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【モバマス安価】P「プロデューサーレンタル(社内向け)始めました」

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566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/17(月) 22:41:26.82 ID:ExapKuA9o
声の幅を広げたいと思い…
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/17(月) 22:41:42.67 ID:/vS4ziEq0
ヒョウ君に唇を奪われたから
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/17(月) 22:42:01.44 ID:rNiawjqS0
最近発売されたのど飴を一回食べたらこうなった(それ以降は食べていない)
569 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/17(月) 22:50:04.10 ID:1kokCXs70
聖「声の幅を広げようと思って....」

P「確かに、歌を歌う上では大事かもしれないが....」

聖「ずっとCMを見て勉強してたの....」

P「CM?まさか....」

聖「うん、メットライフアリコのCM....」

P「平泉成じゃねえか!」

P「やずやじゃないのかよ!」

聖「できるだけ、私と離れてる声の方が幅が広がると思ったんだけど....」

P「にしても離れ過ぎだろ....随分と無茶をしたなあ....」

聖「プロデューサーさん....どうしよう....」

P「うーむ....」

どうする? >>570
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/17(月) 22:51:14.12 ID:/vS4ziEq0
志希にゃん特性のど飴を舐める
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/17(月) 22:51:41.82 ID:Cz/IF4Fk0
1か8か志希の所へ
572 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/17(月) 23:12:05.44 ID:1kokCXs70
P「病院には行ったのか?」

聖「行ったけど、手の施しようがない、一生歌声秀治だって....」

P「そうか....」

P「なら寺社仏閣には?」

聖「秀治が強すぎてダメでした....」

P「神も仏もダメか....」

P「....」
573 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/17(月) 23:12:35.36 ID:1kokCXs70
P「....1つ、心当たりがある」

聖「....!」

P「だが正直、あまりこの手段を使いたくはない」

聖「どうして....?」

P「あいつは危険すぎる」

聖「....?」
574 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/17(月) 23:13:04.88 ID:1kokCXs70
P「事務所の地下にだけは絶対に近づくな」

P「聞いたことはないか?」

聖「ここに入った時にきつく言われました....」

聖「それと月に1回、中学生以下のアイドルはみんな集められて」

聖「地下に近付いちゃダメ講習会もあります....」

P「....地下にあるのはな」

P「志希のラボなんだ」

聖「志希さん....?」

P「....あぁ」
575 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/17(月) 23:14:26.75 ID:1kokCXs70
P「ああ、お前たちの知ってる志希はアイドルだろう」

P「確かにそのとおりだ」

P「だが、あのラボにいる志希はアイドルではない」

P「あそこに足を踏み入れた者は、誰もがそう思うだろう」

聖「よくわからない....」

P「でも志希なら、聖の喉も治せるかもしれない」

P「....だが逆に志希の手にかかれば、もっと大変なことになる可能性もないとはいえない」

聖「....」
576 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/17(月) 23:15:35.26 ID:1kokCXs70
聖「これが治るなら....私は行きたい....です....」

P「!」

聖「歌声を取り戻したい....!」

P「....」

P「わかった」
577 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/17(月) 23:16:37.95 ID:1kokCXs70
P「だが聖、これだけは忘れないでくれ」

P「....あいつは」

P「決して正義の味方ではない」

P「悪の怪人でもない」

P「....」

P「一之瀬志希だということを」

聖「....」コクリ

P「....行こう」
578 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/17(月) 23:17:39.99 ID:1kokCXs70
似ている安価だったのでどちらも採用しました

短いのですが、時間の都合で本日はここまでになります
明日の夜に再開します
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/17(月) 23:50:48.43 ID:ExapKuA9o

まともに直してくれるかな……?
580 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 22:01:44.04 ID:yz9uw4+80
〜地下深く〜

聖「事務所の地下ってこんなに広かったんだ....」

P「元々は普通のビルと同じくらいだったらしいんだが」

P「志希が勝手に拡張していったらしい」

P「おかげでうちの耐震強度はガバガバだ」
581 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 22:02:32.04 ID:yz9uw4+80
ピタ

