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【安価】オルランドゥ大武術会12【コンマ】

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164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 21:16:57.69 ID:TYlKLl6y0
大丈夫かウィル
165 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/02/29(土) 21:27:32.10 ID:2R/5u0jvO
『オルランドゥに向かう道中だ。アミールとは連絡を取り合ってる』

「……え?」

『『実行委員会』と接触しなきゃいけない。あれは、『穴』に潜るなら先に対応しておいた方がいい。
僕も『ランダム』さんの力なしでは妨害を受けずにウィルコニアまで辿り着けなかった。
彼女たちは、かなりの程度『穴』の状況を分かってるらしかったから』

背筋に冷たいものを感じた。

「それ、本当ですか?」

『『ランダム』さんはそう言っていた。だから、彼女たちを正気に戻すか、最悪倒さないといけない。
ただ、オルランドゥはまだ闇ギルドの勢力下にある。頭のクリスは消えても、ネロ魔術学院院長の洗脳は消えてないらしい』

「……なるほど、だから」

『ああ。あと1〜2日で向こうに着く。君たちの協力があれば嬉しい』

「……分かりました」

すぐに「穴」に行ってたら大変なことになっていた可能性もあったのか……急がなくて正解だったな。

とすると、明日優先すべきなのは……

1 モリブス
2 オルランドゥ

※3票先取
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 21:28:38.77 ID:0odNN3YkO
2
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 21:43:44.80 ID:TYlKLl6y0
2
ウィルを助けよう
オルランドゥの問題を解決するなら今
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 21:45:35.06 ID:7KSU0mLC0
2
169 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/02/29(土) 22:09:05.91 ID:2R/5u0jvO
「明日、オルランドゥに行こう。ウィルさんと合流して、『実行委員会』に決着を付けなきゃ」

「そうだね。じゃあ、夜も遅いしそろそろ寝ますかねぇ」

ラーナがうーんと伸びをした。


プルルルル


本当に良く電話が鳴る夜だなあ……ナディア?

「もしもし、どうしたのこんな時間に」

『えっと……今から会えませんか?……無理ならいいんですけど』

ナディアの声はどこか緊張気味だ。どうしようか。

1 1人で行く
2 4人(クラン、ラーナ、イマーラ、ミラ)で行く
3 断る
4 誰かと2人で行く(要指定)

※3票先取
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 22:11:13.89 ID:0odNN3YkO
1
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 22:13:17.32 ID:7KSU0mLC0
1
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 22:13:37.91 ID:0BL9BqyDO
1
173 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/02/29(土) 22:41:41.26 ID:2R/5u0jvO
「うん、いいけど……。場所は?」

『救護院まで、来ていただけますか?』

ラーナは「行ってきなよ」と微笑んでいる。他の2人も事情は察しているようだ。

「分かった。じゃあ、今から行くよ」

#

夏のイーリスの夜はそれなりに涼しい。トリスみたいに蒸し暑くないのは本当にありがたい。
星空の下、救護院の門の下にナディアは立っていた。

「クランさん!……一人で来てくれたんですね」

「うん。何となく、そうした方がいい気がしたんだ。で、話って」

「はい……それは」

4の倍数…私を、傍に置いていただけますか
4の倍数以外…私を……一度だけでいいので、抱いていただけますか
ゾロ目、95〜00…私を、傍に置いていただけますか?(その後の選択なし)
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 22:43:16.38 ID:0BL9BqyDO
はい
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 22:43:36.49 ID:7KSU0mLC0
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 22:43:40.13 ID:wkMUbCmS0
177 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/02/29(土) 22:51:57.68 ID:2R/5u0jvO
「私を……一度だけでいいので、抱いていただけますか?」

月の明かりがナディアの顔を照らす。一筋の光が流れるのが見えた。

相当勇気を持って言ったのだと思う。ただ、出会って僕らは間もない。
彼女にとって僕は一目惚れに近いものな感じはするけど……

1 うん、分かった。でも、今日じゃなくって別の日にしよう
2 うん、分かった。……目、つぶって
3 うん、分かった。でも、せっかくなら皆でしない?
4 ごめん、一つ訊いていい?……一度だけで、いいの?
5 ごめん。もう少し、時間をくれないかな
6 その他自由安価

※3票先取
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 22:54:39.04 ID:7KSU0mLC0
4
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 22:59:33.81 ID:0odNN3YkO
4
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 23:00:43.39 ID:0BL9BqyDO
4
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 23:16:09.34 ID:TD0sGA3q0
こいつここんとこセックスしかしてねえな
182 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/02/29(土) 23:16:20.34 ID:2R/5u0jvO
「ごめん、一つ訊いていい?……一度だけで、いいの?」

ナディアが唇を噛んだ。

「できれば……私もずっと傍にいたいんです!
昨日、ラーナさんとしてるのを見て……本当にラーナさんは愛されてるんだなって思いました。私もああいうふうにされたいって思ったんです。
でも……もうクランさんには……ラーナさんがいる。イマーラさんやミラさんもいる。私が入り込む隙間なんて、どこにもないんです……
だったら、せめて想い出にしたいんです!……ダメですか?」

