開拓者「安価で町などを作る」

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402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 06:09:26.21 ID:bkvPKRtI0

自分は画家派だったけど、むしろ最終的に生産者が恋人になると思ってドキドキしてた
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 09:39:38.82 ID:7VUAvy3fo
生産者派だけど大体>>401に同じくっす
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 14:44:41.04 ID:Y+dxy8dOo
後、家政婦に関しては設定に興味あるけどコレは何か重要過ぎて攻略進めなくても別の形明かされると思えた
姫はまぁ立場以前に犯罪だし
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/03(月) 22:42:16.34 ID:qm4UWGhGo
家政婦はそもそも生産者以上に可能性無かったから派閥出来る以前の問題かなって
姫にいたっては登場遅い初期値低いで魅力見出すのも難しかったし
406 : ◆CpUz7d.S3o [saga sage]:2020/08/04(火) 19:12:57.97 ID:tJreqHoyo
>>401
やはり安価で作ったキャラは強かった。
どのキャラも安価で作っていればもっとバラけたのでしょうか……

>>402
実際、>>371で生産者が選ばれていたら★6で画家と並ぶという僅差でした。
ただし初期値が画家★0と生産者★2で差があるので今考えるとフェアじゃなかったですね。

>>404
スレ立て前は恋人になるかならないかで設定が変わるキャラだったのですが、警備チーム編で亜人を連れてきたことで一気にただ者ではなくなってしまいました。
姫は★5を超えても恋愛にはならず一方的に惚れられる予定でした。
407 : ◆CpUz7d.S3o [saga sage]:2020/08/04(火) 19:17:17.75 ID:tJreqHoyo
今回はかなりしくじった感があるのですが、思いつきで自分の首を絞めてしまった部分が多く、
まとめると、
―――――――――――――――――――――――――――――――――
開拓に同行できそうな恋人候補を3人用意した。全員★1個で開始予定。

『警備チームを作る』で先に家政婦を出してみようと思いつく。

安価要素を増やすため>>194でキャラの性格を決めてもらう。センチメンタル・ノーブル・ダークが選ばれたらそれらしい過去作のキャラを追加してみようと急に思いつく。

見事にセンチメンタルとノーブルが選ばれてしまい、用意していたキャラのうち2人が消える。

妹分・家政婦・忍者姫だと大学生以外全員が開拓者の関係者になってしまうが、家政婦は今更消せない。

安価でもう一人作ってみることを思いつく。

内気なキャラ登場。家事と戦闘は得意だがそれ以外のことになると全く自信がなくなるという家政婦のキャラ付けが変更される(一部かぶったので)。

いっそ全員安価キャラにしようかとも思ったが、ここで>>194がネックになる。

男3人、女4人でバランスが悪いがもはや誰も消せない。最初から姫がいるのも不自然なので高原に行ったら出てくることにする。忍者だけに隠れキャラ。

初対面の引っ込み思案な10歳差の異性と、仕事仲間と、幼少期一緒に育った家族が、全員交流★1なのは不自然だと思い、差をつけてしまう。

結局、姫もすぐに登場する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
素直に用意してたキャラで始めるか、3人全員安価で作るかした方がよかったですね……
408 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 19:18:28.74 ID:tJreqHoyo
〜 依頼E 〜

開拓者「安価で強い男を作る」
409 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 19:22:46.52 ID:tJreqHoyo
二か月前にさかのぼる。

開拓者「亜熱帯の町に大学を作ってほしい、か」

開拓者「一応、気に留めておくか」

開拓者「さて、では写真家のもとへ行こう」

弟子「開拓者って人、いるか!」

開拓者「また客人か。開拓者は俺のことだが」

弟子「頼む! オレを弟子にしてくれ!」

開拓者「弟子ということは、開拓者志望か。残念だがもう王国は開拓を――」

弟子「オレは……最強の男になりたいんだ」

開拓者「頼む相手を間違えていないか?」

弟子「師匠は人を鍛えるのが得意だって聞いたぜ」

弟子「めちゃくちゃ強い武道家やめちゃくちゃ強い忍者を鍛えたことがあるんだろ?」

開拓者「まだ師匠と呼ぶな。そして誰に聞いたんだ」

開拓者「確かに、俺は開拓地でいつも労働者教育を行ってきたし、盗賊や野獣に負けない程度には強い」

開拓者「しかしお前はすでに強そうに見えるが」

弟子「まだ足りねぇんだ」

弟子「マフィアにさらわれたオレの妹を連れ戻すには!」

開拓者「警察や軍には知らせたのか?」

弟子「何もしてくれやしないんだ、オレたちには」

開拓者「ふむ……」

弟子「頼む! 指示さえしてくれれば、どんな過酷な修行でも一人で乗り越えてやるから!」

開拓者「指示だけならば時間はかからないな……」

開拓者(何よりこの男……すごくいい体をしている。素晴らしい原石だ。こいつは強くなるぞ)

開拓者(個人への教育は初めてだが、挑戦したくなるほどの魅力がこの男にはある)

開拓者「……俺の修行は厳しいぞ。覚悟しろ」

弟子「……! 師匠! よろしくお願いします!」
410 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 19:27:18.49 ID:tJreqHoyo
1週目

称号:端っこの都の端っこ

●開拓地
・貧民街……町の厄介者たちが不法占拠している区域。彼らを強引に追い出しても、行き場のない彼らはまた集まってくる。

●住民
・弟子……最強の男を目指す青年。才能はあるが最強には程遠い。
・ごろつき……無限沸きするザコ敵のような人々。
・下っ端……貧民街の住民から金を巻き上げて暮らしている組織の一員。


開拓者(ここは州都の中で最も栄えていない町、端っこの都)

開拓者(つまり城塞の都よりもさびれていることになるが、実は都心部だけ見るとそうでもない)

開拓者(この町で一番の問題点は、郊外にある貧民街の存在だ)

開拓者(王国の端の州では最も近代的であるこの町には、住んでいた土地を追われた流れ者や、無戸籍の捨て子、そして王国各地の無法者などが集まってくる)

弟子「師匠、怪我は無いか?」

開拓者「ああ。軽く散策してきたが、本当に治安が悪いな」

開拓者「ちょっと歩くだけでごろつきとエンカウントする。もっとも俺の敵ではないがな」

弟子「さすがは師匠。オレの見込んだ通りの強者だぜ」

開拓者「さて、お前の妹はどこの連中にさらわれたんだ?」

弟子「貧民街を支配するマフィア、残酷組だ」

開拓者「頭の悪そうな名前の団体だな……」

弟子「でも実力は本物だ」

弟子「残酷三人衆の一人、残酷格闘家には貧民街の誰も勝ったことがねぇんだ」

開拓者「あとの二人についても教えてくれ」

弟子「残酷剣士って奴がいる。剣が無ければ大したことないけど、とにかく弱いものイジメが好きなクソ野郎だ」

弟子「もう一人の方は何も知らねぇ」

開拓者「剣士か……。ということは肉弾戦だけでは厳しいかもしれんな」
411 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 19:31:36.32 ID:tJreqHoyo
開拓者「指示の前に、まずはお前の実力を見せてくれ」

弟子「師匠と戦えばいいのか?」

開拓者「ああ、かかってこい!」

弟子「よっしゃ……いくぞオラァ!」


1週目

●スキル
筋力T……全力で殴れば大人を気絶させることができる。
フットワークT……スポーツをしている人と同程度。
体幹T……同世代の男性に比べて明らかに筋肉質。
精神力T……多少の苦しみは我慢できる。
動体視力T……ザコの攻撃なら余裕で見切れる。

●ステータス
攻撃力Lv.1
耐久力Lv.1
リーチLv.1

●総評
治安の悪い貧民街でチームなどに入らず一人で生きていけるほどの強さを持った青年。
現状はちょっと強いケンカ野郎に過ぎないが、大きなポテンシャルを秘めている。


開拓者「くっ……腕を痛めてしまった」

弟子「や、やりすぎたか?」

開拓者「いや、これでいいんだ。今の一戦でお前の強さは大体わかった」

開拓者「鍛えているのは分かったが、技が何も身についていない状態だな」


開拓者(この仕事は要するに、いつもやっている労働者教育を一人に対して行うようなものだ)

開拓者(開拓と違い、教えた内容のすべてを弟子一人が身に着ける)
412 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 19:33:59.98 ID:tJreqHoyo
開拓者(普通のトレーニングをしてもいいし、敵に合わせた対策もありだな)

開拓者(それとも、武器を与えるか? 魔法や特殊能力の類も、上手くいく予感がする)

開拓者(余裕があれば、彼が真面目に生きていけるように職業訓練をしてもいいかもしれない)


安価↓1、2 特訓内容を指示します(上げる能力を直接指定してもOK)
413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 19:35:10.16 ID:s+aRjttxo
動体視力を鍛える
414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 19:37:08.79 ID:M23HUmwHo
気功法を教える
415 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 20:13:13.77 ID:tJreqHoyo
開拓者「まずは武道の基本を教えよう」

開拓者「本職ではないから間違っているかもしれないが」

開拓者「基本……それは『気』を知ることだ」

弟子「気? 気功ってやつか?」

開拓者「ああ。体内を循環するエネルギーだ。これを自在に制御することで、肉体の限界を超えた強さを手に入れることができる」

開拓者「と、俺は思っている」

弟子「すげぇ! 師匠、気功が使えるのか!」

開拓者「かなり初歩だがな」

開拓者「まあ、初歩だけでも体調を整えるのには使えるぞ」


開拓者「深呼吸し、体内の気の流れを見つけるんだ」

弟子「スゥーーーー」

開拓者「目を閉じて、精神を研ぎ澄ます」

弟子「ハァーーーー」

開拓者「……寝るなよ」

弟子「……やべぇ、ちょっと眠くなってた」
416 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 20:26:53.66 ID:tJreqHoyo
弟子「気がどこにあるのか全然わからねぇよ……」

開拓者「俺が次に来るときまでに見つけておけ」シュッ

パシッ

弟子「いきなり殴んのか。何すんだよ」

開拓者「よし、反射神経も十分だな」

開拓者「攻撃が見えさえすればしっかりと対応できることが分かった」

開拓者「次は動体視力を鍛える方法を教える」

弟子「それで強くなれるのか?」

開拓者「まあ、剣士への対策だな」

開拓者「相手の動きがはっきりと分かれば、武器を持った相手も恐れるに足らない」

開拓者「というわけで、高速で動くものを目で追う訓練をするんだ」

弟子「鳥を見るとかか?」

開拓者「自分の拳を動かして、それを目で追うだけでもいい。結構疲れるぞ」

弟子「お、おおっ、マジで目に来るな」ブン ブン

開拓者「それをたくさんやっておくといい。ただ、自分の体だと次にどう動くかわかるからあまり良くないかもしれんな」

弟子「だったら、羽虫とか使えるんじゃないか?」

開拓者「いいアイデアだ。そうだな、そんな具合に自分でも工夫してトレーニングするといいと思うぞ」
417 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 20:42:49.83 ID:tJreqHoyo
下っ端A「よぉよぉそこのおっさん、見ねえ顔だな」

