【安価SS】元帝国軍人「元帝国軍人でも恋がしたい」

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199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 16:33:13.21 ID:S75r+N1MO
>>197

>>198の案で
200 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/10(金) 18:05:45.05 ID:WGkbeWk90
マリー「あ、もしかして新入部員?」

マリー「私は岸波マリー!この文芸部の一年生よ!」

マリー「よろしくね!」

源四郎「……」

源四郎(それにしてもこの学校は美人が多い)

源四郎(目の前にいる彼女も…憎たらしい程に、とにかく美しい)

源四郎「同じ一年か」

マリー「ええそうよ」

源四郎「……ハーフ?」

マリー「この学校でハーフなんて珍しくないでしょ?」

源四郎「ドコとドコのハーフだ?」

マリー「イギリスと日本」

源四郎「……」ギロッ

マリー「ちょっ、なによ!?怖い顔して!」

源四郎「別に」

マリー「驚かさないでよ、もう」
201 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/10(金) 18:07:05.41 ID:WGkbeWk90
源四郎(ま、どうせ、どの部活にもアメリカ人もイギリス人もいるだろうしな)

源四郎「ごほん。それよりもう一人、紹介しておこう」

マリー「?」

源四郎「オレの後ろにいるのは、衣旗伸一」

源四郎「オレの又甥の」

マリー「え、また又甥???」

源四郎「間違えた。同級生で従兄弟だ」

源四郎「さあ、挨拶しろ」クルッ

源四郎「ん??」

マリー「誰もいないよ?」

源四郎「あんの根暗のアホんだらが…ビビって逃げやがったな」

マリー「ふふふ、面白いねキミ!」
202 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/10(金) 18:07:59.17 ID:WGkbeWk90
源四郎「先輩たちは?」

マリー「さあ、今日はお休みなんじゃない?」

マリー「文化部なんて、吹奏楽や演劇とかでもない限り、ゆるーい部活ばっかりだし」

源四郎「そうか」

マリー「とりあえず、紅茶とスコーンでもいかが?」

〜〜〜

源四郎「イギリス人は本当に、紅茶が好きなんだな」ズズッ

マリー「緑茶と煎餅のほうが良かった?」

源四郎「いや、貰える物に贅沢は言わん」

マリー「ふーん」

源四郎「ん?」チラッ

マリー「どうしたの」

源四郎「いや、いま誰かいたような」

マリー「気のせいじゃない?」

源四郎「……」

源四郎(伸一か?いや。わざわざ引き返して戻ってくるわけ無いよな…)
203 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/10(金) 18:10:08.89 ID:WGkbeWk90
マリー「ふんふーん」

源四郎(しかしまあ、英国人とは何となく、勝気かつ頑固なイメージあったが、割とさっぱりしてるな)

源四郎(それと、あまり読書家には見えないが…)

マリー「きみはどんな本を読むの?」

源四郎「む?そうだな」

源四郎「割と何でも読む」

源四郎「宮本武蔵、新撰組…忠臣蔵とかな」

マリー「…??えと、時代劇的なの?」

源四郎「他には歴史本」

源四郎「ニセ情報ばかりの教科書などとは違い」

源四郎「歴史の『真実』が語られている内容のな」ジッ

源四郎「……」ギロッ

マリー「ちょ、怖い怖い!なんでいちいち睨むの!?」
204 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/10(金) 18:11:19.67 ID:WGkbeWk90
マリー「えっと、他には?できれば堅苦しくないので」

源四郎「んー」

源四郎「従兄弟の伸一がよく読んでる…ライトノベルってやつは面白かったな」

源四郎「そーどあーと?何たらとか、ちゅうにびょうでも?何たらとか。 まあ割りと面白かった」

源四郎「あとは…タイトルが長すぎで、覚えておらんな。最近流行の本は題名がくどいし、無駄に長い! ま、面白かったけど」

マリー「えっと…従兄弟の伸一君って人は、いわゆるオタクッて奴なのかな?」

源四郎「おたく?お宅の…なんだ。どういう意味だ?」

マリー「ええー…」

マリー(なんかズレてそうだな〜この男子)
205 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/10(金) 18:13:21.37 ID:WGkbeWk90
源四郎「お前は何を読むんだ」

