神「異能力者七人のバトルロワイヤルが見たいな・・・」 4【安価】

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209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/18(日) 07:23:55.53 ID:IsWQgErJO
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210 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:08:28.62 ID:Pzp7H1O60
ゼーレ「……こんにちは。初日ぶり、ですね」ザッ

夜留「あの時の男……」

夜留(……と、『分身』の嬢ちゃん。二人も前に悠長に死体をくくってる暇はない、か……)

ゼーレ「ご丁寧に、宝石二つに加えて死体まで用意していただき、誠にありがとうございます。ではその宝石、渡してもらいましょうか」

夜留「まぁ、俺は自分が優勝できればなんでもいいからな。一つまでなら融通してやってもいいんだが……?」

結衣「こっちはチームなんです。二つともいただきますよ!」

夜留(二対一……一旦逃げるか?いや、この場を離れた隙に死体を隠されると厳しい……応戦、だな)

夜留「このバイクを見て喧嘩売るとはいい度胸だ!轢き殺す!」ブオンッ

結衣(……突っ込んでくる!タイミングを合わせて『分身』を……)

夜留(あの嬢ちゃんの効果範囲がどんなもんか……分からんがとりあえず、能力使用の兆しを見せたら……)

結衣(今……!)スッ

夜留「今だっ!」バッ

ゼーレ(バイクから飛び降りた……!?まずい!運転手を失ったバイクだけがこちらに向かってくる!)

夜留(これでこのまま轢き殺せればそれでよし!それができなくとも、この範囲外から燃料タンクに『偽造通貨』を撃ち込めば大爆発だ……!)

結衣(3mより外でバイクから飛び降りた……)

結衣U「けれど、残念ですがそこも間合いです……!『分身』!」ポンッ

結衣U(確かに私の効果範囲ではあの人に届かない……ですが!)

結衣V「さっきより3m近い場所に生み出された私なら届く!『分身』!」ポンッ

夜留「なっ、しまっ……」メキメキ


メシャアッ



漆崎 夜留:死亡
211 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:08:55.03 ID:Pzp7H1O60
結衣(これで本体は倒した!向かってくるバイクは……!)ギャリギャリ

結衣V「分身分身分身!」ポポポンッ

結衣V〜Y「「うぐぇっ」」ドシャアッ

結衣「ふぅ……肉壁でちゃんと防げましたね」

ゼーレ「流石ですね、結衣さん」

ゼーレ(これで宝石も死体も確保できた……イットさんはもう私の側には近寄らないでしょうし、残りの二人も、さっき私達から逃げるしかなかった……襲われても問題はない)

ゼーレ(勝った……!やはり最後に勝つのはこの私!他の凡夫共とは違う、私だけがスペシャルなのだ……!)

ゼーレ「さて宝石を拾って……?」モゾッ
212 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:09:25.11 ID:Pzp7H1O60
ビル街・中央



七音「二つの宝石の反応が重なって、ちょっと動いてから……止まった」

二葉「場所もあの二人が走ってった所と一緒だし……やっぱりあの二人が持ってるってことなのかな?」

三夏「だとしたら、取り返すのは難しいな……けど、このままだとバトルロワイヤルは終わり……」

一花「うぅ……皆と離れ離れなんてやだよぉ……!」グスッ

ゆりあ「一花……」

葛斎「…………」


葛斎「……ふふっ、問題ありませんわ。仕込みは既に、終わっていましてよ!」バッ

ゆりあ「!?仕込み、とは……?」

葛斎「お忘れですの?私の『付喪神』の発動条件は『一度触れた物であること』……そして私はあの喉から手が出るほど欲しい物に、一度触れていましてよ!」

葛斎「これから奇跡を起こしますわ!『付喪神・宝石』!」

ゆりあ「……!」

葛斎(遠い……十秒間だけの操作じゃ届きませんわね……だったらガンガン重ね掛けするまでですわ!宝石を、ここまで持ってくるのですわ……!)ブワッ


カラァンッ


葛斎「……あら不思議、こんな所に宝石が。ですわ!」スッ
213 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:09:51.81 ID:Pzp7H1O60
ゆりあ「おおおお!その手がありましたな!残り時間的に今からあの二人があたし達を捕らえることは不可能!これで私達の勝利ですな!」