僕は……

1 分かった。おいで
2 1回だけで終わらせるつもりはないよ
3 そういうことなら、僕は君の気持ちには応えられない
4 少し、考えさせてくれないかな
5 その他自由安価

※3票先取

※2を選びナディアを「番」にすると、基本この5人で行動します。
他のメンバー(ミーシャ)が入り込みにくくなるかもしれません。
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 23:29:37.25 ID:wkMUbCmS0
オリヴィアとは好感度設定もされてないと思いますが、それでも入り込みにくくなるのでしょうか
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 23:30:35.19 ID:wkMUbCmS0
数え間違えました↑は無しで
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 23:31:43.08 ID:bALM6bME0
2
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 23:37:00.86 ID:oAbEup2FO
2
187 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/02/29(土) 23:37:19.10 ID:2R/5u0jvO
>>183
オリヴィアは気にしません。(基本彼女はフリークだけです)

やや厄介なのはミーシャで、多少抵抗感を示す可能性があります。
エルライザも同様ですが、ミーシャほど重要な立ち位置ではないのでこちらはあまり問題になり得ません。
あと可能性が出るとすればララぐらいでしょうか。(こちらはまだフラグが立っていません)
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 23:42:38.12 ID:wkMUbCmS0
なるほど
なんとかなることを期待しよう
2
189 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/02/29(土) 23:51:30.16 ID:2R/5u0jvO
「一回だけで終わらせるつもりはないよ」

「……え?」

「トリスは一夫多妻なんだ。だから、ナディアを奥さんに迎え入れることもできる。
そこまで行くかは分からないけど、するならちゃんとナディアを愛してあげるつもりだよ」

ブワッとナディアの目から涙が溢れた。

「……クランさんっっっ!!!」

「うん。……これから、よろしくね」

僕は泣きじゃくる彼女を抱きながら、頭をそっと撫でた。少しすると、落ち着いたのか彼女が目を閉じて唇をせがんできた。

「ん……ちゅっ」

唇同士を合わせるだけの、優しいキス。唇を離すと、潤んだ目でナディアは僕を見上げてきた。

1 今日はここまで。明日、また来るよ
2 今日はここまで。皆にも、紹介しようか
3 欲しがりさんだね(R板移行への多数決へ)
4 ……するなら、皆でしようか(R板移行への多数決へ)

※3票先取
※0000から投票開始
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/02/29(土) 23:53:55.89 ID:TYlKLl6y0
3
こうなったらしっかりと。

あと最近ミーシャがいないしナディアが番になっても入り込む以前の話な気はする
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 00:02:39.61 ID:San/SW7q0
3
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 00:05:09.09 ID:P1ipo8LP0
3
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 00:09:06.70 ID:6icjUtMDO
3
194 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/01(日) 00:29:30.76 ID:WP1JGTYbO
「欲しがりさんだね。……はぷっ」

「んんっ……んんんっっっ!!?」

僕はナディアの唇を舌でこじ開けた。最初何か分からず混乱していたナディアも、しばらくするとすっかり慣れたみたいだ。


「んちゅ……ちゅるっっ……はあむっ……キス、美味しいね」

「あむっ……んんんっ!!?や、やだぁ……キスだけで、こんなに……」


ナディアは必死で僕にしがみついてきた。感じやすいのかな。

外でするわけにもいかないのでナディアに訊くと、使われてない小屋が近くにあるらしい。

「本当にするよ、いいね?」

「……はい。昨日のラーナさんとまでは言いませんけど……いっぱい、愛して下さい」

うっとりとした様子でナディアが言う。

こうなったら、覚悟を決めなきゃ男じゃないし、ユウナさんにも悪い。精一杯、やってみよう。

1 R板に移動
2 このまま(好感度判定など入ります)

※3票先取
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 00:30:44.12 ID:San/SW7q0
1
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 00:31:38.70 ID:F4E7hkpZO
1
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 00:32:03.08 ID:6icjUtMDO
1
198 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/01(日) 00:44:55.20 ID:WP1JGTYbO
今日はここまで。更新は多分明日夜です。
それにしてもクラン君は女の子にひたすら甘いですね……

なお、これがサイファーだと多少話をして諦めさせるよう仕向けてた気はします。シデはダナ一筋なので瞬殺でしょう。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 01:08:02.79 ID:P1ipo8LP0

割と最初から関わる人が女性ばかりで新キャラ判定コンマもだいたい女性という女難
オーディナルの血筋…にしても度が過ぎるというか、もうこれがクラン君だから
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 01:32:28.26 ID:vEWyL+2a0

