開拓者「安価で町などを作る」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 21:13:03.16 ID:ZnM2L4R90
留学生向けの寮
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 21:13:07.46 ID:kq/JLPWJo
カフェテリア
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 21:15:43.69 ID:09fv47iMO
ロケットのための材料研究ゼミ
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 21:15:55.10 ID:iu+bSStvo
学内起業支援事業
145 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/10(金) 21:31:56.08 ID:BTFkpHZEo
開拓者「亜熱帯の町にも貸家はあるようだが、やはり大学と言えば学生寮が必要だ」

開拓者「学生寮内は学生の自治で維持される。するとおそらく不衛生になる」

開拓者「学生寮の一階に食堂を設置し、外部の者も入ってくるようにして、廊下までは清掃員に掃除させよう」


開拓者「毎週ボランティアしてくれてありがとうな」

建築作業員「町の未来のためだ。なんてことないさ」

町長「大丈夫? 私ら邪魔になってない?」

開拓者「いや、大いに助かっている。一人で建築すると時間がかかりすぎるからな」

指南役「よっ、と」ピョン スタッ

開拓者「おい、ここ4階だぞ……どういう身体能力だ」

指南役「僕たちも作業を手伝おうと思いまして」

警察官「はい! 協力させてください!」

開拓者「この町は警察官も半袖なんだな。建築現場では暑くても長袖に着替えた方がいいぞ」
146 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/10(金) 21:40:40.86 ID:BTFkpHZEo
完成したカフェテリア。

開拓者「一昨日の昼食はチーズフォンデュだったな。昨日は、タコに納豆とひき肉を詰めたものを食べた」

建築作業員「俺はタコも納豆も食べるけど、なんだよそれ」

開拓者「写真見るか? 撮っておいたんだ」スッ

建築作業員「うえっ……汚なっ!」

開拓者「いや、それがな。絵面は最悪なんだが食べてみると案外」

店員「お料理お持ちしましたー」

開拓者「ん? まだ頼んでいないが」

店員「学生さんに提供する予定のメニューの一部です」

開拓者「瓜と肉の南国風炒め物と、香草の効いた卵スープ、そしてライスか」

開拓者「この奇妙な飲み物はなんだ? 底に異物が沈んでいるが……」

店員「お餅入りのお茶です。試しに飲んでみてください。楽しいですよ」


●メニュー
タピオカミルクティー 意外性S 完成度S ドリンク・もちもち #キュート #オリエンタル #フード


開拓者「……正解を見つけた気がする」

建築作業員「何の?」

店員「それは、町おこしのために試作を繰り返して作り出した、亜熱帯の町の新名物なんですよ」

開拓者(盗作はやめておこう)
147 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/10(金) 21:52:33.65 ID:BTFkpHZEo
4週目

称号:食事処付き人間社会大学

●大学予定地
・土地……広い面積の空地。開拓者が何もしなくても、基本的な建屋だけは完成する。
・事務局……大学を運営する職員が働く。
・教育棟……一般的な教室がたくさんある。
・文学部棟……社会と文化についての諸分野を学ぶ学部の専用棟。
・実験棟……大型の実験機械を入れることができる建物。まだ何も入っていない。
・図書館……大学に必要な量の蔵書が収められている。特に農業の本が多い。
・コンベンションホール……学会を開くことができる広い会議場。
・学生寮……4階建ての個室タイプ。1階には食堂も併設されている。
・カフェテリア……構内のオシャレな休憩所。美味しいドリンクを飲みながら談笑や自習ができる。

●学部
文学部(文学科・社会学科・法学科・芸術学科)
農学部

●卒業生の進路(推定)
町役場、農家 など

●ステータス
魅力Lv推定…3(最大10)
学力Lv推定…3(最大10)
研究Lv推定…3(最大10)


開拓者「結局、先週は大学としての施設には何も手をつけなかったな」

開拓者「おかげでバランスのいいステータスになったがな」

元役人「すべてたったの3です」

元役人「この町で唯一の大学なので、これでも十分ですが」
148 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/10(金) 21:54:02.95 ID:BTFkpHZEo
開拓者「延長を頼む予定だが、本来は最後の週だ」

開拓者「ある程度、完成形にするつもりで取り組もう」


安価↓1、3 大学の施設・設備・カリキュラムを作ります(教育分野・研究分野を指定、もしくは学生生活のための施設を建てる)
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 21:54:06.11 ID:V+8XDMJQo
演習林
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 21:55:08.03 ID:iu+bSStvo
チアリーディング・応援団サークル
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 21:55:22.39 ID:09fv47iMO
ロケットのための材料研究ゼミ
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 21:55:36.80 ID:FdHbmiyf0
スーパーコンピューター
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 22:00:11.73 ID:09fv47iMO
このカリキュラムで実験棟が活用できるかな。圧力試験装置を入れよう
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 22:14:42.33 ID:TGS0qmz4o
タピオカミルクティーは盲点だった
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/10(金) 22:55:07.15 ID:59B4VD48O
スパコンは理系なら色んな分野でつかえるから良さそうね
156 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 20:22:21.79 ID:OpMt+imdo
キャンパスから離れた亜熱帯の町の山沿い。

プランテーションの開発から生き延びていた原生林の一部に、開拓者たちは道を引いていた。

指南役「これは大学と何か関係が?」

開拓者「林業の勉強をするための林にするんだ」

開拓者「亜熱帯気候では、頻繁に嵐に襲われる。林の管理ができなければ治水は困難だ」


作業を終えた開拓者は大学に戻ってきた。

開拓者「カリキュラムの準備は順調か?」

理工学者「万事順調ジャ! 知り合いの研究者もみな乗り気なのジャ!」

元役人「参考書の手配も終わりました。私には理解できない分野でしたが……」

開拓者「しかし、とんでもない技術力だな」

開拓者「20年前は蒸気機関すら普及していなかった王国が、もう宇宙の時代か」


●学部
工学部(宇宙工学科)
農学部(林学科)
157 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 20:32:20.47 ID:OpMt+imdo
町長「よもや私どもの町で宇宙工学の研究が始まるとは、夢にも思いませんでした」

開拓者「赤道に近いほどロケットが飛ばしやすいという話を聞いたことがあったからな」

開拓者「だが、ゼミの開講が決まっただけで、設備は揃っていない」

開拓者「実験棟もまだ空っぽだしな」

町長「十分です。あとは私達がなんとかします」

町長「開拓者さん、まことにありがとうございました……!」

開拓者「……」

開拓者「相談なんだが、俺としては、このような中途半端な状態で仕事を終えるのは悔いが残る」

開拓者「大学の開校を延長してくれないか?」

町長「それは、もっと設備の揃った大学にしてくださるということですか?」

開拓者「ああ。今のままでは色々と中途半端だろう」

開拓者「どうだ? やはり無理だろうか……」

町長「大丈夫です。入試は来月以降に予定しているので」

開拓者「そうか。よし、それでは引き続き大学を作らせてもらおう」
158 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 20:36:17.72 ID:OpMt+imdo
5週目

称号:町に未来と宇宙工学の種をまく大学

●大学予定地
・土地……広い面積の空地。開拓者が何もしなくても、基本的な建屋だけは完成する。
・事務局……大学を運営する職員が働く。
・教育棟……一般的な教室がたくさんある。
・文学部棟……社会と文化についての諸分野を学ぶ学部の専用棟。
・実験棟……大型の実験機械を入れることができる建物。まだ何も入っていない。
・図書館……大学に必要な量の蔵書が収められている。特に農業の本が多い。
・コンベンションホール……学会を開くことができる広い会議場。
・学生寮……4階建ての個室タイプ。1階には食堂も併設されている。
・カフェテリア……構内のオシャレな休憩所。美味しいドリンクを飲みながら談笑や自習ができる。
・演習林……林業の勉強をするために管理された林。大学から離れた場所にある。

●学部
文学部(文学科・社会学科・法学科・芸術学科)
農学部(農学科・林学科)
工学部(宇宙工学科)

