【かぐや様は告らせたい】かぐや「会長が拉致監禁されたですって!?」

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205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 00:39:21.89 ID:QuPbr3FOO
カレン「ちなみにもう一度最初から説明を聞くことも出来ますが」

かぐや「いえ、充分ですよ。ありがとうございます」

眞妃「うーん、ちょっと待って。てことはさ…」

眞妃「子安つばめ先輩、どっかで逃げたり隠れたりしてるって事だよね?」

伊井野「じゃあ、…逃げて回ってるつばめ先輩を探さなきゃならないってこと?」

石上「…そういうことだよな。これ、もしかして難しいんじゃないか…?どこに居るのか、どう予想してったらいいんだ」

エリカ「それと『助ける』と言ってもただ見つけるだけじゃダメだよ。その後『聖域』に連れていく必要があるの」

エリカ「悪魔を寄せ付けない、聖域……」

石上「聖域…」

カレン「説明A終わりですわ」

眞妃「あ、うん。ありがとう」

かぐや「…石上くん、子安つばめ先輩を助けるには、少し骨が折れそうですよ」

石上「ええ。ですがやりますよ」

石上「必ず僕が見つけ出してみせます」

伊井野「…」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 00:41:28.05 ID:QuPbr3FOO
いったん今日はここまで
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/15(土) 00:43:00.50 ID:QuPbr3FOO
>>204

訂正

× ズルいわエリカ
○ ズルいわカレン
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 10:55:46.39 ID:y8VeB1HlO
ーーーーーーー

『魔王撃破組』

ピロンッ

「放送室近くから槇原さんらしき声あり」


白銀「お、妹から連絡来たぞ……放送室近くから槇原らしき声あり、と」

藤原「マッキー先ハイの事ですから、わざとそういう情報を漏らした可能性もあります。慎重に行きましょう」

早坂「そーだね」

ピロンッ

「あと帰りモヤシ買っといて」


白銀「あと帰りにモヤシか…」

早坂「それは今は関係ないね」

藤原「白銀家の食料事情は今は置いといて…さあ行きますよ!」ザッ


ダッダッダッ!!


TG兵「来た、白銀会長と藤原さんだぞ!一緒に遊べて光栄だ!」

TG兵「やだサイン欲しい!」


藤原「サインは後でっ!」ドーンダyo!


白銀「悪いな、あんまり遊んでる余裕ない!」パシンッ!

TG兵「ああっ!」ドサッ

TG兵「後でくださいよっ!」ドサッ


TG兵「タッチ!タッチ!」ブンッブンッ
(可愛い子に触りたい!)

早坂「そんな下心丸出しで来られても困るし〜…」サッ サッ

藤原「へい、後ろからドーンッ!!」ビシュッ

TG兵「うあっ!しまった!」


白銀「よし、他のTG兵が来る前に早く行こう!」

藤原「ですね!」

ザッ、ザッ…

早坂「っ!みんなストップ!」ザザッ

白銀「あの人は!」ザッ


メガ子「はい、メガ子でーす。圭ちゃんは抑えたよー」フリフリ

白銀「なんだと!?」

藤原「え?ルール上圭ちゃんへの攻撃行動は禁止されているはず!?」

メガ子「さて、どうやったのでしょうか?」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 11:29:18.32 ID:y8VeB1HlO
早坂「嘘をついてるという可能性は?」

藤原「あり得る!」

メガ子「それが嘘じゃないんだよね。待っててあげるから電話してみなよ」


白銀「…繋がらない、圭ちゃん!」

藤原「ええ!?」

早坂「くっ、誘拐は犯罪ですよ!」


メガ子「誘拐はしてないよ!」ガビーン


藤原「しかし、マッキー先ハイとメガ子がルールを破るとは思えません…」

白銀「…」

白銀(実力行使以外で圭ちゃんを捕らえる方法……考えろ、圭ちゃん自らが閉じ込められにでも行ったというのか…?)

白銀(…ん…圭ちゃんから、閉じ込められに…?)ハッ

白銀「…そういうことか、分かったぞ」

メガ子「さすがは会長くん。助けに行きたいなら通ってみなよ」スチャッ(ハリセン)

白銀「ああ、妹は俺が助ける!」ダダッ


藤原「会長の邪魔はさせません!ドーンだYO♪!」ビシュッ

メガ子「わわっ」サッ

早坂「私も助太刀するよ、書記ちゃん」ザッ

藤原「はい!」


白銀「ありがとう二人とも!俺は妹のところへ行く!!」
ザッザッザッ!

メガ子「あ〜、逃がしちゃったあ」

メガ子(…計画通りだけど)フフ
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 11:52:12.69 ID:y8VeB1HlO
白銀「はあ、はあ……む、あのスマホは!?」

ザザッ!

白銀「化学室の前に…圭ちゃんのスマホ…この中か」

ガッ!ガッ!

白銀「くそっ、やっぱり鍵が閉まっている、開かない!」

ガチャッ、ガラッ!!
??「ウルサーイですヨ」

白銀「え?」

グイッ!

白銀「おわっ!?」

バタンッ!ガチャッ!

白銀「化学室の中に…連れ込まれちまった…」ハアッハアッ

圭「お兄っ!」ザッザッ

白銀「圭ちゃん!?やっぱり居た…」

??「ふふふ、ココは私専用のバトルフィールド…私にカツまでは逃げられマセン!!」ザッ

白銀「…もう、俺は…どうツッこんでいいのか分からないですよ……」



白銀「なんで校長が居るんですか!?」ガバッ

校長「私ガTG兵リーダーだカラです。生徒とゲームをエンジョイする…それも学園の長トシテ必要なことではナイデショウカ」

白銀「ええぇ!?」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 12:22:04.30 ID:y8VeB1HlO
校長「ココは一度入レバ私をタオスマデ逃げられナイ……白銀圭さんも先程ココへ侵入シテシマイ、戦えるパワーもナッシングな為に出られなくなってシマッタノデス」

校長「ここへ誘導シタノハ槇原こずえサンでしたガ…」

圭「…ごめん、槇原さん見つけたから追い掛けてたら…」

白銀「いや、気にするな、仕方ない…」

白銀(なるほど、校長の専用ルールを利用したのか)

白銀「妹のスマホを奪い化学室の前に置いたのは…連絡を取らせないため…」

校長「ノーです。ソレハ他の方ガ助けに来ルとき分カリヤスイヨウニという配慮デス」

白銀「あ、単純に優しさですか」

校長「サア、圭サンを助け仲間タチノ元へ行きたけレバ…貴方は私を越えルしかナイ…」ザッ

校長「来なサイ、生徒会長としてコノ学園の長デアル私を…超えてミナサイ!」ドンッ

白銀「…!やるしかないようですね」

圭「でも目上な立場の校長を叩くとかやりにくくない?」

白銀「それ言わないでくれ!」

白銀(圭ちゃんの言う通りだ…校長相手にビシバシ叩くのはやりづらい)

白銀(まあ、手足でも狙うか、まだ叩きやすいとこ…)

校長「チナミニ私は他のTG兵と同じく一度のダメージでアウトですが…1つダケ違うトコロがアリマス」

白銀「え?」



校長「私にダメージを与エルにはハリセンで頭を叩く必要がアリマスっ!!」バアーンっ!


白銀(一番狙いにくいところをををーーっ!!?)
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 12:37:09.47 ID:y8VeB1HlO

廊下


藤原「ドーンッ!」ビシュッ

メガ子「えいっ!」


パシンッ!

藤原「あう、当たっちゃった…!」

早坂「ふっ!!」ブンッ

(早坂のライフボール)
ポコンッ!

メガ子「しまった、ガードが遅れちゃった!」ザッ


藤原【残りライフ3】
早坂【残りライフ4】

メガ子【残りライフ2】
+たまごボーロ一粒

メガ子(う〜ん、まだ負けるわけにはいかないしなぁ)

メガ子「もういいかな、撤退!」ダダッ!


藤原「あっ、撤退しちゃうんですか!?」バッ

早坂「書記ちゃん追い掛けてる暇ないよ、TG兵10人くらい来た!!」

藤原「ひえっ!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨ドッ!!


