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【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「MDR」

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496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/18(火) 16:33:42.98 ID:1CjqPiC20
>>495
コンマ判定だからまだ内容安価じゃないんよ〜
497 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/19(水) 03:12:46.95 ID:Vo4RCvoc0
undefined
498 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/19(水) 03:21:07.32 ID:Vo4RCvoc0
こっちはこっちでアメノムラクモを模倣、さらに千景ちゃんの勇者ギアへと変化させた
本来のアメノムラクモでの勇者ギアとほとんど見た目は変わらないけれど、装甲に光が走っていたりと所々にイミテーターとしての主張も残っているように見える

『翠』「ふっ!」

アームドギア...大葉刈を振り被り、『私』もまた戦火へと舞い戻っていった

☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


翠「キリがない...!」

増え続ける星屑達
響さんが勇者ギアで参戦したり『翠』が前線に戻ってきたりしたことで倒した数に増える数が追いつかない、なんてことは避けられていますが
それでも追いつかなくさせられてるだけで差のひらく速度は遅く
むしろこちらのパワーバランスが崩れでもしたら途端に逆転してしまいそうです


タギツヒメ「無尽蔵の力...圧倒的、暴力的なまでの愚策だが、中々どうしてやはり心地の良いものだ」

薫(刀使)「けっ、つっても今回はお前自身の力が無限なわけじゃねえだろうが」

タギツヒメ「ふふ」


完全にバーテックスのことは自身と協力関係にあると思っているのか、支配下に出来ていると思っているのか
タギツヒメは刀使の皆さんを相手取りながら笑っていました
天の神がタギツヒメに協力したり支配下に置かれたりするイメージが全く想像出来ませんが、その辺は確かめる方法もありませんし
499 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/19(水) 03:21:53.95 ID:Vo4RCvoc0
翠「っく...!」

そうこうしているうちに『切り札』を維持出来なくなってしまいます
自身を奮い立たせギア解除だけは間逃れた為まだ勇者ギアでいられますが、やはり数時間前の封印の儀の疲れがまだ


『夏菜』「とぅッ!!」


ザンッ

翠「『夏菜』さん...!」

そこへ姿を現したのは芽吹ちゃんの防人ギアを纏う『夏菜』さん
私のすぐ側に着地すると手に握る砲剣で周りの星屑達を斬り伏せてみせました

翠「目が覚めて良かったです!でも動いて大丈夫なんですか?というか今どこから出てきました!?」

『夏菜』「いっぺんに3つも...まず1つはご心配おかけしました、2つ動いて大丈夫です、そして3つ...画面外とか言ったらかっこよくないですか?」

まぁ実際は多分その背中に背負っているフライユニットで管理局から空を飛んで来てたんでしょうけども



何か話す?安価下
(戦いながらですが、特になければ戦い終わってから改めて)
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/19(水) 03:34:27.26 ID:zH+etfId0
紫様からの許可は下りたのか、フライトユニットの整備は大丈夫なのか
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/19(水) 03:48:07.88 ID:xauAWo4qO
「刀使の皆さんを支援できる装備やドローンはありませんか?あと…出来れば回復の時間稼ぎを頼みます」
502 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/20(木) 03:19:06.22 ID:124hnQBC0
背中合わせになり近付く星屑を斬っていく私と『夏菜』さん
先程までより効率良く敵を減らせているのは確かです
確かではありますが、やはりそれより『夏菜』さんについて色々心配になってしまいます

翠「紫様からの許可はちゃんと下りたんですか?それに体調が良くてもフライユニットの整備とか」



コンマ下1
奇数 許可下りてる
偶数 そんなものは知らぬ

コンマ下2
奇数 整備バッチリ!
偶数 ぶっちゃけ火を吹きそう
ゾロ目 実はもうさっきの登場で力尽きた
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 03:29:58.27 ID:t+hx/QZ+0
どうかな
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 03:34:03.33 ID:yu9CgwEUO
はい
505 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/20(木) 04:14:55.79 ID:124hnQBC0
『夏菜』「大丈夫、折神さんの許可は得ています」

翠「そうですか」

『夏菜』「そうですよ、翠さんじゃないんですから」

翠「ん゛っ」

さ、最近はちゃんと許可下りてから行動してますよ、えぇ、多分!
いやまぁ仮に逆の立場でなおかつ紫様に許可貰えなかったら...い、いえ、こんなたらればに意味などありません!

翠「...あれ?フライユニットの方は?」

さっきそのフライユニットで飛んできたんですから、バッテリーとかは平気でしょうが

『夏菜』「...言い難いことですが」

翠「?」

『夏菜』さんがフライユニットを小型化させ手のひらに乗せると、フライユニットはプスプスと嫌な音を立てながら煙を吐き出し始めました

『夏菜』「実はさっきの登場で力尽きたようでして...」

翠「あっ...」

【悲報】フライユニット早くも戦線離脱

どうやらこれまでの戦いでボロボロになっていたフライユニットはそのままだったみたいです
今回それを修理せずに...それだけ急いで来てくれたということなのでしょうし強くは言えませんが

翠「登場シーンで出番が終わるなんて...!」

『夏菜』「『私』としては悔いはありません」

さいですか...どんだけ視聴者がいるわけでもない登場シーン再現にこだわってたんですか...
気持ちはわかりますけども
506 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/20(木) 04:15:27.53 ID:124hnQBC0
『夏菜』「なので今日はもう空中戦が出来ません...『私』この戦いが終わったらフライユニット修理するんだ...」

翠「わざとですか!?わざとですね!?」

タギツヒメが戦場に出張ってきているので洒落にならないんですがそれは

『夏菜』「まぁそれは置いておいて...散々寝過ごしてしまったんです、心配もそれくらいで、『私』達にもどんどん頼ってください」

翠「『夏菜』さん...」

『夏菜』さんも夏菜さんも、自分のことを責めてしまっているかもしれません
そんな必要はないのに、それでもと思ってしまうのはよくわかります、私も同じでしたから
こんな時、大丈夫という言葉より、遠慮なく頼ってもらえた方がずっと助かるというもの

翠「わかりました...『夏菜』さん、刀使の皆さんを支援出来る装備やドローンはありませんか?あと...出来れば回復の時間稼ぎを頼みます」

『夏菜』「頼まれました!」



支援出来る装備やドローンの詳細安価下
(どんな装備があるのか、どんな機能があるドローンがあるのか等)
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 17:12:18.78 ID:t+hx/QZ+0
先の戦いと同じくワイヤーを搭載したドローン(強度強化仕様)
装備は…炸裂式のグレネード砲とかフォニックゲインを用いたカノン砲とかでお願いします
508 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/21(金) 03:18:09.72 ID:jf7sBoG+0
『夏菜』さんの言葉に甘えて私は一時戦線離脱
『夏菜』さんはリモコンで数体のドローンをどこからか呼び出し、それぞれに取り出したアイテムを持たせ装者や刀使の皆さんに向けて飛ばしていました

『夏菜』『先の戦いで使用した際より強度を強化したワイヤー搭載型サポートドローンです、それから炸裂式のグレネード砲に、装者メンバーにはフォニックゲインを用いたカノン砲を!』

一斉通信で伝えられた短い説明に、(戦線離脱した私以外の)全員がすぐに頷いて武器を手に取り戦い始めます


翼「これは...!」

調「あの怪物にも効いてる...?」

クリス「んだよ、結構当んじゃねえか!」


その様子を見ていると、グレネード砲もカノン砲も勇者ギアではない装者が扱っているにも関わらずバーテックスに確実にダメージを与えられているのがわかりました
勇者ギアを用いた場合に比べればそのダメージは少ないものですが、無いより断然、むしろ大いに助かる武器です

AI『防人ギアの解析結果が役に立ちましたね』

翠「どおりで」

AIさんの個人通信を聞き、納得しました
とはいえ心象変化によって成り立っている状態のものを解析し、心象変化に頼らずその能力を再現するなんて



安価下
1 体力回復後まで飛ぶ
2 体力回復中何かする(記述)
3 体力回復中他の視点にする(記述)
4 タギツヒメ勝負判定
5 その他(記述)
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/21(金) 03:25:38.04 ID:jqNuXeGk0
2、大蛇を刀使達の支援に向かわせる
タギツヒメに対しては攻撃を加えなくていい、隙を作らせたりスタミナを消耗させる作戦で
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/21(金) 21:05:36.58 ID:xJ3nXIK6O
持ってるなら未来に預けた2号機を返しておこう
511 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/23(日) 02:56:35.19 ID:1wls++lC0
『逆巻ク大蛇』


物陰に隠れ座り込み壁に背をもたれ掛からせた私は、既に筋肉がパンパンになって上がらなくなりつつある腕を無理矢理動かし空間に一閃...大蛇を呼び出します

翠「皆さんの援護を...タギツヒメには直接攻撃加えなくていいですから、隙を作らせたりスタミナを消耗させる方向でお願いします」

大蛇は頷き、戦場に向かっていきました
勇者ギア経由で呼び出したので、今の大蛇ならバーテックスにも効果的にダメージを与えられるはずです

翠「ふぅ...」

周りへの警戒こそ怠りませんが、大きく息を吐いて身体から力を抜きました
すると腕だけでなく脚や腹筋、至る所がぴくぴくと軽く痙攣していくのがわかります
それだけ動き続けていて、また多少無駄に力が入っていた箇所もあったということですね

翠「スタミナだけの問題ではない、ですか」

早く戦場に戻る為にも、今は身体を休めることに専念しましょう



コンマ下1
奇数 2号機持ってる(体力回復後返却)
偶数 持ってない

他に何かする?安価下2以降
(特になければ色々判定)
(女神「やりましたね!私達遂に実装ですよ!」

翠「ん!?...あぁ、マギアなレコードの話ですね、勿論当てました100回目で」

『翠』「プレイヤーのガチャ実装...そういうのもあるのか...!」

女神「シンフォギアもそれこそプレイヤーを装者は無理でも新米職員視点とかにしたアプリゲーだったら...」

翠「それで実装されたら実質プレイヤー全員OTONAだったってことになりません...?」)
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/23(日) 03:20:27.68 ID:rH2AIlVl0
どうかな?
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/23(日) 03:48:27.29 ID:H6ZMJxxuO
星屑を殆ど片付けたら遠距離攻撃が可能なクリスと調も刀使の援護に向かわせる
直後、紫様から『あまり手を出しすぎとタギツヒメに狙われるから注意しろ』とアドバイスが入る
514 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/24(月) 04:10:03.25 ID:L5gluoRT0
・・・

翠「よし...」

息も整い、疲労による震えも治まってきました
『切り札』をもう一度使うにはまだ回復が足りませんが、少し動くくらいなら出来るレベルです
私はつってしまわないように脚を軽く揉みながらゆっくり立ち上がり、壁の端まで移動して顔を出し戦場の様子を確認しました

翠「星屑はもうほとんど残っていませんね、この分ならおかわりが来てもすぐ倒せそうです」

勇者ギアの『翠』、響さんと防人ギアの『夏菜』さんに加え、他の装者刀使までもがバーテックスへの有効的な攻撃手段を得た今、バーテックスの数による優位性は完全に崩れています
タギツヒメもまた足場にしていた大型を倒され、時折近くにいた星屑を盾ながらももはやいつも通りの戦い方になりつつありました

翠「とはいえ剣術が厄介なのは変わりませんし、迅移に追い付けるのも刀使の皆さんとせいぜい結芽ちゃんの刀使ギアの翼さん...クリスさん!調さん!」

私の『切り札』なら低位...浅い層の迅移程度なら食らいつけるかもしれませんが、それがまだ出来ないからこうして身体を休ませているわけで

翠「お二人は刀使の皆さんの援護に向かってください!遠距離攻撃でタギツヒメになるべく隙を作らせて!」

クリス『おう』

調『わかった』
515 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/24(月) 04:10:47.71 ID:L5gluoRT0
せめて、何もしないより現状把握と戦略を練ることくらいは
私の通信を聞きクリスさんがクロスボウの矢を、調さんが丸鋸をタギツヒメに向けて跳ばし始めるのを見て、私は次に誰が何をするべきかを考えます
と、そんな時

紫『聞こえているか、蒼井』

翠「っ、紫様?」

突然の紫様からの通信
まさか、他の場所にも荒魂やノイズやバーテックスが?

紫『いや、そういった報告はない、ただの忠告だ』

翠「忠告...」

紫『あまり手を出し過ぎるとタギツヒメに狙われるから注意しろ』

その忠告は、かつてタギツヒメに目を付けられ、遂にはその身体を乗っ取られた者の実体験から来るアドバイスでした

翠「はい」

タギツヒメに狙われたとき殺されるか乗っ取られるかのどちらかです
後者だった場合、なまじこの身体がマルチプルコンタクトな事もあり、そこを利用されるとそれなりに厄介な敵になるのは自画自賛ではなく事実として知っています
いや、だからといってなら前者なら良いのかと聞かれれば全力でNOですが
いくら転生から始まりその後も割と何度か死んだり死にかけたりしているとはいえ無意味に殺されたくはありません



コンマ下
奇数 後はお前だけだ...タギツヒメ!
偶数 ノイズも荒魂も大盤振る舞い!
ゾロ目 実はもう手遅れ
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/24(月) 04:19:01.21 ID:K6d7c4h50
はい
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/24(月) 04:20:05.48 ID:K6d7c4h50
ヒヤッとした…
518 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/25(火) 02:26:30.92 ID:P9P6aObx0
翠「震えなし...立ちくらみもなし...これなら!」

生太刀をぐっと握り、建物の影から出た私は準備運動がてら残り僅かだった星屑達を斬り始めました

翠「ふっ!はっ!」

息も切れず、身体も思った通りに動いてくれます

『翠』「翠!」

『夏菜』「翠さん!」

翠「お待たせしました」

『翠』達と合流し辺りを見回すと、気付けばバーテックスは一体残らず倒されていました
追加で現れる様子もありません

エレン「自慢の増援も打ち止めのようデスね」

翼「数での圧倒、そのアドバンテージ、遂に覆ったぞ」

姫和「後はお前だけだ...タギツヒメッ!」

装者8人と刀使8人、合わせて16
大蛇もいますし、まさしくさっきまでとは状況が逆転したといって良いでしょう

タギツヒメ「ならばどうする、所詮貴様らにとっては振り出しに戻ったに過ぎぬ」

しかし振るわれる御刀を受け止めつつ答えるタギツヒメには一切の焦りは見えません
いえ、さっきまで刀使の皆さんの連携、そして大蛇にクリスさん調さんのサポートもありかなりダメージは負わせられたはずです
傷こそ修復してしまっていて見た目に変化はありませんが、タギツヒメといえどもスタミナは無限ではありません
であればあれはまだまだ余裕ということか、虚勢か、それとも...

切歌「減らず口をデス...!」

響「タギツヒメ...」



どう戦う?安価下
(スーパーリンチタイム(相手は自称神))
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 09:19:03.44 ID:f3JCo62z0
なんか嫌がってたから神獣鏡のビーム当てまくって嫌がらせしよう
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/25(火) 09:30:23.78 ID:fCtjhg+10
装者が隙を作らせて刀使がその隙を突いていくスタイル
パリィは…狙わないでおこう
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/26(水) 22:34:06.32 ID:+AyjuLyO0
出来れば刀使が確実に勝てる流れに持っていきたい所
522 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/27(木) 04:48:05.88 ID:spimQPOo0
繰り広げられる高速の戦闘
より高位にシフトしていく迅移と迅移のぶつかり合い
それを辛うじて目で追い続けられ、尚且つ手を出せるのは、私達が装者であることの他にこれまで積んできた様々な訓練の成果でしょう
目が慣れた、とも言いますが
つまり何が言いたいかというと

タギツヒメ「ッ...脅威足り得ぬ手もこうも続けば羽虫程度には煩わしい...!」

効率的にタギツヒメの妨害、嫌がらせが出来る様になってきたということです

クリス「オラオラこっちだッ!」

調「そこっ!」

『夏菜』「ワイヤー射出っ」

誰から言うでもなく自然と完成した『装者が翻弄し刀使が隙を突く』というスタイル
迅移が更に速いものに変わったため翼さんもまた刀使達の連携から外れサポートにまわりました
飛び道具、時に斬撃打撃、ワイヤーなど、私達の攻撃は最悪避けられてしまってもいいという形で行われながらも、タギツヒメに息つく暇を与えないよう徹底的に行われます
そしてタギツヒメが次の動きの対処が遅れる、そんなタイミングを見計らい刀使の誰かが決定的な当てるための攻撃をする、これの繰り返し

タギツヒメ「我の気を逸らそう等...!」

真希「行かせないッ」


キィンッ


また、装者の方を狙われた場合は刀使がカバー
あるいは出来る限り攻撃を受け止め、力負けしそうなら後ろへ跳んで威力を抑える...悪くないのではないでしょうか
523 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/27(木) 04:48:46.46 ID:spimQPOo0
『翠』《でもタギツヒメの体力の底が見えないよ、これじゃジリ貧...また次に持ち越しになるかも》

持ち越しならまだマシです、こちらが誰も動けなくなってしまってから揃ってトドメを刺される可能性だって十二分にありますし

翠《なら、嫌がらせついでに》

私は大蛇の方を向きます
するとそれだけで察したのか大蛇は頷き、最後に一度タギツヒメに大振りの尻尾のなぎ払いをぶつけてスッと姿を消しました

翠「お疲れ様でした、大蛇...」

そして取り出したのは一つのギアペンダント


「Duplicate shen shou jing duplicate tron」


それは神獣鏡
ギアを変えた私はアームドギアの扇子の先端をタギツヒメに向け、ビームを放ちます



コンマ下
奇数 余計煩わしそう
偶数 隠されていた事実が露わに
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/27(木) 08:45:41.99 ID:w4l8ksIX0
525 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/28(金) 04:06:49.85 ID:/rW+t8Lr0
タギツヒメ「!...また、その光を使うかッ!」

翠「っ」

ビームを受けたタギツヒメは目に見えてダメージを受けたということはありませんでしたが、思わず迅移を止めてまでこちらを睨み付けるくらいには嫌がらせ足り得たようです

翠《『翠』、あれどう思います?障ったの気でしょうか癪でしょうか》

『翠』《むしろ触ったまであるんじゃない?逆鱗に》

しかし今のはそれなりに大きな隙を作らせることには成功しました
一度迅移を止めたことによりリズムが狂い始めています

翼「畳み掛けるぞ!刀使に勝機を掴ませるんだッ!」



判定
刀使&装者コンマ下1
タギツヒメコンマ下2
(刀使&装者側はタギツヒメ集中力途切らせボーナスで+20)
(コンマが大きい方が優勢(刀使&装者側が優勢なら勝利まであと少し、タギツヒメ側が優勢なら...)ですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても優勢になります)
(両方ゾロ目なら大きい方が優勢となり、同じ数値なら引き分け(現状維持状態)です)
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/28(金) 05:37:09.67 ID:B+INP3hH0
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/28(金) 05:54:39.50 ID:klHRPm0OO
いけるか?
528 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/29(土) 04:02:24.41 ID:IefE2Cvh0
***
67+20=87

87>50
YOU WIN!
***


私達はタギツヒメを追い詰め続けました
迅移を更に高位のものに上げようとすれば神獣鏡で力を削ぎます
御刀を振り上げれば鉛玉や各々の飛び道具でそれを弾き、ワイヤーで縛り
そのワイヤーを引きちぎられる間に刀使の皆さんが太刀を浴びせ

姫和「ふっ...!!!」


ズッ...


タギツヒメ「っ!」

そうして遂に、姫和さんがタギツヒメの胸元を貫きました

姫和「捉えたぞ」

タギツヒメ「あぁ...貴様の、貴様らの勝ちだ」

そのタギツヒメの言葉は悲しいようにも、悔しいようにも、安心したようにも聞こえるような
何とも言えない、人が変わったように静かな声色をしています
タギツヒメが何を思い負けを認めたのか、それは私にもわかりませんが
タギツヒメを倒す...細かく分け、離れ離れに保管する...のに、もはやそう手間は掛からないでしょう
ようやく長かった戦いもこれでおしまい

響「...これで」

翠「響さん?」

響「これで...本当に良かったのかな」

しかし、響さんは納得がいっていない様子
あれ、そういえば『翠』が少し前に響さんがタギツヒメと和解しかけたって感じたとかなんとか...

響「私はまだ、タギツヒメと手を繋げていない...まだ手は届く...だから...」

あっこれ響さんが手を伸ばしちゃうやつでは!?



多数決安価下1〜3
1 そこはまぁ主人公だし大丈夫でしょ、好きにさせる
2 確かに和解は出来なかったけどそれはそれ!響さんを止める
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/29(土) 07:35:29.50 ID:HpjlMeqhO
1
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 08:47:04.06 ID:KtbmRE8y0
2

彼女達の事情にこれ以上深入りしない方がいい
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 09:07:57.48 ID:wP42OOwj0
1
まぁここまで入り込んだならもうなるようにならせてしまえ
532 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/08/30(日) 04:29:10.13 ID:Md/61Gxi0
真希「おい!何を馬鹿なことを言っている!」

真希さんが声を上げたことで、他の皆さんも響さんの様子に気が付きました
ある者は同じ様に困惑し、またある者はまたかと呆れ
私は

翠「...」

それでも響さんならもしかしたら
そんな期待も少しあり、静観することにしました

響「タギツヒメ...ううん、タギツヒメさん!」

響さんは一歩、また一歩とタギツヒメの元に近づいて行きます
その間姫和さんはタギツヒメを見張る様にその場に留まりながらも、響さんを止めることはなく私達と同じように黙って事の成り行きを見守っていました


響「タギツヒメさんの本当にしたいことは何?」

タギツヒメ「何故そんなことを聞く、シンフォギアの娘」

響「響」

タギツヒメ「ん?」

響「私の名前は立花響、シンフォギアの娘なんて名前じゃない」

タギツヒメ「...それで、何が言いたい」

響「私達は戦う必要なんてない」

タギツヒメ「我は荒魂だ」

響「でも言葉が通じる!話すことが出来る!」


響さんはタギツヒメに手を差し伸べ


響「私達は分かり合える!」


しばらくその手を見つめたタギツヒメ
やがて、タギツヒメもまた手を伸ばし...


コンマ下
奇数 分かり合えるはずもなく
偶数 その手は繋がれた

(翠「お誕生日おめでとうございます!園子ちゃん!」

『翠』「プレゼントは別にあるけど、とりあえずそっちの世界のやり方に合わせて『私』達からおめでとうのハグを」

園子「何でそこでゲーム基準なのかわからないけどありがとう〜」)
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 10:20:57.59 ID:phpjhLqA0
はい
534 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/01(火) 02:49:41.87 ID:Erk0b6UK0
タギツヒメ「...ふ」


その瞬間タギツヒメが浮かべた笑みに、私は...否、私達全員が胸のざわめきを抱きました

翠「響さん!」

翼「退け!立花ッ!」

姫和「させるか!」

皆響さんを呼び止め
姫和さんは御刀をより深く押し込もうとし

響「...え」

響さんは呆けた声を出してしまいますが


タギツヒメ「もう遅い」


ズブッ...


タギツヒメの伸ばした手が響さんの鳩尾の辺りに届き、そのまま溶けるように入っていきました

姫和「なっ...」

姫和さんがタギツヒメを斬り祓おうとしますが、タギツヒメの身体はまるでスライムのようにその御刀の刃を擦り抜けさせます


響「あっ...ガッ、アァアア!!!」

タギツヒメ「通じる、話す、分かり合う、なるほど言の葉を音に乗せ力と変えるお前達のらしさがよく出た戯言だ、だが...」

響「ッ!...」


そして完全に響さんの中に入ってしまいました

翠「響、さん」

『翠』《やばいよどうすんの割と最悪の事態だよ目もオレンジ色だし完全に意識持ってがれてるよアレ!》

翠《わ、わかってます!》
535 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/01(火) 02:50:34.14 ID:Erk0b6UK0
『翠』の言う通り、響さんの瞳はノロのようなオレンジ色に染まっており、またポニテになっている髪の隙間からは同じくオレンジ色の大きな目が
紫様がタギツヒメに乗っ取られていた時と同じです


響(タギツヒメ)「であれば剣を取るべきであった、我が望むは元来剣を通じ語らうこと...他の者ならいざ知らず、武器を持たぬお前の言葉は我の心を動かすには盤石過ぎる、シンフォギアの娘」


響さんの顔で、響さんの声で、響さんらしからぬことを言う姿
誰かが誰かに憑依する姿は何度も見てきていますが、今回は一際違和感が大きく感じました
あるいは単に中身がタギツヒメだということを脳が理解を拒んでいるだけかもしれませんが

薫(刀使)「くそっ、ねねとは違うってわかってたのにな...おい!今更そんなことしたってまだこっちが優勢なままって知ってんだぞ!」

エレン「そうデス!所詮体力すっからかんの貴女が体力すっからかんのビッキーに入ったところで取り押さえるのに苦労はしマせんっ!」

薫さんとエレンさんの言葉に、私達はハッとしました
そうです、今のタギツヒメは響さんの身体を人質にすることこそ出来ても、この人数相手に戦えるほどの体力は響さんの分を合わせてもありません
姫和さんにトドメを刺された傷はいくら荒魂とはいえ、むしろ荒魂だからこそそうそう回復出来るものではないはず

響(タギツヒメ)「その言葉は否定せぬ、だがその仮説は我に心当たりがなければの話だ」
536 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/01(火) 02:51:04.13 ID:Erk0b6UK0
調「心当たり...デュランダル?」

切歌「デュランダルはもうなくなったデス!」

沙耶香「タキリヒメやイチキシマヒメ?でもどっちも渡さない」

可奈美「何だろう...どれも違う気がする」

体力回復がすぐに出来そうなものなんて私達の方が欲しいくらいなんですが
こちとら地道に選手交代しながら休むしかありませんし
ただ、それは許される手段の範囲、効果がわかっている手段の範囲であって

『翠』《すっごく嫌な予感がするんだけど》

翠《奇遇ですね私もです》

特にあの響さん...じゃなくてタギツヒメが後ろ手に隠世の入り口を開いているのを見るに当たってしまいそうな嫌な予感が
私は響さんの身体のタギツヒメが隠世に逃げ込むのとほぼ同時に、私達の世界に通信を繋いでいました

翠「シェム・ハの腕輪の警戒マックスにしてください!早くッ!」
537 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/01(火) 02:51:38.50 ID:Erk0b6UK0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


響(タギツヒメ)「一度は弾かれたが、あるいはこの娘の身体なら」

目の前には経年による劣化を全く感じさせないほどに傷一つなく周りの光を反射させる黄金の腕輪
あのデュランダルという剣にも匹敵するか、ともすればタキリヒメ、イチキシマヒメを吸収したとしても得られぬ程の強大な力を感じる

響(タギツヒメ)「ヒルコミタマに繋がるため、ひいては境を取り払うため...その力、我の物とするっ!」

我はそれを手に取り、腕を通した



コンマ下
奇数 タギツヒメの出番はもう
偶数 まだまだしつこく頑張るタギツヒメ
ゾロ目 何も起こらない...?

(女神「ここからメタ時空、関係ないですがXDのイベントで遂にアスクレピオスも出ましたね!」

翠「本当に関係ないですね...」)
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/01(火) 02:58:04.75 ID:24I1OcdM0
はい
539 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/01(火) 03:24:46.69 ID:Erk0b6UK0
響(タギツヒメ)「ふっ...さぁ、もっと我を高みに...うん?」

何だ、急に感覚が...

響(タギツヒメ)「何故だ、我を分断した時にも、あの鏡の光を浴びた時にも感じなかった...これほどの喪失感はッ」

馬鹿な

馬鹿な馬鹿な馬鹿なッ!

我が力を得ているのではない


我が我自身を奪われている、だと!?


響(タギツヒメ)「我を吸い付くそうというのかっ!荒魂、ノロ、穢れとしてすらでもなく!ただのエネルギーとしてッ!」

咄嗟に腕輪を外そうとする
が、外れない
なおも腕輪は我を変換し吸収し続けている
これでは本当に

響(タギツヒメ)「あり得ぬ!認めぬ!こんな、こんなっ!」

こんな...あぁ、だが、しかし
今が頃合であったのか

ならば、小烏の娘に討たれた時に、終わっておけばマシであった


響(タギツヒメ)「これで、幕引きか...」



☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


未来「響っ!!!」

翠「響さん!」

タギツヒメを追い先に元の世界に戻った私は、事情を知り飛び出した未来さんを追う形になりながらも腕輪が保管されている場所までやってきました

友奈(赤嶺)「結城ちゃん...じゃ、ないけど、これは...」

マリア「どうなったの!」

後から追いついてきたのは赤嶺ちゃんやマリアさん
私達が見たものは


コンマ下
奇数 倒れてる響さん
偶数 立ってる響さん
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/01(火) 03:27:58.94 ID:ovJy+jTEO
どうなる
541 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/01(火) 04:04:49.05 ID:Erk0b6UK0
未来「響...?」


響(???)「...遺憾である」


そこに立っているのは確かに響さん
ですが、髪はタギツヒメに乗っ取られていたさっきとは違い正常で、瞳はむしろ紅く染まり


響(???)「我が名はシェム・ハ...人が仰ぎ見るこの星の神が、我と覚えよ」


そしてその右腕には、金に輝く腕輪が嵌められていました



どう動く?安価下
(現段階では腕輪を外せさえすればまだシェム・ハさんを引っぺがせるものとします(友奈ちゃんボーナス))
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/01(火) 04:11:08.23 ID:24I1OcdM0
赤嶺ちゃん、最悪の展開になったと呟く
「兎に角、腕輪を響さんから離さないと…まずは交渉とかどうかな?」
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/01(火) 13:03:37.62 ID:CvSCGaIjO
シェム・ハの気を感じ取ったフィーネが念話で今すぐ私に交代しろと語りかけてくる
一方、きりしら2号が司令室の部屋の隅に縮こまり、それを見たエルフナインが嫌な予感を覚えていた
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/02(水) 00:38:57.39 ID:0fdpo5x0O
本編と違って別の物をエネルギーにしたり憑依したビッキーがバテてる影響で力を出せないみたいので今のうちに策を練る
545 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/03(木) 04:17:29.62 ID:E4lGhPNo0
友奈(赤嶺)「最悪の展開になった...」

そう呟き、赤嶺ちゃんは唇を噛みます

翠「それって...」

響さんは今、確かに自身を「シェム・ハ」と名乗りました
タギツヒメではなく
そして赤嶺ちゃんの言う最悪の展開...つまり、目の前に立っている響さんはやはり

翠「腕輪の中にいた、神様」

一難去ってまた一難
むしろもう四難か五難くらい続いてる気もしますが


☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


弦十郎「シェム・ハ...だとぉ!?」

モニターに映し出されたシェム・ハの腕輪の保管部屋での光景と音声に弦十郎さんが驚愕の声を上げました
かく言うボクも、響さんが次々と様子を変えていたのもありその目まぐるしい展開に状況を整理するのが大変です

エルフナイン「腕輪の起動、封印された神の目覚め...こんな時キャロルなら...!」

頼ってはいけない、ボクなりにどうするべきか考えなきゃ
そうわかっていても、つい弱音を吐いてしまいそうになります
ふと、視界の端に何か震えているものが映りました

エルフナイン「2号さん...?」

それは、司令室の隅で縮こまっている1匹の子猫
皆さんが切歌さんや調さんの名前の後に『2号』を付けて呼ぶ、決まった名前を持たない子猫です
しかし2号さんのあんな怯えるような姿、初めて見ました

エルフナイン「一体、これからどうなってしまうんでしょうか」

野生の勘、というものを聞いたことがあります
2号さんもまた動物特有の感覚で何かを感じ取っているのかも
とても、嫌な予感がしてしまいます

エルフナイン「...それでも、だとしても、ボクはボクに出来ることを!」
546 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/03(木) 04:40:39.72 ID:E4lGhPNo0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


友奈(赤嶺)「とにかく、腕輪を響さんから離さないと...まずは交渉とかどうかな?」

こっそりと話すように小声でそう提案してきた赤嶺ちゃんですが、神様相手の穏便な交渉なんてやったこと...女神様やネロさんや園子ちゃんを仲介役にした神樹様くらいしか...意外とある気がしてきました

翠「で、でも、響さんから出てくださいって言って聞いてくれますかね」


フィーネ 《翠、今すぐ私と代りなさい》


翠「っ!?」

その時、突然フィーネさんが念話を送ってきました
それもかなり真剣な声色で、どこか焦ったような感じで

フィーネ 《気を感じ取ったのよ、恐らくこれは彼女の...あのお方が命をかけて封じ込めてくださったのに、私があのお方を信じる事が出来なかったから...》

翠《フィーネさん?...もしかしなくても、シェム・ハさんと名乗ってる神様は知り合いなんですか?》

フィーネ《一応ね、ここは私に任せなさい》



安価下1
1 憑依形態(翠ちゃんの身体はそのままで中身フィーネさん(ギアが纏えます))
2 手甲装着形態(身体もフィーネさんに変化(ネフシュタンの鎧のみ纏えます))

どんな交渉や策?安価下2以降
(XDにある4.5のフィーネさんとあのお方のやり取りやXVもうすぐー!な某イラストを参考に、フィーネさんとシェム・ハさんもタメ口で話せる程度の距離感とします)
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 09:20:21.14 ID:rVcVN39+0
1
イミテーターでネフシュタンにもチェンジ出来るよね?
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 11:54:38.64 ID:pqcAzVKuO
フィーネだと気付いたししょーが《交戦だけはするな》と通信で伝えてくる
まずは月が壊れている事、いまの自分はフィーネである事を話した後にユグドラシルシステムを使う必要はないと停戦を持ちかけよう
(可能ならフェイゾン汚染のようにエネルギーに変換した荒魂の影響でシェム・ハが苦しむ展開とか見てみたい)
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 23:29:28.14 ID:Fq2qSlw7O
赤嶺ちゃん「今の状況は造反神にも伝わってる筈だから何とか時間を稼がないと…封印の儀とコピーverのガングニールは本当の最後の手段として取っておいて?」
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 00:39:13.99 ID:kX7z5/jJ0
安価間に合うなら
人にチャンスをあげてほしいと対話を試みる
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 21:21:49.83 ID:kX7z5/jJ0
このタイミングでキャロル(とその父イザーク)の助けが入る展開見てみたいけど難しいか
552 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/06(日) 01:51:45.52 ID:HeSVOMKa0
シェム・ハさんについて何一つ知らない私より、一応と念押しはしても知り合いというフィーネさんの方が交渉には向いているはず
なら、ここは任せる事にしましょう

友奈(赤嶺)「今の状況は造反神にも伝わってるはずだから何とか時間を稼がないと...翠さん、封印の儀とコピーverのガングニールは本当の最後の手段として取っておいて?」

翠「わかってます、そしてちょっとここから交代するので、驚かないでくださいね」

友奈(赤嶺)「...へ?交代?」

未来さんとマリアさんには...まぁ察してもらえるでしょう
というか未来さんがそろそろ危なそう、暴走しないか心配です

フィーネ 《いざとなったら軽く眠らせるわよ》

翠《よろしくお願いします》

私は念話もそこそこに、降臨し憑依したフィーネさんと意識を交代しました


・・・


深層世界
若葉ちゃん達がいる方とは別の、翔子さん達がいた方...もっとも今は『翠』と別々の身体になり翔子さん達は『翠』の方に憑いている為無人となっていますが...に移った私は、そこから外の様子を見ていました


響(シェム・ハ)『ふむ、悪くない心地だ...』

未来『...から』

響(シェム・ハ)『うん?』

未来『響から...出てってぇッ!!!!』


いきなり最速で最短で真っ直ぐに一直線にビーム!穏便のおの字もない!
シェム・ハさんはその神獣鏡のビームを金色の光のバリアのようなもので防ぎ、同じ色の玉を弾にしてお返しとばかりに未来さんに放ってきました

翠(フィーネ)『ふっ...!』


『ASGARD』


幸いフィーネさんの十八番の防御シールド、桃色のハニカム構造によって出来たそれが未来さんを守り難を逃れましたが

翠「響さん、どうか早く戻ってきてください...!」
553 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/06(日) 01:52:36.31 ID:HeSVOMKa0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆


翠(フィーネ)「未来ちゃん、下がりなさい」

未来「えっ...」

危なかったわ...この子の響ちゃんを想う気持ちを考えれば不思議はないけれど、今回は相手が悪過ぎる

響(シェム・ハ)「ほう...その瞳」

今の攻撃の威力...依り代となっている響ちゃんが疲れ切っているというのもあるでしょうけど、恐らくそれだけじゃないわね

弦十郎『了子くん、か』

翠(フィーネ)「気付くのが早いわね、と言ってもヒントがあったし簡単だったかしら」

弦十郎『無くても気付いたさ...それよりも了子くん、くれぐれも交戦だけはするな』

翠(フィーネ)「難しいことを言ってくれるわね...まぁ私も出来ることなら避けたい相手よ」

弦十郎くんからの通信を適当に返しつつ、決して目の前の彼女から視線を外さないように注視し続けた
彼女...シェム・ハはこちらを観察、否、値踏みをするかのように頭の天辺から足の先まで見てくる

響(シェム・ハ)「貴様、誰かと思えばフィーネか」

翠(フィーネ)「久しいわね、シェム・ハ」

隠す事もない、というより、隠せるはずもない
私は素直に正体を明かす
私の返事を聞き彼女は僅かに笑った

響(シェム・ハ)「まさか今日まで生き永らえたのか?いや魂を変質させたか、何れにせよ善きかな、目覚めたところで道具風情ばかりで詰まらぬだろうと思っていたが...そうか貴様がいたか...」

翠(フィーネ)「あら、再開を喜んでもらえるなんて嬉しいわ」

響(シェム・ハ)「思い上がるでない、所詮貴様と言えど懐かしさに頬が緩む程度の事」

いつぶりだろうか、平然を装いつつもこんなに緊張し恐怖するのは
確かに知り合いではある、けれど当時の頃も神である彼女に対し私は単なる巫女...それこそあのお方のように人間にも優しく接してくれる神以外は皆、私達を道具としてしか見ていないだろう
道具、あるいは実験動物、あるいは観察対象、そんなところね
554 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/06(日) 01:53:21.42 ID:HeSVOMKa0
マリア「フィーネ、これはどういうことなのかしら」

マリアちゃんが小声で話しかけてくる
けれど下手に動いてもらおうとすればシェム・ハの機嫌を損ねかねない

翠(フィーネ)「黙って見てなさい、いざとなったら未来ちゃんとそこの娘のこと頼むわよ」

響(シェム・ハ)「何をこそこそと話している」

翠(フィーネ)「何でもないわ」

響(シェム・ハ)「ふん...してフィーネ、貴様は如何なる理由を以ってして我の前に立つ」

翠(フィーネ)「...少なくとも交流する意思は持ち合わせていないわ」

響(シェム・ハ)「だが我との再会を憂う貴様ではあるまい?」

彼女の目がスッと細くなる
試されているのかしら
えぇ、元々の仲も特に良好というわけでもなければ、むしろ彼女の存在は私にとって仇のようなもの
もっとも仇であるという事実はあのお方から聞くまで...ついこの間まで知らなかったし、結果的にあのお方が勝っていたのだからその点で考えれば仇ですらないけれど
シェム・ハはそのことを知らない...私が彼女とあのお方の戦いのことを知っていると仮定すれば私が敵になることは容易に想像出来るでしょうし、事実それは正解
けれどそれを悟られれば私に勝ち目はほぼない
555 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/06(日) 01:53:52.67 ID:HeSVOMKa0
響(シェム・ハ)「答えられぬか、よもや貴様は我の気に触れるほどの鈍つくではないと思っていたが...いや、我に凶祓いの煌めきを向けた其奴を庇う時点で察して余りあるべきであったな」

翠(フィーネ)「ッ...!」

シェム・ハは逆転させた星と円を合わせたような陣を描きこちらに向けてきた
アレは不味い、あのお方が言っていたものは恐らくアレのことだもの!交戦はするなと言われたけれど不可抗力よっ!
咄嗟に再び『ASGARD』を使おうと構え


響(フィーネ)「うッ...くっ...」


しかしその陣は行使されることはなく、シェム・ハが苦しそうに顔を歪めるばかり

未来「響っ!」

マリア「貴女も落ち着きなさいッ!」

翠(フィーネ)「やはり...」

思った通り、今の彼女は完全には力を行使出来ていない
それは恐らく響ちゃんの体力の問題だけじゃないわ

友奈(赤嶺)「まさか、神殺しの力で?」

翠(フィーネ)「いいえ、あれはただ腹を下しただけよ、意思を持つ穢れなんてものを飲み込んだんだもの」

不調の原因は目覚め...あの腕輪の起動に荒魂とか呼ばれている穢れを利用したこと
目覚めた後の彼女ならどんなものでも自分にとって扱い易いエネルギーに変換出来てしまうでしょうが、自身の目覚めの為に使うとなれば話は別、対処にも少しは苦戦するはずよ
だから彼女をどうにかするチャンスは今しかないわ
556 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/06(日) 01:54:22.78 ID:HeSVOMKa0
響(シェム・ハ)「まぁ良い...あとは忌々しき月の、バラルの呪詛を...」

翠(フィーネ)「ッ!ま、待ちなさいシェム・ハ!」

彼女が天井を...その先にある月を見上げた時、私は咄嗟に呼び止めた
呼び止めたはいいけれどどうする...いいえ、ここは畳み掛けてこちらのペースに乗せるしかない

翠(フィーネ)「月の遺跡、バラルの呪詛を破壊し統一言語を取り戻す...その為にシェム・ハ、貴女は世界樹を使おうとしている...そうよね?」

遠い昔、まだ私がただの巫女だった頃、まだあのお方とも彼女とも交流があった時代の記憶を手繰り寄せ、彼女がやりそうなことを思い出す
他の面々は聞き覚えのない単語に訝しげな表情を浮かべるが説明は後にさせてほしいわね

響(シェム・ハ)「よく覚えているものだ...それで、だとしたらどうする?」

翠(フィーネ)「さっきも言ったはずよ、交戦する意思は持ち合わせていない...聞いてシェム・ハ、もうすでに月は砕け遺跡は崩れ落ちているの」

響(シェム・ハ)「!」

シェム・ハは目を見開いた
私の言ったことはそれほどまでに衝撃だったのだろう

翠(フィーネ)「だから世界樹を、ユグドラシルシステムを使う必要はない...争う必要もない...お願いシェム・ハ、ここは私達人間を信じてほしいの、人間にチャンスを...」



コンマ下
奇数 もう少し話す
偶数 もう話すことはない
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 01:58:30.86 ID:8KqTD0AR0
はい
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 02:17:43.91 ID:8KqTD0AR0
奇数が恋しくなってきた
559 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/06(日) 03:40:02.33 ID:HeSVOMKa0
響(シェム・ハ)「ふっ...ふふふっ...」


翠(フィーネ)「っ!?」

ここに来て場にも柄にも合わぬ笑い...だと
シェム・ハは先史文明期にも見せた事もないような思わずと言った吹き出し笑いを繰り返した後、もはや歓喜を隠さぬ様子で仰々しく腕を広げた

響(シェム・ハ)「驚愕だ、だが万謝するぞ人間、いや...あるいはフィーネ、貴様に、か?」

翠(フィーネ)「!」

響(シェム・ハ)「我の居ぬ間に忌々しきは全て塵芥に...中々に気の利いた出迎えだ...あぁならばこそ!かつて見た夢を今一度ッ!!!」

シェム・ハの、夢...?
いえ、それより

翠(フィーネ)「貴女達!今尚異なる次元と繋がっているのだろう!跳ぶぞっ!」

シェム・ハという存在が最後に行き着いたもの、それが今発揮されようとしているのだとしたら
もはや口調を取り繕う余裕もなく、私はこの場にいる装者と勇者、そして通信を聞いているであろう弦十郎くん達に向けて叫び、シェム・ハから離れるようにマリアちゃん達の背を押した

マリア「ッ!?...フィーネ!翠の身体は任せたわよっ!」

友奈(赤嶺)「ここまでか、それでもきっと...逃げるよ、未来さんも!」

未来「嫌っ!だって響が!響!響ぃぃぃッ!!!!!!!」
560 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/06(日) 03:40:34.96 ID:HeSVOMKa0
未来ちゃんの悲鳴にも近い叫びが耳に痛い
私もこんな風に響ちゃんを犠牲にするような手は取りたくはなかったわ
けれどこのままじゃ...


