主人公「え?俺がヤバいって弱すぎるってことか?」

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1 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:25:04.84 ID:J/0yn4qt0

※主人公がイキれなくなる話です
とても短め


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1594311904
2 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:28:03.09 ID:J/0yn4qt0

-2-

部長「弱いとかそういう話じゃないよ!あとタメ口!」

部長「で、なにこのミス!お陰で営業先のお姉さんカンカンだったんだけど!」

部長「君もさぁ…新入社員じゃないんだから」

部長「あー…。もういいよ。仕事戻って」シッシ

部長「…ハァ。人事に掛け合ってみるかなぁ」

3 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:28:34.57 ID:J/0yn4qt0

-4-

幼馴染「弱い…?」

幼馴染「ふふ、たしかに弱いかもですね。貴方、毎日ボロボロの顔してますもん」

幼馴染「少しは身体を休めるとか、休息をとることも必要ですよ」

幼馴染「貴方が倒れたら、困る人が居ますから…」

幼馴染「え?妹が困る?…はいはいそうですねっ!」

幼馴染「…なんで怒ってるかは自分で考えてくださいっ」

幼馴染「……もう…」

幼馴染「……妹さん、まだあの調子なんですか?…そうですか」

幼馴染「……大丈夫。私だけは、貴方のことわかってますから」

幼馴染「今日もお見舞いありがとうございます。元気、貰えました」

4 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:29:12.32 ID:J/0yn4qt0

-6-

母『は?何をふざけてるのかわからないけど、今は貴方の社会的地位の話をしてるの!』

母『こうして何回も電話してるけど、貴方まだ結婚とか出世の話無いんでしょ?』

母『一人で頑張るとか言って、結局ウチにお金残せないなら家に戻ってきてお父さんの介護してもらうからね!』

母『え?介護費は自分が出してる?…そんなの当たり前でしょうが!』

母『貴方が死ぬまで介護してくれればお母さんに入るお金が増えるの。それわかってるわけ?』

母『…はぁ!?貴方には親孝行の気持ちが無い訳!?…家出した妹みたいなこと言うのね。このゴミ息子!』

母『こっちだって毎日お前なんて産まなきゃ良かったって思ってるわよ!もう電話掛けんな!!』

母『……お金は毎月分振り込んでおいてね!!』ガチャンッ

5 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:29:43.38 ID:J/0yn4qt0

-8-

親友「ははっwなんだよそれ、流行りのネタか?」

親友「いや今日は隙の大きそうな顔してるからさ!聞いてみたんだよ」

親友「で、今日はどうだったんだよ。幼馴染のあの子!」

親友「…慰めてもらった?ははは、情けねぇことしてもらってんじゃねぇよっ!」

親友「今度俺もお見舞い行こっかな〜。…○○病院の042号室だっけ?」

親友「え?なんで知ってるかって?…どうでもいいだろそんなこと」

親友「…なら早くパスタ温めろ?おいコンビニ店員だからって扱い酷くねぇかぁ!?」

親友「………………へへへ」

6 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:30:22.05 ID:J/0yn4qt0

-10-

妹「は?」

妹「弱いっつーかカスだろカス。これっぽっちの稼ぎで私の課金が成り立つかよ!」

妹「お前さ、私をなんだと思ってるわけ?」

妹「私はチャンネル登録者数42万人の超売れっ子動画投稿主なワケ」

妹「てめぇみてぇな社会の底辺とは違ぇんだよ!!いいから飯買ってこいや!」

妹「あ…?今日はパスタの気分じゃねえんだよ!しねやゴミが!」ベシャッ

7 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:30:55.48 ID:J/0yn4qt0

-12-

お隣さん「弱い…?」

お隣さん「なんかよくわかんないけど、貴方いつも病院のほうから帰ってくるでしょう?」

お隣さん「いやね?私もさっき病院のほうから帰ってきたんだけど、沢山パトカーが居たから」

お隣さん「なにか事件でもあったんじゃないかと…」

お隣さん「あといつもの、妹さんの叫び声が…」

お隣さん「…いや、なんでもないわ」

お隣さん「いつものこと、だものね」

8 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:31:26.69 ID:J/0yn4qt0

-14-

幼馴染『…もしもし?……ふふ、ごめんなさい。電話しちゃった。…迷惑だった?』

幼馴染『良かった。…もう最後だから』

幼馴染『あのね、今までお見舞い毎日来てくれて、嬉しかったよ』

幼馴染『…でも、私ね、君にあげようと思ってたもの、奪われちゃった』

幼馴染『あはは。ごめんね?』

幼馴染『…もう、明日からお見舞い、来なくていいからね』

幼馴染『理由?…ヤバいから、かな』

幼馴染『弱すぎたのは私だけど』

幼馴染「………さよなら」

9 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:31:52.83 ID:J/0yn4qt0