藤原「会長と圭ちゃんも心配ですが、仕方ありません!いったん逃げましょう!!」ダダッ

早坂「うん、結構真面目にヤバイ!」ダダダッ






ーーーーーーー

槇原「メガ子から連絡ぅ〜。会長くん隔離には成功」

槇原「あと狙うは、四宮かぐや…だね」
ザッザッザッ
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 15:01:04.27 ID:A0QS7XpiO
『つばめ姫救出組』

二階

ザッザッザッ

眞妃「このまま子安つばめを探すために部屋を一つ一つ確認して回るわけ?そんなことしてたらTG兵に追い回されて私達がいずれピンチになるわよ」

かぐや「そうなんですよね、私達の体力的にも他のやり方を考えた方がいいでしょう」

伊井野「つばめ先輩の逃げたコースを予想するんですか?」

眞妃「うーん」

石上「あの…先輩、1つ気になってることがありまして」

かぐや「石上くん、どうしたの?」

石上「さっきマスメディア部の方々から聞いた説明で……後半の意味無さそうな台詞も含め『説明』と言っていたんですよ」

かぐや「言ってましたね」

石上「その僕が意味の無いと思ってた台詞が…実はつばめ先輩の居場所のヒントだったりしませんかね?」

眞妃「でもさ、つばめ先輩の意思で逃げてるんならカレン達もヒントなんか出しようが無いんじゃ…」

石上「魔王軍側から逃げかたの指示は受けてるかも知れません」

眞妃「ん、まあ確かに」

伊井野「でもヒントと言っても…よくわからないんだけど」

かぐや「…闇雲に歩き回るだけもよくありません。少し考えてみましょうか」

意味無さそうな台詞@
つばめ姫はただ走るのです………悪の手先から逃げながら
自由を…求めて……

かぐや(これは単純に子安つばめ自身のゲーム中に置かれた立場の説明の気がするけれど…)

意味無さそうな台詞A
そしてすれ違いに現れる勇者かぐや様と仲間達…

かぐや(すれ違いに現れる私達、そう…私達が来たときには居なかった)

意味無さそうな台詞B
巡り合わせてくれないだなんて、神様はなんと意地悪なのか…

かぐや(神様の意地悪で巡り会えない……神様………神様って?何かを指している言葉かしら)

かぐや「…ねえ石上くん。このゲームに神様が居るとしたら誰だと思う?」

石上「はい?まあ製作者じゃないですか?神様なら」


かぐや(…ゲームの製作者?)

その時、かぐやは1つの答えを閃いた!

「ゲームの製作者の意地悪で巡り会えない子安つばめと勇者パーティー」

かぐや「…まさか、そういうこと!?」ハッ
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 15:50:31.62 ID:A0QS7XpiO
かぐや「…大事なことを忘れていた、これはゲームでした。お遊びなんですよね…」

かぐや「つばめ姫が魔王軍に捕まり逃げている、なんていうのはあくまでも設定上の話に過ぎない」

石上「どういうことですか?」

眞妃「何か閃いたのね?」

かぐや「はい。恐らくTG部が子安つばめに対して行っている指示は『魔王軍から逃げること』ではありません」

かぐや「『勇者パーティーから逃げること』です」


石上「え…僕たちから!?」

眞妃「なんで!?」

かぐや「理由は単純ですよ。そちらの方がすぐに見付からないし面白いからです。TG部側からしても、子安つばめにとっても」


伊井野「た、確かに…自分がつばめ先輩の立場だったら、私も…魔王軍から逃げるより自分を必死に探そうとしている勇者パーティーから逃げる方が楽しいかも」

眞妃「まあね、確かにスリルあって面白そう」

石上「…そうか。楽しい事したい人達の集まりだから、つばめ先輩も楽しめるようにしている可能性がありますね」

かぐや「そうですよ…だとしたら厄介です。こちらも考えながら行かなければ」


ーーーーーー

タッタッタッ……

ササッ


つばめ(TG兵役の子から連絡来た……かぐやパーティー二階、白銀パーティーが三階…)

つばめ(ふふ、自分を探そうとしてくれてる子達から逃げるってのも面白いね)
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 16:14:46.00 ID:A0QS7XpiO
二階 廊下

石上「だとしたら、どうしますか…?」

かぐや「…勇者パーティーから逃げるには全体の状況を知る必要があります。つまり彼女はTG部や、TG兵役の人達から連絡を受けつつ逃げている可能性が高い」

伊井野「そんなのどうしたら…!」

かぐや「だとすれば、今恐らく子安つばめは二階と三階には居ない。二階には私達、三階には会長達が居ます」

石上「…!だとしたら…四階!?」

眞妃「逃げにくい屋上には行かないでしょうからね。その可能性が高いわ」

かぐや「…では、子安つばめを追い掛けてに行きましょうか、石上くん」

石上「はい!」

伊井野「…」

かぐや「私はあっちの階段から四階へ上がります。石上くん達は反対側の階段から上がってください。四階で挟み撃ちにします」

石上「…助ける人を挟み撃ちって変な…」

石上「え、一人で行くつもりですか!?」

伊井野「危ないですよ!」

かぐや「大丈夫よ、ハリセンあるから。私をなめないでちょうだい。それに二階の敵は少なくなったし…一直線に四階を目指せばいいだけ」

眞妃「それでもさあ…充分に危ないでしょ」

石上「…」

かぐや「いざとなれば生徒会室に逃げ込みますよ。心配いりません」ニコ

石上「…四宮先輩、わかりました。そちらは任せます」

伊井野「!」

眞妃「もう、ちゃんと帰ってきなさいよ!」

石上「無事で!」

伊井野「気を付けてください!」


かぐや「ええ…皆さんも無事で」タッ





ザッ…

槇原「ふふ、一人になってくれた。ラッキー♪」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 17:14:01.19 ID:A0QS7XpiO
階段

タッタッタッ…

伊井野「何回も階段上り下りしてると疲れてくる…」

石上「大丈夫かよ」グッ

伊井野「…ん、まあ…大丈夫…」



眞妃「とりあえず、つばめ先輩の事は皆にラインで伝えておいたわよ」

石上「ありがとうございます。あとは四階を目指して…」

眞妃「ん、藤原さんからラインが…」

ザザッ!

メガ子『放送室から魔王軍がお伝えしまーす』


眞妃「え!?」バッ

石上「なんだ…?」


メガ子『トラップルームが開放されました〜。一度入ったら条件を満たすまでは出られない怖い部屋です。皆さん気を付けてくださいねー』


伊井野「トラップルーム!?」

石上「そんなものまで…」

眞妃「本格的に潰しに掛かってきてるわね」

ーーーーーー
その頃の会長

白銀「え、トラップだったのここ!」

校長「そうデース、バトル・ザ・校長トラップでアリマス」

ーーーーーー
三階

藤原「はあ……何とか、TG兵撒けましたね。とりあえず会長・圭ちゃんとはぐれてしまったことはラインで皆に伝えておきました」

早坂「うん……それにしてもさっきの放送…トラップルームて」

藤原「私も知りませんでした…まあ教えちゃったら私にトラップ効かなくなっちゃいますからね…恐らく圭ちゃんは」

早坂「うん、そこに捕まったのかも…もしかしたら会長さんも」

藤原「困りましたね…」

ーーーーーー

かぐや「…トラップルームですか…面倒な」タッ タッ

かぐや「…ところで後ろの貴女、レディの後をしつこくつけるのは感心しないわね」

ピタッ…
槇原「あちゃ〜…バレてたか」

かぐや「何が目的ですか?」
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 18:27:23.47 ID:y8VeB1HlO
四階
階段前

槇原「バレちゃったら仕方ないな…」スラリ

槇原「私も本気で行っちゃお!」シャキーンッ


かぐや「TGハリセンですか…」スッ

槇原「そう。勇者のハリセンを元に複製された最終へい…」

かぐや「あ、説明は結構です。聞いたので」


槇原「なら始めようかっ♪」タンッ

かぐや「ふっ!」ブンッ

パシイイイッン!!!


かぐや(仕方ありません…子安つばめの方は任せましたよ、石上くん)ザッ


ーーー
四階
反対側の階段前

伊井野「着きましたね…」

眞妃「つばめ先輩を追うわよ!」

石上「はい!」ダッ

石上「教室に待ち伏せが居るかも…」クルッ


イチャイチャ
TG兵「あ、廊下に勇者パーティー居るわよ」ギュッ
TG兵「本当だね、じゃあ続きはまた後で…」チュッ

ガラッ!!
伊井野「不純異性交遊!!」ビシイッ


眞妃「おお、頼りになる…」

石上「よし、このまま行きましょう!」

ダダダッ!!

