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【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「MDR」

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807 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/23(月) 03:35:38.89 ID:3eWqF4Cb0
エレン「デスが、私達は出会えマした...それに共通の目印もありマス」

エレンさんはテーブルに山桜の花弁を置きました
それを見た私とマリアさんもエレンさんに続き、それぞれが持っていた山桜の花弁を置きます

エレン「希望的観測...むしろ単なる願望に過ぎない意見になりマスが...散らばってしまったものをかき集めるなら、一度一箇所に纏めてから拾い上げる方が効率的だと私は思いマス」

翠「それはつまり、この世界の、この時間になるべく集合させようという働きがあるのではないか、と?」

エレン「確かにこの時間に私とまりーが一緒に飛ばされたことも、みどりんを見つけられたことも偶然かもしれない...でもみどりんがいるとわかるよりも前から、私達は不思議とその方向に行けば誰かに会える...そんな気がしていたんデス」

翠「...!」

気がしていた...意識に干渉する何らかの働きの存在の可能性、ですか
仮にそれが、例えば響さん友奈ちゃんの意志の力だとか
あるいは必要以上の他世界同士の干渉を抑えようとした世界の意志の力だとか
あるいは誰かの術、哲学兵装のようなものだとか
あるいはただの勘、偶然、気のせいだとか
証明のしようがないものは何とでも言えてしまいますが

マリア「あらゆる可能性を考慮するなら、悪い可能性だけじゃなく良い可能性も視野に入れるべきじゃない?」

翠「...私も、何も意地悪で希望を否定したいわけじゃありません」

それにシンフォギアの世界は奇跡も錬金術もある世界ですから
もしここに私達が集まれたのがただの偶然で、他の皆さんがこの時間に来ることがなくても
それならそれで、他の世界から探し出す方針に変えればいいだけですし
808 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/23(月) 03:38:16.52 ID:3eWqF4Cb0
翠「わかりました、元の時間に戻る為の歪みやそれを発生させる条件はもとより、他の皆さんがいそうな場所も探ることにしましょう」

エレン「わかってくれて嬉しいデース!みどりん大好き〜!」

エレンさんの激しいスキンシップに身を委ねつつ(好きにさせているとも言います)、次に考えるべきことは何かを整理します
皆さんがいそうな場所を探すとして...そうなると二課にも見つかりやすくなるでしょう



仲間を探す場所や二課に見つかった場合の対処法安価下

(翠(過去)「あんな事...あんな事ってどんな事ですか...わ、私は何をやらされるんですか...!?」

翠(いくら考えたところでまさかアイドルやることになるとは思い至りませんよ))
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 03:49:11.48 ID:cuPK43kzO
探す場所は前述の安価で出てたクリス先輩の隠れてた場所、桃色の手甲を拾った場所、病院等で探してみよう
後は聞き込み
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/23(月) 16:36:09.64 ID:Zu9W8sz3O
面倒な事態を避ける意味でも二課からはひたすら逃げる
もしも捕まったらその場で話し合いをする感じで
811 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/24(火) 03:08:14.64 ID:s+bADW3q0
翠「場所としてはこんなところでしょうか」

ざっと書き出してみた私達装者メンバーがよく行く場所、施設
それに拠点として却下した空き家に、私が手甲を拾った場所等...
もっとも空き家は原作ではクリスさんがとった行動もありますので、その家も探るつもりです

翠「時空を飛んだ際は気を失っている場合が多いですから、誰かが通報して病院に...というのも視野に入れて聞き込みをしてみましょう」

マリア「それはもしかして経験則かしら」

翠「えぇ、経験則です、ただし経験則ついでに言っておくと病院に送られていた場合二課がマークしてる可能性も大きいです」

エレン「流石国家組織、何処からでも出てきマス」

二課に関してはもし仮に見つかった場合はひたすら逃げる、これに決まりました
この時間の二課への影響を考えるとまだタイムパラドックス関係がはっきりしていない今は極力接触をさけるべきです
関わっている場合ではないとも言います

翠「事情を話せばこの頃は...翼さんはともかくししょー達は助けようとしてくれるでしょうけど、フィーネさんの出方が予想つきませんし」

エレン「もし振り切れず捕まってしまったら?」

翠「なるべくその場での最小限の話し合い、説得に留めるように心がけて再度逃げる、ですかね」

いざとなれば数に限りはありますがテレポートジェムもいくつか手持ちがありますし、神獣鏡のギアで私達の姿もアウフヴァッヘン波形も眩ませられます
あくまで最終手段ですが

マリア「そういった状況以外は、他の仲間と合流出来るまではなるべく私達は単独行動を避けるべきね」

翠「何が起こるかわかりませんし、ここで散り散りになってまた合流出来るかもわかりません...もしもの時の集合場所はとりあえずこの家ということで」

ひとまず今のうちに決めておきたいことは大体決まったと思います
そろそろ夜も遅いので、私達はここで話し合いをお開きにすることにしました
812 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/24(火) 03:08:48.34 ID:s+bADW3q0
・・・

マリア「確かに、単独行動は避けるべきとは言ったけれど...何もわざわざ全員同じ部屋で寝る必要は無いんじゃないかしら?」

エレン「それは違いマスよまりー!就寝時が一番無防備なのデス!」

と、いう意見や
そしてもう疑われてはいないでしょうが一応家主の目の届くところに、という配慮もあって
私とマリアさんとエレンさんはこの時間の私と共に、私の部屋で寝ることになりました

翠(過去)「部屋が、その...狭いので布団が...」

翠「一個しか敷けなかったんですよね、知ってます、そして私の時は布団とベッドに2人ずつ寝たので大丈夫です」

翠(過去)「さ、3人も呼んだんですか!?この部屋に!?まさかそれは友人ですか!?」

翠「あー、その時呼んだのは2人...いえ、何でもないです」

翠(過去)「えっ呼んでないのに出てくる1人って誰ですか...ざ、座敷わらし?」

翠「真っ先にその可能性を考えるあたりやはり貴女は私です」

で、家主特権的な流れで私とこの時間の私がベッドに、マリアさんとエレンさんが布団に並んで寝ることに



この時間の翠ちゃんと何か話す?安価下
(特になければ翌日に飛びます)
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 03:17:29.34 ID:hK7s1+If0
とある事情で分離しているもう一人の存在である『翠』や助っ人の赤嶺ちゃんについても話しておく
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/24(火) 21:21:47.44 ID:pL6DUauzO
「今回の件が終わるまで行動を控えてくれると恐縮です…」
815 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/26(木) 04:22:15.23 ID:LgnwSoLu0
・・・

夜も深まり、恐らくは大体の深夜アニメも放送を終えたくらいの時間
身体は疲れているはずなのに、不思議と寝付けずにいました

翠「...もう、寝ましたか?」

寝ているだろうなと思いつつ、私は隣の私に小声でそう話しかけます

翠(過去)「...えっと...明日も学校があるから寝たほうがいい...そう言ってませんでしたっけ?...もう今日ですけど」

意外です、まだ起きていました

翠「あれ、眠れないんですか?」

翠(過去)「こんなにそれは私の台詞って台詞が合う場面も中々ありませんが...」

翠「それもそうですね」

マリアさんとエレンさんも同じ部屋の中にいるので変わらず小声で
私達はお互い向き合うこともなく天井を向いたまま、話していました

翠(過去)「ねぇ、未来の私...私も、やっぱり手伝った方がよくないですか...?」

翠「そういうのは、いちいち私に仲介役をさせずにマリアさんやエレンさんと話せるようになってから提案してください」

翠(過去)「...意地悪」

翠「こういうの自傷行為に入るんですかね」

翠(過去)「知りませんよ...」

拗ねてしまいました
ついつい『翠』と話す感覚で返してしまいましたが、まさかこの頃は私自身の返しにすら負けるほどとは

翠「...私達と同じように別の時空に飛ばされているのは、今貴女が思い浮かべているメンバーとは少し違っていますよ」

翠(過去)「え?」

思い浮かべているのは恐らくマリアさん以外の本編メイン装者5人と、エレンさん以外の本編メイン刀使5人なのでしょうが

翠「助っ人の赤嶺ちゃんだとか、とある事情で現在分離しているもう1人の私...『翠』だとか」

翠(過去)「ぇ...?」
816 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/26(木) 04:22:59.74 ID:LgnwSoLu0
・・・

翠(過去)「ゆゆゆの世界...それに、この世界の本来の『私』...」

細かいことは説明せず、大体のことだけを話しました
この世界の、この時間の『翠』は今もこの時間の私の中から話を聞いているだろうから、というのもありますが
互いを知り分かり合うのは、わざわざ私が間に入る必要なんてありませんし
今は、あくまでこの時間の私が『翠』を見かけた時に私に報告出来る認識があればいいわけですから
赤嶺ちゃんについて同様です

翠「それとついでに...今回の件が終わるまで、行動を控えてくれると恐縮です...」

翠(過去)「...分岐しているらしいとはいえ、干渉は避けたい、避けさせたい...ですか」

翠「それもですが...同じ私なら、わかりますよね?行動を起こすことの意味が」

翠(過去)「...」

行動を起こす...すなわち、転生した目的を達成する為に動く...もっと具体的に言えば、装者になるということです
装者になればアウフヴァッヘン波形が出る、アウフヴァッヘン波形が出れば二課に見つかる
そして今二課に見つかれば、芋蔓式にこの時間に飛ばされてきている私達のこともすぐにバレてしまうでしょう
より正確には、出自不明な人間を匿っていることが
817 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/26(木) 04:23:43.50 ID:LgnwSoLu0
翠「こちらはこちらで何とかします、だから」

翠(過去)「みなまで言わなくてもわかります...同じ私ですから」

それからは何となく私達は何も言わなくなり、揃って気が付けば眠りについていました

・・・

朝、登校するこの時間の私を見送ってから、私とマリアさんとエレンさんは揃って街へ
目的は元の時空に変える歪みを探すのと同時に、他の皆さんを探すこと!

翠「まずは空き家から...」


コンマ下
奇数 手掛かり有
偶数 特になし
ゾロ目 いた!
818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 04:25:11.35 ID:iZMnEOCD0
はい
819 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/26(木) 04:58:11.71 ID:LgnwSoLu0
・・・

いくつかの空き家の中の様子を見ていくと、そのうちの一つに誰かがほんの少し前までいたような、そんな形跡が見られました
そこだけ床の埃が綺麗に掃かれていたり、それに...



どんな手掛かり?安価下
(特定の人物を指しそうな物も可(合流判定に影響するかもしれません))
(特に無しの場合は...)
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 09:48:47.88 ID:imjFXqcyO
床に落ちているクッキーの小さな欠片
821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/26(木) 21:11:54.54 ID:iZMnEOCD0
部屋の隅に置いてあるダンボール
822 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/11/27(金) 04:09:32.43 ID:gVT9IODq0
翠「これは...すんすん...」

床に落ちていた小さな何か
拾って嗅いでみると、ほんのり甘い匂い

翠「クッキーの欠片でしょうか」

小指の爪くらいの小ささとはい塊と呼べる程のサイズ...食べかすというよりは、割った際に落ちてしまったように思えます

エレン「クッキーと言えば、まいまいのクッキーが恋しいデスね〜」

マリア「案外その彼女が落とした物だったりすると一歩前進なのだけれど」

もしくは舞衣ちゃんのクッキーを持ち歩いてそうな可奈美ちゃんや沙耶香ちゃん...そもそもこれが舞衣ちゃんのクッキーと決まったわけではないですが

マリア「ん...こっちにはダンボール箱があるわね」

翠「中身はどうですか?」

エレン「何だか本格的に他人の家の中を漁ってるみたいでドキドキしマスね!壺とか割っちゃいマスか!」

せめてタンスを開けるくらいにしてください


ダンボール箱の中身安価下
(特になければ次の場所へ)
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/27(金) 04:14:07.50 ID:Q2R8hQiN0
マリアさんには見覚えがありすぎる「雑に入れられている折り畳まれた数枚のダンボール」
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/30(月) 22:02:18.13 ID:zQnoa4mE0
マリアさんが見覚えあるダンボールって何だっけ?XDネタ?安価下
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/01(火) 01:41:16.22 ID:6eOu3+xM0
多分、翼さん絡みかと思われます
(部屋の散らかりっぷりとか)
安価下
826 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/04(金) 01:31:09.52 ID:aw6EJ4sb0
私とエレンさんがマリアさんの後ろからダンボール箱の中身を覗いてみると、そこには折り畳まれた別のダンボールが数枚入れられていました

エレン「オォウ...これまた随分とごちゃっと...もとい、雑な入れ方してマスね」

翠「意味変わってませんよ」

エレン「...おや?まりーどうしマした?もしやコレに心当たりが?」

マリア「まぁ、そんなところよ、心当たりというか見覚えというか...」

頭に手を当てながらそう答えるマリアさん
どうやら何かしら思い至るものがあったようですが...

・・・

翠「次はズバリ!手甲を拾った場所!...とはいえ」

最初にそこへ辿り着いた時は何かに呼ばれているような感じがしながら歩いて気付いたら...という流れでした
なので、その私の後を付いて行っていた『翠』から聞いた道を頼りに探しています

翠「大きな樹...恐らくこの辺に...」



コンマ下1
奇数 手掛かり有
偶数 特になし
ゾロ目 いた!

どんな手掛かり?or誰がいた?安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合は手掛かり、ゾロ目の場合は誰がいたかを記述)
827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 02:02:12.87 ID:QMo0j98K0
はい
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/04(金) 02:20:10.91 ID:y6yDk8grO
以前、切歌と調に渡した蛇の抜け殻とかどうだろう?
829 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/05(土) 03:00:07.47 ID:2EilYr9c0
目的の樹は...『目的の樹』って文字にすると樹ちゃんの事みたいですね関係ないですねはい...樹は思いの外あっさりと見つかりました
当然この段階ではそこに手甲も落ちておらず、樹も何か特別な気配を放っていたりはしませんでしたが

マリア「こんな所にこんなに大きな樹があったのね...」

エレン「まりーは知らなかったんデスか?」

マリア「話だけは聞いていたし、この辺も...元の時間で訪れなかった訳ではなかったのだけれど」

何故今まで気付かなかったのかしら、と首を傾げるマリアさんをよそに、私は何かしらの手掛かりが無いか見てまわります
さっきの空き家もそうですが、仲間の誰かと結び付けられそうとはいえ唯一無二のアイテムでもない限りは偶然を否定出来ませんし、そもそもこれはアニメでもゲームではないので仮にここに誰かが来ていたとして必ずしも手掛かりを残すわけではありません
が、運命や奇跡、あえて言うなら哲学兵装...そんなものが働けば御の字で

翠「詰まる所、どれだけ御託を並べても...結局はじっとしていられないというだけのことだったり」

ジーっとしててもドーにもならねえというやつです
なんて独りごちながら地面をキョロキョロと見ていると

翠「...あれ?コレって」

どこか見覚えのある細長い何か...持ち上げてみると

エレン「蛇!?」

翠「の抜け殻ですね」

いえ、しかしコレは...えぇ、間違いなく蛇達、ソリッド達のどれかのものです

翠「少し前に、一斉に脱皮したとエルフナインちゃんが興奮してましたっけ...」

マリア「どういう事?この時間の貴女の所の蛇達のいずれかがここで脱皮したって事?」

翠「いえ、この頃はあの子達は家の地下にいた筈...」

抜け穴がありそこから外に出ていたという可能性も否定は出来ませんが、そうでなかったとしたら
私は持ち歩いていないので、蛇達の抜け殻を持っているのは私があげた相手...エルフナインちゃんと切歌さんと調さんの3人
エルフナインちゃんは元の世界、元の時間にいますから

翠「ここに、切歌さんか調さんが来ている...?」



コンマ下
奇数 勇者ギア解禁
偶数 特に無し
ゾロ目 ノイズ警報
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 03:01:16.31 ID:pAAMuyPi0
はい
831 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/05(土) 03:19:35.73 ID:2EilYr9c0
その時、樹の枝葉を揺らす一際強い風が吹き抜けていきます
まるで何かを運んで来たかのような

若葉《...こ...るか...聞こえるか!翠さん、聞こえるか!》

園子《特定完了なんよ!》

翠「!!!」

偶然か、それとも本当に暗示していたのか
風が止むと同時に、私の中の深層世界が一つ

翠「その声、若葉ちゃん!園子ちゃん!」

戻ってきました

エレン「ど、どの声デスか!?いきなり空虚に話しかけるのは少しホラーなのデスが」

マリア「ッ、この声、知らないはずなのに何処かで...犬、吠埼...?」

エレン「こっちもこっちで何デスか!?流行り!?こっちの世界の流行の最先端!?」



安価下
1 若葉ちゃん園子ちゃんと何か話す
2 手掛かり探しに次の場所へ
3 イベント判定
4 その他(記述)
832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 03:23:03.57 ID:metYEoCTO
1 話す内容を指定出来るなら「記念品の花を使って装者の位置を特定出来ませんか?」
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/05(土) 03:41:38.73 ID:metYEoCTO
すみません、追記可能でしたら「桜の花弁について話しておく」もお願いします
834 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/06(日) 03:45:23.55 ID:WynfeDHA0
私達が時空の歪みに呑まれた時に園子ちゃん達のいる樹海風深層世界は私達から切り離され、それからずっと探してくれていたようです
今この瞬間再び繋がれたのはその努力故か、あるいはこの場所が繋がりやすい座標になっているのか...

