シンゲキロンパ CHAPTER 04

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306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/06(日) 12:25:04.27 ID:0xLxSyUP0
ミカサ「研究開発所にあった拘束トラップ…」

アルミン「そう… アニはベルトルトを拘束していた
     あの装置を使ったんだ」

アルミン「まず、ライナーと待ち合わせをしていた溶鉱炉の
     炉の周りに拘束トラップの四脚を立てる」

アルミン「そして、フットスイッチを入り口にセットする」

アルミン「何も知らずに溶鉱炉に入ってきたライナーは、
     フットスイッチに足を踏み入れ…」

アルミン「拘束され、そのまま四脚の交点…
     つまり炉の真上に吊るし上げられた」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/06(日) 12:34:55.60 ID:0xLxSyUP0
アルミン「その様子を見届けたアニは、すかさず
     四脚にあるスイッチを押した」

アルミン「あの装置は、四脚にあるスイッチを押すことで
     拘束されている人物を吊るしているワイヤーを外すことができるんだ」

アルミン「こうして、炉の真上で拘束されたライナーは、
     吊るされているワイヤーを外され…」

アルミン「何もできないまま、炉の中に落ちていった」
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/06(日) 12:45:03.40 ID:0xLxSyUP0
アルミン「こうしてライナーを殺したアニは、拘束トラップと
     その後に作られた超硬質ブレードを持って研究開発所に向かった」

アルミン「2人目のターゲット… ベルトルトを殺す準備をするためだ」

アルミン「アニは、ライナーを殺した時と同じ要領で拘束トラップを仕掛け、
     超硬質ブレードを屋内の隅に隠した」

アルミン「そして、次の準備をするために寄宿舎へと戻っていった…」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/06(日) 12:59:53.33 ID:0xLxSyUP0
アルミン「アニは研究開発所を出るときに、あるものを持ち出していた」

アルミン「特殊ガス発生装置だ」

アルミン「アニはそれを持って、寄宿舎に併設された空調室に向かった」

アルミン「あそこには普段鍵がかかっているけど、おそらくモノクマに言って
     開けてもらっていたんだろうね」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/06(日) 13:05:00.98 ID:0xLxSyUP0
B特殊ガス発生装置


<概要>

特殊なガスを発生させることのできる装置です。
用途に応じたガスカプセルをお使い下さい。


<使い方>

(1)ガスカプセルをセットします。

(2)ガス発生の時刻と時間を設定します。

(3)ガス発生のスイッチを押します。


<ガスカプセル>

 ・ 毒カプセル(紫)

   致死性の毒ガスを発生させます。

 ・ 麻痺カプセル(黄)

   身体の自由を奪う麻痺ガスを発生させます。
   効果時間は約5分間です。

 ・ 睡眠カプセル(水色)

   深い眠りへと誘う睡眠ガスを発生させます。
   効果時間は最低18時間です。

 ・ 淫乱カプセル(ピンク)

   エッチな気分にさせるガスを発生させます。
311 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/12/06(日) 13:15:12.51 ID:0xLxSyUP0
今日はここまで
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/13(日) 13:00:09.43 ID:zW4mvrFO0
アルミン「空調室は、寄宿舎の個室内の空気を循環させるための部屋だ」

アルミン「アニはそこで特殊ガス発生装置を置き、水色のカプセル…
     睡眠ガスを発生させるカプセルをセットした」

アルミン「翌日、みんなの身動きを取れなくするために…」

ミカサ「………………」
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/13(日) 13:05:14.07 ID:zW4mvrFO0
ミカサ「…どうしてアルミンは眠らなかったの?」

アルミン「…えっ?」

ミカサ「睡眠ガスが各個室に届くなら、アルミンも眠っていなければおかしい」

ミカサ「コニーが眠らなかったのは、コニーの個室の通気口に
    モノクマが挟まっていたからと聞いたけど…」

ミカサ「アルミンの部屋にも同じような細工がしてあったの?」
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/13(日) 13:10:32.62 ID:zW4mvrFO0
アルミン「いや… 僕の場合は手紙を受け取っていなかったからだよ」

ミカサ「…手紙?」

アルミン「アニが書いた手紙だよ。ほら、
     『今日の午後は各自、個室で待機するように!』っていう…」

ミカサ「ああ…」

アルミン「僕はあの手紙を受け取っていなかったから、
     ガスが発生した時間に個室にいなかったんだ」

アルミン「そして、それは… アニが僕を証人として利用するためだった」
315 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/12/13(日) 13:15:15.91 ID:zW4mvrFO0
今日はここまで
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/14(月) 01:44:29.25 ID:MxBVqg3fo