ーーーーーー

つばめ(えっと、連絡はっと…)ピロンッ

つばめ「え!階段両側から四階に!?」

つばめ「どうしよ、どこに逃げよう…」キョロキョロ

つばめ「あ、槇原さんから…」ピロンッ

つばめ「…『私の居る方に来い』…か」

タッタッタッ…

218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 18:45:12.17 ID:y8VeB1HlO
ダッダッ!
ザッ!

かぐや(ふう…何とか撒いて教室に逃げ込んだわ…槇原さん強かった…)

かぐや(!)ハッ


タッタッタッ…


つばめ「こっちかな…」ザッザッザッ

かぐや(廊下に、子安つばめ…!)ザッ!

かぐや「見つけましたよ、子安先輩!」ガバッ

つばめ「わっ!見つかっちゃった!?かぐやちゃん!」ハッ

つばめ(ごめん槇原さんやっぱ引き返す!)

つばめ「全力っ!!」シュダダダッ

かぐや「う、引き返した!速いわね!」ダッ!

かぐや(でもそっち側には石上くん達が…)

かぐや(約束したものね…私が全力で背後を負い、石上くんに捕まえさせてあげるわ)キリッ

ガシッ!

かぐや「…え?」ピタッ

槇原「子安つばめに集中し過ぎぃ☆隙だらけだったよ♪」

かぐや「くっ…!」ザッ
かぐや(私としたことが…!)

槇原「はい、行ってらっしゃい!」ブンッ

かぐや「ひゃっ!?」ザザッ!

かぐや(近くの部屋に投げ込まれ…)

槇原「ちょい手荒でごめんねー。私楽しみは最後に取っとくタイプなんだ」

ガララッ!ガチャッ!!

かぐや「…!?」

かぐや「ちょっと、出しなさい!」ガッ ガッ

(扉の向こうから)
槇原「残念ながらここもトラップルームだったんだ〜。出られないよー」

槇原「出られる条件はお仲間が私から鍵を奪うこと♪手から落とすだけでもOK」チャリッ


かぐや「…っ!!」

槇原「または仲間が全滅でも出てこれるけどね。スマホ使用はOKだよ、じゃ〜ね〜!」

タッタッタッ…


かぐや(なんてこと…つばめ先輩に気をとられ過ぎた!)グッ

かぐや(早く皆に連絡を!)
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 19:17:16.81 ID:y8VeB1HlO
四階 反対側廊下

眞妃「えいっ!」ブンッ
石上「おらっ!」ブンッ

ポコンッ!ポコンッ!

TG兵「あう!」
TG兵「負けたあ!」

(二人ともライフボールを投げたため)
眞妃【残りライフ3】
石上【残りライフ3】

眞妃「いったん教室の中に避難しましょう!」

伊井野「はい!」

石上「そうですね、そろそろ四宮先輩から連絡が来る頃……え?」ピクッ


ダッダッダッ!

つばめ「はっ、はっ!」

石上「つばめ先輩!」バッ

つばめ「わ、優くん!?」ビクッ

つばめ「ど、どうしよ…後ろからかぐやちゃ……」チラッ

ダダダダダッ!!

槇原「ざんねーんっ!私っ!☆」

つばめ「え!?」


石上「どういうことだ!?四宮先輩は…」

眞妃「優!いいからまずはつばめ先輩を!」

石上「あ、はい!」バッ


ガシッ!

つばめ「ひゃっ!?」

槇原「残念、私が先だったね♪」


シュダダダッ!!

石上「ああ、つばめ先輩が連れてかれた!」ダッ

伊井野「石上だめ、一人で行っちゃ危ない!」ギュッ
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/15(土) 19:18:58.21 ID:y8VeB1HlO
眞妃「…もう仕方ないわ、それより今は…」

石上「…なんで先に槇原が来て、全く四宮先輩が来ないんだ?」

伊井野「まさか…っ!」

ピロンッ ピロンッ

眞妃「ライン!」

石上「四宮先輩から…!藤原先輩からも!?」


この時、残されたメンバー達に衝撃が走る


藤原「え…会長だけでなく、かぐやさんまで!?」

早坂「…かぐや様を助ける方法は…鍵を奪うこと、か…」





石上「そんな……会長も、四宮先輩もトラップルームに捕まって出られないなんて!?」


頼みの戦力である四宮かぐや、白銀御行の両名が居なくなってしまった…


ザッザッザッ…


メガ子「うふふ、もうすぐ終わりも近いね、マッキー先ハイ」

槇原「うん」

槇原「さて、どう来るかな?」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 07:17:44.78 ID:6+VVp5SDO
ーーーーーー
化学室

パシッ!パシッ!

圭「ああもう、もう少しなのに!もっと早く振って!さっきから手で防がれてばっかじゃん!」

白銀「そんなこと言われても!」ザザッ

校長「どうしまシタカ白銀会長…もっと本気で来なけレバ私は倒せませんヨ」

白銀(くっ…校長の頭とか叩きづらいよ…その上普通に強い…)

校長「ハイ、ターッチ!」ビュッ

白銀「うおっ!」サッ

ーーーーーー
四階 教室内

石上「…どうしましょう、先輩…」

伊井野「ハリセン持ちの人が居ないのは…」

眞妃「…」

眞妃「藤原と早坂は魔王の鍵を奪うことを目的に動くらしいわ…私達は、最後のハリセンを探しましょう」

伊井野「!」

石上「…だとしたら、可能性があるのは屋上でしょうか」

眞妃「ええ。前半戦の時は見かけなかったからね」

伊井野「じゃあ、私達はまず屋上に…」

眞妃「うん、そうなるわ。なるべく見張りを回避しながら屋上を目指すわよ、いいわね二人とも」

石上「はい!」

伊井野「わかりました」

眞妃「…そして見つけたらすぐ、私達も魔王の元へ向かうとしようかしら」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 07:18:23.19 ID:6+VVp5SDO
ザッザッザッ…


眞妃「…あれ?何だか見張りが見当たらないわね…」

石上「まあ以外と倒しましたし…」

眞妃「それにしたって見当たらな過ぎな気もするけどね」チラッ

伊井野「どちらにしろ、通れるときに早く通るのが良いと思います」

石上「まあそうだな」

眞妃「よし、屋上までの階段に着いたわ。登るわよ」

石上「はい!伊井野、大丈夫だな?」

伊井野「…うん」

カツッ…カツッ…カツ…


ザザッ!
槇原『はいはい、それでは皆さん聞こえますかー?放送室より魔王軍から最後のお知らせがありまーす』

伊井野「!」

石上「槇原か…!」


槇原『つばめ姫の事だけれど…彼女の身柄は私が確保したー!』

眞妃「え!?」

石上「つばめ先輩は魔王軍から情報を貰いながら、僕らから逃げていたはずでは!?」


槇原『四宮かぐやパーティーのみんな、君達の予想は正解だよ。つばめ姫は魔王軍からでなく、勇者パーティーから逃げていた…その理由は単純、楽しいから!』

槇原『でも実は君達は1つ…大事なところを見落としていたんだなぁ』

石上「え…?」

伊井野「なに?」

槇原『子安つばめを楽しませるため、色々な情報を与え勇者パーティーから逃げさせていたのはあくまでも、製作者としての私…槇原こずえの視点…!しかーし!』

槇原『つばめ姫の誘拐を目論む魔王マッキー先ハイ視点の私になれば、設定の方を重視する!すなわち、つばめ姫を見つけたら誘拐し捕らえるのは至極当然!!』

眞妃「な、なんてめんどくさい考え方!らしいけど!」

槇原『ついでにTG兵の配置も変えましたっ!☆』

槇原『助けたければ、どこに捕まっているのかを考えてごらんなー。では、また会おう』

ブツンッ…

石上「くっ…、つばめ先輩を助けに行きたいけど仕方ない…か。まあどちらにしろ行かないとダメか。屋上に」ザッ

眞妃「ええそうよ。今の丸腰な状態で行ったって何もできないし…先にハリセン探しが優先だよ」


伊井野「…また捕まってるとしたら、二階の封鎖区域の場所?」

眞妃「いや、私達の目の前でつばめ先輩が槇原に連れてかれてからそんなに経ってない…二階の封鎖区域まで連れてった後で三階の放送室に行ったにしては早すぎる」

石上「…つまり、直で放送室まで行って、そこに捕まっているかもしれない…」

伊井野「そっか…」

ザッザッザッ…
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 07:21:22.14 ID:6+VVp5SDO
屋上