若葉《再会を喜ぶのはこれくらいにして、現状打破の方法を考えるべきだろう》

翠《ですね...今って、例えば千景ちゃんや芽吹ちゃんも『翠』や夏菜さんの座標を探したりしてるんですよね?》

園子《うん、それに他にも...ただあまり芳しくは》

やはり一気に見つけられたりはしませんか

翠《私達が貰った例の花...アレをアレと私達との繋がりを使って装者の位置を特定出来ませんか?》



コンマ下
奇数 繋がりが切れてる
偶然 もう一押しあれば
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/06(日) 03:53:09.98 ID:RIePJEhY0
はい
836 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/07(月) 02:59:54.60 ID:szYomqB90
undefined
837 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/07(月) 03:00:28.04 ID:szYomqB90
若葉《勿論、この繋がりは時空を超えたくらいでは簡単に消えないものだ、利用はしている...だが、互いを認識出来ている私達と翠さんですらその繋がりをこうしてもう一度強固にするのに苦労しているのも事実だ》

園子《一度解いた問題文と答えは変わっていない、でもその途中の計算式が丸々リセットされてしまったようなものだからね...神樹様の力も、結果さえわかっていればある程度はカバー出来るとはいえ限度はあるよ》

やはり、一度切り離されてしまったことが大きいようです
途中の計算式...要は、園子ちゃん若葉ちゃんという出発点と私という目的地はわかっているのに道がわからない、ということでしょうか

園子《繋がりそのものはまだ生きてる...せめて、もう一押しあれば...》

翠《もう一押し...》

その時、ふと思い出したのはエレンさんの言葉でした



エレン『デスが、私達は出会えマした...それに共通の目印もありマス』

エレン『希望的観測...むしろ単なる願望に過ぎない意見になりマスが...散らばってしまったものをかき集めるなら、一度一箇所に纏めてから拾い上げる方が効率的だと私は思いマス』

エレン『確かにこの時間に私とまりーが一緒に飛ばされたことも、みどりんを見つけられたことも偶然かもしれない...でもみどりんがいるとわかるよりも前から、私達は不思議とその方向に行けば誰かに会える...そんな気がしていたんデス』



翠《花弁...》

園子《え?》

私は山桜の花弁を取り出し見つめます
838 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/07(月) 03:01:17.22 ID:szYomqB90
意識に干渉する何らかの働きの存在の可能性、そう仮定したこの花弁の特性
それに対し私達は私達が合流する指標のようなものとして考えていましたが

翠《私達がそれぞれバラバラに飛ばされてから、揃っていつの間にか所持していたものがあるんです》

若葉《揃って...それはそこにいる翠さん、マリアさん、エレンさんが、ということか?》

翠《えぇ、それに恐らく他の皆さんも...時空の歪みに呑まれる直前掴んだ手、きっとそれに関係していると思われる...山桜の花弁です》

園子《それって、ゆーゆの...!》

もし私の仮説が正しかったとしたら、この花弁は時空の歪みに呑まれた私達装者、刀使、赤嶺ちゃん、それに巨人の響さんを繋いでいるということになります
こうして現在園子ちゃん達と私とで繋がりを復活出来ているので、遠回りにはなりますが私を経由して他の皆さんの繋がりを辿ることが出来れば

若葉《ま、待て、だがその繋がりは響さん...いや、その中にいるシェム・ハも含まれているはずだ》

園子《うん...花弁の持ち主同士が引かれ合う程度ならまだしも、あまり繋がりに刺激を与えるのは危険かも...》



安価下
1 構わん!やれ!
2 やめておく
3 保留
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/07(月) 03:03:45.05 ID:Nvu2B6RY0
2
840 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/08(火) 02:26:42.76 ID:sIasj4nE0
翠《それは...確かにそうですね》

元タギツヒメの荒魂に蝕まれているとはいえ相手は神様、警戒し過ぎて損することはありません
少しでも上手くいく可能性があるのなら、とは思いましたが...だからといって焦って行動するのは、違いますよね

園子《でも、直前辿るのはやめるにしても、その花弁を目印に出来れば状況は変わるかもしれない...進展があったらまた連絡するよ》

若葉《それから、こうして再会出来たからにはまた私達の力をギアで行使するのは可能だろう》

翠《えぇ、その時は使わせてもらいます》

・・・

さて、色々思わぬ収穫があったわけですが
結局この時間に来ているかもしれない他の皆さんとはまだ合流出来ていないわけで

マリア「次は病院...この辺で病院といえば」

翠「私もお世話になったことがあるあの病院ですが...よく考えたら思いっきり二課の息がかかってるんですよね」

まぁそれを言ったら多分日本のほとんどの施設は裏で二課と繋がってるんですが

エレン「つまり?」

マリア「職員に聞き込みをしても患者のプライバシー云々以前に二課の方でストップがかけられているかもしれないし、逆に待ち構えられているかもしれないということよ」

翠「それに、他の皆さんのうちの誰かが入院したり診察を受けていたとして、その後既に二課に拉致...もとい保護されている可能性も」

むぅ...これならどうにかしてこの時間の翠に二課に加わってもらって、その辺の事調べてもらえば良かったでしょうか
いえ、流石に所属して1日2日でそこまで教えてもらえたりは...保護された場合の待遇によりますか?

マリア「ま、とりあえず慎重に聞き込みをしましょう、出来れば職員だけじゃなく利用者の方達にもね」



コンマ下1
奇数 手掛かり有
偶数 特になし
ゾロ目 いた!

どんな手掛かり?or誰がいた?安価下2以降
(コンマ下1が奇数の場合は手掛かり、ゾロ目の場合は誰がいたかを記述)
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 02:36:25.61 ID:d14y7IK60
はい
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/08(火) 03:02:19.58 ID:8sg/YTpCO
リディアンの制服じゃない子を見かけたという情報が手に入る
843 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/10(木) 02:00:37.84 ID:Pph/1PAh0
・・・

マリア「結局、誰かしら入院しているということもなく、偶然の再会もなく...というままに終わったわね」

エレン「デスが収穫が無かったわけではないのデス!」

入院に関しては流石に病室を勝手に片っ端から開けていくわけにもいきませんし、二課の隠蔽工作が行われる可能性も低くはないのでなんとも言えませんが
確かに、収穫は一応ありました

翠「リディアンの制服じゃない子を見かけた...ですか」

この近辺にリディアンしかないということもありませんが、しかしリディアン生徒が多いのも事実
そして『◯◯の制服』ではなく『リディアンの制服ではなかった』と真っ先に、そしてそれ以上はわからないと話していたということは、少なくともこの近辺では見かけたことのない制服だったということです

翠「注意して見ていた人はいなかったのでその制服の詳細はあまり情報が集まりませんでしたが、見かけたという意見は複数ありました」

マリア「私達装者の...S.O.N.G.の仕事着も制服っぽく見えなくもないけれど、あぁも迷いなく制服と断定したということは」

エレン「薫達の内の誰か...だったら嬉しいデスよ」

赤嶺ちゃんは...終始勇者服を着ていたので解除したらどんな服なのかわかりませんね
私服にしろ制服にしろ、ゆゆゆいのやつでしょうか...



コンマ下
奇数 敵!
偶数 特になし(帰宅)
ゾロ目 ???
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 02:12:50.61 ID:2WSbsrJe0
はい
845 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/12/10(木) 03:03:29.88 ID:cl/WEtKj0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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846 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/10(木) 03:40:01.38 ID:Pph/1PAh0
ピコピコッ...ピコッ...


ふと、コミカルな足音がすぐそばから聞こえてきました

翠「っ、ノイズ...!」

エレン「またこの展開デスか...」

マリア「面倒な事になったわね...」

前方から数体のノイズの姿が
あの程度の数で前方のみからなら逃げる事も不可能ではありませんが

翠「逃したら、病院に被害が」

私達のすぐ後ろには病院があります
すぐに逃げることが出来ない人が多くいる病院...避難誘導がスムーズにいくとは思えません

翠「二課が来る前に片付けて逃げ...」


翠(過去)《ぁ、あの!聞こえますか!》


その時頭の中に響いたのは、この時間の私の念話
何なんですか次から次へと!

翠《聞こえてますけど今少し取り込んでて》

翠(過去)《ノイズが出たんです!》

翠《えぇ、だから...ん!?》

まさか、この時間の私がいる場所の近くにもノイズが発生しているということですか!?

翠(過去)《クラスの子も一緒で、逃げてるんですけどどこまで逃げ切れるかわからなくて!それで!》

まずいです、いきなり大分まずい状況です
この時間の私の言い方からして、1日ズレて響さんと一緒に逃げてるというわけでもなさそうですし
律儀にギアを纏っていいか聞いてきてるということでしょう



安価下1
1 ギアはまだ纏わないで!
2 ギア纏っていいよ!

安価下2
1 ノイズを引き付けつつ病院から離れる
2 戦う
3 その他(記述)
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 03:46:23.75 ID:NmYHpoylO
2
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 04:00:25.50 ID:2WSbsrJe0
3、後衛をマリアさんとエレンと呼び出した大蛇に任せる陣形で戦う
エレンはマリアさんと大蛇に守られる+念入りにS装備を装着
849 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/11(金) 03:11:14.51 ID:4sAy3AA80
翠《おーけー把握しました、初陣頑張れ私ッ!》

翠(過去)《えぇ、やってやります!》

念話を切り、私はこの時間の私に検討を祈ります
やる気に満ち溢れた返事だったのが少し気になりますが大丈夫でしょう
まぁそれよりこちらもこちらで忙しくなるので祈ってほしいくらいですが

翠「一先ずここを乗り越えましょうか!」

私はこの戦いの後に起こるであろう逃走劇という未来から目を逸らし、ギアペンダントを取り出しました


翠ちゃんどのギアで行く?安価下1
1 アメノムラクモ
2 アメノムラクモ(勇者ギア)
3 アスクレピオス(戦闘不向き?)
4 イミテーター(イグナイトなし)(何か模倣する際は何を模倣するか記述)
5 イミテーター(銀色のギア)
6 ミョルニル(イグナイトなし)
7 神獣鏡(他のギアと同時展開する場合はどれと同時展開するか記述)(透明化を使うとそれ以降アウフヴァッヘン波形含め反応を誤魔化せます)
8 フォーク
9 アメノオハバリ
10 レーヴァテイン
11 フツノミタマ
12 わっしーセット
13 ロンゴミニアド(イグナイトなし)(未使用)
14 玉手箱(イグナイトなし)(特殊)
(1、2、7、8、9、10、11、12はイグナイトも可、その場合は数字の他にイグナイトと記述してください)

コンマ下2
奇数 盾ではない
偶数 特になし
ゾロ目 歌が嫌いなあの娘
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 03:23:21.66 ID:bPKt5W3ZO
解禁記念に2でお願いします
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 03:24:59.00 ID:LroIPMT80
はい
852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 03:31:53.31 ID:LroIPMT80
ゾロ目か
はぐれた仲間も集まってこないかな?
853 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/11(金) 04:21:52.64 ID:4sAy3AA80
若葉ちゃん、使わせてもらいます!


「Imyuteus amenomurakumo tron」


私が纏うのはアメノムラクモ...若葉ちゃんの勇者ギア
一歩前に出て、後ろにいるマリアさんとエレンさんに声をかけます

マリア「病院には一体も近づけさせないわ」

翠「お2人は後衛をお願いします、特にエレンさんはなるべくノイズとは距離を取ってください」

エレン「わかってマス、ノイズ相手ではそれほど役に立てませんからね」

と言いつつS装備をいち早く着込みマリアさんからアームドギアを受け取っているのは誰でしょう
そう、エレンさんです

翠「大蛇、あなたもどうかマリアさんと一緒にエレンさんのことを守ってください」


『逆巻ク大蛇』


天叢雲剣...ではなく生太刀を一振りし割いた空間の裂け目から大蛇を呼び出しました
大蛇は私の声に頷くと、エレンさんの横へ移動していきます

翠「さて」

二課が来ても困りますし、この時間の私のことも心配ですし、短期決戦で行きましょう
854 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/11(金) 04:25:02.40 ID:4sAy3AA80
・・・

翠「ハァッ!」


『抜刀緋那汰』


たったの数体、と侮っていたわけではありませんが
追加が3回ほど繰り返されたあたりで私達は違和感を抱きました

マリア「この感じ、とても嫌な予感がするのだけれど」

翠「奇遇ですね私もです」

いつの間にか私達を囲むほどに増えていたノイズ
エレンさんを守る形でマリアさんと大蛇は固まって戦っていたのとは違い私は単独で動いていたはずが、こうして話が出来るくらいに後退させられています
まるで私達を一ヶ所に集めるのが目的のようなノイズの動き方...となるとこれは


ビュルッ!


翠「ッ、上です!」

マリア「ふっ!」

次の瞬間、上空から降り注ぐ何かに対し、マリアさんがアガートラームの3本の短剣を頂点にした三角形のバリアを私達の真上に形成して防ぎました
バリアにへばり付いたのはトリモチのような粘り気のある液体...と言えば


「へぇ、良い勘してるじゃねえか」


バッと声をした方を見上げると、すぐ近くの建物の屋上に人影が
隣に鳥とチョコミントアイスを合体させたようなノイズを侍らせるその相手は...


クリス(過去)「けど抵抗されても面倒なんだ、まとめてとっととぶちのめされてくれよなぁ!」


ネフシュタンの鎧を纏う少女...この時間のクリスさんでした



安価下1
1 戦う
2 逃げる
3 二課が来るまで粘る
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 04:34:12.19 ID:bPKt5W3ZO
2
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 15:05:06.27 ID:0E97GYNT0
イナズマイレブンの安価SSもあるので読者はどんどん参加してくださいね
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 16:40:03.44 ID:lbzE+eyrO
可能なら若葉ちゃんとのフルシンクロによる攻撃で過去のクリス先輩を怯ませてから逃げたい所(ゾロ目を見て少し不安になってる)
858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/11(金) 19:34:51.15 ID:Lv3Oup3r0
そういうあなたもゾロ目

なぁに撤退戦には目眩しが一番よ
859 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 03:09:40.50 ID:VhBr2/VQ0
こちらを見下ろしてくるクリスさんの手にはソロモンの杖が握られています
やはり今回発生していたノイズは操られたものでしたか

エレン「ん〜...あれって」

翠「違います、この時間の方です」

マリア「ほんの一瞬期待してしまったけれど...やっぱりそうよね」

もうすっかりツッコミポジションになってしまって今(元の時間)では見る影も無いノリノリな悪役クリスさん
そういえばこの頃の私は敵対する間もなく誘拐されたのでこうしてネフシュタンクリスさんと敵として対峙するのって初めてでは?

翠「と、とにかくこれは流石にダメです、倒しても倒されても...ノイズを倒しつつ逃げましょう!」

私と同じこの時間の私なら、私達の介入があっても原作知識で上手いこと立ち回るかすっぱり諦めて自由に動いてくれると思います
が、それ以外はやはりなるべく原作通りの運命を辿って欲しいと、あるいは私達の世界線と似た運命を辿って欲しいという欲が出てしまいます
特にクリスさんのような敵から味方へ変わり本当に安心出来る『帰る場所』を見つけられる人には
詰まるところ、捕まってこれ以上私達が関わるのも避けたいし倒してしまって巡り巡ってこの時間の響さんや翼さんとの接点が消えてしまったら悔やんでも悔みきれないということです

私達はこの時間のクリスさんのことは警戒しつつ、再びノイズ狩りを再開しました

クリス(過去)「チッ、無視してんじゃ...」


ひゅんっひゅんっひゅんっ



クリス(過去)「ねぇッ!!!」


『NIRVANA GEDON』


向かってくるでもなく先にノイズを倒し始めた私達にイラついたこの時間のクリスさんは、ネフシュタンの鎧から伸びた武器である鞭を振り回し生成した黒い電撃を纏うエネルギー球をこちらに投げ付けてきます

翠「させませんっ!」


『一心抜刀』


それがこちらに到達する前に跳躍して斬り裂くと、辺りは爆風が吹き、余波で残っていたノイズ達も形が崩れていきました
すると...

