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【咲安価】京太郎「清澄の探索者」【ADV】

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1 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/08/31(月) 00:41:49.39 ID:6aybcqEr0
・京太郎SSです。苦手な方はブラウザバック推奨

・安価が中心です。是非ご参加ください

・CP要素は少なくともエンディングまでありません

・TRPG風要素あります

・初スレ立てにつき、至らぬ点もあるかと思いますがよろしくお願いします

立ったら始めます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1598802109
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/08/31(月) 01:03:22.34 ID:2S6GYOm80
期待
3 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/08/31(月) 01:19:01.33 ID:6aybcqEr0
エラー出て立ってるの気が付かなかった!
プロローグから入ります
4 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/08/31(月) 01:20:24.06 ID:6aybcqEr0
白熱したインターハイも過ぎ去り、秋の日は釣瓶落とし。
みんな入部した頃のような穏やかな日常に戻り、俺も練習や雑用に勤しんでいる。ただ――


まこ「みんな、明日は朝早いからそろそろ解散じゃ」

優希「やったー!旅行だじぇ!」

和「もう...ゆーき、はしゃぎすぎて夜更ししちゃダメですよ?」

咲「京ちゃん...寝坊したらどうしよう...」

京太郎(...一応行きがけに寄っていくか)

京太郎「ところで部長、なんでこの時期に慰安旅行を?」

久「須賀君ったら、もう部長はまこだって言ってるでしょう?」

久「まあそれはそれとして、インターハイ終わった後の夏はどこへも遊びに行けなかったから」

久「ちょうど秋の連休だし、ここでみんなとパーッとやりたかったのよ」

和「誰かさんが夏休みの宿題を片付けるのに必死でしたからね...」ジー

優希「た、大変だったし仕方なかったじぇ...というかなんでみんな終わってたんだ?」

和「その大変な間にみんなコツコツやってたんです!」

アハハ!! ワ、ワラウナ!

京太郎(そうだな、みんなあの大舞台で活躍したんだ。旅行くらい行ってもいいよな)

京太郎(ただ、それに比べて俺は...俺には行く資格があるんだろうか)

まこ「......ほれ京太郎、なにしみったれた顔しとんじゃ」

まこ「おまえがサポートしてくれたけんベストを尽くせた。みーんな分かっとるわ」ニカッ

京太郎「...ありがとうございます、染谷先輩」

優希「そうだじょ!いっちょまえにメソメソする暇があったら今度の新人戦で活躍してみせろ!」ゲシッ

京太郎「痛っ!やったな、このタコス野郎!」

優希「野郎じゃないじぇー!」ドタドタ

京太郎(まあ...ありがとうよ、優希。お陰で元気出たぜ)

咲「ねえ、京ちゃん」

京太郎「なんだ、咲?」

咲「...旅行、楽しみだね!」

京太郎「...ああ!」

京太郎(清澄麻雀部員として、みんなと過ごす休日。楽しみじゃないわけがない)

京太郎(その筈なのに、なぜだろうか...)


――とんでもない目に遭うような、そんな不吉な予感がしていた。
5 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/08/31(月) 01:21:38.81 ID:6aybcqEr0
【1日目:早朝】 清澄 最寄りの駅前

久「みんな、おはよう!」

優希「おはよう...ねむいじぇ......」フワァ

和「昨晩1時まで付き合わされた私の身にもなってくださいね、ゆーき」

まこ「やっぱりはしゃいどったんか、まったく」

和「そういえば咲さんと須賀君がいないようですが」

久「咲のことだし、一泊分荷物が足りないとかで家に戻ってるんじゃない?な〜んて――」prrrr

まこ「――っと、噂をすれば。もしもし、京太郎か?」

京太郎『染谷先輩ですか?!須賀です。咲が準備する「京ちゃーん!着替えが一枚ないよー!」うるせー!電話中だ!』

京太郎『とにかく、色々あって遅れます!たぶんあと20分く「京太郎くーん、車回したぞー」あ、ありがとうございます!』

京太郎『すみません、そういうわけで!それじゃあ!』pi

まこ「...というわけじゃ」

久「...そこのベンチにでも座りましょうか」

全員「...」ストン

和「...あ、私飲み物買ってきます。みなさん何が良いですか?」

久「...麦茶」

まこ「...レーコーアリアリ頼む」

優希「...私は水筒あるからいいじぇ」

全員「.........」
6 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/08/31(月) 01:24:09.60 ID:6aybcqEr0
【1日目:夕方】 ある県、小佐目村 バス停前

