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【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「MRKM」

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61 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/19(火) 02:23:50.09 ID:SIQIpb3b0
・・・

芽吹「すみません、私の力不足です

夏菜「いえそんな、こっちこそ上手くやれなくて...」

『夏菜』「それに結果的には色々出来ることも増えましたし...」


夏菜さん達の方に目を向けてみると、どうにも良くない空気になっていました

翠「あれは一体...」

園子「めぶーとかにゃにゃん達はそもそも武器も戦闘スタイルも結構違ってるからね〜、あんまり成長しなかったみたいなんよ」

『翠』「なるほどね...それを言ったら『私』と千景ちゃんも同じじゃないけど」

千景「斬るという点では似たようなものよ」

そんな話をしていると、ちょうど夏菜さん達と芽吹ちゃんもこちらに合流してきました

『夏菜』「翠さん!来てたんですね!」

翠「えぇまぁ」

ナチュラルに隣に座ってきますね...流石にこうまで露骨に笑顔で近付かれると、少なくとも嫌われてはなさそうだなというくらいのことは自覚が出てきます

夏菜「またそうやって...っと、それよりさっきこっちの方で派手にやってたのはやはりそういうことでしたか」

『翠』「負けちゃったけどね、ツーマンセルで...そっちはどう?」

夏菜「フライユニット頼りの移動だとそこを狙われた時に困るとよくわかったので、代わりの足になる方法とか模索したりですかね」

代わりの、つまりフライユニット以外の方法で空を飛ぶ、ということでしょうか
私や『翠』の場合では羽衣やエクスドライブモードの時の羽がそれに当たりますが

翠「どんなのなんです?」

『夏菜』「武器の槌...ハンマーに機能を付与させたり機動性を持たせたりですね、今までアームドギアの形状変化は叩く面の形やハンマーそのものの大きさにばかり目を向けていましたから」

夏菜「その辺はまたおいおい見せますよ多分」

今見せてくれてもいいんですが
まぁ取っておきたいとっておきなのでしょう
62 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/19(火) 02:24:57.22 ID:SIQIpb3b0
芽吹「それに、申し訳程度ですが私達の武技も...といってもそれを彼女達の戦闘スタイルに落とし込むのに苦労しているのもありますが」

翠「芽吹ちゃんの技を借りる、ですか...その辺は私達もやってますしね」

千景「勝手に、だけど」

...ん?今芽吹ちゃん、私『達』って言いました?

翠「芽吹ちゃん以外の技もって...誰の技なんです?」

芽吹「当然、私の仲間よ」

『翠』「待って待って話が見えない、芽吹ちゃんの仲間っていうのはまぁそういうことなんだろうけど...え?そういうこと?」

夏菜「そういうことですね」

...まさか夏菜さん達...他の防人の人達の力まで...?

園子「めぶーは団体のリーダーっていう肩書きがあるからねぇ」

『翠』「おぉう...」

翠「...若葉ちゃん!若葉ちゃんもリーダーですよね!?」

若葉「集団のリーダーなのではなく複数人いる中でのリーダーだからな」

翠「何が違うのかわかりませんけど!?」

千景「ま、勇者と防人の違い程度に思っておくことよ、どうしてもなら乃木さん以外の勇者とも繋がりを得ることね」

むぅ...防人だって最終的には勇者扱いだったはずなのに...言わんとすることはわかりますけど...

・・・

ひと段落ついたところで、私達はそれぞれ若葉ちゃん達とわかれて一旦表に戻ることに
一日中寝っぱなしは心配される可能性と堕落の極み過ぎて怒られる可能性を同時に含む危険な行為ですからね

翠「ふぁ〜あ...もう昼...じゃなくて夕方!?」

もう一日中寝っぱなしになってるじゃないですか!



記念品の花から贈り物コンマ下1
奇数 何かしらある
偶数 そんなものはない

贈り物どんなもの?安価下2以降
(???「芽吹さんが力を貸すだけのことはあって、中々見所のある方々でしたわね」

???「うん...きっと何かきっかけさえあればもっと強くなれる...」

???「そんなことよりもっと逃げ方を考えかながら動いた方がいいと思うけどなー、ずっと突っ込んでいってて見ててひやひやしたよ」

???「嘘つけ!オメェはそもそも関係ねえくせに逃げ回っててロクに見てなかっただろうが!」)
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 02:47:18.20 ID:/5/iZzGZ0
デレてほしいなあ
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 02:50:41.16 ID:/5/iZzGZ0
最近のコンマ運酷くない…?
65 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/19(火) 03:27:01.76 ID:SIQIpb3b0
・・・

翠「今日は玉手箱の欠片を調べます」

『翠』「朝からどったの」

若葉ちゃん達との対決ももう昨日のこと
今日は昨日一日潰してしまった分を取り戻す勢いで時間のかかることを朝から始めたいと思います

翠「いいですか...『時間操作』はまず間違いなく使えるようになれば便利です」

『翠』「だろうね」

翠「浪漫もあります」

『翠』「あるね」

翠「5期、あるいはその前後の展開が来るであろう今後において必要にならないとも限りません」

『翠』「うんうん」

翠「そして何より!」

私は大きく深呼吸し、最後の、そして最も重要な理由を

翠「私達の身に起きた謎の時間逆行現象についても、わかるかもしれません」

それを言うと、寝起き感の抜けなかった『翠』も流石に真面目な顔つきになりました

『翠』「単なる興味本位じゃないからね、『私』達の場合は」

翠「そうです、たった2度...しかし明確な条件すらわかっていない現象に対して無策のままではいけません」

これまではどちらも私や『翠』を死の運命から救うようなタイミングで起きましたが、次もそうとは限りません
それにアダムさんとの戦いの時は私が死んでもなお起こらなかった...フォークを使っていたからという可能性を加味したとしても私達の死がトリガーというのは想像の域を達しません

翠「なのでせめてわからないにしても自由に扱えるよう、ギア加工くらいはしたいと思っています」

『翠』「それがいいと思う、欠片のままだといつ誰が触るかもわかんないけど、マイクユニットに包まれてれば最悪暴走でもしない限りは大丈夫でしょ」

というわけで、調べてみますか
といっても大まかな正体はわかっていますし、起動状態か否かについてや詳しい仕組みがメインですが



コンマ下1
奇数 起動状態
偶数 停止状態

仕組みについて安価下2以降
(単なる哲学兵装の類か、あるいは)
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 03:32:13.33 ID:4mvLVIsmO
はい
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/19(火) 03:55:41.34 ID:QuBoZVOQO
あらゆる願いを叶えられると言えるほどに無数の聖遺物が混ざって相互に反応している、とか
68 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/20(水) 01:31:36.65 ID:i1/DaCuk0
毎度の如く女神様に機材と場所を借りてししょー達にバレないように調べてみましたが
どうも欠片になっても一応は起動状態を保っているようです

翠「そもそも起動しているからこそ魚人達は消えた...封印されたってことですしね」

『翠』「ただ封印の仕方が箱を開けてから閉める、とかだともう閉めようがないから...封印された魚人達って今どうなってんだろう」

翠「きっと竜宮城と一緒に別次元とかに帰ってますよ」

多分、恐らく
ちょっとそこは深く追求するのは怖いのでやめておきたいです

翠「で、コレの正体が何なのか、単なる木箱に哲学兵装の概念が付与したのかと思いきや...よくよく調べてみるとどうももっととんでもないものっぽいですよ」

『翠』「と言うと?」

翠「木材のように変換されてますが、無数の異なる物質が融合と合成によって1つになっています、それもその物質一つ一つが恐らく聖遺物...」

聖遺物は聖遺物として認識された瞬間からそのものが特殊な波を発している場合が多く、それがギア加工され起動するとアウフヴァッヘン波形に転じたりするわけですが...この欠片はそれが何種類も計測出来ました
数えきれないくらい、むしろ計測出来たのも一部でしかないと思われます

翠「いくつかは何の聖遺物か特定出来そうなのもありましたが、聖遺物同士が相互に反応し合っているので完全に分けて計測するのは私では力不足です」

『翠』「同時併用してる時のギアみたいな感じ?」

翠「それのもっと多い版って言えば分かりやすいですかね...でもこれで何故願いを叶える、なんていうトンデモな特性があるのかわかった気がします」

無数の聖遺物が合わさっている玉手箱
さらに聖遺物同士は反発することなく反応し合っている
ということは

翠「誰が玉手箱に触れたとしてもこの無数の聖遺物のうちどれかしらが適合して起動し、どんな願いに対してもこのどれかしらがそれを叶えられる特性を持っていた...聖遺物同士は相互に反応しているから使用者がどれに適合しようと目的の、願いを叶えられる特性を持つ聖遺物の起動に辿り着く...そんなところでしょう」
69 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/20(水) 01:32:02.27 ID:i1/DaCuk0
あるいはそんな偶然が重なった結果どんな願いも叶えられるのでは、ということになり、それが哲学兵装となって構成する聖遺物に働きかけられたか...逆の可能性もありますから、卵が先か鶏が先かって話になりますが

