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勇者「安価とコンマで輪廻転生を繰り返して世界を救う」

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261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/22(火) 23:16:10.47 ID:uuA72RYH0
99はすげーな!
なんか特別なことになるかは知らんけど
262 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 23:56:54.27 ID:GcDsdrnIO
全部採用だ、スゲェ!

【回想:魔装具屋】

魔装具職人「こ、これでピッタリだと思いますよ」

ユウシャ「……おおっ、スゲェな! 足動くよ!」

魔装具職人「ヒ、ヒヒ……もちろんですとも。これは太陽魔法と森魔法を掛け合わせて人間族の治癒能力を底上げして光魔法で動きを補正しt」

ユウシャ「あー分かった分かったなるほどね」

魔装具職人「そ、それだけじゃないんです! この魔装具には様々な効果があるんですよ!」

魔装具職人「例えばゴーストへの特攻効果! 月魔法を込めた金属を使っているのでユウシャさんがゴースト系の相手と戦う時は攻撃力が膨れ上がります!」

ユウシャ「……お前それハスターに言われて付けたろ」

魔装具職人「後は火魔法を応用した脚力効果! 筋肉や神経などを刺激して跳躍力を上げます! 3メートルくらい飛べますよ!」

魔装具職人「それと光魔法や森魔法、火魔法などを使っている副産物として成長促進効果もあります!」

ユウシャ「無視すんな」ガスッ

魔装具職人「あ痛ッ!」

魔装具職人「ありがとうございます!」

ユウシャ「キモい」ゴスッ

魔装具職人「ありがとうございます!」
263 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/22(火) 23:58:49.92 ID:GcDsdrnIO
ユウシャ「───と、まぁそういうわけなんだよ」

ユウシャ「アイツふざけた眼鏡だったけど、職人としては優秀だな」

ハスター(……彼、少しばかりMの気質がありますからねぇ)

ハスター「剣の方はどうでしょう? 教会に古くから伝わる剣を選びましたが……」

ユウシャ「ああ……これな……」

ユウシャ「コイツぁよく斬れるぜ……」ニヤリ……

ハスター「……!」

ハスター(何と恐ろしい笑顔……! これが彼女の本性か……!)



隊長「えー……どうやら全員集まったようだな!」

隊長「俺は王国派遣団ビーフ部隊を指揮する隊長だ! よろしく頼むぞ!」

隊長「さて、今回の任務だが……我々は今からゴーン帝国に向かい、帝国の現状を調査する」

隊長「帝国は魔王軍の手に落ちている。調査は相当困難を極めるだろう。正直……ここの何人が生き残れるのか分からない」

ユウシャ(……えっ、そういう感じなの?)

隊長「だが、俺は敢えて言おう! 我々の最優先事項は生き残ることだと!」

隊長「俺たちは必ず生きて帰る! 生きて帝国の現状を少しでも解明するんだ!」

「ウオオオオオオ!!」

ヌアザ「やる気満々ですねぇ……」

ジャコ「ゴーン帝国って女の子いるかな?」

シャリー「眠くなってきた……」

ローレンス「フン、腕がなるわい……!」

ハツモト「…………」

ハスター「どうなることやら……」

ルナ『久しぶりの外だー! たのしーい!』



ユウシャ「……仕方ねぇ。ここまで来たら乗りかかった船だ」

ユウシャ「ゴーン帝国に行って……殺して殺して殺しまくってやるよぉ……!」



安価です。ゴーン帝国に向かう道中で起こるイベントを安価してください。ちなみに現時点で「山賊との戦闘(勝ち確)」のイベントは決定しているので、それ以外で。

↓3まで
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:03:04.14 ID:07b/YXgxO
ユウシャ、ハツモトの持っている剣が気になる
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:04:45.04 ID:ZLOhMjruo
勇者の人格が目覚めかける
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:08:23.37 ID:xuDrERx8O
シャリーを囮に使った上に見殺しにしようとしたハツモトがローレンスと揉める
267 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/23(水) 00:15:04.81 ID:rKeXHcV+O
今回はここまで。次回からゴーン帝国編。ゴーン帝国は結構難易度高めです。

果たして何人生き残るのか。ユウシャは無事に帰れるのか。それとも輪廻転生してしまうのか。乞うご期待。また明日です。
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:20:52.53 ID:ba9zXMkHo
おつー
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:23:30.67 ID:xuDrERx8O
乙ですわよ
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 00:23:31.68 ID:ZLOhMjruo
乙乙
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2020/09/23(水) 00:25:36.76 ID:UE1cXkinO
ユウシャとハツモトは両者とも殺すことに躊躇いはないだろうけど本質は全く異なるから仲悪くなりそう
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 15:09:46.29 ID:N4UENIhg0
そろそろ目覚ましセットしとくか
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/23(水) 15:18:37.07 ID:PlhR/c9K0
>>1が完全にねぼすけ扱いされてて草
濃いめのコーヒーでも淹れておこう
274 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 21:50:44.64 ID:CcAQBn37O
おはようございます(遅い)。やっていきます!

【ビーフ郊外:ゴーン帝国へと続く草原】

一行は北に向かう。目指すは、魔王軍の手に落ちたゴーン帝国。彼らは、ゴーン帝国の現状を調査しに向かっているのである。

隊長「皆! 気を緩めるな! いつ何が現れるか分からないからな!」

隊長含め騎士十数名は、必要な物資を乗せた荷馬車を囲んで歩く。その他の人は、荷馬車にて待機。代わりに、山賊などに襲撃された時は彼らが出陣することとなっている。

ユウシャ「はぁ〜……ダリィ〜……」

ハスター「……ユウシャさん、そういう発言は慎んでくださいよ」

ユウシャ「しょうがねぇだろ。暇なんだからよ」

ハスター「じゃあ……隊長たちと一緒に歩いたらどうです?」

ユウシャ「イヤに決まってんだろ。足悪いんだから」

ルナ『魔装具付けてもらってるのに?』

ジャコ「ヘイヘイ! キミ、ユウシャちゃんって言うの? 暇なら、オレと一緒にちょっと喋らない?」

ユウシャ「うるせぇな。タマ握り潰すぞ」

ジャコ「ヒィッ!」

ローレンス「ハッハッハッ! なかなか豪気なお嬢さんだ!」

ヌアザ「見た目は可愛いのに、中身はもったいないねぇ〜」

ユウシャ「おいおい、何言ってんだよ。アタシはナカの具合も良いって評判だぜ」

シャリー「? どういういみ?」

ローレンス「皆目見当もつかん」

ジャコ「おっと、それならお兄さんが教えてあげよう!」

ローレンス「破ッ!」ドゴッ!!

ジャコ「ごほっ!」

ジャコ「ほ、本気で殴ることなくない!?」

ハスター「……賢明な判断です、ローレンスさん」

ヌアザ「……これってぼくが悪いのかなぁ?」
275 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 21:53:49.80 ID:CcAQBn37O
「……隊長、荷馬車から不真面目な会話が聞こえてきます!」

隊長「……まぁ、友好関係を築くのは悪くない、と思うぞ」

隊長(……しかし、確かに妙だ)

隊長(この派遣団には警察、憲兵、自警団、騎士団の人間以外にも能力の高い人物をスカウトするとは言っていたが……)

隊長(本当に彼らが……?)

隊長「……!」

隊長「総員、警戒せよ!」

隊長「……盗賊団だ!」

隊長が声を上げた瞬間、草原から突然何十人もの黒ずくめの男たちが現れた。全員顔を頭巾で覆い、何かしらの武器を持っている。

隊長(これは……タダのゴロツキではないな。訓練された盗賊団だ)

隊長(どこかで派遣団のことを知って待ち伏せしていたか……!)

ヌアザ「おー……本当にいるもんだねぇ、盗賊って」

ローレンス「よく分かったな、隊長」

隊長「俺の固有スキルは『魔力感知』だ。草原に誰もいないのに魔力が流れていたから分かったんだ」

ハスター「……月属性の隠密魔法ですか」

隊長「ああ……。思ったよりも手練れかもしれん……!」

隊長「皆、気を引き締めてくれ! まずは落ち着いて現状を───!」



ユウシャ「ヒャッハー! あいつら敵だよなぁ!?」

ユウシャ「アタシが全員ブッ殺してやるよぉ!」

ピョーン!!

