バニル「安価式占い」カズマ「なんだそれ」

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326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/14(日) 01:20:42.47 ID:FxDANqipO
クリス「なにやったのか素直にクリスさんに吐いてみ?」

カズマ(素直に言って信じるか…?でも誤魔化すのもなあ…どうしようか)



素直にダクネスになにやったのか打ち明ける
or
ダクネスなにやったのかは誤魔化す

安価下3まで多数決
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 01:21:42.60 ID:IkNWhI8HO
誤魔化す

バニルに手出されても嫌だし
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 01:22:56.73 ID:82eEqvzXO
おつ

打ち明ける。どちらに転んでも面白ければおk
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 01:25:03.39 ID:tj4QsUjS0
うちあける
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/14(日) 01:27:37.56 ID:hs0o1uvdO
ぶっちゃけ打ち明けたところで問題ないと思うバニルとかウィズっつーより仲間の父親が作ったポーション被りましたで済むわけだし
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:07:31.53 ID:lizXbz6r0
クリス「ふうん…へえ…」

カズマ「言っておくけど本当のことだぞ?」

クリス「うん、ちゃんと嘘はないってわかってるから大丈夫。ただ、さ…それダクネスの意思はある?」

カズマ「ダクネスの…意思?」

クリス「そ。ダクネスはあの…その、せ、性癖?を治したいと思ってたのかまでは私は知らないんだ。今はあんな感じで治って恥ずかしがるようになってるけど…それってダクネスは本当に望んでたのかなーって」

カズマ「…」

クリス「ダクネスが自分から志願してめぐみんのお父さんが作ったっていうポーションを受け入れたっていうのなら私はそれでいいんだけどさ」

クリス「あと、キミまだ何か隠してるでしょ」

カズマ「へ?隠してることなんてないぞ?」
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:08:00.86 ID:lizXbz6r0
クリス「カズマくん的には誤魔化さずにちゃんと言ってくれてるのはわかってるし、隠してることもないんだろうけど…少し情報が抜けてるよ?」

クリス「ポーションの製作者はともかく、誰がそれをカズマくんに渡したのかとかね…あと気になるのは拒絶反応を和らげるだなんてそんなピンポイントなものまで用意してあったことかな?」

カズマ(え、言ってなかったか…?無意識のうちにバニルとクリスを繋げるのはまずいと判断して伏せてたのかな)

クリス「誤魔化そうとして言わなかったわけじゃないのは様子を見てわかるしカズマくんを疑ってるわけじゃないから安心してよ!」

カズマ(誤魔化そうとしてたらクリスの信頼失ってたかもな…ダクネスのことに関しちゃクリスには色々素直に言った方がいいのかもしれない)

クリス「で、誰かな?」

カズマ「ええと…」
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:08:31.66 ID:lizXbz6r0
クリス「ごめんね、折角のデートを中断させることになっちゃって」

ダクネス「い、いやそれはいいんだ…私たちから一緒に行くと言ったんだから」

クリス「そう?ありがとね!あ、そうだ!久しぶりにお邪魔するわけだから何かお土産買ってくね!先にお屋敷に戻ってて!」

ダクネス「あ、ああわかった」

カズマ「…行ったか」

ダクネス「ど、どどどどうするカズマ!ウィズはお店の再建に関するあれやこれで今屋敷にいないがバニルはいるのだろう!?クリスと悪魔を引き合わせるのは…!」

カズマ「悪い、まさかバニルに会いたいと言い出すなんて思わなかった…会わせたらまずいのは俺も理解してるが…」

ダクネス「ああ、アクアとバニル以上に争う未来しか見えない…クリスの悪魔嫌いはかなりのものだ、一緒に冒険している時に出くわした悪魔を残機まで全部潰した!と笑顔で言うクリスは忘れもしない!」

カズマ「うーん…バニルには前に会うのは得策じゃない的なこと言ったし…見通して既に別の場所に移動してる可能性も…」

ダクネス「以前バニルはクリスが見通しづらいと言っていたのを覚えている、そううまくはいかないと思うが…クリスが今いないうちにバニルに事情を説明して隠れて貰えばこの場はなんとかなるだろうか」

カズマ(そういえばバニルがクリスを占った際の結果の一部が見えなかったとか言ってたな…)

カズマ「よし、ならそれに賭けよう。そうとなりゃ急いで屋敷に戻るぞ!」
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:09:08.87 ID:lizXbz6r0
屋敷前 



クリス「や、遅かったね」

ダクネス「クリス!?お土産を買うとかいってなかったか!?」

クリス「あれは嘘だよん、私が屋敷行くって言ってから挙動不審になりすぎだよ2人とも。屋敷に何かあるって考えちゃうよ?」

カズマ(バレテーラ)

クリス「屋敷に何かあるっていうか…そのバニルって人と会わせたくないとか?かな?だから急いで屋敷に戻って私がいないうちに隠れてもらおうと考えて、いざ戻ったら私が既に屋敷前にいた…どう?あってる?」

カズマ「鋭すぎる…!」

カズマ(何?悪魔が関わってるから?なんかこのクリス怖いんだけど?)

クリス「さて、不躾な訪問を許してね?たのもーう!」

ダクネス「ちょ、ちょっと待ってくれえええ!!!!!」
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:09:34.61 ID:lizXbz6r0
クリス「…んー、あれ?」

めぐみん「おや、どうしましたクリス。いらっしゃい…であってますよね?」

クリス「うん、お邪魔しますなんだけど…バニルって人いない?」

めぐみん「バニルなら高笑いをあげながらすぐ戻ると言って出て行っちゃいましたよ」

カズマ「うおおおおお!!!落ち着けクリス…あれ?めぐみん?」

ダクネス「バニルは、いないのか…?」

めぐみん「ええ…どうしたんです?3人揃って」

クリス「まあすぐ戻るって言ってたみたいだし…ちょっと待たせてもらうね?」

ダクネス「」

カズマ「もう会わせないようにする選択肢は潰えたな…仕方ないダクネス」
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:10:14.01 ID:lizXbz6r0
めぐみん「あ、そうだカズマ。バニルからカズマから、と我が父制作のポーション貰ったんですがおかげで、その…」

カズマ「え?ああ、漏らし癖を治すとかいう…あいつなんで俺に渡したくせして自分でめぐみんに寄越してるんだよ…」

めぐみん「副作用なのかちょっと力のステータスが下がってしまいましたが…多分カズマと同じくらいに」

カズマ「ステータス下がってようやく同等とか悲しすぎる」

ダクネス「まあまあ…良かったじゃないかめぐみん」

めぐみん「ええ、ありがとうございますカズマ!」

カズマ(注文したのはバニルだし制作したのはめぐみんのお父さんで俺なんもやってないとは言えない)

カズマ(というか、前に占いでゆんゆんがめぐみんのお漏らしの気配で絶頂する云々と出てたから多分またどっかで漏らすわ)

クリス(尿取りパッド買ったけどそんなのあるなら私もポーション欲しい)

オニイサマ-

カズマ「ん?なんか声が聞こえる」
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:10:47.22 ID:lizXbz6r0
パリ----ン!!!

アイリス「お兄様ああああああああ!!!!!!!!!」

カズマ「はぁ!?ガラスを割ってアイリスがとんでうっぎゃあああああああああ!!!!」

ダクネス「カズマぁ!?」

アイリス「お兄様!お兄様が喜んでくれると聞いてガラスを破って飛んできました!あ、ガラスは後で弁償しますね?」

めぐみん「何事ですかこれ!王女がガラスをぶち破って来たんですが!」

ダクネス「アイリス様!?傷は!お体にお怪我はありませんか!?カズマも無事か!?ガラスの破片は飛んできてないか!?」

クリス「なにこの状況…」
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:11:22.26 ID:lizXbz6r0
アクア「最後のガラスをぶち破れー!」

ガシァァァァァァン!