-16-

親友「いやーwww弱すぎるよお前!」

親友「ん?何がって?…あははははwwwwww」

親友「まだわかんねぇのかよww」

親友「な、なんだよ…!俺が、辛そうだって…?」

親友「…………それは、……ごめん」

親友「…あ、明日からさ。ここのバイト辞めるつもりなんだよ。ちょっとやらかしちまって」

親友「え、何をやらかしたかって?………あはは、そ、その、勢いっていうか」

親友「ついむしゃくしゃしてやっちまったんだ。あぁ、でも前からやろうと思ってたっていうか…」

親友「…と、とにかく早く買って早く行けよ!これ以上っ、俺から何も聞くんじゃねぇよ!!」

10 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:32:26.08 ID:J/0yn4qt0

-18-

警察「弱すぎるっていうか、顔が、だね」

警察「実はこの病院で入院してる女性が襲われる事件があってね?さっき被害者が飛び降りちゃったんだよね」

警察「まだ犯人は追えてなくてさ。…君、顔本当にヤバいね」

警察「ねぇ知ってる?犯人は現場に戻るって言葉があってね?」

警察「…署まで来てもらうよ?」

11 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:33:16.08 ID:J/0yn4qt0

-20-

スーツ「あ?あーそうだな、お前は弱いよ!」

スーツ「弱くて権力も金も無い人間のクズだ!だからさっさとこう言え!」

スーツ「"事件の犯人は僕です、全て自分がやりました"」

スーツ「言うだけでラクになれるぞ?ほら、早く言えよ!!」ブンッ

スーツ「っ言うまで!殴るに決まってんだろうが!!」バキッ

スーツ「いいか!?お前みたいな社会のクズはな!!俺みたいなエリートの時間を食っちゃいけねぇんだよ!」

スーツ「クズはクズらしく搾取されて、平和に死んでればいいんだよ!!」

スーツ「…はぁ、これでも言わねぇか」

スーツ「だが安心しろ?この取り調べ室は特殊でな。いくら叫んだりしても外には漏れないんだ」

スーツ「……長い夜になりそうだな?へへへ…!」

スーツ「おら!!」

12 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:33:42.31 ID:J/0yn4qt0

-22-

スーツ「……あ?動かなくなっちまったか?」

13 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:34:17.47 ID:J/0yn4qt0

-23-

マスコミ「例の事件の容疑者が獄中で自殺したことがわかりました」

マスコミ「事件の容疑者は他にも、遺書のある自殺をした若者など様々な説が語られてきましたが…」

マスコミ「警察の公式の発表により、事件の犯人は獄中で自殺した容疑者だと判明しました」

マスコミ「犯人は"自分より弱すぎる人間を襲うことがサイコーにヤバい"などとの供述をしていたようです」

……

14 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:51:28.60 ID:J/0yn4qt0

-1-

主人公「え?俺がヤバいって弱すぎるってことすか?」

主人公「あっ…すみません…」

主人公「その件は本当に、失念してました」

主人公「……はい」

主人公「…失礼します」

主人公「…………人事、か…」

15 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:52:02.64 ID:J/0yn4qt0

-3-

主人公「え?俺がヤバいって弱すぎるってことか?」

主人公「……俺はそこそこ元気だけど」

主人公「そうか?」

主人公「倒れたら困る人………妹?」

主人公「え、おい。なんで怒るんだよ?」

主人公「……よくわかんないけどごめん」

主人公「……」

主人公「…妹は、今も俺の家だよ。逃げ込んできたから、追い出せない」

主人公「……でも、妹は俺を邪魔だと思ってるかも」

主人公「…!」

主人公「……俺も。元気、貰えたよ」

16 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:52:32.94 ID:J/0yn4qt0

-5-

主人公「え?俺がヤバいって弱すぎるってことか?」

主人公「あっ……ごめん」

主人公「……うん」

主人公「…け、けどヘルパーさんへの費用は俺が…」

主人公「…っ!」ビクッ

主人公「……自分で遊ぶ金くらい自分で工面してくれよ…」

主人公「…ごめん」

主人公「……わかった」

主人公「はい。……………………」

主人公「…………はぁ…」

17 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:53:06.05 ID:J/0yn4qt0

-7-

主人公「え?俺がヤバいって弱すぎるってことか?」

主人公「そう。流行りのネタ、かな。どうして聞いたんだ?」

主人公「元気してたよ。…ちょっと弱いとこ見せたかも。慰めて貰えたよ」

主人公「ははは。俺は弱い奴だからな。慰めて貰わないとやってられん」

主人公「そうだけど…知ってたっけ」

主人公「…そうか。…なら、ほら。妹が待ってるから」

主人公「…わかってるじゃないか」

18 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:53:32.07 ID:J/0yn4qt0

-9-

主人公「え?俺がヤバいって弱すぎるってことか?」

主人公「うっ……」