●卒業生の進路(推定)
町役場、農家、林業家 など

●ステータス
魅力Lv推定…3(最大10)
学力Lv推定…4(最大10)
研究Lv推定…5(最大10)


建築作業員「今週から工事を最大3件進めるって?」

開拓者「他の仕事がいくつか片付いたからペースを上げられるようになった」

開拓者「ただ、まだ仕事は残っているし、新たに重要な仕事も入ったからな……」

開拓者「一旦、2週間の延長としておく」
159 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 20:40:42.81 ID:OpMt+imdo
建築作業員「重要な仕事ってどんなだ?」

開拓者「詳しくは言えない。王国絡み、とだけ言っておく」

建築作業員「それじゃあ聞けないか。って、まさか王国の開拓者に復職か!?」

開拓者「いや、そういうことでもないんだ」


安価↓1、2、3 大学の施設・設備・カリキュラムを作ります(教育分野・研究分野を指定、もしくは学生生活のための施設を建てる)
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 20:43:33.90 ID:v0jRsbFQ0
医学部
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 20:43:57.80 ID:1ysw4ZtCo
視聴覚室
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 20:44:29.45 ID:O7gcAZjlo
研究棟
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 20:44:31.74 ID:1ysw4ZtCo
視聴覚室
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 20:45:29.92 ID:1ysw4ZtCo
すまん連投になった。>>163はなしで
165 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 21:25:43.68 ID:OpMt+imdo
建築作業員「ふう……建物を二つ追加で建てることになるなんて」

開拓者「すまんな」

開拓者「町作りにおいて、医者は必ず必要になる」

開拓者「すでに医者はいるんだろうが、町でも勉強できた方がいいだろう」

建築作業員「もう一棟は何に使うんだよ」

開拓者「研究室が入る棟だが、実質、宇宙工学の専用になりそうだ」

開拓者「文学部、医学部は専用棟があるし、農学部はフィールドワークが多く、講義も教育棟で十分だからな」


理工学者「巨大ディスプレイ付き教室の完成ジャ!」

人文科学者「ほほう。視聴覚教育が可能になったか」

人文科学者「暗記向きではないが、資料を提示しやすく高度な理解につながる」

元役人「高かったでしょう」

理工学者「ワシが作ったものジャから、無料ジャぞ!」

開拓者「最新鋭の薄型ディスプレイじゃないか」

開拓者「大学にはスクリーンに投影する形式で十分だと思うが、タダならこれでいいな」


●大学予定地
・教育棟U……一般的な教室がたくさんある。いくつかある大講義室では前面の巨大ディスプレイで視聴覚教育も可能。
・研究棟……医学を除く理工学系の研究室が入る。
・医学部棟……医者の卵を養成するとともに、医学の研究も行う。
166 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 21:29:20.84 ID:OpMt+imdo
6週目

称号:堅実な教育と研究に力を入れる大学

●大学予定地
・土地……広い面積の空地。開拓者が何もしなくても、基本的な建屋だけは完成する。
・事務局……大学を運営する職員が働く。
・教育棟U……一般的な教室がたくさんある。いくつかある大講義室では前面の巨大ディスプレイで視聴覚教育も可能。
・研究棟……医学を除く理工学系の研究室が入る。
・文学部棟……社会と文化についての諸分野を学ぶ学部の専用棟。
・医学部棟……医者の卵を養成するとともに、医学の研究も行う。
・実験棟……大型の実験機械を入れることができる建物。まだ何も入っていない。
・図書館……大学に必要な量の蔵書が収められている。特に農業の本が多い。
・コンベンションホール……学会を開くことができる広い会議場。
・学生寮……4階建ての個室タイプ。1階には食堂も併設されている。
・カフェテリア……構内のオシャレな休憩所。美味しいドリンクを飲みながら談笑や自習ができる。
・演習林……林業の勉強をするために管理された林。大学から離れた場所にある。

●学部
文学部(文学科・社会学科・法学科・芸術学科)
農学部(農学科・林学科)
工学部(宇宙工学科)

●卒業生の進路(推定)
町役場、医者、農家、林業家 など

●ステータス
魅力Lv推定…3(最大10)
学力Lv推定…6(最大10)
研究Lv推定…6(最大10)



開拓者「今度こそ最後の週だ」

開拓者「魅力を上げるか、さらに学問や研究のための建物を作るか……」

開拓者「実験棟をどうするかは……町長か理工学者に任せてしまってもいいか」
167 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 21:30:42.66 ID:OpMt+imdo
町長「最後は私も作業を手伝いましょう!」

開拓者「無理するんじゃない」

指南役「僕が二人分働くので町長さんは座っていてください」


安価↓1、3、5 大学の施設・設備・カリキュラムを作ります(教育分野・研究分野を指定、もしくは学生生活のための施設を建てる)
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 21:31:08.32 ID:Qa4o+1fko
地域経済研究所
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 21:31:37.87 ID:LRR7jNU9O
kskst
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 21:32:15.68 ID:Qa4o+1fko
サークル塔
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 21:32:39.96 ID:O7gcAZjlo
スーパーコンピューター
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 21:38:50.33 ID:2OUq8zvUO
>>171
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/11(土) 21:50:36.70 ID:XWh/hhxko
人工知能
174 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 22:53:01.16 ID:OpMt+imdo
町長「さすがは開拓者さん、自分で図面を書いて建築を指示するんですね」

開拓者「まあ開拓団流の書き方だから、王国の本職の建築士にはまったく敵わないがな」

建築作業員「いつもと違う形式の建物があるな」

開拓者「これはサークル棟だ」

建築作業員「2階より上のフロアが、丸しか書かれてないけど」

開拓者「それはサークル塔だ」

建築作業員「円形のタワー……?」

開拓者「タワーの各階はレクリエーションや楽器の練習などに利用できるぞ」

町長「すみません。サークルとは?」

開拓者「学生の趣味の同好会みたいなものだ」


建築作業員「さらに追加で2棟……疲れた……」

開拓者「だらしない……と思ったが、普通はこうなって当たり前だな」

開拓者「開拓に投入される人員の数とそのやる気が異常なだけか」

開拓者「町長。この町に経済学者はいるか?」

町長「商学を学んだ者ならおりますが」

開拓者「商学も大事だが、マクロな視点で経済を分析することも必要だ」

開拓者「というわけで俺が特別講義を開こうと思う」

町長「開拓者さん自ら講義を!」

開拓者「俺がこの大学の第一号の講師になる。テーマは経済学だ」
175 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 23:02:01.90 ID:OpMt+imdo
開拓者「えー、需要を喚起するためには―――」

労働者「ふむふむ」

開拓者「目標は完全雇用の達成。しかしその状況下でもわずかな失業者は存在するし、貧困が解消されない場合が―――」

労働者「経済学って面白い!!」


●住民
・経済学者……まだ素人。経済学を勉強、研究している。


開拓者「これで地域経済研究所で働く者が生まれた」

開拓者「大学で経済を学んだ卒業生が所員になれば、研究所の質もさらに向上するだろう」



理工学者「皆の衆! よくぞ集まってくれた!」

理工学者「これを見るのジャ!」

バサッ

指南役「巨大な箱……?」

元役人「何かの機械でしょうか」

人文科学者「コンピューターか? 見たことがあるものよりも大きいが」

開拓者「……スーパーコンピューターだな」

町長「開拓者さんは物知りですね。ところで、コンピューターとは?」

人文科学者「電子計算機。電気の力で動く算板だ」

開拓者「ものすごく頭のいい箱だと思ってくれ。人間には不可能なとんでもない桁の計算を素早くこなすことができる」

理工学者「これさえあれば最先端の科学都市となるのも夢ジャなかろう! カッカッカ!」

開拓者「……」
176 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 23:19:30.75 ID:OpMt+imdo
実験棟。

開拓者「おや、実験棟に機械が運び込まれている」

理工学者「ロケット開発のための実験装置ジャ!」

開拓者「なるほど。理論だけじゃ宇宙工学の研究はできないからな」

開拓者「ところでお前に話があるんだが……」

理工学者「なんジャい?」

開拓者「お前の知っている宇宙工学の知識、最新鋭のディスプレイ、」

開拓者「そして極めつけはスーパーコンピューター……」

開拓者「明らかに常軌を逸した技術力だ。お前は何者だ?」

理工学者「ワシはただの理学と工学のエキスパートのじじいジャ!」

開拓者「心当たりはある」

開拓者「学問の都の三賢者、あるいは地底都市の関係者」

理工学者「三賢者はワシではないぞ!!」

開拓者「三賢者を知ってはいるんだな?」

開拓者「この町で何をたくらんでいる?」

理工学者「何も企んでないワイ! ただ、町長に頼まれて来ただけジャ!」

開拓者(……自覚がないだけ、か?)
177 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 23:23:33.85 ID:OpMt+imdo
大学が完成!