翠「なっ、鞭を!?」

クリス(過去)「まず1人捕まえたぜっ」

煙幕の向こうから伸びてきた鞭が振り抜いた生太刀に巻き付きます

マリア「今行くわ!」

翠「いえ!お2人は逃げる準備を!エレンさん迅移ッ!」

エレン「わかりマした、けど!」
860 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 03:10:26.85 ID:VhBr2/VQ0
undefined
861 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 03:11:24.95 ID:VhBr2/VQ0
ネフシュタンの鎧は完全聖遺物だけあって、多少の強度は持っています
が、それでも所詮は多少...ししょーの元で鍛えた後の響さんが握り潰せたりする程度のものです
そして私は、同じ人の元で鍛えています

翠「せいっ...やぁぁっ!!」


ブチィッ!


私は生太刀に巻き付く部分はそのままにして、この時間のクリスさんと繋がっている部分に手をかけそのまま引き千切りました

クリス(過去)「こっこいつ...やるならせめて斬りやがれ剣使いッ!」

翠「...」

それもそうだ、と後から思ってしまいました
が、結果オーライです

翠《アレを使います、手伝ってもらえますか?》

若葉《いいだろう、私が手を貸す方があるいは負荷も減るかもしれない》

それに、戻ったばかりの繋がりを慣らすのも兼ねてです
私と若葉ちゃんは互いの意識を重ね合わせ、フルシンクロさせ叫びました


翠若葉「『源義経』ッ!」


切り札が発動し、勇者ギアも若葉ちゃんの通常の勇者服をモチーフにしたものから切り札発動時をモチーフにしたものに変化します
862 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 03:11:54.24 ID:VhBr2/VQ0
翠若葉「必要なのは逃げる為の隙、一瞬あれば十分!」

クリス(過去)「何ぶつくさ言って」

ぐっと腰を下ろし、生太刀を持つ手を反対の肩の辺りへまわし
切り札のその強力な力を最大限に利用した問答無用で必殺技を繰り出しました

翠若葉「報いを受けよぉぉッ!!」


『天駆の太刀・刹那』


狙うのは目の前の建物の屋上の手前...この時間のクリスさんが立っている場所のすぐ目と鼻の先の床を含む端っこ

クリス(過去)「ッ、ちぃっ!」

飛んでくる斬撃を避ける為この時間のクリスさんは反射的に半歩下がるでしょうし、屋上の床部分は細かい瓦礫と埃や砂煙が発生して目眩しにはなったはず
仮に攻撃が命中してしまっていても、ネフシュタンの再生能力なら大丈夫でしょう
多分、きっと、メイビー

翠若葉「今のうちにっ!」

エレン「ガッテン承知の助デス!」

この時間のクリスさんの視界が塞がれているうちに、私は『源義経』の効果である高速移動で、エレンさんはマリアさんを抱き上げながら迅移を使いその場から一目散に走り出しました



翠ちゃん達コンマ下1
クリス(過去)さんコンマ下2
(コンマ下1の方が大きければ逃走成功)
(コンマ下1は高速移動・迅移効果で数値×3とします)
(どちらかもしくはどちらもゾロ目だと...)
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 03:13:16.44 ID:o4s61ZYl0
はい
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 03:15:07.09 ID:+PK4XLZuO
どうかな
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 03:16:56.15 ID:o4s61ZYl0
これは…どうなる?
補正かかってるからゾロ目判定じゃない?
866 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 03:57:51.37 ID:VhBr2/VQ0
***

44×3=132
09
132>09
YOU WIN!

&ゾロ目ボーナス
【並行世界との高レベル精神リンクを観測しました】
【安価・コンマ判定時のゾロ目回数が現在合流済人数以上となりました】
【次元震にご注意下さい】

***

翠「逃げ...切れ、ました...か?」

途中まではなんとか食らいつこうと追ってきていたこの時間のクリスさんでしたが、それは人間が新幹線を追うようなもの...すぐにその姿は見えなくなりました
それ以降、途中でアウフヴァッヘン波形のこともあってギアを解除してからとまたがむしゃらに逃げてきた為、もはやここが何処なのかよくわかりませんが...私達は無事逃げ切れた、と見て間違いないでしょう

エレン「でも迅移に並べるなんて驚きデス」

翠「かなりのインチキをしてるので、ご覧の通り体力は持っていかれますけどね...」

とはいえ若葉ちゃんがフルシンクロしてくれていたからか、以前よりはマシ...シャトルランで70越えた辺りくらいの疲労で済んでいます
つまりタヒにそうということです

エレン「それと、ノイズを操っていたようデしたが...放置して大丈夫なんデスか?」

翠「クリスさんなら必要のない犠牲は出そうとしないはずです、この時間でも」

しかし参りましたね...クリスさんがあの装備で来たということは、この時間のフィーネさんの指示...私達はこの時間のフィーネさんにしっかり目を付けられているということ
今頃この時間の私ももしかしたら二課に連行されてるかもしれませんし、やはり何も起こらずに〜というのは長続きしませんか

マリア「ひとまず翠の家に戻るか、それが危険なら別の拠点を探すことに...」



ぐわん...



次の瞬間、五感全てが異常を示すような...それでいて既視感のある感覚に陥りました

翠「うっ...」

思わず胃の中のものが上がってきてしまいそうになるのを堪えつつ、状況把握の為に周りを見回します
すると...



コンマ下
01〜30 さらに過去
31〜60 この時間から未来
61〜90 元の時間から更に未来
91〜98 別の並行世界
ゾロ目 元の時間
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 04:04:44.83 ID:o4s61ZYl0
連続で判定取ってるかもしれないけど、はい
868 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/13(日) 04:39:52.66 ID:VhBr2/VQ0
***

元の時間から

どれくらい経った未来?安価下1
どんな世界になってる?安価下2以降
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 12:40:37.11 ID:45elnT/mO
以前出てきた未来容姿の翠ちゃんがデフォぐらいの未来(元から7〜8年後?)
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 13:22:08.03 ID:fcD77mZ1O
シンフォギア及びとじみこ本編の流れ通りにシェム・ハ(とその腕輪)やタギツヒメは消えてビッキーも助かってるけど、翠ちゃんと『翠』ちゃんが行方不明になってるらしい
(翠ちゃんと『翠』ちゃん以外の装者や刀使、勇者は全員無事)

あと、成長したきりしら2号が子猫を授かった
871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 20:39:06.22 ID:pBjY7XduO
シェム・ハの影響が収まったからか刀使や神世紀の世界に起きていた異変が無くなっている
装者はそれぞれの道を歩み始めてる感じで
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/13(日) 22:02:25.24 ID:ALL0S1Nx0
その未来では翠は少し前に電撃でアイドル活動を引退した世界的トップアイドルになっていた
調べれば直ぐに名前が出てくる程
873 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/15(火) 03:14:18.29 ID:3kJBnLyN0
翠「...へ?」

逃げる際人目につかない場所までと思い、私達は確かにさっきまでは人気のない場所に立っていたはず
ですが今周りは...いつの間にか、それこそこの一瞬の間に...がやがやした人通りの多い街中に変わっていました

翠「何、が...」

持ち歩き分しかない為数に限りがあるテレポートジェムは今回使っていませんし、そもそも逃げた先で更に使う事もしません
ですが、これは転移...いえ、さっきの感覚から察するに...また時空を超えてしまった...?
もしそうだとしたら、状況はふりだし...下手したらもっと悪く...

翠「っ、マリアさん!エレンさん!」

前の時間で折角合流出来たお2人とまた逸れてしまったのでは...そう思い振り向くと、マリアさんとエレンさんは変わらずそこに存在していました

マリア「今の、脳を揺さぶられるような感覚は...それに、ここは一体...」

エレン「新手の、不意打ちか何かデスか...?」

翠「良かった...今度は大丈夫でしたか」

私と同じように(恐らく)時空の歪みに呑まれた感覚に酔ったのかふらふらで顔色も優れていませんが、離れ離れの時空に飛ばされることは避けられたようです
その事実にホッとしていると、ふと周りを歩く人達のうち何人かがこちらを見ながらヒソヒソと話しているのに気が付きました
中にはスマホを取り出し私達を撮影しようとしているように見える人も

翠「...あー...やばいですね」

これアレです、急に何もない所から人が現れたって拡散される展開です

翠「逃げましょう!」

エレン「ま、また走るんデスか!」

マリア「ボヤかない!吐きそうなのは私も同じよ!」

・・・

元々人通りの多い場所に飛ばされたおかげですぐに人混みに混ざることが出来ましたが、さて

エレン「ふぅ...困った時の路地裏デス」



コンマ下
奇数 S.O.N.G.の素早い対応
偶数 特になし
874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 03:27:25.75 ID:fPzfPMFYO
ほい
875 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/15(火) 04:19:13.07 ID:3kJBnLyN0
マリア「少し休みましょう...翠?何をしているの?」

エレン「確かにお腹は空きマしたが、ゴミ漁りは...」

翠「ゴミは漁ってますけど違いますよ」

走り抜けている間に街の様子も見ていましたが、その景観は元の時間や前の時間のものとそう違ったものではありませんでした
せいぜいビルや電子広告が多いくらい...少なくとも昭和やそれ以前に飛ばされたようには思えません

翠「無いですね...そもそも電子書籍が増えたりしてもうこういうところに捨てられてるのは珍しいんでしょうか...」

マリア「結局貴女は何を探しているの?」

翠「新聞です、いえまぁ新聞でなくともいいんですが...こういう時は捨てられてる新聞とか風で飛んできた新聞とかで日付を確認するものですから」

前の時間では『翠』と連絡を取ろうとしてその時間の私に繋がり、そこから転生初日だと気付きましたが、やはり正攻法としてはこれでしょう
と思ったのですが...しかし買う人がいないのか路地裏のゴミ箱に捨てていく人がいないのか、そんなお約束のようには行きません

マリア「なるほどね、まずはここが何処なのかを確認してから...っ!」

エレン「みどりん、まりー...誰か来マス」

音がしたわけではありません
が、私達は曲がりなりにも戦場を駆ける戦乙女...空気の流れから近付いてくる人間の気配くらいは感じ取れます

翠「どうします?行き止まり...ではないので、遠ざかる事も出来ますが」

マリア「隠れて相手の出方を見ましょう、慢心はしないけれど、私達なら一般人からその辺の錬金術師くらいなら対処出来るわ」

エレン「その辺に錬金術師がいる生活とは」
876 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/15(火) 04:20:23.46 ID:3kJBnLyN0
私達は一先ずゴミ箱の影に隠れ、近付いてくる相手が誰なのかを確かめることに
もしかすれば、その相手によってはこの世界が何の世界なのかわかるかもしれませんし...


コツ、コツ、コツ...


「隠れてるのはわかってるのデス!」

「私達は危害を加えるつもりはない、少し話を聞きたいだけ」


相手は2人組の女性でした
いえ、それよりこの声...それにこの特徴的な話し方...

切歌(未来)「...出て来ないということは、やっぱり罠なんじゃないデスか?」

調(未来)「もしそうでも放っておけない」

あの2人組...知っているお2人より年齢が全然上ですが、面影が

マリア「まさか...調と切歌...?」

翠「もしくはお2人の姉とか...そっくりさん?」

いやいやそんな偶然...

切歌(未来)「あー!見つけたデスよ!...って、ま、マリアァ!?」

調(未来)「翠!?それに、エレン...?」

あれ、この反応

エレン「本人っぽいデスよ」

お互い驚きのあまり固まってしまう中、エレンさんだけがそう静かにボソッと突っ込みました



安価下
1 とりあえず保護してもらう
2 いや!成長したきりしらコンビなんて罠かもしれない!逃げる
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/15(火) 04:21:23.37 ID:wpVkaTdS0
1
878 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/16(水) 03:32:06.46 ID:X5jCzEzK0
・・・

私達の中で一番付き合いの長いマリアさんと切歌さん調さんらしき女性達とで互いにいくつかの問答を繰り返した後、やはり目の前のお2人は切歌さん調さん本人であること...あちらは少なくともマリアさんはマリアさん本人であり、ならば一緒に行動している私とエレンさんも恐らくは本人だろうという結論が出ました

調(未来)「聞きたい事と話したい事もあるから、私達と一緒に来て」

マリア「一応聞くけれど、何処へ?」

切歌(未来)「当然本部なのデス!」

艶のある長い黒髪のスレンダー美人と、少しハネっ気のある金髪ゆるふわヘアのナイスバディ美人
そこへ猫耳(?)ピンク髪ナイスバディ美人のマリアさんが備わり最強に見える...

切歌(未来)「と、いうわけで」


ガシャン


翠「...ガチャン?」

調(未来)「規則だから」

呆けている間に私の両手首には、もはや馴染みすらある手錠がかけられていました
いえ私だけではなくマリアさんとエレンさんも同様ですけども

切歌(未来)「こほん...こちら暁、目標3名無事保護しました、本部へ連行します」

耳につけられた通信機で恐らくS.O.N.G.本部の人に連絡を入れる大人切歌さん

翠「ご、語尾がデスじゃない...!?」

調(未来)「え?うん、何年前からか練習してたじゃない...お酒が飲める歳になったんだからそろそろ仕事中くらいはって...私達と一緒の時は変わってないし、そうじゃない時も油断すると戻っちゃうけど」

マリア「お酒...!?あ、貴女達ダメよお酒なんて!お酒はもう少し大きくなってから!」

エレン「いやもう結構大きくなってると思いマスよまりー...」
879 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/16(水) 03:33:09.53 ID:X5jCzEzK0
・・・

これまた馴染みのあるS.O.N.G.御用達の黒塗り高級車に乗せられた私達は、本部への道すがら大人切歌さんと大人調さんと色々話をしていました

切歌(未来)「それにしても、見つかったと思えば縮んでるし何があったんデスか?マリアとエレンまで」

調(未来)「マリアも日本に帰って来てたなら声をかけてくれれば良かったのに...その様子だとマリアとエレンも何かに巻き込まれたの?」

翠「えっと...私別に縮んでないといいますか」

マリア「貴女達こそいつの間にそんなに大きく?こうして合流出来たことは喜ぶべきことだけれど」

エレン「いやいやまりー、それは流石にいい加減現実受け止めた方がいいデスよ?私でもわかりマスよ?ねぇみどりん?」

翠「えぇまぁ...」

マリアさんはまだ微妙に把握出来てないようですし、大人切歌さんと大人調さんは何か勘違いしているみたいですが...ここはテンプレに則って

翠「あー、調さん?今年って何年ですか?」

調(未来)「え?えぇっと...」



悲報...8年後の世界に飛ばされていました

・・・


翠「8年...ただでさえ初日の段階で2044年とかいう近未来で字面に慣れるのに苦労したのに、それから2045年、そしてここは2053年...」

ファッションパッションクエスチョンの戦士どころか、もうサメクジラオオカミウオだったりそうじゃなかったりする戦士が過去になるレベルの時代じゃないですか...

切歌(未来)「過去から...それじゃあマリア達は若返ったわけじゃなくて」

調(未来)「響さんを助けようとして時空の歪みに...そういえば、そんな事もあった」

マリア「合流出来たわけじゃなかったのね...まさか過去の後は未来に飛ばされるだなんて」

またしても時空の『時』の方だけ飛ばされるとは



何か話す?安価下
(特になければ本部)
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/16(水) 03:37:46.44 ID:yj19ANkj0
元の時間へ帰る方法や他の仲間もこの時間軸にいる可能性がある事を話した後に、蛇達やルシエドは元気にしてるか聞いてみる
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/16(水) 08:12:43.44 ID:3O/Qk6wmO
切歌が翠のことを「見つかった」と言ったのが引っかかって翠が未来翠について訊く
882 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/17(木) 02:13:08.42 ID:XkYKEy9t0
翠「とにかく、保護してもらえたのは良いとして...元の時間に戻る方法は分からないままなんですよね」

エレン「他の仲間と合流、時空の歪みを探す、とどちらもままならないまま今度は未来にタイムトラベルデスからね」

ネロさんや園子ちゃんの推測通り響さんや友奈ちゃんが探してくれていたとして、過去に留まらず未来にまで飛ばされてしまった私達を果たして見つけてくれるのか...