走り出した際に落としたのか、ヘッドギアからシェム・ハの声が通信機越しに聞こえた

響(シェム・ハ)『ほう、この身に纏う衣、いやこの身体自体がそう在れと...ふっ、ならばもはや世界樹を使うまでもない』


あぁ、それに気付いてしまっては本格的に時間がない

フィーネ《備えろ蒼井翠!でなければ呑まれるぞッ!》

翠《フィーネさんそれってどういう》

フィーネ《いいから個を保てッ!私にもどこまで抗えるか測れんッ!》

なぜなら響ちゃんは誰とでも、何処までも


繋がれてしまう


響(シェム・ハ)『さぁ、還るのだ...5000年前のあるべき形へッ!』



コンマ下
奇数 セーフ
偶数 アウト
ゾロ目 セウト
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 03:47:33.01 ID:RbHGFsWwO
頼む
562 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/06(日) 04:26:44.83 ID:HeSVOMKa0
☆☆☆

で〜れれ〜で〜でん!

☆☆☆

未来「あぅっ」

友奈(赤嶺)「よっと」

マリア「ふっ」

翠「うきゃっ」

痛つっ...はっ!

翠「フィーネさん!?」

フィーネさん視点の光景を見ていたら、丁度ここ...刀使の世界に跳んだところで意識が強制的に表に戻ってきてしまいました

フィーネ《ここよ、少し力を使い過ぎた...それより早く世界同士の繋がりを切りなさいッ!》

翠「あっはい!誰か早く装置!転移装置座標切ってください!早くっ!」

私達が慌てた様子で戻ってきたからか、刀剣類管理局の人達も唖然としていましたが、私の言葉を聞きすぐに動いてくれました

切歌「マリア!翠さん未来さん!」

調「と、誰?」

『翠』「翠!どうなったの!?響さんは!」

私達は駆け寄ってきた『翠』達に肩を借りつつ、ひとまず紫様のところに集まることに



他に逃げ延びられた人コンマ下1
奇数 司令室にいたメンバー
偶数 無し
ゾロ目 エルフナインちゃん+α

何かする?安価下2以降
(仮にシンフォギア世界に戻る場合は判定が入ります)
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 04:34:05.49 ID:8KqTD0AR0
良い方向に動いてくれよ
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 04:47:20.08 ID:RbHGFsWwO
タギツヒメがシェム・ハに吸収された事も含めて一連の流れを紫様に話しておく
その後、野生の勘で司令室にいたルシエドや蛇達から予め全部集めておいた勇者の花を預かる
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 11:02:42.85 ID:0wwaL1pMO
現状のシェム・ハについて折神紫から「そう時間が経たない内に荒魂に意識もコントロールも掌握される」と、シンフォギアの世界に関しては「造反神が何とかしてくれてる」と赤嶺友奈から聞いた後に急ぎの作戦会議
夢姫ちゃんと『凛音』ちゃん、ノーブルレッドも逃げ延びられてる…よね?
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 14:32:34.92 ID:8KqTD0AR0
今いる世界を巻き込まずに元の世界へ向かう方法を考えよう
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/07(月) 18:02:18.56 ID:EYQZgFAB0
シンフォギアの世界やビッキーの心配をしていると元気が無くなってるどころか生き生きとしている山桜からゆーゆとビッキーの声が…
568 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/08(火) 04:55:37.74 ID:hyWijIaS0
undefined
569 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/08(火) 04:56:20.42 ID:hyWijIaS0
・・・

友里「とにかく、4人共無事で良かったわ」

マリア「貴女達も間に合ったみたいでホッとしたわ」

私達が来る少し前、司令室にいたメンバー...ししょーや緒川さん、友里さんに藤尭さん、エルフナインちゃんはフィーネさんの言葉をしっかり理解し、この刀使の世界に逃げ延びていました
これがこれまでの他の平行世界のようにギャラルホルン経由でしか行けない世界であったら当然私達のみか、赤嶺ちゃんすらも逃げられなかったかもしれません

翠「それに、あなた達も...ありがとうございます、エルフナインちゃん」

エルフナイン「いえ!間に合って良かったです!」

逃げ延びられたのはししょー達だけではなく、もう数人...いえ、もう数匹
蛇達とルシエドです
どういうわけか、珍しく司令室にいたようで、エルフナインちゃんのファインプレーによって救われました
こんな時にだけ司令室に集まっていたなんて野生の勘なのでしょうか

エルフナイン「その前に見た時は2号さんもいた筈なんですけど、逃げる時にはいつの間にかいなくなってて...ずみ゛ま゛ぜん゛...」

切歌「きっとあの子なら大丈夫デスよ!」

調「うん、きっと、あの子は強く逞しく育ってる」

蛇達とルシエドとは逆にきりしらさん2号はどこかへ行ってしまっていたようです
果たしてどっちの野生の勘が正しかったのか...
570 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/08(火) 04:56:57.20 ID:hyWijIaS0
マリア「必ず救いましょう、逃げ損ねたのは子猫1匹だけじゃない」

友里「そうね、逃げ遅れは友人や家族に留まらず」

弦十郎「恐らくは全人類、そして何より」

未来「響...」

久々にあまりの事件の規模の大きさに俯きたくなってしまいますが、それこそそんなことをしている場合ではないのは先のフィーネさんの様子から察せます
まさに私達だけが人類の生き残りになってしまうかどうかの瀬戸際のようですから

フィーネ《全人類、ね...彼女が完全に目覚めればそれだけでは済まないわよ》

翠《それって》

フィーネ《悪いけれどもうしばらく回復に専念させてもらうわ》

フィーネさんはまだ表に出てこれるほどは回復出来ていないようです

クリス「話がまるで見えねえんだが、そっちじゃどんなしっちゃかめっちゃかが起きてんだ」

翼「ただ事ではないようだが、タギツヒメが?」

紫「そちらの客人についても含め、説明願おう」

弦十郎「あぁ、すでに聞いていると思うが我々はS.O.N.G.の...」
571 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/08(火) 04:57:53.07 ID:hyWijIaS0
・・・

紫様に、そして刀使の皆さんや刀使の世界に残っていたメンバーに対して一連の流れを説明した私達
と言っても見てわかることや計測されたこと以外の、例えばシェム・ハさんがどんな存在なのか等はシェム・ハさんを前にした時のフィーネさんの言動やその時流れ込んできた思考を思い出しながら私がおおよその予測を説明したわけですが

姫和「タギツヒメが吸収された、だと」

翠「シェム・ハさんが枷となる腕輪の封印を解き甦るためのエネルギーに変換した、らしいです...穢れと認識される物質の塊だからか、荒魂という存在自体元々私達の世界に無かったからか、はたまたタギツヒメという自己意識が芽生えていたからか、完全な変換は為されずシェム・ハさんは不完全な復活の仕方をしたとか」

紫「ならば、恐らくそう時間がか経たないうちに荒魂に意識もコントロールも掌握される、荒魂としての存在が消えていないのなら奴は何度でも甦る筈だ」

確かに、刀使ノ巫女の原作でも姫和さんがタギツヒメを倒し吸収した後それを内側から食い破るかのように甦り吸収し返していました
なら、いくら神様といえどそこに勝機は

翠(フィーネ)「それは今回に限っては希望的観測にしかならないわね、それも絶望的に低い確率の」

翠《フィーネさん!?》
572 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/08(火) 04:58:45.99 ID:hyWijIaS0
undefined
573 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/08(火) 04:59:27.69 ID:hyWijIaS0
もはや一言もなく交代される始末...と思いましたが、よっぽどギリギリの回復率で出てきたのか私の意識は深層世界に飛ばされず
一歩後ろに下がらせられた程度といった感覚...目と口の動きだけ乗っ取られたような状態に

弦十郎「了子くん!もう大丈夫なのか!」

翠《そうですよ!結構無理してるんですよね!?》

翠(フィーネ)「無理を通してでも伝えておくべきだと思ったのよ、彼女の...シェム・ハの厄介さを」

それからフィーネさんは、思い出せる限りの、そして『あのお方』ことフィーネさんの彼氏さんから聞いたというシェム・ハさんのことを話し始めました


シェム・ハ...フルネームはシェム・ハ・メフォラシュ
自称していた通り神様、すなわちアヌンナキの一柱であり、その名前は『力ある言葉』を意味しそれはまさしく彼女の能力そのものを指す

シェム・ハさんの能力は『言葉によって構造式を書き換える力』

例えば、すでにあるプログラム、在り方にプログラム言語化させた自身の一部を滑り込ませ全く別の存在に改造するような不条理、それこそが彼女の十八番
地球生物の進化と滅亡に大きく関与した存在であり、その功績と手腕から先史文明期には『改造執刀医』とも称された



翠(フィーネ)「豊富なエネルギーに触れた時それを利用するよう予めプログラムしていたのか、それとも無意識か...いずれにせよ目覚めた彼女ならすぐにでも不調の原因である荒魂、タギツヒメという意識の残骸は残らず書き換えてしまうでしょうね」

エルフナイン「構造式の書き換え...埒外物理学...錬金術とはまるで異なる強引なやり方です...」
574 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/08(火) 05:00:24.28 ID:hyWijIaS0
翠(フィーネ)「おまけにプログラムに自身を滑り込ませるのにおいて響ちゃんの『繋ぐ力』は相性が良過ぎる、本当なら世界樹を創り出して地球を遊星神殿へと改造し、そこから地球上の全生命体を怪物へと作り改めるという筋書きでしょうが、直接繋がれてしまうのならもはやそんな手順を取る必要もない...だからこそ時間がないわ、今の彼女が完全に復活出来ていないのはその荒魂を書き換えること、そして恐らくは響ちゃんの身体に馴染むのに時間がかかっていること」

未来「!響と、馴染むのには時間がかかるんですか!?」

翠(フィーネ)「そればっかりは個人差ね、存在を保つ為の肉体なのだからおいそれと書き換えるなんてことはないでしょうけど、本来の持ち主の意識...響ちゃんの意識を捕まえる、掌握するのに時間がかかるかどうかは本人がどれほど抗うか、あるいはどれほど逃げるかによって変わるわ」

『翠』「逆に弱っていたり受け入れたりしてしまったら時間はかからない、か...」

フィーネさんが悪さをする存在なら響さんが手を伸ばすことはあっても自身を差し出すことは考え難い...と思います
ただ体力的な問題で弱ってはいる筈なのでなんとも言えません

薫(刀使)「結局そのシェム・ハってのは書き換える力とやらで何しようとしてんだ?全人類改造人間化計画でも企ててんのか?」

夏菜「人間は皆仮面ライd」

『翠』「今真面目な話してるから」

あとその台詞に出てくるライダーは改造人間のことじゃないですしね
ってそれはどうでもよくて


翠(フィーネ)「まずはそう、けれど彼女の真の目的は権力と力の掌握...その為に自身以外のアヌンナキを全て亡き者とすること...そうあのお方は言っていたわ」


全員「!!!」

なんて自分勝手で傲慢な
その為の戦争の道具に人類を改造しようというのでしょうか
575 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/08(火) 05:01:05.92 ID:hyWijIaS0
マリア「私達は言葉通りの道具というわけね...」

翠(フィーネ)「自身を言語と置き換えることであらゆるシステムに潜伏するシェム・ハを覆滅させることは不可能...それ故にあのお方達は封印した」

翼「それがあの腕輪」

翠(フィーネ)「いいえ...」

そこで否定の言葉を口にするフィーネさんに、全員が首を傾げてしまいます
その流れで封印となれば腕輪ではないのでしょうか

翠(フィーネ)「データの断章となったシェム・ハは全人類の遺伝子情報内に記憶され保存され続けている、何度倒そうとデータ断章から再生を果たすシェム・ハは事実上の不死身」

そこでフィーネさんは言葉に詰まり、やがて重い口を開きました


翠(フィーネ)「故にあのお方はネットワークジャマー・バラル...バラルの呪詛によって統一言語で繋がれた人類を分断、封印に成功した...」


翠《あっ...》

『翠』「嘘...」

私が転生してまで成そうとし
『翠』が自己満の為に手伝い
フィーネさんが遂に成し遂げたバラルの呪詛からの解放

それは最凶最悪の神様を復活させない為の最後の砦だったようです
576 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/08(火) 05:02:44.01 ID:hyWijIaS0
・・・

クリス「フィーネ...お前それって」

翠(フィーネ)「そうよ笑えばいいわ、私が自分勝手で傲慢な理由で破壊した月の遺跡は、あのお方が命懸けで施した私達人類の守護だった...あのお方が私のことを見捨てるはずがない、そんな風に信じることが出来なかったばかりに私は...っ」

クリス「いや、まぁ」

翠(フィーネ)「月ごと破壊したと伝えたら物凄く怒られたわ」

クリス「うん、いや知らねえけど」


翠《タイムリープマシンありませんか...いやもうタイムマシンで過去の私を消すとかでもいいんで...》

『翠』《気持ちはわかるけど...いやもうドンピシャで一番やっちゃいけないとこだったよ月の破壊なんか》

フィーネさんが暗くなる中、私と『翠』もまた落ち込んでいました
というか私はちょっとふざける余裕がないほどにダメージが大き過ぎて...
だってまさか統一言語を取り戻したら詰む敵が出てくるなんて...
つまりこの事態が引き起こされたのって今回こそ完全に1から10まで私のせいってことじゃないですか
私が余計なことをしなければ二期で月の遺跡も再起動して何の問題もなくなりますし例え後々にシェム・ハさんが何らかの流れで復活したとしてもこんなことには...


友奈(赤嶺)「反省も後悔も後にするべきじゃないかな、少なくとも私の世界も今無関係じゃいられないから手伝わせてもらうよ...それに書き換える力を持つ存在ってのは私達にとっては馴染みもある」
577 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/08(火) 05:03:18.66 ID:hyWijIaS0
その時、フィーネさんが暗くなっていたからかそれとも私が落ち込んでいるのに気付いたのか、赤嶺ちゃんが肩に手を乗せてそう声をかけてくれました

友奈(赤嶺)「とりあえず時間稼ぎなら何とかなるかもしれない、貴女達の世界...シンフォギアの世界は造反神が何とかしてくれるって」

『翠』「何とかって...」

友奈(赤嶺)「一時的に塗り替えて停止、効かなければ隔離...やりようはあるよ、何せこっちも神様だからね」

言われてみれば、造反神...神樹様も、天の神も、人の魂に干渉したり世界を書き換えたり
赤嶺ちゃんの言う通りゆゆゆの世界目線ではシェム・ハさんの能力も目新しいものではないのかも
だからといって私の受けたショックが和らぐことはありませんが、希望が失われたわけではないと気付けました

弦十郎「彼女の言う通りだ、まず我々が考えるべきことは響くんの奪還、そして」



刀使の世界を巻き込まずに元の世界に戻る方法安価下
(普通に戻ろうとすると戻った瞬間シェム・ハさんに乗っ取られたりシェム・ハさんのデータ断章が刀使世界に流れ込んだりします)
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/08(火) 16:36:25.97 ID:KGstmMBv0
これは…難しい問題だ…
真希さん達がシンフォギアの世界へ行く時に使ったワープポイントは他に無いかな?
シェム・ハの問題に関しては造反神が抑え込んでる所を狙うか、はたまた刀使の技術や神樹様の力に頼るしかない?
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/08(火) 21:21:15.51 ID:aAW0kU7pO
乗っ取り対策…イミテーターでガングニールの持つ力を他の皆にもおすそ分け出来ないか

元の世界へ残り帰り方…隠世(隔世?)を介して刀使の世界に影響を与えずに行けないか
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/08(火) 21:38:38.75 ID:+lzvyBGmO
あんまりしたくない方法「ゆゆゆやif世界を中継地にして潜り込む」
581 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/10(木) 05:08:32.64 ID:NTh5A/xa0
刀使の世界の皆さんとここまで共に戦ってきたのはタギツヒメを倒すという共通の目的があったから
それがなくなった今、これ以上この刀使の世界に迷惑をかけることは出来ない
それがししょーの...否、私達シンフォギアの世界のメンバーの総意でした

可奈美「待ってよ!皆困ってるなら私達もまだ!」

薫(刀使)「乗り掛かった船だ、オレ達にも手伝わせろ」

エレン「薫が自分から働きを求めてるのデス...!」

で、まぁこうなるのは予想していましたが

翠(フィーネ)「迷惑が〜なんていう心情的なものはこのお人好しさん達に任せるとして、外部の協力を仰ぐのは私としてもあまりオススメしない、極力少数に留めるべきだと思っているわ」

紫「つまり、こちらの助けが状況に不利に働く可能性があるということか」

翠(フィーネ)「そういうことね...もっとも手遅れであるならむしろ...」

フィーネさんの言葉にどういうことなのか、と刀使の皆さんが説明を求めてきます

翠(フィーネ)「世界同士の繋がりを利用してシェム・ハがこの世界にまで渡ってくる可能性がある、ということよ...転移システムを経てこちらのネットワークに自らの断章を潜り込ませることも彼女には容易い、元々その種を植え付けられている私達だけでなく、貴女達にも新たに植え付けることすらも」

この世界に逃げ込む際にフィーネさんが急かした理由はコレです
現在は繋がりを切った状態なのである程度流入してくるのを防げているとは思いますが、あのままでは転移装置から...下手をすれば私達の誰かからシェム・ハさんの断章の感染が広がっていたかもしれないと
582 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/10(木) 05:09:23.35 ID:NTh5A/xa0
『翠』「それだけじゃないよ、もうこっちの世界には存在しないはずのノイズが自然発生し始めてる...つまりこの世界の過去に『ノイズを内包するバビロニアの宝物庫が存在していた』っていう事実が書き足されているかもしれないってことになる」

翠(フィーネ)「そう、干渉が長引き互いの世界の常識が浸透し続ければいずれ『刀使の世界のシェム・ハが存在していた』という改変が起こりかねない」

こっちの可能性は赤嶺ちゃんが知らせてくれたゆゆゆの世界の現状から推測出来るものです
世界同士の歴史が交わる...正確には現在のそれぞれの世界の時間空間が干渉し合うことで歪みが生じ、その歪みに理由、原因を付け歪みではなくさせる為に世界そのものが過去を現在から連続した過去に改変してしまうということ

翠(フィーネ)「そうなってしまった時そのシェム・ハ同士がどうなるかはわからない...互いに潰し合うなり対消滅するなりしてくれるなら万々歳だけれど、恐らくそうはならないわ、シェム・ハを2柱同時に相手なんてあり得ないしシェム・ハ同士が繋がってしまえば余計に厄介になる」

エレン「今度こそ2つの世界が1つになってしまうかも、ということデスね」

翠(フィーネ)「あのシェム・ハに平行世界なんて武器を持たせたら終わるわ」

姫和「隠世を翻弄してきていたとはいえ、タギツヒメの方がいくらかマシだったか...」

クリス「隠世...なぁ、その隠世って一応この世界とは別れてんだよな?タギツヒメと同じようにとりあえずそこ通って元の世界に戻れねえのか?ここに乗り込まれるリスクは減らせんだろ」

真希「あるいはネットワークを介さない方法であればボク達が使ったようなワープポイント...アレがまた使えれば」

刀使の世界の現世とは別の世界として存在する隠世...シンフォギアでいうところのバビロニアの宝物庫のような扱いのそれや、原理不明のワープポイント
583 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/10(木) 05:10:08.43 ID:NTh5A/xa0
翠(フィーネ)「シェム・ハが自身を潜らせられるのは存在し繋がれるもの...原理を解析されなければあるいは、といったところかしら」

確かに転移装置を使うよりは遥かにシェム・ハさんに断章を潜らせられる可能性は低い方法です

弦十郎「ちなみに、了子くんは他に案があるのか?」

翠(フィーネ)「そうね、利用する異世界への影響を最低限許容したとすれば...例えばすでに影響が出てしまっている世界、それに元々シェム・ハが存在している可能性の高い『元の世界に近い歴史を歩んだ平行世界』を選ぶかしら」

友奈(赤嶺)「それに当てはまるのは私の世界だね」

『翠』「それに一回翠が飛ばされた世界とか、ギャラルホルンの出口が浜辺に直結してる世界が後者に当たるかな...でもそれって、影響がもっと深刻になったり平行世界側のシェム・ハさんに余計な刺激与えたりは」

翠(フィーネ)「するでしょうね、それが最低限を許容すると言った理由よ」

最低限がでかい...
それほどまでの事態というのは理解出来ますが、あまりしたくはない手段ということがわかりました

翠(フィーネ)「だけどその隠世というものを使うにせよワープポイントを探すにせよ、元の世界に戻った瞬間にシェム・ハの支配が私達に広がればその時点で自我も奪われる可能性も大いにあるわ」
584 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/10(木) 05:10:45.69 ID:NTh5A/xa0
友奈(赤嶺)「書き換えの力...造反神が抑え込めるかもしれないけど、絶対でもないし」

夏菜「可能性があるとすれば神殺しですかね、シェム・ハさんとやらは文字通り神様なのでしょう?」

翠(フィーネ)「神を殺す、神の支配を打ち消す...切り札になり得るのは間違いないわ」

未来「でも、響は...っ」

調「翠達がイミテーターで響さんと同じ事をするのは可能だよね?その力を私達に付与することは出来ないの?」

イミテーターで模倣したものを皆さんに付与...そんな都合のいい方法なんて...

翠《あっマリアさん!》

翠(フィーネ)「ん?マリアちゃん?」

マリア「私!?...あ、まさか制御と再配置のコンビネーションアーツを哲学兵装に応用!?」

『翠』「それだ!!!」

響さんが束ねたフォニックゲインを再配置し仲間まで含めてエクスドライブにしてしまうマリアさんのアガートラームなら!
585 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/10(木) 05:11:17.91 ID:NTh5A/xa0
エルフナイン「本来マリアさんのアガートラームの絶唱特性はエネルギーベクトル操作...フォニックゲインならいざ知らず哲学兵装の操作は...」

翠(フィーネ)「...いいえ、その銀の左腕ならばきっと...」

申し訳なさそうにエルフナインちゃんが出た案の甘い点を指摘しようとしましたが、フィーネさんはそれを否定しました
しかし多くを語ろうとはしません
フィーネさんがマリアさんのアガートラームなら出来るかもしれないと思ったのは何故なのか、根拠は明かされぬまま

マリア「...いいわ、やってみましょう、成功するまで何度でも試せばいいだけの話よ」
586 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/10(木) 05:12:11.96 ID:NTh5A/xa0
・・・

こうしていくつかの案が出揃い、これから確実なものとするためブラッシュアップが為されます
隠世を利用するのであれば隠世に行く方法やそのまま安全に通る方法、目的の場所に出る方法をタキリヒメやイチキシマヒメに尋ねたり
ワープポイントを探したり
造反神...神樹様の力を借りるなら神託を待ったり
後はマリアさんによる哲学兵装の制御と再配置実験...と思ったのですが

マリア「やってみましょうとは言ったけれど...神殺しの力が付与されていることをどう確かめればいいのかしら」

翠「試しに殺せる神様なんていませんしね...」

かなり最初のところでつまづいてしまいました
ですが皆さんのギアが神殺しになれない以上、他にいい手も思い付きませんし...
587 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/10(木) 05:13:17.07 ID:NTh5A/xa0
フィーネ《『無かったことになるダメージ』とやらを無効化出来れば証明になるのでしょう?》

再び体力回復に専念するため私の中で休んでいるフィーネさんは、私と『翠』に念話でそう話しかけてきます

『翠』「そっか...この中で『無かったことになるダメージ』が使える人〜」


シーン...


翠「そりゃまぁアレは神の力ありきですし...仮に出来たことがあっても今は無理なんじゃ」

『翠』「知ってた」

友奈(赤嶺)「ある意味神樹様の加護もそれに近いんじゃない?でも足りないか」

加護程度の量では足りないでしょうね
とはいえ神樹様も限界が近い状態ですし流石に実験の為に沢山力をくださいとは頼めません
というかそれが許された場合どんな形で来るんでしょう...記念の花みたいに送られてくるとしたら花束とか?

翠「そういえば響さんがあぁなってしまって何か変化が起きてしまうかと思っていましたが、そんなことはありませんでしたねこの山桜」
588 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/10(木) 05:13:46.67 ID:NTh5A/xa0
ふと手に取ったのは響さんの...友奈ちゃんの力が込められていると思われる記念の山桜の花
響さんが、元の世界がシェム・ハさんに支配されている今、それこそその直前に記憶を取り戻した響さんにはこの花とも完全に繋がりが出来たはず
なので元気がなくなったり枯れたりなんかするかと思いましたが、普通に生き生きとしています
これが響さんの無事を意味するならこれほど力強く心強いものはないとも言えますね

翠「...ん?」

『翠』「どしたの」

翠「いえ、今何か...」

その時、ふと手元の花から声が聞こえたような...



安価下
1 友奈ちゃんのところ(深層世界)に行ってみる
2 耳をすませてみる
3 声が聞こえる怖い...放っておく

(沙耶香「そういえば、タギツヒメは増えても3体までだったから、乗り移っても3人までだった?」

寿々花「まさかシェム・ハと共にタギツヒメも無限増殖なんてことありませんわよね?」)
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/10(木) 16:50:20.73 ID:tRfOR47lO
1
590 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/11(金) 02:13:46.52 ID:Z2xYkj650
翠「もしかして...」

例えば誰かに憑依されたとして、元の意識、人格、魂はその場合どうなるのか
普通なら深層世界...私でいえば翔子さん達がいたり、今はフィーネさんが休んでいるような、憑依した方も干渉出来る領域に追いやられます
そして翔子さんは以前(冗談半分とは言っていましたが)魂だけの状態であれば消すのも容易い、なんていう話もしていました
つまり深層世界は憑依する存在によっては決して安全とは言えずむしろ逃げ場のない袋小路ということになりますが...

そうではない、許された者のみが干渉出来る領域...もう一つの深層世界が私達には存在しています

翠「勇者ギアを纏えた響さんなら、もしかして...『翠』!夏菜さん!」

・・・

『翠』「理解は出来た...けどそれって」

夏菜「ある意味敵の懐に潜り込むようなものですよね...大丈夫なんですか?」

翠「あそこは深層世界に広げた樹海のようなもの...赤嶺ちゃんも言ってたじゃないですか、一時的に塗り替えて停止、効かなければ隔離って...つまり逆に樹海内を隔離した安全圏にするのも可能なはずです!」

夏菜「可能だとしても今そうなってるのかわかりませんよ?むしろそこすらシェム・ハの手に堕ちて私達がこちらに持ち帰ってしまう可能性も」

そこは...まぁ、賭けですが
とにかく響さんの無事が確かめられる方法があるのなら、試すべきです

翠「それにもしあの樹海の方の深層世界がダメだったらどっちにしろ私達がシェム・ハさんの支配圏内に入るのは時間の問題です、なら先にその可能性があるのかどうかを知っておくのも必要でしょう」

『翠』「知らなかったじゃ済まないか...わかったよ、響さんも心配だし」

夏菜「ちゃんと考えあってのことなら...私も助けられた身ですし、付き合いますよ」
591 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/11(金) 02:14:19.93 ID:Z2xYkj650
こうしてどうにか2人の説得は済みました

翠「ありがとうございます...フィーネさん、私達が居ない間はよろしくお願いします」

2人は深層世界へ行く為眠るとして、私はフィーネさんに身体を預けます

フィーネ《わかったわ、力も大分戻ってきたし任せなさい》

翠《くれぐれも服は着ていてくださいよ...》

・・・

樹海のような景色の深層世界
園子ちゃんや若葉ちゃんといった私達が力を借りた、あるいは個人的な繋がりが出来たゆゆゆ世界の人達の魂の欠片のような存在がいる場所
そして、ここに関しては私や『翠』、夏菜さんそれぞれに別々の深層世界として独立しつつも、任意で接続することが可能です

翠「てことで来ました」

園子「いらっしゃ〜い」

若葉「よく来たな」

『翠』「皆いる?」

千景「いるわよ」

芽吹「話は聞いていたわ、友奈...結城の友奈のところまで行くのよね」

『夏菜』「響さんもそこにいるんですよね?」

夏菜「そうだと助かるんですが」

翠「いいえ、居るはずです...絶対に」

8人集合した私達は、挨拶もそこそこに響さんの(友奈ちゃんの)領域を探して歩き出しました
流石表の身体が世界を超えている為全然遠く感じますが...

翠「...!いました響さんっ!!友奈ちゃんっ!!」

しばらく進んだところで、見つけたのは2人の姿
間違いありません、響さんと友奈ちゃんです

響「...ぁ、翠ちゃん、皆」

友奈「わっ!園ちゃん達もいる!みーんなー!!」

しかしどうも様子が
友奈ちゃんは元気いっぱいですが、響さんは随分と落ち込んでいるような



何話す?安価下
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/11(金) 02:37:32.36 ID:WjPPsfKY0
響の意識(魂?)を救出してくれた友奈にお礼を言った後、響に再開できたのにどうして落ち込んでるのか尋ねる
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/11(金) 03:04:07.71 ID:zUrkel98O
「あれだけの事があったのに山桜の花が普通に元気なの凄いですね…」
594 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/12(土) 03:20:39.54 ID:raU8Sjtp0
・・・

翠「響さんのこと、助けてくれてありがとうございます、友奈ちゃん」

正直響さんがこの深層世界に避難させられていなかったら、本当にシェム・ハさんをどうにかするまで手も足も出ないところでした

友奈「ううん!勇者部の活動は皆の為になることを勇んでやることだから!」

千景「結城さんらしいわね」

友奈ちゃんはそう言いますが、仮に彼女が勇者部の部員でなくとも結果は変わらなかったでしょう
要は彼女もまた人を思いやり行動することが出来る良い子なのです

翠「それにしても、あれだけのことがあったのに山桜の花が普通に元気なのすごいですね...」

夏菜「タギツヒメとかシェム・ハとか、ソウルジェムだったら疲労と心労で真っ黒になるレベルですよね」

芽吹「ソウル...?」

友奈「あはは、確かに色々すっごいことが起きてたけど...勇者部五箇条一つ!なるべく諦めないっ!もう一つ!なせば大抵なんとかなるっ!」

ぐっと握り拳を作り、上に高く突き上げながらこれまた元気よく発言する友奈ちゃん
逆に言えばなんとかなると信じられなければ諦めてしまうようなことだったということになりますが、こういうところも友奈ちゃんの強さでしょう

若葉「あの花は私達それぞれの心理状態とも深く関係しているからな、結城が折れぬ限り山桜もまた力強く咲き続けるだろう」

園子「ゆーゆは今日も元気いっぱいだね〜」

友奈「うん!響さんに気付いてもらえたし!それに今は園ちゃん達にも会えてもっと元気が出てきたよ!」

園子「嬉しいこと言ってくれるZE〜!」

友奈「わーい園ちゃーん!」

もはや部室のノリでキャッキャ抱き合いくるくる回る園子ちゃんと友奈ちゃんはなんとも微笑ましい光景です

で、それはいいとして
595 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/12(土) 03:21:11.13 ID:raU8Sjtp0
『翠』「ここまでずっと会話に参加しない人がいるわけだけども」

『夏菜』「いやいや、あんなあからさまに落ち込んでる人には簡単に話しかけられませんよ...というか響さんがあんなになってるの初めて見るかもしれません」

やはり気になるのは響さんの様子です
勿論私は響さんが落ち込むのを見るのは初めてではありませんし、なのでいつもと違いすごく静かなことにそこまで驚きはしませんが

翠「...あの、響さん...再会出来たのにどうしてそんなに落ち込んでるんですか?」

『翠』「行ったー!いやむしろ言ったー!」

『夏菜』「ど直球とは大胆な」

外野がうるさいですね...

響「ぁっ、えっと、違うよ?再会出来たのはすごく嬉しいし、安心もした...なんだけど...」



コンマ下
01〜30 タギツヒメと分かり合えなかった
31〜60 上記+シェム・ハさんを止められなかった
61〜90 上記+向き合わず逃げてしまった
91〜00 上記+シェム・ハさんの真意を知ってしまった
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 03:27:14.03 ID:+hJiDRAp0
はい
597 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/12(土) 04:57:26.32 ID:raU8Sjtp0
undefined
598 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/12(土) 04:58:27.46 ID:raU8Sjtp0
響さんは自分の手のひらをじっと見つめ

響「私は...結局、タギツヒメさんと分かり合えなかった...タギツヒメさんの手を掴むことは出来なかった」

翠「響さん...」

なるほど、それが響さんがこうなってしまっている理由ですか
確かにタギツヒメに伸ばした響さんの手は取ってもらえることはなく、むしろ裏切られたような形で響さんは乗っ取られ、そしてそんなやり取りが最後になってしまっていました

響「私の伸ばしたこの手は、偽善じゃないって信じたい...でも、言葉がタギツヒメには...」

夏菜「た、タギツヒメが本当に分かり合えない相手だったか、最期まで強情だったってことじゃ...響さんは悪くないですよ!ね?ね?」

『翠』「そ、そうだよ響さん!」

響「違うよ」

ピシャリ...と、響さんの否定の言葉で静まり返ってしまいます

響「タギツヒメは武器を持たない私の言葉じゃダメだって言っていた...タギツヒメにとっては言葉より剣だって...私のしたことはタギツヒメにとって偽善ですらなかった...言葉が通じるのに、言葉じゃないものじゃないと分かり合えないんだって、言葉じゃないものを心から望んでいたんだって、タギツヒメと一つになった時わかったんだ...」

タギツヒメは響さんの手を拒んだ時、言っていました


響(タギツヒメ)『であれば剣を取るべきであった、我が望むは元来剣を通じ語らうこと...他の者ならいざ知らず、武器を持たぬお前の言葉は我の心を動かすには盤石過ぎる、シンフォギアの娘』


タギツヒメにとっては言葉で歩み寄られる事よりも、立ち合いの中で歩み寄られる事の方が良かったと
599 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/12(土) 04:58:58.17 ID:raU8Sjtp0
思えば原作の、本来の流れでも、タギツヒメは立ち合いを楽しみ剣を通しての会話をしていると気付いた可奈美ちゃんによって、そしてそれを理解し共に剣を通して語らおうとした姫和さんによってタギツヒメは...

響「言葉が通じれば...価値観は仕方ないけど、それでも話し合うことは出来ると思ってた...その為に私の手にアームドギアが無いんだって...でも、タギツヒメは分かり合う為に戦ってたんだ...」

目の前の響さんが剥き出しの魂、精神そのものだからか、隠す事もなく思っている事を全て話してくれていますが
それを聞いた私達は言葉に詰まってしまいます

『翠』「タギツヒメの在り方というか性格が思いっきり響さんと合わないって今気付いた...」

翠「響さんの取り柄であるはずのアームドギアを持たないということが、こんな形で響さんを追い詰めてしまうとは...」

これから先、それこそ戦う事でしか分かり合えないどころか、戦う事でしか分かり合いたくない、なんていう敵が現れないとも限りません
そういうのは何処ぞのすぐつまらない物を斬ろうとする石川さんにでも相手しておいてほしいばかりですが...



どうする?安価下
(千景「理解や認識じゃなく生き方やポリシーの問題は他人に左右出来るものではないし...適材適所で響さん以外が担当になればいいんじゃない?」

翠「それで響さんが妥協してくれるかどうか...」

『翠』「もう未来さん呼ぶ?」)
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 11:44:58.92 ID:+hJiDRAp0
紫様から伝言
「タギツヒメと分かり合えたのならとうの昔に私や篝、美奈都が説得している。立花が気に病む必要は無い」
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/12(土) 16:57:59.60 ID:QQFJYymsO
千景が「刀使達は人類の脅威と分かり合う為に戦ってたんじゃない」と言った後に「過ぎた事を悔やむ暇があったら今やるべき事を考えなさい!」と説得をかける
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/13(日) 00:37:54.06 ID:x3xiY+i9O
夏菜「今考えてる事は後で折神さんに打ち上げましょう。きっと聞いてくれます」

友奈「今あの神様を止めればタギツヒメも救えるんじゃないかな?」
603 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/13(日) 23:47:05.36 ID:VYzBHWk70
undefined
604 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/13(日) 23:47:36.32 ID:VYzBHWk70
これはいわば、響さんのアイデンティティを揺るがす問題です
今までは(ノイズのように元々意思疎通が不可能な敵を除けば)なんやかんや結局話し合うことは出来ていたり、和解は出来ずとも会話が成り立っていたりする敵ばかりでした
それはどの相手も戦うことが目的ではなく、過程の中で戦うことを選んだ人達ばかりだったからです

元視聴者、現転生者としてのメタ視点では『統一言語の消失』を『話し合う』という形で補うことが出来るのが人類だということが描きたいことの一つになっているからかな、とも思いますが、それは置いておいて

ただただ戦いたい、そこに他者の理解や共感は関係なく、妥協も理由も存在しない
例えばそれは趣味であり、あるいは生きがいであり
それがたまたまスポーツの域を出て命のやり取りにまで及んでいた

そんなタギツヒメのことを理解するべきだ、共感するべきだとは私も、そもそもタギツヒメ自身も思っていないことでしょう
命のやり取り云々はともかく生きがいそのものには共感出来る可奈美ちゃんが少し特殊なだけです
しかし響さんはそれを共感は出来ずとも理解してしまった、そしてそのタギツヒメの生きがいを無条件で否定してしまう自分自身に苦悩することになってしまった...と、こんな感じでしょうか

翠「理解出来ないものは理解出来ないもの、共感出来ないものは共感出来ないもの...普通そんな風に割り切るものですが」

もしかしたら、その普通が中々出来ない響さんだからこそ手を繋ぐことを武器に出来たのかもしれませんし、逆にそのアームドギア故に他者の意見を理解しようという想いが強まってしまっているのかも
等とまた思考が逸れてしまいました
今は響さんに元気を取り戻す...もとい、現場に折り合いをつけてもらわないと
605 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/13(日) 23:48:19.54 ID:VYzBHWk70
千景「前提から間違っているのよ」

若葉「...千景?」

千景「刀使達は人類の脅威と分かり合う為に戦っていたんじゃない」

そこでばっさりと切り捨てたのは千景さんでした
千景さんの言う通り、刀使達は昔から荒魂を斬り祓い退けてきましたし、荒魂を利用する研究こそ行われていても少なくともタギツヒメに対し共存を望みながら戦っていた刀使はいません

千景「過ぎたことを悔やむ暇があったら今やるべき事を考えなさいッ!」

響「...」

千景さんの叱咤に、響さんは余計俯いてしまいます
千景さんの言葉は正論であり、千景さんなりの励ましも含まれていたのでしょうが、響さんにそれは伝わったのか...

夏菜「...と、とりあえず、今考えてることは後で折神さんに打ち明けましょう、きっと聞いてくれます」

翠「ですね」

ある意味今の響さんの状況はそれほどタギツヒメに対して真剣に向き合い考えていたということにもなりますし
それなら、紫様なら何か言ってくれるかも
そして夏菜さんの提案はまぁ響さんの悩みの先延ばしのようなものでもあります
今一番大切なのはシェム・ハさんを相手にどう動くか、そしてそれまでの間響さんには無事でいてもらうこと...
606 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/13(日) 23:49:30.77 ID:VYzBHWk70
友奈「あのー...」

その時、友奈ちゃんが挙手しました

友奈「今あの神様を止めれば、タギツヒメも救えるんじゃないかな?」

...えっ



響さんコンマ下
奇数 今度こそ助ける!
偶数 私はもう...
ゾロ目 でも、神様にも...シェム・ハさんにもやりたいことがあるんだよね...

(翠「響さんの誕生日は913の日!イメージカラーの黄色も同じですね!...あぁダメですその部屋は!まだ準備終わってな...げふんげふん、ナンデモナイデスヨ」

『翠』「緊急!ターゲットこっちに接近中!ケーキ班急いで隠して!...毎年やってるから流石に響さんも気付いてると思うんだけど、でも響さんだからね...どうかな...」)

(翠「特殊ボイス時空の私と『翠』がお誕生日おめでとうございますとは言いましたが...今本スレ内で微妙な空気ですね響さん」

女神「XDの新イベもアレな空気ですど、特にグレてる方...というか新OPといいすごいですね今回の!IF装者も増えそうですし!!!」)
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/14(月) 01:12:56.52 ID:UkhszInt0
ほい
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/14(月) 01:14:50.05 ID:UkhszInt0
どうして奇数は出ないんでしょうか…
609 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/16(水) 04:44:32.68 ID:SARo9aw40
若葉「どういうことだ?結城」

友奈「えっとね?ぶわぁ〜ってなってたのが、しゅ〜ってなって消えちゃったと思ってたんだけど、まだ何となく気配を感じるの...だから多分まだ大丈夫だよ!タギツヒメ!」

どうやら...タギツヒメが響さんの精神、深層世界を支配して...多分、その後タギツヒメはシェム・ハさんの腕輪に吸収されたかのように見えましたが...きっと、それは不完全だったが故にタギツヒメは消滅し切っておらず、今ならタギツヒメの魂を元に戻せるのでは、ということ...だと思います
前半抽象的な表現が多くて推測になりますが

『翠』「むしろ最後の最後だけ気配を感じるとか具体的なこと言ってくるのが怖いんだけど」

翠「そこだけ武術を習う者としての感覚なのでしょう...知りませんけど」

というかそんなことよりタギツヒメまだ健在なんですか!?