最大何人囲う気なんだコイツは…
一夫多妻のトリス人からはどう思われるんだろう流石にねーわとドン引きされるのか英雄色を好む的なレジェンド扱いされるのかそれともこれくらいは一般的だったりするのか
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/01(日) 02:39:42.21 ID:mvij2aB00
ここまで来たら主要キャラ全員と番でも納得できてしまうクランくん。
まぁ残りは2軍級だからあれなんだろうが……(ミーシャはイーリスで公務だしミーシャなしでアナスタシアは動くまい。エルライザは怪しいが今のところ戦力になるかも怪しいしオリヴィアはフリークがいる。)
202 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/01(日) 09:10:27.58 ID:dUsjmdSdO
>>199
ナディアにしても好感度判定でクリティカル→再判定で初期好感度190と薄い所を引いているので、何か呪われてますね。

>>200
トリスでは4〜5人ぐらいならやや多めぐらいなので、ラーナとイマーラはそこまで気にしてません。
ミラもまあそんなものかと思っています。(「j」であることによる余裕もあります)
問題なのはミーシャですが、彼女は彼女で別に嫁がいるので、そこまで強く言えないとは思います(多分)。

>>201
さすがに増やしすぎると色々まずいことにはなります。
203 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/01(日) 20:32:17.45 ID:kCQVBuMoO
では、こちらで更新再開します。

https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1562855534/
204 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/02(月) 23:15:58.30 ID:58iXFNVKO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1562855534/335

から戻ります。なお、覚醒レベル5になったため以下のようになります。

・常時宝石の力解放

また、特殊能力が身に付きます。以下から選んでください。

1 短距離転移
2 精神感応(弱)
3 時間停止(反動はかなり大きいです)
4 時間遡行(弱)
5 強制魅了(使用制限あり、ヘイト集中+デバフ、必中ではない)

※3票先取
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 23:21:36.99 ID:xAeSDn08O
精神感応と時間遡行は訓練とかすれば(弱)じゃなくなるとかあります?
206 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/02(月) 23:29:58.10 ID:58iXFNVKO
>>205
あります。
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 23:32:45.85 ID:xAeSDn08O
4
使いこなせるようになれば有用性は絶大だろうし
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 23:33:32.01 ID:ZqS/nmiq0
4
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 23:44:21.52 ID:cvTpkC/DO
4
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/02(月) 23:44:39.18 ID:AiBKH2QH0
4
戦闘での射程無視という点で短距離瞬間転移は魅力的ではあるけど、イマーラと被るしその役割は任せる方が良いかな
211 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 00:13:41.05 ID:gtjeekG0O
今日はここまで。
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 00:19:21.99 ID:jF6xEI+k0

任意のパラメータ+1の多数決が残ってたと思いますが、それは次回です?
213 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 00:26:51.96 ID:gtjeekG0O
>>212
次回ですね。
214 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 08:19:05.02 ID:fPiRpQgVO
※時間遡行(弱)
触れた時間分物体・生命の状態を巻き戻せます。致命傷を誰かが負っても、手早く動けば助かるかもしれません。(ただ出血は戻せません)
(なお、ユリリエやリナの能力は(強)に相当します。血縁の関係上です)

続いてステータス上昇の多数決を行います。どれか1つのパラメーターを上げられます。以下から選んでください。

1 HP+30
2 筋力+1
3 技術+1
4 知力+2
5 精神+1

※2票先取
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 08:37:14.16 ID:jF6xEI+k0
3
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 08:46:31.63 ID:0Mt8mzjDO
3
217 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 09:23:50.33 ID:fPiRpQgVO
クラン(15歳、人間、格闘家)

HP 510
筋力 25
技術 26
知力 18
精神 22

所属 トリス森王国
名声値 66

好感度
※イマーラ 441
※ラーナ 597
ヴィオラ 138
ミーシャ 274
アナスタシア 189
オクタシア 87
エルライザ 261
カーティス 236
※ミラ 379
ナディア 252

※は番済み
※1日5回ファンブル無効
※ラーナ同席時クリティカル倍率+1
※ミラ同席時戦闘中1回だけコンマ反転可
※イマーラ同席中戦闘中の攻撃係数7に
※ラーナ同席中1回だけ戦闘中にコンマ振り直し可能
※ミラ同席時の戦闘で1回のみダメージ2倍(奥義効果がある場合倍数+1)
※好感度判定常時+5

経験点451p
奥義習得ポイント14p
覚醒レベル5
※超回復(致死ダメージ1回無効)
※時間遡行(弱)
触れた時間分物体・生命の状態を巻き戻せる

スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知3…気配察知判定に+30
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み3…先読み判定に+30
洞察3…洞察判定に+30
リバーブロー…2回攻撃
フェイント2…技量判定+20に成功で命中ボーナス
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
スネークバイト…距離2、通常ダメージ、2回攻撃
焔霊…詠唱3ターン必要、知力追加ダメージ
ガゼルパンチ…距離0で発動、3倍ダメージ、単発
剄打…距離0で発動可、単発、2倍ダメージ、命中判定の乗数が12、75以上で朦朧
後の先…回避時クリティカル以外でも70以上でカウンター発動
ディフレクト…相手攻撃命中時、技術判定に成功で防御係数4分の1
弾滑り…銃弾など遠距離物理攻撃への回避に+20のボーナス(通常だときつめのペナルティが入ります)

