【ラブライブss】μ’sで学ぶ海外旅行の行き方

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102 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:17:35.13 ID:tVsc5sK7O
花陽 「あれ? 違う方向に向かってる人たちがいますよ?」

真姫 「あの人達は乗り継ぎするのよ。TRANSFERの方向に向かってるわ」

希  「成田空港でも聞かれたけど、複数の飛行機を乗り継いで最終目的地を
    目指すこともできるんや」

花陽 「なるほど」
103 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:18:38.13 ID:tVsc5sK7O
希  「入国審査場に着いたで」

ことり「すごく混んでるね」

希  「審査官のいるブースの前で大人しく並んで待つしか無い」

穂乃果「ねえ、あっちの列がすいてるよ?」

絵里 「あっちはアメリカ国籍を持っている人専用の窓口だから基本的に私たちは行けないの。
    ブースの上にResidents(アメリカ国籍)って書いてあるでしょ?
    私達は外国人だからForeign/Non Residents(外国籍)の窓口に行くのよ」

穂乃果「ちぇっ」

希  「自国民を優先するのは世界中どこでも当然や。
    まあ自国民が少ない時は外国人も受け付けてくれること有るけどね」
104 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:19:19.00 ID:tVsc5sK7O
花陽 「そろそろ順番です」

希  「まずはパスポートと税関申告書類を出してな。
    それから指紋と写真を取られて、いくつか質問されるんや」

花陽 「緊張します…」

凛  「凛が一緒について行ってあげるにゃー」

希  「凛ちゃん待って。入国審査は家族以外は1人で受けなあかんのや。
    その線の手前で待っててや」

凛  「えー、 かよちん、頑張って!」
105 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:20:04.87 ID:tVsc5sK7O
審査官「Next! Passport!」
    (次、パスポート!)

花陽 「は、はろー」スッ

審査官「Press four fingers on your right hand, please」
    (右手の指4本を押し付けてください)

花陽 「えーと、フォーフィンガーズ ライトハンド…
    右手の4本の指を機械に置いて…」

審査官「Thumb」
    (親指も)

花陽 「次は親指」
106 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:20:39.87 ID:tVsc5sK7O
審査官「Left hand please」
    (左手も)

花陽 「レフトハンド、左手も同様に…」

審査官「Look at the camera, please」
    (カメラを見てください)

花陽 「カメラ、写真を撮られます…」

審査官「How long are you staying?」
    (何日の滞在予定ですか?)

花陽 「ハウロング… 長さ。 フォーデイズ」
107 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:21:31.94 ID:tVsc5sK7O
審査官「What’s your purpose of your visit?」
    (訪問の目的は何ですか?)

花陽 「パーパス、目的ですね。 えと、サイトシーイング」

審査官「Do you have anything to declare?」
    (申告する物を持っていますか?)

花陽 「きました、デクレア、申告です。
    I have packed rice, because I love rice very much!」

審査官「Easy , enjoy」 スタンプガチャン
    (まあ落ち着いて、楽しんでね)

花陽 「さ、サンキュー!」
108 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:22:21.07 ID:tVsc5sK7O
花陽 「なんとか入国できました…」

絵里 「ハラショーよ、花陽」

花陽 「希ちゃんの特訓のおかげです」

希  「みんな無事入国できたかな?」

海未 「にこが捕まっているようです…」
109 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:22:58.07 ID:tVsc5sK7O
審査官「Where are your parents, kid?」
    (ご両親はどこだい?お嬢ちゃん)

にこ 「I have come here without parents! Because I am an adult!」
    (親と一緒じゃ無いわよ!私は成人してるんだから!)

審査官「Stop kidding around」
    (からかっちゃいけないよ)

にこ 「I am not kidding! See my passport, please?」
    (冗談じゃないわよ!私のパスポート見なさいよ!)

審査官「HAHAHA, Oh… Are you serious?」
    (ハハハ、オゥ… マジか)

にこ 「You see!」
    (ほらね!)

審査官「Look at the camera, please」
    (カメラをみてください)

にこ 「にこっ!」
110 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:23:34.79 ID:tVsc5sK7O
にこ 「まったく、冗談じゃないわよ」

凛  「にこちゃん、英語話せてすごいにゃ〜」

にこ 「当然でしょ、これからのアイドルは英語くらいできないと生き残れないのよ!」

真姫 「子供に間違われてたケドね」

希  「アメリカのほとんどの州の法律では18歳から成人だから私たち三年生は大人なんやけど
    アジア人は若く見えるのに加えてにこっちは小さいから、こっちの人から見れば
    子供にしか見えないんよ」

にこ 「ふんっ!」
111 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:24:33.21 ID:tVsc5sK7O
希  「みんな揃ったみたいやね。次は荷物受け取りや」

ことり「ターンテーブルがたくさん有るよ」

絵里 「どの便の荷物が出てくるか、ディスプレイに表示されるわ。
    私たちの飛行機はLL10便だから、2番のターンテーブルね」

真姫 「あ、私の荷物」ヒョイッ

穂乃果「穂乃果の荷物まだかなあ
112 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:25:08.07 ID:tVsc5sK7O
……

穂乃果「…穂乃果の荷物なかなか出てこないよ」

海未 「穂乃果だけで無く、真姫以外のみんなの荷物が出てきません」

希  「真姫ちゃんはマイレージ会員のステイタスが高いから手荷物も優先的に出てくるんや」

凛  「まきちゃんずるーい」

真姫 「べ、別に良いでしょ!」

絵里 「お得意様を優先するのは資本主義経済では当然よ」

にこ 「ふん!」
113 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:25:54.85 ID:tVsc5sK7O
希  「みんな今のうちに腕時計の時差を修正しといてな」

ことり「あ、スマホの時間は自動的に変わってたよ」

希  「今の大抵のスマホは現地の電話会社と自動的につながって時差調整されるように
    なってるんや。腕時計もGPSで自動的に調整されるものもあるけど、大抵は自分で
    調整せなあかん。時間を間違えると色々トラブルになるから忘れずに調整してや」
114 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:26:27.43 ID:tVsc5sK7O
花陽 「あ、荷物が出てきました。 ヨイショっと」ドスン

穂乃果「穂乃果のも出てきたー!」

希  「みんな、他の人の荷物と間違えないように確認してや。
    似たようなスーツケースが多いから」

ことり「私のスーツケースには目印のシールが貼ってあるんだ」

海未 「私はネームタグをつけました」

絵里 「壊れてないかも確認してね。壊れていたら航空会社のカウンターに申請に行くから」

凛  「大丈夫だったにゃー!」
115 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:27:06.09 ID:tVsc5sK7O
海未 「みんな揃ったようです」

穂乃果「早く行こうよー!」

希  「待った。そこのドアを出ると空港の一般スペースや。
    スリ、置き引き、白タク、その他話しかけてくる人に注意してや」

みんな「はーい」

絵里 「外に出たら正規のタクシー乗り場でタクシーに乗ってホテルまで行くわ。
    行き先はホテルのバウチャーのコピーを運転手さんに見せてね」

希  「口頭で言っても発音が違えば間違えられるし、
    似たような名前のホテルがたくさん有るから住所の書いてあるバウチャーを
    見せるのが確実や。ほな、行こか!」
116 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:27:42.33 ID:tVsc5sK7O
手荷物受取所を出て、タクシー乗り場へ向かう。

凛  「うわぁ〜、外人さんばっかりにゃ〜」

真姫 「当たり前でしょ」

穂乃果「みんな大きいね! 穂乃果がすごく痩せて見えるよ」

海未 「うう、用心しなければ」キョロキョロ

あやしい外人「コニチワ、タクシー?」

海未 「け、結構です!」

絵里 「上出来よ、海未。日本語でも拒絶は伝わるからはっきり言った方がいいわ」
117 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:28:13.67 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「ううっ、太陽が眩しい…」

ことり「体は真夜中だからね」

凛  「黄色いタクシーがたくさん並んでるにゃー! テンション上がるにゃー!」

絵里 「正規のタクシー乗り場はここね。並びましょう」
118 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:28:40.47 ID:tVsc5sK7O
希  「3人づつ乗ればちょうど良さそうやね。
    まずはうちと真姫ちゃんとにこっちで乗ろか」

真姫 「Hello. We have three suitcases. Could you put them in the trunk ? 」
    (スーツケース3つ有るのでトランクに入れてもらえますか?)

