おばあ「戦車道時代」

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1 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/05/01(金) 19:51:20.58 ID:jbRXinNV0


 ・・・・・・ 1 9 5 2 年 ・・・・・・


     〜初夏〜

   ――大洗学園艦――


   【大洗女子学園】

教師「――さて、これで必要な書類は全部ね。明日からあなたは大洗の学徒よ」

 「ありがとうございます先生」

教師「それにしても遠くから引っ越してきて一人暮らしなんて大変ねぇ。ちょっと前までは学童疎開なんてのもあったけど・・・えっと、どこから来たんだっけ?」

 「九州です。南の」

教師「まあ、そんな遠くから・・・だけど、どうしてそんなに遠方から大洗に来たの?それも一人でなんて」

 「・・・それは――」

 ガラッ


冷泉久子(高校二年生)「おはようございます。遅刻届を提出に来ました」ダラ〜

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1588330280
2 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/05/01(金) 19:54:26.03 ID:jbRXinNV0
このスレッドは
冷泉久子「戦車道時代」https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504178491/
の書き直しになります
更新は非常にゆっくりになります

※このSSではガルパン本編で語られていない部分を都合よく改変されています。ご注意ください
3 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/05/01(金) 19:56:21.12 ID:jbRXinNV0
教師「あら、ずいぶんゆっくりの登校ね冷泉さん。財閥の令嬢でももう少し早く来るわよ。まあいつものことだけど」

冷泉「嫌味を言わんでくださいよ。大目に見てくださいや」

教師「でも丁度良かったわ。こっちにいらっしゃい。明日からあなたと同じ組に編入する子よ。仲良くしてあげてね」

 「・・・」モジッ

冷泉「学童疎開か」

教師「もう戦争は終わったの。七年も前にね。さあ、自己紹介して」


西住かほ「・・・西住かほです。大洗女子学園二年は組に編入することになりました」ペコリ


冷泉「冷泉久子。生まれも育ちもこの町、根っからの大洗っ子さ。よろしく」

西住「はい」

教師「西住さん、今日の用事は済んだから、校内を散策するといいわ。冷泉さんは授業に行きなさい。午後の授業には間に合うでしょう」

冷泉「ほいよ」

教師「はいは一回」

冷泉「は〜い」
4 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/05/01(金) 19:59:37.40 ID:jbRXinNV0

冷泉「西住・・・かほさん、だったか?故郷はどこ?」トボトボ

西住「はい、南の方です。九州の・・・熊本から」トボトボ

冷泉「きゅうしゅう!?なんだってそんな遠くから」トボトボ

西住「・・・か、家庭の事情というかなんというか」トボトボ

冷泉「まあ、来ちまったもんはしょうがない。いいとこだからすぐに慣れると思うよ」トボトボ

西住「あ、ありがとうございます。あの・・・ところで私達、どこへ向かってるんですか?冷泉さんは授業に行くんじゃ・・・」トボトボ

冷泉「初めての土地で右も左もわからない女の子をほっぽり出して行くほど、私は冷たくはないよ。冷泉って名だけどね」

西住「・・・は、はあ」トボトボ

冷泉「ほら、こっちこっち」


 ――・・・

 ザザァ〜〜〜ッ・・・

西住「わあ・・・綺麗」

冷泉「絶景だろう?学園艦から眺める海ってのはオツなもんだね。ほら、こっちは大洗の町が見える」

西住「ほんとだ・・・」

冷泉「ここの眺めを見ると活力が湧いてくる。日本は戦争でボロボロになったけど、また元気になる。あたしゃそう思うよ」

西住「・・・戦争・・・・・・」

冷泉「あんなひどいことはもう金輪際お断りだよ」

西住「・・・あの、冷泉さん、授業は?・・・」

冷泉「察しが悪いね。さぼりたいからここにいるんじゃないか」

西住「・・・そ、そうなんですね」
5 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2020/05/01(金) 20:01:55.64 ID:jbRXinNV0
 ――・・・翌日

西住「今日から新しい学校・・・もう故郷とは違う・・・誰も私のことを知らない場所なんだ」

 西住「よーし、西住かほ、心機一転がんばるぞ!」フンス

 西住「・・・ところで、学校ってどっちだっけ?」キョロキョロ


女子生徒「う〜〜〜ん!・・・もう!いい加減シャンとしてよ久子!学校遅れちゃうよ!」ウーンショ!ウーンショ!

冷泉「ぐう・・・」ネムネム


西住「あ、昨日の・・・冷泉さん?」

女子生徒「!・・・そ、そこの彼女!ちょっと手を貸してくれない?このままじゃ遅刻しちゃいそうで」

西住「は、はい。えと、肩を貸せばいいんですね」ヨイショ

冷泉「むぅ・・・お〜・・・西住さん・・・こんな夜遅くに会うとは・・・」ウトウト

女子生徒「確実に朝だよ!しっかりしてよ!」


 〜ソレカラドシタノ〜

女子生徒「な・・・なんとか間に合った・・・」アブネー

冷泉「ぐう」

西住「冷泉さん、教室でもまだ寝てる・・・」

女子生徒「この子はいっつもこうなの。ところで君、転校生?久子の知り合い?」

西住「あ、はい。西住かほです。昨日冷泉さんと知り合いました」

女子生徒「私は武部 薫子(たけべ かおるこ)。同じ組だし、よろしくしてね!」

西住「は、はい。ありがとうございます」

武部「ところで、男前の兄弟とかいない?私、お見合いに憧れてるんだ〜」

西住「・・・き、気が早いですね」
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