ダクネス「」

めぐみん「」

カズマ「お、おもいアイリス…」

アイリス「あ、ごめんなさいお兄様!」

アクア「一度やってみたかったのよねえこれ」

カズマ「ふぅ…」

ダクネス「ふぅ…じゃない、収拾つけてくれカズマ…展開に…ついていけない…」

ゆんゆん「たのもおおおおお!!!!」

パリ----ン!!!

めぐみん「はああああああ!?!?」

アクア「タイミング完璧ねゆんゆん」

ゆんゆん「本当ですか!ありがとうございます!」

カズマ「なんでそんな親の仇のようにガラスぶち破るのお前ら!?」
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:11:58.01 ID:lizXbz6r0
アイリス「ハチベエがこうすればお兄様が喜ぶと仰っていたので…一緒にいたお二方にもお願いしてこうしてお兄様のもとへ馳せ参じました!」

カズマ「ハチベエ…ああ、バニルか…あいつなんてもん王女に仕込んでんだ、というかアクアもゆんゆんも乗っかってんじゃねー!」

アクア「あら、私は乗っかったわけじゃなく前々からやりたかっただけよ?そこは勘違いしないでよね」

カズマ「ソゲキッ」ペッ

アクア「ぎゃあああああ!!あんた女神に唾吐きかけるとか罰当たりにも程があるわよ!というかスキルで精度あげてんじゃないわよ!」

カズマ「うるせー!何が前々からやりたかっただ!中途半端に日本に染まった結果がこれか!」

アクア「中途半端なわけないでしょーが!私は日本担当のエリィィィト女神よ!日本の知識はこの大容量の脳に刻まれてるわ!」
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:12:32.63 ID:lizXbz6r0
クリス「ストップ、ストップ2人とも!ね、ね!さっきバニル…いや、ハチベエが教えてくれたって言ってたよね!本人はどこにいるの!」

ゆんゆん「あ、バニルさんなら私たちがガラスを破ったのを見届けた後しばらく隠れると言ってました、なのでもうこの周辺にはいないかと…」

クリス「逃げたぁ!?」

ダクネス「なんという危機察知能力…」

クリス「に、逃すか!」

アイリス「やはりここは賑やかで楽しいですね!」

ダクネス「そうだ!なぜアイリス様がここに!ああ、ガラスが散らばってるのであまり動き回らないでください!」

ゆんゆん「どうだっためぐみん、今のスタイリッシュなお邪魔します、どうだった?」

めぐみん「人の家のガラス破った時点で何もかもがマイナスですよこのおばか!」

ウィズ「すみません、戻りました…ええーーーー!?なんですこの状況!?」
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:12:59.75 ID:lizXbz6r0
カズマ「みんなで事態の収拾をつけるまでに1時間かかりました」

アクア「学校の先生みたいな言い回しね」

カズマ「で。アイリスはなんでここに来たんだ?少なくとも1人で来て偉いな、いらっしゃい!で出迎えるには難しすぎるぞ」

アイリス「実は、ある占い師様に相談したことがこのお屋敷に来ることになるきっかけとなっあのですが…」

ダクネス「バニルが…?」

アイリス「あ、占い師様は紅魔の里の方です!」

めぐみん「紅魔の里…ああ、そけっとですか」
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:13:30.87 ID:lizXbz6r0
アイリス「はい!それで、占いをしていただいた結果、このお屋敷がどうやら今1番安全とのことでしたので、許可をいただいてから来ました!」

ダクネス「王家の公認を得てるのですか!?」

アイリス「そろそろ事情説明の伝達が来るはずですが…遅いですね」

めぐみん「そもそもなぜ占いをそけっとにしてもらうことになったのですか?」

アイリス「…それがーーーー
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:14:07.79 ID:lizXbz6r0




カズマ「カズマ「爆破スイッチがまさか王都にまで被害を及ぼしてるとは…」

アイリス「いつ城が狙われてもおかしくはありません。犯人もわかっていない状況で、わたくしがお城に留まるのは危険だとクレアやレインの勧めもあり、1番安全な場所はどこか、と占っていただいたのです」

アクア「それがここなのね」

アイリス「はい!それも1人で行くのがいいと…それを聞いてからクレアが血の涙を流していましたが…」

カズマ(ガラスを破る暴挙のお陰で安全性が少し下がった気がするがアイリスが悲しむので何も言うまい。全てはあの仮面悪魔のせいなのだ)

ウィズ「王都を狙うような犯人がなぜ私の店も爆破していったのでしょう…」

めぐみん「爆破していったというか爆破させたのはウィズですけどね」

ウィズ「うう…」

ダクネス「ん?屋敷の前に誰か…ああ、アイリス様の言う伝達か?私が行ってくる」

カズマ「まあ、ここが安全だっていうなら是非ここにいてもらって構わないぜ、我が妹よ」

アイリス「お兄様…!」

爆破スイッチがまさか王都にまで被害を及ぼしてるとは…」

アイリス「いつ城が狙われてもおかしくはありません。犯人もわかっていない状況で、わたくしがお城に留まるのは危険だとクレアやレインの勧めもあり、1番安全な場所はどこか、と占っていただいたのです」

アクア「それがここなのね」

アイリス「はい!それも1人で行くのがいいと…それを聞いてからクレアが血の涙を流していましたが…」

カズマ(ガラスを破る暴挙のお陰で安全性が少し下がった気がするがアイリスが悲しむので何も言うまい。全てはあの仮面悪魔のせいなのだ)

ウィズ「王都を狙うような犯人がなぜ私の店も爆破していったのでしょう…」

めぐみん「爆破していったというか爆破させたのはウィズですけどね」

ウィズ「うう…」

ダクネス「ん?屋敷の前に誰か…ああ、アイリス様の言う伝達か?私が行ってくる」

カズマ「まあ、ここが安全だっていうなら是非ここにいてもらって構わないぜ、我が妹よ」

アイリス「お兄様…!」
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:15:02.51 ID:lizXbz6r0
あれ、なんか変になった
>>343はなしで



カズマ「爆破スイッチがまさか王都にまで被害を及ぼしてるとは…」

アイリス「いつ城が狙われてもおかしくはありません。犯人もわかっていない状況で、わたくしがお城に留まるのは危険だとクレアやレインの勧めもあり、1番安全な場所はどこか、と占っていただいたのです」

アクア「それがここなのね」

アイリス「はい!それも1人で行くのがいいと…それを聞いてからクレアが血の涙を流していましたが…」

カズマ(ガラスを破る暴挙のお陰で安全性が少し下がった気がするがアイリスが悲しむので何も言うまい。全てはあの仮面悪魔のせいなのだ)

ウィズ「王都を狙うような犯人がなぜ私の店も爆破していったのでしょう…」

めぐみん「爆破していったというか爆破させたのはウィズですけどね」

ウィズ「うう…」

ダクネス「ん?屋敷の前に誰か…ああ、アイリス様の言う伝達か?私が行ってくる」

カズマ「まあ、ここが安全だっていうなら是非ここにいてもらって構わないぜ、我が妹よ」

アイリス「お兄様…!」

345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:16:07.14 ID:lizXbz6r0
バニル「ま、撒けぬ!我輩が追手を撒けないとは!」

