【安価コンマ】転生させてみたらこうなった

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488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:51:59.87 ID:i6M65oqvO
待ってる
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/25(日) 22:21:33.19 ID:b1r4uTWDO
待ってるけどまだ来ないか…
490 : ◆vmfmKqFvN2 [sage saga]:2020/10/28(水) 16:52:54.44 ID:OIM5vdd70
酉忘れたけどあってるかな。
生存報告。いろいろ片付いたので金曜再開。
待たせてしまって申し訳なさすぎる。一週間と言ったのに約一ヶ月…。

忘れないうちにやろうとしていた安価を先にやる。

安価下1コンマ 詫びとして偶数奇数にしない。
ゾロ目以外:アンジェは暇。タリアと一緒。
ゾロ目:アンジェに用事あり。
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/28(水) 17:10:40.72 ID:3iC0G2cDO
待ってました
492 :再開 ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2020/10/30(金) 19:33:32.65 ID:jTJ/I7Te0
―― 翌日 ――

休日!

タリア「良い朝だ!」
アンジェ「曇ってますよ?」
タリア「そういう気分なの」

曇ってるといっても雨は降らないだろう。

タリア「ねえアンジェ、一緒におでかけしようよ」
アンジェ「おでかけ? 何か用事でもあるんですか?」
タリア「特にないよ」

ずっと学園にいたから外に出てみたいだけ。
何か新しい発見があるかもしれないし、そばにアンジェがいたらもっと楽しいし。

アンジェ「……なら、ワタシの家はどうですか?」
タリア「アンジェの家?」
アンジェ「はい。ここから遠くないし、パパとママにも会いたいし」


安価下2
1:はい決定。すぐ行こう。
2:他に行きたい場所もないから行こう。
3:学園の外を二人で回りたい
4:遠く離れて人のいない森とかどう?
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 19:35:25.30 ID:izQBU0KQ0
1
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 19:36:18.13 ID:hHOkufJY0
495 :再開 ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2020/10/30(金) 19:59:54.81 ID:jTJ/I7Te0
他に行きたい場所も思いつかない、というか知らないからなぁ。

タリア「よし行こう!」

準備を手早く終わらせ出発!
そもそも持ち物らしい物なんてない。

初めて学園から出る。特に何もなく出れた。

アンジェ「ワタシの家はこっち」

道案内をしてくれるので迷うことはなさそうだ。

アンジェを見失わない程度に左右をうろちょろ見ていると家も店もたくさんある。
どんなお店なんだろうと想像しているとアンジェの足が止まった。

アンジェ「ここがワタシの家」

辿り着いたのは、いわゆる……

安価多数決先に2票
1:鍛冶工房
2:ギルド
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 20:02:06.10 ID:izQBU0KQ0
2
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 20:04:30.87 ID:P6K9bbfDO
2
498 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2020/10/30(金) 20:20:15.43 ID:jTJ/I7Te0
タリア「……ギルド?」
アンジェ「あれ、知ってました?」
タリア「いや知らない。初めて見た」

知らないのに知ってるような発言のせいでアンジェの頭がパニック状態になった。

アンジェ「と、とりあえず、ここがワタシの家です。こっちが裏口です」

表の入り口から入らないで横道にある小さな道にアンジェは進んでいく。
おぉ、関係者以外通行禁止みたいでわくわくする。
カギを取り出してトビラを開ける。

アンジェ「…いるかな。ただいまー」
タリア「しつれいしまーす」

―― ギルド(アンジェの家) ――

中に入ると、狭い部屋に出た。裏口用の玄関みたいな感じかな。

アンジェ「先にワタシが見に行くから待っててください」
タリア「分かった」
499 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2020/10/30(金) 20:55:08.03 ID:jTJ/I7Te0
しばらくするとアンジェが戻ってきた。
手招きしている。

ついていくとギルドの受付らしき場所に出た。
奥にトビラがある。たぶん表の入り口と繋がっている。
……じゃあここは受付の裏側か。

受付嬢のお姉さんがこっち見てる。
まあそりゃ見るよね。子供が二人もいるんだし。
でもアンジェはお姉さんに向かって一直線。慌てて追いかける。

アンジェ「ルームメイトでお友達のタリアさんです」

いきなり紹介された。

受付嬢「こんにちはー」
タリア「こ、こんにちは…」
500 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2020/10/30(金) 20:55:41.89 ID:jTJ/I7Te0
受付嬢「アンの友達かあ。学園も順調そうで一安心ね」
アンジェ「え、あ……じゅんちょうです」

テスト結果を思い出したのか目を伏せたアンジェ。

アンジェ「パパとママ、今どこにいるか分かりますか?」
受付嬢「うーん。運び屋の依頼を新人が受けたから心配で付いていったのよ。今日中には帰ってくるはずよ」
タリア「心配でついていった?」

ということは相当の猛者? でもここアンジェの家。ギルドが実家?