マリー「え、私?」

源四郎「見た感じ、あまり読書家では無さそうだが」

マリー「失礼な!私はね!」

マリー「>>206

安価下1
@こう見えて読書家よ。私は何でも好きなの!。
A日本の漫画が大好きよ!(ドヤ顔)
Bその他(何か台詞を入れてください)
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/10(金) 18:14:24.87 ID:mXdrd03k0
1
207 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:31:21.97 ID:RgAghOPl0
マリー「こう見えて読書家よ。私は何でも好きなの!」

源四郎「……」ジーッ

マリー「信じられてない!」ガガーン

源四郎「ふん、まあいい。どんなの読むんだ?」

マリー「何でも読むわ」

源四郎「ほう。好奇心が旺盛なのは良い事だ」

源四郎「で?いま手に持っている本は何を読んでいる」

マリー「えと///れ、恋愛小説とか///」モジモジ

源四郎「ふーん」

マリー「反応薄!」

源四郎「恥ずかしがる物でもないだろ?」

源四郎「恋愛とは誰もが夢見る物だ」

マリー「そ、そう?」

源四郎「ああ」

マリー「そ、そうやって、言ってくれるの、結構うれしいな」モジモジ
208 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:33:05.56 ID:RgAghOPl0
源四郎「ん?」

マリー「私、スポーツとか得意で、高校に入るまでは体動かしてる時間の方が多かったし」

マリー「高校に入ってからは、前に友達とクラブで遊んだ事もあったけど」

源四郎「お前あんな下品な所に行ったのか」

源四郎「アバズレめ」

マリー「ひどい!ビッチじゃないし!」

源四郎「おれはアバズレと言ったんだ」

マリー「似た様なもんでしょ!?」

マリー「っていうか、私エッチな事したことないし!」

源四郎「どうでもいい」

マリー「良くない!」
209 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:34:09.53 ID:RgAghOPl0
マリー「まあダンス自体は楽しかったけど、行く度に迫ってくる男の人が多くて…」

マリー「多分、もういかない」

源四郎「ふーん」

マリー(それにしても、凄く仏頂面ねこの人)

源四郎「おれから言わせりゃ、あんな下品な所に行く時点で、充分問題がある」

マリー「もう何よ!初対面なのに、いちいちいう事が辛辣ね!」

源四郎(貴様が米英の、鬼畜の血を引いてる事を恨むんだな)ギロッ

マリー「あ!また意味も無く睨んできた!」

源四郎「とりあえず、入部の件はまだ保留だ。従兄弟を説得してくる」

源四郎「それでは今日の所は、おいとまいたします。失礼しました」

マリー「本当に失礼な男よ!」
210 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:39:28.64 ID:RgAghOPl0
(帰り道)

鷹飛「おーい源ちゃん」

源四郎「鷹さん。奇遇ですね」

ホスト風の男「だれこの人」

鷹飛「ああ、組織は全然違うが、元帝国陸軍の特別少年部隊の…」

ホスト風の男「ああ、この人もおじさんと同じ」

鷹飛「ああそうだ。おれと違い陸軍だけどな」

ホスト風の男「あ、おじさんは特攻の方か」

源四郎「む、身内ですか?」

鷹飛「ああ、おれの兄貴の血筋で…又甥だ」

ホスト風の男「ちーす」

源四郎「おう」

鷹飛「これから又甥と、クラブに行ってくる」

源四郎「キャバクラの次はクラブか。相変わらず特殊な社会勉強してんなアンタも」

鷹飛「まだあの空気には馴染めそうに無いけどな」

鷹飛「でもまあ家でゴロゴロするよりマシだと思って、な」
211 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:42:54.39 ID:RgAghOPl0
ホスト風の男「つーか、おじさんのダチも、やっぱゲタはいてんだな」