コニーなんか怪しいんだよな…
317 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/12/20(日) 16:42:01.76 ID:uqGyrApM0
申し訳ありませんが、次回は 12/27(日) に投下します
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/27(日) 15:45:04.25 ID:VnZECAsD0




アニ『…ここにはいないね』

アルミン『あれ? 2人がいる場所は知らないの?』

アニ『言ったでしょ。避けられてるって』

アニ『モノクマのあの発表以来、
   私とあの2人は行動を別にしているんだよ』

アニ『まったく、どこで何をしているやら…』



319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/27(日) 16:05:25.14 ID:VnZECAsD0
アルミン「みんなが睡眠ガスで眠った頃、アニは僕を呼び出して
     自らの正体が巨人であることを明かした」

アルミン「そして、ライナーとベルトルトを探すという名目で
     僕を研究開発所に連れて行ったんだ」

ミカサ「その時にはもう、その中に拘束トラップは仕掛けられていた…」

アルミン「うん。だけど、その時の屋内はうす暗くて、
     部屋全体を覆うように設置された拘束トラップを視認できなかったんだ」
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/27(日) 16:24:59.08 ID:VnZECAsD0
ミカサ「種も仕掛けもありません… アニはそう言いたかった」

アルミン「…そうだね。おかげでまんまと騙されたよ」

ミカサ「………………」

アルミン「…そして、研究開発所を出た僕たちは、すぐに大雨に襲われた」

アルミン「その大雨もまた、アニによって計画されたものだった…」
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/12/27(日) 16:35:04.65 ID:VnZECAsD0


DAY 01  晴れ

DAY 02  晴れ のち 曇り

DAY 03  曇り

DAY 04  晴れ

DAY 05  晴れ

DAY 06  曇り

DAY 07  曇り のち 晴れ

DAY 08  曇り

DAY 09  晴れ

DAY 10  晴れ

DAY 11  晴れ のち 曇り

DAY 12  曇り のち 大雨 時々 雷

322 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2020/12/27(日) 16:40:12.86 ID:VnZECAsD0
今日はここまで
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/03(日) 09:20:16.62 ID:KzqLQ6vl0
ミカサ「観測所の黒板…」

アルミン「そう… あの黒板を使うと、この施設内の天気を操作することができるんだ」

アルミン「アニはその機能を利用し、ベルトルトを殺す前の天気を書き換えていた」




DAY 12  曇り のち 大雨 時々 雷




アルミン「大雨を降らせたのは、雨が止んだ後のぬかるんだ地面に
     足跡を付けるためだ」

アルミン「寄宿舎に隠れていたベルトルトが研究開発所に向かう際の足跡を…」
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/03(日) 09:30:56.69 ID:KzqLQ6vl0
アルミン「寄宿舎から研究開発所に続く足跡を確認したアニは、
     寄宿舎の前で巨人に姿を変えた」

アルミン「例の本によると、人間が巨人化する際には
     雷鳴のような光と大きな音が発せられるらしい」

アルミン「アニが観測所の黒板に『雷』と書き加えていたのは、
     その際の音を誰かに聞かれた場合を想定したものだったんだろうね」

アルミン「巨人になったアニは、寄宿舎前から大股でジャンプして
     研究開発所前に着地した…」
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/03(日) 09:40:10.58 ID:KzqLQ6vl0
アルミン「研究開発所には、ライナーと同じように拘束されたベルトルトがいた」

アルミン「その姿を確認したアニは、予め用意していた猿ぐつわと手袋をベルトルトにはめた。
     ベルトルトが自傷行為によって巨人化することを防ぐためだ」

ミカサ「自傷行為によって巨人化… それも例の本に書いてあったの?」

アルミン「うん。自傷行為じゃなくても、何かしらの傷があれば
     それがトリガーになって巨人化するって書いてあったよ」

アルミン「巨人化できるアニは、当然その知識も知っていたんだろうね」
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/03(日) 09:55:05.41 ID:KzqLQ6vl0
アルミン「そして、アニは待った」

アルミン「ベルトルトが睡魔に勝てず眠りにつくのを…」




3 就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ可能です。
  他の部屋での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。