運転手「OK」


希  「Could you go to the hotel in this voucher?」
    (このバウチャーのホテルに行ってください)

運転手「Sure」
119 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:29:09.45 ID:tVsc5sK7O
乗り場案内人「Next person, please」
     (次の方、どうぞ)

穂乃果「あ、はい。 いえ〜す」

花陽 「あわわわわ…」

絵里 「あ! ちょっと花陽! カバン!」

海未 「絵里! だ、大丈夫なのですか?」

絵里 「平気よ。そのバウチャーを運転手さんに渡して」

海未 「しかし…」

ことり「海未ちゃん、次の人待ってるから」

凛  「乗るにゃー!」

海未 「ちょっと!」
120 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:29:44.54 ID:tVsc5sK7O
ことりんうみのタクシー

海未 「本当に大丈夫なのですか?
    変なところに連れて行かれたりしませんよね…」

ことり「正規のタクシーなら心配無いって、希ちゃんと絵里ちゃんも言ってたし」

海未 「でも! 言葉が通じないんですよ!」
121 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:30:12.45 ID:tVsc5sK7O
えりほのぱなのタクシー

花陽 「すごい、たくさんのビル!」

穂乃果「ほんとだ!」

絵里 「あの橋、本で見たことある!」かしこい

穂乃果「へぇー、こんな街が世界にもあるんだね、すごいね!
    あ、みてみて! おっきいトラック!」

みんな「うわー」
122 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:30:52.28 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――――-

運転手「Here」

花陽 「ホテルに着いたみたいです…」

穂乃果「$52って書いてあるよ」

絵里 「じゃあチップも入れてキリよく$60渡しましょう。
    Please keep the change」
    (おつりは取っておいてください)

運転手「Thank you」
123 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:31:19.89 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「チップっていうのに馴染みがないよね。
    その場で計算できないよ…」

花陽 「複雑です…」

絵里 「アメリカでのタクシーのチップの相場は15〜20%と本で見たことあるわ」かしこい

穂乃果「絵里ちゃん、本たくさん読んでるね」

絵里 「でも、違う情報も有るから本当のところは住んでみないとよくわからないわね」
124 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:31:49.15 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「大きなホテルー!」

穂乃果「大きなロビー!」

穂乃果「おおっ ゴージャス!」

希  「えりちたちが来た」

真姫 「これで海未たちがくれば全員ね」
125 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:32:40.16 ID:tVsc5sK7O
海未 「無事にホテルに着きましたね」

ことり「バウチャーを見せたおかげだね」

凛  「あれがなかったら違うところに連れて行かれていたかもしれないにゃ〜」

みんな「まさかー」アハハハハ


希  「みんな着いたみたいやな。ほなチェックインしよか。
    みんなパスポート貸してくれる?」

海未 「パスポートの提示が必要なのですか?」

希  「このホテルはちゃんとしてそうだから要求されると思う」
126 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:33:34.55 ID:tVsc5sK7O
希  「Hello, check in please. Here is the hotel voucher. We are nine」
    (こんにちわ、チェックインお願いします。これがバウチャーです。9名です)

フロント「Good afternoon ma’am, just a moment please」
     (こんにちわ。少々お待ちください)

フロント「Yes, we have your reservation. May I see your passports?」
     (ご予約を確認できました。パスポートを拝見できますか?)

希   「Yes」スッ

フロント「Thank you. Just a moment please」
     (ありがとうございます。少々お待ちください)
127 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:34:05.05 ID:tVsc5sK7O
フロント「These are your passports and room keys」
     (パスポートとルームキーです)

希   「Thank you. When will the break fast start?」
     (ありがとう。朝食は何時からですか?)

フロント「 From 7:00. At the restaurant on this floor」
     (7時から、この階に有るレストランです)

希   「Thank you」
     (ありがとう)
128 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:34:49.43 ID:tVsc5sK7O
希  「チェックインできたで」

絵里 「ありがとう、希」

凛  「希ちゃん頼もしいにゃ〜」

希  「えーと、うちと真姫ちゃんが同室。
    花陽ちゃんと凛ちゃん、海未ちゃんとことりちゃんが同室。
    そしてえりちとにこっちと穂乃果ちゃんが同室や」

凛  「かよちんと一緒! テンション上がるにゃ〜!」

海未 「このカードが鍵なのですか?」

真姫 「そうよ。まずそれで部屋の鍵を開けて、
    部屋に入ったら入り口の近くにカードを刺すところが有って、
    刺すと電気が通るようになってるわ」

希  「まず各自部屋に荷物を置いて、少し休んでから集まろか。
    えりち達の部屋が広くて良さそうや」

みんな「はーい」
129 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:35:29.39 ID:tVsc5sK7O
絵里 「そこのエレベータで上に行けそうね」

ウイーン

花陽 「私たちは5階なので先に降ります」

絵里 「じゃあ後で私たちの部屋に来てね」

凛  「はーい」

花陽 「部屋が沢山有って迷うね。私たちの部屋はと…有った!」

凛  「カードを刺して、抜く。開いたにゃ!」

ガチャ

凛  「左側にカードを刺すところが有ったにゃ」スッ

花陽 「電気がついたよ」
130 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:35:58.65 ID:tVsc5sK7O
凛  「うわぁ〜、広い部屋にゃ〜」

花陽 「ベッドも大きいよ」

凛  「あー! 洗面所とお手洗いとシャワーが同じ部屋にあるよー?!」

花陽 「ほんとだ、外国っぽいね」

凛  「凛たち、本当に外国に来ちゃったね」

花陽 「うん。なんだか実感するね」
131 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:36:31.66 ID:tVsc5sK7O
ほのえりにこの部屋

にこ 「ちょっと! 何でこの部屋ベッドが一つしかないのよ!」

穂乃果「しかもなんかやたらハートがあるし…」

絵里 「ハネムーン仕様ね」

にこ 「私たち女子同士でしかも3人なのよ!? なんでハネムーンになるのよ!」

穂乃果「私に言われても…」

絵里 「まあ、ハネムーンの下見だと思えばいいんじゃない?」

穂乃果「絵里ちゃんはもうハネムーン行く予定があるの?」

絵里 「べ、別に無いけど///」
132 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:37:03.49 ID:tVsc5sK7O
コンコン

絵里 「はーい」

希  「来たで。部屋の様子はどう?」

にこ 「ベッドが一つしかない」

真姫 「まあ、にこちゃんが小さいから3人でも寝られるんじゃない?」マキマキ

にこ 「ぬあんですって!」

希  「じゃあにこっち、うちと部屋変わる?」

にこ 「え、そしたら真姫と… べ、別にこのままでいいわよ///」
133 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:37:29.01 ID:tVsc5sK7O
コンコン

穂乃果「はーい」

海未 「お邪魔します」

凛  「こっちの部屋の方が広いにゃ〜」

花陽 「大きいベッドです」

ことり「ハートがいっぱい」
134 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:38:05.13 ID:tVsc5sK7O
希  「これでみんな揃ったかな? これからの予定を確認するで。
    今大体17:00だけど日本時間では朝の6:00。移動の疲れも有って眠いはずや。
    これから軽く夕食食べに行って今日は早く寝よ」

凛  「凛は元気にゃー!」

絵里 「凛はよく寝てたものね。 
    でもガクッと疲れが出るはずだから無理したらだめよ」

希  「そして明日は遅めに8:00くらいに朝食にしよか。
    レストランは1階らしいからロビー集合で」

みんな「はーい」
135 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:38:45.61 ID:tVsc5sK7O
希  「次はホテルの注意事項や。
    まず、部屋はオートロックになってるから、出るときには必ず鍵を持って出てや」

凛  「あれ? かよちん、鍵持ってきたかにゃ?」

花陽 「持ってきたよ、凛ちゃん」

凛  「さすがにゃー」
136 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:39:20.74 ID:tVsc5sK7O
真姫 「部屋を出るときはスーツケースに鍵をかけて、貴重品はセーフティボックスに入れるのよ」

穂乃果「セーフティボックス?」

絵里 「そこのクローゼットの中に有る金庫よ。暗証番号を自分で決めて鍵をかけられるの」

希  「外出中に部屋の清掃が入るからね。もちろん清掃係の人は信用できるけれども、
    盗られる状況を作らないことも外国では大事なんや」
137 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:39:55.27 ID:tVsc5sK7O
海未 「清掃といえば、枕銭は置いた方がいいのですか?」

希  「これは意見の分かれるところや。不要という意見も有る。
    うちは連泊する時は置くようにしてるで、ツインなら1日2ドルくらいや」

海未 「今回は連泊しますから置くようにします」

絵里 「連泊といえば、使用したタオル類をタオルかけにかけておいたら清掃の時に
    交換してもらえないからね。交換してもらいたい時はタオルをバスタブの中に入れるの」

ことり「そうなんだ」
138 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:40:34.00 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「希ちゃん、洗面所に置いてあるペットボトルの水は飲んでいいの?」

希  「ええで、無料や。ComplimentaryとかFreeとか書いてあったら確実や。
    でも同じ水でも冷蔵庫やミニバーに置いてある水は有料の場合が多いから気をつけてや」

にこ 「ミニバーって何?」

真姫 「部屋の中でお菓子やジュースが置いてある場所よ。
    それを飲んだり食べたりしたらチェックアウト時に精算するの」
139 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:41:07.60 ID:tVsc5sK7O
希  「言い忘れてたけど水道水は飲んだらあかんで。 
    飲んでお腹壊したらライブどころやあらへん。
    日本みたいに水道水を飲めるのは世界的にごくわずかな国だけなんや」

花陽 「歯磨きやうがいは大丈夫でしょうか…」

希  「ここやったら大丈夫や。
    でも歯磨きもペットボトルの水を使わなあかん場所も有るで」

凛  「怖いにゃ…」
140 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:41:56.34 ID:tVsc5sK7O
にこ 「Wifiは使えるの?」

真姫 「外国のホテルだと大体使えるわよ。
    このホテルはロビーでは無料で、部屋のWifiは有料みたいね。
    パスワードはカードキーホルダーに書いてあったわよ」マキマキ

にこ 「わかった」


希  「あとは避難経路やな。ドアの裏側にフロアの地図が貼ってあって緊急時の避難経路が
    わかるんや。火事なんかの時に逃げなあかんから、一度確認しておいてや」

みんな「はーい」

希  「まずはこんなところやな。ご飯食べに行こか」
141 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:42:41.52 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――-

μ'sはホテルの近くのレストランに入った。

希  「Hello」
    (こんばんわ)

受付 「Good evening. How many?」
    (こんばんは、何名様ですか?)