全員「!?」
276 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 21:58:25.45 ID:CcAQBn37O
ユウシャは跳躍する。魔装具によって強化された脚力は、彼女を簡単に盗賊団の元へと到着させる。

「!?」

「お、おい……! 何だこの女!?」

「あの荷馬車から3メートルはあるぞ……!?」

ユウシャ「よぉ……盗賊共」

ユウシャ「アタシに殺される準備はできてるか?」ニヤ……

「……!」ゾクッ……!!

「ひ、怯むな! やっちまえ!」

「う、うおおおおおおっ!」

数人の盗賊がユウシャに襲いかかる。だが……

「ぎゃあああああっ!」

ユウシャは剣を振り回し、盗賊たちを薙ぎ払う。そして、腹を突き刺し、胸を斬り裂き、頭を吹き飛ばす。

ユウシャ「アッハハハハハ! いいねぇいいねぇ! もっと来いよぉ!」



ジャコ「こ……怖え〜!」

ローレンス「ふむ……なかなかの強者だ。人は見かけによらないものだな」

ヌアザ「……あれ?」

ハスター「どうしました?」

ヌアザ「シャリーちゃん、隣の人は?」

シャリー「ん?」

シャリー「ゆーしゃのそばにいるよ?」



ユウシャ「アハハハハ! オラオラどうしたぁ!? そんなモンかよ盗賊!」

「このクソアマがぁ……! 死ねぇ!」

ユウシャ「……!」

ユウシャ(ヤベッ……これ避けられねぇ……!)

……ズブッ!!

ユウシャ「……お?」

「ガハッ……!」

ユウシャに攻撃しようとした盗賊に、鋭い剣が突き刺さる。その持ち主は……

ユウシャ「……アタシを助けたつもりかよ?」

ハツモト「…………」

ハツモト「……そういうわけじゃないよ。ただ……」

ハツモト「……俺にもヤらせろよ」

ユウシャ「!」

ユウシャ「ク……ククク……!」

ユウシャ「いいねぇ……! アンタもコッチ側かよ!」

ユウシャ「じゃあヤり合おうぜ! お互いになぁ!」
277 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:04:02.97 ID:CcAQBn37O
ローレンス「……あやつめ、いつの間に……」

ハスター「スキルか、はたまた魔法か……。分かりませんが、一瞬で移動したのでしょうね」

ヌアザ「彼も戦闘狂だったとはねぇ……」

ジャコ「ちぇっ、何だよ……みんな真面目にやりやがって……」

ジャコ「そのせいでオレの獲物が減っちまうじゃねぇかよ!」パチンッ!!

ジャコが指を鳴らすと、突然荷馬車の周りに十数頭のオオカミが現れた。

隊長「……!?」

「た、隊長……! これは……!」

ジャコ「ヤれ」

オオカミたち「ガルルルルルル……!」

ジャコの号令で、一斉にオオカミたちが盗賊団に襲いかかる。それもユウシャやハツモトの攻撃範囲に入らないようにしながら、周りの盗賊たちに噛み付いていく。

隊長「じゃ、ジャコ君! このオオカミたちは何だ!? 聞いていないぞ!」

ジャコ「え? オレ、ビーストテイマーだぞ? オオカミくらい扱えるって」

ジャコ「オオカミ以外にも色々隠し玉あるからよろしくな!」

隊長「そ、そうではなく……! きちんと申告しろと……!」
278 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:06:00.34 ID:CcAQBn37O
ヌアザ「あ、隊長危ない」

パシッ!!

すんでのところで、ヌアザが矢を掴んで止める。少しでも遅ければ、隊長の眉間を貫いていたことだろう。

隊長「うおっ……!?」

ハスター「……見つけました。敵はあの場所です。隠密で身を隠していますが……」

ローレンス「任せろ。大体の位置が分かれば、こっちのものだ」ヒュン……!!

そう言うが早いか、ローレンスは凄まじいスピードで敵の位置まで辿り着く。

「……!? 速っ……!」

ローレンス「フンッ!」バキッ!!

矢を放った盗賊は、ローレンスの存在に気づいた瞬間に首の骨を折られた。

ローレンス「……ほう。この位置にも意外と敵がいるではないか……」

ローレンス「楽しませてくれるのだろうなぁ……?」ゴゴ……!!

「ヒィ……!」



シャリー「みんなつよいねー」

ルナ『そうだねー。シャリーは戦わないの?』

シャリー「せいじょはねー、たたかわないんだよー?」

ルナ『そうなの?』

シャリー「だっておなかすくもん」

ルナ『結局そこなんだ……』

ハスター(……彼女、当然のようにルナと喋ってますね……。やはり見えますか……)
279 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:09:00.61 ID:CcAQBn37O
隊長「これが……スカウト部隊……!」

隊長(強い……! その上、何て自由さだ……!)

隊長(俺は……彼らを統制してゴーン帝国まで無事行けるのか……!?)

【ビーフとゴーン帝国を結ぶ道】

盗賊団を殲滅してから数時間、一向はさらに北へと進んでいた。

シャリー「まだつかないのー?」

隊長「ああ……。今日中には着かんだろう。一週間はかかるだろうな」

シャリー「えー!? 長いよー! そんなの飽きるよー!」

ジャコ「飽きるの早ぇよ!」

ハツモト「……長いというのは同意見だね。何とかもう少し早く着けないのか?」

隊長「そう言われてもな……我々が向かうのはゴーン帝国の中心部だ。そう簡単には着かないさ」

ヌアザ「……ふーん。このルートで行ってるわけか」

「……あっ! き、君! いつの間に地図を取ったんだ!」

ヌアザ「ねぇ、この谷を越えるルートはダメなの?」

ヌアザ「登ったり降りたりは大変かもしれないけど、大変なのそこだけだよ。だいぶ短縮できるんじゃないかなぁ」

ローレンス「……確かに半分の距離くらいにはなるであろうな」

隊長「……残念だが、そのルートはどの部隊も通っていない。我々も選ぶことはできない」

ハスター「……何か理由が?」

隊長「……あの谷には、キャニオンゾンビが生息している」

ユウシャ「ゲッ……ゾンビかよ……」

隊長「キャニオンゾンビは谷に同化し、一見ではどこにいるか分からない」

隊長「だが、ひとたび獲物が現れると、ゾンビとは思えぬ俊敏さで獲物に喰らいつくんだ」

隊長「……キャニオンゾンビの数が分からない以上、そこを通るのは危険でしかない」

ジャコ「なるほどねぇ〜……そりゃ無理ゲーだわ」
280 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:11:24.06 ID:CcAQBn37O
ハツモト「…………」

ハツモト「……俺なら何とかできるかもしれない」

隊長「! 君が……?」

ハツモト「ああ。俺はダークナイトだ。その能力を使えば、キャニオンゾンビという障害を乗り越えられる可能性がある」

ユウシャ「ダークナイト?」

ハスター「魔法剣士の上位職ですよ。闇魔法を極めることを決めた魔法剣士です」

ユウシャ「ふーん、闇魔法ねぇ……陰気なヤツってことか?」

ハスター「そ、そういうわけではありませんが……」

ハスター(……ただ、ダークナイトを選ぶのは……それなりに覚悟が要りますがね)

隊長「……分かった。そこまで言うなら任せてみよう」

「隊長……! いいんですか!?」

隊長「ただし、何があってもいいように俺が近くにいる。構わないな?」

ハツモト「ああ……。それで良い」

ユウシャ「…………」

ユウシャ(どっちでもいいから早くしてくんねぇかな……)
281 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:13:34.98 ID:CcAQBn37O
【キャニオンゾンビの住む谷】

ローレンス「ここか……」

ローレンス「……モンスターの気配は無いが……」

隊長「まぁ、見ていろ」ヒョイ

カツーン……

隊長が小石を一つ投げる。

キャニオンゾンビ「……アアア」

すると、一体のキャニオンゾンビがヌルっと現れた。辺りを警戒し、小石を見つけるとそれを踏みつける。どうやらこちらには気づかなかったらしい。そして、再び姿を消した。

ハツモト「……なるほど。警戒心が強いのか」

隊長「ああ、そうだ。獲物かどうかを慎重に判断するんだ」

隊長「仮に鹿や猪を谷に落としたとしても、あいつらは食いつかない。人間が落とした罠だと気づくからな」

ハスター「知能が高いですね……。ハツモトさん、どうするんですか?」

ハツモト「……簡単な話だ」

ハツモト「そこの……名前は何と言ったっけ。君、来てくれないか」

シャリー「? シャリーはシャリーだよ?」トコトコ

ハツモト「よし……」



ハツモト「助かるよ」ガシッ


シャリー「え」


ブンッ!!