タリア「……もしかしてギルドマスターがついていった、とか?」

まさか。そんな過保護なギルマスがいるわけ。

受付嬢「おかげで書類が溜まる溜まる」
タリア「あ…。はい」
アンジェ「じゃあこれパパとママに渡してください」
タリア「いつの間にお土産を、いやそうじゃなくて、直接渡さなくていいの?」
アンジェ「仕事終わりのパパとママには会いたくないから……」

また目を伏せた。嫌なことでもあったのかな。


安価下2
1:ギルドの説明を聞いてみる。
2:いつ頃帰ってくるか聞いてみる。
3:他の場所へ行ってみる。
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 21:13:56.82 ID:P6K9bbfDO
1
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 21:18:45.47 ID:izQBU0KQ0
1
503 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2020/10/30(金) 22:25:15.21 ID:jTJ/I7Te0
タリア「ちなみにギルドってどんなことしてるんですか?」
受付嬢「もう興味があるの? 教えてもいいけど何もしちゃダメよ」

そう言ってお姉さんは咳払いをして僕たちをみる。

受付嬢「そうね。アンもどこまで覚えてるか確認したいから最初はアンに任せようかな。補足は私がするから」
アンジェ「え!? えっと、ギルドは基本的に魔法使いや冒険者が使ってるところで…」
タリア「冒険者?」
アンジェ「えーと、冒険者っていうのは、えーと……」
受付嬢「魔法使いになりたいけどなれない人たち。魔法が使えない人専用の職業ってとこかな」

なるほど? グスタフ父さんみたいな感じ?

アンジェ「簡単なお仕事から危ないお仕事までもらって、それをしてくれる人を待つ場所、かな」
受付嬢「んー、外れてはないけど正解でもないわね。こっちからお願いする時もあれば指名してくるのもあるし」

とりあえず頭の中でまとめたのはこうだ。

手順1:誰かが仕事を依頼してくる
手順2:受注されるまで待つ or 依頼人が指名 or 適切な人材を探す
手順3:仕事が決まれば早速行動

こんな感じだろうか。
ギルドを利用するには少なくとも高等部からだそうで詳しくは教えてもらえなかった。
504 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2020/10/30(金) 22:40:50.50 ID:jTJ/I7Te0
受付嬢「最近は中等部用の簡単な依頼を受けようかってギルマスが言ってるけど絶対アンのためよ」
アンジェ「いやがらせだと思います……」
受付嬢「親の心子知らずね。私、子供いないけど」
アンジェ「とにかく、仕事帰りの二人には会いたくない……」
受付嬢「だからぁギルマスも新人についていったのは建前で本音は帰ってこれる日が今日だったからよ」

分かっていたけど僕は蚊帳の外だ。

受付嬢「『アンジェが帰ってくるならこの日しかない! 他の奴らには上手く言っておいてくれ』って」
アンジェ「……そう、ですか」
受付嬢「新人教育とか屁理屈言ってましたけど、仕事終わりに愛娘がいたら嬉しいに決まってるわ」

さてこの空気。僕はどうするべきか。


安価下2
1:そっと出ていく
2:見守る
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:46:06.05 ID:YxCGBfKxo
2
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 22:50:08.80 ID:P6K9bbfDO
2
507 :とりあえずここまで ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2020/10/30(金) 23:16:19.19 ID:jTJ/I7Te0
お姉さんが必死に説得してる。
アンジェに届いているのか両親への悪態が減っている。
僕には何も出来ないから見守ろう。

受付嬢「レッターの家訓、忘れたわけじゃないでしょ」
アンジェ「……『何事にも恐れるな』」
受付嬢「よし。ムカついたことがあるなら真正面からガツンといきなさい!」

あれ、変な方向に進んでない? 大丈夫?

アンジェ「ワタシの根性、パパに見せつけます!!」
受付嬢「それでこそ我が妹!」
タリア「え!? ホントのお姉さんだったの!?」

この姉妹、いくつ離れてるんだ?

