男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」

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467 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 19:16:28.86 ID:LnR8t0/10
男「またこの姿か、一年はちゃんと体があったから変な気分だ」

スズシロ「一緒だ、御揃いだー」

男「僕がこの姿になったのはスズシロさんが関係あるの?」

スズシロ「私のせいでもあり、ロウェナのせいでもある」

スズシロ「でも先生があの時私を見つけたからだよ。あの塔で」

男「僕があの時見つけた塔。そして隠されてたスズシロさんを」

スズシロ「やっぱり先生と私は赤い糸で結ばれてるんだよ。きゃっ、ロマンティック乙女」

男「何が何だかわからないけど。あ、外がもう真っ暗だ。そういえば今一年後とかになってないよね」

スズシロ「大丈夫。数時間しかたってないよ」

男「良かった。でもみんな心配してるだろうし、もう帰らなきゃ」

スズシロ「…帰っちゃうの?」

男「もう夜遅いしね」

スズシロ「寂しいな。寂しいよ先生」

スズシロ「…先生」

男「………」

1.スズシロを連れて帰る

2.ここにいる

3.説得する

>>468
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 19:17:33.20 ID:tScYvfXW0
469 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 19:25:12.06 ID:LnR8t0/10
男「ここにいるよ」

スズシロ「ほんと! うれしい! ひゃっほいっ!」

男「同じ幽霊同士、夜通し語り合おうか」

スズシロ「だったら、私やりたいことあるんだ」

男「なに?」

スズシロ「先生の授業受けてみたい! まだ途中だもん!」

男「くすっ。もちろんいいよ」

スズシロ「わーい。久しぶりの先生の授業だー!」

男「それじゃあゼミに行こうか」
470 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 19:29:44.56 ID:LnR8t0/10
男「だからこうなるんだ」

スズシロ「わー、脳みそぐるぐるしてきた。脳ないけど」

スズシロ「やっぱり1000年前とじゃ教えること全然違うね」

男「昔は魔導技術も全然だったからね」

スズシロ「私が生きてたら、もっと色々知れたのかなぁ」

男「これから色んな事を知っていこう。なんせ僕らには時間が有り余ってるからね」

スズシロ「うんっ! 先生と私、ずっと一緒だもん」

男「僕も学園の亡霊になってしまうのか」

スズシロ「夫婦亡霊だね! 伝説のカップルと呼ばれるくらいになろう」

男「夫婦じゃないです」

スズシロ「ぷくー」

男「はいはい、それじゃあ授業の続きをするよ」

スズシロ「赤ちゃんはどこからくるんですか」

男「種族による」

スズシロ「んもうっ」
471 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 19:34:18.01 ID:LnR8t0/10
〜44週 日曜日〜

ルーティ「いないっ。先生が帰ってこない!」

エグゾ「あとは俺が待ってやるからルーティはもう寝ろよ」

ルーティ「先生が事件に巻き込まれてるかもしれないのに、寝れないわよ」

ルーティ「もし、何かあったらその時は」

エグゾ「落ち着け落ち着け。きっと大丈夫だから」

エグゾ「おいメイド。なんかあったかいスープでも作ってやれ」

メイド「承知いたしました」

ルーティ「先生………、帰ってきて………」
472 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 19:35:46.26 ID:LnR8t0/10
男「もう朝か」

スズシロ「頭が熱暴走しそうだよぉ」

男「それじゃあ今日はここまでにして」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>473
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 19:37:39.44 ID:MMR22ju50
2ルーティ
474 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 19:49:26.32 ID:LnR8t0/10
男「ちょっと家に戻ってくるね」

スズシロ「さみしいなー。でも正妻としての余裕は見せておきたいから行ってらっしゃいと言ってあげるよ」

男「正妻ではないです」






男「ただいま」

ルーティ「! 先生っ!」

男「わっ」

ルーティ「よかった、よかったわぁ。先生が無事で」

男「…もしかして、ずっと待っててくれた」

男(なんて聞くまでもないか。くまがくっきり見える」

ルーティ「だって、先生が危ない目にあったんじゃないかって」

男「あ、あはは。そんなことないよ」

男(あったけども)

ルーティ「よかった、よか、った」パタンッ

男「ルーティさん!?」

エグゾ「ずっと気を張り詰めてたからな。気が緩んで疲労が一気に来たんだろう」

エグゾ「眠ってるだけだ」

男「心配かけたみたいでごめん」

エグゾ「ったく、お前が幽霊じゃなかったら顔が変形するまでぶんなぐってたんだがな」

男(幽霊でよかった)

エグゾ「セイレーンは愛情深いんだ。嫉妬もな。私はそんなことないが」

エグゾ「だからルーティはきっといつか潰れる。お前のせいでな」

男「………僕の、せい」

エグゾ「あぁ、全部お前のせいだ。ルーティがこうなったのも、あのアイドルたちが悲しんでるのも全部お前のせいだ」

エグゾ「これ以上、誰かを不幸にしたくなかったら、もっとまじめにルーティに付き合ってやってくれ」

エグゾ「頼む」

男「………」

エグゾ「とりあえずルーティをベッドで寝かせるから、今日一日はついててやれよ。断るならひどい目に合わせる」」

男「わかった。僕の責任だしね」

エグゾ「ん。その体なら水中来れるだろ。先行ってるぜ」ジャボンッ
475 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 19:59:34.51 ID:LnR8t0/10
ルーティ「ぷく、ぷくく、ぷくぅ」

男(水中種族の部屋。家具なんかも僕たちとはまるっきり違うんだな)

男「ルーティさん」

男(ルーティさんがおかしくなったのはわかってる。前までは虫も殺さないような女の子だった)

男(気が付けば、学内のアイドル達を追い込み、アイホワイトさんとセラスさんを退部させるような子になっていた)

男(僕のせい。うん、僕のせいなんだろうな。ルーティさんの気持ちはわかってた。でもその気持ちにこたえることができなかった)

男(子供は憧れで恋をするから。その好意に答えるわけにはいかない。そう思ってたんだ)

男「ごめん、ごめんよ。ルーティさん」

男「僕がいなければ、良かったのかな。あの日、ゼミに誘わなければ」

男「君は、優しいままでいたのかもしれない」

ルーティ「ぷく、ぷくくく、ぷく」
476 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 20:04:47.73 ID:LnR8t0/10
ルーティ「ぷくく、ぷくっ」パチッ

ルーティ「………先生」

男「おはよう。ルーティさん」

ルーティ「! 先生なんで私の部屋に。恥ずかしい」

男「苦しそうだったからさ」

ルーティ「そんな。先生のことで私、なにもつらいことなんてないわ」

男「ごめんね、ルーティさん」

ルーティ「謝らないで。だって私、先生のこと、こんなに思えて幸せなの」

ルーティ「心配で胸が痛くて苦しいのも、愛の証だって思えるから、とっても幸せなの」

男「………」

男(彼女をここまで追い込んだのは僕だ)

男(だったら僕が彼女を助けなければいけない。そのために僕は………)

男(ダメだ。解決策が見つからない。もし、 僕がルーティさんを受け入れたらすべて元通りになるのかな)

男(元通りの、ただの可愛い女の子に)