……ドガッ!!!


全員「!?」


ハツモトは、近づいてきたシャリーの首を掴み、谷へと投げ落とした。
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 22:14:43.03 ID:bfMvZRG40
ヒエッ
283 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:16:17.56 ID:CcAQBn37O
ローレンス「き……貴様ぁ! 何をしている!?」

ハツモト「囮だ」

ローレンス「おとっ……!?」

ハツモト「知能が高いとはいえ、上から小さな女の子が落ちてくれば集まってくるだろう。食べるところが少ない分、競争になるだろうしな」

ジャコ「お、おいおいおい……! お前マジかよ!?」

ジャコ「オレたち部隊の仲間じゃねぇのかよ!?」

ハツモト「……? だから何だ」

ハツモト「俺たちの目的はゴーン帝国に向かうことだろう。できるだけ最短で、だ」

ハツモト「ならば利用するものは何でも利用する……それが普通だろう」

そう語るハツモトの目は、真っ黒だ。彼の目には罪悪感の欠片も無い。

ハツモト「……そんなことより見ろ。集まってきたぞ」

キャニオンゾンビたち「アアア……!!」

どこから出てきたのか、いつのまにか十体ほどのキャニオンゾンビがいた。ゾンビたちは、一直線に動かないシャリーの方に向かう。

ローレンス「くっ、マズイ……! 助けねば……!」

ハツモト「余計なことをするな」

ローレンス「何だとっ……!?」ピキッ……!!

ハツモト「ヤツらがあの子に喰らいついたところで攻撃しなければ逃げられるかもしれない」

ローレンス「そ、そんなことしたら死んでしまうだろうっ!!」

ハツモト「? おかしなことを言うんだな……もう死んでるだろ。谷に落ちたんだぞ」

ヌアザ「……怖い人もいたもんだねぇ」

隊長「は、 ハツモト君……! これが君の作戦か……!?」

ハツモト「ああ。悪くない作戦だろ?」

隊長「……!」ギリッ……!!

隊長(俺の責任だ……! 俺が彼女を死なせてしまった……!)
284 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [sage]:2020/09/24(木) 22:20:18.18 ID:CcAQBn37O



ユウシャ「……もう我慢ならねぇ」

隊長「!」

ハスター「ユウシャさん……」

ハツモト「…………」

ユウシャ「ふざけんじゃねぇぞ……! 人のこと何だと思ってんだ……!」

ローレンス「ユウシャ……!」

ローレンス「ああ、そうだとも! 貴様は人間じゃない……!」

ユウシャ「ああそうさ、アイツは人間じゃねぇ……!」

ユウシャ「おいハツモト! ふざけんなよ!」



ユウシャ「さっさとアタシにゾンビ殺させろ!!」

ジャコ「……は?」

ユウシャ「何であのガキ死ぬの待たなきゃなんねーんだよ! もう行っていいだろ!?」

ユウシャ「アタシのこと何だと思ってんだ! コッチは早くゾンビ殺したくてウズウズしてんだよ!」

ユウシャ「我慢できねぇ! 殺しに行くぞ!」ピョン!!

隊長「あっ! 待つんだユウシャ君! 危ないぞ……!」

ハスター「……いえ、彼女に関しては問題ないでしょう」
285 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:25:29.01 ID:CcAQBn37O
ユウシャ「アハハハハハハハハハハハハ!」ズバァン!!

ユウシャ「死ねぇゾンビ共!! 呪いがかかってねぇ今のアタシは無敵なんだよ!! アハハハハハハハハハハハ!!」

キャニオンゾンビたち「アアア……!?」

ヌアザ「おお……見る見るうちにゾンビが倒れていく……」

ハツモト「……く、くくく……」

ハツモト「くははははは……!」

ハツモト(アイツは使えるな……!)

ユウシャ「ん? 気配がねぇな……」

ユウシャ「オラどうしたゾンビ共! もう来ねぇのかぁ!?」

ルナ『ユウシャユウシャ』

ユウシャ「ああ!? ……何だルナかよ。今アタシは忙しいんだ」

ルナ『もういないよ、ゾンビ』

ユウシャ「え?」

ユウシャ「……何だよ、もういねぇのかよ。つまんねぇなぁ……」

ルナ『それより……』チラ……

ユウシャ「あ? このガキ気になるのか?」

ルナ『だって……こんな小さい子が……』

ユウシャ「まぁ、人はいつか死ぬしなぁ」

ルナ『でも、こんな死に方あんまりだよ!』

ユウシャ「そうかもしれねぇなぁ……。谷に落ちてグチャ! だもんなぁ」

ルナ『そんな表現止めて! トマトじゃないんだから!』

シャリー「トマトたべたいなー」

ユウシャ「あー……アタシは肉食いてぇな。牛食べてぇ」

シャリー「うん、ぎゅうくしおいしかったー」

ユウシャ「お前も食ったのか? アレ美味いよなぁ……」

ユウシャ「…………」

ルナ『…………』

シャリー「…………?」

ユウシャ「うわあああああっ!?」
286 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:52:59.75 ID:CcAQBn37O
シャリー「!? ど、どうしたの!?」

ユウシャ「どうしたのじゃねーよ! お前だよ!」

ユウシャ「何で生きてんの!?」

シャリー「?」

ユウシャ「? じゃねぇ!」

ハスター「おーい、ユウシャさーん! どうしましたー?」

ユウシャ「おい大変だぞ! このガキ生きてやがる!」

シャリー「げんきだよー!」

全員「!!?」

【谷を越えた先の森】

一行はキャニオンゾンビがいた谷を越え、ゴーン帝国の領地内の森で野営の準備をしていた。だが、皆準備よりもシャリーの話を聞いているようだ。

ヌアザ「『自己再生』……?」

シャリー「うん! それがシャリーのスキルだよー」

ハスター「なるほど、傷を負ったところから自然に回復していくと……」

ジャコ「おおお……チートスキルじゃねぇか……」

ヌアザ「でも、よく即死しなかったよねぇ……。『自己再生』には即死を避ける力もあるのかなぁ?」

シャリー「わかんない!」

ユウシャ「分かんねぇのかよ」
287 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 22:59:26.45 ID:CcAQBn37O
隊長「しかし、良かった……。シャリーちゃんが無事で本当に……」

ローレンス「ああ、本当にな……」

ハツモト「……これは良い情報だな」

ハツモト「つまり、コイツならいくらでも囮にできるわけだ」

ローレンス「……!」

ローレンス「キ……サマァ!!」ガシッ!!

ローレンス「貴様は……貴様だけは生かしておくわけにはいかん……!」

ハツモト「……何だ、やりあう気か?」

隊長「止めろ二人とも! 離れるんだ!」

隊長が二人の間に入り、その部下たちがそれぞれを引き離した。

ローレンス「隊長……何故止める! コイツは幼い子どもを殺しても何も感じない狂人だぞ!」

ローレンス「任務に支障をきたす前にここで殺すべきだ!」

隊長「ローレンスさん……あなたの言うことも分かる。だが、ここは抑えてくれませんか」

隊長「彼の力は確実に任務の成功率を上げる! ここで戦力を削りたくはないんです!」

ローレンス「だが……!」

隊長「……あなたにも抑えてもらいますよ、ハツモトさん」

隊長「あなたのスタンスは分かった。我々のことなど仲間とも思っていないのでしょう……それはいい、構いません」

隊長「ですが、部隊の仲間たちをワザと危険に晒すマネも金輪際止めてください。分かりましたか?」

隊長「お約束できなければ……拘束し、ここに置いていくしかありません」

ハツモト「…………」

ハツモト「……チッ、分かったよ。ゴーン帝国に行けないのは困るからな」

隊長「……助かります」
288 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 23:02:42.94 ID:CcAQBn37O
隊長「では……今日はここで野営をします。夜になりますし、シャリーちゃんを休息させた方が良いでしょう」