『翠』「なるほど...それ相当危険なやつなんじゃ」

翠「ギアを十数個纏めて持ってる私達もそう変わらないですよ」

『翠』「規模とか色々違うんじゃ...」

まぁそんなことより!中々に使い勝手が良さそうなことには変わりありません
起動状態を保っている、すなわち効力は消えていないということ
今のうちにギア加工しいつでも使えるように出来れば



ギア加工コンマ下
ゾロ目以外 成功
ゾロ目 失敗
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 02:40:18.93 ID:0SzSMeLL0
マジでやるのか
71 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/20(水) 03:04:48.80 ID:i1/DaCuk0
・・・

翠「まぁギア加工なんて慣れたものですよ」

『翠』「これで非公式のギアは2個目...」

玉手箱の欠片は無事ギアペンダントに変わり、少なくともこれで元々の玉手箱が箱を開けた瞬間に使用者の願いを叶えてしまったように触れただけで何らかの現象が発生してしまう、ということは避けられたでしょう
私は機材から完成したギアペンダントを取り外しました

翠「ッ...!」

その時、やはりこの便利な身体は適合したのか胸の歌...ギアの聖詠に当たるものが湧き上がってきます
ですが、いつもと違ってる点が一つ

翠「うっ...これ...!」

『翠』「ど、どうしたの翠っ!」

翠「聖詠が...多い...!」

無数の聖遺物の融合、合成によって成り立っている玉手箱
それ故か同じく無数の聖詠が同時に湧き上がり、胸の鼓動は早く脳も悲鳴を上げていました
あまりの苦しさに思わずギアペンダントを机の上に放ってしまいます

翠「うぅっ...吐きそう...」

これは慣らしておかないと、いざという時に制御どころか纏えるかもわかりませんね
使う用途に合わせて聖詠を選択する形を取った方がいいかもしれません
もっともそれが簡単なこととは思ってませんが...



何かする?安価下
(特になければ南極調査開始)
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 12:20:29.63 ID:m/3ObN/00
なし いざ行かんXV
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/20(水) 17:01:20.68 ID:wxe84ZYqO
最後に夏菜ちゃんに砲剣を使わせてみたい(今は亡きメヌエットが使ってた奴)
74 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/21(木) 01:48:37.99 ID:atCro44/0
・・・

メヌエット《少しいい?》

翠「ん、メヌエットさん?」

メヌエットさんからの念話なんて珍し...くはないですね、最近は
しかしこんな風に積極的に話しかけてきてくれるのは嬉しいので全然問題ありません
してどんな要件でしょう

メヌエット《夏菜達のことを聞いたのだけれど、銃剣使いに稽古してもらっているって》

翠《あー、ですね》

芽吹ちゃん達防人の装備といえば銃剣です
隊員によっては盾メインだったりもしますが

メヌエット《それで、私の武器が役に立てばと》

翠《メヌエットさんの...って、あの砲剣ですか》

メヌエットさんが生前使っていた武器は砲剣...ビーム砲を撃てるやつでした
確かに銃剣と近いですし、案外芽吹ちゃんの指導にも合うかもしれません

翠《良いんですか?》

メヌエット《使われないよりは、使ってもらった方がいい》

・・・

翠「というわけなんです」

夏菜「なるほど...?とりあえずご厚意には甘えさせてもらえればと...」

話が早いことはいいことですね
早速シミュレーションルームを借りてっと



コンマ下
奇数 バッチリ使いこなせそう
偶数 癖はあるけど使えなくもない
ゾロ目 振り回され気味で合わない
(ゾロ目以外の場合XV再開時から夏菜さんズの装備に加わります)
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 01:57:08.19 ID:S6+yV9Gn0
きええーい!
76 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/21(木) 02:22:42.71 ID:atCro44/0
・・・

そんな風に過ごしているうちに1週間が過ぎ
現在私達装者メンバーは(本来臨時メンバーである夢姫ちゃんや『凜音』ちゃん、ネロさんを除き)全員揃って南極の空を飛ぶヘリの中にいました

エルフナイン『ボストーク氷底湖内のエネルギー反応飛躍!数値の上昇止まりません!』

弦十郎『来るか...総員!棺の浮上に備えるんだ!』

棺っててっきり調査しながら掘り起こすものとばかり思ってましたが
あっちから勝手に出てくるんですね

響「寒〜い!しばれる〜!」

いつでも紐なしバンジー式の出動が出来るようヘリのドアを開けた響さんが思わず腕をさすりながら率直な感想を述べてきます
そりゃ寒いでしょうね...南極ですからね...特にいつもより厚着が許されてるわけでもなくいつも通りのS.O.N.G.制服ですし
おまけに天気は雪...空も分厚い雲に覆われて太陽光の恩恵にも預かれません

響「どこの誰だよ〜南半球は夏真っ盛りとか言ってたのは〜!」

切歌「デデデデース...」

お日様コンビもこの通り

クリス「夏だって寒いのが結局南極だ、ギアを纏えば断熱フィールドでこのくらい...」


ゴォッ!!!


次の瞬間、真下の氷を突き破り極太の真っ赤なエネルギー波が噴射されました
そのまま真上に突き抜けたそれは雲を貫きお日様がこんにちわ...何ですかあの威力
77 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/21(木) 02:23:36.88 ID:atCro44/0
翠「棺って話はどこに行ったんですか...?」

『翠』「く、車椅子が変形して歩行モードになる時代、棺がビーム撃っても不思議は...」

夏菜「あの棺、先史文明期かそれ以前の物なんですけど」

『翠』「じゃあその時代の流行」

そんな流行があってたまりますかぁ!

未来「そんなことより皆!」

マリア「いつだって想定外など想定内!行くわよッ!」

私達は素早くヘリから飛び降り、滞空時間内に終わるように聖詠を始めます



翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

『翠』ちゃんどのギアで行く?安価下2
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 02:29:42.76 ID:ZjQBoSQrO
ギア結構増えたね

1
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 02:43:14.17 ID:gHj4EsZQO
まだ制御出来てない玉手箱が入ってないのは仕方ないよね
1
80 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/21(木) 03:17:57.64 ID:atCro44/0
「「Imyuteus amenomurakumo tron」」


私と『翠』は私達にとっての基本形態的存在のアメノムラクモを選択
ギア纏いながら重力に身を任せて落ちていきます
下ではさっきエネルギー波を撃ってきた棺の本体が氷を突き破ってその全貌を見せていましたが...丸い巨体に大きく平たい腕、口のような場所もあり

翠「南極だけにペンギン?」

クリス「あれペンギンに見えるか?」

あれ?見えません?
とにかくそのペンギン型(と私には見えました)の棺が落ちてくる私達を払おうと腕を振りかぶってきました

響「乗り越えたな〜らッ!!!」

それを迎え撃つのは絶賛歌唱中の響さん
歌詞のキリがいいところに合わせて拳を突き出します

マリア「互角!?」

響さんと棺がぶつかり合う間に私達は次々と南極大陸に着地

『夏菜』「だったら...〜♪...さらにひと押しッ!!」

響さんがその場を飛び退いたところで『夏菜』さんの砲剣から放たれるビームが棺に襲いかかりました
咄嗟のハミングからの一撃、もうすでに使いこなせてそうですね

『翠』「でもダメージ入ってる様子はないよ!」

マリア「それでも、気持ちは負けていないッ!!!」

響さんと『夏菜』さんが合流したのを見計らい棺は再び口からエネルギー波を、それも私達に向けて放ってきます
私達が跳び退いた後にエネルギー波が通った南極の地面は爆発、そして

クリス「なんだよ、あのデタラメは!?」

そこから何本もの光の柱が登ったと思えば、それらが結晶化し始めました

翠「何ですかあの結晶の柱!氷ならまだわかるとしても!」

『翠』「調査も理解も後!今は集中して!」

翼「散会しつつ距離を詰めろ!観測基地には近付けるな!」



どう戦う?安価下
(ロンゴミニアドギアと玉手箱ギアは非公式なので出動の際は緊急時等の場合を除き現在は使用不可とします)
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 03:59:33.71 ID:S6+yV9Gn0
翠ちゃん、新技を思い付く
大剣召喚→フォニックゲインを十分溜めてから相手に向かってブン投げて大爆発を起こさせる!(元ネタはナイス溜めて放つアレ)

技名は…【衝破ノ球】で
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/21(木) 16:55:18.98 ID:kNylFdtTO
ハンマーがぶっ壊れたので夏菜ちゃん勇者ギア初使用
低空飛行で慣性をつけてから『炎陽の剣撃』
83 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 03:16:24.10 ID:X1mGNRlD0
切歌調「「はぁぁっ!!」」


『α式 百輪廻』

『切・呪リeッTぉ』


最初から出し惜しみなく放たれた切歌さん調さんのいくつもの鎌の刃と丸鋸
しかし棺はその巨体に似合わぬ軽やかさなバク転でそれらを避けます

響「こーたえーっ!本当の意味をっ!知ーるためにッ!!」

すかさず跳躍し距離を詰めた響さんが棺のボディに手のひらを当て、一気に地面に叩き落しました

クリス「はっ!!」

未来「やぁっ!!」


『MEGA DETH PAPTY』

『追憶』


第二波とばかりに放たれる無数のミサイルと巨大な円盤
棺に当たった瞬間ミサイルは爆発し、煙で棺が見えなくなります

クリス「やったか!」

あっ...