所持品
蛇の宝石

・1日1回ファンブル無効
・95以上クリティカル扱い
・瀕死時に50%でコーウィン憑依あり(経験点は基本なし)
・85以上で朦朧打撃

加速装置
戦闘中1回だけ2回行動、1ターン溜めで3回行動、3ターン溜めで5回行動

・奥義「煉獄」
朦朧成功から発動、戦闘中1回のみ
継続率50%の朦朧打撃×2

・奥義「零剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、1ターンの溜め必要
防御無視4倍ダメージ

・奥義「零剄・迎撃型」
カウンター時発動、戦闘中1回のみ
防御無視3倍ダメージ、但しダメージ上限は最大HPの3分の1、35%の確率で拳or脚破壊か武器落下

・奥義「空剄」
距離0のみ発動、戦闘中1回のみ、防御無視3倍ダメージ

・奥義「奇門解放」
10ターンの間全ステータス+3、追加ダメージと攻撃係数と防御係数にボーナス(ともに8→4に)
使用後は反動で20分間全ての行動にペナルティ
218 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 10:13:44.59 ID:fPiRpQgVO
【83日目】


早朝。そぉっと部屋に入る。……うん、皆寝ているな。少しシャワーでも浴びて……


「……クラン」


凍り付くような声が後ろからかかる。振り向くと、そこには凄い威圧感で僕を見る師匠がいた。

「……あ、イマー、ラ……」

「ナディアを抱くのは認めましたが、朝帰りまでは許してませんよ?
初めての子でしょうからできるだけ丁寧にということだったのでしょうけど、やり過ぎです」

……これはまずい。師匠が敬語に戻ってる。本気で怒ってるな、これ。
こういう時は言い訳は無用だ。ひたすら謝ろう。

「……ごめんなさい」

「何に対する『ごめんなさい』ですか」

「その……皆をほったらかしにしたこと、です……」

「ええ、全くです。いかに一夫多妻といえ、放っておかれていい気分になる人はいません」

「えっと、ラーナやミラは……」

一瞬、師匠が黙った。

「……ラーナは『クランはエッチ好きだから仕方ないね』と。ミラは、『まあその分愛してもらえればいいさ』……だそうです」

あ、怒ってるの師匠だけなのか。……よく見ると、少し膨れてる。
僕の4倍も生きてるのに、嫉妬しててかわいいな。

おかしくなって、思わずクスッと笑った。

「……何がおかしいんです」

「ふふっ、イマーラかわいいなって。……んちゅ」

背伸びして、師匠の唇を奪う。最初は驚いていた彼女も、すぐに僕の舌を受け入れた。

「んふっ……ちゅっ……ぷはっ。こんなので、ごまかすつもりなの?」

「ん?ううん、僕は本気だよ?イマーラを放ったからしにしちゃったから、その分愛してあげる」

もう一度、さっきより深く口付ける。師匠も僕の腰に手を回し、その気になってきたみたいだ。

「……ちゅるるっ……あむっ、クランん……このまま、するつもりじゃ」

「2人とも朝弱いでしょ?まだ朝も早いし。それに……ほら」

硬く盛り上がる僕の股間を見て、師匠が目を見開いた。

「……ナディアと一晩中してたんじゃ?」

「うん。でも、大丈夫。ね?」

「……全く、悪い子になったわね。すぐに身体で誤魔化そうとするなんて」

「でも、イマーラも嫌いじゃないでしょ?」

「……今日だけよ」

ふぁさっ……と師匠が寝間着を床に落とした。
219 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 10:14:10.31 ID:fPiRpQgVO
#

「……で、何でくっついてるんだ」

訝しげにミラが言う。朝食を食べる僕の腕は、師匠に絡め取られていた。

「ふふ、内緒。……凄かったわね」

「はは……」

師匠に耳打ちされ、僕は苦笑した。ナディアとして「覚醒」したことで、身体能力だけじゃなく精力も上がってしまったらしい。

「ふうん。……イマーラさん、今晩はクラン貸してね」

「ふふ、いいわよ」

あ、ラーナは感付いたみたいだ。これは覚悟しないと……

「そっ、それはいいとして。今日はオルランドゥ行くんだよね?」

「そうね。皆で行った方がいいかしら」

1 皆(5人)で行く
2 オリヴィアも連れていこうか
3 いや、あまり大人数でもまずい。目立つとあれだから、僕だけで行くよ
4 少人数の方がいいかな(同行者1人選択)
5 その他自由安価

※3票先取
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 11:00:02.17 ID:lDWofB/H0
1
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 11:19:39.99 ID:jF6xEI+k0
1
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 11:29:10.93 ID:IYlfiTZJO
1
223 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 12:34:17.71 ID:fPiRpQgVO
「皆で行こうか。ナディアも連れて」