アルミン「寄宿舎の個室以外の場所で眠れば、規則違反とみなされ
     モノクマに処刑される…」

アルミン「アニはそれを狙ったんだ」
327 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/01/03(日) 10:00:13.25 ID:KzqLQ6vl0
今日はここまで
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/03(日) 15:03:16.91 ID:eahVWkOYO

あけおめ
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/03(日) 17:05:52.88 ID:cK+B3fuq0
よかったこのスレはライナー虐めが無い優しい世界なんだな
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/04(月) 09:43:20.23 ID:mHR8zPZY0
>>329
跡形もなく殺されてるんだよなあ…
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 03:18:01.44 ID:sodC9SVN0
>>330
死にたくても死なせてもらえずみんなに発破をかけられて馬車馬のように働かされる本編と比べたら遥かにマシ
苦しまずに[ピーーー]たし
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/10(日) 08:28:24.22 ID:Oh7RtyW10
本編も残り3話になったしこっちももうすぐ終わりそうだな
本編が終われば確定要素全部明らかになって話を書き易くなるし
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/10(日) 16:45:34.44 ID:UnoLbetg0
アルミン「そして、ベルトルトが処刑された後…」

アルミン「アニは、研究開発所に持ち込んでいた超硬質ブレードを
     ベルトルトとその周辺に突き立てた」

アルミン「その超硬質ブレードは、ライナーの死体が溶け込んで
     精製されたもの…」

アルミン「つまり、こうすることで、ベルトルトの死体が発見されて
     ライナーの兵団裁判が開かれるという倒錯した状況を作り出したんだ」

アルミン「規則違反によって処刑されたベルトルトは、
     兵団裁判の対象にはならないからね」
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/10(日) 16:55:08.33 ID:UnoLbetg0
アルミン「現場での作業を終えたアニは、時限爆弾を2つ持って
     研究開発所の外に出た」

アルミン「そのうちの1つは、研究開発所前の巨人の足跡の
     中央部に仕掛け…」

アルミン「もう1つは、再び巨人化して寄宿舎前に移動した後、
     寄宿舎前の足跡の中央部に仕掛けた」

アルミン「こうすることで、アニは巨人化の痕跡を消し去るだけでなく…」

アルミン「寄宿舎前、研究開発所前の順に爆発させることによって、
     翌朝に僕たちを研究開発所まで誘導しようとしたんだ」
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/10(日) 17:05:10.27 ID:UnoLbetg0
アルミン「そして、翌朝…」

アルミン「寄宿舎前の時限爆弾の爆発音で目を覚ました僕たちは、
     ミカサ、アニ、僕、ジャンの順で爆発痕を発見する」

アルミン「そのすぐ後、研究開発所前に仕掛けられた時限爆弾が爆発し…」

アルミン「その音を聞いた僕たちは、現場に向かう者と
     眠っている人たちを起こす者に分かれて行動を始めた」

アルミン「現場に向かったのは僕、アニ、ミカサの3人…
     眠っている人たちを起こしに行ったのはジャンだ」
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/10(日) 17:20:37.32 ID:UnoLbetg0
アルミン「そして、その後は… もう語る必要はないかな」

ミカサ「…研究開発所に到着した私たち3人が、ベルトルトの死体を発見」

ミカサ「そのすぐ後、残りのメンバーもやってきてベルトルトの死体を発見」

ミカサ「そして、残りのメンバーが死体を発見したタイミングで、
    死体発見のモノクマアナウンスが聞こえた…」

アルミン「うん… 死体発見のモノクマアナウンスが聞こえる条件は
     【兵団裁判の対象となる死体を発見した者が3名以上となった瞬間】で…」

アルミン「その【3名以上】には犯人は含まれない…」
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/10(日) 17:30:15.87 ID:UnoLbetg0
アルミン「アニにとってはそれが誤算だった」

アルミン「例の条件に照らし合わせるなら、僕、ミカサ、アニの3人が発見した時点で
     モノクマアナウンスが聞こえてこなければおかしい」

アルミン「つまり… 僕たち3人の中に犯人がいたということなる。
     最終的にアニを追い詰める決定打になったのもそれだった」

ミカサ「………………」

アルミン「…長くなったけど、これが3つ目の事件の全貌だよ」

アルミン「ミカサ… ここまでで何か気になったことはない?」
338 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/01/10(日) 17:35:10.86 ID:UnoLbetg0
今日はここまで

