男「僕の生徒は亜人だらけ」ミレイア「ろっ、六回目だからって嬉しくないんだからっ」

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638 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 21:48:12.26 ID:RUw4WKmq0
ベール「わかったわ」

ルーティ「………貴方、小さくなった?」

ベール「えぇ、少しね」

ルーティ「一体何を―――まさか」

ベール「私は研究者。自分の研究を血で汚すような真似はしない」

ベール「それが私の矜持」

ルーティ「だから、自分を」

ベール「100万人を救うための犠牲一人はこの私でいい。そうすれば私は私の研究を手放しで」

ベール「正義と呼べる」

ルーティ「………」

ベール「あいつは今まで自分を犠牲にしてきたのよ。あんただってそう」

ベール「だから私だって」

ルーティ「馬鹿ね。あなたも本当にバカ」

ベール「世界最高の頭脳だけど?」
639 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 22:17:08.34 ID:RUw4WKmq0
ベール「以前あいつはどこからか魂を吸い込んできたわ」

ルーティ「魂?」

ベール「そう不可知にして証明できず、されど存在することを前提とされているもの」

ベール「あいつの中には魂が二つあった」

ベール「普通、一つの体には一つの魂。それが絶対」

ベール「だけどあいつの体は魂を受け入れていた」

ルーティ「そんな。先生はただの人間よ?」

ベール「たしかに種族、能力、どこをとってもあいつは平凡な無個性な人間でしかない。ただ、あの魂に関しては別」

ベール「あれは1000年以上前からあいつと縁のある『スズシロ』の魂だった」

ベール「1000年以上もの強力な縁が二人の魂を調和させ、本来あり得ない魂の融合を成し遂げた」

ルーティ「だから先生は幽霊に?」

ベール「いいえ。それだけじゃない。あいつは現在においても縁を紡いでしまった」

ベール「『スズシロ』と同質の魂を持つ『ロウェナ』と」

ルーティ「確かに、ロウェナは先生と親しいと言っていいわね。もしかして、だから」

ベール「ロウェナの縁はスズシロほど強くないわ。けれど男の中にはスズシロの魂が混じっていた。同質であれば魂は容易く交わる。けれど同質であって同質ではない」

ベール「縁によって引き寄せられながらも交われないそんな境界が朧気になった魂があるとき、『人間』と『幽霊』の存在を入れ替わらせた」

ルーティ「っ」

ルーティ「ロウェナのせい、なのね」

ルーティ「それで、先生は治るの?」

ベール「治せる。いいえ、治して見せる」

ベール「理論は確立した。だったら後はそれをこねくり回すだけ」

ルーティ「どれくらいかかるのかしら」

ベール「年明けまでには」

ルーティ「そう。ありがとう。あなたのおかげで先生が救われるわ」

ベール「貴方のおかげでもあるわ」

ベール「………一つ思うことがあるの」

ルーティ「何かしら」

ベール「おそらく結末はこうなるわ。男が『人間』になりロウェナが『幽霊』になる」

ベール「けれどそれではまた同じことが起きるかもしれない、だから」

ベール「男とロウェナを引き離した。一生ね」

ベール「幸せな結末にはならない」

ルーティ「大丈夫。だって」
640 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 22:18:09.24 ID:RUw4WKmq0
「ハッピーエンドなんていらない」
641 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 22:18:42.48 ID:RUw4WKmq0
ルーティの好感度【100】
642 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/23(水) 22:19:34.01 ID:RUw4WKmq0
今日はここまで

おやすみなさい
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 22:25:41.02 ID:fPY6GvjW0
乙です
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 22:30:03.76 ID:dN6SrMU3o
乙乙
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 23:46:13.14 ID:+LUpLoGjO

また不穏な
646 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 20:01:59.14 ID:2TYUD4Au0
〜51週〜

少年「バジロウもノヘジも実家に帰ったし」

少年「なんだか寂しい気分だ」

オル「でもそのおかげでオルレアンちゃんを独り占めだぞ☆」

少年「あ、結構です」

オル「おい☆」

少年「オルレアンは年末も忙しそうだな」

オル「まぁな☆ 年末は稼ぎ時だから忙しいぜい☆」

オル「少年「手伝おうか」とか言ってくれていいんだよ☆」

少年「俺だって暇なわけじゃないからな」

オル「そかそか。だったらオルレアンちゃん特製シチューを食ってけやい☆」

少年「ん。助かる」

オル「なんだかよく事情は知らないけどさ。友達なんだからもっと甘えてくれたっていいんだよ」

少年「いや、大丈夫だよ。まだ大丈夫」

オル「大丈夫じゃなくなってからだと、私は悲しいな」

オル「そんな風に遠慮するのは第二種だから?」

少年「………」

オル「大丈夫。私たちは誰も騙されてただなんて思ってないからさ」

オル「甘えてよ。親友」

少年「ん………」
647 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 20:02:54.46 ID:2TYUD4Au0
男「さてと、今日の予定は」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>648
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 20:07:16.69 ID:pqKjXKVx0
2ヒヅキ
649 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 20:22:01.07 ID:2TYUD4Au0
ヒヅキ「………」モクモク

