【かぐや様は告らせたい】小野寺麗の日常

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/30(土) 08:29:19.90 ID:OxwYYog8O
小野寺(はー、やっと静かになった…これ誰のなんだろ、早く返したい)チラッ

石上「小野寺」

小野寺「わっ、い、石上!?」

石上「そこのベンチでノート見なかった?」

小野寺「…え?」

小野寺「うん、あったから、私が拾ったけど…」

石上「中見たか?」

小野寺「…うん、見た…」

石上「…そうか…」

石上「誰にも言うなよ?」

小野寺「うん、言わないよ…」


小野寺「…え?アレ石上が描いたの?」

石上「いや断じて描いたのは俺じゃないから。まあその反応だと本当に拾ったみたいだな、ナマモノを」

小野寺「え、ナマモノ?ちょっとわかんない」

石上「わかんない方が健全だから別にいい。拾ったのが小野寺で良かったよ」

小野寺「…誰のモノなの?これ」


ザッザッザッ!

カレン「はーっ!はーっ!石上くん、部室には見当たりませんでした!!」

小野寺「紀先輩」

石上「安心してください先輩、例のブツなら小野寺が見つけてくれました」

小野寺「え?」

カレン「良かったですわあっ!(泣)」

小野寺「あ…先輩のですか…?」

カレン「はい、小野寺さん!ありがとうございます!あなたは恩人です!」

小野寺「いえいえ」

カレン「…あの…もしかして中身覗きました?」

小野寺「…ごめんなさい、実はちょっとだけ…」

小野寺「でも、悪くないと思いますよ?会長さんも四宮先輩も綺麗に描けてて…」

小野寺は、カレンに気を使って発言したつもりだった
しかし…


カレン(え、もしかしてこの子も仲間!?)


彼女は間違った解釈をしてしまった


カレン(きっとこの子も自分の趣味やカプ妄想をなかなか周りに理解してもらえず苦労を…)ジー

小野寺「…?」


カレン「大丈夫です小野寺さん…理解されないこともあったでしょうが、私は味方です!!」ガシイッ

小野寺「すいません、会話の繋がりがわかんないっす」

103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/30(土) 08:30:28.18 ID:OxwYYog8O
石上「先輩、とりあえず小野寺を巻き込もうとするのはその辺にして」

石上「ナマモノが無防備にベンチに置かれていた理由を教えてください。小野寺が居なかったら本当にヤバかったっすよ」

カレン「…あれは私がベンチに座ってエリカが登校してくるのを待っていた時のことです」

ー回想ー

カレン「エリカはまだかしら…ん?」ピクッ

その時、私は見たのです………窓越しに
超幸せそうな顔で外を見つめるかぐや様のお姿を!!!

かぐや「…」キラキラキラ

カレン「…!!?」ズキューンッ

カレン「な、なにあの物凄く幸せそうな表情は!?かぐや様、いったい何が…」

カレン「会長と何があったんですのおおぉ!!?」


かぐや「…」キラキラキラ

かぐやは、早坂と『親友』という普通の関係になれた喜びにより現在、顔と心が超キラキラしていた


カレン「い、いけない…今ならエリカの気持ちが分かりそうだわ…」ハワワワ


かぐや「…」キラキラキラ


カレン「あのお姿を残したい…けれど勝手に写真を撮るなど無粋なことは、……はっ!!」

カレン「これがありましたわ!!!」ババッ

カレン「スケッチ!今のうちにかぐや様の美しき御尊顔をスケッチに残さなければ!!」シュババッ

カレンは自作同人の白紙ページにかぐやの姿を描き写していった!!!

ーーーーーーーーー

カレン「そして、その後かぐや様が誰かを見て嬉しそうにその方のところへ走っていったので………つい私も気になってかぐや様の居た場所までダッシュで向かったのです」

カレン「おそらく、その時ベンチに置かれたままになっていたのでしょう…」

小野寺「何やってるんすか」

石上「本当に何やってるんすか」

カレン「本当に面目ないですわ…!」プルプル
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/30(土) 08:32:32.79 ID:OxwYYog8O
カレン「それで、今日スケッチしたのがこれなんですが…」スッ