称号: 堅実な教育と研究に力を入れる大学

●キャンパス内
・事務局……大学を運営する職員が働く。
・教育棟U……一般的な教室がたくさんある。いくつかある大講義室では前面の巨大ディスプレイで視聴覚教育も可能。
・研究棟……医学を除く理工学系の研究室が入る。
・文学部棟……社会と文化についての諸分野を学ぶ学部の専用棟。
・医学部棟……医者の卵を養成するとともに、医学の研究も行う。
・実験棟……大型の実験機械が設置されている。宇宙工学の実験に使う。
・電算室……スーパーコンピューターが置かれた建物。
・地域経済研究所……亜熱帯の町の経済発展と町民の生活のため、地域経済を研究する。
・図書館……大学に必要な量の蔵書が収められている。特に農学関連の本が充実している。
・コンベンションホール……学会を開くことができる広い会議場。
・カフェテリア……構内のオシャレな休憩所。美味しいドリンクを飲みながら談笑や自習ができる。
・サークル棟……学生サークルの部室が並ぶ建物。中央からタワーが伸びている。

●キャンパス外
・学生寮……4階建ての個室タイプ。1階には食堂も併設されている。
・演習林……林業の勉強をするために管理された林。大学から離れた場所にある。

●学部
文学部(文学科・社会学科・法学科・芸術学科)
経済学部(経済学科)
農学部(農学科・林学科)
工学部(宇宙工学科)

●卒業生の進路(推定)
町役場、医者、農家、林業家 など

●ステータス
魅力Lv推定…4(最大10)
学力Lv推定…6(最大10)
研究Lv推定…9(最大10)
178 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 23:30:34.28 ID:OpMt+imdo
町長「重ね重ね、本当にありがとうございました……!」

開拓者「ああ。こちらこそ延長を受け入れてくれて感謝する」

開拓者「おかげで納得のいく大学が完成した」

開拓者「この町は、いずれ王国でも大きな力を持つ都市に成長するだろう」

町長「町作りの専門家にそう言っていただけるとは、誠にありがたい限りです」

開拓者「さて、俺は他にも仕事があるし、寄っておかなければいけない場所があるから、もう出発するぞ」

町長「はい。次にいらっしゃるときは、遊びに来てください」

町長「町民総出で歓迎いたします」

開拓者「ああ。大学が開校したら見に来よう」

開拓者「普段の開拓と違い、完成した段階では普段の様子を知ることができないからな……」


開拓者「町長、最後に一つ」

開拓者「町の発展のため、方々から専門家を呼び集めるのはいいが……無茶はするなよ」

開拓者「素性の知れない者には用心した方がいい」

町長「いえいえ。開拓者さんは信頼できるお方ですよ」

開拓者(うまく伝わらなかった)
179 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/11(土) 23:45:10.22 ID:OpMt+imdo
開拓者(王都の下水道には、電灯がついている区画がある)

開拓者(そしてこの区画にはやけに多くの配電盤がある)

開拓者(目的地の配電盤は曜日によって変わる)

開拓者(正しい配電盤の前で合言葉を言うと、その隠された都市へと招かれる)

開拓者「……高速で下降する小部屋。この感覚には慣れんな」


エレベーターを降りると、眼前にはきらめく光の群れ。

数学的に整った街並みの、平坦な通路を走る車輪と、空を飛ぶプロペラ。

植物や虫はもちろん、およそ有機物らしき素材が見当たらない。

ここは機械の都。

ごく限られた人間しか知らない、無人の地底都市だ。


開拓者(この町の正体は俺も知らない)

開拓者(はるか昔の天才の王様が作ったとか、神の仕業だとか)

開拓者(実は人類は一度滅んでおり、この都市は前の代の人類が作ったものだとか……いろいろ言われているが定かではない)

開拓者(この都市の高度な技術は俺にはまったく理解できず、開拓の役には立たない)

開拓者(しかし王国の脅威ではなく、軍がその気になればいつでも滅ぼせるらしいが、敵対的ではないので放置されている)


開拓者「久しぶりだな、アイコン」

アイコン「元開拓者さん。お元気でしたか」

開拓者(こいつは、なんちゃらAIコンピューター、統合…マザー…ホログラフ…? そんな感じの名前で、略してアイコンと呼んでいる)

開拓者(本人の発言から察するにおそらくこの都市の市長に相当する存在だ)

開拓者「今も開拓者だ。フリーの開拓者をしている」
180 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/12(日) 00:01:23.87 ID:tpVJ4s9ho
アイコン「では、我々の依頼を引き受けていただけますか?」

開拓者「今はやめてくれ。ただでさえやることが多いんだ」

開拓者「今日は質問に来たんだ」

アイコン「亜熱帯の町の大学についてでしょうか?」

開拓者「ああ。お前、地上に技術提供していないか?」

アイコン「いいえ。地上の技術水準が我々の都市と同等になるまで、接触は最小限にとどめる方針です」

開拓者「では、近年のすさまじい技術力の発展の速さは、すべて研究者と技術者の努力の成果で、お前は何も関わっていないんだな?」

アイコン「関わっています」

開拓者「だろうな。科学技術の進歩が加速したのは、15年前、王都を作った時に、俺と王がこの地底都市を発見してからだった」


開拓者「しかしお前は直接の接触はしないと約束していたはずだ」

アイコン「……。……。……」

アイコン「……。優秀な知能を持つ人物の、脳にデータファイルを送信しています」

開拓者「珍しく言葉を選んだ結果がそれか……」

アイコン「データファイルはあくまで技術を閃くためのきっかけです」

アイコン「優秀な人物が研究を重ね、我々の技術を理解できる水準に達したとき、はじめてデータファイルが開きます」

開拓者「なるほど。結局は努力か」

アイコン「我々の技術を再現することに成功した人物は、現在35名しかいない送信者のうち、わずか8人です」

開拓者「王国に何人かとびぬけた天才学者がいるのはそのせいか!」

開拓者「亜熱帯の町の理工学者も、学問の都の三賢者も、兵器の町の開発者も、王都の新市街の計画者もそうだな?」

開拓者「彼らの作るものはこの都市のものに雰囲気がよく似ている」

アイコン「お答えできかねます」

開拓者「ところで、俺の脳には何も送っていないのか?」

アイコン「……。……。……。送る価値がありません」

開拓者「言葉を選んだ結果がそれか!!」



おわり
181 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/12(日) 00:10:19.00 ID:tpVJ4s9ho
一か月前に戻る。三度目。

開拓者「だ、駄目だ。もう2週間が過ぎてしまった」

開拓者「写真を撮るための町も、変な料理も、大学も、まるで完成させられる気がしない……!」

コンコン

???「あのー、失礼します。開拓者さんはいらっしゃいますかー」


※5件目・6件目の依頼は決まっているので、最後の依頼選択になります

1.市場と名産品を作る
2.警備チームを作る

↓1から 先に2票入ったもの
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 00:11:38.66 ID:pg9nwJEmO
1
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 00:14:09.33 ID:pDb0o5Tl0
2
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 00:14:27.69 ID:GZ5yUMLDO
2
185 : ◆CpUz7d.S3o [saga sage]:2020/07/12(日) 00:27:50.67 ID:tpVJ4s9ho
今晩はここまで。明日か明後日から警備チーム編です。

レジャー施設やショッピングモールなどを作るスレは前々から考えていましたが、目指すゴールがだいたい一致していて、バリエーションが出せないと思ったことからボツになっていたので、手数を絞って試してみました。
手数が少なすぎました。

ダムと宗教も同じシステムを試す選択肢だったので、少なくともこのスレではやりません。

ちなみにロボットのいる地底都市は魔界編で名前だけ出てます。
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 00:51:53.63 ID:bvlBaVCFo
乙。この世界観ワクワクする
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 01:02:02.67 ID:pg9nwJEmO
おつおつ
188 : ◆CpUz7d.S3o [saga sage]:2020/07/12(日) 01:10:54.60 ID:tpVJ4s9ho
>>177修正

大学が完成!