ルーティ「もうこんな時間。夜ご飯の時間ね」

ルーティ「行きましょう、先生」

男「うん………」

ルーティの好感度【92】

ルーティへの好感度【55】
477 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 20:07:41.71 ID:LnR8t0/10
〜45週〜

スズシロ「ばぁ!」

男「わっ。おはようスズシロさん」

スズシロ「寂しかったけど頑張ったんだよ。褒めて褒めて」

男「ありがとう。スズシロさん」ナデナデ

スズシロ「きゃっ。嬉しいっ」

男「さてと、今から僕はゼミの講義があるから」

スズシロ「一人にするの?」

男「うーん。スズシロさんをゼミに連れて行っていいものか」

スズシロ「じーっ」

男「うーん、えっと」

スズシロ「えへへ。冗談だよ。私ここで待ってる」

男「ごめんねスズシロさん」

スズシロ「はーい。またねっ、先生」

スズシロ「また1000年待たせたら、イヤだよ?」

オルタ(あいつら、なんの会話してんだ)コソコソ
478 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 20:08:43.82 ID:LnR8t0/10
男「気分的に凄い久しぶりの講義だ」

男「よし、それじゃあ今週は」

亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>479
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 20:09:41.29 ID:IS4ypCJjO
プライヤ文系
480 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 20:18:22.54 ID:LnR8t0/10
ヒヅキ【理系 232】

ベルスタシア 【文系 486】

ジェラルド【運動 443】

サレム【文系 556】

ルーティ【魔導 347】

プライヤ【文系 122】

ロウェナ【理系 384】

ミレイア【魔導 431】

リリ【魔導 558】
481 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 20:30:03.99 ID:LnR8t0/10
〜45週 土曜日〜

エヴァ「ふはははは、エヴァ様は今日もご機嫌なのだ!」

レーナ「いつもご機嫌でええことやなぁ。ティファはんなんかげっそりやで」

ティファ「最近半端ないくらい仕事が忙しいんですわ。おかげで髪も羽根もボロボロ」

エヴァ「んむ? ならこのエヴァ様が手伝ってあげてもいいのだぞ?」

ティファ「貴方に手伝ってもらうと余計仕事が増えそうですの」

レーナ「まぁ、エヴァはんはトラブルメーカーやからなぁ」

エヴァ「かっちーんと来たのだ! 未来の大魔神エヴァ様を無能扱いとは許せぬのだ!」

エヴァ「こうなったらエヴァ様のじつりきを見せつけてやるしかないのだな。それでは風紀委員のところに行くのだ!」

ティファ「ちょちょ、ちょっとお待ちなさい。あなたがあそこに行ったらもうそれは大変なことになりますわ。またお姉さまが溶けてしまう」

エヴァ「にゃーっはっはっは。エヴァは猪突猛進なのだ」

パト「ちなみに猪は真っ直ぐしか進めないわけじゃないんだよ。パトちゃん豆知識でしたー」

レーナ「うちは面白そうやから俯瞰しとくで!」

ティファ「誰か手伝ってくださいまし! この暴れん坊娘を止めてくださいまし! 誰か! ビクトさんでもいいですから!」

エヴァ「そこまで否定されると怒りを通り越して悲しくなっちゃうのだ。でもエヴァ様は悲しみで足を止めるほど弱くはないのだ。それいざ進め!」

レーナ「二人といると退屈せんなー」

ティファ「もうワルフ先輩でもいいですから! わがまま言いませんから!」

ティファ「………さっきパトちゃん先輩がいましたわ!?」
482 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 20:31:17.54 ID:LnR8t0/10
男「最近ルーティさんに監視されてます」

男「今日はルーティさんが出かけてるから良いけど」

男「さてと」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>483
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 20:32:20.28 ID:xK9seDNRo
2ロウェナスズシロ
484 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 20:38:05.95 ID:LnR8t0/10
男「ロウェナさんとスズシロさんを会わせてみよう」

男「何が起きるかわからないけど、あの二人は同じ人? っぽいし」

男「ということで呼び出してみました」

ロウェナ「休みの日までお姉さんを呼び出して。そんなに会いたかったのかー、仕方ないなー。頭を撫でてしんぜよう。ほーらなでなで」

男「今日もロウェナさんは元気だね」

ロウェナ「元気はお姉さんの取り柄ですさかい。ごっつぁん!」

男「実はロウェナさんに会わせたい人がいるんだ」

ロウェナ「えっ、お姉さんに!? こここ、これはもしかしてご両親へのご挨拶!?」

男「違うから」

ロウェナ「いやんいやん。お姉さん照れちゃうなぁ」

男「はいはい。いきますよー」

ロウェナ「いやーん」
485 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 20:43:30.40 ID:LnR8t0/10
スズシロ「ふんふふーん」カキカキ

男「スズシロさーん」

スズシロ「!」ピコンッ

スズシロ「先生!」バッ

ロウェナ「わっ」

スズシロ「!」

男「紹介するよ。この白い髪の人はスズシロさん。そしてこっちが」

スズシロ「ロウェナ」

男「やっぱ知ってるのか」

ロウェナ「白い髪は悪い幽霊だよっ。離れて!」

スズシロ「くすくす。何を言ってるのかな。私はとーってもいい幽霊なんだよ」

ロウェナ「ガルルルル。先生は渡さないよっ」

スズシロ「渡さないって。あなたは、先生の何なの?」

ロウェナ「恋人! 予定!!」

スズシロ「へぇ。でもそれはあり得ない。だって先生と私こそが恋人なんだから」

ロウェナ「そんなことないっ」

スズシロ「なんでそんなこと言えるの?」

スズシロ「人を愛せないあなたに」
486 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 20:51:12.75 ID:LnR8t0/10
ロウェナ「っ!!」

男「ちょ、ちょっと待った。喧嘩はだめだよ」

スズシロ「喧嘩? 本当のことを言っただけだよ、先生」

ロウェナ「愛せるもん、好きだもん。先生のこと、好き、だもん」

スズシロ「違う。あなたは人を好きになれない。だって」

スズシロ「そういう気持ちは全部私が持ってるから。あなたは私の残骸でしょ」

ロウェナ「違う、違うもん。私は、違うもん」

スズシロ「私の神様になれなかった部分。あなたは『好き』『愛してる』って気持ちを演じてるだけ」

スズシロ「なーにもわかってない」

ロウェナ「そんなことっ、ないもんっ」タタタタタ

男「ロウェナさんっ」

男「スズシロさん。ダメだよ」

スズシロ「だって本当のことだから。あの子は私の亡霊」

スズシロ「あの時私は先生を守りたいっていう『愛』の気持ちから神様になった。そして取り残された部分は亡霊としてロウェナになったの」

スズシロ「だからロウェナに人を愛することなんてできないんだよ? 先生を愛してるのは私」

スズシロ「ロウェナじゃないもん」

男「………」

スズシロ「………ごめんなさい先生。悪い子になって、ごめんなさい」

男「いや、君たちの気持ちを深く考えなかった僕が悪いよ」

スズシロ「でも、だって、あの時、先生を好きだった私の気持ちは、私だけのものなんだもん」

スズシロ「先生を好きって気持ちは、私のだもん」ギュッ

男「………」

1.スズシロさん慰める

2.ロウェナを追う

>>487
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 20:54:16.02 ID:t5XG0fRDO
1
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 20:54:24.96 ID:MMR22ju50
2
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 20:54:25.42 ID:ap6kDM9dO
この選択肢はズルいの
2
490 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 21:00:47.59 ID:LnR8t0/10
男「ごめん。僕は君たちになにかあるんじゃないかって、それだけの理由で」

