【モバマスSS】ウサミン星からの物体P

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102 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/02(日) 21:32:37.79 ID:9sCpRTt80
菜々「....ただ」

菜々「ほんの少しだけ....」

P「....」

P「....菜々さんは」

P「俺が自分の都合で、打算的にスカウトしたと思ったんですか?」

菜々「....」

P「んなわけないじゃないですかぁ」

菜々「でもっ!」

P「俺の話聞いてました?」

菜々「聞いてましたよ!!!」
103 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/02(日) 21:33:48.79 ID:9sCpRTt80
P「確かに俺は菜々さんをずっと見守ってきましたし」

P「それが国王から任された役目でもあります」

P「説明したとおりです」

P「でも地球で生活する以上はあくまで地球人として生活をしなきゃいけません」

P「だから事務所に入って、プロデューサーをやっているわけですよ」

P「要するに自分の生活があるわけです」

菜々「....」

P「被雇用者である俺がそんな自己中心的な理由でアイドルをスカウトしてたら」

P「とっくにクビになってますよ」フフッ

菜々「....」
104 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/02(日) 21:34:14.53 ID:9sCpRTt80
P「俺はずっと菜々さんを見てきて」

P「ステージの上で」

P「シンデレラガールとして輝く未来を確信しました」

菜々「....」

P「今事務所にいるどの子よりも」

P「長い時間をかけた」

P「そして最も自信を持ったスカウティングでしたよ」ニヤリ

菜々「....よかったぁ」ヘナヘナ
105 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/02(日) 21:36:55.88 ID:9sCpRTt80
菜々「ナナ、Pさんが自分のためにナナをスカウトしたんだって....思っちゃいました....」

菜々「もうそれに気付いた瞬間から」

菜々「ずっと動悸が止まらなくて....」

菜々「どうしようどうしようって....」

P「菜々さん....」

P「....」

P「救心、飲みます?」

菜々「いりません!!!」
106 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/02(日) 21:37:50.63 ID:9sCpRTt80
続きます
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 22:00:14.97 ID:0Y0/XaIDO
救心www
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/02(日) 22:04:06.13 ID:ouu7ntMcO

結構高いよね救心
109 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/09(日) 21:30:08.54 ID:Cdc1YK770
菜々「この辺りは随分人が多いですねぇ」

P「今俺たちがいるのはウサミン星の首都ですけど」

P「その中でもここら辺は一番の繁華街なんですよ」

菜々「へぇ〜」

ピ ピ ピ

ポーン

菜々「時報?」
110 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/09(日) 21:30:42.69 ID:Cdc1YK770
『夢と希望でみんなを癒せ♪』

菜々「!?」

『メイドアイドル戦士ウサミン』

『いっきま〜す!』

菜々「!?!?!?!」
111 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/09(日) 21:31:24.28 ID:Cdc1YK770
菜々「Pさん!」

菜々「ナナの歌ってる『メルヘン∞メタモルフォーゼ!』が」

菜々「街中の至るところのスピーカーやテレビから爆音で聞こえてくるんですけど!?」

P「ミンミンミン!」

菜々「何、口ずさんでるんですか!」

民衆「「「「「みんなの声援!!!!!」」」」」

菜々「!!?!?!?!?!?!?!?!?」

民衆「「「「「「「「「「「「ミンミンミン!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」

菜々「....」
112 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/09(日) 21:32:24.33 ID:Cdc1YK770
菜々「ウサミン星の方々がナナのことを知ってくれているとは聞いてましたけど」

菜々「こ、ここまでとは....」

菜々「しかし....」

老婆「もにょもにょ(みなぎるラブ)」ムチャムチャ

菜々「これは....」

赤ちゃん「バブー(私はウ・サ・ミン!)」バブバブ

菜々「なんというか....」

犬「ワンワン(ピンチの時には)」バウバウ

菜々「....」

菜々「流石に浸透しすぎなんじゃ....」
113 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/09(日) 21:33:12.29 ID:Cdc1YK770
P「まあウサミン星人にとっては」

P「国民全員、知らない人は皆無ってレベルの曲ですからね」

菜々「....」

菜々「そこまで皆さんに歌ってもらえているなら」

菜々「ナナ、すごくうれしいです....」ウル

P「菜々さん....」

菜々「あぁ、ダメですねぇ」

菜々「この歳になると涙腺が緩んじゃって....」ニコニコ

P「....」
114 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/09(日) 21:33:40.79 ID:Cdc1YK770
P「この曲が発表されて、確か3日後でしたか」

P「ウサミン星のセイカになりまして」

菜々「せいか?」

菜々「あのかき氷にたっぷりの練乳をかけた物の上に」

菜々「ミカンやパイン、小豆をのせたカップアイスや」

菜々「餅に水あめを練りこんでボンタンの果汁を加えた求肥飴で」

菜々「包み紙はオブラートなのでそのまま食べることのできるボンタン飴等を販売している」

菜々「本社を鹿児島県に置く食品製造メーカーですか?」

P「そっちのセイカじゃないですよ」

P「なんでこの流れで、俺がいきなり日本の食品製造メーカーの話を始めるんですか」

菜々「すみません、ナナにとってせいかと言われるとそれしか思いつかなくて....」
115 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/09(日) 21:34:08.65 ID:Cdc1YK770
P「固有名詞じゃなくて」