希  「A group of nine. Do you have a table for nine?」
    (9人です。9人がけのテーブルありますか?)

受付 「Let me see, Yes , come this way」
    (ええと、ございました。こちらへどうぞ)

海未 「9人がけのテーブルなんてよく空いてましたね」

希  「普通は空いてないから、大人数なら予約した方がええな」
142 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:43:28.70 ID:tVsc5sK7O
凛  「メニューが英語にゃ…」

にこ 「当たりまえでしょ」

絵里 「まあ読める単語から連想するのも面白いわよ」

ウエイトレス「Hi. Are you ready to order?」
       (ご注文はお決まりですか?)

ことり「I would like a whole cheese cake」
    (チーズケーキ一つください)

絵里 「ことり、それだと丸々一つ来ちゃうけど大丈夫?」

ことり「んふ❤」
143 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:43:57.01 ID:tVsc5sK7O
各自注文を終える。

穂乃果「私、あのエンピツみたいなビル登りたーい!」

海未 「ここに何しに来たと思ってるんですか?」

穂乃果「何だっけ?」

海未 「ライブです!」

穂乃果「わかってるよ〜」
144 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:44:26.89 ID:tVsc5sK7O
海未 「大切なライブがあるのです! 観光などしている暇はありません!
    幸い、ホテルのジムにはスタジオも併設されているようです。
    そこで練習しましょう。外には出ずに!」

凛  「ええっ!」

希  「わざわざ来たのに?」

穂乃果「大丈夫大丈夫〜、街の人みんな優しそうだったよ」

絵里 「確かに、ラブライブ優勝者としてもこのライブ中継は疎かに出来ないわ」

海未 「その通りです」
145 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:44:54.10 ID:tVsc5sK7O
絵里 「でも、歌う場所と内容に関しては私たちからも希望を出してくれと言われてるわ。
    この街のどこで歌えばμ’sらしく見えるか、街を回って考えてみる必要が有ると思うの」

海未 「え、いやそれは…」

穂乃果「そうだよそうだよー」

絵里 「だから朝は早起きしてちゃんと練習。
    その後歌いたい場所を探しに出かけるというのはどう?」

ことり「それ、いいと思う!」

海未 「ことり!」
146 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:45:20.22 ID:tVsc5sK7O
にこ 「賛成の人ー」

穂乃果「はいはーい!」

海未以外全員が手を上げる。

海未 「ああっ、あ…」

希  「決まりやね」

穂乃果「よーし! そうと決まればご飯にしよう!」

絵里 「ええ!」
147 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:45:51.32 ID:tVsc5sK7O
ウエイトレスがチーズケーキを持ってきた。

ウエイトレス「Here it is」

みんな「ええっ?!」

穂乃果「何これ?!」

にこ 「でかっ!」

ことり「チーズケーキだよ!
    こっちに来たら食べるって楽しみにしてたんだー」

海未 「これが夕食なのですか?」

希  「さすが自由の国やね」

真姫 「それ、関係ある?」
148 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:46:23.92 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――-

穂乃果「ふー、ごちそうさまー」

海未 「ことりは結局チーズケーキ全部食べてしまいましたね」

ことり「おいしかったよ❤」

凛  「量が多かったにゃー」

花陽 「こっちの人たちはみんな体大きいもんね」
149 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:47:20.20 ID:tVsc5sK7O
ウエイトレス「How is everything?」
       (いかがでしょうか?)

凛  「ひえっ! あのその…」

希  「It was great. Thank you. Check please」
(素晴らしいです。お会計お願いします)

ウエイトレス「I will bring right away」
       (すぐお持ちします)
150 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:47:53.32 ID:tVsc5sK7O
凛  「いきなり話しかけられて驚いたにゃ」

花陽 「早く出て行って欲しいということでしょうか…?」

希  「ちゃうで、アメリカのレストランやと担当のウエイター、ウエイトレスが食事中に
    様子を伺いに来ることが多いんや。いきなりで焦るけど、Good とか言えばええで」

真姫 「アメリカだとお客さん毎に担当が決まっていて、注文から会計まで同じ人が
    担当するわ。逆に言えば、私たちはその担当以外の人に話しかけない方がいいの」

花陽 「へー、日本と違うんだね」
151 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:48:28.69 ID:tVsc5sK7O
ウエイトレス「Here it is」

希  「Thank you. 伝票が来たで」

ことり「レストランでもチップを払うんだよね?」

希  「そうなんやけど、この伝票にGratuity Includedって書いてあるから、
    今回はチップ込みの金額やな」

ことり「そんなパターンも有るんだ」
152 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:49:01.09 ID:tVsc5sK7O
真姫 「Gratuity, Tip, Service charge, チップもいろんな言い方が有るから注意してね」

海未 「学校ではあまり習わない単語ですが、お金に関わるので重要ですね」

希  「お金を伝票ホルダーに挟んでと、じゃあ出よか」

穂乃果「サンキュー」

ウエイトレス「Have a great evening」
       (おやすみなさい)
153 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:49:36.88 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――――――――-

ホテルに戻ってくる。

希  「ほな今日はもう部屋に帰って寝よか。明日は8:00ロビー集合やからね。
    あ、モーニングコールは7:00で頼んでおいたから」

海未 「モーニングコールって、電話がかかってくるのですか?」

希  「そうや」
154 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:50:02.83 ID:tVsc5sK7O
凛  「英語?...だよね」

希  「もちろん。This is wake up call. とか言われるで。
    人がかけてきたらサンキューとか言って切ればええ。
    自動音声の場合もあるから、その時は黙って切ってもええ」

凛  「キンチョーするにゃ…」

絵里 「あと、スマホは毎日充電してね」

穂乃果「はーい」

みんな「おやすみー」
155 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:50:36.70 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――――

りんぱなの部屋

凛  「ふー、今日は疲れたね、かよちん」

花陽 「うん。凛ちゃん、先にシャワー使っていいよ」

凛  「ありがと、かよちん」
156 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:51:18.90 ID:tVsc5sK7O
バスルーム

凛  「♪はーろー星をかぞーえってー、
    シャワーはこれをひねればいいのかにゃ?」キュ

バシャーーー!

凛  「にゃーーー!!」

花陽 「凛ちゃん、どうしたの?!」ガチャ

凛  「いきなり冷たいシャワーが出てきたにゃー!」

花陽 「固定されたシャワーヘッドが上に有ったんだね」
157 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:51:47.08 ID:tVsc5sK7O
凛  「冷たかったにゃー、これは罠にゃー!」

花陽 「うふふ、凛ちゃん濡れた猫みたいだよ」

凛  「もー、かよちんにも冷たい水をかけるにゃー!」バシャー

花陽 「きゃっ、凛ちゃんったら〜」キャッキャウフフ
158 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:52:20.31 ID:tVsc5sK7O
―――――――――――――――――――――――――――――

シャワーを浴びたりんぱなはベッドに座って窓の外の夜景を見ていた。

りんぱな「うわぁー」

花陽 「綺麗だね」

凛  「うん…」

花陽 「どうしたの?」

凛  「なんか、全然知らない場所にいるって、不思議な気持ちだなーって」
159 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:52:50.42 ID:tVsc5sK7O
花陽 「遠くに来ちゃったね…」

凛  「かよちん、寂しいの?」

花陽 「うん、ちょっぴり…」

凛が頭を花陽にくっつける

花陽 「あったかい…」

凛  「えへへっ…」
160 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:53:17.06 ID:tVsc5sK7O
ことうみの部屋

ことうみはババ抜きをしていた。

海未 「もう一度です!」

ことり「えー! 海未ちゃんは眠くないの?」

海未 「飛行機の中でぐっすり寝たので大丈夫です。 
    それに今日本ではお昼ですから目が冴えてます」

ことり「ホノカチャァーン!」
161 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:53:46.68 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――-

朝 7:00

ことうみの部屋

海未 「ZZZ…」

ことり「ZZZ…」

電話  プルルルルルル!

海未 「はっ! 何事ですか?!」

電話  プルルルルルル!