男「? なにをやってるの?」

ヒヅキ「着物を織っている」

男「それ手作りだったの!?」

ヒヅキ「白鞘童子に教えてもらった」

男「最強の鬼にも家庭的な面が」

ヒヅキ「それに加え私は料理もできる」

ヒヅキ「私はもっと家庭的だ」

男「うん。想像していたよりも家庭的だ」

ヒヅキ「………」フフン

ヒヅキ「そういえば、この学園には伝説の服飾人がいると聞く」

ヒヅキ「………」スクッ

男「どこいくのヒヅキさん。……まさか」

ヒヅキ「強者ならば、倒す価値がある」

男「え!? 戦うつもりなの!?」

ヒヅキ「たとえ裁縫であっても、私は負けるわけには、いかない」
650 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 20:34:32.63 ID:2TYUD4Au0
ヒヅキ「………ここに…グレゴリーという男は………いるか」

グレゴリー「………」キョトン

男「すいません。初めまして、じゃないね。前会ったの覚えてるかな」

グレゴリー「………」コクリ

男「今日は君に会いに来たんだけど、その要件というのが」

ヒヅキ「……勝負しろ」

グレゴリー「………!」ビックリ

男「こっちの子はヒヅキさん。勝負というのは殴り合いなんかじゃなくて。どっちが裁縫が上手かを競いたいらしいんだ」

男「よかったらでいいんだけど、お願いできないかな」

グレゴリー「………」コクリ

男「ありがとう。グレゴリー君」

グレゴリー「………」イイヨ
651 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 20:51:20.27 ID:2TYUD4Au0
ベルナルド「さぁ始まりました、第一回手芸選手権大会。実況者は役を練れば練るほど味が変わる二枚目俳優ベルナルドと」

アダム「面白き世の中こそ太平であれ、一に享楽二に悦楽、三四がなくて五にアダム・ド・ローエングラム・アークフォード・フォン・ロスチャイルドだ!」

ベルナルド「の二人でお送りする!」

ワーワーワー

男(なんでこうなった)

ベルナルド「まずはチャンピオンにして我が相棒! 作れない服などあんまりない!! 強面フェイスにマシュマロハート! グレゴリーだぁ!!」

グレゴリー「………」テレテレ

アダム「対してチャレンジャー。何処から来たか紅葉を飾り、角アリ少女が紅を生やして登場だ!! 赤い! デカい! 派手という他この上ない! 角があるって目立っていいなぁ!」

ベルナルド「ヒヅキ嬢だ!!」

ヒヅキ「………10秒だ」

ベルナルド「なにが10秒かはわからないが大した自信だ!!」

アダム「この大会はロスチャイルド家のスポンサーでお送りする」

ベルナルド「流石ぼんくら息子! 金の使い方が雑すぎるぜ!!」

アダム「優勝者には着なくとも見れば分かる一流の着心地で有名なアラクネ印の反物をプレゼントだ」

ベルナルド「高そう」

アダム「これくらいする」

ベルナルド「ひぇっ」

ヒヅキ「…開始の宣言をしろ…………っ!!」

ベルナルド「OK!OK! 睨まれるのは怖いから試合っ!」

アダム「開始!!!」

【コンマ25以下で勝利】

>>652
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 20:54:00.21 ID:Gb+Pj9OUo
勝利
653 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:10:09.18 ID:2TYUD4Au0
グレゴリー「………」デキタ

ヒヅキ「………完成…………だ」

ベルナルド「両者同時に作り終えた! あのグレゴリーの速度についてくるとはあの鬼娘は化け物か!」

アダム「しかし問題は速度ではなく、その完成度。それでは審査していただこうか」

ベルナルド「審査するのは、こーのおとこー!」

ベルナルド「生徒会でもひときわ地味! みんな忘れているんじゃないだろうか。生徒会書記! ヤツカだ!!」

ヤツカ「せめて平凡と言ってもらいたい」

アダム「この男は見た目は地味なれど、稼いだ金の半分以上をジョゼットテイラーにつぎ込むほどのファッションフリークだ」

ベルナルド「その割には地味だな」

ヤツカ「ジョゼットテイラーの服は着心地がいいんです!」

ベルナルド「では審査していただきましょう!」

ヤツカ「えぇ、まずはグレゴリーさんから」

アダム「いけない!」

ベルナルド「どうされました、アダムさん」

アダム「こういう場合において、先攻は高確率で負けるという風潮がある」

ベルナルド「そんな、漫画や小説じゃあるまいし」

ヤツカ「グレゴリー氏の服はしっかりとした燕尾服ですね。こういう衣装は素人が作るとどんなに良い生地を使ってもボロが出てしまうものですが、これは縫い目もシルエットも文句なしの逸品。たったいま貴族が脱いだものをもってきたのだと言ってもおかしくありません」

ベルナルド「その表現は変態チックだね」

アダム「地味眼鏡は隠れ変態と相場が決まっている」

ヤツカ「更に素人は生地にこだわるばかりでボタンなどは安物で済ませてしまう傾向にあります。それはいけない。そういうところが安っぽければ服全体が安っぽくなってしまう。ですがこの服は」