主人公「…すまん。稼ぎが少なくて…」

主人公「それは…」

主人公「……」

主人公「…わかった。ほら、朝言ってたパスタ…」

主人公「…っ!」

19 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:54:02.71 ID:J/0yn4qt0

-11-

主人公「え?俺がヤバいって弱すぎるってことですか?」

主人公「あぁ、はい。そうですね。いつも病院方面から帰ってきます」

主人公「…そうなんですか」

主人公「……事件…………」

主人公「え、あ、それは……」

主人公「…すみません。いつもいつもうるさくて…」

主人公「…っ……」ビクッ

主人公「…本当に、すみません…」

20 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:54:34.81 ID:J/0yn4qt0

-13-

主人公「………」

主人公「ん、…もしもし?」

21 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:55:01.70 ID:J/0yn4qt0

-15-

主人公「え?俺がヤバいって弱すぎるってことか?」

主人公「え?何が?」

主人公「………」

主人公「お前、どうした。やけになんというか…具合が悪そうだな」

主人公「…?何故謝る」

主人公「…!そうか…バイトを…。…ちなみに、何を?」

主人公「その場の勢い…?」

主人公「前から、やろうと……」

主人公「…………わかったよ」

22 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:55:30.06 ID:J/0yn4qt0

-17-

主人公「え?俺がヤバいって弱すぎるってことすか?」

主人公「え……顔が?」

主人公「被害者が、飛び降りた……?」

主人公「…ヤバいのは当然です、だって……」

主人公「…え?い、いや、俺は犯人じゃ」

主人公「は、話を聞いてください!」

23 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:55:58.79 ID:J/0yn4qt0

-19-

主人公「……俺が弱いから、こうなるのか?」

主人公「………」

主人公「………」

主人公「………」

主人公「…言わない。俺は犯人じゃない」

主人公「ぐっ…!」

主人公「かは…!…いつまで殴るんだ……!」

主人公「……!」

主人公「クズはクズらしく、平和に死ぬ…………」

主人公「…………当たり前だ」

主人公「…なっ!?」

主人公「くそ…っ!」

主人公「ぐあ………っ」
24 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:56:27.96 ID:J/0yn4qt0

-21-

主人公「………………」

主人公「………………」

主人公「………………」

主人公「………………」

主人公「………………」

主人公「………………」

主人公「……………俺は………」

主人公「…弱く、ない…………」


25 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:57:08.30 ID:J/0yn4qt0

…………

26 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:57:36.82 ID:J/0yn4qt0

-42-

若者A「へへへっ!これが犯罪者の墓らしいぜー!」

若者B「こんなやつに墓なんていらねーよ!!スプレーで絵ェ買いてやるぜぇーっ!」

若者C「ぎゃはははは!弱い者いじめのゴミが!!なんで被害者じゃなくててめぇが安らかに眠ってんだよ!」

若者C「今叩き起こしてその骨バラバラにしてやるよ!!」

若者A「骨バラバラにした粉さぁ!?陰キャくんの机の中入れとかね?ww」

若者B「それいいねー!ああいう和を乱す奴、こいつみたいに死ねばいんだ!!」

若者C「粉砕いきまーーす!!おらwww」バキャッ

若者A「だははははwwwもっとやれ!!」

「おいこら!なにしてるー!」

若者B「やべっw逃げっぞww」

27 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:58:41.06 ID:J/0yn4qt0

………

28 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:59:09.93 ID:J/0yn4qt0

-45-

-死後-

警察「はぁ…誰だよここ荒らしたの…」

警察「こんなやつの墓なんて見たくも無いのに…」

警察「…ま、こうなるのは当然か」

警察「ヤバいもんな、こいつ」ニヤァ

29 : ◆X0lVDgvcQ2 [sage saga]:2020/07/10(金) 01:59:39.68 ID:J/0yn4qt0
-終-
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/11(土) 16:26:28.28 ID:b21BUER+0
とりあえず乙

時系列いじくるなら、ミスリードを誘うようなストーリー展開も欲しかったな
これじゃあ単に読み辛くなっただけだよ
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/07/15(水) 12:33:56.40 ID:1OGJdo9Ro
で、なにがヤバイの?
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