P「ここだ」

聖「....」ゴクリ

P「覚悟はいいか?」

P「俺はできてる」

聖「私も....」コクリ

P「開けるぞ」

ガチャ

キィー

志希は何をしている? >>582
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/18(火) 22:03:35.85 ID:ks9HUWdkO
プロデューサーのシャツの匂い成分を取り出してる
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/18(火) 22:03:45.74 ID:kMl4soZm0
大和軍曹が捕まえた捕虜に薬を飲ませている
584 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 22:23:30.71 ID:yz9uw4+80
ポタッ

ポタッ

志希「....」ジー

P「志希」

志希「....」ジー

聖「志希さん....?」

P「これはちょっと待った方がいいな」

P「今は話を聞いてもらえなさそうだ」

聖「そう....ですか....」
585 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 22:24:02.81 ID:yz9uw4+80
〜小一時間後〜

志希「ふぃ〜」

P「志希」

志希「あれ?こんなところでどうしたの〜?」

P「実は」

聖「....」オズオズ

P「聖のことで話があるんだ」

志希「....ふーん」
586 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 22:24:44.41 ID:yz9uw4+80
志希「あたしを頼るってことは」

志希「よっぽどってことかな〜」ニヤリ

P「....まあな」

志希「へ〜、へ〜〜」

志希「それじゃあこれ嗅いでみて」ヒョイ

P「これは?」

志希「さっきまであたしが抽出してたエキス」

P「....何のだよ」
587 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 22:25:41.82 ID:yz9uw4+80
志希「まあまあ、はい、聖ちゃんもどうぞ〜」

聖「あ、ありがとうございます....」

P「聖、無理しなくていいぞ」

聖「いえ、これは私の問題ですから....」

聖「....」クン

聖「ん゛っ」

聖「ぁ゛ぁ゛ぁ゛....」

聖「プロデューサーさんがっ、あっ、あっ、プロデューサーさんがっ」

聖「いっぱいいます....」

P「聖!?」
588 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 22:26:22.39 ID:yz9uw4+80
聖「....」

聖「ぅぇっ」ゲロゲロゲロ

P「ちょっ!?大丈夫か!?」

聖「大丈夫ろろろろろろろろろろろろ」ゲロゲロゲロゲロゲロ

P「おい志希!お前何嗅がせたんだ!!」

志希「キミのシャツから取り出した匂い成分を濃縮したエキスだよ?」

P「なんてもん作ってんだお前は....」

志希「耐性がない子には強すぎたかな?」

P「誰が嗅いでもこうなるんじゃねえのか....?」
589 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 22:27:18.39 ID:yz9uw4+80
P「というわけなんだが」

P「何か手はあるか?」

志希「そうだにゃ〜....」

志希「あたしもよくわからないし、とりあえず色々試してみよう〜!」

聖「お、お〜」

P「お前、人体実験をしたいだけじゃねえのか....?」

志希「なんのことかにゃ?」ケロケロリ

志希の提案 >>590
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/18(火) 22:29:38.28 ID:byXP99Xw0
地獄突き
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/18(火) 22:29:50.26 ID:kMl4soZm0
すっきりさわやか特性入浴剤を使う
592 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 22:48:31.51 ID:yz9uw4+80
志希「まずは地獄突きとかしてみる?」

P「なぜそうなる」

聖「地獄突きってなんですか....?」

志希「アブドラザブッチャーの必殺技で」

志希「こう、手の指を真っ直ぐ伸ばして〜」

志希「指先で相手の喉を」

志希「えいっ!」ドシュッ

聖「う゛っ」
593 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 22:49:21.40 ID:yz9uw4+80
P「おい志希!お前何してんだ!?」

志希「地獄突き」

P「みりゃわかるわ!」

聖「げほっ、げほ....」

P「だ、大丈夫か聖?」

聖「う、うん、大丈夫....」

志希「じゃあ早速歌ってみよう!」

P「この状況で!?」

聖「すぅ....」

どうなった? >>594
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/18(火) 22:50:33.01 ID:kMl4soZm0
楓さんみたいな声になった
595 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 23:05:59.71 ID:yz9uw4+80
〜歌唱後〜