源四郎「まあ、これが俺達の青春だし」カラコン

鷹飛「大和民族ならやっぱ下駄だろ」カラコン

ホスト風の男「服装もなんか、昔の国民服っぽいし」

鷹飛「ワークマンで買ったんだぞ!最近はワークマン服でおしゃれする奴が増えたって教えてくれたじゃないか」

ホスト風の男「いやまあ言ったけどさ、着こなしに問題が」

源四郎「鷹さんもワークマンか!やっぱワークマン良いよな!」

鷹飛「ああ!大きめのホームセンターでも結構良いのあるぞ」

源四郎「ほう、今度行ってみるか」

ホスト風の男「どんだけワークマン好きなんだよ」

ホスト風の男(本当、戦中の男がまんまタイムスリップした様な感じだぜ)

鷹飛「源ちゃんもクラブに来るかい?」

源四郎「いや。オレは…あんな下品な所」

鷹飛「何事も経験は大事だ」

源四郎「そりゃごもっともだ。だが駄目だ。あの客たちを見てると無性に腹がたってくる」

鷹飛「気持ちは痛いほど分かる」

ホスト風の男(分かっちゃうのかよ…)

鷹飛「…だがそれは、おれが昔の価値観しかない人間だからだ」

鷹飛「残りの余生、オレは時代に適応できるように、挑み続けたい」

源四郎「ですが、あんな場所にオレは…遊郭ならいいけど…」

ホスト風の男(あ、遊郭はいいのね)

源四郎「……」

鷹飛「ま、機会があったら、また会おうぜ」

源四郎「ええ、またいずれ会いましょう」
212 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:44:44.76 ID:RgAghOPl0
(寮に帰宅後)

源四郎「バカもんが。敵前逃亡しよって」

伸一「だって女の子しかいないとか、恥ずかしいし…」ペラペラ

源四郎「ライトノベルみてないで、おれの話を聞かんか!」シュバッ

伸一「あ、返せよ!」

源四郎「……面白そうだからオレが借りておく」ペラペラ

伸一「おい老害」

源四郎「明日は部室に来い!」

源四郎「でなければ、おれが勝手に入部届けだすぞ」

伸一「えー…」

源四郎「それが嫌なら、何が自分で決めてみろ」

伸一「決めろって…」
213 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:46:34.03 ID:RgAghOPl0
伸一「おじさんは昔、剣道やってたんだよね」

源四郎「ああ。剣道部と…あと生徒会を掛け持ちでやっていた」

伸一「ふーん、剣道部とかけもちで…えええ!?」

源四郎「なんだ知らなかったのか」

伸一「剣道で全国大会に行ったのは聞いてたけど」

源四郎「生徒会長もやったぞ。日の丸ハチマキ付けて演説したのが懐かしい」

源四郎「ま、戦争で途中からオレは沖縄へ行って…事実上休学だ。生徒会長職も、副会長に会長代理として明け渡した」

伸一「……」

源四郎「おれは既に生徒会を経験してるからな」

源四郎「また生徒会に入る事も考えたが、せっかくの人生だ」

源四郎「今度は違う道を行く」

伸一「……」

源四郎「とにかく、お前も何か入れ」

伸一「うん…」
214 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:48:25.87 ID:RgAghOPl0
(部室の前)