ヤツカ「! これはまさか、ボタンも手作り!?」

グレゴリー「………」コクリ

ヤツカ「なんといい仕事をしているのでしょう! これは最高です!!」

ヒヅキ「…御託はいい。早く私の分も見ろ」

ヤツカ「おっとすみません。グレゴリー氏の作品があまりにも素晴らしかったもので。ではあなたの作品は………下着ですか」

ヤツカ「では拝見させていただきます。ほう、これは」

ヤツカ「っ!!!!!」ダバーッ

ベルナルド「ヤツカが泣いた!!」

アダム「パンツを抱きしめて泣いている!!!」

ヤツカ「勝者……っ!! 彼女が勝者です………っ!!」

ベルナルド「な、なにが起きたんだぁー!?」

ヒヅキ「………くくく」
654 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:15:00.03 ID:2TYUD4Au0
ヒヅキ「勝ったぞ」

男「まさかパンツを作っていたとは」

ヒヅキ「白鞘童子から教わった」

ヒヅキ「狙った男を堕とすための下着だ」

男「ちょっと何を言っているかがわからない」

ヒヅキ「一子相伝だ」

男「一体白鞘童子は何をしてるんだろう」

ヒヅキ「また私は一つ最強に」

ヒヅキ「いや、お前にふさわしい女に近づいた」フフフ

男「それで、その手に入れた布はどうするの?」

ヒヅキ「お前と私の服を作る。同じものをだ」

男「え?」

ヒヅキ「ペアルック。そういう文化をオルレアンから聞いたことがある」

男「あ、あぁ。あるらしいけど、まさか僕がすることになろうとは」

ヒヅキ「楽しみに待っていろ」

ヒヅキ「私も楽しみだ」

ヒヅキの好感度【88】
655 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:23:52.40 ID:2TYUD4Au0
〜51週 土曜日〜

コタロウ「ほほう、この写真はやばいッスね」

ソロ「そうだろうそうだろう。あの真面目地味眼鏡ことヤツカが」

ソロ「パンツを抱いてむせび泣いているなんて」

コタロウ「生徒会のスクープにしちゃ地味ッスけど、面白さは確かにあるッスね」

ソロ「さて、これをモマに見つからないうちに」

モマ「私がどうかしましたか」

コタロウ「げっ、出たッス!!」

モマ「なんですか。私を疫病神みたいに。まさかまたあなた達は新聞部の品位を落とすような真似を」

ソロ「やだな(汗) これはれっきとしたスクープだよ」

モマ「では見せてください」

ソロ「あー、ほら、これだよ」

モマ「………なるほど」

コタロウ「ひぃ、怒らないでほしいッス」

モマ「いいんじゃないですか¥

ソロ「え? いいのかい?」

モマ「事実のようですし、それに公序良俗に反すというほどではないでしょう」

コタロウ「じゃあ新聞にしていいんッスね!」

モマ「いいですよ。ただし必要以上に脚色はしないでください。あくまで事実だけを」

ソロ「わかってるよ(歓喜)」

モマ「それでは私は文化部の集会があるので行ってきます」

ソロ「いってらっしゃい」

コタロウ「お疲れ様ッスー」

コタロウ「あのモマさんが許可してくれるとは思わなかったッス」

ソロ「いつも私達が扱っているものはもっとひどいからね。きっとそれで彼女の価値観がおかしくなったんだろう。さぁ、撤回されないうちに仕上げるよ」

コタロウ「あいさっさーッス!!」
656 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:25:00.84 ID:2TYUD4Au0
男「これは………ごめんよ、ヤツカ君」

男「さてと」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>657
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 21:25:25.44 ID:e6YscMApO
3殺人鬼の手がかりを
658 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:46:42.36 ID:2TYUD4Au0
マヒロ「年末に呼び出してすまねぇな」

男「すいません。最近殺人鬼について調べることができず」

マヒロ「あぁ、その殺人鬼のことについてなんだが」

マヒロ「新しい犠牲者がでた」

男「!」

マヒロ「これで4、いや5人目だ」

マヒロ「1人目は皮を剥がされていた、二人目は腹部破裂、三人目はお前だ、死んでないが、四人目はこれは関係があるかどうかはわからないが窒息死。そして5人目」

マヒロ「全身に風穴があいてた」

男「風穴、が」

マヒロ「あぁ、見てきたが綺麗にまぁるい穴が開いていた。多分銃器じゃねぇ」

マヒロ「被害者が第一種であること。そして派手な殺され方をしているから十中八九人間狩りの仕業だ」

男「…わかりました。調べにいきましょう」

マヒロ「といってもこの広い学内。どうするかな」

マヒロ「学園長に行って第一種の人間は全員家に帰らせるべきじゃねぇのかね」

男「それが一番なんでしょうね。人命のことを考えるとそれがきっと最善です」

マヒロ「ま、それをしちまったらそれを疑問に思うやつがでてくるだろうな」

マヒロ「どう説明すっかね。学内に殺人鬼がいますだなんて、とてもじゃねぇけど言えねぇ」

マヒロ「それはそれとして、犯人を捜して、牢屋にぶち込まねぇとな。対処はあいつの仕事」

マヒロ「俺たちの仕事は人殺しを楽しんでる基地外野郎をぶったおすことだ。死んだ奴らのためにな」
659 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 21:59:41.86 ID:2TYUD4Au0
マヒロ「俺が集めた情報では武器を持った奴、それも人間らしい奴がいたってはなしだ」

