男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」

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204 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 21:03:37.13 ID:08xzQRiF0
男「じゃあちょっと体お借りするよ」

ロウェナ「いーよ。来て?」

ズブブ

ロウェナ「あっ、あっ、ああっ❤」

男「変な声ださないでくださいよ」

ロウェナ「にひひ」

ズブブ

男(憑りつくってこう、かな)

男(あ、あれ、体が吸い寄せられ)

僕は意識を失った。
205 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 21:10:22.46 ID:08xzQRiF0
ここは……どこだろう。

薄暗い。それに肌寒い。確か僕はロウェナさんと

「ロウェナさん?」

………僕の声ではなかった。

幼い、女の子の声。

しかし喋ったのは僕のはず。


「あ、あー、えー」

やはり声が違う。一体僕に何が。

「!!」

暗闇に目が慣れてきた。そして見えてきたものは。

木目の床と小さな机、小さなキャビネット、小さな鏡、ボロボロの人形にボール。

そしてここと外界を隔てる鉄の檻。

僕はなぜここに。それより僕はいったい。混乱しながら部屋を見渡すと

「!!」

そこにロウェナさんがいた。

小さな鏡の中に

やせ細り、薄汚れた服を身にまとったロウェナさんが

映っていた。
206 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 21:15:00.60 ID:08xzQRiF0
男「はっ!」

ロウェナ「どうしたの、先生」

男「い、いや。何でもない」

ロウェナ「私の体使わないの?」

男「勘違いされそうなセリフはやめてくれ」

ロウェナ「お姉さんの体じゃ満足できないのね。しくしく」

男「だからやめてくださいって。上手く憑りつけなかったんですよ」

ロウェナ「そっかぁ、先生幽霊初心者だもんね。えっとね、うににーって感じでいけば大丈夫だよ」

男「わかりません」

ロウェナ「結びつきたいって気持ちでぐっと行くんだよ。ほら再チャレンジカモン!」

男「いえ、やめておきます」

男(あれはただの白昼夢とは思えない。ロウェナさんの過去?)

男(だとすると、ロウェナさんにいったい何があったんだ)

男(ロウェナさんの生前にいったい何が)

ロウェナの好感度【91】

ロウェナへの好感度【50】
207 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 21:19:17.89 ID:08xzQRiF0
〜37週〜

男「そうですか。また被害者が」

テラス「君が狙われる心配はないだろうが、わが校にはまだ人間はいる」

テラス「早急に加害者を突き止めなければな」

男「リンネさん、ではないようですから」

テラス「君を襲ったものがどのようなものかわからないが」

テラス「我が学園を好きにはさせない。このことはしかと後悔させてみせよう」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 21:20:09.86 ID:3KXouVhmO
連続殺人犯捕まえるの忘れてた
209 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 21:20:46.51 ID:08xzQRiF0
男(僕にはもうなにもできそうにないな)

男(あ、授業の準備しなくちゃ)

男(今週は)

亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>210
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 21:26:18.32 ID:3KXouVhmO
リリ理系
211 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 21:31:25.12 ID:08xzQRiF0
ベルスタシア 【魔術 401】

ジェラルド【運動 381】

サレム【文系 542】

ルーティ【魔術 373】

プライヤ【魔導 1194】

ロウェナ【運動 250】

ミレイア【魔術 326】

リリ【理系 189】
212 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 21:41:44.21 ID:08xzQRiF0
〜37週 土曜日〜

オー「先代生徒会長が面白いもんつくっとるみたいやで」

「見たいね。もしかすると彼女の技術が必要になるかもしれないわ」

オー「あんたじゃ作れんのか?」

「どうかしら。可能かもしれないけど、今はそっちに割けるキャパシティがないわ」

「脳みそ増やそうかしら」

オー「あんたがいうとシャレにならんで」

「大丈夫いざってなると、あの子。貰っちゃうから」

オー「……本気かいな」

「私の可愛い娘なら可能よ。あのことっても食いしん坊だから」

オー「腐っても知り合いやろうに」

オー「しかしあないなもんどうやって作ったんや」

「私の昔の先祖が残してくれた研究資料から作ったの。もちろんこの私の体もその研究結果」

オー「恐ろしい女やで。くわばらくわばら。ワイは食べんといてくれよ」

「食べないわ。だってあなた―――じゃない」

オー「…どこで知った」

「あら、やっぱりそうだったのね。やけにあの子たちにやさしいからてっきり」

「あなたもそうなのかと」

オー「………」

「あら怖い」
213 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 21:42:33.91 ID:08xzQRiF0
男「今週はどうしようかな」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>214
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 21:42:49.31 ID:6RzQmIzD0
2ルーティ
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 21:43:01.12 ID:3KXouVhmO
3殺人鬼をおう
216 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 21:52:05.75 ID:08xzQRiF0
男「ルーティさんのライブにまた誘われた」

男「せっかくチケット貰ったんだし、行くか」

―――

――



男「今日の会場は」

「もしもしっ、あの先生ですよねっ」

男「え? あ、君は」

アイ「この前、そのルーティちゃんといた先生だよね」

男「そうだけど。いったいどうしたの?」

アイ「先生にお話があって、聞いてほしいんだ」

男「でも今からルーティさんのライブが…」

アイ「ルーティちゃんの代わりに私がいくらでも歌ってあげるからっ」

アイ「だめ、かな」

1 ライブに遅刻するわけにはいかない

2.アイホワイトについて行く

>>217
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 21:58:09.63 ID:f89nZNCDO
正解が分からないけど2かな
218 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 22:16:26.19 ID:08xzQRiF0
男「わかった。何かあったみたいだしついて行くよ」