男「傷つけてごめん」

スズシロ「っ、ひくっ、ひくっ」

スズシロ「この気持ちは私だけのだもん。先生を好きだって、ずーっと大事にしてたこの気持ちは、私だけのだもん」

男「………」ギュッ

スズシロ「先生………」

男「同じ幽霊だから触れるんだね。僕が幽霊でよかったよ」

スズシロ「…好き、先生、大好き」

スズシロ「この気持ちがあったから私はずーっと待つことができたんだよ。だから」

チュッ

男「!」

スズシロ「これくらいは許してね」

スズシロ「えへへ、先生にキスできるのは、同じ幽霊の私だけ。私の、えっと、専売特許! なんだよ」

スズシロ「専売特許であってるよね」

男「よく勉強してるみたいで嬉しいよ」

スズシロ「えへへ。だって先生に私のことを大好きになってもらいたいから」

スズシロ「先生の理想のレディーを目指して頑張るのだ! えへんっ」

スズシロの好感度【100】

スズシロへの好感度【40】
491 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 21:01:28.81 ID:LnR8t0/10
ロウェナ「私だって、私だって好きになれる」

ロウェナ「だって人間になれたんだから、きっと恋もできるよね。ね、先生」
492 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 21:12:00.02 ID:LnR8t0/10
〜45週 日曜日〜

ベルナルド「あぁっ、マリア、なぜあなたは保険医なのか! クラスメイトであれば、あなたのその美しさを眺めることが容易いというのにっ」

ベルナルド「どうにか、あなたに近づきたい。そうしなければこの気持ちがこの体から溢れ爆発してしまいそうだっ」

ベルナルド「あぁ! 我が愛しのマリアよっ」

グレゴリー「………」

ベルナルド「おぉ! そこにいるのは我が盟友、グレゴリーではないか! 今日も寡黙で硬派な男よ!」

グレゴリー「………」ペコッ

ベルナルド「次の舞台の衣装が完成したのか? さぁ、君の思うまま私を染めてくれ!」

グレゴリー「………」クイクイ

ベルナルド「ん? どうした我が盟友グレゴリーよ。手招きなどして。採寸など不要!」

グレゴリー「………!」パンチッ

ベルナルド「げふっっ。う、裏切ったか、グレゴ、リー」パタンッ

グレゴリー「………」ヒョイッ

ドスドスドス

ゴンゴン

ミーシャ「はーい。急患ですか?」

グレゴリー「………」ポイッ ドスッ

ミーシャ「これは、潰れた蛙みたいな」

グレゴリー「………」キョロキョロ

ミーシャ「今日は先生は出張してるんですよ。でも私だって治療くらいできますから安心してください」

ミーシャ「さぁさぁ、こちらのベッドに」

ベルナルド「うーん、うーん、な、なぜだー、なぜ私を」

グレゴリー「………」ゴメンヨ
493 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 21:14:35.01 ID:LnR8t0/10
マリア「あんた、また人間なんか拾ったのねぇ」

男「色々ありまして」

マリア「変人にもほどがあるわ。あの子だけで人間は十分なのに」

男「そういって、ちゃんと治療はしてくれるマリアさんは優しいですね」

マリア「これでも医者のはしくれだから。それにあなた私のタイプだから」

男「………」

マリア「冗談よ。1割は冗談。また見に来るわ」

男「ありがとうございました」

男「さて、それじゃ」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>495
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 21:19:52.66 ID:IS4ypCJjO
kskst
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 21:19:55.92 ID:8I5DwOLTO
2ベルスタシア
496 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 21:32:18.99 ID:LnR8t0/10
男「ベルスタシアさーん」

ベル「およ。どうちたの先生」

男「ちょっと気分転換にね」

ベル「気分転換に使われる女なのね、およよ」

ベル「ベールちゃんに言いつけてやる!」

男「えっ、ちょっ、ごめんっ」

ベル「なーんて冗談だよ。気分転換に散歩してたんでしょ」

男「うん。散歩してると言い考えが浮かんだりするから」

ベル「散歩してるのも研究のためだなんて、先生はまったく研究バカだね」

ベル「それじゃあこの気分転換のプロ。ベルスタシアちゃんに任せて!」

男「確かにベルスタシアさんに任せれば安心だ」

ベル「えーっと確か今日は演劇部の公演があるよ。行ってみよ」

男「演劇部か。演劇なんてほとんど見たことないな」

ベル「たしか、恋愛ものだったかなー。純愛コメディって言ってた」

男「演劇ってもっと堅苦しいと思ってたよ」

ベル「演劇部は色んなジャンルをするからね。それじゃレッツゴー」
497 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 21:35:53.13 ID:LnR8t0/10
「お前に」

「貴方に」

「好きだと言わせて見せる!」

ワーワー

男「人多いね」

ベル「皆恋愛は大好きなんだよ」

男「ベルスタシアさんも?」

ベル「 もちろん!」

ベル「女の子は皆恋愛が大好きなんだ」

男「そっか。たしかにゼミの女の子たちも恋愛に興味津々だなぁ」

ベル「先生もモテモテだもんね」

男「あー、うん」

ベル「およ。否定しないんだ」

男「否定するのはやめたよ。ここでとぼけたら流石に良くない」

ベル「男らしー」

ベル「あー、私も恋できるかなー」

ベル「なんて」
498 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 21:41:10.23 ID:LnR8t0/10
男「はー、なかなかだった」

ベル「面白かった! そして演劇の後は食事と相場が決まってるんだよ」

男「案内料代わりに何か好きなものを食べに行こうか」

ベル「死神がやってる串焼きやがあるって」

男「なんか怖いな………、ん、死神?」

ベル「それじゃいこいこー」





リリス「いらっしゃい。ん、お前は」

男「リリスさん。串焼きやもやってたんだね」

リリス「屋台も始めたんだ。買っていけ」

ベル「わーい、何にしようかなー」

リリス「お前はいつも連れている女が変わるな」

男「言い方」

ベル「よし、それじゃこれとこれとこれを3本づつ」

リリス「毎度あり」

男「いっぱい食べるね」

ベル「そういうこと女の子に言っちゃだめだよ」

男「ごめん。…あ、あれ、財布がない」

ベル「落としたの?」

男「ごめん、ちょっと探してくるよ」

ベル「それじゃあここは私が払うよ。私が食べるんだし」

ベル「あとで探しにいこ?」

男「いいの? ベルスタシアさん、あまりお金がないんじゃ」

ベル「あっ、えっと最近ちょっとバイトしたから」

男「そっか。あとでお金返すから」
499 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 21:45:33.99 ID:LnR8t0/10
ベル「余は満足だよー」