そして煙の中からエネルギーを溜めた状態で姿を現わす棺

クリス「効かねえのかよ!」

翠「さっきの台詞はフラグですって!」

未来さんが神獣鏡のギアのイオノクラフトによる飛行能力でその場を離れるのを確認しつつ、私は後ろからクリスさんを抱えて同様に棺の正面から外れるように飛びました
直後、さっきまでクリスさんと未来さんがいたところにはやはりエネルギー波が走り、いくつかの結晶の柱が

緒川『接近する対象を苛烈に排撃、こんなものを果たして棺と呼ぶべきでしょうか』

弦十郎『攻撃ではなく防衛、不埒な盗掘者を寄せ付けない為の機能だとしたら、どうしようもなく棺と言うよりも他あるまい』

だったら掘り起こすのやめにしませんかね...って、もう手遅れですか
私は次に備えて剣を巨大化させ、そこにフォニックゲインを流し込み始めます
84 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 03:17:25.80 ID:X1mGNRlD0
『翠』「っ、何か棺にトゲ生えてきたよ!?」

『翠』の言う通り棺の全身に新たにトゲがいくつも生え、そしてそれらが一度に発射されました

翠「ミサイル...いえ、あれは一つ一つが小型の遣い!」

トゲは空中でYの字の形に変形し、ドローンとなって飛び回りながらビームを放ってきます

『夏菜』「こんなものぉ!」

今度は砲剣ではなくハンマーを取り出した『夏菜』さん
ブンブンと頭上で振り回しながらそのハンマーを巨大化させ

『夏菜』「一気に叩くッ!!!」

フルスイングしながらドローンをほとんど一掃しました

『夏菜』「ッ...槌が!」

しかしドローン一つ一つの爆発は強く、ハンマーには大きくヒビが入ってしまい討ち漏らしが

翼「ならば行く道をッ!」


『千ノ落涙』


その討ち漏らしも翼さんがすぐさまカバー
ドローンは一つ残らず破壊され、棺への道が開かれます

響「うおおおぉぉぉ!!!」

マリア「はあああぁぁぁ!!!」

そこを突っ走るのは響さんとマリアさん

響「最速で!最短でッ!」

マリア「真っ直ぐに!一直線にッ!」

響マリア「「 はぁぁぁぁっ!!!!!」」

2人はそれぞれ腕の装甲を巨大化、回転させ、ドリル状にして棺をぶん殴りました


ピシッ...パリンッ!


そしてその攻撃は棺の胸元にはめられていた宝石のような場所を砕き、棺本体も大きく後ろによろめきます
85 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 03:17:58.42 ID:X1mGNRlD0
翠「っ」

だとしても、これでもダメなのか、棺の目が怪しく光りました
体勢を整えながら棺は響さんとマリアさんに向けて腕を振るおうと...

『翠』「させるかぁっ!!!」


『ウルトラソード』


その腕を受け止める『翠』の巨大な剣
響さんとマリアさんは地面で待機していた切歌さんと調さんに着地とともに受け止められ離脱

翠「私もッ!」

そろそろフォニックゲインも十分でしょう
私は手に握っていた巨大な剣を棺に向けてぶん投げます
その剣は回転しながら光に包まれ、球体のようになって真っ直ぐに
これぞナイスダm...じゃなくて


『衝波ノ球』


棺にぶつかると大きな爆発を起こしました
その隙に『翠』も離脱、これで倒せてればいいんですが
86 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 03:18:27.49 ID:X1mGNRlD0
クリス「来るぞっ!」

残念ながら棺は健在
響さんとマリアさんが破壊した宝石、そしてそこに追撃した私の攻撃によって胴体に大きなヒビを入れつつも、こちらを向き立ち上がろうとしています

『夏菜』「立たせませんッ!借ります、楠さんッ!!」

その時、戦場にナズナの葉が舞いました


擬似ミョルニル・勇者(防人)ギア


擬似ギアは芽吹ちゃんの防人礼装を思わせるものへと変化し、武器もハンマーでも砲剣でもなく銃剣となっています
その姿はもはや単なる防人ではなく勇者そのもの...いえ、最終的に勇者と認められていた経緯もあるので実際あのギアは勇者相当の力を兼ね備えているかもしれませんが

『夏菜』「はぁぁっ!!!」

背負ったフライユニットのエンジンを吹かせながら低空飛行で棺の元へ飛んだ『夏菜』さん
そのまま慣性を利用して思いっきり銃剣を振るいました


『炎陽の剣撃』


装者チームコンマ下1
棺コンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分け続行です)
(ちなみに装者が負け=本編の流れなので一時昏睡状態に陥ります)
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 03:19:56.19 ID:BN2ds3nh0
勇者パアァァンチ!!
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 03:21:33.42 ID:Zg+U6oFWO
ここ最近コンマ運無さすぎない?気のせい?
89 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 04:37:51.19 ID:X1mGNRlD0
棺は再びよろめき、大きく後ろ向きに倒れていきます
これなら...

『夏菜』「!これでも届かない!?」

棺は顔の部分だけをぐりんと動かし、ノーモーションでエネルギー波を放ちました
まさか、あちらもずっとエネルギーを溜め続けていた...!?

翠「クリスさんは皆さんをッ!」

クリス「っ、おう!」

クリスさんのリフレクターであればこちらにいる全員をあのエネルギー波から守ることは不可能ではないでしょう、幸いにも先ほど棺に向かっていった『夏菜』さんを除く全員が一箇所に集まっていますし

翠「切り札ッ!」

しかし逆に言えばあのままだと『夏菜』さんだけが直撃をま逃れません
私は走り出しながら勇者ギアを通り越し直接勇者ギアの切り札状態...『源義経』の力を引き出し、地面を蹴って超スピードで『夏菜』さんの前に割り込み

翠クリス「「間に合えええぇぇぇっ!!!」」

クリスさんはリフレクター、私は羽衣を展開します
次の瞬間、視界はエネルギー波の赤色に染まり...


ドッ...!!!



藤尭『リフレクターと羽衣でそれぞれダメージの軽減を確認!』

友里『棺からの砲撃、解析完了!マイナス5100℃の指向性エネルギー波...って、何よこれ!?』

エルフナイン『埒外物理学による...世界法則への干渉...こんなの現在のギア搭載フィールドでは何度も凌げません!』



動けない...
身体のあちこちが結晶で覆われ、身動きが完全に取れなくなってしまっています
そしてぎりぎりギアの断熱フィールドによって低体温症やなんかは防げているようですが、いかんせん南極、それも天気は雪
そして所々...顔やなんかは丸出しなわけで

寒い...


コンマ下
奇数 昏睡してる時こそ役立つ深層世界
偶数 戦闘再開までゆっくりお休み
ゾロ目 翠ちゃんズは幽霊その他を引きつける体質なのです(強調)
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/22(金) 04:40:31.31 ID:BN2ds3nh0
動け
91 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/22(金) 21:31:38.68 ID:X1mGNRlD0
・・・

翠「...はっ!」

気がつくと、私の意識は深層世界まで飛ばされていました
こうなったということは...表の世界で熟睡か気絶か昏睡か、とにかく気を失っているということでしょうか

翔子「おや、起きましたか」

奏「気ぃ失ってんのに起きたってのも変な話だけどなー」

セレナ「でも意識がここでも他の深層世界にもいない場合ってつまりどういう状態なのかな」

メヌエット「何も感じられない人形...という感じ?」

翔子「復活出来る可能性を残したままで生でも死でもなく魂の停止状態とか...まぁ余程のことがなければここで起きないのはただぼーっとしてるのと変わりませんよ」

この声...やはりここは深層世界、それも若葉ちゃん達がいる方ではなく翔子さん達がいる方の
もっと言えばちゃぶ台がある方の...