海未 「あわわわわわ! 電話が鳴っています!」
162 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:54:17.16 ID:tVsc5sK7O
海未 「は、はい、園田でございます!」ガチャ

自動音声「Good morning. This is wake up call. Good morning. This is wake up call …」

海未 「は、はい! お電話ありがとうございます!」

ことり「うぅん… ンミチャーどうしたの?」むにゃむにゃ

海未 「こ、ことり! 電話が! グッドモーニングとおっしゃっています!」

ことり「それ、モーニングコールだよう」

海未 「そ、そうでしたか! で、では失礼します、ごきげんよう!」ガチャ
163 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:54:46.70 ID:tVsc5sK7O
ことり「ふわぁ〜、まだ眠いよう。昨日遅くまでババ抜きしたから…」

海未 「今夜もやりますよ、次こそは!」

ことり「え〜」

海未 「え〜、ではありません! 何をしに来たと思っているのですか!」

ことり「ライブしに来たはずだよぅ〜」

海未 「はっ」

ことり「まさか忘れてたの?」
164 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:55:18.40 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――-

8:00前
ホテルのロビー

にこ 「あ、来た。遅いわよ」

花陽 「す、すみません」

凛  「お待たせにゃー」

希  「みんな揃ったね。ほな朝食に行こか」
165 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:55:48.80 ID:tVsc5sK7O
ホテルのレストランに移動する。

受付 「Good morning. Can I have your room number?」
(おはようございます。ルームナンバーを教えてください)

希  「Here, My room number is 0609」
    (これです。私のルームナンバーは0609です)

受付 「Thank you. Please have a seat wherever you like.」
    (ありがとうございます。お好きなお席へおかけください)

希  「Thank you.
    みんな、ルームナンバーを受付の人に伝えてや。
    部屋番号の書いてあるカードキーホルダーを見せるだけでもええで」

ことり「ええと、My room number is 0912」
166 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:56:21.90 ID:tVsc5sK7O
レストランに入る。

穂乃果「うわぁー、すごい! バイキングだよ!」

凛  「良い匂い! テンション上がるにゃー!」

真姫 「外国ではバイキングと言わずにBuffet(ビュッフェ)と言うのよ」マキマキ
167 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:57:06.16 ID:tVsc5sK7O
希  「このテーブルなら9人座れるからここにしよ」

穂乃果「バッグをおいて、と」

絵里 「穂乃果、ちょっと待って。 バッグは手放さないで」

穂乃果「え? でも何か置かないと席取られちゃうよ」

絵里 「日本みたいにバッグやスマホで席取りすると盗まれる危険が有るわ」

海未 「ホテルの中のレストランでもですか?」

希  「そうや。ホテルの中といえども不特定多数の人が出入りするから油断禁物や。
    席取りは机の上のナプキンを椅子の上に置くんや。それで座っているというサインになる」

穂乃果「なるほど」ヒラッ
168 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:57:43.00 ID:tVsc5sK7O
凛  「早くお料理を取りに行くにゃー!」

真姫 「大体ホテルの朝食メニューは決まっていて、サラダ、パン、卵、シリアル、ベーコン、
    ポテト、ヨーグルトなんかが基本で、それに加えて場所によっては肉、魚、フルーツ、
    ケーキが有るわ。ここは結構豪華ね」マキマキ

ことり「ジュースや牛乳も有るみたい!」

希  「食べ放題飲み放題だから取り過ぎてしまいがちになるけど、これから練習と観光に
    行くんやから食べ過ぎない方がええ。それに旅行中はもっと美味しいものもたくさん
    食べられるから、一箇所で詰め込むのは得策やないで」 
169 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:58:33.40 ID:tVsc5sK7O
凛  「まきちゃん、あそこでコックさんがオムレツ作ってるにゃー。おいしそうだにゃー」

真姫 「あれは自分で注文しに行くのよ。見てなさい。
    Good morning. One omelet, please」
    (おはようございます。オムレツ一つください。)

コック「Good morning lady. Topping?」
    (おはようございます。トッピングはどうしますか?)

真姫 「All and much tomato, please」
    (全部の具と、トマトたくさん)

コック「Here」
    (どうぞ)

真姫 「Thank you」
170 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:59:22.72 ID:tVsc5sK7O
凛  「トマトいっぱいにゃ〜」

真姫 「オムレツを頼むと大抵、具を聞かれるわ。 All, pleaseとか言えば良いわよ」


穂乃果「よーし、いただきまーす!」

にこ 「ちょっと穂乃果、料理取りすぎじゃない? また太るわよ」
171 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 00:59:52.66 ID:tVsc5sK7O
ウエイター「Tea? Coffee?」

にこ 「あ、Coffee, please」

ウエイター「Milk?」

にこ 「No, thank you」

ことり「にこちゃんブラックなの? おとなー」

にこ 「当然よ!」(苦い…)

絵里 「ここみたいにコーヒーを給仕してくれる場所も有るし、
    コーヒーマシーンでセルフサービスのところもあるわ」
172 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:01:03.27 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「あ、ことりちゃんの持ってきたケーキ美味しそう! 私も取りに行こっと」

希  「おかわりや追加で取りに行く時は新しいお皿を使った方がええな。
    古いお皿は机に置いとくと下げてくれるで。
    その時にフォークとナイフはお皿から避けておかないと一緒に持ってかれることもあるけどね」

穂乃果「わかった!」タタッ

海未 「走ったら危ないですよ、穂乃果」
173 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:01:42.37 ID:tVsc5sK7O
ウエイター「Finished?」
     (お済みですか?)

花陽 「え、あ、ノー!」

ウエイター「OK」

花陽 「まだ食べてるのに、いきなりびっくりしました」

希  「ウエイターは料理の進み具合を見てああ言う風に聞いて来て、お皿を下げてくれるんや。
    まだ食べてたらNoでええ。
    花陽ちゃんはナイフとフォークを揃えて置いてたから食べ終わったと思われたんよ」

花陽 「え? ナイフとフォークの置き方にそんな意味があるんですか?」

希  「お皿の上にナイフとフォークを揃えて置いたら食べ終わったサインで、
    ハの字に置いたら食事中のサインや。
    国別で細かい違いはあるけど、大体そんな感じや」

花陽 「へぇー」
174 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:02:27.20 ID:tVsc5sK7O
海未 「まわりにいろんな国の方がいらっしゃいますね。外国に来たと言う実感が湧いてきます」

希  「他の国から観光客として来てる人たちもいるみたいやね。
    賑やかなグループ、静かなグループ、結構国民性が出てるやろ?」


穂乃果「ふー、お腹いっぱい」

希  「みんな食べ終わったかな?
    じゃあ部屋に戻って準備してから練習いこか」

穂乃果「しまった、この後練習だった」

海未 「みんなに言われていたじゃないですか、穂乃果」

希  「ふふ、帰る時はナプキンを机の上に置いてや」

穂乃果「ナプキン一つでもいろんな意味があるんだね」

花陽 「ごちそうさまでした」
175 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:02:56.16 ID:tVsc5sK7O
―――――――――――――――――――――――――――――――-

練習着に着替え、ホテルの近くの公園に来たμ’s

花陽 「朝も気持ちいいねー」

凛  「テンション上がるにゃー!」

絵里 「さあ、ランニングに行きましょ!」

ことり「大都会の真ん中にこーんなに大きな公園が有るなんて、すてきー」

真姫 「もう、いつまで話してるの?」
176 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:03:23.78 ID:tVsc5sK7O
海未 「……」キョロキョロ

物陰に隠れてあたりをうかがう海未

ことり「海未ちゃーん、大丈夫だよー」

海未 「信じても、よいのですね…」

凛  「出発にゃー! にゃにゃにゃんにゃー!」

希  「凛ちゃんは元気やね」
177 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:03:49.64 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――-

公園をランニングし、凛が公園の中の屋外ステージの前で止まる。

凛  「ふうっ、あー見て! こんなところにステージが!」

絵里 「本当、コンサートとか開いたりするのかしら?」

希  「ちょっと登ってみる?」
178 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:04:19.13 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「あー、疲れたー」

ことり「気持ちいい」

絵里 「ライブはここを舞台にするのも悪く無いかもねー、なんか落ち着くし」

希  「落ち着くのはみんなと一緒だからやない?」

絵里 「そうかも」

真姫 「ねえ、ちょっとだけ踊ってみない?」

花陽 「凛ちゃん、いい?」

凛  「リードは任せるにゃー!」
179 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:04:52.87 ID:tVsc5sK7O
そこに外国人女性3人組が声をかけて来た

女性@「Hello」

にこりんぱな「ひっ!」

女性@「Are you girls Japanese?」
    (あなた達日本人?)

穂乃果「い、いえーす、We are Japanese student…」
180 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:05:28.01 ID:tVsc5sK7O
女性A「You are here for some performance?」
    (何かパフォーマンスしに来たの?)

海未 「な、なんと言っているのですか?」

穂乃果「どうやら怒っては無いみたい」

海未 「それは私でもわかります」

希  「Yeah, we are school idols! We are called μ’s!」
    (私たちスクールアイドルなの! μ’sっていうの!)
181 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:06:06.27 ID:tVsc5sK7O
女性@「School idols? Well, Japan seems cool」
    (スクールアイドル? 日本ってクールね)

女性A「We wanna go there too」
    (私たちも行ってみたいわ)

女性@「Well, I hope you have fun time around here. Enjoy your stay!」
    (じゃあね、いろんなところで楽しめるといいわね、旅行を楽しんで)

女性B「Bye!」
    (さよなら)

希  「See you」
    (またね)
182 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:06:47.00 ID:tVsc5sK7O
希  「せっかく来たんだから、いろんな所を見て、だって」

絵里 「だって」

ことり「希ちゃんすごーい!」

凛  「さすが南極に行くだけのこと有るにゃ」

希  「うふふっ、海外も悪く無いでしょ?」

絵里 「もちろん、注意も必要だけどね」

海未 「そうかもしれませんね」

穂乃果「よーし! じゃあ練習をしっかりやってからこの街を見に行こう!」
183 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:07:43.12 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――――――――――-

練習後、μ'sはニューヨークの街に繰り出した。
自由の女神、市街地、ロックフェラーセンターの展望台”トップ・オブ・ザ・ロック”…
観光を満喫し、星を数えた後にレストランに入ったμ’sだったが…

花陽 「うううっ…」

穂乃果「花陽ちゃんが泣いてる」

真姫 「どうしたのよ」

花陽 「ううっ…」

凛  「にこちゃん! かよちんに何かした?」

にこ 「知らないわよ!」
184 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:08:10.13 ID:tVsc5sK7O
花陽 「うううっ…」