アイ「ほんと! ありがと先生!」ギュッ スカッ

男「ところでどこに」

アイ「こっちこっち」

―――

――



男「ここは、軽音部?」

アイ「ヨームっちに借りてるんだ。ヨームっちのファンは女性が多いからあんまり被害受けてないみたい」

アイ「だから今アイドル部あんなんになってるからって言って貸してもらってるの」

男「あんなのって?」

「メイレーンによる私有化。メイレーンたち以外のアイドルはろくな活動ができてない」

「それは私たちも同じだけど」

男「君は」

セラス「セラス。これでも『歌姫』と呼ばれていたわ」

男「三歌人の?」

アイ「いえいっ。私たち『三歌人』!」

セラス「今はそう呼ばれることはないけれど」

男「僕は詳しく知らないんだけど一体なにがあったというんだい?」

セラス「…そう、知らないのね」

セラス「あの人はこの学園の歌手やアイドルなんかをすべてつぶす気よ」

セラス「人気を独占することによって」

219 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 22:17:34.71 ID:08xzQRiF0
男「…で、でもあのルーティさんが」

セラス「そんなことするわけがない? なら私たちはなぜステージを台無しにされたのかしら」

セラス「ステージが開かれたら即座に乱入し、派手なパフォーマンスと魔法のような歌声でファンを奪い去っていく」

セラス「それだけじゃないわ。私たちが抗議しようとしても不良たちの手によってもみ消される」

男「それだったら風紀委員を頼れば」

アイ「うん、私たちも風紀委員のところには行ったんだよ」

アイ「でも今は学園が荒れてて力になれそうにないって」

セラス「きっとこれもメイレーンのせいね」

男「そんな! ルーティさんが」

セラス「番長連総長であるルーティが、不良たちをけしかけ、風紀委員の邪魔をしてるの」

アイ「確証は、ないんだけど」

男「………本当に番長連にルーティさんが?」

セラス「有名な話よ」

男「それが事実だとすると、責任は僕になるのかもしれない」

セラス「そう。だとすると話が早いわ」

男「?」

アイ「先生。私たちは歌を歌いたいだけなの。だから先生からルーティさんを説得して」

セラス「いいえ。この男を脅した方が早いわ」

アイ「そんなっ。ダメだよセラスちゃん」

セラス「私たちをあんな目に合わせておいて、卑怯もラッキョウもないわ。目には目を、歯には歯を、なのよ」

アイ「………」

男「話は分かった。ルーティさんに話をして君たちがステージに出られるように掛け合ってみるよ」

アイ「本当! ありがとう先生!!」

セラス「……本当かしら」

セラス「まぁ、私は歌が歌えればいいわ、一応信じてあげる」

男「ありがとう。約束は必ず守るから」

アイ「ありがとうっ。わーいっ! ステージに立てるかもしれないよセラスちゃんっ」ピョンッ

セラス「歌が歌える……ふふ、少しj気分が高揚してしまうわね」

男(なにが正しいのかわからないけど、この子たちに暗い表情をさせるわけにはいかないな)











ルーティ「ふぅん。やっぱり先生に接触したのね」

ルーティ「先生は誰にも渡さない。渡さないんだから」ギリッ
220 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 22:24:27.73 ID:08xzQRiF0
〜37週 日曜日〜

ベール「徹夜続きは、流石に堪えるわ」

ヴェール「夜更かしはお肌に悪いよ?」

ベール「私たちに肌の良し悪しなんてあるわけないじゃない」

ヴェール「それじゃあ目覚ましの毒、いっちゃうかい?」

ベール「自分で飲みなさい」

ヴェール「あぁん。美味しいのに」

ベール「それよりコーヒーかなんかない?」

ヴェール「ラーメンいっちょおまちぃ!」

ベール「………」ズルズル

ヴェール「それで、徹夜続きだなんて今度は何をやってるんだい?」

ベール「幽霊の研究、それにとある人の歌声の解析」

ヴェール「なんかよくわかんないね」

ベール「スポンサーがついたのよ。おかげで大忙しだわ」ズルズル

ヴェール「…はっ、コーヒーラーメンってありじゃない?」

ベール「なしね。白か黒かで言うと、ヘドロよ」

ヴェール「ヘドロ………」ジュルリ

ベール「このゲテモノぐらいが…」
221 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 22:25:42.86 ID:08xzQRiF0
男「いったい僕が知らないところで何が動いてるんだろうか」

男「さてと今日は」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>223
222 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/05/23(土) 22:26:16.05 ID:08xzQRiF0
今日はここまで

ヴェールソフィアはベトベトン?
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 22:28:04.79 ID:3KXouVhmO
3殺人鬼を追う
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 22:35:22.99 ID:3KXouVhmO
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 22:38:58.52 ID:6RzQmIzD0
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 23:26:51.02 ID:1q0hdLV/O
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/23(土) 23:26:54.65 ID:e6O5Ci8E0
228 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/09(火) 20:44:33.94 ID:TgpWOcFM0
マヒロ「ずいぶんとまぁ、変わっちまったな」