翠「ってコタツ!?」

翔子「寒いんですもん」

『翠』「相変わらず何でもアリだねここは...」

翠「いたんですか『翠』...」



何かする?安価下
(昏睡状態が治るまで表には戻れません)
(特になければ昏睡状態が治るか否かコンマ判定)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 00:24:50.28 ID:R3gGVxoM0
代わりで奏に出て貰う
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 01:10:11.68 ID:R3gGVxoM0
取引で次のライブは奏がやることになる
94 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/23(土) 03:33:29.32 ID:bVPC3vwi0
翔子「まーまーいいですからいいですから、とりあえずコタツでゆっくり休んで」

立ち話も、ということでコタツに入れてもらった、というか半ば強引に突っ込まれた私と『翠』
外ではどうやら私達装者が全員身動き取れなくされてから棺も活動を停止しているようですが、かといってここでぬくぬく...じゃなくて、ダラダラしている場合じゃありません
...言い直してもあんまり変わりませんね

『翠』「でもあれししょーの言うように防衛してるだけなんだったら、手を出さなければ平気なんじゃない?」

翠「棺の正確な活動停止条件がわからない今、楽観視は出来ません」

セレナ「それにそもそも最初のエネルギー波はこちらが手を出す前...そもそも近寄ったこと自体がダメだった可能性もありますけど」

奏「まぁどんだけ考えたところで答え合せでもしないとわかんないよね」

そうです、それに近くにはまだ観測基地の人達もいるはず
気を失いつつもギア解除には至っていない私達はともかく、生身の一般人が襲われたら

翠「早く戻らないと...っ!?」

『翠』「翠!?」

メヌエット「姉さんっ!」

やはりこんなことしてる場合じゃありません、そう思いコタツから出ようとした私は身体に思うように力が入らずよろけてしまいました
駆け寄ってくれた『翠』とメヌエットさんのおかげで倒れずに済みましたが、これは一体...
95 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/23(土) 03:34:14.05 ID:bVPC3vwi0
翔子「切り札の副作用、精神の極度の疲労...ただでさえ大技を行った直後にしかも通常の勇者ギアを挟まず直接使用、魂がむき出しのこの空間ではそれが顕著に現れて当然です」

『翠』「だから休めって言ってたの...」

翔子「そういうことです、大技使用のみの『翠』さんですらかなりの消耗なのに無茶が過ぎます」

翠「そんな...他の皆さんはいつ気が付くかもわからないのに...」

私や『翠』は今こうして気が付いているため目を覚ませる可能性は他の皆さんより高いはず、なのに動けないなんてそんなの...


奏「...だったら、アタシが行ってやろうか?」


その時、よっこらせとコタツから出てきたのは奏さん
それって、代わりに行ってくれるってことですか...?

奏「身体の疲労はともかく魂の疲労は、他のやつが行くなら関係ないよね?」

翔子「まぁ、そうですね」

『翠』「で、でも内輪でならともかく実践で死人組に出てもらうのは色々と問題があるというか怒られそうなんだけど...いやそんなこと言ってる場合じゃなさ過ぎるのはわかってるんだけど」

セレナ「死人組って...もう少しマシな名前お願いしたいなぁ」

翠「いえ、私からもお願いします...このままここで回復を待つより絶対!」

奏「ん、でもまぁ『翠』の言うこともわからんでもないしなぁ」

翠「お願いしますッ!」

私がそう頭を下げると、奏さんは少し楽しそうにニヤッと笑い

奏「どうしても?」

翠「どうしても!」

奏「何でもする?」

翠「何でもしますかr...ん?」

何でしょうこの、遊ばれてる感というか乗せられてる感というか
96 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/23(土) 03:34:45.02 ID:bVPC3vwi0
奏「しょうがないなー!だったら条件付きでやってやるよー!」

か、奏さん...まさか最初からそのつもりで...

奏「次のライブん時、アタシにやらしてくんない?それで取引でどうよ」

翠「ら、ライブ、ですか?」

まぁそのくらいなら...というかライブやりたかったんですか?

奏「アタシもそれなりにアイドル楽しんでたからね」

翠「...わかりました、必ず」

こっそりならともかく、奏さんのやりたい内容によっては緒川さん達に事前連絡する必要もありそうですが、この程度は

メヌエット「でも姉さんの身体を借りた場合身体の形も変わってしまう、死者である天羽奏がステージに立つのは」

翠「そこは私が『翠』とシンクロした状態で身体を貸せばいけます」

『翠』「あれ!?『私』も取引に巻き込まれてる!?」

とにかく、そんな取引の結果奏さんに戦ってもらうことになりました

翠「私はガングニール持ってないのでイミテーターで模倣するタイプになりますが」

奏「おう、久し振りに暴れるよ!」



コンマ下1
ゾロ目以外 すぐさま戦闘スタート
ゾロ目 昏睡状態が治るのは他の装者と同タイミング(原作通り)
(意識を取り戻している&中の人が違うボーナスで高確率)

奏さんどのギアで戦う?安価下2
1 イミテーターガングニール
2 イミテーターガングニール(ブリーシンガメンギア)(氷耐性あり)
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 03:53:27.57 ID:G48C1G640
ほぁい
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 03:54:09.16 ID:UnJOBMHwO
2
99 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/23(土) 04:26:00.44 ID:bVPC3vwi0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


「Stealer Imitator tron」


翠の代わりに表に出たアタシはまず速攻でイミテーターの聖詠を口にした
担当が翠からアタシに変わった途端に起こるであろう身体の変化とアメノムラクモのギアの解除...身動きを取れなくされてる今はどちらも危険な行為だからね
予想通りすぐに身体は翠のものからアタシのものへと変化していきアメノムラクモのギアも解除されたけど、イミテーターのギア装着時のバリアフィールドによって身体の周りの結晶が砕かれ自由になった

奏「っし!」

イミテーターは纏うと同時に勝手にアタシのガングニールを模倣した姿に変わる
これもこれでやりやすいっちゃやりやすいけど...この極寒の地なら

奏「試してみっか...頼むぜ、ブリーシンガメン!」

アタシは翠がちゃんと持っていてくれていた腕輪に加工されたブリーシンガメンを取り出し腕に装着

奏「はぁっ!」

設けられた制御スイッチをONにした


ゴォォ!!!


アタシの周りを囲むように腕輪から炎の渦が吹き荒れる
ガングニールを模倣したイミテーターのギアをブリーシンガメンの炎がオーバーライトしていき...

奏「アアァァッ!!!」

ギアに星空のように深い紺色の差し色、熱い炎のように鮮やかなオレンジ色のマント


イミテーターガングニール・ブリーシンガメンギアへと進化した


奏「こいつがブリーシンガメン...」

LiNKER無しなのもそうだけど、このブリーシンガメンも一発で成功とは
つくづく翠の身体の適合の成功率は馬鹿みたいにすごいな

奏「さて...覚悟しろよ、堅物!」

熱い炎のようなのはマントだけじゃない、アタシの心もだ
足元の雪も水蒸気になるほどの熱気を纏ったアタシはアームドギアである槍を構え、棺を睨みつけた



どちらの視点?安価下1
1 翠ちゃん(コタツから)
2 奏さん

他の装者の昏睡状態判定コンマ下2
奇数 熱気に当てられ復活
偶数 まだおやすみ中

どう戦う?安価下3以降
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 10:39:46.52 ID:G48C1G640
2
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 11:26:54.16 ID:6WH6qbJhO
【決講】可奈「飛べ飛べ神鳥〜♪る〜ぐ〜ちゃん〜♪」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1574466531/
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 20:05:06.02 ID:7BKIP3/J0
SUNFLAME∞CREMATIONで周りの氷と雪を溶かしながら攻撃する、歌は逆光のリゾルウ
103 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/24(日) 03:29:04.42 ID:Bw90J/vI0
奏「君ト云ウ音、紡〜ぐ〜為〜...」

自然と胸の中に浮かんだ歌詞をギアが流す音楽に合わせて口ずさみながら、棺に向けて走り出す
棺はアタシのことに気が付いたようで活動を再開、さっきと同様全身から新しく生やしたトゲ...ドローンを飛ばした
アタシは周りの雪が溶けて水蒸気で白くなるほどに熱を発しながらそのドローンの群れに思いっきり突っ込む

奏「ふた〜りで歩〜んだ〜番う〜...足〜跡〜はっ!」

アームドギアの槍はブリーシンガメンギアに合わせて双方の柄に穂先が付いたものへと変わっていて、手元で回すように振るうことで左右のドローンを同時に破壊出来ていた

昔、司令のダンナが見せてくれた映画にこんな長物の使い方するやついたな...あっちは棒だっけか

奏「暴虐〜から〜、生〜ま〜れ〜出た〜...残酷が〜飲〜み〜込む〜...」

槍に回転をかけて投げてみれば、回転はそのままにさらにアタシの周りをぐるっと大きく円を描きながらドローン達を斬り裂きブーメランのように帰ってくる
近付けば自分達もこうなると学んだのか空に待機していたドローン達は、距離を詰めるのをやめてビームを放ってきた

奏「涙で〜ハネが〜濡れた〜日...重くて〜飛べないな〜ら〜...そ〜の〜み〜ぎ〜手に〜添〜え〜よ〜う〜と〜」

いいぜ、どうせ来なくてもアタシの方から行ってやる!

