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【モバマス安価】P「プロデューサーレンタル(社内向け)始めました」

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725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/29(土) 21:01:24.34 ID:8YM/G+iC0
>>675
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 21:16:40.96 ID:t9sRdhoDO
早苗さんが若返っても意味がないような?
727 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 21:19:15.38 ID:Kucpo+By0
P「それじゃあ早苗さんのところに....」

ガチャリ

P「?」

謎のロリ少女S「....」

P「おお早苗さん、ちょうどいいところに」

早苗「この状態のあたしを一瞬で早苗だと認識する!?」

P「え?」ジー
728 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 21:19:49.85 ID:Kucpo+By0
P「あーよく見たらなんか普段よりやや小さいか?」ジロジロ

P「いやでも胸のサイズは寸分の狂いなく全く一緒だし変わってないか」

早苗「プロデューサー君、あたしのこと胸で判別してるわけ?」ジトッ

P「それだけってわけでもないんですけどね」

P「まあ一番見ちゃうとこではあります」

早苗「正直ね....」
729 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 21:20:16.43 ID:Kucpo+By0
早苗「ほら!全身くまなくよーく見て!」

P「....」

P「心なしか肌のツヤやハリがいいような....」

P「でも早苗さんいつもその辺はいいからなあ....」

早苗「あ、ありがとう....////」

早苗「じゃなくて!」

早苗「身長とか顔つきとか結構違うでしょ!」

P「....」
730 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 21:22:54.51 ID:Kucpo+By0
P「若干?」

早苗「はぁ....」

P「早苗さん、実年齢からするとかなりお若いですから」

P「正直目ん玉が飛び出るほどの違いといわれるとあまりないんですよ」

早苗「にしても20歳若返ってるのよ?」

早苗「さすがに全然違ってくると思うけど」

P「まあいくらガワは変わっても荒んで疲れてくたびれきった中身は変わってませんからね」

早苗「なんですって?」ピキピキ

P「って-20歳!?」
731 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 21:24:37.87 ID:Kucpo+By0
P「人間って普通若返りませんよね」

早苗「ええ、だから古来より権力者たちは」

早苗「若返りや不老不死という叶わない夢を追い求めてきたの」

P「一体何があったんです?」

早苗「それがね....」

身体が縮んだ理由(不明でも可) >>732
732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 21:25:37.12 ID:+s/G19o20
志希の実験の警備をしてたらうっかり薬が気化してそれを浴びた
733 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 21:32:45.70 ID:Kucpo+By0
早苗「昨日、志希ちゃんの実験の警備を頼まれてね?」

早苗「そしたらよく分からない薬が大量に気化しちゃったらしくて」

早苗「部屋の中の換気扇から排出された空気が一挙に流れ込むところにいた私が」

早苗「それをたっぷり浴びちゃったわけ」

P「あいつの管理体制どうなってるんだ....」

P「とても科学者とは思えないガバガバ具合....」
734 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 21:33:23.54 ID:Kucpo+By0
早苗「その時は何事もなかったんだけど」

早苗「朝起きたら身体が縮んでたの」

P「体が?」

早苗「うん、家の柱に毎年身長を刻んでたんだけど」

早苗「それと比べてみたら、ちょうど8歳の頃に戻ってたわ」

P「8歳....?」
735 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 21:33:50.19 ID:Kucpo+By0
P「え、早苗さんって8歳でバスト92もあったんですか!?」

早苗「あるわけないでしょ!」

P「よく見ると確かに、全体的に幼くなってますけど」

P「胸だけはどう見ても幼くなってませんよ」

P「アニメにそんなロリが出てきたら逆にロリコンの怒り買いそうですし」

早苗「そんな奴らは捨て置けばいいと思うけど」

P「確かに」
736 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 21:34:19.32 ID:Kucpo+By0
P「んで早苗さんはどうして欲しいんですか?」

早苗「そりゃ元の姿に戻りたいわよ!」

P「え?なんでですか?」

早苗「なんでって....」

P「だって今の早苗さんって精神は28歳のまま」

P「体は8歳なんですよね?」

P「疲弊した内臓もピカピカにリフレッシュ」

P「しかも胸は据え置きそのまま」

P「こんなの強くてニューゲームじゃないですか」

P「戻る理由あります?」

早苗「そ、それは....」

早苗さんはどうする? >>737
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 21:38:20.03 ID:YMEtPAyz0
酒が飲めないからギリギリ20歳まで戻りたい
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 21:38:28.67 ID:wx8neIJNO
セクシーギルティのためにも戻りたい
739 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 21:59:31.06 ID:Kucpo+By0
早苗「プロデューサーくんの言うとおりだわ....」