源四郎「さあ、ついたぞ」

伸一「あ、おじさん」

源四郎「なんだ、また逃げる気か」

伸一「あのもう少し考えても良いかな?」

源四郎「またそうやって逃げる口実を」

伸一「違うんだ!その…僕もおじさんの様に、今までやったこと無い事がしたいというか」

源四郎「ん?」

伸一「僕も中学時代、剣道やってて」

伸一「まあその、源四郎おじさんにも随分、鍛えてもらったし」

伸一「遊ぶときも、買い物の時も、いつもいつも…一緒だった」

伸一「だからこそ、たまにはおじさんと違う道を歩むのも…」

源四郎「……」

源四郎「良く言った!!」

源四郎「ずっと本当の兄弟の様に一緒にいたが、いつまでもそれじゃ駄目だからな」

源四郎「早いうちに結論だして、おれに報告しろ」

伸一「うん」ギュッ

伸一は手に握られたプリントを、クシャッと握る
215 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:49:57.79 ID:RgAghOPl0
ガララッ

源四郎「失礼いたします!」

マリー「あ、結局また来たのね」

源四郎「結局とは何だ。おれは従兄弟を説得しに行っただけだ」

マリー「それで、その従兄弟君は?」

源四郎「ああ、あいつは別の道を歩みたいと言っていた」

マリー「読書好きなのに?」

源四郎「ああ。まあアイツなりに何か考えがあるのだろう」

マリー「ふーん」

??「おや、新入部員君かな?」

源四郎「む?今日は他にも人がいるな」

??「はじめまして」

髪は茶色、紙の長さはロング。髪型はワンサイドアップ
身長は160cm台

源四郎(またしても、とんでもない美人きたな)

源四郎(でもどうせまた、連合国の末裔なんだろうな…)
216 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:50:52.84 ID:RgAghOPl0
??「自己紹介、しよっか!」

モニカ「うちの名前はモニカ。よろしく」

両手で、源四郎の手を握り締めてくる。
更に、半分露出した大きな胸を押し当ててくる

源四郎「ッ!?ぐああああ!!!」

モニカ「んん?どしたし」

源四郎「あ、あの近い…」ドキドキ

モニカ「あらら、欲情しちゃった?」ペロッ

舌を出して唇をなめ回す

源四郎「ぜぇぜぇ……!」

マリー「モニカ先輩ハレンチ過ぎぃ!」

源四郎(え、エロい女は…嫌いじゃない…ぶっちゃけ体は好みだ)

源四郎(だが、この女もまた、連合国の血筋の者なのだろう)

源四郎(この欲望に忠実そうな感じ…アメリカ人か?)
217 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:51:54.32 ID:RgAghOPl0
モニカ「あなた、純粋日本人?」

源四郎「いかにも」

モニカ「そうなんだ!うちはね」

モニカ「イタリアと日本のハーフなんだ!良く美人だねって言われる!」

源四郎「」

源四郎「なん…だと…」orz

源四郎はその場で崩れ落ちる

マリー「ちょ、どうしたの!?」

モニカ「あれれ、どしたし?スカートの中みたいのかな?」ニヤッ

源四郎(このアバズレが…我が大日本帝国の同盟国・イタリアの末裔…)

モニカ「んん?そんなにウチのパンツがみたいのかな??」ニヤニヤ

源四郎「しかも化粧が濃い…濃すぎる…」

モニカ「え、うちのメイクが濃い?そりゃギャルメイクだもん、当たり前過ぎだし!」

星野モニカ。イタリアと日本のハーフ。
彼女はいわゆるギャル系である。
218 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:53:03.85 ID:RgAghOPl0
モニカ「あ、もうこんな時間!」

モニカ「そろそろ掛け持ちしてる方の部活に顔出してくるね!」

源四郎「あ!おれの名前は」

ガララ

マリー「行っちゃった」

源四郎「おい、なんだあの淫売は」

マリー「我が文芸部の部長」

源四郎「はぁぁぁ!!?」

マリー「信じられないでしょ?でもあの人ああ見えて、かなり読書家だからね」

源四郎「し、信じられん…そして複雑だ」

源四郎(あれが部長で…しかも、同盟国の末裔…)