奏「差〜し〜伸〜ばし〜た〜、片っ!手がっ!風〜を切る〜ッ!!」

槍の片方を正面に向けると、穂先が分裂し大元の1つを残して3つの穂がミサイルのように発射!
追うようにアタシも槍を構えながら走り出す!
地面の氷も降る雪もアタシの発する熱でさっきまでよりもさらにどんどん溶かされ、逆にそのおかげでスライド移動でどんどん速く

奏「1000年〜後の〜今日も〜(もし出会い)生〜ま〜れ〜ても〜...魂〜の〜フ〜リューゲルは〜、2人を呼ぶ!」

先に飛んでた穂はドローンをいくつか破壊しながら棺本体まで迫り、その周りを縦横無尽に飛び回りながら棺を傷付けていく
104 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/24(日) 03:29:44.65 ID:Bw90J/vI0
奏「逆光の〜(記憶(メモリー)に)わ〜ら〜え〜るよ〜うに...」

こいつでトドメだッ!

アタシは棺の足元まで行き槍を大きく振り回すと、棺を包み込むように炎の渦が生まれた

この熱でッ!!

奏「翼が〜、描いた〜、アタ〜シで〜、い〜るた〜め〜にィィィッ!!!」



『SUNFLAME∞CREMATION』


棺を包む炎の渦は一気に凝縮され、爆発
南極に似合わない熱風がアタシの頬を撫でる

奏「どうだッ!」



奏さんコンマ下1
棺コンマ下2
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります)
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分け続行です)
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 03:32:04.14 ID:zqmxgiKG0
いい加減デレろよ
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 03:37:18.95 ID:FL07v1V7O
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 03:37:59.68 ID:zqmxgiKG0
また10桁代じゃねえか!ふざけんな!
108 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/24(日) 04:02:27.62 ID:Bw90J/vI0
奏「ッ...流石にアタシ1人で倒せるほどヤワじゃないね」

煙が晴れると、そこにいたのは結局あの棺
流石にもう無傷ってわけじゃないが、まだまだやれるって感じだ

まぁ翼達...装者9人でやってダメだった相手だ、多少のダメージを負わせられただけマシだろう
かといってそう簡単に割り切れっかよ!

棺の口元が光を帯び、アタシ目掛けてエネルギー波を発射した

奏「おらぁぁぁぁっ!!!」

避けられない、そう悟ったアタシは正面で槍を回転させ、炎の渦をエネルギー波にぶつける

奏「マイナス5100℃だかなんだか知らないけど、だったらこっちも熱でねじ伏せるっ!」

アタシと棺の丁度ど真ん中あたりで炎の渦とエネルギー波はぶつかり拮抗
しかし徐々に押され始め...



コンマ下
奇数 ギリギリ避ける(続行)
偶数 アウト(行動不能)
ゾロ目 こういう時仲間が復活するのがお約束
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/24(日) 08:18:03.43 ID:RXJXVBJQO
ヨミガエレ
110 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/25(月) 02:32:25.12 ID:IFqx9Q3D0
奏「っ!だりゃあっ!」

遂に棺のエネルギー波が押し勝った瞬間、アタシは身を捻り間一髪直撃をま逃れた

奏「ふぅ...一応これでも借りもんの身体なんでね、無駄足した挙句もっかい振り出し...ってわけにゃいかねーんだ」

つってもこの棺、硬過ぎやしねえか...正直ぶっ壊せるイメージがまるで湧かねえ
かといって後ろには翼達がいる、今更退いても逃してくれるかはわからねえし翼達をこれ以上危険に晒すのも

奏「...せいぜい、やるしかねえか」

アタシは自分のつま先より少し前の地面に横一文字槍を滑らせる
そこから漏れた炎は地面の氷を溶かすどころかどういうわけかその場に留まり、炎の線となった

奏「確か...こっから先は、通さないッ!!!」


奏《だっけか?》

翠《何しれっと死亡フラグ建ててんですか!?》



多数決安価下1〜3
1 絶唱しようぜ絶唱
2 するかバーロー
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 02:37:05.97 ID:e6h4Nr0r0
2 人様の身体で何をしようとしてるんすか
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/25(月) 07:33:55.85 ID:/gEtO6kr0
2 スナック感覚で絶唱してはいけない
113 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/26(火) 01:17:36.22 ID:HLO56mTH0
***
2/3票入ったので2とします
***


敵は強い、というよか硬い
あまりの強大さに一瞬絶唱のことも頭を過ぎらなくもなかったけど...

奏「いくらLiNKER要らずの身体とはいえ、な」

翠は多分ダメとは言わないだろうが...今はまだ選択肢からは外しておくべきだろう
もしそれでトドメを刺しきれませんでした、そしてこっちはもう戦闘不能、なんてことになったら今度こそお終い
次も棺が活動停止するとは限らないからね

奏「さて、どうすっか」

決して退けない、退かないという覚悟は揺るがない
それでもアタシは虚勢を張るのも限界が近づきつつあった



どうする?安価下

(翠「せめてイミテーターにもイグナイトがあれば...」

セレナ「私が交代するとか...いやしたところで勝てる算段はついてないんだけど」

『翠』「目覚めろ〜...そろそろいい加減目覚めろ『私』の身体〜...」)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/26(火) 01:34:40.15 ID:qZiBBgwb0
氷を溶かして大穴を空けてそこにハメたり出来ないかな?
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/26(火) 04:03:44.06 ID:aJGRafEPO
牡丹の花の力があればなあ…安価下
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/26(火) 21:04:17.52 ID:dJgWCzZ80
マリアのガングニールてイグナイトあるっけ?
奏に気付いたエルフナインがマリアのガングニールを渡す
エルフナイン「イミテーターは所詮コピー、本物ガングニールなら今以上の力を出せるはずです!」
117 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/28(木) 03:32:45.35 ID:3nIBePJe0
距離を取っていてもまたエネルギー波を撃つかドローンを放ってくるだろうし、近付いても腕で薙ぎ払ってくる
そんな相手を攻略するにはどうするべきか

奏「ふぅ...」

勝つのも、生きるのも、諦めない
まぁアタシはもう生きる云々は関係ない立場だけど
とにかくやるしかない

奏「ハアァッ!!」

アタシは槍を構え走り出す
ブリーシンガメンは確かに強力だけど、まだ足りてない、届いていない
あるいは引き出せていないのか

棺はドローンを飛ばしても無駄だと思ったのか必要ないと思ったのか、アタシに向けてただ淡々とエネルギー波を撃ってきていた

奏「そうだ!こっちを見ろッ!」

高所からのそれは的確にアタシの立っている場所を狙ってきて、右に避けるとその場で爆発...結晶の柱を出現させていく
避けるのも楽じゃないけどドローンを拡散されるよりは攻撃がアタシに一点集中される方が翼達の方に流れ弾が行く心配がなくて正直有難い
けれど一定の距離を取られてしまい近付けないのも事実

エルフナイン『奏さん!聞こえますかっ!』

奏「っ...エルフナインか?」

その時、声が聞こえてきた
それは念話ではなく通信...イミテーターのヘッドギアに搭載されてる通信機に本部にいる誰かから話しかけられているということだ
幼く可愛い声の主はエルフナイン、残念ながら彼女が二課...もといS.O.N.G.に入ったのはアタシがくたばった後のことだから交流はほとんどなかったが、幽霊と会話したり身体を貸したり出来るやつがいるおかげで一応面識はある

エルフナイン『やはり貴女は天羽奏さんで間違いありませんね』

奏「おう、今度は身体も変わってっからわかりやすいだろっと...ラァッ!」

棺へ槍の穂先に溜めた炎を球にして飛ばしながら、エルフナインの声に返事をする
118 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/28(木) 03:34:02.26 ID:3nIBePJe0
奏「んで、どうした!」

この状況は本部にいるダンナ達もリアルタイムで把握しているはず、なら何か理由があって声をかけてきてるんだろう

エルフナイン『マリアさんからメンテナンスを頼まれていたガングニールが手元にあるんですが、これを今から奏さんの元に届けに行きます!』

奏「...ガングニール 、だとぉ!?」

エルフナイン『いくら性能は変わらないといってもイミテーターは所詮コピー、本物のガングニールなら今以上の力を出せるはずですッ!』

なるほど、理屈はなんとなくわかる
実際本物のガングニールとイミテーターのガングニールにどれほどの差があるのか詳しい数値は知らないけど、本物と贋作にはどうしても差が出てしまう
それにイミテーターに適合してるのはあくまで翠、アタシと翠の両方が適合してるのはガングニール
なら翠の身体をアタシが借りている状態なら断然ガングニール の方が適合係数の関係で出力は高くなる
聖遺物ってのはそういうもん、らしい

奏「けど、そいつは無茶じゃないか?」

エルフナインは非戦闘員、そして確か翠が言うにはダウルダブラなら起動しファウストローブとして纏うことも出来るがおおよそ使いこなせてはいない
アタシが一旦本部に戻るわけにはいかない今、エルフナインが戦場に来るしかないわけだが、危険だろう

エルフナイン『僕に出来ることをやりたいんですっ!』

アタシが棺からのエネルギー波を避け反撃しているのに余裕がないのがわかっているからか、簡潔かつ真っ直ぐな答えで返してくるエルフナイン

緒川『奏さん、僕が連れて行きます、ですので』

安心しろってか...まぁ緒川さんが付いてるなら余程のことがない限り大丈夫だろうけど

エルフナイン『メンテナンスはあと少しです、なので作業しながら向かいます!3分ほど持ち堪えてください!』
119 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/28(木) 03:34:57.93 ID:3nIBePJe0
奏「ったく、わーったよ!」

こんな無茶なことを許すなんて、ダンナも甘くなったもんだ
何が何でも守らなきゃいけないもんがこの場においてさらに増えるってんだからな

奏「っつーわけだ、絶対お前の動き、止めてやるッ!!」

アタシは棺のエネルギー波をまた右に避ける
次も右へ、右へ...
避ければ避けるほど棺もアタシを追ってその場で向きを変えエネルギー波を放つ
それを続けていると...