称号:亜熱帯の町の頭脳
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/12(日) 07:38:16.81 ID:cYt35uiEO
おつです
190 : ◆CpUz7d.S3o [saga sage]:2020/07/13(月) 23:42:29.40 ID:mdGDbE/yo
忙しかったため再開は明日になります。すみません。
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/13(月) 23:54:19.57 ID:y92G6+A6o
いえいえ、報告乙です
192 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 20:45:18.31 ID:sGyK8Fafo
〜 幕間 〜
193 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 20:48:08.39 ID:sGyK8Fafo
写真家との町作り、3週目。

開拓者「うーむ、少し塩気が足りなかったか」

写真家「やっぱりチーズフォンデュっていいですねえ! 年季の入ったテーブルとチェック柄のクロスによく合う!」

パシャッ ジー

開拓者「写真はいいからそろそろ食べたらどうだ」

写真家「はーい」


写真家「もぐもぐ、ごくん……ところで開拓者さん」

開拓者「どうした?」

写真家「開拓者さんの好きなタイプってどんな人ですか?」

開拓者「若くて綺麗で家庭的な女が好きだが、もし結婚するなら開拓について来れることが唯一の条件だな」

写真家「いや、そういうことじゃなく」

開拓者「なんだ、また属性で答えないといけないのか」

開拓者「そもそもお前が俺のタイプを聞いてどうするんだ?」

写真家「開拓者さんはバタフライ効果って知ってますか?」

開拓者「ああ、蝶の羽ばたきがめぐりめぐって天気を変える……という理論だろ?」

写真家「違くて。ちょうちょの話をすると本当にちょうちょが寄ってくる現象ですよ」

開拓者「そのバタフライ効果は聞いたことが無いぞ」
194 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 20:50:26.25 ID:sGyK8Fafo
写真家「つまりアタシに話すことで、のちのち開拓者さんは本当にタイプの女性と知り合えてしまう!」

開拓者「そんなわけないと思うが……」

写真家「迷うならいくつか言ってくれてもいいですよ」


エネルギッシュ(赤) クール(青) ファンキー(黄) キュート(桃)
ミステリアス(紫) センチメンタル(茶) ロマンチック(紺) オリエンタル(橙)
ナチュラル(白) ダーク(黒) カントリー(緑) モダン(灰) エレガント(銀) ノーブル(金)

※依頼DかEに影響するかもしれない

安価↓1、2、3 上記の属性から選択
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/14(火) 20:56:41.21 ID:kJOrNcjDO
カントリー(緑)
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/14(火) 20:57:29.70 ID:bPzKl3ED0
センチメンタル(茶)
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/14(火) 20:58:53.60 ID:q4BJ0ArCo
ノーブル 金
198 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 21:23:49.10 ID:sGyK8Fafo
開拓者「その中だと、そうだな……カントリーがいいな」

写真家「へー素朴で田舎っぽい子が好きなんですね」

開拓者「そう言い直されると嫌な気分になった」

写真家「開拓者さんもカントリーってイメージですからね。お似合いです」

開拓者「選んだ理由は、さっき言った通り、俺の開拓についてこれそうな女性のイメージに一番近かったからだ」

写真家「だったら開拓者さんと同じ、カントリーでエネルギッシュな女の人がいいですね」

開拓者「でもそれはあくまで雰囲気の話だろう?」

開拓者「開拓で重要なのは見た目よりも中身だ」


開拓者「なあ、センチメンタルな人物ってそれこそ中身の話じゃないのか?」

写真家「この場合は雰囲気です。見た人がセンチメンタルな雰囲気を感じる人物のことです」

開拓者「なんだそりゃ」

開拓者「待て。最初会ったときは茶色の雰囲気をセンチメンタルではなくノスタルジックと説明していなかったか?」

写真家「だいたい同じなので」

開拓者「同じじゃないだろ」

写真家「同じでしょ。普通ノスタルジックな風景を見るとセンチメンタルな気分になりますよ」

開拓者「つまりお前の言うセンチメンタルな人物とは、ノスタルジックな雰囲気の人物のことか」

写真家「故郷を思わせ、懐かしく、感傷的な気分にさせる雰囲気の女性……」

開拓者「……ふるさとのおばあちゃん、だな」
199 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 21:32:46.47 ID:sGyK8Fafo
開拓者「もう一つあった。ノーブルな女性だ」

写真家「成金? 貴族? それとも王族? 趣味わるーっ」

開拓者「育ちがいい女性は気品があって美しいだろう」

写真家「それを言うならエレガントの方ですよ」

開拓者「分からん」

開拓者「だが、お金持ちの女性というのもありだな」

開拓者「俺がいなくても生活に不自由しないし、開拓の資金源になる」

開拓者「もし俺が体を壊して開拓者を引退しても、お金の心配をする必要はない」

写真家「うわぁ……」

開拓者「今のはただの妄想だ」

開拓者「実際、ノーブルな女性は俺に興味なんて持つはずがないからな」

開拓者「俺の血統じゃ貴族や王族なんて絶対にありえん」
200 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 22:22:26.65 ID:sGyK8Fafo
〜 依頼C 〜

開拓者「安価で警備チームを作る」
201 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 22:24:09.44 ID:sGyK8Fafo
家政婦「あのー、失礼します。開拓者さんはいらっしゃいますかー……」

開拓者「ああ。俺が開拓者だが……まさかとは思うが依頼か?」

家政婦「は、はい。ご迷惑でしたか?」

開拓者「いや、そんなことはない。フリーの開拓者として、開拓の依頼は大歓迎だ」

家政婦「実は、開拓じゃない仕事の依頼なんですけど……」

開拓者(ちくしょう)

開拓者「とりあえず聞かせてくれ」

家政婦「貴族の○○さん、知ってますか?」

開拓者「当然知っている。彼はただの貴族ではない。複数の事業で成功し巨万の富を築いた大資産家だ」

家政婦「その方が、新しい邸宅を建ててお引越しをされるというんです」

開拓者「ほう」

家政婦「あたしはその邸宅のデザインを頼まれたんですけど、右も左もわからなくて……」

家政婦「お願いします、開拓者さん。あたしの代わりに邸宅のデザインをしてください!」

開拓者(どうする? すでに4件の依頼を並行して進めている)

開拓者(しかし、あの大資産家とのつながりができるチャンスは捨てがたい)

開拓者(あと2週間でいくつかの依頼が終わる。ここは頑張り時だな……!)
202 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 22:40:38.18 ID:sGyK8Fafo
その屋敷は霧深い森の中にあった。

豪華な装いではあるが大変古びており、外装、内装ともにリフォームが必要だ。

開拓者「彼女から依頼を受けて来た。開拓者だ」

貴族「おお開拓者よ! よく来てくれた!」

開拓者(こいつ……大資産家じゃない! その息子だ!)

開拓者(苗字が同じだからだまされた!!)


