【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その5【安価】

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66 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 20:42:25.76 ID:V4XJ8D4c0
ねぇ…


菊月「誰だ!?」


…………


菊月「誰も居ない…気配も感じない。気のせいか…」


ねぇ……


菊月「いや聞こえる。どこから聞こえるんだ?」


ねぇ…………


菊月「上か。もう屋敷内は探したはずだが…行くだけ行ってみるか」
67 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 20:48:42.26 ID:V4XJ8D4c0
ーー


菊月「声のする部屋に来てみたが、やはりここには何も無い」


……ギッ


菊月「…壁の中からだと?私の能力を使えば壁くらいどうということはないが……」ズズズッ


菊月「……なんだこの箱は」


……


菊月「錆させた壁の破片にはまじないやその類いの言葉が書かれていた。この鉄箱は封印されていたのか?」


菊月「一つ分かるのはこれはまともなモノじゃない。鉄箱にも関わらず錆が一つも無い」


菊月「この鉄箱には長いモノでも入っていそうな形はしているが……」


菊月「リスクはあるが開けるしかないだろう」ズズズッ


菊月「……」
68 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 20:51:38.03 ID:V4XJ8D4c0
ーー足りないもの鎮守府


リュウジョウ「能力で開けられへんだからって持って帰ってきよって!」


菊月「あそこに置いておく意味がない」


リュウジョウ「せやけど!」


菊月「私の能力で開けられないということは能力絡みだ。持って帰ってくる以外に選択肢は無い」


リュウジョウ「…まあええわ。その絵は役に立ちそうやしな」


菊月「これを雲林院に見せれば動揺するはずだ。それを機に一気にやる」


リュウジョウ「可哀想やけどやるしかないもんなぁ…」


菊月「奴の場所が分かり次第作戦開始だ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 21:00:12.64 ID:V6fH1S8yo
>>64
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 21:22:11.73 ID:aXFfzdNvo
>>69
71 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 21:25:44.73 ID:V4XJ8D4c0
同じ内容は再安価


下2 
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 21:32:31.42 ID:pZP6Ey4GO
菊月提督と海月姫の会話
あの子、雲林院は昔の私達と同じ感情に囚われてるわ
誰かを恨んで本来の自分を見失ってる
だからこそ助けてあげないと駄目なのよ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 21:40:29.09 ID:/GuihwTdo
>>64
74 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:00:09.31 ID:V4XJ8D4c0
ーー


(私のミスだ)


(二人に力がないと分かっていたのに、結果的に二人だけにしてしまった)


(でも私ならそのミスを無かったことにできた。いくらでもリカバリーできたんだ)


(だが菊月がそれをさせなかったんだ)


(自分達がやるから私は身を隠せと。出しゃばるから二人は傷付いた)


(菊月も、その周りの奴らも許せない)
75 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/05(土) 22:04:37.57 ID:V4XJ8D4c0
(本当は一刻も早く二人を治してやりたい。だが菊月達を放置すればまた同じことを繰り返す)


(お祖父様の言っていた通りだ。弱者は邪魔者だ、圧倒的な力でねじ伏せる必要がある)


(全員、皆殺しだ)


(提督も同じだ奴も敵なんだ)


(弱者は大人しくしていろ)


(わらわらと群れるだけ邪魔なんだ)


(…菊月達は私が動く前に行動を起こすのか)


(菊月は私がそれを知らないと思っている。愚かな奴だ)


(さぁ、終わらせよう)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:15:09.67 ID:wyP8nidDO
情けないわね
少し大人びた自分の声が聞こえたような気がした

一方菊月サイド
望月が予知を視る
箱を雲林院が開けたらいいらしいよ
というか多分開けられるのはあの子だけみたい
そうしたら思い出すって何を思い出すのか知らないけどね
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:17:26.48 ID:V6fH1S8yo
強者の理論で前に出ていく雲林院に>>76
78 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:25:06.77 ID:bclxWEzhO
情けないわね


(…今のは幻聴だ)


(私の声に似ていたがそんな筈は無い)


(深海棲艦達は囮で私はもう行動を起こしている)


(菊月達をここから離すのが目的だ)


(奴らが瞬間移動で戻ってきても対処できる。束になった所で無駄だ)


(出来損ない共が……)
79 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:27:45.63 ID:bclxWEzhO
ーー


望月「菊月が持って帰ってきた箱だけど、どうやらそれが鍵を握ってるみたい」


菊月「この箱がか」


望月「その箱を雲林院が開けたらいいらしいっていうか、多分開けられるのはあの子だけみたい」


菊月「開けるとどうなる?」


望月「何かを思い出すみたい」


リュウジョウ「えらい抽象的やなぁ」


曙「内容は分からないの?」


望月「そこまでは予知で分かんなかったんだよね〜」
80 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:30:54.87 ID:bclxWEzhO
曙「しかしあんたの予知でそこまで細かい共が分かるだなんて珍しいわね」