源四郎(だが同盟国である以上、不遜な態度は控えるとしよう)

源四郎「いったい何部と掛け持ちしてるんだ?」

マリー「家庭部」

源四郎「またしても意外な一面が…」

マリー「あの人、料理好きだし」
219 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:53:58.81 ID:RgAghOPl0
ガララ

マリー「あ、別な先輩がきた!」

源四郎「ん?」

??「失礼する」

黒に近い茶髪、ロングヘアで、身長はおおよそ165cm位。
スレンダーな体型をした女性が歩いてくる。顔立ちはかなり整っている。

源四郎「……」ジロッ

そしてなぜか、制服の上に、ロングの白衣を着ている

源四郎「えっと…なぜそんな長い白衣を」

??「好きな服を着たいと言うのは、人類の共通認識ではないかね?」

源四郎「む、いかにも」

??「ふむ、そしてキミもまた、好き好んで、この部を選んだ訳だ」

??「個体名称は?」

源四郎「は?」

??「人間という個体には必ず名前があるはずだ」

源四郎「ああ、おれは、衣旗源四郎です。1年A組です。以後、お見知りおきを」

ヴェロニカ「2年A組のヴェロニカだ。よろしく」

ヴェロニカ「科学部と掛け持ちしている」

源四郎「ああ、うん。見るからに科学者だな」

ヴェロニカ「……」

源四郎(科学…アメリカと言えば科学大国)

源四郎(まさかこの先輩も)
220 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:56:23.86 ID:RgAghOPl0
ヴェロニカ「ふむ」サスサス

源四郎「なっ!?」

ヴェロニカは、源四郎の体のあちこちを触ってみる

ヴェロニカ「見た目は細いが、意外と筋肉質だな。いやかなり鍛えてある」

源四郎「一体何を…!?」

ヴェロニカ「ふむ、文化部に入る位だから、あまり筋肉質でなく、柔かい筋肉なのだろうと思ってな」

ヴェロニカ「だが予想を裏切られた。人は見かけによらないな」

源四郎「おれの体をさする必要性は」

ヴェロニカ「私は科学が好きだ。時々、実験に使う道具を持ち運ぶのでな」

ヴェロニカ「私は貧弱だ。そして悔しい事に胸も貧乳だ」

源四郎「えっと、つまり…?」

ヴェロニカ「時々、実験道具の持ち運び手伝ってほしい」

源四郎「それくらい構いませんが…いきなり男の体を触るのは誤解を生むから止めておくべきかと」

ヴェロニカ「む、心配してくれてるのか、ありがとう」

ヴェロニカ「ま、私の『もう1つの祖国』に比べれば、この程度のボディタッチなど大した事ないけれどな」

源四郎「もうひとつの祖国…あんたもやっぱりハーフか?」
221 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:57:12.04 ID:RgAghOPl0
ヴェロニカ「私はドイツ人と日本のハーフだ」

源四郎「」

ヴェロニカ「そして私の家系は代々、科学者だ」

ヴェロニカ「科学を心から愛している。科学より至高なものなどない」

ヴェロニカ「そろそろ実験がしたくなった。今日はこの辺にして、科学部へ戻る」

ガララ

源四郎「」

源四郎「」orz

マリー「大丈夫?今日で二度目だよ、四つん這いになるの」

源四郎(ドイツ…ああ、なるほど。納得したよ。全て納得した)
222 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 00:59:34.97 ID:RgAghOPl0
源四郎(ナチスドイツ…アウシュヴィッツ…)

源四郎(まさかヒトラーが、ナチスが裏で、あんなおぞましい事をやっていたとは)

源四郎(同盟国ではあるが…数年前に読んだ雑誌で、色々と裏切られた気分になったのを今でも覚えてる)

源四郎(あれじゃ鬼畜となんら変わらん。当時のユダヤ人の気持ちを思うと、胸が張り裂けそうだ)

