された猛毒を帯びた千本が無機質な音を立てて、カカシとサクラ目がけて襲い掛かる..
カカシ「土遁・土流壁!!」
カカシは素早く印を結ぶと地面に両手を突き、地面から分厚い土壁が勢いよく2人の前に生えてきた
ドッ!!
サソリ「ほお..やるな..さすがコピー忍者のカカシと呼ばれるだけある..術のスピードが早い..」
土流壁に毒針が蜂の巣のように突き刺さり..毒針から漏れ出した紫色の猛毒が土流壁を伝って地面へと流れ落ちてゆく
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:18:28.76 ID:qN8/llvQ0
カカシ(土流壁に付いているのは毒か..カンクロウくんを倒したのはアイツか..ちょっとでも攻撃がカスっただけでも動けなくなる..恐ろしい相手だ)
サクラ(カカシ先生が庇ってくれなかったら..私..きっと今ので..)
カカシとサクラは暁の実力の一部を垣間見て背筋に冷たい悪寒を感じた
チヨ「サソリ..お前..まさか..」
サソリ「チヨバアよ..そこのはたけカカシと一緒に俺のコレクションにしてやる..」
チヨ「サソリ..」
チヨは僅かに憐れみを込めた目でサソリを見つめる..
チヨ「悪党に身を落としたお前を放っておくわけにはいかん...せめてワシの手で殺してやることが..ワシからお前にできるせめてものことじゃ..」
サソリ「隠居したババアが..わざわざご苦労なこったな..」
一流の傀儡使い同士が睨みあい..洞窟の中に殺伐とした空気が漂う..
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:19:13.51 ID:qN8/llvQ0
カカシ「サクラ..すまない..どうやらアイツの相手は俺がしなければならないようだ..お前はナルトと共に外の奴を..ただし、ガイ班が追いつくまで絶対に無茶はするな!」
サクラ「はい!!先生..これを..」
サクラはポケットの中から注射器を取り出してカカシに手渡した
カカシ「これは..なるほど..ありがとう..有効に使わせてもらう!」
サクラ「カカシ先生..無事でね!!」
サクラはカカシに注射器を手渡すとナルトを追うために洞窟の外へと飛び出した
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:20:00.90 ID:qN8/llvQ0
サソリ(ガキには逃げられたか..まあいい..ガキ一匹が増えたところでデイダラなら問題ないだろう..)
チヨ「ワシとお主でアヤツを仕留めるぞ..サソリの傀儡はワシが詳しい..カカシ..お主はワシのバックアップに回れ」
カカシ「わかりました..」
サソリ「そろそろいいか?俺は待つのも待たせるのも嫌いなんだ..」
チヨ「案ずるな..すぐに殺してやる」
サソリ「フン..」
カカシ「来ます!!」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:20:48.38 ID:qN8/llvQ0
サソリはヒルコの口を開くと、再び毒を帯びた無数の千本をカカシとチヨ目がけて撃ちだした
カカカカカカカカカ!!!
洞窟の中に傀儡から撃ちだされた千本の金属音が響き渡る
チヨ「少しでも掠ったらいかん!!すべての攻撃を躱すのじゃ!!」
カカシ「わかっています!!」
カカシは写輪眼を発動させると、攻撃の隙間を見極め無数の千本の攻撃を巧みに掻い潜った
キン..キン..
カカシは避け切れない千本をクナイを用いて巧みに弾き飛ばし、洞窟の中に金属と金属がぶつかり合う高い音が鳴り響く
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:21:43.15 ID:qN8/llvQ0
サソリ「これくらいは避けられて当然か..だったらこれはどうだ?」
サソリはヒルコの左腕を前に突き出すとボシュッ!という大きな音を立てて、ヒルコの左腕がカカシとチヨ目がけて射出された
チヨ(サソリめ..ヒルコをさらに改良したようじゃの..この左腕は初めてみるぞ..!)
ヒルコの左手は空中で高速回転を行い、傀儡の仕込が発動しカカシとチヨの周囲の空間に無数の猛毒の千本がまき散らされた
カカシ「くっ!」
カカシとチヨは襲い来る無数の毒針をギリギリの隙間を掻い潜り避け続けた
シュカカカカカカカカカカカカ!!