石上「めっちゃ煌めいてますね、点描や手描きの花まで加わっちゃってるじゃないっすか」

カレン「はい、興奮し過ぎてつい熱が入ってしまい…」

小野寺「上手いっすねー」

小野寺「けど、この四宮先輩はちょっと目が優し過ぎますかね。もう少し鋭い感じの目付きにした方が先輩っぽさがある気がします」

石上「ん…まあ確かに」

カレン「…」

カレン「流石です、小野寺さん!貴女はよく分かっていらっしゃる!やはり仲間ですね!」ガシイッ

小野寺「仲間っ!?」ビクッ

カレン「そう…普段のクールな美しい瞳が一瞬見せる優しさ、暖かみ…それこそが尊いのです!!」

カレン「貴女はかぐや様をよく分かっていらっしゃる!!!」キラキラキラ

小野寺「そんな目をキラキラさせられても…」

石上「小野寺困ってるじゃないですか」

カレン「ちょうどいいです、修学旅行の時にも妄想を広げて描いた作品を御覧くださいまし!!」シュバッ


105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/30(土) 08:34:00.39 ID:OxwYYog8O

ザッザッザッ…

伊井野「麗ちゃーん、そろそろ教室行かないと〜。10分前だよー?」チラッ



小野寺「やっぱり周りにバレてはいけない秘密の恋…みたいなシチュエーションが燃えるんすよ」

石上「そして周りにはバレないよう二人でコッソリ抜け出して…」

カレン「なるほど、とても…とても良いですわ」



伊井野「…え?」ピクッ

伊井野「周りにはバレてはいけない秘密の恋…?二人でコッソリ…?」ブルブル



石上「そしてお姫さま抱っこっすよ!」

小野寺「石上それ好きなの?」

石上「周りにバレないように誰も見てない隙に手を繋ぐ、とか」

小野寺「あ、それいい」

カレン「二人の間に障害があるほど燃え上がる恋…いいですわぁ…」



伊井野「あっ……あっ………!?」ガタガタ


石上「あ、やべ、伊井野が見てるぞ」

小野寺「先輩それ早くしまってください!」

カレン「は、はいっ!」ババッ

小野寺「や、伊井野呼びに来てくれたの?私もそろそろ教室に…」

伊井野「麗ちゃん……石上………バレたらヤバイの…?」

小野寺「ん?」

伊井野「二人で、周りにバレないように秘密の恋って……どういうこと?障害があるほど燃え上がるの?」プルプル

小野寺「…っ!?」

石上「おい待て。何かお前めんどくさい勘違い…」

カレン「えっ?な、何事ですか!?」


伊井野「麗ちゃん、石上……そんな関係だったなんて…」

伊井野「二人でコッソリ学校から抜け出してイチャイチャしたり手ぇ繋いだりお姫さま抱っこしたりしてたのね!!」ブワッ


小野寺「違うからっ!!?」

石上「おいコラ、それ勘違いだ!!」


伊井野「うわあああぁぁぁんっ!!!(泣)」

ダッダッダッ!

小野寺「伊井野、待って!違うの、そうじゃないのー!!」

石上「ちゃんと話聞けー!!」

カレン「伊井野さん、お二人は、お二人は悪くありませんー!!!」

ダッダッダッ…


この後、誤解はすぐに解けた

Pおしまい
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 08:42:53.85 ID:Bp3k7vE00
おつ
やるじゃない
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/30(土) 10:14:04.76 ID:T7BGcn2gO
Q小野寺麗と伊井野ミコ

中等部時代…

私は伊井野ミコが好きではなかった。

頭が固くて周りの考えや価値観を認めないくせに、自分の考えや価値観は他人に押し付けようとする…
他人を感情のある人間として見ていない自分勝手な奴

そんな風にしか思えなかったから。


けど今にして思えばそれは私も同じだったのかもしれない。

伊井野にも色々な感情や考えや価値観がある

私もまたそれをちゃんと見ようとしていなかったんだ。



今なら分かる

伊井野はただ自分なりに頑張っているだけ
正しく生きようとしているだけ

その頑張り方も生き方も、良くも悪くも不器用なだけで…



伊井野「麗ちゃん、おはよう」

小野寺「おはよう。伊井野」


今はもう、いいところもたくさん知っている私の大事な友達

108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/30(土) 10:14:36.88 ID:T7BGcn2gO
伊井野「…!」ピタッ

小野寺「…」

遠くに石上とつばめ先輩が楽しそうに話す姿が見えた。そして二人で学校まで真っ直ぐ歩いていった。
伊井野はただそれを黙って見ている…
何かを我慢するように



伊井野「………う……」

ガクンッ!

小野寺「!」

小野寺「伊井野!?」バッ

伊井野「はっ、はっ……!」ギュッ

伊井野「胸が、苦しい…っ、痛…い……」


ドサッ!!