マリー「おーい」

源四郎(……まあ、ヴェロニカ先輩が何か悪い事をした訳じゃあるまい)

マリー「おーい」ゲシッ

源四郎「ッ!?何をする、蹴るな!」

マリー「だって何回呼んでも無視するんだもん!」

源四郎「ふん、暴力女が」

マリー「ああ!?」

源四郎(まあ、一応同盟国だし…礼儀は尽くしておこう)

源四郎(正直、警戒はするけど)

マリー「うがー!誰が暴力女だー!」プンスカ

源四郎「だまれ鬼畜生」

マリー「ちょ、酷すぎ!?」
223 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:01:42.82 ID:RgAghOPl0
(翌日・全校集会にて)

ガヤガヤ、ガヤガヤ

伸一「おじさん、文芸部の方はどう?」

源四郎「美人ばかりだ」

伸一「やったじゃん」

源四郎「だがアバズレと、マッドサイエンティストがいるな」

伸一「は?」

源四郎「鬼畜生もいるな」

伸一「えと、大丈夫なの文芸部…?」


源四郎「ふん、別にビビって何かいねぇよ」

〜〜〜

源四郎(最近の学生は、集会中に寝る者も少なくない、けしからんな)

伸一「zzz…」

源四郎(お前もか、全く情けない)

教員「続いては、生徒会の会長からご挨拶です」

伸一「zzz…ハッ!生徒会のお話か…!」

源四郎「うぉ!?なんだ起きたのか」

源四郎(…?なんだ、そんなに生徒会の話が聞きたいのか)
224 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:02:59.31 ID:RgAghOPl0
コツコツ…コツコツ…

???「みなさん、おはようございます」

???「生徒会会長の○○です」

源四郎(ん?あれは…純粋日本人か)

黒髪ロング、バランスの取れた体つき、程よい高さの身長
何よりも彼女は、とびっきりの美人だった

男子生徒1(やっべ可愛い///)

男子生徒2(お近づきになりたい〜///)

源四郎(んん?なんか、どこかで見たような…??)

伸一「」ポーッ

伸一「な、なんだあの美人…この学校には美人多いけど、あの人は破格の美しさだ…///」ボソボソ

源四郎(ほう、伸一のドストライクか。よし、伸一の恋路を全力で応援し、手伝うぞ!)

源四郎(それにしても、誰かに似てるんだよな…誰かに)
225 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:04:56.67 ID:RgAghOPl0
生徒会長「この学校は、多数の国家から来た人々、またハーフやクォーターの方々が多くいます」

生徒会長「時代は21世紀。しかし、まだまだ戦争や紛争が消える事はありません」

生徒会長「私たちは、この学校で多くの事を学び」

生徒会長「真の世界平和を目指そうじゃありませんか!」

パチパチパチパチ

伸一「良い演説だ」

源四郎(真の世界平和…か、いつか訪れると良いが)

生徒会長「そのためには、まず私たちは…人類が皆、過去の歴史を、反省しなければなりません」

源四郎(うん、反省は大切な事だ。米英には必要な事だ)

源四郎(アジアの治安を守りし日本を、戦争の道へと仕向けるように煽った中国も)

源四郎(そして今なお、ある事無い事ふき込み、ニセ歴史を主張し、それに同調する愚かもの共も)
226 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:07:03.00 ID:RgAghOPl0
生徒会長「そして当然」

生徒会長「私たち日本人もまた、大きな反省が求められます!」

生徒会長「太平洋戦争は…それは悪です」

生徒会長「日本人は昔、侵略戦争をしたのです。アジアの方々に迷惑をかけました」

生徒会長「その因果が巡り巡って、本土への悲惨な末路へと繋がっているのです!」

生徒会長「憎しみが憎しみを呼ぶ。悲しい話です」

生徒会長「私たちは、もう過去の過ちを冒しません!」

パチパチパチ…!