ここから先は不定期投稿になります
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/11(月) 04:59:53.91 ID:AntP54Je0
今思えばエレンを早々に殺しちゃったのは失敗だったよな
生きてたら黒幕に適役だったのに
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/12(火) 19:45:06.41 ID:5bzJwzqB0
ミカサ「………………」

ミカサ「…アニはどうしてアルミンを証人にしたの?」

アルミン「…えっ?」

ミカサ「私がもしアニだったら、絶対にアルミンを証人にはしない」

ミカサ「アルミンは頭が切れるから見破られる可能性がある。
    もっと頭の鈍そうな… コニーとかを選ぶと思う」
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/12(火) 19:55:07.01 ID:5bzJwzqB0
アルミン「そんな… 買い被りすぎだよ」

アルミン「僕だって結局、研究開発所の仕掛けは見破れなかったし…」

ミカサ「………………」

アルミン「それに、僕がアニと研究開発所に向かったのはたまたまなんだ」

アルミン「食堂から出て行ったアニを、慌てて僕が追いかけて…」
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/12(火) 20:00:54.35 ID:5bzJwzqB0
アルミン「………………」

ミカサ「…? アルミン?」




アルミン『アニ!』

アニ『…アルミン?』

アルミン『はあ……はあ……』

アニ『どうしたの? まだ朝食食べてたでしょ?』

アルミン『…追いかけてきたんだ、アニを』



343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/12(火) 20:05:02.00 ID:5bzJwzqB0
アルミン「いや…」

アルミン「待てよ…」




アルミン『これからどこに行くの?』

アニ『ライナーとベルトルトのところだよ。
   無茶してないか心配だからね』

アルミン『………………』

アニ『…何? 何か言いたそうな顔だけど』



344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/12(火) 20:10:47.75 ID:5bzJwzqB0
アルミン「僕がアニを追いかけたのは“たまたま”だった…」

アルミン「アニから僕へのアプローチは一切なかった…」

アルミン「それどころか、アニはどこかへ行こうとしていた…」

アルミン「その間に僕が個室に戻って…
     睡眠ガスを吸っていたとしてもおかしくなかったはずだ…」
345 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/01/12(火) 20:15:04.38 ID:5bzJwzqB0
今日はここまで
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 16:13:47.41 ID:sgZzi0M00
乙です
こっちも物語終盤っぽくて寂しさを感じる
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/15(金) 18:30:08.59 ID:ZOL0EeW30
ミカサ「…つまり、どういうこと?」

アルミン「アニは元々、僕を証人に仕立て上げるつもりは
     なかったんじゃないかってことだよ」

アルミン「それを、僕がアニを追いかけて呼び止めたことで、
     計画を変更した…」

ミカサ「…でも、それならどうして、アルミンは
    手紙を受け取っていなかったの?」

ミカサ「アルミンを承認に仕立て上げるつもりがなかったのなら、
    アルミンにも手紙を出して部屋に留めようとしていたはず」
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/15(金) 18:50:04.94 ID:ZOL0EeW30
アルミン「…確かに、そこは引っかかるね」

アルミン「証人に仕立て上げるつもりがなかったのなら、
     なぜアニは僕だけに手紙を出さなかったのか…」

ミカサ「用意はしてあったけど、計画が変更になって回収したのかもしれない」

アルミン「いや、僕はアニを呼び止めた後… ガスが発生する前に
     一度部屋に戻ったけど、手紙なんてどこにもなかった」

アルミン「回収する時間なんてなかったはずだ…」
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/15(金) 18:55:11.81 ID:ZOL0EeW30
アルミン(なんだろう…)




アルミン「………………」




アルミン(何かを見落としている気がする…)

アルミン(大事な何かを…)
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/15(金) 19:00:21.14 ID:ZOL0EeW30




アルミン『…ほぼ?』

アニ『ライナー殺害の件… 
   あんたは私がライナーを呼び出したって言ったけど…』

アニ『あれは逆なんだよ』

アルミン『…えっ?』

アニ『あいつの方から私に呼び出しがあったんだ』

アニ『『話があるから夜中に会えないか』ってね…』



351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/15(金) 19:05:06.22 ID:ZOL0EeW30




アニ『それを受けて私は会う時間と場所を指定したんだ』

アニ『溶鉱炉っていう場所を指定したときも、
   『他の人間が来なさそうな場所だから』って言ったら納得してくれた』

アルミン『………………』

アニ『おかげで色々と手間が省けたよ…』

アニ『色々とね…』



352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/15(金) 19:10:10.62 ID:ZOL0EeW30
アルミン「…!!」