聖「ハァ、ハァ....」

P「....これは」

志希「ね?」

P「す、すごいぞ聖!」

P「今目の前に、爽やかな風が木々の隙間を吹き抜ける光景が浮かんだ!」

P「まるで楓の歌声みたいだ!」

聖「ほ、本当ですか....?」

P「ああ本当だ!試しにやずや歌ってくれ!」

志希「やずや?」

聖「すぅ....」
596 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 23:06:45.19 ID:yz9uw4+80
聖「やずや、やずや〜♪」

P「グラミー賞!」

志希「....それでどうするの〜?」

P「どうするって?」

志希「この声でいいの?」

P「え、逆にダメな理由があるのか?」

聖「....」
597 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 23:07:28.57 ID:yz9uw4+80
志希「わかんないけど、聖ちゃんは自分の声を取り戻したいのかな〜って」

P「あぁ、それもそうか....」

聖「うん....ごめんなさい....」

P「いやいいんだ、俺こそちょっと考えが足りなかった」

P「ということで志希、他の策はないか?」

志希「試したいことたくさんあるし大丈夫〜♪」

P「....本当にいいのか?」

聖「うん、さっきも間違いなく効果はあったから....」

P「まあそれはそうなんだが....」

志希の提案A >>598
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/18(火) 23:09:29.93 ID:R3DFTRh50
[たぬき]に出てくる舐めると歌声が変わるドロップ(聖のも作成済み)
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/18(火) 23:09:45.93 ID:f6r0hohW0
のど飴(副作用でクンカーに)
600 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 23:19:16.85 ID:yz9uw4+80
志希「それなら〜?」

志希「あのアニメに出てくるひみつ道具を再現したやつがああるよ〜?」

P「ま、まさか、あの飴か!?」

志希「ふふふふふふ」

志希「うらめしドロップ〜」

P「いやドロップはドロップでもそれはなめて寝ると魂が抜けだして一時的にユーレイになることができるやつ!」

志希「どうぶつドロップ〜」

P「いやそれは動物の形をした飴で食べるとその動物と同じ能力を得られるやつ!」
601 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 23:21:44.39 ID:yz9uw4+80
志希「声紋キャンデー製造機〜」

P「いやそれは本体につながっているマイクに声を吹き込むと声紋を解析して作られた声のキャンディーが1つ出てきて」

P「なめると30分のあいだその声紋と同じ声になるやつ!!!」

P「それじゃん!」

志希「ちなみにこれ、うちの事務所のアイドルの分は全部作成済みで〜」

志希「30分じゃなくて一生その声のままでいられるようにしてあるよ〜♪」

P「お前無敵か」
602 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 23:24:21.07 ID:yz9uw4+80
聖「本当にそれを舐めれば....元に戻るんですか....?」

志希「うん、色んな人で実験したから間違いなく戻るよ」

聖「よかった...」ホッ

P「志希、本当なんだろうな?」

志希「うん、声は戻るよ〜」

P「そうか....」

聖「っ....」パクッ

聖の歌声はどうなる? >>603
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/18(火) 23:31:39.69 ID:kMl4soZm0
戻った
604 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 23:39:35.32 ID:yz9uw4+80
聖「やずや、やずや〜♪」

P「!!!!!」

P「これは!紛れもなく聖の歌声だ!」

聖「プロデューサーさんっ!」ギュッ

P「聖っ!」ギュッ

志希「これにて、一件落着〜」

聖「志希さんもありがとうございました....!」ギュッ

志希「いえいえ、お礼はキミに払ってもらうからね♪」ニコ

P「へ?俺!?」
605 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 23:40:04.78 ID:yz9uw4+80
志希「だって、依頼には対価が必要なんでしょ?」

P「それは俺のやってることであって、志希には....」

志希「自分だけなんてズルいよね〜?」

P「いやそれは

志希「払ってもらうよ?」

志希「カラダで」ニッコリ

P「....」
606 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 23:40:54.39 ID:yz9uw4+80
P「聖、お前は見ない方がいいから先に帰っててくれ」

聖「え、でも....」

P「先に帰ることが、俺への依頼の報酬ってことにしよう」

聖「わかりました....」

ガチャリ
607 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 23:42:03.38 ID:yz9uw4+80
志希「潔いんだにゃ〜」