バニル「しつこすぎるだろう、クリスとやら…ううむ、我輩の予定では完全に撒いてほんの少しの間雲隠れのつもりだったのだがな…侮っていたわ」

バニル「だが…見通しづらい相手に対しても使える手段を我輩は持っている」

バニル「とうとう失敗することなく内容を指定して占えるようになったのは幸いだった」

バニル「追われてる身だ、とっとと取りかかろうではないか」


占い対象…クリスを撒く方法>>347
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/15(月) 22:29:02.33 ID:RM9/KrMd0
a
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/15(月) 22:39:49.73 ID:O5LVAN+p0
人形を潰して仮面だけ何かの隙間に隠れる
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 22:49:45.40 ID:lizXbz6r0
『人形を潰して仮面だけ何かの隙間に隠れる』

バニル「…我輩はなぜこれを自分で思いつかなかった…」

バニル「本体が画面であることを忘れるくらいにはずっとこの仮の土くれの人形で動いていたからか」

バニル「とにもかくにも行動に移るとしよう」







クリス「いない…完全に撒かれたかな」

クリス(逃げたってことはやましいことがあるってことだもんね…まさかダクネスを使って何かやろうとしてるんじゃないかと思ってたけどビンゴかな)

クリス「とりあえず…今日のところは諦めて帰ろう、しばらくはダクネスの側にいないとな…面倒な仕事が舞い込んできませんように!」




349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 23:03:56.83 ID:lizXbz6r0
バニル「いったか…体を形成…と、よし元通りだな」

バニル「人混みに逃げようとしてギルド付近まで来たのは正解だったな、酒樽の隙間にいたが見つからずにすんだようで何よりだ」

バニル(しばらくは屋敷にはあのクリスとやらが住み着くのが予想できる…立ち寄るのはやめておくとしよう)

バニル(王女が引っ越したことで更に面白い展開が期待できそうなのが実に惜しいが)

バニル「ふむ、こうなったら早めの店の再建でも頑張るとしようか」






アイリス「お兄様!お兄様!お兄様!」

めぐみん「うるさいですよ!テンション高いですねこの娘!」

カズマ「よしよし」

めぐみん「こっちもヘラヘラしすぎですよ!」

アイリス「わたくしこうして他所様の家に泊まることに憧れていたのです!」

めぐみん「んん…そう言われると…」

ダクネス「こんなに喜んでいただけると私達も嬉しいですよ、アイリス様」

アクア「ねえ、ゆんゆんは泊めなくて良かったの?」

ウィズ「何やら用事があると仰ってましたから泊まることができなかったんだと思います…泣いてましたが」
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 23:09:35.37 ID:lizXbz6r0
カズマ「しかしよく1人で泊まること許してくれたなあ」

ダクネス「…気付いてないようだから言っておくが、屋敷の周りには王家の騎士達が見張っているぞ?」

カズマ「え」

アイリス「安全だと紅魔族一の占い師が言ってるから大丈夫だとわたくしもわがままを言ってみたのですが…見張りは最低条件だと言われてしまいまして」

めぐみん「当然でしょうね、というかよく譲歩してくれたものだと思いますよ」

ウィズ「あの…アイリスさんって…」

アクア「私のくもりなきまなこによるとそれ以上踏み込むのは危険だと出たわ」

ウィズ「あ、アクア様が言うならやめておきます」

アイリス「それでお兄様…わたくし今日はお兄様と一緒のベッドで寝たいんです」

カズマ「喜んで」

ダクネス「喜んで、じゃないこのたわけ!」
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 23:16:15.00 ID:lizXbz6r0
カズマ「いった!いいだろ妹と寝るくらい!」

ダクネス「アイリス様を妹扱いするな!」

めぐみん「今日のアイリスは積極的すぎやしませんか…?ガラスを破ってカズマに飛びついたり」

アイリス「クレアがお兄様のことを散々に罵るものですからその反動かどうしてもお兄様と一緒にいたくて…」

カズマ「クレアか…アイリスが1人で俺が住んでる屋敷に泊まりにいくと知ったからボロクソにこき下ろしてなんとしてもアイリスを行かせたくなかったんだろうな」

アイリス「ええ、いつまでも子ども扱いされるし、そのことも相まってわたくしもついムキになってお兄様と一緒の方がいいといってしまって…」

カズマ「クレアにそれはトドメだな」

アイリス「クレアは過保護すぎるんです!」

ダクネス(さっき屋敷の前の見張りにいた気がする)



352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 23:21:55.01 ID:lizXbz6r0
アイリス「なのでお兄様、今宵はわたくしと一緒に寝ましょう…?」

カズマ「喜んで」

アクア「デジャヴね」

ダクネス「だからやめろ!アイリス様には1番良い部屋をご案内しますのでそこでお休みください!」

アイリス「お兄様も連れていっちゃ…ダメですか?」

ダクネス「う、上目遣い…!?どこでそんな技を!」

カズマ「俺」

ダクネス「貴様ああああァァァァ!!」

カズマ「そんなにキレるところだった今!?」

アクア「ふぁ〜あ、私ちょっと眠くなってきちゃったんですけど」

めぐみん「王女様が寝るという時に騒ぎ立ててはいけませんし
、私達もそろそろ寝ましょうか」

ウィズ「そうでs…王女様…?」

アクア「くもりなきまなこ」

ウィズ「寝ましょうアクア様!」
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 23:27:24.37 ID:lizXbz6r0
アイリス「どうしてもダメですか?」

ダクネス「ダメに決まってます!アイリス様と寝かせるくらいなら私がこの男と一緒に寝ますよ!」

カズマ「えっ」

めぐみん「どさくさに紛れて何いってるんですか!」

ダクネス「ち、ちがう!私はアイリス様の安全を確保する義務があるんだ!カズマなんて危険の塊だろう!?」

カズマ「ひでえ言い草」

アイリス「むー…ではこうしましょう!お兄様、誰と一緒に寝るかお兄様が決めてくださいませんか?」

ダクネス「アイリス様!?」

アイリス「折衷案というものですよララティーナ!私もララティーナもお兄様と寝たい。ならお兄様に決めていただければ済むお話しです!」

ダクネス「済まない!絶対に済みませんから!」

めぐみん「おや、では私も選択肢の1つに加えていただこうか」

ダクネス「めぐみんまで!」
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 23:33:57.38 ID:lizXbz6r0
めぐみん「カズマにはポーションをいただいたお礼もあります、一緒に寝るくらいなら構いませんよ」

ダクネス「れ、礼だとか言われると私が強く言えない…」

カズマ「ふーむ、いいね」

ダクネス「この男は…!」

カズマ「アクアは?」

アクア「私?何カズマさん私と寝たいの?」

カズマ「ちげーよ形式上聞いてるだけだよ」

アクア「別に寝るのはいいけどね、馬小屋暮らしの頃から一緒に寝てるし今更じゃない」

カズマ「それもそうか」

ダクネス「一緒のベッドで寝るのとはまた訳がちがうような…」

カズマ「ウィズは?」

ウィズ「わ、私は…その、住まわせていただいてる身なので…カズマさんが望むから私も…選択肢に入れても大丈夫、です…」

アクア「あら、5人全員から誰と一緒に寝るのか選ぶ形になったわね。カズマ、これ恋愛ゲームによくありそうなやつよ!これで好感度が上がりやすい人とか下がっちゃう人とか出るイベントよ!」

カズマ「お前ホント日本のゲームまで知ってんのな…」

カズマ(さて、静観してたらえらいことになった)
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/15(月) 23:38:13.55 ID:lizXbz6r0
カズマ(アイリス、ダクネス、めぐみん、アクア、ウィズ)

カズマ(この中から1人と寝る…いいなこれ、アクアじゃないけどギャルゲーのイベントみたいじゃん!)

カズマ(慎重にだ、慎重に選ぶんだ…大丈夫、俺ならいける)

カズマ(俺の名は佐藤和真…今最高のモテ期がきている男だ!)



