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【咲安価】京太郎「清澄の探索者」【ADV】

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132 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 18:15:41.40 ID:hi5Z7t9b0
>>128
普段大人ぶってる子が弱気になると通常の3倍の性能が出る

>>129
http://imgur.com/laCzxEN
これなら大丈夫かな?

>>130 >>131
・持ち物について
そのように訂正します。ご指摘ありがとうございます

・成功判定・テンポについて
今回の目的は女子部屋に直行することでしたが、偶然が重なってヤバい現場に遭遇するのも一興かなと思っています。
しかし地図を入手していないのでどこそこへ行くと指定してもらうわけにもいかず、苦肉の策として
道に迷うと別の場所へ行く選択肢が出るようになっていました(自動成功の所で「別館へ向かう」があったり)。
そういった兼ね合いで、進度もすぐに到達しては面白くないと思って入れたのですが
読み返してみると自分でも確かにちょっとくどかったかな...と反省しています

・ネタ切れについて
頑張ります。マジで無くなったら事実だけ書くそっけない描写になるかも...
133 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 18:16:25.50 ID:hi5Z7t9b0
19時くらいから投下始めます
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 18:19:25.79 ID:WaTIuqLHo
りょーかい
135 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:07:55.67 ID:hi5Z7t9b0
そろそろ始めたいです
最初にちょろっと茶番を投下してから安価取ります
だれかいますかー?
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:10:36.78 ID:XROSfaQI0
はいよ
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:15:02.81 ID:UB93m1V5O
おるよ
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:16:12.84 ID:WaTIuqLHo
はい
139 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:16:54.08 ID:hi5Z7t9b0
投下!
140 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:18:07.05 ID:hi5Z7t9b0
【2日目:朝】 旅館・本館 2階 203号室


京太郎「...ふああぁぁぁ......眩しい...」

普段より少し高くなった日の光に目を覚まし、のそりと畳から身体を起こす。
時計に目を向けると朝の9時過ぎ...いや、もう9時半くらいか。
昨夜この部屋に飛び込んだのが2時過ぎ、そこから若干名を落ち着かせるのに数十分、
さらにそこからどんちゃん騒ぎで数時間。

京太郎「...ああ、途中で寝ちゃったのか...」

京太郎「そろそろ起きないとなぁ...」

しかし酷い有様だ。昨晩女子たちが寝ていたであろう布団は端へ追いやられ、部屋の中央にはちゃぶ台が。
その上からこぼれ落ちて床にまで散乱したお菓子の袋やら中途半端に残ったペットボトルやらが、片付けのことを想像もしなかった過去の自分たちを呪わせる。
そんな地獄絵図を取り囲んで畳に身体を投げ出す和製眠り姫五人組を叩き起こそうか一瞬迷うが...いや、面倒だしいっか。

京太郎「そのうち自分で起きるだろ。それよりシャワーでも...」カラン

京太郎(あれ、何か足に...)

立ち上がろうとしてにわかに音のした方を見ると...ビールの缶。

京太郎「―――ッ!」

京太郎(まずいまずいまずいまずい!誰だこれ飲んだ奴は)

京太郎(いや、こんなことしそうなのは竹井先輩くらいだ!)

京太郎(和の件だってあるのに...というかあんた大学は推薦狙うんじゃなかったのかよ!?)

改めて客観的に辺りを見渡すと、ものすごくコンプライアンス的にマズい状況に思えてきた。
旅館の一室、畳に雑魚寝する男女、そして床に転がる酒。
『今夏麻雀IH優勝校がまさか?!打ち上げ旅行で男女同衾飲酒三昧』とすっぱ抜かれても文句は言えまい。
良くて試合出場停止、最悪優勝取り消しなんてことになったらここまで積み上げてきたものがパーだ。

京太郎「って、あれ?」

もう一度缶に目を落とすと、途端に力が抜けた。

京太郎「...キリンレ◯ン......」

京太郎(...これをやったのは間違いなく竹井先輩だな、うん)

京太郎(いや、仮にこれが冗談にならなくても誰も見ちゃいないけど)

京太郎(朝から心臓に悪いぜ...気分転換しよう)

京太郎(部屋戻って、シャワー浴びて、それから...)

京太郎「とりあえず飯喰うか」

扉をあけて廊下に出ると、吹抜から日が差し込んで中庭の庭園を照らしている。
あちこちに水溜りができ、植え込みがいくらかなぎ倒されていたが、それでも未だ十分に美しさを保っていた。

京太郎「そういえば...雨、止んでるな」

京太郎(あんなに降ってたのに、もう晴れ間が出てる)

少なくとも俺がまだ起きていた5時くらいまでは相変わらず雨がうるさく降っていた。
昨日の轟音...結局あの後どうなったのだろうか?少なくとも俺たちが今こうして生きているのは確かだが、それ以外は何も分かっていない。
この時間でまだ朝食を出してくれるか不安だったが、そもそも宿に食事を出している暇があるのかすら知らないのだ。

京太郎(ま、とりあえず下に行けば何かしら教えてくれるだろ)

そう思いながら俺は307号室へ歩みを進め――今度は迷わずに辿り着くことができた。
141 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:19:54.40 ID:hi5Z7t9b0
【2日目:朝】 旅館・本館 1階 帳場


主人「おや、須賀様。おはようございます」

京太郎「ご主人、おはようございます」

朝の身支度をして1階へ降りると、ちょうど帳場に主人がいた。
顔は多少疲れ気味に見えるが、概ね昨日の夕方と変わらない調子に見える。

主人「昨晩は大丈夫でしたか?」

京太郎「ええ、俺らは部屋に引きこもってるだけでしたから...ご主人こそ大丈夫でしたか?」

主人「はい。昨晩みなさまのお部屋にお電話してから妻――ああいえ、女将を置いて外に出たのですが」

主人「色々様子を見てきて、なんとか帰って来れました。設備も大丈夫そうでしたので...ご不便はお掛けしなくて済みそうです」

京太郎「そうですか、良かったです。でも昨日の音は?」

主人「やはり土砂崩れだったようです。村の人から先程聞いたところだと、下の街への道が崩れたとか」

京太郎「マジか!ということはバスも...」

主人「そうですね...大分大きかったという話ですから、応急にしても復旧はそれなりにかかるでしょう」

京太郎「なるほど...ところで、朝飯ってもう終わっちゃいましたか?」

主人「ああ、その件なのですが...そういうことであったり女将にも他に色々とございまして、準備ができなかったのです」

主人「本当に申し訳ございません」

京太郎「ああ、そういうことなら仕方ないですよ。大丈夫です」

京太郎「しかし、連休のうちに帰れるかなぁ...」

主人「バス会社か役所に電話なさいますか?」

京太郎「電話通じるんですか?!」

主人「はは、そりゃあないと困りますからね。有線電話がありますのでお使いください」

主人「もしくは楸野さんに聞いてみるか」

京太郎「ヒサギノさん?」

主人「先程申し上げた村の方です。この村の取りまとめ役なんですよ」

そういった話をしていると、今度は咲が客室側の廊下から出てきた。かなり眠そうな顔だ。

咲「あれ、京ちゃん...おはよー」ボケー

京太郎「よう咲!お前が自分で起きてくるなんて珍しいな」

咲「別にそんなことないよ!...何話してたの?」

京太郎「いや、ご主人が昨日のことで忙しかったから朝飯がないって話だよ」

咲「そんなぁ...おなかすいたよ...」

京太郎「お前昨晩めっちゃお菓子食ってたよな?」

主人「一応ご飯は炊いてありますから、簡単なものなら用意できますよ」

咲「簡単なもの?」

主人「そうですね、例えば...」
142 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:22:21.00 ID:hi5Z7t9b0
【2日目:朝】 旅館・本館 1階 食堂