京太郎「やーっと着いたぜー!」

久「最後に乗ったバス、次の便が6時間後だったわね...」

優希「咲ちゃんがあと5分遅れてたら、こっちに着くのは日が変わってからだったな!」

咲「そ、そんなこと言わないでよ!ねえ、和ちゃん!?」

和「咲さんはもう少し反省したほうがいいと思います」

咲「」ガーン

久「自業自得ね...ま、早く宿に行きましょ?」

まこ「ほれ、いくぞおぬしら...何やっとんじゃ?」

京太郎「いや、このバス停の名前、なんて読むのかな―って」

咲「『小佐目』...『こさめ』?」

和「『おざめ』です」

優希「すごいじょのどちゃん!なんで知ってんだ?」

和「いえ、裏にローマ字で書いてありましたから」

咲優京「」ズガーン

まこ「アホどもめ...」

まこ「しかしなんというか...思ったより、寂しい所じゃ」

久「そうねぇ...旅行サイトだともうちょっと観光地っぽい感じに思えたんだけど」

優希「しょうがない、犬はせいぜい私を退屈させないように!...おい、京太郎?」

京太郎「......ん?ああ、そうだな」

辺りを見渡すと、なるほど確かに...憚らず率直に言えば寂れた村だ。
家も少ないし、なにより活気が全然ない。これだけ小さな村なのに、人口密度低すぎだろ...清澄もここまで田舎じゃない。
山々に取り囲まれた空が今にも雨を降らせようとしているのも、その印象を助長する。
しかしそれ以上に、俺は昨日感じたような不安感を覚えた。
人気のない所にいると自然と不安になるものだが、それとは違った...もっと明確な恐怖、そんな感覚だ。
それを心の内で反芻する度に、今すぐにでも帰りたいような気がして――

京太郎(...やめよう。折角来たんだし、楽しいことを考えなくちゃな)

京太郎「おい咲、優希!誰が先に旅館に着くか勝負だ!」ダッ

優希「おっ、元気になったな京太郎!いくじぇ!」ダッ

咲「あ、ちょっとまってよー!荷物が重いよぉ」ヘナヘナ

和「小学生じゃないんですから...」ヤレヤレ


走り出すと次第に先程のモヤモヤは消えていった。
見えてきた旅館も、心配したほど寂れてはいなかったしな。
7 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/08/31(月) 01:27:12.89 ID:6aybcqEr0
【1日目:夜】 旅館・本館 203号室

一言でいうと、旅館の雰囲気は良かった。
出迎えてくれた主人と女将さんの人当たりもよかったし、内装も綺麗で言うことない。
しかし観光地でもないのに、かなり大きい宿だ。増改築を繰り返したようで、この部屋に来るときも一度迷った。
ただ遊戯室もあったし、優希を暇させないのは大丈夫そうで安心したけどな。
そんな俺は今203号室、つまり女子達が泊まっている大部屋にいるのだが...

優希「のどちゃん!その肉は私のだじぇ!取ってくな!」

和「ちょっとゆーき引っ張らないで!鍋がこぼれちゃいますから!」プルン

京太郎(おもちだ...)ボー

咲「ちょっと京ちゃん、大丈夫?」

京太郎(おもち...)チラッ

咲「?」スカッ

京太郎「......フッ」

咲(イラッ)ヒョイッ パク

京太郎「あ、おい咲!俺の刺身食いやがったな!?」

咲「しーらない。残ってたからカンしただけだもん」

京太郎「カンってなんだよカンって!」

久「このやり取りも何度見たかわからないわね」

まこ「まあ、清澄の恒例行事じゃな」ハハハ

夕食。鍋と刺身、あと諸々。まだ残暑が体力を奪っていく時期だが、ここは涼しいので鍋も悪くない。
かなりバスで山道を登ってきたからな...標高が高いお陰だろう。

京太郎「くっそー、俺のマグロが......」

京太郎「...部長」

久「なに?須賀君」モグモグ

京太郎「今回、来れてよかったですね」

久「そうね、こうやって騒いでると...私の3年間も悪くなかったなって思うわ」ゴクゴク

京太郎「...俺もみんなと一緒に来れて嬉しいですよ」

久「...あなた、気にしすぎよ?」プハー

京太郎「え?」

久「昨日まこにあそこまで言わせておいて、まだいじけてるのねぇ...」ハァ

久「大方この中で一人だけ麻雀が弱いこととか、実績がないこととか気にしてるんでしょうけど」

久「そんなの一年生なんだから当たり前よ。今年は他のみんなが異常だっただけ」

久「だから、これから頑張りなさい」

京太郎「...はい!」

久「まあ、オカルトはどうしようもないけどねー」アハハ

和「オカルトなんてありません!」ズイッ

京太郎「うおっ!...ビックリした...」

和「す、すみません...って、そうではなくてですね」

和「麻雀に『オカルト』なんてありませんよ...ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」

まこ(ジョジョか...)
8 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/08/31(月) 01:28:51.77 ID:6aybcqEr0
久「なら和、それなら優希の東場や咲の嶺上開花はどう説明するの?」