安価下からアイリス、ダクネス、めぐみん、アクア、ウィズの内誰と一緒に寝るか多数決

今日はここまでにするので期限は明日の23時あたりとします
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/15(月) 23:41:50.92 ID:O5LVAN+p0
折角なのでアイリス
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/15(月) 23:56:13.05 ID:rsSWFhstO
折角だから俺は誰も選ばなさそうなアクアを選ぶぜ!
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/15(月) 23:58:22.96 ID:rA+82aEX0
じゃあアクア様で
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 00:06:28.31 ID:+lJoX11BO
じゃあ俺もアクア
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 00:16:44.18 ID:4SHiPMqB0
やだこのスレアクシズ教徒多い……

アクア
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 00:26:38.31 ID:aF8muzPIO
1000万人ぐらい信者いそう(伏線感)
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 00:36:39.31 ID:X2iGq+GqO
割と本気でアクア様選ぶのが一番平和に終わりそうな気がしてる
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 00:58:49.63 ID:jQRHh2EWO
アイリスに一票。

アクアが選ばれたら「ヘタレたな、こいつ」的な空気になりそう(こなみ)
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 01:18:45.06 ID:/cWmK+qj0
アイリス
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 03:09:04.11 ID:dS/t0+myo
アイリス
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 03:41:26.35 ID:zfySzUp30
ふむ、中々に激戦区と化しているなよかろう我輩も1票入れてやろう!


このレスのコンマが偶数ならアクアで奇数ならアイリスで
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 08:33:19.14 ID:G6YBOB7eO
アクア様
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 10:00:41.12 ID:4Gwcru09O
アクア
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 17:06:45.18 ID:VpROrxNO0
王族の頼みを断るとか普通は罰せられるレベルだけどな
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 17:19:11.96 ID:cUVCO5y3O
王族に恥をかかせるなんて確実に処されるし、
王族と同衾するとかどうあっても処されるし、
カズヤさんの明日はどっちだ
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 17:25:45.55 ID:1l5KHOFCO
断るとヤバイとは頼みではなく命令では?
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 17:39:40.98 ID:DOVk+nhD0
そうかもしれない
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 19:06:28.29 ID:mu3LJaQ+0
アイリス
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 19:29:13.91 ID:pdBkYwvj0
アクア
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 20:13:27.29 ID:edO+ROfaO
アイリス
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 21:00:12.91 ID:FnIhRzF1O
アクア
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 21:05:17.54 ID:6yOJjmtIO
アイリス
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 21:32:26.56 ID:vLk5qEOQ0
アイリス
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/16(火) 23:15:19.76 ID:YQBVJcimO
>>1です

アイリス:9
アクア:8

アイリスですね、アクシズ教徒やけに多くてびぴりました(小並感)
ちなみにアイリスかアクアを指定したレスのみで数えてます

僅差過ぎてるのでアクアを絡めつつ最終的にアイリス選ぶ形にします、安価ありがとうございました。また後日書き溜め終わってから来ます
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:14:42.28 ID:ICM3jFwp0
カズマ「うーん…」

ダクネス「…迷い過ぎでは」

カズマ「だって今後同じようなことがあるなんて保障はないんだしこのチャンスはきちんと…お?」

めぐみん「カズマ?」

カズマ「アクア」

アクア「…ひぇ!?な、なにカズマ」

カズマ「なにって、お前眠いなら無理して付き合う必要ないぞ」
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:15:22.53 ID:ICM3jFwp0
ウィズ「カズマさん、アクアさんを選んだんですね…!」

カズマ「へ?ああ、今のは違う…アクアがほとんど寝てるようなもんだったから…えーと、アイリス」

アイリス「は、はい…」

カズマ「そ、そんな固くならないでくれ俺まで緊張しちまう…その、今日はアイリスと一緒に寝るわ」

アイリス「お兄様…!」

カズマ「ただその前にアクア部屋に連れてくわ、ダクネス手伝ってくれ」

ウィズ「あ、私もお手伝いします」

めぐみん「アイリスを選んだんですね…一瞬アクアを選んだのかと思いました」

カズマ「紛らわしかったか、そりゃすまん」
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:16:02.04 ID:ICM3jFwp0
カズマ「まあでも…アクアも…うん」

ダクネス「なんだその歯切れの悪い言い方は」

カズマ「いや、アクア本人も言ってたけど馬小屋暮らしをそこそこ続けてたからアクアと一緒に寝るなんてぶっちゃけ日常の1つみたいなもんだったんだよ。だからアクアが1番抵抗なく選べたかもしれん」

ウィズ「そんなに長く馬小屋て…」

アイリス「アクア様とお兄様のその日常の話は是非お聞きしたいです」

カズマ「お、いいぞ。寝る前に色々話しちゃうぜ」

ダグネス「よっと…アクアは私が背負うからウィズはドアを開けておいてくれ」

ウィズ「はーい!」

ダクネス「それとカズマはアイリス様とご一緒に寝るなら準備しておけ。アクアは任せろ」

カズマ「準備って言われてもなあ…」

ダクネス「いいからしろ。本来なら一国の王女と同衾…は言い過ぎか、一緒に寝るなんてそれこそ婚約者ぐらいしかできないことだ」

カズマ「お、おう…」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:16:43.24 ID:ICM3jFwp0
ダクネス「私はお前のことをよく知ってるし当の本人であるアイリス様がいいと言っている。止めはしないが…屋敷の外には見張りがいること、相手は王女だということ…それを把握しておけ」

カズマ「…」

カズマ(アイリスから寝たいとわがまま言ってくれたのが嬉しくてアイリス選んだけど選択ミスでは?)

ダクネス「私としては本当に猛反対だが…目を瞑ろう」

めぐみん「色々としがらみがありますねえ」

アイリス「…」

カズマ「…だ、大丈夫だ心配すんなアイリス。で、どっちの部屋で寝る?」

アイリス「あ…お兄様のお部屋でも…よろしいでしょうか」

カズマ「俺の部屋ね…準備してきます」

めぐみん「いかがわしいものは見せてはいけませんからね、隠してくださいよ」

カズマ「そんなもんねえよ!…ねえよ!」

アクア「…zzz」
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:17:34.73 ID:ICM3jFwp0
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アイリス「ではお金のほうは…」

カズマ「そうだな、全然貯まらなかった…労働で得た金を1日の終わりにパーっと使ってたしな…でもあれはあれで楽しかったなあ、労働は辛かったが」

アイリス「それが今ではお屋敷も持っていて…そういえばお聞きしました、宝くじも当てたと!」

カズマ「え、どっかで聞いたのか?」

アイリス「はい、今回の宝くじの1等はとんでもない額だったそうなので誰が当てるかみなさん動向を伺っていたそうです」

カズマ「…マジか」

カズマ(日本でも宝くじ当てたら金銭目当てで色んな人が近づいてくるみたいな噂聞いたことあるけど…やっぱこの世界でもそういうのあるのか)

アイリス「ですが実際に当てたお金を受け取ったのはお兄様ではないとも聞きました」

カズマ「そこまで割れてるのか…実はバニル…ええと、アイリスがハチベエって呼んでる奴な、あいつが宝くじが絶対当たるから引いてくれって頼んできたんだ。だから受け取りはそのバニルに任せた」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:18:09.49 ID:ICM3jFwp0
アイリス「えっ、ハチベエが…?受け取ったのは女性と…」