早苗「この姿、デメリットなんてほとんどないもの」

早苗「でも!!!」

早苗「1つだけ、これらのメリットを全て投げ出してでも戻りたい理由があるの!」

P「理由?」

早苗「....そう」

早苗「この姿ではお酒が飲めない!!!!」

P「....」
740 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:01:23.93 ID:Kucpo+By0
P「早苗さんのことだからそんなことだろうとは思ってましたけど」

P「でも考えてみたら」

P「体は若返っていても、戸籍上は28歳のままですし」

P「胸もそんなですからお酒飲めるんじゃないですか?」

早苗「もう既に試したわ」

P「さすがです」
741 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:01:55.67 ID:Kucpo+By0
早苗「結論から言うと」

早苗「この身体じゃダメね」

早苗「アルコールに弱すぎて1杯も飲め切れないし」

早苗「何より舌がアルコールを美味しいと感じてくれないのよ....」

P「味覚が敏感な子供が飲むもんじゃないですからねえ」

P「ある程度歳を重ねて味覚が劣化してからじゃないと」

早苗「まさか身体が受け付けないとは思わなかったわ....」
742 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:03:44.32 ID:Kucpo+By0
早苗「だからせめて!」

早苗「お酒を普通に飲める年齢まで戻りたい!」

早苗「もちろんお酒が飲めるなら元の年齢まで戻ってもOKよ!」

P「人類の夢である若返りをお酒程度のことで捨てていいんですか....?」

早苗「....」

早苗「....これを見て」

P「....?」
743 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:04:13.56 ID:Kucpo+By0
早苗「....」ブルブルブル

早苗「....」ガクガクガク

P「!?」

P「手がめちゃくちゃ震えてるじゃないですか!」

早苗「それどころか全身がもれなく震えているわ!」

早苗「これは長時間アルコールを取っていないことによる離脱症状」

早苗「要するにアルコールが切れて気が狂いそうなの」

P「いよいよ終わってんなこの人」
744 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:04:52.07 ID:Kucpo+By0
早苗「でも身体は受け付けてくれないから飲むことができない....」

早苗「元に戻れなかったら、そう遠くないうちにあたし死ぬわ」

P「えぇ....」

P「というか身体が若返ってるのになんでアル中はそのままなんですか」

早苗「....プロデューサーくん、アル中っていうのはね」

早苗「アルコールが脳の神経系に作用して症状が起こるのよ」
745 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:05:18.27 ID:Kucpo+By0
早苗「つまり、あたしの記憶がそのままということは」

P「イカれた脳だけは若返っていない....!」

早苗「だから早くアルコールを飲ませて....」ハァハァ

P「これを機に治療プログラムを受けてアルコールを断った方が....」

早苗「無理ね」ブルブルブル

P「ですよね」
746 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:09:58.89 ID:Kucpo+By0
P「早苗さんの望みは分かりました」

P「どうかと思いますけど、アイドルの依頼を達成するというのが趣旨なので協力します」

早苗「ありがと♪」

P「ただ....」

早苗「?」

P「元に戻るための手段なんて1つしかないと思うんですよ」

早苗「何?」
747 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:10:29.88 ID:Kucpo+By0
P「張本人である志希に頼むしかないですよ」

早苗「ああ....」

P「人知を超越した若返りなんて、俺には荷が重すぎます」

P「どうしようもないです」

早苗「それがね....」

P「?」

志希に頼めない理由 >>748
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 22:11:27.65 ID:+s/G19o20
自分の代わりに雫と裕子と北海道ロケに行った
749 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:21:03.98 ID:Kucpo+By0
早苗「もちろんあたしもそう考えたのよ」

早苗「ただ、今日からセクギルで北海道ロケの予定だったんだけど」

P「そうでしたね」

早苗「あたしがこの状態でしょ?」

早苗「だから欠席ってことになってたの」

早苗「そしたら今朝、なぜか志希ちゃんが代わりに着いていっちゃったらしいのよ」

P「あいつが?」
750 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:22:12.26 ID:Kucpo+By0
早苗「『早苗ちゃんがこうなったのはあたしの責任だから〜』って」