男「いろいろとありまして」

マヒロ「俺の故郷じゃあもっとヘンテコなことが起きるから驚きもしねぇが」

マヒロ「人間はやわなんだからもっと気を遣えよ」

男「はい、気を付けます」

マヒロ「でも襲われることがなくなったってのは良いことかもしれないな」

マヒロ「で、お前がいない間に俺なりに調べたんだが」

・犯人は複数いる

・学内での目撃証言がある

・番長連は関与していない

・狙われるのは第一種のみ

マヒロ「まとめるとこんなもんか」

男「第一種しか狙わないのがよくわからないね」

マヒロ「第二種を殺してもスリルがないからじゃないか」

マヒロ「もしくは第一種に恨みがあるか」

男「第一種に恨みがある………」

マヒロ「単純に考えると第二種共だろうが」

男「………少女ちゃんが何か知っていそうだけど」

マヒロ「ふん縛ってお話でもするかい?」

男「それじゃいけないよ。それに僕はもう少女ちゃんに顔向けできない」

マヒロ「やけに人間にこだわるんだな」

男「だって、第一種と第二種ですら溝は深いってのに、こんな姿じゃ理解できるなんていえないよ」

マヒロ「………当人もわかってほしいなんて思ってないだろうさ」

男「それでも僕は、第一種と第二種が違う存在だなんて思えないんだよ」

マヒロ「ま、犯人は単純に考えれば第二種だ。それをどう考えるかだ」

マヒロ「スラム街にでも行くかい?」

男「そうだね………」

1.特別保護区に行く

2.少女を尋ねる

3.メイドに尋ねる

>>229
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 20:57:19.52 ID:rME322uGO
1
230 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/09(火) 21:03:34.23 ID:TgpWOcFM0
男「特別保護区にいきましょうか」

マヒロ「よし来た。安心しろ俺が守って…やらなくてもいいのか」

マヒロ「ま、そこらへんの第二種を脅せば情報が手に入るだろ」

男「穏便にいきましょうよ」

マヒロ「っつっても脅しでもしないと、あいつらをやってくるか」

男「大丈夫ですよきっと」

男「そうだ、美味しいものをあげれば」

マヒロ「やれやれ」
231 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/09(火) 21:20:36.74 ID:TgpWOcFM0
マヒロ「スラム街に来たのはいいが、いやな視線を感じるな。歓迎はされてないみたいだ」

男「よそ者は歓迎されないね」

マヒロ「人さらいだと思われているのか。それとも」

パァンッ

マヒロ「迷い込んできたカモだと思われてるのか」

男「…撃った、の?」

マヒロ「武器を持ってたからな。正当防衛だ」

マヒロ「まさか殺すほどのことじゃないなんて言わないだろうな」

男「…いや、正当防衛だよ」

マヒロ「早いこと事を済ませよう」

男「うん。別れて聞き込みをしよう」

マヒロ「何かあったら大声あげろよ」

男「大丈夫だよ。いざとなったら消えれるから」

マヒロ「それもそうか。っと、そうだな。これを持っとけ」

男「石?」

マヒロ「それを持ってればお前がどこにいるかわかる。1時間後くらいに迎えにいくから」

男「了解。それじゃあまた一時間後」
232 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/09(火) 21:35:34.49 ID:TgpWOcFM0
男「成果なし……か」

男「やっぱ幽霊って嫌われ者なのかな」

タッタタッタッタ

男「? 走ってる? にしては変な足音」

「きゃあっ」

男「おっと、大丈夫? 君」

「ひ、ひぃっ、や、やめて」

男(…酷い怪我だ。誰かにやられたのか)

男「大丈夫、僕は何もしないよ」

「ごめんなさい、ごめんなさい、い、痛いこと、しないで」

男「大丈夫だから。酷い怪我してるけど、なにかあったのかい?」

「み、みんなが私をいじめるの! 私は、私は悪くないのにっ 私はなにも悪くないのっ」

「そ、そうだ、助けて、助けてよ。なんでもしてあげるから。痛いことじゃなかったら、なんでもするからっ」

「セックスだってやったげるわ。だから助けて、私を助けてよぉ」

男(幽霊だからそんなことできないけども) 

『どこ! どこに行ったの!? 逃がさないわよっ!」

「ひっ、や、やだ」

男「………」

1.助ける

2.見捨てる

>>233
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 21:36:31.51 ID:4mmxmDSM0
1
234 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/09(火) 21:50:32.87 ID:TgpWOcFM0
男「わかった、こっちにきて」

「助けて、くれるの?」

男「傷だらけの子を放ってはおけないんだ」

『今なら3枚で許してあげるから、出ておいで。出てこないと10枚よ』

男「ここに隠れて」

「っ」コクッ

男「……さて、どうしたものか」

男「こんにちは、どうかしましたか?」

「っ! あなた、人間じゃないわね」

男(スラム街にいるにしては立派な服を着てる…)

男「誰かを探してるみたいでしたので」

「娘が、娘が家出したのよ。まったく心配かけて悪い子だわ」

男「あぁ、向こうのほうに走っていった子はいましたけど」

「本当? まったく、逃げ足だけが取り柄の子ね。前の子はもっと大人しかったのに」

男(………行ったか)

男「行ったみたいだよ」

「はぁ、はぁ、ひっ、ひぃ、ひゃあ、はぁ、ぜぇ、ぜぇ」

男(一体この子はどんな目にあわされてきたんだろう)

男「とにかくマヒロさんが来るまで待つか」
235 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/09(火) 21:57:49.16 ID:TgpWOcFM0
マヒロ「……なんでそうなる」

男「でも、こんな傷だらけで」

マヒロ「だろうが俺らには関係ない。あまり情をかけすぎるな」

マヒロ「自分のためにならないぜ」

「や、やだ、捨てないで、捨てないでぇ」

男「大丈夫だから」

マヒロ「………ちっ。ここから連れ出してはやるが、あとは知らねぇぜ」

男「ありがとう。マヒロさん」

男「ほら、行くよ」

「あり、ありがとう、ありが、とうござい、ます」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 21:58:40.12 ID:oM0g2aXEO
被虐ちゃんの身代わりになった子かな
237 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/09(火) 21:59:17.41 ID:TgpWOcFM0
今日はここまで
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:01:04.87 ID:rME322uGO
乙男家の愉快な仲間たち追加か
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:42:19.26 ID:oM0g2aXEO
おつ
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/09(火) 22:43:28.45 ID:K+gjdG9Eo
乙乙
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 00:47:05.56 ID:/Dbhz5ID0
242 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/10(水) 20:47:04.01 ID:R/k2UcO80
メイド「おかえりなさいま、!」

