シャロ「実は…その…私……恋人ができました」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 15:47:45.45 ID:p7saZ7yko
リゼ「ぶふっ!」←コーヒー吹き出す

チノ「え、そ、そんな!!嘘ですよね!?」

チヤ「誰なの!?シャロちゃん!!!」

シャロ「ココアよ!!」

ココア「あ、あはは…」

リゼ「お、おい!?本当なのか!?」

チノ「嘘です…嘘に決まってます…ココアさんは私と…」

チヤ「なんだか寂しくなるわね…」

チノ「ココアさんはシャロさんの恋人…じゃあシャロさんの家に引っ越すんですね…」

リゼ「バイトもフルールドラパンに変えるのか…」

ココア「ちょ、ちょっと待ってよ!流石にそこまでしないよ!今までどおり特に何も変わらないよ!」

シャロ「え?駄目よ!私のところに来なさい!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1573368465
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 15:53:14.25 ID:p7saZ7yko
ココア「この前も言ったじゃん!だめだって」

シャロ「だめ!来るの!私の彼女なんでしょ?!」

リゼ「おいおい、さすがにそこはココアに選択権があるんじゃないか?」

チノ「そうです!ココアさんのお家はここなんですから!」

ココア「ごめんねシャロちゃん、やっぱ無理だよ、わたしにはラピッドハウスが合ってるし」

シャロ「うぅ…わかったわよ…でも毎日ここに来るからね?」

チヤ「シャロちゃん…色々と変わったわね…もう私の知ってる幼馴染のシャロちゃんじゃなくなったのね…ぐすん…」

シャロ「な、なによ私は変わらないわよ、ただココアを好きなだけ」

シャロ「ふぅ…でもこれでみんなに隠す必要はなくなったし遠慮もする必要なくなったわ!ね?ココア、打ち明けたほうが良かったでしょ?」

ココア「う、うーん…」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 15:59:32.89 ID:p7saZ7yko
シャロ「てなわけで、そういうことだからみんなよろしく」

リゼ「あ、ああ…お幸せに」

チヤ(シャロちゃんはリゼちゃんを好きだと思ったんだけどなぁ)

チノ「これは夢………夢です……」ブツブツ…

ココア「あ、もうこんな時間」

リゼ「そろそろ帰るか」

チヤ「シャロちゃん帰るわよ」

シャロ「もう帰るの?…でもまあこんなに遅いし仕方ないか……ココアまたね」

ココア「あ、うんまた明日」

…………

ココア「チノちゃん?」

チノ「私は信じません……こんなこと信じません…………」

ココア「おーい」

チノ(ココアさんは私の……私のもの……)ブツブツ…

ココア「もう!えいっ!!」ダキッ

チノ「わっ…!こ、ココアさん…?」

ココア「もう!ぼーっとしてどうしたの?」

チノ「な、なんでもないです!そんなことよりどうして黙ってたんですか!?いつ頃付き合ったんですか?!私には詳しく教えてください!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 16:05:25.99 ID:p7saZ7yko
ココア「付き合い始めたのは昨日かな」

チノ「き、昨日!?」

ココア「うん、昨日ね…実は」

…昨日

ココア「シャロちゃん、こんな夜に呼び出してどうしたの?」

シャロ「ご、ごめん…話したいことがあって」

ココア「大丈夫だよ」

シャロ「ねえココア、ココアって好きな人いる?」

ココア「え、いるよ?みんなのこと好きだよ」

シャロ「そういうことではなくて恋愛感情の話!」

ココア「えっ、い、いないかな…うん」

シャロ「そ、そう…私はねいるよ」

ココア「えー!?そ、そうなの?」

シャロ「うん…私ココアが好きなの…」

ココア「わ、わたし!?」

シャロ「そうよ!私だってこんな気持ちになるなんて思わなかった、でもあんたとであって一年間あんた達と過ごして気づいたらココアの事が好きになってたの!」

ココア「シャロちゃん…」

シャロ「ねえココア…私ココアのこと好き…私の恋人になってください……」

ココア「あぅ……そ、その……」

ココア(ど、どうしよう…)
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 16:18:23.81 ID:p7saZ7yko
ココア(私まだ恋人とかそういうのよくわからないし…シャロちゃんのこと好きだけどそういう好きとは違うし……)