ミカサ「…? アルミン?」

アルミン「ミカサ!」

ミカサ「…え?」

アルミン「溶鉱炉に行こう!」
353 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/01/15(金) 19:15:17.30 ID:ZOL0EeW30
今日はここまで
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/22(金) 19:20:08.79 ID:Qg5JWOhw0
― 溶鉱炉 ―




ミカサ「アルミン?」




ガタン




アルミン「………………」

ミカサ「…どうしたの? さっきから扉を開けたり閉じたりして…」
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/22(金) 19:25:08.67 ID:Qg5JWOhw0
アルミン「………………」

ミカサ「アルミン…?」




グツグツグツ…




アルミン「仮に、僕がライナーだとして…」

アルミン「アニに呼び出された僕は、扉を開けて溶鉱炉に足を踏み入れるよね?」
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/22(金) 19:30:18.97 ID:Qg5JWOhw0
ガタン




アルミン「そして、何も知らない僕は拘束トラップのフットスイッチを踏んで…」

アルミン「炉の真上まで吊り上げられる」




グツグツグツ…
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/22(金) 19:40:19.79 ID:Qg5JWOhw0
ウィィィィィィィィン

ウィィィィィィィィン




ガタン




アルミン「本来なら、炉に近付きすぎると
     こんな風に床が検知して自動的に炉が閉じられてしまう」

アルミン「だけど、さっき言った方法を使えば、床に検知されることなく
     ターゲットを開いた炉の上まで瞬時に移動させることができる」
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/22(金) 19:50:13.93 ID:Qg5JWOhw0
アルミン「あとは四脚にあるスイッチを押すだけ…」

アルミン「そうすれば、吊り上げた僕を炉の中に落とすことができる」




グツグツグツ…




アルミン「炉の周辺にあった痕から見て、四脚が立っていたのは
     あそこと、あそこと、あそこと、あそこ…」

アルミン「つまり、スイッチを押すために
     あの4か所のいずれかでアニが待機していた…」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/22(金) 19:55:54.68 ID:Qg5JWOhw0
ミカサ「それが… どうしたの?」

ミカサ「全てあなたの推理通り… 辻褄は合っているように思える」




グツグツグツ…




アルミン「………………」

ミカサ「…アルミン?」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/22(金) 20:00:20.97 ID:Qg5JWOhw0
アルミン「…いいや」

アルミン「違うよ、ミカサ…」

ミカサ「…えっ?」

アルミン「この推理には大きな穴があるんだ」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/22(金) 20:05:10.71 ID:Qg5JWOhw0
ミカサ「穴…?」

ミカサ「さっきも言ったけど、私には辻褄が合っているように思える。
    裁判の時だって誰からも…」

アルミン「そう… 誰からも指摘はなかった」

アルミン「犯人のアニやモノクマからも…」
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/22(金) 20:10:37.76 ID:Qg5JWOhw0
ミカサ「…?」

アルミン「今の推理… 確かに辻褄は合っているんだ」

アルミン「ある前提を除けば…」




グツグツグツ…




アルミン「ある前提… ライナーが1人でここに来たっていう前提を除けばね」
363 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/01/22(金) 20:15:12.68 ID:Qg5JWOhw0
今日はここまで
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/24(日) 16:00:51.79 ID:dPaTOsDV0
ミカサ「…え?」

アルミン「おかしいと思わない?」

アルミン「あの時のライナーはただでさえ孤立してたんだよ?
     ベルトルトと一緒に…」

アルミン「それなのに… アニからの呼び出しの場で
     2人が別行動をするなんて考えられるかな?」




ライナー『今後俺たちは、2人だけで行動する。
     お前たちとの接触も必要最低限に留める』

ライナー『…その方が安心だろう』



365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/24(日) 16:10:14.91 ID:dPaTOsDV0
ミカサ「それなら… ライナーはベルトルトと一緒に
    ここまで来たということ?」

アルミン「うん… そう考えた方が自然だと思う」

アルミン「そもそもの話、アニに声をかけたのはライナーの方だ。
     マーレの人間同士で話し合いをするつもりだったんじゃないかな」

アルミン「僕が目撃した、あの夜と同じように…」




アニ『…それで、話って?』

ライナー『これからの件だ』

アニ『…これからの件?』

ライナー『これから、この限られた環境下で
     俺たちがどう動いていくか… そういう話だ』



366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/24(日) 16:25:15.68 ID:dPaTOsDV0
ミカサ「で、でも… それこそおかしいのでは…?」