カズマ「…なるほどな、変に絡まれないように受け取る時だけ姿を変えたわけだ。俺も受け取る直前まで一緒にいたけど知らなかったな」

アイリス「姿を変えられるのですか!?」

カズマ「あいつの本体は仮面であの体は土くれの塊らしい。だから姿を変えられるとか」

アイリス「き、気にしていなかったのですがハチベエは凄いですね…」

カズマ「最近は占いとかいう未来予知紛いのことも覚えてるし俺たちの常識に当てはめちゃいけない奴だよ」

アイリス「占い…」

カズマ「お?なんだアイリスも占いとか好きなタイプか?」

アイリス「うーんどうなのでしょう…そけっと様にやっていただいた際は少しだけわくわくしましたが…」

アイリス「…好き、とまでは言いませんが楽しいものだとは思っています!」
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:18:45.87 ID:ICM3jFwp0
カズマ「ならバニルのは受けるべきじゃないな」

アイリス「今のお話の流れですとハチベエに受けてもらおうとなるはずではないのですか!?」

カズマ「さっきも言ったけどあいつのは占いじゃなくてもう未来予知だから…占ったことが確定しちゃうんだよ」

アイリス「そ、それは…では将来結ばれる人をハチベエが占うと結果で出た方と絶対結ばれるということでしょうか?」

カズマ「そうそう、実はアイリスが引っ越してくるってのもバニルが占っててな。結果こうしてアイリスと一緒にいるけど本当に凄いよあれは」

アイリス「国のことも占えるのでしょうか…いえ、そういうのは聞くべきではありませんね」

カズマ「そういうのはたしかに聞かないほうが良いな。…で、そろそろ夜も遅いが寝るか?」

アイリス「…」

カズマ「ん?どうした?」

アイリス「お兄様。私はお兄様からすれば妹のようなものでしょうが…」

カズマ「お、おいアイリス…なんでそんなすり寄ってくるんだ」

アイリス「ですが私も王女である前に女…今、私はお兄様と寝るとなって今更のように緊張しております。…わかりますか?」

カズマ(そうしてアイリスはゆっくりと俺の手を掴み、その手を心臓…つまり胸元へ導くーーーーー)
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:19:16.77 ID:ICM3jFwp0
カズマ「い、いやいやいやいやそれはダメだ!アイリス、腕枕をしてあげよう!今日はゆっくり寝よう!」

アイリス「むー」

カズマ「むーじゃない!」

アイリス「…」

カズマ「そんな目で見つめてもダメだ…ダクネスにも散々釘を刺されたからな、今日のところは2人でゆっくり寝よう。それで良いだろ?」

アイリス「…わかりました、私は住まわせてもらっている身です。これ以上お兄様にご迷惑はおかけできません」

カズマ「…」

アイリス「ではお兄様…腕をお借りしますね」

カズマ「ああ」
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:19:48.11 ID:ICM3jFwp0
ウオオオオオオオ!!!!

カズマ「あ?なんだこの声」

クレア「アイリス様ああああ!!!!」ガシャ-ン!

アイリス「クレアー!?」

カズマ「なんでまたガラス破るんだここ2階だなんでお前がここにああああああ!?」

アイリス「お兄様錯乱しないで!落ち着いてください!」

クレア「先に謝罪を致します。ご無礼をお許しください…後ほど私めを裁いていただいても構いません」

アイリス「クレア?」

クレア「そけっと様の占いではこの男の屋敷にアイリス様が1人で行くことが1番安全だと出ました。ですがこの男が屋敷にいるかいないかは占いに何も関係がありません」

クレア「そして私のアイリス様危機感知レーダーが作用致しました。一晩この男を借ります」

カズマ「なんだ危機感知レーダーって」

クレア「アイリス様とこの男が部屋に一緒にいる時点で私としてはもう生かしておけないくらいなのですがここはぐぅぅぅぅっっっっっと堪えてこの男を連れ出すことを優先したいと思います」

アイリス「」

カズマ「あかん、アイリスも錯乱して声を失ってしまってる」

クレア「というわけだ」

カズマ「へ?お姫様抱っこ…されてる?俺が?」

クレア「失礼しますアイリス様!」

カズマ「ここ2階だっつってんだろおおおおおおおおお!!!???ぎょああい!!!!」

アイリス「お兄様ーッ!?」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:20:47.25 ID:ICM3jFwp0













クレア「こら、大人しくしろ!」

カズマ「できるか!というかお前!この体勢だとお前の胸とか俺にめちゃくちゃ当たってるんですけど!?鎧越しだから固えけど!」

クレア「アイリス様からお前を遠ざけることに比べれば些事だそんなもの!」

カズマ「やだ男らしい…」

クレア「だからって体を胸に擦り当てようとするのはやめろ!お、大人しくしろ!」

カズマ「拐われてる身なんだから少しはサービスくらい享受してもいいだろ!」

クレア「この男…!やはりアイリス様から引き離して正解だ!まさか一緒に寝るとまで言い出すとは貴様はもう私が葬り去ってもいいんだがな!」

カズマ「怖い怖い!葬り去るとか怖いからやめて!」

クレア「だったら大人しくしろ!私がお前を借りるのは夜の間だけだ!朝には帰す!」

カズマ「朝帰り…!ああ、俺は大人になるんだな…でもクレアかぁ…」

クレア「たわけ!誰が貴様なんかと!」










390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:21:44.01 ID:ICM3jFwp0





クレア「…おい」

カズマ「なんだよ、もう暴れてないが」

クレア「いやその…どこか夜を明かせるような場所はないか」

カズマ「ノープランかよ…まあ、ギルドなら遅くまでやってると思うけど」

クレア「ギルドか、よし行くぞ」

カズマ「へえへえ」






391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:22:35.35 ID:ICM3jFwp0

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ーー




クレア「ジャイアントトードの唐揚げ…!?」

カズマ「お前食ったことないのか、ダクネスと同じお嬢様だしそりゃそうか」

クレア「存在は知ってはいたが…本当に食えるのか?」

カズマ「安価だけど割と美味いし冒険者の間で重宝されてるくらいには人気だよ、どうせ朝まで屋敷に帰らせるつもりはないんだろうし俺もなんか頼むかなー」

クレア「…貴様を連れ出しておいて言うのもなんだが順応し過ぎだろう」

カズマ「アイリスが大事なお前のことだし俺とアイリスが一つ屋根の下で一緒にいることで良い思いをしないのは理解してるつもりだ、流石に連日連れ出されると困るけど少しくらいならまあ」

カズマ(ぶっちゃけアイリス選んだ時に事の大きさをそこまで理解できてなかったのでこうして身の安全が保証されてるだけマシだと思う俺がいる)

クレア「妙に寛容だな、アイリス様と貴様を離すことに抵抗が一切なかったかと言えば嘘になるしこの場は私が奢るとしよう」

カズマ「お、マジ?じゃあ酒でも飲むか?」

クレア「いや、こうして一緒にいるとはいえアイリス様の護衛という任務は継続中だ、酒は控えよう」



392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:23:18.87 ID:ICM3jFwp0
カズマ「そういえばお前やっぱ護衛の一員だったんだな…なあ、そのそけっととかいう占い師に爆弾魔のことは聞かなかったのか?」

クレア「無論聞いたが『もう大丈夫な気がしないでもないが確信が持てない』と返されてな、王都の城に入ればもっとたくさんの護衛もいるがそれ以前にそもそもアイリス様を危険に巻き込みたくはない、故に安全な場所を聞いてこちらに来た」

カズマ「大丈夫な気がするってまたふわふわした内容だなあ」

クレア「目撃条件も少ない上、数少ない証言ではフードを被って人相も何もわからないような人物が犯人だという。そんな状況下で占ってくれただけありがたい」

カズマ「それもそっか…お、唐揚げ来たぞ?」

クレア「…」

カズマ「物怖じし過ぎだろ…同じ貴族で舌が肥えてるだろうダクネスが普通に食ってるし大丈夫だろ。良い経験になると思って食ってみろよ」

クレア「わ、わかっている!」





カズマ「…クレアさん?」

クレア「ぬぁんふぁ」

カズマ「お嬢様が口に物入れながら喋るなよ、話しかけた俺が言うのもなんだけど食うか話すかどちらかにしてくれ」

クレア「…」モグモグ

カズマ「食う方優先するんすね…」




393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:24:15.96 ID:ICM3jFwp0
クレア「率直に言おう、不味くはなかった」