下っ端B「ちゃんと俺らに生活税払ってるか?」

開拓者「また沸いてきたな」

弟子「待て開拓者さん。そいつらは倒しちゃいけねぇ」

下っ端A「倒すだと?」

下っ端B「俺たち残酷組に手を出すとどうなるか知らねぇようだ」

開拓者「こいつらが残酷組か。ごろつきとの違いが分からないな」シュッ

下っ端A「ぐはぁ!?」


下っ端B「覚えてやがれ!」ダダダッ

弟子「お、おい! 残酷組の幹部が来るぞ!」

開拓者「別に俺が倒してもいいんじゃないか?」


ザッ

残酷剣士「おやおや、誰かと思えば大物ではないですか」

残酷格闘家「違うぞ兄貴。元・大物だぜ」

残酷剣士「ええそうですね弟よ。今は無職でしたね?」

開拓者「フリーの開拓者をしている」

残酷格闘家「ぎゃははは! そりゃ無職ってことじゃねぇか!」

開拓者「お前は今、多くのフリーターと自営業者を敵に回したぞ」

残酷剣士「貴方は立場を分かっていないようだ」

残酷剣士「国王の庇護を受けていない貴方にわたくしたちが何をしようともリスクはないのです」

残酷格闘家「身ぐるみはがして全財産を搾ってやるよ、クソジジイ♪」

開拓者「なめられたものだな……」

開拓者は上着を脱ぎ捨て、両の拳を構えた。

開拓者「さあ、一人ずつかかってこい」クイックイッ

残酷格闘家「まとめてかかってこい、じゃねぇのかよ」

残酷剣士「いいですよ。一対一で構いません」

残酷剣士「わたくしと貴方の、残酷なまでの力の差というものを思い知らせてあげましょうか!」
418 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 20:44:34.50 ID:tJreqHoyo
開拓者(残酷格闘家の強さは見た目で大体わかった)

開拓者(背中の筋肉が特に発達しており、拳にはトゲのついた金具をつけている)

開拓者(殺傷性の高いパンチが奴の武器だろう)

残酷剣士「フッフッフ、苦しむ準備はお済みですか?」

開拓者(こいつの武器は、剣というよりはノコギリだな)

開拓者(あまり武器として強いとは思えない。宣言通り、相手を苦しめるのが目的だろう)

残酷剣士「フフッ」バッ!!

開拓者(しかし、速い!)

開拓者はノコギリ剣をしゃがんで避け、残酷剣士に組み付き、投げ倒した。

残酷剣士「くっ……!」スルッ

開拓者(今の衝撃で剣を手放さないか! そして、離脱も上手い……)

開拓者「よし、弟子」

開拓者「逃げるぞ!!」

弟子「はあっ!?」

残酷剣士「フッハッハッハ! 恐れをなして敵前逃亡ですか!」

残酷格闘家「ぎゃははははは! この町にいる限り俺たちからは逃げられねぇぞ!」


弟子「ふざけるな! なんでダサい真似を……もうてめえなんか師匠じゃねぇ……!」

開拓者「さっきの一戦で奴らの実力は分かった」

弟子「えっ……」

開拓者「お前の目的は、妹を助け出すことだろう?」

開拓者「案ずるな。最後に笑うのは俺たちだ」
419 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 20:49:59.55 ID:tJreqHoyo
2週目

●スキル
筋力T……全力で殴れば大人を気絶させることができる。
フットワークT……スポーツをしている人と同程度。
体幹T……同世代の男性に比べて明らかに筋肉質。
精神力T……多少の苦しみは我慢できる。
動体視力U……高速で通り過ぎる列車に乗っている人の顔がはっきりと見える。
反射神経T……見えさえすれば大抵の攻撃は余裕で避けられる。
気功T……体内の『気』を操り、体の調子を整える。

●ステータス
攻撃力Lv.1
耐久力Lv.1
リーチLv.1

●総評
優れた身体能力と、人並み外れた動体視力を持つ青年。
指先まで感覚が研ぎ澄まされており、戦闘より球技の方が向いている。


弟子「師匠、久しぶり!」ダンッ ダンッ

開拓者「お前は何をしているんだ?」

弟子「バスケだよ」ポイッ バスッ

ごろつきA「ナイッシュー!」

ごろつきB「ちくしょう……ほらよ、金だ」

弟子「よっしゃ、晩飯代ゲット!」

開拓者「スポーツで金を奪い合っているのか……」

弟子「殴り合いのケンカよりよっぽどいいだろ?」
420 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 20:55:01.93 ID:tJreqHoyo
開拓者「奴らの実力はこんなものだな」


敵1:残酷剣士
ノコギリ型の剣・強い握力・回避上手
●ステータス
攻撃力Lv.3
耐久力Lv.2
リーチLv.2

敵2:残酷格闘家
体幹が強い・拳にトゲ付き金具をつけている
●ステータス
攻撃力Lv.3
耐久力Lv.5
リーチLv.1


開拓者「今までの開拓で出会ったり鍛えたりした強者と比べると、てんで大したことのない連中だ」

弟子「でも師匠は負けたよな」

開拓者「よく頑張った方だろう? 俺は戦闘が専門ではないんだ」


安価↓1、3 特訓内容を指示します(上げる能力を直接指定してもOK)
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 20:57:27.64 ID:M23HUmwH0
槍の扱い
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 20:57:40.01 ID:6VfExhw70
精神力を鍛える
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 20:58:18.17 ID:tMXPZMjDO
座禅で精神力を鍛える
424 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 21:24:37.17 ID:tJreqHoyo
開拓者「お前のために武器を買ってきたぞ」

弟子「これは、槍!? すげぇ高そうな……」

開拓者「王国軍も採用している伝統の槍だ」

開拓者「いいか? 槍というのは白兵戦において最強の武器だ」

開拓者「比較的軽く経済的。そして何よりリーチの長さにおいて圧倒的に有利だ」

弟子「今は拳銃とかあるだろ?」

開拓者「弓や銃、装甲車両、それと魔法は確かに強いが、本人の身体能力が活かせないからな」

開拓者「肉体の強さを最大限に活かせる武器、それが槍だ!」


開拓者「驚いた……軽く教えただけなのに、ここまで使いこなせるとは」

弟子「そんなにか?」シュバババ

開拓者「やはりすごい才能だ」

開拓者「もう職には困らないな。王国軍でも町の警察でも採用間違いなしだろう」
425 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 21:26:00.66 ID:tJreqHoyo
開拓者と弟子は並んで座禅を組んでいた。

弟子「なんだこれ?」

開拓者「東の地域に伝わる精神統一の修行だ」

弟子「気功とは違うのか?」

開拓者「俺も詳しくないが、近いところはあるんじゃないか?」

開拓者「そうだな……体に流れるエネルギーを感じるのではなく、心を安定させることに集中するんだ」

弟子「普通に体動かすより難しいな……」

開拓者「さあ、私語は禁物だ。黙して、座禅に取り組もう」

弟子「……」

開拓者「……」


数時間後……。

弟子「……」

開拓者「……」

残酷格闘家「兄貴! 先週の逃げ足野郎を見つけたぜ!」

開拓者「……さらばだ弟子! また来週!」ダダダッ

残酷格闘家「寝てるかと思ったら起きてやがった!」

弟子「……」


一時間後。

弟子「……あれ? 師匠がいねぇ」
426 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 21:36:52.33 ID:tJreqHoyo
3週目

●スキル
筋力T……全力で殴れば大人を気絶させることができる。
フットワークT……スポーツをしている人と同程度。
体幹T……同世代の男性に比べて明らかに筋肉質。
精神力U……精神攻撃に強い耐性を持つ。
動体視力U……高速で通り過ぎる列車に乗っている人の顔がはっきりと見える。
反射神経T……見えさえすれば大抵の攻撃は余裕で避けられる。
気功T……体内の『気』を操り、体の調子を整える。
槍術T……標準的な王国兵と遜色なく槍を使いこなせる。

●ステータス
攻撃力Lv.2
耐久力Lv.2
リーチLv.3

●総評
槍術家U。
ピンチにも動じず、正確に突きを繰り出すことができる。
相手の突きを的確にかわすことにも優れ、槍術の試合なら負けることはそうそう無い。



開拓者「おい、弟子、こっちだ」コソコソ

弟子「師匠! なんで先週は勝手に帰ったんだよ」

開拓者「残酷組の連中に見つかったんだ」

開拓者「また見つかる前に、さっさと特訓するぞ」

弟子「なあ。結局、座禅は何の役に立つんだ?」

開拓者「残酷催眠術師が出てきた時だ」

弟子「最後の一人だけそんな変な奴なのか」
427 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/04(火) 21:40:11.70 ID:tJreqHoyo
弟子「あとはひたすら槍の特訓をすればいいんじゃないのか?」

開拓者「万が一の時、手元に槍が無かったらどうする?」

開拓者「それに、武器を破壊するのに長けた者もいるからな」

開拓者「武器がない状態でも強くなることは重要だぞ」


安価↓1、2 特訓内容を指示します(上げる能力を直接指定してもOK)
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 21:41:06.69 ID:M23HUmwHo
気を得物に伝える術
429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/04(火) 21:41:36.14 ID:4MEAcDU20
柔道の修行をさせる
430 : ◆CpUz7d.S3o [saga sage]:2020/08/06(木) 22:58:17.05 ID:1Czd8Aneo
二日連続空いてすいません。明日再開します。
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/06(木) 22:58:36.78 ID:enXxwgE7O
了解
432 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 20:46:18.86 ID:YqrdLLoIo
王国の東部に、異国出身の民が集まってできた町があった。

誰もがもっと東から来た民で、王国人から見たら区別がつかないとは言え、出身地はみんなバラバラ。

しかし彼らには一つだけ共通点があった。

『王国ではみんな仲良く助け合おう』の理念のもと、その共通の文化を町の通称とした。

ここはオリエンタルでエネルギッシュな―――

同じ釜の飯を食べる町。



開拓者「ずいぶん久しぶりにやって来たな」

弟子「旨そうなにおいがする街だ」

開拓者「ここは東洋街。間違ってもここで暴れるんじゃないぞ」

開拓者「この街には、素手での戦闘に長けた武道家が大勢集まっている」

開拓者「彼らに素手で太刀打ちできる者は、王国には50人くらいしかいない」

弟子「結構多いな」

開拓者「王国軍の精鋭と、砂漠の町の武道家の中で最強級の面々を合わせたらそのくらいはいる」

開拓者「さて、どこを探せばいいか」キョロキョロ

ムエタイ「お困りですか?」

開拓者「ああ。人を探している。武道家だ」

ムエタイ「武道家の知り合いなら多くいますから、案内しますよ」

開拓者「ありがとう。親切な一般人に出会えてよかった」

弟子「一般人がクソ強そうなんだけど」
433 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 20:58:55.20 ID:YqrdLLoIo
柔道家「どうも。お久しぶりです」

開拓者「今日はこの弟子に柔道を教えたくて来たんだ」

弟子「この人に教わるのか? 町の人たちより弱そうだけど」

開拓者「確かに体格は良くないが、それを覆す強さが柔道にはある」

開拓者「先週、俺が残酷剣士を投げた、あの技も柔道の技だ」

柔道家「まあ、体格がいいに越したことはありませんが」


ダンッ!