P「絶対面白いこと思いついたから着いてっただけですよそれ」

早苗「だよね〜」

早苗「そういうわけだから、志希ちゃんに頼むなら」

早苗「帰ってくる1週間後じゃないとダメなのよ」

P「随分長いロケですねえ」

早苗「1週間で北海道の鉄道全駅制覇するってロケなの」

P「体張らされてますねえ相変わらず」
751 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:22:57.72 ID:Kucpo+By0
P「ちなみに志希が帰ってくるのを待つって選択肢は?」

早苗「その間にあたしは廃人よ」

P「....」

P「とりあえず、ダメ元ですけど戻る方法を考えますか」

早苗「そうね〜」

戻る方法(P案)  >>752
戻る方法(早苗案) >>753
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 22:25:53.20 ID:lj/qi3P30
もう一度寝る
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 22:26:13.91 ID:ty17c0lm0
依田家の謎パワー
754 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:34:29.89 ID:Kucpo+By0
P「俺の案はこちら!」

【もう一度寝る】

早苗「....」

早苗「あのプロデューサーくん」

早苗「さっきも言ったと思うけど、あたしが若返ったのは寝たからじゃないと思うのよ」

P「それなら毎日若返ることになりますからね」

早苗「だからその案はちょっと厳しくない?」

P「でも早苗さん、若返ってから一度も寝てないでしょう」

P「やってないことなら試す価値はありますよ」

早苗「そうかしら....」
755 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:35:21.12 ID:Kucpo+By0
P「はいじゃあ全身の力を抜いてリラ〜ックスリラ〜ックス」

早苗「え、何?」

P「この光をずぅ〜っと目で追ってみてください」スッ

スッ

早苗「....」ジー

P「これから3つ数えると、あなたの意識は深い深い海の底へと落ちていきます」

P「いち、に」

P「さん」

早苗「」ガクッ

P「これでよしと」

P「あとはしばらく寝ててもらって、変化を見るか」

早苗さんはどうなる? >>756
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 22:36:18.89 ID:t9sRdhoDO
17歳になる(飲酒できる)
757 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:46:02.61 ID:Kucpo+By0
〜数時間後〜

早苗「....ん」パチクリ

早苗「あれ、あたし寝てた....?」

P「おはようございます早苗さん」

P「なんだか服が凄いことになってますよ」

早苗「え!?」チラッ

早苗「な、何これ....」
758 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:46:36.81 ID:Kucpo+By0
早苗「プロデューサーくん、あたしが寝てる間に一回り小さいサイズの服に着替えさせたの!?」

P「逆ですよ逆」

早苗「逆?」

P「早苗さんの肉体が戻ってるんです」

早苗「嘘っ!?」
759 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:47:05.62 ID:Kucpo+By0
早苗「ふむふむ」

P「どうですか?」

早苗「見たところ、これはあたしが17歳ごろの肉体だと思うわ」

早苗「全盛期ね」

P「ほら、やっぱり効果あったじゃないですか」

早苗「結果を見せられるとそうとしか言えないわね....」

P「いい感じに戻りましたし、試しにお酒飲んでみたらどうですか?」

早苗「んっんっんっんっんっんっんっ」ゴキュゴキュゴキュ

P「試しに飲んでみるってペースじゃない」
760 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:48:02.58 ID:Kucpo+By0
早苗「プァッ!!!!」

早苗「美味い!!!」

P「お」

P「その歳ならもうお酒飲めるんですね」

早苗「当時は飲んだことはなかったけど、肉体的には幼児期と比べれば今に近いからかしら」

早苗「....」ガブガブガブガブ

P「....」
761 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 22:48:31.34 ID:Kucpo+By0
早苗「ん〜美味しい!数時間ぶりのお酒は最高ね!!!」

P「で、どうするんですか?」

早苗「へ?」

P「いや、もうその年齢に満足して元に戻る作戦はやめるのか」

P「それともキッチリ元の年齢まで戻るのを目指すのか」

P「お酒を飲めるようになるって目標自体は達成してますしどうするのかなと」

早苗「うーん....」

早苗さんの選択 >>762
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 22:53:17.59 ID:hws/PXR00
このまま
763 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 23:06:01.38 ID:Kucpo+By0
早苗「このままで!」