カズマ「率直に言うなら美味かったじゃねえの…?」

クレア「普段こういったものは口に入れることはないが…たまには良いのかもしれん」

カズマ「お気に召したようで何よりだよ」

クレア「ところで、ここは何時頃まで開いているんだ?ギルドとはいえ流石に朝から夜までずっと空いてるわけではないだろう?」

カズマ「そこまで遅くまでいたことないからわかんないけど、ここから出るとして行き先の宛でもあるのか?」

クレア「ない」

カズマ「言い切ったなこいつ…そうだ、アクセルに来たのはこれが初めてか?」

クレア「初めてではないが…アイリス様とレインと一緒に来たこともあるしそれ以前にもダスティネス卿のお屋敷にもお邪魔したりした際にな」

カズマ「アイリスと…なあ、お前もしかしてバニル知ってる?」
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:24:42.91 ID:ICM3jFwp0
クレア「ば、バニル殿は知ってはいるが…あんな面妖な男と知り合いなのか貴様」

カズマ「面妖て…間違っちゃいないけど」

クレア「以前アイリス様がハチベエ役という名目で雇ったのがバニル殿だったが…底知れない人物なのはよくわかっている」

カズマ「なら話は早いわ、散歩てがらこれから会ってみないか?」

クレア「なぜバニル殿と?」

カズマ「実はあいつも占い紛いのことできるし折角なら爆弾魔とか聞こうかなって」

クレア「占い紛いと称されているのとバニル殿が占うと言ってる時点で信憑性がかなり薄いが」

カズマ「あいつに信用できる要素がかけらもないのは確かだけど占いに関しては本物だから安心していいと思う」

クレア「…貴様がそう言うなら行ってみるか、どこにいるんだ」

カズマ「クリスから逃げてからそのまま見てないけど思い当たる場所はある、行こうぜ」
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:25:33.02 ID:ICM3jFwp0
カズマ「ここだ、というかまだ更地かと思ってたけどいつの間に店建ってたんだな…やっぱこの世界の建築技術は魔法を絡めてるだけあって飛び抜けてんなあ」

クレア「この店にいるのか?」

カズマ「多分ね、バニルいるかー?」ガチャ

バニル「珍しいコンビだな、売れる物が皆無な故、店としてはまだ営業していないが…いらっしゃいだ」

カズマ「いたな…クリスからは逃げ切ったのか?」

バニル「一応ではあるがな、しばらくあのクリスとやらは貴様の屋敷付近にいるだろう、我輩は近づかないことにした」

カズマ「確かにしばらくはこっちいた方がいいかもしれないな」

バニル「うむ。ところで…久しいなクレア殿?何用か」

クレア「ご無沙汰しておりますバニル殿。夜分遅くに申し訳ないのですが頼みたいことがあります」

バニル「ふむ、それは小さき姫がそこの小僧の屋敷に泊まることになった事と関連していると」

クレア「違います…いえ違わなくもないのですが…」

カズマ(違わなくもないのか…)
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:26:20.07 ID:ICM3jFwp0

クレア「貴方が占いをできることをそこの男から聞いた。是非、王都で騒ぎを起こした爆弾魔について占ってもらえないだろうか?」

バニル「……ふむ、ふーむいいだろう…我輩もこの店を爆破された身であるからな」

クレア「えぇ!?ここも被害にあったのですか!?」

バニル「うむ」

クレア「あ、アイリス様が安全だと聞いてここに来たが…大丈夫なのか…!?」

カズマ「ここが爆破されたのは割と前の話で今は王都にいるんじゃないのか?」

バニル「それも含めて占ってやろう、クレア殿、用意するので暫し待たれよ」

クレア「わ、わかった…」

カズマ「…用意?」








397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:26:54.34 ID:ICM3jFwp0







バニル「というわけで水晶を用意した。売り物ではなく借り物なため丁重に扱う。いいな?」

カズマ「…」

クレア「水晶…随分本格的なのだな、バニル殿の占いは」

バニル「では質問をいくつか。どんな質問にも素直に答えるように」

クレア「承知した」

バニル「ではまず…その爆弾魔とやらは何を使って爆破を起こしているのか」

クレア「聞いたところによると、謎の機械で行なっているらしい。機械を作動させることで連動して爆破が起こるのだとか」

バニル「ふむふむ…では次。犯人の人相や種族、性別など分かっていることを挙げよ」

クレア「フードを深く被っているようで人相や種族はわかっていない…性別は目撃証言…というか声を聞いた人がいるらしいが男性だ」
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:27:32.99 ID:ICM3jFwp0
バニル「よしよし…次。その事件の影響で汝が仕える王女がそこの男の家にしばらく泊まることになっているな?クレア殿的にはどう見る?」

クレア「どうも何も未だに納得しきれていない部分があります。が、安全だという保証を貰っているため受け入れる他ないかと」

カズマ「…」

クレア「…その目をやめろ、アイリス様と同じベッドにいたからこうして連れ出すことになったが危害を加えないなら私だって大人しく護衛している」

カズマ「さいですか」
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:27:59.10 ID:ICM3jFwp0
バニル「次。しばらく離れると分かってから汝は王女の部屋に忍び込んだな?その際に何をやった」

クレア「え゛っ…!?な、なぜそのことを…!」

バニル「質問には素直に答えよ」

クレア「う、ぐ…あ、アイリス様の普段使用しているものを…ちょ、ちょっと本当に必要ですかこの質問!?」

バニル「す  な  お  に  こ  た  え  よ  」

クレア「アイリス様の私物を浴びてました!」

カズマ(うわぁ)

バニル「うわぁ」

クレア「ぐぉぉぉおおお…な、なぜ…あの時確かに誰もいなかったはずなのに…!」

バニル「では続いてだが…実はそこの男とこうして夜を明かすのが割と楽しいと感じているが

クレア「ま、待て!待ってください!貴方は、バニル殿はなんなのですか!?あらぬ事まで掘り起こして質問することは本当に爆弾魔に繋がることでしょうか!?」

カズマ「へえええええええええええ」

クレア「今あらぬ事と言っただろうたわけ!」

バニル「まあ素直に答えよと言っただけで占いの結果には関係ないが」

クレア「バニル殿ォォォォォ!!!」

バニル「羞恥、失望、イライラした感情…どれもが美味であるな!こ、コラやめんか!水晶は借り物だと言っただろう!」

カズマ(バニルぶれねぇ…)
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:28:30.46 ID:ICM3jFwp0
バニル「いや失礼。我輩は人の悪感情が大好物でな」

クレア「こんな性格の悪い方だとは思いませんでしたよ…!」

バニル「まあ占いの代金とでも思ってほしい。さて、実際に占った結果だが」

カズマ「あ、占いはしたんだ?」

バニル「うむ。どうやらその爆弾魔とやらは魔道具店を爆破させているみたいだな」

クレア「…あっ!」

バニル「王都の魔道具店とここ…他にも狙われているらしいな。何の目的があるかは知らん」「どうでもいいが」

クレア「そうだ、王都でも魔道具店が爆破されて…そんな共通点にすら気づかないとは…!不覚…」

バニル「そこまで被害件数が多い訳でもない。普通は気づかないだろう」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:29:46.68 ID:ICM3jFwp0