ピキッ...ピキピキッ...


棺の周りの地面にヒビが

奏「っし」

カラクリは簡単、棺と一定の距離を保ちながら右へ動き続ければ自然と円を描いて帰ってくることになる
そんでその間アタシは足元の氷を靴の下から放出させた熱で溶かしていっていた
棺が乗ってる氷の面積はその円に沿って切り離された面積になる、つまり一気に小さくなったってこと
なら重さに耐えかねてヒビが入るのも不思議じゃない

奏「オラァッ!!」

あとひと押しにと、棺の乗る氷に槍を突き立てた
120 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/28(木) 03:37:48.18 ID:3nIBePJe0
するとヒビはより一層大きくなり


バシャッ...!


棺は南極に空いた大穴に落ち、突然のことでバランスを崩しす


エルフナイン「奏さんっ!」


そしてそこに丁度投げ渡されるガングニール のギアペンダント
アタシはそれをキャッチし、聖詠を口にした


「Croitzal ronzell Gungnir zizz」


イミテーターを解除すると共に纏うガングニールは、当時使ってたペンダントとは違うとはいえギアそのものは間違いなくアタシのそれで
さっきまでよりもさらにしっくりきた気がする



イグナイトする?安価下
1 する(成功か失敗かの判定あり)
2 しない

(『翠』「とりあえずうちの両親が残してくれたギアを所詮コピー呼ばわりしたエルフナインちゃんは後でもふもふ地獄の刑に処す」

翠「もふりたいだけでは?」)
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/28(木) 03:49:18.38 ID:9Z36WATK0
2 翠ちゃんコンマ運酷いし
122 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/29(金) 01:07:31.59 ID:Fc12zObe0
心なしかブリーシンガメンも出力が上がり、槍の両先端からは炎が吹き荒れていた
アタシはグッと地面を踏みしめ大きく跳躍、全体の半分程を氷の下に沈めた棺の上空へ跳ぶ

奏「せやぁぁっ!!」

棺は僅かにもがくが飛行性能がないのか上手く作動しないのか穴からは抜け出せず、代わりにまたドローンを拡散

そんなもん、2度も3度も喰らうか!

奏「全て焼き尽くしてやるッ!!!」

手に掴んでいた槍を回転させるようにして投げつけるとそれは空中でプロペラのように回り続け炎の竜巻を発生させた
ドローンは次々と燃え尽き、さらに竜巻は棺を囲むように穴の直径と同じくらいに大きくなる
そして穴の中を(氷と中に海水があるにもかかわらず)炎で満たしたところで槍が手元に帰ってきた

奏「やぁぁッ!!!!」

アタシはその炎の竜巻の中心に突っ込み槍を突き立てる!


『BLAZING∞SUNFLARE』


奏さんコンマ下1
棺コンマ下2
(ガングニールボーナスで奏さんのコンマは1.5倍とします)
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります(奏さんは素の数値と1.5倍の数値のどちらがゾロ目でも有とします))
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分けです)
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 01:14:07.84 ID:JPy5zODP0
勝ち取りたい!
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 02:13:37.12 ID:n/kzNbdsO
1割
125 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/29(金) 03:10:26.80 ID:Fc12zObe0
槍は棺の硬い表面を少しずつ、けど確実に削り

奏「でやぁぁっ!!!」


ガガッ...ダンッ!!


遂に貫いた

・・・

奏「ッハァ、ハァ、ハァ...どうだ...!」

足元の棺の駆動音は徐々に弱まっていき、そして完全に動かなくなる
試しに軽く叩いてみたり突いてみたけど、ピクリとも動かない

奏「は...はは...っし、終わったか〜...」

案外なんとかなるもんだね...
しっかし疲れた〜

ホッとすると同時にガングニールもブリーシンガメンも解除された
熱かったのが一気に冷やされる...てか寒い

奏「うぃ〜さっび〜...」

後は翼達が目を覚ますのを待つだけだね



何かする?安価下
(特になければ装者メンバー復活後&棺の調査結果)
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 03:29:11.99 ID:JPy5zODP0
奏さんと司令、通信越しで久々に会話
心配すると同時に警戒を怠らないよう言われる
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 21:41:12.36 ID:4evb7ECA0
個人的には見た目は翠のままがよかったな…
安価下
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/29(金) 23:27:57.01 ID:40D3Q4IoO
逆に考えるんだ
ワンチャン服は翠ちゃんのままならパツパツの奏さんが出来上がる
安価下
129 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/30(土) 03:02:22.37 ID:nuRmkDE40
破壊され動きを止めた棺はすぐに調査が始められた
翼達を動けなくさせている結晶はどうにも硬く、ついでに下手に振動を与えるのも装者に危険が及ぶ
そんなこんなでひとまず本人達の意識が戻るまでは放置、せいぜい毛布とヒーターで本人達が風邪をひかないように温めるくらいしか出来ないとのことだ

奏《翠、まだ無理そうか?》

翠《ぐぬぬ...ダメです、交代した途端に倒れる可能性大です》

翠は精神そのものの消耗が激しく中々回復しないからアタシは未だ身体を借りている、というより預けられているといった方が正しい

奏「...ん?」

その時、ポッケに捻じ込まれていたS.O.N.G.共通規格の端末に通信が入った
弦十郎のダンナからだ

奏「はーい」

・・・

弦十郎『久しぶりだな、奏』

奏「あぁ、久しぶり...つってもアタシは一方的にダンナや翼達のことも見てたからそんな気しないけどね」

弦十郎『そうか』

見守ってきたこともあるし、翠(今は『翠』の方になっているが)の身体の中からその視界を介して眺めていたりもする
とはいえあくまでアタシは死人、身体を借りて戦ったり話すのはこれが初めてじゃないにしても、今までは基本すぐに翠や『翠』に主導権を返していたし、ダンナと話をするのもあまりなかったな

弦十郎『元気でやって...というのはおかしいか』

奏「まぁ楽しくやってるよ、こっちもアタシ1人じゃないし」

ダンナが気に止むことはない、と言おうと思ったけど、やめた
ダンナの声色の様子から気にしていそうな雰囲気は感じたけど、それに自覚があるかはわからない
言われて始めて、もしくは改めて自覚するかもしれないし、そうなったら何を言ったところで結局抱え込みそうなところがダンナにはある
なら言わないのも有りだろうさ
130 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/30(土) 03:03:05.91 ID:nuRmkDE40
奏「それより、翠もまだ回復してないんだ、もう少し...調査がひと段落着くか翼達が動けるようになるまではこのままアタシにやらせてほしいんだけど」

弦十郎『ふむ、本来なら色々言いたいところだが...』

奏「頼むよ〜、それにこれもアタシから持ち掛けたことなんだ、あんま責めないでやってくれ」

弦十郎『...わかった、ただし奏、お前も疲労が溜まっているはずだ、無理はするなよ』

奏「あぁ」

弦十郎『その上で、警戒を怠らないようにな、俺達もあの棺がどうなるのかはわかっていない』

奏「わかってるさ」

それに今は借り物とはいえ懐かしのガングニールもあるんだ
もしあの棺が最後の抵抗を見せようってんなら、またひと暴れしてやる!



コンマ下
ゾロ目以外 特になし(装者メンバー復活&諸々)
ゾロ目 新メンバー

(『翠』「見た目が中の人に合わせて変わる今の憑依に対する対応って、醜くないかな?あと奏さん今パツパツなんじゃって声が来ていてね」

翠「そうですか?私には他の人が憑依した時にただのイタい娘だと思われなくなるメリットがあります...あと何で私の服は奏さんがパツパツになるくらい小さいこと前提なんですか!私も奏さんくらいに成長してるかもしれないでしょう!?」

メヌエット「それはない」)
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/30(土) 03:14:13.15 ID:S2nYRdbg0
それは紛れもなく
132 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/11/30(土) 04:04:29.88 ID:nuRmkDE40
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


少しして、響さん達装者メンバーは目を覚まし自力で結晶を砕いて復活しました
私も立って歩くくらいは出来る程度に回復、奏さんと交代です

翼「まさか、奏が...くっ、もう少し早く目覚めていれば」

マリア「それにしても、1人であの棺を再起不能にするなんて凄まじいわね」

あ、マリアさんのガングニールはお返ししておきました
本部に戻った私達は棺の調査結果を調査中の時の映像と共に見せてもらっています

映像では棺が途中で勝手に開き、中から煙が溢れ出しました
そして煙が晴れるとそこにあったのは

弦十郎「あれがカストディアン、神と呼ばれたアヌンナキの遺体...」

緒川「つまりは聖骸、というわけですね」

右腕にエメラルドグリーンのくりすたるがはめられている金の大きな腕輪をつけた、人型のミイラのようなもの...