葛斎「いいえ。私達、ではありませんわ」

四雫「持ってこれた宝石は、一個……触れた宝石も一個だけなのだから、当たり前ですね」

ゆりあ「なぬっ!これではチームで優勝はできませんぞ!」

五樹「けど、これで向こうも一個になっちゃったんだし、お互い上がれない……とりあえず今日は大丈夫ってことだよね?」

四雫「いえ……少女の方はどうか分かりませんが、あの男は絶対に相手を裏切る。それが成功するにしろ失敗するにしろ、宝石を手にした方がそのまま優勝……バトルロワイヤルが今日で終わることには変わりありません」

四雫(このことには葛斎殿も気付いていたはず……それでもここに宝石を持ってきたということは……!)

葛斎「MPが残っていますわね……丁度いいですわ。『付喪神・カッター』」ヴンッ

四雫「っ、皆!姉上をお守りし……!」サッ

三夏「……大丈夫だよ四雫。葛斎さんは、そんな人じゃない」


ドスッ


葛斎「がはっ……!」

四雫(自分で自分を、刺した……!?)

葛斎「……っ、死体までは持ってこれなかったので、私自身を使うとしますわ……」
214 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:11:07.96 ID:Pzp7H1O60
三夏「……悪いな、葛斎さん。宝石もらって、痛い役まで押し付けちゃってさ」

四雫(この出血……助からない。バトルロワイヤル終了までにこの人は必ず死ぬ。では、この人は姉上を優勝させるためだけに……!?)

四雫「どうして……」

葛斎「……既に申し上げた通りですの。手品師のお仕事とは、人を騙すことではなく、人を驚かすことでもなく、人を笑顔にすることがお仕事なのですわ」

葛斎「あなた達を裏切って、一人で願い事を叶えたって……手品師失格。おじいちゃんに怒られてしまいますわ」

ゆりあ「か、葛斎殿ぉ……!私の願いのために自分をっ!感謝してもしきれんですぞ!」

葛斎「……あなただけではなく、あなた達のため、ですわ。一緒に過ごして、泣いたり笑ったり……とても作られた命だなんて、思えませんでしたの」

葛斎「おじいちゃんと会えないのは寂しいですけど……天界があるなら、多分天国もあるでしょう。そこで再会すればいいだけのことですわ」

ゆりあ「うおおおん……!来世もあたしの妹として生まれてきて欲しいですぞ……!」

葛斎「別に本当に死ぬわけじゃないですし、今世も妹じゃありませんわ……」ガクッ



柏手 葛斎:死亡
215 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:11:41.62 ID:Pzp7H1O60
学校



スゥー……ッ


ゼーレ「宝石が……!」

結衣「どこかに飛んで……!」

ゼーレ(……あの女の能力ですか、小賢しい……!ですがまぁ、一つまでなら問題はありません)

結衣「宝石が、一つだけに……」

ゼーレ「……仕方がありません、この宝石はあなたに渡すとしましょう。結衣さん、手を」

結衣「えっ、でも、こういうのはちゃんと話し合って……」

ゼーレ「……いいのです。早く手を」

結衣「は、はい!」

結衣(やっぱり、ゼーレさんは優しい人……この人を信じてよかっ……)ギュッ

結衣「た?」スルッ

結衣(あれ……宝石、は……?なんで、返しちゃんたんだろう……?)

結衣U「……?わた……」

ゼーレ「能力を解きなさい」


ボフンッ


ゼーレ「……よし。これで問題はない。やはり勝者はこの……」

イット「……使ったな。『洗脳』を」ザッ
216 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:12:10.46 ID:Pzp7H1O60
ゼーレ「……おや、イットさん。また私に操られに来たのですか?」

イット「その人一人なんなく操る『洗脳』……消費MPも尋常ではあるまい。その少女にそれを使い、まだ私を操れるというのなら……やってみろ」

ゼーレ「……意外ですね。いかに合理的な結論を出そうとも、あなたは私への恐怖を優先すると思っていた」

イット「……認めるよ。確かに私はお前を恐れていた。だがな、お前のような奴の計算通りにことが進む方が、私は怖い」

ゼーレ「ふん……まぁいいでしょう。確かに私はMPを失ってしまいましたが……その代わりに優秀な駒を手に入れたのですから。あなたに、この少女を殺せますかっ!」

結衣「……」ダッ

イット「『分身』……確かに、私ではこの少女を殺すことはできない」

イット「だから、殺すのはお前だ……『一刀絶閃』」スッ


ズバッ!