ミカサ「だって、その話だと… ベルトルトは犯行の一部始終を目撃していたことになる。
    アニの犯行だって止められたんじゃ…」

アルミン「いや、無理だと思うよ」

アルミン「フットスイッチを踏んで、拘束されて炉の中に落ちるまで…
     ほとんど流れるような一連の動作だ」

アルミン「ライナーに巨人化させる隙さえ与えなかった…
     ベルトルトだって、状況を理解するだけで精一杯だったんじゃないかな」

アルミン「ベルトルトがようやく状況を飲み込んだ時にはもう、
     ライナーはすでに炉の中だった…」
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/24(日) 16:30:38.81 ID:dPaTOsDV0
ミカサ「ちょ、ちょっと待って…」

ミカサ「仮にそうだとして… ベルトルトがアニの犯行を目撃していたのなら、
    その後の行動に説明がつかない」

ミカサ「ライナーがアニに殺されるのを目の前で見ておきながら、
    ベルトルトは翌日の夜にアニの呼び出しに応じたということ…?」

ミカサ「一体どうして…? 自分の身が危ないことはわかりそうなものなのに…」
368 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/01/24(日) 16:35:49.47 ID:dPaTOsDV0
今日はここまで
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/26(火) 20:35:26.08 ID:Q3Ov4wDW0
アルミン「そうなんだよね… どう考えたって不自然だ」

アルミン「それに… 何よりわからないのは、
     その点をアニやモノクマが指摘しなかったことだよ」

ミカサ「………………」

アルミン「まあ、モノクマはともかく… アニにとっては
     僕の推理をひっくり返すことができるチャンスだったのに」

アルミン「アニは指摘するんじゃなくて、“それとなく仄めかす”という
     極めて不自然な手段を取ったんだ」
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/26(火) 20:40:05.83 ID:Q3Ov4wDW0




アルミン『…ほぼ?』

アニ『ライナー殺害の件… 
   あんたは私がライナーを呼び出したって言ったけど…』

アニ『あれは逆なんだよ』

アルミン『…えっ?』

アニ『あいつの方から私に呼び出しがあったんだ』

アニ『『話があるから夜中に会えないか』ってね…』



371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/26(火) 20:45:06.38 ID:Q3Ov4wDW0




アニ『それを受けて私は会う時間と場所を指定したんだ』

アニ『溶鉱炉っていう場所を指定したときも、
   『他の人間が来なさそうな場所だから』って言ったら納得してくれた』

アルミン『………………』

アニ『おかげで色々と手間が省けたよ…』

アニ『色々とね…』



372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/01/26(火) 20:50:20.92 ID:Q3Ov4wDW0
ミカサ「あの発言はそういう…」

アルミン「…あくまで想像だけどね」

ミカサ「つまり、アニはアルミンの推理の穴に気付いていながら、
    あえてその部分を指摘しなかった…」

ミカサ「それどころか、何故かその部分を
    わかりにくい形で伝えようとしていた…」

ミカサ「一体どうしてアニはそんな真似を…」
373 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/01/26(火) 20:55:19.72 ID:Q3Ov4wDW0
今日はここまで
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/27(水) 00:31:46.87 ID:7KKMaa5TO
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/03(水) 18:50:49.96 ID:4dbE0DT+0
アルミン「もしかしたら、アニは裁判に勝つ気はなかったんじゃないかな」

アルミン「もし本当に勝つ気だったのなら、あの時点で
     僕の推理の穴を指摘していたはずだよ」

ミカサ「確かにそうだけど…
    それなら、アニは何がしたかったの?」

アルミン「………………」
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/03(水) 19:00:19.09 ID:4dbE0DT+0
アルミン「…!」




スタスタスタ




アルミン「これは…」

ミカサ「…? どうしたの?」

アルミン「花だよ、ミカサ…」
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/03(水) 19:05:09.90 ID:4dbE0DT+0
ミカサ「花…?」

アルミン「うん、花が置いてある…」

アルミン「ほとんど枯れてるけど、これって…」




ミカサ『元々、ここの花はアニが供えていた。
    それで… 場所を教えてもらった』




アルミン『綺麗な花だね…
     エレンの現場にあったのとは違うみたいだけど…』



378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/03(水) 19:10:23.68 ID:4dbE0DT+0
アルミン「アニだ…」