和「ごちそうさまでした。美味しかったです」

女将「困っちゃうわね、このくらい料理のうちに入らないわよ」アハハ

既に起きて身支度を済ませていた4人を呼びに行き(ちなみに咲はやっぱり最後に起こされただけだったらしい)、
食堂で飯をかき込む。かき込むというと行儀が悪そうだが、このメニューなら適切な表現だろう。

まこ「旅館で卵かけご飯か...アリじゃな」

久「豪勢なのも嬉しいけど、やっぱりこういう素朴な食事もいいわね〜」

優希「うぅ、もう入らないじょ...」

京太郎「うっぷ......」

咲「二人ともおかわりしすぎだよ」

白米、卵、醤油。美味いものを混ぜて不味いわけがない。
お母さんの作る弁当が茶色っぽいのを嘆いているそこの君、茶色いのは美味い証だぜ?

優希「『タコ』がついてる食べ物は美味しいからしょうがないじぇ」

和「『タコ』?どこに入ってるんですか?」

優希「『た』まごかけ『こ』゛はん」

京太郎「殴りてぇ...」

和「染谷先輩、これからどうしますか?」 優希「自分から話振っておいてスルーか...」

まこ「うーむ、予定通りダラダラ楽しむということでええんじゃないか?」

久「確かに帰れないのは不安だけど、だからといって何かできるわけでもないしね」

まこ「そうじゃな。最悪学校には事情を説明するしかないわ」

咲「やった!読めてなかった本がたくさん読める!」

京太郎「そんなことやってるから荷物が重くなるんだぜ、咲」

優希「きょーたろー!私は遊戯室のビリヤードがやってみたい!教えろ!」

京太郎「いや俺もわかんねえけどな!というかお前みたいなチンチクリンには似合わねーよ」

優希「なんだとこの犬ー!」

和「あ、私もビリヤードやってみたいです」

京太郎「!!」

京太郎(和がビリヤードをする→和が前かがみになる→おもち)

京太郎「よし優希、やろうか」キリッ

優希(今の間、絶対しょうもないこと考えてたじぇ)

咲(考えてたね)

和(考えてましたね)

まこ(考えてたな)

久(考えてたわね)

そんなこんなで、いつまでかも分からない休みを遊んで暮らすことになった。
俺らに土木作業ができるわけでもないし、元々そういう予定だった。割り切って色々楽しく過ごすのも悪くない――
143 : ◆copBIXhjP6 [!蒼_res saga]:2020/09/03(木) 19:23:43.47 ID:hi5Z7t9b0
大雨

大雨

ずっと大雨

暗闇

これは...俺の部屋か

地鳴りが響く

またあの音だ

いや、もっと大きいかな
144 : ◆copBIXhjP6 [!red_res saga]:2020/09/03(木) 19:24:23.22 ID:hi5Z7t9b0

あ、潰され――――
145 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:26:10.69 ID:hi5Z7t9b0
――刹那、風景が頭を巡る。風景?体験?いや、わからない。
少なくともそれは他人事じゃないように思える。もちろんそれは写っていた部屋が同じだとか、そういう話じゃない。


京太郎「...だめだ」

京太郎「これは、だめだ」


優希「京太郎、はやく行くじょ」

和「須賀君、どうしたんですか?」


いや、きっとそれは、ありえたかもしれないどこかの『俺』の走馬灯。
もしくは、これからありうる一つの未来。ありうる?
ありえない。この未来はあってはならない。


京太郎「避けないと...」


久「どうしたの?...須賀君、大丈夫?」

まこ「具合悪いんか?」


どうすれば避けられる?何かあるはず。どこかにあるはず。
そう、『それら』はどこかに。探さなければ。


京太郎「そうだ、探すんだ」

京太郎「探す、探す、探す、探す...」


咲「京ちゃん...?」



京太郎「みんな、探そう」
146 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:26:51.10 ID:hi5Z7t9b0


  清澄の探索者

147 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:30:10.18 ID:hi5Z7t9b0
久「...本当に大丈夫?」

和「錯乱しているんでしょうか。何かありましたか?」

京太郎「いや、大丈夫だから...取り乱してすみません」

京太郎「でも少し聞いてもらいたいことがあるんです。いいですか?」

みんなは目を見合わせた後席に座り直す。飯を食っていたときと同じ並びだ。
そんな五人に俺は洗いざらい話した。さっき見た幻覚のこと、それがこれから起こることであると直感的に理解したこと。
途中顔をしかめたり口を挟んだりされたが、とりあえず最後まで真剣に話を聞いてくれた。

京太郎「......これが俺がついさっき見たことです。あんまり上手くまとまってないけど...」

まこ「ええよ。いやしかし、これは困ったのぉ」

優希「普通に考えれば眉唾ものだな」

和「未来が見えただなんて、ありえません」

京太郎「うーん、そりゃそうか...」

咲「...私は信じてもいいかな」

優希「咲ちゃん?」

咲「京ちゃんは普段おちゃらけてるけど、さっきは明らかに変だったもん」

咲「それに...この話を聞いて、私もなんだか寒気がしたんだ」

咲「ただならぬものっていうか......とにかく普通じゃない気がする」

まこ「オカルトってやつか?」

久「...ひょっとしたら、それが須賀君のオカルトなんじゃないかしら」

和「先輩!」

久「まあ落ち着きなさい、和」

京太郎「どういうことですか?」

久「私もよくわからないけどね...でも確かにさっきの須賀君は別人みたいだったし」

久「それに、『見た』とか『直感的に分かった』とか言ってたわよね?」

久「それが麻雀で俗に言うところの『オカルト』かどうかは知らないけど...」

久「まあ、そういう類なんじゃないかなーと思ったのよ」

まこ「なるほど...しかし話を聞く限り、最後の『潰された』というんは土砂崩れじゃろう」

優希「そうだじょ、雨を止めるなんてできないし...何を『探さ』ないといけないんだじぇ?」

京太郎「うーん、それなんだが...何となく、悪いものを感じたんだ」

京太郎「誰かの故意が関わっているような気がする」

京太郎「...それを探せば良いんだと思う」

和「さっきから抽象的な上に、故意的な自然災害なんて...全然理解できません!」

京太郎「.....すまん、和」

まこ「ええんじゃないか?」

和「えっ?」

まこ「だから、ええんじゃないか」

まこ「どうせ暇なんじゃし時間はいくらでもあるしの」

まこ「京太郎がまずいと言うなら、わしも協力するわ」

久「そうね、良いと思うわ」

咲「わ、私も!」

優希「まったく、しょうがない犬だじぇ!!」
148 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:32:53.58 ID:hi5Z7t9b0
和「...はぁ」