希  「どうしたの? 気分悪いの?」

絵里 「ホームシック?」

花陽 「ううっ…くまいが…」

穂乃果「くまい?」

花陽 「白米が食べたいんですっ!」

絵里 「白米?」
185 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:08:42.84 ID:tVsc5sK7O
花陽 「そう!こっちに来てからというもの、朝も昼も夜もパン、パン、パン、パン、パン!
    白米が全然無いの!」

海未 「でも昨日の付け合わせでライスが」

花陽 「白米は付け合わせじゃなくて主食! パサパサなサフランライスとは似て非なるもの!」

海未 「うっ」

花陽 「白米が有ってご飯が始まるのです❤」

ことり「はは…」
186 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:09:23.49 ID:tVsc5sK7O
花陽 「ううっ、あったかいお茶碗で真っ白なご飯を食べたい…
    はむっ、あ、このパン美味しい」もぐもぐ

穂乃果「すごい白米へのこだわり…」

絵里 「と、言ってもねー」

希  「花陽ちゃんはちょっと極端やけど、日本人なら1週間も外国に居ったらご飯を
    食べたくなるで。パックツアーだと大体後半で日本料理か中華料理を入れてくるんや。
    真姫ちゃん、このあたりでどこかいいところ知らない?」

真姫 「まー、知らなくは無いけど…」
187 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:09:52.97 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――――――――――

食事の後、花陽の為に日本料理屋”GOHAN-YA”にはしごした。

穂乃果「この街にもこんなお店が有るんだねー」

真姫 「世界の中心だからね、大抵のものは揃っているわ」

花陽 「あー、美味しかったー! やっぱり白米は最高です❤」

凛  「良かったね、かよちん」

ことり「んふ」
188 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:10:22.48 ID:tVsc5sK7O
絵里 「さあ、遅くなる前に帰りましょう」

穂乃果「うん!」

穂乃果「なんかこうしてると学校帰りみたいだねー」

花陽 「えへ」

真姫 「そうね、不思議な感じ」

絵里 「みんなとこうしていられるのも、もうわずかなはずなのに、
    この街は不思議とそれを忘れさせてくれる」
189 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:10:51.24 ID:tVsc5sK7O
地下鉄に乗るために改札を通るμ'sたち。

穂乃果「あれ?あれ?」

穂乃果がカードを入れても改札が開かなかった。

穂乃果「お金足りないのかな?」

他のμ’sメンバーは穂乃果に気付かずに先に行ってしまった。

穂乃果「あー! ちょっとー!」
190 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:11:32.35 ID:tVsc5sK7O
急いでカードにチャージして改札を通り電車に駆け込む穂乃果。
しかし、他のμ'sメンバーとは別の電車に乗ってしまった。

穂乃果「ふぅ、間に合った。あれ? みんなが居ない…?」


海未 「大変です! 穂乃果が隣の電車に乗って行きました!」

希  「あかん、すぐ電話や。
    ……でない。スマホのバッテリーが切れてるかもしれん」

ことり「どうするの?!」
191 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:12:03.48 ID:tVsc5sK7O
希  「落ち着くんや。
    真姫ちゃん、あの電車がどこに行ったかわかる?」

真姫 「多分、この電車と違う路線だと思うわ」

海未 「違う路線とはどういうことですか!」

真姫 「東京で例えれば、上野駅で銀座線と日比谷線を乗り間違えた感じよ」

にこ 「全然違う所に行っちゃうじゃない!」

希  「探しに行っても会える可能性は低いな…」
192 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:12:36.46 ID:tVsc5sK7O
海未 「私が探しに行きます!」

希  「もう夜やし、1人で行動するのは危険や」

海未 「でも! 穂乃果も1人なんですよ!」

みんな「……」

希  「そうやな… じゃあ海未ちゃんと真姫ちゃんとうちで探しに行こか」

絵里 「穂乃果が駅やホテルの名前を覚えていて自力で帰ってくる可能性も有るから、
    最寄り駅でにことことりと私が待っていて、凛と花陽はホテルで待つことにしましょう」

みんな「うん」
193 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:13:06.09 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――――――――-

のぞうみまきが探しに行ったが、結局穂乃果は見つからず、
みんな一旦ホテルに戻ることにした。


ホテルの前

海未 「穂乃果… どこに行ってしまったのですか…?」

希  「もう遅くなって来たし、事故や事件の可能性も考えて
    警察に連絡せなあかんかもしれん…」

絵里 「そうね…」

海未 「そんな! 物騒なこと言わないでください!」

ことり「ホノカチャァン…」
194 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:13:34.34 ID:tVsc5sK7O
その時、道の向こうから穂乃果が歩いて来た。


海未 「穂乃果!」

穂乃果「みんなー!」タタッ

海未 「何やっていたんですか!!」

穂乃果「!」

みんな「……」
195 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:14:01.57 ID:tVsc5sK7O
海未 「…どれだけ探したと思っているのですか! ううっ…」

穂乃果に抱きつく海未

穂乃果「…ごめん」

海未 「良かった…」

穂乃果「あ、そうだ! 実はここまでね、あれ? 
    途中で会った人にここまで連れて来てもらったんだけど…」

みんな「?」

凛  「誰もいなかったにゃ?」

穂乃果「そんな?!」
196 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:14:51.00 ID:tVsc5sK7O
絵里 「まあいいわ、早く部屋に戻って明日に備えましょ」

希  「穂乃果ちゃん、気付かずに置いていってごめんね」

穂乃果「ううん。
    穂乃果こそ、希ちゃんに言われてたのにスマホの電池切らせちゃってごめんなさい。
    ホテルの名前も覚えてなかったし…」

希  「でも無事で良かった」
197 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:15:27.47 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「みんなもごめん、私、リーダーなのに、みんなに心配かけちゃった…」

真姫 「もういいわよ」

絵里 「その代わり、明日はあなたが引っ張って最高のパフォーマンスにしてね」

穂乃果「絵里ちゃん…」

希  「私たちの最後のステージなんだから」

にこ 「ちょっとでも手抜いたら承知しないわよ」

穂乃果「うん!」
198 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:16:11.09 ID:tVsc5sK7O
―――――――――――――――――――――――――――――――――――-

次の日、μ’sはタイムズスクエアでAngelic Angelのライブを成功させた。
そしてその日の夕食

穂乃果「いやー、今日のライブは大成功だったね!」

絵里 「タイムズスクエアを会場に選んで良かったわね」

真姫 「世界の交差点と呼ばれる場所でライブなんてなかなかできないわよ」

にこ 「ふん! 全米No.1観光地だかしらないけど、にこにーにとっては物足りないわ!」
199 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:16:39.25 ID:tVsc5sK7O
ことり「衣装も喜んでもらえたみたい!」

海未 「狙い通り、和風なのがウケたみたいですね」

穂乃果「海未ちゃんのポンデリングは和風だったの?」

花陽 「緊張しました…」

凛  「みんなかっこよかったにゃー!」

希  「そうやね、わざわざ遠くまで来た甲斐が有ったね」
200 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:17:13.81 ID:tVsc5sK7O
絵里 「明日はもう帰国ね」

穂乃果「なんか寂しくなっちゃうね」

みんな「……」

にこ 「ちょっと、なに湿っぽくなってんのよ。
    ライブの打ち上げなのよ、パーっと行きなさい」

穂乃果「そうだね! 今日の晩御飯は何?」

希  「今日はコース料理や」

花陽 「なんだか堅苦しそうです…」

希  「ここはカジュアルなお店だからそんなにかしこまる必要は無いで。
    ちゃんとした所やったらドレスコードって言って服装から気をつけなあかんけど」
201 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:17:45.83 ID:tVsc5sK7O
ことり「あ、前菜のサラダが来たよ」

凛  「おいしそー! あれ?
    ナイフとフォークがたくさん有ってどれ使ったらいいかわからないにゃ」

真姫 「左右の外側から使っていけばいいのよ。
    あ、トマトおいしい」モグモグ
202 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:18:19.78 ID:tVsc5sK7O
海未 「明日のスケジュールはどうなっていますか?」

希  「明日は午前10:45分出発のフライトやから、空港には2時間前の8:45には
    着いてなあかん」

海未 「来た時はタクシーで1時間くらい掛かりましたから、7:45くらいにホテルを出れば
    いいでしょうか?」

真姫 「甘いわよ。その時間帯は渋滞になるからもっと時間を見ておいた方がいいわ」

希  「その通りや。曜日や時間帯で交通機関の所要時間が変わるから、
    ホテルの人とか、現地の人に確認した方がええんや。
    余裕見て6:45出発くらいにしとこか」
203 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:18:48.82 ID:tVsc5sK7O
ウエイトレス「Finished?」

凛  「Yes!」

凛  「あー、ナイフとフォーク持ってかれちゃったにゃ」

真姫 「次使う時は新しいのを使えば良いのよ。その為にたくさん置いて有るんだから」
204 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:19:19.86 ID:tVsc5sK7O
絵里 「次はスープね」

凛  「にゃにゃ! スプーンも二つ有るにゃ…」

絵里 「スープは右の大きい方を使うのよ。上の小さい方はデザート用ね」

穂乃果「スープって音をたてちゃいけないんだよね、緊張するよう…」
205 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:19:50.82 ID:tVsc5sK7O
希  「明日はチェックアウトで帰国やから、忘れ物しないように気を付けてね。
    一番大事なのはパスポート、あとは財布、スマホ、充電器等」