男「ただいま。いきなりで悪いんだけど、この子をお風呂に入れて手当をしてもらえないかな」

メイド「………わかり、ました」

「………おじゃまします」

メイド「………」ジッ

男「? どうかした?」

メイド「いえ、どうぞこちらへ。被虐姉さん」グイッ

「! あなた、私のことを」

メイド「…えぇ」

メイド「貴方がどう、ご主人様に取り入ったかは知りませんが」

メイド「貴方が害を為すようなら、私はあなたを……躊躇なく殺します」

「ひっ、や、やめて。私は悪くないの、私は悪くないのよ?」ガクブル

メイド「……どうぞ、こちらが風呂場です。一人で洗えますね?」

「えぇ。大丈夫、だけど」

メイド「ではどうぞ、ごゆっくり」
243 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/10(水) 20:59:08.93 ID:R/k2UcO80
〜38週〜

被虐姉「すいません、すいません」

メイド「どうかされましたか」

ルーティ「先生に寄生しようとしてるみたいだから」

ルーティ「身の程をわからせておいてあげようと思ったの」

メイド「そうですか」

「た、助けて」

メイド「…あなたが言うと聞きたくもなくなります。どうぞ続きを」

ルーティ「大丈夫。お話だけですからね?」

「ひぃっ」
244 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/10(水) 21:00:54.41 ID:R/k2UcO80
男「ポルターガイストにも慣れてきた」

男「気分的には力持ちだな」

男「さて今週は」

亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>245
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 21:02:40.56 ID:XdM+h8KSO
ジェラルド魔導
246 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/10(水) 21:11:36.01 ID:R/k2UcO80
ベルスタシア 【文系 460】

ジェラルド【魔導 298】

サレム【理系 567】

ルーティ【魔術 398】

プライヤ【魔導 1207】

ロウェナ【理系 315】

ミレイア【魔導 392】

リリ【魔導 487】
247 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/10(水) 21:21:41.97 ID:R/k2UcO80
〜38週 土曜日〜

ベール「…つまりは」

セルリア「どうかしたのかヨ」

ベール「新しい理論を思いついたのだけれど、実践できないのよね」

ベール「これじゃただの机上の空論」

セルリア「私たちも調べてるけど行き詰ってるヨー。実践できなくて証明できないヨ」

ベール「はぁ、幽霊なんてものを研究するのが間違えだったのかしら」

セルリア「もう支援してもらってるんだからどうしようもないヨー」

セルリア「それに断ったらバックにいる奴が怖いネ」

ベール「……バックは別にどうでもいいのよ。ただ」

ベール「私の理論が証明できないのが歯がゆいのよ」

ベール「とりあえず理論だけまとめて書類は送っておくけど、セルリアは何か成果は?」

セルリア「その男ってやつを拉致して実験したら駄目かヨ?」

ベール「駄目よ。あんたに任せたら幽霊でも死にそうだわ」

セルリア「けっ」
248 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/10(水) 21:29:43.80 ID:R/k2UcO80
男「被虐姉さんとルーティさん仲がいいみたいで嬉しいよ」

男「さてと僕は」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>249
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 21:29:48.79 ID:xuBgdoDFo
2ベル
250 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/10(水) 21:47:15.19 ID:R/k2UcO80
ベル「ずずずずずーっ 美味い!」

男「どうしたのこんなところでラーメンなんか食べて」

ベル「あっ、先生! やっほー」

男「こんにちは。それでなんでベンチの上でラーメンなんか、どうしたの?」

ベル「お姉ちゃんに貰ったんだー」

男「お姉ちゃんって言うと、ベールさん?」

ベル「ううん。ヴェールソフィアお姉ちゃん」

男「ヴェールソフィア…あぁ! あの屋台の」

ベル「うん。先生が振ったヴェールお姉ちゃん」

男「人聞きが悪い」

ベル「先生って気になる人とかいないの? いないなら私が紹介してあげるよ」

ベル「ヴェルフェリアちゃんとかベルンカステルちゃんとか」

男「顔が広いんだね」

ベル「みーんな親戚なんだー。ほら、私って親戚多いからねー」

男「さすが元貴族」

ベル「えっへん!」

男「そんなベルスタシアさんは恋愛に興味ないの?」

ベル「ないよ」

男「そんなすっぱり」

ベル「あ、いやいや、あるよ! もう燃えるような恋がしてみたいなー」

男「燃えるような恋かぁ。僕の今までの恋愛経験はほろ苦いものだったからね」

ベル「ふーん、そっかぁ」

ベル「なら私がお試しに先生の恋人(偽)になってあげてもいいんだよ?」

男「こら、教師をからかわない」

ベル「冗談じゃないよ。だって私、先生のこと………」

ベル「駄目?」

1.協力してもらう

2.教師がそういうことするわけにはいかない

>>251
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 21:49:29.71 ID:Q6GVJ+4o0
2
252 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/10(水) 21:54:36.05 ID:R/k2UcO80
男「駄目だよ。ベルスタシアさん」