園子「シェム・ハと名乗る神様が体調を崩したということは荒魂としての特性が残ったままだろうし、ゆーゆの言ってる通りなら可能性は十分高いと思う...もっとも放っておけば霧散し変換までされた魂は二度と元には戻らないから、もし助けるのなら今が最後のチャンスってことになるんじゃないかな」

なんてしぶと...あぁいえ、強い生命力と言いますか
正直物凄く苦労させられたの上に別段和解出来る算段もないのでタギツヒメがまだ生きていると知ってもこう...こみ上げるようなものはありませんでした
これは私が薄情なのでしょうか
しかし、響さんにとっては朗報です

夏菜「立花さん!まだ終わってませんよ!タギツヒメはまだ生きているって!」

『翠』「今ならまだ手は届くかもしれない、なのに手を伸ばさなかったら一生後悔するよ、響さんっ!」

響さんの伸ばした手がお節介であったのなら、今度こそタギツヒメの想いに沿う形で最期を迎えさせてあげればいい
610 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/16(水) 04:45:08.06 ID:SARo9aw40
私達だけではこれほど苦労して追い詰め、全員ぼろぼろになりながらやっと倒すまで後一歩というところまで持って行けたタギツヒメ...そんな相手を今一度現世に呼び戻し再び倒すのは正直骨が折れるレベルではないでしょう
ですが、もし上手く行けば響さんも立ち直りシェム・ハさんは大きく力を失うというまさに一石二鳥状態...
そこまで考えていなくとも、響さんなら迷わずタギツヒメを助ける為に動くはず...


響「...やらない」


...えっ

思わず物凄く最近、正確にはついさっきと全く同じ反応をしてしまいます
響さんの方を見てみると、響さんは椅子の上で膝を抱えていました

響「私はもう...余計なことは出来ないよ、やりたくないよ...」

翠「響、さん...?」

この人は、誰なんでしょうか
本当にこの人は『あの』響さん...?

...いえ、勝手に理想を押し付けて、勝手に原作だのなんだのと言ってキャラに当て嵌めて、私は本当の彼女を見られていなかったのでしょうか
普段の笑顔の裏には、こんなに苦悩する1人の少女がいたということでしょうか
目の前の彼女は魂、精神を剥き出しにした状態...普段以上に自分を隠すことが下手になります
だから、これこそが本当の響さん...
611 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/16(水) 04:46:55.34 ID:SARo9aw40
『夏菜』「...翠さんが、皆が救われたその手を...余計だと言うんですか」

響「...」

『夏菜』「貴女のその繋ぐ手は!」

響「だとしてもッ!!」

響さんは勢いよく立ち上がり、『夏菜』さんの言葉を遮るようにして叫びます

響「だとしても...タギツヒメさんにとっては、余計なことでしかなかった...誰かと繋ぐための手だと信じて拳を握ってきたけれど...この手じゃ繋がれないものが確かにあった...タギツヒメさんはきっとあの時私がこの手を差し伸べなければ満足していた筈なんだ...」



安価下
1 とりあえず響さんは友奈ちゃんに任せて帰る
2 響さんのことはそっとしておいてもう少し深層世界を探索
3 その他(記述)
(響「私のこの手なんて、S2CAくらいにしか役に立たない!」

夏菜(それはそれで十分過ぎるのでは)

『翠』《ちょっと翠!翠の急に怒鳴る感じの感情の爆発のさせ方が響さんにまでうつっちゃってるじゃん!》

翠《知りませんけど!?》)
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 08:27:41.27 ID:XpzxRvJJ0
3 翠が「響さんのことは任せてほしい、二人だけで話がしたい」と提案する
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/16(水) 18:46:33.84 ID:fWdEMdUg0
3 「立花さん、貴方にも大切な人がいる筈だ。改心する気の無かった悪役と大切な人、どっちが大事か考えてほしい」
614 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/17(木) 03:42:39.35 ID:8bDHADxn0
両手を強く握り締め、ぷるぷると震わせている響さん
その憤りは自身の行いの失敗に対するもの
こう言ってはなんですが、響さんが何かを成そうとして失敗してしまったのは何も今回が初めてではありません
では何故...それは、これまではその後悔をへいきへっちゃらと押し殺したり、それこそ未来さんに支えられてきたからでしょう

翠「...皆さん」

その代わりを私が努める、なんてことは勿論不可能ですが

翠「ここは...響さんのことは任せてほしいです...2人だけで、話をしたいんです」

それでも私は、何もせずに帰ることより、何かをすることを選びました

『翠』「任せてって、どう...ううん、いいや任せる、何かあったら呼びに来るから」

夏菜「翠さん...」

園子「流石にここは茶化せないんよ、行こうゆーゆ、わかちゃん達も」

若葉「あ、あぁ」

千景「せいぜい説得が成功するのを祈ってるわ」

私のことを信じて、1人、また1人とこの場を後にしていきます
そして

『夏菜』「...立花さん、貴女にも大切な人がいるはずです...改心する気のなかった悪役と大切な人、どっちが大事か考えてほしい」

『夏菜』さんも、最後にそう言い残して離れて行きました

・・・

さて、と



何話す?安価下
(芽吹「話すって、何を話すつもりなのかしら」

夏菜「『蒼井』さんはどう見ます?」

『翠』「アレだと思う、こう...拳で語り合う的な」

千景「クエストばかり間に挟んであって全然進まないイベントストーリーじゃないんだから...」)
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/17(木) 04:11:40.80 ID:hgglvBH80
「初めて私が響さんと会った時のことを覚えてますか?」とまだ月を破壊する前の頃の話をする
616 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/20(日) 03:13:27.46 ID:h/Psk+SO0
樹海の様な内装を施されている深層世界
そこに置かれたとても場違い感のあるダイニングテーブルといくつかの椅子
昂った気持ちが落ち着いたのか再び着席していた響さんの正面の椅子に、私も腰を下ろしました

響「...」

翠「...響さん」

空気は重く暗い
悠長にしていられないというプレッシャーもあります
けれど、焦るべきではありません
今はタイムリミットを忘れて、ただただ響さんと向き合いましょう

翠「ねぇ、響さん...初めて私が響さんと会った時のこと、覚えてますか?」

響「...」

響さんの返事はなし
最初はそんなものでしょう

翠「あの日、私転校初日だったんですよ...教室で自己紹介して、物珍しさで集まってきたクラスメイトに囲まれて...でも上手く話せる気もしなくて読書しながら話しかけないで〜ってバリア張って」

響「...」

翠「次の日からは頑張ろうって先延ばしにしてその日の学校をやり過ごして、放課後はどうせ家に帰っても誰も居ないからって辺りのお店とかぶらぶらして...気付いたらすぐ近くにノイズがいたんです」

まさか、転生してその日のうちにノイズと出会すとは思いませんでした
いくら発生率が高い(フィーネさんの仕業)とはいえ

翠「怖いとか、死にたくないとか、そういうのより先にとにかく逃げなきゃってことだけで頭にいっぱいになってとにかく走ってました、走って走って、必死になって逃げて...その先で、響さん、貴女と出会ったんです」



響『あ、君も逃げて来たの!?なら早くこっち!!』

翠『は、はい!』



翠「今にして思えば、あの時すぐに私がギアをいれば、その後も逃げ続けなくて済んだのかもしれませんね...ごめんなさい、私もあの時はギア纏った事なくって、ギリギリになってしまいました」
617 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/20(日) 03:14:18.93 ID:h/Psk+SO0
逃げに逃げて、どこかの屋上で遂に限界が来て座り込んでしまうまで、それが一期一話なのだと気付けもしないほどでしたから、結構テンパっていたのだと今ならわかります
いえ、まぁその後もここで響さんの覚醒という原作に介入してしまっていいのかという葛藤があったのでギアを纏った事がなかったからという理由だけではなかったのですが

響「....初めて、だったの?」

翠「そうですよ、聖詠も初めて、戦うのも初めて...あの日あの時まで私はシンフォギア装者でもなければS.O.N.G....当時は二課でしたが...とも無関係な一般人、ちょっと普通の人は持ってないペンダントを持っているだけの中学2年生」

何故ペンダントを持っているのかは、女神様や『翠』の両親辺りの事情が絡んでくるので割愛

翠「もしあの場に私1人だったら...」

逃げてる途中で響さんに会わなかったら...ノイズを振り切れればそれで良し、振り切れなかったら...原作への影響を考えて

翠「ギアを纏うか迷っているうちにノイズに殺されていたかもしれませんね」

転生しておきながら、と女神様の様に第三者視点から見ている誰かが居たとすれば、そんな風に思われてしまうかもしれません
でも私も、積極的に介入してしまえと開き直ってしまえたのは最初にギアを纏ったその時からです
618 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/20(日) 03:14:53.87 ID:h/Psk+SO0
翠「力があるのだから、後ろにいる誰かのことを守らなくちゃ...そんな風にギアを纏ったのがきっかけでしたから...今こうして生きていられるのは響さんのお陰ですね」

なんて、少し大袈裟だったでしょうか

響「...逆だよ、あの日助けられたのは私の方」

確かに、あの場においてはそうでしょう
でも、そうじゃないんです

翠「貴女が手を差し伸べてくれたから、私達はあそこまで逃げられたんです...生きようと、戦おうと思えたんです」
619 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/20(日) 03:15:30.94 ID:h/Psk+SO0
つい熱くなってしまいました
ふぅっと息を吐き、仕切り直します

翠「...私と会う前に、もう1人小さな女の子の事も助けようとしていましたよね?ノイズに追われ、ただでさえ逃げるのに身軽でいたいような状況で...おまけに私まで見つけて迷う事なく手を差し伸べて」

響「それは...絶対助けなきゃって、思って...」

そうです
響さんはいつだって、見ず知らずの誰かの命すらも天秤に掛ける事もなく即座に守るべきものだと判断出来る人です

翠「えぇ、あの日私もあの女の子も確かに貴女に救われました、響さんのその想いが、私達の運命をその先のミライに繋げたんです」

私は身を乗り出し、響さんに手を差し伸べました

翠「確かに誰も彼もが言葉で解決なんて出来ないかもしれない、争い戦うことでしか分かり合えない人もいるかもしれない...でも、だから貴女は手を繋ぐことをやめてしまうんですか?その手に刃を持ち、その人達の為に戦うんですか?」

響「それ、は...でも...」

翠「戦いを望むのなら、貴女の武器で答えればいい、武器を持たないその拳こそが、いつでも開けば争うことを止められるその拳こそが私の武器だと分らせてやればいいんです」



安価下
1 もう少し説得(記述)
2 立ち直り判定(後にコンマ)
3 その他(記述)
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/20(日) 03:55:27.41 ID:89BWyP8y0
「私が月を砕いたあの時、未来さんと約束したことがあるんです。『もう二度と響さんを裏切らない、ずっと響さんの側にいる』と」
「あの時の約束は私なりの贖罪だったのかもしれません。それでも、あの日からずっと貴女と過ごした今の私は、心から貴女を支えたいと思っています」
「ですからどうか、私と繋いだその手を信じてあげてください。その手は皆と手を繋ぐことが出来る貴女だけの特別な手だと」
621 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/22(火) 05:03:10.49 ID:DOHotV6x0
undefined
622 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/22(火) 05:03:56.71 ID:DOHotV6x0
仮にタギツヒメとまた戦うことになったとして、その時果たして彼女は響さんの拳を、剣以外の武器による対話を認めるかどうかという問題は当然あります
タギツヒメでなくとも似たようなことを言う人はいるかもしれない
ですがそんな、自分が認めた武器しか武器と認めないような相手は多分元々分かり合えないでしょう
ふとそんな事が脳裏を過ぎりましたが、そんなところまで響さんに言う事もないですよね

翠「響さん」

響「ぁ...ぅ...」

響さんは私の差し出した手に視線を向けながらも、そこに手を伸ばそうとしては引っ込めての繰り返し
簡単に握ってはくれません
もう一押し必要ですか...

翠「...それでも納得出来ない、切り替えられないというのなら...私の為に、前を向いてくれませんか」

響「...ぇ?」

響さんのお人好しなところに付け込むようで少しズルいかもしれませんが
こうなれば私も恥を捨てます

翠「月の遺跡、バラルの呪詛...その支配から逃れる為、私はかつてフィーネさんの策に乗り...月を穿ちました」

本来カ・ディンギルの一撃は月の表面を擦り、一部を欠けさせるのみに留まるはずの通称ルナアタック
私や『翠』がそこに介入したからこそ、と少々自惚のように聞こえてしまいますが、実際カ・ディンギルの一撃は月の中心を射抜き完全に破壊、その事件の名もルナブレイクと変わっていました

翠「私が月を砕いたあの時、未来さんと約束した事があるんです...『もう二度と響さんを裏切らない、ずっと響さんの側にいる』と」

響「未来と...そんな、約束を...?」

おっとちょくちょく裏切ってないかとか遠くに行ってないかとかそういう突っ込みはノーサンキューですよ、アレです、気持ち的には約束破ってない的な感じで通してますから
えぇ、平行世界に飛ばされるのは事故ですし結社にいた時のは洗脳されていたということにしてますからね、申し訳ないですが全部アダムさんのせいです
623 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/22(火) 05:04:31.77 ID:DOHotV6x0
翠「あの時の約束は私なりの贖罪だったのかもしれません...それでも、あの日からずっと貴女と過ごした今の私は、心から貴女を支えたいと思っています」

響「翠、ちゃん...」

行き場を彷徨わせている響さんの手を、私の方から取りに行きました

響「っ」

緊張からかビクッとしながら閉じてしまった響さんの両手をそれぞれ包み、合わせて響さんの目の前まで持っていきます

翠「ですからどうか、私と繋いだその手を信じてあげてください、その手は皆と手を繋ぐ事が出来る貴女だけの特別な手だと」



コンマ下(説得ボーナスにつき難易度やや低め)
01〜30 それでもやっぱり信じられない
31〜98 もう一度信じる
ゾロ目 シェム・ハ「間に挟まりてぇ〜」
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 08:39:38.62 ID:fGNDCaIZ0
625 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/23(水) 04:45:11.09 ID:On3984hq0
響「私だけの、特別な手...」

響さんだってわかっているはずです
響さんがこれまで手を伸ばし、掴んできた手は、決して少なくないということを
何も戦闘時だけではありません、日常的に、誰に対しても人助けをしていた響さんですから

響「...次は、大丈夫かな」

翠「それは響さん次第です」

どうやるのかも、どこまでやるのかも
そして今度は大丈夫だと判断するのも
全て響さん、貴女の匙加減です

響「...うん、わかったよ...もう一度信じてみる...翠ちゃんが救われたと思ってくれたこの手を...特別だと言ってくれたこの手を」

そう言う響さんの言葉に、目に、もう迷いはありませんでした



安価下
1 とりあえず表に戻る
2 もう少し何か話す
3 その他(記述)
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 13:42:02.54 ID:gkY3bWdu0
3 未来も他のみんなも心配してると伝えておく
627 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/24(木) 04:12:31.74 ID:6WeTw82c0
全て綺麗さっぱり吹っ切れたというわけではありませんが、大分持ち直した響さん
あるいはもしかすれば、再びタギツヒメと相対することになればまた状況は変わってくるかもしれませんが
今はそれより

翠「シェム・ハさんに此処のことがバレたら全ておじゃんですからね...もう当初の予定より随分長居してしまいましたし」

『翠』達と合流し次第、戻った方がいいかもです
此処には...響さんのところには友奈ちゃんも残ってくれますし、そこまでの心配はないでしょう

響「来てくれてありがとう翠ちゃん、皆にも伝えておいてね」

翠「どう致しまして...でも、そう思っているなら伝言じゃなく直接伝えたらどうですか?表で再開出来てから皆さんに」

席を立ち、帰り道の方角をちらりと見て

翠「此処に来た私達だけじゃありません、未来さんも他の皆さんも響さんのことを心配してます」

響「未来...皆...うん、絶対に戻るよ!」

響さんの笑顔に私も笑顔で返し、手を振りながらその場を後にしました

・・・

『翠』「長い!遅い!」

翠「まぁまぁ...あの調子なら、しばらくは...余程響さんの心を揺らす何かでも起きない限りは大丈夫だと思います」

私が戻るのを待ってくれていた『翠』達と合流し、私は無事響さんを説得出来たことを伝えます
反応は様々でしたが、最終的には全員が安堵のため息を付きました

千景「何にせよ本人の意識が改善されたのなら良かったわ、弱れば弱るほど精神は強い精神に飲み込まれやすい...憑依ものの定番だもの」

園子「異常な後ろ向きな思考、ネガティブな考え方になってること自体が他の精神からの影響を受けた結果とも考えられるから、それを弱められたのなら最悪の事態は避けられそうだね〜」

『夏菜』「世話が焼けます...」

夏菜「本当に、困ったものですね」

『翠』「それを君らが言うんかい」

千景「ブーメラン刺さってるわよ、『蒼井』さん『貴女』にも」

翠「全員なんだかんだ面倒くさい人達ということで」

芽吹「そうね貴女も含めてね」

友奈「あはは...とにかく私は響さんのところに行くね!またね〜!」
628 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/24(木) 04:13:21.88 ID:6WeTw82c0
・・・

翠《終わりました、フィーネさん身体のことありがとうございました》

フィーネ《そっちは無事会えたみたいね》

表での行動を交代してもらっていたフィーネさんにお礼を言い、私は表に戻ります



表の世界(刀使の世界やシンフォギアの世界等)で何か起きてる?安価下
(特になければ紫様等にここまでの経緯を説明したりします)
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 11:03:04.05 ID:noJrPYOq0
刀使の世界は特に異変無し
シンフォギアの世界はまだ大丈夫、シェム・ハが荒魂の汚染と戦ってるとの事
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 21:34:43.53 ID:bD/wfnfpO
XDU、まさかのTOSコラボって本当ですか?

安価は…未来さんがビッキーの無事をひたすら祈ってたり装置の改良を試みてたり
631 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/26(土) 05:22:25.76 ID:muAZ6EUa0
翠「っとっと...」

表に戻ってきて周りを見渡し、一先ず目に見えて何か変化が起きているわけではないことはわかりました
まぁ何かあったら交代するタイミングでフィーネさんが一言二言何かしら言いますよね

翠「まずは『翠』と夏菜さんを起こしに行って...」

・・・

既に私と同様に表に戻ってきていた『翠』と夏菜さんと合流し、それぞれがきちんと共通の深層世界に訪れていたことを確認します
それが終われば今度は、響さんのことやタギツヒメのことを相談する為紫様に会いに行くことにしました

翠「一応は立ち直った様子の響さん、ですがそれが虚勢でないとも限りませんし、紫様からならもしかしたら別の角度からの意見が聞けるかもしれませんからね」

夏菜「そういえば司令達には?」

『翠』「勝手に響さんに会いに行ったとか怒られそうだし乗り気になれない...とりあえず紫様だけでいいんじゃない?」

翠「響さんの無事を知らせる方を取るか、知らせてしまって緊張が緩んでしまわないよう敢えて確実に助けられる方法が見つかるまで黙っておくか...皆さんの様子次第にしておきましょう」

知らせるべきだとは思いますが、もしこれで皆さんが響さんの無事を少しでも疑っているならまだしも、絶対に無事だ、そうでなくとも絶対に助けると意気込んでいるはず
ならむしろその意気込みを維持してもらっていた方が...いえ、戦闘に支障をきたすほどに心配していたりする場合はすぐにでも知らせて安心させるべきではありますが
しかし具体的に助ける方法はまだ分からず、ぬか喜びになる可能性も...
632 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/26(土) 05:23:09.92 ID:muAZ6EUa0
・・・

紫「夢を介しての接触、深層世界...隠世のようなものか」

翠「ですね」

今ちょっと説明面倒になって適当に返してしまいましたが、まぁ考えてみれば可奈美ちゃんの夢の中の世界に見せかけた隠世も似たようなものだと思うのであながち間違いではないでしょう

紫「危険な真似、というのは百も承知であろうし、戦闘に立たせている私にお前達の行動に対しどうこう言うことは出来ない、そういった小言はそちらの大人に任せるとして...そうか、立花響は無事だったか」

『翠』「それに、タギツヒメも...まだ助かる見込みがあるっていうレベルの話だけど」

紫様はふむと頷き

紫「タギツヒメが...タギツヒメを形成していた荒魂が消失もとい変換を拒み神シェム・ハの影響下から逃れようとしているのは間違いないだろう、それはこちらも観測したことだ」

翠「観測...?」

紫「あくまで世界同士を繋げることはせず外側からの計測を用いてそちらの世界の観察を試みた結果だ、お前の身体を借りたというフィーネはその結果を読み取り『世界中の活動が停止こそされてはいるが変化も無く、シェム・ハは依然として荒魂の汚染と戦っている、次の段階に進めずにいる今ならまだ世界を取り戻すことは可能』と結論付けていた」

フィーネさんそういうの交代するときにこっちにも共有しておいてくださいよ!!!
ですがつまりそれはシェム・ハは私達の世界の生物の精神を掌握しながらも荒魂が邪魔をして肉体の改造にまで手が回っていないということ
633 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/26(土) 05:23:47.79 ID:muAZ6EUa0
紫「それからその観測者としての立場を保ちながら等の方法を模索しつつ装置の改良を進めてはいる、元からそういった改良を目指す予定ではあったがこれは小日向の強い要望だったか」

夏菜「小日向さん...」

聞けばやはり一番取り乱しているのは未来さんだそうで
あれやこれやと意見を出しながら慣れない技術班の手伝いをしようとしたりしたと思えば、最終的にひたすら響さんの無事を祈るしか無くなっているそうです

翠「未来さんには...伝えた方がいいでしょうか」

『翠』「冷静じゃないところに情報ぶつけて平気かな...静止を振り切ってシェム・ハさんを殴りにでも行ったら大変だよ」

ですね...
気が重くなっていると、紫様がそういえばと言葉を紡ぎました

紫「立花に伝えてほしい、仮にタギツヒメと分かり合えたのならとうの昔に私や篝、美奈都が説得している...立花が気に病む必要は無い、と」

翠「...はい」

やはり、対話による和解は不可能...そう紫様はとうの昔から身をもって知っています
タキリヒメ、イチキシマヒメのような特殊なことになっていればあるいは...ですが、タギツヒメにはその可能性は低いということでした



安価下
1 誰かと話す(記述)
2 イベント判定
3 その他(記述)
(翠「節子、それシンフォギアやない、シンフォニアや...あれ?」

女神「世界は救われる...彼女を失えば...このやり取り既視感が」

『翠』「XDのコラボは迷走しまくってやっと安定してきたように思えるね、やると思ってたよ!」)
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 11:12:07.82 ID:VcYyETb30
1 未来さん
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 23:29:32.18 ID:xKoHBwK1O
3、シェム・ハとの戦い方について作戦を考える
636 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/27(日) 02:15:41.85 ID:bYI5+kkA0
紫様からの伝言を貰い...と言ってもすぐにまた響さんに会いに深層世界に行くというのは今度こそシェム・ハさんに察知される危険性がある為出来ませんが...部屋を出て、次は何をするかを話し合いながら廊下を歩いていた私達

翠「響さん、それからタギツヒメには自力で抗ってもらうしかないとして...シェム・ハさんとどう戦うか...」

夏菜「腕輪が本体なら腕輪を外すなり壊すなりすれば良いんでしょうかね」

『翠』「確か赤嶺ちゃんも最悪破壊する予定だったんだっけ?」

翠「ですね...でもシェム・ハさんもそこは守りに来るでしょうし...」

それに腕輪...腕に付いているというのがネックです
そこを狙いに行ってこちらが掴まれれば、今度は響さんの『繋ぐ手』というアームドギアを利用してシェム・ハさんの支配を受けてしまうかもしれません

翠「どうしたものですかね...」


未来「戻ったんだね...翠ちゃん...」


翠「ひょわっ!?」

左肩に突然の気配、そこにあったのは超至近距離の未来さんの顔でした
思わず飛び退いて振り返ると、笑っている未来さんが立っています...いえ、目だけ笑ってませんね

『翠』《どうする翠、どう見ても未来さん限界だよ》

翠《だからこそ困るんですよ》

このままでも不味い気はしますが響さんの無事を知らせても不味い気がするという



コンマ下
奇数 バレる
偶数 バレない
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 02:25:27.96 ID:z0Wdy7dm0
はい
638 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/27(日) 04:12:32.75 ID:bYI5+kkA0
未来「...気のせいだったかな?」

未来さんは的が外れたと言いたげな表情をしながら顔を傾けました

夏菜「な、何が?」

未来「3人から響の匂いがした気がしたんだけど」

翠「未来さんそういう人じゃなかったですよね!?」

未来さんもっと普通の...せいぜい元陸上部なだけの普通の人でしたよね!?性格もキャラも!
しかしまぁ、未来さんに何も言わずに響さんに会いに行っていたことがバレたら不味かったみたいです...



何話す?安価下
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/27(日) 17:42:54.69 ID:TMCLdfFVO
汚染が進んでるであろう腕輪「だけ」に神獣鏡の光を当てられる自信はあるか聞いてみる
640 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/29(火) 00:56:01.16 ID:U2k5Xuac0
冗談か本気かはともかく、少なくとも取り乱し過ぎてロクに話も出来ない〜なんてことにはなっていなくて一安心

未来「それより翠ちゃんが意味もなく了子さんに身体を任せるとは思えない、『翠』ちゃんと夏菜ちゃんも休んでたよね...もしかして響を助ける方法、何か思い付いたの?」

いやこれバレるの時間の問題かもしれませんね!?

翠「えっと...じゃああの、未来さん」

未来「うん」

響さんの為なら何でもすると言わんばかりの未来さん

翠「響さん...いえ、シェム・ハさんと戦うことになったとして、神獣鏡の光を腕輪に...腕輪だけに当てられる自信はありますか?」

汚染が進んでいるであろう腕輪
恐らくシェム・ハさんの切り札であり弱点でもあると思われるそれの存在を少しでも揺るがせられれば、あるいは


自信コンマ下
(低い 00〜99 高い)
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/29(火) 02:39:03.18 ID:vUm+6JoE0
はい
642 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/30(水) 02:48:12.49 ID:+/Sr0VzD0
未来「腕輪だけに...に、2割...」

『翠』「えぇ...」

未来「あっえっと...ごめんね、もう少し...18%くらいかも」

翠「さらに減りましたが」

しかし仕方がないともいえます
未来さんの神獣鏡での戦い方はとりあえず大きいのをぶっぱか周り全方位を囲んでぶっぱです
精密な射撃のようなものはほとんどやってきていません

夏菜「小型のノイズくらいの大きさなら、皆さんを避けて撃ち抜くのはよくやっていますよね」

未来「うん、でもそれは勿論気を付けてるけど、皆も避けてくれるって信じられるから...」

まぁ見栄を張ったり責任感を感じたりなんかして大いに自信があると宣言されるよりは
むしろそれほど未来さんが真剣に響さんを助けることを考えている証拠です

『翠』《いっそ後でアスクレピる前提で響さんの腕ごと斬る...とかは?》

翠《私も考えましたけど色んな意味でどうなってしまうかわかりませんし、何より皆さんの倫理観的に最終手段にしておくべきでしょう》

『翠』《だよね》

私がシェム・ハさんに取り憑かれたりしたのであれば迷いなく腕ごと斬るか斬ってもらうのも全然有りですが
そして響さんも聞けばいいよとは言ってくれるとは思いますが...出来ることなら嫌な思いはもうしてもらいたくありません



安価下
1 イベント判定
2 その他(記述)
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 03:03:56.34 ID:3H8FNZ+C0
2 前に見た黄金ビッキーをイミテーターで再現出来ないか試してみる
644 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/30(水) 04:09:48.79 ID:+/Sr0VzD0
ひとまずクリスさんに稽古を付けてもらうと言って行ってしまった未来さん
こちらもこちらで私達なりにシェム・ハさんと正面からやり合える手立てがないか考えるとしましょうか

『翠』「逆に敵味方関係無しにこの人だったらシェム・ハさんと戦えるかもしれない、なんて人はいないかな?」

翠「とにかく強いキャラ...フィーネさん...ネフィリム・ノヴァ...キャロルちゃん...アダムさん...」

見事にラスボス級ばかり思い付いてしまいますね
フィーネさんは私の中で無理無理と首を振っていますが

夏菜「神の力で暴走したお二人も中々に厄介でしたけどね」

『翠』「その節はご迷惑を...でも仮にまた神の力を得られたとしても神に神擬きじゃ無理ゲーな気がする...やっぱり神殺しの概念かー」

しかし響さんのガングニールが使えたところで、概念、哲学兵装だけでは覆せないレベル差や実力差があるかもしれません
というのは推測に過ぎませんが、強くなければ近付くことすらという可能性は高いのも事実
何せ響さんのガングニールは拳...接近しなければ神殺しも発動出来ません

翠「イミテーターなら響さんのガングニールも出来ますが、それだけでは...イグナイト、あるいはエクスドライブまで再現した方が...」

『翠』「...金ピカの響さん」

思わずあっ...と思わず声を出してしまいます
645 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/30(水) 04:10:25.52 ID:+/Sr0VzD0
『翠』「樹海での戦いの中、大満開の友奈ちゃんと一緒にあの場に再現された響さんのいつかどこかの可能性...エクスドライブより優先されたってことは、少なくとも限定的な部分での数値はエクスドライブを超えてる...ってことにならない?」

翠「圧倒的な強さはすでにいつかの深層世界での試練で確認済み、確かに試す価値はあるかもしれないです」

あの金ピカ状態がどういったものなのか...輝け流星の如くなムテキの光る蕎麦なのか、それとももはや言葉は不要でその瞬間を味わうだけでいい魔王なのか、はたまた1000%なのかは実態を解析出来ていないのでわかりませんが
あの段階で神樹様があの場でエクスドライブより相応しい形態だと判断するくらいの実力があるのは確実です

『翠』「神樹様なら能力値諸々なら再アクセスして再現出来る、それをイミテーターに解析させて」

翠「模倣する...えぇ、やってみましょう!」

活躍は知らない、けれど存在は知っている響さんの金ピカフォーム
未知数なところは沢山ありますが、未知に手を伸ばし既知にしていくのはこれまでも何度もやってきたことです!

夏菜「は、話が進んでいく...ちょっ、2人とも待ってください!許可!先に許可取ってから〜!」
646 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/09/30(水) 04:11:13.18 ID:+/Sr0VzD0
・・・

「Stealer Imitator tron」


紫様にここなら使っていいと許可を貰った刀使用のシミュレーションルーム
私はイミテーターを纏い、園子ちゃんに念話を送ります

翠《以前再現してもらった金ピカ響さんの詳しい情報、お願いします》

園子《うん、わかったよ...くれぐれも気を付けて》


コンマ下
奇数 再現出来そうだけど
偶数 負荷が強過ぎる
ゾロ目 成功!
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/30(水) 11:06:40.27 ID:L6Afl1iF0
成功する確率が低いけどまぁ妥当な数値だな
648 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/01(木) 03:57:09.26 ID:u1FvW+P30
翠「ふぅ...」

データ受信、フィードバック、ギアに反映...

翠「コピー・金ピカガングニールッ!」

私の声に応えるように、イミテーターのギアの目元にある画面には解析結果のようなものが表示されていきます


《UNDER ANALYSIS》

《THE CORE IS GUNGNIR》

《DETECT MORE THAN ONE RELIC》

《MYSTERIOUS REACTION CONFIRMATION》

《ANALYSIS COMPLETED》

《ALCHEMIC GOLD》


翠「うっ...くっ...」

いつもとは異なり、非常に解析までの時間がかかっていた今回の模倣
その間ギアは熱を発し、それに当てられ周りの水分が蒸発して水蒸気が発生するほどで
勿論それを纏っている私もかなりの熱さを感じていましたが、デュランダルを模倣した時に比べればなんてことありません

翠「!」

その時、イミテーターが響さんのガングニールを模倣した姿、更に形状こそガングニールから変わらないもののいつかの虹色のオーラを携えた銀色のギアに
そして

翠「出来た...」

そのオーラを全て跳ね除けるかのような内側からの激しい光の後、ギアは黄金に輝いていました

翠「これが金ピカガングニール...あ、あれ?」


《EMERGENCY CANCELLATION》


しかしその輝きは一瞬のものでしかなく
まるでメッキが剥がれるようにパラパラと黄金が取れていき、遂に普通のガングニールを模倣した姿に戻ってしまいます
649 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/01(木) 03:58:05.66 ID:u1FvW+P30
『翠』『何事!?なんで戻ってんの!』

私の様子をモニタールームで見ていた『翠』から声がかかりますが、それはこっちが聞きたいくらいでした

翠「元々が短時間しか運用出来ないのか、それともイミテーターでも完全な再現が難しい...?」

過剰な疲労もなくイミテーターのギア自体も問題なく動かせているので、何らかの負荷がかかってしまったわけではなさそうですが
そもそも本来がどういった経緯で誕生した姿なのか...文字通り理屈では説明出来ない奇跡や、決して人類が辿り着けない超高次元の技術によるものだったとしたらイミテーターが白旗を上げることもあるのかもしれません
しかし神樹様には完全な再現が可能なこと、その神樹様が作った勇者システムを反映させることがシンフォギアに可能なことから、ある程度までのトンデモならイミテーターに出来ないことはないと思うんですが

翠「金ピカガングニール...それが生まれた経緯だけでも知れれば何かわかるかもしれませんが...流石に平行世界の事情をポンポンと知ることは出来ませんし」



安価下
1 再チャレンジ
2 もう少し何かする(記述)
3 イベント判定
650 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/10/01(木) 07:39:44.47 ID:RSDkmbpI0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 09:40:03.19 ID:iVLjlag20
2 シェム・ハの気力やスタミナを消耗させる方法を考えてみる
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/01(木) 20:33:16.43 ID:nvOyojOOO
2 、とりあえずエルフナインに相談
653 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/03(土) 04:32:49.34 ID:5nG4TY2D0
・・・

響さんの金ピカガングニール
それ自体はイミテーターで解析も再現も可能でした
が、それは十分に持続させることが出来ないという新たな問題も出てきてしまって
これまでイミテーターはノイズやアルカノイズ、ファウストローブ、心象変化ギア等多岐に渡って模倣が可能だったのでかなりの衝撃です

翠「あ、いえ、出来ないことがないわけでもありませんでしたね...イグナイトモジュールの搭載とか」

ニーベルングとの拒絶反応...というより、他の聖遺物を組み込むことがダメなんでしょうか
もっとも『イグナイト状態のギア』を模倣することは可能ですしそれはそこまで問題はありませんけど

翠「何にしても金ピカに関してはもう少し詳しく調べないといけませんね」

イミテーターの解析結果を後で確認しますか...

エルフナイン『さっきの光は一体!?何をしているんですか!』

夏菜『あ、エルフナインさん』

その時、モニタールームにエルフナインちゃんが駆け込んで来ました
金ピカガングニールを模倣した時の光がどうやら部屋の外まで漏れていたようです

『翠』《丁度いいしエルフナインちゃんにも意見聞いてみる?金ピカのこととか他の手立てとか》

翠《ですね、そっちに行きますね》

金ピカも不安定なことがわかった以上、シェム・ハさんに対抗する手立て...倒すまで行かずとも気力を削ったりスタミナを消耗させられるような案はやはり欲しいところです



コンマ下1
奇数 問題発生
偶数 まだ大丈夫

エルフナインちゃんの意見安価下2以降
(コンマ下1が偶数の場合のみ採用)
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 08:42:07.74 ID:nP0y/+rb0
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/03(土) 18:00:26.53 ID:ZSZn3q1o0
錬金術(だっけ?)が関わってる事、複数のシンフォギアの力が必要かもしれない的な推測が出る
656 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/05(月) 04:13:42.48 ID:7vQqDCeU0
イミテーターのギアからエルフナインちゃんのタブレットにデータを送り、より詳しい解析が行われました
といっても元はあくまでイミテーターが対象を模倣する為の解析...それも実物や記憶どころか神界や霊界に近いような所からのものをタブレットでも見られるように形式を無理矢理変えたものなので、全部が全部わかるようになるわけではありませんが

エルフナイン「これは...」

『翠』「何か分かったの!?」

エルフナインちゃんは画面いっぱいに並ぶ文字の羅列のいくつかにマーカーを使い、画面をこちらに向けながらその強調したい箇所を指差しました

エルフナイン「ガングニールの模倣という話でしたが、まずここ...その形態には錬金術が関わっていると書いてあります」

翠「錬金術...ファウストローブってことですか?」

エルフナイン「いえ、形態そのものに何らかの術式が加えられている...という方が正しいかもしれません、単なる付与か形態変化に必要不可欠なプロセスに組み込まれているのかまではわかりませんが」

錬金術...ならあの金ピカの響さんは錬金術師の道を選んだ響さん?
いえ、ファウストローブでないならシンフォギア装者ではあるはず、なら私のように装者でありながら錬金術を使えるようになっているとか

夏菜「誰かに術式をかけてもらった...とか、ですかね?」


あぁ、確かに響さんであればどこかにキャロルちゃんやサンジェルマンさん達のような錬金術師と手を取り合う並行世界があっても不思議ではありません
657 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/05(月) 04:14:11.52 ID:7vQqDCeU0
エルフナイン「それから、ここです...ガングニールの他に複数の聖遺物、それもシンフォギアのアウフヴァッヘン波形にとても近いものが検知されています」

『翠』「複数...同時併用みたいなこと?」

エルフナイン「あくまで核となっている反応はガングニールです、ですが計測間違いとはとても思えないほどにはっきりと別物になっている...いえ、別物が重なっている箇所があるんです、どうやらそちらは途中経過で薄れてしまいその詳細までは残っていないようですが」

ますます謎になっていく金ピカガングニール
あるいは途中経過というのがあの虹色のオーラを纏う銀色のギアなのかもしれません
複数のギアのアウフヴァッヘン波形というのと虹色のオーラ...揃ってしまえば無関係とは思えませんし

エルフナイン「もしかしたら模倣の改善には、その錬金術や複数のギアの力が必要かもしれません」

翠「術式の解析は出来そうですか?」



コンマ下
奇数 恐らく『黄金錬成』
偶数 見当も付かないし不可能
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 08:03:23.88 ID:F+txnglx0
アドセンスクリックお願いします
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/05(月) 09:58:41.96 ID:Kz7XlPNt0
ゾロ目だけどボーナス無しかな…
660 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/07(水) 05:20:44.36 ID:QDkZe3uH0
undefined
661 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/07(水) 11:52:16.63 ID:QDkZe3uH0
エルフナイン「すみません...恐らく現段階でのこれ以上の解析は不可能です...キャロルが僕に転写した錬金術の知識の中にはこれらのデータが何を示しているのかがわかるようなものもありません...」

エルフナインちゃんが生まれた段階で持たされている知識はチフォージュ・シャトー建設に関わるもののみ
勿論S.O.N.G.に所属してからはそれ以外の錬金術も時間がある時に勉強しているらしいですが、その中にもこの金ピカガングニールの正体を解き明かせるものは無かったようです

『翠』「翠も見当の一つや二つ付かないの?一応は錬金術師...見習い?みたいなものでしょ?」

翠「付いていたらとっくに検証段階ですよ、でも...」

錬金術の基本は分解、解析、再構築
それに則って調べればまた結果は変わってくるかもしれませんが、流石に金ピカガングニールやそれを模倣した状態のイミテーターを分解するわけにはいきません
分解してギアや逆に私自身が手遅れになった〜なんてことになれば、普通の時ならともかく今は戦力的に問題になります

『翠』「なら、いざ使うとしたら『私』と翠とで交互に模倣するとか」

夏菜「どこぞの光の巨人ではありませんが、模倣が強制解除されてしまうようなものを連続して模倣したらお二人やイミテーターが耐えられるとは思えません、それに3分どころか30秒も保ててませんでしたよね?」

翠「やるとしても1人1回か2回ずつくらいが限度...と考えておくべきでしょうか」

ギアが熱暴走を起こす、なんてことは考え難いですが、念のため時間を置く必要はあるでしょう
イミテーターを休ませている間は別のギアで時間稼ぎ...複数のギアを持つ私達ならではの戦い方としてはこの辺がベストでしょうか
662 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/07(水) 11:53:06.27 ID:QDkZe3uH0
体力の問題もありますが、勇者ギアの『切り札』を多用したりしなければ多少は...あぁ、となると『切り札』もおいそれと使えなくなります...強力な力はどれもこれもバカスカ使えないのが痛いです

エルフナイン「あの...」

その時、一度は不可能と言いつつも諦めず賢明にタブレットを操作していたエルフナインちゃんがふと顔を上げ

エルフナイン「ずっと気になっていたんですが、この金のガングニールはいつどこでどのように知り得た形態なんですか?」



安価下
1 正直にゆゆゆ世界云々のことを話す
2 夢で見た的な
3 それは言えない
4 その他(記述)
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/07(水) 22:31:40.78 ID:UH5/1tqw0
4 他言無用の約束をしてから1
664 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/08(木) 05:25:45.05 ID:3/Z7vC0I0
私達は3人揃って声を詰まらせてしまいます
ただでさえ行ったことも認知したこともない平行世界の存在していることだけがわかっている形態だというのに、さらにそれを知り得た経緯を説明するには私達...正確には私と『翠』とAIさん(あと響さんも思い出したかもしれません)だけが保持している記憶のことを話さなければいけません
無かったことになった歴史、記録、記憶...そうするしかなく、また、人の記憶に残れば残るほどその無かったことになったという結果そのものが再び覆されてしまう危険性もあるわけで

翠「えっと...それは...」

ですが、あるいはエルフナインちゃんに話すことで何かわかるかもしれません
もしくは気付いていなかったことに気付けるかも

翠「...エルフナインちゃん、これから話すことは他言無用でお願いします」

夏菜「翠さん...」

『翠』「翠いいの!?」

翠「えぇ、多分」

少し待ってみましたが園子ちゃん達が止めてくる様子もありませんし、大丈夫でしょう

エルフナイン「わかりました...誰にも話しません!」

翠「くれぐれも、誰にも、です...」

私は、エルフナインちゃんに正直に全てを話しました
シンフォギアの世界とは大きく異なる歴史を持つ平行世界(ゆゆゆの世界)に私だけが呼ばれたこと、二つの世界が交わったこと、そこでその平行世界の神様...神樹様によって再現されたものこそが金ピカのガングニールだったこと等
665 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/08(木) 05:26:47.79 ID:3/Z7vC0I0
undefined
666 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/08(木) 05:27:25.56 ID:3/Z7vC0I0
翠「これらは全て歴史から、記録から消え、そもそも起こらなかった出来事として世界に修正されたことです...もっとも私と『翠』以外の装者や勇者の記憶は封印に留まり、響さんのように何らかの切っ掛けがあれば戻ってしまうようですが」

『翠』「認識されなければ存在しないのと同じで、認識されれば存在してしまう...数が増えれば増えるだけ、だからこの消えた出来事はあまり多くの人の記憶に残っちゃいけないことなんだよ」

AI『私は優秀なので神様だろうと簡単に大事なところまで届かせたりしませんけどね〜』

エルフナインちゃんは一通り話を聞き、緊張が解けたというように溜め息をつきます

エルフナイン「記録に存在しない形態の出所を聞いただけのつもりが、まさか他の謎にも繋がっていたなんて」

『翠』「他?あと何かあったっけ」

エルフナイン「まさしく『翠』さんのことです...突然現れたもう1人の翠さんの存在に、差出人不明の花草...そのどちらも出自に関する調査がことごとく失敗、いえ、むしろ調査のしようがないほど何も出てこなかった...それもそのはずです、無から有をとは少し違いますが、別の世界の神によるものだったなら僕達にそれを正確に暴くことは出来ませんから」
667 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/08(木) 05:27:55.76 ID:3/Z7vC0I0
翠「そういえば『翠』と別々になったのもそのタイミングでしたね...」

そう思うと金ピカガングニールを初めて見たのも随分前のように感じます
まぁそれだけ経ってもまだほとんどその概要も掴めてないんですが

エルフナイン「無数に存在する平行世界から選ばれた可能性の姿...しかしそうなるとその平行世界を探し当てられでもしない限りは」

夏菜「砂漠でたった一つの砂粒を見つけるのより難しいでしょうね、それに平行世界が可能性の数だけあるのなら見つけられた世界と見つけられなかった世界が発生するはず」

翠「それを言い出したら終わりですよ」

結局今の私達にこれ以上金ピカガングニールの詳しいことを調べる方法はありません
こうしている間にも、響さんやタギツヒメはシェム・ハさんに完全に支配されてしまわないように抗っているというのに...