P「お前のラボに来た時点で、覚悟はできてたからな」

P「それに、お前の言うことも一応筋は通ってる」

志希「ふーん」

P「さあ、煮るなり焼くなり好きにしろ!」

志希「おっけ〜♪」

P「あ、死ぬのはなしで」

志希「?」キョトン

P「オイオイオイ、死んだわ俺」

本日の依頼完了!
608 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/18(火) 23:42:45.63 ID:yz9uw4+80
本日はここまでになります
明日の夜に再開します
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/19(水) 00:09:17.28 ID:5BsC842H0

まあまあちょっと何かされたりしてもこのPなら翌日には治ってるだろ
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/19(水) 00:31:06.03 ID:QEhZgAZVo
おつ
犠牲ハツキモノデース
611 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/19(水) 22:07:59.41 ID:aEk2aBTv0
申し訳ありません、時間が取れないため本日はお休みします
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/19(水) 22:11:52.36 ID:lOZFVRxUo
はいーおつおつ
613 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:14:03.71 ID:hneVKVY70
P「次で4人目か....」

P「さすがに疲れたが、まだまだ依頼は貯まってるからな!」

P「休まず行くぞ!」

本日4人目の依頼者 >>614
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 22:14:14.00 ID:wuB64GhQ0
千夜
615 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:18:06.46 ID:hneVKVY70
P「千夜か....」

P「あいつが俺に自分から頼み事....?」

P「そんなことありえるのか....?」

P「ちょっと怖いが行くしかないな....」

依頼内容 >>616
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 22:20:39.88 ID:UcW94ehro
お嬢様へ夜食提供
617 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:30:24.30 ID:hneVKVY70
P「お嬢様に夜食提供....?」

P「....」

P「確かに、俺は多少料理の心得があるが」

P「あいつはそれ以上にできるはず....」

P「なぜわざわざ俺に頼むんだ....?」

P「....」

P「とりあえず呼ぶか....」
618 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:31:54.20 ID:hneVKVY70
〜数十分後〜

千夜「....」

P「....」

千夜「髪が短くなりましたね」

P「ああ、短くなったっていうか丸坊主だな」

千夜「イメージチェンジですか」

P「色々あってな....」

P「正直坊主くらいで済んで良かったよ」

千夜「そうですか....」
619 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:32:21.39 ID:hneVKVY70
千夜「ところで」

千夜「何の用ですか、お前」

P「いや何の用ですかじゃねえよ」

P「お前がこれ書いたんだろ」ペラッ

千夜「....」
620 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:32:51.41 ID:hneVKVY70
千夜「....ああ、これですか」

千夜「随分前に入れたので忘れていました」

P「ったく....」

P「で、なんなんだこの依頼は」

P「ちとせへの夜食くらいお前が作ればいいんじゃないのか?」

千夜「....」

Pに依頼した理由 >>621
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 22:35:39.68 ID:wuB64GhQ0
血を混ぜないと飯が喉を通らなくなった
622 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:52:04.13 ID:hneVKVY70
千夜「....お嬢様は近頃」

千夜「血を混ぜなければ、食事が喉を通らなくなってしまいました....」

P「....」

P「えーっと、血って言うのはトマトジュースか何かの比喩か?」

千夜「いえ、正真正銘動物の血です」

P「....」
623 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:52:58.45 ID:hneVKVY70
P「ちとせは本当に吸血鬼なのか?」

千夜「いえ、お嬢様は正真正銘人間です」

P「....」

P「じゃあなんで血を混ぜないと食べられなくなってるんだ?」

千夜「....お嬢様はアイドルという職業に全身全霊を注がれています」

千夜「吸血鬼というのも、全てはアイドルのために生み出された設定」

千夜「しかし」
624 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:53:48.30 ID:hneVKVY70
千夜「アイドルであること、即ち吸血鬼であることに熱を入れ過ぎた結果」

千夜「血液以外の食事を摂ることを」

千夜「体が受け付けなくなってしまったのです」

P「えぇ....」
625 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:55:09.67 ID:hneVKVY70
千夜「始めのうちは私もご冗談かと思っていました」