リュウジョウ「いつもやったら箱を開けな死ぬとか、断片的やもんな」


望月「うーんそれくらいヤバいってことかな?でも死ぬなら予知が見えなくなるから違うんだよね」


リュウジョウ「ここに来て力が強くなったとか違うか?いずれにせよ詳細が分かるのはええことや」


望月「ま、そういうことにしとこっか」


曙「雲林院かいそうな場所が分かったんでしょ。その箱も持っていくわよ」


菊月「…よし、奇襲して奴を叩くぞ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:40:00.07 ID:pZP6Ey4GO
奇襲しようとした菊月達に>>75をぶつける雲林院
それを聞いて私達への怒りだけならまだ理解もできたが…と言って菊月は絵を見せる

お前はあの子達もその夢も否定したんだぞ。自分が何を言ってるのか分かっているのか?
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 22:45:20.87 ID:c8oGldEno
>>81
自分達の力が至らなかった事を棚に上げるつもりはない
だが力に堕ちたお前をあの子達が見たいと思うのかとも

どうせ命乞いだと雲林院が菊月を読んでも命乞いから出ている言葉ではない
むしろあの子達のメッセージだとわかる
83 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:51:58.59 ID:bclxWEzhO
ーー海上


曙「目的地まであとどのくらい?」


菊月「まだもう少しかかる」


望月「秘書艦達には深海棲艦の方を頑張ってもらってるんだし、パパっと決めちゃいたいね」


リュウジョウ「いざとなったらこっちには切り札もおるんやし大丈夫やで」


荒潮「できれば私の力は使いたくないわね〜」


菊月「相手は子どもだが油断するとこちらがやられる。出せる戦力は全て出す」


荒潮「分かってるわよ〜」


望月「とっておきの策が時間を止めてフルボッコはちょっと大人気ないけどね」
84 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:55:16.50 ID:bclxWEzhO
バシュッ


雲林院「遅かったな」


曙「う!?」


菊月「…こちらの動きに気付いていたか」


雲林院「命乞いは聞かない、ここで全員…」


菊月「これごと私達をやるつもりか?」バサッ


雲林院「……」


菊月「あの屋敷の地下シェルターで見つけた絵だ。あの二人と共に描いた絵だろう」


菊月「お前はあの地下で平和を願っていた。それは何よりの事実だ」
85 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 22:58:55.33 ID:bclxWEzhO
菊月「お前はのやろうとしていることはあの二人とその夢も否定することになる」


雲林院「……」


菊月「…あの二人を助けられなかったのは私達に力が足りなかったからだ。それを言い訳するつもりは無い」


雲林院「…」


菊月「だが、力に溺れ堕ちたお前をあの二人が見たいと思うのか?」


雲林院「…嘘は言っていないようだな」


菊月「あの二人を救えるのはお前だけだ。こんな所で油を売ってる暇があるならさっさと病院に行け」


雲林院「…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:08:13.93 ID:wyP8nidDO
お前は何故そんなにも私を気にかける
記憶を読んでも私にはよく解らないと雲林院
お前は…数少ない私の友人だったんだ、曙達以外では初めてのな
お前は知らないだろうがなと菊月
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:17:11.79 ID:V6fH1S8yo
>>86
友人…という言葉を呟やいてあの時の言葉は雲林院も大切だからだったとわかる
雲林院が病院に向かって二人を見ると自分達の受けた事による恐怖じゃなくて、雲林院を孤独にしてしまうことや間違いを犯さないかという心配で満たされてた
88 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 23:23:35.68 ID:Lpws72XD0
雲林院「お前は何故そんなにも私を気にかける。私にはよく解らない」


菊月「お前は…私の知ってるお前は私の友人だったんだ」


雲林院「友人…」


望月「菊月に友達なんかほとんど居ないし、そりゃあ大切だったんだよ」


菊月「うるさい」


望月「友達が少ないのは事実じゃんか」


菊月「……」


雲林院「あの時の言葉は、私の為でもあった…」
89 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/05(土) 23:27:42.06 ID:Lpws72XD0
菊月「お前は離れた所からでも心が読めるだろう。あの二人がどんな気持ちか…」


曙(ちょっと、意識は戻ってないんじゃないの?)


菊月(二人はあのメモを書いている。意識はある……はずだ)


曙(そんな賭けみたいなこと…!)