シャロ「……………」ウルウル…

ココア(うぅ……どうしよう……断ったら……絶対泣いちゃうよね………どうしようどうしよう……よ、よし…)

シャロ「ココア……」

ココア「うん、付き合おっかシャロちゃん」

シャロ「ぇ……えっ!?ほ、ほんと!?」

ココア「うん!」

シャロ「う、うわぁぁぁん!嬉しいよぉ!」ポロポロ…

ココア「しゃ、シャロちゃん!?」

シャロ「断られたらどうしようって不安だったんだから!!」

ココア「そっか、これからよろしくね」

シャロ「うん!」

ココア(恋人になっても別に今までどおり、だよね?)

シャロ「じゃあココア!このことをみんなに報告するわよ!」

ココア「え、!?だ、だめ!それはだめ!」

シャロ「なんでよ!?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 16:22:58.64 ID:p7saZ7yko
ココア「だ、だって…」

シャロ「隠しててもしょうがないじゃない、それにみんなに隠し事するなんて嫌でしょ?」

ココア「うーん…でも…」

シャロ「いいから!私に任せて!」

ココア「わかったよ…」

シャロ「あと、ねえココア、恋人同士になったんだから私の家に引っ越さない?バイト先もフルールドラパンに変えて」

ココア「え!?そ、そんなのむりだよ!」

シャロ「なんで?あ、そっか、私の家ボロいから…ココアは嫌よね…あんな家…」ぐすっ…

ココア「ち、違うって!急にそんな変えられないってこと!」

シャロ「もう…ふふ、からかっただけよ」

ココア「えぇ…もうシャロちゃん!」

シャロ「じゃあ明日みんなに話すからね?早く話さないと………………あ、いや、なんでもない、とにかくいいわね?」

ココア「うん…わかったよ…」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 16:32:45.25 ID:p7saZ7yko
………

ココア「ということ」

チノ「ココアさん……ココアさんは本当にシャロさんのことが好きなんですか?」

ココア「わからないよ…でもシャロちゃんあのまま断ったら絶対傷つくと思ったから…シャロちゃんが泣くとこなんてみたくなくて…」

チノ「そんな同情で付き合ってあげるなら私だって……………私だって…」

ココア「チノちゃん?」

チノ「────いえ、なんでもありません…ココアさんは…私から決して離れたりしませんよね?」

ココア「うん、急にシャロちゃんのおうちに引っ越すなんて無理だもん、それに、私がラピッドハウスから居なくなったら人手が足りなくなるでしょ?」

チノ「はい、ですからずっとここにいてください約束です」

ココア「う、うん…わかった、約束…ね?」

ココア(…いつものチノちゃんなら…一人いなくなっても大丈夫ですよ…とか言いそうなのになぁー)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 16:36:37.93 ID:p7saZ7yko
チヤ家風呂

チヤ「ココアちゃんシャロちゃんと付き合うんだね」

チヤ「あーあ、先、越されちゃった…私もココアちゃんのこと好きだったのに…でもこれから先は大変ね…」

チヤ「…シャロちゃんをしっかりと支えてあげてね、ココアちゃん、私もサポートするから」



リゼ家

リゼ「なんだか今日はすごい驚いた…まさかココアとシャロがなー………なんだかすごい胸が苦しい……なんでだろうか…………はぁ……ココアか………」

リゼ「ココア……………………………シャロと仲良くな…」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/10(日) 21:39:36.51 ID:p7saZ7yko
シャロ宅

シャロ「あーあ…ココアと一緒に住みたかったけどしょうがないかぁ…でもいつかは一緒に住みたいわね、一緒の学校だったらよかったのに…なんで私あっちの高校に通っちゃったのかしら……まあ、もうしょうがないわよね、あ、そうだ、明日………ココアをデートに誘ってみよう…付き合い始めてからの恥じててのデート…ココアとキスしてみたいし………」

シャロ「それにしてもみんなに打ち明けて正解だったなぁ、チノちゃんとチヤは明らかココアのこと好きだったしね…先にココアを手に入れられてよかった…ふふ、あははは、ざまぁないわね…ココアは私のものなんだから、大体チノちゃんはずっとココアと入れるんだからいいじゃない…わがまますぎなのよ…イライラするなぁ…中学生ってあんななの?あ、…そろそろ飲まないと…んくっ…ふぅ………」