和「わかりました。さっぱりわかりませんが、須賀君や皆さんの言うことです」

和「本当は未来予知なんて無いでしょうけど...」

和「仕方ないですし、協力しますよ」ヤレヤレ

京太郎「みんな...」

正直自分で言うのも何だが、こんな怪しい話を信じてくれるとは――いや期待はしていたが――思ってもいなかった。
実際、口から頭に浮かんだことをそのまま垂れ流している裏では、俺の頭がおかしくなってしまったのではないかとすら思った。
それをみんなは受け入れてくれたのだった。まあ、一部は話半分っぽかったけどな。

京太郎「よーし!なら早速捜査に行ってくるぜ!」

咲「捜査って...」アハハ...

まこ「ああ、忘れとったわ。一つだけ条件がある」

京太郎「?...なんですか?」

まこ「地盤も緩んどるだろうし、携帯も通じんし、一人は危ないじゃろう」

まこ「行動する時は誰かと一緒におれ。わかったか?」

京太郎「わっかりました!」

ひとまず部屋に戻り、外に出る支度をする。
特に持っていく物も無い気がするが...とりあえず小さなカバンくらいはあってもいいか。

絶対にみんなと帰る。俺達の清澄高校、あの部室へ。
自分の中でもまだ良くわかっていない恐怖と闘う事を決意して、勇ましく部屋の扉を開けた。
149 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:36:18.79 ID:hi5Z7t9b0
ステータス一覧

須賀京太郎:高校生

【探索】:5
【行動】:6
【交渉】:7
【知識】:7
【オカルト】:3
【体力】:4


宮永咲:高校生

【探索】:5
【行動】:3
【交渉】:3
【知識】:7
【オカルト】:8
【体力】:3


原村和:高校生

【探索】:6
【行動】:6
【交渉】:4
【知識】:8
【オカルト】:1
【体力】:4


片岡優希:高校生

【探索】:8
【行動】:4
【交渉】:4
【知識】:2
【オカルト】:7
【体力】:2


染谷まこ:高校生

【探索】:4
【行動】:8
【交渉】:4
【知識】:5
【オカルト】:4
【体力】:5


竹井久:高校生

【探索】:3
【行動】:3
【交渉】:8
【知識】:5
【オカルト】:6
【体力】:4
150 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:37:19.79 ID:hi5Z7t9b0
持ち物

・携帯電話
俺のケータイ。最近スマホにした。
この村は圏外なので持っていても意味ないような気がするけど、現代人のたしなみというやつだ。

・腕時計
旅行の時は身につけている腕時計。
普段学校に行くときはかったるいので着けない。実に男子高校生的だ。

・旅館の地図
泊まっている旅館の館内地図。これがあればもう迷わない...よな?
http://imgur.com/laCzxEN

・懐中電灯
俺の部屋にあった懐中電灯。おそらく防災条例か何かで必置なのだろう。
古く見えるが、電池は多分大丈夫。
151 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:38:57.87 ID:hi5Z7t9b0
(こっそり【筋力】を【体力】に訂正しているのは内緒だ...)


京太郎「さて、誰かと一緒じゃないとダメなんだっけ」

京太郎「誰を誘おうかな」

↓2 >>149 より
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:40:50.92 ID:5AVhW1Zx0
優希
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:42:35.65 ID:XROSfaQI0
154 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:53:26.48 ID:hi5Z7t9b0
久と行動する


 旅館・本館 2階 203号室

トントン ガチャ

京太郎「たけいせんぱーい」

久「あら須賀君、どうしたの?」

京太郎「これから早速探索に行こうと思うんですが、一緒に来てくれませんか?」

久「あら聞いた?みんな、須賀君は私とデートしたいんですって」ニヤニヤ

まこ「ほーん、そうか」

咲「行ってらっしゃい」

優希「私は和ちゃんと遊んでくるじぇ」

久「な、なんか反応薄くない...?」

和「別に騒ぐような話でもないですし」

まこ「わしはこれから着替えじゃけ、ほら出てけ」

久「わわっ!押さないで!」

バタン

久「...グスッ」

京太郎(涙目先輩かわいい)
155 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:54:38.14 ID:hi5Z7t9b0
久「で、どこ行くの?」

京太郎「そうなんですよね。探すとは言ってもまだ手がかりは何もないし」

京太郎「とりあえず...」


どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・場所指定
・旅館から出る

2. さぐる

3. 自由安価


↓2
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:55:23.14 ID:5AVhW1Zx0
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 19:57:20.45 ID:MHx/MXbjo
1 旅館外
158 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 19:57:45.82 ID:hi5Z7t9b0
すみません、さぐるの場合
・具体的に調べたいことが書いてあれば調査
・なければとりあえず辺りを見渡し、気になるものを挙げる
どちらも成功判定は別コンマ取ります。

安価なら下
159 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 20:00:15.05 ID:hi5Z7t9b0
訂正

・具体的に調べたいことが書いてあれば調査
の場合成功判定は別コンマ

・なければとりあえず辺りを見渡し、気になるものを挙げる
の場合、当該レスで【探索】コンマです。

追記しておきます。
160 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 20:11:01.48 ID:hi5Z7t9b0
 小佐目村 旅館前


久「ふぅ、日は当たるけど気温は高くなくて快適ね」

旅館の玄関から外に出ると、心地よい風が出迎えてくれた。
旅館の前の道は2方面に分かれていて、片方は俺達がやってきたバス停へ。
もう片方は村のもう少し高い場所の方へ向かっていた。


どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・場所指定
【行動】× 8 = 48(まだ行ったことのない場所)
・旅館に入る

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


ちょっとだけ席外します

↓2
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 20:11:50.81 ID:5AVhW1Zx0
1 バス停へ
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 20:13:52.40 ID:XROSfaQI0
1 高い場所の方
163 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 20:43:35.18 ID:hi5Z7t9b0
再開します
やけに地形の描写がくどいですが、>>1 が地図の用意を間に合わせられなかったのです。すまぬ...


1. 高い方

 小佐目村

すこし登ると、なるほど村の概形が掴めてきた。
村はじゃがいもみたいな形だが、崖によって南北に分断されている。
俺らは今北に向かって歩いているから、北側が高いことになるな。
どちらもいくらかの家屋と、それ以上の面積の田んぼや畑が点在している。
南西の端にバス停、東の端に旅館。それらと村全体を結ぶように道が舗装されている。
村の北西と北東ではそれぞれ山が大きな存在感を醸し出している。

京太郎「旅館の脇を通って少し歩くと、少し小高い所にある別館が見えてきた」

京太郎「昨日の夜の連絡通路はあそこに通じてたんだな」

京太郎「別館の更に向こうには北東の山が見える」

久(...誰に話しかけてるのかしら?)