受付嬢「ごめんごめん。血は繋がってないわ」
アンジェ「ワタシが産まれる前からの知り合いだってママから聞いた」
タリア「びっくりした……」
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 23:22:53.91 ID:izQBU0KQ0
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/30(金) 23:35:00.60 ID:7xmIimYFo
おつです
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/11/25(水) 15:59:06.62 ID:2wo7yJXs0
待機
511 : ◆vmfmKqFvN2 [sage]:2021/12/26(日) 23:45:23.44 ID:bzqNEPH10
酉これだったっけ(二回目)
違ってたらごめんなさい。紛失したと思ってたメモデータが見つかって懐かしくてつい。
1年以上振りに再会するか、いっそのことどこかで新しく書き直すか、やめるか。
決まったらまたここでひっそりと言います。年内にこれたらいいな。そもそもまだ見てる人いるのか…?
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/26(日) 23:48:40.90 ID:6s5fCy04o
おかえり
決断を待ってます
513 : ◆vmfmKqFvN2 [sage]:2021/12/27(月) 01:36:56.99 ID:M5QWM3SI0
合ってた。よかった。
これで違う酉だったら恥ずかしいどころじゃない。
などと思ってたら速攻気付かれてやっぱり恥ずかしいんだが!?
何で気付いたの…?…ただいま。

今現在の気持ちは別サイトにて書き直す(と言ってもほぼそのままの)方向です。安価から小説に鞍替え(?)です。
ここまで安価に頼っておいて出来るのかと言われたら返す言葉がない。今まで創作から離れてたし…やっぱり安価で再開?うーん。
読み直して自分も続き知りたいし…。やらないのはタリアたちにも失礼だし、時間ないけどやろうかなあ。

再開の方向だけど、決まらない道筋は皆の力を借りるか時間かけて自分の力でやるかの違いだけ。
小説にするならタイトルを考えなきゃがあるか。…それが一番大事なんです。
安価なら不定期更新になるから皆にまた迷惑かけるし。

長々と書いて結局整理できてない。これは年内に決まるのか?
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/27(月) 06:23:51.16 ID:liB0jYYDO
好きな作品が復活してる
どんな形でも良いから続きが見たいです
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/27(月) 08:16:53.58 ID:TkzkwIvT0
まだいるよ
取り合えずもう一回最初から読んでみる
516 : ◆vmfmKqFvN2 [sage]:2021/12/29(水) 20:23:22.34 ID:q4BXiVpJ0
とりあえずの方針は週一でもいいから【再開】に決定しました。
安価で続きをやりつつ出来れば手直しした物を小説としてどこかに投稿しようかな。次スレはまだ考えない。

年末年始は休みたいから4日に再開予定です。
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/29(水) 20:47:19.70 ID:VfbPULRD0
了解しました
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/29(水) 20:51:33.22 ID:NKasLOiho
了解
良いお年を
519 :あけましておめでとうございます ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2022/01/04(火) 17:03:13.78 ID:aOrqJ+YP0
一年以上振りの再開です。
いきなりすると話の繋がりが見えないと思うので
18:30からやります。ぜひ最初から読んでみてください。
520 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2022/01/04(火) 18:31:04.36 ID:aOrqJ+YP0
そんなやりとりをしていると続々と人が入ってきた。
服装的に冒険者だと分かる。

受付嬢「そろそろお喋りは終わりね。タリアちゃん、アンと仲良くしてくれてありがとう」
タリア「いえそんな…。お仕事頑張ってください」

頭をさげてアンジェと二人でそそくさとギルドの裏口から外へ出る。
正面入口の方まで戻るとさっきと違って人がたくさん歩いている。
お店も開き始めたようだ。

アンジェ「運び屋のお仕事が終わって帰ってくるなら……こっち」
タリア「え、ちょっとアンジェ!?」

まるで僕はペットのようにアンジェに手を引かれてずるずると街中を歩いていく。
気になる場所を探す暇さえ与えてくれない。首を左右に振っては景色が流れる。その繰り返しだ。

タリア「…あれは」

十字路に着いた時、右奥にレグルスらしき人物を発見。また左奥にネリアらしいのも発見。一瞬だったから本人かは分からない。
アンジェは真っすぐ進んでいく。目的地しか見えてないのか気付く様子がまるでない。


安価下2
1:このまま引きずられていく
2:アンジェに気付かせるため振り解く
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/04(火) 18:33:27.26 ID:ljAUKzEW0
2
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/04(火) 18:34:20.73 ID:dbdB8aSDO
待ってた
2
523 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2022/01/04(火) 19:02:32.60 ID:aOrqJ+YP0
引きずられている手を振り解く。