菊月(確認する時間が無かったんだ、仕方ない)


雲林院「二人の……心…」


雲林院「……」



下2 コンマ判定

奇数   ○
偶数   ×
ゾロ目 ×××××
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:31:44.94 ID:aXFfzdNvo
覚えている限り二回目のコンマ判定…頼む!
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:31:44.98 ID:V6fH1S8yo
正気を取り戻していないだから意識はあるはずじゃ…
怖すぎる
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:32:42.09 ID:wyP8nidDO
ゾロ目なにそれどうなるの…
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:32:44.12 ID:V6fH1S8yo
すまん…ちゃんと読み返して状況確認したつもりだったのに…
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:33:15.10 ID:aXFfzdNvo
もうやだぁ…ごめんなさい…
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:34:59.13 ID:pZP6Ey4GO
運ゲーだから仕方ないけど重要局面を運ゲーにはしてほしくなかったかな…
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:38:00.37 ID:c8oGldEno
きっついなぁ…
97 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 23:43:53.89 ID:Lpws72XD0
雲林院「…お前らの言いたいことはよく分かった」


菊月「……」


雲林院「全員くたばれ」バシュッ


曙「ちょ、ちょっと……失敗したじゃないの!!」


菊月「……神威、急いで私達を…」


望月「あ…!あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


リュウジョウ「どないしたんよ!?」


望月「やられた…!あたしが見てた予知は雲林院が見せてたヤツだ!」


曙「どういう意味よ!?」


望月「あたしが見た予知は、雲林院が作った映像で上書きされたモノ!」


菊月「なん…だと……」


望月「早く戻らないと司令官が!司令官がぁ!!」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:45:08.73 ID:V6fH1S8yo
多分xxxxxは世界を呪ってたとかじゃないかな…
99 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/05(土) 23:47:01.82 ID:Lpws72XD0
ーー足りないもの鎮守府


菊月提督「ぐ……ぅぅぅ…!」


雲林院「人とは脆いものだ。こんなちっぽけな刃物で生命活動を終える」ドロッ


菊月提督「やめ……」


雲林院「命乞いをしても無駄だ。艦娘は出払っていて菊月達も居ない」


菊月提督「ちが……」


雲林院「二人が受けた苦痛はこんなものじゃない。お前は苦しんで死んでいけ」


菊月提督「ぐ……」


雲林院「人を殺す…こんな簡単だと思わなかったな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/05(土) 23:51:22.80 ID:wyP8nidDO
そこまでにしなさいと海月姫が刃物を掴む
彼を殺せばどうなるか…私の意識を読んでみなさい
言われてつい海月姫の意識を読んだ雲林院の顔が恐怖に染まった
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:00:03.11 ID:3RNWgAWrO
簡単だと思わなかったと言いつつ賢者モードになってやった事の罪を自覚する雲林院
二人との約束を思うと体が震えだして止まらなくなってとっさに提督の傷を塞ぐ

そして菊月提督が実体験を元に雲林院の感情がわかること、でもそれに捕らわれると助けられる大切な人を助けられないことを説く
102 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:06:36.49 ID:0TruSUal0
雲林院「……この虚無感はなんだ。やるべきことをやったはずなのに…」


雲林院「どうして……体が…………」ガタガタ


(お嬢様!)
(雲林院様〜)


雲林院「なんで二人の声が……どうして…」


雲林院「う…ううぅ……?」


菊月提督「……ぅ…」


雲林院「あ…傷……治さ…ないと……」


雲林院「あれ……どうして…そんな……殺す…はず……」


菊月提督「俺なら……分かる…ぞ……その…感情が…」


雲林院「提督……?」
103 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:11:40.98 ID:0TruSUal0
菊月提督「俺も……罪を犯した……数多くの…命を奪った……」


雲林院「私は……」


菊月提督「深海海月姫もそうだ……罪を……因果を…背負った……」


雲林院「あ、あぁ……」


菊月提督「それに捕らわれる……何も助けられなく…なる……誰も…何も………」


雲林院「あぁぁぁぁぁ……」ガタガタ


菊月提督「お前は予知……未来を見ることも…できるんだろう…」


雲林院「ひ…………!」


菊月提督「もう遅い……お前は因果に……捕われた…」


シュルシュルシュルシュルッ


雲林院「ぎゃあ……っ!!」
104 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:14:29.12 ID:0TruSUal0
バリーンッ


菊月提督「う……」


深海海月姫「あなた!!」


菊月提督「大丈夫……だ…」


深海海月姫「早く手当てをしないと!」


菊月提督「それより……」


深海海月姫「あなたより大切なものなんて無い!」


菊月提督「富士……は…」


深海海月姫「…………」


菊月提督「そう……か」


深海海月姫「ごめんなさい……私では止められなかったの…」


菊月提督「分かっている……トドメをささなければ…因果は……巡らない…」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:16:39.45 ID:3RNWgAWrO
うーんこんなことになるとは
106 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:19:02.20 ID:0TruSUal0
富士(よくも……)


富士(よくもお父さんをーーーー!!)