貴族「さて開拓者よ。お前は我輩を守るための警備チームを作るのだ!」

開拓者「……ん? 邸宅のデザインではないのか?」

貴族「それはこの家政婦に任せる」

家政婦「え、ええっ……!」

開拓者「デザインについても俺に任せてくれないか?」

貴族「駄目だ!」

貴族「邸宅のデザインには美的センスが必要だ。そうなるとやはり若い女性がやるべきだ!」

貴族「そして、我輩を守るためのチームを組織する仕事は、お前のような屈強な男でなれば務まらん!」

家政婦(……)ジーッ

開拓者(家政婦が助けを求める目で俺の方を見ている)

開拓者(助けて欲しいのは俺も一緒だ……)
203 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 22:51:14.32 ID:sGyK8Fafo
1週目

称号:心配性な貴族の引っ越し予定地

●開拓地
・湾岸要塞……王国軍をしのぐ防衛力を誇る町。空間のゆがみからたまに魔物が出てくる。
・湖畔の楽園……医療が進んでおりとても暮らしやすい。防衛力もかなり高い。

●住民
・貴族……王国の貴族の中でも有数の大資産家の息子。部下の反乱や盗賊の襲撃などを過度に恐れている。
・家政婦……長袖長ズボンの作業着にエプロン姿の女性。開拓者に屋敷作りを依頼したが……。

●湾岸要塞:ステータス
第一次産業Lv.6
第二次産業Lv.6
第三次産業Lv.3
防衛Lv.14



●湖畔の楽園:ステータス
第一次産業Lv.8
第二次産業Lv.6
第三次産業Lv.12
防衛Lv.10


開拓者「しかし、なぜ引っ越すことにしたんだ?」

開拓者「安全が欲しいのなら湾岸要塞に住んでいればいいだろうに」

開拓者(防衛Lv.14。数値上は王国軍の本部より高い)

貴族「確かに我輩は安全を求めて湾岸要塞に居を構えていたのだが、あの者たちは訓練に没頭し、ちっとも我輩の警備を引き受けてくれない!」

開拓者(当たり前だろ……。貴族一人より王国の防衛が大事だ)

貴族「しかも、話によると魔物は湾岸のどこにでも沸いて出るというではないか!」

貴族「そこで我輩は湖畔の楽園の近くに居を移すことにしたのだ」

開拓者「それなら普通にメイドを雇えばいいんじゃないか? あの町のメイドは強いぞ」

開拓者(ここの防衛力はLv.10。魔法の町や地底都市と同等の、王国最高クラスの防衛力だ)

貴族「市長に依頼したらこのメイドが来たのだ」

貴族「だが、どう見ても彼女一人に我輩の護衛が務まるとは思えん!」

開拓者「まあな……」

貴族「分かってくれたか!? 我輩を警備する専門のチームが必要であることを!」

開拓者(もはや断れるタイミングを通り過ぎてしまったな……)
204 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 23:10:37.19 ID:sGyK8Fafo
開拓者「よし、あいつは帰った」

開拓者「湖畔の楽園の市長に、屋敷の警備を依頼してくる。そのあとは俺がお前の仕事に協力しよう」

家政婦「あ、あの。それでは足りないと思います」

開拓者「なんだと?」

家政婦「町の防衛Lvというのは、戦闘員の強さと町の防衛設備を総合的に見た数値にすぎないんです」

家政婦「もし弱点を突かれれば、簡単に崩壊します」

開拓者「弱点があるのか?」

家政婦「ええと、たとえば湾岸要塞なら、王国軍みたいに隙のない軍勢で攻めれば簡単に落ちますよね」

家政婦「湖畔の楽園は意外と対応力が低いので、メイドの間合いの外から攻撃できれば全く脅威じゃないです」

家政婦「しかも、このお屋敷そのものの防衛力は0ですよね?」

開拓者「お、おう」

家政婦「あっ、ごめんなさい。分からなかったですよね。あたしったら、うっかり……」

開拓者「お前は警備に詳しいのか?」

家政婦「し、少々?」

開拓者「少なくとも俺よりは詳しいようだ。俺は町の防衛Lvしか知らなかったからな」
205 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 23:17:21.77 ID:sGyK8Fafo
家政婦「説明したいんですけど、今のところ誰もいないので……」

家政婦「訓練することすらできませんよね。困りました……」

開拓者「どこかの町でスカウトしてくればいいんだな」


1.柔道家
2.槍使い
3.拳銃に慣れた人
4.土木作業員
5.猟犬

安価↓1 警備員をスカウトします
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/14(火) 23:17:52.17 ID:qL8D4IDjo
5
207 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 23:40:00.82 ID:sGyK8Fafo
開拓者「引退した猟師から猟犬を譲り受けてきた」

レトリバー「……」パタパタ

家政婦「尻尾振ってますねー。もうなついてます」

開拓者「警備チーム最初のメンバーが人間じゃないわけだが、これで説明ができるか?」

家政婦「はい。十分です」


1週目

称号:1匹わんちゃん

●兵員
・レトリバー……猟犬。人懐っこいが敵はきちんと見分ける。追跡1

●兵種ごと
追跡1

●ステータス
対応力Lv.1
速攻Lv.2
特殊Lv.0


家政婦「町の防衛力は『兵の強さ』『防衛設備』の二つに分けられて、」

家政婦「『兵の強さ』は『対応力』『速攻』『攪乱』の三つに分けられますね」

開拓者「屋敷そのものには防衛設備がないから防衛力が0ということだな」

家政婦「『対応力』は各兵種の最大値の合計値、」

家政婦「『速攻』は一番強い兵種の合計値の二倍、」

家政婦「『特殊』は特殊兵種の合計値の二倍、で表します」

開拓者「なるほど、分からん」
208 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 23:40:46.53 ID:sGyK8Fafo
>>207修正 家政婦「『兵の強さ』は『対応力』『速攻』『特殊』の三つに分けられますね」
209 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 23:47:36.49 ID:sGyK8Fafo
家政婦「たとえばですけど」

●兵員
・勇者……剣技1・格闘1
・剣士……剣技3
・僧侶……結界魔法1

家政婦「こういうチームなら」

●兵種ごと
剣技3(合計4) 格闘1 結界魔法1(特殊)

家政婦「こうなります」


開拓者「数値の大きい剣士の剣技3だけが採用されて、剣技3+格闘1で『対応力』はLv.4」

開拓者「勇者と剣士の合計で剣技4だから、二倍して『速攻』はLv.8」

開拓者「僧侶の結界魔法だけが特殊扱いで、二倍して『特殊』はLv.2……か?」

家政婦「その通りです!」

家政婦「このステータスを均等にすると死角のない警備ができると思いますよ」

開拓者「複雑で難しい要求が来たな……」


家政婦「簡単に言うと」

家政婦「対応力を上げるなら、いろんな戦法の兵員を増やす」

家政婦「速攻を上げるなら、同じ戦法の兵員を増やす」

家政婦「特殊を上げるなら、変な戦法の兵員を増やすんです」

開拓者「さらにまとめるなら、こうだな」


※まとめ
警備チームにいろんなメンバーを増やそう!
210 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/14(火) 23:50:55.75 ID:sGyK8Fafo
レトリバー「……」

なでなで

家政婦「最初は強そうな人を勧誘してくればいいと思いますよー」

開拓者「お前はゆっくりしてないで邸宅のデザインを頑張った方がいいと思うぞ……」


安価↓1、2、3 警備員をスカウトします(職業、武器、戦法、特技、種族など)
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/14(火) 23:52:06.97 ID:OdUcSAasO
犬の言葉が分かる近接戦闘が得意な狼獣人
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/14(火) 23:55:08.56 ID:ZEerHKhxO
侵入者を捕獲するアラクネ
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/14(火) 23:55:39.34 ID:+YEZZDOQo
元ゲリラ戦のプロのトラップマスター(エルフ)
214 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 19:14:27.55 ID:pD60WqZ9o
人の姿に見える樹木が生い茂り、子供が描いた絵のような奇妙な動物が歩き回る。

まるで異界か他の惑星のような不思議な光景が見られるこの森は、わずか数か月前に出現した。

すでに調査団や冒険者たちが立ち入っているが、帰ってこない者が続出している。

ここは王国の辺境の地。

誰が呼んだか、奇々怪々な森の名は、魔界林。


開拓者「なぜ俺はここに来たんだ?」

開拓者「そして理由は分からないが、来るのが早すぎたように思う」

開拓者「このタイミングで来なくても、半年以内に訪れることになりそうな予感がする」

開拓者「小説を途中から読むときに、先のページが開いて文字列が見えてしまった時のような気分だ」

アラクネ「……」

開拓者「あそこにいかにも通りかかった動物を捕食しそうな花が咲いているな」

開拓者「俺は熟練の開拓者であり、魔界からの生還者だから分かるんだ」

開拓者「こんな時は、開拓者奥義!」

開拓者「土返し!」グッ ドバッ!