『彼女が時を待たずして目覚める』


翠「もしかして、アレが...」


・・・


そんな壮絶?な戦いも何日も前の話


皆「お誕生日おめでとう(ございます)(デス)!!!」


クリス「おぅ...まぁ、なんだ...ありがとな///」


気が付けば今日はクリスさんのお誕生日ですっ!



何かする?安価下
(特になければさらに数日飛びます)
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/30(土) 08:17:31.09 ID:8iuiTjcwO
クリスとマリアでポッキーゲーム
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/30(土) 16:01:50.79 ID:WCer7OVBO
司令とマムの会話を盗み聞き
OTONAの協力もあって人工装者の研究所を発見したけど、何か事故でも起きたのか中はボロボロで研究員も実験体も皆亡くなっていたとの事
135 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/01(日) 03:55:17.81 ID:NcktOVJ/0
大きな戦いも何とか(後半奏さん1人でやり切ましたが)乗り切り、参加者全員これといって心残りなんかもほとんどない状態で迎えた装者だらけの誕生日パーティーin本部の会議室はいい感じにゆるい空気が流れていました

切歌「こんなんなっちゃったデース!」

調「ふっ、ふふっ」

クリス「アッハッハ!頭が!頭が!はっはっは!」

いつもは突っ込んでばかりのクリスさんも今日ばかりは突っ込みより一緒になって楽しんでいます
写真を撮るときはまだ少し緊張してたみたいですが、今はずっと笑いっぱなし

翠「やっぱり主役が一番楽しまないとですからね」

・・・

なんて思っていると、いつの間にかクリスさんとマリアさんが愉快なことになっていました

クリス「お、おい、本当にやんのか!?///」

マリア「怖気付いたのかしら?さぁ!構えなさい!」

クリス「ゆうてお前も顔赤くなってんじゃねえか!///」

マリア「う、狼狽えるなッ!///」

ほう、クリスさんとマリアさんでポッキーゲームですか
これは写真...いえ、動画の用意が必要ですね!
136 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/01(日) 03:55:50.17 ID:NcktOVJ/0
翠「しかし何がどうなって?」

未来「何がって、さっきやった王様ゲームのときの私の命令権を今使ったんじゃない」

翠「そうでした」

その流れで何やかんややることになる時点でクリスさんもマリアさんも満更ではないのでは?と思わなくもないですが

マリア「すぅ...はぁ...はむっ!...ふぁあふふぃふ!ふふぁふぇふぁふぁい!」

クリス「アタシ誕生日なんだよな...?...くっ、やっさいもっさい!はむっ!」

おぉ!遂に2人とも咥えましたよ!そっから全然動きませんけど!

翠「...これ2大アイドルのリアルポッキーゲームって言ってネットに流したら割とバズるんじゃ」

翼「炎上もあり得るからやめなさい」

・・・

っと、少しジュース飲み過ぎましたかね

翼「ん、どうかしたのか?翠」

翠「ちょっとお花を摘んできます」

夏菜「その台詞翠さんにはあんまし似合わないですね」

余計なお世話ですよ!?
そんなわけで、私はトイr...この場合お花積むんですからお花畑って呼ぶんですかね?に向かいました



コンマ下
奇数 特になし
偶数 ×
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/01(日) 03:58:03.66 ID:gZ5qBQDa0
ほああああ
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/01(日) 03:58:43.59 ID:gZ5qBQDa0
なんでこういう時ばかりゾロ目出るんですかね…
139 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/01(日) 04:38:30.18 ID:NcktOVJ/0
・・・

トイr...お花b...いやもうトイレでいいですよね

翠「れ〜っつご〜、さ〜れ〜っつご〜、ど〜こ〜ま〜で〜も〜...っと、あれは」

トイレに向かうと、出入り口より少し離れた廊下の物陰に見慣れたツインテールが

翠「調さん?」

あんなところで何やってるんでしょう

翠「何してるんですか?」

調「っ...静かに」

翠「もごっ!?」

後ろから声をかけられ僅かに動揺した調さんでしたがすぐに冷静さを取り戻し、私の口を手で塞ぎながらしゃがみ込ませてきました
むしろ動揺したのは私の方です

翠「もごっ!もごご!?」

調「今はダメ、切ちゃんがいるから」

切歌さんが?...トイレにってことですか?
いや本部であるここは個室が1つしかないわけでもないですし、別にいたとしても構わないんじゃ...
そう思いましたが、調さんがあまりに真剣にそう言ってくるので私は押し黙ることしか出来ません
すると、静かになったことで切歌さんの声がこっちまで聞こえてきました


切歌「デス!...なんか違うデスかね...デ〜ス!...うーん...」


独り言...でしょうか
調さんは私の顔を覗き込みながら自分の口に人差し指を当てる...所謂静かにしろ的なポーズを取ります
私はコクコクと頷くと、やっと口を塞いでいた手をどかしてくれました

調「...じゃあ、気付かれないようにこっそりと」

そう言って調さんは音を立てないようにトイレの出入り口に近付きます
私もそれに続き中を覗いてみると、切歌さんが手を洗う所の鏡を...正確にはそこに映る自分の顔を見ていました


切歌「こうデスかね...それともこう?」


切歌さんがしているのは、笑顔の練習?


切歌「うーん...アタシ、ちゃんと皆みたいに笑えてるデス?」


...えっ
140 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/01(日) 04:39:17.24 ID:NcktOVJ/0
・・・

再び音を立てないようにしてトイレから距離を取った私と調さん

翠「今のは...えっ?切歌さん...えっ?」

なんかものすごく重い事を言っていたような

調「いつものこと、切ちゃんは誰かの誕生日があるたびに...誰にも絶対に秘密、わかったね翠」

翠「は、はい」

調「絶対に、だから」

調さん怖いです...

調「そういうことだから、別のトイレに行って」

翠「わ、わかりました」

結局私は遠回りをして、他のトイレに向かいました

・・・

翠「さっきの切歌さんの、一体...っと、声?」

用事を済ませた私は聞いて良かったのか良くなかったのか...と悩みながらパーティー会場に戻ろうとすると、司令室の方から話し声が聞こえてきました
この声はししょーとナスターシャ教授...?

翠「ナスターシャ教授が司令室に来るの珍しいですね...」

元々司令室には席も機材も限られてますし、さらに後からエルフナインちゃんも加わってからは基本ナスターシャ教授は専用の部屋に籠もりがち...といっても別に部屋から出てこないなんてことはなく、普通にマリアさん達と出かけたりもしてます
もちろん司令室に来ることもなくはありませんが、大抵は回収した聖遺物の調査等の定時報告とかばかり
141 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/01(日) 04:39:43.80 ID:NcktOVJ/0
翠「密談...ではないでしょうけど」

さっきまでの悩みを頭の片隅に置き、ほんの少し好奇心が湧いた私は流石に司令室のドア付近まで近付いたらバレるのでそれより離れたところまで移動し聞き耳を立てました
好奇心は猫を殺すなんて言葉もありますけど私は猫じゃないのでセーフでしょう



ナスターシャ「新たに見つかった研究所はやはり」

弦十郎「人口装者を作っていた、と見て間違いないでしょう...しかし調査班の報告では研究員、実験体共に生存者は0...全壊している研究所の様子を見る限りは何らかの事故が起きたか、あるいは...」



...わ、私、猫じゃないのでセーフですよね?
かなり好奇心程度で聞いていいことじゃなさそうだったんですが
あぁもう...聞き耳立ててロクなことないのはさっきやったばかりじゃないですか!
というか何といいますか...夏菜さんのとこやメヌエットさんのとこだけじゃなかったんですね...それはそうでしょうけど

翠「...」

とりあえず、パーティー会場に戻りましょう、うん



コンマ下
ゾロ目以外 特になし(数日飛びます)
ゾロ目 アイエエエエ!
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/01(日) 09:12:03.08 ID:3i4PAeNm0
ハマーン
143 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/02(月) 02:14:21.81 ID:xIAJfPhI0
・・・

夢姫「学校はすっかり受験ムードですわね」

『凜音』「外部受験の人も意外といますからね」

気付けばもう1月18日、つまり1月の半分が過ぎています
私達の学年はどこのクラスも模試や慌てて検定を受ける人が少なからずといった感じに

翠「受験ですか...」

すっかり忘れていた、なんてことは流石にありません、2ヶ月ほど前から授業内容もそれに関するものにシフトしてましたし
ただまぁ私の場合は仕事以外にも色々とあったせいで、若干空気に乗り切れてないところもありますが
それに、あの事もありますし...