「むー。何か気に入ってるっぽい……そんなに良かったの?」

「ハ、ハハ……」

とりあえず笑って誤魔化した。「蜜」の話をしてもよかったんだけど、「コーウィン」さんの言葉が気になる。

「まあとにかく、迎えに行こうか。一度アミールさんに連絡を入れて、どこかで落ち合おう」

#

「クランさんっ!!……あの、その……昨日は、ありがとうございました」

恥ずかしそうにナディアが頭を下げた。僕はポンポンと軽くそれに触れる。

「いや、こちらこそ。救護院を出る準備は?」

「はいっ!もう、大丈夫です」

救護院の玄関を見ると、ユウナさんをはじめとした娼館の子たちが手を振っていた。
親元に返せる子は返し、そうでない子はしばらくここで色々学ぶのだという。

「じゃあ、みんな、行ってくるね!!」

彼女の目には涙が滲んでいた。

「……大丈夫?」

「は……はいっ。ずっと別れるわけじゃないですし……」

「そっか。……とりあえず、アミールさんに連絡かな」

※20以下で出ない(1回のみファンブル扱い)
90以上だと????がいる
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 12:36:31.14 ID:jF6xEI+k0
225 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 12:40:53.81 ID:fPiRpQgVO
※ファンブル回避権残り4回、再判定
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 12:41:28.71 ID:TYJDVwf7O
はい
227 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 12:57:57.60 ID:fPiRpQgVO
#

『今日、こっちに来るわけだね』

「ええ。『実行委員会』を何とかしないと」

少しの沈黙があった。

『そうだね。彼女たちを何とかする必要がある。その前に、ネーロ院長だけど』

「操られているらしいですね」

『ああ。情報を総合するに、洗脳を仕掛けたのは『マスターC』……クリス だろう。
オルランドゥはテルモンやモリブスのように国が乱れてるわけじゃないが、魔術学院の守りは異常に堅い。
まるでそこを守護するよう命じられたかのように』

「そこを突破しようと?」

『そういうことになるね。ウィル・アピース氏とはそろそろ合流できる。彼を交えて、魔術学院にいるネーロ院長にどう接触するか考えよう』

「そう言えば、ヘカーテは?」

※3の倍数以外なら手元にいる
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 13:00:58.82 ID:0Mt8mzjDO
はい
229 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 21:12:28.32 ID:fPiRpQgVO
『今、シュナイダー家で保護してるよ。表には出せないけど、一応元気だ』

あれから全然会ってないから気掛かりだったけど、とりあえずは良かった。ただ、心の傷は心配だけど。

「じゃあ、今から向かいます……と言いたいんですが。オルランドゥの中心部には、一度も……」

『僕が王宮に行くから大丈夫だ。30分後に合流しよう』

#

※3の倍数でミーシャとアナスタシア登場
※95以上かゾロ目で第2世界から誰か来ている
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 21:13:55.64 ID:tbAJ3fW40
f
231 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 21:31:38.98 ID:fPiRpQgVO
#

「相変わらず賑やかだねぇ……見ない顔もいるけど」

ナディアがぴょこっと前に出た。

「はっ、はじめまして!!」

「……君は?」

「ナディアといいます!今日までロック……じゃなかったイーリスの救護院で働いてました」

「ふうん……まあ、深い事情は訊かないことにしようか」

ナディアは顔を真っ赤にして黙ってしまった。アミールさんは僕の後ろの方を見ている。

「……彼女は連れていかなくていいのか?」

振り向くと、オリヴィアがチラチラこっちを見ている。
彼女は「あまりこの世のいざこざには興味がない」とか言ってたはずだけど。

「オリヴィア?どうしたの」

奇数…いや、行き先に旨いものはあるのか?
偶数…いや、どこか行く前にダーレン寺に……
ゾロ目、90〜00 いや、暇なんでな。邪魔はしないんで連れていってくれ
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 21:34:08.62 ID:+dD+PnLs0
233 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 21:39:38.05 ID:fPiRpQgVO
「いや、どこか行く前にダーレン寺に……」

「え」

「何と言うか、1日フリークと離れたら物足りない……というかこそばゆい気分になってな。
お前が口利きすれば、ダーレン寺に入れてくれるんだろう?頼む」

「え、ええ……」

まあ入れたら満足しそうな気はするけど、ダーレン寺の禁欲的な生活にオリヴィアが耐えられるかな?フリークはすっかり馴染んでるけど……

1 分かった
2 やめといた方がいいよ

※2票先取
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 21:45:13.44 ID:+dD+PnLs0
1
235 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 21:46:37.04 ID:fPiRpQgVO
1→基本オリヴィアはダーレン寺に行かないと出ません。一定確率(低確率)でトラブルを起こします。
2→このままです。機動的にオリヴィアを動かせますが、放っておくと一定確率(低〜中)でトラブルを起こします。
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 21:52:22.61 ID:JGuyqaY3O
1
237 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 22:04:07.08 ID:fPiRpQgVO
……まあ、社会常識を教えるという意味でもいいかな。フリークもいることだし、無茶はしないだろう。