京太郎「それにしても崖の上も家と田んぼばっかりですね...」

久「でもあそこの家、随分大きいわねー」

竹井先輩が指した方には、立派な日本家屋が二軒建っていた。
一方は手前側、もう一方は北西の山の近くだ。


どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・場所指定
【行動】× 8 = 48(まだ行ったことのない場所)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


↓2
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 20:46:55.08 ID:Dpk+CzA+o
2 大きな家
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 20:59:22.83 ID:umtc9B+wo
166 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 21:03:04.25 ID:hi5Z7t9b0
手前と奥で指定お願いします
分かりづらかったかな?ごめんなさい

↓1
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 21:04:46.33 ID:XROSfaQI0
大きな家は2つあるのか?
北西の山の近く
168 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 21:07:38.15 ID:hi5Z7t9b0
>>久「でもあそこの家、随分大きいわねー」

>>竹井先輩が指した方には、立派な日本家屋が二軒建っていた。
>>一方は手前側、もう一方は北西の山の近くだ。

これで大きい家が二つのつもりでした...
169 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 21:22:04.86 ID:hi5Z7t9b0
1. 北西の山の近くの大きな家

 小佐目村 楸野宅前

そこからなんだかんだ歩いて数分、俺たちは「楸野」と書かれた表札の前にいた。
いかにも田舎といった具合の広い家屋。すぐ裏には山への山道が覗いている。

久「なんて読むのかしら?」ウーム

京太郎「『ヒサギノ』じゃないですかね...あっ」

京太郎「そういえば宿のご主人が言ってましたね。楸野さんは村のまとめ役だって」

久「あら、そうなの?話聞きに行けば何か判るかしら」スッ

京太郎「ちょっと!急に行ったら迷惑ですって!」アセアセ

久「あれだけ『調査するぞ!』って啖呵切っておきながら何言ってるのよ」

京太郎「......それもそうか」


どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・楸野宅に入る
・場所指定
【行動】× 8 = 48(まだ行ったことのない場所)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


↓2
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 21:32:09.67 ID:wYzLsiDu0
1. 移動する
・楸野宅に入る
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 21:32:42.47 ID:C7YeMzYPo
172 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 21:35:58.51 ID:hi5Z7t9b0
あっ、>>164 は「移動する」じゃなくて「さぐる」だった...そういうことか
すみません、大きな家(両方)を「さぐる」描写してから楸野宅入ります。

本当に申し訳ない...
173 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 21:50:42.31 ID:hi5Z7t9b0
やらかしてしまったので自動成功です

2. 大きな家をさぐる


上側の土地を東西に横切る道に対して、二軒は別の側にそれぞれいる。つまり手前の家は崖側で、奥の家は北の山側だ。
どちらも大きな畑に面している。

久「それにしてもよく似てるわね、あの二軒」

京太郎「同じ時期に同じ業者が建てたような感じですね」

京太郎「古そうなのに手前の家は綺麗なところもあるから、リフォームとかしてるのかも」

久「奥は...寂しい村だけど、一層寂しく見えるわね」

確かに、手前の家の畑は今でも野菜が埋まっているのに比べて
奥の家の畑は荒れ果てていた。もう長年休耕地になっているように見える。
それに他の家には大抵自動車が停まっているのに、あそこにはそれもない。
誰も住まないまま何年も経っているのだろうか?

久「須賀君、奥の家に行ってみましょうか」

京太郎「えっ、いかにも誰もいなさそうなのに?!」

久「あれはきっと何かあるわよ。勘だけど」

京太郎「はぁ...」

しかしわずか数分後、俺はこの人が悪待ちの天才であることを思い出したのだった。
174 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 22:11:43.46 ID:hi5Z7t9b0
1. 楸野宅に入る

呼び鈴もなかったので、少々無礼かもしれないが玄関の前まで行って声を上げる。

京太郎「ごめんくださーい!楸野さんいらっしゃいますかー?」

奥からはーい、と老けた声が聞こえて少し。引き戸を開けて出てきたのはやはり老人だった。

楸野「はいはい...おや、どちらさま?」

京太郎「こんにちは。旅行中の者でして、俺は須賀といいます。こっちは竹井です」

久「竹井です。こんにちは」

京太郎「あなたがこの村のまとめ役をなさっているとお聞きして来たんです」

楸野「おやおや、そうでしたか。なるほど、土砂崩れなんかで大変でしょうなあ」

楸野「立ち話も何ですから、お入りくださいな。お茶を出しましょう」

久「ありがとうございます」

楸野「いえ、老体には立ちっぱなしは堪えましてね。カッカッカ!」


〜〜〜〜〜〜〜

楸野「はい、麦茶」

京太郎「あ、ありがとうございます」

ガラスのコップに冷えた麦茶。涼しいとはいえ上り坂を大分歩いたばかりで、額は汗ばんでいる。
行儀は悪いが、ついぐいっと一気に飲み干してしまった――
――あー、冷たくて気持ちいい。このまま氷も食べたいくらいだ。

楸野「あっはっは、良い飲みっぷりですな。さすがお若い」

楸野「さてさて...どういったご用件で?何でもお聞きくださいな」

久(須賀君...どう切り出す?)ボソボソ

京太郎(いい人そうですけど、ここで変なこと言って悪く思われると面倒ですね)ボソボソ

久(よーし、ここは私に任せなさい)ヒソヒソ

久(清澄のネゴシエーターとは私のことよ!)ヒソヒソ

京太郎(聞いたことねえよ)

どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・楸野宅に入る
・場所指定
【行動】× 8 = 48(まだ行ったことのない場所)

2. さぐる
・話をする
【交渉(久)】× 8 = 64(当たり障りのない話なら自動成功)
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


↓2
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 22:21:22.88 ID:v+S1RX73O
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 22:26:45.23 ID:XROSfaQI0
2 話をする
これは内容も指定するのか?
177 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 22:27:47.70 ID:hi5Z7t9b0
お願いします
178 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 22:29:49.64 ID:hi5Z7t9b0
↓1
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 22:45:22.49 ID:XROSfaQI0
昨日の夜の凄い音、土砂崩れらしいですね。下の街への道が崩れて通れないとか…
詳しい現状とかの状況はの取りまとめ役の楸野さんに聞くといいと伺ったのでお訪ねしました。
土砂崩れがまた起きる危険がありそうかとか復旧までの日数とか他に村から出て帰れる方法とか分かれば教えていただきたいのですが
180 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/03(木) 23:20:22.00 ID:hi5Z7t9b0
安価出しグダグダでごめんなさい...