男「人間?」

マヒロ「第二種、かもな。第二種だったら第一種を襲うってのもわからん話じゃない」

マヒロ「スラム街から来た奴か。って思ったんだが、前回それやって進展なしだったからな」

マヒロ「それにスラム街の奴がなんでわざわざ学園まで来るかがわかんねぇ。街の中だって人間はいるはずだ」

男「学園の関係者、とか」

マヒロ「だろうな。じゃなけりゃわざわざ学内だなんて人がわんさかいるようなところでやらかしたりしねぇはずだ。いくらなんでもリスクが高すぎる」

マヒロ「だから犯人は学内じゃないといけなかった。もしくは学内が都合がいい理由がある」

マヒロ「だけどそれはなんだ」

男「……教師?」

マヒロ「もしくは生徒」

男「生徒が? まさか」

マヒロ「ガキだって人を殺すことはある。純真無垢ばっかじゃないって知ってんだろ」

男「そうだけど、でも」

マヒロ「あぁ、お前も教師だったな。生徒の味方だもんな」

マヒロ「でも俺は生徒が犯人である可能性は十分にあると思っている」

男「……確かに僕の腕を切った女の子の声は幼かった、と思います」

マヒロ「だろ。さらに言えば複数犯の可能性がある」

マヒロ「複数犯は教師じゃ難しい。いくら教師でも定期的に部外者を入れてたら怪しまれる。さらに言えば生徒の数よりずっと少ない教師がそんな怪しいことしてたんじゃ、目立って仕方がない」

マヒロ「これは、生徒説が濃厚なんじゃないか」

男「………学内に第二種の子供を引き入れている人が、いる?」

マヒロ「それはおおいにあり、だ。大人なら目立つがガキなら目立ちはしねぇ。それに第二種でも烙印を隠して身形を整えれば判断できねぇからな」

マヒロ「生徒の誰かが、第二種を引き込んで、殺人を楽しんでる。まったくなんて話だ」

マヒロ「で、お前は教師だろ。そういうことしそうなやつはいるか」

男「待ってよ。そんなことする生徒は」

マヒロ「考えろ。子供は守るべきものって前提は捨てて、可能性だけを記憶の中から攫いだせ。どうだ、いるか」

男「………>>661
660 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/09/24(木) 22:00:14.36 ID:2TYUD4Au0
今日はここまで

おやすみなさい
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:24:33.40 ID:Gb+Pj9OUo
分からぬまかせた
安価下
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 16:29:43.02 ID:BTMOgN5RO
少女
663 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/06(火) 19:12:36.05 ID:dtgSxd800
男「少女ちゃんが、学校に第二種の人間を連れ込んでる」

マヒロ「それは本当か?」

男「うん。少女ちゃん自身も第二種だしね」

マヒロ「そういや、学園長のババアが第二種がいるって言ってたな」

マヒロ「でもそいつはそんなことしないって言ってたぜ」

男「彼女が連れてきた子も、そんなことできる体じゃないしね」

マヒロ「そいつはどんなやつなんだ?」

男「一人じゃ満足に動くことができないような子だよ。全身傷だらけでね」

男「こないだスラムで連れて帰ってきた子の妹だよ」

マヒロ「へぇ。とにかく可能性があるならあたってみる価値はあるな。いくぞ」

男「うん」
664 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/06(火) 19:26:14.97 ID:dtgSxd800
コンコン

少女「はいはーい。誰かな〜?」ガチャッ

少女「げ、なんの用だよ」

男(女装)「こんにちは」

マヒロ「邪魔するぜ」

少女「人の部屋に勝手に上がるような奴を許容しないといけない道理はないと思うね」

マヒロ「許容しろっていってんじゃねぇんだ。入るって言ってんだよ」

少女「なら私も言うよ。出てけ」

バチバチバチ

男「ちょ、ちょっとこんなところで喧嘩は」

少女「その火種を持ってきたあんたが言うのはおかしいと思うね」

男「ちょっと話があるんだ」

少女「……少しだけなら。でもふざけたこといったらぶっ飛ばす」

男「ありがとう」

バタン

少女「………」

男「それで、話なんだけど」

1.君が犯人だね

2.被虐ちゃんは人殺しだ

3.やっぱりなんでもないや

4.年始に遊びにいかない?

>>666
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 19:27:13.55 ID:BhZ7sVeL0
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 19:49:26.29 ID:TMUyhnGIo
2
667 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/06(火) 20:46:30.33 ID:dtgSxd800
男「被虐ちゃんは人殺しだ」

少女「ふざけたこと抜かすと幽霊でもぶっ飛ばすよ」

マヒロ「学内にいる第二種はお前らだけなんだよ」

少女「あぁ、あぁそう」

少女「第二種だから犯罪者だと。第二種だから疑ってもいいと、第二種だから、第二種だから、第二種だから?」

少女「私達がお前らに何をしたっていうの。私たちは第二種に生まれただけ。それだけで世界から呪われる」

マヒロ「別にお前らが第二種だから犯罪者扱いしてるんじゃねぇ」

マヒロ「第二種が犯人の可能性が高いから、言ってんだ」

少女「はっ。第二種が犯人の可能性が高い、ね。お前たちがそう思いたいだけじゃないの?」

少女「それに私が犯罪者っていうならまだいい。それなりの行いをしてるからね。でもこの子が犯罪者?」

少女「お前はこの子のことを知っていたよね。なのに、そのうえで人殺し扱い? 気でも狂ったか?」

少女「数多の犯罪をその身に受けてなお、健気に生きようとしているだけのこの子が人を殺す?」

少女「でていけ」

男「………」

マヒロ「俺はそいつのことはなんも知らねぇ。だからお前もそっちも被疑者だ」

少女「あの子は一人で満足に動けない。しゃべる事も難しい」

マヒロ「そういう演技かもしれないだろ」

少女「何を知ってそんなことを言えるんだ」

マヒロ「何も知らねぇから好き勝手言えるんだよ。状況証拠だけで判断してるからな」

少女「私達じゃない」

マヒロ「知らねぇ」

少女「もういい。叩き出す」

マヒロ「いいぜ。これでも戦いには慣れてんだ」

「やめテ」
668 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/06(火) 20:55:40.05 ID:dtgSxd800
被虐「わタシが、あやしいなら、つれていッて、く、ださい」