シェム・ハさんコンマ下1
タギツヒメさんコンマ下2
響さんコンマ下3
友奈ちゃんコンマ下4
(響さんと友奈ちゃんは仲間なので合計値でシェム・ハさんタギツヒメさんと競います(つまり三つ巴です))
(コンマが大きい方が勝ちですが、ゾロ目だった場合相手より数値が低くても勝ちになります(響さん友奈ちゃんは合計値))
(両方ゾロ目なら大きい方が勝ちとなり、同じ数値なら引き分け状態です)
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 14:56:53.19 ID:1A+912Mk0
はい
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 14:59:03.67 ID:TG279Gro0
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 15:02:00.70 ID:hh3VjJsBO
大きい数字来い!
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/08(木) 19:52:47.92 ID:1A+912Mk0
勝ち確かな?
672 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/10(土) 02:25:19.04 ID:44cqnfIF0
***
19
67
70+92=162

19>67>162
YOU WIN!
***

エルフナイン「あれ?この通知は...はっ!み、皆さん!」

突如エルフナインちゃんのタブレットに何かの通知が届くのとほぼ同時に、私達は召集をかけられました
集まったのはいつも通り装者を始めとしたシンフォギア世界の面々、私達と関わった刀使の皆さん、それに赤嶺ちゃん

紫「集まってもらってすぐで悪いが、本題から入らせてもらう」

召集をかけた張本人である紫様は早速集めた理由を話し始めました


紫「あれから一定の距離を保ちつつ観測を続けていたお前達の世界が、活動を再開した」


その内容は予想を遥かに超えて衝撃的なものでした

弦十郎「何だとっ!」

エルフナイン「僕の方にも先程観測結果が送られてきました、神シェム・ハの支配により停止していた世界が活動を再開し始めたと、それも元通りのままで」

クリス「そいつぁつまり、神様が諦めて尻尾巻いて逃げたってことか!?」
673 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/10(土) 02:25:48.57 ID:44cqnfIF0
シェム・ハさんが支配を完全なものとしたのなら、世界が動き出したとしてもそれは地球上の生命体の改造が始められるということ
その様子がないということはシェム・ハさんが支配権を放棄したということか、もしくは

翠「タギツヒメか響さんのどちらかがシェム・ハさんの意識を上回り、世界の支配を解いた...ということでしょうか」

響さん...友奈ちゃん...お二人がきっと勝ったんですよね...?

弦十郎「本部からの通信は!」

緒川「まだありません、恐らくあちらも混乱しているのかと」

友里「指揮を取れる人間がまとめてこちらに来てしまっていますから、現場判断ではすぐにというのは」



安価下
1 何人かシンフォギア世界に様子見に行かせる
2 本部からの連絡を待つ
3 多分行ける気がする!シンフォギア世界メンバー全員帰投
4 その他(記述)
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/10(土) 02:47:39.08 ID:3KvOlqY90
4 とりあえず本部に繋いでみる
少しでも危ないと思ったらすぐに通信を遮断
675 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/11(日) 03:49:18.43 ID:rlw2bBex0
シェム・ハさんの支配が何らかの理由で中断されたのか、あえて支配を止めることでこちらの接触を誘っているのか
しかしどちらだったとしても、あちらの世界の更なる動きを待っていられるほど余裕があるわけでもありません
むしろ後者であったなら次に何かあった時は手遅れということ...

弦十郎「万全の態勢の上で、本部との通信を試みたいと思う、手を貸してもらえるだろうか」

紫「あぁ、勿論だ」

なんていう答えのわかりきった形式上のやりとりがあったりして
本部以外にはこの世界の他のどのネットワークにも繋がっていない独自のネットワークを用意したり、仮にシェム・ハさんの支配が直接誰かに移ってしまいそうになった時ように私や『翠』が響さんの普通のガングニール...すなわち神殺しを模倣したイミテーターで構えたり

藤尭「準備出来ました」

弦十郎「よし、始めてくれ」

そして遂に、通信が開始しました


コンマ下
奇数 繋がった!
偶数 繋がらない
ゾロ目 ???
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 10:09:38.51 ID:riLzx6FM0
はい
677 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/13(火) 00:12:41.44 ID:DzTL+hyv0
・・・

結論から言うと、通信は滞りなく行われました
長時間支配され意識そのものの時間を止められていたからかすぐに普段通り身体を動かすというのは難しく、若干の鈍りのようなものはあったようですが
それでも支配から解かれてから通信を試みたこの間にただの人の身で感覚を取り戻せているのは伊達にS.O.N.G.に勤めているわけではないのだろうというのはフィーネさんの意見です

友里「支配されていた間の記憶はなく、体感としては一瞬の間に何時間も経っていた、と...どうやら世界規模で混乱が起こっているようです」

昼だったはずが夜に、夜だったはずが昼に...当然時計の針はシェム・ハさんが人類、いえ全生物を支配していた間も進んでいますから、空がおかしくなったのではなく自分達が止まっていたのだと気付くのにそう時間はかからないかもしれません
それを正しく認識出来るのかは別として

未来「響!響はどうなったのっ!?」

友里「今その確認もしてもらってるわ、最後にシェム・ハに乗っ取られた響ちゃんが確認された場所にはもういないみたいだけれど...」



コンマ下
奇数 繭
偶数 巨人
ゾロ目 神
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 00:39:20.40 ID:SVC8qSTZ0
679 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/13(火) 02:42:16.09 ID:DzTL+hyv0
その時、通信先がより一層慌ただしくなりました
遠くで出された指示が漏れて聞こえてくるほど大声になり、バタバタと忙しなく走り回る足音も多く聞こえます

弦十郎「どうしたッ!そっちで何が起きたッ!」

ししょーが呼び掛けると、通信先の職員さんは叫びました


『巨人が...街に、巨人がッ!』


それと同時に本部から送られてきた画像ファイル
開いてみると、そこには確かに街に佇む一体の巨人の姿があります
白にオレンジラインが走る女性型の巨人が...


安価下
1 変化があるまで待機命令
2 シンフォギア世界に戻る
3 その他(記述)
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 02:53:48.93 ID:7p4tWK4a0
1で

記念品の山桜に声をかけてみる?
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/13(火) 03:33:51.89 ID:4qdTywIDO
3、万が一に備えてS装備も最低限の調整を行なおう
682 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/14(水) 03:33:02.00 ID:a7HyO7zN0
弦十郎「巨人...だとぉ!?」

それはまさしく巨人
それもヒロイックな見た目で、これが新しいウルトラマn...もとい、ウーマンと言われても納得してしまいそうです

翠「ここに来てまさかの新勢力?いえ、ですがあのカラーリング...」

『翠』「神の力と依代足り得る人間が揃ってて、そこに現れた巨人...どうにも聞いたことがあるようだけど」

えぇ、かつてアダムさんやティキちゃんとの戦いの最中、神の力によって私と『翠』が変貌した姿もまた

未来「これが...響...?」

状況からの判断になってしまいますが、そういうことなのでしょう

フィーネ《恐らくは響ちゃん自らフィーネに、あるいはタギツヒメ諸共自身と繋ぎ、その上で主導権を奪い返して世界中の支配を解いた...けれど意識は取り戻せてもそこに存在する『神の力』は響ちゃんに制御出来るようなものではなかった...他者との支配という名の繋がりを絶った結果響ちゃんの身体は自己完結し『神の力』もまた行き場を失い、ガングニールがそれを引き受けたのがあの巨人なのでしょうね...まぁ貴女達の時と大体同じよ》

翠《シェム・ハさんやタギツヒメの仕業、ではないと》

フィーネ《わざとというのなら不可能ではないでしょうけど、生憎シェム・ハの柄でもない...タギツヒメとやらも観察していた限りは仮に力を受け入れ切れずとも自己完結するメリットは少ないと思うわ、それこそ隠世の門とやらを開くことに使おうとするはず》

つまり、十中八九あの巨人は響さんが袋小路に迷い込んだ結果のようですね
幸い暴れることもなくただ佇んでいるだけですが、人間というのはただそこにあるだけで意識してしまうもの
いつどの機関から攻撃命令が下ってしまうかわかりません
そういえば私達の時も反応ミサイルだかが飛んできてましたし
683 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/14(水) 03:33:30.36 ID:a7HyO7zN0
翼「翠の時は外部からの攻撃を認識し、反撃をしていた...もし今回も同じなら余計な手出しは危険だ」

マリア「でも一度は仲間を取り戻せている私達よ、全くの無策というわけでもないわっ!」

弦十郎「ひとまずは手を出すなッ!手を出させるなッ!中に響くんがいる可能性がある、変化があるまで待機を続けるんだッ!」

本部の職員さん達に、そして私達に向けてししょーは待機命令を出しました
未来さんはやはり気が気でないようですが

エレン「念の為、万が一に備えてS装備も最低限の調整を頼んでくるデス!」

紫「頼む、お前達も身体を休めておけ、次の相手は倒せばいいだけの敵ではないようだ」

あの巨人を見ても、誰が言い出すわけでもなく、自然と誰もが響さんを救い出す方向で考えて動いてくれる
それはとっても嬉しいなって

『翠』《友奈ちゃんの所に行って状況確認出来ないかな》

翠《乗り込む...のは今度は危険度桁違いな気もしますが、とりあえず声をかけるくらいなら》

・・・

私と『翠』は記念の花、山桜が保管してある部屋までやってきました



コンマ下1
奇数 通じる
偶数 通じない

友奈ちゃんとの会話内容安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/14(水) 03:36:50.93 ID:anXNfpPv0
どうかな
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/14(水) 15:53:42.78 ID:cP4nbJfbO
荒魂の汚染をシェム・ハが抑えきれなくなったり、隙を見てビッキーが世界を元に戻したり…とか?
686 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/16(金) 05:19:32.42 ID:t9I6q54c0
翠《友奈ちゃん、聞こえますか?》

友奈《はい、聞こえてますよ翠先輩!》

世界を隔てている為普段園子ちゃん達と話す時よりは声が遠いように思えますが、問題ないレベルで念話は通じています

翠《本題から入りますけど、そっちにいる巨人って響さん、でいいんですよね?》

友奈《そうなんです!どうしましょう翠先輩っ》

翠《んん゛っ》

友奈《?》

翠《い、いえ何でも...》

まぁやはりあの巨人は響さんだったということで
もしそうではなく、暴走したエネルギーの塊だった〜とかなら倒す方向で作戦を立てられたんですがこれはもう言っても仕方ありません

翠《それで、どうしてこんなことに》

大方のことはフィーネさんが推測していましたが

友奈《えっと...タギツヒメなのかな、もやもや〜っとしたのが強くなって、あの神様がぐぐぐ〜ってなって》

多分...タギツヒメの残滓、荒魂としての穢れによる汚染をタギツヒメが抑え切れなくなって

友奈《そこに響さんと一緒にやぁーっ!って突っ込んでいって、響さんが皆を元に戻そうとして》

隙を見て響さんと友奈ちゃんが身体の主導権を奪い返し、支配を解いて

友奈《そうしたら...》

翠《こうなった、ということですか》

大体は予想通りでしたが、果てさてここからどうしたものか
友奈ちゃんが特に言及しないということは響さんを救える可能性が0になるような事態にはまだなっていない、と思いたいところですが



安価下
1 もう少し話す(記述)
2 その他(記述)
3 イベント判定

(1日遅れのセレナさん誕生日ボイス

翠「セレナさんお誕生日おめでとうございます!...で、プリンになってみたいというので依代に出来そうなプリン作ってみましたが...使い終わったらこのプリンどうしましょう、食べたくはないし誰かに食べてほしくもない...へ?作り方!?そ、それは私の尊厳に関わるのでダメです!秘密です!」

『翠』「セレナさんへのプレゼント...やっぱりマリアさん関連とかプリン関連のが良いのかな?でも他の皆と被りそうだし...はっ!マリアさん型プリン!?」)
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/16(金) 11:39:33.88 ID:zy3LXN1o0
1 シェム・ハはもう何も出来ないのか聞いてみよう
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/16(金) 22:45:06.17 ID:wd9We8I2O
1で「そちらの世界で他に何か異変は起こっていますか?」
689 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/18(日) 03:32:43.90 ID:bjo8IrI00
とにかく、なるべく急いで事態の収束を試みるとはいえ、時間的猶予がどれくらいあるのかも知っておきたいところです
一刻の猶予もないのなら作戦なんて立てていられる余裕もなくなります

翠《友奈ちゃん、シェム・ハさんは今、もう何も出来ないような状態になっていますか?それとそちらの世界で他に何か異変は起きていますか?》



シェム・ハさんの様子コンマ下1
奇数 わからない
偶数 現状動けないはず

異変コンマ下2
奇数 あり
偶数 なし

どんな異変?安価下3以降
(コンマ下2が奇数の場合のみ採用)
690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 03:35:49.45 ID:lRMhKH7f0
どっちが良い方に動くかな
691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 10:37:13.05 ID:zVcIIY27O
はい
692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 16:13:54.01 ID:lRMhKH7f0
巨人の周りの時空が少し変になってるらしい
693 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/19(月) 05:23:25.44 ID:LYKYf3c90
友奈《あの神様はわからないです...居なくなってはないと思うけど、すぅって見えなくなっちゃって》

見えなくなった...消滅や成仏でないとしたら、荒魂の侵食による疲労から存在を一時的に保てなくなったとか?
いえ、わざと姿を消している可能性も大いにあります、何せ相手は神様ですから

友奈《それと異変...実はさっきから周り...私達のというか、おっきくなった響さんの周りがぐにゃぐにゃ〜ってなってて》

翠《ぐにゃぐにゃ?》

友奈《少し変っていうか、景色も音もぐわんぐわんっていうか、びやおぉ〜んって感じなんです!》

何ですかその平成の世に悪と戦ったNOライダーみたいな...

園子《ヒビトラマンの周りの時空が不安定になってるようなんよ》

友奈《園ちゃん!》

園子ちゃん!?友奈ちゃんの花に園子ちゃんの花含まれてませんけど入ってこられたんですか!?

園子《遠いけど繋がってるからね〜...それよりゆーゆ、りんりん、その時空の不安定さは危険なんよ》

翠《具体的には?》

園子《『何が起きても不思議じゃない』が『何が起きるかわからない』になったかもしれないんよ》

何か起きるのは確定ってことですか...


歪みレベルコンマ下
01〜25 当たり判定がズレる
26〜75 無かったことになるダメージ(常に平行世界とリンク)
76〜98 あらゆる過去も未来も平行世界も交わる世界の終わり
ゾロ目 宇宙の法則にすら支配されない
694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 08:41:41.78 ID:U7ekxFbK0
695 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/20(火) 03:18:24.37 ID:Ym+jkLkx0
園子《こうしてゆーゆを通じて状況を確かめられるのもいつまで出来るかわからない、本体がその周りごと別の時空に飛んでしまえば行方も...》

しかし逆にこちらから近付いても、響さんのところに到達する前に何処かへ飛ばされてしまうかもしれない、と

友奈《勇者部五箇条ひとーつ!なせば大抵なんとかなーる!だよ、園ちゃん!翠先輩!》

翠《...えぇ、そうですね、何もしない事が一番ダメなことです》

園子《うん、ゆーゆの言う通りなんよ、希望は捨てちゃいけない...なるべく諦めない!》



コンマ下1
奇数 巨人に動きあり
偶数 巨人変わらず

どんな変化?安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合のみ採用)
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 03:32:43.46 ID:YxtS260P0
はいよ
697 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/21(水) 02:15:09.17 ID:uMI40K5U0
友奈ちゃんとの念話を終えてからも、変わらず巨人の響さんはただ佇むだけでした
暴走やらなんやらで暴れられるよりは全然良いんですけど...

『翠』「手を出したら反撃する、手を出さなくても周りに影響が出る...放っておけないって点だけならどこぞの完全生命体より厄介なことになったね」

翠「あぁなってしまった時、自分が何者なのかも思い出せなくなってしまうことを私達は知っています、そして外の声が届かないなんて事も決してないということも」

今は私と『翠』が巨人になった際に使ったというAnti_LiNKERをエルフナインちゃんが準備してくれています
それを打ち込めばガングニールのギアが解除され、響さんもまた神の力から解放されるはずだ、という話ですが...



安価下
1 Anti_LiNKER準備出来次第ヒビトラマンの元へGO
2 待ってられない!近くまで様子見に行く
3 その他(記述)
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 02:29:28.19 ID:hcbJvQj70
3 Anti_LiNKERが出来るまでにシェム・ハの腕輪の破壊方法を改めて考えてみる
699 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/23(金) 00:19:50.27 ID:2YqqcV2y0
例えガングニールのギアが解除されたとして、シェム・ハさんを響さんから追い出せなければ響さんは取り戻せません
そしてその為には恐らくあの黄金の腕輪をどうにかしなければいけない、逆に言えばあの黄金の腕輪さえどうにか出来れば一先ず...というのがフィーネさんも太鼓判を押した私達の共通見解でした
元々赤嶺ちゃんの目的もそれでしたから、当然といえば当然です
ということで、集まった私達はエルフナインちゃんと元の世界の方にいるS.O.N.G.職員の皆さんの準備が整うまでの間、シェム・ハさんの腕輪を如何にして破壊するかを改めて考えてみることにしたわけですが...

翠「赤嶺ちゃんは装者に協力を依頼するつもりだった、ということは赤嶺ちゃんだけで破壊するのは不可能...マリアさんと未来さんのビームではビクともせず...」

マリア「より圧倒的な物量をぶつけるか、あるいは」

聖遺物殺しの光が通じないとなると、オカルトな方向性で可能性があるのはやはり神殺し...ですが腕輪にせよシェム・ハさんにせよ、もしそれが効いたとして依り代となっている響さんまで殺してしまわないかはわかりません
そもそも『神殺し』が物理的に強制成仏のようなものならフォークでの蘇生が出来たかもしれませんが、『神の力』の効果を無効化するということは概念的な死...つまり存在そのものに干渉するもの...

翼「神を宿した者をそのまま神と崇めるならば、シェム・ハを封じた腕輪もシェム・ハに取り憑かれた立花も等しく神...」

夏菜「一度巨人という形で完全に一つの生物の形を取ったことも相まって、その認識はより強固なものになっていると思います」

『翠』「早い話、神殺しの力は選択肢から外すってことだね」

友奈(赤嶺)「おまけに前回と違って今回は神様本人...本柱?が積極的にその腕輪を守ろうとしてくる、厄介なことこの上ないね」



破壊方法案安価下
(女神「神殺し...その拳は呪いの積層、神すらも殺して殺す2000年の誰かの想い」)
700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 03:01:51.24 ID:v3irb9Tl0
荒魂の汚染により腕輪の強度に影響が出ている可能性があると見て…強力な衝撃を与える、若しくはもっと汚染を進めるとかどうだろう
701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/23(金) 21:57:23.50 ID:yvgABmusO
エネルギー源となっている荒魂を何とかするか、はたまたタギツヒメごとシェム・ハを祓うか
702 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/26(月) 03:42:15.55 ID:R8WbCYQv0
夏菜「シェム・ハという存在の物理的な耐久性に関して、というよりその耐久性を下げる方法に関して検討がつかないなら、そこに一体となっているタギツヒメ側から崩す...というのはどうでしょう」

今のシェム・ハさんは神でありながら荒魂の一面も持つ、腕輪もまた神を封じた物でありながら荒魂を封じた物と解釈出来る...ということでしょうか

翼「荒魂...いや、タギツヒメに、それそのものの魂を封じた物の耐久性を下げるといった効果はあるのだろうか」

紫「断言は出来ない、タギツヒメに限らず荒魂が物や人の中に留まるということ自体が稀だ、祀る際も封じるというより無力なサイズまで分けてから囲うやり方だ...この約20年タギツヒメを宿し続けた私は身体の成長が止まり、逆にノロを撃ち続けた親衛隊...元親衛隊の彼女達は一体化が進み取り除くのが困難になりはしたとはいえ、元々病を抱えていた燕結芽以外は目に見えた変化はない」

クリス「1から100まで前例無しか...けど突ける隙はそこしかねえんだ、せめて壊せる可能性がありそうな方法をとことん突き詰めるしかねえ」

切歌「混ざれば混ざるほど荒魂に近付くなら、もっとタギツヒメに頑張ってもらって腕輪を完全に荒魂にして普段通りのやり方で倒してもらうのはどうデスか?」

調「切ちゃん、その場合響さんに影響が出ないように腕輪にだけ影響を出させるには?」

切歌「むむむ...」

翠《何にしても、それこそ腕輪の強度に変化があるのかどうかにしてもデータが不足し過ぎです、ならいっそ腕輪を害の無い物にしてしまう...シェム・ハさんの魂そのものを完全にどうにかする、というのはどうでしょう》

『翠』《響さんにはあんな話したのに、それだとタギツヒメごとさよならしない?》

翠《だからこうして念話でこっそり相談してるんです、上手くいったとしてそこをどう響さんに納得してもらうか...》



Anti_LiNKERコンマ下
奇数 準備完了
偶数 まだかかりそうですかね
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/26(月) 04:40:34.26 ID:ASGSc1490
704 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/27(火) 03:16:56.55 ID:lro86Xm60
念には念を入れて、ということでこちらの世界...刀使の世界に留まったまま、こちらの世界で集められる材料を用いてAnti_LiNKERを作ってくれているエルフナインちゃんですが
やはり材料も設備も前回と異なる部分は中々難航するらしく、その準備の進み具合は当初予定されていたものより大分遅れが出始めていました

翠「かといって会議もこれ以上進展することも...」

シェム・ハさん、というよりはそこを侵すタギツヒメ、荒魂に注目した作戦ばかりが出ましたが、つまりそれは刀使の皆さんに協力してもらうということです
何せ刀使ギアを使える翼さん以外の装者には雑魚の荒魂ならともかくタギツヒメレベルともなるとS装備があっても届かないのは直接対決ですでに分かっていることで
そこに神の力や戦闘センス抜群な響さんまで素材に加わると、この場にいる装者、刀使、勇者を総動員しても立ち向かえるかどうか



何かする?安価下
(特になければAnti_LiNKER完成まで飛びます)
705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 03:47:14.24 ID:l31WVLmY0
夏菜ちゃんのフライトユニット、修理出来ないかな?
706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/27(火) 22:55:17.22 ID:WCstbfBnO
念入りにアルカノイズを警戒しておく
他には…エルフナインとルシエドに改めて記念品の花と蛇達を任せるとか
707 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/30(金) 04:28:07.52 ID:bB0Gse3j0
刀使の皆さんや赤嶺ちゃんにも手伝ってもらうことになる為、シェム・ハさんの他に危険視する必要があるのはやはりアルカノイズです
未だ決定的なアンチバリアを刀使用のS装備に搭載出来ていませんし、赤嶺ちゃんの方は勇者服をどこまで弄っていいのかわからないので手も出せません

翠「ということです」

姫和「早い話、方針に変わりはないということか」

友奈(赤嶺)「まぁ実際出てきたら貴女達に任せるよ」

シェム・ハさんがアルカノイズを利用してくるとは思えませんが、はぐれ錬金術師や訃堂さんのような権力者がここぞとばかりに場を引っ掻き回しに来ないとも限りませんからね
それに、様々な平行世界同士が干渉し合っている今過程や理由の存在しない現象も発生する可能性が大いにあります
勿論アルカノイズだけではありません、ノイズ、カルマノイズ、荒魂、バーテックス...あらゆる可能性は考慮に入れておきましょう

・・・

夏菜「フライユニットの修理ですか?当然進めてはいますが...」

翠「何か足りない物が?」

夏菜「強いて言えば時間ですかね、何せ私も翠さん達もこのところぶっ続けで酷使してますから...とはいえ、決戦に使ってこそ決戦仕様、なるべく急ぎます」

改めて気合いを入れる夏菜さんに手伝えることがあれば呼んでほしいと伝えました
708 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/30(金) 04:28:35.48 ID:bB0Gse3j0
・・・

そして時間は過ぎていき
遂に必要分のAnti_LiNKER完成...つまり作戦決行の時です

エルフナイン「特殊車両はすでにボク達の世界の方で用意してもらっています」

弦十郎「流れとしてはここにあるAnti_LiNKERを我々の世界に運び込み特殊車両に搭載、今は動きを見せないが念の為装者、刀使、勇者の連携で響くんを拘束しAnti_LiNKERを注入する」

エルフナイン「ほぼ皆さんに頼ってしまう形になってしまいました...でもボク達も精一杯サポートします!」

Anti_LiNKER注入までは何の捻りもないシンプルな作戦です
まぁ本番はその後、巨人形態から戻した後にシェム・ハさんをどうにかする方ですからね
私達は早速Anti_LiNKERを携え、シンフォギアの世界に向かいます

翠「おっと、その前に」

エルフナイン「翠さん?」

翠「エルフナインちゃん、今回も蛇達とルシエド、それから花をよろしくお願いしますね」

エルフナイン「はい!」

私達のやり取りを聞き、蛇達とルシエドは特に意見をすることもなく頷きエルフナインちゃんの足元に集まりました
それは私の実力を信じてくれている...と解釈しておきましょう
今度こそ、私はシンフォギアの世界へ...



コンマ下
00〜30 時空の歪み<繋ぐ力
31〜99 時空の歪み>繋ぐ力
709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 09:00:13.17 ID:/IeSNJr30
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 11:32:18.99 ID:B9rr+LWt0
先の判定でゆーゆとビッキーが勝ったけど、この場合はどっちが良い方向に動くのかな?
711 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/31(土) 03:53:59.42 ID:vCgO/0Vl0
・・・

無事本部への帰還を果たした私達ですが、目的はそれではありません
Anti_LiNKERを職員さん達に託し、早々にヘリで本部を出発...巨人形態の響さんのすぐ近くまでやって来ました

マリア「何があってもギアとS装備は解かないこと、調、切歌、未来は予備のLiNKERを忘れないようにしなさい」

調「うん、マリアも」

エレン「私達もS装備は絶対デース!窮屈でも脱いじゃダメデスよ」

翠「赤嶺ちゃんは勇者服オンリーですから、それが解除されてしまうようなら一番に逃げてください」

友奈(赤嶺)「ま、なるべく頑張るよ」

会話もそこそこに、それぞれがギアを、S装備を、勇者服を纏います
私と『翠』はイミテーターで響さんのガングニールの模倣...神殺しの力ではありますが、あくまで神の力の影響を防ぐ為

マリア「エネルギーベクトルの操作の応用は結局ここまで失敗続き...情けない話だけれど、誰かがダメそうになったら」

『翠』「なるべくその都度『私』達で助けに行く」

薫(刀使)「けど優先順位は間違えるなよ、大元断ちゃいいっつうありがちな展開だ」

翼「全員...行くぞッ!!!」

変わらず佇む巨人響さん
見上げなければそれが人型であることすら忘れてしまいそうなその相手に向かい、私達は走り出しました

翠「はぁぁっ!」



ぐわん...



その瞬間、視界が...否、五感全ての感覚が違和感を覚えます
景色が歪み、耳鳴りや不協和音のようなものが聞こえ、まるで無重力空間に居るかのように地面が感じられなくなって

翠「ッ...」

突然の、強烈なソレに車酔いの時のような気持ち悪さを感じてしまいました
ですがこの感覚、ここまで酷くはないにしろ似たようなものを知っています...ギャラルホルン、あるいはその他の方法を用いた際の平行世界を渡る感覚
712 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/10/31(土) 03:54:29.99 ID:vCgO/0Vl0
翠「これ、が...時空の歪み...」

響さんの周りの時空がおかしくなっている、とは聞いていましたが、思った以上に大事のようですね
近くに皆さんもいるはずなのに、まるでたった1人何もない空間に放り出されたみたいな

翠「それ、でも...!」

ふと、ずっと先の方に何かが見えました
それは手...黄色がかった光を放つ、神々しくどこか暖かい手

翠「っ、あぁあっ!」

私は手を伸ばします
その手は間違いなく掴むべきもの、掴まなければいけないものだと脳が訴えているから

翠「届いて...っ!」

私はその手を


がしっ


そして、視界はより一層強い光に包まれました



何処の世界安価下1
(例:原作→シンフォギア本編の世界
ゆゆゆ→ゆゆゆ本編の世界
元の世界→本スレのシンフォギアの世界)

いつの時代?安価下2
(何年前という書き方や◯◯が起きた時等でも可)

どの場所?安価下3
(場所名や◯◯の近くという書き方等でも可)
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 03:57:32.72 ID:+D/NJaqj0
元の世界でお願いします
714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 06:04:26.77 ID:2CLVI/wL0
本SS1スレ目、翠がこの世界に転載してきた直後
715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 06:05:06.94 ID:2CLVI/wL0
ごめんなさい転載→転生です
安価下
716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/31(土) 07:45:03.69 ID:T9BkwfmaO
ひびみくが流れ星を見に行ってる場所の近く
717 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/01(日) 04:08:39.35 ID:gF7+Lgbs0
・・・

翠「...ぅ...ん...?」

気が付くと、私は芝生の上に倒れていました

翠「ここは...はっ!」

私が今まで何処で何をしていたのか、それを今回はきちんと覚えています
巨人化した響さんを拘束する為に近付き、そして...

翠「時空の歪みに呑まれた...ということは、ここは平行世界...?」

それも時代すらわからないおまけ付きです
自分の身なりを確かめると、S装備こそそのままですが流石にギアは解除されていました
気を失った際に勝手に解除されてしまったのでしょう
マリアさんに注意された直後にこれとは...とはいえ多分マリアさんや他の皆さんも平行世界に飛ばされたとしたら同じようになっていると思いますしノーカンですノーカン

翠「ん?これは...」

手に何か握っています
開いてみると、握っていたのは黄色いオーラを放つ山桜の花弁
そういえばこっちの手はあの時差し伸べられた光る手を掴んだ方...この花弁のおかげで記憶を保っていられたということでしょうか?

翠「とにかくここが何処でいつなのかを確かめないとですね」

平行世界に飛ばされたのももう何度か経験したことですし、慣れっことは言いませんがあまり動じなくなった自覚はあります



安価下
1 とりあえず街をぶらつく
2 『翠』ちゃんに念話を送ってみる
3 ギアを纏ってみる
(流れ星を見に行ってる場所=XV最終回の場所という解釈になっています)
718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/01(日) 04:22:31.06 ID:efHp586h0
2
719 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/03(火) 04:27:19.91 ID:nAmDSko00
翠「現状で出来ることといえば...」

通信機は流石に平行世界はともかく時間まで超えていた場合無理ですし、ギアを纏うのは...神獣鏡ならともかく他のギア単体ではこの世界にS.O.N.G.が存在していたら即捕捉されてしまうでしょう、それは最終手段です
となるとやはり

翠「可能性があるのは『翠』に念話、ですね」

私は『翠』に念話を試すことにしました

翠《『翠』、聞こえますか!無事ですか!?》



コンマ下
奇数 翠ちゃん
偶数 『翠』ちゃん
ゾロ目 ???
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 05:16:42.79 ID:2Jnrz+uR0
誰だ
721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/03(火) 11:11:46.14 ID:9mm3c9jt0
翠ちゃん、コンマ運に恵まれないね
722 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/04(水) 04:23:36.99 ID:lixPdhwF0
《...》

翠《...『翠』?聞こえてますか?聞こえてますよね?》

感覚的に念話が通じているのはわかります
ですが一向に返事が...

《...え、えっと...はい、あの...聞こえてます...返事、出来てますか...?》

と思った矢先に来ましたね
あれ、でもなんか

翠《出来てます、けど...『翠』?何か様子変じゃないですか?》

声は完全に『翠』ですが、口調というか態度というか...

翠《『翠』ですよね?》

《ぁ...その...翠です...よ?》

翠《何故に疑問形...》

やっぱりおかしいです
まるで初対面...いえ、初対面なのを隠そうとするかのような手探りな感じがします
この人、『翠』じゃない...とすると、誰何ですか!?

《あの...すみません、違ってたら全然無視してもらっていいんですが...女神様のお知り合いの方、とかだったり...》

翠《へ?女神様?》

女神様って、女神様の事でしょうか
どうしてここで女神様の事が

《あぁいえ!な、何でもないです!...えっと、そう!今から学校が...急ぐので、失礼したいんですが!》

翠《え、あ、はぁ...学校?》

《は、はい...今日が転校初日らしい...じゃなかった、初日なので...》

転校初日『らしい』?自分の事でしょうにそんな誰かから知らされたばかりみたいな...ん?

『翠』と同じ声で、女神様を知ってて、転校初日なのを知って急いでる...

翠《ま、待ってください!あぁいえ急いだままでいいので!そのまま質問に答えてください!》
723 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/04(水) 04:24:42.26 ID:lixPdhwF0
《へぁっ!?あ、はい...な、何ですか...?》

まさか、そんな...でも、もしそうだったとしたら...

翠《今日が貴女にとってのこの世界での最初の日で》

《...!》

翠《ここがシンフォギアの世界だとわかっていて》

《...!!》

翠《家にあったギアはアメノムラクモ...ですよね?》

《...や、やっぱり...貴女は》

杞憂であってください...でないとこれは結構面倒なことに...!


翠(過去)《女神様のお知り合いの方...なんですね?》


あっ...ここ振り出し(転生初日)ですね...



安価下
1 とりあえず街をぶらつく
2 もう少し話す
3 他の誰かへの念話も試す(『翠』ちゃん(再チャレンジ)、女神様、翔子さん、奏さん、セレナさん、ネロさん、メヌエットさん、園子ちゃん、若葉ちゃん、友奈ちゃんの中から記述)
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 04:26:22.97 ID:kzczzu8w0
3 とりあえずネロ様と若葉様で
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/04(水) 12:37:51.94 ID:vk1dILPsO
まだコミュ障拗らせてた頃の初期翠ちゃん!まだコミュ障拗らせてた頃の初期翠ちゃんじゃないか!
もう3年3ヶ月ほど前か…懐かしい
安価下
726 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/05(木) 02:49:04.69 ID:V6Ij+L2H0
まさか...時空の『時』の方だけ飛ばされるとは

翠(過去)《...ぁ、あの...?》

翠《いえ、ちょっと...続きはまた後にします、学校頑張ってください》

翠(過去)《は、はい...が、頑張ります?》

しかも、よりにもよって最初に接触してしまったのが過去の私自身
えぇ、一応平行世界の私自身である『翠』ではなく、正真正銘の過去の私

翠「いえ、私にはこのタイミングで念話が来た記憶はありませんから、この時点で...というか私がこの時間に飛ばされた時点で分岐した、と思いますが...」

過去の私との念話を切った私は、あまりの事態に思わずその場で頭を抱えて唸ってしまいます
幸い周りに人はいませんが、いたら奇異な目で見られたことでしょう

翠「あるいはタイムパラドックスが起きて私がいた現在...ここから考えると未来が消える...?」

ですがほんの数秒とはいえ2度のタイムリープの経験からして、案外世界というのはタイムパラドックスに対して柔軟だということも知っています
今は最悪の可能性に怯えるより本来の時間に帰る方法を考えましょう

翠「とりあえず『翠』に念話を送ろうとするとこの時間の私に...正確にはこの時間の『翠』の身体に繋がることはわかりました」

よく考えたら私と『翠』が別々になってからあの身体は『翠』が入ってますし、言ってみればチャンネルが同じなんですよね
ということはそのチャンネルに左右されない、もしくはこの時間にはまだ存在しないチャンネルに向けて念話を送れば...


ネロさんコンマ下1
奇数 繋がった!
偶数 繋がらない

若葉ちゃんコンマ下2
奇数 繋がった!
偶数 繋がらない
727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 02:51:27.03 ID:EqU2hIkR0
はい
728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 02:54:26.94 ID:TH1BW3SyO
頼む
729 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/05(木) 03:40:31.25 ID:V6Ij+L2H0
色々考え、とりあえず若葉ちゃんとネロさんに向けて念話を送ってみることにしました
若葉ちゃんに繋がれば樹海風の方の深層世界にまだ繋がれているということになりますし、ネロさんはこの時間では活動休止状態のフロンティア...鳥之石楠船神とネフィリムですからチャンネルは異なるでしょうし

翠「繋がってください...!」

・・・

まず、若葉ちゃんには繋がりませんでした
神樹様といえど流石に時空の壁をあれ以上越えさせるのは難しかったのか、それとも若葉ちゃんの花が同じ時間に無いからか
樹海風の方の深層世界には行けませんし、勇者ギアも使えないものと考えた方がいいでしょう
そしてネロさんは...

ネロ《突然皆さん揃いも揃って姿を消したのでこちらは大慌てですよ...とはいえ無事なようで何よりです》

翠《無事...と言っていいのかわかりませんけどね...でもネロさんにだけでも連絡ついて安心しました》

流石は神様といいますか、私からの念話を時空を超えてちゃんと気付いてくれたようです
そして同時に、私がいた本来の現在もまたタイムパラドックスによって消えてはいないことがわかりました

翠《いやもう、本当に安心しました...》

ネロ《どうやらあの巨人響さんから翠さん達全員にそれぞれか細くはありますが繋がりが出来ているみたいですね、何か心当たりは?》

繋がり...やはりあの時繋いだ手が?それに

翠《持っていた覚えのない山桜の花弁...》

ネロ《それが目印となっているのでしょう、あるいはそれが意図的なものなら響さんの意識が健在ということ...何らかの方法で響さんの方からこちらの世界に引き戻してもらえる可能性もありますね》

翠《つまり、この花弁を持っていれば響さんに見つけてもらえて元の世界に戻れる、と?》

ネロ《あくまで希望的観測ですが...その花弁とやらは手放さない方が賢明でしょう》



安価下
1 もう少し話す(記述)
2 とりあえず場所を変える
3 イベント判定
730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 03:45:53.14 ID:EqU2hIkR0
1
他の装者や勇者、刀使がいる世界線は分かるのか、今いる世界線で下手に動かない方がいいか
後は…何処かにあるであろう時空の歪みから元の世界へ帰れないか
731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 03:50:09.65 ID:EqU2hIkR0
あ、他の皆にも花弁が渡ってるなら今いる世界線は分かる…かな?
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/05(木) 03:58:55.86 ID:TH1BW3SyO
1 「神様であるネロさんを介して本部や記念品の花とのアクセスを取れませんか?」
733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/06(金) 11:06:00.77 ID:YUG8VSUsO
ネロ様に「まだそっちの世界では昔の翠ちゃんが装者として認識されてないから、少なくとも二課にそっちの翠ちゃんが保護されるまでは出来る限りギアを(特にアメノムラクモ以外)纏わないようにした方がいい」と忠告される
734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/06(金) 21:32:21.51 ID:GRGqQTbZ0
荒魂が現れる可能性ってあるかな?
倒したとしても残骸はどうしようか  安価下
735 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/07(土) 03:51:08.76 ID:GGGosQo20
あの時の差し伸べられた手やこの花弁が響さんや友奈ちゃんの意思によるものなのか、偶然に偶然が重なっただけなのか
しかし少なくともこの花弁が目印になっていたりそれを辿ってネロさんに見つけてもらえたというのなら、意味はあったということですね

翠《ネロさん、私を見つけられたように他の皆さんのことも今どの世界、時間にいるのかわかりませんか?それにここへ飛ばされたということはどこかにその出口...時空の歪みもあるはず、そこから元の世界に帰れたりは》



コンマ下1
奇数 見つけられる
偶数 一方的なアプローチでは難しい
ゾロ目 もう見つけた!