男「流石リリスさんのお店だね。良い肉使ってるみたいだ」

ベル「どう、気分転換にはなったかな」

男「やっぱりベルスタシアさんといるといろいろあって楽しいね」

ベル「どきっ。まさか先生、私のことも」

男「違うから」

ベル「なーんだ残念。それじゃあ財布探しに行こうか」

男「チケット買うときはあったから劇場の中かな」

ベル「それじゃあいってみよー」





男「うーん。ないなー」

ベル「誰かがもってたのかな。風紀委員のところに行ってみる?」

男「そうしよう。親切な誰かが届けてくれてるといいな」

ベル「それじゃ先生はここで演劇部の人とかに聞いてみて。私は風紀委員のところ言ってくるから」

男「そんな。悪いよ」

ベル「大丈夫! それじゃ!!」
500 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 21:51:22.83 ID:LnR8t0/10
ベルナルド「無事舞台に出ることができてよかったぁ!!」

グレゴリー「………」ゴメンネ

ベルナルド「済んだことさ盟友よ。お前の思い、しかと伝わったぞ!」

男「あのぉ」

ベルナルド「むっ! 私にサインを求めようというのか! よかろう、ファンサービスは花形の務め!」

男「いえ、そうじゃなくて。財布を落としてしまって、届いてませんか?」

グレゴリー「………」ブンブン

ベルナルド「私も見てないな。他のものに聞いてこよう」

男「ありがとうございます」

ベルナルド「? その顔どこかで見たような。先ほどの公演を見ていたか?」

男「見てました。え、覚えてるんですか?」

ベルナルド「演者たるもの、観客席の隅々まで見えなければ。それにあのベルスタシアと一緒にいたから目立っていたぞ」

男「やっぱベルスタシアさん、顔広いんだなぁ」

ベルナルド「広いも何も」

ベルナルド「あのレディライト財閥の娘と言えば知らんものはいないだろう」

男「レディライト財閥………え、あの世界企業の?」

ベルナルド「まさか知らなかったのか?」

男「う、ううん。まったく知らなかった」

グレゴリ「………」ツンツン

男「? あっ、僕の財布!」

ベルナルド「見つかって何よりだ! 記念にその財布に私のサインを」

男「あっ、それは結構です」

ベルナルド「私のファンサービスを拒否するだと!?」
501 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 21:53:08.02 ID:LnR8t0/10
ベル「ただいまー。風紀委員には届いてないって」

男「おかえり。ごめんね向こうまで行かせちゃって」

男「無事財布は見つかったよ」

ベル「そっか、良かった!」

男「それじゃあさっきのお金を」

ベル「ごちになりますっ」ペコリッ

男(………でもベルスタシアさんはあの財閥の娘なんだよな。お金に困ってるなんてことあるんだろうか)

1.聞いてみる

2.聞かないでおく

>>502
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 21:59:18.60 ID:IS4ypCJjO
2
503 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 22:03:20.26 ID:LnR8t0/10
男(隠してるってことは言えない事情があるんだろう)

男(だったら僕が口を突っ込むことじゃない。それにベルスタシアさんには変わりないのだから)

ベル「風紀委員室まで行ってお腹すいたなー。あっ、あそこにクレープ屋さんが!」

男「どうぞ、お礼におごりますよ」

ベル「わーい」

ベルスタシアの好感度【50】
504 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 22:06:27.86 ID:LnR8t0/10
〜46週〜

男「もうすぐテストだ」

アータル「テストつくんのだりぃな」

男「先輩はいっぱい生徒担当してますからね」

アータル「おう、ゼミなんか目じゃないぜ」

アータル「つーことで手伝え? わかった? ありがてぇ」

男「先輩耳ついてます?」

アータル「おう。プリティーな耳だろ」

男「………サラマンダーの耳ってどこなんですか」

アータル「ところでお前んとこのゼミ生は大丈夫なのか? お前の運命を左右してんだぞ?」

男「うーん。大丈夫、だと思います」

アータル「ならあいつらを信じてやるだけだな。じゃ、俺はホームルームあっからよ」

男「はい。それではまたあとで」
505 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 22:07:36.50 ID:LnR8t0/10
男「テストが近いから気合を入れていこう」

男「よしそれじゃあ今週は」

亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>508
506 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/25(火) 22:08:11.85 ID:LnR8t0/10
今日はここまで

おやすみなさい
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 22:08:45.90 ID:tScYvfXW0
サレムに魔術
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 22:08:46.03 ID:xK9seDNRo
ジェラルド文系
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 22:09:18.26 ID:xK9seDNRo
乙乙
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 22:10:03.77 ID:MMR22ju50
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 22:10:38.97 ID:IS4ypCJjO

ロウェナとスズシロはこう…ピッコロと神様みたいな感じでうまくいかんものか…
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 22:24:29.15 ID:aaFOadFi0
513 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/26(水) 21:04:23.12 ID:CE7VdPsm0
ヒヅキ【魔術 693】

ベルスタシア 【文系 449】

ジェラルド【文系 139】

サレム【理系 609】

ルーティ【魔導 371】

プライヤ【魔導 1290】

ロウェナ【文系 441】

ミレイア【理系 385】

リリ【魔導 374】
514 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/26(水) 21:14:54.92 ID:CE7VdPsm0
〜46週 土曜日〜

イルミ「そろそろにぃくんに告白してもいいころだと思う」

オル「またその話ぃ? でも結局告白しないんでしょ★」

イルミ「ずばっと言われると辛いよ」

オル「だって毎月それいってるじゃん★」

オル「リューンちゃんはどう思う☆」

リューン「妄想がはかどりますっ」

オル「リューンちゃんはいつも通りだねっ。リューンちゃんは告白しないの? 例えば少年とか☆」

リューン「しょっ、しょうねんしゃんっ!? そ、そんな、少年さんのような人が私のこと好きになってくれるわけないですし」

オル「その言い方だと、リューンちゃんは少年のこと好きだって聞こえるぞ?★」

リューン「ひゃっ!」

イルミ「ちょっと、私のコイバナも聞いてくださいよぉ。リンネちゃんがいなくなって聞いてくれる人がオルレアンちゃんしかないんだよぉ!」

オル「リンネちゃんの転校、急だったもんね。もしかしてイルミちゃんのコイバナ、というか愚痴が嫌になって転校したんじゃ?★」

イルミ「それはひどすぎるよ!?」

リューン「まぁまぁイルミちゃん。私でよければ聞きますから」

イルミ「わーん、リューンちゃんやさしーっ」

オル「はよ告れ★」

イルミ「わーん、オルレアンちゃんきびしーっ」
515 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/26(水) 21:20:20.02 ID:CE7VdPsm0
被虐姉「これで、いいのかしら」

メイド「えぇ、それでいいですよ」

被虐姉「難しいわね。家事って」

メイド「ここに置いているのですから、それくらいはこなしてください」

被虐姉「…あなた、私に厳しくない?」

メイド「優しくしているほうだと思いますが」

被虐姉「ま、あそこにいるよりかは億倍マシだからいいけど」

メイド「………」

男「あっ、メイドちゃん。ちょっと出てくるから」

メイド「分かりました。お気をつけください」

メイド「ご主人様のために食事が作れないのは少し精がでませんね」ボソッ

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>516
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/26(水) 21:21:02.96 ID:gjxDU0fB0
2ヒヅキ
517 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/26(水) 21:29:28.58 ID:CE7VdPsm0
ヒヅキ「…」テクテク