ミカサ「えっ…?」

アルミン「この花はアニが置いたものだよ」

アルミン「昨日、最後にこの溶鉱炉を捜査したのは僕とアニで、
     僕が調べたときには無かったから…」

アルミン「可能性があるのはアニだ…」
379 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/02/03(水) 19:15:16.18 ID:4dbE0DT+0
今日はここまで
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/04(木) 01:58:21.05 ID:xXl5srLho


アニメ最初の方しか見てなくて今さら全部見たけど、しんどいな…
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/14(日) 14:44:58.44 ID:8ubl45fC0
アルミン「エレンの殺害現場にアニが花を供えていたって言ってたよね?」

ミカサ「う、うん…」

アルミン「ユミルが死んだ場所にも花があった…
     形から考えて、おそらく同じ花だと思う」

アルミン「つまり、ユミルの現場に花を供えていたのもアニだ…」
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/14(日) 14:55:39.95 ID:8ubl45fC0
ミカサ「アニは全ての事件現場に花を供えていたということ?
    私たちの知らないところで…」

アルミン「そうなるね…」

ミカサ「死者への弔い…? 自ら殺したライナーに対しても自責の念があったということ?」

アルミン「………………」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/14(日) 14:59:54.01 ID:8ubl45fC0
アルミン「…ミカサ、次の場所に行ってみよう」

ミカサ「もう溶鉱炉はいいの? 次の場所って…」

アルミン「書庫だよ」

ミカサ「書庫…?」

アルミン「ちょっと気になることがあるんだ」
384 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/02/14(日) 15:05:27.08 ID:8ubl45fC0
今日はここまで
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/20(土) 00:28:21.87 ID:O2YGxdL60
期待
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/24(水) 14:42:58.05 ID:/m1nyYam0
今まで完結済みのSSしか読んでこなかったから、初めて進行形で更新してるSSを読めて嬉しい。完結楽しみにしてます
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/28(日) 09:50:07.78 ID:74CU5NMP0
― 書庫 ―




ミカサ「…アルミン、今度は何?」

アルミン「ちょっと探し物…」

ミカサ「さっきからそう言って本を漁ってる。何を探しているの?」

アルミン「それは見ればわかるよ… 多分だけど…」

アルミン「えっと、これでもないなら… これかな…?」
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/28(日) 09:55:24.95 ID:74CU5NMP0
アルミン「…あった、これだ」

ミカサ「…? 他の本と何の違いが…」

アルミン「ここだよ、ミカサ。よく見て」

ミカサ「これは… 落書き?」

アルミン「これはアニが書いたものなんだ」

ミカサ「アニが…?」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/28(日) 10:00:09.54 ID:74CU5NMP0




アルミン『ア、アニ!?』

アニ『…何をそんなに驚いてるの』

アルミン『い、いや…』

アニ『…私が本を読んでるのがそんなに意外?』

アルミン『そ、そうじゃなくて…
     てっきり誰もいないと思ってたから…』



390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/28(日) 10:05:08.76 ID:74CU5NMP0
アルミン「エレンの事件が終わったすぐ後… 僕は本を読みにここに来たんだ」

アルミン「そしてそこで、アニに会った」




アルミン『アニ、それは…?』

アニ『ん? ああ、ペンだけど』

アルミン『まさか本に書き込んでるのっ!?』

アニ『…そうだけど。悪い?』

アルミン『悪いに決まってるって!
     そんなの…本に対する冒涜だよ!』

アニ『…………別にいいじゃない。こんなの誰も読まないだろうし』



391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/28(日) 10:10:06.10 ID:74CU5NMP0
アルミン「アニは読んでいる本に何かを書き込んでいたんだ」

ミカサ「…それがその本?」

アルミン「うん、そうだよ。間違いない」

ミカサ「それが… 私たちの探しているものと何か関係があるの?」

アルミン「…多分ね」
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/02/28(日) 10:30:15.38 ID:74CU5NMP0
アルミン「アニはライナーの裁判のとき… 僕の推理の穴に気づいていながら、
     それを指摘せず、わかりにくい形で伝えようとした」