ガチャッ

ザッ、ザッ…

石上「うー寒っ。ここにも見張りは見当たらないですね…」

伊井野「あ、あれ見てください!」

眞妃「む、あからさまに貼り紙ね……なになに?『勇者のハリセン、それは確かにここにある。しかし無いとも言える。彼は屋上と四階の狭間にて…景色を眺めながら勇者を待つ……』なにこれ」

石上「ヒントか何かでしょうね…」

伊井野「勇者のハリセンが孤独にも、それでいて凛々しく私達を待っているのが伝わる詩良いですね…」

眞妃「…ん?」

石上「悪い伊井野、今はツッコミ入れてる余裕がないんだ」

伊井野「別にツッコミ待ちじゃないけど!」

眞妃「まあ屋上のどこかにあるとは思うんだけど…」

伊井野「景色を眺めながら…とありましたから外側かもしれません」

眞妃「そうね」ザッザッ

石上「…景色を眺めながら……屋上と四階の狭間………ん?この引っ掛かってる紐なんだ?」チラッ

石上は紐を追い掛け、それは真下に向かっていた…彼は覗いてみる。すると…

石上「うわあ、あったっ!!」

伊井野「え、あったの!?」


石上「紐で外側にぶら下げられてた!ハリセン!」

眞妃「わ、本当だ!屋上と四階の狭間ってこういうこと!」

石上「紐引っ張ってハリセン引き上げます!」グイッ

伊井野「一人でずっと…高く寂しい場所に待ってたんだね……ハリセン……」

眞妃「創造力豊かな子ね…」

石上「よし、ハリセンはこれでOK…」


ガチャッ!!

石上「!」
眞妃「え…!」


「やっぱここに居た」
ザッ、ザッ…

龍珠「私の指示で兵を動かしといて良かったよ」

眞妃「龍珠!?あなたもTG兵だったの!?」

龍珠「いや、一人風邪で休んだとかで代わりに出てほしいとかめんどくさい勢いで頼まれて…」

眞妃「ああ…そうなの、大変ね…」

石上「6、7……8人居ますよ、TG兵」

伊井野「どうしよう……」


眞妃「…ハリセン、私にちょうだい。石上と伊井野は来ちゃダメよ、魔王戦に備えて」

眞妃「ここを突破しなければ校舎内に戻れない、私に任せなさい!」

石上「ツンデレ先輩!」

伊井野「一人で8人と!?」

眞妃「渚だってやった…私にできないはずがない」ザッ

224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 07:24:09.16 ID:6+VVp5SDO
台詞ミス
× あからさまに貼り紙
○ あからさまに怪しい貼り紙


× 創造力
○ 想像力
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 08:05:32.67 ID:6+VVp5SDO
ーーーーーーー
三階

タッタッタッ…

藤原「私達の目標は最初と代わりません、魔王のみ!」

早坂「持ってる鍵を奪うっ!」


ザッ!

槇原「やっぱり来たね…奪い返しに。待ってたよ」

藤原「…!マッキー先ハイ!」ザッ

早坂「自分から来た…!?」


槇原「もうゲームも終盤…そろそろ私だって本気で楽しみたいしっ」


スタッ

メガ子「だから、TG兵は私達の戦いの邪魔にならないよう別の場所に配置したよ」

藤原「後ろからメガ子も…!」


槇原「鍵は左手に持ってる…かぐやちゃん助けたかったらこれを奪ってみることだね」スッ

早坂「…」

メガ子「あ、そうだ、マッキー先ハイ!これ!」ポイッ

槇原「ん?たまごボーロ?」パシッ

メガ子「最後の1個…それあげる。魔王なんだから最後はライフも全快で行こうよ」

槇原「ふふ、ありがとう…メガ子」パクッ


早坂「…書記ちゃん、廊下で囲まれた状態で戦うのは良くない…いったん分かれよう」

藤原「…そうですね…」

早坂「私は槇原さんから鍵を奪う…書記ちゃんはメガ子先輩を頼むよ!」

藤原「!」

藤原「…わかりました、早坂さん。魔王は任せましたよ!」

早坂「うん、書記ちゃんもそっちはお願い!」ザッ



藤原【残りライフ3】
早坂【残りライフ4】


槇原【残りライフ5】
メガ子【残りライフ2】
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 08:45:29.34 ID:6+VVp5SDO
藤原(しかし、どうやって分かれましょうか…よし。交渉しながら考えましょう!)キリッ

藤原「メガ子先輩…提案があります。ここで二対二ではちょっと狭いですよね…私達は四階でやりませんか?」

メガ子「うん、いいよー」ウフフ

藤原「あれ、あっさりOK!?」





槇原「…早坂、忠実な部下だったあんたが何故四天王戦のとき私の命令を無視し勝手な無断行動に出たのか……今はもういいよ。まあ初めから理由なんかどうでもいいんだけど」

早坂「…」

槇原「ただ私は、この時をずっと待ちわびていたよ…」フフッ

早坂「ほう…」

槇原「『かつて忠実な部下だった裏切り者との一騎討ち』というこの熱く燃えるシチュエーションをね!!」バーンッッ

早坂「さすがです魔王様」パチパチ


早坂「では私も…本気で鍵を奪わせて貰うので」ザッ

槇原「OK☆さあ、始めようじゃん!」シャキーンッ

早坂(TGハリセン…迂闊には近付けない…!)

槇原「それい!」
ビュッ!ビュンッ!

早坂(回避して…!)シャッ


早坂(ライフボールを投げる!)ブンッ


槇原「惜しい!」パシンッ!

早坂「ハリセンで跳ね返された!?」


槇原「ほらほら〜、もっと来てみなよ!」チョイチョイ

早坂(魔王を語るだけはある……強い)

早坂【残りライフ3】
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 09:01:47.50 ID:6+VVp5SDO
ーーーーーー
四階

藤原「ドーンだYO♪」

メガ子「ドーンだYO♪」



TG兵「え、なにあの光景…」

TG兵「知らん、見て見ぬふりしておけ…邪魔するなって言われてるし」



メガ子「はい、ハリセン攻撃ぃっ」バシュッ

藤原「うひゃあっ、ギリギリセーフッ!」シャッ

メガ子「んー、もう少し」


藤原(ハリセンと私の攻撃ではやはりリーチが違う……これは苦戦しちゃいそうですね…!)フーッ

メガ子「もう私は残りライフ2だよ…さあ、私を倒してみなよ不治ワラちゃん」

藤原「!」


メガ子「次のTG部3年は不治ワラちゃんだよ…私を越えて、3年に誇れるTG部にならなきゃだめだよ!」

メガ子「そして私に…ゲームの楽しい思い出と……後輩の成長を見せて欲しいの」

藤原「先…輩……っ!!」ブワッ


藤原「わかりました!私は…あなたを越えます!」グスッ ズビッ


メガ子「その意気だよ、私の自慢の後輩…不治ワラちゃん!」





TG兵「なんか繰り広げられてるけどあれ感動シーンなんですか?」

TG兵「知らん、俺に聞くな」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 09:35:53.09 ID:xlpFAxrnO
屋上

パシンッ!パシンッ!

TG兵「うあっ!」ドサッ


眞妃「はあ、はあっ!」ザッ

TG兵「タッチです!」ペチッ

眞妃「う…!」
眞妃「ええいっ!」ペシンッ!

TG兵「きゃあ、やられましたぁ!」

眞妃(まずい、もう2回タッチされた……あとライフ1しか……けど…)


石上「く…助けに行きたい、けど…」
伊井野「…」ギュッ

石上「頑張れ先輩!あと3人っす!!」

伊井野「あともう少しです!」


眞妃「可愛い後輩達の為にも負けられないわね…!」


龍珠「もう5人やられたか…!」

眞妃(一人は私達を出さないよう扉の前で待機している。実質あと二人!)

眞妃「ええい!」パシンッ!

TG兵「うっ!」ドサッ

ザッザッザッ!

龍珠「ここまでやるとは思わなかったよ!」ダッ

眞妃「やっ!」ビュッ

龍珠「めんどくさいけど……やるって約束しちゃったしな。私も本気で行くぞ」シャッ

龍珠「ふっ!」ブンッ

眞妃「あうっ!」サッ


石上「行けっ!!」
伊井野「負けないでっ!」


眞妃「隙ありい!」

パシンッ!

龍珠「…!!」ピタッ


伊井野「やった!」

石上「ツンデレ先輩っっ!!」


龍珠「ち…参ったよ」ガクッ

眞妃「はあ、はあ……やった…」フラッ

ペチンッ

眞妃「…えっ」

TG兵「…」ザッ

眞妃(扉の見張りに居たやつ…しまった…!)