「分かった。……じゃあ、皆すぐ戻るから」

#

「……というわけだから、皆の言うことはよく聞いてね」

「むう……人間ごときに指図されるには気に食わんが」

むくれるオリヴィアの頭を、フリークが背伸びして撫でた。

「大丈夫ですよ、お姉様なら」

「むー」

「というわけで、ロブソン総師範。よろしくお願いします」

ロブソン総師範は困ったように頭を掻いた。

「まあ、ミラみたいなものとは理解したわ。彼女に近い取り扱いでよいのじゃな。
ただ、法度だけは守ってもらおうかの。肉体的には教えることは何もなかろうが、精神修養と心得えよ。分かったかの?」

「むう……承知した」

渋々オリヴィアが返事した。うーん、大丈夫かな。

※80以上でイベント
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 22:04:31.94 ID:JGuyqaY3O
239 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 22:23:11.25 ID:fPiRpQgVO
※クリティカル(以下クリティカル範囲は95以上に)

その時、僕の頭に声が響いた。

『小僧、奥の堂に行け』

「え?」

『今の貴様なら、傀儡人形に込められた魂を解き放てるはずだ。試しにやってみろ』

「魂って……シデさんの?技術だけしか封じられてないんじゃっ」

『そうだ。だが、あいつは恐らく幾つか魂を封じている。
『穴』の大封印は不完全だった。そして、そのために用意された保険はランダムとデアドラ、フローラ。
しかし、奴ら3人の戦闘力はたかが知れている。だから、技術継承のために奴は技術を傀儡人形に込めた。邪なる強大な何者かが現れた時の備えだ。
それでもダメな時……シデは……いや、多分ジェラードは何かを用意していたはずだ』

「だから魂を『解き放て』と?」

『そういうことだ。ある程度解き放ち、何かに……宝石でも何でもいいから『宿らせる』。
それを『第二世界』の奴に注入すれば、あるいは』

何か妙なことになってきたな。そもそも解き放ってからどうしろと。

『それは俺が指示する』

思考を読まれていた。……まあ、当たり前か。

「何をブツブツ言っておるのじゃ?」

「ああ、いえっ。こっちの話です。ちょっと、傀儡人形に会わせてくれませんか」

#

奥の堂に行くと、傀儡人形は変わらずそこにいた。……解き放て、って言ってたっけ。

『一度、粉微塵に破壊しろ。あれは多分、フィオナの作だ。簡単ではないが、そうすれば器に入れるようになる』

「器?」

『俺が今いる、宝石の中だ』

……そんなこと、できるんだろうか?

『器を失えば、ここしか入る場所はないからな。物は試しだ、やってみろ』

……

01〜35 失敗(そもそも当たらない)
36〜60 微妙(半壊させたが……シデの魂は出てこない)
61〜94 成功
95〜00 上+α
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 22:24:54.39 ID:0Mt8mzjDO
はい
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/03(火) 22:31:13.82 ID:jF6xEI+k0
ラーナ好感度の戦闘コンマ振り直しの対象にはならないかな
242 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/03(火) 22:40:31.91 ID:fPiRpQgVO
今日はここまで。なお、次回来た際チャンスはあります。
また、経験点も入るので無駄ではないです。(30p)

>>241
ラーナ不在というのもあり、ありません。
(純粋な戦闘に入るという条件を満たしてないということもあります)
243 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 08:27:52.15 ID:7594pRysO
傀儡人形に相対して構える。粉微塵に破壊か……できるのかな。
考えても埒が明かない。真っ直ぐいって、壊す。それで行こう。


ダンッ


「迅いっ!!?」


総師範が叫ぶ。傀儡人形の反応が僅かに遅れた。これならば……

腰を沈め、左拳を突き上げようとした刹那。


ブォン


傀儡人形の姿が、揺れて見えた。これは……

『『夢想転生』か』

「コーウィン」さんが脳内で呟いた。これだと、次に反撃が来るっ!


「ハッ!!」


僕は足を僅かに動かした。「奇門解放」は、今日のこれからを考えると使いにくい。
であるなら、今のままで……!!

傀儡人形と僕の左拳が交錯する。そして。


ドガァッッッ!!!!