凶刃の金属音が洞窟の中にキン..キン..と反響する..
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:22:32.87 ID:qN8/llvQ0
チヨ「カカシよ!!攻撃を躱しながら聞くのじゃ!!」
カカシ「なんでしょう!?チヨバア様!!」
襲い来る毒針を躱しながら、カカシは喘ぐようにチヨに返事を返す
チヨ「今ワシらに攻撃を仕掛けてきているのはサソリ本体ではない..サソリの傀儡人形ヒルコじゃ!!」
カカシ「アレが本体ではないのはわかります..この写輪眼で見切っていますから..奴の本体はあの傀儡の中にいるのでしょう?」
チヨ「さすが話が早いの..サソリを倒すには、まずはヒルコを破壊してサソリ本体を引きずりださねばならん..ヒルコの装甲は頑丈じゃ!ワシの持つ術ではあの装甲を破壊するほどの破壊力は持ち合わせておらん!」
チヨ「ワシがサポートして隙を作る..お主はアヤツの懐に潜り込んで、お主の持つ術の中で一番破壊力のある技でヒルコを粉砕するのじゃ!!」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:23:17.98 ID:qN8/llvQ0
サソリ「それができると思ってんのか?攻撃中におしゃべりとはずいぶん余裕じゃねーか..」
サソリはヒルコの毒針を再度装填すると、ヒルコの口を3度大きく開け放ち毒針を撃ちだした
カカカカカカカカカ!!!
ヒルコから射出された無数の千本がカカシ目がけて襲い掛かる..
カカシ(クソ..!!これは避けるスペースがもうない!!)
左手の千本に加え、口から撃ちだされた千本が加わったことでカカシは退路を断たれてしまった
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:24:04.50 ID:qN8/llvQ0
チヨ「させん!!」
チヨが巻物を取り出すとボン!という音を立てて二体の傀儡人形が姿を現した
チヨは傀儡を指で操ると一体を自分の前に..そしてもう一体をカカシの前に差し出した
ズガガガガガガガガガ!!!!
毒針が鈍い音を立てて傀儡目がけて突き刺さる..
攻撃が終わり..洞窟の地面には無数の千本が転がっていた..
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:25:02.47 ID:qN8/llvQ0
カカシ「これは..」
サソリ「ふん..それか..くだらねえ..」
チヨ「お前の..父と..母じゃ..せめてもの手向けじゃ..この傀儡で..殺してやる..」
チヨの傀儡..サソリの父と母が無数の千本を弾き落とし、カカシとチヨの身を守っていた
チヨ「今じゃカカシ!!次の千本が装填されるまえにヒルコを破壊するのじゃ!!」
カカシ「ええ!!わかってます..雷切!!」
カカシの十八番忍術..雷切が発動し、バチバチという音を立てて、カカシの左手に青白いチャクラが流れ出す..
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:25:47.42 ID:qN8/llvQ0
サソリ「ほお..それが写輪眼のカカシの得意忍術雷切か..この目で見れて光栄だ..お前はいいコレクションになりそうだな..」
チヨ「行け!カカシ!!」
カカシ「うおおおお!!」
雷切が放つチチチチ..という鳥の鳴き声のような音を轟かせてカカシはヒルコ目がけて突進した
サソリ「バカ正直に真正面から突っ込んでくるとは..舐められたモノだな..」
サソリはヒルコの尾をヒュンヒュンと振り回すと、カカシ目がけて尾で襲いかかる..
カカシ「グオ!!」
グサッ!!という肉を突き刺す音が洞窟の中に鳴り響き..カカシはヒルコの尾に串刺しにされてしまった
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:26:43.37 ID:qN8/llvQ0
サソリ「おいおい..せめて躱すなりしてほしいモノだな..写輪眼の英雄ともあろうヤツが..こんなマヌケな死に方をするなよ..」
サソリは串刺しになったカカシを眺め、呆れたように溜息を吐いた..
そこに..