眞妃【残りライフ0】


四条眞妃
脱落
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 09:36:22.61 ID:xlpFAxrnO
石上「…っ!」

伊井野「そんな…!」


龍珠「…おいテメェ、それは卑怯じゃねえか?後ろからとかよ」

TG兵「え、し、しかし…」


眞妃「…いいのよ、卑怯もくそもないって…油断した私が悪い」ガクッ

眞妃「あんたがTG兵の人達に後ろからの攻撃を禁止にしてくれてなかったら私、勝てなかったよ…」

龍珠「ふん」


石上「先輩!ハリセンを僕にっ!」ザッ

眞妃「…ええ、後は任せたわよ、優。伊井野」

伊井野「…はい」


TG兵「…!」ピクッ

龍珠「待ってろ、渡す間くらい待ってやれ」


眞妃「こいつで…子安つばめを助けてきなよ」スッ
石上「わかりました………必ず!」

パシッ!!

ザッ!

石上「…さあ来てくださいよ。いつでもやれます」


TG兵「うおお!」ダダダッ

石上「おらああっ!」
パシーンッ!

TG兵「うわああ!」ドサッ


眞妃「ふっ…優、今のあんたかっこ良かったわよ」

伊井野「石上…」

石上「…行くぞ、伊井野」ザッ


ちなみにこの時、石上は残りのTG兵の人がめちゃくちゃガタイの良い体育会系だったのでチビりそうなくらい怖かったが、叫びながら攻撃することで誤魔化していた。
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 10:06:43.42 ID:xlpFAxrnO
ーーーーーー
三階


槇原「魔王ハリセン連打!」
ビュンッビュンッビュンッ!

早坂「当たりません!」ザッ!

ダダダッ!

槇原「…!」ピクッ

早坂(ハリセンで腕を伸ばした隙に懐へっ!)バッ


槇原「うひゃっ、あぶなっ!」ササッ!

早坂「ち…」ダッ
早坂「ふっ!」ブンッ

ポコンッ!

槇原「うわ、返してきたし!しまった!」

早坂【残りライフ2】
(ライフボール当たり)
槇原【残りライフ4】


槇原「ハリセン攻撃で腕を伸ばした隙に懐に飛び込むか、惜しかったね〜」ハアッハアッ

早坂(相手も疲れてきている……大丈夫、行ける…!)フーッ


早坂「ふっ」
ダッダッダッダッダッ!


槇原(直進…また私がハリセン伸ばした隙に懐に来るか、違う手があるのか……まあいいや)

槇原(乗ってあげよう!)

槇原こずえは好奇心を選んだ


槇原「はい、ハリセンドーン!」ブオッ

早坂「…!」シュッ


槇原(やっぱ下に避けた)

槇原「お見通しだよ、そーれ軌道修正、下向き攻撃!」

横に振ったハリセンを軌道修正させ下向きに、しゃがんだ早坂を狙う槇原…

しかし

早坂「やはりそう来ましたね」

槇原「!?」ピクッ

トンッ!!


早坂「これで魔王様にも1ダメージ入りました」

槇原「ライフボールを持った手で、右腕ごと止めた!?」

早坂「今っ!!」シュタッ

槇原「さすがだよ、早坂。けどね!」

パシンッ!!

チャリンッ!
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 10:07:14.94 ID:xlpFAxrnO
早坂「はあ……はあ……っ」フラッ

早坂(最後に一発もらってしまった…)ザッ

早坂【残りライフ0】


槇原「…」ハアッハアッ



早坂(…ですが)チャリッ

早坂「最後の一発を食らう前に…鍵は貰いました」

槇原「……ふっ」

槇原「よくやった。仲間でも呼んで鍵取りに来て貰いなよ」

早坂「ええ、そうさせてもらいます」ガクッ

槇原「んじゃ、私は失礼……楽しかったよー」ピース


早坂「…ふー…すみませんかぐや様…後は任せましたよ」

早坂「さて、誰に来て貰いましょうか……書記ちゃんはたぶんまだ戦っている」スッ

ピロンッ

早坂「ん、御行くん……会長さんからの連絡ライン?」



早坂愛
脱落
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 10:20:15.23 ID:xlpFAxrnO
ーーーーーー
時間は数分前に戻り
化学室

パシンッ!

校長「惜しいデスヨ、さあコノ校長を越エテみせナサイ!」ザッ

圭「いけ、もう少しだから!早く!早くやれ!」

白銀「どんどん言い方キツくなってるのやめてくれない!?」

圭「千花姉やみんな、そしてかぐやさんを助けたいでしょーー!!」

白銀「…!」ハッ

白銀(そうだこんな場所で…校長の頭叩くことを躊躇している場合じゃない。俺は圭ちゃんを…皆を、愛するかぐやを、助けに行かなければならないんだ!!)

校長「サア!来なサーイ!!」ザッ

白銀「ええ、行きますよ!もう本気です!!」ダダダッ

校長「ヘッドガード!」バッ!

白銀「ふうっ!」ブンッ

校長「オーウ!腕をハリセンで弾いタ!!」

白銀「トドメぇ!!」パシンッ!

校長「アウトッ!!」



圭「やっと終わった…変な光景だった」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 10:31:09.56 ID:xlpFAxrnO
校長「…それでは鍵をオープンしまショウ。ドウゾ先へ」

校長「頑張ってクダサイ、ファイトです白銀会長」

白銀「はい、ありがとうございました校長…頭叩いてすみませんでした」

校長「気にする必要はアリマセン、楽しかったデスヨ」ホッホッホッ

圭「…さて、まずは皆に連絡だよお兄、出てきたこと伝えなきゃ」

白銀「ああ、わかってるよ」スッ


圭「…わ、ライン結構来てた……かぐやさんも捕まって……四条さんと早坂さんからアウトになったって連絡が」

白銀「ああ。自体は一刻を争うぞ…む、脱出の連絡したら早坂さんから返事が…」

圭「え?」


『早坂です。かぐやさんを助けるための鍵は魔王から奪いました。場所を教えますので取りに来てください』

白銀「…!早坂が鍵を手にいれたらしい!」

圭「良かった、じゃああとは…!」

234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 10:42:18.41 ID:xlpFAxrnO
ザッザッザッ!


圭「…あそこに見張り3人居た…行ける?」タッタッ

白銀「ああ」ザッ!


ダダダッ!

TG兵「居た!」バッ

白銀「ふんっ!」ビシイッ

白銀「もう一人っ!」バシッ!

TG兵「ぐあ!」ドサッ


TG兵(女子)「隙ありですよ会長さん!」ペチンッ

白銀(くっ、タッチされた……!あ、この子ちょっと可愛い)

白銀(じゃねえよ俺!)ペシッ

TG兵(女子)「きゃっ」


白銀(ふう……俺は四宮一筋、早く助けに行かなければな)

圭「お兄、向こうに早坂さん居た。見張りはもう居なかったよ」

白銀「おう、ありがとう圭ちゃん」ザッ


タッタッタッタッタッ…


白銀「早坂さん!」

早坂「みゆ……会長さん。これが鍵だよ、どうぞ」

白銀「ああ。ありがとう…大事に貰っていく」

早坂「…かぐやさんは任せたよ」

白銀「もちろんだ、俺が必ず助ける!」

ザッ!!

白銀(今行くぞ…四宮!!)
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 11:01:41.65 ID:xlpFAxrnO
ーーーーーーー
四階 廊下

ダッダッダッダッダッダッ!!

TG兵「追って早く!階段に行かれちゃう!」

TG兵「待てえっ!」



石上「はあっ、はあっ、もう少しで階段だ!頑張れよ伊井野!」

伊井野「うん!」


ザザッ!