アンジェ「タリアさん? どうしましたか?」
タリア「右にレグルス、左にネリアが見えたの。だから気になっちゃって」
アンジェ「…そうですか。ならワタシのことは気にせず行ってください」
タリア「え?」
アンジェ「帰ってくる時間を聞くの忘れちゃいましたし、タリアさんを待たせるわけにいきませんから」

まだ朝方だ。帰ってくるにしてもしばらくかかるだろう。
アンジェはそれまで待ち続けるかもしれない。僕まで待たせては申し訳ないと思っているのかも。

タリア「……ごめん。そういうつもりじゃなかった。それにさ、ずっと待つのは大変だから時間潰しに行こうよ」
アンジェ「でも」
タリア「お出かけは一緒がいいんだよ。後でまたギルドに行こう!」
アンジェ「…はい。ありがとうございます」

さて、これでアンジェが一人で外で待つことはなくなった。
あとはどっちに行こうかな。


安価下1〜3多数決
1:右のレグルスらしい方
2:左のネリアらしい方
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/04(火) 19:20:41.14 ID:ljAUKzEW0
2
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/04(火) 19:28:49.83 ID:dbdB8aSDO
2
526 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2022/01/04(火) 20:31:25.25 ID:aOrqJ+YP0
タリア「じゃあ左に行こう」

今度は僕がアンジェを引っ張っていく。

え〜と? とりあえず道を進んでみるけど土地勘皆無の僕だ。見失うよね。

アンジェ「ネリアさんなら近くの教会にいるかも」
タリア「教会?」
アンジェ「はい。テスト復習の時に親が聖職者だと聞いたんです」

ほう。僕がリオと魔法の練習をしている間にそんな話を…。
道なりに進んでいくと確かに教会に辿り着いた。

タリア「おお。初めて見た。中に入ってもいいの?」
アンジェ「出入り自由です。行きましょう」

ゆっくりとトビラを開ける。
内装はシンプルで横長の椅子が二列に並べられ、一番奥に神官が立っている。
漫画やゲームで見慣れた光景が目の前にある。
527 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2022/01/04(火) 20:57:10.04 ID:aOrqJ+YP0
…そうだ、ネリア。僕たちはネリアを探しに来たんだった。
椅子に座っている人はほとんどが大人だ。

アンジェ「見える範囲にいません。奥に行ったんでしょうか」

奥か。アンジェと同じように関係者しか知らない場所があるならそこしかない。

タリア「もしそうならお手上げだね」
神官「迷えるお嬢さんたち。どうされましたか」

うろうろ見渡していた僕たちを見て声をかけてくれた。
優しそうなおじいさんだ。

アンジェ「あ、お祈りもせずすみません」
神官「大丈夫ですよ。子供が来てくれただけで嬉しいですから」
タリア「それならよかった……友達がここに来たと思ったんですけど…」
神官「友達ですか。失礼ですがお名前を伺っても?」

そう言って神官さんの顔色が少し変わる。
528 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2022/01/04(火) 21:00:35.89 ID:aOrqJ+YP0
タリア「名前? タリアです。こっちはアンジェ」
神官「!? Sランク対決の…タリア様でしょうか」
タリア「えっと、…はい」

教会にまで広まってるのか。学園から近いというのも一因かな。

神官「…ネリア様はこちらです。どうぞ」

外へ案内され、横にある物置小屋の前までやってきた。

神官「ここから教会の地下へと降りる梯子があります。その先にネリア様がおられます」
アンジェ「そんな大事なことをあっさり教えていいんですか…?」
神官「かまいません。我らの声は最早無意味。どうかネリア様をお助けください」
タリア「…?」

神官さんの言葉の意味が分からない。


安価下2
1:何も言わず小屋に入る
2:説明を求める
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/04(火) 21:02:51.95 ID:znR+BVyio
2
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/04(火) 21:21:25.62 ID:ljAUKzEW0
2
531 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2022/01/04(火) 22:13:01.25 ID:aOrqJ+YP0
タリア「ネリアを助けてってどういうことですか…?」
神官「…まだ幼きネリア様が魔力に目覚めたのは一年と半月ほど前のことです」

長くなりそうな感じがするけど聞いておこう。

神官「ネリア様とネリア様の母君、そして二人の護衛を任された冒険者たちがいました」
神官「母君はとても優れた聖魔法の使い手故、癒しの力を欲する賊が後を絶えません」
神官「賊の卑怯な罠にかかり冒険者たちは次々と傷ついていきました」
神官「その度に母君の力で態勢を整えて賊から逃げてきたのです」