カカシ「マヌケはお前だよ..」
サソリ「なに!?」
殺したはずのカカシが土中から姿を現した
サソリ「するとこれは..しまった!」
カカシ「分身大爆破の術!!」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:27:34.95 ID:qN8/llvQ0
カカシが術を発動するとヒルコに串刺しにされたカカシの分身が大爆発を起こし、爆風がヒルコを包み込んだ
サソリ「グオオオオオオオ!!!!」
ヒルコは粉々に粉砕され、ガランガランという音を立てて、バラバラになった傀儡のパーツが洞窟内に四散する..
爆炎がヒルコを飲み込む直前..崩れゆくヒルコの中から黒い物体が飛び出していった..
チヨ(ワシがサポートするまでもなくヒルコを倒してしまいおった..写輪眼のカカシ..これほどとは..)
ヒルコの攻撃からチヨの傀儡がカカシを守った際..サソリから姿が見えなくなった一瞬の隙をついて、カカシは影分身を発動し、土遁の術を用いて土中に身を隠し、影分身と入れ替わっていたのだ
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:28:35.78 ID:qN8/llvQ0
カカシ(2年前..イタチと闘った時にコピーした術がこんな形で役に立つとはね..)
サソリ「やるじゃねえか..油断したぜ..さすが..木の葉の白い牙..はたけサクモの息子なだけはある..」
カカシ「!! 親父を知っているのか?」
敵の口から思いがけぬ名前が出たことで、カカシの心は僅かに動揺し、動揺を悟られぬよう、カカシは暁の装束に身を包んだ赤毛の男を睨みつけた
サソリ「ああ..俺の父と母は 忍界大戦の時にお前の親父に殺されて帰らぬ人となった..」
カカシ「!!」
チヨ「......」
カカシは砂隠れの里を訪れたときに、チヨが自分に襲い掛かってきたときのことを思いだした..
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:29:23.64 ID:qN8/llvQ0
サソリ「さっきヒルコの攻撃からお前を守った傀儡は俺の父と母だ..仇の息子を守ることになるとは..皮肉な運命だな」
カカシ「そうか..そういうことか..俺を..恨んでいるのか?」
サソリ「恨む?勘違いするなよカカシ...俺は人形だ..人形に感情なんかないのさ..」
カカシ「どういうことだ?」
チヨ「砂隠れの悪しき風習じゃ..我々砂隠れはかつて、忍の感情を殺すために数々の非道なしきたりを行っていた..サソリもその犠牲者なのじゃ..」
サソリ「感情を殺し..己を殺し..人形になることが永遠の美だと俺は悟ったのさ..カカシ..お前は俺のお気に入りのコレクションにしてやる..」
チヨ「永久の美..サソリ..おぬしまさか..」
チヨは砂隠れの里を抜けた当時とまったく変わらない容姿のサソリを、戦慄の面持ちで睨みつけた
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:30:11.95 ID:qN8/llvQ0
サソリ「クク..今日は気分がいい..素晴らしい素体に巡り合えたことを感謝するぜ..本気で戦ってやる..」
サソリは背中から巻物を広げると、ボン!と大きな音をたてて一体の傀儡人形が姿を現した
チヨ「その傀儡は..三代目風影..」
チヨはサソリが繰り出した三代目風影の傀儡を見て呆けたような表情で固まった
サソリ「殺した時苦労したが..俺のコレクションの中で一番のお気に入りだ..」
カカシ「お前が..三代目風影を..なんて奴だ..」
影の名を冠した忍を仕留めたサソリの強さに、カカシは改めて背筋に悪寒が走るのを感じた
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:30:58.56 ID:qN8/llvQ0
チヨ「サソリ..貴様よくも三代目を..許さんぞ!!」
サソリ「御託はいい..言ったろ?俺は待つのも待たせるのも嫌いなんだ..さっさと殺してやるよ..いくぞババア!!」
サソリは戦闘態勢を取ると、三代目風影の傀儡を繰り出した
三代目風影の傀儡は右手から無数の刃物を剥き出しにすると、カカシ目がけて切りかかってきた
カカシ「くっ!!」
傀儡の繰り出す斬撃を紙一重のところで躱しつづけるカカシ..