スコップを用いて地面を深い位置からめくり上げて、植物を根っこごと地面から引き離す技だ!

ベテラン開拓者ともなれば、やや離れた場所から一直線に地面をめくりあげることもできる!

だが流石に身の丈を超える樹木には通用しない!
215 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 19:15:18.50 ID:pD60WqZ9o
開拓者「よし。アラクネの植木鉢を手に入れた」

狼獣人「ガルルルル……」

開拓者「うおっ!? 狼人間!? 猫人間なら知っているが……」

狼獣人「グルル……ガウッ!」

開拓者「やるか!? 俺はそこらの人間よりは強いぞ!!」


狼獣人「ワウッ、ガウッ」

開拓者「な、なんとか手なずけることに成功した……」

開拓者「手なずけたというより、敵意が無い事を示して落ち着かせた感じだが」

開拓者「言葉が通じないだけで知能は決して低くなさそうだ。連れて帰って戦力にしよう」


開拓者「帰ったぞ」

狼獣人「ガルル」

家政婦「か、開拓者さん、その袋の中身は?」

開拓者「人食い花だ。扱いに気をつけろ」

エルフゲリラ「う、後ろにいる怪物は何者だ!?」

開拓者「お前が何者だよ!!」
216 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 19:18:49.60 ID:pD60WqZ9o
●兵員
・狼獣人……骨格が人間でそれ以外が狼の魔物。犬と話せて連携が取れる。スピード型近接1(犬ブースト:犬の兵員がいると強くなる)
・アラクネ……近づいた動物を捕獲して長い時間をかけて消化する魔物。食人花1
・エルフゲリラU……一般的なエルフゲリラよりも罠の扱いに長ける。工作2


家政婦「彼はプロのトラップマスターです」

エルフゲリラ「取り乱してしまってすまない。長く戦場に生きてきたつもりだが、獣人が実在するとは知らなかったよ」

家政婦「彼…か彼女か分かりませんけど、ここまで連れてくるときに目立ちませんでしたか?」

開拓者「お前らには言われたくないな……」


開拓者「ふむ。結局エルフゲリラとは何なのかよく分からなかったが、お前が罠の扱いに長けたベテラン戦士であることは理解した」

開拓者「警備チームに入ってくれるか?」

エルフゲリラ「もちろんだ。そのために私は参じたのだからね」

エルフゲリラ「だが、同僚が犬と獣人と植物とは……不思議な感覚だよ」

開拓者「お前も一応俺たちから見れば変わり者だからな」

レトリバー「……」フルフル

狼獣人「ワウッ。ワウン」ナデナデ

開拓者「ほら見ろ、おびえる猟犬を狼獣人が慰めているだろう」
217 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 19:20:35.76 ID:pD60WqZ9o
狼獣人「ガウウウッ」シュシュッ

エルフゲリラ「くっ、正面から相手取るのは厳しいね」

開拓者「狼獣人の戦法は、両手に短剣を持った戦士に近いな。リーチは短いが速さで翻弄する戦い方だ」

家政婦「あっ、彼はスキルを持っているんですね。最初から持っているなんて珍しい」

開拓者「エルフたちにはスキルは無いのか?」

家政婦「特殊能力というわけではないんですけど、かなり鍛え上げた兵士が得る、戦局を変えるほどの強さのことです」

家政婦「彼は犬に呼ばれたときにスピードが上がるみたいですね」

開拓者「ふむ。猟犬が敵を発見して追いかけ、強化された狼獣人を呼び出す」

開拓者「いいコンビネーションだ」
218 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 19:21:54.02 ID:pD60WqZ9o
2週目

称号:人外ギルド

●兵員
・レトリバー……猟犬。人懐っこいが敵はきちんと見分ける。追跡1
・狼獣人……骨格が人間でそれ以外が狼の魔物。犬と話せて連携が取れる。スピード型近接1(犬ブースト:犬の兵員がいると強くなる)
・アラクネ……近づいた動物を捕獲して長い時間をかけて消化する魔物。食人花1
・エルフゲリラU……一般的なエルフゲリラよりも罠の扱いに長ける。工作2

●兵種ごと
追跡1 スピード型近接2 工作2 食人花(特殊)1

●ステータス
対応力Lv.5
速攻Lv.4
特殊Lv.2


アラクネ「キシャアアッ!!」ガバッ

開拓者「うおおお!? 入口の植え込みに隠していたのを忘れていた!!」

家政婦「おかえりなさいませ」

開拓者「邸宅のリフォームは順調か?」

家政婦「はい。エルフさんに手伝っていただいているんです」

エルフゲリラ「エルフの技と美をご覧あれ」

開拓者「手先の器用さが別の形で約に立ったな」

開拓者「貴族は彼らを見て何か言っていなかったか?」

家政婦「彼はこの一週間一度も戻ってきていませんよ」
219 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 19:27:17.35 ID:pD60WqZ9o
開拓者「対応力と速攻に比べて、特殊は上げにくくないか?」

家政婦「そうですね……」

家政婦「この計算方法はあたしのうろ覚えなので、もしかしたら間違っているかもしれません」


安価↓1、2、3 警備員をスカウトする(職業、武器、戦法、特技、種族など)か、鍛えます(兵員を指定)
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/15(水) 19:34:09.65 ID:kOzcj3MK0
人間心理学を学んだ学者
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/07/15(水) 19:35:18.87 ID:sU0/0i4do
上空からの警戒も行う鳥人アーチャー
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/15(水) 19:35:57.28 ID:knOFQ8a6O
興奮した暴漢を沈静化する交渉術に長けたサキュバス
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/15(水) 19:40:32.72 ID:sHn9yFWKO
(アラクネって蜘蛛女では…)
224 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 19:52:36.68 ID:pD60WqZ9o
>>223
ごめんなさい。アルラウネと間違えていました。
修正します。
225 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 20:12:54.39 ID:pD60WqZ9o
>>214から修正



人の姿に見える樹木が生い茂り、子供が描いた絵のような奇妙な動物が歩き回る。

まるで異界か他の惑星のような不思議な光景が見られるこの森は、わずか数か月前に出現した。

すでに調査団や冒険者たちが立ち入っているが、帰ってこない者が続出している。

ここは王国の辺境の地。

誰が呼んだか、奇々怪々な森の名は、魔界林。


開拓者「なぜ俺はここに来たんだ?」

開拓者「そして理由は分からないが、来るのが早すぎたように思う」

開拓者「このタイミングで来なくても、半年以内に訪れることになりそうな予感がする」

開拓者「小説を途中から読むときに、先のページが開いて文字列が見えてしまった時のような気分だ」

狼獣人「ガルルルル……」

開拓者「うおっ!? 狼人間!? 猫人間なら知っているが……」

狼獣人「グルル……ガウッ!」

開拓者「やるか!? 俺はそこらの人間よりは強いぞ!!」


狼獣人「ワウッ、ガウッ」

開拓者「な、なんとか手なずけることに成功した……」

開拓者「手なずけたというより、敵意が無い事を示して落ち着かせた感じだが」

開拓者「言葉が通じないだけで知能は決して低くなさそうだ。連れて帰って戦力にしよう」
226 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 20:13:23.13 ID:pD60WqZ9o
開拓者「帰ったぞ」