雲林院「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ベキベキ


富士(うわぁぁーーーー!)ギチギチ


雲林院「げぼ……っ」ベチャッ


雲林院(そうか……私の力は…汚れなき魂にのみ……宿る…)


雲林院(殺意を持って……他人を…何の落ち度もない人間を…殺そうとした……)


雲林院(それは……立派な罪……)


ベキベキベキベキ


雲林院(因果は…巡る……)


雲林院(私の死を持って……この因果は…)


グチャッ


雲林院(終わる………………)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:25:38.30 ID:UVRD6EKDO
側に置いてあった箱に雲林院の吐いた血がかかる
すると箱が開き槍が飛び出して雲林院を救った
これは…お祖父様が私には触れるなといつも言っていた箱の…何故私はわざわざこれの映像を見せたのか…
震える手で槍を掴むと全てを実感と共に思い出した
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:27:36.96 ID:Ppn1QeRYo
雲林院が目を覚ますとあの二人と同じ病室
今のお前に力はない、だがその子達にはお前が必要だろう
幸い提督は生きているんだ因果で諦めるな断ち切れと菊月
あとこの箱はお前のものだから渡しておくと

富士は騒ぎを聞きつけた龍驤がなだめてる
乱暴のしすぎはあかんよって
109 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:38:10.34 ID:0TruSUal0
ーー病院


雲林院「……」


雲林院「……病院…」


菊月「隣を見てみろ」


雲林院「あ……」


「……」
「……」


菊月「二人と同じ病院にしてやった、有り難く思え」


雲林院「……」


菊月「今のお前に力はないが、二人にはお前が必要だろう」


雲林院「……」
110 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:44:03.77 ID:0TruSUal0
菊月「提督は生きている。だが因果ごときで諦めるな」


雲林院「…無理だ」


菊月「そんなものくらい断ち切れ。あと…この箱はお前のものだから渡しておく」ゴトッ


雲林院「……」


菊月「お前はこの中身を知ってるな?」


雲林院「…そうだ」


菊月「中身については触れないでおいてやる。後はお前次第だ」


雲林院「……ありがとう、菊月」


菊月「ふん…」
111 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:49:42.24 ID:0TruSUal0
ーー


龍驤「そっか、怪我させちゃったんだね」


富士「ぐす…」


龍驤「お父さんがやられそうになったんだから止めるのは間違ってない。けど乱暴のし過ぎはいけないね」


富士「ごめんなさい…」


龍驤「私に謝るよりその子に謝ろ?」


富士「うん…」


龍驤「よしよし、これからも気を付けるんだよ」


ーー
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:53:12.29 ID:Ppn1QeRYo
終わり前にタメがあるのはなんか起こる気配
113 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 00:53:22.82 ID:0TruSUal0
ーー


八島「さて、たまには解説でもしとこうかな」


朝潮「八島さん…」


八島「あ、ダメダメ。ここに来るならちゃんと名前を変えて。因果に潰されちゃうよ」


朝潮「……」


敷島「はい、分かりました」


八島「よしよし。じゃ、やっていこうか」


敷島「八島さん解説って何を?」


八島「雲林院についてに決まってるじゃん」


敷島「人物について…?」


八島「それを決めるのはあたしじゃないよね、下2さん?何が知りたい?」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:54:48.47 ID:Ppn1QeRYo
質問コーナーだ!ksk
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 00:57:53.18 ID:3RNWgAWrO
まずは>>63の文章との関連を
あの槍にまつわる生い立ちだと思ってるんだけど
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 01:00:46.12 ID:PTdwa/n3o
おお!彼岸こたつコンビ久しぶり!
117 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/06(日) 01:06:50.15 ID:0TruSUal0
八島「アレね。薄々分かってると思うけどポーラとかに配ってた欠片は槍の鏃の部分ね」


敷島「槍が力を持っていたんですか?」


八島「槍が持ってたというより持たせたんだよ」


敷島「力を持たせた?」


八島「雲林院は槍とセットみたいなもの。生まれる前からその役割が決まっていた」


敷島「だから彼女が生まれる前の古い資料や記録があったんですね」


八島「ある意味実験みたいなことをしたんだよ。普通なら成功しないんだけど結果は大成功。どうしてだと思う?」


敷島「……因果」


八島「その通り。雲林院は扉の影響、帳尻合わせで生まれた存在。だからその力を宿すことに成功した」
118 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 01:12:47.55 ID:0TruSUal0
敷島「彼女が扉を開いたんじゃなかったんですね」


八島「雲林院も巻き込まれた側だし」


敷島「でも彼女は力を失ってしまった…」


八島「そういう制約というか槍がそうだったからね。でも完全に消えてはないと思うよ」


敷島「菊月提督さんは死にませんでしたからね」


八島「ま、幼女が全身の骨を砕かれちゃったんだしトントンってことにしてあげようよ」


敷島「八島さんがそう言うなら…」


八島「じゃあもう遅いし今日はここまで。以上八島でした」


敷島「同じく敷島でした」


八島「ち、な、み、に。いつでもあたしが来るとは思わないでね。今日来たのは偶々」


八島「だってさ、虫干しでもしておかないとダメになっちゃうかもしれないじゃん?」


八島「あっれ〜〜何がだろうね〜気になるね〜〜〜〜」


八島「じゃ、またね」
119 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 01:13:52.68 ID:0TruSUal0
good
bad
death