石上「よし……階段着いた…」ハアッハアッ

伊井野「つ、疲れた…」



TG兵「あー、行かれちゃった…」

TG兵「あとで俺達も降りるぞ、一気に追い詰める!」
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 11:02:14.30 ID:xlpFAxrnO

石上「ゆっくり降りよう、お前がいる間はあいつらは階段に近付けないんだ…あまり無理はするな、ほら手ぇ出せ」

伊井野「…ん」

カツッ…カツッ…


石上「ツンデレ先輩だけでなく早坂先輩までアウト…だけど会長はトラップルームから出てこられたらしい。そして早坂先輩が奪った鍵を貰い四宮先輩のとこに行くみたいだ」

石上「もうすぐでクリアも見えてきそうだな」

伊井野「うん…そだね」


石上「たぶんつばめ先輩と槇原は三階…四宮先輩と会長もすぐそこへ行くだろうな……俺も早く行きたいけど伊井野もほっとけないからな」

伊井野「…」

伊井野「…石上」

石上「ん?」

伊井野「早く行きなよ…私が階段降りてる間に」

石上「お前…一人じゃ危ないだろ!」

伊井野「ゆっくりなら一人でも大丈夫………それに」

伊井野「その間は四階に居るTG兵の足止めもできる」

石上「…!お前……足止め終わったあと伊井野が一気に後ろから来た集団にやられるぞ!」

伊井野「上に居るTG兵と槇原さんに挟み撃ちにされたらそれこそ危ない…ちょっとでも時間稼いだ方がいいよ」

伊井野「いいから早く行って………」

石上「お前…」

石上「…」グッ


石上「…わかった。槇原倒したらまずはお前を助けに来る。つばめ先輩はそのあとだ」

伊井野「えっ…」

石上「ありがとうな、伊井野。すぐに終わらせてくる!」

伊井野「…うん…」

ダッダッダッダッダッダッ………


伊井野「…」


伊井野「………」


伊井野「ほんと……石上はさ………」

237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 11:19:05.18 ID:xlpFAxrnO
ーーーーーーー
四階 教室内

ビュンッ!
ビシュッ!

パシインッ!

藤原「きゃっ!」

メガ子「うふふ、いいよ不治ワラちゃん…ハラハラする」ザッ

藤原「はあっ、はあ……ふふ、私も面白いです!」

藤原【残りライフ2】

メガ子【残りライフ1】


メガ子「そろそろ終わらせよう…マッキー先ハイも一人じゃ心配だし」ザッ

藤原「私も仲間の元へ行かねばなりません……次で終わらせますよメガ子先輩」ザッ



ヒュオオオォォォ………
(※風の音はイメージです。実際に聞こえているものではありません)



メガ子「…」シャキーンッ


藤原「…」スッ



いざ勝負っ!!


タンッ!!!



メガ子「ハリセン斬りっ!!」バッ

藤原「ドーンだYO♪!!」ビュッ


ザザッ!!

ザザザッ!!!



藤原「…」フラッ

ハリセン直撃
藤原【残りライフ1】

メガ子「…」ガクッ

メガ子「がはあっ」ドサッ

ドーンだYO♪直撃
メガ子【残りライフ0】



藤原「先輩……私、やりました!」ボロッ


メガ子「ふふ、貴女は誇るべき………三年代表のTG部になれるよ!」フフ


ガシイッ!!(握手)


魔王軍幹部
メガ子
脱落
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 11:32:11.85 ID:xlpFAxrnO
ーーーーーー
ダッダッダッダッ!!

圭「ここだよ!」ザッ

白銀「ああ!」スッ

ドンッドンッ

白銀「聞こえるか、四宮!鍵を持ってきた!今開けるぞ!」

ー扉の向こうー

かぐや「…!」ハッ

かぐや「会長!会長ですか!?私はここに居ます!」バッ


白銀「あれ、この鍵…どうやって開けるんだ!?まさか偽物!?」

圭「あーもう、何やってんの!回す方向逆っ!!」


かぐや「会長!?しっかりしてください!」

かぐや(けどそんなドジっ子なところも可愛いですよ//)

かぐやはこんな時でも惚気ていた

ガララッ!!

白銀「四宮、助けに来たぞ」ザッ

かぐや「会長!お待ちしておりました!」

かぐや「はっ、圭も!ありがとうございます!」

圭「いえそんな…」テレッ

白銀「鍵は早坂が手にいれてくれていたんだ…」

かぐや「…!そうですか、後でお礼を言っておかないとね…」

かぐや「そうだわ、石上くんは…」ハッ

白銀「たぶんまだ大丈夫だ。あと残っているのは俺達と…藤原、石上、伊井野」

白銀「行こう、終わらせるぞ」

かぐや「ええ!」ザッ
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 12:29:30.45 ID:4AEIHolrO
石上「ここじゃないだって!?」バッ

槇原「階段近くのパソコン室だったんだなこれがあ」

石上「…っ!わざわざ教えるなんて罠としか思えないぞ!」

槇原「本当だよ。今更嘘つく必要ないし…助けたきゃ、私を倒して行けって事だよ!」シャキーンッ

石上「そうかよ、なら行くぞ…!」ダッ

ブオンッ!!

パシンッ!
パシインッ!!

槇原「はは、さすが運動神経は悪くないね!♪」ザザッ

石上(くそ、強い!どう攻める…)ザッ

槇原「ハリセン突き魔王連打!!」
シュシュシュシュシュ!!

石上「なんだその技っ!」ササッ

ダッ!

石上「このっ!」ブオンッ

槇原「ガード!」パシンッ

槇原「からのカウンター!」パアンッ!

石上「う…っ!!」ザッ

石上【残りライフ1】

石上「く…そ…っ」グッ

槇原「石上は頑張ったよ。そろそろトドメと行こっか」ザッ

石上(くそっ、どうする!どうする!?)ガクッ

槇原「…ちょっと。下向いてないで前向きなよ、ちゃんと正面からやり合いたいんだけど?」

石上(くそっ、僕は、もう……)

石上(勝てない………つばめ先輩のところへも、行けない………のか……)








「まだ諦めては行けませんよ、石上くん」


「ふ…世話の焼ける後輩だな。下向いてないでちゃんと前を向け」


石上「…」


石上「…え?」バッ





かぐや「あなたはよく頑張りました…子安つばめのところへ行ってきなさい」ザッ


白銀「あとは俺達に任せろ、石上」ザッ



石上「四宮先輩!会長!」


240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 12:37:23.04 ID:4AEIHolrO
槇原「ついに来たね…二人とも……いいよ、石上は行かせてあげる」


石上「…!」


白銀「さあ行けっ!」

かぐや「走って!」

石上「はい!!」ダダダッ





槇原「…さて、決着を付けよっか。お二人さん」ザッ


白銀「ここでゲームを終わらせる」

かぐや「行きますよ、槇原さん」



槇原「燃えてきたぁっ!!」バーンッ


白銀・かぐや(ほんと変な子だなこの人…)


白銀【残りライフ4】
かぐや【残りライフ3】

槇原【残りライフ3】
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 12:50:28.00 ID:4AEIHolrO
三階 階段近く廊下

伊井野「はあ、はあっ!」
ザッザッザッ

TG兵「よし、追い付いた、伊井野さんを先にやるぞ!」

TG兵「ラジャー!」


伊井野(やっぱり私一人じゃすぐに追い付かれる!だめ…!)フラッ

ガクンッ

伊井野(もう無理…逃げ切れない……TG兵がすぐ近くまで来てる)

ダッダッダッダッダッ!!


伊井野(…ごめん、私はここまで…)


パシインッ!!

TG兵「うあっ!」ドサッ

伊井野「…!」ハッ


石上「よし、大丈夫だな、伊井野」ザッ

伊井野「石上!?なんで…」

石上「最初はお前を助けるって言っただろ」

伊井野「…!」

石上「この!」パアンッ

TG兵「ひゃあ!」ドサッ


石上(くそ…残りライフ1でこの数はキツイ…けど)

石上「まだ負けるかよ!」パシインッ

TG兵「ああ!」ドサッ


TG兵「今だ、タッチ!」バッ

石上(くうっ!避けきれな…!)

ペチンッ!

伊井野「う…!」
石上「伊井野!?お前、また俺を庇って…」

伊井野「いいから早く!」

石上「くっ!」パシイッ!

TG兵「ぎゃっ」ドサッ


伊井野「私はハチマキがあったから大丈夫…まだライフ1残ってる…」

石上「ああ。けど…」

ゾロゾロゾロ…

石上「まだ数が居る、さすがに…」


「私も助太刀しましょう!」

石上「はっ!そのリボンは…っ!!」



藤原「私がっ!」バーンっ

石上・伊井野「藤原先輩!」

藤原「三人揃ってライフ1の大ピンチですが…力を合わせて頑張りましょう!」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 12:59:58.18 ID:4AEIHolrO
放送室前


パシインッ!!
パシインッ!!!

槇原「魔王激烈オールレンジ連打!!!」
ブオンッ!ブオンッ!ブオンッ!ブオンッ!ブオンッ!