2. 話をする(成否出すと「当たり障りのない」内容かどうかバレちゃうので秘密です)


久「聞きたいのは昨日の夜の凄い音のことです」

久「下の街への道が崩れたと聞いたものですから、帰れなくなったんじゃないかと思うと私達心配で...」

久「詳細は楸野さんに聞くといいと伺ったのでお訪ねしました」

楸野「なるほど...確かに結構大きな土砂崩れでしたな」

楸野「ただ幸い多少距離があって、道路自体が崩れたわけはないし、埋まった長さもそこまでではないそうですわ」

楸野「しかしまあ、今日明日という話にはなりますまい」

楸野「今朝方現場を見てきたらしい土木課の人と電話しましたが、『早くとも8日か9日』と仰っとりましたよ」

楸野「また雨なんかが降れば...最悪、一月くらいはかかるかもしれませんな」

久「そうなんですか...学校にはしばらく行けそうにないわね、須賀君」

楸野「おや、学生さんでしたか。最近の学生さんはしっかりしてますな、気づきませなんだ。カッカッカ」

京太郎「いやぁ、どうも...ところで、土砂崩れがまた起こったりはするんですか?」

楸野「そんなことは私や役人さんには分からぬことですわ。山の神様にでも聞かないとね」

楸野「ですが当然、昨晩のような雨が振り続ければ危ないでしょうなあ」

京太郎「あはは、そりゃそうですよね。すみません」

久「この村から出る他の道はあるんですか?」

楸野「そりゃああることにはありますがね...みんな険しい山道ですわ」

楸野「早く帰りたいというお気持ちはわかりますが、十里も歩いていくのはあなた方には無理でしょう」

楸野「うちの村の若い連中なら分かりませんがね、カッカッカ」

久「そうですか...」

楸野「さて、他にも何かありますかな?」


どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・楸野宅を出る
・場所指定
【行動】× 8 = 48(まだ行ったことのない場所)

2. さぐる
・話をする(話題安価)
【交渉(久)】× 8 = 64(当たり障りのない話なら自動成功)
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


↓2
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 23:24:42.83 ID:wYzLsiDu0
話をする(どうしてここに旅行に来ることを決めたか)
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/03(木) 23:43:45.70 ID:X+uZQt0Ko
そういえばここに来る途中、このお家と同じような家がありましたけど、ご親戚とかです?あっちの家の方はリフォームとかしてる感じでしたけどどちらも大きくて立派な家ですね
183 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/04(金) 00:08:06.56 ID:Jidx0y7o0
2. 話をする(成否は秘密)


京太郎「そういえばここに来る途中に似たような家がありましたね」

楸野「似たような所...どこの話ですかね?」

京太郎「ここの前の道を、ええと...ちょっと東へ行ったところです。」

京太郎「あっちはリフォームとかしてるみたいでしたけど、大まかな作りなんかはそっくりでした」

京太郎「ご親戚ですか?」

楸野「東...ああ、それは『椿屋』の家ですな」

楸野「あれは別に親戚というわけじゃあないんですが...まあ、似たようなもんですわ。カッカッカ」

楸野「それがどうかなさいましたかね?」

京太郎「あ、いえ...さっきの通り似てましたし、どちらも随分ご立派ですから」

京太郎「特に意味はないんですが気になっただけですよ」

楸野「ははっ、左様ですか」

ピピピッピピピッピピ カチッ

楸野「おっと失礼、少々出かけないといけませんで。今日のところはここいらにいたしましょうか」

京太郎「そうでしたか。お忙しい時にお邪魔してすみません」

京太郎「お茶までいただいて...ありがとうございました」

楸野「いえいえ、構いませんわい。また何かあればいつでもいらっしゃいまし」

京太郎「ええ、それじゃあそろそろ――竹井先輩?」ガシッ

久(ちょっと待って、最後に何か聞いておきましょ)ヒソヒソ

京太郎(何かって何ですか?)ボソボソ

久(うーん、なーんか引っかかるがあったような...)ヒソヒソ



どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・楸野宅を出る
・場所指定
【行動】× 8 = 48(まだ行ったことのない場所)

2. さぐる
・話をする(話題安価)
【交渉(久)】× 8 × 1.5 = 76(当たり障りのない話なら自動成功・ラストボーナス)
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


↓2
184 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/04(金) 00:10:36.06 ID:Jidx0y7o0
訂正
上は【交渉(久)】× 8 × 1.5 = 96
よって判定値96です
安価なら下
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 00:27:57.20 ID:x1EbvByEo
2 話しをする
久のひっかかることについて
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 00:32:27.52 ID:U+U6SvIjo
電子音って何がなったの?携帯とかなら電波が入るのか確かめたいところ
187 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/04(金) 01:09:15.49 ID:Jidx0y7o0
2. 話をする(成否は秘密)


久(――あっ、そうだ)

久「すみません、最後に一ついいですか?」

楸野「...ええ、どうされましたかな」

久「先程の『似たような家』の話の時、『どこの話か』とおっしゃいましたけど」

楸野「...」

京太郎(うわぁ、めっちゃ睨まれてる...)

久「他にも『似たような家』が...あったり...なかったり...とか?」ダラー

楸野「...」

楸野「......カッカッカ!、面白いお嬢さんだ。まるでホームズですな!」

久「アハ、アハハハ...」

楸野「まあ隠すようなことでもないですし、お話しましょう」

楸野「この小佐目村には古くからある四つの家がありましてな」

楸野「『椿屋』『榎田』『楸野』、そして『柊』」

楸野「連中も私も、爺さんの爺さんの爺さんの、うんと爺さんの頃から同じ家に住んどるのですよ」

楸野「そりゃ何度も手直ししながらですから、椿屋のように多少は違うでしょうが...」

楸野「大体の形はずっと残したまま。だから似たような見た目をしとるのでしょう」

楸野「それで先程は『はて、どの家のことかな』と。ただそう思っただけですわい」

久「そうだったんですか...くだらないことを聞いてしまって申し訳ありません」

久「お陰でスッキリしました」

楸野「いやはや、私も楽しませてもらいましたわ」

楸野「是非、またいらっしゃってくださいな」

久「ありがとうございます。それでは...ほら須賀君、ボーッとしてないで早く行くわよ!」

京太郎「は、はいっ!さようなら、楸野さん」

楸野「ええ、さようなら」


ガラガラガラ...ビシャッ
188 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/04(金) 01:11:58.21 ID:Jidx0y7o0
そういえば場所を書いてませんでした。ここまでの会話は「小佐目村 楸野宅 応接間」でした

小佐目村 楸野宅前


京太郎「竹井先輩!いやぁ、びっくりしましたよ」

京太郎「急に何を言い出すかと思えば...」

久「あら、いいじゃない。結果的に面白い話も聞けたし」

京太郎「...しかし、あまり収穫なかったですね」

久「そうかしら?ああいうところに案外糸口はあるものよ」

そう言って軽く伸びをする竹井先輩。
結構長い間話していたから、座りっぱなしで疲れたのだろう。

久「それよりそろそろ行かないと、まこに怒られちゃうわよ?」

京太郎「...?」

久「バカ...何のために時計着けてるのよ」

京太郎「......あっ」

時計を見ると、いつの間にか短針が正午に差し掛かろうとしていた。
そういえば主人が12時から昼食だと言っていたような――その時、不意に手をひかれる。
自分の二の腕、手首、そしてそれを掴む腕と目線を進めていくと...