コメントなどあればお願いします
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 01:16:18.37 ID:3RNWgAWrO
ですよね〜
この最後はヒントをくれたのかな
八島やお姉ちゃんもちょくちょく出さないとってことなんだろうか
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 01:21:55.68 ID:UVRD6EKDO
お疲れ様でした
雲林院が記憶を取り戻す時は来るのだろうか
ゾロ目だったらその時点で皆殺し確定だった…?
その場合富士闇落ちまで行きそう
虫干しってぬいぐるみかな?
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 01:42:29.59 ID:PTdwa/n3o
おつおつ
デス引かなくて良かった…本当に…
菊月雲林院で(周りにメッチャ影響でるてるけど)友情の衝突に着地できて良かったよおぉ

八島融合?継承?してからちょいちょい人を食った口調が出てるな…名前の業かな?
123 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 19:10:40.52 ID:0TruSUal0
ーー


提督「そんなことがあったのか…」


菊月提督「刺された傷はグラーフに治してもらって被害は軽く済んだがな」


提督「幹部さんは何と言っていた?」


菊月提督「本来なら処分があってもおかしくないが、奴は雲林院の事情を知っている。厳重注意やその辺りの処分になりそうだ」


提督「そうか…しかしまさか彼女が……」


菊月提督「色々と巡り合わせが悪かった結果だ、雲林院一人を責めるべきではないだろう」


提督「そうだな…」


菊月提督「力の使い方を間違えれば誰だって悪になれるんだ」
124 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/09/06(日) 19:14:34.04 ID:0TruSUal0
菊月提督「今日お前を呼んだのは世間話をするためじゃない。知らせがあるんだ」


提督「俺にか?」


菊月提督「傷は治ったとはいえ一応怪我人だ。幹部が言うには数日でもいいから休めと」


提督「そうか……」


菊月提督「普通なら秘書艦が代理になるが、丁度目の前に謹慎明けの横須賀の提督がいる」


提督「……」


菊月提督「何が言いたいか分かるな?」


提督「…幹部さんに話が通っているなら断る必要は無い」


菊月提督「俺に代わって数日間、この足りないもの鎮守府の提督を任せるぞ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 19:21:12.20 ID:UVRD6EKDO
多少変わっているが久しぶりの慣れ親しんだ執務室にてやはりここは落ち着くなと提督
横須賀の執務室は立派すぎるんだ…
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 19:22:44.54 ID:Ppn1QeRYo
北上がそこに座ってるの見るのは久しぶりだねーってやってくる
手には赤ちゃんを抱っこして
127 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 19:29:35.97 ID:0TruSUal0
ーー足りないもの鎮守府


提督「…この景色も久しぶりだな」


北上「おいっす提督〜」ガチャッ


提督「北上…」


北上「いやぁ〜提督をそこに座ってるの見るのは久しぶりだねぇ」


提督「そうだな……抱いているのはきたかみか?」


北上「そだよ〜あたしの可愛い可愛い子どもだよ〜」


きたかみ「んぁーーー」


提督「…北上に似て可愛いな」


北上「もうちょっと〜あたしには旦那がいるんだから口説くとかやめてよ〜」


提督「……そんなつもりじゃなかったんだが」
128 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 19:36:50.95 ID:0TruSUal0
多摩「おみゃーは自分の持ち場に戻れにゃ」ガチャッ


北上「そうは言うけどさ、せっかく提督がここに居るんだよ?」


多摩「そんなの関係ないにゃ」


北上「はいはい…っと。じゃあまた後でね〜」ガチャッ


提督「多摩が秘書艦…だったな」


多摩「多摩くらいしかまともなのがいないからにゃ」


提督「……」


多摩「復帰したてだからって仕事は待ってくれないにゃ。雲林院が集めた深海棲艦を殲滅するために、ほぼ全員出撃した件の後始末もたっぷり残ってるにゃよ」


提督「それは大変そうだ…頑張るしかないな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 19:43:03.18 ID:/46UgAdPo
旧足りないもの鎮守府にいなかった人員に改めて挨拶
菊月提督独自のやり方などがあったら教えて欲しいと
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 19:48:03.63 ID:PTdwa/n3o
>>129
131 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 19:55:23.40 ID:0TruSUal0
ーー


曙「あたし達に話ってなによ」


提督「改めて挨拶をと思ったんだが…」


望月「そういうのはいいよ〜こっちは好き勝手にやってるし」


提督「そうは言ってもな…」


リュウジョウ「他人の心配より自分の心配しいや。あんたは臨時やけどここの提督に戻ったんやで」


千代田「言っとくけど提督は私にとって一人だけ。あんたなんか提督とは思わないからね!」


グラーフ「顔…人相悪い……怖い…」


提督「……」


望月「ね?相手にするだけ時間の無駄だと思うよ」


提督「…菊月提督はこんなことを毎日……」


望月「いやいや、司令官の言うことはちゃんと聞くよー」
132 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 19:59:22.41 ID:0TruSUal0
多摩「菊月提督は仕事はできるにゃ。提督と同じかそれ以上の実力はあるにゃ」