ベル「やっぱ先生はお堅いなぁ」

ベル「でも、そうだから先生といると安心できちゃうんだ」

男「教師は信用されないといけないから」

ベル「うんっ。私も先生信用してるからね!」

ベル「ちょっとだけ」ボソッ

男「その信用を裏切らないように頑張らないといけないな」

ベル「あ、そうだ。食後のデザートが食べたいなーなんて」

男「えぇ…。別にいいけど」

ベル「えへへぇ。私は没落してるからお金がないんだよー」

ベル「だから恵んでください先生様!」

男「はいはい。何が食べたいの?」

ベル「えっとね―――」

ベルスタシアの好感度【10】
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 21:58:37.88 ID:xuBgdoDFo
好感度10?
254 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/10(水) 21:59:34.89 ID:R/k2UcO80
〜38週 日曜日〜

テラス「そうか。わが校の中に犯人がいると」

マヒロ「俺が集めた情報が正しければな」

マヒロ「これは噂で裏はとれてないんだが」

マヒロ「武器を持った第二種がこっそり第一種を襲ってるって話だ」

テラス「第二種が………。しかし生徒はおろか学内に第二種など」

テラス「一人を除いて存在しない」

マヒロ「そいつは?」

テラス「彼女はそういうことはしない。しかし本当に第二種だというのなら」

テラス「学内だけの問題にはとどまらないかもしれないな」

マヒロ「それともう一つの問題だが」

マヒロ「殺人鬼リンネが生徒と知れたら火種になるぜ?」

テラス「…手は打つさ」

マヒロ「それはいつだ?」

マヒロ「老婆心から言っておくが、遅い決断はなんの役にも立たないんだぜ?」

テラス「心にとめておこう」
255 :【好感度40】でした ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/10(水) 22:01:13.27 ID:R/k2UcO80
男「そういえば被虐姉さんは、少女ちゃんのところの被虐娘ちゃんに似ているなぁ」

男「もしかして姉妹だったり?」

男「そんなわけないか」

男「さてと」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>257
256 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/10(水) 22:01:52.26 ID:R/k2UcO80
今日はここまで

ベルスタシアより、ベールクレアのほうが素直なのかもしれない
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 22:02:28.19 ID:TV7CYEvDO
3被虐姉から事情を聞いてみる
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 22:02:43.72 ID:TARZI6rPO
3被虐姉さん関連で色々と調べる
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 22:03:03.26 ID:J7b/usaT0
2ルーティ
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 22:04:18.60 ID:TARZI6rPO
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 22:08:48.68 ID:TV7CYEvDO
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 22:09:56.96 ID:xuBgdoDFo
乙乙
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 22:24:32.65 ID:J7b/usaT0
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/10(水) 22:43:31.04 ID:/Dbhz5ID0
265 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 19:52:16.26 ID:ID3RhsWk0
男「気になるし聞いてみよう」

男「ねぇ、被虐姉さん」

被虐姉「ひっ、な、なに。あ、そ、そうね。恩返しはしないと」

男「恩返し? ところで被虐姉さん、被虐ちゃんって子しってる?」

被虐姉「被虐………っ」ギリッ

被虐姉「あいつのせいで、私はこんな目に」

男「被虐ちゃんのせいで?」

被虐姉「そうよ」

被虐姉「あいつが逃げたせいで、私がお母さまに虐められるのよ! あいつのせいで私が売られるのよ!!」

男「………あの母親が君を」

被虐姉「もう、痛いのは嫌、殴られるのも蹴られるのも嫌なの!」

男(見た感じ生傷だらけだし、酷く虐待されてたみたいだ)

男「大丈夫だよ。ここに君を虐める人はいないから」

被虐姉「本当?」

男「うん。第二種のメイドちゃんもいるしね」

被虐姉「………うん。あ、ありがとう」

男(被虐ちゃんのせいで………彼女が逃げたから、被虐姉ちゃんが虐められることになった?)

男(被虐ちゃんが被虐姉ちゃんの前に虐められていた?)

男(一体………)

男(調べてみるか)

1.被虐ちゃんに聞く

2.メイドちゃんに聞く

>>266
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 19:56:04.79 ID:n8DK9ZVDO
1
267 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 20:15:26.11 ID:ID3RhsWk0
男(やっぱり姉妹みたいだし、話を聞いてみるか)

男「それじゃあ僕はちょっと出かけてくるから」

被虐姉「っ! ま、まさか私を追い出すために」

男「そんなことしないって」

被虐姉「一人に、一人にしないで!!」

男「メイドちゃんが家にいるから」

被虐姉「貴方っ、私を守ってくれるんでしょ!?」

男「大丈夫だから」
268 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 20:36:48.29 ID:ID3RhsWk0
男「さて、少女ちゃんの部屋まで来たけど……いない、のかな」

コンコン

男「僕、えっと教師の男だけど」

ガサゴソ

男「物音がする」

「ハイって、クダサイ」

男「失礼します」ガチャッ

被虐「オセワニ、ナってマス」

男(まだぬいぐるみ姿なのか)

男「少女ちゃんは?」

被虐「オシごト、イキマシた」

男「そっか」

男(お仕事?)