チヨ「その刃物にも毒が塗られておる!掠るだけで動けなくなる!絶対に食らうでないぞ!!」
カカシ「わかってます!」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:31:45.85 ID:qN8/llvQ0
サソリ「ババアにはこれをお見舞いしてやる!!潰れろ!!」
サソリは指を動かして三代目風影の左腕がチヨ目がけて向けられ、左腕に仕込まれた札から50本はあるであろう無数の腕が伸びてきた
チヨ「千手操武の術か..その程度の術でワシを殺そうなど..千年早いわ!!」
チヨはサソリの父と母の傀儡を繰り出し、伸びてきた無数の腕を仕込みの傀儡糸で輪切りにスライスしていった
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:32:41.29 ID:qN8/llvQ0
サソリ「さすがババアだ..!!まずはその型落ちの傀儡をバラシテからのようだな!!」
サソリは標的をカカシからチヨの傀儡に狙いを変えると、三代目風影の左腕から回転刃を取り出し、父と母の傀儡に襲い掛かった
チヨ「ぬっ!!」
チヨは2体の傀儡から武装の仕込を取り出し、刀と棘鞭で3代目風影の傀儡を迎え撃った
ガギン! ガギン!と傀儡同士の仕込がぶつかり合う鍔迫り合いの金属音が洞窟の中に響き渡る
サソリとチヨは高速で傀儡を動かし、目にも止まらぬ速さで傀儡同士をぶつけ合った
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:33:29.05 ID:qN8/llvQ0
母の刀と三代目風影の回転刃がぶつかり火花を散らし..父の棘鞭を風影の傀儡が躱して棘鞭の一部を切断し..
母の刀が追撃をくわえ、回転刃とぶつかり合い..
カカシが肉眼で追い切れたのはそこまでだった
3体の傀儡人形は写輪眼でも追うのがやっとの速さで高速で鍔迫り合いを行い、数十数百にも及ぶ剣撃の音が洞窟内に反響した
カカシ(なんて闘いだ..割って入る余地がない..)
一流の傀儡使い同士の戦闘にカカシは為すすべもなく呆然と立っていることしかできないでいた
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:34:15.78 ID:qN8/llvQ0
サソリ「やるな..さすがババアだ..」
チヨ「お主も中々よ..腕を上げたな..サソリよ..」
お互いの傀儡の刃物がボロボロに刃こぼれしてしまい、サソリとチヨは肩で息をしながら、肉親の強さを心から賞賛する
カカシ(さすが暁といったところか..あのうちはイタチに引けをとらない実力者だ..ナルトとサクラの様子も気になる..あまりモタモタしていられない..仕方ない..アレをやるしかない..)
カカシはサソリの実力の前に、写輪眼の力を繰り出す決意を固めると静かに左目を閉じた
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:35:03.30 ID:qN8/llvQ0
サソリ「おっと..写輪眼でなにかしようったってそうは行かねえ..写輪眼の厄介さはイタチで身に染みているからな..」
カカシ「!!」
サソリ「イタチから聞いてるぜ?お前はうちは一族じゃないから、写輪眼を使うのに適した体じゃない..だからすぐにバテるし技の発動には時間が掛かるんだってな..つまり..技を発動させる暇を与えなければいいだけの話だろうが!!!」
サソリが印を結ぶと三代目風影の傀儡の口が開き、口の中から黒い砂が多量に溢れ出した
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2019/10/23(水) 16:35:56.18 ID:qN8/llvQ0
カカシ「なんです?あれは..」
チヨ「砂鉄じゃ..まさか三代目の術まで使えるとはの..気を付けろカカシ..砂鉄はあらゆる形状に形を変え、その場その場に応じた武器に姿を変えるのじゃ!」
サソリ「くく..久しぶりだろ..三代目風影はこの術で歴代最強と謳われたんだからな..カカシ..コレクションに加えるまえにお前の力を全部見ておきたかったが..こっちもあんまりチンタラしていられないんでな..これで終わらせてやる!!」
サソリ「砂鉄時雨!!」
砂鉄が宙を舞い無数の粒状に姿を変えると、勢いよくカカシとチヨめがけて襲い掛かってきた
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