ローレンス「ああ……そうだな」ギロッ

ハツモト「…………」

ジャコ「そういや火って大丈夫なのか? 魔族に見つかんねぇ?」

隊長「今のところ魔族の気配はありませんが……念には念を入れ、部下たちが隠密魔法を掛けます。火の存在がバレることは無いでしょう」

隊長「火の番は……ハツモトさん、それとユウシャさんにお願いします」

ユウシャ「はぁ!?」

ハツモト「……俺でいいのか? どうやら俺は嫌われているみたいだが、信用できるのか?」

隊長「ご安心を。俺含め部下たちで寝ずの番をします。あなたたちは火の番だけしていれば問題ありません」

ヌアザ「ハツモトが不審な動きをしたらすぐに気づくってわけだ」

ハツモト「……ふん」

ユウシャ「ちょっと待てよ! アタシやるなんて言ってねぇぞ!?」

隊長「少しだけお願いします。あなたはハツモトさんに対抗できる力を持っていますから、隣にいてほしいんです」

隊長「きちんと交代しますから、寝ずの番をする必要はありませんよ」

ユウシャ「だがなぁ……!」

ルナ『いいじゃん、やりなよー。やらないと呪い掛けるよー?』

ユウシャ「……ケッ! 分かったよ! やりゃあいいんだろ!」

ハスター(どうやら呪いが相当堪えたようですね……)
289 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/24(木) 23:08:21.97 ID:CcAQBn37O
【その日の夜】

パチパチパチ……

ハツモト「…………」

ハツモト(……隊長たちはいるが、距離はあるな。俺が火の番をしているかを見ているくらいか……)

ユウシャ「ヘッ、お前のせいだからな」

ハツモト「……?」

ユウシャ「お前があのガキ投げ捨てたりしなけりゃあアタシが火の番することも無かったんだぞ! ちゃんと反省しろ」

ハツモト「……お前はどう思った?」

ユウシャ「あ? 何が?」

ハツモト「俺がシャリーを投げ、キャニオンゾンビのエサにしようとしたことだ」

ユウシャ「あー……別にどうも思わねぇよ。アタシにゃあ関係ねぇし」

ユウシャ「……あ、でも、もしアタシがあのガキの立場だったらお前のことブチ殺してるかもな」

ハツモト「……ククク」

ハツモト「やはりお前は使えるよ、ユウシャ」

ユウシャ「あん……?」

ハツモト「……俺は、魔王軍に妻を殺された」

ハツモト「だから、魔王軍を……魔族を滅ぼすためだったら何でもする。どんな手を使っても、誰が犠牲になろうとも、だ」

ユウシャ「ふーん……」

ハツモト「クク……お前は興味ないだろうな、こんな身の上話」

ハツモト「……お前は、ただ殺しにだけ興味があるんだろう?」

ユウシャ「……へぇ、バレちまったか」

ハツモト「ああ……実に良い。お前みたいな残虐なヤツほど使えるんだ」

ユウシャ「……さっきから何だよ、人を道具みたいに言いやがって」

ハツモト「悪い悪い……そういう意味じゃない。お前に期待しているということさ」

ハツモト「俺はこの世に存在する全ての魔族を殺したい。そして、魔族に加担したクソ人間共も殺してやりたいんだ」

ハツモト「お前みたいに人も魔族も関係無しにブッ殺すヤツがいると……魔族や魔王軍の殲滅が近づくだろう?」

ハツモト「できればこれからは魔王軍やそれに関係する悪人共を殺してほしい……俺の悲願のためにな」

ユウシャ「ケッ! 勝手なヤロウだぜ……」

ユウシャ「……だが、テメーみたいなネジぶっ飛んだヤツは嫌いじゃねぇぜ?」ニヤリ……

ハツモト「ククク……!」

ユウシャ「アハハ……!」

ユウシャ「……あ? おい、お前……その剣……」

ハツモト「……この剣がどうかしたか?」

ユウシャ「ちょ、ちょっと見せてくれねぇか?」

ユウシャ(めちゃくちゃ面白ぇぞコイツは……!)



安価です。ハツモトの剣には特徴があります。ハツモトっぽい剣の特徴を安価してください。

↓3まで。コンマ50以上のものを採用。50以上が無かった場合は一番高いもの採用
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:12:16.73 ID:IP8XgXcL0
闇の魔術(当然ユウシャにはてんでわからない)が刻印されている
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:13:25.99 ID:bfMvZRG40
相手の息の根を確実に止める
相手との魔翌力差によっては回避される可能性はある
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:13:48.74 ID:8pDe0DUaO
持つものを呪う
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:13:58.89 ID:bJZEcKpEO
狂気の分だけ進化する
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:15:46.03 ID:aQiPXO0EO
コンマ、次から反転にしたほうがいいと思う
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/24(木) 23:28:42.50 ID:bfMvZRG40
最後の安価でユウシャ対策されてて草
296 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 00:11:50.09 ID:lvFkX7E3O
まさか下3全部コンマ50以上とは思わないでしょ。

>>294
反転コンマって安価で出したことないんですよねぇ。使い方よく分かんないな。

ユウシャ「……何かよく分かんねぇけど、めちゃくちゃ禍々しい剣だな」

ユウシャ「あ、褒めてんだぞ?」

ハツモト「そうだな……。これには闇の魔術が込められているからな」

ユウシャ「魔法かぁ……アタシ苦手なんだよな……」

ハツモト「色々な闇魔法が込められているんだ。例えば……刺した相手の息の根を確実に止める魔法とかな」

ユウシャ「マジかよ? 最強じゃん」

ハツモト「そうでもない。制約も多いさ」

ハツモト「……多くの闇魔法を封じ込める代わりに、俺はこの剣に呪われているんだ」

ユウシャ「うげっ!? の、呪いの剣かよ!?」

ハツモト「持った人間は呪われるぞ。持つか?」

ユウシャ「も、持たねぇよバカ!」



ユウシャ「……ぐっ!?」

ハツモト「……! どうした?」

ドクン……!! ドクン……!!

ユウシャ(何だ……! この動悸……!)

ユウシャ(ヤベー……意識、が……!)



コンマ二桁判定。コンマ60以上で勇者の人格が目覚めます。コンマ30以下だと、ユウシャの人格が完全に勇者の人格を打ち消します。

↓1
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:12:58.63 ID:Wp2Nvfam0
おら
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:13:50.49 ID:Zodp5AGEo
@
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:14:49.43 ID:8BMphRmvO
ご無沙汰ですね
300 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 00:15:59.43 ID:lvFkX7E3O
久しぶりに勇者の人格が目覚めるところで今日はここまで。こんな状況で勇者の方に交代するの、めちゃくちゃヤバイのでは? ではまた後ほど。
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 00:31:36.71 ID:8BMphRmvO
ハツモトと二人きりというのが一番こわい
302 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 13:17:08.77 ID:lvFkX7E3O
気温が低いな〜。やっていきます。

ユウシャ「……!」

ユウシャ(そうか……! 勇者のヤツか……!)

ユウシャ(クソ……! こんなところでアイツを目覚めさせるわけには、いかねぇ……!)

ドクン……!!!

ユウシャ「ガッ……!?」

ユウシャ(マ、ズイ……ぞ……これ……)

ドサッ……!!



ハツモト「……死んだのか?」

ハツモト(……俺のせいにされては困るな)

ハツモト「おい……! 隊長!」

隊長「! どうかしたのか!?」

ハツモト「ユウシャが倒れた」

隊長「何……!?」

隊長「……まさか……」

ハツモト「何もしていない……。メリットが無いだろう」

隊長「……まぁ、それもそうか」

隊長「……大丈夫だ、息はある」

隊長「ハスターさんを呼ぼう。介抱してもらわねば……!」
303 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 13:20:16.87 ID:lvFkX7E3O
【野営のテント】

勇者(…………)

勇者(…………)

勇者(……………………)

勇者(……?)

勇者(私……あれ? 何してたんだっけ……)

勇者(何だか、長い時間が経ったような気がする……)

勇者「…………?」

勇者「……あれ? ここって……」



ローレンス「おおっ、目が覚めたぞ!」

勇者「!?」

ヌアザ「おー、良かった良かった」

ハツモト「チッ、手間を掛けさせるな……」

ジャコ「……ツンデレ?」

ハツモト「殺されたいのか?」

ジャコ「アッ、ナンデモナイデス」

ハスター「具合は大丈夫ですか? ユウシャさん」

ルナ『だいじょぶ……?』

勇者「……!? ……!!?」

勇者(だ、誰……!? どこ!? 私、どうしちゃったの……!?)