小野寺「伊井野!伊井野!?」

小野寺「ねえ、伊井野!どうしたの!?」


伊井野「うぅぅ……息が、苦しい…胸が痛いぃ…っ!」ギュウッ

小野寺「…っ!?」

小野寺(いったい何が…救急車呼んだ方がいい!?そうだ、今日はお父さんに送ってもらったからまだ近くに)

小野寺「もしもし、お父さん!友達が倒れたの!病院まで送って!」

伊井野「いい…学校…行く…」ブルブル

小野寺「ダメだよ、無理しちゃ!病院まで行こう、何か病気だったらいけないでしょ!」

伊井野「う…うん……」ハッハッ

伊井野「痛い、苦しい…!立てない…!」

小野寺「すぐお父さん来るから!」

小野寺(大仏さんは今日は学校来るの遅れるって言ってたからまだ居ないか…ライン送っておこう)


伊井野「苦しい……ゴホッ、ゴホッ!」ウルウル

小野寺(伊井野……なんで、いきなりこんな…!)ギュッ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/30(土) 10:16:28.98 ID:T7BGcn2gO
病院


伊井野「…」

小野寺「…」


医者「…」



伊井野「あの…私…心臓の病気か何かなのでしょうか…?」

伊井野「このまま手術、とか……」ウルウル

小野寺「…」ギュッ


医者「………うん………君は……」







医者「恋の病だね」

伊井野「…」




伊井野「…え、聞いたことがありません、新しい心臓の病気か何かの名前ですか…?」

医者「心臓の病気ではないね、恋の病だからね」

医者「私もここ一年以内で初めて遭遇して、君で三人目だよ」

伊井野「流行ってるんですか!?」

医者「うん、まあ超局所的に流行ってるね」

伊井野「局所的に!?」


小野寺「………」

この時、小野寺は色々と察した

110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/30(土) 10:17:18.12 ID:T7BGcn2gO
伊井野「冗談はやめてください!倒れるほど胸が痛くて息が苦しくて立てないほどだったんです!何か重い病気のはずです!!」

医者「なるほど、よっぽど惚れ込んでたんだねえ…」

伊井野「何の話ですか!?」

医者「君はちょっと頑固な上に色々自分の中に溜め込んでそうだからね。たまには正直に胸の内を明かすのもいいことだよ、オジさん達が聞いてあげよう」

女看護師「そうよ、人に話すことで楽になることってやっぱりあると思うの」ポンッ

伊井野「真面目に診察してください!!」

医者「うん。真面目にやってるよかなり」

伊井野「麗ちゃんも何か言ってよ、この人達…!」

小野寺「伊井野…」


小野寺「とりあえず大仏さんには『伊井野は身体と健康には全く問題ない』って送っておいたから…超心配してたからあの子…」

伊井野「え!?」

小野寺「あの…診察終わったら呼んでね……」

伊井野「え、出ちゃうの!?」

医者「付き添いの人は出ていっちゃうんだよね、この話」

女看護師「まあ第三者として聞いてる側は超恥ずかしいでしょうから」

伊井野「精密検査をお願いします!心臓に何かがあるはずです!!」

医者「どうしてもって言うならしてあげてもいいけどやめた方がいいと思うよ」

女看護師「そうね。それに君の場合は素直に色々話す方がいいと思うの」

伊井野「話すって何をですか!私は病気について知りたいんです!!」

医者「だから恋の病だってば」




小野寺「…はー……」

小野寺「恋の病て……」ガクッ



小野寺(でもヤバイ病気とかじゃなくて良かったー!)ギュッ

小野寺は恥ずかしさと病気ではなかった安心が同時に来ていた


大仏「小野寺さん、ミコちゃんは…!?」タッタッタッ

小野寺「大仏さん…ラインで伝えた通り身体には全く問題ないけど…」

小野寺「話は長くなりそうだから、今はまだ診察室に入らない方がいいと思う」

大仏「え、どゆこと?」


Qおしまい
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/30(土) 11:53:33.89 ID:9V6OQp5NO
ヤブ医者じゃないか!
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/31(日) 12:11:02.31 ID:qjK9knu2O
R小野寺麗と石上優

話は学園祭前に戻る


石上「…」ザッザッ

タッタッタッ!