少女「駄目よ!」

被虐「ほんとは、ワたしは、いちゃ、いケない、かラ」

被虐「ありがトう。ショーじょちゃん」

マヒロ「その動くぬいぐるみが、被虐ってやつか」

被虐「はい」

男「それじゃあ被虐ちゃんを連れていくよ」

少女「駄目だ! 待て! 連れてくな!」

被虐「だいじょウぶ。ショーじょ、ちゃん」

マヒロ「いくぞ、被虐とやら」

少女「被虐に触るな! 殺すぞ!!」

男「被虐ちゃんを悪いようにはしないって約束する」

少女「知るか!」

マヒロ「俺はやってもいいが、その場合寮もこいつも無事ではすまねぇと思うぜ」

少女「ゲスが」

マヒロ「それじゃあな」

少女「覚えてろよ。その澄ました面をぶちへこましてやるからな」

マヒロ「おまわりさん相手にその啖呵は大したもんだ。楽しみにしてるぜ」

マヒロ「ぶっ倒すのは俺も嫌いじゃねぇからな」

少女「男も許さないから。いくら恩があってもこの恨みは恩を勝るわよ」

男「…ごめんね。少女ちゃん」
669 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/06(火) 20:59:16.74 ID:dtgSxd800
マヒロ「俺はこいつを連れてくから、今日はもういいぜ」

被虐「よロしく、おねがい、します」

マヒロ「抵抗しようとしたら、射殺するぜ」

被虐「しまセん。できま背ん」

男「因縁つけてごめんね。被虐ちゃん」

被虐「いいノです」

マヒロ「んじゃあな。あったかくしてねろよ。ってねれねぇのか」

男「マヒロさんも今日はお疲れ様」
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 21:07:19.16 ID:TMUyhnGIo
これはやらかしたか
671 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/06(火) 21:07:29.70 ID:dtgSxd800
〜51週 日曜日〜

アダム「では年越しイベントの追加予算はこんなものでいかがかな」

ディー「いいのかい。こんな貰っても」

アダム「その代わり、盛大な宴を頼むぞ?」

ディー「任せな! アタイたちはプロのお祭り集団さ!」

プライヤ「オイラもすっかりお祭り集団に………」

アダム「そっちが君の旦那とやらかな? 縁の下のジャッキアップマシンと有名な」

ディー「照れるねぇ。そうだよ、うちの旦那様さ」

プライヤ「え、オイラそんな名前で呼ばれてたの?」

アダム「ではご祝儀として100万予算をあげよう」

プライア「金持ち怖いぞぉ」

ディー「やったね。アタイ達の愛の勝利だよ」

プライヤ「何をもって勝ちなのかわかんないぞぉ」

ディー「よーし、突貫工事だ!」

プライヤ「あぁ、今日も徹夜だぞぉ………」
672 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/06(火) 21:08:20.35 ID:dtgSxd800
男「さて、今日は」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>673
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 21:14:17.45 ID:l+EaDEGOO
3被虐ちゃんの顛末を探り、まだ一応殺人事件にもついて探る
674 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/06(火) 21:21:39.25 ID:dtgSxd800
申し訳ありません

今日はここまでです

おやすみなさい
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/06(火) 21:36:21.48 ID:TMUyhnGIo
もう普通に殺人犯分かんない
676 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [sage]:2020/10/06(火) 22:23:04.70 ID:dtgSxd80o
もっとヒントをだしたほうがいいのでしょうか
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 01:26:04.67 ID:S/l1+ldSO
正直今までの流れで犯人に結び付くほどの情報がないように見える
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 06:46:50.82 ID:cxolOKmeo
クラッペンじゃない?
第二種引き込んでるっていったら
679 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/08(木) 21:17:30.30 ID:sopvmtMK0
マヒロ「飯だ、食えるか」

被虐「はい」カポッ

マヒロ「へぇ、そんな顔してんのか」

被虐「みぐるシくて、ごめんなさい」

マヒロ「ひでぇ面だな」

被虐「ごメんな、さい」

マヒロ「お前は悪くねぇだろ。そういう面にした奴がわりぃ」

被虐「………」

マヒロ「まぁ、お前がいくらひどい目にあってようが、被疑者ってことに変わりはねぇ」

マヒロ「だから俺はお前に同情もしねぇし憐憫も覚えねぇ。嘲笑も侮蔑もしねぇがな。ただお前が犯人かもしれないっていう可能性だけでしか俺はお前を見るつもりはねぇ」

被虐「…あなタは、もっと、そのヒドいひとかと、おもっテました」

マヒロ「よく言われるし、間違っちゃいねぇよ。俺は酷い奴だ」

マヒロ「タダな、警察ってのは正義を司る存在ではあるが、警官が正義ってわけじゃねぇ。その役割は正義の味方になることじゃなく、犯罪者を許さないその一点だけだ」

マヒロ「だからいくら善人面してても油断しねぇし、いかにも悪人って面してても決めつけねぇ」

マヒロ「タバコすってもいいか?」

被虐「どウぞ」

マヒロ「………」シュボッ

マヒロ「すぅー。ふぅ。正義の味方って言われる警察はいくらでもいるよ。困ってる奴を放っておけなくて、自分をすり減らしてでも人助けをする優しいんだか甘ちゃんなんだかよくわかんねぇ奴がな」