アルミン「アニは僕たちの知らないところで、今までの事件現場に花を供えていた」

アルミン「そして、おしおきの間際に言ったあの言葉…」




アニ『アルミン… みんな…』

アニ『後は任せたからね』



393 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/02/28(日) 10:35:15.26 ID:74CU5NMP0
今日はここまで
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/01(月) 01:11:35.02 ID:FqZiEXLE0
これからの展開が楽しみ、アニが本に何か書き込んでいたのは伏線だったのか
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/06(土) 10:05:47.27 ID:fll0FjbX0
アルミン「僕は思うんだ… もしかしたら、アニは
     全ての答えを知っていたんじゃないかって」

ミカサ「全ての答えって…」

アルミン「今僕たちが探し求めている全て謎の答えだよ」

アルミン「3つの事件に隠された真実…」

アルミン「僕たちの中にいる真の【裏切り者】の正体…」

アルミン「僕たちの“失われた数年間”に起こった出来事…」

アルミン「この施設の正体…」

アルミン「モノクマが何のためにこんな事をしているのか…」
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/06(土) 10:15:08.78 ID:fll0FjbX0
アルミン「そして、もしかしたら…」

アルミン「モノクマの正体も…」




アニ『…!!』ゾワッ

モノクマ『それ以上は…』

モノクマ『わかってるよね?』

アニ『………………』



397 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/03/06(土) 10:20:15.78 ID:fll0FjbX0
今日はここまで
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/06(土) 16:41:37.01 ID:BCBV5XE10
更新来てた、続き楽しみにしてます
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/20(土) 07:35:15.17 ID:wI2OlyDm0
アルミン「アニは全ての答えを知っていて、
     それを僕たちに伝えようとしていたんじゃないか…」

アルミン「僕にはそう思えるんだよ」

ミカサ「そんな… どうしてアニが?
    アニは真の【裏切り者】ではないのでしょう?」




アルミン『真の【裏切り者】は本当にいる。
     そして、それはライナー、ベルトルト、アニではない…』

アルミン『…それだけわかれば十分だ』




ミカサ「真の【裏切り者】ならまだしも…
    どうしてアニが全ての答えを知っていたの?」
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/20(土) 07:50:06.25 ID:wI2OlyDm0
ミカサ「それに、仮にアニが全ての答えを知っていたとして…」

ミカサ「それを私たちに伝えようとしていた素振りはなかったように思えた。
    どうしてそう思ったの?」

アルミン「これだよ、ミカサ」

ミカサ「…?」

アルミン「さっきの落書きの話… あれは落書きなんかじゃなくて、
     本の中の単語に線を引いたものなんだよ」

アルミン「線が引かれた単語は複数あって、どれもありふれたものばかりなんだ」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/20(土) 07:55:17.94 ID:wI2OlyDm0
ミカサ「つまり… 何?」

アルミン「これはアニからの暗号なんじゃないかな。
     アニが何の意味もなくこんな事をするとは思えないよ」

ミカサ「暗号…? どうしてそんなわかりにくい真似を…?」

アルミン「きっと何か事情があったんだよ。
     僕たちに直接言えなかった事情が…」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/03/20(土) 08:00:14.76 ID:wI2OlyDm0
アルミン「今からこの暗号を解いてみるよ」

ミカサ「…正直、考えすぎだと思う。本当にただの落書きかもしれない」

アルミン「…そうかもね」

ミカサ「………………」

ミカサ「…わかった。私も付き合う」
403 : ◆qbWu2o7Q.Y [saga]:2021/03/20(土) 08:05:08.02 ID:wI2OlyDm0
今日はここまで
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/04/04(日) 15:10:39.42 ID:sbHEdSFF0
アルミン(僕は本を広げた状態で床の上に置いた)

アルミン(そして訓練兵手帳を取り出し、ペンを走らせていく)




ミカサ「何をしているの?」

アルミン「アニが印を付けた文章や単語をメモしているんだ」

ミカサ「印を付けた…?」

アルミン「うん。これ、落書きに見えなくもないけど、よく見ると
     本に書かれている文章の一部や単語に印を付けているようなんだ」
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/04/04(日) 15:20:01.63 ID:sbHEdSFF0
アルミン(印の付いた部分を一文字残さずメモしていく)

アルミン(そうして現れたのは、次のような文字群だった)




誰をこの中に
イヌエンジュ
ヨウシュヤマゴボウ
クサアジサイ
地獄絵図
ヨツバシオガマ
ウミシマワタ
野原の広さ



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