曙「当たり前でしょ!あたし達の提督なのよ!」


多摩「…ずっとこんな調子にゃ。コイツらは無視していいと思うにゃよ」


千代田「なによその言い方!」


提督「……」


グラーフ「ひぃぃ…睨まれてるぅ…!」


提督「…菊月提督ができる奴なのは間違いないようだな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:02:21.06 ID:cqSGg2Rv0
曙たちをスルーするのも
かわいそうなので北上に
彼女らのしつけを命ずる
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:11:36.41 ID:Zb6bc4b3O
横須賀には提督が足りないもの鎮守府を数日臨時で受け持つと連絡が入る
菊月提督が負傷とは向こうは中々大変みたいですなと漣
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:16:16.89 ID:5fDksSrbo
>>134
龍驤は主婦やってるのかも聞いとく
136 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 20:21:09.45 ID:0TruSUal0
ーー


漣『あ〜そっちの話はさっき幹部さんから聞きましたよー』


提督「そうだったか、連絡が遅れてすまない」


漣『菊月提督が負傷とは中々大変みたいですな』


提督「かなり大変だったらしい」


漣『ま、無事ならそれでオッケーってやつですよ。あとこっちのことは心配しないで大丈夫です』


提督「本当か?」


漣『そうですねぇ強いて言うならあの人の様子はどうですか?』


提督「龍驤……か」
137 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 20:27:14.52 ID:0TruSUal0
漣『あの人は相変わらずですか?ちゃんと主婦の仕事をしてんでしょうねぇ』


提督「……」


漣『ご主人様ぁ?』


提督「…ちゃんとしていたんだ。まるで別人かと思うくらい……」


漣『演技じゃないとしたらそれが素なのかもしれませんね』


提督「……」


漣『あの女は調子に乗らせないで下さいよ。ちゃんとご主人様が調教するんです』


提督「調教…」


漣『言い方に拘ってるんじゃねぇですよ!要はあの女をコントロールしろって言いたいんです!』


漣『それくらい分かるでしょうがよぉ!!ええ!?ボケてんじゃねぇですよ!!』


提督「……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:45:30.30 ID:Ppn1QeRYo
聞こえてくる声を聞いて漣さんヒートアップしてますねとS朝潮
八島さんは漣も口調荒く言ってるけど優しい子だねって
手元には鋭意製作中の人形があって今は衣装をS朝潮と考えてる
着物ベースなんだけど趣味を入れて和メイドもいいかななんて
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 20:53:45.05 ID:Zb6bc4b3O
>>138
朝ちゃんの趣味的にはどう?と意見を求める八島
140 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 21:02:12.47 ID:0TruSUal0
「ーーーー!!」


S朝潮「漣さんヒートアップしてますね…」


八島「そりゃあ大好きな提督が帰ってこないんだもん、イライラもしちゃうよね」


S朝潮「漣さんは口調荒いですけど優しい人なんです」


八島「漣もある意味提督と同じだよね。潜水新棲姫がいないとダメなんだよ」


S朝潮「…さっきから何を作ってるんですか?や 」


八島「ん〜人形。本体はできたんだけどあとは衣装なんだよね」


S朝潮「着物ベースでいくんじゃなかったんですか?」


八島「それも良かったんだけど、あたしの趣味を入れて和メイドもいいかなって思ってるんだよね〜」
141 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 21:05:59.47 ID:0TruSUal0
八島「朝ちゃんはどう思う?」


S朝潮「八島さんの好きなのがいいと思います」


八島「そうだよね〜朝ちゃんに聞くとそう答えるもんね〜」


S朝潮「……嫌なんですか?」


八島「ちょ…こんなので怒るとか無しだって」


S朝潮「……」


八島「え、え?あたし何かした!?」


S「……」


八島「だぁーーー!もう敷島はいいから!あたしが呼ぶ時以外はやめてって!」


S朝潮「……」


八島「なに…?何でそんなに怒ってるの?あたし何もしてないよ!」


S朝潮「安価」


下2 台詞やその他行動など
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:11:15.92 ID:UVRD6EKDO
何もしてないからです
もっと構ってください

拗ねた犬みたいになってる
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:13:46.41 ID:PTdwa/n3o
無言で八島のお腹に前から抱きつく
(構って攻撃)
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:14:06.40 ID:cqSGg2Rv0
メイド服着せてください
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:16:19.10 ID:ZDWNnIZwo
>>142
八島がごめんね〜って慌てだすと
なーんて慌てる八島さんも可愛いですね…ちゅ、などと惚気けて笑いだすS朝潮
このこのこのぉ〜ってS朝潮を抱えてぐりぐりする八島 

でも八島さんがいいと思う物がいいのは本当です。私も好きになりたいです。さあ完成させましょう!
146 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 21:18:42.92 ID:0TruSUal0
S朝潮「……」ダキッ