久「優希の和了率や打点については『そういう性格だから』で説明がつくけど...」

優希「まあ、実際南入すると集中力が落ちるのは確かだじぇ」

久「でもあの起家率は異常よねぇ」

京太郎「咲の嶺上開花もそうだよな。あれ出現率0.5%くらいだっけ?」

和「0.28%です......た、確かに個人によって確率に偏りがあるのかもしれません」

和「それでも、それは断じてオカルトではありません!」

まこ「人はそれをオカルトと呼ぶんじゃないんかのぉ」

京太郎「...」

京太郎「俺にもなんかあるのかなぁ...」ボソッ

咲「京ちゃんにオカルト?ないない」クスクス

優希「あったとしても『他家の当たり牌を掴まされる』くらいじゃないか?」

京太郎「失礼だなお前ら!」

久「まあまあ...でも、そのうち須賀君が目覚めてもおかしい話じゃないわよ?」

まこ「咲だって生まれた時から嶺上牌が見えたわけじゃないじゃろうしなぁ」ハッハッハ

咲「さぁ...どうだったっけ?」キョトン

京太郎「どうだったっけって、適当な奴だな...」

久「ま、案外麻雀と関係ない所で使えるようになるのかもね」

和「ほらみなさん、早く食べないと鍋が煮詰まっちゃいますよ」プンプン

優希「お母さんは怖いじぇー」

ヤメナサイ! マアマアノドカチャン

京太郎(...オカルト、ねぇ......)
9 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/08/31(月) 01:32:19.91 ID:6aybcqEr0
〜〜〜数十分後〜〜〜

まこ「さて...おぬしら、食い終わったことだし麻雀大会するけん、遊戯室に出発じゃ!」

優希「えー、折角休みに来たのに麻雀したくないじぇー」

まこ「一位にはうちの食べ放題券をやる」

優希「絶対優勝するじぇ!」

まこ「そんで、ビリはうちで1週間バイトしてもらう」

久「あら、須賀君お疲れ様」フフッ

京太郎「さっきの話の後でそういうこと言いますか!?」

咲「まあまあ、頑張ろ、京ちゃん?」

和「そうですよ。麻雀は水物ですから、やってみないと分かりません」

京太郎「はは、参ったな」


しかし想像通りというと悲しくなるが、麻雀大会は俺のアルバイトが確定した頃に幕を閉じた。
そしてまた迷いつつ自分の部屋に戻った俺は、「今度からもっと練習しよう」と決意を固めつつ身支度をしたのである。
さて、いざ寝ようと布団に入ったは良いものの...


 ザーー ザ--

京太郎「......」pi

テレビキャスター「――県北部では日没頃から雨が振り始め、その後バケツをひっくり返したような降水が続いています」

テレビキャスター「山間部では大雨による土砂崩れなどに警戒の――」pi

京太郎「......」

 ザーー ザーー ピカッ...ドーン

京太郎「......雨、うるせぇ......」

京太郎「......『こさめ』なのに大雨だな...」

京太郎「......フフッ」

京太郎「.........寝よう...」
10 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/08/31(月) 01:38:10.47 ID:6aybcqEr0
【1日目:深夜】 旅館・本館 307号室

京太郎「...Zzz......」

ドドドド....

京太郎「...ぅん...?」

ドドドドドドーンドーンドドドズサァァァァァーーーーーーッゴロドーンドーンゴロゴロゴロゴロ

京太郎「!」

聞いたこともない、しかし例えるならまるで地を裂くような――後々それは比喩でないことは分かるのだが――大きな音に飛び起きた。
間違いなく不味い何かが起こっていることを知らしめるかのように響くそれが落ち着くと、俺は携帯を開く。

京太郎「クソッ、圏外だ。わかりきってたけど...」

その刹那、また大きな音が部屋中に鳴り響いた。音の主が内線電話で良かったと思いながら受話器を荒々しく取る。

京太郎「もしもし!」

電話の主『もしもし、帳場です。清澄さんですね!大丈夫ですか?』

京太郎「女子は分かりませんがこっちは大丈夫です!しかしこの音は...」

電話の主『わかりませんがこの雨だ。土砂崩れが起こったのかも...とりあえず大部屋の方にもお電話します』

電話の主『とにかく、危ないですから夜明けまでは絶対にお部屋でお待ちください!』pi

切れた。夕方出迎えてくれた主人とは思えないくらい荒々しい口調が、非常事態であると再認識させる。しかし今はそれより...

京太郎「これなら繋がるかも」

帳場と重ならないように少し待ってから、とりあえず『内線』、『2』、『0』、『3』の順にボタンを押す。
予想通り発信音が鳴り、数コールも待たず相手の声が聞こえる。

京太郎「もしもし、そっちは大丈夫ですか!?」

和『須賀君ですか?!なんとか大丈夫です。でもみんなパニックになってて...』

和『固まっていたほうが安全かもしれません。こっちに来れませんか?』

京太郎「わかった!すぐ行く!」

「大人しくしていろ」とは言われたが、仕方ない。
手近にあった懐中電灯と携帯をとりあえず持ち、急いで部屋から出た俺は――
11 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/08/31(月) 01:39:22.24 ID:6aybcqEr0


目標:女子と合流する



        Prologue ends.
12 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/08/31(月) 01:42:37.89 ID:6aybcqEr0
プロローグ終了。地の文やどうでも良い会話が長くなってしまったので少し反省です。

これから安価を取りながら話を進めていきますが、行動では選択安価の他に一部『成功判定』を行います。TRPGで言うところのダイスロールですね。
そのために、いくつかステータスを決めていこうと思います。
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