ゼーレ「がはっ……!?」
217 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:12:39.85 ID:Pzp7H1O60
ゼーレ(馬鹿な……っ!?何故私の体が裂ける!彼女の体、毛髪に触れてなど……!)

イット「さっき、宝石が一つ飛んでいったな……おそらくカッター使いが配られ、一度触れていた宝石だろう」

イット「つまり、今お前が持っているのは私に配られた宝石、私が一度舐めた宝石だ……毛髪のように分かりやすい目印はフェイク。乾いた唾液には気付けなかっただろう?」

ゼーレ「ぐっ……『支配者・ダメージ転移』!」

結衣「うぐっ……!?」ズバッ

イット「……私に傷を移したのはそれか……だが、今の状況では無意味な足掻きだ。MPを失い、これで優秀な駒を失った。そうやって生き延びたところで、哀れな支配者気取りのお前に何ができる……?」ニヤァッ

ゼーレ「ふっ、来れますか……?私がMPを失った?あなたを操ることができない?そんな証拠がどこにあるんです?」

イット「……」スタスタ

ゼーレ「そこで止まった方が良い。敗北が更に屈辱的なものになるだけですよ?」

イット「……」スタスタ

ゼーレ「あなたも知っているでしょう。操られている間、自我はなくとも記憶は残る。残り時間いっぱい、私はあなたを辱める。その時の記憶が現実に戻ったあなたを襲う……!」

イット「……」ダッ

ゼーレ「くっ……」ダッ


ズバッ!


ゼーレ「ぐはっ……!」

ゼーレ(う、嘘だ……私は、この世の全てを支配するんだ!このバトルロワイヤルも、全て思い通りにしてきた!それが、何故だ、何故……こんな、後一歩のところでぇぇ……!)

ゼーレ「……」ドシャッ



ゼーレ・フォン・ロックウッド:死亡
218 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:13:07.18 ID:Pzp7H1O60
イット「ふぅ……これでようやく1ポイント……か」

イット(まぁ、どうせ向こうで二人のどちらかが優勝して、バトルロワイヤルは終わりだろうが……こいつを勝者にすることは免れたが、結局私も敗北者か……)

イット「殺し合いなど、私の独壇場だと思っていたのだがな……」

イット(結局戦場も、私の居場所ではなかったということか……それが何を意味するのかは分からんが、不思議と、悪くない気分だ……)

イット(あの男の言うことは本当だったのだな……久しぶりだった、殺し合う敵と対話するなど)



『イット』『姉帯 ゆりあ』が1ポイントずつ獲得!

異能力者七人のバトルロワイヤル!三日目が終了した!

そして同時に、2ポイント獲得した者がいるため、ゲームセット!

その後、参加者は参加前の現実世界へと戻って行く!

異能力者七人のバトルロワイヤル!これにて終了となる!
219 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:13:36.95 ID:Pzp7H1O60
とある国



部下「イットさん!やっぱり和平でほぼ決定ですって……」タッ

イット「ん……まぁそうだろうな」

部下「これで長い内戦も終わり……ようやく我が国にも平和が訪れますね」

イット「それは違うな。平和とは民の手足を縛ることを指すのではない。真の平和を築くなら、ここからが正念場だろう……」

イット「……まぁ、一兵士に過ぎん私には関係のないことだが」

部下「関係ないって……じゃあイットさんはこの先どうするんですか?」

イット「私は……この内戦で些か活躍しすぎた。この時代で軍刀を獲物にしていたのも悪目立ちしただろう。裁判でスケープゴートにされては敵わんからな、その前にこの国を出る……出たあとは、そうだな、旅でもしながら戦場以外の居場所を探してみる。見つかればそれでよし、見つからなければ……まぁ適当に死ぬだろう」

部下「その旅……私もついていっていいですか」

イット「……いや、お前はこの国を出る理由がないだろう。お前は敵兵を誰一人殺さなかった……どころか、隠れて何人か救っていたのを私は知っているぞ。お前は残れ、お前のような者が残るべきだ」