P「OKでーす」

P「いやーでも完璧じゃないですか?」

P「老いた身体は若返る、胸はそのまま、記憶や経験もそのまま」

P「そして遂に酒も飲めるようになったなんて」

早苗「そうねぇ、上手く行き過ぎて怖いわよ!」

P「まあお酒は断った方が良いと思いますけど」

早苗「無理無理」ゲラゲラ

早苗「さ!お祝いに昼から飲みまくるわよ!」

P「俺仕事中なんですけど....」

早苗「これも依頼よ!一緒に飲みなさい!」

P「勘弁してくださいよ....」

数時間後、薬の効果が完全に切れた早苗さんは
ただの28歳のアルコール中毒お姉さんへ戻ってしまった
ぬか喜びをさせられ精神が疲弊した早苗さんの酒量が増えたことは言うまでもない
764 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 23:06:32.38 ID:Kucpo+By0
本日の依頼完了!
765 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/29(土) 23:08:03.82 ID:Kucpo+By0
本日はここまでになります
明日のお昼か夜に再開します
766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/29(土) 23:08:57.58 ID:3/Bnu9qoo
おつおつ
早苗さん…はよう入院するんや……
767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 03:11:46.24 ID:sOO95TUQ0
乙でした
ひでえオチだw
768 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 15:45:46.62 ID:fc8Vbky50
P「真昼間からどんだけ飲むんだあの人は....」

P「俺もアル中には気をつけなきゃいけないな....」

本日3人目の依頼者 >>770
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 15:46:04.23 ID:y6TUd9bI0
ありす
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 15:47:13.06 ID:ceJlDlH1o
ナターリア
771 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 15:59:54.79 ID:fc8Vbky50
P「ナターリアか」

P「まだ酒が抜け切ってないけどまあどうにかなるだろ!」

依頼内容 >>772
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 16:00:41.54 ID:y6TUd9bI0
寿司の握り方を教えて欲しい
773 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 16:08:53.04 ID:fc8Vbky50
〜キッチン〜

P「ナターリアに連絡したらキッチンに呼び出されたんだが....」

ナターリア「プロデューサー!きたナ!」

P「やあやあナターリア」

P「んで、何するんだ?」

ナターリア「....プロデューサーに」

ナターリア「スシの握り方を教えて欲しいヨ!」

P「寿司の握り方....?」
774 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 16:21:14.52 ID:fc8Vbky50
P「お前が寿司を好きなのは知ってるが」

ナターリア「うん、スシ好き!」

P「ナターリアよ、俺はプロデューサーであって寿司職人じゃないんだよ」

P「だから寿司の握り方を教えてくれって言われても教えられるようなものはなくてだな....」

ナターリア「ナターリアもそう思ったヨ」

ナターリア「だからおスシやさんに教えてもらおうと思って頼んでみたけど....」

ナターリア「オンナには無理だって....」

P「マジか....」

ナターリア「....」ショボン
775 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 16:21:57.05 ID:fc8Vbky50
P「寿司業界は昔気質の職人の世界だからな....」

P「今では女性職人も増えてきているらしいが、そういうのを良しとしない人も多いんだろう」

ナターリア「オンナがスシを握っちゃダメなのか....?」

P「....」

P「いや、料理に性別なんて関係ないはずだ!」

P「それこそ着物の裾がまな板についたり、絆創膏をしたまま寿司を握ったり」

P「商品画像を他のところから盗用したりしなきゃ問題はない!」

ナターリア「プロデューサー....!」

P「まかせろ!俺が寿司の握り方を教えてやる!」

P「俺も知らんけど!」

ナターリア「ガンバるぞ!」オー
776 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 16:27:23.26 ID:fc8Vbky50
〜魚屋〜

P「まずはネタの準備からして行こう」

ナターリア「うん!」

P「なんかサクの状態で買っても雰囲気でないし、せっかく魚屋に来たんだから」

P「1匹丸々買って行こう!」

ナターリア「魚捌けるノカ?」

P「まあ一応な」
777 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 16:28:00.87 ID:fc8Vbky50
P「キッチンの大きさ考えると、あんまり大きいのは無理だけど」

P「こんな街中の魚屋にそんなデカい魚なんてないから大丈夫だろ!」

P「ナターリアの好きな魚を選んでいいぞ!」

ナターリア「ヤッター!」

魚@ >>778
魚A >>779
魚B >>780
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/30(日) 16:29:21.17 ID:wXXfsK5R0
さわら
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 16:29:23.45 ID:Ev1+YSr0O
サーモン
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/08/30(日) 16:37:37.69 ID:wXXfsK5R0
はまち
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 16:46:50.63 ID:L/yLpcUh0
これは連取り?