狼獣人「ガルル」

家政婦「か、開拓者さん!? そ、その人? ……誰ですか!?」

アラクネ「キャア! 犬あたま!」カサカサ

エルフゲリラ「う、後ろにいる怪物は何者だ!?」

開拓者「お前らが何者だよ!!」


●兵員
・狼獣人……骨格が人間でそれ以外が狼の魔物。犬と話せて連携が取れる。スピード型近接1(犬ブースト:犬の兵員がいると強くなる)
・アラクネ……下半身が蜘蛛の女性。蜘蛛のように壁を移動したり網を張れる。工作0.5・捕縛0.5
・エルフゲリラU……一般的なエルフゲリラよりも罠の扱いに長ける。工作2


家政婦「彼はプロのトラップマスターです」

エルフゲリラ「取り乱してしまってすまない。長く戦場に生きてきたつもりだが、獣人が実在するとは知らなかったよ」

アラクネ「ここに来るとき騒ぎにならなかったの?」

開拓者「お前らには言われたくないな……」


開拓者「ふむ。結局エルフゲリラとは何なのかよく分からなかったが、お前が罠の扱いに長けたベテラン戦士であることは理解した」

開拓者「警備チームに入ってくれるか?」

エルフゲリラ「もちろんだ。そのために私は参じたのだからね」

エルフゲリラ「だが、同僚が犬と獣人と蜘蛛足の女性とは……不思議な感覚だよ」

開拓者「お前も一応俺たちから見れば変わり者だからな」

レトリバー「……」フルフル

狼獣人「ワウッ。ワウン」ナデナデ

開拓者「ほら見ろ、おびえる猟犬を狼獣人が慰めているだろう」

アラクネ「なんで逃げるの……?」

開拓者「鏡見ろ」
227 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 20:14:36.34 ID:pD60WqZ9o
狼獣人「ガウウウッ」シュシュッ

エルフゲリラ「くっ、正面から相手取るのは厳しいね」

開拓者「狼獣人の戦法は、両手に短剣を持った戦士に近いな。リーチは短いが速さで翻弄する戦い方だ」

家政婦「あっ、彼はスキルを持っているんですね。最初から持っているなんて珍しい」

開拓者「エルフたちにはスキルは無いのか?」

家政婦「特殊能力というわけではないんですけど、かなり鍛え上げた兵士が得る、戦局を変えるほどの強さのことです」

家政婦「彼は犬に呼ばれたときにスピードが上がるみたいですね」

開拓者「ふむ。猟犬が敵を発見して追いかけ、強化された狼獣人を呼び出す」

開拓者「いいコンビネーションだ」


開拓者「アラクネ。お前は戦わないのか?」

アラクネ「戦うのは怖いわ……」

家政婦「彼女は人よりちょっと脚が多くて網を張れるだけの一般女性なので……」

開拓者「それでよく警備の仕事を引き受けてくれたな」

アラクネ「私、どこにも雇ってもらえないから、こういう仕事しか出来ないの」

開拓者「大変だな……」
228 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 20:16:31.37 ID:pD60WqZ9o
2週目

称号:人外ギルド

●兵員
・レトリバー……猟犬。人懐っこいが敵はきちんと見分ける。追跡1
・狼獣人……骨格が人間でそれ以外が狼の魔物。犬と話せて連携が取れる。スピード型近接1(犬ブースト:犬の兵員がいると強くなる)
・アラクネ……下半身が蜘蛛の女性。蜘蛛のように壁を移動したり網を張れる。工作0.5・捕縛0.5
・エルフゲリラU……一般的なエルフゲリラよりも罠の扱いに長ける。工作2

●兵種ごと
追跡1 スピード型近接2 工作2.5(最大2) 捕縛0.5

●ステータス
対応力Lv.6
速攻Lv.4
特殊Lv.0


アラクネ「あっ、網に反応が……!」

エルフゲリラ「侵入者かもしれない。見てきてくれ!」

アラクネ「えっ……こわいから誰か一緒についてきて……」

狼獣人「ワウー……(呆れ)」


玄関。

開拓者「た、助けてくれ……。網に捕まった……」

狼獣人「ワウ(呆れ)」



家政婦「おかえりなさいませ」

開拓者「邸宅のリフォームは順調か?」

家政婦「はい。エルフさんに手伝っていただいているんです」

エルフゲリラ「エルフの技と美をご覧あれ」

開拓者「手先の器用さが別の形で約に立ったな」

開拓者「貴族は彼らを見て何か言っていなかったか?」

家政婦「彼はこの一週間一度も戻ってきていませんよ」


開拓者「対応力と速攻に比べて、特殊は上げにくくないか?」

家政婦「この計算方法はあたしのうろ覚えなので、もしかしたら間違っているかもしれません」

開拓者「捕縛は特殊扱いじゃないのか」

家政婦「普通の軍にも網を仕掛ける工兵がいることはありますから」
229 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 20:35:37.61 ID:pD60WqZ9o
開拓者「罠の設置に長けたエルフとアラクネを活かすためには、人の心理に精通した参謀が必要だな」

開拓者「そういうわけでお前に来てもらった」

心理学者「ああ。軍に入るより儲かりそうだ」

心理学者「人間心理を学んだ私は最高の軍師になると自負している」

心理学者「味方の心理さえも操り、最強のチームを作り出してみせよう」

開拓者「ほう。期待しているぞ」


アラクネ「あら、おかえり」

サキュバス「この人が開拓者さん? いい男ね」

狼獣人「ワオーンッ!」

心理学者「人間がっ……いないっ……!!」

開拓者「落ち着け。自分の心理を操るんだ」

開拓者「正直、知らん奴が増えていて俺も動揺している」


家政婦「彼女は有翼人です。鳥人間と言った方が分かりやすいですか?」

有翼人「よろでーす!」

開拓者「今度は、背中に翼が生えているだけの一般人ではないのか?」

有翼人「ウチは弓矢撃てます! あと、目もいいよ」

開拓者「それは強そうだな」
230 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 20:39:05.31 ID:pD60WqZ9o
●兵員
・心理学者……敵の心理を読み解き戦略を立て、罠や待ち伏せの指示を行う。計略1
・有翼人アーチャー……背中に羽根が生えた女の子。昔から弓道を習っているらしい。制空1
・サキュバス……背中に蝙蝠型の羽根が生えた女性。主に男性の精神を操ることに長ける。対男性交渉1


開拓者「こっちの、紫色の肌をした女性は……」

家政婦「肌の色と羽根の形が違うだけで、彼女も有翼人ですよ」

サキュバス「サキュバスよ。よろしくね♪」

家政婦「サキュバスというのは、精神に干渉する魔法や色仕掛けを得意とする職業です」

開拓者「職業なのか……」

サキュバス「貴方たちでいう、女スパイに近いんじゃないかしら?」


家政婦「どうです? あたし、今回は戦闘のできる人を連れてきましたよ」

開拓者「人……うん、人だな」

開拓者(どこから連れてきたのか聞ける空気じゃない)

開拓者(俺だって変なところから狼獣人を連れてきたからな……)
231 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 20:49:18.18 ID:pD60WqZ9o
有翼人「見てみて。このスカート可愛くない?」

アラクネ「うーん、私、長いスカートは履けないから……」

サキュバス「こっちのミニ丈ワンピならチュニック感覚で着れないかしら?」

アラクネ「あっ、これなら着れるかも。ありがと」


開拓者「そういえば、お前は湖畔の楽園から来たメイドなのに、エプロンドレスは着ていないんだな」

家政婦「あたし、その、脚が太いので……」

開拓者「すまん……」


レトリバー「……」パタパタ

心理学者「おー、よしよし」

開拓者「犬の心理は分かるのか?」

心理学者「ドッグセラピーだ」

開拓者「そうか……」

心理学者「でも、少し観察した限り、彼女たちとエルフ君の心理は人間と変わりない」

心理学者「私が慣れて歩み寄るべきなのだろうな」
232 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 21:08:59.71 ID:pD60WqZ9o
3週目