久「ほら、行きましょ?」


太陽の照り返しのせいか、先輩がやけに眩しく見えた。
189 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/04(金) 01:14:59.53 ID:Jidx0y7o0
といったところで今日も遅くなりましたが、ここで切ろうと思います

>>186
深く考えてませんでしたが、単なるデジタル時計のアラームとかの類かと思います

途中安価がダレて申し訳ありません。
感想意見質問等あれば参考になりますので是非お書きください!

次回は日曜あたりの投下予定です。それではおやすみなさい。
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 01:35:28.43 ID:U+U6SvIj0

「目標:女子と合流する」みたいなのはもう出ないの?
191 : ◆copBIXhjP6 [sage saga]:2020/09/04(金) 16:49:04.37 ID:Jidx0y7o0
>>190
目標は短期的に優先度の高い(=ヤバい)イベントが発生した場合だけ出します(「〇〇から脱出する」など)。
毎回細かく「〇〇へ行く」「〇〇を調べる」などと目標を指定していくと、
そのクエストを消化していくだけのゲームになってしまいますから。
192 : ◆copBIXhjP6 [sage saga]:2020/09/04(金) 16:53:53.13 ID:Jidx0y7o0
このスレのスタンスとしては、とにかく究極の目的である「清澄のみんなと帰還する」さえ満たせれば良いです。
一応こちらでも想定しているルートや謎の解き方はありますが、せっかくTRPG風にしているので
そういったものに縛られず攻略していただきたいと思っています。

もちろんシナリオを作った側としては謎が解かれないのは寂しいし、解いたほうが面白くなるようにしているつもりです。
しかし極論、何一つ解けないままであってもやむなしとなれば
森林地帯を強行軍で突破しても構いません(相応の判定は発生しますが...)
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/04(金) 19:09:47.97 ID:bdWBj+9Qo
全員で10里も山道歩いて帰るの成功するのに必要な判定とか超大変そう
194 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/04(金) 22:03:29.57 ID:Jidx0y7o0
>>193
長々と安価するのもダレるので、条件厳しめで数回判定することになると思います。
しかし優希が【体力】2という貧弱性能のため早々にリタイヤし、
その次に優希を担いでいる人や咲がダウン...という感じで最終的に総員行き倒れになる可能性が高いです。
どうにせよ、あまり希望のあるルートとは言えなさそうですね。


思いついたので小ネタ供養です
195 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/04(金) 22:06:08.48 ID:Jidx0y7o0
小ネタ 【もし咲が本当にあと5分遅れていたら】


ピンポーン

ガチャ

京太郎「よっす!」

咲「あ、京ちゃんおはよー」

京太郎「ちゃんと荷物準備できたか?」

咲「流石にそこまでバカじゃないよ...」

京太郎「そうか?咲も成長...いや、お父さんに手伝ってもらっただけか」

咲「もうっ!なんでそんなこと言うの?!」

京太郎「ははは」

京太郎「でも三泊四日だからな〜、忘れ物すると大変だぞ」

咲「え、三泊四日...?」

京太郎「」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

prrrrr prrrrr pi

まこ『もしもし、京太郎か?』

京太郎「染谷先輩ですか?!須賀です。咲が準備する 咲「京ちゃーん!着替えが一枚ないよー!」 うるせー!電話中だ!」

京太郎「とにかく、色々あって遅れます!たぶんあと20分く 界「京太郎くーん、車回したぞー」 あ、ありがとうございます!」

京太郎「すみません、そういうわけで!それじゃあ!」pi

京太郎(...間に合うだろうか)

咲「京ちゃん手伝って!バッグ閉まらない..!」グググ

京太郎「バカ、三泊四日の準備でなんで入ってるんだよ!?」グイグイ

咲「女の子は色々大変なの...!」グググ ギュイン

咲「閉まった!」

京太郎「よし!そしたらとっとと...」

咲「あ、歯磨き粉忘れた」

京太郎「そんなん向こうでどうとでもなるだろーが!!」
196 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/04(金) 22:07:18.00 ID:Jidx0y7o0
 車内

咲「お父さん...」

界「な、なんだ?咲」タラッ

咲「...もっと速く走れないの?」

界「いやー、ずっと後ろにパトカー張り付いてるからな...」ダラー

咲「...さっきから信号引っかかり過ぎじゃない?」

界「なんだか今日はツイてないなー、アハハ」ダラダラ

咲「もう!電車に遅れちゃうよ!」

京太郎「お前のせいだろうが!大体なんで昨日確認しなかったんだ!」ギャー

咲「知らないことが確認できるわけないじゃん!京ちゃんのバカ!」ムガー

界(仲いいなぁ)

界「ってちょっと!暴れないで!パトカー見てるから!」

アッー!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

界「はい、はい...はい、どうもすみませんでした...」

界「あーあ、切符切られちゃったよ」シロダケド

界「二人とも反省してるかい?」

京太郎「すみませんでした...」

咲「...ごめんなさい」

界「やれやれ...ほら、行くぞ」

京太郎(遅刻確定だな、こりゃ)
197 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/04(金) 22:10:39.30 ID:Jidx0y7o0
 ある県 市街地 ビジネスホテル

まこ「まさか大雨でバスが運休とはの」

久「6時間も待ってたのにねぇ」

優希「一番最初に一本前の電車に乗れてれば、昼のバスに間に合ったじょ...」

和「ゆーき、そういうことを言ってはいけませんよ」

咲「あはは...」

京太郎「お前はもっと反省しろ」ベシッ

咲「叩かないでよー」

まこ「こら、今更そんなこと言ってもどうにもならんわ」

久「よーし、折角だから明日はこの辺を観光して、その後昼のバスで行くわよ!」

優希「了解だじぇ!」

京太郎(でもなんだろう、安心している俺がいる)

京太郎(昨日から感じていた胸騒ぎ...それが収まってきた)

京太郎(部長はこう言うけど...何故だか、明日以降も村に行くことはない気がする)

京太郎(みんな残念がってるから言えないけどな...)

京太郎(変かもしれないけど、ともかく行けなくなって良かっ――)ドンッ

???「イテテテ...」

京太郎「おっと...坊やごめんな、大丈夫か?」

???「うん、お兄さんごめんなさい」

???「コラッ!!何やってやがるこのガキ!」グイッ

???「わわっ」

ちょびヒゲの男「どうもすみませんうちの坊主が...」

角が生えた女子高生「ほらお父さーん、早く行くよー!」

ちょびヒゲの男「すぐ行く!ほら、行くぞ」

???「はーい」タッタッタ

蝶ネクタイの少年「じゃあね、お兄さん」

優希「あの人のホーン、咲ちゃん以上だったな...」

咲「ホーンじゃないよ!」

京太郎(あれ?なんだか凄く嫌な予感が...)