コンコン

チヤ「シャロちゃん?」

シャロ「…なによ…」

チヤ「あの、もう飲んでどれくらいたった?」

シャロ「今飲んだ」

チヤ「そ、そう…」

シャロ「そんだけ?ようがないならかえって」

チヤ(…やっぱ今のシャロちゃんは怖い…昔から抗不安薬を飲んでてレキソタンとかいうお薬…私にはよくわからないけどシャロちゃんはこのことココアちゃんに話さないのかしら…昔と違って今は私以外にも友達たくさんいるしなんとかならないのかしら…)

シャロ「はぁ………だめ、まだイライラするからごめん、出ていって」

チヤ「うん、ご、ごめんね、私なんてもういらないよね?」

シャロ「は?何言ってんのよ…もういいから」

チヤ「うん、うん。わかった…じゃあまた明日ねおやすみなさい…」




10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 22:35:54.13 ID:9e0/ywHE0
ラピッドハウスは流石にワロタ
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/10(日) 22:36:33.62 ID:acQUmitn0
速い家ってなにさ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 00:54:02.77 ID:szYuC20po
一時間後

シャロ「暇…ココアにあいたいな、今何してるんだろココア、チノちゃんとお風呂入ってるのかな…いいな、私もココアとお風呂に入ったり夜遅くまでお話したりしてそのまま一緒に寝たい…、うーん…なんかヒマさえあればすぐココアのこと思い浮かべちゃうなぁ…あ、そうだ!…明日じゃなくて今電話で明日のデートに誘おう!」

prrrr…おかけになった電話番号は…〜

シャロ「あれ?出ない…お風呂かな?……メールにしよう」

『ココア?起きてる?今何してるの?急に電話してごめんね?その、明日良かったら二人でお出かけしない?デートってことになるけど…よかったら返事ほしいな 無理だったら別にいいからね?ココアに合わせるから』

シャロ「これでよし…ふぁ…なんだか眠くなってきちゃった…薬の影響かな……でもココアから電話の折返しかメール返ってくるかもしれないし起きてないと…」

…一時間後…

シャロ「……………まだ返って来ない…ココアどうしたんだろ…もう眠っちゃったのかな…いやまだ21時だし寝てないはず…」

シャロ「もう一度メール送ってみようかな…で、でも変よね?…電話してメールもしたのにまたもう一度送るなんて…気づかないはずないし…」

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 00:58:16.02 ID:szYuC20po
…30分後  

シャロ「………」ポチポチポチッ…

『ココア?どうしたの?ココア…メール返して…どうして無視するの?私なにかしちゃった?やっぱしみんなに打ち明けてほしくなかったの?ごめん…怒ってるよね…ごめんね…でもよかったらメール返してほしいな…

今ね…私泣いてるの…ココアに嫌われたんじゃないかって思って…ココア好き…お願い…メール返して……』

…30分後

シャロ「全然メールが返って来ない……なんで?どうして??………も、もしかして何かあった…とか?…メールが返って来ない理由……
チノに何かされたとしか……あ、ありえる…十分ありえわね…あいつココアのこと好きだし何かしでかすって思ってたけどやっぱり……やっぱココアをここに連れてくるべきだったのよ…あんな所にいさせちゃだめ……い、行かないと…ココアの所に……」

シャロ「あ……あれ…体が……」ガタガタ…  

シャロ「ふ、ふらつくし力が入らない、でも行かないと……ハァッ…ハァッ……ココア……」

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 03:03:02.90 ID:szYuC20po
…夜道