カズマ「そういえばアクセルに王都に他の街でも爆破させてるんだろ?死傷者とかはどうなってんだ?」

クレア「負傷者は出ているが死者は出てないが…」

バニル「で、もう結果から言うが特に気にする必要はないだろう」

カズマ「本当かそれ?」

バニル「うむ。だが王女はしばらく汝の家に泊めた方がいい」

クレア「く、詳しく教えてはいただけませんか?なぜ気にする必要がないのですか?」

バニル「紅魔族にも1度占って貰っていると思うが大丈夫だからだ。時が経てばこの騒ぎのことも忘れているだろう」

クレア「2人の占い師がそういうのであれば…いやしかし、犯人は捕らえなくてはなりません。気にしないという無責任な行動はとれないのです」

バニル「この先そこの男が爆弾魔関連で巻き込まれるのでその際に解決するだろう。だからもう一度言うが、特に気にしなくていい」

カズマ「ちょっと待て聞き捨てならないことが耳に入ったんだが!?」

バニル「つまりそういうことだ。気張れ」

カズマ「嘘だろ…?」

バニル「本気とかいてマジである」
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:30:13.70 ID:ICM3jFwp0
クレア「で、では尚更アイリス様はこの男の屋敷には泊めておけない!」

バニル「いや、最終的に泊めた方が良い展開になる。汝の言い分も分かるが堪えよ」

クレア「しかし…!」

バニル「ちなみにその王女、今現在大変ご立腹だとは思わんかね?」

クレア「…」

バニル「屋敷に泊めることで少しは緩和が期待できそうだが」

クレア「う、ぐぅ…」

バニル「というわけでしばらく泊めるが吉」

カズマ「わ、わかったよ…えぇ、爆弾魔と会うの?嫌だなあ…でもバニルの占いだし絶対なんだろうな」
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:32:41.16 ID:ICM3jFwp0
バニル「ちなみにクレア殿は沈んでいるそこの男を誘拐する際に如何様に裁いてもいいと言っただろう」

クレア「ええ…でもなぜあなたがそれを…」

バニル「汝が王女の自室で何していたか見通している我輩にその質問は無粋だな。それでその王女であるがかなーり荒れてるだらうな」

クレア「や、やっぱり…早まっただろうか…いやでもサトウカズマと一緒の部屋に居させる訳には…ああ嫌われたら私は生きていけないぞ…!でもあの場はああするしか…!」

バニル「ならどう対応するのが1番良いかも占ってやろう」

クレア「ほ、本当か!?」

バニル「我輩に二言はない…ふむ、結果が出たぞ」

クレア「ど、どんな結果だ?」

バニル「小僧」

カズマ「あん?」

バニル「小僧がーーーーーーーーー


占い対象>アイリス
占い結果>カズマがアイリスに>>405することでアイリスの怒りが緩和される

404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 02:33:55.69 ID:UQdvthDS0
キス
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/27(土) 02:34:12.69 ID:+2rNJevsO
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/06/27(土) 02:36:38.68 ID:ICM3jFwp0
しばらく空けてしまって申し訳ない…
あとアニメ版のみの方はクレアとか誰だこいつでさっぱりかもしれません、重ねて申し訳ない。次以降出番は減る…はず。安価スレだから断言はできないけど

今日はここまで、このレスが安価に被ったら安価下で

407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 10:34:43.04 ID:iMPuY3kR0
すんません1つだけ安価取ります
アイリスとキスするにあたって
1.口で
2.口以外で
安価下
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 10:39:45.59 ID:HyyxObMuO
2
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 14:30:12.76 ID:OupoYUC10
おでこも耳も頬もうなじもヘソも○○○も口以外だぞ
口以外全部とか言われたら全身舐め回しに…
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/06/30(火) 14:53:17.06 ID:F3alMjFE0
誰も全部とは言っとらんがなwwwwww
しかしそこまで全身舐め回すレベルでちゅっちゅして口だけ触らないの不自然にも程がある
411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:20:08.63 ID:+nnX8tI00
クレア「」

クレア「」

クレア「」

カズマ「マジ?」

バニル「マジとかいて本気である」

カズマ「クレア固まっちまったよ…え?本当に?俺とアイリスがキスすることで事態が収拾すると?」

バニル「らしいな」

カズマ「…」

バニル「どうした」

カズマ「いやほら…アイリスと俺がキスとか無理だろ」

バニル「そうか?」
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:20:47.21 ID:+nnX8tI00
カズマ「そうなんです。アイリスは王女云々の前にほぼ妹として見てるからどちらにしろキスはなぁ…」

バニル「ふむ、では見通sはいキスするが吉」

カズマ「早っ!何を見通したんだよ今ので!」

バニル「クレア殿が許しを得ている図」

カズマ「ええ…」

クレア「お」

カズマ「あ、復活した」
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:21:26.39 ID:+nnX8tI00
クレア「お…お前を殺して私も死ぬ!」

カズマ「昼ドラかよやめろ剣抜こうとしないで!?」

バニル「まあ落ち着けクレア殿。全てが丸く収まる案なのだ、もちろんそれはクレア殿も入っている」

クレア「私が助かりたいがためにアイリス様にキスをさせろだのできるわけないでしょう!?」

バニル「まあ実際に会えばそうせざるを得ない状況なのはわかるだろう、というわけで今日のところはお戻りになると良い」

カズマ「そろそろ夜も明けるし戻るのは良いんだけど…」

バニル「ほれ行った行った、開業準備の邪魔である」
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:22:10.65 ID:+nnX8tI00












クレア「本当に…するのか貴様」

カズマ「いや…バニルが会えば分かるって言ってるからとりあえず会うだけ会ってみるけど、正直何も考えられない」

クレア「アイリス様はき、き…キスの経験などない…女性にとっての初めての経験というのは相当のものだぞ?しかもアイリス様は王女だぞ?」

カズマ「それくらい俺だって分かってるつもりだよ…俺にとってもアイリスは妹みたいなもんだし大事にしたい気持ちがある」

クレア「王女を妹扱いなど私が首を刎ねても文句は言えないからな?」

カズマ「双方の同意があるから見逃して?」

クレア「見逃すかたわけ」








415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/10(金) 20:22:46.14 ID:+nnX8tI00


カズマ「さて屋敷前に着きましたが」

クレア「…」

カズマ「…今更になってアイリスの態度が気になって仕方ないと」

クレア「アイリス様が貴様を慕っているのは私もわかってはいるが、やはり…一緒に寝るだの認められん。私は私が正しいと思ったことをしたまでだが…アイリス様の意思は確かに汲んでいなかった」

カズマ「ダクネスに釘刺されまくってたし俺から何かするつもりは一切無かったけど、側から見たらお前が正しいよ…正しいけど」

クレア「わかっている、皆まで言うな。私はお前を持ち運んだ際に如何様に裁いても良いと言ったんだ。貴様がアイリス様にキスすれば解決する話でも私はそれを良しとはしない。どのような処置でも受け入れる」

カズマ「…わかった、じゃあ行こう」




416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:23:29.87 ID:+nnX8tI00
カズマ「ただいま」

アイリス「…」

カズマ「うわびっくりした!?玄関前にいたのか!」

クレア「あ、アイリス様…」

アイリス「お帰りなさいませお二人とも…デートは楽しかったですか?」

クレア「ち、違います!ただアイリス様とカズマ殿を…!」

アイリス「…わかってますよ、それくらい。ちょっと拗ねてただけです」

カズマ「す、拗ねてたって…俺とクレアが出てから割と時間経ったけどその間アイリスはどうしてたんだ?まさかずっと起きてたのか…?」

アイリス「どうしてたと思います?」

クレア「え、ええと…」
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:24:12.98 ID:+nnX8tI00
アイリス「切り替えて寝ようにも寝れませんもの…2人が帰ってくるまで起きてました」