カンッ
198 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/04(金) 22:13:26.26 ID:Jidx0y7o0
的な感じで、どちらにせよ彼らは奇妙な出来事に巻き込まれていたと思います。はい。
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 01:03:55.68 ID:cHU72pkGO
名探偵の死神こわすぎる
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 06:08:56.83 ID:5Jo/R+IH0
わちゃわちゃしてる京咲がかわゆい
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 09:25:03.43 ID:Twi5d92jo
旅館探索しても出会いそうでこわい
202 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 13:42:43.99 ID:tqvgxk1g0
休みなので、14時過ぎくらいからやっていきたいと思います
人いないかもしれないけどのんびり進行でー
203 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 14:13:06.64 ID:tqvgxk1g0
投下始めます

もうちょっと「さぐる」で辺りを見たほうがいいかもですよー
204 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 14:13:47.03 ID:tqvgxk1g0
>>188 の続きから

 小佐目村 旅館前


そんなこんなで、一時間と数十分ぶりにここに戻ってきた。
しかし飯か...まだそんなに腹減ってないんだよなぁ

久「変な時間に起きちゃったのが悪かったわね」

京太郎「まったくです」


どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・旅館に入る
・場所指定
【行動】× 8 = 48(まだ行ったことのない場所)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


↓2
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 14:24:48.04 ID:zBpSFTo7o
2 見渡す

どの行動を何回出来るかとかリミットも分からんからちょっと選びにくい
206 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 14:28:30.86 ID:tqvgxk1g0
会話系や探索系は、安価の内容や長さでこちらがどのくらい経過したか決めています(大体ですが)
「見渡すは
207 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 14:29:26.25 ID:tqvgxk1g0
途中送信しちゃった...

会話系や探索系は、安価の内容や長さでこちらがどのくらい経過したか決めています(大体ですが)
「辺りを見渡す」は、そこから他の行動をしなければほぼノータイムで実行できるとお考えください

安価はずらし
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 14:30:15.04 ID:ThWqz64xo
>>205
209 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 14:40:30.03 ID:tqvgxk1g0
2. 辺りを見渡す:04/40→成功!


駐車場に車が二台停まっている。赤いコンパクトカーと銀のミニバンだ。

京太郎「そういえば、俺たちの他にも客っているのかな?」

久「うーん、どうかしら」

久「連休とはいえ何もない村だしねぇ...」

京太郎「そんな所に旅行先を決めたのはどこの誰でしたっけ」


どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・旅館に入る
・場所指定
【行動】× 8 = 48(まだ行ったことのない場所)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


↓2
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 14:45:06.82 ID:zBpSFTo7o
2 探索
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 14:45:15.76 ID:ThWqz64xo
2 『榎田』と『柊』の家を探してみる
212 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 14:52:41.09 ID:tqvgxk1g0
2. 『榎田』と『柊』の家を探してみる


京太郎(そういえば楸野さんが言ってたな)

京太郎(この村の名四家、『椿屋』『榎田』『楸野』『柊』)

京太郎(椿屋は行き掛けに見た家だとして、他の二つはどこだろう?)

京太郎(...腹ごなしついでに、ちょっくら探してみるか)

京太郎「先輩、俺ちょっと気になることあるんで行ってきます!」タッタッタ

久「あ、須賀君!ちょっと待ちなさーい!」


ちょっと悩ましいけど、ここは【行動】× 8 = 48で

↓1 榎田
↓2 柊
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 14:53:23.61 ID:ThWqz64xo
ほい
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 15:08:09.72 ID:vjbpH1w2o
215 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 15:24:35.84 ID:tqvgxk1g0
榎田:61/48→失敗
柊 :72/48→失敗

アチャー


京太郎「全然見つからねぇ」ゼーゼー

村を一回りしたが、それらしい家すら見つからなかった。
楸野さんの家くらい大きいなら目立ちそうなもんだけどな...

久「きっとまこがカンカンね」ハアハア

京太郎「ヤバいなー」

久「『ヤバいな―』じゃないわよ!ほら、早く行くわよ」

京太郎「というか、なんで先輩も来たんですか?先に行ってればよかったのに」

久「なーんか最近先輩に対して態度がなってないわねぇ?」ゲシッ

京太郎「いててて...すみません」

久「まあ、まこも一緒に行動って言ってたしね」


どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・旅館に入る
・場所指定
【行動】× 8 = 48(まだ行ったことのない場所)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


↓2
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 15:29:36.56 ID:ThWqz64xo
3 久と相談する
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 15:35:02.09 ID:vjbpH1w2o
1 旅館へ
218 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 15:42:52.45 ID:tqvgxk1g0
1. 旅館に入る

 旅館・本館 1階 玄関


京太郎「さーて、とっとと食堂に...ってあれ?」

やけに静かだなとよくよく見ると、帳場に誰もいない。
食事時だから主人も女将も台所にいるのだろうか。

京太郎(不用心だなぁ、宿泊簿とかあるだろうに)

京太郎(ま、この村じゃそんなこと気にしても仕方ないか)


どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・旅館を出る
・旅館内場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


↓2
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 15:45:07.83 ID:ThWqz64xo
2 宿泊簿
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:05:07.57 ID:AYRbBiRfo
Web
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:05:48.47 ID:AYRbBiRfo
ミス、↑って書きたかった
222 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 16:18:57.82 ID:tqvgxk1g0
おkですー

2. 宿泊簿を見る


京太郎(ちょいと失礼してっと)ソロリ

久「急に何やってるの?」

京太郎「しー、少し静かにしていてください」ボソボソ

京太郎「宿泊者の名簿があれば見てみようかと」ボソボソ ゴソゴソ

久「中々悪いことするわねー」ヒソヒソ


誰もいないので、ちょっとくらい念入りに探しても大丈夫やろということで
【探索】× 8 × 1.5 = 60で

↓1
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:23:54.16 ID:dq8dNvQ2o
はい
224 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 16:57:36.38 ID:tqvgxk1g0
16/60→成功!

京太郎(あった、これだな)

少し探すと、小学校の先生が持つ出席簿のような冊子がすぐに見つかった。
表紙には達筆で「宿帳」と書かれている。間違いない。

付箋が挟まっているところを開くと、「清澄高校麻雀部御一行様」の下に名前が並んでいた。
染谷まこ、竹井久...うん、書いた通り俺の名前もちゃんとある。

京太郎(ここからが本題だな)

一枚めくると、団体名は空欄だが3人の名前があった。
山下、北村、向坂...全員住所は県内、職業欄は大学生か。
下の名前からするに男三人組のようで、俺たちが来た前日の朝に記帳している。

その少し下にはこれまた2人の名前、こっちは女性っぽいな。
堂島は会社員、東京在住か。これまた遠いところから...
もう一人の米本も会社員だが、こちらは県内から来ているようだ。
記帳はやはり俺達が来た前日の昼頃、先の大学生の数時間後になっている。

どちらの団体もまだ宿泊中らしい。

それより前の客が一週間以上前に帰っていることを確認し、手早く元の場所に戻した。


久「どうだった?」

京太郎「今、俺たちの他に2つの団体が泊まってるみたいです」

京太郎「片方は男子学生三人組、もう片方は女性会社員の二人組」

久「それなのにどちらとも遭遇してないのよね...」

京太郎「ちょっと不思議かもですね」


どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・旅館を出る
・旅館内場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


↓2
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 16:58:47.63 ID:AYRbBiRfo
2 見渡す
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 17:13:12.10 ID:BN2M5gDGo
227 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 17:25:57.38 ID:tqvgxk1g0
2. 辺りを見渡す:10/63→成功!