全員(良い演説だ)

拍手が喝采するなか、ある1人の人物は顔面が真っ青になっていた

伸一「あ…ぁぁ…」ガクガク

伸一は怯えていた

伸一「生徒会長…な、何て事を…」ガクガク

伸一の怯える理由は、ただ1つ
すぐ隣にいる男から発せられる、ドス黒いオーラだった

源四郎「」

伸一「お、おじさん…どうか、落ち着いて…」

源四郎「」ポタポタ

伸一「え、血?」

ふと床を見ると、血が滴り流れ、赤くしていた

源四郎「フー…フー…」ピキピキ

源四郎の目から、額から、血が流れていた。

源四郎「大東亜戦争が…悪だと…?」フルフルフル
227 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:08:15.27 ID:RgAghOPl0
伸一「おじさん、頼むから堪えt」

源四郎「それは違う。断じて、断じて」ボソッ

小さく呟いた、そして今度は大きな声で叫ぶ

源四郎「断じて違がああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

全員「ッ!?」ビクッ

生徒会長「っ!?」ビクッ

源四郎「違…んん!!!モゴ!!モゴ!!!」

伸一は両手で、源四郎の口を抑える

伸一「おじさん!今は集会中!」

源四郎「フー…フー…!!」

男子生徒1「なんだなんだ!?」

男子生徒2「おい、あいつ血を流してるぞ!?」

女生徒1「あ、良く見たらゲッタンじゃん!」

女生徒2「本当だ!下駄クンだ!」
228 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:10:06.99 ID:RgAghOPl0
モニカ「あれ、新入部員の…」

ヴェロニカ「どうした?人体の異常でも起きたか、何が原因だ」

アリサ「あわわわわ、大変!衣旗くんが血まみれに!?」

マリー「え、ちょ、あれ源四郎じゃん!?」

〜〜〜〜

担任「大丈夫ですか衣旗さん!」

源四郎「大丈夫、です」

担任(目が完全にイッている。強い憎しみのあまり、激情が…)

担任(無理も無いか、この人の人生を考えたときに、さっきの生徒会長の演説は…)

伸一「ほらおじさん、肩貸すから保健室に」

源四郎「いらん。1人で歩いて行ける」
229 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:11:43.00 ID:RgAghOPl0
【保健室】

伸一「落ち着いた?」

源四郎「あんな話を聞かされて、落ちついてられるとでも?」

伸一「……さっきよりは落ち着いたみたいだね」

伸一「っていうか、激昂して血管ブチ切れる人、初めてみたよ」

源四郎「フー…フー…ああ、アタマが痛い。オレは強化人間のハズなのに」

伸一「目は見える?」

源四郎「少し、視界が赤い」

伸一「あとで眼科にも行かないと」

ガララ

アリサ「失礼します」ペコッ

伸一(わぁぁ、綺麗な子だな)

アリサ「あ、衣旗君は!?大丈夫ですか!?」

伸一「ああ、おじさんは…じゃなくて、お兄さんは、今は落ち着いてる」

ガララ

エリー「源四郎、大丈夫!?」

伸一(また可愛い子が来た)
230 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:13:45.00 ID:RgAghOPl0
源四郎「……」ギロッ

アリサ「えっと、包帯は?」

伸一「いまから巻く所だよ」

アリサ「じゃあまずは消毒を」

エリー「はい消毒液」

アリサ「ありがとう」

アリサ(……ん?この子、誰だろ)

エリー「はいこれは綿」

アリサは、エリーから手渡しされた消毒と綿で、処置の準備を整える

源四郎「……」

アリサ(なんだろ…酷く怒ってる?)