アンジェ「……聖職者攫い。ギルドでよく聞きます」

神官「ある時、賊に母君が捕らわれてしまい当時の冒険者たちは教会とギルドの双方に謝罪しにきました」
タリア「捕らわれた!? ネリアのお母さんが!?」
神官「情けない話です。ネリア様はその時、まだ魔力は目覚めていないので解放されましたが…」
神官「多くの冒険者は謝罪の後、冒険者を辞めました。残りの数人は謝罪だけで足りないと遺書を残し自害を…」
アンジェ「……!!」

神官「これは申し訳ない。聞かせるにはまだ早すぎました」
タリア「……。アンジェは教会の中に戻って。続きはボクだけでいい」
アンジェ「へ、平気です。『何事にも恐れるな』…。続きを」
532 : ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2022/01/04(火) 23:04:56.22 ID:aOrqJ+YP0
神官「…自害した冒険者のほとんどは家の中。そうじゃない二人の者は……」

神官「あろうことか、ネリア様の前で自害したのです」

タリア「…そんな」
アンジェ「どうして…」

神官「そのお二人は母君を護衛していた最前線に立つ者でした。当然ネリア様も顔を覚えておいでです」
神官「母君が捕らわれた罪を娘の前で償う。そういう意図があるつもりでしょうが、正常とは思えない思考でした」
神官「お二人を救おうと、ネリア様は魔力に目覚めました」
神官「今もお二人の遺体に魔法をかけ続けておられます。ですが、もう……」

そこまで言うと神官さんは目を閉じる。

タリア「…学園じゃそんな様子見せたことなかったのに」
アンジェ「はい。むしろ明るく見えます」

神官「御学友のお二人の前では心配させないよう振る舞っていたのでしょう」
神官「ネリア様はもう二度と悲劇を繰り返さぬよう風の支援魔法を独学で習得なされました」
神官「冒険者を支援すれば賊から護れる人が増えると信じて…」


安価下2
1:小屋に入る
2:現在の母親の安否を尋ねる
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/04(火) 23:07:27.68 ID:ljAUKzEW0
ksk
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/04(火) 23:14:17.54 ID:znR+BVyio
1
535 :続く。早めにやりたい ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2022/01/04(火) 23:57:35.83 ID:aOrqJ+YP0
タリア「貴重なお話ありがとうございました」

アンジェの方を見ると震えているのが分かる。

タリア「無理しなくていいから」
アンジェ「大丈夫です…!」

アンジェの手を取り物置小屋の中に入る。
小屋の隅の床に梯子が見えた。あそこから行けるはずだ。
僕が先に降りて安全を確認。…ネリアも通ってるから安全だと思うけど念のため。

タリア「うん。特に問題なし。アンジェも降りて平気だよー!」
アンジェ「は、はい!」

何もない一本道の地下の奥に行くと広い部屋に出た。
その中心に座る人がいる。そばには白くて長い袋が二つある。

ネリアだ。そして袋の中身は恐らく……。
意味のない聖魔法を必死にかけている。その後ろ姿は何とも言い難い。


安価下2
1:様子をみる
2:声をかける
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/05(水) 00:02:58.62 ID:7yLaYFYG0

1
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/05(水) 00:10:56.87 ID:jEIIOsElo
おつ1
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/05(水) 00:35:33.55 ID:3g+sD/WDO
乙でした
539 :週一更新… ◆vmfmKqFvN2 [saga]:2022/01/11(火) 21:13:49.68 ID:pNWcbkwh0
ネリア「……はぁはぁ」

中に入らずネリアの様子をみること数分が経過した。
ずっとあの調子で魔法を使い続けている。

アンジェ「止めないんですか?」
タリア「もうちょっと」

魔力は無限じゃない。魔力が無くなれば終わるのだ。
それでもSランクのネリアだ。魔力量は高いはず。いつ終わるかは分からない。

ネリア「なんで、まだ…起きないの…?」

魔力を高めたのかネリアの周囲が輝きだす。
反動のない聖魔法とはいえ、この量の魔力を制御していると考えると

タリア「…羨ましいな」

つい声を出してしまうほどだった。小声だったからアンジェに聞こえていないと思う。


安価下2
1:魔力切れまで待つ
2:中断させる
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 21:16:36.58 ID:Bsfiklqg0
2
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 21:24:10.84 ID:slUJGu0DO
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