隊長「……何だか様子がおかしいぞ」

ローレンス「確かに……先程までの攻撃性が薄いな……」

シャリー「んー?」



シャリー「この人、ゆーしゃじゃなーい!」

全員「……え?」

ローレンス「……どういう意味かな?」

シャリー「ゆーしゃだけど、ゆーしゃじゃないのー!」

ハツモト「分かるように説明しろ……」

勇者「あ、あの……」

勇者「すいません……ここ、どこなんでしょう……?」

勇者「私は一体何を……?」

ジャコ「ぬおおおおっ……!? 何か可愛い……!」

ヌアザ「……流石にちょっと様子がおかしくないかい? ハツモト、本当に何もしてないの?」

ハツモト「していない」

ハスター「……!」

ハスター「まさか……多重人格ですか……!?」

全員「……!!?」

勇者「……?」
304 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 13:21:03.99 ID:lvFkX7E3O
ハスターは、勇者に今までのことを説明した。何かの理由でビーフに来たこと、自分のスカウトでゴーン帝国の調査に同行していること、そして……

……彼女のもう一つの人格は、凶暴な殺人鬼であること。

それを聞いた勇者は……



精神力判定。コンマ60以下だと勇者が現実を受け入れられず暴れます。

↓1
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 13:21:27.87 ID:hwwyhihDO
はい
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 13:22:43.86 ID:Ge6v+qfDO
強い子だ
307 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 15:15:10.10 ID:lvFkX7E3O
勇者の人格の方は精神力が強いみたいです。

勇者「…………」フー……

勇者「……なるほど、理解できました。ここにいるのは私の……いえ、ユウシャの意思ゆえなのですね」

ハスター「……思ったより動揺しないんですね」

勇者「……もちろん戸惑っていますが、いくつか納得できる部分もあるんです」

勇者「時折不自然に記憶が抜け落ちていることがあって……それは多重人格だったからなんですね」

ヌアザ「多重人格か……話には聞いていたけれど、本当にあるとはねぇ」

ローレンス「殺人鬼の人格か……。確かにヤツは強かったが、人殺しではな……」

ジャコ「オレはコッチの勇者ちゃんの方が可愛くて好きだぜ!」

ハツモト「…………」

ハツモト(……チッ、期待外れだな。多重人格なんていう不安定なヤツじゃ使い物にはならない……)

隊長「……勇者さん」

勇者「は、はい……」

隊長「事情は分かりました。そこで、混乱している時に申しわけありませんが……あなたには準備をしてもらわなければなりません」

勇者「……ビーフに戻る準備、ですよね」

隊長「……その通りです」

隊長「我々は今からゴーン帝国に向かいます。あなたがユウシャさんでない以上、あなたは戦力にならない。正直言って……足手まといです」

勇者「……はい、分かってます」

隊長「いつユウシャさんに戻るか分からない以上、ここで帰るのが賢明でしょう。きちんと護衛を付けるのでご安心を」

勇者「はい……ありがとうございます」

隊長「では、護衛は……」



選択してください。勇者はビーフに帰ります(危険なので)。その護衛を下から一人選んでください。

1.ハスターとルナ
2.ヌアザ
3.隊長
4.ジャコ

↓2
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 15:20:19.86 ID:QZ+8bQf5O
3
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 15:20:33.45 ID:o8tMNuXwO
4
310 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 16:14:03.61 ID:lvFkX7E3O
すごい、一番安全なジャコを選ぶとは……。

隊長「ジャコさん、お願いできますか?」

ジャコ「……え、オレ!?」

隊長「ビーストテイマーのあなたなら、猛獣を使役して最短の時間で行き帰りができるでしょう」

ジャコ「あ、そういう理由ね……。まぁできるけどさ」

ジャコ「よっしゃ! 可愛い子ちゃんとのランデブーだもんな! 気合入れて望むぜ!」

ローレンス「いいのか隊長? こんな軽薄そうなヤツに頼んで」

ジャコ「おいおい失礼だなオッサン! オレはチャラいかもしんねーけど、節度は弁える男だぜ!」

ジャコ「じゃあ……早速行っていいのか? 勇者ちゃん」

勇者「はい、お願いします。早い方が皆さんにご迷惑を掛けないと思うので」

ジャコ「ますますユウシャちゃんとは思えねぇな……」

ジャコ「よし、んじゃ行くぞ! 勇者ちゃん、オレのオオカミに乗りな!」

勇者「……一緒に乗るんですか?」

ジャコ「そんなイヤそうな顔すんなよ! 変なことしねぇって!」

ジャコ「……多分!」

ヌアザ「多分なんだ」

ハスター「…………」

ルナ『いいの? ハスター。勇者……ユウシャが行っちゃうよ?』

勇者「……? 何か……?」

ハスター(……ルナの姿は見えていない、か)

ハスター「……いえ、お元気で」

勇者「……はい、ありがとうございます」

オオカミ「アオーン……!!」



勇者とジャコを乗せたオオカミは、元来た道を駆ける。夜になり、辺りは暗くなってくる。その道すがら……



コンマ二桁判定。コンマ20以下で強いモンスターと遭遇してしまいます。

↓1
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 16:15:05.01 ID:o8tMNuXwO
もん
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 16:28:56.14 ID:vrHig4IFo
ワロアータ
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 16:29:30.91 ID:QiDlj01WO
最低値ジャーン
314 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 17:05:27.55 ID:lvFkX7E3O
戻ってきたら最低値が出てた。めっちゃ強いかも?

モンスター安価。モンスターの見た目をお願いします。異形でも人間っぽくても可。

同時にコンマ判定。コンマ十桁の数が大きければ大きいほど知能が高い。

↓3まで募集し、コンマ一桁の一番高いのを選択
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:14:24.28 ID:vrHig4IFo
名前:タイラント
特徴:筋肉質な巨体、虚な目、高い瞬発力を持つ
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:16:21.07 ID:QZ+8bQf5O
死神
フード付きローブを着た長身の人間型
顔はフードのせいで見えない
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:26:23.80 ID:jlUd9i1Ho
めちゃつよスライム
身体を変化させあらゆる姿になることができるスライムの変異種
基本は目の前の相手と同じになる
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 17:34:03.56 ID:J1qPwZzP0
本当に強いモンスター来た
319 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/25(金) 19:14:21.46 ID:lvFkX7E3O
勇者、またまたピンチ。あと他二体のモンスターもどこかで出すよ。

ジャコ「……ん? 何だアレ」

勇者たちの進行方向に、こちらへと向かってくる何かがいる。それは勇者たちと同じようにオオカミに乗っており、勇者たちと同じような格好をし、勇者たちと同じ顔の……

勇者「!?」

ジャコ「お、おい! オレたちと全くおんなじじゃねぇか!?」

『うるせぇぞ偽物!』

ジャコ「ふ、ふざけんな! どう考えてもお前らの方が偽物だろうが!?」

『……まぁ、それはそうだな』グニャ……

そう言うと、目の前の勇者、ジャコ、オオカミにそっくりのモノは混ざり合っていく。

そして、現れたのは人型の青いスライムだった。

ジャコ「……!」ゾッ……!!

ジャコ「……ヤベェ、勇者ちゃん。アレは……スライムマンだ……!」

勇者「す、スライムマン……?」

ジャコ「姿形をあらゆるモノに変化させられるスライムモンスターの変異種さ。見た目だけじゃねぇ、中身もめっちゃ強いバケモノだ……!」

スライムマン『おっと、モンスターと呼ぶのはやめてほしいな。ぼくは今日から魔族の一員なんだ』

勇者「え……?」

スライムマン『魔王様は実力主義でね。知能が高く、功績を挙げたモンスターを魔族として迎え入れてくれるんだ』

スライムマン『今日からゴーン帝国で魔族の仲間入りするモンスターたちのパーティーさ! 楽しみだなぁ!』

ジャコ「……おいおい、マジかよ……!」

ジャコ(……ってことは、ゴーン帝国には強いモンスターや魔族が集合してるってことか!? 早く知らせねぇとヤベェんじゃねぇのか!?)

スライムマン『そういうわけだから……邪魔なきみたちにはとっとと死んでもらわないとねぇ』

ジャコ「! くっ……!」

ジャコ「来い!」グイッ……!!