クレア「も、申し訳ございませんアイリス様!裁くなら私だけを…!」

アイリス「クレアの言い分も理解しているつもりです、確かに私は王女ですから…ただ、クレアがお兄様と2人で夜のアクセルの街に出た後のことを想像すると…少し辛いものがありました」

クレア「アイリス様…」

アイリス「クレアがお兄様を連れ出した件は不問と致します。致しますが…少しくらいはわがままを聞いていただいてもよろしいですか?もちろんお兄様と一緒に寝たいとは言いませんから」

クレア「アイリス様の寛大なお心遣いに深く感謝いたします…ええ、わかりました。わがままに目を瞑ります」

アイリス「ありがとうクレア。さて、お兄様」

カズマ「なんでしょう」

アイリス「もう朝に近いですが一応寝ようと思います。なので、せめて、私が寝るまで隣にいていただけないでしょうか?私のわがままです」

カズマ「それくらいならお安い御用だ、良いか?クレア」

クレア「ああ…アイリス様が寝たらまたここに戻ってこい」

カズマ「わかったよ、じゃあ行くか」

アイリス「はい!」
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:24:46.99 ID:+nnX8tI00
カズマ(バニルが今のアイリスは荒れてるとか言ってたから少しびびってたけど全然大丈夫だな、バニルが誇張表現してただけだったか)

アイリス「お兄様…」

カズマ「なんだ?」

アイリス「手を…握っていてもらえないでしょうか?」

カズマ「なんか病人を寝かせるシチュエーションみたいだなこれ…手を握ればいいのか?ほい」

アイリス「ありがとうございます…お兄様」

カズマ「悪いな寝不足にさせちまって…しばらくこの屋敷で過ごすんだし今日はゆっくり寝ようぜ?昼過ぎに起きるってのもいいもんだ」

アイリス「毎朝決まった時間に起きている身なので昼間まで寝たことはないのですが…それはそれで…楽しそう、ですね…」

カズマ「お、眠くなってきたか?」

アイリス「はい…」

カズマ「そりゃ良かった、おやすみ」

アイリス「…」
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:27:54.34 ID:+nnX8tI00
カズマ(完全に寝るまでは黙って手を握ってよう)

アイリス「…うふふ」

カズマ「…?あいり…おわっ!?」

カズマ(急に握ってた手を引かれバランスを崩してーーーーーーーー

アイリス「ふふ」

カズマ(アイリスに組み敷かれてる状況になりました)

カズマ「お、おいアイリス眠いんじゃ…ちょ力!力つよっ!」

アイリス「年下の女の子に乗っかられてるのに振り解けないお兄様…」

カズマ「俺のステータス低過ぎるのもあるけどアイリスのステータス高いんだよ!ていうか何!?俺なんでアイリスに押し倒されてんの!?」
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:28:33.61 ID:+nnX8tI00
アイリス「クレアが多少のわがままに目を瞑ってくれるとのことなのでーーーー」

チュッ

アイリス「あ、ん…もうお兄様…なんで顔を背けるんですか…ほっぺにしちゃいましたよ」

カズマ「」
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:29:00.24 ID:+nnX8tI00
アイリス「…私、ちょっと嫉妬してるんです。ララティーナにも…クレアにも」

アイリス「一緒に寝てくれるはずだったお兄様を連れ出したかと思えば普通に夜を外で、2人で過ごすクレア」

アイリス「お兄様のお背中まで流す仲のララティーナ…あ、ララティーナのことは屋敷のガラス割って入る際にハチベエから聞きました」

アイリス「私だってお兄様と…私、本気ですよ?王女と冒険者という身分の違いを自然と感じさせないようなお兄様の在り方…他の方が私に対してそういう態度を取ろうとしても、演技じみた在り方になるんです」

アイリス「でもお兄様は…元からそうで、だから貴族であるララティーナともあんなに仲が…」

カズマ「お、落ち着けアイリ、ス、お、おいほっへひっはるは」
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:30:23.92 ID:+nnX8tI00
アイリス「お兄様はこんな状況でも私を宥めさせようと冷静ですね…私は先程の…頬へのキスでこんなにも顔が火照ってドキドキしてるのに」

カズマ「れ、冷静なわけあるか!いくらわがままが許されるといってもこれがクレアにバレたら流石に…!」


アイリス「その時はその時です…」

チュッ

アイリス「…もう、何度も顔を逸らされると私悲しいです」

カズマ「く、口でのキスはダメだそれだけはダメだ、アイリスのためにもそれはダメだマジで」

アイリス「私を思ってくださるのなら口でしてほしいのに…でもお兄様が嫌そうじゃないので一安心です」

カズマ「嫌じゃないけど展開が早すぎる!あちげえ嫌!」

アイリス「ふふ」

カズマ「ぐ」

カズマ(年下の妹として見てた子に手玉に取られるこの状況が悪くないと思ってるのは本気でヤバい)

カズマ「も、もう満足したろ?ほら、寝ようぜ?」

アイリス「今日のところはここまでにしましょうか、これからしばらくお世話になりますので…今度は、くちとくちで…」

カズマ「唇を指でなぞるな!どこでそんな艶かしい仕草覚えたんだ…!」

アイリス「女の子ですから♪」



423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:31:19.95 ID:+nnX8tI00
カズマ(その後アイリスが寝るまで側にいて、部屋を出たわけだが)

カズマ「…」

カズマ(頬にアイリスの唇の感触が残っている)

カズマ(ダクネスと仲が進展すると喜んでおいて他の子にキスされても全然嫌ではない…これは…流石にどうなんだ)

カズマ(というかアイリスは妹みたいなもののはずなのにどうしてこんなに動揺してるんだ)

カズマ「どうしたら…いや、俺はどうしたいと思ってんのかな」
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:33:51.37 ID:+nnX8tI00
クレア「戻ってきたか、少し時間がかかったようだが…アイリス様はお休みになられたか?」

カズマ「ばっちし寝てるが…」

クレア「そうか…おいどうした?」

カズマ「いや何でもない…俺も寝るわ」

クレア「うむ、では私も1度王都に戻り報告を終えた後にまた警護の任務に当たるとしよう」

カズマ「今からって…寝ないのか?」

クレア「自分の睡眠より報告の方が優先すべき事だからな…その、今日は悪かった。今後はアイリス様の意思を尊重しつつ警護していく。今日のようなことはもうしない。だから屋敷内でのアイリス様はサトウカズマ、貴殿が守っていてくれ」

カズマ「アイリス第一のお前にそんなん言われていいえとは言えんがな、わかったよまかせろ…じゃあな」

クレア「ああ、…ところで」

カズマ「キスなんてなかったよ、おやすみ」

クレア「まだ何も聞いていないんだが?」





425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2020/07/10(金) 20:34:22.66 ID:+nnX8tI00




バニル「葛藤している小僧の姿が見通さんでも見えるな」

バニル「小僧が誰を選ぶにしろ選ばないにしろ全員選ぶにしろ我輩にとっては良い展開になるのは間違いないので動向は見ておくか」

バニル「さて、ポンコツ店主に頼み込んで商品は我輩が仕入れることになっているが…とりあえず今までも店にあった商品と…」

バニル「ふむ、こんなものだろうな…スケボーなるものも販売の目処は立っていないが売る想定でいくとするとこのリストの商品で十分だな」

バニル「一時はどうなるかも思ったが小僧の運には本当に助けられたな…」

バニル「…礼と称して何か占ってみるか?よしそうするか」

バニル「いや…ここは小僧本人より周りを占うが吉…と我輩の直感が告げている」

バニル「直感に従うとしよう」
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