どの事?コンマ下
奇数 そりゃあミイラのこと
偶数 実は起きてたとある事件

(翠「偶数のって...あ、まさか」

女神「わ、忘れてませんよ?どうせ本編とあまり変わらない流れになるだろうからとあえて!あえてやらなかっただけです!」

『翠』「いやさては忘れてたでしょ時系列」)
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/02(月) 02:19:32.67 ID:Do1QEoWp0
ぽよ?
145 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/02(月) 02:41:53.97 ID:xIAJfPhI0
気になるのはやはり、棺から回収されたミイラのことですよね

まぁ南極から日本に戻る途中にアルカノイズの襲撃が起きたりしましたが、待機していた切歌さんと調さんで一瞬のうちに鎮圧だったみたいですし頭の片隅にでも置いておけばいいでしょう、偶々席を外してて見てませんでしたが多分はぐれ錬金術師か何かの仕業でしょうし

そんなことよりあのミイラ...

翠「あれこそが謎の声が言っていた『彼女』...それとも別に新たな脅威が?」

それにアダムさんが言っていた『絶望する時』というのも、あるいはあのミイラか『彼女』という存在を示して...?

夏菜「...あれ、翠さんスマホ鳴ってますけど良いんですか?」

翠「へ?あ、本当ですね」

昼休みといえどもスマホは本来マナーモード、もしくは電源を切るべきなんですが、政府公認の組織でお仕事がある私達は特別に学校側から見逃してもらえてます
というか学校側自体S.O.N.G.の身内的存在ですから当たり前ですが

翠「マリアさんからメール?」

マリアさん、今日は3日後に凱旋ライブを控えた翼さんに付いて行ってるんじゃ
何々、メールの内容は...

翠「...ん!?」

『夏菜』「どうかしましたか!」

翠「あぁいえなんでも、あはは...」

思わずスマホの画面を伏せ、引きつった笑いをしてしまいました

...翼さんの凱旋ライブにサプライズで一緒に参加しろって、マリアさんそれは一体どういう
しかもクリスさんにも同時送信してますし



安価下
1 する
2 しない
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/02(月) 03:14:49.57 ID:tCLsM1l+O
2
147 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/02(月) 04:18:14.94 ID:xIAJfPhI0
よくよく詳しいことを聞いてみると、なんでも翼さんからマリアさんに一緒に歌ってほしいと熱烈アピールがあり、何故かマリアさんが「じゃあデビューしてるメンバーでやりましょう」と
つまりヘタれたってことですか

翠「どう考えてもそれ、私とクリスさんが混ざって良いやつじゃないじゃないですか...」

翼さんがマリアさんを誘う時に私達のことを出さなかった時点で、多分翼さん的には久々にマリアさんと2人で舞台に立ちたいとかそういうのでしょうし
あーほらクリスさんも同じ反応...

翠「しっかりしてくださいよ最年長」

私は『そういう時くらい想いに応えてあげてください』とマリアさんにNOの返事を送りました



凱旋ライブまでの3日間の行動安価下
(特になければ凱旋ライブ当日へ)
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/02(月) 04:34:30.84 ID:COUefORhO
レッスン中のつばマリに謎のフラッシュバックが襲う
翼は地面に転がってる大量の少女の死体のうち一人を抱き抱えて泣き叫んでる謎の少女の光景、 マリアはマムでもドクターでもない謎の科学者に誰かの手が差し伸ばしてる光景(科学者の顔は逆光で見えない)
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/02(月) 11:56:34.87 ID:Do1QEoWp0
翠ちゃん三度目の試練チャレンジ!
『翠』ちゃんは現実世界で久々にビッキーと訓練
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/02(月) 14:55:47.59 ID:HiIXXtvNO
回収された御刀の様子見
意味深な声が聞こえたしまだ何かありそう…
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/02(月) 19:26:35.71 ID:noZw+IRJO
襲撃についての話くらいは聞いておこう
152 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/03(火) 10:26:52.71 ID:/QGCSHyGO
***

どの視点から?
1 翼さん(選択した場合2は無し)
2 マリアさん(選択した場合1は無し)
3 翠ちゃん
4 『翠』ちゃん
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/03(火) 18:23:33.07 ID:g/DwaBz00
1
154 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/04(水) 03:37:59.53 ID:YpVXMlgY0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆

ステージもまた私の立つべき戦場...それはもちろんわかっている
だがどうしても、心のどこかで私のいるべき場所はここではないのではないか、装者として戦うことこそが防人としての務めなのではと思ってしまう
そしてそれと同時に、私が装者として戦ったところで...とも

翼「...」

浮上した棺の対処、南極からの帰還途中での襲撃
そのどちらも、私は何一つ成せていなかった
もちろん襲撃してきたアルカノイズや錬金術師と思しき人物を即時に殲滅、撤退させた暁と月読を軽く見ているわけではないし、棺を墜とした奏より私が優っていると驕っていたわけでもない
だが、だが...私はもしもの思考を止めることが出来なかった


マリア『今やれることに集中するの、ステージに立って歌うのは貴女の大切な役目のはずでしょ』


そんな私に踏ん切りをつけさせてくれたのは、マリアだった
マリアの言うことは至極もっともで、私が目を逸らしていたことを正面から叩きつけられた気分になる
けれどおかげで切り替えることは出来た


翼『だが、それには一つ条件がある』


言われてばかりは癪だったので少しばかりの仕返しは、させてもらったが

マリア「くっ、翠といいクリスといいあの子達はこういう時ばっかり...」

スマホの画面を睨みつけ唸っているマリア
そうさせたのは私の出した条件...『凱旋ライブにサプライズで共に歌ってほしい』というものだ
驚愕し渋っていたものの、何とか良い返事をもらえたのは良かったのだが、どうやら無駄な足掻きをしようとして見事失敗したらしい

翼「そんなに私と2人で歌うのは嫌か?」

マリア「そ、そうじゃないわ!そうじゃないけど...やっぱり可愛くないわね...!」
155 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/04(水) 03:39:18.62 ID:YpVXMlgY0
急遽決まったマリアの参加によりライブの内容は少々変更になった上、マリアにはあと3日しかないにも関わらず歌と踊りを覚えてもらわなければいけなかったが
流石は現役、飲み込みが早い
デュエット曲は私も同じ条件なのだから、負けてはいられないな

翼「諦めろ、そろそろ休憩も終わる、レッスン再開だ」

マリア「はぁ...そうね、それで次はどこからだったかしら?」

翼「次はここのパートの...」


キィィィィン...


翼「っ、ぐ...!?」

マリア「翼!どうし...ぅっ!?」

ダンスの表を見ていた私達は、その時突然頭に強烈な衝撃を感じた
それと同時に脳裏に見たこともないはずの謎の光景がフラッシュバックする


地面に横たわる無数の少女の亡骸...

そのうちの一人を抱きかかえ、張り裂けんばかりに声を上げて泣いている別の少女...


翼「...っは!」

今のは一体...あの少女は、誰なんだ...
156 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/04(水) 03:40:04.02 ID:YpVXMlgY0
マリア「っはぁ、はぁ...何なの、一体...」

翼「っ、マリア...マリアも何か見えたのか」

見てみると、マリアもまた頭を抑え乱れる呼吸を整えようと息を吐いていた

翼「何が見えたんだ、マリア」

マリア「科学者...マムでもドクターでもない、けれど白衣を着た誰か...それに手を伸ばすもう一人の誰か...」

翼「科学者...」

私が見たものとは違う、か

翼「その科学者の顔は」

マリア「見えなかったわ、逆光で...性別もよくわからなかった...何なのかしら、これは」

翼「わからない...だが私もマリアの見たものとは違うが、見えたものがあった...」

これは私達だけなのか...?
ともかく、ただの幻覚や見間違いの類いとは思い難い、叔父様達にも知らせた方がいいか



***

どの視点から?安価下
1 翠ちゃん(試練の時間)
2 『翠』ちゃん(訓練の時間)
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/04(水) 03:53:34.26 ID:oBGEEdpK0
2 たまにはビッキーと訓練しようぜ
158 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2019/12/04(水) 04:12:39.81 ID:YpVXMlgY0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


翠は学校から帰ってきてから二度寝、もとい若葉ちゃんや園子ちゃんのいる深層世界に向かった
なんでも、『私』も夏菜達も何だかんだ上手くやれた試練に自分だけ失敗続きなのが地味に気になっていたらしい
最初は『私』も付いて行こうかと思ったけどそういうことなら行かない方がいいよね、まぁどうせフルシンクロした時に記憶は共有出来るし

で、暇になった(いつも暇とか言ってはいけない)『私』は

響「誘ってくれて嬉しいな!」

すでに帰ってきていた響さんを訓練に誘うことにした

『翠』「今日はよろしくお願いします!」



訓練内容安価下
(対決ならギアの有無等)
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/04(水) 04:39:11.76 ID:O5tEQSqiO
ギア有りでの特訓
何かトラブルあるといけないから誰か見守ってくれると安心
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/04(水) 21:34:08.48 ID:SvjHJo2y0
翼とカリオストロがMETANOIAでユニゾンだと!
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