男「あれ、ヒヅキさんだ。どこにいくのかな」

男「おーい」

ヒヅキ「!」

男「どこに行くの? そんなもの持って」

ヒヅキ「………戦いだ」

男「戦い?」

ヒヅキ「この刃。お前を守るために振るうと決めた。だから学内の強者に勝負を挑むのだ」

ヒヅキ「強くなれれば私はお前を好きでいると確信できる」

男「僕として生徒同士で争うのはお勧めできる立場じゃないね」

男「でも僕が原因だしなぁ………」

ヒヅキ「殺し合いをするわけではない。ただ強い者と戦い、勝敗をつけるだけだ」

男「ところでその対戦相手は?」

ヒヅキ「>>518と言ったか」
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/26(水) 21:38:36.48 ID:57JkKRZHO
ユークリッド
519 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/26(水) 21:52:41.52 ID:CE7VdPsm0
ヒヅキ「番町連のユークリッド・オルカだ」

男「ゆ、ユークリッドってあのお淑やかって言われてる人だよね」

男(その実、狂暴って聞いたことがあるけど)

ヒヅキ「お淑やかと言えど、学内最強レベルだと言われている。相手にとって不足はない」

男「………大丈夫かな」

ヒヅキ「お前は私を信じてくれればいい」

ヒヅキ「そうすれば私はどこまでも強くなれる」

男「わかった。でも危なくないように僕もついて行く。いいね」

ヒヅキ「ならば見ていろ。さらに強くなったこの私の姿を」
520 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/26(水) 21:53:35.93 ID:CE7VdPsm0
今日はここまで。

ヒヅキさんってはじめは寡黙だったのに今は素直なデレデレになっている気がする。
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/26(水) 21:54:51.42 ID:TgI3aYPso
寡黙クールっ娘がだんだんとデレデレになっていくのはとてもいいものだ
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/26(水) 21:56:35.36 ID:84Go8l4R0
乙です
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/26(水) 22:53:25.59 ID:8Y+zrTVjO
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/26(水) 23:43:10.79 ID:eYgloQTao
>>521
これに尽きるな
525 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 19:30:21.04 ID:LsYnlgTF0
ユーク「あぁ、久しぶりに自由な一日。優雅に過ごすのが久しぶりです。こうしてカフェテラスで紅茶を嗜み、ケーキを戴く。なんてすばらしいことなのでしょうか」

ユーク「ふふ、こうしていると他の女生徒が憧れの視線で見てくれるから楽しいですね。学園のお姉さまと呼んでくださる子もいますし」

ユーク「私はこんな日常を送りたいのです。素晴らしきかな休日」

ヒヅキ「ユークリッド・オルカだな」

ユーク「………素晴らしき休日を邪魔しようとするあなたは誰です」

男「あー、こんにちはユークリッドさん」

ユーク「貴方は。一体何用ですか」

男「僕というよりこっちのヒヅキさんが君に用事があるんだ」

ユーク「お悩み相談ならどうぞ、そうでなければ遠慮してほしいですね」

ヒヅキ「戦ってほしい」

ユーク「………貴方の差し金ですか?」

男「そういうつもりはまったくないよ。彼女はただ強くなりたいだけだから」

ユーク「世のため人のために生きる平和主義者ですから、戦いなんてまっぴらです。お引き取りを」

ヒヅキ「そこをどうか、頼む。お願いだ」ガシッ

パリンッ

男「あっ」

ユーク「ふ、ふふふ。そこまでして私のゴールデン休日タイムを邪魔するのですね。いいです」

ユーク「表に出なさい牛野郎。ぶっ飛ばしてあげますから」
526 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 19:36:18.75 ID:LsYnlgTF0
〜人気のない場所〜

ユーク「遠慮はいりません。かかってきなさい」

ヒヅキ「獲物は」

ユーク「獲物? そんなもの決まってます」

ユーク「この身一つ。それで充分」

ヒヅキ「流石、噂にたがわぬ豪傑だな。私は遠慮せずこいつを使わせてもらう。峰打ちにはするが」

ユーク「どうぞ。ついでに私はここから動かないと、宣言してもよろしいですが?」

ヒヅキ「挑発には乗らない。では行くぞ」

男(はらはらするなぁ。ヒヅキさんを応援すべきなんだろうけど、素手のユークリッドさんのほうが心配だ)

ヒヅキ「―――っ!!」

【コンマ30以下で勝利】

>>527
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/27(木) 19:38:15.63 ID:u/dHO9ZJo
ヒヅキつよーい!
528 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 19:50:44.12 ID:LsYnlgTF0
ユーク「ふぅん。なるほど」サッ サッ

ユーク「素人ではないようですね」

ヒヅキ「お前もその動き、ただものではないな」

ユーク「そんな私はただの女子生徒Aですよ」

ヒヅキ「っ! そこだっ!!」

ユーク「残念」パシッ

男(指二本で刀を止めた!?」

ヒヅキ「っ! っ!」グググッ

ユーク「ただの女子生徒Aですが。こんな武器をもった人を襲われることは経験あります。そして私はそういう人にたいしてこう思うのですよ」

ユーク「武器がなければなんと脆いのだろう、と」ドスンッ

ヒヅキ「ぐぷっ」

ユーク「獲物はこの身。それは伊達や酔狂ではありません」

ユーク「紅茶の礼くらいはさせていただきますよ」グンッ

ボンッ

ヒヅキ「っ!!!!」

ヒヅキ「ま、まだ、だ、ァ」バタッ

ユーク「これでよろしくて?」

男「…ありがとう。ユークリッドさん」」

ユーク「それでは二度と私の休日を邪魔しないよう、お願いしますよ」

男「もう二度としないよ」
529 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 19:57:49.02 ID:LsYnlgTF0
ヒヅキ「………完敗したな」

男「おはよう。ヒヅキさん」

ヒヅキ「すまない。無様なところを見せた」

男「強かったね。ユークリッドさんは」

ヒヅキ「あぁ。強かった」

ヒヅキ「だが武器に頼りすぎたのは確かだ。それを知れただけで私はまた一つ強くなった」

ヒヅキ「だから満足だ」

男「そっか。立てる?」

ヒヅキ「問題ない。もうこんな時間か。すまない」

男「いいよ。それじゃあ帰ろうか」

ヒヅキ「あぁ」

ヒヅキの好感度【83】

ヒヅキへの好感度【10】

【ヒヅキ 運動651】
530 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 20:08:04.37 ID:LsYnlgTF0
〜46週 日曜日〜