P「一般的に使われる単語でも成果とか青果とか製菓とかいろいろありますよ」

菜々「それもそうですねぇ」

菜々「それで『せいか』ってなんなんですか?」

P「惑星の『星』に『歌』ですよ」

菜々「はい?」

P「意味は読んで字の如くです」

菜々「....」

菜々「星の歌?」
116 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/09(日) 21:34:38.39 ID:Cdc1YK770
P「分かりやすく言うと」

P「国歌の惑星版ですね」

菜々「!?」

菜々「こ、国歌って国が決めるものでは?」

P「国王が決めました」

P「これは憲法によって規定されています」

菜々「」
117 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/09(日) 21:35:19.89 ID:Cdc1YK770
菜々「明らかに公権力の私的行使じゃありませんか!?」

P「改憲の際には3歳以上のウサミン星人による国民投票が行われまして」

P「199%の人が賛成票を投じたみたいですよ」

菜々「得票率バグってますよ!?」

菜々「都心の鉄道の混雑率か何かですか!?」

P「混雑率の方もバグみたいなもんですから」

菜々「そういう話ではないですよ....」
118 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/09(日) 21:36:21.40 ID:Cdc1YK770
P「菜々さん」

P「ある著名な作曲家は国家の条件として」

P「『短い事、エスニックである事、好戦的でない事』の3つを挙げたらしいです」

菜々「なるほど....?」

菜々「そう考えると『メルヘン∞メタモルフォーゼ!』は....」

P「歌詞で度々『ウサミン』が出てくるのでエスニック成分はギリギリ満たしているかもしれませんね」

菜々「でも4分44秒の曲だから全然短くないし....」

菜々「歌詞の中に『おしりぺんぺん』とか『パンチ』とか『キック』とか思いっきり出てくるし....」

菜々「そもそも悪の怪人と戦う歌だし....」

P「全然ダメじゃないですか」アハハ

菜々「結果が分かりきっているのにどうして国家の条件の話をしたんですか!?」

P「ちなみに」

P「この前の国家は『メルヘンデビュー!』でした」

菜々「国歌のフットワークが軽すぎますよ....」
119 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/09(日) 21:36:52.77 ID:Cdc1YK770
続きます
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 21:50:28.48 ID:3v/CAwqWo

スピーカーから普通に流すんじゃなくてわざわざ爆音にする意味とは……
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/09(日) 22:00:44.31 ID:OnClgoJDO
「爆音正しく高度を持して」という歌の歌詞があるぐらいだから
122 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/17(月) 00:36:01.65 ID:wCue7QYT0
今週末は忙しく書けませんでした、申し訳ありません
まだ続きます
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/17(月) 01:35:53.39 ID:6qzbBhae0
しゃーない
待っとるで
124 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 22:19:10.74 ID:M88YbT3N0
菜々「というか」

菜々「一般的な国歌について詳しく知らないんですけど」

菜々「こういう音源って国、ウサミン星の場合は星が用意しているんですか?」

P「普通そうなんじゃないですか?」

菜々「やっぱりそうなんですかねぇ....」

P「何か気になることでも?」

菜々「あ、いえ」

菜々「なんというか」
125 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 22:19:52.84 ID:M88YbT3N0
菜々「国が正式に配布している音源にしては音質が悪いように聞こえるんですよ」

菜々「ところどころにノイズが入っているような気がしますし」

菜々「ってすみません、せっかく国歌、じゃなくて星歌に私の歌を使ってもらっているのに失礼なこと言っちゃって!」

P「まあこれこの前のライブ音源ですからねぇ」

菜々「またこのパターンですか....」
126 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 22:20:33.19 ID:M88YbT3N0
P「でも菜々さん」

P「お客さんの歓声をノイズ扱いなんて....」

菜々「菜々がそう思っているわけじゃありません!!!」

菜々「街中にある巨大スピーカーから大音量で流してるから」

菜々「ノイズみたいなよく分からない音になっちゃってるんですよ!!!」プンスカ

P「これは失敬」
127 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 22:24:25.84 ID:M88YbT3N0
菜々「しかし」

菜々「よくこんな音源手に入りますねぇ」

菜々「まだライブBlu-rayすら発売されていないのに」

P「うちの事務所の内部の内部」

P「アイドルにかなり近いところに内通者がいますからね」

菜々「そ、そんな人がいるんですか?」

P「俺です」

菜々「あぁ....」

菜々「確かにPさんならこんな音源用意するなんて楽勝ですもんね....」
128 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 22:25:31.03 ID:M88YbT3N0
P「俺だって本当は辛いんです....」