マヒロ「そういう奴は人に好かれるさ。でもいくら人に好かれようが悪人一人取り逃がした時点でそいつに価値はねぇ。大前提であり存在意義だからな」

マヒロ「だから俺はひでぇ奴になったのさ。同情しねぇから人助けもしねぇし、平気で人を傷つける」

マヒロ「そういう奴が必要なんだよ」

被虐「……あなたハ、すごイひとで、すね」

マヒロ「わかってるとは思うがおべっかは不要だ。そんじゃ長々と無駄話をしてしまったが」

マヒロ「取り調べを始めようか」

680 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/08(木) 21:21:54.79 ID:sopvmtMK0
男「………眠れない。いや、寝れないんだけどさ」

男「被虐ちゃんのことが気になる。だなんて、僕が言える立場じゃないけど」

男「ひどい目にあって、ないよね」

男「………マヒロさんのところに行ってみよう」

―――

――



男「…たしか、ここ、だったよね」

「誰だ」

男「! えーっと、僕です。男です」

ガチャッ

マヒロ「なんのようだ?」

男「被虐ちゃんがどうなってるかな、って」

マヒロ「あぁ、死んじまったよ」
681 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/08(木) 21:28:04.48 ID:sopvmtMK0
男「え!?」

マヒロ「冗談だ」

マヒロ「お前が俺を極悪人かなんかだと思ってるふしがあったからな」

男「いや、そういうわけじゃ………ちょっと、そう思ってたかも」

マヒロ「だろうな。見かけによらず乱暴者って良く言われる」

マヒロ「おおかた俺があいつをぶんなぐってあることないこと吐かせようとしてるんじゃないかって思ったんだろ?」

男「うん」

マヒロ「けっ。あーそうだよ。みんな俺を悪者扱いしやがる」

男「ところで被虐ちゃんは?」

マヒロ「さっきまで元気にしてたぜ」

男「えーっと、冗談?」

マヒロ「今はぶっとんでる」

男「………え?」

マヒロ「トリップしてるんだよ」

男「それって、違法では」

マヒロ「正しい行いじゃねぇが、法に触れてはねぇ」

男「…様子、見てもいいかな」

マヒロ「おう。入れよ。なんてお前は招かなくても入ってこれるか」
682 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/08(木) 21:42:56.87 ID:sopvmtMK0
被虐「………」ピクッ ピクピクッ

男「無事なの?」

マヒロ「悪影響はなんもねぇ。依存性もねぇ俺特製の自白剤だ」

マヒロ「この状態なら何を聞いても答えるぜ。意識はぶっ飛んでるから嘘もつけない」

男「でも、これって」

マヒロ「確実かつ安全。これ以上大事なことってねぇだろ」

男「本人の意思とか」

マヒロ「嘘をつくための意思とかくそくらえだ」

男「………」

マヒロ「そんでな。さっき尋問したんだが、こいつは白だ。なんも知らねぇってよ。そもそも知れるような環境にいなかった」

マヒロ「外れだよ。あとはあの少女ってやつにぶち込むかだが」

男「…ごめんよ。被虐ちゃん」

マヒロ「おう罪悪感をしっかり覚えてろ。お前の一存でこいつはこんな目にあっちまってるんだからな」

男「そうだけど……うん、そうなんだけど」

マヒロ「俺に言われたくないってか? 一理あるな」

マヒロ「でも罪悪感なんてとっくの昔に擦り切れちまったよ。だから俺の分までしっかり感じててくれ」

男「………」

マヒロ「そんな目で俺を見るなよ。お前だって俺と同じひでぇ奴なんだから」

男「僕は、ただ」

マヒロ「前言撤回だ。罪悪感を覚えて自己防衛なんてすんじゃねぇ」

マヒロ「俺の相棒になった時点で一蓮托生だ。悪徳刑事上等、正義の威光を振りかざしていこうぜ」

マヒロ「な、相棒」
683 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/08(木) 22:01:43.36 ID:sopvmtMK0
〜52週〜