称号:モンスター娘とエルフのギルド

●兵員
・レトリバー……猟犬。人懐っこいが敵はきちんと見分ける。追跡1
・狼獣人……骨格が人間でそれ以外が狼の魔物。犬と話せて連携が取れる。スピード型近接1(犬ブースト:犬の兵員がいると強くなる)
・アラクネ……下半身が蜘蛛の女性。蜘蛛のように壁を移動したり網を張れる。工作0.5・捕縛0.5
・エルフゲリラU……一般的なエルフゲリラよりも罠の扱いに長ける。工作2
・心理学者……敵の心理を読み解き戦略を立て、罠や待ち伏せの指示を行う。計略1
・有翼人アーチャー……背中に羽根が生えた女の子。昔から弓道を習っているらしい。制空1
・サキュバス……背中に蝙蝠型の羽根が生えた女性。主に男性の精神を操ることに長ける。対男性交渉1

●兵種ごと
スピード型近接2 工作2.5(最大2) 捕縛0.5 追跡1 計略1 制空1 対男性交渉1(特殊)

●ステータス
対応力Lv.8
速攻Lv.4
特殊Lv.2


開拓者「ふう、ようやく写真家とコックの仕事が済んだ……。結果は散々だったが」

ビュン

開拓者「うおっ!? 矢文!?」

開拓者「丸文字で『はやくきて!』と書かれている」

開拓者「何か起きたのか?」


心理学者「見間違いではないのか?」

サキュバス「私は夜目が利くのよ。間違いないわ」

エルフゲリラ「しかし何も盗まれていないのか……」

開拓者「どうした? 盗みが入ったのか」

サキュバス「たぶんね……。知らない人が廊下を歩いていたのを見たのよ」

開拓者「外見の特徴は覚えているか?」

サキュバス「そうね……腕は二本、脚も二本。角は生えていなかったわ」

エルフゲリラ「情報が少ないね」
233 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 21:16:14.27 ID:pD60WqZ9o
アラクネ「やっぱり、おかしいよね……」

有翼人「早く会いたいのにー」

開拓者「こちらは別の話か?」

家政婦「はい。貴族の方と連絡が取れないんです」

開拓者「なんだと?」

家政婦「二週間帰らないのは異常じゃありませんか……?」

心理学者「屋敷の様子を見て引き返したのではないか?」

有翼人「な、なんで?」

心理学者「その貴族は怖がりだと聞いた。であれば身の危険を感じて逃げたとしても不思議ではない」

アラクネ「えっ。ここ、何かいるの……? こわい……」


開拓者「依頼人がいなくなってしまったら仕事が成立しない」

開拓者「チームは解散か?」

家政婦「今、湖畔の楽園の諜報員に頼んで、行方を追ってもらっています」

開拓者「では、もう一週だけ様子を見るか」
234 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 21:20:07.43 ID:pD60WqZ9o
開拓者「さて、チームの編成に戻ろう」

開拓者「対応力が高いということは、バランスの取れたチームではあるんだな」

家政婦「速攻を上げるには、今いる人と似た戦い方をする兵員を増やすといいと思います」

家政婦「特殊を上げるには、変わった戦い方をする兵員が必要ですね」


安価↓1、2、3 警備員をスカウトする(職業、武器、戦法、特技、種族など)か、鍛えます(兵員を指定)
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/15(水) 21:24:15.73 ID:knOFQ8a6O
動きは遅いが中に人が入れる程の空洞があるアイアンゴーレム
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/15(水) 21:26:08.26 ID:NfpJxBDt0
アラクネ
最低限戦えるようにしよう
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/15(水) 21:29:14.20 ID:Et6amab1o
幻術要因としていたずら狸でも捕まえる
238 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 21:44:03.87 ID:pD60WqZ9o
王国の辺境、魔界林。

開拓者「また危険地帯に来てしまった」

アイアンゴーレム「キィィィン」

開拓者「こ、こいつは、俺が魔界を開拓したときに生み出したアイアンゴーレムじゃないか!」

全身が鉄でできているアイアンゴーレムは、石を食べて鉄分だけを摂取し大きくなる魔物だ。

本来は戦闘用ではなく、魔界に製鉄産業を生み出すために作られた存在だ。

開拓者「重量こそ脅威だが、後ろに回り込めばどうということはない」

開拓者「ん? 後ろにドアがある」

パカッ

ブレイン「くっ、見つかってしまったか」

開拓者「こいつは、喋る脳みその魔物!」

ブレイン「逃がしてくれるなら、ゴーレムの操縦方法を教えてあげよう」

開拓者「分かった。教えろ」


雪山の町。

ガシン ガシン

アイアンゴーレム「キィィィン」

妖怪マニア「見たこともない妖怪が山を登ってきます!!」

結界師「何ッオレの結界が通用しないだと!」

巫女「んー? あいつは妖怪じゃないわよ」

アイアンゴーレム「俺だ、開拓者だ。寒いからゴーレムの中に乗ってきたんだ」

善人「か、開拓者さん!? お久しぶりです!」
239 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 21:56:36.44 ID:pD60WqZ9o
開拓者「――というわけで、幻術を使う妖怪はいないか?」

陰陽師「では、吾輩の手なずけた狸を与えよう」

陰陽師「出でよ妖怪狸」

どろん

妖怪狸「ヒヒヒっ」

陰陽師「この者の命に従え」

開拓者「ありがたい」

陰陽師「この程度の助力で良いのか?」

開拓者「十分だ」

陰陽師「その鉄の塊は妖怪ではないが、どのようなものだ?」

開拓者「ああ、これは魔物だ。話せば長くなる」

陰陽師「この世は、妖怪以外にも面妖な者で満ち溢れておる……」

開拓者「見たことのない人種も現れたしな……」


魔物……魔界にいる生物。
妖怪……人のうわさ話から生まれる。
雪山の町の妖怪……雪山の土地神が生み出したもの。
亜人種……どこから来たのか不明。


アイアンゴーレム「キィィン。ただいま」

妖怪狸「うヒヒ」ポン ポン

有翼人「わああ! ごついのと可愛いのが来た!」
240 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/07/15(水) 23:02:31.52 ID:pD60WqZ9o
●兵員
・アラクネU……下半身が蜘蛛の女性。種族の技のほかに、八本の脚を活かした格闘術を習得した。捕縛1・工作0.5・多脚格闘0.5
・妖怪狸……幻術を操り敵を翻弄する。幻術1
・アイアンゴーレム……全身が鉄でできた人型の魔物。この個体は背中から中に入り操縦できる。搭乗ゴーレム1


サキュバス「魔力を使わずに幻を見せられるの? すごいわね」ナデナデ

妖怪狸「キュキキッ♪」


アイアンゴーレム「キィィン」

エルフゲリラ「な、中に乗ってみていいか?」

開拓者「ああ。操作は簡単だぞ」


レトリバー「フーッ フーッ!」ダッ

妖怪狸「ヒュイ!?」ダダッ

心理学者「猟犬は妖怪を敵視しているようだ」


アラクネ「わ、私、強くなりました!」

家政婦「頼まれたので、あたしが武術を教えてあげたんです」

開拓者「ほう。では俺と試しに組手でもしてみるか」


開拓者「ぐはぁ!!」

アラクネ「あっ、だ、大丈夫ですか……!」

開拓者「脚六本での連続蹴りをさばくのは無理だ!」

アラクネ「まだ回転連続蹴りもあるんですけど……」

開拓者「俺にはやらないでくれ」
504.38 KB Speed:0.4   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)