左拳は傀儡人形の左肩を粉々にし、そのまま壁へと吹っ飛ばした。


「おおっ」

「やった!!」

すぐに追撃しよう間を詰める。しかし、「コーウィン」さんはそれをなぜか止めた。

『やめておけ』

「え?」

『あれの修復再生能力は尋常ではない。『一撃』で破壊せねば、魂は吸い取れん。やり直しだな』

「そう、なのですか……」

あるいは急所とかがあるのかもしれないけど、それは今の僕には分からないことだ。まあ、また機会もあるだろう。

#

「では、これで」

総師範に別れを告げ、僕はそのままイーリスに戻った。とりあえず、皆にさっきのことを伝える。

01〜85 何もなし
86〜94 そう言えば……
95〜00 まさか、僕の家に……
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 08:33:28.66 ID:ou//1blA0
y
245 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 08:58:47.76 ID:7594pRysO
※クリティカル、再判定

01〜80 昇格
81〜94 2段階昇格
95〜00 あ、ひょっとしてこれかな
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 08:59:32.02 ID:+MH/c7LT0
247 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 09:16:43.63 ID:7594pRysO
「そう言えば……アングヴィラに行けば何か分かるかもしれない」

「え?」

アミールさんが口を開いた。

「僕らの一家は、元々アングヴィラ出身なんだ。オルランドゥが発展してきた200年ぐらい前にこっちにきたらしいけど。
今でも分家がそこにある。その『シデ』っていうのが僕の先祖だとすれば、家の起源を探ることが何かの手掛かりになるかもしれない」

「なるほど……そうなのですね」

「ああ。ただ、今はそれは後回しだな。オルランドゥに飛んで、ウィル氏と合流しよう」

#

「……結構暑いねぇ」

ラーナが汗をぬぐった。オルランドゥは南国じゃないから、トリスやモリブスほど陽射しは強くない。ただ何と言うか……空気が「濃い」。

「湿度か?いや……魔素自体も少し濃いな」

「ご名答。だから、魔術研究がここで発達したというわけさ」

アミールさんがミラに説明する。そういうことなのか。

「予定では、僕の家で落ち合うことになってる。場所は伝えたから、そろそろ来ているはずだけど」

※50未満で来ていない
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 09:18:05.66 ID:F7l6OLpl0
はい
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 09:18:06.04 ID:k/Xa2c5DO
はい
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 09:18:37.67 ID:6PJ6QoZa0
251 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 09:18:51.47 ID:7594pRysO
※クリティカル(????もいる)

昼メドに再開します。
252 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 13:18:22.57 ID:7594pRysO
「やあ」

フードを被ったウィルさんが、向こうで手を挙げている。その横には長身の中年男性がいた。
髪は白く、肌が少し浅黒い。魔族か、その血が混じっているのだろうか。

「ウィル!長旅お疲れ様」

「どうも。クラン君たちも元気そうで何よりだ。……見ない顔がいるけど……まあ、それは置いておこうか」

「ウィルさん、その方は?」

ウィルさんの代わりにアミールさんが前に出た。

「ああ、紹介が遅れたね。彼はローマン・オルランドゥ。ネーロ院長の従兄弟で、前副院長だ」

「ローマンでいい。よろしく頼む」

差し出された手は武人のそれだ。確か、名前だけは聞いたことがある。魔法剣の達人らしいけど。

師匠が目を丸くした。

「貴方がローマンさんですか。お噂はかねがね」

「……貴女は、イマーラ・ランドルス様ですな。こちらこそお会いできて光栄です。幼い頃に、貴女のお名前は伺っております」

「もう退いて長いのですが、覚えて下さって恐縮です。……ウィルさん、お知り合いでしたか」

「彼は僕が最初に優勝した時、決勝の相手だったんです。素晴らしい剣士だった。
隠居されているとは聞いてましたけど、話をしたら是非協力させてほしいと」

ローマンさんが頷く。

「あいつの目を覚ますなら今が好機だ。戦力は十分、あとは方法だな」

「そうなりますね。アミールさん、ここで立ち話もなんですから中へ」

アミールさんの私邸は思いの外質素だった。お父さんがいる本邸は、少し離れた所だという。

「ヘカーテはこちらに?」

※3の倍数で本邸
253 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 13:18:49.69 ID:7594pRysO
※3の倍数以外でした。
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 13:21:26.69 ID:3UGDvpYT0
255 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 19:20:08.22 ID:BLicONnlO
「ああ。父さんの本邸だと見付かる可能性があるしね。
闇ギルドが半壊状態とはいえ、まだ油断はできない。なら僕の所で預かっていた方が安全というわけさ。……と噂をすれば」

廊下の向こうから、少女が現れ一礼した。そのまま2階へと上がっていく。

「もう大丈夫なんですか?」

「身体はね。心はどうだろう、随分色々されたらしいし。
13の子供には、正直酷なことをさせられたみたいだ。落ち着いたら、トンプソン司教に一度預けてみるつもりだよ。
……っと、お茶は何がいいかな?トリスの緑茶があるけど」