翠「あっでも...未来の世界ということは、この時間の切歌さん調さんは元の時間...この時間から見たら過去である私達の本来の時間での解決方法がわかってるってことですよね?それに他の皆さんがどの世界のどの時間に飛ばされているのかも...」

切歌(未来)「およ?」

マリア「確かにそういうことになるわね、それに前の時間での手掛かりが仮に本当に役立つ類のものだったとしたら、もしかしたら私達同様この時間に改めて飛ばされているのかもしれない」

エレン「おぉ!一気に解決デース!」

こればかりは『敢えてそこには触れない』というお約束を守る気はありません
過去へ飛び、歴史を僅かながら変えてしまっても私達に影響がなかった経験からして、干渉は平行世界を増やすだけという仮説はほぼほぼ立証出来ているようなものですし

翠「どう、ですか?」

調(未来)「それは...」



方法についてコンマ下1
奇数 覚えてる
偶数 何故か思い出せない

他の仲間についてコンマ下2
奇数 それらしき情報が
偶数 今のところ情報なし
ゾロ目 丁度何人か保護したと連絡が
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/17(木) 02:16:20.88 ID:jUf45No20
はい
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/17(木) 02:18:57.19 ID:+VvyL2UpO
どうかな
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/17(木) 02:20:24.56 ID:jUf45No20
ゾロ目…
何故こういう時に引き当てちゃうのか
886 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/17(木) 03:38:22.71 ID:XkYKEy9t0
調(未来)「...切ちゃん、どう?」

切歌(未来)「そりゃあいくら何年も前の事でも、一番忙しかった頃の事なんデスから当然昨日の事のように思い出せ...せ...ダメデス!何でデスか!?」

調(未来)「やっぱり...」

えーっと...この反応、もしかして

調(未来)「ごめん...確かに響さんが大変なことになって私達が別の世界に飛ばされた事、それが最終的に解決した事...それははっきり思い出せるのに、何故かその過程が思い出せない」

切歌(未来)「そうなんデス...その部分だけピンポイントで全然デスよ...」

翠「お約束ですね...」

となると、いくら分岐した並行世界といえどここは元の時間から直結した未来...取り返しのつかないレベルのタイムパラドックスは起こせないよう世界が制限をかけている、ということでしょうか
この場合のタイムパラドックスは未来の情報をもとに過去で解決する、つまり答えをカンニングするような事というわけですが
そのカンニングしようとした答えというのが不変的なものではなく過去の...というか現在の私達が発想したものであり、それを私達が先に知って行動に移し、私達が8年経った後に過去からやってきた私達に答えをカンニングさせて...というループが発生し、ならばそもそもその発想はどこから出てきたのかという最初が消えてしまう...という感じのタイムパラドックス
ちなみにそういったタイムパラドックスに後から更なる情報が足され最初と最後がきちんと存在していたというのが判明する場合の物語も世の中には存在しますが...今回に限っては考えるだけ無駄でしょう、大人切歌さんと大人調さんが揃って忘れるなんて偶然では説明がつきませんし

調(未来)「でも、過去...マリア達と同じ時間から飛ばされてきたかはまだわからないけど、3人と同じように突然何もないところから人が出現したっていう情報は他にもあった」

切歌(未来)「デしたね、そっちには誰が行ってるんデしたっけ」

調(未来)「確か今日本部に来てたのは私達の他には夏菜だったと思うから、夏菜じゃない?」

他にも私達と似たような目撃情報!これはもしかするかも...
887 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/17(木) 03:38:50.84 ID:XkYKEy9t0
マリア「その様子だと夏菜も元気にしていそうね、というか来ているメンバーとそうでないメンバーがいるのね」

調(未来)「うん、戦うことが少なくなったから...マリアや翼さんは今もほとんど海外だし、皆もそれぞれの生活を優先してる」

切歌(未来)「でも暇な人はたまにこうして本部に顔を出してるのデス!非常勤ってやつデスね」

それはちょっと意味が違うような...

翠「まぁ、ある程度は平和な未来が待っているとわかったのが収穫ですかね...あ、蛇達やルシエドも元気にしてますか?」



コンマ下
奇数 見かけない
偶数 変わらず
ゾロ目 ...
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/17(木) 03:52:39.45 ID:6/fekEeuO
はい
889 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/18(金) 04:00:07.45 ID:wPCX4+JC0
調(未来)「っ...う、うん、元気だと思う...最近あまり会ってないけど」

翠「そうなんですか?あぁでも本部に行くのもたまにならそうなりますか」

もはや住み込み状態の元の時間や、ほぼほぼ毎日放課後に寄っているであろう原作とは違い、気が向いた時に行っているようですし

切歌(未来)「というか少し前から見かけなくなったんデスよね、いつも翠さんと一緒デスし当然といえば」

調(未来)「き、切ちゃん!」

切歌(未来)「デ?...あーっ!今のなし!何でもないデス!」

必死で誤魔化そうとする大人切歌さん
ですが流石に私も聞こえなかったフリを出来るはずもなく

翠「あの...さっきも私を見て『見つかったと思ったら』って言ってましたよね?」

切歌(未来)「デッ...」

翠「やはり聞き間違いではありませんでしたか...」

最初は聞き間違いか、仮に合っていても例えばこの時間の私は今だけどこかに行っていて合流が遅れているとか、そういうことかとも思いましたが
蛇達やルシエドが少し前から見かけなくなり、それでいて私といつも一緒にいるから当然という結論になるということは...

翠「未来の私...この時間の私は、今どうしているんですか?」

外れてほしい予想をしつつ、私は大人切歌さんと大人調さんにそう尋ねました

切歌(未来)「うぅ...し、調ぇ...」

調(未来)「はぁ...でもどちらにしても本部に着いたらそのうちわかるだろうし...翠、心して聞いて」

調さんはそう前置きをし


調(未来)「翠は...翠と『翠』は少し前から、行方不明になっている」

890 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/18(金) 04:01:11.39 ID:wPCX4+JC0
・・・

エレン「ゆ、行方不明!?みどりんが!?」

衝撃的な、そして予想通りの答えに
落ち着いている私達の中でさっきまでとは反対にただ1人エレンさんだけが冷静さを失っていました

マリア「途中から展開が読めている自分がいたわ」

翠「我ながら何とまぁ...」

エレン「何でみどりんとまりーはそんなに冷静なんデスか!?」

いえ、驚いてないわけではありませんよ?8年後の未来で私が...私と『翠』が行方不明になっているということに
ただ...

マリア「この娘、行方不明になる事が割と多いのよ」

翠「誘拐されたり家出?したり並行世界に飛ばされたり...」

まぁでも『翠』も、というのは珍しいですね
それにルシエドはともかく蛇達も一緒にというのも
この8年間の事はわからないのであくまで私の主観でですが

調(未来)「うん、私達も最初は思ったよ、またかって」

切歌(未来)「そのうち戻ってくるだろうな〜とも思ってたデスよ」

翠「それはそれで複雑な気分です」

心配されてもこそばゆいですが、されなかったらされなかったで少し寂しいような
891 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/18(金) 04:01:51.15 ID:wPCX4+JC0
調(未来)「でも連絡も付かず1日、また1日と過ぎていって...3ヶ月が過ぎた辺りからおかしいって話に」

翠「3ヶ月放置...いえいいですけども」

切歌(未来)「でも単に突発的に自分探しの旅に出たりする若者も多いと聞くのデス、それでとりあえず無事かどうかだけ調べてから考えようとS.O.N.G.が動いたのデスが」

調(未来)「総力を持って探しても手掛かり一つ見つからず、いよいよ持ってまずいのでは、と」

翠「それもうタヒんでるんじゃないですかね?」

冗談半分の私の言葉に大人切歌さんと大人調さんは俯き、エレンさんは真っ青になり、マリアさんはすかさず私の頭をパシンッと叩いてきました
痛い...

マリア「貴女ね、自分のことなのに...いえ、だからこそ?そういうことさらっと言うけれど、あまり笑えない冗談はやめておきなさい」

翠「酷いです...あとエレンさんはそういうキャラでしたっけ」

エレン「みどりんは私をどんなキャラだと思ってるんデスか!?」



安価下
1 もう少し話す(記述)
2 本部到着まで飛ぶ(仲間合流判定)
3 イベント判定
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/18(金) 04:17:08.50 ID:KS5cXTQ70
2
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/18(金) 07:40:13.41 ID:bR0kXKhJ0
未来調「今の翠は司令との肉弾戦で互角に渡り合えるぐらい強いから誰かに襲われた…ってことはないと思うんだけど…」
894 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/19(土) 03:10:08.65 ID:NspQXuw50
undefined
895 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/19(土) 03:10:56.12 ID:NspQXuw50
『翠』はともかく私はそもそもがこの世界では死んでからのスタートでしたし、これまでの戦いで死を覚悟したことは少なくありません
というか、普通そんな長い期間音信不通で国家機関が見つけられないようならほぼほぼ死んでるか今の私のように別の時間や別の世界に飛ばされてるかのどっちかでは?
と思っての発言だったのですが...意外とウケませんでした

調(未来)「まぁでも、今の翠は司令との肉弾戦で互角に渡り合えるくらい強いから、誰かに襲われた...ってことはないと思うんだけど」

翠「...へぁ!?えっちょっ...8年後の私ってししょーと互角に渡り合えるんですか!?それ霊長類最強女子名乗れるのでは!?」

マリア「貴女遂に人間を辞めたのね」

年齢的に女子?となるのは本当の霊長類最強女子さんに失礼になるので置いておきます

切歌(未来)「でも実際霊長類最強女子の称号は翠さんと響さんが競ってるのデス」

あくまで身内でのお遊びの範疇で、と大人調さんが付け加えます

調(未来)「とにかく、だから私達は無事だと信じてる」

翠「そうですか...私も、この8年間にどんな心境の変化があるのかは知りませんがよほどの事でもない限り死ぬつもりも殺されるつもりもないとは思いますよ」

しかし、生きているなら一体どこで何をしているのやら...この時間の私と『翠』は
896 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/19(土) 03:12:55.16 ID:NspQXuw50
・・・

ようやく着いたS.O.N.G.本部は細部は元の時間のそれより高い性能のものに変わっていたりするのでしょうが、見た感じはほとんど変わりない姿のままでした
案外人の見た目以外は8年程度では変わらないものなのでしょうか

調(未来)「一応身体検査とかは受けてもらうけど、大丈夫だと思う」

切歌(未来)「その後は...」

段取りを聞いていたその時、私達の後から別の集団がやって来ました

夏菜(未来)「暁さん月読さん、お疲れ様」

大人調さん達に話しかけた女性...どこか夏菜さんを思わせるその人は、まさしく大人に成長した夏菜さん本人なのでしょうか

調(未来)「あ、夏菜もお疲れ様...てことは今夏菜が連れてるのが...」



人数判定コンマ下1
(コンマ下1の1桁が合流人数(例:15なら5人))

合流メンバー安価下2以降
(コンマ下1の1桁の人数分選択されるまで安価を続けてください)
(被った場合は1人と数えて続けてください)
(『翠』ちゃん、翼さん、クリスさん、未来さん、切歌さん、調さん、夏菜さん、可奈美ちゃん、姫和さん、舞衣さん、沙耶香ちゃん、薫さん、赤嶺ちゃんの中から)
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 03:22:20.70 ID:dYlyNq2s0
はい
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 03:24:01.97 ID:dYlyNq2s0
この場合、どうなりますか?
10人の判定?安価下
899 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/19(土) 03:32:33.43 ID:NspQXuw50
***

この場合10人とします

翠「もうほとんど合流してんじゃないですか!!!バランス!!!」


合流メンバー安価下1以降
(10人分選択されるまで続けてください)
(人数が多いので1レス3人分までとします)

***
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 03:39:03.45 ID:Oqx4MaAHO
『翠』ちゃん、赤嶺ちゃん、未来さんでお願いします。
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 03:50:26.89 ID:Q4zNskso0
切歌 調 夏菜
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 11:08:30.52 ID:dYlyNq2s0
可奈美、姫和、舞衣
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/19(土) 15:15:35.39 ID:Q4zNskso0
そういえば未来翠ちゃん馴染まない身体の状態でも地面割れるぐらい強かったな…
安価下
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 00:54:38.88 ID:ZhhydhFi0
10人目は沙耶香ちゃんで
905 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/20(日) 03:05:51.25 ID:tggj4W8s0
大人夏菜さんと思しき女性の後ろから、ひぃふぅみぃ...沢山います!?

翠「『翠』!夏菜さん!皆さんやっぱり無事だったんですね!」

エレン「まいまい!さあや!かなみん!ひよよん!」

マリア「そっちは順調に合流出来ていたみたいね」

『翠』に夏菜さん、未来さん、切歌さん、調さん、可奈美ちゃん、姫和さん、舞衣ちゃん、沙耶香ちゃん、赤嶺ちゃん
3人しか合流出来なかったこちらと違い、かなりの大所帯です

『翠』「無事だった、はこっちの台詞でもあるけどね」

未来「翠ちゃんもマリアさんもエレンちゃんも、また会えて良かったよ...」

友奈(赤嶺)「1度目はまだしも2度目の時空震は焦ったね」

舞衣「本当、今度こそダメかと思ったよ」

可奈美「私も〜、でも何とかなって良かったね!」

姫和「喜んでばかりもいられないがな、現状の解決には程遠いままだ」

各々が手錠をかけられたままわちゃわちゃと再開を喜ぶ様子は中々にシュールなものでしたが、些細な事です
何せ時空...時間も空間も飛ばされてしまうような事態でこんなにも合流出来たんですから
906 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/20(日) 03:06:44.24 ID:tggj4W8s0
夏菜「そっちにいる2人はこの時間の暁さんと月読さん?ということは、この時間の私と名乗る貴女のことも信用していいのでしょうね...本部のこともありますし」

夏菜(未来)「そうですね、この時間...貴女からすれば未来に飛ばされることも、何故か思い出せませんが記録には残っていますし...私も貴女達を信用しましょう」

AI『マスター!?私が私と同期して本物だって証明したのに!』

AI(未来)『まだ信じてないんですか!?この邂逅の記録見せましたよね!?』

調「この人達が未来の私と切ちゃん...」

切歌(未来)「はわわ...ちっちゃい調がいるデース...!」

切歌「調はやっぱり美人さんに成長したんデスなぁ!」

調(未来)「ありがとう、私の切ちゃんもこうして美人さんに成長してるよ」

そしてこっちはこっちで自分同士の会話が

翠「違う自分との邂逅だというのに皆さん順応性高いですね」

エレン「みどりんがそれを言うんデスか!?」

そういえば私も過去の私と会ってましたね

沙耶香「これで後3人」

マリア「そうね、翼にクリス、そして」

エレン「薫...」
907 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/20(日) 03:07:16.92 ID:tggj4W8s0
・・・

身体検査を終え手錠を外された私達は、やはり司令室に通されました
そこにいたのは歳を重ねたししょー達OTONAの皆さん、それに...

翠「エルフナインちゃん!?」

『翠』「えっ!?エルフナインちゃんもこっち来てたの!?」

膝にきりしらさん2号を乗せている元の時間とほとんど変わらないエルフナインちゃんの姿が

エルフナイン(未来)「あぁいえ、僕はホムンクルスの身体ですから...」

翠「あー...」

そういえばキャロルちゃんも(どの程度の頻度で身体を新しい予備躯体に交換していたのかはわかりませんが)ずっと変わらない姿でしたね

調(未来)「切ちゃん2号のこと、ありがとうエルフナイン」

切歌(未来)「流石に留守番させるのは不安だったから助かったのデス」

エルフナイン(未来)「いえ、いつもの事ですし今は特に気をつけないといけませんからね」



誰かと交流する?安価下
(特にしない場合はイベント判定)
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 03:18:17.12 ID:48El69OyO
とりあえず元の世界のネロ様や記念品の花との念話を試みる
ついでに合流した仲間に合流の経緯を聞いてみよう
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 03:32:52.05 ID:ZhhydhFi0
みんながこの時間軸に集まった事から翼さんとクリス、薫(刀使の方)もこの時間軸にいる可能性が高いと見て未来のS.O.N.Gに協力を頼む
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/20(日) 03:35:29.50 ID:CnpIOlLd0
未来のししょーから翠なら未来の翠の場所が分かる方法はないか、と尋ねられる
911 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/22(火) 02:03:06.04 ID:l+BLBPjY0
この時間の皆さんと元の時間の皆さんとで状況整理や記憶の照らし合わせ等、やる事は山積みです
が、私も私でやる事があります

翠《聞こえてますか?ネロさん》

まずはネロさん、それに若葉ちゃん達にも、今度は未来に飛んでしまった事を伝えないと...