女子C「きゃっ!」ドカッ

石上「うおっと、わりぃ、大丈夫か?」

女子C「だ…大丈夫……」

タッタッタッ…


女子C「どうしよう石上にぶつかっちゃった最悪」

女子D「うっわ、嫌だ〜」

女子E「あんた石上に目え付けられたかもよ」

女子C「変なこと言わないでよ〜。あーもうヤダキモイ」パンッパンッ



石上(…聞こえてるっつーの…)ハー

小野寺「…石上…」

石上「気にすんな、慣れてる」

小野寺「…うん」

石上「お前こそ俺なんかに構ってていいのかよ、変な噂されても知らないぞ」

小野寺「今更何言ってんの?私だってそんなの言われたって気にしないし」


応援団の人達とは普通に接していることなどから体育祭以降は石上への陰口や誹謗中傷は減っている…
だけどまだ無くなってはいない。
いまだに一部から石上は敵意を持たれている。



小野寺「…じゃ、石上。また明日ね」

石上「おう、また明日」

タッタッタッ…
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/31(日) 12:11:51.57 ID:qjK9knu2O

白銀「おう、石上も生徒会か。学園祭間近だから今日は忙しいぞ」

石上「はい!」



小野寺「…」


つばめ「小野寺さん!」ポンッ

風野「よう、今日もお疲れさん」

小野寺「あ、先輩。お疲れっす」

風野「…石上はどうだ?本人に直接聞くのもアレだしな…無理して俺らには気を使いそうな奴だし」

つばめ「皆から色々噂されたりとか…孤立して辛い目にあったりしてない?」

小野寺「…大丈夫すよ。石上は一人じゃない、ちゃんと味方も居ます。先輩達だってそうでしょう?」

つばめ「勿論だよ、優くんの事はちゃんと見てきたし知ってるもん!悪く言うわけないよ!」

風野「そりゃな。俺だって石上がいい奴だって分かる……」

風野「だからこそ心配なんだよな。何かを自分一人で全部抱え込んで我慢してそうな感じもしてよ」

小野寺「…」


そうなのだ。詳しいことはわからないけれど…石上は何かを抱え込んでいる気はする。
だって、頑なに自分の悪い噂の事については話さない。
噂されたくなければ弁明すればいいのだ。でも石上はそれをやらない。
つまり「黙っていなければいけない理由」「誹謗中傷を我慢し続けなければならない理由」があるということだ。

小野寺(もちろん聞いたところで石上は話さないよね)

小野寺(けれど、いい奴がろくでもない噂で誹謗中傷されている様を見るのはやっぱいい気分じゃないな…)
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/31(日) 12:12:40.42 ID:qjK9knu2O
女子A「小野寺さーん、今日はもう帰るの?」

小野寺「うん」

女子B「ごめんね、うちらはまだ帰れないから……B組の演し物も何とか完成出来そうだね」

小野寺「石上や伊井野がいい案出してくれたお陰だよ」

女子B「ねえ、小野寺さ…最近一部からだけど変な噂されてるよ。孤立してる奴に構って先生からの評価を上げようとしてるとか」

女子A「私達が何か言っとこうか?」

小野寺「知ってるよ、でも気にしたところで仕方ないっしょ。無視でいいよ」



ダダダダダッ!!

藤原「ほらかぐやさん、急いで!今日は忙しいんですから早く買い出し終わらせましょう!」

かぐや「藤原さん、待ってください!藤原さん!」

藤原「なんです!?」クルッ

かぐや「ちゃんと財布持ってきてますか!?」

藤原「…え?ん、あれ?んん?あれれ?」ガサゴソ



白銀「おーい、藤原ー!金忘れてる金ーっ!!!」タッタッタッ

石上「先ぱーい!どうやって買う気ですかー!」

藤原「持ってくるの忘れてました、テヘッ☆」

かぐや「テヘじゃないでしょう…」



女子A「相変わらず藤原先輩は元気だねー」

女子B「石上普通に生徒会に馴染んでるんだなぁ」

小野寺「うん」

115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/31(日) 12:15:22.81 ID:qjK9knu2O
女子A「じゃあまた明日ねー!」