P「散々お世話になってる事務所を裏切っているみたいで....」

P「でもウサミン星と地球は国交がないし....」

P「それだと正規の手段じゃウサミン星人のみんなに....」

P「ナナさんの声を届けられないんです....!」

菜々「....」

菜々「まあこれを取り締まったところで売り上げが増えるわけではありませんし」

菜々「そもそも治外法権ですからねぇ....」

P「....」
129 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 22:27:40.19 ID:M88YbT3N0
P「なんだかんだ言って」

P「こんなに愛されているのを見てナナさんも嬉しいんじゃないですか」

菜々「....」

菜々「本当はいけないことかもしれませんけど」

菜々「すっごく嬉しいです」ニコニコ

P「ナナさんにこの光景を見せられて俺も嬉しいですよ」ニコ

菜々「ふふっ....」クスリ
130 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 22:48:57.05 ID:M88YbT3N0
P「せっかくですし、記念にウサミン星グッズでも買っていきます?」

菜々「いいですねぇ!」

菜々「あれ、でもこれって密輸になったりしません?」

P「大丈夫なんじゃないですか?」

P「帰りも東京駅着なんですから」

P「空港と違って税関もありませんし見つかり様がないですよ」

菜々「言われてみればそうですね」

P「そもそも見つかっても困る土産物なんてありませんし」

菜々「それなら買っちゃいましょうか!」ウキウキ
131 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 22:49:43.02 ID:M88YbT3N0
P「俺はちょくちょく帰ってますけど」

P「ナナさんは仕事が忙しいですし頻繁には来れませんからね」

菜々「何より」

菜々「人生初の里帰りです!」

菜々「これから何度来ても、人生初はありません!」

P「厳密には2度目ですよ」

菜々「ナナからしたらほぼ1度目みたいなものなので!」
132 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 22:50:32.03 ID:M88YbT3N0
P「何買います〜?」

菜々「う〜ん....」

菜々「駅で見たようなウサミン饅頭やウサミン大福はちょっと....」

P「自分の顔がでかでかとパッケージに載っているのは嫌ですか?」

菜々「嫌ではないですけど」

菜々「それを自分で買って食べたり」

菜々「人にあげたりする勇気はないです....」
133 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 22:51:10.42 ID:M88YbT3N0
P「ちなみに食べ物系の商品は大体」

P「ウサミン星自慢の科学力によって開発された超高性能食品用プリンタを使って」

P「菜々さんの顔や全身像が鮮明に描かれています」

菜々「えぇ....」

菜々「食欲無くしませんか....」

P「でもこのポップには『売れ筋』って書いてますよ」

菜々「地球とソックリな星ですけど文化は結構違ってますよね....」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/22(土) 23:08:53.68 ID:PlKwQwpDO
つまり、ウサミンおっぱ○プリンもあると
135 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:33:40.43 ID:M88YbT3N0
菜々「とりあえず」

菜々「ナナ絡みではない物を探してみましょう」

P「そうですね」
136 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:34:23.95 ID:M88YbT3N0
【ウサミン星ペナント】

菜々「懐かしい雰囲気の土産物がこんなところに....」

P「今も観光地に行けばあるにはありますよ」

P「誰が買っているのかは知りませんけど」

菜々「よくある三角形ではなくて」

菜々「ウサギの形になっているんですねぇ」

菜々「カ、カワイイ....?」

P「菜々さん、誤魔化されちゃいけません」
137 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:35:11.36 ID:M88YbT3N0
P「やたら昭和を感じる太くて躍動感のある暑苦しい書体と」

P「原色をふんだんに使ったデザインが」

P「ポップなウサギの形と強烈にミスマッチです」

菜々「でもこれがペナントに求められているものという可能性も....」

P「じゃあ買います?」

菜々「いやいいです」

P「....」
138 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:35:38.86 ID:M88YbT3N0
P「これどうです?」スッ

【ウサミン星提灯】

菜々「....」

菜々「なんというか....」

菜々「『和』の心を感じますね....」

菜々「ウサミン星で感じるものではないような気がしますけど....」

P「赤提灯に勘亭流っぽいフォントで『うさみん星』ですからね」
139 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:36:35.08 ID:M88YbT3N0
【ウサミン星の置物】

菜々「これ、ちょっといいですねぇ」

P「なんですかこれ」

菜々「ウサミン星を模した置物みたいです」

P「土台からバネが伸びていて」

P「その上にウサミン星がくっついてるんですか」

P「なぜ無駄にビヨンビヨンするような形にしたんでしょう」

菜々「浮いているからじゃないですか?」

P「それ宇宙の星全部ですよ」

菜々「ただ冷静になって見ると」

菜々「ウサミン星というかただのウサギがバネでくっついているだけにも見えます」

P「ウサギというかウサギの生首ですよ」
140 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:37:09.64 ID:M88YbT3N0
【ウサミン星記念メダル】

P「よくあるやつですね」

菜々「よくあるやつです」

P「えーっと」

P「500円」

P「メダルに日付と名前を刻印できるみたいです」

菜々「それ以外に何かあるんですか?」

P「600円のもありますよ」

菜々「それは?」

P「メダルの絵柄がちょっと豪華」

菜々「....」
141 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:37:53.02 ID:M88YbT3N0
【木刀】