部下「……っ、私が敵兵を殺せなかったのは、私が引き金を引く前に、全員代わりにあなたが殺したからです!あなたは結局、私に何も背負わせてはくれなかった……!だから、今度こそあなたの側に居たい!その旅の先で何があっても、あなたの言う通り死ぬんだとしても……全部、一緒に受け止めたい……!」

イット「…………ふん。今日中にこの国を出る。ついてくる気なら死ぬ気で支度を終わらせろ」

部下「は、はい!」
220 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:14:05.72 ID:Pzp7H1O60
コンビニ



小尋(終わり終わり終わりあと一分一分一分バイト終わりバイト終わり)

店長「……あれ、善夜君。これおでんのつゆ変えてないでしょ」カパッ

小尋「アッ…」

店長「ちゃんとこまめに水足してって言ったよね?最後に水足したのいつ?もしかして最初にやり方教えた時からずっと忘れてた?」

小尋「アの……すいません、もバイト終わりなんで……」

店長「いや、その前にさぁ。これ何人くらいに売った?今日寒かったから結構居たでしょ」

小尋「スいません、本当……しませんお疲れ様です……」ソソクサ

店長「あっ……はぁ……」



小尋(あーつらい。俺ばっかりがつらい。なんで誰も俺を助けてくれないんだろう)

小尋「あのバトルロワイヤルで優勝してれば、今頃異世界でモテモテだったのに……」

小尋(いや……待てよ。少なくともああいう神様が居るってことは分かったんだ。だったら、トラックに轢かれてみたら本当に異世界転生できるんじゃ……!?)

小尋(行ける……!バトルロワイヤルに選ばれるくらいなんだから、何かで死ねば異世界行ける……!)


ブロロロロ……


小尋「まぁ……別に焦らなくてもいっか」

小尋(俺が何かしなくてもその内向こうから来るだろ……それまでは現状維持、現状維持……)
221 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:14:31.33 ID:Pzp7H1O60
とある地下



立会人「……それで、負けちゃったんですかぁ?」コツコツ

夜留「あぁ……」コツコツ

立会人「まったく、縁起の悪い夢ですねぇ。今から大勝負だっていうのに……それで、もし勝ってたら漆崎さんは何を願うつもりだったんです?やっぱり今日の勝負で勝たせてって感じですか」

夜留「馬鹿、そんな無粋なことするかよ、勝負師が。神様に立会人をやってもらうつもりだった」

立会人「うわっ、ひっどいですねぇ……私という者がありながら!今まで敵味方問わず色んな方のイカサマを見抜いてきたのに!」

夜留「敵味方問わずってところが迷惑だが……まぁお前の眼は信頼してる。ただ保険はあった方がいいだろ。相手はこれまで墜としてきた奴らの誰より狡猾なんだからな」

立会人「ふんっ!今日は夜留さんの方ばっかり見ちゃお」

夜留「くくっ……」

夜留(見てるか親友……お前の仇討ちも今日で終わりだ。途中から俺が個人的に楽しんでる場面も多かったが……)

立会人「……到着しました。この扉の向こうに、今夜の対戦相手がいらっしゃっています」

夜留(とにかく、天界があるならあの世もあるんだろう。俺が逝くまで河の縁で待っててくれ。必ずこいつのしゃれこうべを盃に、勝利の美酒でいっぱいにして持って行く)


ギィィ……
222 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:15:10.91 ID:Pzp7H1O60
とある部屋



ゼーレ「ふぅ……」

秘書「……今日は溜息が多いようですが、どうかなされましたか?」

ゼーレ「いや……なんでもないですよ」

ゼーレ(どうせ信じないでしょう。神様に選ばれ、願いをかけてバトルロワイヤル……など。私自身、あれが夢だったのかどうか判然としない)

ゼーレ(優勝していれば、簡単に確かめられたのですが……)ギリッ

秘書「……次は歯軋り、ですか。やはり今日ばかりはゼーレ様でも緊張が窺えますね」

ゼーレ「緊張……?そうかもしれませんね。今夜の相手に勝てば、地球の裏側にもう一つの世界を興すだけの金が手に入る……今まで墜として来た相手とは格が違いますからね」

秘書「……お相手が到着したようです」

ゼーレ「……扉を開けてください」


ギィィ……


夜留「……!ふっ、はははっ!どうやら、夢じゃなかったみたいだな」

ゼーレ「ええ……そのようで」

立会人・秘書「?」

夜留「リベンジの機会をくれるとは……懐の広い神様だ」ドカッ

ゼーレ「えぇ……こんな形で願いを叶えさせてくれるとは、本当に」ニヤッ


ギィィ……バタンッ
223 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:15:38.09 ID:Pzp7H1O60
小学校