「僕はそれで」

「私も」

#

コポコポと湯が沸く音が聞こえてきた。急須に茶葉を入れながら、アミールさんが言う。

「それにしても、大所帯になったね。てっきり3人、多くても4人かと」

「……すみません」

ウィルさんが少し渋い顔になる。

「まさかクラン君、全員……」

「……すみません、そのまさかです」

「……君の能力は疑うべくもないしいい少年だと思うが、それだけはどうにかならないものかな」

「まあまあウィル、トリスではよくあることさ」

「そんなものですかね」

アミールさんの言葉に、ウィルさんはあまり納得していないようだ。

「僕もファルが『番』だからね、エルフの風習は分かるさ。にしても4人は少し多いけど」

いや、本当は5、6人みたいなんだよなあ……それは黙っておいた。

アミールさんが急須にお湯を淹れる。

「で、本題。魔術学院にいるネーロ院長の救出、そして彼が知っているであろう『実行委員会』の居場所の把握、最後に彼女らの保護。
これが僕らがやるべき任務になる。……ただ」

「魔術学院はやたら警備が堅い。ネーロ院長への謁見だって至難だ。そうでしたね」

「そういうこと。あ、お茶飲んでよ。トリス菓子も準備してある。王室御用達のだから美味しいよ」

アミールさんはどこか暢気だ。ウィルさんと似てるなと最初は思ったけど、この緊張感のなさは大分違う。
というか、2人は元々知り合いだったみたいだ。年齢的にアミールさんが少し上みたいだけど。

「その余裕、何か策が?」

「それについては、ローマン前副院長が説明してくれるさ」

ローマンさんが小さく頷いた。

「まず、正面から乗り込むのは難しい。明白な理由がないと院内に入るのは不可能だ。
私は危険視されているからもちろん不可だ。アミールですら難しい」

「どこか抜け道が?」

「然り。魔術学院は3方を壁、背後を湖で囲まれている。湖側の守りは若干だが薄い」

「……若干、ですか」

「ああ。ただ、私が隠密魔法を掛ければ、夜間に船を使い上陸ができるはずだ。
内部構造は熟知している。そこからはネーロの元に行くのは難しくない」
256 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 19:23:39.20 ID:BLicONnlO
うーん、とラーナが唸っている。

「どうしたの?」

「いや、その可能性に対応されているかもと思って。だったら、予想外の所から攻める手もあるかなと」

「……予想外?」

「そ。上空から入っちゃうわけ。私飛べるから、闇に紛れれば……」

「そうか!完全なる裏をかける」

ニッとラーナが笑う。

「そういうこと。ただ、これだと2人しか行けないけどね」

※75以上で3人
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 19:24:05.83 ID:szIdOMmb0
258 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 22:11:42.70 ID:BLicONnlO
「いや、私も行けるぞ」

「えっ?」

ミラが手を挙げている。

「昨日ちらっとオリヴィアに羽根が生えたという話をしていたな。あれなら多分、私もできる」

そうか、一度「エメリア」になったミラならそういうのは簡単なわけか。

「なら3人だね。下から狙われたら厄介だけど、奇襲だし何とかなるんじゃない?」

「あとは普通に陽動ね。この人数と戦力なら、戦力を分散させても上手く行くでしょうし」

「なるほど」

アミールさんがお茶を口にした。

「案1は全員で湖側からの夜間奇襲。案2は少数での上空からの夜間奇襲。
案3は陽動を振った上での湖からの侵入、案4は陽動付きで上空から……といったとこかな」

「す、すみません。それって4で決まりじゃ」

「うーん、そうでもない。少し頭が回るなら、陽動の可能性は考えるだろうからね。それで逆に警戒を高められたら厳しいんだ。
そもそも、陽動で誰かを傷付けるのはなるべく避けたい。陽動するにしても、相当上手くやらないとね」

ナディアの質問に、アミールさんは苦笑する。

「人死にを出していいなら正面突破もあり得るが。だが下策だろう」

「そうですね。だから実質、この4択」

どれが一番いいだろう?

1 案1(全員で湖から)
2 案2(ラーナ、ミラ+1で上空から)
3 案3(陽動をかけて少数で湖から)
4 案4(陽動をかけてラーナ、ミラ+1で上空から)
5 その他自由安価(歓迎です)

※3票先取
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 22:24:58.00 ID:P7xYeXITO
船って自動操縦できるように設定とかできないかな(最悪真っすぐに魔術学院に突っ込む進路で固定さえすればよし)
囮にできれば陽動や上空からの攻めが楽になりそうに思うが
260 : ◆Try7rHwMFw [saga]:2020/03/04(水) 22:27:11.87 ID:BLicONnlO
>>259
それをやるなら誰かに依頼しないと多分無理です。
(つまり時間がかかります=露見可能性が高まります)
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 22:32:25.96 ID:P7xYeXITO
そうなると4かな
湖ルートは気付かれて攻撃された場合逃げ場がないというのが怖い
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 22:53:55.73 ID:CxJ2wnll0
4
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/03/04(水) 22:57:31.50 ID:6PJ6QoZa0
湖の上での逃走でアミールが魔法障壁を貼って防御しながら、クランがプレーンウォークというのは出来ますか?
もちろん防護服の重力壁で銃対策もして

それが可能なら5で、湖+上空からでどちらか見つかっても構わないように両方面から忍び込む
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