女子B「ばいばーい」

小野寺「うん、じゃまたねー」



ザッザッザッ

男子「小野寺さん、久しぶり。覚えてる?」

小野寺「え…誰すか?」ピタッ

男子「小等部まで一緒だったじゃん。中学からは別になっちゃったけど」

小野寺「ああ…なんとなく思い出した。萩野とよく一緒に居た奴だっけ?」

男子「覚えててくれて嬉しいなー!ねえ良かったら一緒に遊ぼうよ!」

小野寺「え…急になんで?話したことあんまないよね?うちら」

男子「秀知院に居る女友達から聞いたよ。小野寺さん石上に優しくしてるんだって?」

小野寺「別に応援団一緒にいるうちにちょっと仲良くなっただけだけど」

男子「小野寺さんも知ってるだろ?石上に優しくした奴が中等部ん時にストーカー被害にあって酷い目に遭わされたの」

男子「やめときなよ、君も同じ目に遭うよ。ストーカーされるよ」

男子「ほら今だって石上がストーカーしてどこかで見てるかもしれない…」

小野寺「あんた何言ってんの?石上いま生徒会やってる時間だし、あいつがストーカーとかやるわけないじゃん」

小野寺「だいたい萩野にしたって今思えば信用できない。萩野が善人なら石上があんな暴力沙汰を起こすとは思えない」

男子「…はあ…お前さあ、なんでそんな石上に肩入れしてんの?」

小野寺「あのさ、肩入れも何も…私は石上を見てきたから、その上で判断してるだけ。石上は信頼できるやつだって」

小野寺「私は自分の見てきた石上を信じるよ」

男子「…」

小野寺「あんたとデートなんてごめんだよ。じゃね」

ザッザッザッ…


男子「…ちっ…」

男子「石上が萩野を邪魔したせいで大友で遊べなかった腹いせに小野寺を利用してやろうと思ったのに…」

男子「生徒会だ?ふざけんなよ石上…邪魔したやつがのうのうとそんな…」

116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/31(日) 12:16:05.52 ID:qjK9knu2O

「あらあら何をボソボソと言っているのかしら」

男子「!」ピクッ



かぐや「今のお話…もっと詳しくお聞かせくださいな…?」(ヤバイ目つき)
ゴゴゴゴゴ…

男子「ひえっ!?」ビクウッ


男子(違う学校の俺でも知っている…この女は四宮の……っ!)


かぐや「今あなたが何を言っていたのかはさっぱり分かりません(嘘)」

かぐや「しかし、もし秀知院の生徒に何か危害を加えようとしたのであれば、生徒会副会長として見過ごせませんね?」

かぐや「もしもの時は生徒会と四宮の権力を全力で使わせてもらいますが…」ニコォ


男子「ひえええ、もう近づきませーん!!!」ダダダッ





藤原「…私も小野寺さん達の会話をコッソリ聞いてたんですが、さっきかぐやさん何を言ったんですか?」

かぐや「大したことは話していませんよ」ニコニコ
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/31(日) 12:16:32.65 ID:qjK9knu2O
翌日


小野寺(石上に敵意を向ける人間はまだ多い…けど)



藤原「石上くん、今日は1日優しくしてあげるデーです。失礼な発言も今日だけは許してあげましょう」

石上「え?どうしたんすか、急に…昨日の買い出し終わってから妙に優しいっすよね。黒リボンの呪いでも解けました?」

藤原「リボンを呪いのアイテム扱いしないでください、このぼっけなすーっ!前髪長男!」

白銀「優しくしてあげるんじゃなかったの!?」

石上「結局いつも通りっすね」

かぐや「うふふ…」





つばめ「優くん楽しそうだね」

風野「いい人達に囲まれてるんだな」

小野寺「はい」

小野寺(今の石上の周りには優しい人達がたくさん居る…だからきっと大丈夫…)



伊井野「石上、あんたまたミドジャン持って来てないでしょうね」

※ミドジャン…ミドルジャンプの略

石上「あ?なんだよ、なんでいきなり持って来てるなんて決めつけるんだ」

伊井野「だって今日はミドジャンの発売日でしょう!」

石上「ああ、そうだよ持って来てるよ!でもコッソリならいいだろ!」

伊井野「私に思いっきりカミングアウトしながらコッソリとはよく言うわね!!」

小野寺(あれはまぁ…お互いをちゃんと『見た』上での関係性だからね…)フッ


伊井野「出しなさい、没収するから!」ポカポカ

石上「せめて読んでから没収しろ!」



小野寺「…にしても毎日同じような喧嘩はさすがに飽きないのかなぁ…」


Rおしまい
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/05/31(日) 12:17:23.65 ID:qjK9knu2O
とりあえずここで終わりです

気が向いたらまたいつか書くかもしれません
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 12:45:59.03 ID:BX6V42QBo
おつでした
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/05/31(日) 15:26:12.55 ID:0EQRBsrJO
おっつっつー
楽しめたよ
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