少女「あ、みっけた」

フ―「!? ななな、何の用だ!!」

少女「いや、君にこれをあげる」

フ―「…これ、は?」

少女「お菓子。変なものは入ってないから安心してよ」

フ―「どういうつもりだ」

少女「ん、いつも運んでもらってるお礼かな」

フ―「俺はお前を運んでいるつもりはない!!」

少女「いい加減私には勝てないって気づきなよ」

フ―「うがーっ!!」

少女「おっと危ない」

フ―「俺の前から消え二度と現れるな! 次現れた時にはかみ砕くぞ!!」

少女「嫌だよ。いい加減私のこと少しは好きになったらどう?」

フ―「誰が人間など好きになるか!!」

少女「それは残念。私は君のこと好きだけどね」ニヒヒ

フ―「!?」

少女(あれは良い乗り物だ)
531 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 20:09:31.23 ID:LsYnlgTF0
男「いい加減研究しか趣味がないのは駄目な気がする」

男「散歩、は趣味なのかな」

男「さてと」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>532
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/27(木) 20:09:56.71 ID:NRICJJLvO
2ジェラルド
533 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 20:22:56.05 ID:LsYnlgTF0
アビー「にぃに、発見でーす」

ジェラ「うごぱぁっ!」

ゴロゴロゴロゴロ

ジェラ「いったったった」

男「大丈夫。ジェラルド君」

ジェラ「あれ、どうしたんですか先生。こんなところで」

男「ちょっと買い物にね。ところで頭だけ転がって一体どうしたの」

ジェラ「妹からタックルを受けまして。いい加減自分の力を自覚してほしいのですが」

男「確かに、すごい力だよね」

アビー「おーう! にぃにのヘッド発見でーす。それにオネェ様もいるだなんて、素敵なものがいっぱい見つかるのでぇす!」

男「こんにちは、アビーさん。ジェラルド君の体を担いで走ってくるだなんて、今日もすごい元気いっぱいだね」

アビー「はい、アビーは今日も元気いっぱいな子でぇす!」

ジェラ「アビー。僕の体を返してくれないか」

アビー「はいどうぞ! にぃにボディーをお返ししまーす!」

ジェラ「はぁ、頭が痛いよ。危うく死んでしまうところだった」

アビー「そんな、これくらいじゃ死なないですよ、にぃには冗談が上手ですね!」

ジェラ「………」

男「ところで二人は一体どうしたの?」

アビー「アビーはにぃにとお買い物でぇす! 武器を研ぎに出す次いでににぃにとデートなのでーす」

男「それは兄弟仲がいいことで」

アビー「はい! アビーは大好きなにぃにといれてとっても幸せでぇす! あっ、オネェ様も一緒に来てくれるとアビーはもっと幸せになれます!」

男「それは…。別にとくに急ぎの用事はないけど。いいのかい?」

アビー「はぁい!」

ジェラ「僕も、先生が良ければ」

男「それじゃあご一緒させてもらうよ」
534 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 20:27:52.76 ID:LsYnlgTF0
アビー「ふんふふふーん! はんはははーん! べんべけべーん!」ブンブン

男「アビーさん、大きく腕を振らないで。身長差がありすぎて僕たち浮いてる」

アビー「なんと! アビーは悪い子になってしまいましたです!?」バッ

ジェラ「手を下して。僕結構浮いてるから」

アビー「すいませぇん」

男「ほんと、すごい力だね」

アビー「あっ。あれは鍋パフェのお店でぇす!」

男「鍋パフェ?」

アビー「お鍋の中で作ったパフェでぇす! 最近話題なのですよ」

男「すごいボリュームだね。お鍋で作るって」

アビー「にぃにぃ」

ジェラ「はいはい。行こうか!」

アビー「わぁいなのでぇす!」バッ

ジェラルド「おろして」
535 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 20:41:52.45 ID:LsYnlgTF0
アビー「鍋パフェ3つおねがいしまぁす!」

ジェラ「3つ?」

アビー「一人一つでぇすよ?」

ジェラ「一つで十分だと思うけどな」

男「うん、僕もそう思う。もしくは僕とジェラルド君で一つ、アビーちゃんで一つ」

アビー「大丈夫でぇす。余ったらアビーがいただきまぁす」

男「そっか」

アビー「にぃにもいっぱい食べないとおおきくなれませーんよ?」

ジェラ「………アビーが大きすぎるだけだよ」

アビー「でもにぃには小さくて可愛いから、大好きでぇす。変わらないままのにぃにでいてくださーい!」

ジェラ「はは、あはは」

アビー「オネェ様も可愛らしいでぇす。きっと女の子の服のほうが似合いまぁす」

男「そんなことはないと信じたい」

アビー「そうでぇす。この後にぃにとオネェ様の服も探しにいきましょーう」

男「それって男物? 女物?」

アビー「愚門でぇす」

男「ねぇ、どっちなの?」
536 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 20:49:56.74 ID:LsYnlgTF0
「お待たせいたしましたー。鍋パフェ3つです」

アビー「わぁいなのでぇす」

男「うっ、すごい量だ」

ジェラ「甘いもの、嫌いではないですけど、大量には食べれないですよね」

アビー「ん、おいしいでぇす」パクパク

ジェラ「アビーには関係ないみたいだけど」

アビー「甘いものは正義ですよ?」

男「確かにゼミの女の子も似たようなこと言ってるね。それとプライヤ君」

男「今度プライヤ君ここに連れてこようか」

ジェラ「絶対喜びますね。サレムさんも喜ぶんじゃないですか」

男「サレム君甘いものすきだっけ?」

ジェラ「以前、先生に構われないと嘆いていました」

男「ごめん、サレム君」
537 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 20:56:55.36 ID:LsYnlgTF0
アビー「ご馳走様でぇす」

男「結局2人前とちょっと食べたね」

アビー「成長期だから大丈夫でぇす」

アビー「あ、ちょっとおトイレいってきまーす」

ジェラ「あぁもう、恥ずかしい」

男「ははは、いいんじゃない?」

ジェラ「次期当主なんですからもっと」

ジェラ「別に当主になれるわけじゃない僕が何言ってもしかたないんですけどね」

男「当主だからっていうより、お兄ちゃんとしてアビーちゃんが心配なんじゃない?」

ジェラ「………どうなんでしょうか」

ジェラ「情けないんですが、アビーのことが好きかと言えると、胸を張っては言えないんです」

ジェラ「確かに可愛い妹ではあるんですが、小さくてかわいいとか言われたり、力の差を見せつけられたりするとどうしても嫉妬してしまうんです」

ジェラ「僕はいくら頑張ってもアビーより力強くなれないのはなんでだろうって。アビーはろくな特訓もしてないのに身長もパワーも僕よりずっと上で」

ジェラ「次期当主として必要なもののほとんどをはじめから持ってるのがどうしても妬ましいんです」

ジェラ「なんて、あはは。聞かなかったことにしてください」

男「………うん」

男(いつもニコニコと優しいジェラルド君の表情が酷く曇っていた)

男(このままではジェラルド君は押しつぶされてしまうのではないか、そんな気がした)

ジェラルドの好感度【44】
538 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:00:44.25 ID:LsYnlgTF0
〜47週〜

男「来週はテストだ」

リリ「もうテストなのですね」

男「あ、おはようリリさん」

リリ「おはようございます」

男「リリさんはテスト順調?」

リリ「テケは順調ではありません」

男「あー、リリさんの得意科目偏ってるからね」

リリ「申し訳ありません」

男「大丈夫だよ。だってあと1年あるんだから。1年あればなんだってできるよ」

リリ「1年あればなんでもできる、ですか」

リリ「テケは………私は………」
539 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:01:23.46 ID:LsYnlgTF0
男「さてと今週は」