コンマ下2
奇数 歪みさえ見つかれば
偶数 望み薄
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 03:52:47.02 ID:gea65Swk0
はい
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 03:55:12.29 ID:JYd8gYYfO
どうかな
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 03:59:14.74 ID:eWNke7Dh0
そういやまたネロ様が敬語に戻ってるな 安価下
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/07(土) 04:09:26.93 ID:gea65Swk0
せめて他の皆は全員一緒にいてほしい所
同じ世界線にいたりしないかな?
740 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/08(日) 02:49:27.68 ID:4zFpW1Fe0
undefined
741 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/08(日) 02:50:13.82 ID:4zFpW1Fe0
ネロ《他の皆さんを、というのは...確かにその花弁とやらを頼りに辿れれば不可能ではありませんが、難しいですね》

翠《私のことは、見つけられたですよね?》

ネロ《あくまで翠さんから念話を発したからこそ、その目印となる花弁に気付けたというだけのことですから...例えば同じく私と念話が可能な『翠』さんが同じように念話を送ろうとしてくれれば目印を探しやすくはなるでしょうが、他の皆さんは...私からの一方的なアプローチでは探すのに限界があります》

この花弁を持たせてくれた響さん、あるいは友奈ちゃんであれば恐らくは探し当てるのに必要な条件だとか、あるいは繋がりそのものを頼りに出来るでしょうが、ネロさんにとっては無数の時空からこの花弁を探すということは砂漠でたった一粒の砂を探すのと同義...つまりはそういうことのようです

ネロ《それから時空の歪みから、というのはその歪みが見つかりさえすれば帰れる可能性はあると思います、こちらの世界に近づけば近づくほど響さんも見つけやすくなるかもしれませんし》

翠《やはり》

いつか、別のシンフォギア世界に飛ばされた時もそうして元の世界に戻ったことがありました
歪みはある種のワームホールのようなものと捉えれば、そう簡単に出入り口が変わったりすることはありません
歪みそのものが不安定ではありますが

ネロ《それに今回は通常の歪みではなく、響さんと花弁に繋がりがあるとすればそれを繋ぐ線のようなものが常に歪みを通した状態...場所や在り方が変わることはあるでしょうが、歪みそのものは常にその世界のどこかに存在し続けると思います》

翠《場所や在り方、ですか?》
742 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/08(日) 02:51:02.32 ID:4zFpW1Fe0
ネロ《場所は単純に歪みの位置です、在り方は空間に存在する穴だったものが、何かを媒介にして発動するような鍵を必要とする概念に変化したり...例えばその花弁と◯◯が揃った時歪みが復活する等の特殊な状況下にのみ発動するようになることもあり得る、と》

前者であればひたすら歪みを探すことになり、後者になればノーヒントで答えを探ることになり...どちらにしても骨が折れそうです

翠《それなら...神様であるネロさんを介して、本部や記念の花とのアクセスを取れませんか?》



コンマ下
奇数 難しい(本部には伝言になる)
偶数 出来る(樹海風深層世界、勇者ギア解禁)
743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/08(日) 02:59:22.11 ID:jqxYrkN70
はい
744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/08(日) 03:00:18.22 ID:jqxYrkN70
ゾロ目か…
前の判定で出てほしかったな
745 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/08(日) 04:16:25.99 ID:4zFpW1Fe0
ネロ《機械端末や構造不明の植物とのアクセスは、流石にカバー出来ませんね...出来てもここの人達に直接の伝言を、となってしまいます》

翠《なるほど...難しいですか》

ネロ《神にも適材適所というものがありますからね、火の神が火を司り水の神が水を司るように、それこそシェム・ハが改造に秀でていたり自身を言の葉や文字に書き換えたり出来るように》

何を司る神様なのか、というのはやはり軽視するべきではない項目なのでしょうか

翠《ちなみにネロさんは》

ネロ《私は...船?》

船を司るって何ですか...

ネロ《それでどうしますか?どのような平行世界に飛ばされているのかだけでも伝言しますか?》

うーん...いつものように元の世界と多少異なっている平行世界ならともかく、限りなく近い...というか恐らく全く同じ世界の過去に飛ばされている、というのはししょー達に話していいものなのか悩みます
いくら私が飛ばされてきた瞬間分岐し別の世界になってしまっているかもしれないとはいえ
そこで私は、私が大体一年半強前の時間に...初めてギアを纏った日に飛ばされたことをネロさんに説明しました

ネロ《過去に、あー...なるほど、それは...その改変、分岐が修正可能な範囲であるべきなのかそれとも...ともかくあまり大事になるようなことはしない方がいいかもしれないよ》
746 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/08(日) 04:17:02.30 ID:4zFpW1Fe0
ネロさんも今まで私が飛ばされたり訪れたりした平行世界がどれも別世界と呼べるような平行世界だっただけに、同じ時間軸の縦移動が来るとは思っていなかったようで
声も若干慌てているようでした

翠《ですよね...まぁもうそれに関しては手遅れ一歩手前みたいなものなんですが》

ネロ《この短時間で一体何を》

翠《過去の自分と念話を...》


ネロ《...なぁ!?な、何しでかしてるの翠ちゃんっ!?!?》


うぉっ!念話だから耳関係ないはずなのにキーンってしてる気がします!

翠《ネロさん口調口調、神様っぽいのが剥がれてます》

ネロ《はっ...と、とにかく!それはもう上手いことやるしかありません!それよりもまだそちらの世界では昔の翠ちゃんが装者として認識されてないから、少なくともS.O.N.G....もとい二課にそちらの翠ちゃんが保護されるまでは出来る限りギアを纏わない方がいいです!特にアメノムラクモ以外!わかった!?》

完全に仕事モードとプライベートモードがごっちゃになってしまっているネロさんは捲し立てるようにそう言い、念話は切れました



安価下
1 場所移動
2 イベント判定
747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/08(日) 04:20:19.69 ID:WRdq64O5O
1 もしかしたら飛ばされた装者や刀使と会えるかも
748 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/09(月) 01:59:27.60 ID:uy3ONg0y0
翠「それにしても、ありませんねゲート...」

見渡す限りは時空の歪みが近くにある様子は無く、消えてしまってないのならネロさんの言う通り場所や在り方が変わっているのでしょう
そうと分かればいつまでもここにとどまる理由はありません

翠「とりあえず街に探しにいきましょう、上手くいけば誰か他にもこの時間に飛ばされていて合流出来るかもしれませんし」

大人数で固まっていた時に時空の歪みで飛ばされたわけですから、そういう可能性もあります
私はS装備を外して近くにポイ捨てされていたビニール袋に入れ、それを片手に街へと歩を進めます

翠「持っててよかったネオ潜入美人捜査官メガネ〜」

いつかの訃堂さんの家に襲撃した時のやつです
そもそもこの世界...この過去の時間にこの時間の私の知り合いはほとんどいませんからこの時間の知り合いに会ってしまわないように〜的な意味合いは低いですが、念のためです
あとこの時間の私が二課に保護された後未来から来た私の存在が知られるのも危険な気がしますし

翠「そして何より補導対策...は結局あまり意味ないという」

年齢は流石にそこまで誤魔化しきれないんですよね、認識阻害が簡易的なもの故に



どこに行く?安価下1
1 本屋さん
2 公園
3 自宅(拠点候補)
4 ネカフェ(拠点候補その2)
5 その他(記述)

コンマ下2
奇数 特になし
偶数 ナカーマ?
ゾロ目 ナカーマ!
00 補導
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 02:04:33.37 ID:wteEM2Pa0
2
750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 02:09:45.52 ID:x34kcKgAO
はい
751 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/09(月) 03:28:39.98 ID:uy3ONg0y0
・・・

私は挙動不審にならない程度に周りを観察しつつ、街の中を歩いていました
しかしそう簡単には時空の歪みらしきものも見付からず

翠「ここはどうですかね...」

訪れたのは公園
備え付けられた時計は7時半過ぎを示していて、人もあまり多くはありませんでした
いても登校中の学生や出勤中の大人、ペットの散歩をしてる人くらいです

翠「ふぅ...」

それほど長い時間歩きっぱなしというわけではありませんが、手に持つビニール袋に入っているS装備はそれなりの重さがあり疲れてしまいました
私は丁度設置されていたベンチに腰を下ろし、息を吐きます

翠「せめて手がかりでもあれば違うんですが」

そんな無い物ねだりをしながら公園内を見渡しますが、やはり時空の歪みはどこにも...


「え〜!昨日の猫ちゃんまた降りられなくなってる!?」


いえ、歪みはともかくなんか気を見上げながら叫んでる女子高生がいたりしますね
どうやら木に登って降りられなくなった猫がいるらしく、その女子高生は迷うことなく木を登り始めました...ってこの声は!


響(過去)「よ〜しよし、いい子だからジッとしててね...」


あの女子高生響さんじゃないですか!!!


安価下
1 手伝う
2 声をかける
3 干渉しない
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 03:32:52.99 ID:XyAiGINdO
3
753 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/09(月) 04:14:39.88 ID:uy3ONg0y0
この公園、リディアンの高等部校舎と近いと言えば近いですが、それでもこの時間にいるのは割と遅刻ギリギリになるんじゃ...というか響さん寮生活の筈なのに何故こんな場所に朝から寄り道を...

翠「何でしょう、聞いたらどこぞの根性勇者みたいにトラブル体質な理由が聞けてしまいそうです...」

道案内したとか、迷子の親を探し回ったとか、お婆さんの荷物を持ってあげたとか、そういう感じの
いえ、それより手伝った方が...


ネロ『あまり大事になるようなことはしない方がいいかもしれないよ』


...しかしネロさんに釘を刺されたばかりではないですか
この時間にいる間、なるべく何事にも干渉を避けるべきです

・・・

そうこうしているうちに無事猫も助かり、響さんは慌てた様子で駆けて行きました
すでに時計は8時を過ぎていて、あれは遅刻でしょう

翠「猫も連れて行きましたけどどうするつもりなんでしょうか...」



安価下1
1 更に場所移動(記述)
2 イベント判定
3 その他(記述)
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 11:11:25.63 ID:wteEM2Pa0
3 S装備で他の装者や刀使、赤嶺ちゃんとの通信を試してみる(人気の無い所でお願いします)
755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/09(月) 18:02:25.59 ID:gJQNUrimO
ネロ様から「時空の歪みの影響で荒魂が現れたりその影響でこちらとの通信が繋がる可能性とかもあるから覚えておいて」と念話が入る
756 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/11(水) 02:15:49.80 ID:0X8JEaZR0
さて、あまり留まっていても冗談抜きで補導されてしまうかもしれませんし
私は公園を後にし、また歩き出しました

翠「ギアはなるべく避け、端末の通信は使えないとして」

S.O.N.G.から支給されている端末も自分のスマホもタイムトラベルもののお決まりの如く圏外
仮に圏外でなかったとしても、通信が繋がるのはこの時間の相手でしょうし...

翠「後はS装備の通信...試してみますか」

S装備の通信が繋がるのは同じくS装備を持っている相手、S.O.N.G.本部、刀剣類管理局、それに赤嶺ちゃんにも今回の戦いの為に通信機能のみを搭載した専用簡易端末が渡されています
過去の世界となるこの時間においては平行世界であるこの時間の刀使の世界を除けば、今繋がれるのは恐らく私と同様この時間のこの世界に飛ばされた誰か

翠「刀使の世界がこの世界との繋がりを得たのは6本の御刀がこの世界に出現したタイミングのはず、そして流石に過去や未来に繋げる技術は搭載されていません」

あるいは響さんや友奈ちゃんが作ってくれた繋がりを辿れさえすれば他の皆さん...装者メンバー、刀使メンバー、赤嶺ちゃんに対してだけなら...いえ、それは期待のし過ぎでしょうか

・・・

S装備の通信機能を試すということは、すなわちS装備を(ヘルメットのみとはいえ)装着する必要があります
いえ、しなくても出来はしますが聞き取りづらくなりますしこちらの声もマイクが拾いにくくなります
私は人目を避けるため、人気のない路地裏に入りました

翠「まぁ、それ以前に人前で堂々と出来る通信でもないという理由がありますが」

簡単に言ってしまえば今の私は目立つべきではない、それに尽きます

翠「さて...誰か聞こえますか?聞こえたら返事をしてください!」



コンマ下1
奇数 繋がった!
偶数 繋がらない
ゾロ目 ???

誰と繋がった?安価下2
(奇数の場合のみ採用(ゾロ目の奇数も含))
(『翠』ちゃん、翼さん、クリスさん、未来さん、マリアさん、切歌さん、調さん、夏菜さん、可奈美ちゃん、姫和さん、舞衣さん、沙耶香ちゃん、エレンさん、薫さん、赤嶺ちゃんの中から)
(複数人可)
757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/11(水) 02:22:52.36 ID:RlMNxNeU0
はい
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/11(水) 02:44:19.00 ID:RlMNxNeU0
なかなか良い方向に傾くコンマ判定が出ないね
759 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/11(水) 03:58:41.77 ID:0X8JEaZR0
応答は無し...仕方ありませんね
こうなってしまえば皆さんの無事を祈りつつ私自身も無事に帰る手立てを探すのに全力を注ぐだけです
時空の歪みの場所、あるいは在り方を探る...もしくは元の時間の響さん、友奈ちゃんに早く見つけてもらえるように何らかのアピール方法を...

ネロ《言い忘れていましたが》

翠「ひょわっ!?」

ネロさんの不意打ち念話に、私は変な声が出てしまいました
人気の無いところで良かったです...

ネロ《時空の歪みの影響で荒魂が現れたり、その影響でこちらとの通信が繋がる可能性もあります、覚えておいてください》

翠《は、はぁ...うん?荒魂はともかく通信もですか?》

荒魂が現れるのは平行世界同士の干渉でも起こり得ることですから、異なる時間...縦軸でもそれが起こるのは十分にわかります
しかし通信も?

ネロ《今の...こちらの時間の響さんの中には元タギツヒメの荒魂が存在します、荒魂と荒魂は惹かれ合う...その性質を利用した時間空間に囚われない通信を構築出来ないか現在刀使世界で実験が行われているとか》

なるほど
響さん友奈ちゃんの作り出した繋がりがある以上響さんの中のタギツヒメが引き付ける、引き付けられる対象はその繋がりの先なのではないか
そして仮に時空の歪みによってこちらに荒魂が出現するとしてその荒魂もまた繋がりを得ているのではないか
可能性に次ぐ可能性、憶測に次ぐ憶測
確証も何一つない理想論

翠「...ふふっ」

ですが、だからこそ、可能性を、憶測を、理想を、否定的に捉えて終わらせないこと
最後まで諦めず、どんなに小さなことにも全力を注ぐ大切さを思い出しました



コンマ下
奇数 特に無し
偶数 ノイズ
ゾロ目 荒魂
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/11(水) 04:09:02.35 ID:giRQIUoiO
どうかな
761 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/11/11(水) 14:15:39.32 ID:56XvyhM60
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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762 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/13(金) 00:34:19.49 ID:hXV9tsDj0
・・・

翠「まぁ、だからといって、心持ちが変わったところで、という話なんですが」

あれから数時間、適度に休憩を挟みつつも色々と、行ける範囲なら思い入れのある場所もちらほらと立ち寄ってみましたが
時空の歪みの場所も、発生させる条件も
何一つ進展しませんでした

翠「はぁ...」


くぅ〜...


電子マネーが入った財布代わりの端末も圏外、その結果出来上がったのがお腹の虫に恥じらうくらいの体力は残っていた私です
勿論如何なる任務においてももしもの時の為の現金は多少持ち歩いていますし、それは今もちゃんとポッケにしまってありますが

翠「いつ元の時間に帰れるかわからないのに初日から無駄遣いするほど、私は考え無しでは...!」

衣食住の食が無駄遣いかと聞かれれば、最低3日は耐えるべきと答える
これくらい小学生でもわかる義務教育の範囲内ですよね

翠「んく、んく...ぷはっ...」

水分は公園の水飲み場...これもまた義務教育

公園...つまり私はこの街をぐるっと回った今、今朝休んだ場所に戻ってきていました
日は傾き、公園の時計が示す時間はそろそろ放課後でしょうか

翠「...初日の、夕方」

私が転生した初日、あるいは原作第1話...その夕方に起きることを、私は知っています
響さんがノイズに炭化させられた人だったものを見かけ、ノイズに遭遇し、逃げ、そして...
763 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/13(金) 00:34:57.51 ID:hXV9tsDj0
翠「...今なら」

まだノイズが発生しておらず、それでいて土地勘を得て大体の当時の、あるいは今回の発生場所を把握出来ている今なら
逃げる響さんを、あるいはそれ以前にノイズに襲われ炭化した人達を、多少なりとも救うことが出来るかもしれません


ネロ『あまり大事になるようなことはしない方がいいかもしれないよ』


けれどそれはつまり、仮にギアを使わず避難誘導が出来たとしても、二課に目をつけられる可能性がある行動となります
フィーネさんや、もしかしたらししょーも...『まるでノイズが発生することを知っていたかのような迅速な動きだ』と、そんな突拍子もなくそれでいて意外と確信をつくような発想が出来てしまっても不思議ではありませんから
それにこの時間のノイズはこの時間の装者が倒すべき存在であり、この時間の人達もこの時間の装者が救うべき存在
例えそれが取り零されてしまう人達だとわかっていても...



多数決安価下1〜3
1 助ける
2 助けない
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/13(金) 01:40:24.43 ID:eirh3ylO0
2 ここは我慢だ
765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/13(金) 01:41:49.17 ID:9nKB+Q4/O
1
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/13(金) 02:20:11.81 ID:Eha5Is0qO
仲間がいる事を考えて1
767 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/14(土) 02:07:16.22 ID:5RfKfpsk0
undefined
768 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/14(土) 02:07:59.17 ID:5RfKfpsk0
翠「...一体いつから、私はこんなに」

結局私は、走り出していました
単なる転生ではなく、過去への介入
そしてこの時間の二課を始めとした、これから関わりを持つ人達への影響
それらのリスクを承知した上で、それでも
救える命を前にして、救いたいと、救わなければと思ってしまう

翠「こんなに!」

原作で人となりを知っているから、協力してくれそうだから、死ぬには惜しい人だから、任務だから
そういった屁理屈すらない自分勝手な我儘で
自分に利益なんて一つもない...むしろ不利益なことしかないようなことだとわかっているのに

翠「...我ながら、すっかり毒されてきてますねッ!」

私が現場に着くのとほぼ同時、空間が揺らぎ
ノイズが姿を表しました

出現にはギリギリでしたか、ですがこれはこれで避難誘導をすぐに始められます
まだ現れてもいないノイズに対しての避難誘導なんて誰もまともに聞いてくれないでしょうし

翠「皆さん逃げてくださいッ!ノイズですッ!!」

私の声を聞き訝しみながらこちらに振り返った何人かの人達はノイズの姿を確認して顔色を変え、その人達の様子を見て混乱は伝わっていきます
ですがまだノイズからの距離が多少保たれていることもあり、すぐには被害者が出る心配はありません

翠「シェルターに早く!あっちです!」

阿鼻叫喚ながらも昨今ノイズ発生件数が急激に増えている地域ですから、同じく避難誘導を始める人や混乱している人を落ち着かせる人などもちらほら
769 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/14(土) 02:08:54.39 ID:5RfKfpsk0
翠「皆さん冷静に!迅速に避難を...っ!」

その時、直感に従いその場を横にズレると、次の瞬間足元の地面に身体をドリル状に変化させたノイズが突き刺さりました

翠「これ以上生身でいるのは危険ですかね...」

ここにいる人達を逃すのにも、私自身が生き残るのにも



翠ちゃんどのギアで行く?安価下
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)(透明化を使うとそれ以降アウフヴァッヘン波形含め反応を誤魔化せます)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
13 ロンゴミニアド(イグナイトなし)(未使用)
14 玉手箱(イグナイトなし)(特殊)
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 02:11:13.95 ID:/Ez2RVlJ0
1
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 02:14:42.24 ID:/Ez2RVlJ0
あれ、勇者ギア使える?
可能なら2、無理なら1で改めてお願いします
772 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/14(土) 03:19:36.34 ID:5RfKfpsk0
***
すみません!消し忘れです!
ということで1とさせていただきます
***


「Imyuteus amenomurakumo tron」


再び飛んできたドリル状のノイズをバリアフィールドで跳ね除け、ギア装着と共にアームドギアの天叢雲剣で斬り払います

翠「やってしまったからには、時間との勝負...」

二課が、翼さんが来る前に撤収しここでの事は最悪この時間の私に押し付ける、それが今の目標です
念の為ネオ潜入美人捜査官メガネは付けたままですが、アウフヴァッヘン波形はすでに探知されているでしょう
それでもまぁ、なるようになれです

翠「自然発生分なんて今更!ここから先には通しませんよッ!」

私は避難する人達を背に、剣を構えました



コンマ下
奇数 耳が早い二課
偶数 逃げ遅れ?
ゾロ目 駆け付ける仲間
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 03:21:57.22 ID:QKTgnXilO
はい
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 03:23:33.89 ID:QKTgnXilO
おや、ゾロ目
仲間は同じ世界の仲間だと嬉しいね
775 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/14(土) 03:53:01.15 ID:5RfKfpsk0
翠「ふっ!ハァッ!」

右から左へ、あるいは上から下へ
剣を振るい、着実にノイズの数を減らして行ったその時



駆け付けた仲間安価下
(ゾロ目数値「22」より駆け付けた仲間は2人まで選択可)
(『翠』ちゃん、翼さん、クリスさん、未来さん、マリアさん、切歌さん、調さん、夏菜さん、可奈美ちゃん、姫和さん、舞衣さん、沙耶香ちゃん、エレンさん、薫さん、赤嶺ちゃんの中から)
776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/14(土) 04:03:11.74 ID:/Ez2RVlJ0
マリアさんとエレンで
777 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/15(日) 02:28:22.22 ID:q1q87NMk0
「伏せなさいッ!」


翠「!」

私は聞こえた声に従い身を屈めます


『INFINITE†CRIME』


直後、頭上を通過した無数の短剣がノイズ達に突き刺さりました
今の声、それに今の技...

翠「マリアさん...!」

マリア「その反応にその眼鏡、私達の知っている翠で間違いなさそうね」

駆け寄り話しかけてきたのはやはりマリアさん
私と同様ネオ潜入美人捜査官メガネをかけていますが、お互いその眼鏡の存在をわかっていれば認識阻害を受ける事はありません

エレン「私もいマスよみどりん!」

翠「エレンさん!?」

さらにマリアさんのすぐ後ろからひょこっと顔を出したのはエレンさん
S装備に、御刀である越前康継の代わりにアガートラームのアームドギアの長剣を握っています

マリア「再開を喜ぶのは後、エレンもそのアームドギアはあくまで護身用、私の手を離れてからは長くは保たないからなるべく私達から離れないように」

翠「はい!」

エレン「了解デース!」

何だかんだ言いながら私は心細かったのか
戦闘はまだ続いているというのに、マリアさんとエレンさんに...仲間に再開出来たことに心強さと安堵を覚えました
もう何も怖くない!私ひとりぼっちじゃないもの!



コンマ下
奇数 ノイズ殲滅
偶数 荒魂!
ゾロ目 カルマノイズ
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 02:32:48.57 ID:Y4KXHkox0
はい
779 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/15(日) 03:36:32.59 ID:q1q87NMk0
・・・

その後マリアさんとの連携もあり、ノイズは遂に殲滅し終わりました
殲滅といっても、今回自然発生した分だけですが

翠「...」

戦っている間は見かけませんでしたが、付近にこの時間の私や響さんもいたはず...私の経験から考えれば今日響さんの覚醒イベントが無くともそのうち...とは思いますが
この時間の私は、いつどのタイミングで装者になるのか...

翠「ってそんなことより!」

うかうかしていたら本当に二課に事情聴取(強制同行)が行われてしまいます



安価下
1 敢えて強制同行される
2 逃げるとにかく逃げる
3 その他(記述)
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/15(日) 03:41:12.63 ID:MH7qMzsvO
2
逃げるついでに他に連絡が取れたり合流できた仲間がいないか二人に聞けないですか?
781 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/16(月) 02:00:49.93 ID:kPYWMCkZ0
翠「逃げましょう!とにかく撒くんです!」

マリア「え、えぇ」

エレン「何だかワクワクしてきマした!」

私は道の端に寄せていたS装備を詰めたビニール袋を拾い上げ、マリアさんとエレンさんと共に路地裏や屋根の上を駆け抜け人混みを探しました
ギアを解除してすぐこっそりそこへ紛れよう、ということです

翠「そういえばマリアさんエレンさん、他の皆さんは」

もし2人以外にも誰かこの時間に飛ばされていたとしたら、連絡かあるいは合流が出来るのでは、と思っての質問でしたが



コンマ下1
ゾロ目以外 そう甘くはない、他の仲間に関する進展は無し
ゾロ目 まだいる

コンマ下2
ゾロ目以外 逃げ切れた!
ゾロ目 逃げ切れない
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 02:05:05.02 ID:Z942m/KV0
はい
783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 02:08:04.95 ID:aiP5+R+FO
どうかな
784 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/16(月) 03:06:43.61 ID:kPYWMCkZ0
マリア「少なくとも見かけてはいない、連絡も付かないわ...私達も来たばかりなのよ」

エレン「デスが、この3人だけでも合流出来たのは幸いデス」

残念ながら、現段階では他の皆さんとも合流するのは絶望的ですね...そもそも恐らく3人も同じ時空に飛ばされていたことが奇跡なのでしょうし

・・・

マリア「逃げ切れた...と見ていいのかしら」

翠「もしくは逃されたのか...追ってはもういないようですが」

エレン「ジャパニーズニンジャから逃げるだなんて貴重な体験が出来マした!」

武士か侍みたいなことをやってる人が何か言ってます...いや巫女なんでしょうけども、題名的に

翠「この時間にはフィーネさんが了子さんですから、何かしらの理由を作って捜索を中断させてくれた可能性もあります」

マリア「油断は禁物ということね...それにしても、日が傾いてきたわ」

もうじき夜になります


安価下
1 寝なければいい、オールで街を練り歩き
2 ホテルに泊まる(現金が宿泊料分あるかどうか後に判定)
3 公園で野宿
4 翠ちゃん家
5 その他(記述)
785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 03:15:11.54 ID:Z942m/KV0
5で、ネロ様にマリアさんとエレンと合流出来た事を報告した後、二人に花弁を持ってないか聞いてから4
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 03:37:01.02 ID:MMtPRJZqO
5 二人に荒魂や時空の歪みの影響が出てる話について伝えておく。寝所は…シンフォギア一期でクリス先輩が隠れてた所とか無理かな?
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/16(月) 19:25:13.10 ID:TGvjiDksO
これはゾロ目で仲間と合流できる感じ?

ネロ様から報告
ウェル博士とフリードマン博士の技術提携で装者や刀使、勇者を探知する設備が作られてるらしい
788 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/18(水) 03:55:13.68 ID:haO26z+k0
undefined
789 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/18(水) 03:55:54.43 ID:haO26z+k0
マリア「それにしても、本当に過去へ飛ばされたのね...1年ちょっとしか変わらないとはいえ、言われてみれば街並みも少し違っているわ」

エレン「そういうものなんデスね...この時間のまりーはこの辺に住んでなかったんデスか?」

マリア「それ私?そうね、この頃は...」

二課の追跡を無事掻い潜り、マリアさんとエレンさんが過去の世界の街並みを見て話している間、私はネロさんに念話で2人のことを報告していました

ネロ《そうですか、マリアさんとエレンさんが...時差はあったとはいえ同じ世界線、それも翠さんの若干の改変によってほんの少しズレてしまっているその時間軸に飛ばされたのは奇跡...いえ、繋がりがもたらした必然かもしれませんね》

翠《だといいんですけどね》

私達それぞれに響さんが手を伸ばし繋いだというその繋がりが惹かれ合い、あるいは一箇所に集まるよう誘導された結果が今の状況であれば、マリアさん達以外の皆さんもそのうちこの世界線、この時間軸、この過去の世界に集まるかもしれません
しかし単なる奇跡的な偶然である可能性や、仮に何らかの要因があったとしてそれが一箇所ではなく複数箇所に分かれている可能性もある為、楽観視は出来ません

翠《ところでそっちは何か進展ありましたか?》

ネロ《巨人響さんは相変わらず、ですが朗報もあります...いえ、朗報になるかもしれない新情報、でしょうか》

含みのある言い方をするネロさん
何でしょう朗報、いえ、朗報になるかもしれない新情報とは

ネロ《現在ウェル博士とフリードマン博士の技術提携によって、散り散りになった装者刀使勇者を探知する設備を制作しているとのことです》

翠《本当ですか!?》
790 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/18(水) 03:56:46.22 ID:haO26z+k0
S装備の生みの親でありエレンさんのお爺ちゃんであるリチャード・フリードマンさんなら、もしかすれば本当にそんな設備を完成させられるかもしれません
糞眼鏡も能力だけは確かですし...頼るのは癪ですが

ネロ《話を聞く限りではこちらの時間とそちらの時間とで時の流れる速さにそう差は無いと思われますから、次の瞬間に完成の報告を、というのは難しいですが》

翠《えぇ、それでも希望が...選択肢が増えたことは喜ばしいことです、こちらも変わらず変える方法を探すつもりではありますが》

・・・

ネロさんとの念話を終え、そういえばとマリアさんとエレンさんの様子を見てみるとどうやらお二人も会話がひと段落ついたようです

翠「この辺で、情報共有をしたいと思います」

エレン「と言っても私達は新しく知っていることほとんどありマせんよ?」

翠「私はあるので大丈夫です」

私が説明したのは今回の一件に関しての、元タギツヒメの荒魂や神の力による時空の歪み、そしてそれらが平行世界同士に及ぼす影響について
それと

翠「お二人とも、この世界...この時間に飛ばされた時に、花弁を持っていませんでしたか?山桜の花弁を」

マリア「花弁?...そういえば」

マリアさんとエレンさんはそれぞれポケットから山桜の花弁を取り出して見せてくれました

エレン「不思議と捨てちゃいけないような気がして、しまっていたんデスよね」

翠「それは元の世界との繋がりであり目印になっているらしいです、なので肌身離さず持っていてください」
791 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/18(水) 03:57:18.31 ID:haO26z+k0
・・・

で、本格的にぼちぼち時間も遅く
今晩寝る所をどうするか、という話になったのですが

翠「寝床の為に二課に保護してもらうのは無しの方向で」

マリア「わかっているわ、ここでその提案が出たら何の為に逃げ回ったのかわからなくなるもの」

ホテルや宿は現金節約の為に除外、公園や橋の下で野宿というのも危険という判断で却下
ならば空き家にお邪魔するか、泊めてもらえそうな所に、ということになるわけですが

翠「ふむ...」

空き家といえば一期であんぱんと牛乳もらったクリスさんが窓からダイナミック外出した所とか...ん?それつまりししょーが見つけてやってくる可能性大では?
もしくは私の家...元の時間でもしばらく使っていなかったとはいえ一応鍵は持ち歩いているので、この時間の私の家にも入れますが


安価下
1 翠ちゃん家
2 原作クリスさん隠れ家(ししょー襲来イベの可能性有)
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/18(水) 04:11:10.66 ID:DIfFP+8a0
1
793 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/20(金) 02:26:55.89 ID:mFqpV3+d0
マリア「ねぇ...本当に空き家を使うのは見つかりやすいの?」

翠「マリアさん達もアジト見つかってたじゃないですか」

とは言うものの、二課に補足されやすいから空き家を避けたというのは原作知識ありきですが

エレン「それを言ったらどこでも変わらないデスよね?」

翠「協力者を増やすなら口裏合わせやすい方が良いでしょう、まぁ鉢合わせしないのが一番いいんですけども」

そうして結局私達が選んだのは

翠「違う時間なので変な気分ですが...久々の我が家ですね」

私の...この時間の蒼井翠の家でした

翠「認識阻害は効果を変更出来ないので、気休めですがエレンさんが眼鏡をかける代わりに私とマリアさんは眼鏡を取って家に入りたいと思います」

マリア「わかったわ」

エレン「了解デス」

そうこうしているうちに、家の前までやってきました
鍵を刺して...


ガチャッ


コンマ下
奇数 家主いる
偶然 いない
ゾロ目 更なる再開
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 02:29:49.21 ID:ES4rnR2M0
はい
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 02:32:01.11 ID:ES4rnR2M0
ゾロ目おしかったな
796 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/20(金) 03:34:57.22 ID:mFqpV3+d0
翠「よし...お二人も早く」

マリア「お邪魔します...?」

エレン「しますデース」

玄関ドアを開けた私はマリアさん達と共に家の中に入り、素早くドアを閉め鍵をかけました
流石にさっきの今でこの家の中まで見張られている、なんてことは二課もしないはず...多分しない...と思うので、これで気兼ねなく休めます

マリア「それでまずは?」

翠「一旦落ち着いて腰を下ろしたいです...」

私はリビングへ向かい...


「や、やぁ〜っ!」


翠「うわっそんな気がしてました!」

部屋の影から振り下ろされたフライパンをギリギリで受け止めました

マリア「奇襲!?」

エレン「ま、不法侵入はこっちデスしね」

翠「ですね...」

フライパンを取り上げると、それを振り下ろしてきていた犯人はフライパンから手を離し尻餅をついてしまいます

翠(過去)「ひ...ぁ、あれ...?」

それはこの時間の私でした
えぇ、そうですよね...響さんの覚醒イベもとい私の初戦闘イベのフラグを折ったわけですから、初日に普通に帰宅してますよね

翠「私が言うのもなんですけど、鍵だけじゃなくチェーンも閉めた方がいいと思いますよ」



安価下
1 首トンッで眠らせる
2 事情を説明する
3 聞かれるまでは話さない
4 その他(記述)
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/20(金) 03:41:28.03 ID:m1J0jPCxO
4で、シェム・ハやこれから先で起こる事に関してはなるべく控える形で2をお願いします(その後に泊めてもらうよう頼む)
798 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/21(土) 03:10:56.78 ID:Bc8takfC0
・・・

翠(過去)「えっと...未来の私...です、か?」

翠「えぇ、と言っても1年半...よりちょっと先、くらいですが」

敵意が無い事を説明したりしてもはいそうですかと簡単に信用してくれないこの時間の私でしたが、私しか知らない事...それこそ転生前の事についてそれとなく言い当て私が本当に私...転生した蒼井翠と完全に同一人物であることを理解してもらってからは、とんとん拍子で信用を得ました
えぇ、誰しもが一度は想像する『未来から自分がやって来るシチュ』が現実に起こったということですからね...

いやまぁだからといってとんとん拍子でそれを信じて敵意が無いのも信用するってのは側から見ると我ながら大分無用心と言いますか
LO◯PERとか超◯王のエピソードイエロー系のシチュだったらタヒんでますよ私...

翠(過去)「1年半...えっと」

翠「全然先です、多分終盤か、下手したら5に入ってるんじゃないかなっていう濃密さです、もしくはアプリの」

翠(過去)「あー...」

今この時間の私はこの場にマリアさんとエレンさんがいた為言葉に迷っていましたが、私なら何を言いたいのかわかります
「1年半先の時間って、原作で何期のどの辺でしたっけ」的なことです

マリア「何の話をしているのかしら」

エレン「さぁ...」

さて、マリアさん達も待たせてしまっていますしそろそろ本題に入りますか
799 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/21(土) 03:12:13.28 ID:Bc8takfC0
翠「過去の私...まず私達がここに、この時間に来たのは助けに来たとか、呼びに来たとかではありません、いわば事故です」

翠(過去)「あ、はい...その、それはどんな...とか、聞くのは...」

翠「詳しいことは伏せておきます...私にこの時間未来から来た私と会った記憶は無いのでタイムパラドックスの影響はそれほど無い、というかこの時間と私達の時間はすでに分岐した別の世界だと思いますが、それでもなるべく干渉は避けたいと言いますか...そんな感じのアレです」

翠(過去)「なる、ほど...」

エレン「今ので納得するんデスね!?」

流石私、察してくれました
原作知識を持って介入するのと未来の知識を持って介入するのとでは似て非なるもの...この解釈は私と私で変わりませんからね

翠「で、察しついでにこっちも察してほしいんですが...元の時間に帰る方法が見つかるまでの間、ここに泊めさせてほしいんです」

翠(過去)「わ、わかりました、未来の私...私でも、そうするって思いますから」

今日何度目かの流石私!話が早い!
いきなりフライパン振り下ろしてきたことは許してあげましょう



安価下
1 もう少し話す(記述)
2 今日はここまで、明日に飛ぶ
3 イベント判定
4 その他(記述)
(翠(過去)「それで、その...(100歩譲ってマリアさんはいいとして何故刀使のエレンさんが!?違うアニメですよね!?えっそっくりさん!?コラボ回でも挟んだんですか!?)」

翠「(と貴女が考えているのはわかっています)色々、本っ当に色々あったんです...」

翠(過去)「そ、そうですか...(初日からもう不安しかないんですが)」)
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 03:20:23.58 ID:AEZXwDQ70
1 はぐれた仲間を探す場所の相談とかどうかな?他には…二課に見つかったらどうするか
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 03:59:54.74 ID:G582va91O
ある程度仲間と合流できるまで単独行動は避ける方針を決めてから寝所につこう
荒魂に襲撃されるクリス先輩とか見てみたい
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/21(土) 12:41:21.04 ID:iL22Wi9a0
マリアに「この頃の翠は大人しくて可愛らしい感じだったのね」と揶揄われる
803 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/23(月) 02:19:55.03 ID:3eWqF4Cb0
・・・

エレン「さっぱりしたデース!」

マリア「悪いわね、着替えまで借りてしまって」

翠(過去)「い、いえ...」

予想外、想定外の続く中、いくらこの時間での拠点を得られたからと言って警戒を怠るのは禁物
とはいえ元の時間に戻るまで長期戦になるなら尚更、戦闘や駆け回った時の諸々の身体の汚れは気になるもの
この時間の私もまだだったようなので、話し合いは一旦保留にして4人とも入浴を済ませてしまうことにしました

エレン「私とまりーに貸してくれたこの服はみどりんママのデスか?」

翠(過去)「ぇっ!?ぁ、えっと...」

翠「...えぇ、そうですね、お母さんのです」

わかりませんけど女物の服で私の...もとい『翠』のでもよもぎのでもないサイズなら消去法でそうでしょう
いやまぁ『翠』のお父さんにそういう趣味があったとしても...えぇ、否定とかはしませんけども
というかこの時間の私!それくらいは察せたんでしょうにこっちチラチラ見て代わりに返事させるんじゃないですよ!自分でしなさいよ!

翠「そんなことより今後の方針決めですよ、私が最初にやらかしたことではありますが私達はこの時間の二課に目をつけられたでしょうし...なにより、他の皆さんとの合流とか元の時間に戻る為に出来ることや試すことを整理しないとです」

マリア「ちょっ、貴女まだこの時間の翠がいるのよ!?」

エレン「この時間のみどりんは装者じゃないんデスよね?S.O.N.G....二課の事は」

翠「あー...」

転生者故に普通にこの時間の私は二課のこと知ってますし、何なら経験故に考え方も違っているであろうこの時間の私なりの意見とかも聞いておきたいところですけど


安価下
1 大丈夫!もう二課のこと知ってる知ってる!
2 そ、ソウデシター、この時間の私には席を外してもらわないとー
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 02:23:43.04 ID:P2rR/EdA0
2
805 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/23(月) 03:33:29.78 ID:3eWqF4Cb0
しかしここでなんやかんや二課のこと知ってました〜ってなるとそれはそれでもし後々突っ込まれた時に大変ですよね...情報漏洩、それもフィーネさんすら知らないルートってことになりますし

翠「そ、ソウデシター、この時間の私には席を外してもらわないとー」

翠(過去)「...え?あの...え?」

翠「ほら明日も学校があるでしょうもう寝た方がいいですよほらほら」

私は自室に入っていてもらおうとこの時間の私の背中を押します

翠「なるべく干渉はって話したでしょう、もしアレだったらまた念話で伝えますから!」

翠(過去)「!...や、やっぱり、今朝のって...」

声で気付いてなかったんですね...でも自分の声って案外わからないものかもです、私は『翠』がいるので聞き慣れていますが

エレン「今朝?みどりん達今朝何かしたんデスか?」

翠(過去)「あぅ!?...その...」

だからそこでこっちをチラチラ見ないでくださいよ私...