ネロさんコンマ下1
奇数 繋がる
偶数 繋がらない
ゾロ目 返事はすぐ側から

若葉ちゃん達コンマ下2
ゾロ目以外 繋がる
ゾロ目 繋がらない
912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 02:28:44.18 ID:9HOSZ2vh0
はい
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 02:29:53.05 ID:Jlo2wiMxO
どうかな
914 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/22(火) 03:12:11.96 ID:l+BLBPjY0
...繋がらない?
何度試してみても、何故かネロさんに念話が通じません

翠《っ、若葉ちゃん!園子ちゃん!》

若葉《私達は問題ない、きちんと繋がったままだ》

園子《ちゃんと聞こえてるよ》

良かったです、若葉ちゃん達には繋がっています
でも、それなら何故ネロさんには繋がらなくなってしまったのか...

『翠』「ちょっと、さっきからどうしたの」

翠「あぁいえ...」

言うべきか言わざるべきか...言うにしても今この場で言う必要はありませんか
推測が一つも建てられていないまま言っても混乱を招くだけです

翠「そ、それより『翠』達はあんな数...どんな風に合流してきたんですか?」

マリア「それは是非、聞いておきたいことね」



『翠』ちゃん達合流までの経緯安価下
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/22(火) 16:07:50.56 ID:9HOSZ2vh0
『翠』と赤嶺ちゃんと夏菜、きりしらと舞衣と沙耶香、かなひよと未来が一日経たないうちにそれぞれ合流出来た感じで
916 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/23(水) 04:48:44.73 ID:qIor6WRL0
話題を逸らしたことに『翠』は気付いた様子でしたが、それ以上の追求はせずにいてくれました

『翠』「まぁいいや...どんな風に、って言っても特別何かあったわけじゃないかな...『私』達が全員散り散りに別れたんだろうなっていうのは何となく想像ついたからとりあえず皆を探して」

夏菜「同じく皆さんを探し回っていた私、それに赤嶺さんと合流したんですよね」

聞いてみれば、それは確かに特別なことは何もなく
私達がしていたこととそう変わらないものです

友奈(赤嶺)「ただ、必ずしも1人ずつになっていたわけじゃないみたいだけど」

舞衣「うん、私は最初から沙耶香ちゃんと一緒で、その後」

調「私と切ちゃんが合流した、元々私と切ちゃんも一緒にいたし」

可奈美「私も!姫和ちゃんと一緒だったよ!その後未来ちゃんを見つけて3人になったんだ〜」

友奈(赤嶺)「...とまぁ、こんな感じ」

『翠』「で、次の日に捜索を再開した結果2度目の時空震?の時までにこうなった」

切歌さんと調さん、可奈美ちゃんと姫和さん、舞衣ちゃんと沙耶香ちゃん...時空を飛ばされて尚離れることなく一緒にいられたメンバーもいたとは
いえ、そもそも時空を飛ばされておきながら結局は全員...少なくとも今ここにいるメンバーは皆同じ世界の同じ時間に着いていたということになるのでしょうし、そう珍しいことでもありませんか
それこそ切歌さん調さんだったり可奈美ちゃん姫和さんだったりの間にある『特別な繋がり』が離れ離れになるのを防いだとか...いえ、それだとエレンさんと薫さんが離れてしまった理由がわかりませんし、そんなメタ寄りの現象ではなく偶然でしょうが
917 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/23(水) 04:49:31.42 ID:qIor6WRL0
・・・

マリア「そういうわけで、私達がこうして同じ世界の同じ未来にいたということは、翼達3人もこの時間のどこかにいる可能性が高いわ」

翠「ししょー、皆さん...手を貸していただけませんか」

弦十郎(未来)「無論だ、そもそもこれは他人事ではない、俺達も全力で探させてもらおう!」

2つ返事、それどころか頼む前から捜索は始まっているような雰囲気すらありましたが、改めて協力をお願いし良い返事をもらうことが出来ました

切歌「これでもう安心デスね!シャワー借りに行くデス!」

調(未来)「それフラグだよ切ちゃん」

切歌(未来)「ようし皆で行くデスよ!ちっちゃい調も早く早く!アタシが洗ったげるデス!」

調「それは大丈夫」

可奈美「ここって未来の私達もいるの?」

夏菜(未来)「定期連絡以外じゃこっちの世界に来ることはもうほとんど...会いに行こうと思えば行けますが」

姫和「この時間の私達は私達の世界で過ごしているんだろう、わざわざ巻き込みに行って余計に問題を深刻化する必要はない」

未来「私達が頑張れば響が平和な世界でちゃんと元気に暮らしていられる未来があるってわかっただけで大分心が軽くなったよ...未来の響にも少し会ってみたいかも」

『翠』「『未来の響』って字にすると未来さんの響さんみたいだよね」

夏菜「それだと未来の人は全員未来さんのってことに...?」

エレン「オゥ!みくみくのハーレムデスか!独占欲いっぱいデス!」

未来「『翠』ちゃん後でちょっと」

『翠』「ひぇっ」

あっちは...緊張感ゼロですね
そう見えるように振る舞っているだけかもですけど
918 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/23(水) 04:50:33.16 ID:qIor6WRL0
弦十郎(未来)「それはそうと、翠くん」

翠「あ、はい?」

今度はししょーの方からです、何の用なのでしょう

弦十郎(未来)「すでに聞いているそうだからな...翠くん、君ならこの時間の君の場所、何処にいるのか分かる方法はないか?」

翠「あー...」

『翠』「何々、何の話?」

あれ、『翠』ってば未来さんのところから逃げてきたんですか

翠「ざっくり言うとこの時間の私達って少し前から行方不明らしくて」

『翠』「また?っていうか『私』も?」

翠「連絡付くかなくなって3ヶ月後に捜索始めたけど全然見つからないんだとか」

『翠』「それもう死んでるんじゃない?」

翠「ですよね!」

意見の完全一致に思わずハイタッチをしてしまいました
突然ハイタッチさせられた『翠』はひどく困惑していますが



未来の翠ちゃん達の場所を探す方法安価下
(特になければ特になくなります)
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/23(水) 07:14:29.05 ID:yX6+X+tW0
過去の翠に念話が繋がったわけだし未来の翠にも繋がるのではないか、と思い念話を試みる
920 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/24(木) 03:29:10.74 ID:jokwMj9X0
『翠』「はいはいそれで?結局のところどうなの?」

翠「さぁ...あぁでも、この時間の私や『翠』に念話なら通じるかも...」

前の時間でも過去の私とは念話が通じましたし、同じようにすればこの時間の私、あるいはこの時間の『翠』になら...
この時間のネロさんには何故か通じなかった為絶対とは言えませんが

弦十郎(未来)「試してくれるか?」

翠「やってみます」

私はこの時間の私に向けて念話を...



コンマ下
奇数 繋がらない
偶数 繋がった...?
ゾロ目 繋がる

(翠「メリークリスマス!例の如く料理担当からは外されてしまいましたが...その分飾り付けは頑張りましたよ!ほらあのツリー見てください!変形するんです!」

『翠』「メリクリメリクリ、とりあえず叱られてる翠と板場さんは置いておいて早く食べよ!冷めるし」)
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 03:43:59.54 ID:YZmU32S30
はい
922 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/24(木) 04:05:57.72 ID:jokwMj9X0
翠《聞こえますか?》

この時間の私がどこにいるのかも、そもそもどんな私なのかもわからないので完全に手探りになりますが...それでも『翠』と同じでありつつ『翠』ではない、そんな風に念話のチャンネルを探します

翠《私、もしくは『翠』、聞こえてますか?この時間の私〜...》

念話といえど手当たり次第では誰に聞こえているか分からないため『過去から来た』みたいなことはチャンネルを確定させるまで言わないべきでしょう
その結果よくわからない呼び掛けになってしまいましたが...


《...》


翠《!》

その時、誰かに念話が通じた感覚がありました

翠《貴女は私...ですか?》

《...》

何故かだんまり...ですが相手が本当にこの時間の私なら、少なくとも念話が通じる状況にいるということに...
あれ?でも念話で話せるのって『翠』や女神様達のような神格がある物、園子ちゃん達のようや神樹様よ後ろ盾がある人、そして...

翠《あの...まさかもう死んでるとかないですよね?》



コンマ下
奇数 念話切られる
偶数 お呼ばれ
ゾロ目 返事
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/24(木) 08:38:44.60 ID:Yvr8OZDzO
たまにはゾロ目でもいいのよ
924 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/25(金) 00:31:52.87 ID:yomKOmvK0
念話だったから、とか
いつもは自分の意思で行くことがほとんどだったから、とか
油断していた理由はいくつか思いつきます
まぁそれらはもう後の祭りというやつですが

『翠』「翠!?」

睡魔というより、精神が首根っこ掴まれ何処かへ引っ張られるような、そんな奇妙な感覚を最後に
私は意識を手放させられました

・・・

もはや実家のような安心感すら覚える深層世界
ですが、感覚的にここが私の深層世界や『翠』の深層世界ではないとわかりました

翠「って、最近感覚だけで判断すること多いですね...」

感覚とはすなわち、よく言えば第六感...悪く言えばただの勘
根拠を聞かれても答えられないようなものはあまり多用したくないものですが、どうにも
そんなことより私の勘が当たっていたとして、私や『翠』の深層世界に非常によく似たこの深層世界が誰のものなのか、それを知るのが先決です

翠「状況から考えると、貴女の深層世界というのが自然ではありますが」

振り向くと、そこにはまたしても私や『翠』の深層世界にあるのとよく似たちゃぶ台と
それを前に腰掛け茶を啜る1人の女性がいました

翠「どうなんですか?この時間の私」

翠(未来)「...」



何か話す?安価下
(特になければイベント判定)
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 02:27:58.73 ID:YmiuqIHW0
未来の翠ちゃん、過去の装者や刀使、赤嶺ちゃんが今の時間軸に来るのを分かってて『翠』ちゃんと過去の時間軸への帰り道を探していた事を明かす
因みに蛇とルシエドは自宅にお留守番させてるらしい
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/25(金) 07:01:29.70 ID:+uz0MQ1p0
3ヶ月皆の前から姿を消していたことと、突然アイドルを引退したことについては共に姿を隠さないといけない事情があるらしく、翠に手伝ってほしいらしい
927 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/27(日) 03:16:51.50 ID:tv77NHYe0
翠(未来)「...ふぅ...ようこそ、若き日の私」

翠「魔王にでもなったんです?」

翠(未来)「どうぞ、淹れたてですよ」

翠「...まぁいただきますけども」

何というか、この時間の皆さんが結構頑張って探してくれているのに他人事のようなこの態度...思うところがないこともないですが、私ならそうなるかなという気持ちもあって呆れてしまいます
私はこの時間の私の正面に腰を下ろし、出されていたお茶をいただきました

翠「ずず...あ、美味しい」

翠(未来)「でしょう、私もお気に入りなんです...貴女の頃はまだ飲んだことありませんでしたっけ?」

翠「そうですね...じゃなくて!」

いややっぱこの落ち着き払った態度微妙にイラッときます
こんなことしてる場合じゃないでしょうが!

翠(未来)「まぁまぁ、どうせここでゆっくりしたって手遅れになる前の時間に帰ればいいだけなんですから...それとも他にお菓子でも出しますか?」

翠「貴女行方不明だって探されてるのに今どこで何やってるんですか!連絡出来ない理由があったとしてもこんなところでお茶なんか飲んでる余裕あるんですか!?」

翠(未来)「元気いっぱいですね、流石若き日の私」

翠「だから何ですかそのどこぞの魔王みたいな呼び方は!」

翠(未来)「いいじゃないですか、こんな台詞そうそう言えるタイミングないんですから」
928 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/27(日) 03:17:45.79 ID:tv77NHYe0
そう言ってまたお茶を啜るこの時間の私
私の咎める声にはこれっぽっちも揺ぎません

翠(未来)「ふぅ...そんなに言うなら、真面目な話でもしましょうか」

翠「ッ!...最初からそうしてくださいよ...」

この時間の私はお茶をちゃぶ台に置き、話始めました

翠(未来)「私は貴女達...8年前の私達装者、可奈美ちゃん達刀使、赤嶺ちゃんが今のこの時間軸に来ることはわかっていました」

翠「貴女は記憶がある、と?」

この時間の切歌さんや調さんのように、皆さん揃って私達がこの時間に来た時のことは覚えていない様子でしたが

翠(未来)「世界の理不尽やら強制力やらに抗う事は不可能ではありません、現に夏菜さんのAIさんは時間改変に耐性を持つメモリーが内蔵されていますし、貴女だって勇者の世界での出来事を一切忘れず持ち帰ったり響さん未来さんのみを対象とした筈のタイムリープに介入したりしたはずです」

翠「それは、確かにそうでした」

だから、この時間の私も何らかの理由...あるいは身も蓋もない可能性として転生者特典のような超常的なもので記憶を保持している、ということでしょうか

翠(未来)「だから私と『翠』は共に、貴女達を過去の時間軸へと送り返す為の帰り道を探していたんです」

翠「私達の、帰り道を...」

だからこの時間の『翠』まで行方をくらませていたと...

翠「それって、蛇達やルシエドも協力しているってことですか?」

翠(未来)「いいえ、あの子達には自宅の警備を任せています」

翠「そっちはただの留守番でした!?」

紛らわしいことを...見なくなった時期が時期だけに絶対関係していると思ったら別にそっちは探そうと思えば見つけられる場所にいたとは
929 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/27(日) 03:18:12.19 ID:tv77NHYe0
翠「でも、だったらどうして皆さん...この時間の皆さんに何も話さずに隠れるような真似を...事情を話せば手を貸してくれるでしょうに」

翠(未来)「簡単です、姿を隠さなければいけない理由があるからですよ...だからこそ私達は皆さんの前から姿を消し、アイドルも引退したんです」

姿を隠さなければいけない理由...それってどんな...ん?

翠「アイドル引退したんですか!?」

翠(未来)「おや、まだ聞いていませんでしたか...まぁそこは戻ってから皆さんにでも聞いてください」

中々に衝撃的な未来を知ってしまいました
いえ、これからも衝撃的な未来は知るんだろうなとは思っていましたが、思わぬ方向からで驚いてしまいました

翠(未来)「とにかく、さっきも言いましたが私達は姿を見せるわけにはいきません...そこで若き日の私...貴女に手伝ってほしいんですよ」

翠「私に...?」



お手伝いの内容安価下
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 03:43:01.94 ID:VinBjN280
「この時代に飛んでから、特定の相手とだけ念話が繋がらなかったりしませんでしたか?」この時代において神様にあたる存在が何故か消えかけており、ネロ様と女神様は翠達以外からの記憶からも消えて二人とも衰弱していることを告げる
931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 03:46:04.17 ID:GSAKRGcK0
帰り道を見つけるまでの間、代わりにアイドルをやってほしい
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 09:32:49.01 ID:Os0KRTwsO
そういえば大人翠ちゃんは翼さんが怖い顔で凝視するぐらいにスタイルが良かったんだっけ
933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/27(日) 16:39:07.47 ID:ZeiYyT170
「この一連のことについてはプロデューサー…じゃなくてウェル博士だけは知ってるから事情を説明すれば協力してくれると思いますよ」
934 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/29(火) 02:56:54.60 ID:9JnhJa9F0
翠(未来)「私達が帰り道を見つけるまでの間、代わりにアイドルをやってほしいんです」

翠「なるほどアイドル...えっアイドル!?」

私に手伝ってほしいことって、アイドルなんですか!?
てっきり帰り道を探す方の手伝いで表に出ざるを得ない作業とかかと...いやその前に!