菜々「ウサミン星関係なくなっちゃいました!」

P「一応関係あるっぽいですよ」

菜々「?」

菜々「木刀の材料がウサミン星の木なんですか?」

P「ウサミン星は一昔前の大規模国家事業で」

P「星中をピンクに塗りまして」

P「その過程で星の全ての木々が刈り取られたのでそれは有り得ないです」

菜々「サラっと怖い話するのやめてくださいよ....」
142 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:40:01.06 ID:M88YbT3N0
P「ウサミン星要素はここです」

菜々「?」

菜々「細かい字で何か書いてありますね....」

菜々「えと....」グイッ

菜々「んん....」スーッ

P「老眼始まってます?」

菜々「つ、疲れ目なだけですっ!」

P「ほら、よく見てください」

菜々「....」ジー

P「『うさみん星』って焼き印が押してあります」

菜々「申し訳程度過ぎます....」

菜々「しかもさっきの提灯と同じフォントですし....」
143 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:44:54.50 ID:M88YbT3N0
【よく分からない剣のキーホルダー】

菜々「観光地どころかこれもう修学旅行ですね」

P「ウサミン星人の小中学生にも需要があるんでしょう」

菜々「文化が違うのか同じなのかもう分かりませんよ」
144 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:45:30.17 ID:M88YbT3N0
【ご当地キティちゃんストラップ(ウサミン星)】

菜々「えぇ....」

P「どこにでもいますね」

菜々「もしかしてこれも無許可ですか....?」

P「えーっと」ジロジロ

P「や、これたぶん公式ですね」

P「それっぽいシールが貼ってます」

菜々「地球との国交は結んでないんじゃ....」

P「流石の仕事の選ばなさ」

菜々「そういう問題ですか!?」
145 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:49:47.87 ID:M88YbT3N0
菜々「なんというか」

菜々「全体的にノスタルジックなものが多かったような....」

P「....ナナさん」

菜々「はい?」

P「おそらく若い子たちは」

P「これらのお土産にノスタルジーを感じないのかもしれません」

菜々「確かにそうかもしれませんねぇ」

菜々「ノスタルジーを感じるのは」

菜々「こういう昔の定番お土産を見てきた人ですからねぇ....」ノホホン
146 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:50:16.51 ID:M88YbT3N0
菜々「....」

菜々「あ゛っ」

菜々「....」

菜々「ナナナナナナナも全然ノスタルジー感じませんでしたよ!!!?!??」

菜々「もう始めてみる新鮮なものばかりでとっても楽しかったです!!!」

P「とっくに手遅れです」
147 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/02/22(土) 23:50:59.65 ID:M88YbT3N0
京セラドームに置いてきた魂が漸く戻ってきたので再開しました
続きます
148 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:34:15.72 ID:v2wz1wn40
P「それで結局何を買ったんですか」

菜々「....」

菜々「ウサミンウサ耳です」

P「....」

P「既に何個か持ってるじゃないですか」

菜々「でもせっかくウサミン星に来たので」

菜々「本場のウサ耳も1つは持っておきたいなと....」
149 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:34:42.90 ID:v2wz1wn40
P「別にウサミン星人にウサ耳が生えているわけじゃないので、本場とも言えないような」

菜々「記念ですよ記念!」

菜々「こういうのはいくらあっても困りませんし!」

P「ウサ耳に対してそのセリフを言う人始めてみましたよ」

P「まあ菜々さんはライブやらなんやらでウサ耳結構使いますから」

P「強ち間違ってはいませんけど」

菜々「そういうことです!」ビシッ
150 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:35:08.34 ID:v2wz1wn40
菜々「あとこれですね」ゴトッ

P「なんですかこれ」

菜々「湯のみです」

P「....何の変哲もない湯のみですね」

P「でっかく『うさみん星』って書いてあるだけ」

菜々「炬燵に入ってあったまりながら」

菜々「これでお茶を飲むんです....」ウフフ

菜々「ウサミン星に思いを馳せながら....」ニコニコ

P「(この人ちょいちょい枯れてるな)」
151 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:35:56.59 ID:v2wz1wn40
プルルルルル

P「はいPです」ガチャ

P「あーはい」

P「了解でーす」

P「え?あぁ、大丈夫ですよ」

P「はい、それじゃあ1時間後に行きますんで」

P「はい、はーい、お願いしまーす」

P「....」ガチャリ

菜々「?」
152 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:36:29.09 ID:v2wz1wn40
P「国王からだったんですけど」

菜々「直臣なのに随分フランクな喋り方ですねぇ」

P「あの人、そういうのにはあんまりこだわりないんです」

菜々「へぇ〜」

P「あぁそれで、国王が」

P「菜々さんの凱旋記者会見をしたいので戻ってきてほしいみたいです」

菜々「が、凱旋記者会見!?」

P「そのあと凱旋パレードもするそうですよ」

菜々「そんなことまで!?」
153 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:36:59.37 ID:v2wz1wn40
P「菜々さんが帰ってきたニュースはもう星中に知られていますから」