真姫 「クローゼットやセーフティボックスの中も確認しなくちゃダメよ」

海未 「気を付けてくださいね、穂乃果」

穂乃果「もー、言われなくても大丈夫だよう」
206 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:20:22.70 ID:tVsc5sK7O
花陽 「メインのお肉が来ました。 これは白米が欲しいところ…」

凛  「明日には食べられるよ、かよちん」

花陽 「帰ったらおにぎりとお寿司とカレーと…」

凛  「凛はラーメン!」

真姫 「カツサンド…」ボソっ

希  「うちは焼肉食べたいなあ。
    海外に出るとやっぱり日本の食べ物が恋しくなるもんや」

海未 「日本人ですね」
207 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:20:58.94 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「お父さんお母さん、雪穂、みんな何してるかなあ…
    あ! お土産買うの忘れてた!」

希  「明日の空港がラストチャンスやで」

穂乃果「うーん、何買おうかなあ」

希  「一応言っておくけど、肉類の日本への持ち込みは禁止されてるから気を付けてや。
    ビーフジャーキーもダメや」

穂乃果「え? そうなの? 厳しい…」

海未 「私はもうお土産は購入しました。
    家族、親族、ご近所… あ、弓道部にも持っていかなければ…」

希  「お土産買いすぎてスーツケースが23kg以上になる人たまにおるから気を付けてや。
    来た時と同じく、貴重品類やモバイルバッテリーはスーツケースに入れない。
    一方で化粧品含む液体類は手荷物にしないようにして、今夜中に整理しといてな」
208 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:21:36.68 ID:tVsc5sK7O
ウエイトレス「Finished?」

にこ 「Yes」

穂乃果「お腹いっぱいだよー」

にこ 「穂乃果、ちょっと太ったんじゃない?」

ことり「こっちの食事は多いから…」

穂乃果「よし! 帰ったらダイエットだ!」

凛  「聞き飽きたにゃ」

真姫 「この後デザートが来るわよ」

穂乃果「えっ! 食べる!」

海未 「これは帰国したらまたギリギリまで絞るプランですね…」
209 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:22:05.27 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――

希  「みんな食べ終わったかな?
    明日は早いからそろそろ行こか」

みんな「ごちそうさまでした!」


各自部屋に戻り荷造りして寝た。
210 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:22:33.39 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――

そして次の日の朝6:30頃
ホテルのロビー

穂乃果「みんなおはよー」

希  「あ、穂乃果ちゃんたちが来た、おはよう。
    フロントでチェックアウトしてくれる?」

穂乃果「えっ、朝から緊張するなあ〜」

絵里 「カードキーを渡すだけで簡単よ、一緒に行きましょ」
211 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:23:08.68 ID:tVsc5sK7O
フロント「Good morning」

穂乃果「Good morning. あー、Check out, please」

フロント「Did you use the minibar?」
     (ミニバーを使用されましたか?)

穂乃果「え? みにば?」

絵里 「ミニバーを使ったか?って聞かれているわ。
    No. We didn’t use the minibar」
    (いいえ、ミニバーは使用していません)

フロント「OK. Thank you」

絵里 「Thank you」
212 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:23:35.15 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「ありがとう、絵里ちゃん」

絵里 「ミニバーを使ったか?はよく聞かれるわね。
    ホテルの人が部屋に確認しに行くところも有るわ」

穂乃果「ミニバーってあのジュースやお菓子が置いてあった場所だよね。
    なんか高そうで手が出せなかったよ」
213 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:24:03.75 ID:tVsc5sK7O
希  「みんなチェックアウトしたね。それじゃ出発しよか。
    タクシーは頼んであるで」


ドアマン「Good morning」

希  「Good morning.
    Thank you. This is for you」

ドアマン「Thank you」
214 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:24:32.09 ID:tVsc5sK7O
海未 「またチップを渡しましたね」

希  「ホテルのドアマンにタクシーを呼んでもらった時は払うもんなんや。
    タクシー1台で1−2ドルくらいやろか」

海未 「日本には無い慣習なのでなかなか慣れませんね」

希  「郷に入りては郷に従えやな。異文化を感じるのも旅行の醍醐味や」
215 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:25:01.51 ID:tVsc5sK7O
真姫 「行き先はJFK空港の第7ターミナルでよかったわよね?」

希  「そうや。間違えないように運転手さんに伝えてや」

穂乃果「第7ターミナル… 成田空港よりもターミナルが多いんだね」

真姫 「世界的に見れば成田は大きく無いわね。羽田の方が大きいくらいよ」

穂乃果「そうなんだー、事前に調べて行かないと迷うね」
216 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:25:28.87 ID:tVsc5sK7O
―――――――――――――――――――――――――――――――――-

タクシーで空港に移動した


穂乃果「来た時の場所に戻ってきたね」

海未 「着いたのはたった3日前のことですが、なんだか昔のことのように感じられます」

ことり「海未ちゃんも慣れて来たんじゃない?」

海未 「そうかもしれません。着いた時は周りを警戒してばかりでしたから」
217 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:26:08.88 ID:tVsc5sK7O
空港建物に入る

希  「今回は自動チェックイン機でチェックインするで」

海未 「カウンターではできないのですか?」

希  「海外だとチェックインしてから手荷物預けカウンターに行かされる場合があるんや。
    空港によっては荷物預けさえも自動化を始めているところも有る」

海未 「そうなんですか、どんどん自動化されているのですね」

希  「飛行機に乗る人はどんどん増えてるから効率化を進めないと捌き切れないんやろね。
    よし、各自やってみて。画面はタッチパネルになってるで」
218 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:26:35.01 ID:tVsc5sK7O
凛  「えーと、あー、また英語にゃ… あたりまえだけど」

希  「日本語設定にできるはずや画面をよく見てみ。
    Englishとか、何か言語選択っぽいボタンが有るはずや」

凛  「これかにゃ?」

希  「それやな。Japaneseとか日本語とか有るはずやからそれを選択してや」
219 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:27:05.89 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「希ちゃーん、本人確認方法が何かたくさん有ってわからないようー」

希  「eチケットとか、予約番号とか、アプリの画面とか、
    いろんな方法で本人確認できるんや。うちらはパスポートで本人確認するのがええな。
    パスポートのボタンをタッチして、パスポートを読み込ませてや」

穂乃果「うん! …あれ? 読み込まないよ」

海未 「表裏逆にしてみたらどうですか、穂乃果」

穂乃果「あ、うまくいった!」

希  「機械によっていろんな読み取り方式があるから、焦らず説明を見たり、
    いろいろやってみればええ」
220 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:27:38.52 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「座席の選択して、荷物の個数を入力してと、
    あ、航空券と長細いのが出て来たよ」

希  「その長細いのは荷物用のタグシールや。
    スーツケースの取っ手のところに通して、シールで輪っかにするんや」

穂乃果「ことりちゃんの髪型みたいな感じだね、できたっ!」

希  「みんなもできたかな?」

みんな「はーい」

希  「ほな、荷物を預けに行こか」
221 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:28:15.51 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――
手荷物受託カウンターに並ぶ

希  「カウンターの人に航空券を渡して、荷物は横のコンベアに乗せてや。
    聞かれるとしたら最終目的地や」


ことり「Hello」ニコッ

係員 「Hello, Boarding pass, please」
(こんにちは。搭乗券を拝見します)

ことり「ボーディングパスは搭乗券だ、はい」スッ

係員 「Thank you. Is Tokyo your final destination?」
    (ありがとうございます。最終目的地は東京ですね?)

ことり「Yes」

係員 「Here is your boring pass. Thank you」

ことり「Thank you」
222 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:28:53.03 ID:tVsc5sK7O
ことり「おまたせー」

希  「ちゃんと搭乗券の裏に手荷物タグの半券を付けてくれてるね。
    それで荷物を受け取る場所を確認できるのと、荷物がなくなった時の問い合わせにも
    使うから、荷物を受け取って空港を出る迄保管しといてや」

ことり「うん!」
223 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:29:21.76 ID:tVsc5sK7O
絵里 「それじゃあ手荷物検査場に行きましょ」

凛  「あれー? あそこの棚の中に手裏剣があるにゃー!」

真姫 「あれは機内持ち込み制限品の例ね」

海未 「手裏剣を持ち込む人がいるのですか?」

真姫 「外人はニンジャが好きだから、お土産で買ってそのまま持ってきてしまう人が
    いるのよ。 海未も弓矢を持ってきたら没収されるわよ」

海未 「そんな、さすがにこんなところまで持ってきません」
224 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:29:49.26 ID:tVsc5sK7O
トレーにバッグ、上着を入れる。

凛  「2回目だから楽勝にゃー」

係員 「Hey. Take off your shoes, please」
    (靴も脱いでください)

凛  「え? 靴?脱ぐの?」

絵里 「ここでは脱ぐみたい。靴専用のトレイが有ったからこれに入れて」

凛  「わかったにゃ」
225 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:30:31.40 ID:tVsc5sK7O
金属探知機を通る

希  「みんな忘れ物無い? くどいようだけどここで忘れ物する人多いからね」

凛  「靴履いてるから待ってー」

希  「ゆっくりでええよ」
226 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:31:01.37 ID:tVsc5sK7O
花陽 「次は出国審査ですね… また緊張します」