男「被虐ちゃんに聞きたいことがあったんだけど、いいかな」

被虐「ワたしデ、ワカルコトNAら」

男「被虐姉さんって知ってる?」

被虐「!」

被虐「オネエ、サマ」

男「あ、やっぱり」

被虐「イや、イヤ、イヤァ」

男「え?」

ドンッ

少女「誰よ。被虐を泣かしてる奴は。あんた、また私の部屋に忍び込んで、被虐に、なにを!」

男「誤解だよ! 僕はちょっと聞きたいことがあっただけで」

被虐「イや、いや、イヤ」

少女「問答無用!」
269 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 20:57:34.74 ID:ID3RhsWk0
男「申し訳ありませんでした」ズタボロ

少女「で、私の部屋に何の用。変質者」

男「はい、変質者です。すいません」

少女「被虐に害を加えたら殺すからな」

男「以後気を付けます」

少女「…それで、なんでここに?」

男「被虐姉ちゃんって、知ってる、クェッ」

少女「そ、の、な、ま、え、を、だ、す、な」グググッ

男「―――――っ」ジタバタ

少女「本当に殺されたいの? なら殺してやるけど? ねぇ? ねぇ?」

男「――――」ブクブクブク

少女「………」パッ

男「っ! はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

少女「部屋から出るわよ。被虐、行ってくるわね」

被虐「…」コクッ
270 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 21:14:08.66 ID:ID3RhsWk0
少女「あの子の家は有名なのよ。娘を売って金を稼いでることでね」

少女「その娘は考えうることの責め苦を味わうことになるの。金と引き換えに暴力を振るいたいやつはいくらでもいるから」

少女「……だからあの子はあんな姿になったの」

男「『被虐の女王』………」

少女「被虐がいなくなってその役割が姉であるあいつに行ったらしいね」

少女「いい気味だわ」

男(だからあんなに傷だらけなのか)

少女「で、被虐姉がどうかしたの?」

男「い、いや、こないだちょっと知り合ってね」

少女「そう。だとしたら絶対あいつを信用しないことよ。穢れた存在だから」

少女「あいつだって被虐をいたぶってたのよ。死んで、当然なのよ」ギリッ

少女「被虐と血がつながってるから殺さないでおいてやったのよ! でもあいつが酷い目に合ってるみたいでよかったわ!! あはははははっ!」

少女「そのまま苦しんで自分のしたことを後悔して死ね!!!」

男(被虐姉さんが、被虐ちゃん…を?)

少女「あはははっ!! 悔いて死ね!! 狂うことも許さないわ! 残りの人生をすべて贖罪に充て死ね!!」

男(僕が被虐姉さんを助けたのは、正しいことなのか?)

男(いや、でも被虐姉さんは………)

少女「あははは………どうしたの」

男「な、なんでもない。そっか注意するよ」

少女「えぇ。でもあんたお人よしだからうっかり助けたりしそうだわ」

男「ギクッ」

少女「いいこと。絶対あんな奴助けちゃいけないわよ。あいつは許されるべき存在じゃないんだから」

男「…気を、つけるよ。あ、被虐ちゃんの怪我の調子はどう?」

少女「順調よ。傷跡が全部綺麗に消えるわけじゃないけど、命に係わるようなことにはならないみたい」

少女「一応、感謝するわ」

男「そっか。ならよかった」
271 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 21:15:47.93 ID:ID3RhsWk0
ガチャッ

被虐姉「! お、おかえりなさい! 待ってたわ! 私待ってたのよ!」

男「あぁ、うん、ただいま」

被虐姉「どうか、したの?」

男「なんでもないよ。そうだもういい時間だしご飯にしようか」

被虐姉「えぇ、私お腹すいたわ、お腹すいたの」

男「………」
272 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 21:19:26.88 ID:ID3RhsWk0
〜39週〜

男「やぁ、おはよう」

少年「あ、おはようございます」

少年「ヒヅキさんは?」

男「色々あって連れてこれなかったよ」

少年「そうですか。さすがに向こうの国まではこっちも伝手がないですね」

男「いや、そこまでしてもらうわけには」

少女「あっ、先生おはよう! それに少年君も!」ニコッ

男「おはよう、少女ちゃん」

少年「…おはよう」

少女「それじゃあねっ!」

男(少女ちゃん。猫被ってるなぁ)

少年「あの人、気を付けたほうがいいですよ」

男「なんで?」

少年「…碌な奴じゃないんで」
273 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 21:20:02.20 ID:ID3RhsWk0
男「さてと、今週はどうしようかな」

亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>274
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 21:25:35.53 ID:Bt4eEOfpo
ミレイア文系
275 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 21:30:24.87 ID:ID3RhsWk0
ベルスタシア 【魔術 416】

ジェラルド【文系 122】

サレム【魔導 134】

ルーティ【理系 359】

プライヤ【魔導 1218】

ロウェナ【運動 273】

ミレイア【文系 348】

リリ【魔術 209】
276 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 21:41:43.69 ID:ID3RhsWk0
〜39週 土曜日〜

ルーティ「これが研究結果ね〜」

ベール「仮説だけど、おそらくこうなんじゃないかと思っているわ」

ベール「あの幽霊と親しかったしね」

ルーティ「へぇ、本当にあの幽霊」

ルーティ「先生にどこまで迷惑をかけるのかしら」

ベール「仮定だから確実にそうとは言い切れないわ」

ルーティ「そう。なら先生を元に戻せるように研究を進めてちょうだい」

ベール「それだけど、実験もできないのだから研究の進めようがないわ。これじゃあ机上の空論を並べたてるだけで」

ルーティ「実験、できればいいのね?」

ベール「だけど、そんなことは「実験、できるようにしてあげるわ。人がいればいいのよね?」

ベール「……そこまで道を踏み外してはいないわ」

ルーティ「道を踏み外す? ふふ、正しい道なんて知らないわよ。必要なのは私が納得できる道」

ルーティ「あなたも研究者ならきっとそう思うでしょう?」

ベール「………」
277 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 21:46:12.11 ID:ID3RhsWk0
男「ふわぁ。研究以外にもやることがいっぱいだぁ」

男「ちょっと一息いれて」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>278
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 21:46:19.83 ID:6yk5+tEO0
2ルーティ
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 21:46:48.59 ID:n8DK9ZVDO
2ジェラルド
280 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 22:09:25.76 ID:ID3RhsWk0
アイ「先生遅いよー!」