500kg級の本マグロ
782 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:43:44.71 ID:fc8Vbky50
ナターリア「コレ!」

P「これはサワラだな」

ナターリア「サワラ!食べたことある!」

P「漢字では木へんに春と書いて鰆なんだが」

P「そんな名前をしているくせに旬が春ではないのが面白いところだな」

P「冬の時期の鰆は脂の乗りが良い」

P「今の時期は逆に身が締まってサッパリとしているかもしれないな」

P「ここを見てみろ」

ナターリア「?」
783 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:45:44.81 ID:fc8Vbky50
ナターリア「テンテン....」

P「鰆の選び方はこの黒い点々がポイントでな」

P「新鮮なものはこれがクッキリ鮮やかに表れているんだ」

ナターリア「じゃあコレはOKだね!」

P「ああ、これはいい鰆だ」
784 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:46:17.37 ID:fc8Vbky50
P「鰆は淡泊で癖のない味わいが魅力だが」

P「普通のネタともう1つ、皮目を炙ったものも用意してみよう」

ナターリア「?」

P「炙ると身の持つ旨みがより厚く重くなるんだ」

ナターリア「よくわからないけど美味しそう!」

P「鰆の小型魚のサゴシは捌いたことがあるんだが、鰆はデカくて高いから経験がないんだよなあ」

P「まあでもせっかくだし挑戦してみるか!」
785 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:46:45.58 ID:fc8Vbky50
ナターリア「コレは?」

P「これは鮭だな」

ナターリア「サーモン?」

P「うん、まあサケだのマスだのの説明はややこしいから割愛するが」

P「ここにあるのは正真正銘の鮭だな」

P「ただこれは寿司には使いづらいな」

ナターリア「サーモンおいしいヨ?」

P「美味いは美味いんだが、天然物の鮭は寄生虫が心配でな....」

P「今から捌いて一旦冷凍してる暇もないし」

P「サーモンが食べたいならこっちのサクにしようか」

ナターリア「うん!」
786 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:47:26.25 ID:fc8Vbky50
ナターリア「これも!」

P「ハマチだな」

P「これは養殖物だから脂がしっかり乗ってて美味いぞ」

P「ナターリアも食べたことがあると思うが、ハマチとブリは同じ魚なんだ」

ナターリア「同じ!?でも名前は違うヨ!」

P「出世魚って言ってな、成長していくにつれて名前や大きさ、そして味が変わる魚なんだ」
787 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:50:17.71 ID:fc8Vbky50
P「ブリは最も成長した段階で、ハマチはそれの手前」

P「スーパーなんかではその前段階のツバスなんかも安くで売ってるな」

ナターリア「へー、ナターリアも成長したら別の名前にしたい!」

P「いやそれは活動に支障が出そうだからやめてくれ....」

ナターリア「だったらプロデューサーとケッコンすればいいナ♪」

P「確かに、誰かと結婚したら苗字は変わるかもしれないな」アハハ

ナターリア「....」プクー

P「どうした?ハリセンボンの真似か?」

ナターリア「もう!早く帰ってスシスシ!」

P「はいはい」
788 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:50:50.06 ID:fc8Vbky50
P「ハマチの選び方としてはこの真ん中を通る黄色い線だ」

P「これが鮮やかな物が新鮮」

P「あとは背中の青さや腹の透明感も見てみたらいいかもしれない」

ナターリア「うーん、全部綺麗で迷うヨ....」

P「あくまで目安だ、綺麗なやつなら好きなのを選んでくれ」

ナターリア「じゃあ....コレ!」

P「うんうん、いい目利きだ」
789 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:51:25.96 ID:fc8Vbky50
〜再びキッチン〜

P「さて戻ってきたところで早速始めようか」

P「まずは」

P「これだ!」スッ

ナターリア「何コレ?」

ナターリア「四角くて、ゴム?でできてるヨ」

P「これはうろこ取りだ」

ナターリア「ウロコトリ?」
790 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:52:02.33 ID:fc8Vbky50
P「魚の表面は、こういう風にビッシリとうろこで覆われているだろう?」

P「まずはこれを取ってから魚を捌くんだ」

ナターリア「これ全部剥がすのは大変だ....」

P「そこで出てくるのがこれ」

ナターリア「変なヤツ!」

P「これ、日曜の19時からやってる某番組で紹介されてたから買ったんだが」

P「ウロコが飛び散らない、簡単に剥がせる、魚に傷が付かない」

P「取っ手が高い位置にあるからヒレが手に刺さらない等々」

P「めちゃくちゃすげーやつなんだよ」

ナターリア「そうなのカ?」
791 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:52:43.25 ID:fc8Vbky50
P「実際見せた方が早いな、こういう風に」スルスルスルッ