P「顔見せをしなきゃ国民感情が収まらないんですよ」

菜々「思っていたよりかなり大事になってたんですね....」

P「実は、今まで歩いていたこの一帯も」

P「国王権限で、運営に必要な最低限の人員以外人払いさせられてます」

菜々「大袈裟、ではないみたいですね、話を聞く限り」

P「そういうことです」
154 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:37:31.62 ID:v2wz1wn40
ピカッ

菜々「!?」

菜々「Pさん!?空から不思議な光が降りてきてますよ!?」

P「会場へ向かいましょうか」フワフワ

菜々「いやあの」フワフワ

菜々「....」フワフワ

菜々「....浮いてません?」フワフワ

P「王族専用UFOで行くんで」フワフワ

P「今それが俺たちを回収してるところです」フワフワ

菜々「人生初キャトられですねぇ....」フワフワ

P「歴史的瞬間です」フワフワ
155 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:37:57.97 ID:v2wz1wn40
菜々「ただ今帰りました〜」

国王「おぉ、ウサミン、おかえり」

王妃「おかえりなさい」

菜々「ただいまです」

国王「会見場にもう記者たちが集まっているそうだよ」

菜々「そうですか....」

王妃「緊張してるの?」

菜々「一応してます....」
156 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:38:27.53 ID:v2wz1wn40
P「記者会見なんて今までたくさんやってきたのにどうしたんですか?」

菜々「だってここ、日本どころか地球ですらないので....」ゴクリ

P「大丈夫だと思いますよ〜」

P「そりゃ普段と環境は違いますが」

P「ウサミン星は紛れもなく菜々さんのホームなんですから」

菜々「それはそうかもしれませんけど....」

国王「あ、ウサミンこれ」スッ

菜々「なんですか?」

国王「記者会見の質問一覧だよ」

菜々「?」
157 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:39:43.04 ID:v2wz1wn40
国王「質問は全て事前に用意されているんだ」

国王「つまりここに載っているものしか聞かれないから安心してくれていい」ニッコリ

王妃「そもそも質問をする記者も、王室お抱えの新聞社やテレビ局の人しか指名されないのよ」ニッコリ

王妃「仮にそれ以外の記者が手を挙げても絶対に指名されることはないわ」ニコォ

菜々「えぇ....」

国王「それでも心配なら、回答の方も用意しているがどうする?」

菜々「い、いえ、これくらいなら自分の言葉で答えます」

国王「そうかそうか、それじゃあ頑張ってくれ」

王妃「私たちも袖から見ているわ」オホホ

菜々「よろしくお願いします」ペコ
158 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:40:11.24 ID:v2wz1wn40
菜々「....」

菜々「こ、ここまで綿密に準備されているってことは」

菜々「この記者会見ってそんなに重要なものなんですか....?」ビクビク

P「いやぁそんなことないと思いますよ?」

菜々「でもこれじゃあ、まるで政治家の会見じゃないですか....」

P「あのお2人はこの星のトップですから」

P「こういう場では普段から気を遣っているんですよ」

菜々「そういうものですか....」

P「まあ1番は、単純に菜々さんを心配しているんじゃないですか」

P「親ですから」

菜々「な、なるほど....」
159 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:40:47.23 ID:v2wz1wn40
菜々「疲れたぁ〜」ヒィヒィ

P「めちゃくちゃアットホームな会見でしたね」

菜々「終始和やかで、温かい雰囲気だったので助かりました....」

P「せっかく国王がメディアを統制してくれていたのに」

P「結局菜々さん、自分でぶち壊しちゃうんですもん」

菜々「だ、だって、あんなに手を挙げているのに無視して会見を無理やり終わらせるなんて」

菜々「ナナにはできませんよ....」
160 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:42:23.05 ID:v2wz1wn40
P「まあ結果的にトラブルは何も起きず」

P「むしろ菜々さんの積極的な姿勢で好感度はさらに上がったと思います」

菜々「正直、好感度は気になりませんけど」

菜々「この会見で、私を応援してくれている人たちに喜んでもらえるなら」

菜々「やった甲斐がありますねぇ....」ノホホン

P「アイドルの鑑」

P「さて、休む間もなくて申し訳ないんですが」

P「パレードの準備をしましょうか」

菜々「任せてください!」
161 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/01(日) 22:43:13.96 ID:v2wz1wn40
続きます
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 22:58:21.47 ID:fwYJJWzZO
おつ
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 23:59:10.04 ID:SmpJ3QlLo

王室お抱え以外の社員もヌルい質問しかしなかったのか(国王の娘に無礼な質問したら後で何されるか分かったもんじゃないから仕方ないけど)
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 12:45:56.36 ID:KkTpqC3cO
自分が記者だったとして、ナナさんにキツい質問出来るかと考えたら絶対無理だわ
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 19:32:29.17 ID:ZAW5iL8Uo
社会全体がウサミン一色だからそもそも棘のある質問自体が出ないんだろうなぁ
166 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:22:39.16 ID:oVLjZf3y0
P「今回のパレードはこういう感じです」