京太郎「...特に何もないな」

久「須賀くーん、あなたの目は節穴なの?」

久「こんなに綺麗なものがあるのに気付かないなんて...」

京太郎「え、何かありましたか?」

久「わ・た・し」

京太郎「...腹減ってきたな」

久「反応してよ!バカみたいじゃない!」



どうする?
持ち物:>>150

1. 移動する
・旅館を出る
・旅館内場所指定(地図参照)

2. さぐる
・内容指定(成功再判定)
・辺りを見渡す
【探索】× 8 = 40

3. 自由安価


安価近づけます

↓1
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 17:29:32.88 ID:ThWqz64xo
1食堂
229 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 17:43:40.95 ID:tqvgxk1g0
1. 食堂に移動する

 【2日目:昼】 旅館・本館 食堂


まこ「馬鹿もん。冷めるから先に食い始めてしもうたぞ」

久「違うのよまこ、須賀君が嫌がる私を無理やり連れ回すから...」

京太郎「なんでそうなるんですか?!いや、連れ回したのは事実か。すみませんでした」

京太郎「それより...」

京太郎「てめえか優希!?俺の飯まで手つけやがったのは!」グリグリ

優希「やめろー!遅れてきた犬よりか、私に食べられたほうがエビフライも幸せだじぇ!」

咲「私も今回は京ちゃんが悪いと思うなー」

京太郎「ぐぬぬ...」


十数分後


和「つまり、当分は長野には帰れそうもないということですね」

久「そうなるわね」

咲「村に代々伝わる四家...ミステリーっぽくって面白いかも」

京太郎「何言ってんだお前は」

優希「よっしゃー!学校休みだじぇ!」

まこ「帰ったらその分補習じゃと思うがの...」

優希「」ガーン

京太郎「咲、それ次ほしい」

咲「はいはい」

久「それにしても、もうちょっと話聞きたかったわね...」

半分減った揚げ物盛り合わせにソースをかけながら、竹井先輩のぼやきに同意する。
確かに色々と事情を知っていそうな楸野さんにはまだ聞きたいことがあったのだが...あ、かけすぎた。

優希「なんで途中で帰ってきたんだ?」

久「楸野さんが出かける用事があるからって」

京太郎「でもあの人車を持ってませんでしたよね。第一今は村の外には出れないし」

和「村の誰かに会いに行ったんでしょうか?」

女将「ああ、長老なら多分神楽山じゃない?」

後ろで話を聞いていたらしい女将が口を挟んできた。おっと、知らない単語が二つも出てきたぞ。

久「長老?神楽山?」

女将「あらごめんなさい。長老っていうのは楸野さんのことよ」

京太郎「確かにいかにも長老って感じでしたからね」

女将「それで、『神楽山』はこの村の北西にある山よ」

久「ああ、きっと楸野さんの家の裏手にあったやつね」

女将「そうそう。今あの山の上にある神社で祭をやっていてね」

女将「楸野さんは宮司さんだから」

京太郎「へぇ、そうなんですか」

女将「ま、山村のちっちゃな祠って感じだけどねー」ヘラヘラ
230 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 17:47:36.27 ID:tqvgxk1g0

〜〜〜〜〜〜〜〜

のどっち「本来宮司というのは神職の一つで、神社を取りまとめるトップのことです」

のどっち「その地位に就くためには様々な資格や階位、経験が必要になります」

のどっち「とはいえ小さな神社では他の神社の宮司が兼任していることも多いそうです」

のどっち「おそらく神楽山の神社も同じタイプで、村の外に本当の宮司さんがいるのでしょう」

のどっち「ここでは『実質的に神社を管理している人』という程度の意味合いで呼んでいます」

〜〜〜〜〜〜〜〜

優希「のどちゃん、ボーっとして大丈夫か?」

和「あれ...?いえ、何でもありません」ハッ

京太郎「そういえばここの別館の裏にも山がありますけど、何かあるんですか?」

女将「あー、あそこは『小佐目山』ね」

女将「一時期炭鉱として動いていて、この村も相当賑わってたらしいわ」

女将「閉山になってもう何十年も経つけどね」

女将「朽ち果てた機械とかあって危ないから、近づかないほうが良いわよ」

京太郎「へぇ、ありがとうございます」


そのうち、目の前の皿が空になっていた。他を見ても同じような状況のようだ。

まこ「さてそろそろかの......ごちそうさまでした」

全員「ごちそうさまでした」

優希「京太郎!それよりビリヤードするじぇ!」

和「結構面白いですよ」

京太郎(ぐっ、おもち...)

京太郎「いや...出てくるから遠慮するぜ」クッ

咲(京ちゃん、苦虫を噛み潰したような顔してる...バカなのかな)

まこ「午後も出かけるのか?」

京太郎「そうしようかと」

女将「あら、どこか行くの?」

京太郎「村をぶらぶら歩いてるんです」

女将「何もないのにねぇ...あ、そうだ」

そういってドタドタと音を立てながら女将は奥へ引っ込んでいった。
主人と比べると対象的で良く言えば快活、悪く言えば騒がしい人だ。
そんな取り留めのないことを考えていると、やがて女将が戻ってきた。その右手には紙切れが握られている。

女将「はいこれ。そんなに大きい村じゃないけど、旅館に戻ってこれなくなったら困るからね」


 小佐目村の地図(仮)を手に入れた


京太郎「ありがとうございます!...さて、誰と行こうかな」

女将「あら、デート?いいわねー周りが可愛い女の子ばかりで」ニヤニヤ

京太郎「そういうのじゃないですから!」アタフタ

この人、いかにも竹井先輩と話が合いそうである。
231 : ◆copBIXhjP6 [saga]:2020/09/06(日) 17:49:35.59 ID:tqvgxk1g0
持ち物

・携帯電話
俺のケータイ。最近スマホにした。
この村は圏外なので持っていても意味ないような気がするけど、現代人のたしなみというやつだ。

・腕時計
旅行の時は身につけている腕時計。
普段学校に行くときはかったるいので着けないのが男子高校生。

・旅館の地図
泊まっている旅館の館内地図。これがあればもう迷わない...よな?
http://imgur.com/laCzxEN

・懐中電灯
俺の部屋にあった懐中電灯。おそらく防災条例か何かで必置なのだろう。
古く見えるが、電池は多分大丈夫。

・小佐目村の地図(仮)
この村の簡単な地図。やけに手書きっぽく雑に見えるが目の錯覚である。
榎田と柊の家の位置が分かっていない。
https://imgur.com/a/XtEPVnC
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