開拓者「一本!」

弟子「いっつ……! 柔道強いじゃねぇか!」

開拓者「武道のぶの字しか知らないお前ではな」

弟子「槍さえ使えりゃ……」

柔道家「ぶ、武器はやめてくれ!」

弟子「掴まれたら一巻の終わりだな。ヒット&アウェイを心掛けてもう一戦だ!」

開拓者「お前は何をしに来たのかわかってるか?」

弟子「ごめん、勝つために来たわけじゃなかったな」

柔道家「ではもう一度、型の稽古をしましょう」

柔道家「正しい型で投げるので、正しい受け身を取れば全く痛くありません」
434 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 20:59:24.80 ID:YqrdLLoIo
力士「おお、やってるやってる」

カンフースター「受け身はどんな武道家にも一般の方にも有用な技術ですよ」

テコンドー「柔道を選んだのはいい判断だ。俺と同じくらい初心者への指導に慣れてるからな」

弟子「なんかぞろぞろ集まってきたぞ」

開拓者「彼らも武道家だ。以前の開拓では世話になった」

テコンドー「いや俺のは違うよ。スポーツだから」

力士「私がやっているのも違いますね。儀式ですから」

カンフースター「ただのスタントマンです」

開拓者「世界チャンプと横綱と耐久力お化けが何を言うか。いらない謙遜はやめろ」

カンフースター「事実、町の2トップに比べると我々の武道なんてお遊びでしょうし」

弟子「まだ強い奴がいるのか?」

開拓者「その内の一人に今から会いに行く」


開拓者「邪魔するぞ」

老師「いらっしゃい」

弟子「……! この爺さん、強い」

開拓者「気づいたか」

弟子「見た目はさっきの柔道家さんよりよっぽど弱そうだけど、強い気を感じる……」

老師「いいえ。どこにでもいる、健康体操が好きな老人ですよ」

開拓者「その謙遜は流行っているのか?」

開拓者「突然だが、この男に気功を教えてやってくれないか?」

老師「あなたの頼みなら、と、言いたいところですが……」

老師「青年。君はなぜ強くなりたいのですか?」

弟子「さらわれた妹を助け出すためだ。だからマフィアを倒すための強さが要るんだ!」

老師「それだけですか? 他の理由を隠していませんか?」

弟子「……すげぇな。気功を極めると人が何考えてるか読めるのかよ」

老師「いいえ、邪念を感じただけです」

開拓者「……弟子、何か隠しているなら今教えてくれ」

弟子「もう、隠せないか」
435 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 21:03:03.67 ID:YqrdLLoIo
弟子「オレは皇国に村を滅ぼされて、それから妹と二人でギリギリ生きてきた」

弟子「強くなりたい理由は……皇国への敵意……復讐心なのかもしれない」

開拓者「自分でもわからないのか?」

老師「そういうものですよ。感情というものは」

弟子「……オレは、王国と皇国の間にある村で暮らしていたんだ」

開拓者「どの大国もほとんど放置している地域だな」

開拓者「その地域に昔からいる有力者が治めていることになっている……要するに小国の中のさらに辺境と呼ぶべきか」

開拓者「お前はそういう場所に住んでいたんだな」

弟子「まあ、そうなんだろうな……? オレもよく分かってねぇ」

弟子「とにかく、村の生き残りはオレと妹だけ。オレが妹をどれだけ大事に思っているか、分かってくれるよな?」

開拓者「なるほどな……」

カンフースター「話は聞かせてもらいました」

柔道家「我々も、皇国に地元を征服された仲間なんですよ」

力士「皇国軍の攻撃から生き延び、あるいは迫りくる危機から逃れるため、家族を連れて王国へ移り住んできたのです」

テコンドー「俺たちからも頼む。老師さん、彼を鍛えてあげてくれ!」

老師「……手に入れた強さを、悪しきことに使わないと約束できますか?」

弟子「ああ!」

開拓者「俺も約束しよう。落ち着いたら弟子には職業訓練を行い、安定した生活が送れるようにする」

老師「では、私の技を伝授しましょう」

老師「明日の正午過ぎ、道場へ来てください」

開拓者(こうして、弟子の武道の修行が始まった)

開拓者(来週、どれほど強くなっているだろうか……)
436 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 21:04:03.84 ID:YqrdLLoIo
4週目

●スキル
筋力T……全力で殴れば大人を気絶させることができる。
フットワークT……スポーツをしている人と同程度。
体幹T……同世代の男性に比べて明らかに筋肉質。
精神力U……精神攻撃に強い耐性を持つ。
動体視力U……高速で通り過ぎる列車に乗っている人の顔がはっきりと見える。
反射神経T……見えさえすれば大抵の攻撃は余裕で避けられる。
LVUP! 気功U……体内の『気』を操り戦う。気は武器にも伝播する。
槍術T……標準的な王国兵と遜色なく槍を使いこなせる。
NEW! 柔道T……投げ技、絞め技に特化した武道。東洋のレスリング。

●ステータス
攻撃力Lv.2→3
耐久力Lv.2→3
リーチLv.3

●総評
気功槍術家U。
精神を統一して放つ鋭い突きは、防御されても強い衝撃を与える。
仮に槍を手放しても、隙をついて絞め落とす戦法で勝利を狙える。



開拓者「修行の調子はどうだ?」

弟子「自信あり。座禅や動体視力を鍛える特訓も続けてるよ」

弟子「聞いてくれよ。実は、武器に――」

ざわざわ

開拓者「……あれは!」

残酷剣士「フフフフフッ!」ザクッ ザクッ

子供「」

母親「もう……やめてぇ……!!」

残酷剣士「金を払えなければどうなるか! これは見せしめなんですよ!」

通行人「お、お前止めて来い」

ごろつき「俺にもああなれって言うのかよ……」

弟子「子供、か……?」

開拓者「バラバラ死体を作る現場に居合わせてしまったか……」

残酷剣士「おやぁ? 貴方たちは先日の」

残酷剣士「まあいいでしょう。さあ、次は母親、貴方の番ですよ」ガシッ

母親「やだ、嫌だ、助けて……!」

残酷剣士「地獄でお子さんがお待ちですよ。フッフッフ……!」

弟子「……おい」

残酷剣士「はい?」

弟子「残酷組は後でまとめて潰すつもりだったけど、気が変わった」

弟子「てめえだけは今ここでぶっ潰す!」
437 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 21:07:51.98 ID:YqrdLLoIo
※戦闘の勝敗について
スキルとステータスを見て、勝ち目がありそうなら勝ちます


開拓者(頑張れ、弟子。今のお前なら勝てない相手ではない!)

しかし開拓者の予想と違い、怒りに燃える弟子の連続の突きは、残酷剣士にひらりとかわされる。

残酷剣士「遅いですねぇ」

弟子「くっ……当たれ!」

弟子は敵の動きが見えているが、敵もまた槍の動きが見えているのだ。

開拓者(槍術の練度の低さが問題か……。だが、リーチのおかげで残酷剣士は防戦一方だ)


下っ端「処刑の邪魔をするな!」

弟子を背後から攻撃しようとする下っ端たちを、先ほどまで見ているだけだった観衆が食い止めた。

通行人「邪魔はお前らだ!」

ごろつき「下っ端どもは任せろ!」


激しい連続攻撃はスタミナを消耗する。

弟子の動きが鈍った隙を、残酷剣士は見逃さなかった。

残酷剣士「もらった!」

首を狙ったノコギリ剣の突き。

それを、弟子は落ち着いて、槍を手放しつつしゃがんで回避し、残酷剣士に組み付き、柔道の技を使い地面に倒す。

残酷剣士(この男、師と同じ技を……!)

開拓者(ここまでは俺の戦いと一緒だ。ここからどうする?)

素早く離脱し立ち上がる残酷剣士と、素早く槍を拾う弟子。

弟子(チャンス!)

立ち上がったばかりの残酷剣士は、体勢を崩していた。

残酷剣士は回避が間に合わないと判断し、ノコギリ剣で穂先を受け流す。

残酷剣士(残念でしたね、その程度の突きでは簡単に防御が間に合う。そしてわたくしの強靭な握力は絶対に剣を手放さない!)
438 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 21:09:45.07 ID:YqrdLLoIo
その瞬間、残酷剣士の視界が回転した。

残酷剣士(何が起きた……?)