千夜「....しかし」

千夜「いつしか本当に、血の入っていない食事を摂られなくなってしまいました」

千夜「徐々に体調を崩されていくお嬢様の頼みは断れず」

千夜「食用とされている動物の血を少しずつ食事に混ぜるようになりました」

千夜「思えば、あの時に正しい対処を取れていればこのような事態には....」クッ

P「どうなったんだ....?」
626 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:56:22.56 ID:hneVKVY70
千夜「お嬢様の要求する血液の量は増えてゆきました」

千夜「始めは一滴でも満足していたのですが、今では洗面器一杯の豚の血を飲み干してしまうのです」

千夜「....そして遂に」

千夜「今晩の夜食には、人間の血を求めておられます」

P「....」
627 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:57:08.75 ID:hneVKVY70
P「....あのさ」

千夜「なんですか」

P「それはもう、俺の手には負えないんじゃ....?」

千夜「....」

P「精神科とかそういうとこじゃないと無理じゃないか....?」

千夜「....」

千夜「お前えええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」

P「はいっ!?」

千夜「....私もそれは考えています」

P「お、おう」
628 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 22:58:04.28 ID:hneVKVY70
千夜「しかしお嬢様はアイドルであることを何より大切にされています」

千夜「身内だけで、穏便に済ませられるに越したことはないのです」

P「まあそれはそうだが....」

千夜「....お前が最後の望みです」

千夜「お願いします、お嬢様を」

千夜「お嬢様を助けてください....!」ペコリ

P「(思ったよりシリアスなやつやん....)」ビクビク

Pはどうする? >>629
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/20(木) 23:16:55.91 ID:Dg2PUmChO
Pの血とエナドリを混ぜたスペシャルドリンクで治療
630 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/20(木) 23:29:03.26 ID:hneVKVY70
短いですが本日はここまでになります
明日は書けそうにないので、明後日の夜に再開します
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/21(金) 00:18:30.00 ID:jXgeV5lQo
おつー
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/21(金) 00:28:04.45 ID:JkqZ3vVc0
最近イッチ忙しそうね
無理はされませぬようー
633 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 18:41:26.86 ID:w+B9IG0f0
本日夜に再開します
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 18:56:38.39 ID:emPWngB3o
待ってます
635 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:15:35.83 ID:w+B9IG0f0
P「....俺も医者じゃないから、あくまで素人の戯言だと思ってくれ」

P「話を聞くに」

P「ちとせは適応障害に近い状況になっているんじゃないかと思う」

千夜「適応障害?」

P「ある特定の状況や出来事がとてもつらく耐えがたく感じてしまい」

P「そのせいで気分や行動面に症状が現れるんだ」
636 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:16:19.64 ID:w+B9IG0f0
P「ちとせの場合は、アイドル=吸血鬼という設定に重きを置くあまり」

P「吸血鬼になれない状況が強いストレスになっているんだろう」

P「そしてそれに関連して、摂食障害の症状も出ているな」

千夜「それは、そうかもしれません....」

P「摂食障害は副次的なものだから」

P「まずは適応障害の原因となっているストレスから離れなきゃいけないんだろうな」

千夜「....」
637 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:16:54.97 ID:w+B9IG0f0
千夜「しかし、ストレスに感じると同時に」

千夜「お嬢様にとっては大切なものなんです」

千夜「一体どうすれば....」

P「....」

P「....こうなったら」

千夜「何か手があるんですか....?」

P「....」
638 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:18:27.85 ID:w+B9IG0f0
P「俺の血とエナドリを混ぜたスペシャルドリンクを飲ませるしかないな」

千夜「....」

千夜「お前、ふざけているのですか?」イライラ

P「いいや、全くふざけていないぞ俺は」

千夜「ではお前の頭に問題があるようですね」

P「....千夜、ちとせにはまだ」

P「人の血は飲ませていないんだよな」

千夜「....はい」

千夜「さすがに飲ませるわけにはいきませんから」
639 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:19:14.59 ID:w+B9IG0f0
千夜「.....にもかかわらず、それを要求されたから困っているのです」