マリア「ふふっ、それにしてもこの頃の翠は大人しくて可愛らしい感じだったのね」

翠(過去)「っ...!?///」

翠「なぁっ!か、揶揄わないでくださいよ...///」

マリアさんずっと真面目な雰囲気だったのに急に変なことぶっ込んでくるんですから
806 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/23(月) 03:34:31.28 ID:3eWqF4Cb0
翠「というか!それはどういう意味ですか」

マリア「大丈夫よ、今の翠もちょっと生意気だけど可愛いわ、じゃなかったらあんな事させな...ってこれは言っちゃダメなことね」

翠(過去)「!?」

翠「今でこそ楽しんではいますが許してませんからね」

マリアさんが言いかけたのは糞眼鏡と結託して私をアイドルにしたことでしょう
正直もうそれほど恨んでませんしアイドルも大変ですが楽しいですが...それはそれこれはこれです
後こういう裏口っぽいやり方は真面目にアイドル目指している人達にも申し訳ない気持ちが残るんですよね
なのでその人達に胸を張れるよう頑張っていく所存です

翠(過去)「な、何されるんですか!?何されたんですか!?ねぇ何を楽しめるようになったんですか未来の私!?」

翠「そのうちわかりますよ...私と同じ道を歩めば...」

翠(過去)「今日ただひたすらに将来が不安にしかなってないんですが!?たった1年半で私の身に何が起きてしまうんですか!?」

エレン「この時間のみどりんは自分に対してだけはガンガン行きマスね」

・・・

わーわー騒いだりマリアさんとエレンさんの存在を思い出して恥ずかしくなって縮こまるこの時間の私を今度こそ自室に押し込め、私とマリアさんとエレンさんとでリビングのテーブルを囲み今後の方針決めを始めました

マリア「何にしても仲間との合流は必須ね、今回は戦闘中の翠を見つけることが出来たけれど」

翠「そもそもこの時間...というか、時間軸に他の皆さんも飛ばされている、飛ばされるとも限りませんよ?」

他の並行世界...例えばゆゆゆの世界や刀使の世界、バンドリの世界なんかもありましたが、それらの世界の現在や過去や未来に飛ばされたりしていたら集まれるものも集まれません
それこそ出来たとしても響さん友奈ちゃんに見つけてもらって元の世界、元の時間でようやく再開、という可能性は大きいです
807 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/23(月) 03:35:38.89 ID:3eWqF4Cb0
エレン「デスが、私達は出会えマした...それに共通の目印もありマス」

エレンさんはテーブルに山桜の花弁を置きました
それを見た私とマリアさんもエレンさんに続き、それぞれが持っていた山桜の花弁を置きます

エレン「希望的観測...むしろ単なる願望に過ぎない意見になりマスが...散らばってしまったものをかき集めるなら、一度一箇所に纏めてから拾い上げる方が効率的だと私は思いマス」

翠「それはつまり、この世界の、この時間になるべく集合させようという働きがあるのではないか、と?」

エレン「確かにこの時間に私とまりーが一緒に飛ばされたことも、みどりんを見つけられたことも偶然かもしれない...でもみどりんがいるとわかるよりも前から、私達は不思議とその方向に行けば誰かに会える...そんな気がしていたんデス」

翠「...!」

気がしていた...意識に干渉する何らかの働きの存在の可能性、ですか
仮にそれが、例えば響さん友奈ちゃんの意志の力だとか
あるいは必要以上の他世界同士の干渉を抑えようとした世界の意志の力だとか
あるいは誰かの術、哲学兵装のようなものだとか
あるいはただの勘、偶然、気のせいだとか
証明のしようがないものは何とでも言えてしまいますが

マリア「あらゆる可能性を考慮するなら、悪い可能性だけじゃなく良い可能性も視野に入れるべきじゃない?」

翠「...私も、何も意地悪で希望を否定したいわけじゃありません」

それにシンフォギアの世界は奇跡も錬金術もある世界ですから
もしここに私達が集まれたのがただの偶然で、他の皆さんがこの時間に来ることがなくても
それならそれで、他の世界から探し出す方針に変えればいいだけですし
808 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/23(月) 03:38:16.52 ID:3eWqF4Cb0
翠「わかりました、元の時間に戻る為の歪みやそれを発生させる条件はもとより、他の皆さんがいそうな場所も探ることにしましょう」

エレン「わかってくれて嬉しいデース!みどりん大好き〜!」

エレンさんの激しいスキンシップに身を委ねつつ(好きにさせているとも言います)、次に考えるべきことは何かを整理します
皆さんがいそうな場所を探すとして...そうなると二課にも見つかりやすくなるでしょう



仲間を探す場所や二課に見つかった場合の対処法安価下

(翠(過去)「あんな事...あんな事ってどんな事ですか...わ、私は何をやらされるんですか...!?」

翠(いくら考えたところでまさかアイドルやることになるとは思い至りませんよ))
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 03:49:11.48 ID:cuPK43kzO
探す場所は前述の安価で出てたクリス先輩の隠れてた場所、桃色の手甲を拾った場所、病院等で探してみよう
後は聞き込み
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 16:36:09.64 ID:Zu9W8sz3O
面倒な事態を避ける意味でも二課からはひたすら逃げる
もしも捕まったらその場で話し合いをする感じで
811 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/24(火) 03:08:14.64 ID:s+bADW3q0
翠「場所としてはこんなところでしょうか」

ざっと書き出してみた私達装者メンバーがよく行く場所、施設
それに拠点として却下した空き家に、私が手甲を拾った場所等...
もっとも空き家は原作ではクリスさんがとった行動もありますので、その家も探るつもりです

翠「時空を飛んだ際は気を失っている場合が多いですから、誰かが通報して病院に...というのも視野に入れて聞き込みをしてみましょう」

マリア「それはもしかして経験則かしら」

翠「えぇ、経験則です、ただし経験則ついでに言っておくと病院に送られていた場合二課がマークしてる可能性も大きいです」

エレン「流石国家組織、何処からでも出てきマス」

二課に関してはもし仮に見つかった場合はひたすら逃げる、これに決まりました
この時間の二課への影響を考えるとまだタイムパラドックス関係がはっきりしていない今は極力接触をさけるべきです
関わっている場合ではないとも言います

翠「事情を話せばこの頃は...翼さんはともかくししょー達は助けようとしてくれるでしょうけど、フィーネさんの出方が予想つきませんし」

エレン「もし振り切れず捕まってしまったら?」

翠「なるべくその場での最小限の話し合い、説得に留めるように心がけて再度逃げる、ですかね」

いざとなれば数に限りはありますがテレポートジェムもいくつか手持ちがありますし、神獣鏡のギアで私達の姿もアウフヴァッヘン波形も眩ませられます
あくまで最終手段ですが

マリア「そういった状況以外は、他の仲間と合流出来るまではなるべく私達は単独行動を避けるべきね」

翠「何が起こるかわかりませんし、ここで散り散りになってまた合流出来るかもわかりません...もしもの時の集合場所はとりあえずこの家ということで」

ひとまず今のうちに決めておきたいことは大体決まったと思います
そろそろ夜も遅いので、私達はここで話し合いをお開きにすることにしました
812 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/24(火) 03:08:48.34 ID:s+bADW3q0
・・・

マリア「確かに、単独行動は避けるべきとは言ったけれど...何もわざわざ全員同じ部屋で寝る必要は無いんじゃないかしら?」

エレン「それは違いマスよまりー!就寝時が一番無防備なのデス!」

と、いう意見や
そしてもう疑われてはいないでしょうが一応家主の目の届くところに、という配慮もあって
私とマリアさんとエレンさんはこの時間の私と共に、私の部屋で寝ることになりました

翠(過去)「部屋が、その...狭いので布団が...」

翠「一個しか敷けなかったんですよね、知ってます、そして私の時は布団とベッドに2人ずつ寝たので大丈夫です」

翠(過去)「さ、3人も呼んだんですか!?この部屋に!?まさかそれは友人ですか!?」

翠「あー、その時呼んだのは2人...いえ、何でもないです」

翠(過去)「えっ呼んでないのに出てくる1人って誰ですか...ざ、座敷わらし?」

翠「真っ先にその可能性を考えるあたりやはり貴女は私です」

で、家主特権的な流れで私とこの時間の私がベッドに、マリアさんとエレンさんが布団に並んで寝ることに



この時間の翠ちゃんと何か話す?安価下
(特になければ翌日に飛びます)
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 03:17:29.34 ID:hK7s1+If0
とある事情で分離しているもう一人の存在である『翠』や助っ人の赤嶺ちゃんについても話しておく
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 21:21:47.44 ID:pL6DUauzO
「今回の件が終わるまで行動を控えてくれると恐縮です…」
815 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/26(木) 04:22:15.23 ID:LgnwSoLu0
・・・

夜も深まり、恐らくは大体の深夜アニメも放送を終えたくらいの時間
身体は疲れているはずなのに、不思議と寝付けずにいました

翠「...もう、寝ましたか?」

寝ているだろうなと思いつつ、私は隣の私に小声でそう話しかけます

翠(過去)「...えっと...明日も学校があるから寝たほうがいい...そう言ってませんでしたっけ?...もう今日ですけど」

意外です、まだ起きていました

翠「あれ、眠れないんですか?」

翠(過去)「こんなにそれは私の台詞って台詞が合う場面も中々ありませんが...」

翠「それもそうですね」

マリアさんとエレンさんも同じ部屋の中にいるので変わらず小声で
私達はお互い向き合うこともなく天井を向いたまま、話していました

翠(過去)「ねぇ、未来の私...私も、やっぱり手伝った方がよくないですか...?」

翠「そういうのは、いちいち私に仲介役をさせずにマリアさんやエレンさんと話せるようになってから提案してください」

翠(過去)「...意地悪」

翠「こういうの自傷行為に入るんですかね」

翠(過去)「知りませんよ...」

拗ねてしまいました
ついつい『翠』と話す感覚で返してしまいましたが、まさかこの頃は私自身の返しにすら負けるほどとは

翠「...私達と同じように別の時空に飛ばされているのは、今貴女が思い浮かべているメンバーとは少し違っていますよ」

翠(過去)「え?」

思い浮かべているのは恐らくマリアさん以外の本編メイン装者5人と、エレンさん以外の本編メイン刀使5人なのでしょうが

翠「助っ人の赤嶺ちゃんだとか、とある事情で現在分離しているもう1人の私...『翠』だとか」

翠(過去)「ぇ...?」
816 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/26(木) 04:22:59.74 ID:LgnwSoLu0
・・・

翠(過去)「ゆゆゆの世界...それに、この世界の本来の『私』...」

細かいことは説明せず、大体のことだけを話しました
この世界の、この時間の『翠』は今もこの時間の私の中から話を聞いているだろうから、というのもありますが
互いを知り分かり合うのは、わざわざ私が間に入る必要なんてありませんし
今は、あくまでこの時間の私が『翠』を見かけた時に私に報告出来る認識があればいいわけですから
赤嶺ちゃんについて同様です

翠「それとついでに...今回の件が終わるまで、行動を控えてくれると恐縮です...」

翠(過去)「...分岐しているらしいとはいえ、干渉は避けたい、避けさせたい...ですか」

翠「それもですが...同じ私なら、わかりますよね?行動を起こすことの意味が」

翠(過去)「...」

行動を起こす...すなわち、転生した目的を達成する為に動く...もっと具体的に言えば、装者になるということです
装者になればアウフヴァッヘン波形が出る、アウフヴァッヘン波形が出れば二課に見つかる
そして今二課に見つかれば、芋蔓式にこの時間に飛ばされてきている私達のこともすぐにバレてしまうでしょう
より正確には、出自不明な人間を匿っていることが
817 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/26(木) 04:23:43.50 ID:LgnwSoLu0
翠「こちらはこちらで何とかします、だから」

翠(過去)「みなまで言わなくてもわかります...同じ私ですから」

それからは何となく私達は何も言わなくなり、揃って気が付けば眠りについていました

・・・

朝、登校するこの時間の私を見送ってから、私とマリアさんとエレンさんは揃って街へ
目的は元の時空に変える歪みを探すのと同時に、他の皆さんを探すこと!

翠「まずは空き家から...」


コンマ下
奇数 手掛かり有
偶数 特になし
ゾロ目 いた!
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 04:25:11.35 ID:iZMnEOCD0
はい
819 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/26(木) 04:58:11.71 ID:LgnwSoLu0
・・・

いくつかの空き家の中の様子を見ていくと、そのうちの一つに誰かがほんの少し前までいたような、そんな形跡が見られました
そこだけ床の埃が綺麗に掃かれていたり、それに...



どんな手掛かり?安価下
(特定の人物を指しそうな物も可(合流判定に影響するかもしれません))
(特に無しの場合は...)
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 09:48:47.88 ID:imjFXqcyO
床に落ちているクッキーの小さな欠片
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 21:11:54.54 ID:iZMnEOCD0
部屋の隅に置いてあるダンボール
822 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/27(金) 04:09:32.43 ID:gVT9IODq0
翠「これは...すんすん...」

床に落ちていた小さな何か
拾って嗅いでみると、ほんのり甘い匂い

翠「クッキーの欠片でしょうか」

小指の爪くらいの小ささとはい塊と呼べる程のサイズ...食べかすというよりは、割った際に落ちてしまったように思えます

エレン「クッキーと言えば、まいまいのクッキーが恋しいデスね〜」

マリア「案外その彼女が落とした物だったりすると一歩前進なのだけれど」

もしくは舞衣ちゃんのクッキーを持ち歩いてそうな可奈美ちゃんや沙耶香ちゃん...そもそもこれが舞衣ちゃんのクッキーと決まったわけではないですが

マリア「ん...こっちにはダンボール箱があるわね」

翠「中身はどうですか?」

エレン「何だか本格的に他人の家の中を漁ってるみたいでドキドキしマスね!壺とか割っちゃいマスか!」

せめてタンスを開けるくらいにしてください


ダンボール箱の中身安価下
(特になければ次の場所へ)
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 04:14:07.50 ID:Q2R8hQiN0
マリアさんには見覚えがありすぎる「雑に入れられている折り畳まれた数枚のダンボール」
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/30(月) 22:02:18.13 ID:zQnoa4mE0
マリアさんが見覚えあるダンボールって何だっけ?XDネタ?安価下
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 01:41:16.22 ID:6eOu3+xM0
多分、翼さん絡みかと思われます
(部屋の散らかりっぷりとか)
安価下
826 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/04(金) 01:31:09.52 ID:aw6EJ4sb0
私とエレンさんがマリアさんの後ろからダンボール箱の中身を覗いてみると、そこには折り畳まれた別のダンボールが数枚入れられていました

エレン「オォウ...これまた随分とごちゃっと...もとい、雑な入れ方してマスね」

翠「意味変わってませんよ」

エレン「...おや?まりーどうしマした?もしやコレに心当たりが?」

マリア「まぁ、そんなところよ、心当たりというか見覚えというか...」

頭に手を当てながらそう答えるマリアさん
どうやら何かしら思い至るものがあったようですが...

・・・

翠「次はズバリ!手甲を拾った場所!...とはいえ」

最初にそこへ辿り着いた時は何かに呼ばれているような感じがしながら歩いて気付いたら...という流れでした
なので、その私の後を付いて行っていた『翠』から聞いた道を頼りに探しています

翠「大きな樹...恐らくこの辺に...」



コンマ下1
奇数 手掛かり有
偶数 特になし
ゾロ目 いた!

どんな手掛かり?or誰がいた?安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合は手掛かり、ゾロ目の場合は誰がいたかを記述)
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 02:02:12.87 ID:QMo0j98K0
はい
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 02:20:10.91 ID:y6yDk8grO
以前、切歌と調に渡した蛇の抜け殻とかどうだろう?
829 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/05(土) 03:00:07.47 ID:2EilYr9c0
目的の樹は...『目的の樹』って文字にすると樹ちゃんの事みたいですね関係ないですねはい...樹は思いの外あっさりと見つかりました
当然この段階ではそこに手甲も落ちておらず、樹も何か特別な気配を放っていたりはしませんでしたが

マリア「こんな所にこんなに大きな樹があったのね...」

エレン「まりーは知らなかったんデスか?」

マリア「話だけは聞いていたし、この辺も...元の時間で訪れなかった訳ではなかったのだけれど」

何故今まで気付かなかったのかしら、と首を傾げるマリアさんをよそに、私は何かしらの手掛かりが無いか見てまわります
さっきの空き家もそうですが、仲間の誰かと結び付けられそうとはいえ唯一無二のアイテムでもない限りは偶然を否定出来ませんし、そもそもこれはアニメでもゲームではないので仮にここに誰かが来ていたとして必ずしも手掛かりを残すわけではありません
が、運命や奇跡、あえて言うなら哲学兵装...そんなものが働けば御の字で

翠「詰まる所、どれだけ御託を並べても...結局はじっとしていられないというだけのことだったり」

ジーっとしててもドーにもならねえというやつです
なんて独りごちながら地面をキョロキョロと見ていると

翠「...あれ?コレって」

どこか見覚えのある細長い何か...持ち上げてみると

エレン「蛇!?」

翠「の抜け殻ですね」

いえ、しかしコレは...えぇ、間違いなく蛇達、ソリッド達のどれかのものです

翠「少し前に、一斉に脱皮したとエルフナインちゃんが興奮してましたっけ...」

マリア「どういう事?この時間の貴女の所の蛇達のいずれかがここで脱皮したって事?」

翠「いえ、この頃はあの子達は家の地下にいた筈...」

抜け穴がありそこから外に出ていたという可能性も否定は出来ませんが、そうでなかったとしたら
私は持ち歩いていないので、蛇達の抜け殻を持っているのは私があげた相手...エルフナインちゃんと切歌さんと調さんの3人
エルフナインちゃんは元の世界、元の時間にいますから

翠「ここに、切歌さんか調さんが来ている...?」



コンマ下
奇数 勇者ギア解禁
偶数 特に無し
ゾロ目 ノイズ警報
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 03:01:16.31 ID:pAAMuyPi0
はい
831 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/05(土) 03:19:35.73 ID:2EilYr9c0
その時、樹の枝葉を揺らす一際強い風が吹き抜けていきます
まるで何かを運んで来たかのような

若葉《...こ...るか...聞こえるか!翠さん、聞こえるか!》

園子《特定完了なんよ!》

翠「!!!」

偶然か、それとも本当に暗示していたのか
風が止むと同時に、私の中の深層世界が一つ

翠「その声、若葉ちゃん!園子ちゃん!」

戻ってきました

エレン「ど、どの声デスか!?いきなり空虚に話しかけるのは少しホラーなのデスが」

マリア「ッ、この声、知らないはずなのに何処かで...犬、吠埼...?」

エレン「こっちもこっちで何デスか!?流行り!?こっちの世界の流行の最先端!?」



安価下
1 若葉ちゃん園子ちゃんと何か話す
2 手掛かり探しに次の場所へ
3 イベント判定
4 その他(記述)
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 03:23:03.57 ID:metYEoCTO
1 話す内容を指定出来るなら「記念品の花を使って装者の位置を特定出来ませんか?」
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 03:41:38.73 ID:metYEoCTO
すみません、追記可能でしたら「桜の花弁について話しておく」もお願いします
834 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/06(日) 03:45:23.55 ID:WynfeDHA0
私達が時空の歪みに呑まれた時に園子ちゃん達のいる樹海風深層世界は私達から切り離され、それからずっと探してくれていたようです
今この瞬間再び繋がれたのはその努力故か、あるいはこの場所が繋がりやすい座標になっているのか...

若葉《再会を喜ぶのはこれくらいにして、現状打破の方法を考えるべきだろう》

翠《ですね...今って、例えば千景ちゃんや芽吹ちゃんも『翠』や夏菜さんの座標を探したりしてるんですよね?》

園子《うん、それに他にも...ただあまり芳しくは》

やはり一気に見つけられたりはしませんか

翠《私達が貰った例の花...アレをアレと私達との繋がりを使って装者の位置を特定出来ませんか?》



コンマ下
奇数 繋がりが切れてる
偶然 もう一押しあれば
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 03:53:09.98 ID:RIePJEhY0
はい
836 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/07(月) 02:59:54.60 ID:szYomqB90
undefined
837 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/07(月) 03:00:28.04 ID:szYomqB90
若葉《勿論、この繋がりは時空を超えたくらいでは簡単に消えないものだ、利用はしている...だが、互いを認識出来ている私達と翠さんですらその繋がりをこうしてもう一度強固にするのに苦労しているのも事実だ》

園子《一度解いた問題文と答えは変わっていない、でもその途中の計算式が丸々リセットされてしまったようなものだからね...神樹様の力も、結果さえわかっていればある程度はカバー出来るとはいえ限度はあるよ》

やはり、一度切り離されてしまったことが大きいようです
途中の計算式...要は、園子ちゃん若葉ちゃんという出発点と私という目的地はわかっているのに道がわからない、ということでしょうか

園子《繋がりそのものはまだ生きてる...せめて、もう一押しあれば...》

翠《もう一押し...》

その時、ふと思い出したのはエレンさんの言葉でした



エレン『デスが、私達は出会えマした...それに共通の目印もありマス』

エレン『希望的観測...むしろ単なる願望に過ぎない意見になりマスが...散らばってしまったものをかき集めるなら、一度一箇所に纏めてから拾い上げる方が効率的だと私は思いマス』

エレン『確かにこの時間に私とまりーが一緒に飛ばされたことも、みどりんを見つけられたことも偶然かもしれない...でもみどりんがいるとわかるよりも前から、私達は不思議とその方向に行けば誰かに会える...そんな気がしていたんデス』



翠《花弁...》

園子《え?》

私は山桜の花弁を取り出し見つめます
838 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/07(月) 03:01:17.22 ID:szYomqB90
意識に干渉する何らかの働きの存在の可能性、そう仮定したこの花弁の特性
それに対し私達は私達が合流する指標のようなものとして考えていましたが

翠《私達がそれぞれバラバラに飛ばされてから、揃っていつの間にか所持していたものがあるんです》

若葉《揃って...それはそこにいる翠さん、マリアさん、エレンさんが、ということか?》

翠《えぇ、それに恐らく他の皆さんも...時空の歪みに呑まれる直前掴んだ手、きっとそれに関係していると思われる...山桜の花弁です》

園子《それって、ゆーゆの...!》

もし私の仮説が正しかったとしたら、この花弁は時空の歪みに呑まれた私達装者、刀使、赤嶺ちゃん、それに巨人の響さんを繋いでいるということになります
こうして現在園子ちゃん達と私とで繋がりを復活出来ているので、遠回りにはなりますが私を経由して他の皆さんの繋がりを辿ることが出来れば

若葉《ま、待て、だがその繋がりは響さん...いや、その中にいるシェム・ハも含まれているはずだ》

園子《うん...花弁の持ち主同士が引かれ合う程度ならまだしも、あまり繋がりに刺激を与えるのは危険かも...》



安価下
1 構わん!やれ!
2 やめておく
3 保留
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 03:03:45.05 ID:Nvu2B6RY0
2
840 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/08(火) 02:26:42.76 ID:sIasj4nE0
翠《それは...確かにそうですね》

元タギツヒメの荒魂に蝕まれているとはいえ相手は神様、警戒し過ぎて損することはありません
少しでも上手くいく可能性があるのなら、とは思いましたが...だからといって焦って行動するのは、違いますよね

園子《でも、直前辿るのはやめるにしても、その花弁を目印に出来れば状況は変わるかもしれない...進展があったらまた連絡するよ》

若葉《それから、こうして再会出来たからにはまた私達の力をギアで行使するのは可能だろう》

翠《えぇ、その時は使わせてもらいます》

・・・

さて、色々思わぬ収穫があったわけですが
結局この時間に来ているかもしれない他の皆さんとはまだ合流出来ていないわけで

マリア「次は病院...この辺で病院といえば」

翠「私もお世話になったことがあるあの病院ですが...よく考えたら思いっきり二課の息がかかってるんですよね」

まぁそれを言ったら多分日本のほとんどの施設は裏で二課と繋がってるんですが

エレン「つまり?」

マリア「職員に聞き込みをしても患者のプライバシー云々以前に二課の方でストップがかけられているかもしれないし、逆に待ち構えられているかもしれないということよ」

翠「それに、他の皆さんのうちの誰かが入院したり診察を受けていたとして、その後既に二課に拉致...もとい保護されている可能性も」

むぅ...これならどうにかしてこの時間の翠に二課に加わってもらって、その辺の事調べてもらえば良かったでしょうか
いえ、流石に所属して1日2日でそこまで教えてもらえたりは...保護された場合の待遇によりますか?

マリア「ま、とりあえず慎重に聞き込みをしましょう、出来れば職員だけじゃなく利用者の方達にもね」



コンマ下1
奇数 手掛かり有
偶数 特になし
ゾロ目 いた!

どんな手掛かり?or誰がいた?安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合は手掛かり、ゾロ目の場合は誰がいたかを記述)
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 02:36:25.61 ID:d14y7IK60
はい
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 03:02:19.58 ID:8sg/YTpCO
リディアンの制服じゃない子を見かけたという情報が手に入る
843 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/10(木) 02:00:37.84 ID:Pph/1PAh0
・・・

マリア「結局、誰かしら入院しているということもなく、偶然の再会もなく...というままに終わったわね」

エレン「デスが収穫が無かったわけではないのデス!」

入院に関しては流石に病室を勝手に片っ端から開けていくわけにもいきませんし、二課の隠蔽工作が行われる可能性も低くはないのでなんとも言えませんが
確かに、収穫は一応ありました

翠「リディアンの制服じゃない子を見かけた...ですか」

この近辺にリディアンしかないということもありませんが、しかしリディアン生徒が多いのも事実
そして『◯◯の制服』ではなく『リディアンの制服ではなかった』と真っ先に、そしてそれ以上はわからないと話していたということは、少なくともこの近辺では見かけたことのない制服だったということです

翠「注意して見ていた人はいなかったのでその制服の詳細はあまり情報が集まりませんでしたが、見かけたという意見は複数ありました」

マリア「私達装者の...S.O.N.G.の仕事着も制服っぽく見えなくもないけれど、あぁも迷いなく制服と断定したということは」

エレン「薫達の内の誰か...だったら嬉しいデスよ」

赤嶺ちゃんは...終始勇者服を着ていたので解除したらどんな服なのかわかりませんね
私服にしろ制服にしろ、ゆゆゆいのやつでしょうか...



コンマ下
奇数 敵!
偶数 特になし(帰宅)
ゾロ目 ???
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 02:12:50.61 ID:2WSbsrJe0
はい
845 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/12/10(木) 03:03:29.88 ID:cl/WEtKj0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
846 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/10(木) 03:40:01.38 ID:Pph/1PAh0
ピコピコッ...ピコッ...


ふと、コミカルな足音がすぐそばから聞こえてきました

翠「っ、ノイズ...!」

エレン「またこの展開デスか...」

マリア「面倒な事になったわね...」

前方から数体のノイズの姿が
あの程度の数で前方のみからなら逃げる事も不可能ではありませんが

翠「逃したら、病院に被害が」

私達のすぐ後ろには病院があります
すぐに逃げることが出来ない人が多くいる病院...避難誘導がスムーズにいくとは思えません

翠「二課が来る前に片付けて逃げ...」


翠(過去)《ぁ、あの!聞こえますか!》


その時頭の中に響いたのは、この時間の私の念話
何なんですか次から次へと!

翠《聞こえてますけど今少し取り込んでて》

翠(過去)《ノイズが出たんです!》

翠《えぇ、だから...ん!?》

まさか、この時間の私がいる場所の近くにもノイズが発生しているということですか!?

翠(過去)《クラスの子も一緒で、逃げてるんですけどどこまで逃げ切れるかわからなくて!それで!》

まずいです、いきなり大分まずい状況です
この時間の私の言い方からして、1日ズレて響さんと一緒に逃げてるというわけでもなさそうですし
律儀にギアを纏っていいか聞いてきてるということでしょう



安価下1
1 ギアはまだ纏わないで!
2 ギア纏っていいよ!

安価下2
1 ノイズを引き付けつつ病院から離れる
2 戦う
3 その他(記述)
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 03:46:23.75 ID:NmYHpoylO
2
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 04:00:25.50 ID:2WSbsrJe0
3、後衛をマリアさんとエレンと呼び出した大蛇に任せる陣形で戦う
エレンはマリアさんと大蛇に守られる+念入りにS装備を装着
849 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/11(金) 03:11:14.51 ID:4sAy3AA80
翠《おーけー把握しました、初陣頑張れ私ッ!》

翠(過去)《えぇ、やってやります!》

念話を切り、私はこの時間の私に検討を祈ります
やる気に満ち溢れた返事だったのが少し気になりますが大丈夫でしょう
まぁそれよりこちらもこちらで忙しくなるので祈ってほしいくらいですが

翠「一先ずここを乗り越えましょうか!」

私はこの戦いの後に起こるであろう逃走劇という未来から目を逸らし、ギアペンダントを取り出しました


翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)(透明化を使うとそれ以降アウフヴァッヘン波形含め反応を誤魔化せます)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
13 ロンゴミニアド(イグナイトなし)(未使用)
14 玉手箱(イグナイトなし)(特殊)
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

コンマ下2
奇数 盾ではない
偶数 特になし
ゾロ目 歌が嫌いなあの娘
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 03:23:21.66 ID:bPKt5W3ZO
解禁記念に2でお願いします
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 03:24:59.00 ID:LroIPMT80
はい
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 03:31:53.31 ID:LroIPMT80
ゾロ目か
はぐれた仲間も集まってこないかな?
853 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/11(金) 04:21:52.64 ID:4sAy3AA80
若葉ちゃん、使わせてもらいます!


「Imyuteus amenomurakumo tron」


私が纏うのはアメノムラクモ...若葉ちゃんの勇者ギア
一歩前に出て、後ろにいるマリアさんとエレンさんに声をかけます

マリア「病院には一体も近づけさせないわ」

翠「お2人は後衛をお願いします、特にエレンさんはなるべくノイズとは距離を取ってください」

エレン「わかってマス、ノイズ相手ではそれほど役に立てませんからね」

と言いつつS装備をいち早く着込みマリアさんからアームドギアを受け取っているのは誰でしょう
そう、エレンさんです

翠「大蛇、あなたもどうかマリアさんと一緒にエレンさんのことを守ってください」


『逆巻ク大蛇』


天叢雲剣...ではなく生太刀を一振りし割いた空間の裂け目から大蛇を呼び出しました
大蛇は私の声に頷くと、エレンさんの横へ移動していきます

翠「さて」

二課が来ても困りますし、この時間の私のことも心配ですし、短期決戦で行きましょう
854 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/11(金) 04:25:02.40 ID:4sAy3AA80
・・・

翠「ハァッ!」


『抜刀緋那汰』


たったの数体、と侮っていたわけではありませんが
追加が3回ほど繰り返されたあたりで私達は違和感を抱きました

マリア「この感じ、とても嫌な予感がするのだけれど」

翠「奇遇ですね私もです」

いつの間にか私達を囲むほどに増えていたノイズ
エレンさんを守る形でマリアさんと大蛇は固まって戦っていたのとは違い私は単独で動いていたはずが、こうして話が出来るくらいに後退させられています
まるで私達を一ヶ所に集めるのが目的のようなノイズの動き方...となるとこれは


ビュルッ!


翠「ッ、上です!」

マリア「ふっ!」

次の瞬間、上空から降り注ぐ何かに対し、マリアさんがアガートラームの3本の短剣を頂点にした三角形のバリアを私達の真上に形成して防ぎました
バリアにへばり付いたのはトリモチのような粘り気のある液体...と言えば


「へぇ、良い勘してるじゃねえか」


バッと声をした方を見上げると、すぐ近くの建物の屋上に人影が
隣に鳥とチョコミントアイスを合体させたようなノイズを侍らせるその相手は...


クリス(過去)「けど抵抗されても面倒なんだ、まとめてとっととぶちのめされてくれよなぁ!」


ネフシュタンの鎧を纏う少女...この時間のクリスさんでした



安価下1
1 戦う
2 逃げる
3 二課が来るまで粘る
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 04:34:12.19 ID:bPKt5W3ZO
2
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 15:05:06.27 ID:0E97GYNT0
イナズマイレブンの安価SSもあるので読者はどんどん参加してくださいね
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 16:40:03.44 ID:lbzE+eyrO
可能なら若葉ちゃんとのフルシンクロによる攻撃で過去のクリス先輩を怯ませてから逃げたい所(ゾロ目を見て少し不安になってる)
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 19:34:51.15 ID:Lv3Oup3r0
そういうあなたもゾロ目

なぁに撤退戦には目眩しが一番よ
859 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 03:09:40.50 ID:VhBr2/VQ0
こちらを見下ろしてくるクリスさんの手にはソロモンの杖が握られています
やはり今回発生していたノイズは操られたものでしたか

エレン「ん〜...あれって」

翠「違います、この時間の方です」

マリア「ほんの一瞬期待してしまったけれど...やっぱりそうよね」

もうすっかりツッコミポジションになってしまって今(元の時間)では見る影も無いノリノリな悪役クリスさん
そういえばこの頃の私は敵対する間もなく誘拐されたのでこうしてネフシュタンクリスさんと敵として対峙するのって初めてでは?

翠「と、とにかくこれは流石にダメです、倒しても倒されても...ノイズを倒しつつ逃げましょう!」

私と同じこの時間の私なら、私達の介入があっても原作知識で上手いこと立ち回るかすっぱり諦めて自由に動いてくれると思います
が、それ以外はやはりなるべく原作通りの運命を辿って欲しいと、あるいは私達の世界線と似た運命を辿って欲しいという欲が出てしまいます
特にクリスさんのような敵から味方へ変わり本当に安心出来る『帰る場所』を見つけられる人には
詰まるところ、捕まってこれ以上私達が関わるのも避けたいし倒してしまって巡り巡ってこの時間の響さんや翼さんとの接点が消えてしまったら悔やんでも悔みきれないということです

私達はこの時間のクリスさんのことは警戒しつつ、再びノイズ狩りを再開しました

クリス(過去)「チッ、無視してんじゃ...」


ひゅんっひゅんっひゅんっ



クリス(過去)「ねぇッ!!!」


『NIRVANA GEDON』


向かってくるでもなく先にノイズを倒し始めた私達にイラついたこの時間のクリスさんは、ネフシュタンの鎧から伸びた武器である鞭を振り回し生成した黒い電撃を纏うエネルギー球をこちらに投げ付けてきます

翠「させませんっ!」


『一心抜刀』


それがこちらに到達する前に跳躍して斬り裂くと、辺りは爆風が吹き、余波で残っていたノイズ達も形が崩れていきました
すると...

翠「なっ、鞭を!?」

クリス(過去)「まず1人捕まえたぜっ」

煙幕の向こうから伸びてきた鞭が振り抜いた生太刀に巻き付きます

マリア「今行くわ!」

翠「いえ!お2人は逃げる準備を!エレンさん迅移ッ!」

エレン「わかりマした、けど!」
860 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 03:10:26.85 ID:VhBr2/VQ0
undefined
861 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 03:11:24.95 ID:VhBr2/VQ0
ネフシュタンの鎧は完全聖遺物だけあって、多少の強度は持っています
が、それでも所詮は多少...ししょーの元で鍛えた後の響さんが握り潰せたりする程度のものです
そして私は、同じ人の元で鍛えています

翠「せいっ...やぁぁっ!!」


ブチィッ!


私は生太刀に巻き付く部分はそのままにして、この時間のクリスさんと繋がっている部分に手をかけそのまま引き千切りました

クリス(過去)「こっこいつ...やるならせめて斬りやがれ剣使いッ!」

翠「...」

それもそうだ、と後から思ってしまいました
が、結果オーライです

翠《アレを使います、手伝ってもらえますか?》

若葉《いいだろう、私が手を貸す方があるいは負荷も減るかもしれない》

それに、戻ったばかりの繋がりを慣らすのも兼ねてです
私と若葉ちゃんは互いの意識を重ね合わせ、フルシンクロさせ叫びました


翠若葉「『源義経』ッ!」


切り札が発動し、勇者ギアも若葉ちゃんの通常の勇者服をモチーフにしたものから切り札発動時をモチーフにしたものに変化します
862 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 03:11:54.24 ID:VhBr2/VQ0
翠若葉「必要なのは逃げる為の隙、一瞬あれば十分!」

クリス(過去)「何ぶつくさ言って」

ぐっと腰を下ろし、生太刀を持つ手を反対の肩の辺りへまわし
切り札のその強力な力を最大限に利用した問答無用で必殺技を繰り出しました

翠若葉「報いを受けよぉぉッ!!」


『天駆の太刀・刹那』


狙うのは目の前の建物の屋上の手前...この時間のクリスさんが立っている場所のすぐ目と鼻の先の床を含む端っこ

クリス(過去)「ッ、ちぃっ!」

飛んでくる斬撃を避ける為この時間のクリスさんは反射的に半歩下がるでしょうし、屋上の床部分は細かい瓦礫と埃や砂煙が発生して目眩しにはなったはず
仮に攻撃が命中してしまっていても、ネフシュタンの再生能力なら大丈夫でしょう
多分、きっと、メイビー

翠若葉「今のうちにっ!」

エレン「ガッテン承知の助デス!」

この時間のクリスさんの視界が塞がれているうちに、私は『源義経』の効果である高速移動で、エレンさんはマリアさんを抱き上げながら迅移を使いその場から一目散に走り出しました



翠ちゃん達コンマ下1
クリス(過去)さんコンマ下2
(コンマ下1の方が大きければ逃走成功)
(コンマ下1は高速移動・迅移効果で数値×3とします)
(どちらかもしくはどちらもゾロ目だと...)
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 03:13:16.44 ID:o4s61ZYl0
はい
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 03:15:07.09 ID:+PK4XLZuO
どうかな
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 03:16:56.15 ID:o4s61ZYl0
これは…どうなる?
補正かかってるからゾロ目判定じゃない?
866 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 03:57:51.37 ID:VhBr2/VQ0
***

44×3=132
09
132>09
YOU WIN!

&ゾロ目ボーナス
【並行世界との高レベル精神リンクを観測しました】
【安価・コンマ判定時のゾロ目回数が現在合流済人数以上となりました】
【次元震にご注意下さい】

***

翠「逃げ...切れ、ました...か?」

途中まではなんとか食らいつこうと追ってきていたこの時間のクリスさんでしたが、それは人間が新幹線を追うようなもの...すぐにその姿は見えなくなりました
それ以降、途中でアウフヴァッヘン波形のこともあってギアを解除してからとまたがむしゃらに逃げてきた為、もはやここが何処なのかよくわかりませんが...私達は無事逃げ切れた、と見て間違いないでしょう

エレン「でも迅移に並べるなんて驚きデス」

翠「かなりのインチキをしてるので、ご覧の通り体力は持っていかれますけどね...」

とはいえ若葉ちゃんがフルシンクロしてくれていたからか、以前よりはマシ...シャトルランで70越えた辺りくらいの疲労で済んでいます
つまりタヒにそうということです

エレン「それと、ノイズを操っていたようデしたが...放置して大丈夫なんデスか?」

翠「クリスさんなら必要のない犠牲は出そうとしないはずです、この時間でも」

しかし参りましたね...クリスさんがあの装備で来たということは、この時間のフィーネさんの指示...私達はこの時間のフィーネさんにしっかり目を付けられているということ
今頃この時間の私ももしかしたら二課に連行されてるかもしれませんし、やはり何も起こらずに〜というのは長続きしませんか

マリア「ひとまず翠の家に戻るか、それが危険なら別の拠点を探すことに...」



ぐわん...



次の瞬間、五感全てが異常を示すような...それでいて既視感のある感覚に陥りました

翠「うっ...」

思わず胃の中のものが上がってきてしまいそうになるのを堪えつつ、状況把握の為に周りを見回します
すると...



コンマ下
01〜30 さらに過去
31〜60 この時間から未来
61〜90 元の時間から更に未来
91〜98 別の並行世界
ゾロ目 元の時間
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 04:04:44.83 ID:o4s61ZYl0
連続で判定取ってるかもしれないけど、はい
868 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 04:39:52.66 ID:VhBr2/VQ0
***

元の時間から

どれくらい経った未来?安価下1
どんな世界になってる?安価下2以降
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 12:40:37.11 ID:45elnT/mO
以前出てきた未来容姿の翠ちゃんがデフォぐらいの未来(元から7〜8年後?)
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 13:22:08.03 ID:fcD77mZ1O
シンフォギア及びとじみこ本編の流れ通りにシェム・ハ(とその腕輪)やタギツヒメは消えてビッキーも助かってるけど、翠ちゃんと『翠』ちゃんが行方不明になってるらしい
(翠ちゃんと『翠』ちゃん以外の装者や刀使、勇者は全員無事)

あと、成長したきりしら2号が子猫を授かった
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 20:39:06.22 ID:pBjY7XduO
シェム・ハの影響が収まったからか刀使や神世紀の世界に起きていた異変が無くなっている
装者はそれぞれの道を歩み始めてる感じで
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:02:25.24 ID:ALL0S1Nx0
その未来では翠は少し前に電撃でアイドル活動を引退した世界的トップアイドルになっていた
調べれば直ぐに名前が出てくる程
873 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/15(火) 03:14:18.29 ID:3kJBnLyN0
翠「...へ?」

逃げる際人目につかない場所までと思い、私達は確かにさっきまでは人気のない場所に立っていたはず
ですが今周りは...いつの間にか、それこそこの一瞬の間に...がやがやした人通りの多い街中に変わっていました

翠「何、が...」

持ち歩き分しかない為数に限りがあるテレポートジェムは今回使っていませんし、そもそも逃げた先で更に使う事もしません
ですが、これは転移...いえ、さっきの感覚から察するに...また時空を超えてしまった...?
もしそうだとしたら、状況はふりだし...下手したらもっと悪く...

翠「っ、マリアさん!エレンさん!」

前の時間で折角合流出来たお2人とまた逸れてしまったのでは...そう思い振り向くと、マリアさんとエレンさんは変わらずそこに存在していました

マリア「今の、脳を揺さぶられるような感覚は...それに、ここは一体...」

エレン「新手の、不意打ちか何かデスか...?」

翠「良かった...今度は大丈夫でしたか」

私と同じように(恐らく)時空の歪みに呑まれた感覚に酔ったのかふらふらで顔色も優れていませんが、離れ離れの時空に飛ばされることは避けられたようです
その事実にホッとしていると、ふと周りを歩く人達のうち何人かがこちらを見ながらヒソヒソと話しているのに気が付きました
中にはスマホを取り出し私達を撮影しようとしているように見える人も

翠「...あー...やばいですね」

これアレです、急に何もない所から人が現れたって拡散される展開です

翠「逃げましょう!」

エレン「ま、また走るんデスか!」

マリア「ボヤかない!吐きそうなのは私も同じよ!」

・・・

元々人通りの多い場所に飛ばされたおかげですぐに人混みに混ざることが出来ましたが、さて

エレン「ふぅ...困った時の路地裏デス」



コンマ下
奇数 S.O.N.G.の素早い対応
偶数 特になし
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 03:27:25.75 ID:fPzfPMFYO
ほい
875 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/15(火) 04:19:13.07 ID:3kJBnLyN0
マリア「少し休みましょう...翠?何をしているの?」

エレン「確かにお腹は空きマしたが、ゴミ漁りは...」

翠「ゴミは漁ってますけど違いますよ」

走り抜けている間に街の様子も見ていましたが、その景観は元の時間や前の時間のものとそう違ったものではありませんでした
せいぜいビルや電子広告が多いくらい...少なくとも昭和やそれ以前に飛ばされたようには思えません

翠「無いですね...そもそも電子書籍が増えたりしてもうこういうところに捨てられてるのは珍しいんでしょうか...」

マリア「結局貴女は何を探しているの?」

翠「新聞です、いえまぁ新聞でなくともいいんですが...こういう時は捨てられてる新聞とか風で飛んできた新聞とかで日付を確認するものですから」

前の時間では『翠』と連絡を取ろうとしてその時間の私に繋がり、そこから転生初日だと気付きましたが、やはり正攻法としてはこれでしょう
と思ったのですが...しかし買う人がいないのか路地裏のゴミ箱に捨てていく人がいないのか、そんなお約束のようには行きません

マリア「なるほどね、まずはここが何処なのかを確認してから...っ!」

エレン「みどりん、まりー...誰か来マス」

音がしたわけではありません
が、私達は曲がりなりにも戦場を駆ける戦乙女...空気の流れから近付いてくる人間の気配くらいは感じ取れます

翠「どうします?行き止まり...ではないので、遠ざかる事も出来ますが」

マリア「隠れて相手の出方を見ましょう、慢心はしないけれど、私達なら一般人からその辺の錬金術師くらいなら対処出来るわ」

エレン「その辺に錬金術師がいる生活とは」
876 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/15(火) 04:20:23.46 ID:3kJBnLyN0
私達は一先ずゴミ箱の影に隠れ、近付いてくる相手が誰なのかを確かめることに
もしかすれば、その相手によってはこの世界が何の世界なのかわかるかもしれませんし...


コツ、コツ、コツ...


「隠れてるのはわかってるのデス!」

「私達は危害を加えるつもりはない、少し話を聞きたいだけ」


相手は2人組の女性でした
いえ、それよりこの声...それにこの特徴的な話し方...

切歌(未来)「...出て来ないということは、やっぱり罠なんじゃないデスか?」

調(未来)「もしそうでも放っておけない」

あの2人組...知っているお2人より年齢が全然上ですが、面影が

マリア「まさか...調と切歌...?」

翠「もしくはお2人の姉とか...そっくりさん?」

いやいやそんな偶然...

切歌(未来)「あー!見つけたデスよ!...って、ま、マリアァ!?」

調(未来)「翠!?それに、エレン...?」

あれ、この反応

エレン「本人っぽいデスよ」

お互い驚きのあまり固まってしまう中、エレンさんだけがそう静かにボソッと突っ込みました



安価下
1 とりあえず保護してもらう
2 いや!成長したきりしらコンビなんて罠かもしれない!逃げる
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 04:21:23.37 ID:wpVkaTdS0
1
878 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/16(水) 03:32:06.46 ID:X5jCzEzK0
・・・

私達の中で一番付き合いの長いマリアさんと切歌さん調さんらしき女性達とで互いにいくつかの問答を繰り返した後、やはり目の前のお2人は切歌さん調さん本人であること...あちらは少なくともマリアさんはマリアさん本人であり、ならば一緒に行動している私とエレンさんも恐らくは本人だろうという結論が出ました

調(未来)「聞きたい事と話したい事もあるから、私達と一緒に来て」

マリア「一応聞くけれど、何処へ?」

切歌(未来)「当然本部なのデス!」

艶のある長い黒髪のスレンダー美人と、少しハネっ気のある金髪ゆるふわヘアのナイスバディ美人
そこへ猫耳(?)ピンク髪ナイスバディ美人のマリアさんが備わり最強に見える...