亜人【ヒヅキ・ベルスタシア・ジェラルド・サレム・ルーティ・プライヤ・ロウェナ・ミレイア・リリから一人】

教科【文系・理系・魔術・魔導・運動から一教科】

>>540
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/27(木) 21:03:10.37 ID:8QlAkrBIO
リリ理系
541 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:10:10.90 ID:LsYnlgTF0
ヒヅキ【理系 251】

ベルスタシア 【魔導 464】

ジェラルド【運動 454】

サレム【魔術 249】

ルーティ【理系 403】

プライヤ【魔導 1230】

ロウェナ【魔導 262】

ミレイア【文系 381】

リリ【理系 229】
542 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:16:36.86 ID:LsYnlgTF0
〜47週 土曜日〜

ミーシャ「狼さん狼さん」

ライン「だからその名で呼ぶなであります!」

ミーシャ「いいじゃいですか。暇ならこれ運ぶの手伝ってくれませんか」

ライン「なぜ小生が………」

ミーシャ「ゴーレムは今メンテナンス中で、あのオカマは箸より重いものが持てないとかほざいてどっか消えたんですよ」

ミーシャ「なので親戚のよしみで手伝ってください」

ライン「ミーシャ殿と一緒にいると、黒衣の勇者のあの猫と狼を思い出して嫌なのでありますよ」

ミーシャ「逆張りもいいですけど、今はラインハメオとしてお願いしてます。それだったらいいでしょう?」

ライン「それなら、いいけども」

ミーシャ「それではよろしくお願いします」

ライン「まぁ、小生はとっても強いでありますから、お茶の子さいさいであります」

ミーシャ(そういえば私が黒衣の勇者のミーアの子孫なら、ラインは)

ミーシャ(ランハオさんの、子孫なのよね。そりゃあ似てるわけね)
543 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:18:41.87 ID:LsYnlgTF0
男「商店街では年末の商戦が繰り広げられているなぁ。あっちもこっちも大安売りだったね」

メイド「私の代わりをさせてしまい、申し訳ありません」

男「いいんだよこれくらい。いつも無茶させているからね」

男「さてと、買い物もすませたことだし」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>544
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/27(木) 21:18:46.37 ID:u/dHO9ZJo
2ロウェナ
545 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:21:06.73 ID:LsYnlgTF0
男「そういえばすっかりロウェナさんのフォローしてなかったな」

男「ロウェナさんのところへ行こう、たしかいま女子寮に住んでるんだよな」

男「女子寮………い、いや女装はしないぞ。だれかに呼んできてもらえればいいんだから」

男(念のためもってっとこ)
546 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:23:50.08 ID:LsYnlgTF0
男「すいません」

ハナヨ「なんだべ? あっ、いや、なんですか?」

男「ロウェナさんを呼んできてもらいたいんだけど、お願いできるかな」

ハナヨ「いいですよ。ちょっと待っててくださいね」

男「ありがとう」

―――

――



ロウェナ「先生。どうしたの」

男「ロウェナさんに会いたくて」

ロウェナ「そっか」

男(目に見えて元気がないぞ)

ロウェナ「………会いたいのはスズシロなんじゃないの?」

男「違うよ。ロウェナさん。君だ」

ロウェナ「そっか」ポッ

男(よかった、ちょっと嬉しそうだ)

男「お昼ご飯食べてないなら、どうかな」

ロウェナ「ん、いいよ。付き合ってあげる」

男「ありがとう。それじゃあいこっか」
547 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:26:43.32 ID:LsYnlgTF0
〜学食〜

ロウェナ「安くておいしいよね。ここ」

男「あのコボルトさんが来てからレベルがさらに上がったらしいね」

ロウェナ「先生も、よかったら食べる? 私の体使っていいよ」

男「いや、大丈夫だよ」

ロウェナ「…やっぱり、私じゃだめなの?」ボソッ

男「ん?」

ロウェナ「お腹空いたね。早く食べようか」

男「休みでもそこそこ人がいるね」

ロウェナ「寮に住んでる人が食べに来たりするから」

男「休日でも学園にいる人も多いしね。僕みたいに」

ロウェナ「いただきます」

男「どうぞ」

男(やっぱり元気ないな。スズシロさんと出会わせなかったほうがよかったのかな)
548 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:30:01.32 ID:LsYnlgTF0
ロウェナ「………」パクパク

男「今ロウェナさんはちゃんと授業受けてるんだよね。たしかアータル先輩のところだっけ」

ロウェナ「うん」

男「どう、授業は楽しい?」

ロウェナ「そこそこ」

男「………次のテストは大丈夫そう?」

ロウェナ「わかんない」

男「分からないことがあったら教えるよ」

ロウェナ「…わからないこと」ボソッ

ロウェナ「………」パクパク

男「これでも先生だからね。物知りのつもりだよ」

男「なんて、知らないことのほうが多いけどね。世間知らずだから」

ロウェナ「………おいしくないや」

男「え?」

ロウェナ「ごはん、おいしくない」

ロウェナ「帰るね」

男「あっ、ロウェナさん」

ロウェナの好感度【92】

ロウェナへの好感度【55】
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/27(木) 21:39:27.10 ID:I8f5Q/3mO
テスト乗り越えられなかったらどうなるんだろか
550 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:45:41.52 ID:LsYnlgTF0
〜47週 日曜日〜

バジロウ「なぁ知ってるか」テクテクテク

少年「藪から棒になんだよ」テクテクテク

バジロウ「最近噂の怪談話だよ」

ノヘジ「怪談話か。実にくだらないだろう」テクテクテク

バジロウ「そういってノヘジ、お前ホラー苦手だったよな」

ノヘジ「ななな、そんなことないだろう。ただこの歳で怪談話を話そうとするバジロウが哀れなだけであって」

バジロウ「まぁまぁ、聞けって」

バジロウ「俺の友達が実際に経験したし、他のクラスでも何人も見たってやつがいるんだ」

バジロウ「C37校舎の寂れた廊下があっただろ。日差しが差し込まない薄暗い廊下」

少年「あぁ。倉庫になってるところだろ」

バジロウ「あそこの廊下に立っていると白い靄みたいなものがでてきて、目の前が真っ白になってしまうらしいんだ」

ノヘジ「ふん、きっと設備の故障だろう」

バジロウ「で、今いるここがその校舎なんだが」

ノヘジ「!? いつの間に!」

少年「話しながら誘導してったよな。俺は気付いたが」

ノヘジ「こんなところにいられるか! 俺は返らせてもらうだろう!」

バジロウ「まぁ待て。話には続きがあってだ。靄程度じゃ怖くもなんともないからな。で、その靄の向こうから音がするらしいんだよ。かつーん、かつーんって」

バジロウ「なんの音だ。なにが来るんだと目を凝らしてみるとうっすら見えるんだよ。女が」

ノヘジ「ひっ」

バジロウ「で、なんでこんなところに女がってじーっと見てみるとおかしいんだ」

少年「おかしいって、なにが」

バジロウ「見えてるのは後ろ姿なんだ。なのに、すーーーっとこっちに近づいてくるんだよ」

バジロウ「それだけじゃない。ボソボソと意味不明な言葉を呟いているんだ。何度聞いても意味が分からない言葉をブツブツブツブツ呟きながら背中を向けたまますーっと!!」

ノヘジ「ぎゃっ」

少年「………なぁ、靄って、これのこと、だよな」

モヤモヤ

ノヘジ「あがっがあががが」

バジロウ「………あ、おい」

カツーン カツーン 

スデノブコハ スデノブコハ

少年「で、でたーっ!!」

ノヘバジ「うわぁあっ!!」

ダッダッダッダ

リバーシー「今日も元気にすでのぶこは」

リバーシー「? いまだれかいたような」
551 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:46:11.49 ID:LsYnlgTF0
男「さて、今日は」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>552
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/27(木) 21:46:15.33 ID:I8f5Q/3mO
3ゼミ生全員で勉強
553 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 21:55:42.37 ID:LsYnlgTF0
男「勉強会だよ!」