菜々「全長5キロ、一直線の道ですか....」

菜々「結構長いんですねぇ」

P「この星一番の直線道路ですから」

菜々「パレードにはぴったりの舞台というわけですね」

菜々「....」

菜々「そ、そんなに人集まるんでしょうか....」ゾッ

P「散々言ってるじゃないですか」

P「菜々さんは国民的スターなんですよ」

菜々「それはそうですけど」

菜々「ナナ、その光景を実際に見たわけじゃないし....」
167 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:23:49.49 ID:oVLjZf3y0
菜々「....盛ってませんよね?」チラ

P「盛るわけないじゃないですか!」

菜々「だって最初に会ったファンは生き別れた実の父親と母親ですし....」

菜々「その後に街の中で爆音のナナの曲が流されていると思ったら」

菜々「実の父と母がその地区に手を回していたって話でしたし....」

P「いやいや、手を回したのは菜々さんにゆっくり買い物や散策をしてもらうためであって」

P「別に菜々さんの曲を爆音上映するためではないですから」

菜々「分かってますけど....」シュン

P「....」
168 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:24:53.81 ID:oVLjZf3y0
P「....さっきまでの威勢はどうしたんですか」

菜々「直前になるとさすがに心配になってきまして....」アセ

P「はぁ....」

P「売れる前からその歳になるまで何年もそのキツイキャラを貫き通してきた度胸はどうしたんですか」

菜々「」

菜々「ちょっとPさん!?言っていいことと悪いことがありますよ!?」プンスカ

P「気楽にいきましょうよ」

P「どうせバスの上に乗ってゆっくりドライブするだけなんですから」

菜々「....」

菜々「....ナナが行かないと始まりませんね!」

P「その意気です」
169 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:26:00.07 ID:oVLjZf3y0
ブゥン

P「じゃ、俺はバスの中にいますんで」

P「何かあったら言ってください」

P「インカムですぐに指示を出しますんで」

P「頑張ってください」グッ

菜々「はい!」

菜々「....」ゴクリ
170 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:26:29.47 ID:oVLjZf3y0
ズズズン

菜々「....?」

ズズズン ズズズン

菜々「(地鳴り....?)」

ブワァッ
171 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:27:50.34 ID:oVLjZf3y0
ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン!
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172 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:30:45.45 ID:oVLjZf3y0
菜々「え?」

菜々「!!?!?!?!?!?!?!??!??!!??!?!?!?!?!?!!?」

菜々「(いや、これ....一体どれだけの人が....)」

P『菜々さーん、聞こえますかー』

菜々「」

P『菜々さーん、ファンの皆さんが待ってますよー』

菜々「....」
173 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:33:25.03 ID:oVLjZf3y0
菜々「....Pさん」

P『はい』

菜々「出来るだけ、出来る限り」

菜々「車の速度を緩めてもらうように」

菜々「運転手の方に伝えてもらえますか」

P『....了解です』

菜々「あと」

菜々「マイク、のようなものって今から用意できますか」

P『人使いが荒いなぁ』

菜々「....すみません」
174 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:35:22.07 ID:oVLjZf3y0
P『偶然なんですけど』

P『菜々さんの足元に置いてあるケースの中身』

P『なかなかの性能を誇る拡声器なんですよ』

菜々「!」

P『ウサミン星の科学技術の産物なんで』

P『人体への影響なく』

P『このくらいの喧騒を軽く吹き飛ばせるんじゃないですかね』ニヤリ

菜々「....ありがとうございます!」
175 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:39:06.53 ID:oVLjZf3y0
菜々「....」

ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン! ウサミン!
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菜々「....」コクリ

菜々「みっなさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!」

シン

菜々「....」

菜々「ナッナで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

菜々「ただいま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
176 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:43:52.00 ID:oVLjZf3y0
菜々「ゼェ ハァ」

P「お疲れ様でしたー」

菜々「ゼェ ハァ」

P「菜々さんらしくないですよ」

P「こんなに押しまくるなんて」

菜々「ゼェ ハァ」

P「予定じゃ1時間の予定だったのに3時間半はやりすぎですよ」

P「時速1.6キロってなんですか、歩き以下ですよ」

菜々「ゼェ ハァ」

P「....」
177 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:49:21.35 ID:oVLjZf3y0
P「まったく、パレードなのに頑張りすぎなんですよ菜々さん」

P「もう若くないんですから」

菜々「ゼェ ハァ」

P「しかしとんでもなかったですねー」

P「あまりにも多すぎたので正確な数は分かりませんけど」

P「推定でも数百万人はいたらしいです」

菜々「ゼェ ハァ」

P「テレビやネット中継の視聴者数も合わせたらどんな数になるのか、想像すらできないですよ」

菜々「ゼェ ハァ」

P「国王がパレードしてもせいぜい数万人ですからねー」

P「菜々さん、やろうと思えば政権を奪取出来るんじゃないですか?」

菜々「ゼェ ハァ」

P「....」
178 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:50:41.63 ID:oVLjZf3y0
P「ま、他ことは休憩してからにしましょうか」