アリサ「いくよ、ちょっと染みるからね」

ポンポン、ポンポン

源四郎「……っ」

源四郎「すまん。本当にすまん」

源四郎は深々と頭を下げる。
231 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:15:11.74 ID:RgAghOPl0
エリー「じゃあ次は、私が包帯を巻いてあげる」

アリサ「あ、それも私が」

エリー「いや、包帯は私が。人に頼んでばかりってのも何かね…」

エリーはやたら慣れた手つきで包帯を巻いていく

エリー「中学まではスポーツ少女だったから、よく怪我しては包帯まいてたよ」

源四郎「岸波まで…すまない」

エリー「エリーって呼んでよ。なんか岸波って呼ばれるの、あんま好きじゃない」

アリサ(この子は衣旗君とどんな関係なんだろ)

ガララ

モニカ「大変そうだね〜」

源四郎「モニカ先輩!申し訳ございません!ご心配かけてしまい…」

モニカ「んじゃ元気つけて貰う為に…」

モニカ「スカートたくし上げて、パンツでも見せてあげよっか?」ニヤッ

アリサ(え、なにこの人)

エリー「先輩!自重!」

源四郎「謹んで丁重にお断りします」ゴクッ

モニカ「あ、いま、見たいって思ったでしょ?生唾ゴックンしてたし!」

源四郎「からかわないで下さい」

伸一(なにやら強烈な人が来たけど、おじさんも、頭が良い具合に冷えてきたみたいだ)
232 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:17:44.91 ID:RgAghOPl0
ガララ

ヴェロニカ「いたな」

源四郎「ヴェロニカ先輩まで…本当にこの度はご迷惑をお掛けしました」

ヴェロニカ「とりあえずこれを」

源四郎「これは…栄養剤?」

ヴェロニカ「出血で、鉄分が足りなくなってるはずだ。飲みたまえ」

源四郎「かたじけない」

伸一「おじさん、血の気濃いし、むしろ飲まなくても良くね?」

源四郎「親戚のおじさ…じゃなくて兄に向かって失礼な」

伸一「だって実際、血の気濃いじゃん」

源四郎「悪かったな」

アリサ「ふふふ、元気になってよかった」

アリサ(ところでこの美人さんたちは誰なんだろう。衣旗君とどんな関係が)

エリー「……」

エリー「あなたは、保健委員?」

アリサ「いえ、私は同じクラスメイトのアリサ・クロウリーです」

エリー「そう。私はエリーよ。1年C組、よろしくね」

アリサ「あ、どうも、よろしくね」

エリー(保健委員でもないのに、わざわざお見舞いに…ね)
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 01:19:22.36 ID:Jxkz1kF+O
マリーでは?
234 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:26:55.16 ID:RgAghOPl0
今日はここまで
変態ギャルのイタリア人ハーフの3年部長と、変人科学者のドイツ人ハーフの2年先輩は、サブヒロイン枠(枢軸国枠)って事で。

サブヒロインはまた何かをきっかけに増やすかもしれない。
メインヒロイン(連合国枠)はあと2人追加予定(安価で)

平和主義の生徒会長(純粋日本人)も一応、サブヒロイン枠で、名前は公開はまた後ほど。
235 : ◆qNkBYurbBs [saga]:2020/04/11(土) 01:30:03.13 ID:RgAghOPl0
>>233
ぐああああorz

ごめんなさい。次から訂正します。
あとで訂正文ものせます。
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/04/11(土) 10:30:04.79 ID:FlXYK5P7o
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/22(月) 04:42:04.48 ID:3CQkRgoiO
あれから音沙汰なしか、残念だがそういうことなのだろうか
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/17(月) 00:49:00.89 ID:IHuDNWy0O
いとしのエタったか、
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2022/09/10(土) 19:23:55.23 ID:ID8XrlMJo
数の暴力で世界を制す。
新シリーズ生放送。

Steam/PS4/XBOXone
架空戦争略奪サバイバルゲーム
「RUST(ラスト)」シーズン9 第1話
『RUSTで加藤純一帝国を築く。(天地創造)』
(18:32〜放送開始)

https://www.twitch.tv/kato_junichi0817
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