かぐや「きゃっ!?」ザザッ

白銀「くそ、めちゃくちゃな技を使う…!怖いな!」ザザザッ

白銀「だが背中が空いている!」ダンッ

ペシッ!


槇原「…カウンター」

白銀「っ!」ハッ



槇原「ドーンだYO♪!」ビシュッ!


白銀「しまった!」ダンッ

かぐや「会長っ!!」


槇原「人の心配してる暇ぁありますか!?」ビュンッ

かぐや「うっ!」

パシイッ!

かぐや(かすってしまった!くそ…っ)


白銀【残りライフ1】
かぐや【残りライフ2】

槇原【残りライフ2】


白銀「はあ、はあ…」

かぐや「ふう…っ」


槇原「いいね。二人とも強いよ…こりゃ満足出来そうだ」ザッ


タンッ!!


パシインッ!!!

243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 13:18:38.19 ID:4AEIHolrO
階段近く廊下

石上「うおお!」パシインッ

藤原「ドーンだYO♪!」ビシュッ

伊井野「髪染めすぎです、退場!」ビシッ


TG兵「くそ…あと少しなのに!」
TG兵「強い……これが!」

藤原「ふふ、そう…絆の力ですよ!」

藤原「そして可愛い後輩達への愛で私は強くなるのですっ!!」

伊井野「藤原先輩っ!」キュンッ

石上(この人はまた調子いいこと言ってんな…)
と言おうとしたが助太刀してもらい助かってるのは事実なので言えなかった。

藤原「残り3人!行けますよ!」

石上「はい!」タンッ

藤原「はい、ドーン!」ビシュッ

ペシッ

藤原「は…っ!」ビクッ

TG兵「やった!」

伊井野「藤原先輩っ!」

藤原【残りライフ0】

藤原「すみません、あとは…っ」ガクッ


石上「わかってます、あとは任せてください!」ザッ

石上「藤原先輩の仇だっ!」パシンッ!

TG兵「ぐあっ!」ドサッ
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 13:19:04.19 ID:4AEIHolrO
石上(あと一人…)

伊井野「石上、後ろ!」ザッ

石上「!!」クルッ

TG兵「遅い!」パシンッ

石上(ハリセンが弾かれた、まずい…落とした!)

TG兵「ふん!」ブンッ

石上「うおっ!」サッ


パシッ!


伊井野「やーっ!」ペシンッ!

TG兵「うっ!?」ドサッ


石上「伊井野!?」

藤原「ナイスですよ、ミコちゃん!」

伊井野「はあ、はあ…私がハリセン拾って倒してあげたわよ…感謝しなさい。ほら返す」スッ

石上「…あぁ、助かったよ」パシッ

伊井野「…ん」


伊井野「…つばめ先輩のとこ…行くんでしょ?早く行きなよ」

石上「おう、行ってくる。ありがとうな」

伊井野「うん」

石上「藤原先輩もありがとうございました!」

藤原「いえいえ、さあ行ってください!」


タッタッタッタッタッ………



伊井野「………」

245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 13:29:41.79 ID:4AEIHolrO
ダッダッダッダッダッ!!


石上(ここだ!)


ガチャ!!

石上「つばめ先輩!」


つばめ「ん?わっ、優くん!」ハッ


石上「助けに来ました…!」ハアッハアッ


つばめ「そ、そんな…本気で私が捕らえられてるみたいな雰囲気で…これゲームだよ?」アハハ

石上「は…はは、まあそうなんすけどね」ハハ

つばめ「待って、出されたコーヒー飲み干してから行くよ」

石上「あ、はい」
(お菓子まで用意されてる…)

つばめ「…さて、それで私をどこに連れていってくれるのかな?」

石上「…」

一瞬石上は何かを勘違いしたがすぐ「ゲームの事」だと思い至った

石上「つばめ先輩を連れていかなきゃならない場所…生徒会室ですね?」

つばめ「正解!それじゃ行こっか?」



つばめ「それとね、実は私前半戦の頃から封鎖区域の出入り許可されてて逃げ回ってたんだよ」

石上「え、そうだったんすか!?」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 13:49:12.92 ID:4AEIHolrO
ザッザッ…

圭「あ、石上さんですね…兄とかぐやさんから頼まれて来ました」


つばめ「え、誰?可愛い」

石上「会長の妹さんです」

つばめ「へー」

圭「TG兵が残っていないか私が確認します。二人はついてきてください」

石上「うん、了解」

つばめ「OK、ありがとね!」


ーーーーーーー
放送室前

パアンッ!パシンッ!

パシインッ!!

パシインッ!!

槇原「わた!食らった!」ザザッ

かぐや「く…っ!残り1…」

白銀「大丈夫か、四宮」ハアッハアッ

かぐや「はい」フーッ


白銀、かぐや、槇原…全員のライフが残り1に
果して勝者は……

槇原「誰なのかっ!!」


白銀「ナレーションする余裕あるんだな」

かぐや「ツッコミいいですから会長」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 13:50:23.04 ID:4AEIHolrO
槇原「一気にトドメを刺す!」タンッ

槇原「魔王ハリセン連打」
シュシュシュシュシュ!!

白銀「うっ!」サッ

かぐや「もうその動きは慣れました…当たりませ」

槇原「と見せかけてこっち狙い!」ダンッ

かぐや「うっ!」

パシンッ!!

かぐや「ギリギリガードは間に合いましたが…」プルプル

槇原「もう一発いくよっ!」ビュンッ

白銀「四宮っ!!」ダダダッ

槇原「はい来た、会長狙いに変更!」ビュンッ

パシインッ!!

白銀「ぐあ!」ガクッ

白銀【残りライフ0】

白銀「…ふっ」

槇原「ん?」

かぐや「やはり会長に変えましたね」ヒュンッ

槇原「…!」ハッ


パシイイィンッ!!!


槇原「………」


槇原【残りライフ0】


かぐや「何度も戦えばあなたの思考や行動は何となく読めます…こちらの予想外の動きを取ろうとする」

かぐや「なら自分にとって予想外の行動が何なのか、あらかじめ数パターン考えておけばいい」

白銀「お前の負けだ…槇原」

かぐや「危なかったですが、私達の勝ちです」


槇原「…ふふふ、負け、たよ………」


槇原「ガハアッ!!」ドサッ


かぐや「え、ガハアッ!?ちょっと大丈夫ですか!?」

白銀「落ち着け四宮、やられた用の芝居だろそれ…いちいち面白いことしなきゃ気がすまないのかこいつらは」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 14:42:48.27 ID:4AEIHolrO
ーーーーーーー
タッタッタッタッタッ!

圭「こっちです!」

石上「もう少しですよ、つばめ先輩!」

つばめ「うん!」

ダッダッダッ!


石上「よし、ここまで来れば!」

つばめ「そこ曲がればいいんだね!」

石上「はい!」


ザッザッザッ!


早坂「あ、来たよー」

眞妃「お、優」

石上「早坂先輩とツンデレ先輩!?」

早坂「つい数秒前、魔王も撃破成功だって」


眞妃「ほら行きな、皆待ってるよ」ポンッ

石上「え…?」

つばめ「とにかく生徒会室入ってみよう!」

石上「そうですね」


ザッザッザッ………

ガチャッ

石上「…!」

パチパチパチパチ!


メガ子「はいっ、到着で〜すっ!ゲームクリアッ、おめでとうございます♪」パチパチ

石上「えっ、え!?」

カレン「お待ちしていましたわ!」
エリカ「おめでとう!」

柏木「石上くん、お疲れ様です」

小野寺「よっ、石上。お疲れ」

風野「頑張ったな!」

大仏「他の人達もたぶんもうすぐ来ると思うよ」

石上「…な、なんか嬉しいっすね、こうやって迎えられるの」

つばめ「先に脱落した人達が来てたんだね…」
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 15:08:09.14 ID:4AEIHolrO
ザッザッザッ!