地面に横たわる残酷剣士の剣へ、再び槍の一撃が当たる。

ボキッと嫌な音がした。

残酷剣士「ギッ……」

残酷剣士の肘と肩が外れた音だ。

残酷剣士「グァアアア!!」

ごろつき「おい、とどめは刺さないのか?」

弟子「オレはそういうのは禁止されてる」

ごろつき「じゃあ勝手にやらせてもらうぜ」

背後を振り返らず、開拓者と弟子はその場を後にした……。


弟子「よっしゃあ! 残酷三人衆、一人撃破!」

開拓者「さっきの技はなんだったんだ?」

弟子「武器に気を流したんだよ」

弟子「そうすると、オレの筋力と槍の重さの合計よりも強い威力の突きになるんだ」

開拓者「しかし、なぜあいつは槍を受け流そうとして吹っ飛んだんだ?」

弟子「オレは剣を弾き飛ばそうと思って剣を狙ったんだけど、」

弟子「剣を手放さなかったから、体ごと持っていかれたみたいだ」

開拓者「その次は剣を手放さなかった代わりに、脱臼した、と」

弟子「どんだけ握力強いんだよ」

開拓者「剣での攻撃より直接握力で攻撃される方が恐いな」
439 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 21:14:19.37 ID:YqrdLLoIo
開拓者「さて、最後の指導になるが……俺に教えられることはもう無さそうだな」

弟子「先週みたいに、何を習得すれば強くなれるか、教えてくれるだけで十分だよ」


安価↓1、3 特訓内容を指示します(上げる能力を直接指定してもOK)
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/07(金) 21:14:44.86 ID:kklzvPiRo
警備チーム編の獣人達とスパーリングさせる
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/07(金) 21:16:20.06 ID:FmlZ6SKIO
kskst
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/07(金) 21:16:33.59 ID:ZjuWaGDDO
動体視力を鍛える
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/07(金) 21:16:35.90 ID:Q+ST0VOV0
合気道を学ぶ
444 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 23:05:02.99 ID:YqrdLLoIo
湖畔の楽園。

弟子「今日はずいぶん雰囲気の違う町に来たな」

弟子「オレには似合わない町だ……」

開拓者「目的地はここじゃない」

開拓者「この先の森の中にあるリフォーム途中のボロ屋敷だ」

開拓者「ちょうど他の仕事をしている時に、お前の特訓にちょうどいい相手を見つけたんだ」

弟子「へえ、どんな人か楽しみだ」


屋敷へ到着した。

開拓者「そこ、気をつけろよ。罠があるからな」

弟子「どんな屋敷だよ!」

家政婦「開拓者さん、おかえりなさいませ。……その方は新しいメンバーですか?」

開拓者「いや、違う。今、諸事情で俺が特訓メニューを組んでいる男だ」

家政婦「戦闘に関する仕事を二つも並行しているなんて、大変ですね……」

弟子「このメイドの姉ちゃんが、スパーリングの相手なのか?」

開拓者「そんなわけないだろ。相手は奥にいる」

弟子「そうか? 気の量がやべーんだけど……」

家政婦「え、えっと? 器量がとてもいいってことですか?」

開拓者「良かったな」

家政婦「あっ、大きな蜘蛛の巣があるのでご注意ください」

弟子「掃除しとけよ! って網でけぇ!?」
445 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 23:05:59.45 ID:YqrdLLoIo
※時系列上で、弟子編の4週目は警備編の2週目に相当します。ジャッカル獣人はまだいません。


弟子「モンスターハウスだ!!」

開拓者「失礼な。モンスターは一匹しかいないぞ」

狼獣人「ガルルル……」

開拓者「お前にはこの動きの素早い獣人とスパーリングをしてもらう」

弟子「あっちの蜘蛛女とかとは戦わなくていいのか?」

アラクネ「ひいっ」

開拓者「彼女たちは大人しい。しかし獣人一匹では少し物足りないな」

エルフゲリラ「必要なら、私も加わらせてもらうよ」

開拓者「おお、ちょうどいい」

開拓者「彼はエルフゲリラの中でも特に優秀なエルフゲリラなんだそうだ」

弟子「エルフゲリラってなんだよ」

開拓者「俺に聞くな。俺にもわからないんだ」


一同は屋敷の外へ移動し、木立の中で実戦練習を始めた。

狼獣人「ガルル!!」バッ

弟子「く、くそ! 素早い!」

弟子「しかも獣人の相手をしていたら、ゲリラを見失ってしまう……!」

エルフゲリラ「後ろだよ」

弟子「くっ……」

開拓者「お前には2対1でも優位に立ち回れる注意力と回避技術の習得を目指してもらう」

開拓者「というわけで家政婦、とりあえず1週間は彼の面倒をみてやってくれないか?」

家政婦「承りました」ペコリ

弟子「えっ、オレ一週間モンスターハウスで過ごすのか?」

こうして、わずかな期間の共同生活が始まった。

結果的に、亜人たちと過ごす日数は開拓者よりも弟子の方が多くなった。
446 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 23:26:37.07 ID:YqrdLLoIo
●スキル
LVUP! フットワークU……狼の群れも突破できる緩急自在な機動力。
LVUP! 動体視力V……集中すれば銃弾もスローモーションに見える。

●交流
・家政婦……★
・有翼人アーチャー……★★★★
・サキュバス……★
・アラクネ……★
・エルフゲリラ……★★★
・心理学者……★


高速で飛行する有翼人アーチャーが撃った矢。

弟子はそれをしっかりと目で追い、キャッチして見せた。

有翼人「弟子くん、ここまでできるようになったんだよ!」

弟子「避けるのなんて朝飯前だ!」

狼獣人「ワウッ」

弟子「獣人とも渡り合えるフットワークも身に着けたから、矢の雨が降り注いでも避けきる自信があるぞ」

エルフゲリラ「私の作る罠も半分以上回避されるようになってしまったよ」

弟子「でも見えてないと回避が間に合わないんだよな」

開拓者「予想以上に成長したな……」

開拓者「うむ。これなら残酷三人衆の残り二人にも勝てることだろう」

弟子「よし! 帰ったら早速乗り込むぞ!」

有翼人「ええ? もう帰っちゃうのー!?」

弟子「用事が済んだらまた来るよ」

エルフゲリラ「ああ。お互い生きてまた会おう!」

狼獣人「ワオーン!!」


開拓者「ずいぶん仲良くなったんだな?」

弟子「はじめはモンスターだなんて失礼なこと言っちゃったけど、普通に可愛い女の子だったよ」

開拓者「ほうほう」

開拓者「どんなことを話したんだ? デートの約束はしたか?」ニヤニヤ

弟子「そういうんじゃないって。有翼人の町の様子とか、歴史とかだよ」

開拓者「真面目にすごく気になるんだが……」

弟子「でもこういうこと、勝手に話しちゃダメだと思うんだよな。知りたかったら本人に聞いてくれ」
447 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/07(金) 23:35:56.63 ID:YqrdLLoIo
弟子「師匠、1か月間本当にありがとうな」

弟子「オレ、行ってくる!」

開拓者「待て。俺も行こう。最後まで見守って初めてこの仕事を達成したことになる」

弟子「危ないぞ」

開拓者「自分の身は自分で守るさ。危なくなったら先に逃げる」


貧民街、残酷組アジト。

下っ端「なんだ貴様ら? 納税に来たようには見えねえな」

開拓者「どけ」

弟子「いるんだろ。残酷格闘家」

???「あいつは留守だ」

弟子「お前は……」


1.残酷はかせ
2.残酷番長
3.残酷奏者

安価↓1選択
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/07(金) 23:37:17.62 ID:yR+et1OhO
1
449 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 00:02:13.01 ID:m/CaAXbAo
弟子「お前は……」

下っ端「残酷はかせ!」

残酷はかせ「ワタシの名前は残酷はかせ!」

残酷はかせ「今日も残酷で楽しい実験の時間のはじまりはじまりー!」

残酷はかせ「良い子は真似しちゃいけないよ!」

弟子「すっげえ変な奴が出てきた」

開拓者「残酷催眠術師の方がマシだっただろ」

残酷はかせ「さて今日の実験は〜?」

残酷はかせ「じゃじゃん! ヒトを兵器に改造する実験ー!」

残酷はかせ「用意するものは10代後半の女の子!」

残酷はかせ「小さすぎる女の子だと成長して故障しちゃうから、絶対に15歳以上の女の子を用意してね!」

残酷はかせ「男の子を使うと残酷さが足りなくなるけど、可愛い男の子なら」

開拓者「もういい、放っといてアジトの中に探しに行くぞ」

弟子「ああ、くだらない実験は勝手にやってろ」

残酷はかせ「完成したものがこちら!」

人間兵器「に…さん……」ガタガタ

弟子「は……?」
450 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 00:05:23.91 ID:m/CaAXbAo
残酷はかせ「おっと! まだ完成していなかったね!」

残酷はかせ「最後にこのスイッチを押せば、人格は消去されて、完全な兵器に生まれ変わるんだ!」

人間兵器「私…指…切ら……」

人間兵器「もう…ピアノ…けない」

開拓者「どいつもこいつも胸糞悪い組織だ……!」

弟子「妹なのか!? なあ!」

人間兵器「…ん……。にーさん、ご……なさ…」

残酷はかせ「そろそろいいかい? スイッチオーン!!」

人間兵器「逃…て」

ガシャン!!

拘束具が外れ、人間兵器が両腕を前に出し、両手の指先を弟子に向けた。

開拓者「離れろ!」

弟子「っ!」

指先から放たれた熱線が足元の雑草を焼いた。

残酷はかせ「人間兵器は自立思考が可能で、ターゲットを自らの判断で的確に追い詰めるんだ!」


敵3:人間兵器(残酷はかせ)
指先からレーザー・全身装甲
●ステータス
攻撃力Lv.5
耐久力Lv.3
リーチLv.5
451 : ◆Ltapu9h1vo [saga sage]:2020/08/08(土) 00:09:56.33 ID:m/CaAXbAo
トリップで次安価の(弟子にとっての)最適解を示しています
452 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 00:10:31.72 ID:m/CaAXbAo
開拓者「あのビーム、当たればおしまいだな」

開拓者「しかも全身が装甲で覆われていた。槍の攻撃が通じるか分からん」

弟子「……そういう問題じゃねぇだろ」

開拓者「そうだな……」

弟子「なんなんだよこれは!! 妹は元に戻せるのか!? なあ!?」

開拓者「…………」

弟子「……あれは本当にオレの妹なのか? 別人って可能性は……」

人間兵器「標的発見」

弟子「くそっ!!」

開拓者(どうする……?)

