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タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part7

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375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/11/30(月) 23:26:37.04 ID:VCVjXGp20
>>171「悪魔の銃」

 その奥にある武器を取れ! お前だけにこれは伝えておく。あれはまさにお前だけに取ってあるものだ。ほんとうは、出したくなかったが……。

 青年はそれを最後まで聞かずに取りに行った。彼は右手で重心を掴んでぶっきらぼうに持ってきたので、父は目を光らせて毅然と叫んだ。

「構え銃!」青年の背筋がピンと伸び、規律に忠実な一兵卒の面持ちになった。彼は一年間軍にいた。

「その銃は、我が家に代々伝わる伝説の銃でな」父は家長らしく責任を痛感するような表情で、しかし後悔の色も見せながら、
「100年前の決起のとき、お前の高祖父が多大な勲功を立てたんだ。まるで軍神が憑いたように、ばったばったと撃ち倒し、勝鬨に高く掲げたそうだ」

 ふうと一息、「それ以来、神の銃(つつ)だと崇められている。我が家が代々肉体に恵まれるのもそのためだとな」

「それをまさに使うときが来た。半ば神頼みだ。俺たちはこれから、パルチザンを掃討するのだ。我々が奴らに打ち破られてなるものか、神に見出された我が一族の下で!」

「なりません!」と青年は快活に答えた。「私はこれを使って、神の御力をいただくのですね! 身に余る光栄!」

「ああ」父は言った。「頼むぞ。我々はパルチザンに負けはしない」

 返事するが早いか、青年は外に駆け出した。舞台に合流しに行ったのだろう。父は嘆息する。
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