ナターリア「おお〜」パチパチ

P「ゴムだから怪我の心配も少ないし、ナターリアもやってみるか?」

ナターリア「ヤルヤル!」
792 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:53:26.68 ID:fc8Vbky50
P「さて、ウロコを剥がし終わったらいよいよ魚を捌いていく」

P「鰆は細長い体をしている」

P「狭い腹というのがサワラという名前の由来にもなったという説もあるくらいだ」

P「特徴的な形だが、捌き方としては普通の魚と変わらないスタンダードな三枚おろしで問題ない」

P「まず胸ビレから斜めに切り込んで....」ザシュッ

P「頭を落とす」ゴリゴリ

P「....」ゴトンッ

ナターリア「血....血がイッパイ出てる....」

P「ああ、頭を落としたり内臓を出したりするときはどうしてもな」

P「こう、流水で濯いでやったら大丈夫だ」

ナターリア「ぅぅ....」
793 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:54:05.67 ID:fc8Vbky50
P「腹を肛門まで開いて」スパー

P「包丁の先で内臓を取りだす」ブチュルビュル

ナターリア「ウワー....」

P「血合いに包丁を入れたらそれも」グチュグチュ

P「そしたらこれを流水で洗って綺麗にする」シャコシャコ

ナターリア「....」
794 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:54:55.80 ID:fc8Vbky50
P「ここから捌きだ」

P「鰆は身が崩れやすいから丁寧に扱おう」

ナターリア「うん....」

P「まずは腹から包丁を入れて、次は背中から」

P「この時、包丁の先で背骨を認識しながら、それに沿って包丁を進めような」

ナターリア「ハーイ....」
795 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:55:31.07 ID:fc8Vbky50
P「ほい、これで2枚おろし」

ナターリア「オォ!さっきまで魚だったのが食べ物になったヨ!」

P「ここまでくるともう魚の形もないからな」

P「反対側も同じようにおろしたら3枚おろし!」

P「この後は腹骨をすき取り....」

P「今回は寿司にしなきゃいけないから皮を剥いていくぞ」

P「これを皮引きっていうんだ」

ナターリア「カワヒキ」
796 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:56:04.44 ID:fc8Vbky50
P「こう皮と身の間に包丁を入れて、皮の端を布巾でつかみ、ゆっくりと引っ張っていく」

P「包丁はあまり動かさず、皮の方を引っ張るんだ」

P「鰆は特に身が崩れやすいから慎重に....」

シュルシュル

ナターリア「凄い!」

P「まあこんなもんよ!」

P「今回は皮目を炙る用に半分は皮を残しておこう」
797 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:56:38.19 ID:fc8Vbky50
P「あとは1本ずつ骨を取ったら....」

P「サクの状態が完成だ!」

P「ハマチもこんな感じで捌いていくぞ!」

ナターリア「....」

P「どうした?」

ナターリア「....うん」

ナターリア「魚を捌くのって大変なんだナ....」

P「....そうだなぁ」
798 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 17:57:29.42 ID:fc8Vbky50
P「手間がかかるし、何より生き物を解体するのに抵抗がある人はきついかもな」

P「でもやってみると意外と簡単だし、サクで買うよりずっと安くて美味しく食べられるから」

P「挑戦してみるのも悪くないかもしれないな」

ナターリア「スシ職人になるには避けられない道だネ....!」

P「いやお前が行きつく先はアイドルであって寿司職人じゃないから」
799 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 18:00:26.81 ID:fc8Vbky50
すみません、魚の件を楽しんで長く書きすぎたため、本題の寿司を握る時間がなくなりました
諸々を済ませて数時間後に続きから再開します
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 18:09:39.87 ID:905nf7Dto

たんおつ
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 18:22:17.01 ID:7hpeTkbuO
連取りに制限無いってことか
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 18:25:07.50 ID:WIrUdkW20
>>801
アイドル安価だけ制限有
アイドル安価1→アイドル以外の安価→アイドル安価2の時、アイドル安価1を取った人はアイドル安価2は取れない
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 21:00:32.08 ID:bvjJUY4Wo
刺身食いたくなってきた
804 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 21:35:43.83 ID:fc8Vbky50
安価に関してですが、なるべく多くの方に楽しんでいただきたいので
アイドル安価の連取りだけでなく、アイドル安価→それ以外の安価の場合でも遠慮していただけると有り難いです
ただ先ほどのように、なかなか安価が埋まらず進行が止まってしまった場合(安価の提示から10分程度)は連取りも歓迎いたします
よろしくお願いします
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/30(日) 21:42:02.66 ID:sOO95TUQ0
領海
806 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:18:06.37 ID:fc8Vbky50
P「ここにたどり着くまでに随分とかかってしまったが」