審査官「Next!」

花陽 「は、はろー」パスポート差し出す

審査官「Hello」スタンプガチャ、ポイッ

花陽 「もう終わり?!」

真姫 「出国審査は簡単なのよ。出て行く人に興味ナイってかんじ?」マキマキ
227 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:31:36.17 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「うわぁー、また面白そうなお店がたくさん有るよ!」

海未 「その前にゲートの確認でしたね。あら? 搭乗券にゲートが記載されていませんよ。
    ミスでしょうか?」

希  「記載されていない時はまだ決まってないんや。
    一応フライト情報ディスプレイを見てみよか」

ことり「ええとLL09便は、あ、ディスプレイにもゲートが書いてないよ!」

希  「やっぱりまだ決まってないみたいやね。
    これから自由時間だけど、各自こまめにディスプレイを確認して出発時刻の30分前、
    10:15にはそのゲートに集合してや」
228 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:32:06.05 ID:tVsc5sK7O
花陽 「置いて行かれたらどうしよう、不安です…」

穂乃果「大丈夫だよ花陽ちゃん! Printempsで一緒にお店見に行こうよ!」

ことり「うん! さっき可愛い小物のお店見つけたんだー」

花陽 「エエッ?! Printempsでですか?!」(不安なメンツです…)

穂乃果「行っくよ〜!」グイグイ

花陽 「あわわわわ、ダレカタスケテー!」
229 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:32:32.17 ID:tVsc5sK7O
希  「lily whiteはどうする?」

海未 「お土産を見たいです」

凛  「凛もー!」

希  「ほなお土産やさんを見に行こか」
230 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:32:58.75 ID:tVsc5sK7O
真姫 「BiBiはラウンジで待ちましょ」

絵里 「ええ」

にこ 「モデル系おしゃれユニットっぽくなって来たじゃない」
231 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:33:24.22 ID:tVsc5sK7O
土産物屋

凛  「うわぁ〜、スーパーみたいでいろんなものが有るにゃ〜」

海未 「どのお土産を買っていくか迷います」

希  「バラマキ用やったらチョコレートとかが定番やな」

凛  「このチョコ美味しそうにゃ〜、にゃにゃ?! すごく高いにゃ…」

希  「ブランドのチョコとかは結構いい値段するから値段はよく見た方がええで」
232 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:33:53.06 ID:tVsc5sK7O
海未 「今大体20ドル残ってますから、ここで使い切るのが得策ですよね?」

希  「そうやな。
    クレジットカードを持っていたら現金で足りない分をカードで払うこともできるんや。
    最近では余ったお金を電子マネーに変えるサービスも有るみたい。
    まあ、米ドルは今後も使う機会が有るから持っててもええで」

海未 「いろんな方法が有るのですね。それではこれを買ってきます」
233 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:34:24.61 ID:tVsc5sK7O
海未 「は、はろー」

レジ係「Hi, Boarding pass, Please」
    (こんにちは。搭乗券を見せてください)

海未 「え、ボーディングパス、搭乗券ですか? ちょっと待ってください」アセアセ

海未 「あ、ありました、はい」スッ

レジ係「Thank you. 9 dollars」ピッ

海未 「はい」スッ

レジ係「Thank you」ジャラジャラ


海未 「搭乗券をしまっていたのですぐに出せませんでした」

希  「免税店では搭乗券の提示を求められることもあるんや」
234 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:34:56.72 ID:tVsc5sK7O
凛  「おまたせー! 凛はTシャツ買ってきたよ!」

海未 「…その柄のTシャツを着るのですか? 凛」

希  「変なものまで買ってしまうのも旅行の醍醐味やな。
    まだ時間あるからうちらもラウンジに行こか」

海未 「はい」

凛  「テンション上がるにゃー!」
235 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:35:33.49 ID:tVsc5sK7O
小物屋

ことり「このポーチかわいい〜」

穂乃果「こっちもかわいいよ、ことりちゃん!」

花陽 「あ、あのそろそろフライト情報を確認しに行きませんか…?」

アナウンス「Attention passengers on Love Japan Airline flight LL09 to Tokyo.
The flight has been delayed due to bad weather」
      (ラブ日本航空LL09便東京行きにご搭乗のお客様にお知らせいたします。
       当便は悪天候の為、出発が遅れております)
       
花陽 「あれ? 今私たちの便のことを言ってませんでしたか?」

穂乃果「え? 気づかなかったよ」

ことり「ディスプレイを見に行こう」
236 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:36:03.53 ID:tVsc5sK7O
ことり「あ! LL09便がDelayになってる」

穂乃果「でぃれい?」

花陽 「遅れるって意味です。 何時まで遅れるのでしょうか?」

ことり「そこまで書いてないみたい」

穂乃果「どうすればいいの?!」

花陽 「帰れなかったらどうしよう…」

ことり「希ちゃんや絵里ちゃん達に会えればいいんだけど…」

穂乃果「とりあえずゲートは5番に決まったみたいだから、
    乗り遅れないようにゲートで張り込もう」

ことはな「うん…」
237 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:36:35.86 ID:tVsc5sK7O
10:15分ごろ
ゲート5

花陽 「当初の搭乗開始時刻になりましたが、搭乗開始する気配がありません…」

ことり「BiBiとリリホワも来ないし、他のお客さんも少ない…」

穂乃果「うぅ…不安だよう」

アナウンス「Attention passengers on Love Japan Airline flight LL09 to Tokyo.
The boarding gate has been changed.
      The flight will be leaving from Gate 12」
     (ラブ日本航空LL09便東京行きにご搭乗のお客様にお知らせいたします。
      搭乗ゲートが変更になりました。ゲート12から出発の予定です)
238 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:37:10.43 ID:tVsc5sK7O
花陽 「なんだかまた私たちの便のことを言っているような…?」

穂乃果「ディスプレイを見に行こう…」

ことり「あー! ゲートが変わってるみたい、LL09便はゲート12番だって!」

花陽 「エエッ! みんなもう乗ってたりして?!」

穂乃果「ゲート12に急ごう!」
239 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:37:47.32 ID:tVsc5sK7O
ダダダダダダダッ

穂乃果「はあ、はあ、みんなここにもいないよう」

ことり「まだ搭乗開始していなくてお客さんは多いから、ここで待っていればいいのかも」

花陽 「ううっ、無事帰れるのでしょうか…?」
240 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:38:28.32 ID:tVsc5sK7O
さらに30分後(10:45)

花陽 「あ、LL09便の出発時刻が11:45と表示されました!」

穂乃果「最初の予定から1時間遅れってことかな? 不安だけど待つしか無い…」

花陽 「孤独です...」

ことり「ホノカチャァン…」
241 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:39:24.65 ID:tVsc5sK7O
さらに30分後(11:15)
BiBiとリリホワがゲート12にやってきた

穂乃果「あ! 絵里ちゃん!」

絵里 「穂乃果」

穂乃果「絵里ちゃ〜ん! うわあああああ〜ん!」ダダッ

絵里 「ちょっと穂乃果、どうしたの?」

穂乃果「怖かったよ〜! 置いてかれるなんて絶対嫌だったんだよ〜!」
242 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:39:51.80 ID:tVsc5sK7O
ことり「みんなも!」

花陽 「凛ちゃーん!」

凛  「? かよちん泣いてるの?」

穂乃果「出発時刻が遅れて、ゲートが変わって、不安だったんだよう〜!」

希  「そうやったんか、慣れてないと不安になるよね。
    でもちゃんと正しいゲートで待ってたのは偉いで」
243 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:40:18.83 ID:tVsc5sK7O
ことり「みんなどこにいたの?」

海未 「私たちはラウンジにいました」

アナウンス「Love Japan Airline flight LL09 to Tokyo will begin boarding at gate 12」
      (ラブ日本航空LL09便は12番ゲートより搭乗開始いたします)

希  「お、搭乗始まるで」

穂乃果「アメリカともこれでさよならだね」

海未 「なんだか名残惜しいです」

真姫 「また来ればいいじゃない」マキマキ

穂乃果「うん、そうだね!」
244 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:40:48.21 ID:tVsc5sK7O
スタッフ「Hi. Boarding pass, Please」

花陽 「はい」スッ

スタッフ「Thank you」

花陽 「この階段を下りるのかな…あれ? 外に出ちゃった。 飛行機はどこ…?」

真姫 「今回はバスで飛行機まで行くみたいね」

花陽 「そんなパターンも有るの?」
245 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:41:15.17 ID:tVsc5sK7O
真姫 「そうよ。その目の前のバスに乗って」

花陽 「うん、よいしょ」

プシュー バタン ブロロロロー

花陽 「ああっ! バスが出発しちゃったよ! まだ凛ちゃん達が乗ってないのに!」

真姫 「慌てないの。すぐ次のバスが来るわ」

花陽 「あ、そうなんだ。よかった」
246 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:41:48.96 ID:tVsc5sK7O
ブロロロロー

花陽 「飛行場って広いんだね。飛行機もたくさん有る」

真姫 「あたりまえでしょー。 あ、着いたみたいよ」

プシュー 

花陽 「うわぁ、飛行機って近くで見ると大きいね。写真撮っとこ」パシャ

真姫 「これはボーイング777ね」

花陽 「真姫ちゃん、飛行機詳しいんだね」

真姫 「別に、何度も乗ってるから憶えたのよ。
    ちなみにWonderful RushのPVに出てきたのはボーイング787ね」

花陽 「へぇー、わーんだふぉ〜」

真姫 「ほら、前のタラップから搭乗するわよ。滑らないように気をつけて」
247 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:42:18.67 ID:tVsc5sK7O
――――――――――――――――――――――――――-
飛行機の中

花陽 「あ、凛ちゃん、こっちこっち」

凛  「にゃー! 2回目だから飛行機乗るのも慣れたにゃー」

花陽 「うん、そうだね」

外人CA「Japanese?」ピラッ
    (日本人ですよね?)