P「ゆっくり休んでてください」

菜々「....!」ガシッ

P「?」

菜々「....」

菜々「....゛」ゼーハー

P「はい?」

菜々「....ブ」ゼーハー

菜々「....ライブ」ゼーハー

P「!?」

P「な、菜々さん....?」

P「今なんと....???」

菜々「ライブ、しましょう」ゼーハー

P「!?!?!?!?!?!!!?!?!?」
179 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/07(土) 23:51:11.83 ID:oVLjZf3y0
そろそろ佳境です
続きます
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/07(土) 23:58:10.95 ID:pzCXxukyo
な、何言ってんだ菜々さん!?
181 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:07:14.27 ID:SvSN2dT+0
P「菜々さん、酸欠と疲労で意識レベルが低下しているんですか?」

菜々「私は正気です」

P「....」

菜々「あんな、あんな光景を見せられて」

菜々「いや、見せてくれたこの星の人たちに対して」

菜々「何もせず、そのまま背を向けるなんてこと」

菜々「私にはできません!」

P「で、でも、いきなりライブって言っても....」

P「菜々さんだって、ライブをやるのにどれだけの時間とお金がかかるかは知ってますよね?」

菜々「それは....そうかもしれませんけど....」
182 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:07:56.86 ID:SvSN2dT+0
菜々「別に大きな会場でなくてもいいです!」

菜々「ナナは直接、ファンの人たちに

P「それだと尚更問題ですよ」

P「さっきの人の数を見ましたよね」

P「準備不足のまま小さなライブをしても」

P「殺到したお客さんの統制が取れなくなったらどうするんですか」

菜々「っ....」
183 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:08:27.27 ID:SvSN2dT+0
P「....あれを見せられたアイドルが何を望むか、俺にだってわかります」

P「でも、今日集まってくれた人たちは対価を求めていたわけありません」

P「今まで、ここから遠く離れた地球で頑張ってきた菜々さんから」

P「たくさんのものを貰ったから、来てくれたんです」

菜々「....」

P「....伝え忘れていましたが」

P「地球とウサミン星では時間の流れが異なります」

菜々「えぇっ!?」

P「地球時間では7日間の休暇でしたが」

P「ウサミン星換算だと、明後日の夜までにはここを出発しないといけません」

菜々「そんな....」

P「....」
184 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:09:00.13 ID:SvSN2dT+0
P「菜々さん」

P「あなたの声を、想いを伝える手段はいくらでもあります」

P「時間も、ライブをするには少ないですが、まだあと2日あります」

P「出来る限りのことを、やり尽す、これでどうにか堪えてくれませんか」

菜々「....」

菜々「....」
185 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:09:29.30 ID:SvSN2dT+0
菜々「....わ

国王「話は聞かせてもらったよ」ニュッ

王妃「まったく、この星のトップを差し置いて内緒話なんて水臭いわ」ニュニュッ

P「わぁっ!?」

菜々「!!!」
186 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:09:58.49 ID:SvSN2dT+0
国王「....」

国王「ウサミン」

菜々「....」

菜々「はい」

国王「どうしてもライブがしたいのかい」ジッ

菜々「はい」

菜々「なので、お力を貸していただけませんか」ペコ
187 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:10:39.75 ID:SvSN2dT+0
国王「わかった」

菜々「ありがとうございます!!!」ペコペコ

P「答えを出すのが早すぎる」

王妃「娘に頭を下げられちゃねぇ」クスクス

P「いやでもですねぇ」

P「ライブってめちゃめちゃお金がかかるんですよ?」

P「それに菜々さん本人の練習だって全然足りてません」

P「会場の当てはあるんですか?」

P「他にもまだまだ考えなきゃいけないことはありますし」

P「それを一番遅くとも明後日までには済ませなきゃいけないんですよ?」

P「いくら国王とはいえとても無理ですよ....」

菜々「....」ショボン

国王「むぅ....」
188 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:11:09.60 ID:SvSN2dT+0
国王「....」

国王「大臣たちを呼ぼう」

P「!?」

国王「会議を開いてライブの計画を立ててくる」

菜々「!!?!?!?」

国王「方針が決まったらまた連絡するから、それまでゆっくりしておいてくれ」ニコ

王妃「どうなるのかしら♪」ウフフ

スタスタ
189 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:11:48.82 ID:SvSN2dT+0
P「....」

菜々「....」

P「....どうするんですか」

菜々「ナナ、何が何だか....」

P「国政が絡んできちゃいましたよ」

菜々「....もしかして」

菜々「大事、になってます?」

P「ええもうめちゃくちゃに」

菜々「あわわ」
190 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:22:39.84 ID:SvSN2dT+0
国王「大臣、そして多数の専門家を呼んだ会議の結果」