シャロ「……ココア………ココア……」

周りの人「ね、ねぇあなた大丈夫…?」

シャロ「…………」

周りの人2「君ふらふらじゃない!どうしたの?」

シャロ「………ココア……ハァッ…ハァッ……」



店員「アリガトウゴサマシター」

ココア「お腹減っちゃった…早く帰ろ……ん?あれ…シャロちゃん?…………」

シャロ「ココア………うぅ……」ぐすっ

ココア「うぇえ!?シャロちゃんどうしたの?!」

シャロ「コ、ココア?…ココアなの?」

ココア「そうだよ!フラフラだよ!?何かあったの!?」

シャロ「……どうしてメール返してくれなかったのぉ…!!私心配したんだからぁ!! うぅぅ………ぐすっ……」ポロポロ…

ココア「え、あ!!携帯の電源切れちゃってる…もしかして私を心配して…?」

シャロ「そ、そうよ!…」

ココア「でもそれならチノちゃんにメールしたら良かったんじゃないの?」

シャロ「そんなに頭回らなかったの!」

ココア「あはは、シャロちゃんおっちょこちょいw」

シャロ「う、うるさい!//////  あっ…」ドサッ…

ココア「え?!シャロちゃん!?」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 03:06:12.50 ID:szYuC20po
シャロ「安心したら力が抜けて…」

ココア「シャロちゃん、捕まって」

シャロ「えっ、で、でも」

ココア「いいから!ほら!」

シャロ「う、うん////ありがと…」

ココア「えへへ、シャロちゃん妹みたい」

シャロ「も、もう!私はあんたの彼女!」

ココア「あはは、そうだったね」

シャロ「ふんっ………」

シャロ(ココア暖かい………大好き……)

ココア「ここからだとシャロちゃんちが近いからシャロちゃんちに行こっか」

シャロ「ふぇ…私のうち?」

ココア「うん」

シャロ「ココアが…私のお家に……/////」



16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 12:36:58.09 ID:szYuC20po
シャロ宅

シャロ「ごめんね。ココア、ありがと」

ココア「もう大丈夫?」

シャロ「う、うん…大丈夫」

ココア「それじゃあ私帰るね」

シャロ「え、待って!せっかく来たんだからゆっくりしていってよ」

ココア「でも…チノちゃん心配してると思うし」

シャロ「チノちゃん?…」

ココア「うん、もう結構遅くなったから…」 
 
シャロ「そっか…ココアは私よりチノちゃんのほうが心配なのね」

ココア「え!?」

シャロ「ま、わかってたけど…」

ココア「シャロちゃん?」

シャロ「私とチノちゃん、どっちが大事なの?私の彼女なのよね?…なら私を優先して」

ココア「う…うん、わかったよ…」



17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 12:47:15.78 ID:szYuC20po
シャロ「ねえココア…わがまま言ってごめん、ほんとはこんなつもりじゃないの……なんか…頭がパニックになってつい気が動転して…おかしくなっちゃうの、ココアを困らせたくないのに………自分が情けなくなる…」

ココア「シャロちゃん……い、いいよ!大丈夫だから!そんなこと私にもあるもん!チノちゃんに迷惑かけちゃうことしょっちゅうだし!」

シャロ「はぁ…もうだいぶ楽になったわ、薬の影響か気持ちも楽になってきたし、でもものすごく眠い…」

ココア「うん…側にいるから」ギュッ…

シャロ「あっ…手握って…えへへ嬉しい…ココア…ありがと…
でも…私、寝たら薬の影響で9時間くらいは眠ってると思うから…私寝ちゃったら帰ってもいいわよ?…チノちゃんのこと、心配でしょうし…」

ココア「うん、わかった、そうするね」

シャロ「おやすみココア…」

ココア「おやすみシャロちゃん」

…一時間後… 

シャロ「……………」Zzz…

ココア(シャロちゃんの家…前に来たときは物もあんましなくて…整理されてたけど…なんだかすごく荒れてる……)
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2019/11/11(月) 13:07:52.06 ID:szYuC20po
ココア(ていうか薬ってなんだろ…シャロちゃん病気なのかな)

ココア(シャロちゃん寝ちゃったし帰ろっかな…)

シャロ「……すぅ……すぅ……」Zzz…

ココア「うっ…もう真っ暗…はやくかえろ…」



ココア「ただいま……」

チノ「……………」

ココア「チ、チノちゃん!?」

チノ「…ココアさん…遅いです…」

ココア「どうして玄関に…まさかずっとここにいたの!?」

チノ「あまりにも遅いから待ってたんです…」

ココア「ご、ごめんね…!心配かけて…」

チノ「いいです…無事に帰ってきてくれたから……」

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