ジャコは懐からカプセルを取り出す。それを片手で開けると、中から煙と共に巨大なクマが現れた。3メートルはあるだろう。

巨大クマ「ガアアアアア!!」

ジャコ「勇者ちゃん! オレがコイツを足止めする! キミは早く逃げろ!」

勇者「えっ……!? で、でも……!」

ジャコ「……女の子助けないで逃げるなんて、男が廃るからなぁ!」

ジャコ「……勇者ちゃんを連れてけ!」

オオカミ「ガウ……!!」

スライムマン『逃がすと思うのかーい!?』



コンマ二桁判定。コンマ50以上で取り敢えず勇者は逃げられます。

↓1
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 19:14:51.88 ID:ie4/vxkI0
おりゃ
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/25(金) 19:17:41.45 ID:gnWAgXwtO
ゾロ目だ
322 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 00:23:30.15 ID:cYWRBw1wO
せっかくだし今回からゾロ目ボーナス入れようかな。この戦闘で勇者はもちろんジャコも死ぬ可能性があったんですが、少なくとも死にはしません。

スライムマン『そぅーら!』ニュルン!!

スライムマンの腕が伸び、勇者を捕らえようとする。

オオカミ「……!」

オオカミ「ガウ……!!」

勇者を乗せたオオカミは俊敏な動きでそれを避け、疾走する。

勇者「ジャコさん……!」

勇者「死なないで……!」


タタタッ……!!


ジャコ「……へへっ」

ジャコ「女の子にああ言われたら……死ぬわけにはいかねぇなぁ!!」

ジャコ「行け! スライムマンをブッ殺せッ!」

クマ「ガアアアアア!!」

スライムマン『あはは! タダのクマ畜生がぼくに勝てると思ってんの!?』グニャア……!!

スライムマンが再び姿を変え、ジャコの操るクマと同じ姿になる。

スライムマン『うりゃあっ!!』

軽快な掛け声とは裏腹に、重い拳がクマに突き刺さる。

クマ「ガ……!!」

スライムマン『ふふふ……! もう終わりかなぁ?』
323 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 00:25:35.62 ID:cYWRBw1wO
クマ「……ガ」

スライムマン『……ん?』

クマ「ガアアアアアアアア!!!」ズバッ!!!

スライムマン『……!?』

クマの鋭い爪が、スライムマンの体を切り裂く。その傷は深く、流石のスライムマンも体制を崩した。

クマ「ガアアアアア!!!」ドガッ!!!

そのチャンスをクマは見逃さない。全体重を掛け、スライムマンを何度も殴りつける。

スライムマン『ぐふっ……! がはっ……! げへっ……!』

スライムマン『ちょ、ちょっと待て……よっ!』

力を振り絞り、スライムマンはクマの猛攻から逃げ出す。

スライムマン『な、何だよコイツ……! タダのクマのくせに……!』

ジャコ「ヘッヘッヘッ……! タダのクマだぁ? バカなこと言ってんじゃねぇよ!」

ジャコ「コイツは普通のクマじゃねぇ……。魔族を絶対殺すと決めてるクマなのさ!」

スライムマン『何ぃ……!?』

ジャコ「コイツは親を魔族に殺されてんだ。その怒りで魔族とかモンスターを見ると怒りで強さが何倍にもなるのさ!」

ジャコ「そして、オレの使役するのはコイツだけじゃねぇ……! 来いっ!!」バッ!!

オオカミたち「ガルルルルルル……!!」

闇から徒党を組んで、オオカミたちが現れる。オオカミたちはスライムマンを囲み、ヒット&アウェイの戦法で攻撃する。

スライムマン『ぐっ……! コノヤロ……!』

ジャコ(よし、イイ感じだ……! このまま勝てるか……!?)



コンマ二桁判定。コンマ40以上で撃退、80以上だと撃破できます。

↓1
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 00:26:11.41 ID:1UXyaQA/0
おや
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 00:44:04.29 ID:eIL9YlLlo
間一髪か
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 00:48:14.90 ID:zB3/7I5BO
ジャコ君やるじゃん
327 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 01:17:04.41 ID:cYWRBw1wO
ギリギリ撃退!

スライムマン『クソ……クソォ……!』

スライムマン『こんな……人間なんかに……! 動物なんかに負けてたまるか……!』ニュルン!!

スライムマンは三度姿を変える。その姿は、さながら巨大な怪鳥である。

ジャコ「……おい、お前……逃げるのか!?」

スライムマン『うるせー! 戦略的撤退だ! バーカバーカ!』バサッ、バサッ

スライムマン『次あったら覚えてろよー! ブッ殺してやるからなぁー!』バサッ、バサッ……!!

ジャコ「……逃げやがった」

ジャコ「はぁ……でも助かったな。アイツ多分本気出してねぇし……」

ジャコ(次会ったらヤベェかもな……。鍛えとかないと……)

ジャコ「……勇者ちゃん、無事に着いたかな」
328 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 01:18:32.61 ID:cYWRBw1wO
【ビーフ:町の入口】

勇者「はぁ……はぁ……」

勇者「……ありがとう、オオカミさん」

オオカミ「ガル」


タタタッ……


勇者を送り届けたオオカミは、元来た道を走っていった。主人であるジャコのところに戻るのであろう。

勇者「……はぁ」

これからどうしようか。コヨーテに戻りたいが、一人では山越えなんてできない。山育ちとはいえ、昔のことなのだ。勇者はユウシャと違い、自分の身体能力に自信を持っていなかった。

勇者「……どうすればいいんだろう……」

勇者は道の端に座り込む。

そこに、一人の男が歩いてきた。彼は、業務を終えて自宅に帰るところであった。



ベレト「……えっ!?」

勇者「……?」

勇者「あっ……!?」

勇者「ベレト、くん……?」

ベレト「勇者さん……!?」

男の名はベレト。コヨーテの娼館にて勇者と出会い、彼女に憧れを抱いた青年である。
329 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 01:19:12.74 ID:cYWRBw1wO
ベレト君再登場のところで今日はこの辺で。勇者(ユウシャ)を窮地に立たせるように安価やコンマ判定を出しているんですが、いっつもすんでのところで生き延びるんですよね。すごい。続きは今日か明日。
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 01:20:12.91 ID:eIL9YlLlo

リアルラック振りは強い
331 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 10:56:01.60 ID:jrmDwAlyO
やっていきます。が、その前に勇者の成長判定。

勇者は様々なことを経て、ステータスやスキル、魔法などを獲得していきます。今回は精神力。

コンマ二桁判定。コンマ50以上で精神力が5→6になります。

↓1
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 11:09:18.46 ID:sdwzCafOO
333 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 11:18:49.34 ID:jrmDwAlyO
今回はアップならず。死ななければ、またチャンスはあります。

では、やってくぜ。

【ビーフ:ベレトの家】

勇者「ここが……ベレト君の家? おっきいね」

ベレト「大したことないさ。親の金で住まわせてもらってるからな……自慢できるものじゃない」

ベレト「……色々と聞きたいことはあるが、まずはシャワーを浴びてきた方が良い。服も見繕っておくから入ってきなよ」

勇者「うん……ありがとう」トコトコ……

ベレト「…………」

ベレト(しゃ、シャワー浴びてきなよって……何かちょっとエッチじゃないか!?)

ベレト(い、いやいやいや落ち着けベレト! そういう目的で部屋に呼んだんじゃないだろ!)

ベレト(そもそも、僕は一人前になってから勇者さんと……す、するって決めたんだ!)

ベレト(……でも……!)モンモン

勇者に会って以来、ベレトは少し変わった。ナルシストなのは変わらないが前より素直になり、仕事に熱心に打ち込むようになった。おかげで評判も格段に良くなった。

ただし、いまだ童貞である。
334 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 11:20:35.08 ID:jrmDwAlyO
勇者「あがったよー」

ベレト「はひっ!?」

勇者「? どうしたの?」

ベレト「い、いや……何でもない。本当に。本当さ」

勇者「……?」

ベレト「と、とにかく……そこに座ってくれ」

勇者「うん」ポスッ……

ベレト「はぁ……まずは、勇者さんが生きていてくれて本当に良かったよ」

勇者「……やっぱり、私死んだと思われていたんだ」

ベレト「そうだな……。コヨーテは大騒ぎさ。何せコヨーテで一番人気の子がいなくなったんだからな」

ベレト「……しかも、勇者さんがいなくなった時期に王国の第三王子がコヨーテ内で殺されてな」

勇者「!? お、王子が……!?」

ベレト「一緒にいなくなったから、殺人鬼が勇者さんも殺したか……あるいは勇者さんを連れ去ったと言われていたんだ」

ベレト「でも、元気そうで良かった……。勇者さんがいなくなったのはそれとは別件だったんだな」

勇者「…………」

勇者はユウシャとの記憶を共有していない。だから、ユウシャが第三王子を殺したことは知らない。

だが……いくら記憶が無いとはいえ、ある程度は推測できる。

勇者(きっと、私が……)