プロ「今年最後の週にこんにちは」

少年「プロテアさん。どうかしたんですか」

プロ「ただ歩いていただけ。それに目的を付け加えるとしたら散歩というのかな」

プロ「貴方は?」

少年「生徒会の仕事でちょっと」

プロ「年末だというのに忙しいこと。何か事件でも?」

少年「事件というか、騒動というか」

プロ「今の生徒会は色々と面白いものね。言い換えれば珍妙ともいえるかもしれないけれど」

少年「実際その面白い人たちのせいというかなんというか、こうして年末も奔走してるんですがね」

プロ「私の代とはまったく違うわね」

少年「先代はとても真面目だったらしいですね」

プロ「えぇ、真面目で有能だった」

プロ「けれどつまらないとも言えるわね。ただ愚直に正しいことをし続けるだけの」

少年「組織としてはそれが正しい姿だと思うんですが」

プロ「正しいことしかしてこなかったものに、悪いことの意味が分かるとは思わない」

プロ「正しいこと以外は全部正しくないことなの?」

少年「…おっしゃる意味がよくわかりません」

プロ「ただの言葉遊びよ。それらしいことを言っていればそれらしく見えるの」

プロ「豪華な装飾をした、空っぽのおもちゃ箱みたいなもの」

プロ「ほら、なんだか私とても賢く見えるでしょ?」

少年「………」ニガイカオ

プロ「可愛い後輩をからかうのはやめておいてあげるわ。それじゃ、良い年末を」

少年「良いお年を」

プロ「来年は、面白い年であるといいわね」

少年「平穏な年であることを望みますよ」

プロ「……つまらない」
684 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/08(木) 22:02:33.26 ID:sopvmtMK0
男「年末最後の週だけどなにをしようかな」

1.誰かに勉強を教える

2.誰かに会いに行く

3.自由選択

>>685
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 22:03:27.65 ID:YESPK+kC0
2ルーティ
686 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/08(木) 22:14:20.69 ID:sopvmtMK0
ベール「予定よりも早く完成したわ」

ルーティ「流石、学園の頭脳」

ベール「想定していたものとは別のものができたけれどね」

ベール「結果は変わらないわ」

ルーティ「つまり、どういうことかしらぁ」

ベール「縁を導体にして存在を置換させる、とでもいえばいいのかしら」

ベール「『幽霊』である男と『人間』であるロウェナの存在を入れ替えて『人間』である男と『幽霊』であるロウェナにする」

ベール「問題はやっぱり二人が一緒にいると同じ逆転現象が起きてしまう可能性が存在するということ」

ルーティ「そこは問題ないわよぉ」

ベール「何をする気かは知らないけれど、くれぐれも悪用はしないで」

ルーティ「もちろん。悪いことには使わないって約束するわ」

ルーティ「報酬はいつ振り込みましょう」

ベール「私に金は必要ない」

ルーティ「それもそうねぇ」

ベール「研究ができただけで十分。感謝するわ」

ルーティ「こちらこそ、ベールさんのおかげで助かりました」

ベール「!」

ベール「………あなた」

ルーティ「あの人との幸せな年末を過ごしたいからもう帰るわね」

ベール「……えぇ、良いお年を」

ルーティ「良いお年を」







687 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/08(木) 22:28:23.98 ID:sopvmtMK0
男「寒くないの?」

アイ「キョンシーだから平気だよっ。それに聞いてくれる人がいるからあったかい気持ちになれるもん」

男「よかったら温かいものでも買ってくるよ。何が良い?」

アイ「んー、それじゃ」

セラス「アップルジンジャーミルクティー、だったわよね」

アイ「! セラスちゃん!!」

「その、えっと、肉まんも、買ってきました」ボソボソ

アイ「ヨームっち(普段の姿)!」

男「彼がヨーム君?」

アイ「うん。マイクを持ってないとこんな感じだよっ」

セラス「まさか三歌人が年末にこんなところで集まるとはね。私は元だけれど」

アイ「ヨーム君はまだ、三歌人だよね」

ヨーム「えっと、はい、でも、最近は、その、あんまり、人気がなくなってきました、え、あっ、そのごめんなさい」

セラス「謝られるということが私のプライドを傷付けてくるのだけれど」

ヨーム「ヒェェ」

セラス「ところでなぜあなたがここにいるの」

男「えーっと、その、前に偶然アイホワイトさんに会って、それからちょくちょくこうやって」

アイ「新生アイホワイトのファン第一号になってくれたんだよねっ」

セラス「へぇ」ジトッ

男「他意はない」

セラス「本当かしら。あなたは幾人もの生徒に手を出しているという噂を聞いたことがあるのだけれど?」

男「否定したい」

ヨーム「で、できない、ってことかな」

男「………」

セラス「まぁいいわ。本当の歌の前には下心なんて存在できないということを教えて、あげる」

アイ「! もしかしてセラスちゃんっ」

セラス「新生セラス・クリララリスの歌でね」

ヨーム「わぁ、ぱちぱち」

男「よっ、学園の歌姫」
688 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/08(木) 22:37:59.48 ID:sopvmtMK0
アイ「〜♪」

セラス「〜♪」

ザワザワ

男「人が集まってきたね。まったく動じてないけど」

ヨーム「ライブより、少ない、です」

男「それもそうか」

男「元よりこの二人を独占する気なんてないからいいけどね」

男「むしろ大勢に聞いてもらえて、僕もなんだか嬉しいよ」

ヨーム「………」

ヨーム「あなたは、ルーティの味方じゃ、ないんですか」

男「味方だよ」

男「……僕はルーティさんを怒ることができなかった。だからきっと、二人の、いや、君たちの敵になるんだと思う」

男「いや、敵だよ。いくら僕が否定しようとも君たちから居場所を奪い取ったのは僕だ」

ヨーム「そう、ですか」

ヨーム「だったら、お願いです。今度はふたりから、歌う場所を奪わないで、ください」

ヨーム「多分、奪われても、新しい場所を探すかもしれない、ですけど、それでも、きっと二人は悲しむから」

男「………今度は、ちゃんと怒れるように、なるよ」

男「責任は、果たさないといけないから」

ヨーム「はい」
689 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/08(木) 22:51:54.99 ID:sopvmtMK0
ルーティ「………この歌は」