八島「ぬふぅん……」


S朝潮「……」


八島「えっと…朝ちゃん…?」


S朝潮「……」グリグリ


八島「えっと…頭をお腹に擦り付けて…楽しい…の?」


S朝潮「……」


八島「……あ…」


八島「……」


八島(分かった…朝ちゃんが怒ってる理由が分かった……あたしが何もしなかったからだ…)
147 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 21:24:46.44 ID:0TruSUal0
八島(いや、あのさ……朝ちゃんが大切なのは本当なんだよ?でもさ…手の出し方とか……分かんないって…)


八島(あ……そうだ…結婚するとまで言っちゃったんだ…いくら安価だからって…もう少し表現を考えるべきだったかな……)


八島(どうしよう……朝ちゃんは何をすれば満足してくれるんだろ…)


S朝潮(……)


八島(とりあえずこのまま抱き締めてあげて…後は……流れで…話でも聞いてあげれば……うん…分かってくれるよね…)


S朝潮(……)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:27:17.23 ID:UVRD6EKDO
長らく魂のみだったのでスキンシップには疎い八島
肉体的欲求も知識としては知っているがどうしたらいいか解らずテンパる
こう…するんです
とS朝潮が
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:33:58.94 ID:Ppn1QeRYo
抱きしめて話そうと思ったけど雰囲気に押されてなんとかキスまではできる
でもその先はわからなくて正直にやり方わかりません!と白状する八島さん

S朝潮はできる限りしてくれて気持ち伝わりましたと笑って、でも八島さん初心すぎますよといぢわるにクスっと笑いながら一緒に少しずつ進んでいきましょうと言う
150 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 21:38:56.71 ID:0TruSUal0
八島「朝ちゃん…!」ダキッ


S朝潮「……」


八島「ん………んぅ…」


S朝潮「……んっ」


八島「……」


S朝潮「……」


八島「…ごめんなさいこの先のやり方がわかりません!」


S朝潮「……」


八島「だって…知識はあるけど……やり方なんて…」


S朝潮「ふふふ…できる限りのことはしてくれました。その気持ちは伝わりましたよ」


八島「朝ちゃん……」
151 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 21:46:48.80 ID:0TruSUal0
S朝潮「でも八島さん初心過ぎますよ。たかがキスであんなに…」


八島「だってさ!」


S朝潮「いいですよ、一緒に少しずつ進んでいきましょうね」


八島「…うん」


S朝潮「……あともう少し注意した方がいいですよ」


八島「えぇ?」


S朝潮「私はY子さんの体、力をもらって新しい力を得ました」


八島「うん…」


S朝潮「ということは…貴女と繋がろうと思えば繋がれるんですよ」


八島「…?」


S朝潮「あ……そうだ…結婚するとまで言っちゃったんだ…」


八島「は!?」


S朝潮「とりあえずこのまま抱き締めてあげて…後は……流れで…話でも聞いてあげれば…」


八島「な、なんで朝ちゃんが!?」


S朝潮「気付いてましたか?私も途中から八島さんの心の中に居たんですよ」


八島「朝ちゃん……!」


S朝潮(ふふふふふ…絶対幸せにして下さいね……)


八島「朝ちゃんに力を宿したのは失敗だったのかなぁ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:51:06.89 ID:UVRD6EKDO
ところでその人形なんですが…
××さんの為の依り代ですよね

名前が呼べないのがこんなに不便だとは思いませんでした
漣さんとかはどういう認識になってるんですかねとS朝潮
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 21:58:55.41 ID:Zb6bc4b3O
>>152
人形が完成すればまたお話できるんでしょうか
ご挨拶もしないといけないですし
154 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 22:07:07.20 ID:0TruSUal0
S朝潮「ところでその人形なんですが…」


八島「話戻るんだ……」


S朝潮「それって××さんの為の依り代ですよね」


八島「あーうん…まあそうだよね」


S朝潮「名前が呼べないのがこんなに不便だとは思いませんでした」


八島「因果のある名前を背負ってしまったからね。あたしの忌み名と逆みたいな」


S朝潮「漣さんとかはどういう認識になってるんですか?」


八島「何か居たっていう程度の認識かな。それが誰なのか分かってないし、何をしたのかすら覚えてない」


S朝潮「そうなんですね…」
155 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 22:12:06.88 ID:0TruSUal0
S朝潮「人形が完成すればまたお話できるんでしょうか。ご挨拶もしたいですし」