開拓者(元に戻せる可能性に懸けるなら、俺が指示するべきは……)


1.槍を使って戦い、装甲を破壊する
2.槍を使わずに柔道技で倒す
3.回り込んで、残酷はかせを倒す

安価↓2選択
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 00:20:26.39 ID:XWFISGQRO
3
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 00:21:04.76 ID:ji4IDVcvO
1
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 00:25:36.85 ID:gHMKsv+Bo
勝手にやってろってスルーしといてからの妹かもでの手のひら返しは印象悪いな
456 : ◆CpUz7d.S3o [saga sage]:2020/08/08(土) 02:58:03.64 ID:m/CaAXbAo
>>455 長々と残酷な実験の説明をしているだけで何も始めるそぶりが無かったためです
 実験の準備をしてたら目的は後回しにして止めます(>>436のように)
 開拓者たちが去りそうになったため、博士は隠していた完成品を慌てて出しました
457 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 03:00:31.85 ID:m/CaAXbAo
開拓者「覚悟を決めろ」

開拓者「全力で戦わなければ、殺されてしまうぞ」

弟子「でも、オレ、あいつに武器を向けることなんて……」

開拓者「気持ちは分かるが……そうだな……」

開拓者「装甲だけ破壊することはできないか? 戦闘の継続が難しくなれば止まるかもしれない」

弟子「難しいこと言ってくれるな……」

開拓者「他に方法はないだろう。俺が囮になる。隙をついてちょうどいい一撃を入れてやれ」


弟子「やるしか、ない……」ダッ

迷いの混じった一突きは簡単に弾かれてしまった。

人間兵器「……」ジロッ

弟子「やばっ」

開拓者「力を抜きすぎたか……!」

ビームを放つ指が弟子へ向けられる。

弟子(集中……!)

弟子(指の向きからビームの線を予測しろ……!)

ジュッ

開拓者「弟子!」

弟子「かすっただけだ!」

弟子「もう一度だ……今度は強く……」

弟子「装甲の表面だけに気を這わせる……!」
458 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 03:11:32.66 ID:m/CaAXbAo
精神を落ち着け、狙い通りの一突きを命中させると、人間兵器の体表から装甲が剥がれ落ちた。

弟子「やったか……?」

人間兵器「対象不明!! 対象不明!!」

開拓者「うおっ、暴走した!」

人間兵器は全ての指先からビームを出したまま、腕を振り回し、四方八方を焼き始めた。

弟子「ここがアジト付近で良かったよな……。隠れる物陰が多くて、巻き込みそうな人もいないし」

開拓者「おい、あいつ、どこかに走っていくぞ!」

弟子「マズい! 人の多いところに行かれたら最悪だ……!」


残酷はかせ「まったく。はかせの話は最後まで聞くべきだよ!」

残酷はかせ「結局実験方法については何も話せなかったじゃないか!」

人間兵器「対象発見!!」

残酷はかせ「ん? 人間兵器がこちらへ向かってくる!」

残酷はかせ「スイッチオーフ! ……。オーフ!」

残酷はかせ「制御装置が壊されてる!?」

残酷はかせ「うわあああ!!」
459 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 03:12:22.62 ID:m/CaAXbAo
>>451は #ju-do-u つまり柔道でした



開拓者「むごい死にざまだな……自業自得でしかないが」

人間兵器「……」

弟子「師匠! 妹が目を覚まさない……」

開拓者「眠っているだけ……であればいいんだが」

弟子「おい、何か知らないか?」

下っ端「は、博士は、制御装置が壊れたと叫んでたぞ」

開拓者「制御装置……装甲のことか」

弟子「あれを壊したら駄目だったのか……」

開拓者「悪かった。俺の判断ミスだな……」

弟子「いや、師匠が指示してくれなかったら、オレは何もできなかった」

弟子「きっとこれも、マシな結果だったと思う」

弟子は眠ったままの妹を背負った。

下っ端「……俺たちは見逃してくれるのか?」

弟子「別に、もう目的は達成したからな」

弟子「たとえどんな悪党でも殺すなって、気功の師匠に言われてるし、」

弟子「ここでてめえらを潰したところで、別の組織ができるだけだって、分かってんだよ……」
460 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 03:14:43.68 ID:m/CaAXbAo
翌日、弟子の家。

開拓者「……妹は目を覚まさないか」

弟子「ああ。ひょっこり起きてこないかと期待してたんだけどな」

貧民街に医者はいない。いたとしても、弟子に医者を呼ぶお金は無かった。

開拓者「……」

開拓者「お前の妹を目覚めさせる方法と、受けた改造を元に戻す方法……心当たりは無くもない」

開拓者「技術者、医者、魔法使い、この王国には多くの天才がいるのを知っている」

開拓者「彼らを頼ることができれば、治せる可能性はある」

開拓者「あくまで可能性であって、保証はできないが……」

弟子「十分、希望が持てたよ」

開拓者「金は俺が工面するから心配するな」

弟子「いや、そもそも、オレがもっとしっかりしてたら妹が連れ去られることもなかったんだ」

弟子「情報だけでいいよ。あとはオレが何とかする」

開拓者「そうか……」


弟子「なあ、師匠」

弟子「オレはもっと強くなりたい」

開拓者「……目的は?」

弟子「王国戦闘大会に出場する」

開拓者「戦闘大会だと!? もう開催は一か月後だぞ!」

弟子「知ってるさ。でも、出場しないといけない理由ができた」

開拓者「何だ?」

弟子「昨日、開拓者さんが帰った後、噂を聞いたんだ」
461 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 03:26:05.98 ID:m/CaAXbAo
弟子「その前に、ちょっと話は変わるけど、」

弟子「オレの村を滅ぼした皇国の兵士は、たった一人の男だったんだ」

開拓者「中々大胆な攻め方をしたな。一人だと返り討ちにされかねないだろうに」

弟子「奴は、身の丈を超えるほどの巨大な武器を持っていて、大人が集団で反撃しても全く歯が立たたなかった」

弟子「奴はこう名乗ってた……『征服者。町を奪う者だ』と」

開拓者「皇国の征服者か……」


弟子「で、オレの聞いた噂なんだけど」

弟子「身の丈を超える巨大な武器を持った黒装束の謎の男が、王国戦闘大会の決勝トーナメントに出場するらしい」

弟子「話によると、他を寄せ付けない異常な強さで、話し方は皇国なまりだった」

開拓者「お前の仇が大会に出ているということか」

開拓者「だが、お前はそいつと戦ってどうする? 復讐するのか?」

弟子「……勝ちたい」

弟子「オレは、オレの仇よりも強くなって、それを証明したい」

弟子「でも、もし何も反省していなくて、今もまだ同じことを繰り返しているのなら、オレは許せないかもしれない」

開拓者「俺も同感だな。町を作るのは大変なんだぞ」

開拓者「それを奪うことを生業にしているとは許しがたい。町が欲しかったら自分で作れと言いたい」

開拓者「復讐は良くないが、場合によっては倒して王国軍に引き渡そう」

弟子「協力してくれるのか?」

開拓者「俺の判断ミスの尻拭いをせねば気が済まんからな」

開拓者「せっかくなら優勝して、妹を助ける方法がないか王に直談判してこい!」
462 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 03:27:18.59 ID:m/CaAXbAo
昨日。

王国戦闘大会、端っこの都予選会場にて。

残酷格闘家「楽勝だぜぇ!」

司会「残酷格闘家、強い! サーベル戦士を一蹴だ!」

観客「長い武器持ちが相手でもものともしない……前評判通りあいつが優勝か」

治療班「腕の切り傷を治療します」

残酷格闘家「いらねぇよ、この程度治すまでもねぇ!」

残酷格闘家「決勝の相手、さっさと出てきやがれ!」

残酷格闘家「サクッとひねってやるぜ♪」


司会「端っこの都最強の男を決める、決勝戦!!」

司会「残酷格闘家 VS 黒装束の男!!」

黒装束「……貴方が残酷組の頭か」

残酷格闘家「おう! 弱っちい兄貴が死んじまったおかげでな!」

黒装束「……端っこの都で老人を殺して回っているのは本当か?」

残酷格闘家「社会のウジを駆除してやってんだよ。家族も負担が減って大助かりだろうぜ」

残酷格闘家「死体の処理もちゃんと俺がやってるから負担もかけてねぇ。な? 善行だろ?」


司会「試合、開始!!」


ざわっ

司会「なんと! 一撃だあああ! 無類の強さを誇る残酷格闘家までも一撃で屠ったあああ!」

治療班「急いで蘇生を!」

黒装束「……不要だ。もう、彼は蘇らない」

黒装束「……邪悪な魂はこの大鎌で貰い受けた」
463 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 03:29:01.80 ID:m/CaAXbAo
開拓者「少し情報収集をしてきた」

開拓者「征服者は、最新の兵器で武装した軍隊を単独で蹴散らす怪物だといわれているらしいな」

弟子「村の大人じゃ歯が立たなくて当然か……」

開拓者「確認なんだが、生き残りはお前と妹の二人だけだったな」

開拓者「その後、村はどうなったんだ? 大人は連れていかれなかったのか?」

弟子「あいつは、建物も畑もすべて破壊していった。邪魔する村人はみな、殺された……!」

開拓者(妙だな? 征服者というからには建物は使える状態で奪うはずだ……)

開拓者(村人も捕虜として捕らえて労働者として使った方が、征服がスムーズに進む……)

開拓者(嘘をついている様子もないし、詮索しないでおくか)


開拓者「……キツいことを言うが、」

開拓者「結論から言うと、今のお前は決して征服者に勝てない」

開拓者「それどころか、トーナメントで征服者に当たる前に負ける可能性が高い」

弟子「なんだと……オレ、結構強くなれたと思ってたんだけど」

開拓者「そうだな。だが、トーナメントは甘くない」

開拓者「俺の知る範囲でも、大胸筋で砲弾を跳ね返す男と、相手の技を盗んだり分身したりできる忍者はおそらく出場する」

開拓者「そんな彼らでも決勝トーナメントでは一回戦で負ける可能性が高い」

弟子「そ、そんなにか?」

開拓者「戦闘トーナメントだからな。格闘トーナメントではないから何でもありだ」

開拓者「これから1か月は、今まで以上にハードなトレーニングになる」

開拓者「覚悟はいいな?」

弟子「もちろんだ!」
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 07:09:00.27 ID:W4SzFCBX0
合気道を学ぶ
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 07:11:45.65 ID:W4SzFCBX0
↑は間違って書き込んでしまったので無視してください
466 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 21:42:38.99 ID:m/CaAXbAo
開拓者は調べものをして帰ってきた。