切歌(未来)「と、いうわけで」


ガシャン


翠「...ガチャン?」

調(未来)「規則だから」

呆けている間に私の両手首には、もはや馴染みすらある手錠がかけられていました
いえ私だけではなくマリアさんとエレンさんも同様ですけども

切歌(未来)「こほん...こちら暁、目標3名無事保護しました、本部へ連行します」

耳につけられた通信機で恐らくS.O.N.G.本部の人に連絡を入れる大人切歌さん

翠「ご、語尾がデスじゃない...!?」

調(未来)「え?うん、何年前からか練習してたじゃない...お酒が飲める歳になったんだからそろそろ仕事中くらいはって...私達と一緒の時は変わってないし、そうじゃない時も油断すると戻っちゃうけど」

マリア「お酒...!?あ、貴女達ダメよお酒なんて!お酒はもう少し大きくなってから!」

エレン「いやもう結構大きくなってると思いマスよまりー...」
879 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/16(水) 03:33:09.53 ID:X5jCzEzK0
・・・

これまた馴染みのあるS.O.N.G.御用達の黒塗り高級車に乗せられた私達は、本部への道すがら大人切歌さんと大人調さんと色々話をしていました

切歌(未来)「それにしても、見つかったと思えば縮んでるし何があったんデスか?マリアとエレンまで」

調(未来)「マリアも日本に帰って来てたなら声をかけてくれれば良かったのに...その様子だとマリアとエレンも何かに巻き込まれたの?」

翠「えっと...私別に縮んでないといいますか」

マリア「貴女達こそいつの間にそんなに大きく?こうして合流出来たことは喜ぶべきことだけれど」

エレン「いやいやまりー、それは流石にいい加減現実受け止めた方がいいデスよ?私でもわかりマスよ?ねぇみどりん?」

翠「えぇまぁ...」

マリアさんはまだ微妙に把握出来てないようですし、大人切歌さんと大人調さんは何か勘違いしているみたいですが...ここはテンプレに則って

翠「あー、調さん?今年って何年ですか?」

調(未来)「え?えぇっと...」



悲報...8年後の世界に飛ばされていました

・・・


翠「8年...ただでさえ初日の段階で2044年とかいう近未来で字面に慣れるのに苦労したのに、それから2045年、そしてここは2053年...」

ファッションパッションクエスチョンの戦士どころか、もうサメクジラオオカミウオだったりそうじゃなかったりする戦士が過去になるレベルの時代じゃないですか...

切歌(未来)「過去から...それじゃあマリア達は若返ったわけじゃなくて」

調(未来)「響さんを助けようとして時空の歪みに...そういえば、そんな事もあった」

マリア「合流出来たわけじゃなかったのね...まさか過去の後は未来に飛ばされるだなんて」

またしても時空の『時』の方だけ飛ばされるとは



何か話す?安価下
(特になければ本部)
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/16(水) 03:37:46.44 ID:yj19ANkj0
元の時間へ帰る方法や他の仲間もこの時間軸にいる可能性がある事を話した後に、蛇達やルシエドは元気にしてるか聞いてみる
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/16(水) 08:12:43.44 ID:3O/Qk6wmO
切歌が翠のことを「見つかった」と言ったのが引っかかって翠が未来翠について訊く
882 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/17(木) 02:13:08.42 ID:XkYKEy9t0
翠「とにかく、保護してもらえたのは良いとして...元の時間に戻る方法は分からないままなんですよね」

エレン「他の仲間と合流、時空の歪みを探す、とどちらもままならないまま今度は未来にタイムトラベルデスからね」

ネロさんや園子ちゃんの推測通り響さんや友奈ちゃんが探してくれていたとして、過去に留まらず未来にまで飛ばされてしまった私達を果たして見つけてくれるのか...

翠「あっでも...未来の世界ということは、この時間の切歌さん調さんは元の時間...この時間から見たら過去である私達の本来の時間での解決方法がわかってるってことですよね?それに他の皆さんがどの世界のどの時間に飛ばされているのかも...」

切歌(未来)「およ?」

マリア「確かにそういうことになるわね、それに前の時間での手掛かりが仮に本当に役立つ類のものだったとしたら、もしかしたら私達同様この時間に改めて飛ばされているのかもしれない」

エレン「おぉ!一気に解決デース!」

こればかりは『敢えてそこには触れない』というお約束を守る気はありません
過去へ飛び、歴史を僅かながら変えてしまっても私達に影響がなかった経験からして、干渉は平行世界を増やすだけという仮説はほぼほぼ立証出来ているようなものですし

翠「どう、ですか?」

調(未来)「それは...」



方法についてコンマ下1
奇数 覚えてる
偶数 何故か思い出せない

他の仲間についてコンマ下2
奇数 それらしき情報が
偶数 今のところ情報なし
ゾロ目 丁度何人か保護したと連絡が
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/17(木) 02:16:20.88 ID:jUf45No20
はい
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/17(木) 02:18:57.19 ID:+VvyL2UpO
どうかな
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/17(木) 02:20:24.56 ID:jUf45No20
ゾロ目…
何故こういう時に引き当てちゃうのか
886 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/17(木) 03:38:22.71 ID:XkYKEy9t0
調(未来)「...切ちゃん、どう?」

切歌(未来)「そりゃあいくら何年も前の事でも、一番忙しかった頃の事なんデスから当然昨日の事のように思い出せ...せ...ダメデス!何でデスか!?」

調(未来)「やっぱり...」

えーっと...この反応、もしかして

調(未来)「ごめん...確かに響さんが大変なことになって私達が別の世界に飛ばされた事、それが最終的に解決した事...それははっきり思い出せるのに、何故かその過程が思い出せない」

切歌(未来)「そうなんデス...その部分だけピンポイントで全然デスよ...」

翠「お約束ですね...」

となると、いくら分岐した並行世界といえどここは元の時間から直結した未来...取り返しのつかないレベルのタイムパラドックスは起こせないよう世界が制限をかけている、ということでしょうか
この場合のタイムパラドックスは未来の情報をもとに過去で解決する、つまり答えをカンニングするような事というわけですが
そのカンニングしようとした答えというのが不変的なものではなく過去の...というか現在の私達が発想したものであり、それを私達が先に知って行動に移し、私達が8年経った後に過去からやってきた私達に答えをカンニングさせて...というループが発生し、ならばそもそもその発想はどこから出てきたのかという最初が消えてしまう...という感じのタイムパラドックス
ちなみにそういったタイムパラドックスに後から更なる情報が足され最初と最後がきちんと存在していたというのが判明する場合の物語も世の中には存在しますが...今回に限っては考えるだけ無駄でしょう、大人切歌さんと大人調さんが揃って忘れるなんて偶然では説明がつきませんし

調(未来)「でも、過去...マリア達と同じ時間から飛ばされてきたかはまだわからないけど、3人と同じように突然何もないところから人が出現したっていう情報は他にもあった」

切歌(未来)「デしたね、そっちには誰が行ってるんデしたっけ」

調(未来)「確か今日本部に来てたのは私達の他には夏菜だったと思うから、夏菜じゃない?」

他にも私達と似たような目撃情報!これはもしかするかも...
887 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/17(木) 03:38:50.84 ID:XkYKEy9t0
マリア「その様子だと夏菜も元気にしていそうね、というか来ているメンバーとそうでないメンバーがいるのね」

調(未来)「うん、戦うことが少なくなったから...マリアや翼さんは今もほとんど海外だし、皆もそれぞれの生活を優先してる」

切歌(未来)「でも暇な人はたまにこうして本部に顔を出してるのデス!非常勤ってやつデスね」

それはちょっと意味が違うような...

翠「まぁ、ある程度は平和な未来が待っているとわかったのが収穫ですかね...あ、蛇達やルシエドも元気にしてますか?」



コンマ下
奇数 見かけない
偶数 変わらず
ゾロ目 ...
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/17(木) 03:52:39.45 ID:6/fekEeuO
はい
889 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/18(金) 04:00:07.45 ID:wPCX4+JC0
調(未来)「っ...う、うん、元気だと思う...最近あまり会ってないけど」

翠「そうなんですか?あぁでも本部に行くのもたまにならそうなりますか」

もはや住み込み状態の元の時間や、ほぼほぼ毎日放課後に寄っているであろう原作とは違い、気が向いた時に行っているようですし

切歌(未来)「というか少し前から見かけなくなったんデスよね、いつも翠さんと一緒デスし当然といえば」

調(未来)「き、切ちゃん!」

切歌(未来)「デ?...あーっ!今のなし!何でもないデス!」

必死で誤魔化そうとする大人切歌さん
ですが流石に私も聞こえなかったフリを出来るはずもなく

翠「あの...さっきも私を見て『見つかったと思ったら』って言ってましたよね?」

切歌(未来)「デッ...」

翠「やはり聞き間違いではありませんでしたか...」

最初は聞き間違いか、仮に合っていても例えばこの時間の私は今だけどこかに行っていて合流が遅れているとか、そういうことかとも思いましたが
蛇達やルシエドが少し前から見かけなくなり、それでいて私といつも一緒にいるから当然という結論になるということは...

翠「未来の私...この時間の私は、今どうしているんですか?」

外れてほしい予想をしつつ、私は大人切歌さんと大人調さんにそう尋ねました

切歌(未来)「うぅ...し、調ぇ...」

調(未来)「はぁ...でもどちらにしても本部に着いたらそのうちわかるだろうし...翠、心して聞いて」

調さんはそう前置きをし


調(未来)「翠は...翠と『翠』は少し前から、行方不明になっている」

890 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/18(金) 04:01:11.39 ID:wPCX4+JC0
・・・

エレン「ゆ、行方不明!?みどりんが!?」

衝撃的な、そして予想通りの答えに
落ち着いている私達の中でさっきまでとは反対にただ1人エレンさんだけが冷静さを失っていました

マリア「途中から展開が読めている自分がいたわ」

翠「我ながら何とまぁ...」

エレン「何でみどりんとまりーはそんなに冷静なんデスか!?」

いえ、驚いてないわけではありませんよ?8年後の未来で私が...私と『翠』が行方不明になっているということに
ただ...

マリア「この娘、行方不明になる事が割と多いのよ」

翠「誘拐されたり家出?したり並行世界に飛ばされたり...」

まぁでも『翠』も、というのは珍しいですね
それにルシエドはともかく蛇達も一緒にというのも
この8年間の事はわからないのであくまで私の主観でですが

調(未来)「うん、私達も最初は思ったよ、またかって」

切歌(未来)「そのうち戻ってくるだろうな〜とも思ってたデスよ」

翠「それはそれで複雑な気分です」

心配されてもこそばゆいですが、されなかったらされなかったで少し寂しいような
891 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/18(金) 04:01:51.15 ID:wPCX4+JC0
調(未来)「でも連絡も付かず1日、また1日と過ぎていって...3ヶ月が過ぎた辺りからおかしいって話に」

翠「3ヶ月放置...いえいいですけども」

切歌(未来)「でも単に突発的に自分探しの旅に出たりする若者も多いと聞くのデス、それでとりあえず無事かどうかだけ調べてから考えようとS.O.N.G.が動いたのデスが」

調(未来)「総力を持って探しても手掛かり一つ見つからず、いよいよ持ってまずいのでは、と」

翠「それもうタヒんでるんじゃないですかね?」

冗談半分の私の言葉に大人切歌さんと大人調さんは俯き、エレンさんは真っ青になり、マリアさんはすかさず私の頭をパシンッと叩いてきました
痛い...

マリア「貴女ね、自分のことなのに...いえ、だからこそ?そういうことさらっと言うけれど、あまり笑えない冗談はやめておきなさい」

翠「酷いです...あとエレンさんはそういうキャラでしたっけ」

エレン「みどりんは私をどんなキャラだと思ってるんデスか!?」



安価下
1 もう少し話す(記述)
2 本部到着まで飛ぶ(仲間合流判定)
3 イベント判定
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/18(金) 04:17:08.50 ID:KS5cXTQ70
2
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/18(金) 07:40:13.41 ID:bR0kXKhJ0
未来調「今の翠は司令との肉弾戦で互角に渡り合えるぐらい強いから誰かに襲われた…ってことはないと思うんだけど…」
894 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/19(土) 03:10:08.65 ID:NspQXuw50
undefined
895 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/19(土) 03:10:56.12 ID:NspQXuw50
『翠』はともかく私はそもそもがこの世界では死んでからのスタートでしたし、これまでの戦いで死を覚悟したことは少なくありません
というか、普通そんな長い期間音信不通で国家機関が見つけられないようならほぼほぼ死んでるか今の私のように別の時間や別の世界に飛ばされてるかのどっちかでは?
と思っての発言だったのですが...意外とウケませんでした

調(未来)「まぁでも、今の翠は司令との肉弾戦で互角に渡り合えるくらい強いから、誰かに襲われた...ってことはないと思うんだけど」

翠「...へぁ!?えっちょっ...8年後の私ってししょーと互角に渡り合えるんですか!?それ霊長類最強女子名乗れるのでは!?」

マリア「貴女遂に人間を辞めたのね」

年齢的に女子?となるのは本当の霊長類最強女子さんに失礼になるので置いておきます

切歌(未来)「でも実際霊長類最強女子の称号は翠さんと響さんが競ってるのデス」

あくまで身内でのお遊びの範疇で、と大人調さんが付け加えます

調(未来)「とにかく、だから私達は無事だと信じてる」

翠「そうですか...私も、この8年間にどんな心境の変化があるのかは知りませんがよほどの事でもない限り死ぬつもりも殺されるつもりもないとは思いますよ」

しかし、生きているなら一体どこで何をしているのやら...この時間の私と『翠』は
896 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/19(土) 03:12:55.16 ID:NspQXuw50
・・・

ようやく着いたS.O.N.G.本部は細部は元の時間のそれより高い性能のものに変わっていたりするのでしょうが、見た感じはほとんど変わりない姿のままでした
案外人の見た目以外は8年程度では変わらないものなのでしょうか

調(未来)「一応身体検査とかは受けてもらうけど、大丈夫だと思う」

切歌(未来)「その後は...」

段取りを聞いていたその時、私達の後から別の集団がやって来ました

夏菜(未来)「暁さん月読さん、お疲れ様」

大人調さん達に話しかけた女性...どこか夏菜さんを思わせるその人は、まさしく大人に成長した夏菜さん本人なのでしょうか

調(未来)「あ、夏菜もお疲れ様...てことは今夏菜が連れてるのが...」



人数判定コンマ下1
(コンマ下1の1桁が合流人数(例:15なら5人))

合流メンバー安価下2以降
(コンマ下1の1桁の人数分選択されるまで安価を続けてください)
(被った場合は1人と数えて続けてください)
(『翠』ちゃん、翼さん、クリスさん、未来さん、切歌さん、調さん、夏菜さん、可奈美ちゃん、姫和さん、舞衣さん、沙耶香ちゃん、薫さん、赤嶺ちゃんの中から)
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 03:22:20.70 ID:dYlyNq2s0
はい
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 03:24:01.97 ID:dYlyNq2s0
この場合、どうなりますか?
10人の判定?安価下
899 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/19(土) 03:32:33.43 ID:NspQXuw50
***

この場合10人とします

翠「もうほとんど合流してんじゃないですか!!!バランス!!!」


合流メンバー安価下1以降
(10人分選択されるまで続けてください)
(人数が多いので1レス3人分までとします)

***
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 03:39:03.45 ID:Oqx4MaAHO
『翠』ちゃん、赤嶺ちゃん、未来さんでお願いします。
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 03:50:26.89 ID:Q4zNskso0
切歌 調 夏菜
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 11:08:30.52 ID:dYlyNq2s0
可奈美、姫和、舞衣
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 15:15:35.39 ID:Q4zNskso0
そういえば未来翠ちゃん馴染まない身体の状態でも地面割れるぐらい強かったな…
安価下
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 00:54:38.88 ID:ZhhydhFi0
10人目は沙耶香ちゃんで
905 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/20(日) 03:05:51.25 ID:tggj4W8s0
大人夏菜さんと思しき女性の後ろから、ひぃふぅみぃ...沢山います!?

翠「『翠』!夏菜さん!皆さんやっぱり無事だったんですね!」

エレン「まいまい!さあや!かなみん!ひよよん!」

マリア「そっちは順調に合流出来ていたみたいね」

『翠』に夏菜さん、未来さん、切歌さん、調さん、可奈美ちゃん、姫和さん、舞衣ちゃん、沙耶香ちゃん、赤嶺ちゃん
3人しか合流出来なかったこちらと違い、かなりの大所帯です

『翠』「無事だった、はこっちの台詞でもあるけどね」

未来「翠ちゃんもマリアさんもエレンちゃんも、また会えて良かったよ...」

友奈(赤嶺)「1度目はまだしも2度目の時空震は焦ったね」

舞衣「本当、今度こそダメかと思ったよ」

可奈美「私も〜、でも何とかなって良かったね!」

姫和「喜んでばかりもいられないがな、現状の解決には程遠いままだ」

各々が手錠をかけられたままわちゃわちゃと再開を喜ぶ様子は中々にシュールなものでしたが、些細な事です
何せ時空...時間も空間も飛ばされてしまうような事態でこんなにも合流出来たんですから
906 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/20(日) 03:06:44.24 ID:tggj4W8s0
夏菜「そっちにいる2人はこの時間の暁さんと月読さん?ということは、この時間の私と名乗る貴女のことも信用していいのでしょうね...本部のこともありますし」

夏菜(未来)「そうですね、この時間...貴女からすれば未来に飛ばされることも、何故か思い出せませんが記録には残っていますし...私も貴女達を信用しましょう」

AI『マスター!?私が私と同期して本物だって証明したのに!』

AI(未来)『まだ信じてないんですか!?この邂逅の記録見せましたよね!?』

調「この人達が未来の私と切ちゃん...」

切歌(未来)「はわわ...ちっちゃい調がいるデース...!」

切歌「調はやっぱり美人さんに成長したんデスなぁ!」

調(未来)「ありがとう、私の切ちゃんもこうして美人さんに成長してるよ」

そしてこっちはこっちで自分同士の会話が

翠「違う自分との邂逅だというのに皆さん順応性高いですね」

エレン「みどりんがそれを言うんデスか!?」

そういえば私も過去の私と会ってましたね

沙耶香「これで後3人」

マリア「そうね、翼にクリス、そして」

エレン「薫...」
907 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/20(日) 03:07:16.92 ID:tggj4W8s0
・・・

身体検査を終え手錠を外された私達は、やはり司令室に通されました
そこにいたのは歳を重ねたししょー達OTONAの皆さん、それに...

翠「エルフナインちゃん!?」

『翠』「えっ!?エルフナインちゃんもこっち来てたの!?」

膝にきりしらさん2号を乗せている元の時間とほとんど変わらないエルフナインちゃんの姿が

エルフナイン(未来)「あぁいえ、僕はホムンクルスの身体ですから...」

翠「あー...」

そういえばキャロルちゃんも(どの程度の頻度で身体を新しい予備躯体に交換していたのかはわかりませんが)ずっと変わらない姿でしたね

調(未来)「切ちゃん2号のこと、ありがとうエルフナイン」

切歌(未来)「流石に留守番させるのは不安だったから助かったのデス」

エルフナイン(未来)「いえ、いつもの事ですし今は特に気をつけないといけませんからね」



誰かと交流する?安価下
(特にしない場合はイベント判定)
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 03:18:17.12 ID:48El69OyO
とりあえず元の世界のネロ様や記念品の花との念話を試みる
ついでに合流した仲間に合流の経緯を聞いてみよう
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 03:32:52.05 ID:ZhhydhFi0
みんながこの時間軸に集まった事から翼さんとクリス、薫(刀使の方)もこの時間軸にいる可能性が高いと見て未来のS.O.N.Gに協力を頼む
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 03:35:29.50 ID:CnpIOlLd0
未来のししょーから翠なら未来の翠の場所が分かる方法はないか、と尋ねられる
911 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/22(火) 02:03:06.04 ID:l+BLBPjY0
この時間の皆さんと元の時間の皆さんとで状況整理や記憶の照らし合わせ等、やる事は山積みです
が、私も私でやる事があります

翠《聞こえてますか?ネロさん》

まずはネロさん、それに若葉ちゃん達にも、今度は未来に飛んでしまった事を伝えないと...


ネロさんコンマ下1
奇数 繋がる
偶数 繋がらない
ゾロ目 返事はすぐ側から

若葉ちゃん達コンマ下2
ゾロ目以外 繋がる
ゾロ目 繋がらない
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 02:28:44.18 ID:9HOSZ2vh0
はい
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 02:29:53.05 ID:Jlo2wiMxO
どうかな
914 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/22(火) 03:12:11.96 ID:l+BLBPjY0
...繋がらない?
何度試してみても、何故かネロさんに念話が通じません

翠《っ、若葉ちゃん!園子ちゃん!》

若葉《私達は問題ない、きちんと繋がったままだ》

園子《ちゃんと聞こえてるよ》

良かったです、若葉ちゃん達には繋がっています
でも、それなら何故ネロさんには繋がらなくなってしまったのか...

『翠』「ちょっと、さっきからどうしたの」

翠「あぁいえ...」

言うべきか言わざるべきか...言うにしても今この場で言う必要はありませんか
推測が一つも建てられていないまま言っても混乱を招くだけです

翠「そ、それより『翠』達はあんな数...どんな風に合流してきたんですか?」

マリア「それは是非、聞いておきたいことね」



『翠』ちゃん達合流までの経緯安価下
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 16:07:50.56 ID:9HOSZ2vh0
『翠』と赤嶺ちゃんと夏菜、きりしらと舞衣と沙耶香、かなひよと未来が一日経たないうちにそれぞれ合流出来た感じで
916 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/23(水) 04:48:44.73 ID:qIor6WRL0
話題を逸らしたことに『翠』は気付いた様子でしたが、それ以上の追求はせずにいてくれました

『翠』「まぁいいや...どんな風に、って言っても特別何かあったわけじゃないかな...『私』達が全員散り散りに別れたんだろうなっていうのは何となく想像ついたからとりあえず皆を探して」

夏菜「同じく皆さんを探し回っていた私、それに赤嶺さんと合流したんですよね」

聞いてみれば、それは確かに特別なことは何もなく
私達がしていたこととそう変わらないものです

友奈(赤嶺)「ただ、必ずしも1人ずつになっていたわけじゃないみたいだけど」

舞衣「うん、私は最初から沙耶香ちゃんと一緒で、その後」

調「私と切ちゃんが合流した、元々私と切ちゃんも一緒にいたし」

可奈美「私も!姫和ちゃんと一緒だったよ!その後未来ちゃんを見つけて3人になったんだ〜」

友奈(赤嶺)「...とまぁ、こんな感じ」

『翠』「で、次の日に捜索を再開した結果2度目の時空震?の時までにこうなった」

切歌さんと調さん、可奈美ちゃんと姫和さん、舞衣ちゃんと沙耶香ちゃん...時空を飛ばされて尚離れることなく一緒にいられたメンバーもいたとは
いえ、そもそも時空を飛ばされておきながら結局は全員...少なくとも今ここにいるメンバーは皆同じ世界の同じ時間に着いていたということになるのでしょうし、そう珍しいことでもありませんか
それこそ切歌さん調さんだったり可奈美ちゃん姫和さんだったりの間にある『特別な繋がり』が離れ離れになるのを防いだとか...いえ、それだとエレンさんと薫さんが離れてしまった理由がわかりませんし、そんなメタ寄りの現象ではなく偶然でしょうが
917 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/23(水) 04:49:31.42 ID:qIor6WRL0
・・・

マリア「そういうわけで、私達がこうして同じ世界の同じ未来にいたということは、翼達3人もこの時間のどこかにいる可能性が高いわ」

翠「ししょー、皆さん...手を貸していただけませんか」

弦十郎(未来)「無論だ、そもそもこれは他人事ではない、俺達も全力で探させてもらおう!」

2つ返事、それどころか頼む前から捜索は始まっているような雰囲気すらありましたが、改めて協力をお願いし良い返事をもらうことが出来ました

切歌「これでもう安心デスね!シャワー借りに行くデス!」

調(未来)「それフラグだよ切ちゃん」

切歌(未来)「ようし皆で行くデスよ!ちっちゃい調も早く早く!アタシが洗ったげるデス!」

調「それは大丈夫」

可奈美「ここって未来の私達もいるの?」

夏菜(未来)「定期連絡以外じゃこっちの世界に来ることはもうほとんど...会いに行こうと思えば行けますが」

姫和「この時間の私達は私達の世界で過ごしているんだろう、わざわざ巻き込みに行って余計に問題を深刻化する必要はない」

未来「私達が頑張れば響が平和な世界でちゃんと元気に暮らしていられる未来があるってわかっただけで大分心が軽くなったよ...未来の響にも少し会ってみたいかも」

『翠』「『未来の響』って字にすると未来さんの響さんみたいだよね」

夏菜「それだと未来の人は全員未来さんのってことに...?」

エレン「オゥ!みくみくのハーレムデスか!独占欲いっぱいデス!」

未来「『翠』ちゃん後でちょっと」

『翠』「ひぇっ」

あっちは...緊張感ゼロですね
そう見えるように振る舞っているだけかもですけど
918 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/23(水) 04:50:33.16 ID:qIor6WRL0
弦十郎(未来)「それはそうと、翠くん」

翠「あ、はい?」

今度はししょーの方からです、何の用なのでしょう

弦十郎(未来)「すでに聞いているそうだからな...翠くん、君ならこの時間の君の場所、何処にいるのか分かる方法はないか?」

翠「あー...」

『翠』「何々、何の話?」

あれ、『翠』ってば未来さんのところから逃げてきたんですか

翠「ざっくり言うとこの時間の私達って少し前から行方不明らしくて」

『翠』「また?っていうか『私』も?」

翠「連絡付くかなくなって3ヶ月後に捜索始めたけど全然見つからないんだとか」

『翠』「それもう死んでるんじゃない?」

翠「ですよね!」

意見の完全一致に思わずハイタッチをしてしまいました
突然ハイタッチさせられた『翠』はひどく困惑していますが



未来の翠ちゃん達の場所を探す方法安価下
(特になければ特になくなります)
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 07:14:29.05 ID:yX6+X+tW0
過去の翠に念話が繋がったわけだし未来の翠にも繋がるのではないか、と思い念話を試みる
920 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/24(木) 03:29:10.74 ID:jokwMj9X0
『翠』「はいはいそれで?結局のところどうなの?」

翠「さぁ...あぁでも、この時間の私や『翠』に念話なら通じるかも...」

前の時間でも過去の私とは念話が通じましたし、同じようにすればこの時間の私、あるいはこの時間の『翠』になら...
この時間のネロさんには何故か通じなかった為絶対とは言えませんが

弦十郎(未来)「試してくれるか?」

翠「やってみます」

私はこの時間の私に向けて念話を...



コンマ下
奇数 繋がらない
偶数 繋がった...?
ゾロ目 繋がる

(翠「メリークリスマス!例の如く料理担当からは外されてしまいましたが...その分飾り付けは頑張りましたよ!ほらあのツリー見てください!変形するんです!」

『翠』「メリクリメリクリ、とりあえず叱られてる翠と板場さんは置いておいて早く食べよ!冷めるし」)
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 03:43:59.54 ID:YZmU32S30
はい
922 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/24(木) 04:05:57.72 ID:jokwMj9X0
翠《聞こえますか?》

この時間の私がどこにいるのかも、そもそもどんな私なのかもわからないので完全に手探りになりますが...それでも『翠』と同じでありつつ『翠』ではない、そんな風に念話のチャンネルを探します

翠《私、もしくは『翠』、聞こえてますか?この時間の私〜...》

念話といえど手当たり次第では誰に聞こえているか分からないため『過去から来た』みたいなことはチャンネルを確定させるまで言わないべきでしょう
その結果よくわからない呼び掛けになってしまいましたが...


《...》


翠《!》

その時、誰かに念話が通じた感覚がありました

翠《貴女は私...ですか?》

《...》

何故かだんまり...ですが相手が本当にこの時間の私なら、少なくとも念話が通じる状況にいるということに...
あれ?でも念話で話せるのって『翠』や女神様達のような神格がある物、園子ちゃん達のようや神樹様よ後ろ盾がある人、そして...

翠《あの...まさかもう死んでるとかないですよね?》



コンマ下
奇数 念話切られる
偶数 お呼ばれ
ゾロ目 返事
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 08:38:44.60 ID:Yvr8OZDzO
たまにはゾロ目でもいいのよ
924 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/25(金) 00:31:52.87 ID:yomKOmvK0
念話だったから、とか
いつもは自分の意思で行くことがほとんどだったから、とか
油断していた理由はいくつか思いつきます
まぁそれらはもう後の祭りというやつですが

『翠』「翠!?」

睡魔というより、精神が首根っこ掴まれ何処かへ引っ張られるような、そんな奇妙な感覚を最後に
私は意識を手放させられました

・・・

もはや実家のような安心感すら覚える深層世界
ですが、感覚的にここが私の深層世界や『翠』の深層世界ではないとわかりました

翠「って、最近感覚だけで判断すること多いですね...」

感覚とはすなわち、よく言えば第六感...悪く言えばただの勘
根拠を聞かれても答えられないようなものはあまり多用したくないものですが、どうにも
そんなことより私の勘が当たっていたとして、私や『翠』の深層世界に非常によく似たこの深層世界が誰のものなのか、それを知るのが先決です

翠「状況から考えると、貴女の深層世界というのが自然ではありますが」

振り向くと、そこにはまたしても私や『翠』の深層世界にあるのとよく似たちゃぶ台と
それを前に腰掛け茶を啜る1人の女性がいました

翠「どうなんですか?この時間の私」

翠(未来)「...」



何か話す?安価下
(特になければイベント判定)
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 02:27:58.73 ID:YmiuqIHW0
未来の翠ちゃん、過去の装者や刀使、赤嶺ちゃんが今の時間軸に来るのを分かってて『翠』ちゃんと過去の時間軸への帰り道を探していた事を明かす
因みに蛇とルシエドは自宅にお留守番させてるらしい
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 07:01:29.70 ID:+uz0MQ1p0
3ヶ月皆の前から姿を消していたことと、突然アイドルを引退したことについては共に姿を隠さないといけない事情があるらしく、翠に手伝ってほしいらしい
927 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/27(日) 03:16:51.50 ID:tv77NHYe0
翠(未来)「...ふぅ...ようこそ、若き日の私」

翠「魔王にでもなったんです?」

翠(未来)「どうぞ、淹れたてですよ」

翠「...まぁいただきますけども」

何というか、この時間の皆さんが結構頑張って探してくれているのに他人事のようなこの態度...思うところがないこともないですが、私ならそうなるかなという気持ちもあって呆れてしまいます
私はこの時間の私の正面に腰を下ろし、出されていたお茶をいただきました

翠「ずず...あ、美味しい」

翠(未来)「でしょう、私もお気に入りなんです...貴女の頃はまだ飲んだことありませんでしたっけ?」

翠「そうですね...じゃなくて!」

いややっぱこの落ち着き払った態度微妙にイラッときます
こんなことしてる場合じゃないでしょうが!

翠(未来)「まぁまぁ、どうせここでゆっくりしたって手遅れになる前の時間に帰ればいいだけなんですから...それとも他にお菓子でも出しますか?」

翠「貴女行方不明だって探されてるのに今どこで何やってるんですか!連絡出来ない理由があったとしてもこんなところでお茶なんか飲んでる余裕あるんですか!?」

翠(未来)「元気いっぱいですね、流石若き日の私」

翠「だから何ですかそのどこぞの魔王みたいな呼び方は!」

翠(未来)「いいじゃないですか、こんな台詞そうそう言えるタイミングないんですから」
928 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/27(日) 03:17:45.79 ID:tv77NHYe0
そう言ってまたお茶を啜るこの時間の私
私の咎める声にはこれっぽっちも揺ぎません

翠(未来)「ふぅ...そんなに言うなら、真面目な話でもしましょうか」

翠「ッ!...最初からそうしてくださいよ...」

この時間の私はお茶をちゃぶ台に置き、話始めました

翠(未来)「私は貴女達...8年前の私達装者、可奈美ちゃん達刀使、赤嶺ちゃんが今のこの時間軸に来ることはわかっていました」

翠「貴女は記憶がある、と?」

この時間の切歌さんや調さんのように、皆さん揃って私達がこの時間に来た時のことは覚えていない様子でしたが

翠(未来)「世界の理不尽やら強制力やらに抗う事は不可能ではありません、現に夏菜さんのAIさんは時間改変に耐性を持つメモリーが内蔵されていますし、貴女だって勇者の世界での出来事を一切忘れず持ち帰ったり響さん未来さんのみを対象とした筈のタイムリープに介入したりしたはずです」

翠「それは、確かにそうでした」

だから、この時間の私も何らかの理由...あるいは身も蓋もない可能性として転生者特典のような超常的なもので記憶を保持している、ということでしょうか

翠(未来)「だから私と『翠』は共に、貴女達を過去の時間軸へと送り返す為の帰り道を探していたんです」

翠「私達の、帰り道を...」

だからこの時間の『翠』まで行方をくらませていたと...

翠「それって、蛇達やルシエドも協力しているってことですか?」

翠(未来)「いいえ、あの子達には自宅の警備を任せています」

翠「そっちはただの留守番でした!?」

紛らわしいことを...見なくなった時期が時期だけに絶対関係していると思ったら別にそっちは探そうと思えば見つけられる場所にいたとは
929 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/27(日) 03:18:12.19 ID:tv77NHYe0
翠「でも、だったらどうして皆さん...この時間の皆さんに何も話さずに隠れるような真似を...事情を話せば手を貸してくれるでしょうに」

翠(未来)「簡単です、姿を隠さなければいけない理由があるからですよ...だからこそ私達は皆さんの前から姿を消し、アイドルも引退したんです」

姿を隠さなければいけない理由...それってどんな...ん?

翠「アイドル引退したんですか!?」

翠(未来)「おや、まだ聞いていませんでしたか...まぁそこは戻ってから皆さんにでも聞いてください」

中々に衝撃的な未来を知ってしまいました
いえ、これからも衝撃的な未来は知るんだろうなとは思っていましたが、思わぬ方向からで驚いてしまいました

翠(未来)「とにかく、さっきも言いましたが私達は姿を見せるわけにはいきません...そこで若き日の私...貴女に手伝ってほしいんですよ」

翠「私に...?」



お手伝いの内容安価下
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 03:43:01.94 ID:VinBjN280
「この時代に飛んでから、特定の相手とだけ念話が繋がらなかったりしませんでしたか?」この時代において神様にあたる存在が何故か消えかけており、ネロ様と女神様は翠達以外からの記憶からも消えて二人とも衰弱していることを告げる
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 03:46:04.17 ID:GSAKRGcK0
帰り道を見つけるまでの間、代わりにアイドルをやってほしい
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 09:32:49.01 ID:Os0KRTwsO
そういえば大人翠ちゃんは翼さんが怖い顔で凝視するぐらいにスタイルが良かったんだっけ
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 16:39:07.47 ID:ZeiYyT170
「この一連のことについてはプロデューサー…じゃなくてウェル博士だけは知ってるから事情を説明すれば協力してくれると思いますよ」
934 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/29(火) 02:56:54.60 ID:9JnhJa9F0
翠(未来)「私達が帰り道を見つけるまでの間、代わりにアイドルをやってほしいんです」

翠「なるほどアイドル...えっアイドル!?」

私に手伝ってほしいことって、アイドルなんですか!?
てっきり帰り道を探す方の手伝いで表に出ざるを得ない作業とかかと...いやその前に!

翠(未来)「あぁ心配は無用、この一連のことについてはプロデューサー...じゃなくて、ウェル博士だけは知っていますから、事情を説明すれば協力してくれると思いますよ」

翠「チェンジで」

翠(未来)「我ながら惚れ惚れするほどの即答ですね」

翠「何でよりにもよってあの糞Pに...実力があるのは知っていますが、せめて他にいないんですか!ほら女神様とかネロさんとか!」

糞Pに協力してもらうこと自体は100歩...シンフォギア風に70億歩譲ったとして、糞Pだけが協力者ってのは流石にやってられる気がしません
余程中身がまともになっていないと...泉のジャイ◯ンくらいまともになっていないと

翠(未来)「...この時間軸...この時代に飛んでから、特定の相手とだけ念話が繋がらなかったりしませんでしたか?」

翠「何ですか急に、そんなの...あ、さっき」
935 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/29(火) 02:58:07.11 ID:9JnhJa9F0
そういえばつい先程、元の時間のネロさんに念話を飛ばそうとして通じなかったばかりです
ネロさんといえば、この時間の本部の中でもこの時間のネロさんを見かけなかったような

翠(未来)「この時代において、神格を持つ上位的存在...所謂神様にあたる存在のどれもが何故か不安定になり消えかけいます...原因はまったくもって不明、そのせいで女神様もネロさんも私と『翠』以外の記憶からすらも消え、衰弱してしまっているのです」

翠「ど、どうしてそんな...女神様まで影響を受けるような大事なんですか!?」

神様の存在そのものが不安定...それは予想もつかない大事件でした
それこそ女神様やネロさんのように神様を身近に感じている私にとっては余計に

翠(未来)「私と共にこの世界に生きて10年弱、それだけこの世界に馴染んでいるということでしょうね...もっとも『翠』の両親と面識があったりと、私達が知らない女神様の過去のことも考えればそれだけではないかもしれませんが...」

翠「そんな...あっ、で、でも、私が念話しようとしたのはネロさん...元の時間の方のネロさんですよ!?」

この時間のネロさんに対しての念話が通じないのならまだしも、元の時間のネロさんは無関係のはず

翠(未来)「存在というのは認識が、記憶が大きな支えになるもの...であれば女神様もネロさんも、私と『翠』が認識し覚えている限りそこまで存在が不安定になるはずがない...しかし実際はそうではない」

翠「...貴女達の中からも、女神様やネロさんについての認識が消え始めている...ということですか?」

翠(未来)「視覚や聴覚、記憶に異常はありません、女神様やネロさんと触れ合い語り合うことも出来ます...ですがもっと根本的なもの...勘だとか、気配を感じることだとか...そういったものが薄れつつあるんです」

この時間の私は言いました
すぐ隣にいても話しかけられたりするまで全く気付けない時が多々あると
目の前にいても、念話が出来るほどの精神の繋がりが保てないと
936 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/29(火) 02:59:04.98 ID:9JnhJa9F0
翠(未来)「貴女もこの時代にいる限りはそうなりつつあるということですよ、若き日の私」

翠「私も...」

翠(未来)「自覚はないでしょうが、恐らくは元の時間のネロさんと念話する為のチャンネルが、わからなくなっているんです...貴女の精神が覚えていたネロさんのチャンネルが不安定になり、繋がらなくなってしまった」

それじゃあ...この時間にいることを、元の時間の皆さんに伝えることが出来ない...?

・・・

翠(未来)「まぁ、とはいえそれはこの時代の問題ですから本題はそこではありません、言いたかったのはアイドルをやってもらうのにあたって貴女が言った女神様やネロさんの手は借りられないということです」

翠「...あ!そうでした!そういう話でした!」

その後の事の方が衝撃的過ぎて忘れてました...
流石8年も経っていると衝撃的なこと多過ぎです

翠「ってそうですよ!糞Pもそうですがその前に!」

言いたいことがあったのに危うく言いそびれるところでした

翠「貴女アイドル引退したんですよね!?なのに代わりにって...まさか復帰でもしろって言うんですか!?」



多数決安価下1〜3
1 復帰
2 元アイドルの芸能人
3 この時間で新人アイドルとしてデビュー
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 03:01:38.01 ID:0hqD8liXO
3
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 03:59:07.27 ID:1qglSLMk0
3
939 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/30(水) 03:12:26.36 ID:K2vDuOk90
***
2/3票入ったため3とします
***

翠(未来)「いえいえ、まさかそんな...私にアイドル活動の未練はありませんし、仮に貴女に替え玉を頼むとしたら引退ではなく活動休止にしていたでしょう」

翠「で、ですよね...」

えぇ、いくらなんでもそれはないと思っていましたよ、というか引退して数ヶ月で復帰するアイドルとかいたたまれなくてとても代わりを勤められるとは思えません、主に精神的な意味で

翠「なら、冗談ですか...まったくなんて心臓に悪い冗

翠(未来)「貴女にはあくまで新人アイドルとしてデビューしてもらいたいということです」

談を...はぁぁぁ!?!?!?」

今なんて...デビュー!?私が新人アイドルとして、デビュー!?

翠「この時間で!?」

翠(未来)「えぇ、それにあたって仕事では偽名を使ってもらうことにはなりますがそれは任せます」

翠「いやいやいや!待ってくださいよ私ッ!」

ダンッとちゃぶ台を両掌をで叩きながら立ち上がり、この時間の私にずいっと顔を近づけ半ば叫びながら待ったをかけました

翠「姿を隠さなければいけない貴女の代わりをしろというのならまだわかります!貴女に成り済ますのでも、人目につく作業を代わりに引き受けるのでも!けど何で私がこの時間でデビューするって話になるんですか!」

翠(未来)「必要なことだから、だけでは説明不足ですか?」

翠「8年前の貴女はそれで納得しましたか!?」

この時間の私、私のくせに説明が足りなさ過ぎるんですよ!この8年でどうしてこんなんになってしまったんですか!
940 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/30(水) 03:13:02.87 ID:K2vDuOk90
翠(未来)「コネはあります、何なら海外を飛び回っている翼さんマリアさんの手を借りるのも手でしょう」

翠「デビューした後の話してますか!?もしかしてもうデビューした後の話をしているんですか!?」

翠(未来)「えぇ、デビューするまでのはウェル博士が上手くやってくれます、翼さん達には事情を話していませんが...きっと察してくれます」

翠「さっきからこの時間の私が糞Pに対して微妙に評価ちょっと高いの一番イライラするんですけど」

翠(未来)「大丈夫、私達が帰り道を見つけるまでの間だけですよ」

翠「貴女少なくともそれ3ヶ月は見つけられてませんよね!?」


何か話す?安価下
(特になければ交流終了)
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 03:30:25.75 ID:tGQ+oYtg0
ネロちゃんや女神様の衰弱の原因が時空の歪みが影響してる可能性はあるか聞いてみる
後はネロちゃんの身体に何か問題が起きてないか
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 09:36:09.03 ID:43hKqytDO
「その神様の一連の出来事、私もお手伝い出来ませんか?幾ら未来のことと言えど今こうして聞いた以上は見過ごせません」
943 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/31(木) 02:54:14.91 ID:xDwvtP2i0
何を言っても態度を変えず...というかお茶を啜る時以外一切ポーズも変わっていないような...なこの時間の私
どうやら私がアイドルデビューするのはもう決定事項らしいです
あれ?シンフォギアってアイドルアニメでしたっけ?