翠(未来)「あぁ心配は無用、この一連のことについてはプロデューサー...じゃなくて、ウェル博士だけは知っていますから、事情を説明すれば協力してくれると思いますよ」

翠「チェンジで」

翠(未来)「我ながら惚れ惚れするほどの即答ですね」

翠「何でよりにもよってあの糞Pに...実力があるのは知っていますが、せめて他にいないんですか!ほら女神様とかネロさんとか!」

糞Pに協力してもらうこと自体は100歩...シンフォギア風に70億歩譲ったとして、糞Pだけが協力者ってのは流石にやってられる気がしません
余程中身がまともになっていないと...泉のジャイ◯ンくらいまともになっていないと

翠(未来)「...この時間軸...この時代に飛んでから、特定の相手とだけ念話が繋がらなかったりしませんでしたか?」

翠「何ですか急に、そんなの...あ、さっき」
935 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/29(火) 02:58:07.11 ID:9JnhJa9F0
そういえばつい先程、元の時間のネロさんに念話を飛ばそうとして通じなかったばかりです
ネロさんといえば、この時間の本部の中でもこの時間のネロさんを見かけなかったような

翠(未来)「この時代において、神格を持つ上位的存在...所謂神様にあたる存在のどれもが何故か不安定になり消えかけいます...原因はまったくもって不明、そのせいで女神様もネロさんも私と『翠』以外の記憶からすらも消え、衰弱してしまっているのです」

翠「ど、どうしてそんな...女神様まで影響を受けるような大事なんですか!?」

神様の存在そのものが不安定...それは予想もつかない大事件でした
それこそ女神様やネロさんのように神様を身近に感じている私にとっては余計に

翠(未来)「私と共にこの世界に生きて10年弱、それだけこの世界に馴染んでいるということでしょうね...もっとも『翠』の両親と面識があったりと、私達が知らない女神様の過去のことも考えればそれだけではないかもしれませんが...」

翠「そんな...あっ、で、でも、私が念話しようとしたのはネロさん...元の時間の方のネロさんですよ!?」

この時間のネロさんに対しての念話が通じないのならまだしも、元の時間のネロさんは無関係のはず

翠(未来)「存在というのは認識が、記憶が大きな支えになるもの...であれば女神様もネロさんも、私と『翠』が認識し覚えている限りそこまで存在が不安定になるはずがない...しかし実際はそうではない」

翠「...貴女達の中からも、女神様やネロさんについての認識が消え始めている...ということですか?」

翠(未来)「視覚や聴覚、記憶に異常はありません、女神様やネロさんと触れ合い語り合うことも出来ます...ですがもっと根本的なもの...勘だとか、気配を感じることだとか...そういったものが薄れつつあるんです」

この時間の私は言いました
すぐ隣にいても話しかけられたりするまで全く気付けない時が多々あると
目の前にいても、念話が出来るほどの精神の繋がりが保てないと
936 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/29(火) 02:59:04.98 ID:9JnhJa9F0
翠(未来)「貴女もこの時代にいる限りはそうなりつつあるということですよ、若き日の私」

翠「私も...」

翠(未来)「自覚はないでしょうが、恐らくは元の時間のネロさんと念話する為のチャンネルが、わからなくなっているんです...貴女の精神が覚えていたネロさんのチャンネルが不安定になり、繋がらなくなってしまった」

それじゃあ...この時間にいることを、元の時間の皆さんに伝えることが出来ない...?

・・・

翠(未来)「まぁ、とはいえそれはこの時代の問題ですから本題はそこではありません、言いたかったのはアイドルをやってもらうのにあたって貴女が言った女神様やネロさんの手は借りられないということです」

翠「...あ!そうでした!そういう話でした!」

その後の事の方が衝撃的過ぎて忘れてました...
流石8年も経っていると衝撃的なこと多過ぎです

翠「ってそうですよ!糞Pもそうですがその前に!」

言いたいことがあったのに危うく言いそびれるところでした

翠「貴女アイドル引退したんですよね!?なのに代わりにって...まさか復帰でもしろって言うんですか!?」



多数決安価下1〜3
1 復帰
2 元アイドルの芸能人
3 この時間で新人アイドルとしてデビュー
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 03:01:38.01 ID:0hqD8liXO
3
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/29(火) 03:59:07.27 ID:1qglSLMk0
3
939 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/30(水) 03:12:26.36 ID:K2vDuOk90
***
2/3票入ったため3とします
***

翠(未来)「いえいえ、まさかそんな...私にアイドル活動の未練はありませんし、仮に貴女に替え玉を頼むとしたら引退ではなく活動休止にしていたでしょう」

翠「で、ですよね...」

えぇ、いくらなんでもそれはないと思っていましたよ、というか引退して数ヶ月で復帰するアイドルとかいたたまれなくてとても代わりを勤められるとは思えません、主に精神的な意味で

翠「なら、冗談ですか...まったくなんて心臓に悪い冗

翠(未来)「貴女にはあくまで新人アイドルとしてデビューしてもらいたいということです」

談を...はぁぁぁ!?!?!?」

今なんて...デビュー!?私が新人アイドルとして、デビュー!?

翠「この時間で!?」

翠(未来)「えぇ、それにあたって仕事では偽名を使ってもらうことにはなりますがそれは任せます」

翠「いやいやいや!待ってくださいよ私ッ!」

ダンッとちゃぶ台を両掌をで叩きながら立ち上がり、この時間の私にずいっと顔を近づけ半ば叫びながら待ったをかけました

翠「姿を隠さなければいけない貴女の代わりをしろというのならまだわかります!貴女に成り済ますのでも、人目につく作業を代わりに引き受けるのでも!けど何で私がこの時間でデビューするって話になるんですか!」

翠(未来)「必要なことだから、だけでは説明不足ですか?」

翠「8年前の貴女はそれで納得しましたか!?」

この時間の私、私のくせに説明が足りなさ過ぎるんですよ!この8年でどうしてこんなんになってしまったんですか!
940 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/30(水) 03:13:02.87 ID:K2vDuOk90
翠(未来)「コネはあります、何なら海外を飛び回っている翼さんマリアさんの手を借りるのも手でしょう」

翠「デビューした後の話してますか!?もしかしてもうデビューした後の話をしているんですか!?」

翠(未来)「えぇ、デビューするまでのはウェル博士が上手くやってくれます、翼さん達には事情を話していませんが...きっと察してくれます」

翠「さっきからこの時間の私が糞Pに対して微妙に評価ちょっと高いの一番イライラするんですけど」

翠(未来)「大丈夫、私達が帰り道を見つけるまでの間だけですよ」

翠「貴女少なくともそれ3ヶ月は見つけられてませんよね!?」


何か話す?安価下
(特になければ交流終了)
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 03:30:25.75 ID:tGQ+oYtg0
ネロちゃんや女神様の衰弱の原因が時空の歪みが影響してる可能性はあるか聞いてみる
後はネロちゃんの身体に何か問題が起きてないか
942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/30(水) 09:36:09.03 ID:43hKqytDO
「その神様の一連の出来事、私もお手伝い出来ませんか?幾ら未来のことと言えど今こうして聞いた以上は見過ごせません」
943 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/31(木) 02:54:14.91 ID:xDwvtP2i0
何を言っても態度を変えず...というかお茶を啜る時以外一切ポーズも変わっていないような...なこの時間の私
どうやら私がアイドルデビューするのはもう決定事項らしいです
あれ?シンフォギアってアイドルアニメでしたっけ?

翠(未来)「うんうんそれもまたシンフォギアですね」

翠「喧しいです」

この時間の私も8年前同じように8年後の世界でアイドルやらされたんでしょうか...

翠「はぁ...未来の私が悪戯や八つ当たりで過去の自分に変なことをやらせるような人ではないと信じたいですが...まぁそれはもういいです、置いておきます」

もう諦めました
私が私に対して何の理由もなくこんな事させるはずないじゃないですか
えぇ、きっと、多分、本当にそれは必要なことなんですよね...?

翠「それよりさっきの話です、この時間の女神様やネロさんの衰弱...それは今回の時空の歪みが影響している可能性はありますか?あと、衰弱っていうのは具体的に...例えば身体に何か問題が起きていたりとか」

特にネロさんはフロンティアとネフィリムが混ざっているという、知っている神様系の人、否、柱の中でも特殊な存在ですし...


コンマ下1
奇数 影響している
偶数 影響していない

コンマ下2
奇数 問題起きてる
偶数 問題起きていない

どんな問題?安価下3以降

(翠「今年も一年、お疲れ様でした!月並みな言葉しか出てきませんが...いい一年だったと思います、賑やかで楽しい、そんな年...来年もいい年になるといいですね!」

『翠』「もう今年もおしまいか...色々あったけど、一緒に過ごせてよかったかな...お疲れ様、来年も翠共々よろしくね!」)
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 03:22:45.06 ID:WqDzfzAy0
はい
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 11:28:29.36 ID:JupHNIxu0
946 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/31(木) 23:14:05.65 ID:xDwvtP2i0
翠(未来)「まぁ、聞かなかったことにとはいきませんよね」

翠「そりゃあ」

翠(未来)「えぇ、だから答えておきますよ...答えはどちらもNO、貴女達がこの時代に来たことは関係ありませんし、女神様もネロさんも存在こそ薄れてはいますがそれだけです」

翠「そうですか...」

では、この時間の女神様達のことは私達は本当に無関係...

翠「...でも、だからって」

何もしないのは、違う気がします

翠「...その神様の一連の件、私もお手伝い出来ませんか?幾ら未来のことと言えど...幾ら私達が無関係だったとしても...今こうして聞いた以上は、見過ごせません」

翠(未来)「...」


コンマ下
奇数 いいよ
偶数 ダメよ
ゾロ目 なら...
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/31(木) 23:29:22.68 ID:Ka0yw+dAo
はい
948 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2020/12/31(木) 23:58:16.87 ID:xDwvtP2i0
翠(未来)「...ダメです」

翠「どうして...!」

翠(未来)「どうしても、です...わかるでしょう?私が...後の貴女が言っているんです」

それは...私が手伝うまでもない、のではなく、手伝ってはいけないということ
この時間の私がかつて同じ状況だった時に手伝わずに解決したのか、同じように手伝わせてもらえなかったのか...あるいは、私が手を出さないことで解決するとわかっているのか
この時間の私の考えていることは残念ながら私にはわかりませんし、わかってはいけないのかもしれません

翠(未来)「...余計な事はしなくてもいいんですよ、ただ私に...いえ...とにかく、そろそろ戻った方がいいと思います」

翠「...」

納得、するしかないのでしょうか...

翠(未来)「あ、ここで話した事、ここで私と会った事は外の皆さんには秘密で、この時代の皆さんにも貴女の時間の皆さんにも」

翠「...え?あっ」

その時、ふわっと身体が浮く感覚というか、ここに来た時と同じく精神を引っ張られるような奇妙な感覚が

翠(未来)「出来れば『翠』にも」

翠「待って、まだ...!」

そして、どんどんこの時間の私の姿が遠ざかり


翠(未来)「自分を信じて...若き日の私」


・・・

『翠』「...あ、起きた?」

翠「...『翠』...ここ、は...?」

『翠』「『私』達の部屋...この時間のだけど」



何かする?安価下
(特になければアイドル活動云々について決めていきます)
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/01(金) 01:18:52.11 ID:OShOl16H0
ダメですって言われてはいそうですかと言う翠ちゃんじゃない
せっかくだし未来翠ちゃんの部屋漁ってみよう
950 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/01(金) 23:49:02.33 ID:lqZyD9Pm0
この時間の私達が行方不明だと聞かされた時よりは色々わかったので心配も...元々それほどしてませんでしたが...なくなりました
その代わり不信感が強まるという
あとそう...アイドル...アイドルですか...

『翠』「急に倒れるから皆心配してたよ、結局この時間の翠には念話出来たの?」

翠「それは...」



翠(未来)『出来れば『翠』にも』



おっと、『翠』にも秘密にしろって言われたんでした
これも必要な事なんでしょうか...

翠「よくわかりませんでした」

『翠』「うん?」

色々な意味で
本当この8年に一体何があったのか...これは私も過去の私に似たようなことを言われたような...?

翠「まぁその話は置いておきましょう、どうせ場所も何もわかりませんでしたし」

『翠』「あ、結局わからんかったのね」

翠「それより...ここがあの女のハウスですか」

『翠』「その女は未来の自分だけど」

余計な事はするなと言われました
が、そう言われて言う通りにするのはスパイディにも劣ります
というか何か癪ですし!

翠「余計な事がどんな事なのか、具体的に言わなかった自分を呪うがいいです...ふふふ...『翠』!」

『翠』「うわ何!?急にぶつぶつ言ったり笑ったりちょっと怖いんだけど...もう少し寝る?」

翠「この部屋の中のものひっくり返しますよ!」

『翠』「本当怖いんだけど!?」

こうして私達はこの時間の私達の部屋を漁り始めました
いえ、あれですよ?この時間の女神様やネロさんのことを助けるヒントとかを探してるのであって、決して嫌がらせとかではないですよ?本当に



何か見つかった?安価下

(翠「あけましておめでとうございます!今年も沢山一緒に色んなことをしたいですね...これから一年、またよろしくお願いしますね!」

『翠』「あけおめことよろ、今年も楽しい一年になるといいよね...よし、まずは正月を全力で楽しもっかな!お汁粉食べよ!」)
951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/02(土) 01:26:16.46 ID:LFDx+zAx0
ネロ様が書き残したらしい手紙
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/02(土) 02:09:47.56 ID:8o8PCjBP0
私の宝物、と書かれたUSBメモリー
アイドルやってた時や、ネロ様や女神様、色々なこの世界の人たちと撮った写真のデータが入っている
全部に未来の翠が映っているが、とても幸せそうな顔をしている
953 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/03(日) 23:36:50.52 ID:/M88nX1f0
部屋の内装は(置かれている物はともかく)元の時間とそれほど変わっていませんでした
8年も経っていて模様替えもしていないのかと思いましたが、実際そんなものなのかもしれません
街の様子も大きく変わってたりはしませんでしたし

『翠』「おっ、見て見てこの小説続編出てるよ」

翠「えっ終わったの結構前ですよね!?」

『翠』「アニメ化したのも大分前だったけど、何が人気復活するかわかんないね...あっこの漫画...は次の巻まだ出てないのかな」

翠「8年経ったのに!?...じゃなくてっ!」

新鮮な物に気を取られてしまうのもあってこう...大掃除してる時に懐かしい本とか読み耽ってしまう的な現象が起きてしまっています

翠「真面目にやってくださいよもう...ん、何でしょうコレ...メモじゃなくて、手紙?」

手紙といえば切歌さんですが、この手紙はどうやらネロさんからのもののようです...


手紙の内容安価下
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/04(月) 00:00:29.29 ID:NgyN8fsH0
憑依している身体が成長した影響で若干力が鈍るかもしれませんけど、ノイズが出現する事は無いので安心してください。
あと、お供え物のフルーツも近いうちにお願いします
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/04(月) 12:49:01.74 ID:UzRYD0U6O
『神はいずれ信仰がなくなれば消えてしまうものだから、私に…私達に構わずアイドル活動を諦めないで欲しい、翠ちゃんは本当はまだ未練があるんでしょ?』
956 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/06(水) 02:53:17.58 ID:rPcK9NND0
それは所謂おきてがみのようなもので
引き出しの中に入っていたという事は、この時間の私が目を通しその後しまった、ということでしょうか



『薄々は気付いているかもしれませんし、そうでないかもしれません、そうでなかった時の為にこの手紙を書き記しておこうと思います。』

『まず、私は憑依している身体が成長した影響で、若干力が鈍るかもしれません。これは例の件とは関係なく、起こるべくして起きている事です。けれど、私が制御しているバビロニアの宝物庫が再び開くような事、ノイズが出現してしまうような事はないので安心してください。』

『次に、例の件についてです。そも、神とは信仰がなくなればいずれ消えてしまうもの。消えることは、自然で当然な事です。』



手紙の内容はそんな風に、事務的な報告のように見せかけて所々励ますような、慰めるようなニュアンスの文章が続いています

翠「いつでも話せるはずなのに、しかもLINEとかではなく手紙...」

むしろ、形に残る物にしたかったのかもしれません


『だから私に...私達に構わずアイドル活動をしてほしい、諦めないでほしい...翠ちゃんは本当は、まだ未練があるんでしょう?』


それに、よく考えてみればこの時間の私とネロさんはいつでも話せる状態では...

翠「私...未練が残るほどに、アイドルやれてるんですか」

そう考えると、もしかしたらこれは遺書のようなものも兼ねて...



