【ミリマス】真壁瑞希「将棋で宮尾さんに勝つぞ。……めらめら」

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1 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:01:49.29 ID:fJRmp1nZ0
17日なので、シアター17歳組のSS

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1594911709
2 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:02:31.25 ID:fJRmp1nZ0
宮尾美也「おや〜? 看板の通りに劇場へ向かって歩いていたのですが、違う場所に来てしまいました〜。ここはどこでしょう?」

真壁瑞希「説明ありがとうございます。まんまと迷い込んでしまいましたね宮尾さん。私の作戦通りです」

美也「なんと、まさかあの看板は瑞希さんが〜?」

瑞希「はい。朝一で設置しました」
3 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:03:02.78 ID:fJRmp1nZ0
美也「どうして私をここに〜?」

瑞希「それは、宮尾さんに勝負を挑むためです」

美也「ほほう。勝負、ですか〜」

瑞希「劇場の二大勝負師といえば、私と宮尾さんです。では、どちらがより優れた勝負師なのでしょうか」

美也「むむ、それは気になりますな〜」

瑞希「はい。ですからここで決着をつけましょう。種目は……将棋です」

美也「!」
4 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:03:48.10 ID:fJRmp1nZ0
瑞希「私も勉強はしましたが、まともに戦っては勝ち目は薄いでしょう。ですが宮尾さんの得意分野で勝たなければ意味がありません。そこで……」

横山奈緒「私らの出番っちゅうわけや!」

瑞希「宮尾さんの体力を削るため、助っ人を4人呼びました。まずみなさんと、最後に私と戦ってもらいます」

白石紬「多勢に無勢。宮尾さんには申し訳ありませんが……真壁さんの頼みです。心を鬼にしましょう」

島原エレナ「ミヤ、ごめんネ。 ミズキは宿題を手伝ってくれたから……」

美也「なるほど〜。面白くなってきましたな〜」
5 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:04:50.02 ID:fJRmp1nZ0
美也「……おや? 助っ人は4人いるのでは〜?」

奈緒「紗代子は遅れるって言うとったで」

瑞希「それで、どうしますか宮尾さん。不利な条件です。断るのも1つの手ですが」

美也「いいえ。受けて立ちますよ〜」

瑞希「それでこそです。では早速始めましょう。……白石さん」

紬「はい。宮尾さん、よろしくお願いします」

美也「よろしくお願いします〜」
6 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:05:32.05 ID:fJRmp1nZ0
エレナ「ツムギって将棋できるノ?」

奈緒「まあ、和風のやつは全部できる雰囲気あるけどな」

瑞希「小さい頃はよくおじいさんと指していたそうです。勝ったのも一度や二度ではないとか」

奈緒「いや、昔の話やんそれ。しかも相手がおじいちゃんて。孫と将棋するんやから手加減してたに決まっとるやろ」

エレナ「じゃあ、ツムギは負けちゃうノ?」

奈緒「多分な。美也だって強いんやし、そう簡単にはいかんやろ」
7 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:06:16.92 ID:fJRmp1nZ0
瑞希「いいえ。きっと白石さんなら勝利を掴んでくれます」

奈緒「断言するやん。なんか理由でもあるん?」

瑞希「お二人は紬さんのソロ曲をご存知ですか?」

エレナ「もちろん! 『さかしまの言葉』と……」

奈緒「『瑠璃色金魚と花菖蒲』やな。それがどうしたん?」

瑞希「『菖蒲』は『勝負』を連想させて縁起がいいです」

エレナ「…………」

奈緒「…………」

瑞希「…………」

エレナ「えっ、それだけ?」

奈緒「そんなおせちみたいな理由で勝てたら苦労せんわ!」
8 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:07:01.28 ID:fJRmp1nZ0
紬「……まさか、私はそんな理由で呼ばれたのですか?」

美也「ふふふ、よそ見をしている場合ではありませんよ〜。王手です〜」

紬「あっ……。ええっと、これは……」

美也「あと4手で詰みですね〜。私が手を誤らなければ、ですが〜」

紬「……ありません」

美也「はい、ありがとうございました〜」
9 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:07:48.67 ID:fJRmp1nZ0
紬「真壁さん、申し訳ありません……」

瑞希「負けたからといって謝る必要はありません。お願いしたのは宮尾さんの体力を減らすことです。白石さんはそれをしっかり果たしてくれました」

紬「……つまり、最初から私の勝利には期待していなかったと?」

奈緒「まあ、そうなってまうよな」

瑞希「えっと……そ、そのうえ、宮尾さんの戦法についても知ることができました。白石さんのおかげです」

エレナ「苦しい言い訳だネ」

紬「そうでしたか。お役に立てたようで何よりです」

奈緒「納得するんかい。ま、ええか。次は私やな」
10 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:08:24.55 ID:fJRmp1nZ0
エレナ「ワタシ、ナオの方が将棋のイメージないかも」

瑞希「確かにそうかもしれません。しかし、考えてもみてください。横山さんは大阪の出身です。そして日本将棋連盟の関西本部には、あの藤○聡太さんが所属しています」

エレナ「テレビで聞いたことある! すごく将棋が強い人なんでショ?」

紬「……藤○さんは確かにご高名な方ですが、それと横山さんの実力になんの関係が?」

奈緒「関係なんてないで。私将棋できへんし」

エレナ「えー!?」

美也「そもそも藤○さんの出身は愛知県ですね〜」
11 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:09:01.55 ID:fJRmp1nZ0
紬「しかし、それでは勝負になりません」

奈緒「甘いで紬。世の中には素人でも勝てる将棋ってのがあるんや」

紬「ま、まさか……」

奈緒「さあ、勝負や美也! ただし、『将棋崩し』でな!」

美也「なるほど、そうきましたか〜」
12 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:09:46.72 ID:fJRmp1nZ0
奈緒「正直こっちの方も全然やったことないんやけどな」

美也「でも、お上手ですよ〜?」

奈緒「うん。自分でもびっくりやわ。まあでも、考えたら当然かもしれへんな。手先が不器用やと大阪では生き残れへんもん」

美也「そうなんですか〜?」

奈緒「せやで。最低でもたこ焼きを作るんに苦労しないくらいやないと。あとお好み焼き」

美也「なるほど〜」

奈緒「私はその辺り完璧やからな! 将棋崩しだって楽勝や! ……あ」

美也「派手に崩れましたな〜」
13 : ◆ncieeeEKk6 [sage saga]:2020/07/17(金) 00:10:39.92 ID:fJRmp1nZ0
紬「……終わってみれば、宮尾さんの圧勝でしたね」

瑞希「将棋の駒に多く触れていると将棋崩しも上手くなるのでしょうか」

奈緒「ぐぬぬ……。あそこで崩しさえしなければ……」

美也「さて、お次はどなたですか〜?」

奈緒「紗代子……はまだ来てへんな」

瑞希「では、島原さんですね」

エレナ「任せて! ミヤ、勝負だヨ!」

美也「はい〜。手加減はしませんよ〜」

紬「つまり、私のときは手加減をしていたと?」

美也「……では、始めましょ〜」

紬「宮尾さん?」
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