開拓者「まずい。もうほとんどの州都で予選が終わっているぞ!」

弟子「大会は来月だろ?」

開拓者「それは決勝トーナメントだ」

開拓者「決勝に進むには、各地の州都で行われている予選で優勝し、州都の代表として認められるか、」

開拓者「決勝前日の予選トーナメントで勝ち抜くか。その二択だ」

開拓者「予選トーナメント勝ち上がり組は、心身の疲労によって、翌日の決勝で不利になるのは言うまでもない」

弟子「じゃあ今やってる予選で勝った方がいいんだな!」

開拓者「まだ予選が終わっていないのは、常春の都、食の都、王都……」

開拓者「今のお前でも勝てる可能性があるのは……」


食の都。

弟子「師匠、なんで変装してるんだ?」

開拓者「俺はこの町を出禁になっているんだ……」

弟子「それなら他の町にすればよかったのに」

開拓者「王都と常春の都の優勝者は分かり切っているからな……。お前では手も足も出ない」


ストランドビースト「……」カシャカシャ

風を受けて自動的に前進する竹製の奇妙な構造物に、槍の一撃が突き刺さる。

次の瞬間、構造物は爆発した。

審判「勝者、キネティックアーティスト!」

キネティックアーティスト「ビースト達の動作は良好だ。さて、どこまで火薬が通用するか」
467 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 21:43:18.98 ID:m/CaAXbAo
弟子「変なアートに負けた……!」

開拓者「だから戦う前に言っただろ。人を狙えと」

弟子「車に乗って逃げ回るから、先に武器を壊そうとしたんだよ」

弟子「あんなの追いつけないだろ! 乗り物はありなのかよ!」

開拓者「戦うのが人ひとりであれば何を使ってもいい。それが戦闘大会だ」


竹槍戦士「決勝の相手はやはりお前か、筋肉戦士!」

筋肉戦士「食の都で最強の男は、我だ」

審判「試合開始!」

竹槍戦士「ウォオオオー!」

筋肉戦士「ハァアアアー!」

開拓者「因縁の対決だ……」

竹槍戦士は棒高跳びの要領で跳びまわり、上、もしくは背後からの突きを繰り返している。

筋肉戦士は筋肉の鎧で攻撃を耐え、人間離れした筋肉での一撃を叩き込むチャンスをうかがっている。
468 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 21:51:00.07 ID:m/CaAXbAo
弟子「どちらも、変な戦い方をする奴らだな……」

開拓者「動きをよく見ておけ。お前が強くなるヒントになるかもしれない」


1.竹槍戦士
2.筋肉戦士

安価↓1選択 勝者は
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 21:52:00.03 ID:LMrV9nO60
1
470 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 23:02:09.97 ID:m/CaAXbAo
竹槍戦士「おりゃおりゃおりゃおりゃあ!」

筋肉戦士「……!」


弟子「なんて速い連続突きなんだ……! まるでボクサーのパンチだ。集中しても避けきれる気がしない……」

開拓者「竹槍の強みは軽さだ。お前の槍では、鍛えてもあの速度は出せない」


筋肉戦士は槍を掴もうとしているが、手が届いていない。


弟子「おかしいぞ……? よく見ると、槍が体に当たってない」

開拓者「あいつの突きは飛ぶんだ。空飛ぶ鳥も打ち落とせる」

弟子「どれだけ鍛えたらそんなことができるようになるんだ?」

開拓者「もちろん直接当てた方が威力は出るが……おっ、攻め方を変えたぞ!」


竹槍戦士は距離を取って顔を狙い始めた。

顔面は鍛えられない。たまらず顔を腕で守る筋肉戦士に、竹槍戦士は一瞬で肉迫する。

竹槍戦士「ウォオオオッ!!」ゴウッ

みぞおちへの渾身の一撃に、筋肉の鎧はついに砕けた。

筋肉戦士「お、のれ……」ドサッ

槍は最後まで刺さらず。

しかし腹部への強い衝撃を受けた男はたまらず崩れ落ちる。

審判「勝者! 竹槍戦士!!」

竹槍戦士「ウォオオオー!!」

竹槍戦士たち「「ウォオオオー! 俺たちの勝利だぁー!」」

ボディビルダー「そんな! 筋肉戦士さんの筋肉が負けるだなんて!」
471 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 23:06:44.69 ID:m/CaAXbAo
開拓者「どうだ? 何かつかめたか?」

弟子「あの速さは俺には真似できねえ」

弟子「でも、この技だけは再現できそうな気がする!」

弟子は気を込めた槍を地面に突き立て、宙を舞った。

開拓者「なるほど。竹槍のようにしならない槍でも、気功を併用すれば跳べるのか」


●スキル
高跳び……槍を支えに棒高跳びの要領で跳びあがり、短時間だけ滞空できる。


開拓者「残りの予選は王都と常春の都だけか……」

開拓者「州都予選での勝ち抜きは絶望的……と、なると決勝前日の予選トーナメントを見据えて鍛えていかなければな」

弟子「前日にもチャンスがあるんだな。諦めずに特訓を続ければ、まだ間に合う!」

開拓者「だが、もう一つ問題があるんだ」


開拓者「王国戦闘大会はこれまでも不定期に開催されてきた」

開拓者「大会の目的は、近隣諸国に王国人の強さを誇示することだ」

開拓者「開拓も終わり、情勢が不安定な昨今、戦闘大会を開き他国をけん制しておきたかったのだろう」

開拓者「しかし、戦争が始まるのではないかと国民を不安にさせないため、大会には娯楽性と競技性を持たせてカモフラージュしている」

開拓者「そのためのルールが、『出場者は町の代表であること』」

開拓者「『町対抗、最強の男決定戦』として見世物感覚で楽しんでもらおうという狙いだ」

弟子「つまり、出場するにはどこかの町に認められないといけないのか」

開拓者「正確には市長や町長に認められることだな」
472 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 23:16:13.65 ID:m/CaAXbAo
弟子「でも師匠が作った町がいっぱいあるんだろ? 頼めば代表に選んでもらえるんじゃないか?」

開拓者「そうだといいんだがな……」

開拓者「ほとんどの市長は素性の知れた男を選出する。何かの間違いで王国人以外が優勝したら台無しだからな」

弟子「そりゃ王様に怒られるな」

開拓者「無戸籍のお前を代表に選んでくれる市長は少ないだろう」

開拓者「まあ、強ければなんでもいいという市長もいるが……」

弟子「そんな市長もいるのか」

開拓者「町の名を背負った代表が勝ち抜くたびに、町の宣伝や、町の住民によるショーなどが行える」

開拓者「大きな経済効果を得るために、リスクを覚悟で知らない奴を代表に選ぶこともあるんだ」

弟子「それって結局、師匠がオレを紹介すれば何とかなるんじゃないのか?」

開拓者「俺も今はあまり立場が良くないからな……」

開拓者「いくつか考えはある」


開拓者(弟子の言う通り、知っている町長に頭を下げて頼み込むのが一つ)

開拓者(あるいは、誰も出場する予定がない町の町長に、弟子の強さを見せて、町の看板を背負わせてみないかと誘う)

開拓者(既存の町に頼れなくても、俺には新しい町を作る腕がある)

開拓者(今すぐフォトジェニックな町に引き返し、独立した町と呼べる規模に拡張し、町であることを認めさせ、)

開拓者(その町の代表になる……という策もある)
473 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 23:23:22.12 ID:m/CaAXbAo
1.フォトジェニックな町の開拓を続けてちゃんとした町にし、そこの代表になる
2.開拓者と関係のある市長・町長に直談判してみる
3.出場予定者のいない町を探す

↓1から 先に2票入ったもの
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 23:24:12.97 ID:0KcO4d5mo
1
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/08(土) 23:25:10.07 ID:O12bMjCH0
1
476 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 23:30:17.20 ID:m/CaAXbAo
開拓者「よし、さらに忙しくなるが……やろう」

弟子「何を決意したんだ?」

開拓者「俺はこれから、お前への特訓と並行して……」

開拓者「お前が代表になるための町を作る!」

開拓者「さあ、開拓再開だ!!」
477 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/08(土) 23:31:27.64 ID:m/CaAXbAo
〜 依頼@+ 〜

開拓者「安価で勝手に町を作る」
478 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 00:06:39.81 ID:MR/BjfJxo
5週目

称号:都会人の理想が詰まった村

●開拓地
・野原村……都市の郊外にある田園の村。草花が揺れ、小川が流れる。
・貯水池……のどかな田園の一風景。暗いオーラがあり単体で見ると不気味にも感じる。#カントリー #ダーク
・田園……見渡す限りの緑の畑。これぞ開拓地の美である。#カントリー
・風車小屋……田園の背景に素朴な風車が回っているのが見える。中はがらんどう。#カントリー
・羊牧場……ふわふわでもこもこの白いひつじ達とふれあったり写真を撮ったりできる。#カントリー #ナチュラル #キュート
・ふれあい広場……かわいらしい小動物とふれあったり写真を撮ったりできる。#キュート #カントリー
・チーズ工場……熟成中のチーズが並んだ光景は唾液の分泌を促す。#カントリー #ナチュラル #フード
・教会……神々しく落ち着いた佇まい。写真を見ていると聖歌が聞こえてくるような気がする。#エレガント
・鐘楼……教会には大きな鐘が備えられている。その荘厳な音色は隣町まで鳴り響きそう。#エレガント
・射撃場……的撃ちの訓練ができる。木立の中にあり、雨の日はお休み。#ナチュラル #エネルギッシュ

●ステータス
#カントリー 1720いいね
#キュート 935いいね
#エネルギッシュ 856いいね
#ナチュラル 545いいね
#エレガント 102いいね
#フード 15いいね
#ダーク 1いいね



開拓者「期間は一か月。労働者も足りない。急いで取り掛からねば」

写真家「あれ? 開拓者さん、帰ってきたんですか?」

開拓者「この町をもっと大きくする必要ができてしまってな」

写真家「そうですか! 開拓者さんもバズる喜びが分かったんですね!」

写真家「アタシと力を合わせて、もっともっと写真映えする街を目指しましょう!」

開拓者「断る」

写真家「へ?」

開拓者「俺はあと一か月以内に、この写真映えする地区を、城塞の都とは独立した町として広く認めさせなければならない」

開拓者「そのために、この町の産業を育てる!」

写真家「町として認められるには、やっぱりもっと観光客を集めるべきですよ」

開拓者「いいや。今はもう写真映えなどいらない」

写真家「いります! このいいねの数を見てもまだ言えますか?」
479 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 00:10:02.30 ID:MR/BjfJxo
開拓者「では、こうだ!」


5週目

称号:都会人の理想が詰まった村
ランク:田舎町

●開拓地
・野原村……都市の郊外にある田園の村。草花が揺れ、小川が流れる。
・田園……見渡す限りの緑の畑。野菜が植えられている。
・貯水池……主に農業用の用水を貯めておく場所。
・風車小屋……素朴な風車。中は空っぽであり、あくまで観光資源。
・羊牧場……ふわふわでもこもこの白いひつじ達とふれあえる。
・ふれあい広場……かわいらしい小動物とふれあえる。
・チーズ工場……チーズを熟成している。
・教会……落ち着いた佇まいで、観光客に人気。
・鐘楼……教会には大きな鐘が備えられている。
・射撃場……的撃ちの訓練ができる。木立の中にあり、雨の日はお休み。
・レストラン……城塞の都の一般的な料理が食べられる。
・ホテル……高級でも格安でもない、普通の宿泊施設。