石上「!」

つばめ「あ、来たよ」



白銀「お、なんだこれ!人いっぱい居る!なんか嬉しい!」

かぐや「わ、みなさん…私達を待っててくれたんですか?」

石上「はい、そうみたいっす」

カレン「ぐふっ…お二人の華麗な姿…」プルプル
エリカ「カレン落ち着いてえ!」

柏木「お疲れ様でした!」
翼「皆さんマジ凄いっすよ!」アハハ


槇原「これ提案したのは不治ワラちゃんなんだよ」フフフ

石上「しれっと魔王も居る…」

藤原「そうです!提案した私に感謝するべきですよ!」ピョコッ

石上「あ、藤原先輩…そういう最後の余計な一言がいけないんすよ」


伊井野「わ!こんないっぱい…」タッ

大仏「やー、おかえりミコちゃん。最後まで残ったってね」

小野寺「やるじゃん。おっつー」

伊井野「こばちゃん、麗ちゃん!」

眞妃「これで皆揃ったね」


かぐや「…早坂、私のために頑張ってくれたんですって?ありがとね」

早坂「えっ、はい…どうも」(恥ずかしがってる)


藤原「ではでは、全員揃ったところでーっ!」ザッ

藤原「まずは最後まで残ったかぐやさん、石上くん、ミコちゃんの3人に特別賞品!」

かぐや「特別賞品…!?」

伊井野「なんだろ…」ドキドキ


藤原「手作りTG部メダルをプレゼントしまーすっ!!♪」


石上「あー…やっぱそういうのなんすね」

かぐや(そんなとこだろうとは思っていました…)

伊井野「わー、凄い!」


藤原「どうぞ、受け取ってください。裏側には私達TG部三人の顔が描かれています」スッ

石上「無駄にクオリティーは高い仕上がりだ!!」


白銀「…だが、楽しかったな」

かぐや「…ふふ、そうですね」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 15:16:59.56 ID:4AEIHolrO
藤原「では他の参加者全員にも最後に参加賞が配られますが…その前に」

石上「まだなんかあるんすか?」



藤原「はい!体育館貸しきってるので、TG兵役をしてくれた方々も集めて全員で打ち上げをしましょう!!」

伊井野「打ち上げ!」

かぐや「まあ、それはいいですねっ」

槇原「これは私の提案だよっ☆」ビッ

白銀「お、おう、そうなのか」


藤原「では皆さん、体育館に集まってくださーい!!」





タッタッタッタッタッタッ………








251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 15:31:14.17 ID:4AEIHolrO
ーーーーーー

ーーー

そして、体育館で打ち上げをする全参加者達……

皆で食べ、喋り、楽しんだ後、笑顔で解散した………






放課後の生徒会室


白銀「ふー…今日は走り回ったから疲れたな」

かぐや「そうですね、もう足が痛いですよ私。頭もいつもより使いましたし」

藤原「でも面白かったでしょ〜?」

かぐや「まあ、たまにはああいうのも…いいかもしれませんね」

白銀「だな」

石上「確かに、TG部に腹立つときもありましたが………まあ楽しかったですよ」

伊井野「怖いときもありましたが…私も面白かったです」

藤原「皆さんに楽しんで貰えて私は幸せですよ!」バッ

藤原「では私はお先に!お疲れ様でしたーっ」タタッ

石上・伊井野「お疲れ様です」
白銀・かぐや「お疲れ」

伊井野「あ、私もそろそろ帰らなきゃ…お疲れ様でした」ペコッ

石上「僕も仕事はだいぶ終わったんで、失礼しますね。お疲れ様です」


白銀「ああ、お疲れ」

かぐや「お疲れ様でした」


バタンッ………


白銀「…」

かぐや「…」


ペタッ…

かぐや「二人きりになりましたね、こうしててもいいですか?」

白銀「ああ…もちろんだ。仕事の邪魔にならない程度にな」

かぐや「ふふ…」ギュッ


このままイチャイチャを続けようとしたその時、白銀はある光景を思い出していた

それは………



本棚をやけに気にしていた藤原千花

252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 15:46:18.98 ID:4AEIHolrO
白銀「………」



白銀「四宮、ちょっと小声で話せ」


かぐや「?なんです?」

白銀「…TG部は、監視カメラや盗聴器を学校中に仕掛けていた…それはゲームが終わったあと全て回収した」

かぐや「ええ…そうですね。それがどうかしましたか?」

白銀「四宮…1つ聞きたいことがある」

白銀「今日何か気になることはあったか?」

かぐや「気になること…ですか?えーと、特には……あっ」

その時、かぐやは早坂の一言を思い出した

かぐや「…友達が……何か挙動不審な子が居たと言っていました」

白銀「…こういうことは考えられないか?」

白銀「俺と四宮の雰囲気が前と変わった事を察知し…」

白銀「それを確かめるためゲームに乗じて生徒会室にこっそり1つ盗聴器を仕掛け……その真実を暴こうとしている者が居たとしたら!!」

かぐや「……え…」

白銀「…」



白銀「藤原千花とかな…!」



かぐや「………っ!!?」


ーーーーーーー
TG部部室

藤原(…お二人の雰囲気が何か変わってる様な感じが少し前からしていました)

藤原(二人はそういう仲なのかどうか、私はどうしても知りたい!だから盗聴器を1つだけ仕掛けさせて貰いました!)

藤原(安心してください、もしそうだったとしてもこの藤原千花…絶対他人には漏らさないしばらしません!盗聴器も処分します!二人の関係は秘密にします!ですから!!)

藤原(教えてください!二人は付き合っているのかどうかを………この私にっ!!)ハアッハアッ


隠しボス戦

白銀・かぐやVSラブ探偵チカ
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 16:09:41.84 ID:aXGtO35PO
ラブ探偵チカが勝つことなど有り得ないから安心だな
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 16:16:56.56 ID:4AEIHolrO
かぐや「…藤原さんが…!?」

白銀「まあ、あいつはバカだが人の秘密をベラベラ喋るようなやつではない…俺達の関係が他人に漏れるという事は無いだろうが」

白銀「俺と四宮、藤原の三人で居るときとかに絶対弄られる…!」

かぐや「…ですね、それはそれで面倒ですよ…」

白銀「…最初の会話は恐らく聞かれた。反撃だな」

かぐや「ええ、悪い子にはお仕置きが必要です」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 16:17:22.96 ID:4AEIHolrO

時間はちょっと戻りTG部部室


藤原(さあ、聞かせてください…お二人の関係はいかに!?)ハアッハアッ


『二人きりになりましたね、こうしててもいいですか?』

『ああ…もちろんだ。仕事の邪魔にならない程度にな』

『ふふ…』

藤原「え!?今のは会話はまさか!そうなんですか!?お二人ともそうなんですかあっ!?//」ヒャーッ


『…』


藤原「…あれ?急に静かになりましたね…何かボソボソ喋っているような…?」

『あ、ダメです会長…それを取っちゃ』

『いいんだ、悪い子にはお仕置きだろ?』

『もう…』

藤原「!?」

藤原「え、取るってナニを!?お仕置き!?もしかしてヤバイ奴ですか!?聞いちゃったらヤバイ奴ですかあっ!?///」

藤原「き、切る準備を…」


『お仕置きはお前にだぞ、藤原』

藤原「…」


藤原「………」



藤原「え?」


『あーあ、会長が本棚にあった盗聴器取っちゃいましたよ』

藤原「…え!?」


『お前、本棚をやけに気にしていたよな?盗聴器仕掛けてたことくらい最初から分かってたんだよ』
(本当はさっき気付いた)

藤原「え!?」ビクッ

『どうせあなたの事ですから私達が付き合っているのかどうかとか…そういうくだらないことでも気になったのでしょう?』ハアッ

藤原「え?…えっ?」カタカタ

『最初の会話はお前を騙すための演技だよ』
(嘘である)

『全く…柏木さんとの戦いのときも言いましたよね?人の演技にすぐ引っ掛かるなと……恋愛話になるとあなたは本当にいけませんね』

『神聖な生徒会室に盗聴器なんてものを仕掛けるだなんて…お仕置きが必要ですね?』

藤原「ひっ…ひぐっ…」グスッ

藤原「だってぇ…気になったからぁ…」プルプル

『今からそっち行くからな、どうせTG部部室だろ』

『ちゃんと待っていてくださいね?逃げてたら罰が増えますので』

藤原「ひええぇっ!?」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 16:17:51.65 ID:4AEIHolrO
藤原「ごめんなさいいいい!すみませんでしたあああぁぁっ!!」ウワーンッ


この後、藤原は白銀、かぐやからみっちりと叱られ
3日間お遊び禁止の罰を下された。

白銀とかぐやの関係はなんとかバレずにすんだ。





本日の敗者

藤原千花

257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/02/16(日) 16:19:05.44 ID:4AEIHolrO
おしまい
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/02/16(日) 17:19:21.02 ID:HAv/EbEWO
乙!
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 18:54:10.35 ID:AEmsj7Sqo
おつ
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/16(日) 19:43:26.28 ID:2OEL4UeBO
おつー
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