凛  「? Thank you」

花陽 「なあに、その黄色い紙?」

凛  「日本語みたい。 携帯品・別送品申告書?」
248 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:42:48.44 ID:tVsc5sK7O
希  「それは日本に着いて税関を通る時に渡す紙や。
    名前住所等の情報を記入して、はい・いいえの質問に答えてや」

花陽 「日本人なのに日本に入る為の書類が要るの?」

希  「そうや。 入国には書類はいらないんやけど、
    日本人でも税関を通る為にこの書類は提出する必要が有るんや」

真姫 「家族だったら1枚でいいけど、私たち9人は個人だからそれぞれ書く必要が有るわ」

凛  「そうなんだ、忘れないうちに書いておくにゃ」
249 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:43:39.17 ID:tVsc5sK7O
アナウンス「Good morning, ladies and gentleman.
Welcome aboard Love Japan Airlines flight LL09 to Tokyo.
      The captain in command of this flight is Taro Tanaka
and I’m your chief purser, Hanako Yamada.
We are now ready for departure…」
      (皆様、今日もラブ日本航空LL09便東京行きをご利用くださいましてありがとうございます。
      当機の機長は田中、私は客室を担当いたします山田でございます。
      当機はまもなく出発いたします…)

絵里 「出発ね」

海未 「あ、あの、隣の席が空いているのですが、乗り遅れてしまったのでしょうか?」

絵里 「ラッキーね。扉が閉まった後に空いている席は空席なの。
    離陸後は肘掛を上にあげて広く使っていいのよ」

海未 「そうだったのですか。足が伸ばせるので楽です」
250 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:44:09.45 ID:tVsc5sK7O
―――――――――――――――――――――――――――――――-

飛行機は離陸し、日本に向けて飛んで行く…そして


穂乃果「…ん」

穂乃果が目を覚まして窓の外を見る

穂乃果「うわぁー、きれーい!」

窓の外には雲海が広がっている
251 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:44:36.63 ID:tVsc5sK7O
ことり「…? 穂乃果ちゃん?」

穂乃果「見て!」

ことり「うわぁ! ずっと起きてたの?」

穂乃果「ううん、今起きたところ。 ねぇ、ことりちゃん」

ことり「ん?」

穂乃果「ライブ、楽しかったね!」

ことり「うん! みんなといっぱい思い出も残せた!」

ことほの「えへへっ」

ことり「またいつか行こうね」

穂乃果「うん! みんなでもう1回行こ! いつか…必ず!」
252 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:45:02.53 ID:tVsc5sK7O
―――――――――――――――――――――――――――

ドスン!

飛行機が着陸した


穂乃果「日本に帰ってきたー!」

海未 「ふう、一安心です」

希  「みんなお疲れさん。行きと同じようにシートベルト着用サインが消えるまで座っててや」
253 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:45:35.68 ID:tVsc5sK7O
ポーン 
シートベルト着用サインが消え、乗客が一斉に立ち上がる

凛  「うう〜、早く降りたいにゃー!」

海未 「ええと、荷物が無くても一応上の棚も確認するんでしたよね。 あら?これは…?
    私が買ったお土産です! 存在を忘れていました…」

希  「な? 言った通りやろ? 飛行時間が長いからよく忘れるんや」

にこ 「進み出したみたいよ」

CA 「さようならー、いってらっしゃいませー」

にこ 「ありがとう」
254 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:46:09.53 ID:tVsc5sK7O
飛行機を降り、ボーディングブリッジを進んで行く

穂乃果「何か日本のにおいって感じがするね」

ことり「うん。日本にいるときは気づかなかったけど」

海未 「アメリカは結構香水の匂いがしてましたね」

凛  「到着って書いてある、あっちに行けばいいにゃー! 日本語だからわかるにゃ」

希  「正解や。他の人達について入国審査場に行くんや」
255 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:46:37.04 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「あ! 動く歩道だ!」

凛  「乗っるにゃー!」

真姫 「もう、穂乃果と凛は元気ね」

絵里 「そうね」
256 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:47:05.64 ID:tVsc5sK7O
ことり「入国審査場に着いたよ」

海未 「日本でも日本人用と外国人用で分かれているのですね」

希  「そうや。窓口ではカバーを外したパスポートを出してや。
    黄色い税関申告書類はまだ出さなくてええで」

海未 「そうなのですか」
257 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:47:31.80 ID:tVsc5sK7O
審査官「こんにちはー、パスポート拝見しまーす」

海未 「はい」スッ

審査官「どうぞー」スタンプガチャ

海未 「ありがとうございます」
258 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:47:57.26 ID:tVsc5sK7O
海未 「あっさり終わりました」

希  「日本人が日本に入国するのに何の問題も無いからね。
    ほら、あそこの真姫ちゃん見てみ」

海未 「! 真姫が自動改札みたいな所を通っています!」

希  「あれは入国審査自動化ゲートや。
    事前登録しておけばあのゲートでも出入国ができるで」

海未 「うーん、すごいです」

真姫 「? お待たせ」
259 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:48:23.76 ID:tVsc5sK7O
絵里 「次は荷物受け取りね。LL09便は1番のターンテーブルみたい」

穂乃果「また荷物出てくるのに時間かかるんだよね?
    ちょっとお手洗い行ってくるね…」

ことり「あ、私も〜」

希  「待ってるから焦らんでええで」

真姫 「あ、私の荷物」ヒョイッ

凛  「真姫ちゃんの荷物はまた早いにゃー」

にこ 「ぐぬぬ」
260 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:48:57.72 ID:tVsc5sK7O
トイレから出てくる

穂乃果「ねえ、ことりちゃん、今まで気がつかなかったけど、
    日本のトイレってすごくキレイだね」

ことり「わたしも思った! アメリカのトイレはあまり掃除されていないところもあって…」

穂乃果「日本はちゃんと掃除してくれる人がいてくれるんだね」

ことり「ありがたみがわかるね」
261 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:49:24.27 ID:tVsc5sK7O
穂乃果「お待たせー」

希  「穂乃果ちゃんとことりちゃんの荷物は降ろしておいたで。
    壊れてないか確認してや」

穂乃果「うん、ありがとう」

ことり「大丈夫みたい」
262 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:49:54.52 ID:tVsc5sK7O
希  「ほな、最後は税関や。とは言ってもただカウンターの人にパスポートと
    黄色い税関申告書類を渡すだけや」

係員 「おかえりなさーい」

真姫 「はい」スッ

係員 「アメリカからお帰りですか?」

真姫 「はい」

係員 「お一人ですか?」

真姫 「いいえ、と、友達と一緒です」

係員 「はい、ありがとうございます」
263 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:50:22.51 ID:tVsc5sK7O
真姫 「ふぅ」

凛  「まきちゃんまきちゃんまーきちゃん!」

真姫 「凛?! いきなりどうしたのよ!」

凛  「凛聞いたよ、今凛達のこと友達って言ったにゃ!」ニヤニヤ

真姫 「べ、別にいいでしょ、友達なんだから…///」

凛  「まきちゃんかわいいにゃ〜」
264 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:51:08.63 ID:tVsc5sK7O
希  「さて、みんな税関を通ったかな?
    そこの扉を通ればもう普通の空港のエリア、海外旅行はここまでや」

穂乃果「初めての海外旅行で不安だったけど、希ちゃん達のおかげで無事に帰ってこられたよ、
    ありがとう!」

海未 「私も最初は不安ばかりでしたが、貴重な経験ができて成長した気がします」

ことり「私も! 世界にはいろんな人、いろんな文化が有ることを体験したよ!」

花陽 「私は海外に行くことで白米、もとい日本の良さを再確認できました」
265 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:51:34.50 ID:tVsc5sK7O
凛  「凛はちょっと英語が好きになったにゃー!」

真姫 「まあ、みんなで行くのもたまには悪く無いわね」マキマキ

にこ 「自慢?! まあいいわ。 
    だってにこにーが世界デビューしたんですもの〜!」

絵里 「卒業して終わったと思っていたけど、
    またμ’sのみんなでハラショーな旅できて本当に楽しかったわ」
266 : ◆rydVFq.TKw [sage]:2019/11/22(金) 01:52:25.39 ID:tVsc5sK7O
希  「海外旅行はお金も時間も体力も使うけど、その分得られることも有る。
    若い人達にはどんどん世界を経験してもらって、グローバルに活躍してほしいと願ってるで」

穂乃果「希ちゃん、誰に向かって言ってるの?」

希  「ふふ、ほな行こか」


267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/11/23(土) 11:29:03.90 ID:6WH6qbJhO
【決講】可奈「飛べ飛べ神鳥〜♪る〜ぐ〜ちゃん〜♪」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1574466531/
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 11:03:37.19 ID:i/dnFPRmO
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