●住民
・写真家U……困難な状況でもインスタントカメラでエモーショナルな写真を撮ることができる。
・フォロワー……写真家の撮った写真を評価している人々。労働者のように働いてくれるが、学習速度は速くない。

●ステータス
第一次産業Lv.2
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.4


写真家「ああっ! タグを全消しされました! なんてことするんですか!」

開拓者「たとえどれだけのいいねを集めようと、国王も、城塞の都の市長も、ここが別の町であることを納得しない!」

写真家「ぐ、ぐぬぬ……」

開拓者「今は写真映えのことは忘れるんだ。俺はここを実用的な町にする」

開拓者「我慢してくれれば、お前の写真の宣伝にもなるんだぞ」

写真家「どういう意味ですか?」

開拓者は、王国戦闘大会について説明した。

開拓者「最近いつの間にか開発されていた、広域通信魔法を使って、全国に生中継されるらしい」

写真家「王国全土に、アタシの写真を見てもらえる……?」

開拓者「町が完成し、俺の弟子が決勝に進めればの話だがな」

写真家「ぜひやりましょう! ここを、城塞の都の近隣の町として発展させますよ!」

開拓者「おお、やる気になってくれたか!」
480 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 00:13:04.49 ID:MR/BjfJxo
開拓者「目標は『二つの産業Lvを5以上にする』だ」

写真家「フォロワーの皆さんもご協力よろしくお願いします!」

フォロワーA「OK! お祭りです!」

フォロワーB「城塞の都をあっと驚かせてやろう!」


安価↓1、2 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 00:14:38.09 ID:N7fMtV2+o
馬小屋と乗馬体験出来る施設
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 00:15:12.73 ID:SuUWSlBio
ガンスミスの工廠
483 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 01:07:44.33 ID:MR/BjfJxo
開拓者「ふう、工廠の完成だ」

開拓者「写真うつりだけを考えればよかった今までと違って、中身まで作るとなかなか骨が折れる」

フォロワー「すごく本格的だ! よく作り方を知ってたな」

写真家「軍需工場……!? こ、これって勝手に作ったらいけない施設じゃないんですか?」

開拓者「そうだな。勝手に開拓しているし今更だと思うが」

写真家「いや、全然危険度が違うと思うんですけど……」

開拓者「実際には、銃の管理用の施設だな」

フォロワー「でも、銃をメンテナンスできる人を探してこないと意味なくね?」

ガンスミス「私が引き受けよう」

開拓者「ちょうどいい所にガンスミスが」

写真家「なんで!? 開拓者さん、持ってますね!」

ガンスミス「私は君のフォロワーだよ」

写真家「スキンヘッドでヒゲでマッチョのおじさんが、アタシのフォロワー……!?」

ガンスミス「たしかに似合わないかもしれないが……」

ガンスミス「君の撮る写真は、時に、重厚さや奥深さを感じられて、好きなんだ」

写真家「そ、それはどうも」

開拓者「良かったじゃないか。お前が思うより、お前の写真は幅広い層に評価されているようだぞ」
484 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 01:08:27.90 ID:MR/BjfJxo
●開拓地
・乗馬場……馬小屋で馬を飼育しており、乗馬体験ができる。
・工廠……軍用品の製造・修理を行う施設。

●住民
・ガンスミス……銃を作り、メンテナンスする職人。

●ステータス
第二次産業Lv.2
第三次産業Lv.5
牧場Lv.3


開拓者「馬を調達した」

写真家「高かったんじゃないですか?」

開拓者「ああ……。ギリギリだ……」

開拓者「だが、これも先行投資だと思っている。この町が独立し、俺の弟子が大会で活躍すれば、儲かるはずなんだ……!」

写真家「ギャンブラーの思考みたいになってる……」


馬「……」パカラッ パカラッ

観光客「は、はやーい!」

開拓者「羊や小動物とのふれあい、チーズ工場と合わせて、牧場的な産業が多くなってきたな」

写真家「でも乗馬場の属性はエネルギッシュですね。馬は可愛いのではなく、カッコいいんです」

開拓者「馬も可愛いぞ?」

竜騎兵「銃の訓練ができて、メンテナンスを頼めて、乗馬もできるとはすばらしいな!」

竜騎兵「城塞の都より住み心地が良い。我もこの町を拠点としよう!」
485 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 01:25:20.84 ID:MR/BjfJxo
●開拓地
・屋台……コックの作る不思議な料理をテイクアウトできる。

●住民
・竜騎兵……馬に乗り銃を扱う騎兵。高速で移動しながら同じく動く標的に銃弾を命中させる腕を持つ。
・コック……どんな食材を使っても味を上手く調えられるのが特技。地元の再興を夢見る。


写真家「町の入口のあたりに知らない人が来てるんですけど……」

開拓者「あれは、屋台を設営しているのか?」

コック「開拓者さーん!」

開拓者「おお、誰かと思えばコックじゃないか」

開拓者「この町のせいで客を奪われてしまったお前が、なぜここへ?」

コック「お客さんが来ないなら! 僕がお客さんのところへ行けばいい!」

騎士「屋台を出すっつって、聞かねーんだよ」

開拓者「俺もいい考えだと思うぞ。都のレストランの集客につながる」

写真家「む! ここは城塞の都ではありませんよ! 帰って下さい!」

騎士「はあ? 気に入らねえけどここも城塞の都だろうが。法律でそう決まってんだよ」

開拓者「会わない方がいい二人が会ってしまった……」



5週目終了

〜住民の声〜
写真家「アタシの写真が全国中継……。10万いいねも夢じゃない……」
ガンスミス「私はスキンヘッドではなく、残念ながら禿げているんだよ」

〜来訪者の声〜
騎士「俺はこんな浮ついた街を認めねぇ。更地にして欲しいぜ」
観光客「カピバラやクマまでいるのに、乳牛はいないのね。あくまで観光牧場ということかしら」
486 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 01:31:13.53 ID:MR/BjfJxo
6週目

称号:のどかな牧場と銃声の村
ランク:田舎町

●開拓地
・野原村……都市の郊外にある田園の村。草花が揺れ、小川が流れる。
・田園……見渡す限りの緑の畑。野菜が植えられている。
・貯水池……主に農業用の用水を貯めておく場所。
・風車小屋……素朴な風車。中は空っぽであり、あくまで観光資源。
・羊牧場……ふわふわでもこもこの白いひつじ達とふれあえる。
・ふれあい広場……かわいらしい小動物とふれあえる。
・乗馬場……馬小屋で馬を飼育しており、乗馬体験ができる。
・チーズ工場……チーズを熟成している。
・教会……落ち着いた佇まいで、観光客に人気。
・鐘楼……教会には大きな鐘が備えられている。
・射撃場……的撃ちの訓練ができる。木立の中にあり、雨の日はお休み。
・工廠……軍用品の製造・修理を行う施設。
・レストラン……城塞の都の一般的な料理が食べられる。
・ホテル……高級でも格安でもない、普通の宿泊施設。
・屋台……コックの作る不思議な料理をテイクアウトできる。

●住民
・写真家U……困難な状況でもインスタントカメラでエモーショナルな写真を撮ることができる。
・コック……どんな食材を使っても味を上手く調えられるのが特技。地元の再興を夢見る。
・フォロワー……写真家の撮った写真を評価している人々。労働者のように働いてくれるが、学習速度は速くない。
・ガンスミス……銃を作り、メンテナンスする職人。
・竜騎兵……馬に乗り銃を扱う騎兵。高速で移動しながら同じく動く標的に銃弾を命中させる腕を持つ。

●ステータス
第一次産業Lv.2
第二次産業Lv.2
第三次産業Lv.5
牧場Lv.3


写真家「ひややっこ君、#キュート でいいですね。もっといろんな表情のものを作れませんか?」

パシャッ ジー

コック「写真家さんのフォロワーはいろんな町にいるんだってね! いい宣伝になるよ!」

開拓者「ウィンウィンで何よりだ」
487 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 01:32:35.81 ID:MR/BjfJxo
開拓者「あとは第一次産業か第二次産業をLv.5まで上げれば、十分、町と呼べるようになる」

写真家「果たしてそれで認めてもらえるか、ちょっと不安ですね」


安価↓1、3 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか)
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 01:33:56.08 ID:N7fMtV2+0
毛糸や毛織物を生産するウール工場
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 01:39:47.90 ID:18zOuIzOO
kskst
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 01:45:00.07 ID:XoH3CGj/o
牛舎(乳搾り体験やチーズ原料用)
491 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 02:00:21.13 ID:MR/BjfJxo
ひつじ「めぇ〜♪」

開拓者「……もこもこの羊だな」

写真家「そうですね」

開拓者「もこもこの毛を狩り、製品に加工して売るか」

ひつじ「めぇっ!?」

写真家「可愛い羊のトレードマークが!!」

開拓者「また生えてくるとは言え、観光資源か……」

開拓者「仕方ない。羊の数も増やそう」


コック「工場に保管されているチーズを分けてくれませんか?」

開拓者「構わんが、使ったら買い足さなければいけないぞ」

コック「チーズ工場なのに、チーズは作っていないんですか!?」

開拓者「元々は写真撮影用のセットとして建てたものだからな」

コック「あるものを使わないなんてもったいない!」

コック「牛を買いましょう! 買うべきです!」

開拓者「まあ、確かにな……」

開拓者「で、チーズは何に使うんだ?」

コック「魚介青汁に混ぜてみようと思います!」

開拓者「待て。他にあるだろ!」
492 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 02:13:35.73 ID:MR/BjfJxo
●開拓地
・牛舎……乳牛を飼育している。乳しぼり体験やチーズ作り体験もできる。
・ウール工場……羊から刈り取った毛を加工し、毛糸や織物を生産する。