国王「無事、ライブを開く算段が付いた」

菜々「!!!」

菜々「ありがとうございます!!!!」ペコペコ

P「....大丈夫なんですか?」

国王「あぁ、専門家のお墨付きだ」

国王「まあ国王特権もほんのちょっとだけ使ったが」ニヤ

P「その内クーデター起こされますよ」

王妃「そりゃ私的なことで権力を濫用したらそうなるかもしれないけど」

王妃「ウサミン絡みならたぶん大丈夫よ」

P「....確かに」
191 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:23:24.31 ID:SvSN2dT+0
国王「まず会場だが」

国王「この星で一番大きな公園を使い、野外ライブという形で行う」

P「あそこですか」

菜々「規模はどれくらいになりますか?」

国王「うむ、あの公園を使った野外ライブを行ったことはないが」

国王「専門家チームの推定では最大で5000万人の収容を見込めるらしい」

菜々「え゛っ゛」
192 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:24:00.05 ID:SvSN2dT+0
王妃「当日は我が星自慢の自動警備システムが会場内外の警備と案内・誘導を行うから安心していいのよ」

菜々「い、いえ、そういう意味ではなくて」

国王「最新鋭の設備を使って」

国王「5000万人の観客1人1人にウサミンの姿も声もはっきりと確実に届くようにするから」

国王「そっちも心配しなくていいぞ」アッハッハ

菜々「どういう技術なんですか....」ゾッ

国王「ついでに、希望する世帯すべてに無料で立体映像を生配信するぞ!」

菜々「....ナナが考えていたよりもずっととんでもない所なんでしょうか」ヒソヒソ

P「....その通りです」ヒソヒソ
193 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:33:58.29 ID:SvSN2dT+0
国王「セットリストだが」

国王「ウサミンの練習時間をあまり確保できないことを踏まえて」

国王「数か月前のライブでウサミンが歌った曲だけで構成しようと思うんだが」

国王「どうだろう」

P「曲数的にはミニライブくらいになっちゃいますけど、仕方ないですね」

菜々「....」

菜々「今、次のライブの方の練習に入っているので」

菜々「そっちの曲も入れちゃいましょう!」

P「」
194 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:35:45.98 ID:SvSN2dT+0
菜々「ついでに他にも歌える曲を何曲か足しましょうか!」

P「」

P「」

P「」

P「ハッ」パチリ

P「ちょっと菜々さん!?何言ってるんですか!!!」

菜々「だって、せっかくライブをするのにたった数曲じゃ少なすぎますよ!」

P「むしろそうじゃないとあなたが苦しいでしょ!」

P「そもそも、ライブの曲って言ってもほとんどが複数人で歌う前提じゃないですか!」

P「自分のパート以外も、お客さんに見せていいくらい」

P「いや、お客さんを圧倒できるほどに、完璧に歌って踊れるんですか!?」

菜々「....」
195 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:37:02.58 ID:SvSN2dT+0
菜々「はい」コクリ

P「....」

P「だそうです」

国王「ふっ、君だって分かっていたんだろ?」

P「....」

P[どうでしょうね」

菜々「ナナのことに関しては」

菜々「ナナよりも詳しいですから」ニコニコ

P「....やめてくださいよ」フン
196 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:43:06.42 ID:SvSN2dT+0
王妃「さすが、敏腕プロデューサーさんは違うわ」クスクス

国王「とはいっても、色々と準備に不安は尽きないだろうから」

国王「特別にあの部屋を使えるようにしておいたよ」

P「?」

菜々「あの部屋とは?」

王妃「とある研究所で起こった事故の際に偶然産まれた部屋のことよ」
197 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:48:27.80 ID:SvSN2dT+0
王妃「その部屋の中は、なんだかよく分からないけど色々バグっていて」

王妃「中で1週間過ごしても、外では1日しか経過しないの」

国王「通称『精神と時の部屋』だ」

P「まんまじゃないですか」

国王「いくつかの点が未知なうえに、有用すぎるから」

国王「普段は憲法で使用を禁じているんだが」

国王「憲法解釈を変えることで、今回だけ特別に使ってよいことにしたんだ」

P「えぇ....」
198 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:48:57.30 ID:SvSN2dT+0
P「いやー気持ちはありがたいですけど」

P「そんな危険なところに菜々さんを入れられませんよ」

菜々「行きます!」

P「....もー」

P「何かあったらどうするんですか」

菜々「お2人が、何かあるかもしれないところに私を入れるはずありませんから」

国王「当たり前じゃないか」

王妃「囚人たちを使った人体実験によって」

王妃「今は部屋の安全性が確保されているわ」

P「....」
199 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:50:29.04 ID:SvSN2dT+0
P「....」

P「菜々さん」

菜々「はい」

P「歳とっちゃいますけど、いいんですか」ジロ

菜々「っ....!!!」ギリッ

菜々「....................」

菜々「........................................」

菜々「........................................................................」

菜々「....................................................................................1週間くらい」

菜々「どうってことありませんよ!!!」バーン!
200 : ◆bL5b7ovQmQ :2020/03/08(日) 23:51:32.01 ID:SvSN2dT+0
続きます
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/08(日) 23:59:38.73 ID:sba/GTmpo
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