セラス「6分18秒の遅刻」

男「ごめん、ちょっと仕事が忙しくて」

セラス「仕事を言い訳にしない。それがプロよ」

アイ「セラスちゃん、先生だって一生懸命なんだよ! ね? 先生!」

男「僕の実力不足です。すいません」

セラス「それで、ルーティからはいい返事をもらえたのかしら」

男「ごめん。まだ交渉できてないんだ」

セラス「…そう」

アイ「大丈夫! ルーティちゃんも本当はいい子なんだから! 私知ってるもん!」

セラス「貴方が不良たちを止めてくれるっていうなら話は別なんだけど」

男「それは、できそうにないな。でも絶対僕がルーティさんに「先生の手を煩わせはしないですよぉ?」

アイ「! 君は」

セラス「メイ、レーン」

男「ルーティさん。なんでここに」

ルーティ「ふふ、声と引き換えに愛を奪い取る。それが私、メイレーン。ゆえに愛があるところには私は現れるんですよぉ」

セラス「愛だかなんだか知らないけど、随分と暴れてくれるじゃない」

アイ「で、でもルーティちゃんの歌はすごい上手だし、魅力的だし、ね?」

ルーティ「うふふ。アイホワイトさんの歌もすごいかわいらしくて素敵ですよぉ?」

アイ「えへへぇ」

ルーティ「セラスさんも幅広い音域に表現力、そして単純に素晴らしい声をお持ちですしぃ」

セラス「お世辞はいらないわ。私が欲しいのはステージ」

ルーティ「そのことですけど、私、反省してるんです。強引なステージをやりすぎたって」

セラス「………」

ルーティ「人気になりたいって一生懸命で、先輩たちにご迷惑をかけてしまって」

ルーティ「だから、合同ライブをしませんかぁ?」

アイ「! セラスちゃん! 合同ライブだって!」

男「ルーティさん、ありがとう! 本当にありがとう!」

セラス「…本当かしら。裏があったり」

ルーティ「もちろん本当ですよぉ。一緒のステージに立てばきっと皆さん、私たちをもっとわかってもらえますからぁ」

セラス「合同ライブじゃなければステージに立てないっては悔しいけど確かね。どうするアイホワイト。私はそれでもステージに立ちたい」

アイ「私も! みんなできらきらぴょんぴょんしたい!」

男(変わったように思えたけど、やっぱりルーティさんはルーティさんなんだね)

ルーティ「では後日ステージの予定をおくりますから、よろしくお願いします」

ルーティ「良い、ステージになることを願ってますわぁ」

ルーティの好感度【82】

ルーティへの好感度【40】
281 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 22:19:47.97 ID:ID3RhsWk0
〜39週 日曜日〜

「あともう少しで年が明ける」

「やっと、やっとこれで」

「あは、うふふ、うふふふははははははは!」

「革命! 動乱!!本能的闘争!!」

「この見せかけだけの腐った平等と安寧に終止符を下す!」

「この私が!」

「うひゃははははひゃはっ、見てなさい愚凡ども! これが、これが数百もの時間をかけて紡がれた願いの完成形!」

「今度は、こちらが、こちらこそが侵略する番! 戦争を巻き起こす嚆矢!!」

「見てなさい家畜ども! お前らの悪夢の再来だ! 開けぬ夜がじきに来るぞ!」

「灯りはあるか! 牙は! 爪は!! 私は、私はぁ!!」

「くはひゃははは! 私には『全部』あるっっ!!」

「あーははhhhhhははhhhはっ!」
282 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 22:21:27.82 ID:ID3RhsWk0
男「しまった。茶葉が切れている」

メイド「買ってきます」

男「いや、自分でいくよ。メイドちゃんは被虐姉さんをよろしく」

メイド「ご主人様、その」

男「なに?」

メイド「…いいえ、いってらっしゃいませ」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>284
283 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/19(金) 22:21:55.83 ID:ID3RhsWk0
今日はここまで

おやすみなさい
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 22:22:05.10 ID:Bt4eEOfpo
3メイドちゃんが何か言いたげだし構おう
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 22:22:36.29 ID:Bt4eEOfpo
乙乙
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 22:25:05.21 ID:O66eF6V7o
黒幕っぽいのだれだ
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 22:28:04.80 ID:6yk5+tEO0
乙です
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 22:39:52.08 ID:n8DK9ZVDO
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 22:44:10.66 ID:D7uc/nFnO
おつ
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/19(金) 23:19:17.44 ID:Gwte/bXz0
291 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/24(水) 19:19:34.98 ID:dDHgWeuG0
男「いや、今日は出かけるのやめるよ」

メイド「どうかされましたか」

男「最近メイドちゃんとあまり話せてないと思ってね」

メイド「いえ、私なら大丈夫です。ご主人様を煩わせるわけにはいきませんから」

男「僕はメイドちゃんと話したいんだ。大切にしてるからね」

メイド「……わかりました。ありがとうございます。ご主人様」

メイド「ではお茶を入れてまいります」

男「よろしくね」
292 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/24(水) 19:58:45.17 ID:dDHgWeuG0
男「ずずー。美味しいねこのお茶。いつ買ったの?」