『p.s.あとお供え物のフルーツも近いうちにお願いします』



翠「ネロさん...」
957 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/06(水) 02:54:33.17 ID:rPcK9NND0
・・・

『翠』「わっ、何これすっごく黒歴史臭がするやつ出てきた」

翠「!?」

私は『翠』が手に持っていたソレを引ったくります

『翠』「今すごい動きしたね」

翠「く、黒歴史なんてそんな『翠』じゃないんですからあるわけないじゃないですかこれまでもこれからも!」

『翠』「はいはい」

とはいえ、まさか...
手を開き『翠』から引ったくった物を見てみると、それは

翠「USBメモリ...?」

『私の宝物』と書かれたラベルが貼られた一本のUSBメモリでした

翠「わっ、わっ、恥ずかしいのがそっち方面の!?」

『翠』「立木さんボイスでマイトレジャーって鳴ったらいいのにね」

翠「うるさいですよ!」

痛いは痛いでも厨二ではなくなんというか青春とかメルヘンとかそういう類の臭いがします

『翠』「わざわざUSBにまとめておくなんてどんなお宝入れてんの?っていうかお宝ってどのジャンル?消された小説の魚拓とか?」

翠「わかりませんって私だって...うあぁこの8年でどんな心境の変化があったらこんなことを...」

で、でもこの時間の私について知るにはこれ以上ないほどの情報源に見えます
『翠』の言うような物だったら趣味が変化するかどうかくらいしかわかりませんが
958 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/06(水) 02:55:04.16 ID:rPcK9NND0
『翠』「てことでほら!PC立ち上げたから!」

翠「準備がいい...えっ一緒に見るんですか?」

『翠』「今更隠す事もないでしょ、そもそもほら...多分だけど、翠がお宝だって思っちゃうやつは『私』も内心そう思うだろうし」

翠「言われてみれば...」

なんか釈然としませんが...
結局PCに接続し、2人でメモリの中身を見てみることに

翠「画像ファイル...結構な枚数ですね」

『翠』「そういうのだったかー」


カチカチッ


翠「...」
959 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/06(水) 02:55:40.46 ID:rPcK9NND0
開いてみると、そこには沢山の写真が保存されていました
私達から少し未来の、日常の写真


女神様やネロさん、友人、仲間、まだ私達の知らない誰か
そんな色々な人達と撮った写真

キラキラした衣装で歌ったり、踊ったり、スタッフさんやお客さんと撮った写真

行事、イベントのパーティーで羽目を外している写真


『翠』「皆すっかり大人だ、それに...笑ってるね」

翠「...えぇ」

そのどれもに未来の私が写っていて
そのどれもが、とても幸せそうな笑顔をしています

『翠』「楽しそう、ううん、楽しいんだろうね」

翠「...えぇ」


『だから私に...私達に構わずアイドル活動をしてほしい、諦めないでほしい...翠ちゃんは本当は、まだ未練があるんでしょう?』


あの言葉は、本当に...
960 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/06(水) 02:56:12.61 ID:rPcK9NND0
翠「まったく...恥ずかしいことしちゃって...でも」

私はPCに刺さっているメモリをそっとなぞり

翠「これは確かに...紛れもなく、私の宝物ですね」



安価下
1 もう少し部屋の中を漁る(何が見つかったか記述)
2 部屋漁り終了
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 03:47:28.29 ID:EIarAkf+0
1 神世紀の樹海で見たシンフォギアに関する情報のまとめ

そういえば元の時間軸に戻れる条件って何だろう?
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/06(水) 08:10:45.32 ID:BLt4ez7OO
部屋あさり終了したらとりあえずウェル博士のところかな?
安価下
963 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/07(木) 02:52:57.81 ID:CpGnR/Hy0
他に特に気になる情報が纏めてあるということもなかったのでPCは閉じ、部屋漁りを再開しました

翠「生活感のあるものだけではなく、もっとこう...未来だからこそ知り得られるもの!みたいなもの無いんでしょうか」

『翠』「その辺タイムパラドックス云々は大丈夫なの?」

翠「一度過去にも飛んでて私達は無事、ならそこは柔軟に働いているはず...と、思いましょう」

『翠』「珍しく適当だね...ま、皆を見る限りこの時間で知った事は忘れちゃうらしいし平気かな」

本当は私と『翠』はその限りではないのですが...しかし私の記憶を所持しているらしきこの時間の私が私にアイドルをやれと言う、すなわち行動を強制するということは
この時間の私がかつてアイドルをやれと言われた記憶があるからこそ同じことを言い、私もまたいずれアイドルをやれと言われたから同じことを言うというタイムパラドックスが起きてしまうことを容認しているということ
ならばやはり、この時空移動は縦軸ではなく横軸...並行世界間のやり取りになっている、ということでしょう

『翠』「コレは変わってない、コレも...コレは関係ない...おっ、コレは良いかも」

翠「どれですか?」

『翠』が渡してきたファイルはシンフォギアに関して纏めたものでした
それもS.O.N.G.が制作している物ではなく私が自分用に纏めている自作の物

『翠』「それ、しかもあの時のギアのまとめだよ、ほら樹海の」

翠「本当ですね...」

それはかつて私達の世界とゆゆゆの世界が干渉し合った際の、神世紀の樹海での戦闘中に発現したギアについて纏められていました

翠「私達や皆さんの勇者ギア、それに...」


『Gungnir Tipe Alchemic(仮)』


翠「金ピカのガングニール...」



データの中身安価下
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/07(木) 03:54:24.47 ID:N5jd1mN40
金ピカのガングニールの発動条件をまとめたデータ
965 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/08(金) 01:53:28.24 ID:tCNcLkfg0
金ピカのガングニール
エルフナインちゃんとの協力で錬金術が絡んでいるとわかったそれは、しかしそれ止まりでイミテーターでもほんの数秒しか保てなかった謎の多い形態です

翠「この8年の間にそれ以上の事がわかっているとありがたいのですが」

8年後のこの未来は装者が常時本部にいる必要がないほど戦闘とは縁遠いようですが、私達の時間はそうではありません...それこそまさにシェム・ハさんとの戦いの真っ最中
あの金ピカのガングニールが、神樹様が可能性の中から選ぶほどの強力な形態であるのなら、その力を必要とする可能性が存在しているのなら
少しでも情報が欲しいところです

私は金ピカガングニールのページに目を通しました

翠「形状...波形の変化...発動条件!これです!」



発動条件についてコンマ下1
01〜20 錬金術的純粋な「黄金錬成」の仕組みの理解が必要
21〜40 上+ラピス・フィロソフィカスの力の同時運用が必要
41〜60 上+肉体の限界値を上げる
61〜00 後に自由安価

発動条件安価下2以降
(コンマ下1が61〜00の場合のみ採用)
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 02:31:54.94 ID:yqOkpFkh0
はい
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 03:00:20.67 ID:SBw9EYSSO
複数人の装者のフォニックゲインをまとめる…
みたいな感じでお願いします
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/08(金) 08:08:28.02 ID:hvdedWUNO
纏う本人の極めて強い精神力の維持が必要
969 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/10(日) 21:39:45.48 ID:NrtUP8ep0
『翠』「どう?」

翠「コレは響さんが、ではなく私が行使する為に必要だった事なのでしょう、イミテーターで」

書かれていた条件は大きく2つ


『前もって複数人の装者のフォニックゲインを当事者のギアスーツに集約させておく事』

『発現開始時から終了時まで当事者が極めて強い精神力を維持する事』


翠「何らかの錬金術が関わっていることは既にわかっていますが、それがここに一切含まれていないということは恐らく...」

『翠』「いやそうじゃなくて、金ピカガングニール使えそう?ってこと、今の翠や『私』に」

その言葉に私も、言った本人の『翠』も黙りこくってしまいます
一つ目はともかく、二つ目はいけると思えるほど自分の精神力を信じられません

翠「...ですが、今すぐには無理な状況でも判明したことは大きいです」

『翠』「それもそうだよね...にしてもこれ、それこそ修行とか必要なやつじゃない?走り込みとかじゃない系の」

確かに精神統一とか...座禅?とかしかパッと思い付きませんけど

『翠』「精神を揺さぶられないとか、何が起きても怒らないとか...あとツッコミしないとか」

翠「私そもそもツッコミの自覚それほどないんですが」

『翠』「割とボケるしね」
970 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/10(日) 21:40:32.11 ID:NrtUP8ep0
・・・

それからまた部屋の中を漁りましたが、めぼしい物はもう出てきませんでした

『翠』「まずは目を覚ましたことと、この時間の『私』達の居場所とかはわからなかったことを伝えに行くとして、その後どうしよ」

翠「ははは...」

まさかあの糞Pに会わなきゃいけなくなったなんて思いもしませんよね...私もいっそ忘れたフリしてしまいましょうか
なんて考えながら部屋を後にしようとドアを開け...


ガラッ

ピシャッ


『翠』「...え、何、何で閉めたの」

翠「最悪です...」

意を決してもう一度ドアを開けます


ガラッ


ウェル(未来)「どうやらもう話は伝わっているようですね」

そこにいたのは、待ち伏せしていたであろうこの時間の糞P
どうやら今回の案件から逃げようとしていたことは読まれていたようです



未来のウェル博士どんな感じ?安価下
(一番変化しそうなので安価)
(性格や容姿に変化等)
(特になければ他の未来組同様性格に現代とほぼ変化無しになります)
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/11(月) 00:21:17.41 ID:EXECbrKN0
未来の翠とはかなり良好な関係を築いているらしく、プロデュース業やギア調整のサポートを兼任している
また、ネフィリムの力を取り込んでいた時期があるせいか翠以外では唯一ネロ様の存在を認知している
972 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/12(火) 03:22:42.78 ID:z1sDSSgp0
相変わらずの眼鏡と白衣
見た目は多少老けた程度で特に面白味もない変化の無さです
ネフィリム化した片腕も現在...と思ったその時、その腕を私に伸ばしてきました

ウェル(未来)「さぁ行きますよ、やる事は山積みです」

翠「いきなり首根っこ掴まないでください!やめ、やめルォ!」

『翠』「翠ーっ!?」

・・・

手慣れたように首根っこ掴んで私を持ち上げた(というより引っ張り上げた)この時間の糞P
そのまま抵抗虚しく会議室に押し込められてしまいました

ウェル(未来)「さて...手荒ではありましたが、そこまでモロに不機嫌にされると困ってしまいますね」

翠「...」

そう言う割に何でしょう糞Pのこの...胡散臭さを感じない微笑みのような表情は
正直言って鳥肌が立つんですが

ウェル(未来)「しかし貴女...現代...僕達にとっての現代の貴女ですが...貴女に頼まれた時からこうなるだろうとは思っていましたよ」

翠「ならもう少し扱いを丁寧にしてくれればよかったのでは?」

ウェル(未来)「そういう態度の頃の貴女をここまで引っ張ってくるのにどの程度の力を出すべきか迷ってしまいましてね」

翠「引っ張るなと言っているんですが!?」

ウェル(未来)「でも逃げるでしょう」

翠「逃げっ...ま、せんよ...?」

図星を突かれ思わず言い淀んだ私に対しまたしても微笑を浮かべる糞P
気持ち悪いです...もしかして泉に一回落としてきたんでしょうか...

ウェル(未来)「仕切り直しましょう、話は伝わっていると思いますが一応確認を...過去から来た貴女には現代、この時間でもアイドルをやってもらいます」

翠「はぁ...本当にやるんですね...何でよりにもよってこの男に協力させてるんですかこの時間の私は...」

いえ、女神様やネロさんの事は聞きましたけど、せめて他に...

ウェル(未来)「まずはそう、貴女の名前です」


未来での芸名安価下1〜3
(コンマが一番高かった安価が採用されます(00は100扱い))
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/12(火) 15:46:04.54 ID:Sgzu0XbV0
記念品の勇者の花から連想して
【華麗なる桔梗の花弁】
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/12(火) 15:50:23.53 ID:7+9QfVGdO
翠あおい
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/12(火) 18:20:00.58 ID:xTRV5qS/0
CBA(Can Be Anythingの略)
翠ちゃんはあらゆるギアを纏って『何にでもなれる』から
976 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/13(水) 03:48:08.62 ID:NCknPU8+0
***
華麗なる桔梗の花弁
54

翠あおい
53

CBA(Can Be Anything)
58

コンマ値判定よりCBA(Can Be Anything)に決定しました

***

ウェル(未来)「当然本名そのままはNG、それらしい偽名か、あるいは元々本名NGタレントということで芸名というのもアリですね」

翠「芸名...」

この時間の私にも、偽名を使ってもらうことになるだとか、任せるだとか言われたような
まぁ蒼井翠というアイドルが引退して暫くして同姓同名のアイドルがデビューしたら、私の方が年齢は下なので同一人物だとは思われないでしょうが...関係者だとは思われるでしょう
この時間の私はなんらかの表に顔を出せない事情があるわけで、ならそんな噂は邪魔になるでしょう
というか単純にそんなことしたら取材とかでめちゃくちゃ色々聞かれそうです



そんなこんなで無難なものから厨二感満載なものまで、案を出しては却下して出しては却下してを繰り返しました
そして...

翠「CBA...『Can Be Anything』...」

ウェル(未来)「『何にでもなれる』...アルファベット順を逆にしただけなので覚え易さも申し分ない、コレで行きましょうか」


『何にでもなれる』

例えばそれは、これから芸能界にデビューするにあたって『何にでもなれる』人間になり活躍の幅を広げられそうな験担ぎのようでもあり
マルチプルコンタクトでありギアさえあれば文字通り『何にでもなれる』私を表しているとも言えます
もっとも、ちょっと自意識過剰みたいでCBAが何の略なのかを公表するかは迷いますが
977 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/13(水) 03:50:22.37 ID:NCknPU8+0
・・・

翠「芸名はCBAでいいとして、本名を書かなければいけないようなちゃんとした書類とかはどうするんですか?」

ウェル(未来)「書類上のものなんてこんな場を設ける必要もない、当たり障りのない偽名を用意しておきますよ、第一この組織にとっては日常茶飯事...どこぞのお転婆娘が倍に増えてからは特にですし」

翠「ふーん...ん?...それ私と『翠』の事ですか!?」

誰がいつお転婆になったんですか!と突っ込みたい気持ちと、いつもならもう少しトゲのありまくる嫌味を言ってくるのにというこの微妙な感じがやはり気持ち悪いという気持ちが鬩ぎ合います
それともこういう感じがこの時間の私と糞Pにとっては普通なのでしょうか...何があったんでしょう、頭でも打って糞Pの父性でも出てきたとか?

翠「うへぇ」

ウェル(未来)「随分と失礼な事を考えているように見えますが?」

翠「いーえー?相変わらず声だけは一流だなーと思ってるだけですよー?」

ウェル(未来)「それはどうも、現代の貴女にもよく言われますよ」

翠「うわっ、やっぱナシで」



何かする?安価下
(他にアイドル活動にあたって決めておきたいことや、いきなり始めるなら仕事内容、仕事無関係の会話等)
(特になければ未来のウェル博士とは別れます)
(ウェル(未来)「赤井翠、蒼井戸翠、蒼井翡翠...なんていうのも」

翠「それものまね芸人とかそういうのですよね!?」)
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/13(水) 08:56:27.45 ID:ohrbq3+q0
別れ際に「彼女にはまだ隠しているんですが、僕はまだこの時代の貴女のことを『活動休止』としか公表していないんですよ。僕の独断ですけどね」とウェルが独り言の様に呟く
979 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/15(金) 04:20:57.11 ID:dpp/hSPg0
・・・

この時間の私から話をある程度聞かされていた糞Pはともかく、他の芸能界関係者の方達には流石に正確な日付も、そもそも本当に過去から私が来るかどうかはわからないのにすぐ始められるような仕事をキープしておいてもらうことは出来るはずもなく
一先ず今回は、私にこの時間の私から話が伝わっているかどうかの確認、アイドルデビューの同意(というか強制)、仕事を貰うにあたってもっとも重要な芸名作りが終わったところでようやく解放されました

ウェル(未来)「ではまた後ほど」

翠「乗り気じゃないことに変わりはないんですがね...あくまでこの時間の自分の判断を信じるだけですから」

用が終わったのならいつまでも糞Pと2人でいる必要は欠片もありません
席を立ち、私は会議室から出て行こうとドアに手をかけます

ウェル(未来)「...彼女にはまだ隠しているんですが」

その時、糞Pがボソリと何か呟き始めました
振り返っても糞Pは座ったままこちらを向く事はなく、まるで独り言の様に

ウェル(未来)「僕はまだこの時代の貴女のことを『活動休止』としか公表していないんですよ...僕の独断ですけどね」

翠「...失礼します」

私はそっと部屋を出て、ドアを閉めました
廊下には見える範囲には誰もいません
私は今しがた閉めたドアに寄っ掛かり、様な、ではなく正真正銘の独り言が口から漏れていきます

翠「...余計なお世話...じゃ、ないのかもしれませんけど」

この時間の私は...私よりずっと長い時間アイドルを続けて
その中で得た出会いや経験、思い出を宝物だと思うくらいには大切にしていました
ネロさんも、アイドル活動に未練があるのでしょう、と
だからこそ、まぁ気持ち悪い事この上ないという揺るがない事実を除けば、糞Pの独り言は、その内容は、この時間の私にとって意味のある事なのかもしれませんが

翠「その話、私に聞かれちゃ意味ないんじゃないですか」

ここでその話を聞いて、8年後には忘れているとでも
あるいは、さっきの糞Pを覚えているからこそ、この時間の私は糞Pに対する信頼が幾分か...