勇者「……ベレト君」

ベレト「ん?」

勇者「私の話……信じてくれる?」
335 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 11:23:42.81 ID:jrmDwAlyO
勇者は、ベレトに全てを打ち明けた。第三王子が自分を訪ねてきたこと、自分の固有スキルのこと、もう一つの人格のこと、ビーフで過ごしていたらしいこと、ゴーン帝国に向かおうとしていたこと……全てだ。

……ただ、勇者は知らなかった。もう一つの人格のユウシャが、メアリィとザナフ二人と一緒に楽しい日々を過ごしていたことは。

勇者からの告白を聞いたベレトは、開いた口が塞がらない様子だった。

ベレト「ウソだろ……」

勇者「ごめん……信じられないよね……」

ベレト「あ、いや……その、勇者さんを疑っているとかじゃないんだ! そうじゃなくて……」

ベレト「……今、王都には第三王子を殺した犯人を見つけるために、あらゆる人材が集められているんだ」

勇者「えっ……!?」

ベレト「もし勇者さんが……勇者さんのもう一つの人格が第三王子を殺したなんてバレたら……!」

ベレト(勇者さんは……処刑されてしまうかもしれない……!)

【クランディア王国:王都:来賓の間】

ザナフ「…………」

ザナフ(……相変わらず豪華絢爛だな、この国は)

メアリィ「うー……落ち着かないなぁ。豪華すぎるよう」

メアリィ「やっぱりここにもいなきゃダメ?」

ザナフ「……すまない。メアリィには側にいてほしいんだ」

ザナフ「……集められたヤツらは曲者揃いでな。何されるか分かったもんじゃないんだ……」



キャラクター安価。第三王子を殺した犯人を見つけるために集められたクセの強いキャラクターの名前・性別・年齢・職業・固有スキル・性格・容姿・その他特徴を募集。

職業や固有スキル、その他特徴の欄のいずれかに犯人特定に結びつきそうなものを入れてください。

同時にコンマ判定でキャラクターの特徴を付け足します。コンマ十桁は【特に秀でたステータス】、一桁は【職業の熟練度】。熟練度が10だと上位職になるかも。

↓5まで
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 11:38:00.28 ID:sdwzCafOO
ポンポン

24
一般人
隠密スキル
超臆病
冴えないヒョロガリ男。これでも妻がいる
隠密スキルで王子殺害の現場を目撃してしまったのだが犯人からの報復が怖くて言えずにいる
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 11:56:20.92 ID:kJq8aV36O
名前:ポスドク
性別:男
年齢:36
職業:研究者
固有スキル:アナライズ
性格:度の過ぎた自信家
特徴:明確な根拠を元に話を進めたがるが、何故か勘を頼りに動いた時の方が物事がうまくいく
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 11:57:16.73 ID:eIL9YlLlo
名前:レヴィーナ
性別:女
年齢:不詳
職業:殺し屋
固有スキル:心眼
性格:残忍で狡猾
容姿:全身を黒づくめのローブで覆い、目隠しをしている
その他:裏ギルドの一角を担う指名手配者で、手段は選ばないが報酬に見合った仕事は完遂する。スキルで相手の心の声を聞くことが出来る
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 12:06:01.13 ID:/K8GliT2O
名前:デューカ
性別:女
年齢:15
職業:魔法使い
固有スキル:物体を対象とした時間遡行
性格:厨二病。素になるとあわあわするが中々レアな光景で、9割方厨二モード
容姿:黒のマント、右手に包帯、左目に眼帯、などなど厨二病をコンプリートしたかのような姿だが金髪赤眼の美少女
その他特徴:実はそれなりに裕福な家庭で育ったおじょーさま
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 12:08:55.39 ID:2JRmXX6wo
名前:ファイザー
性別:謎
年齢:謎
職業:商人
固有スキル:死に戻り
性格:守銭奴
容姿:中性的で性別や年齢が見た目からだと分からない
その他:世界一の大商会の総帥。様々な情報や人脈を保有する。噂では魔王勢力とすら取引をしてるという何を考えているのか分からない胡散臭いやつ
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 12:11:45.62 ID:2U1VDMgSO
>>336>>338のコンボでユウシャ詰んでないかw
342 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 15:50:10.85 ID:jrmDwAlyO
確実に勇者捕まえにきてますねコレは。ちなみにこの5人以外にもモブたちはたくさんいます。

ザナフ「…………」

ザナフ(一見しただけでも、クセのあるヤツらが多いな……)

ザナフ(……だが、それだけじゃないな。一般人のような姿もある……)

ザナフ(……少し聞いてみるか)

ザナフ「……おい、そこの君」

ポンポン「ヒイッ!!?」

ポンポン「ゴメンなさいゴメンなさい殺さないで! 僕何もしてません! 何も知りません!」

ザナフ「な、何を怯えているんだ……」

メアリィ「んー、やっぱりザナフの顔が怖すぎるんだよ」

ザナフ「そ、そうか……」

ポンポン「イヒィ!? こっちは魔女だぁ!」

メアリィ「……はい?」

ポンポン「うわあああああっ! 実験材料にされるううううう!!」ダダダ……!!

メアリィ「走って行っちゃった。臆病だねー、あの人」

ザナフ「……そうだな」

ザナフ(……俺のスキルが反応していた。何か嘘をついているようだ)

ザナフ(しかし、一体何を……)
343 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 15:54:05.33 ID:jrmDwAlyO
ポスドク「はっ! 品の無いヤツだ。ああいうのはオレの実験材料にしてグチャグチャにしたくなる……」

ポスドク「なぁ、そうは思わないか? ザナフ」

ザナフ「ポスドク……その格好は何だ」

ポスドク「あん? 白衣だぞ、カッコイイだろ?」

ザナフ「お前は雷魔法使いだったと記憶していたが……」

ポスドク「上位職の研究者になったのさ。魔法と科学の融合を目指してな」

ポスドク「魔法を突き詰めるそちらのお嬢ちゃんとは、道がだいぶ違うか」

メアリィ「……別に、科学が嫌いなわけじゃないよ」

ポスドク「はっはっはっ……そうかいそうかい」

ポスドク「しかしザナフ……お前がこんなところに来るとはなぁ。王都から逃げ出したクセに」

ザナフ「…………」

ザナフ(ポスドク……コイツは昔から知っているが、侮れない男だ……)

ポスドク「王都嫌いのお前が、召集を受けたくらいでここに来るとは思えない。じゃあ何故来たのか?」

ポスドク「それは、隣にいる賢者の娘が答えだ……。そう、お前がここに来た理由! それは……!」

ポスドク「王都を魔法で破壊するためだっ!!」

ザナフ「全然違うが」

ポスドク「んなにぃ!?」

ザナフ(……コイツは頭が良いのに、論理が飛躍するからアホに見えるんだよな)

ザナフ(だが、決して侮ってはいけない。無駄に勘が良いからな……)
344 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 16:02:00.46 ID:jrmDwAlyO
レヴィーナ「バカね……。彼がここに来たのは、彼の持つ固有スキルが必要とされたからに決まっているでしょう」

レヴィーナ「ねぇ……『嘘発見器』のザナフ?」

ザナフ「……! レヴィーナ……!」ゾクッ……!!

世の中の職業のほとんどには、ギルドという組合が存在する。職業につく時はギルドに登録しなければ、仕事や資格が貰えない。登録することで様々なサポートも貰えるため、ほとんどの人がギルドに登録している。

だが、中には正規ギルドに登録できない職業もある。そこで、非合法な人々は裏ギルドに登録するのだ。表には出ない危険な仕事や法に反した業務、普通は手に入らない資格など……表には出られない代わりに、手厚いサポートを受けることができる。

当然、そんなところは国やギルドから狙われる。だが、裏ギルドは簡単には潰れない。非合法なところは、非合法なところを維持するための力を持つのだ。

レヴィーナは、そんな裏ギルドの一つ『盗賊ギルド』の一角を担う大盗賊である。報酬に似合った仕事をするが手段を選ばないことで有名であり、様々な悪事を行った結果指名手配されている。

ザナフ「……王国は、お前みたいな盗賊にさえ依頼したのか」

レヴィーナ「ええ……報酬はきちんと頂いたわ」

レヴィーナ「でも、一つ訂正……。私はもう盗賊じゃないわ。そこの学者サンと同じく上位職になったの」

レヴィーナ「……殺し屋にね」ニッコリ……

全員「……!」ゾクッ……!!