P「....」

P「....だから俺は」

P「あえて飲ませる」

千夜「....ですからそれは」

P「まあ聞いてくれ」

千夜「....」
640 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:19:45.14 ID:w+B9IG0f0
P「知っての通り、ちとせは本当の吸血鬼ではない」

P「人の血なんてものを舌が受け付けるはずはないんだ」

P「だから」

P「一度あえて飲ませてみて、人間の血なんて飲むものじゃないと」

P「体にわからせてやるんだ」

千夜「....」
641 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:20:10.35 ID:w+B9IG0f0
千夜「しかし、これまでに摂取していた動物の血液も味が良いものではありません」

千夜「そんなものをお嬢様は平気に摂っているのですよ」

P「ああ、血とエナドリを混ぜただけでは万が一がありえるから」

P「俺の血とエナドリの他に、大量の激マズ食材を混ぜまくる」

千夜「!」

P「これによってちとせは吸血鬼になることは無理だと悟り」

P「吸血鬼になれないことがストレスではなくなるはずだ!」

千夜「....」
642 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:26:00.37 ID:w+B9IG0f0
千夜「もしお嬢様が、目指す吸血鬼には絶対になれないことに気付き」

千夜「それがさらなるストレスになる可能性は?」

P「その時は大人しく病院に行こう」

千夜「....」

P「いや、俺としてはこんなことするより早めに病院に行った方がいいと思うんだけどな....」

千夜「....」
643 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:28:18.62 ID:w+B9IG0f0
千夜「お嬢様の夜食の時間が近いです」

千夜「お嬢様のところへ行きましょう」

P「え?まだ夕方だけど?」

千夜「夜食の準備には万全を期さなければなりませんから」

P「早すぎんか」

千夜「行きますよ」

P「あいあい」
644 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:31:43.73 ID:w+B9IG0f0
〜千夜とちとせの住処〜

千夜「ということで」

P「定番のセリフだが千夜が言うと違和感が凄い」

千夜「家中から癖の強い食材を集めてきました」

P「これと俺の血とエナドリを混ぜれば....」

千夜「作業に取り掛かりましょう」

食材@ >>645
食材A >>646
食材B >>647
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 22:32:47.69 ID:OAWR6Zaf0
輝子の育てたキノコ(虹色)
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 22:33:02.64 ID:W8FHHtju0
杏の食べかけ飴
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 22:33:07.84 ID:O62rnaS8o

648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 22:33:08.97 ID:emPWngB3o
青森のリンゴ
649 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:50:14.04 ID:w+B9IG0f0
千夜「これです」

【輝子の育てたキノコ(虹色)】

【杏の食べかけ飴】

【骨】

P「....すまん、どれも常識からかけ離れすぎてて」

P「パッと名前が出てこない食材ばかりなんだが」

千夜「仕方ありませんね、私が1つずつ解説してやりましょう」
650 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:50:56.68 ID:w+B9IG0f0
千夜「まずこちらは」

千夜「輝子さんが育てたキノコです」

千夜「先日体にいいからといただきました」

P「いやいや、こういう派手な色のキノコって危険なのがほとんどじゃないか?」

千夜「これを育てた輝子さんが食用だとおっしゃっていたので問題ないはずですが」

P「ま、まあ輝子本人が言ってるなら流石に大丈夫なのか....」
651 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:51:27.81 ID:w+B9IG0f0
千夜「こちらは杏さんの食べかけの飴です」

P「....」

P「なんでそんなもんが家にあるんだよ」

千夜「先日現場で一緒になった際、ステージの直前に」

千夜「体にいいからといただきました」

P「それは飴舐めたままステージに上がれないからお前に押し付けただけじゃないのか」

千夜「いえ、杏さんはそのような方ではありませんから」

P「そのような方だと思うが....」
652 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:52:16.50 ID:w+B9IG0f0
千夜「こちらは骨です」

P「骨?」

P「え?豚骨とか?」

千夜「不明です」

P「なんで謎の骨が家にあるんだよ」

千夜「不明です」
653 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 22:52:58.29 ID:w+B9IG0f0
千夜「ただ骨を食べて体に害が起こるとは考え難いので」