八島「どうかな…それはあたしには分かんないよ」


S朝潮「…分かりました」


漣「ーーーー!」


八島「お…話に出したから現れたね」


S朝潮「かなり怒ってる感じですね…」


八島「電話してもイライラは収まるどころか増してしまったと」


S朝潮「大丈夫でしょうか漣さん…」


八島「ま、なんとかなるって。漣は心配しなくていいやつだからさ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 22:18:13.63 ID:PTdwa/n3o
やけ食いしようとしたら新棲姫が既に食堂にいた
こんな時は顔を合わせない方がお互いいいでしょ、いやそういう時だからこそ漣を癒やすと(端からみたらイチャイチャの)押し問答
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 22:20:38.19 ID:UVRD6EKDO
覚えてるのも居るみたいだけどね
世界が改変されても記憶を保ってるあいつらは例外中の例外
さぞかし気持ち悪い思いをしてると思うよと八島
名前が出てこない奴に嵌められたとかね
その後>>156
158 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 22:29:20.04 ID:0TruSUal0
S朝潮「八島さん、漣さんは覚えてないって言ってましたけど…」


八島「一部覚えてるのも居るみたいだね。でもあいつらは例外中の例外」


八島「扉で世界が改変されても記憶を保ってるあいつらがおかしいんだよ」


S朝潮「どうして記憶が…」


八島「扉関係はあたしにも分かんないよ。でもさぞかし気持ち悪い思いをしてると思うよ」


八島「もう名前が出てこない奴に嵌められたとか、誰を憎んでいいか分かんないだろうし」


八島「ま…騙された方が悪いってことにするしかないんじゃないかな?」


S朝潮「……」


八島「とりあえずこれくらいにしといてさ、後は見守っておこうよ」


S朝潮「…はい」
159 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 22:32:22.34 ID:0TruSUal0
ーー食堂


漣「……」


潜水新棲姫「そんな顔をしてどうしたんだ」


漣「イライラするんでやけ食いってやつですよ」


潜水新棲姫「体に悪いぞ」


漣「ちょっと書庫に帰ってくれません?こんな時は顔を合わせない方がお互いいいでしょう」


潜水新棲姫「いやそういう時だからこそ漣を癒やす」


漣「やめて下さいよ」


潜水新棲姫「やめない。ワタシは漣の嫁なんだ」


漣「嫁なら旦那の言うことを聞くもんです」


潜水新棲姫「亭主関白には反対だ」
160 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 22:37:15.16 ID:0TruSUal0
神通「見て下さい…」


黒潮「なんやあの二人、真っ昼間からイチャイチャしよって」


神通「最近の漣さんは心配でしたが…そんなことは無かったみたいですね…」


黒潮「当たり前やあのクソピンクは他人に迷惑かけとるだけや」


神通「それは…言い過ぎですよ…」


黒潮「それより心配なんは霞や。今が司令はんが一番側におったらなあかん時期や」


神通「妊娠が分かってすぐ…提督が意識不明にもなりましたからね…」


黒潮「やっと会えると思ったらまた数日帰ってくるのが延びる。よぉ見といたらなあかんな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 22:52:31.08 ID:PTdwa/n3o
本当に駄目そうと自分で判断したら勝手に何が何でも会いに行くから心配しなくていいわよ
様子見に来た黒潮神通に宣言する霞
…張り付くかぁと黒潮ら
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 22:52:37.02 ID:Zb6bc4b3O
霞は落ち込む暇もない
なぜなら伯母さん?になる榛名がマタニティ用品揃えて、ケアの仕方覚えて、早く休めるようにして、趣向品は母体にいいもの探してと張り切りまくってるから
張り切りすぎよお姉様と呆れつつも嬉しい霞
163 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 23:00:53.49 ID:rDhoVpWIO
ーー霞の部屋


霞「……」


榛名「霞ちゃん!また新しいマタニティ用品を用意しましたよ!」


霞「……」


榛名「それだけじゃありません!お腹周りのケアの仕方も覚えてきました、早速試してみましょう!」


霞「…それはまだいいわ」


榛名「なら早く体を休めて下さい!薬の調合なん絶対にしちゃいけません!」


霞「分かってるから…」


榛名「霞ちゃんにはそう言って守らなかった前科があります!油断できません!」


霞「……」
164 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/09/06(日) 23:05:55.47 ID:rDhoVpWIO
榛名「そうです他にも妊娠中の方にいいものがあると聞いたんです!まだまだ探してきますね!」


霞「張り切りすぎよお姉さま…」


榛名「だって霞ちゃんが妊娠!子どもを産むんですよ!」


霞「そうだけど…」


榛名「きっと霞ちゃんに似た可愛い子どもが産まれてくるんです!」


霞「榛名お姉さまったら…私が落ち込む暇なんか与えてくれないわね」


霞「本音を言えば司令官にはずっと隣に居て欲しい。夜中に突然不安になってしまうことがあるの」


霞「でもお姉さまが騒がし過ぎて…それどころじゃないのよね」


榛名「次はあれで……その次は…」


霞「でも…嬉しいからいいわ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/06(日) 23:13:31.29 ID:UVRD6EKDO
黒潮の改二用艤装を改装している明石夕張秋津洲
再び改二になろうという黒潮の負担を減らす為に試行錯誤している
夕張の様子を気にする二人
そういえば夕張ってもう大丈夫なのと聞こえないように話す
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