メイド「先週安くなっていたので購入しました。あ、ご主人様にそのようなものを飲ませてしまい申しわけありません」

男「いやいや。そういう風にお金を使えるって大事なことだよ。それに僕は美味しければ十分だから」

男「で、もしかしてメイドちゃん。被虐姉さんのこと嫌い?」

メイド「………はい」

男「そっか。それは……彼女の家の事情を知っているからかな?」

メイド「スラムでは、有名な一族でしたので。特に『被虐の女王』の名は」

メイド「直接かかわっているわけではありませんが、彼女が今まで『被虐の女王』にしてきたことを考えれば、好意的に接することは、難しいです」

男「そっか。そうだよね…」

男「僕が間違っているのかな。彼女は今まで被虐娘ちゃんにひどいことをしてきたのかもしれない」

男「でも、助けてほしいって言われたんだ…」

メイド「………私もご主人様に助けられた身です。ご主人様のお優しいところは素晴らしいことだと思っています」

メイド「ですが、そのご主人様は、いささかお優しすぎます。この世の中にはどうしようもなく悪い人がいます」

メイド「きっとご主人様はそのような方ですら受け入れてしまうのでしょう」

男「………かもしれない」

男「でも、もっと僕がしっかりしてればって後でいっぱい考えてしまうんだ」

男「だから僕は自分ができることは全部やりたい。今だってずっと考えてるんだ」

男「学園で殺された人たちのこと、リンネさんのこと、ヒダン君のこと」

男「それに、僕を慕ってくれる人たちが変わっていくこと」

男「僕が頑張ればその人たちがもっと幸せにできたんじゃないかって」

男「でも結局僕はいつも失敗ばかりで、間違ってばかりで。そのくせ逃げるのが怖くて、手を出してしまって」

男「八方美人だってのはわかってる。呆れられてるのも知ってる。でも僕は僕は」

男「皆が幸せになってくれないと幸せになれない。そんな強欲なんだよ」

メイド「………ご主人様」

メイド「貴方がそう望むのなら、私もこの命を懸けて付き添うまでです。ですから」

メイド「被虐姉がどんなことをしてきたかを知って、それでもなお受け入れるというのなら私はもはや異を持ちません」

男「ありがとう。メイドちゃん」

メイド「いえ。私はあなたのメイドですから」
293 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/24(水) 20:09:25.54 ID:dDHgWeuG0
被虐姉「なによ。わた、私が何したっていうのよ」

被虐姉「お母様だって、お父様だって、みんなやってたのよ」

被虐姉「だから私がするのだってしかたないじゃない」

被虐姉「みんな自分が幸せならそれでいいじゃない」

被虐姉「あの子が我慢すればみんな幸せになれるのよ」

被虐姉「でも私はあの子のせいで不幸になってしまったわ」

被虐姉「だから私は悪くないの! 助けられて当り前なのよ」

被虐姉「私はただ純粋に幸せになりたいだけで」

被虐姉「幸せになりたいだけで」



メイド「………?」

男「どうかした?」

メイド「今、声が聞こえたような気がしたのです」

男「僕には何も聞こえなかったけど」

メイド「では幻聴のようですね」
294 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/24(水) 20:20:01.67 ID:dDHgWeuG0
〜40週〜

バジロウ「リンネさん。転校したのか」

ノヘジ「しばらく会ってないからな。突然いなくなるのは悲しいだろう」

ノヘジ「あの服装から覗くさらしお乳は素晴らしいというのに!」

オル「なに言ってんだこいつ」

オル「でもしばらく休んでたからなにか病気になったのかもしれないね」

少年「あぁ………、そうだな」

オル「どうした暗い顔してー。もしかして寂しいのか☆」

オル「でもここに美少女が一人いるだろ?☆」

バジロウ「どこだ? 視力が悪くなったかな。すまんノヘジ眼鏡を貸してくれ」

ノヘジ「その美少女はきっと透明人間だろう」

オル「おらぁ! ダブルオルレアンキック!!★」

少年(リンネさん。君を助けることはできなかったよ。ごめん)
295 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/24(水) 20:20:42.65 ID:dDHgWeuG0
男「さてと、今週はどうしようかな」

亜人【ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>296
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/24(水) 20:27:51.25 ID:LE9T2c/k0
サレム魔術
297 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/24(水) 20:48:35.16 ID:dDHgWeuG0
ベルスタシア 【魔導 421】

ジェラルド【運動 392】

サレム【魔術 215】

ルーティ【理系 381】

プライヤ【魔導 1230】

ロウェナ【理系 338】

ミレイア【魔術 340】

リリ【魔導 501】
298 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/24(水) 21:14:33.78 ID:dDHgWeuG0
〜40週 土曜日〜

男「そうか。リンネさんは…」

マヒロ「あぁ、一つはカタがついたみてぇだな」

男「…どうなったんだろうか」

マヒロ「無罪放免ってわけにはいかねぇだろうな」

マヒロ「なんにしろ気に病むことはねぇぜ。それよりも、他の事件がどうなってるかを解決しないとな」

マヒロ「きっと学内にまだ犯人はいる」
299 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/24(水) 21:15:22.37 ID:dDHgWeuG0
男「もうすぐ年末か…」

男「さてと」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>301
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/24(水) 21:15:56.76 ID:g6Jb2yBio
3殺人鬼探しを生徒たちにも協力してもらおう
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/24(水) 21:16:34.85 ID:nGHEyrbzO
302 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/24(水) 21:33:27.97 ID:dDHgWeuG0
男「殺人鬼探しを手伝ってもらおう」

男「って、相手は殺人鬼だぞ。生徒を巻き込めるわけがないじゃないか」

男「でも人間しか狙わないんなら。いいや追い詰められたらなにするかわからないぞ」

男「………でも学内にいるのならだれか怪しい人知っている人がいるかも」

男「誰かに聞き込みしてみようか」

>>303
303 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/06/24(水) 21:56:46.46 ID:dDHgWeuG0
今日はここまで

聞き込みをする相手は気を付けてください。

あまり真相に近づきすぎると…

安価下
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