翠(未来)「うんうんそれもまたシンフォギアですね」

翠「喧しいです」

この時間の私も8年前同じように8年後の世界でアイドルやらされたんでしょうか...

翠「はぁ...未来の私が悪戯や八つ当たりで過去の自分に変なことをやらせるような人ではないと信じたいですが...まぁそれはもういいです、置いておきます」

もう諦めました
私が私に対して何の理由もなくこんな事させるはずないじゃないですか
えぇ、きっと、多分、本当にそれは必要なことなんですよね...?

翠「それよりさっきの話です、この時間の女神様やネロさんの衰弱...それは今回の時空の歪みが影響している可能性はありますか?あと、衰弱っていうのは具体的に...例えば身体に何か問題が起きていたりとか」

特にネロさんはフロンティアとネフィリムが混ざっているという、知っている神様系の人、否、柱の中でも特殊な存在ですし...


コンマ下1
奇数 影響している
偶数 影響していない

コンマ下2
奇数 問題起きてる
偶数 問題起きていない

どんな問題?安価下3以降

(翠「今年も一年、お疲れ様でした!月並みな言葉しか出てきませんが...いい一年だったと思います、賑やかで楽しい、そんな年...来年もいい年になるといいですね!」

『翠』「もう今年もおしまいか...色々あったけど、一緒に過ごせてよかったかな...お疲れ様、来年も翠共々よろしくね!」)
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 03:22:45.06 ID:WqDzfzAy0
はい
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 11:28:29.36 ID:JupHNIxu0
946 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/31(木) 23:14:05.65 ID:xDwvtP2i0
翠(未来)「まぁ、聞かなかったことにとはいきませんよね」

翠「そりゃあ」

翠(未来)「えぇ、だから答えておきますよ...答えはどちらもNO、貴女達がこの時代に来たことは関係ありませんし、女神様もネロさんも存在こそ薄れてはいますがそれだけです」

翠「そうですか...」

では、この時間の女神様達のことは私達は本当に無関係...

翠「...でも、だからって」

何もしないのは、違う気がします

翠「...その神様の一連の件、私もお手伝い出来ませんか?幾ら未来のことと言えど...幾ら私達が無関係だったとしても...今こうして聞いた以上は、見過ごせません」

翠(未来)「...」


コンマ下
奇数 いいよ
偶数 ダメよ
ゾロ目 なら...
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 23:29:22.68 ID:Ka0yw+dAo
はい
948 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/31(木) 23:58:16.87 ID:xDwvtP2i0
翠(未来)「...ダメです」

翠「どうして...!」

翠(未来)「どうしても、です...わかるでしょう?私が...後の貴女が言っているんです」

それは...私が手伝うまでもない、のではなく、手伝ってはいけないということ
この時間の私がかつて同じ状況だった時に手伝わずに解決したのか、同じように手伝わせてもらえなかったのか...あるいは、私が手を出さないことで解決するとわかっているのか
この時間の私の考えていることは残念ながら私にはわかりませんし、わかってはいけないのかもしれません

翠(未来)「...余計な事はしなくてもいいんですよ、ただ私に...いえ...とにかく、そろそろ戻った方がいいと思います」

翠「...」

納得、するしかないのでしょうか...

翠(未来)「あ、ここで話した事、ここで私と会った事は外の皆さんには秘密で、この時代の皆さんにも貴女の時間の皆さんにも」

翠「...え?あっ」

その時、ふわっと身体が浮く感覚というか、ここに来た時と同じく精神を引っ張られるような奇妙な感覚が

翠(未来)「出来れば『翠』にも」

翠「待って、まだ...!」

そして、どんどんこの時間の私の姿が遠ざかり


翠(未来)「自分を信じて...若き日の私」


・・・

『翠』「...あ、起きた?」

翠「...『翠』...ここ、は...?」

『翠』「『私』達の部屋...この時間のだけど」



何かする?安価下
(特になければアイドル活動云々について決めていきます)
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/01(金) 01:18:52.11 ID:OShOl16H0
ダメですって言われてはいそうですかと言う翠ちゃんじゃない
せっかくだし未来翠ちゃんの部屋漁ってみよう
950 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/01(金) 23:49:02.33 ID:lqZyD9Pm0
この時間の私達が行方不明だと聞かされた時よりは色々わかったので心配も...元々それほどしてませんでしたが...なくなりました
その代わり不信感が強まるという
あとそう...アイドル...アイドルですか...

『翠』「急に倒れるから皆心配してたよ、結局この時間の翠には念話出来たの?」

翠「それは...」



翠(未来)『出来れば『翠』にも』



おっと、『翠』にも秘密にしろって言われたんでした
これも必要な事なんでしょうか...

翠「よくわかりませんでした」

『翠』「うん?」

色々な意味で
本当この8年に一体何があったのか...これは私も過去の私に似たようなことを言われたような...?

翠「まぁその話は置いておきましょう、どうせ場所も何もわかりませんでしたし」

『翠』「あ、結局わからんかったのね」

翠「それより...ここがあの女のハウスですか」

『翠』「その女は未来の自分だけど」

余計な事はするなと言われました
が、そう言われて言う通りにするのはスパイディにも劣ります
というか何か癪ですし!

翠「余計な事がどんな事なのか、具体的に言わなかった自分を呪うがいいです...ふふふ...『翠』!」

『翠』「うわ何!?急にぶつぶつ言ったり笑ったりちょっと怖いんだけど...もう少し寝る?」

翠「この部屋の中のものひっくり返しますよ!」

『翠』「本当怖いんだけど!?」

こうして私達はこの時間の私達の部屋を漁り始めました
いえ、あれですよ?この時間の女神様やネロさんのことを助けるヒントとかを探してるのであって、決して嫌がらせとかではないですよ?本当に



何か見つかった?安価下

(翠「あけましておめでとうございます!今年も沢山一緒に色んなことをしたいですね...これから一年、またよろしくお願いしますね!」

『翠』「あけおめことよろ、今年も楽しい一年になるといいよね...よし、まずは正月を全力で楽しもっかな!お汁粉食べよ!」)
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/02(土) 01:26:16.46 ID:LFDx+zAx0
ネロ様が書き残したらしい手紙
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/02(土) 02:09:47.56 ID:8o8PCjBP0
私の宝物、と書かれたUSBメモリー
アイドルやってた時や、ネロ様や女神様、色々なこの世界の人たちと撮った写真のデータが入っている
全部に未来の翠が映っているが、とても幸せそうな顔をしている
953 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/03(日) 23:36:50.52 ID:/M88nX1f0
部屋の内装は(置かれている物はともかく)元の時間とそれほど変わっていませんでした
8年も経っていて模様替えもしていないのかと思いましたが、実際そんなものなのかもしれません
街の様子も大きく変わってたりはしませんでしたし

『翠』「おっ、見て見てこの小説続編出てるよ」

翠「えっ終わったの結構前ですよね!?」

『翠』「アニメ化したのも大分前だったけど、何が人気復活するかわかんないね...あっこの漫画...は次の巻まだ出てないのかな」

翠「8年経ったのに!?...じゃなくてっ!」

新鮮な物に気を取られてしまうのもあってこう...大掃除してる時に懐かしい本とか読み耽ってしまう的な現象が起きてしまっています

翠「真面目にやってくださいよもう...ん、何でしょうコレ...メモじゃなくて、手紙?」

手紙といえば切歌さんですが、この手紙はどうやらネロさんからのもののようです...


手紙の内容安価下
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/04(月) 00:00:29.29 ID:NgyN8fsH0
憑依している身体が成長した影響で若干力が鈍るかもしれませんけど、ノイズが出現する事は無いので安心してください。
あと、お供え物のフルーツも近いうちにお願いします
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/04(月) 12:49:01.74 ID:UzRYD0U6O
『神はいずれ信仰がなくなれば消えてしまうものだから、私に…私達に構わずアイドル活動を諦めないで欲しい、翠ちゃんは本当はまだ未練があるんでしょ?』
956 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/06(水) 02:53:17.58 ID:rPcK9NND0
それは所謂おきてがみのようなもので
引き出しの中に入っていたという事は、この時間の私が目を通しその後しまった、ということでしょうか



『薄々は気付いているかもしれませんし、そうでないかもしれません、そうでなかった時の為にこの手紙を書き記しておこうと思います。』

『まず、私は憑依している身体が成長した影響で、若干力が鈍るかもしれません。これは例の件とは関係なく、起こるべくして起きている事です。けれど、私が制御しているバビロニアの宝物庫が再び開くような事、ノイズが出現してしまうような事はないので安心してください。』

『次に、例の件についてです。そも、神とは信仰がなくなればいずれ消えてしまうもの。消えることは、自然で当然な事です。』



手紙の内容はそんな風に、事務的な報告のように見せかけて所々励ますような、慰めるようなニュアンスの文章が続いています

翠「いつでも話せるはずなのに、しかもLINEとかではなく手紙...」

むしろ、形に残る物にしたかったのかもしれません


『だから私に...私達に構わずアイドル活動をしてほしい、諦めないでほしい...翠ちゃんは本当は、まだ未練があるんでしょう?』


それに、よく考えてみればこの時間の私とネロさんはいつでも話せる状態では...

翠「私...未練が残るほどに、アイドルやれてるんですか」

そう考えると、もしかしたらこれは遺書のようなものも兼ねて...



『p.s.あとお供え物のフルーツも近いうちにお願いします』



翠「ネロさん...」
957 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/06(水) 02:54:33.17 ID:rPcK9NND0
・・・

『翠』「わっ、何これすっごく黒歴史臭がするやつ出てきた」

翠「!?」

私は『翠』が手に持っていたソレを引ったくります

『翠』「今すごい動きしたね」

翠「く、黒歴史なんてそんな『翠』じゃないんですからあるわけないじゃないですかこれまでもこれからも!」

『翠』「はいはい」

とはいえ、まさか...
手を開き『翠』から引ったくった物を見てみると、それは

翠「USBメモリ...?」

『私の宝物』と書かれたラベルが貼られた一本のUSBメモリでした

翠「わっ、わっ、恥ずかしいのがそっち方面の!?」

『翠』「立木さんボイスでマイトレジャーって鳴ったらいいのにね」

翠「うるさいですよ!」

痛いは痛いでも厨二ではなくなんというか青春とかメルヘンとかそういう類の臭いがします

『翠』「わざわざUSBにまとめておくなんてどんなお宝入れてんの?っていうかお宝ってどのジャンル?消された小説の魚拓とか?」

翠「わかりませんって私だって...うあぁこの8年でどんな心境の変化があったらこんなことを...」

で、でもこの時間の私について知るにはこれ以上ないほどの情報源に見えます
『翠』の言うような物だったら趣味が変化するかどうかくらいしかわかりませんが
958 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/06(水) 02:55:04.16 ID:rPcK9NND0
『翠』「てことでほら!PC立ち上げたから!」

翠「準備がいい...えっ一緒に見るんですか?」

『翠』「今更隠す事もないでしょ、そもそもほら...多分だけど、翠がお宝だって思っちゃうやつは『私』も内心そう思うだろうし」

翠「言われてみれば...」

なんか釈然としませんが...
結局PCに接続し、2人でメモリの中身を見てみることに

翠「画像ファイル...結構な枚数ですね」

『翠』「そういうのだったかー」


カチカチッ


翠「...」
959 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/06(水) 02:55:40.46 ID:rPcK9NND0
開いてみると、そこには沢山の写真が保存されていました
私達から少し未来の、日常の写真


女神様やネロさん、友人、仲間、まだ私達の知らない誰か
そんな色々な人達と撮った写真

キラキラした衣装で歌ったり、踊ったり、スタッフさんやお客さんと撮った写真

行事、イベントのパーティーで羽目を外している写真


『翠』「皆すっかり大人だ、それに...笑ってるね」

翠「...えぇ」

そのどれもに未来の私が写っていて
そのどれもが、とても幸せそうな笑顔をしています

『翠』「楽しそう、ううん、楽しいんだろうね」

翠「...えぇ」


『だから私に...私達に構わずアイドル活動をしてほしい、諦めないでほしい...翠ちゃんは本当は、まだ未練があるんでしょう?』


あの言葉は、本当に...
960 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/06(水) 02:56:12.61 ID:rPcK9NND0
翠「まったく...恥ずかしいことしちゃって...でも」

私はPCに刺さっているメモリをそっとなぞり

翠「これは確かに...紛れもなく、私の宝物ですね」



安価下
1 もう少し部屋の中を漁る(何が見つかったか記述)
2 部屋漁り終了
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 03:47:28.29 ID:EIarAkf+0
1 神世紀の樹海で見たシンフォギアに関する情報のまとめ

そういえば元の時間軸に戻れる条件って何だろう?
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 08:10:45.32 ID:BLt4ez7OO
部屋あさり終了したらとりあえずウェル博士のところかな?
安価下
963 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/07(木) 02:52:57.81 ID:CpGnR/Hy0
他に特に気になる情報が纏めてあるということもなかったのでPCは閉じ、部屋漁りを再開しました

翠「生活感のあるものだけではなく、もっとこう...未来だからこそ知り得られるもの!みたいなもの無いんでしょうか」

『翠』「その辺タイムパラドックス云々は大丈夫なの?」

翠「一度過去にも飛んでて私達は無事、ならそこは柔軟に働いているはず...と、思いましょう」

『翠』「珍しく適当だね...ま、皆を見る限りこの時間で知った事は忘れちゃうらしいし平気かな」

本当は私と『翠』はその限りではないのですが...しかし私の記憶を所持しているらしきこの時間の私が私にアイドルをやれと言う、すなわち行動を強制するということは
この時間の私がかつてアイドルをやれと言われた記憶があるからこそ同じことを言い、私もまたいずれアイドルをやれと言われたから同じことを言うというタイムパラドックスが起きてしまうことを容認しているということ
ならばやはり、この時空移動は縦軸ではなく横軸...並行世界間のやり取りになっている、ということでしょう

『翠』「コレは変わってない、コレも...コレは関係ない...おっ、コレは良いかも」

翠「どれですか?」

『翠』が渡してきたファイルはシンフォギアに関して纏めたものでした
それもS.O.N.G.が制作している物ではなく私が自分用に纏めている自作の物

『翠』「それ、しかもあの時のギアのまとめだよ、ほら樹海の」

翠「本当ですね...」

それはかつて私達の世界とゆゆゆの世界が干渉し合った際の、神世紀の樹海での戦闘中に発現したギアについて纏められていました

翠「私達や皆さんの勇者ギア、それに...」


『Gungnir Tipe Alchemic(仮)』


翠「金ピカのガングニール...」



データの中身安価下
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/07(木) 03:54:24.47 ID:N5jd1mN40
金ピカのガングニールの発動条件をまとめたデータ
965 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/08(金) 01:53:28.24 ID:tCNcLkfg0
金ピカのガングニール
エルフナインちゃんとの協力で錬金術が絡んでいるとわかったそれは、しかしそれ止まりでイミテーターでもほんの数秒しか保てなかった謎の多い形態です

翠「この8年の間にそれ以上の事がわかっているとありがたいのですが」

8年後のこの未来は装者が常時本部にいる必要がないほど戦闘とは縁遠いようですが、私達の時間はそうではありません...それこそまさにシェム・ハさんとの戦いの真っ最中
あの金ピカのガングニールが、神樹様が可能性の中から選ぶほどの強力な形態であるのなら、その力を必要とする可能性が存在しているのなら
少しでも情報が欲しいところです

私は金ピカガングニールのページに目を通しました

翠「形状...波形の変化...発動条件!これです!」



発動条件についてコンマ下1
01〜20 錬金術的純粋な「黄金錬成」の仕組みの理解が必要
21〜40 上+ラピス・フィロソフィカスの力の同時運用が必要
41〜60 上+肉体の限界値を上げる
61〜00 後に自由安価

発動条件安価下2以降
(コンマ下1が61〜00の場合のみ採用)
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 02:31:54.94 ID:yqOkpFkh0
はい
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 03:00:20.67 ID:SBw9EYSSO
複数人の装者のフォニックゲインをまとめる…
みたいな感じでお願いします
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 08:08:28.02 ID:hvdedWUNO
纏う本人の極めて強い精神力の維持が必要
969 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/10(日) 21:39:45.48 ID:NrtUP8ep0
『翠』「どう?」

翠「コレは響さんが、ではなく私が行使する為に必要だった事なのでしょう、イミテーターで」

書かれていた条件は大きく2つ


『前もって複数人の装者のフォニックゲインを当事者のギアスーツに集約させておく事』

『発現開始時から終了時まで当事者が極めて強い精神力を維持する事』


翠「何らかの錬金術が関わっていることは既にわかっていますが、それがここに一切含まれていないということは恐らく...」

『翠』「いやそうじゃなくて、金ピカガングニール使えそう?ってこと、今の翠や『私』に」

その言葉に私も、言った本人の『翠』も黙りこくってしまいます
一つ目はともかく、二つ目はいけると思えるほど自分の精神力を信じられません

翠「...ですが、今すぐには無理な状況でも判明したことは大きいです」

『翠』「それもそうだよね...にしてもこれ、それこそ修行とか必要なやつじゃない?走り込みとかじゃない系の」

確かに精神統一とか...座禅?とかしかパッと思い付きませんけど

『翠』「精神を揺さぶられないとか、何が起きても怒らないとか...あとツッコミしないとか」

翠「私そもそもツッコミの自覚それほどないんですが」

『翠』「割とボケるしね」
970 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/10(日) 21:40:32.11 ID:NrtUP8ep0
・・・

それからまた部屋の中を漁りましたが、めぼしい物はもう出てきませんでした

『翠』「まずは目を覚ましたことと、この時間の『私』達の居場所とかはわからなかったことを伝えに行くとして、その後どうしよ」

翠「ははは...」

まさかあの糞Pに会わなきゃいけなくなったなんて思いもしませんよね...私もいっそ忘れたフリしてしまいましょうか
なんて考えながら部屋を後にしようとドアを開け...


ガラッ

ピシャッ


『翠』「...え、何、何で閉めたの」

翠「最悪です...」

意を決してもう一度ドアを開けます


ガラッ


ウェル(未来)「どうやらもう話は伝わっているようですね」

そこにいたのは、待ち伏せしていたであろうこの時間の糞P
どうやら今回の案件から逃げようとしていたことは読まれていたようです



未来のウェル博士どんな感じ?安価下
(一番変化しそうなので安価)
(性格や容姿に変化等)
(特になければ他の未来組同様性格に現代とほぼ変化無しになります)
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/11(月) 00:21:17.41 ID:EXECbrKN0
未来の翠とはかなり良好な関係を築いているらしく、プロデュース業やギア調整のサポートを兼任している
また、ネフィリムの力を取り込んでいた時期があるせいか翠以外では唯一ネロ様の存在を認知している
972 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/12(火) 03:22:42.78 ID:z1sDSSgp0
相変わらずの眼鏡と白衣
見た目は多少老けた程度で特に面白味もない変化の無さです
ネフィリム化した片腕も現在...と思ったその時、その腕を私に伸ばしてきました

ウェル(未来)「さぁ行きますよ、やる事は山積みです」

翠「いきなり首根っこ掴まないでください!やめ、やめルォ!」

『翠』「翠ーっ!?」

・・・

手慣れたように首根っこ掴んで私を持ち上げた(というより引っ張り上げた)この時間の糞P
そのまま抵抗虚しく会議室に押し込められてしまいました

ウェル(未来)「さて...手荒ではありましたが、そこまでモロに不機嫌にされると困ってしまいますね」

翠「...」

そう言う割に何でしょう糞Pのこの...胡散臭さを感じない微笑みのような表情は
正直言って鳥肌が立つんですが

ウェル(未来)「しかし貴女...現代...僕達にとっての現代の貴女ですが...貴女に頼まれた時からこうなるだろうとは思っていましたよ」

翠「ならもう少し扱いを丁寧にしてくれればよかったのでは?」

ウェル(未来)「そういう態度の頃の貴女をここまで引っ張ってくるのにどの程度の力を出すべきか迷ってしまいましてね」

翠「引っ張るなと言っているんですが!?」

ウェル(未来)「でも逃げるでしょう」

翠「逃げっ...ま、せんよ...?」

図星を突かれ思わず言い淀んだ私に対しまたしても微笑を浮かべる糞P
気持ち悪いです...もしかして泉に一回落としてきたんでしょうか...

ウェル(未来)「仕切り直しましょう、話は伝わっていると思いますが一応確認を...過去から来た貴女には現代、この時間でもアイドルをやってもらいます」

翠「はぁ...本当にやるんですね...何でよりにもよってこの男に協力させてるんですかこの時間の私は...」

いえ、女神様やネロさんの事は聞きましたけど、せめて他に...

ウェル(未来)「まずはそう、貴女の名前です」


未来での芸名安価下1〜3
(コンマが一番高かった安価が採用されます(00は100扱い))
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/12(火) 15:46:04.54 ID:Sgzu0XbV0
記念品の勇者の花から連想して
【華麗なる桔梗の花弁】
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/12(火) 15:50:23.53 ID:7+9QfVGdO
翠あおい
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/12(火) 18:20:00.58 ID:xTRV5qS/0
CBA(Can Be Anythingの略)
翠ちゃんはあらゆるギアを纏って『何にでもなれる』から
976 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/13(水) 03:48:08.62 ID:NCknPU8+0
***
華麗なる桔梗の花弁
54

翠あおい
53

CBA(Can Be Anything)
58

コンマ値判定よりCBA(Can Be Anything)に決定しました

***

ウェル(未来)「当然本名そのままはNG、それらしい偽名か、あるいは元々本名NGタレントということで芸名というのもアリですね」

翠「芸名...」

この時間の私にも、偽名を使ってもらうことになるだとか、任せるだとか言われたような
まぁ蒼井翠というアイドルが引退して暫くして同姓同名のアイドルがデビューしたら、私の方が年齢は下なので同一人物だとは思われないでしょうが...関係者だとは思われるでしょう
この時間の私はなんらかの表に顔を出せない事情があるわけで、ならそんな噂は邪魔になるでしょう
というか単純にそんなことしたら取材とかでめちゃくちゃ色々聞かれそうです



そんなこんなで無難なものから厨二感満載なものまで、案を出しては却下して出しては却下してを繰り返しました
そして...

翠「CBA...『Can Be Anything』...」

ウェル(未来)「『何にでもなれる』...アルファベット順を逆にしただけなので覚え易さも申し分ない、コレで行きましょうか」


『何にでもなれる』

例えばそれは、これから芸能界にデビューするにあたって『何にでもなれる』人間になり活躍の幅を広げられそうな験担ぎのようでもあり
マルチプルコンタクトでありギアさえあれば文字通り『何にでもなれる』私を表しているとも言えます
もっとも、ちょっと自意識過剰みたいでCBAが何の略なのかを公表するかは迷いますが
977 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/13(水) 03:50:22.37 ID:NCknPU8+0
・・・

翠「芸名はCBAでいいとして、本名を書かなければいけないようなちゃんとした書類とかはどうするんですか?」

ウェル(未来)「書類上のものなんてこんな場を設ける必要もない、当たり障りのない偽名を用意しておきますよ、第一この組織にとっては日常茶飯事...どこぞのお転婆娘が倍に増えてからは特にですし」

翠「ふーん...ん?...それ私と『翠』の事ですか!?」

誰がいつお転婆になったんですか!と突っ込みたい気持ちと、いつもならもう少しトゲのありまくる嫌味を言ってくるのにというこの微妙な感じがやはり気持ち悪いという気持ちが鬩ぎ合います
それともこういう感じがこの時間の私と糞Pにとっては普通なのでしょうか...何があったんでしょう、頭でも打って糞Pの父性でも出てきたとか?

翠「うへぇ」

ウェル(未来)「随分と失礼な事を考えているように見えますが?」

翠「いーえー?相変わらず声だけは一流だなーと思ってるだけですよー?」

ウェル(未来)「それはどうも、現代の貴女にもよく言われますよ」

翠「うわっ、やっぱナシで」



何かする?安価下
(他にアイドル活動にあたって決めておきたいことや、いきなり始めるなら仕事内容、仕事無関係の会話等)
(特になければ未来のウェル博士とは別れます)
(ウェル(未来)「赤井翠、蒼井戸翠、蒼井翡翠...なんていうのも」

翠「それものまね芸人とかそういうのですよね!?」)
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/13(水) 08:56:27.45 ID:ohrbq3+q0
別れ際に「彼女にはまだ隠しているんですが、僕はまだこの時代の貴女のことを『活動休止』としか公表していないんですよ。僕の独断ですけどね」とウェルが独り言の様に呟く
979 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/15(金) 04:20:57.11 ID:dpp/hSPg0
・・・

この時間の私から話をある程度聞かされていた糞Pはともかく、他の芸能界関係者の方達には流石に正確な日付も、そもそも本当に過去から私が来るかどうかはわからないのにすぐ始められるような仕事をキープしておいてもらうことは出来るはずもなく
一先ず今回は、私にこの時間の私から話が伝わっているかどうかの確認、アイドルデビューの同意(というか強制)、仕事を貰うにあたってもっとも重要な芸名作りが終わったところでようやく解放されました

ウェル(未来)「ではまた後ほど」

翠「乗り気じゃないことに変わりはないんですがね...あくまでこの時間の自分の判断を信じるだけですから」

用が終わったのならいつまでも糞Pと2人でいる必要は欠片もありません
席を立ち、私は会議室から出て行こうとドアに手をかけます

ウェル(未来)「...彼女にはまだ隠しているんですが」

その時、糞Pがボソリと何か呟き始めました
振り返っても糞Pは座ったままこちらを向く事はなく、まるで独り言の様に

ウェル(未来)「僕はまだこの時代の貴女のことを『活動休止』としか公表していないんですよ...僕の独断ですけどね」

翠「...失礼します」

私はそっと部屋を出て、ドアを閉めました
廊下には見える範囲には誰もいません
私は今しがた閉めたドアに寄っ掛かり、様な、ではなく正真正銘の独り言が口から漏れていきます

翠「...余計なお世話...じゃ、ないのかもしれませんけど」

この時間の私は...私よりずっと長い時間アイドルを続けて
その中で得た出会いや経験、思い出を宝物だと思うくらいには大切にしていました
ネロさんも、アイドル活動に未練があるのでしょう、と
だからこそ、まぁ気持ち悪い事この上ないという揺るがない事実を除けば、糞Pの独り言は、その内容は、この時間の私にとって意味のある事なのかもしれませんが

翠「その話、私に聞かれちゃ意味ないんじゃないですか」

ここでその話を聞いて、8年後には忘れているとでも
あるいは、さっきの糞Pを覚えているからこそ、この時間の私は糞Pに対する信頼が幾分か...

翠「なわけないですね、見直してなんか、いませんし」



どうする?安価下
(誰と何をする等、単独行動も可)
(特になければイベント判定)
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 14:12:40.34 ID:GN8csPxe0
エルフナインに金ピカのガングニールに関する情報を話しておく
981 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/17(日) 02:04:47.14 ID:MpCRv5Wg0
・・・

とにもかくにも情報収集
私がこの時間の私の居場所がわからなかった(実は話す事は出来ましたがそれは内緒)ことは恐らくもう『翠』がこの時間のししょー達に伝えているでしょうし、そっちは大丈夫でしょう
となると会っておきたい、というか8年間の事や私の部屋で見つけた資料について話し合えるのは...

翠「エルフナインちゃんいますかー?」

エルフナイン(未来)「あ、はい、いますよ」

ということで、エルフナインちゃんの部屋にやってきました
8年後のエルフナインちゃんはもうエルフナインさんでは?と思いましたがそれを言ったら元々キャロルちゃんのところで働いていた期間的に元々エルフナインさんでしょうし、そこは変わらずエルフナインちゃんにすることにしました

エルフナイン(未来)「どうかしましたか?」

翠「いえ、この時間の私の部屋で気になる資料を見まして...エルフナインちゃんの見解も聞きたいなと」

私は部屋で見た金ピカガングニールについての資料内容について話します



コンマ下1
奇数 一応概要は元々聞かされていた
偶数 初耳
ゾロ目 エルフナインちゃんもがっつり共同研究していた

金ピカガングニールについての見解安価下2以降
(実現の難易度や資料内容以外の方法、新情報等)
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 02:12:51.71 ID:IWTQ950R0
はい
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 17:48:53.44 ID:4yGiSd09O
黄金錬成に関する情報
後はシンフォギアに適用する際のデメリット
984 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/18(月) 04:09:38.43 ID:OzTuZp6o0
***

ゾロ目ボーナス
【合流以降の安価・コンマ判定時のゾロ目回数が現在合流済人数以上となりました】
【次元震にご注意下さい】

***

エルフナイン(未来)「僕も、ここ数年はあまり関われていませんでしたが、一応概要は元々共有させてもらっていました...ですがその書き方だともしかしたら既に翠さんは時間無制限の再現に成功したか、あるいはその目処が立っているのかもしれません...」

翠「ここ数年...ということは、その前、私にとっては未来の時間では、また一緒に研究してたってことですよね?」

エルフナイン(未来)「と言っても時々計測のお手伝いをしたりする程度で、共同研究なんてとても言えないくらいのものでしたが」

それでもエルフナインちゃんの知識と技術は戦力過ぎるほどの戦力になるレベル
恐らく大いに助かっていたでしょうし、その手伝ってもらっていた『時々』以外は行き詰まっていたか、手伝ってもらうわけにはいかなかった事があったのでしょう

エルフナイン(未来)「あぁ、でも僕がお手伝い出来ない時もウェル博士はよくお手伝いしていましたよ」

翠「...へ?あの糞Pが?」

何で...いやまぁあの糞Pも技術力は確かですけども
985 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/18(月) 04:10:18.39 ID:OzTuZp6o0
エルフナイン(未来)「翠さんのプロデュースは勿論、翠さんのギア調整のサポートを兼任していたり...今では翠さんとウェル博士はとても良好な関係だと」

翠「ストップ!それ以上はやめてください寒気とか吐き気とか虫唾とかでおかしくなりそうですッ!」

何がどうしてどうなってこの時間の私はそんなに心開いてるんですか...開いてなくとも側から見たら良いコンビ的になってる時点で背中が痒くなってきます!

翠「これ以上は聞きたくないので話を戻しましょう...さっき私が言ったこと以外で何か知ってることはありませんか?」

エルフナイン(未来)「そうですね...例えば再現時に観測された錬金術の詳細、後はギア適用時のデメリットとか」

翠「錬金術判明したんですか!?」

何故それを資料に書いておかないんですかこの時間の私ィ!
それともこの時間の私達以外に情報を漏らさない為に...?それほどの重要性があるということでしょうか

エルフナイン(未来)「はい、金のガングニール...僕達な仮にタイプアルケミックと呼称していますが、その形態に関係していた錬金術は...」

翠「錬金術は...」


エルフナイン(未来)「...黄金錬成、それも常温核融合のような物理的な金の生成ではなく、極めて錬金術的純粋なものです」
986 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/18(月) 04:10:56.18 ID:OzTuZp6o0
黄金錬成
錬金術において、その名にもあるようにもっとも代表的、基本的であり、それでいて理論上不可能ではないにしろとても現実的ではない術
卑金属から貴金属を生成することであり、ざっくり言ってしまえば金ではない物を金に変えること、あるいは無から金を生み出すこと

翠「黄金、錬成...まさか、この時間では」

エルフナイン(未来)「いえ、この時代でも変わらず黄金錬成は実現が易くなく、仮に可能とする人物がいたとすればキャロルかそれ以上の魔力と技術を持っている錬金術師でしょう...」

確か、アダムさんも(思えばあの人は『人』ではなかったが故の膨大な魔力によって)やろうと思えば出来てしまう術でした
しかしそれはあくまで常温核融合
錬金術的純粋な黄金錬成なんて机上の空論もいいところです

エルフナイン(未来)「それがわかったところで、ではその黄金錬成についての詳しい仕組みの解明までは出来ず...しかしイミテーターでは時間制限付きとはいえそれを再現して見せました、なので翠さん...この時代の翠さんはその再現状態を維持する方向で研究を進めていたんです」

えぇ、私でもそうしたでしょう、というか私の話ですが
それにイミテーターが解析出来たということはいずれイミテーターそのものを解析出来た時にそれも一緒に調べられるはずですし...

翠「あ、それじゃデメリットの方は」

エルフナイン(未来)「えっとですね...」

その時、エルフナインちゃんの端末に通信が入りました

エルフナイン(未来)「はい!こちらエルフナインです!」

弦十郎(未来)『エルフナインくん、君の周りに過去から来た彼女達はいるか?』

エルフナイン(未来)「えっと、翠さんなら」

弦十郎(未来)『なら共に司令室に来てくれ、彼女達と同じく別の時空から来た可能性のある人物の目撃情報が入った』

翠「っ、本当ですか!?」


コンマ下
奇数 更に問題発生
偶数 問題無し、合流作戦決行
ゾロ目 時空震
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/18(月) 04:23:26.79 ID:GUH8GLGB0
はい
988 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/18(月) 04:59:09.77 ID:OzTuZp6o0
***

訂正
合流済人数→未合流人数

***

この時間のししょーからの通信が確かなら、もしかしたら翼さんクリスさん、それに薫さん(刀使の方)とも合流出来るかもしれません
司令室に向かっていると、今度は本部内の至る所に設置されているスピーカーから警報が鳴り響きました

翠「今度は何ですか!?」

エルフナイン(未来)「まさかノイズやアルカノイズ...どちらももうずっと出てこなかったのに!?」

翠「いえ、少なくともノイズは有り得ないはず...ネロさんがそこだけは大丈夫だと...」

言いかけて、ハッと口を閉じます
しかしエルフナインちゃんが聞き逃していることはなくて

エルフナイン(未来)「『ねろさん』...とは、一体?誰から聞いたんですか?」

翠「っ...」

ネロさんの事、それに女神様の事もですが、この時間ではこの時間の私と『翠』しか覚えていない...わかってはいましたが、こうしてその現実を突き付けられるとやはり、簡単には飲み込めないものです

翠「話は後です、今は急ぎましょう!」



コンマ下
奇数 ノイズ
偶数 カルマノイズ
ゾロ目 ノイズ・荒魂・星屑
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/18(月) 15:14:05.25 ID:mFUXj8s+0
せい
990 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/19(火) 02:08:49.70 ID:c0jro+3X0
・・・

私達が司令室に着く前後に他の皆さん...同じ時間から来たメンバーとこの時間の切歌さん調さん夏菜さんも揃いました

弦十郎(未来)「集まってもらって済まないが、すぐに出動してくれ」

切歌(未来)「了解デス!」

調(未来)「場所は」

友里(未来)「モニターに映します」

モニターには地図と現場のリアルタイム映像が映し出されます
映像の中にはノイズと、それを倒していく装者達の姿が

マリア「翼!クリス!」

エレン「薫もいマスっ!」

『翠』「残り3人もやっぱりこっちに飛ばされてたね...でも、どうしてノイズが!?」

翼さん達の事は朗報ですが、ノイズはどうして...
いえ、ネロさんはこの時間だけではなく、元々私達の時間でも私達の世界のバビロニアの宝物庫を制御しノイズの発生を抑えていました
時折発生していたのは他の並行世界との干渉によって流れ込んできた並行世界のノイズ...であれば今回も?



コンマ下
奇数 映像にそれ以上の情報は無し
偶数 更なる情報
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/19(火) 02:17:09.52 ID:3IY2MzKM0
はい
992 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/19(火) 03:05:31.42 ID:c0jro+3X0
夏菜「あれ...戦ってるのもう1人いませんか?」

夏菜さんの言葉に思わず映像に視線を戻した私は、確かにそこには翼さん、クリスさん、薫さんの他にもう1人いることに気が付きました
やや戦闘に不慣れらしき動きで、時に宙を浮いたりしている羽衣付きの黒いギアの装者が...

翠「私ぃッ!?」

『翠』「翠だアレ!?」

私でした

いえ、正確には私ではないんですが、アレは紛れもなく私、蒼井翠の姿です
しかし『翠』はここにいますし、この時間の私や『翠』は普通に成長しているらしいですし
ということはあそこにいる私は一体...

翠「...あっ!」

翼さん達も私達と同様に過去に飛ばされていたとして
もしそこでその時間のノイズと戦闘になっていたとして
もし翼さん達と共にその時間のノイズもこの時間に飛ばされてきていたとしたら、ノイズがこの時間にいるのにも説明が付きます
そしてもしそこに1人、ノイズと同様にその場にいたせいで時空の歪みに巻き込まれる形でこの時間に飛ばされてきた装者がいたとしても不思議はありません
つまり

翠「アレ、過去の私ですか!?!?」

あそこに映っている私は、一度私も顔を合わせたふりだし(初日)の、あるいはそこから少し経った、過去の世界の私!

弦十郎(未来)「とにかく調くん切歌くんは現場に向かってくれ、それから何人か説明の為に付いて行ってくれると助かる」



安価下
1 一緒に行く
2 本部で待ってる
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/19(火) 03:20:06.05 ID:Zb0OZ8vfO
1
994 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/20(水) 02:58:33.12 ID:VOwafZD+0
翠「私が行きます!翼さん達はともかくあの私は私が行った方が説明が速いです!」

エレン「私も薫達を迎えに行かせてほしいデス!」

という意見はすんなり通り私とエレンさん、この時間の切歌さんと調さんの4人で向かう事に

そして、現場に着くと既にノイズは全て殲滅した後

翠「翼さん!クリスさん!」

エレン「薫っ!!」

見失ってしまう前に、私達は合流する事が出来ました

・・・

翼「今度こそ私達の知る翠か」

薫(刀使)「警戒するべきなんだろうが、少なくともこのエレンは本物だな」

クリス「わかんのか?後そういうのは家でやれ?な?」

薫(刀使)「わかる、お前らもそうじゃねーのか?それと勝手に抱きついて来たのはエレンの方だ」

こういう時、本物か罠か迷って戦闘になるとやや面倒なので直感的なもので信じてもらえると非常に楽ですね

翼「それで、そちらの2人はまさか」

クリス「おいおい...どこぞの後輩共に姉でもいたってか?」

切歌(未来)「あの頃は大人だと思っていた翼さんもクリス先輩も!」

調(未来)「気付けば追い越していた」

あの理解の速さを見るに、翼さんは本来の時間より未来の時間に飛ばされるのも想定済みだったのかもしれません
もっとも切歌さんも調さんも面影が大いに残っているというのもあるでしょうけど
995 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/20(水) 02:59:05.50 ID:VOwafZD+0
翠「あっちは大丈夫そうですね...それで...」

翠(過去)「あ、貴女は未来の...って、ま、まさかここ貴女が言ってた未来...ですか!?」

やっぱりこの私、過去で会った私ですね...

翠「いいえ、残念ながらもっと未来の時間のようですよ」

翠(過去)「ぇ...?」

思わぬ返答に固まってしまう過去の私
そりゃあ過去の私視点だと「シンフォギアの世界に来た!」「未来から私来た!」「もっと未来に飛ばされた!」って連続で色々起きているわけで

翠(過去)「げ...原作と違い過ぎる流れなんですが...」

はい、そういう感想になりますよね

翠「とりあえず行きましょう、他の皆さんも待ってます」



何かする?安価下
(特になければ判定)
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 03:14:19.94 ID:ZYFspcx+0
みんな集まったら、まず元の時間軸への帰り方について相談する
過去の翠ちゃんに関する話はその後で
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 08:34:31.87 ID:wX2p5EX7O
未来の翠について訊かれるけど…
998 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/23(土) 02:36:31.00 ID:z4AvJWEj0
***

今回もまたギリギリになってしまいましたが新スレ建てました
こちらは埋めてしまってください

【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「CBA」
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1611336811/

***
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/23(水) 16:21:59.67 ID:Hp3HR8770
?
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/23(水) 16:22:27.01 ID:Hp3HR8770
?
1001 :1001 :Over 1000 Thread
                     ___, - 、
                    /_____)
.                    | | /   ヽ || 父さんな、会社辞めて小説で食っていこうと思うんだ
                    |_|  ┃ ┃  ||  
                   (/   ⊂⊃  ヽ)        /  ̄ ̄ ̄ \
                   !   \_/  !        ( ( (ヽ     ヽ
                   ,\ _____ /、       | −、ヽ\     !
   ゝ/  ̄ ̄ ̄ \     /. \/ ̄\/   .\     | ・ |─ |__   /
   / _____ヽ    |  |  _┌l⊂⊃l  |  |    ┌ - ′  )   /
   | | /  ─ 、−、!    |  |  / ∋ |__|  |  |    ヽ  /   ヽ <
   |__|─ |   ・| ・ |    |  /`, ──── 、 |  |     ` ─┐  ?h ̄
   (   ` ─ o−i    ヽ /         \ .ノ_      .j ̄ ̄ |
    ヽ、  ┬─┬ノ / ̄ ./            ヽ- 、\    /   ̄ ヽ\
  // /ヽ─| | ♯|  /   i              | ..) ) \  i  ./   |\\
  | |  /  `i'lノ))┘/ , ─│             !-l⊂⊃l┐__ヽ__/\ / |   | |
  | |  | ̄| / /| / ( (... .ヽ              / |____|∈  __./ .|   | |
  |_|/ヽ、_/  ./   ` ─ /\           /ヽ      ̄ \-──| \|_|
   | |  |───/____i  l=======l  |_____ __\  |\ | |
   |/ ヽ── |______\  l二|^|二二|^|二l 丿______ |_丿 \|
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   | ̄| ̄ ̄ ̄ ̄.| |────| |.  | |   | |  | |.──────| | ̄ ̄ ̄| ̄|
                          SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
                          http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
宣伝に来る業者へ感謝するスレ @ 2022/03/23(水) 12:24:54.86
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1648005894/

ダンテ「学園都市か」前時代史(仮) @ 2022/03/22(火) 00:09:01.16 ID:XVB8s0iW0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1647875340/

冷めたらマズイもの @ 2022/03/21(月) 13:59:58.39 ID:htUaEWz6O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1647838798/

佐々木「あの月の光だって、太陽光線の反射だよ」キョン「月は月で綺麗だろ」 @ 2022/03/20(日) 23:04:02.73 ID:f2FhMN8xO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1647785042/

桃鉄しましょう。スマブラしましょう。デュエルしろよ。 @ 2022/03/20(日) 22:17:51.09 ID:dBKfZ9WM0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1647782270/

初心者がいろんなジャンルに挑戦していくスレ(安価・コンマ) @ 2022/03/20(日) 11:31:27.41 ID:ixefNiO30
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1647743487/

私の原罪 @ 2022/03/18(金) 01:34:59.42 ID:YQD6pQfQ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1647534899/

真希波・マリ・イラストリアス「それにしてもこれで何度目の浮気?」 @ 2022/03/17(木) 21:42:47.88 ID:+aRDnuw3O
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