P「ようやく寿司だ!」

ナターリア「スシ!」

P「と言っても、俺も寿司に関しては素人だから」

P「ここからは俺が教えるというより、2人で二人三脚でやっていこう」アハハ

ナターリア「初めての共同作業ダ!」

P「共同作業なんてこれまでも散々やってるだろ」
807 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:18:47.00 ID:fc8Vbky50
P「まずは米、魚を捌く前にセットしといた」

P「よくわからんから水は少なめで炊いたぞ」

ナターリア「なんで?」

P「俺の酢飯レシピは完全におふくろ踏襲だから、細かい理由はわからないが」

P「おそらくこの後寿司酢、水分を混ぜるから固めにするんじゃないか?」

P「普通の水加減だと水分が多すぎてベチャベチャになるのかもしれない」

ナターリア「なるほど〜」
808 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:19:15.42 ID:fc8Vbky50
P「ここからはスピード勝負だから覚悟しといてくれ」

ナターリア「ウン....!」

P「まずはこの熱々ご飯を大きなバットに移す!」ドサドサッ

フワァ

ナターリア「炊き立ての匂い!」
809 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:19:49.95 ID:fc8Vbky50
P「そこに作っておいた寿司酢(お酢と砂糖と塩を混ぜたもの)を全体にいきわたるように回しかけ」タラタラ

P「しゃもじで切るように混ぜる!」シャッシャッ

P「ナターリア!そこにあるうちわで扇ぎ続けてくれ!」

ナターリア「ワカッタ!」パタパタ

ナターリア「....」パタパタ

P「....」シャッシャッ

P「もちろん、それぞれの動作にもちゃんと意味があるんだ」

ナターリア「?」パタパタ
810 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:20:59.09 ID:fc8Vbky50
P「まず平たいバットを使っているのは」シャッシャッ

P「底が丸い器を使ってしまうと、下に水分が溜まってしまうからだ」

P「切るように混ぜることで、お米を潰さず食感を維持したままにできる」シャッシャッ

P「潰してしまうとどうしてもベチャベチャになっちゃうんだ」

P「うちわで扇ぐのは」シャッシャッ

ナターリア「オマツリだから!」パタパタ

P「このうちわそれっぽいけど気分だけじゃなくて」
811 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:21:25.12 ID:fc8Vbky50
P「扇ぐことで水分が飛び、これも食感の維持に役立つ」シャッシャッ

P「また人肌程度に冷ますことで」

P「強すぎず弱すぎず、酢飯の風味がちょうどよくなるんだ」

ナターリア「扇風機じゃダメなのカ?」パタパタ

P「扇風機の風だと強すぎるんだよ」シャッシャッ

P「人の手で扇ぐのが一番」

ナターリア「なるほど〜」パタパタ
812 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:21:58.49 ID:fc8Vbky50
P「酢飯が出来たわけだが」パクッ

ナターリア「....」パクッ

P「....ちょうどいい」

ナターリア「うん!スメシも早くスシになりたがってるネ!」

P「酢飯の声を聞く女」
813 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:22:33.70 ID:fc8Vbky50
P「まずは手の洗浄、殺菌を徹底するんだぞ」

P「寿司は火を通さないからこの辺りは気をつけないといけない」シュコシュコ

ナターリア「ハーイ」シュコシュコ

P「よし、じゃあ最初にシャリをつかもう」

P「この量はまあ、普段食べているくらいでいいはずだ」

ナターリア「このくらいカナ」ヒョイ

P「寿司はあんまり強く何度も握りすぎちゃダメらしい」

ナターリア「ナンデ?」
814 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:23:04.20 ID:fc8Vbky50
P「シャリはほろほろふんわり、柔らかい口どけの方が美味しいみたいだぞ」