ザナフ(……彼女は相手の心の声を聞く固有スキルを持つ。それで呼ばれたのだろうか……)

レヴィーナ「あら……正解よ、ザナフ君」

ザナフ「……俺の心の声と会話しないでもらいたいな」

レヴィーナ「ふふふ……」
345 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 16:06:14.95 ID:jrmDwAlyO
レヴィーナ「……そこの子、そんなに怯えなくてもいいのよ?」

メアリィ「ひっ……!」

レヴィーナ「あらあら、怯えちゃって……」

レヴィーナ「それに比べ……あなたは結構心の声を隠すのが上手いわね」

ポスドク「……悪いな、話しかけないでくれ、今数式を唱えているところだ」

ザナフ(数式を唱えて心の声を掻き消しているのか……荒技だな……)

レヴィーナ「私になんか怯えている場合じゃないわよ。ここにはもっと恐ろしいバケモノがいるんだから……」

レヴィーナ「例えば……あの子」

ザナフ「あの子……」



デューカ「フハハハハ! 戯れに現世へと舞い降りてみたが、なかなかどうして愉快じゃあないか!」

デューカ「……ん? どうした? そんなにボクの見た目が気になるか?」

デューカ「確かに混沌と創造の血族・冥府族の生き残りは珍しいだろうが……ボクは天界からの使者と契約し、既に織天使へとなった存在。キミたち如きとは格が違うのだよ!」

デューカ「この美しき御姿を見るのは認めよう……だが、決して触れてはならない」

デューカ「触れたが最後、右手から冥府に封印されし魔物・地獄の番犬≪ド・ケルベロス≫が目覚めてしまうからなぁ!」

ザナフ「…………」

メアリィ「確かに恐ろしいねー、ある意味」

ポスドク「設定詰め込みすぎじゃねぇか? もっとまとめた方が良いぜ」

デューカ「フ……愚人共が喚いておるわ……」

ザナフ「愚人……」

ザナフ(……かなり個性的だな)
346 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 16:09:24.92 ID:jrmDwAlyO
レヴィーナ「……指差す方向を間違ってしまったようね。あっちじゃない、こっちよ」

ファイザー「…………」

ザナフ「……!」

ザナフ「……確かに、恐ろしいな……!」

ザナフ(ヤツは何者だ……!? 全く読めない……!)

レヴィーナ「……彼はファイザー。世界一の大商会『ファイザー商会』の総帥よ」

レヴィーナ「もっとも……彼女かもしれないけどね。ファイザーのことは、あまりにも情報が少ない……」

ポスドク「マジでヤバいヤツじゃねぇか……! アイツには魔王軍とも取引してるって噂もあるんだぞ……!」

レヴィーナ「……恐ろしいのは、そこじゃない」

レヴィーナ「……アイツの心は、私にも読めないのよ」

ザナフ「……!?」

レヴィーナ「私のスキルですら読めない心の闇……相当警戒していた方が良いでしょうね」

ザナフ「……何故、そんなことを俺に教える?」

レヴィーナ「……さぁね。気まぐれよ」

レヴィーナ「……そんなことより、ほら……」

レヴィーナ「……王様のお出ましよ」



安価です。王様・第一王子・第二王子の特徴をお願いします。第三王子は「生真面目すぎるところがあるが、根は善人。魔王に支配されつつある世界を何とかしたいと本気で思っている」という感じでしたので、こんな感じで他の3人も。できれば被らない感じの方がいいかな。

↓1 王様の特徴
↓2 第一王子の特徴
↓3 第二王子の特徴
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 16:13:22.48 ID:Q0S0sXW9o
かなり恰幅のいいヒゲを蓄えた常に笑顔のオッサン
でも目は笑ってない
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 16:14:14.74 ID:NlOEMjliO
面白ければ何でも良いよとかいう雑な行動理念で生きているタイプだけど超絶有能
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 16:16:09.59 ID:u+N8gobJO
実はもう死んでて魔族が紛れてる
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 16:16:50.71 ID:2JRmXX6wo
バカだけど強い戦闘狂
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 18:21:46.08 ID:m23WmSCFO
王族、殺されがち
352 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 19:23:35.56 ID:jrmDwAlyO
王様「おっほん!」

王様「えー……皆の衆。この度は来ていただいて感謝するぞい。急に呼びつけてスマンかったのお」

ザナフ「…………」ペコリ……

メアリィ「(……ねぇ、ザナフ)」クイッ

メアリィ「(あの人、怖いよ……)」

ザナフ「(……その認識は正しいが、あまり言わないようにな)」

ザナフは、昔から王様が苦手だった。

……いや、王国の中に王様を好きな人はいないかもしれない。

彼は恰幅が良くてヒゲを蓄えた、いつもニコニコとした笑顔のおじさんだ。この要素だけ見れば、皆から愛される王様に思えるかもしれない。

だが……王様は、目が笑っていないのだ。どんなに口では笑っていても、目だけが一切感情を映し出さない。あのワザとらしい口調も、人々に何とも言えない恐怖を与えるだけだ。

だが、能力は非常に高く、彼が王の座についてから王都への魔族の攻撃は極端に減った。また、町の治安も改善している。だから、彼を嫌う人間は少ない。ただ好かれていないだけである。
353 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 19:24:49.92 ID:jrmDwAlyO
第一王子「ふわあああ……」

王様「こ、コラ! 第一王子! アクビをするんじゃあないっ!」

第一王子「ワリワリ、昨日徹夜でさぁ……眠くて……」

この第一王子は王様と同じく有能なのだが、いかんせん素行が悪い。楽しければ何でもいいというタイプで、王族でありながら娼館や賭博場に入り浸り、金も湯水もように使っている。

面白半分で魔王軍にちょっかいを出して戦争になりかけたこともあり、国民からは彼を後継者にしないよう声明が出されている。もっとも、第一王子はそんなこと気にもしていないようだが。

第二王子「…………」

ザナフ「……?」

ザナフ(おかしいな……)

いつもなら比較的マトモな第二王子が話の軌道を修正するのだが、今日は黙ったままだ。第一王子とは違い、弟の死を引きずったままなのかもしれない。ザナフはこう理解した。

……この時既に彼が魔族と入れ替わっているとは、誰も想像していなかった。
354 : ◆8Teg8/hC1rJ4 [saga]:2020/09/26(土) 19:26:13.17 ID:jrmDwAlyO
王様「はてさて……それでは、早速だが本題に入ろうかのう」

王様「皆も知っているだろうが……我が愛しの第三王子が何者かによって殺された。調査の結果、憎き魔族ではなく、人間によって殺されたと判明している」

王様「……こんなことは許されぬ。何としてでも犯人を見つけねばならない」

王様「そこでおぬしらに集まってもらったのじゃ。おぬしらにそのための力があるからのう……」

レヴィーナ「……早速だけど……」スッ……

レヴィーナが挙手をする。その顔は……怪しげに微笑んでいた。

王様「おお、何か分かったのか?」

レヴィーナ「いえ、私は何も知らないわ」

レヴィーナ「ただ……この場に第三王子が殺されたところを目撃した人がいるから、その方に証言してもらえばいいんじゃない?」

全員「!!?」


ドヨドヨドヨ……!!


レヴィーナ「ねぇ……そこの人……?」

ポンポン「ヒッ……!!」

王様「おおっ……! 君が何かを知っているのか!?」

ポンポン「い、いえっ、私はっ、そのっ」

王様「心の声を聞き取る彼女がそう言っているのだ。嘘ということはあるまい。報酬もきちんと払っているしな」

ポンポン「あ、あのっ……!」ガタガタガタ……!!



コンマ二桁判定。コンマ70以下で恐怖のあまり気絶します。

↓1
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 19:27:03.00 ID:bp5oWoj20
いよっ
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 19:27:49.36 ID:1UXyaQA/0
最大値で草
出目が極端すぎません?
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 19:51:31.61 ID:eIL9YlLlo
何が起きるんです?
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 19:53:51.17 ID:PJLp6OBF0
第二次人魔大戦だ
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 23:10:54.31 ID:dX2lPmAk0
00は0じゃなくて100扱いなんだっけ?
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/09/26(土) 23:11:42.90 ID:b5+zVj79O
01を最低値って言ってたしそうじゃない?
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