翠「なわけないですね、見直してなんか、いませんし」



どうする?安価下
(誰と何をする等、単独行動も可)
(特になければイベント判定)
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/15(金) 14:12:40.34 ID:GN8csPxe0
エルフナインに金ピカのガングニールに関する情報を話しておく
981 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/17(日) 02:04:47.14 ID:MpCRv5Wg0
・・・

とにもかくにも情報収集
私がこの時間の私の居場所がわからなかった(実は話す事は出来ましたがそれは内緒)ことは恐らくもう『翠』がこの時間のししょー達に伝えているでしょうし、そっちは大丈夫でしょう
となると会っておきたい、というか8年間の事や私の部屋で見つけた資料について話し合えるのは...

翠「エルフナインちゃんいますかー?」

エルフナイン(未来)「あ、はい、いますよ」

ということで、エルフナインちゃんの部屋にやってきました
8年後のエルフナインちゃんはもうエルフナインさんでは?と思いましたがそれを言ったら元々キャロルちゃんのところで働いていた期間的に元々エルフナインさんでしょうし、そこは変わらずエルフナインちゃんにすることにしました

エルフナイン(未来)「どうかしましたか?」

翠「いえ、この時間の私の部屋で気になる資料を見まして...エルフナインちゃんの見解も聞きたいなと」

私は部屋で見た金ピカガングニールについての資料内容について話します



コンマ下1
奇数 一応概要は元々聞かされていた
偶数 初耳
ゾロ目 エルフナインちゃんもがっつり共同研究していた

金ピカガングニールについての見解安価下2以降
(実現の難易度や資料内容以外の方法、新情報等)
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 02:12:51.71 ID:IWTQ950R0
はい
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/17(日) 17:48:53.44 ID:4yGiSd09O
黄金錬成に関する情報
後はシンフォギアに適用する際のデメリット
984 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/18(月) 04:09:38.43 ID:OzTuZp6o0
***

ゾロ目ボーナス
【合流以降の安価・コンマ判定時のゾロ目回数が現在合流済人数以上となりました】
【次元震にご注意下さい】

***

エルフナイン(未来)「僕も、ここ数年はあまり関われていませんでしたが、一応概要は元々共有させてもらっていました...ですがその書き方だともしかしたら既に翠さんは時間無制限の再現に成功したか、あるいはその目処が立っているのかもしれません...」

翠「ここ数年...ということは、その前、私にとっては未来の時間では、また一緒に研究してたってことですよね?」

エルフナイン(未来)「と言っても時々計測のお手伝いをしたりする程度で、共同研究なんてとても言えないくらいのものでしたが」

それでもエルフナインちゃんの知識と技術は戦力過ぎるほどの戦力になるレベル
恐らく大いに助かっていたでしょうし、その手伝ってもらっていた『時々』以外は行き詰まっていたか、手伝ってもらうわけにはいかなかった事があったのでしょう

エルフナイン(未来)「あぁ、でも僕がお手伝い出来ない時もウェル博士はよくお手伝いしていましたよ」

翠「...へ?あの糞Pが?」

何で...いやまぁあの糞Pも技術力は確かですけども
985 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/18(月) 04:10:18.39 ID:OzTuZp6o0
エルフナイン(未来)「翠さんのプロデュースは勿論、翠さんのギア調整のサポートを兼任していたり...今では翠さんとウェル博士はとても良好な関係だと」

翠「ストップ!それ以上はやめてください寒気とか吐き気とか虫唾とかでおかしくなりそうですッ!」

何がどうしてどうなってこの時間の私はそんなに心開いてるんですか...開いてなくとも側から見たら良いコンビ的になってる時点で背中が痒くなってきます!

翠「これ以上は聞きたくないので話を戻しましょう...さっき私が言ったこと以外で何か知ってることはありませんか?」

エルフナイン(未来)「そうですね...例えば再現時に観測された錬金術の詳細、後はギア適用時のデメリットとか」

翠「錬金術判明したんですか!?」

何故それを資料に書いておかないんですかこの時間の私ィ!
それともこの時間の私達以外に情報を漏らさない為に...?それほどの重要性があるということでしょうか

エルフナイン(未来)「はい、金のガングニール...僕達な仮にタイプアルケミックと呼称していますが、その形態に関係していた錬金術は...」

翠「錬金術は...」


エルフナイン(未来)「...黄金錬成、それも常温核融合のような物理的な金の生成ではなく、極めて錬金術的純粋なものです」
986 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/18(月) 04:10:56.18 ID:OzTuZp6o0
黄金錬成
錬金術において、その名にもあるようにもっとも代表的、基本的であり、それでいて理論上不可能ではないにしろとても現実的ではない術
卑金属から貴金属を生成することであり、ざっくり言ってしまえば金ではない物を金に変えること、あるいは無から金を生み出すこと

翠「黄金、錬成...まさか、この時間では」

エルフナイン(未来)「いえ、この時代でも変わらず黄金錬成は実現が易くなく、仮に可能とする人物がいたとすればキャロルかそれ以上の魔力と技術を持っている錬金術師でしょう...」

確か、アダムさんも(思えばあの人は『人』ではなかったが故の膨大な魔力によって)やろうと思えば出来てしまう術でした
しかしそれはあくまで常温核融合
錬金術的純粋な黄金錬成なんて机上の空論もいいところです

エルフナイン(未来)「それがわかったところで、ではその黄金錬成についての詳しい仕組みの解明までは出来ず...しかしイミテーターでは時間制限付きとはいえそれを再現して見せました、なので翠さん...この時代の翠さんはその再現状態を維持する方向で研究を進めていたんです」

えぇ、私でもそうしたでしょう、というか私の話ですが
それにイミテーターが解析出来たということはいずれイミテーターそのものを解析出来た時にそれも一緒に調べられるはずですし...

翠「あ、それじゃデメリットの方は」

エルフナイン(未来)「えっとですね...」

その時、エルフナインちゃんの端末に通信が入りました

エルフナイン(未来)「はい!こちらエルフナインです!」

弦十郎(未来)『エルフナインくん、君の周りに過去から来た彼女達はいるか?』

エルフナイン(未来)「えっと、翠さんなら」

弦十郎(未来)『なら共に司令室に来てくれ、彼女達と同じく別の時空から来た可能性のある人物の目撃情報が入った』

翠「っ、本当ですか!?」


コンマ下
奇数 更に問題発生
偶数 問題無し、合流作戦決行
ゾロ目 時空震
987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/18(月) 04:23:26.79 ID:GUH8GLGB0
はい
988 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/18(月) 04:59:09.77 ID:OzTuZp6o0
***

訂正
合流済人数→未合流人数

***

この時間のししょーからの通信が確かなら、もしかしたら翼さんクリスさん、それに薫さん(刀使の方)とも合流出来るかもしれません
司令室に向かっていると、今度は本部内の至る所に設置されているスピーカーから警報が鳴り響きました

翠「今度は何ですか!?」

エルフナイン(未来)「まさかノイズやアルカノイズ...どちらももうずっと出てこなかったのに!?」

翠「いえ、少なくともノイズは有り得ないはず...ネロさんがそこだけは大丈夫だと...」

言いかけて、ハッと口を閉じます
しかしエルフナインちゃんが聞き逃していることはなくて

エルフナイン(未来)「『ねろさん』...とは、一体?誰から聞いたんですか?」

翠「っ...」

ネロさんの事、それに女神様の事もですが、この時間ではこの時間の私と『翠』しか覚えていない...わかってはいましたが、こうしてその現実を突き付けられるとやはり、簡単には飲み込めないものです

翠「話は後です、今は急ぎましょう!」



コンマ下
奇数 ノイズ
偶数 カルマノイズ
ゾロ目 ノイズ・荒魂・星屑
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/18(月) 15:14:05.25 ID:mFUXj8s+0
せい
990 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/19(火) 02:08:49.70 ID:c0jro+3X0
・・・

私達が司令室に着く前後に他の皆さん...同じ時間から来たメンバーとこの時間の切歌さん調さん夏菜さんも揃いました

弦十郎(未来)「集まってもらって済まないが、すぐに出動してくれ」

切歌(未来)「了解デス!」

調(未来)「場所は」

友里(未来)「モニターに映します」

モニターには地図と現場のリアルタイム映像が映し出されます
映像の中にはノイズと、それを倒していく装者達の姿が

マリア「翼!クリス!」

エレン「薫もいマスっ!」

『翠』「残り3人もやっぱりこっちに飛ばされてたね...でも、どうしてノイズが!?」

翼さん達の事は朗報ですが、ノイズはどうして...
いえ、ネロさんはこの時間だけではなく、元々私達の時間でも私達の世界のバビロニアの宝物庫を制御しノイズの発生を抑えていました
時折発生していたのは他の並行世界との干渉によって流れ込んできた並行世界のノイズ...であれば今回も?



コンマ下
奇数 映像にそれ以上の情報は無し
偶数 更なる情報
991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/19(火) 02:17:09.52 ID:3IY2MzKM0
はい
992 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/19(火) 03:05:31.42 ID:c0jro+3X0
夏菜「あれ...戦ってるのもう1人いませんか?」

夏菜さんの言葉に思わず映像に視線を戻した私は、確かにそこには翼さん、クリスさん、薫さんの他にもう1人いることに気が付きました
やや戦闘に不慣れらしき動きで、時に宙を浮いたりしている羽衣付きの黒いギアの装者が...

翠「私ぃッ!?」

『翠』「翠だアレ!?」

私でした

いえ、正確には私ではないんですが、アレは紛れもなく私、蒼井翠の姿です
しかし『翠』はここにいますし、この時間の私や『翠』は普通に成長しているらしいですし
ということはあそこにいる私は一体...

翠「...あっ!」

翼さん達も私達と同様に過去に飛ばされていたとして
もしそこでその時間のノイズと戦闘になっていたとして
もし翼さん達と共にその時間のノイズもこの時間に飛ばされてきていたとしたら、ノイズがこの時間にいるのにも説明が付きます
そしてもしそこに1人、ノイズと同様にその場にいたせいで時空の歪みに巻き込まれる形でこの時間に飛ばされてきた装者がいたとしても不思議はありません
つまり

翠「アレ、過去の私ですか!?!?」

あそこに映っている私は、一度私も顔を合わせたふりだし(初日)の、あるいはそこから少し経った、過去の世界の私!

弦十郎(未来)「とにかく調くん切歌くんは現場に向かってくれ、それから何人か説明の為に付いて行ってくれると助かる」



安価下
1 一緒に行く
2 本部で待ってる
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/19(火) 03:20:06.05 ID:Zb0OZ8vfO
1
994 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/20(水) 02:58:33.12 ID:VOwafZD+0
翠「私が行きます!翼さん達はともかくあの私は私が行った方が説明が速いです!」

エレン「私も薫達を迎えに行かせてほしいデス!」

という意見はすんなり通り私とエレンさん、この時間の切歌さんと調さんの4人で向かう事に

そして、現場に着くと既にノイズは全て殲滅した後

翠「翼さん!クリスさん!」

エレン「薫っ!!」

見失ってしまう前に、私達は合流する事が出来ました

・・・

翼「今度こそ私達の知る翠か」

薫(刀使)「警戒するべきなんだろうが、少なくともこのエレンは本物だな」

クリス「わかんのか?後そういうのは家でやれ?な?」

薫(刀使)「わかる、お前らもそうじゃねーのか?それと勝手に抱きついて来たのはエレンの方だ」

こういう時、本物か罠か迷って戦闘になるとやや面倒なので直感的なもので信じてもらえると非常に楽ですね

翼「それで、そちらの2人はまさか」

クリス「おいおい...どこぞの後輩共に姉でもいたってか?」

切歌(未来)「あの頃は大人だと思っていた翼さんもクリス先輩も!」

調(未来)「気付けば追い越していた」

あの理解の速さを見るに、翼さんは本来の時間より未来の時間に飛ばされるのも想定済みだったのかもしれません
もっとも切歌さんも調さんも面影が大いに残っているというのもあるでしょうけど
995 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/20(水) 02:59:05.50 ID:VOwafZD+0
翠「あっちは大丈夫そうですね...それで...」

翠(過去)「あ、貴女は未来の...って、ま、まさかここ貴女が言ってた未来...ですか!?」

やっぱりこの私、過去で会った私ですね...

翠「いいえ、残念ながらもっと未来の時間のようですよ」

翠(過去)「ぇ...?」

思わぬ返答に固まってしまう過去の私
そりゃあ過去の私視点だと「シンフォギアの世界に来た!」「未来から私来た!」「もっと未来に飛ばされた!」って連続で色々起きているわけで

翠(過去)「げ...原作と違い過ぎる流れなんですが...」

はい、そういう感想になりますよね

翠「とりあえず行きましょう、他の皆さんも待ってます」



何かする?安価下
(特になければ判定)
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 03:14:19.94 ID:ZYFspcx+0
みんな集まったら、まず元の時間軸への帰り方について相談する
過去の翠ちゃんに関する話はその後で
997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/01/20(水) 08:34:31.87 ID:wX2p5EX7O
未来の翠について訊かれるけど…
998 : ◆BT63SEH4KsDo [saga]:2021/01/23(土) 02:36:31.00 ID:z4AvJWEj0
***

今回もまたギリギリになってしまいましたが新スレ建てました
こちらは埋めてしまってください

【シンフォギア】少女「転生したから安価とコンマで月を破壊する」 女神「CBA」
https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1611336811/

***
999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/23(水) 16:21:59.67 ID:Hp3HR8770
?
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/23(水) 16:22:27.01 ID:Hp3HR8770
?
1001 :1001 :Over 1000 Thread
                     ___, - 、
                    /_____)
.                    | | /   ヽ || 父さんな、会社辞めて小説で食っていこうと思うんだ
                    |_|  ┃ ┃  ||  
                   (/   ⊂⊃  ヽ)        /  ̄ ̄ ̄ \
                   !   \_/  !        ( ( (ヽ     ヽ
                   ,\ _____ /、       | −、ヽ\     !
   ゝ/  ̄ ̄ ̄ \     /. \/ ̄\/   .\     | ・ |─ |__   /
   / _____ヽ    |  |  _┌l⊂⊃l  |  |    ┌ - ′  )   /
   | | /  ─ 、−、!    |  |  / ∋ |__|  |  |    ヽ  /   ヽ <
   |__|─ |   ・| ・ |    |  /`, ──── 、 |  |     ` ─┐  ?h ̄
   (   ` ─ o−i    ヽ /         \ .ノ_      .j ̄ ̄ |
    ヽ、  ┬─┬ノ / ̄ ./            ヽ- 、\    /   ̄ ヽ\
  // /ヽ─| | ♯|  /   i              | ..) ) \  i  ./   |\\
  | |  /  `i'lノ))┘/ , ─│             !-l⊂⊃l┐__ヽ__/\ / |   | |
  | |  | ̄| / /| / ( (... .ヽ              / |____|∈  __./ .|   | |
  |_|/ヽ、_/  ./   ` ─ /\           /ヽ      ̄ \-──| \|_|
   | |  |───/____i  l=======l  |_____ __\  |\ | |
   |/ ヽ── |______\  l二|^|二二|^|二l 丿______ |_丿 \|
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   | ̄| ̄ ̄ ̄ ̄.| |────| |.  | |   | |  | |.──────| | ̄ ̄ ̄| ̄|
                          SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
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1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
宣伝に来る業者へ感謝するスレ @ 2022/03/23(水) 12:24:54.86
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ダンテ「学園都市か」前時代史(仮) @ 2022/03/22(火) 00:09:01.16 ID:XVB8s0iW0
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冷めたらマズイもの @ 2022/03/21(月) 13:59:58.39 ID:htUaEWz6O
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佐々木「あの月の光だって、太陽光線の反射だよ」キョン「月は月で綺麗だろ」 @ 2022/03/20(日) 23:04:02.73 ID:f2FhMN8xO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1647785042/

桃鉄しましょう。スマブラしましょう。デュエルしろよ。 @ 2022/03/20(日) 22:17:51.09 ID:dBKfZ9WM0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1647782270/

初心者がいろんなジャンルに挑戦していくスレ(安価・コンマ) @ 2022/03/20(日) 11:31:27.41 ID:ixefNiO30
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1647743487/

私の原罪 @ 2022/03/18(金) 01:34:59.42 ID:YQD6pQfQ0
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真希波・マリ・イラストリアス「それにしてもこれで何度目の浮気?」 @ 2022/03/17(木) 21:42:47.88 ID:+aRDnuw3O
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