千夜「飲みやすいよう粉末にしたうえで」

千夜「これも入れます」

P「千夜なんかおかしくなってない!?」

千夜「お嬢様を救うためです」

P「あ、千夜ちゃんも結構キてるなこれ」

千夜「さあ、作りましょうか」
654 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 23:03:23.65 ID:w+B9IG0f0
〜夜〜

コンコン

ガチャリ

千夜「お嬢様、夜食をお持ちしました」

ちとせ「....」ボー

ちとせ「....ちゃんと、作ってくれた?」

千夜「....はい」
655 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 23:04:13.28 ID:w+B9IG0f0
千夜「こちらです」スッ

ちとせ「....」ニコ

ちとせ「これは?」

千夜「人間の血で作った特製ドリンクです」

ちとせ「....ありがとう、千夜ちゃん」

千夜「....」

ちとせ「それじゃあ、いただきます」

ちとせ「....」ゴクッ

ちとせはどうなる? >>656
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/22(土) 23:05:28.33 ID:TzfcnhGCO
千夜の体液を欲しがるようになった
657 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 23:10:35.50 ID:w+B9IG0f0
ちとせ「....」ゴクゴク

千夜「....!」

ちとせ「....」

ちとせ「....ゴボッ」

ちとせ「ゥェ」

ちとせ「....」

ちとせ「オロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ」

千夜「お嬢様!?」
658 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 23:11:18.06 ID:w+B9IG0f0
〜扉の外〜

P「味に関して予定通りに行ったみたいだな」

P「....しかし」

P「まさか連続で嘔吐回が続くとは....」

P「世界ってのは不思議なもんだ」

P「さて」

P「あとはちとせがどう感じるかだな....」
659 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 23:27:19.64 ID:w+B9IG0f0
〜翌朝〜

千夜「おはようございます」

ちとせ「おはよう♪」

P「おお2人とも、おはよう」

ちとせ「昨日のこと、聞いたよ」

P「黙っていてすまなかったな」

ちとせ「....ううん」
660 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 23:28:12.67 ID:w+B9IG0f0
ちとせ「私のせいで苦しんでいた千夜ちゃん」

ちとせ「そして私も助けてもらっちゃった....」

ちとせ「ありがとう」

P「いいんだ、少しでも助けになれたならそれで」

P「ということはもう大丈夫なのか?」

千夜「大丈夫、大丈夫といいますか....」

P「?」
661 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 23:28:47.37 ID:w+B9IG0f0
ちとせ「実は....ウッ!!!」

P「ちとせ!?」

千夜「お嬢様!!!」

ちとせ「千夜ちゃん、お腹すいちゃった....」ハァハァ

ちとせ「またあれ、して欲しい....」ハァハァ

千夜「し、しかしここでは人の目が....」

ちとせ「ウウウッ....!」

P「お、おい、ちとせはどうしたんだ!?」

千夜「....お前」
662 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 23:29:19.89 ID:w+B9IG0f0
千夜「これから起こることを口外してはいけませんよ」

P「はぁ?」

千夜「....」

千夜「....んちゅ」

ちとせ「ん....」

P「!!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
663 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 23:31:19.34 ID:w+B9IG0f0
クチュ....

チュルチュル....

ズズルズル....

ビチャビチャ....
664 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 23:32:41.28 ID:w+B9IG0f0
ちとせ「ぷはぁ!」

千夜「....////」

P「????????????」

ちとせ「....」

ちとせ「じゃあね♪」

P「待て待て待て!!!」

P「突然目の前で繰り広げられた過激シーンについての説明は!?」

千夜「お、お前、それについてはあまり触れないでください....////」

P「いや触れないとか無理だろ!あんなん!」

ちとせ「....実はね」
665 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/22(土) 23:36:02.97 ID:w+B9IG0f0
ちとせ「昨日の美味しくない夜食で、血液への欲求はなくなったんだけど」

ちとせ「体液はまだ身体が欲しがったままなの」

P「うん」

ちとせ「だから定期的に千夜ちゃんの唾液を口から貰うことにしたんだ♪」

P「....」

P「それはお前の趣味ではないんだよな?」

ちとせ「さあ?」ニコ

P「あ、はい」

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