ナターリア「なるほど!」フワッ

P「ネタを左手で持って、その上にワサビをつける」ペタ

ナターリア「フンフン!」ペタ

P「右手に持っていたシャリをネタの上にのせて」

P「シャリを人差し指で押して、底面を作る」

ナターリア「ンッ!」

P「寿司をひっくり返してネタを上に、そしたら横を親指と中指で押さえる」

ナターリア「ヨコ....!」サワ
815 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:23:38.83 ID:fc8Vbky50
P「ネタの上から人差し指で軽く押さえ、形を整える」

ナターリア「ウエ....!」サワ

P「寿司の前後を回転させ、横、上から押さえる動作を繰り返したら」

ナターリア「ヨコ!ウエ!」

P「寿司屋でネタを出すときの木の板みたいなやつ(買ってきた)の上に置いたら....」ポス

ナターリア「ッ....!」ポス

P「完成だ!」

ナターリア「スシ!プロデューサー!これスシだよ!ナターリアにも出来た!」

P「....」
816 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:24:04.22 ID:fc8Vbky50
P「....ナターリア」

ナターリア「?」

P「食べるまでが寿司だ!!!」ババーン

ナターリア「タシカニ!!!」ハッ
817 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:24:38.48 ID:fc8Vbky50
ナターリア「いただきます....!」

P「いただきます....」

ナターリア「....あむ」パクリ

P「....」パクッ

ナターリア「....」モグモグ

P「....」モグモグ
818 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:26:20.82 ID:fc8Vbky50
ナターリア「....おいしい!」

P「うん、美味いな」

ナターリア「職人さんのスシには敵わない」

ナターリア「スーパーの半額スシや」

ナターリア「回転ズシで長い時間回ってたスシには絶対勝ってるヨ!」

P「そこは嘘でも『自分で作ったから今までのどのスシより美味しいヨ!』とかさ....」

ナターリア「スシのことはウソつけない」

P「お、おう....」
819 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:26:51.99 ID:fc8Vbky50
P「シャリの力加減も悪くない、これがおにぎりみたいに固まっちゃったら台無しだ」

ナターリア「プロデューサー!」

ナターリア「まだシャリもネタもたっぷり残ってるヨ!」

P「おう!じゃんじゃん握っていこう!」

P「と言いたいところだが」

ナターリア「ン?」

P「この量、2人じゃ食べきれなくね?」

ナターリア「えーっと」
820 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:27:27.96 ID:fc8Vbky50
ナターリア「サワラとハマチが1匹マルマル」

ナターリア「サーモンが1キロくらい」

ナターリア「シャリが5合カ?」

ナターリア「....」

ナターリア「無理だナ!」

P「よし、事務所にいるやつ全員招集してから握ろう!」

ナターリア「ウンッ!」
821 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:31:17.01 ID:fc8Vbky50
その日事務所では、所属アイドル・従業員の垣根を超えた盛大な寿司パーティーが開催された
ネタはサワラ、サワラ(炙り)、ハマチ、サーモン、サーモン(炙り)、サーモン(炙りマヨ)、サーモン(炙りチーズ)、サ−モン(炙りマヨチーズ)

ナターリアはスシ職人歴30分であったが、彼女の持つベリーダンスで鍛えた繊細な力加減と、スシに対する情熱によって
職人歴の浅さを感じさせない上等なスシ(スーパーの半額寿司以上ちょっと高めの回転寿司未満)へと仕上がっていた

事務所にいたほぼ全員が殺到したため、大量にあったはずのスシはめちゃくちゃ早くに無くなった
822 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:37:16.77 ID:fc8Vbky50
〜数時間後〜

P「ふぅ....」

ナターリア「....どうぞ」スッ

P「お、お茶」

ナターリア「アガリ、だよ」ニコ

P「ふふっ、詳しいな」

P「....」ズズ

ナターリア「....」
823 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:38:24.28 ID:fc8Vbky50
ナターリア「....プロデューサー」

P「ん?」

ナターリア「アリガト」

ナターリア「ナターリア、楽しかった」

P「そう言ってもらえるなら、俺も嬉しいよ」

ナターリア「ウン!ナターリア、プロデューサーのことスシよりスキ!」

P「!」

P「てことは食べ物界じゃ俺が一番か!」

P「って俺は食べ物じゃないわ!」ビシッ

P「今度は全部含めた一番になってやるぞ!なんてな!」アハハ

ナターリア「....」

ナターリア「....そんなのもう」

824 : ◆bL5b7ovQmQ [saga]:2020/08/30(日) 22:39:02.47 ID:fc8Vbky50
この味がいいネとナターリアが言ったから 八月三十日はスシ記念日
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