●ステータス
第一次産業Lv.3
第二次産業Lv.3
牧場Lv.4


開拓者「羊と牛を大量に購入し、工場を建てたぞ」

開拓者「金が飛んでいく……」

コック「も、もう無理しないでください! 僕も牛代くらいは出します!」

開拓者「開拓には、金がかかるものだな……。フリーになって改めてスポンサーの重要性を知った」

開拓者「仕事を増やすか……。金払いのいい日雇いの仕事を……」

写真家「今、いくつ仕事してるんですか?」

開拓者「亜熱帯の町に大学を作りながら、湖畔の屋敷の警備をする人員を集めて、弟子の指導を行って、お前達と町を作っている」

開拓者「帰る先は花畑島の近くだ。そこで住み込みの開拓の仕事をしている」

写真家「家に帰っても仕事ですか!?」

コック「開拓者さんが死んでしまう!」

フォロワー「亜熱帯の町から湖畔って……移動距離やっば」

開拓者「今週末にその二つは終わるんだ。だから大丈夫だ」

開拓者「俺は王国一タフな男、開拓者だぞ」

富裕フォロワー「お金なら支援しましょうか?」

富裕フォロワー「もし独立できず、大会に出場できなくても、この町なら一定の利益は見込めるでしょう」

富裕フォロワー「親しい投資家にも話をしてみます。誰か一人くらい興味を持つかもしれません」

開拓者「な、なんと! お前は神か!?」

コック「ほら、やっぱり無理してました」
493 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 02:35:03.69 ID:MR/BjfJxo
6週目、週末。

パシャッ ジー

写真家「うん。建物が増えて、町の風景も撮りがいが出てきた」

写真家「でも観光客が増えたから、人の写らない写真を撮りづらくなっちゃったなー」

カメラ片手にぶらぶらと歩く写真家の前に、気になる観光客がいた。

写真家「あれ? 絵を描いてる人がいる。写真の方が早いのに」

画家「……」ピクッ

写真家(ん? 隣の人は……)

写真家「あっ、開拓者さん! 来るのが早かったですね」

開拓者「いや、今日は開拓に来たわけじゃないんだ」

二人はデートで開拓途中の町を訪れていた。

この時、写真家は不用意な発言で画家の不興を買ってしまい、口喧嘩に発展してしまったが、開拓者の機転によって画家の実力を認めるに至った。

写真家「認めましょう……。絵には絵の良さがあります!」

画家「やったっ……」

写真家「でも、絵を描くだけじゃつまらなくないですか?」

写真家「この町では、乗馬体験も乳しぼり体験もチーズ作り体験も射撃体験もできますよ!」

開拓者「……。見事に全部、画家の苦手な分野じゃないか」

画家「ごめんなさい……」
494 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 02:40:54.19 ID:MR/BjfJxo
画家「でも、素敵な町だと思います」

開拓者「体験型の観光をしなくても、見て回るだけでも楽しい町だということだな」

開拓者「お前も悪い気はしないだろ?」

写真家「そうですね」

画家「あ、それと……」

画家「ここの牧場っぷりに比べると、私達の島って全然、牧場島じゃないですよね……」

開拓者「……俺もうっすら思っていた」



6週目終了

〜住民の声〜
写真家「アタシは絵心もあるんですよ! 写真の方が好きなだけで」
富裕フォロワー「結構な額が集まりそうですよ。なんだかんだで開拓者さんの過去の業績は知られているようです」

〜来訪者の声〜
画家「毛織物を買おうかと思ったんですけど、地元も牧場島も暖かいから使う機会がなさそうです……」
写真好きの観光客「張りぼてみたいな頃も、俺は嫌いじゃなかったよ」
495 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 02:47:05.77 ID:MR/BjfJxo
7週目

称号:カウボーイ・ビレッジ
ランク:田舎町

●開拓地
・野原村……都市の郊外にある田園の村。草花が揺れ、小川が流れる。
・田園……見渡す限りの緑の畑。野菜が植えられている。
・貯水池……主に農業用の用水を貯めておく場所。
・風車小屋……素朴な風車。中は空っぽであり、あくまで観光資源。
・羊牧場……ふわふわでもこもこの白いひつじ達とふれあえる。
・牛舎……乳牛を飼育している。乳しぼり体験やチーズ作り体験もできる。
・ふれあい広場……かわいらしい小動物とふれあえる。
・乗馬場……馬小屋で馬を飼育しており、乗馬体験ができる。
・チーズ工場……チーズを熟成している。
・ウール工場……羊から刈り取った毛を加工し、毛糸や織物を生産する。
・教会……落ち着いた佇まいで、観光客に人気。
・鐘楼……教会には大きな鐘が備えられている。
・射撃場……的撃ちの訓練ができる。木立の中にあり、雨の日はお休み。
・工廠……軍用品の製造・修理を行う施設。
・レストラン……城塞の都の一般的な料理が食べられる。
・ホテル……高級でも格安でもない、普通の宿泊施設。
・屋台……コックの作る不思議な料理をテイクアウトできる。

●住民
・写真家U……困難な状況でもインスタントカメラでエモーショナルな写真を撮ることができる。
・コック……どんな食材を使っても味を上手く調えられるのが特技。地元の再興を夢見る。
・フォロワー……写真家の撮った写真を評価している人々。労働者のように働いてくれるが、学習速度は速くない。
・ガンスミス……銃を作り、メンテナンスする職人。
・竜騎兵……馬に乗り銃を扱う騎兵。高速で移動しながら同じく動く標的に銃弾を命中させる腕を持つ。

●ステータス
第一次産業Lv.3
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.5
牧場Lv.4


写真家「どことなくワイルドな雰囲気の町に変わってきてます」

開拓者「家畜を育てる人間は、優しいだけではなく、力強さを備えているんだ」

開拓者「銃を持った客が増えたのも影響しているな」

写真家「あのおじさん、なかなか有名なガンスミスだったらしいですね。遠くの町から訪ねてくる人もいました」
496 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 02:56:16.89 ID:MR/BjfJxo
開拓者「……」

パシャッ ジー

写真家「見たことない表情してたので、つい撮っちゃいましたよ」

写真家「疲れ顔なのに妙に落ち着いてるというか……一仕事終えた顔にしてはまだ気が抜けてないような」

開拓者(地底都市と魔界林をはしごして、武装集団と戦った後に、のどかな町での開拓に帰ってきたからな……)


安価↓1、2 施設を作ります(用地・店舗・公共施設ほか、今ある施設のLVを上げることも可能)
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 02:58:40.58 ID:N7fMtV2+o
作業具生産用の鍛冶屋
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/09(日) 03:44:39.99 ID:Ba3D19ODO
魚の養殖施設
499 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 20:40:08.18 ID:MR/BjfJxo
●開拓地
・養殖場……食用の淡水魚を育てる。
・鍛冶屋……町で使用される金物を製造する。


開拓者「産業の種類を増やすため、マスの養殖を始め、鍛冶屋を建てた」

開拓者「鍛冶屋で作られた道具は、工廠や各種工場などで使用される予定だが……」

開拓者「これは失敗したかもしれんな……」

写真家「あれ? 産業Lvの更新を忘れてますよ」

開拓者「いや……これで正しいんだ」

開拓者「この町で魚を育てても、道具を作ってもあまり儲からない」

開拓者「数字で表すと3.5といったところか」

写真家「目標はLv.5でしたよね」

開拓者「ああ。来週までに間に合うかどうか、分からなくなった」

フォロワーA「開拓者さん、大変だ!」

フォロワーA「マスの注文が大量に入った!」

開拓者「何!?」

フォロワーB「鍛冶屋もだ。城塞の都の会社やギルドから、相談が来てる」

開拓者「すぐそこに大都市があることで、魚の消費量と金属加工の需要が増えたのか!」

開拓者「いつもの開拓とは違う、まさかのメリットだ……!」


●ステータス
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.4
500 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 20:44:32.02 ID:MR/BjfJxo
コック「いらっしゃいませー!!」

コック「チーズ魚団子はいかがですかー!!」

開拓者「また珍妙な料理を作ったな……。魚の身の原型が残っていないじゃないか」

コック「味見どうぞ!」

開拓者「これは……酒のつまみにぴったりだ!」



7週目終了

〜住民の声〜
コック「この調子で名産品ができたら嬉しいですが、流石に難しいでしょうか」
ガンスミス「金属加工は専門じゃないんだ。すまないね」

〜来訪者の声〜
カバン職人「もう少し安く請けてくれないか?」
観光客「銃声が最悪! 動物とのふれあいが台無し!」
ライフル選手「射撃場のお客さんが増えてきて、今日はついに順番待ちになってしまいました」
501 : ◆CpUz7d.S3o [saga]:2020/08/09(日) 20:45:24.25 ID:MR/BjfJxo
8週目

称号:城塞の都を支える村
ランク:田舎町

●開拓地
・野原村……都市の郊外にある田園の村。草花が揺れ、小川が流れる。
・田園……見渡す限りの緑の畑。野菜が植えられている。
・貯水池……主に農業用の用水を貯めておく場所。
・風車小屋……素朴な風車。中は空っぽであり、あくまで観光資源。
・羊牧場……ふわふわでもこもこの白いひつじ達とふれあえる。
・牛舎……乳牛を飼育している。乳しぼり体験やチーズ作り体験もできる。
・ふれあい広場……かわいらしい小動物とふれあえる。
・乗馬場……馬小屋で馬を飼育しており、乗馬体験ができる。
・チーズ工場……チーズを熟成している。
・ウール工場……羊から刈り取った毛を加工し、毛糸や織物を生産する。
・養殖場……食用の淡水魚を育てる。
・教会……落ち着いた佇まいで、観光客に人気。
・鐘楼……教会には大きな鐘が備えられている。
・射撃場……的撃ちの訓練ができる。木立の中にあり、雨の日はお休み。
・工廠……軍用品の製造・修理を行う施設。
・鍛冶屋……町で使用される金物を製造する。
・レストラン……城塞の都の一般的な料理が食べられる。
・ホテル……高級でも格安でもない、普通の宿泊施設。
・屋台……コックの作る不思議な料理をテイクアウトできる。

●住民
・写真家U……困難な状況でもインスタントカメラでエモーショナルな写真を撮ることができる。
・コック……どんな食材を使っても味を上手く調えられるのが特技。地元の再興を夢見る。
・フォロワー……写真家の撮った写真を評価している人々。労働者のように働いてくれるが、学習速度は速くない。
・ガンスミス……銃を作り、メンテナンスする職人。
・竜騎兵……馬に乗り銃を扱う騎兵。高速で移動しながら同じく動く標的に銃弾を命中させる腕を持つ。

●ステータス
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.4
第三次産業Lv.5
牧場Lv.4


コック「町の人の声を集めてきたんですが、」

コック「フォトジェニックな町への印象がかなり良くなっているみたいです!」

開拓者「いい事なんだろうが、複雑だな……」

写真家「独立しようとしてるのを知ったら、反動でかなり印象悪くなりますね……」
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