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タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part7

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369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/11/23(月) 16:21:25.94 ID:/1xCrQ5S0
>>167「死神と少女」

 猫を抱えて撫でている、白ずくめの少女が一人、そして彼女を数歩後ろから見つめている男一人。

「おじさん、見てるだけじゃただキモいだけだよ? なんか言わないとさ、通報待ったなしだからね。ほら、ほら」

 男は一瞬躊躇ったのちぎくりとして、踵を返して少女に背を向けた。左手には各辺が定規で引いたみたいに美しい直線のアタッシュケース。

 そうじゃない、そうじゃないんだなあと少女は明らかに男の背中に向けて嘆息し、猫を首に巻き立ち上がった。

「あんなにあたしを見てたんならさ、改めて見なよ。なんたって凝視してたんだからね。視るならはっきり見ないと。何なら視姦でいいからさ」

 男は腹が立って、少女を怒りたっぷりに睨みつけてやった。少女は臆せずににやにやしている。ガードレールのグラフィックがひしゃげるくらい強烈な歯軋りを男はした。

 おじさんさあ、とからかうように男に投げかけると少女はすんと、真面目で深刻な顔になって、

「自分が一介のサラリーマンに過ぎないと思い込んでるの、おかしいと思わないの」
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