ベル「いん、ミレイアちゃんのおうちー」

ミレイア「これも貴族の嗜み!」

ユキムラ「皆様どうぞこちらへ」

リリ「メイド。憧れますね」

サレム「私はもっとグローバルに人の役に立ちたいですね」

ジェラ「今日はご迷惑をおかけします」

ユキムラ「いえ、お嬢様のご命令をあらばこのユキムラ。ベッドの中、お風呂の中」

ヒヅキ「………良い鎧だ」

ミレイア「だからって斬りつけたりしないでよ」

プライヤ「あの魔導車、いじってみたいなぁ」

ミレイア「買いなおすお金は普通にあるけど、絶対やめなさいよ。あれで通学してるんだから」

ロウェナ「………」

ルーティ「? 暗いですねぇ。体調が悪いのなら帰った方がいいわよ?」

ロウェナ「あ、うん。大丈夫、ありがとうね、ルーティちゃん」

ルーティ「別に。あなたがその調子だと先生がきっと心配すると思ったから言ったまで。いるのなら精々心配かけないように振舞ってください」

ロウェナ「うん」

男「今日は本当にありがとうねロウェナさん。こんないい環境でやってると勉強が進みそうだ」

ミレイア「それに今日はなんと」

少年「どうも。こんにちは」

ミレイア「少年もいるのよ! この子ったら天才なんだから教えてもらいなさい!」

少年「俺でいいのかな」

ミレイア「適材適所どころか適しすぎて怖いくらいよ。ところで顔色悪くない?」

少年「ちょっと色々あって。風邪とかじゃないから大丈夫、いや本当大丈夫だから御粥作る体制に入らないで、お布団もってこないで、暖炉に薪をくべないで。大丈夫だから姉さん」

ミレイア「風邪は油断からくるのよ?」

少年「本当、大丈夫です」
554 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 22:03:13.87 ID:LsYnlgTF0
ヒヅキ【理系 271】 【文系 180】 【魔術 713】 【魔導 136】

ベルスタシア【理系 125】 【文系 506】 【魔術 461】 【魔導 484】

ジェラルド【理系 303】 【文系 159】 【魔術 430】 【魔導 318】

サレム【理系 629】 【文系 586】 【魔術 269】 【魔導 154】

ルーティ【理系 423】 【文系 450】 【魔術 441】 【魔導 391】

プライヤ【理系 140】 【文系 142】 【魔術 117】 【魔導 1320】

ロウェナ【理系 404】 【文系 461】 【魔術 379】 【魔導 282】

ミレイア【理系 405】 【文系 401】 【魔術 375】 【魔導 451】

リリ【理系 249】 【文系 184】 【魔術 596】 【魔導 594】
555 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/08/27(木) 22:03:40.31 ID:LsYnlgTF0
今日はここまで

おやすみなさい
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/27(木) 22:04:53.22 ID:I8f5Q/3mO
乙ルーティミレイアは満遍なく優秀ね
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/27(木) 22:05:42.10 ID:12V0X8eRO

プライヤの偏食ぶりがヤバい
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/27(木) 22:06:13.62 ID:u/dHO9ZJo
乙乙
これはどうなるやら
559 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 19:40:49.49 ID:LLAU6F5h0
〜48週〜

男「ついにやってきましたテストの日」

レイン「男先生のところはどんな感じですの?」

男「最近はやる気がある子も多いのでなんとかなるんじゃないでしょうか」

レイン「ではその希望を信じて、運命のテスト、スタートですわぁ」

ヒヅキ【魔術】【魔導】

ベルスタシア【文系】【魔導】

ジェラルド【文系】【魔術】

>>560

サレム【魔術】【魔導】

ルーティ【理系】【魔導】

プライヤ【文系】【魔術】

>>561

ロウェナ 【魔術】【魔導】

ミレイア【文系】【魔導】

リリ【理系】【文系】

>>562
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:45:46.23 ID:xu7NLWeVo
こんま
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:47:18.80 ID:LwqOZbib0
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:47:36.15 ID:SIp8DdoDO
はい
563 :難易度【300】でした ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 19:57:58.56 ID:LLAU6F5h0
ヒヅキ【魔術】合格【魔導】 不合格

ベルスタシア【文系】合格 【魔導】合格

ジェラルド【文系】不合格 【魔術】合格

サレム【魔術】不合格【魔導】不合格

ルーティ【理系】合格【魔導】合格

プライヤ【文系】不合格【魔術】不合格

ロウェナ【魔術】合格【魔導】不合格

ミレイア【文系】合格【魔導】 合格

リリ【理系】不合格【文系】不合格

合格数 9/18 評価 C

レイン「うーん、男先生のところの子って、得意科目偏りすぎですわ」

レイン「まんべんなく勉強を好きになってほしいですわねぇ」

【貢献ポイント 23】
564 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 20:05:03.79 ID:LLAU6F5h0
〜48週 土曜日〜

男「うーん。レイン先生に怒られてしまった。自主性を尊重しすぎるのはだめなのかな」

ルーティ「先生を困らせるなんて、皆、悪い子なのねぇ」

男「あ、ルーティさん。いや、困ってはないよ。ただの僕自身の努力不足が原因だから」

男「教師なんだから、皆に嫌いな教科を好きになってもらうように努力するべきだった」

ルーティ「でも学生の本分は勉強。そこを怠った皆にも責任があるとおもうわ」

ルーティ「なんでもかんでも先生が責任を負わなくていいの」

ルーティ「ちょっとくらい、私にも背負わせてほしいわ」

男「なんにせよ、僕ができることは色々あったはずなんだ」

ルーティ「でも怪我をしたり、幽霊になったり、色んな辛いことがあったのに。なんで先生はまだ頑張ろうとするの?」

男「それが僕の仕事で」

男「僕の夢だったからね」

ルーティ「そう………」

ルーティ(先生。あなたがそうであろうとするなら、私はあなたに降りかかる不幸を握りつぶしてあげる。あなたを不幸にする存在、すべて)
565 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/03(木) 20:05:44.92 ID:LLAU6F5h0
男「さーてと、今日はどうしよっかなー」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>566
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 20:06:43.89 ID:LwqOZbib0
2ルーティ
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