ルーティ「まだ歌い続けるのね」

ルーティ「! 先生がいる」

ルーティ「私の歌より、あの二人の方がいいのかな」

ルーティ「………」

ルーティ「別にいいわ。もう目的は果たしたんだもの」

ルーティ「………私の歌を、先生はどう思ってるのかな」

ルーティ「好きだって、言ってくれる、のかな」

ルーティ「別に好きだって言ってもらわなくてもいいけれど。そこは重要なことじゃないわ」

ルーティ「私があの人を愛している、それだけでいいじゃない」

ルーティ「それだけで十分よ」

ルーティ「ねぇ、そうでしょ。ルーティ・アクアトレス」
690 :亜人好き ◆HQmKQahCZs [saga]:2020/10/08(木) 22:52:25.39 ID:sopvmtMK0
今日はここまで

おやすみなさい
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 23:04:50.71 ID:YESPK+kC0
乙です
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 01:37:51.69 ID:zptGzIeMO
おつおつ
693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 06:59:52.44 ID:DsbYn/aKo
最近つまんないからもう書くのやめよーや
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 12:20:23.43 ID:bKzhBTILo
どうせなにやってもバッドエンドにするひねくれ作者だよ
ルーティが一番安価とってるはずなのに、ルーティエンドないっておかしいし自分のお気に入りのキャラじゃないと書く気がないのが見え見え。なんでロウェナばっかり優遇されるんかわからん。
好きなキャラだけ優遇すんなら安価やめろよ、無駄。キャラ増やすだけ増やしてさばききれてないから出てこない奴いるし、人にキャラ作らせておいて扱いが酷いとか最悪だろ。もう二度とSS書くな。
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 12:26:45.82 ID:bKzhBTILo
ベールクレアが優遇されすぎてつまらん
ルーティとか性格最悪だし、マヒロとかアイホワイトとか1が考えたキャラも魅力ないのに何回もでてくるし、他のキャラが踏み台にしか見えない
そのうえだしてくる情報が少ないし、なのに一回で手遅れになる安価とかだしてくるし自己中の[田島「チ○コ破裂するっ!」]SSだはこれ
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/09(金) 20:33:48.96 ID:gVEtiKXS0
なげーから三行にまとめろ
あと見たくなきゃさっさと別のSSでも探しとけ
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 23:24:30.23 ID:k6Mr+tZE0
これってむしろ信者のフリしてルーティの扱いさらに悪くする意図があるのではと邪推してしまう
少なくとも自分が作者だったらこれ見てルーティの扱い良くしようとは思わん
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 08:28:05.87 ID:EuCUPhjVo
でも実際キャラに格差があるなーとは思う
ルーティの扱いが悪いのは本当だし
699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/16(金) 20:43:49.11 ID:1i9xHUwCo
誰も待ってないから書かなくていいよこんな駄作
700 :亜人好き :2020/10/19(月) 19:22:50.96 ID:vgCQOvcho
もうこのSSを書くのは止めようと思います。

今まで読んでくださった方、ありがとうございました
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 19:27:14.50 ID:laH75/uKO
そう言わんと最後まで書いて…
702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 19:41:07.00 ID:T304xFrp0
◆HQmKQahCZsの部分が無いから成りすましでしょ
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 19:43:27.75 ID:1lZcPKgyO
待ってる
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/20(火) 19:28:56.19 ID:qOfkDdqEo
待ってない
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 07:51:40.05 ID:+jKjWcrGo
埋め
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 07:52:15.97 ID:+jKjWcrGo
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707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 07:55:42.58 ID:gxt+hJsJo
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708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 07:56:29.09 ID:gxt+hJsJo
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709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 07:57:23.72 ID:gxt+hJsJo
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710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 07:58:23.19 ID:gxt+hJsJo
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711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:00:14.93 ID:gxt+hJsJo
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712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:01:04.81 ID:gxt+hJsJo
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713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:01:43.82 ID:gxt+hJsJo
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714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:02:11.38 ID:gxt+hJsJo
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715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:02:56.86 ID:gxt+hJsJo
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716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:03:30.12 ID:gxt+hJsJo
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717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:04:01.39 ID:gxt+hJsJo
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718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:04:54.67 ID:gxt+hJsJo
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719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:05:31.52 ID:gxt+hJsJo
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720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:06:30.13 ID:gxt+hJsJo
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721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:06:57.71 ID:gxt+hJsJo
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722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:07:42.91 ID:gxt+hJsJo
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723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:09:18.05 ID:gxt+hJsJo
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724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:10:17.87 ID:gxt+hJsJo
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725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:11:40.36 ID:gxt+hJsJo
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726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:12:25.89 ID:gxt+hJsJo
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727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:13:59.76 ID:gxt+hJsJo
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728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:15:05.07 ID:gxt+hJsJo
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729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:15:51.46 ID:gxt+hJsJo
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730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:16:27.14 ID:gxt+hJsJo
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731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:17:38.75 ID:gxt+hJsJo
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732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:18:08.34 ID:gxt+hJsJo
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733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:18:42.80 ID:gxt+hJsJo
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734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:19:17.59 ID:gxt+hJsJo
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735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/24(土) 08:19:47.04 ID:gxt+hJsJo
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