結衣「はぁ……学校、行きたくないなぁ」

結衣(バトルロワイヤルで優勝して、あの子の顔の傷を治せてたら……何にも気にせずあの子と喋れるのに)

結衣(心細くてもちゃんと考えて、ゼーレさんを信じたりしなければ……あの子を怪我させた時も同じだ)

結衣(あの時……寂しがらずに『一緒に帰って』なんて言わなかったら……私のせいで、あの子は)

結衣(私は……誰かと一緒に居たい、なんて考えちゃダメなんだ……寂しくたって自分とお話して気を紛らわせて……ずっと一人で生きて行かなくちゃいけないんだ……)



友達「えーいっ」ボフッ

結衣「わわわっ、な、何するのっ」

友達「……だって、最近お話してくれないんだもん。えーいってしちゃった」

結衣「私のこと……嫌いにならないの?」

友達「どうして?」

結衣「だって、私なんかかばったから……あなたの顔、すごく綺麗だったのに……!」

友達「……じゃあ今は、綺麗じゃないの?」

結衣「えっ……」

友達「私、この顔の傷が好き。結衣ちゃんを守ってくれたから……勲章って言い方だと男の子みたいだけど……そんな風に思ってるの。だから、他の人には何て言われても気にしない……だけど結衣ちゃんにだけは、今の私の顔、この傷のこと、好きって言って欲しい。じゃないと私、寂しいよ……」

結衣「……っごめんなさい!」ムギュッ

友達「結衣ちゃん……」

結衣「大好き、大好きよ!あなたのことも、あなたの傷も……!」

友達「ありがとう……ありがとう、結衣ちゃん……」ムギュッ
224 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:16:06.07 ID:Pzp7H1O60
ショーステージ



葛斎「では!今から手のひらから鳩を出しますわ!」

葛斎「3、2、1……はいっ!」ビリッ

鳩「ポポーッ!」バッサァ

葛斎「ぎょえーっ!ポケットから出ちゃいましたわーっ!?」


「ワハハ!」「面白ーい!」「良いケツしてるなぁ……」


葛斎(皆の視線がお尻に向いてる間に……)シュババッ

葛斎「こほんっ、気を取り直して……はい!」

ハート「ぐわはーっ!!」パァァン

葛斎「ぎょえーっ!鳩と間違えてハート様出しちゃいましたわーっ!?」


「ダジャレかよ!」「でもあの巨漢が一瞬で……」「いつの間に仕込んだんだ?」


葛斎(う、上手く行きましたわ!スランプを脱却できましたわよ!)
225 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:16:41.23 ID:Pzp7H1O60
葛斎(……おじいちゃんは、もうこの世にいない。しばらくは、もしかしたらもう二度と会えない……でも、大丈夫)

葛斎(手品師は人を笑顔にするのが使命。いくらスランプでも私は、そのことだけは忘れなかった)

葛斎(それを忘れない限り大丈夫。人を笑顔にする手品を目指す限り、その中におじいちゃんは居る。おじいちゃんが教えてくれた、手品の中に……)



葛斎「では次はトランプマジックをやりますわ!客席の誰かにステージへ上がって来て欲しいのですけど……ではそこのあなた!ここまで上がって来てくださる?」

三夏「え?あたし?」

葛斎「……!?」

葛斎(み、三夏さんがどうしてここに!?)

三夏「行ってきていい?」

ゆりあ「いいですぞ。最後にこのゆりあの横におればよい!」

百桃「それユリアの台詞じゃないよね?」
226 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:17:09.50 ID:Pzp7H1O60
楽屋



葛斎「ど、どえりゃー驚きましたわ……来るなら来るといってくださらないと」

三夏「そう言われても……葛斎さんの連絡先知らなかったしなぁ」

八代「私達なんか顔も知らなかったけどね」

百桃「ねっ」

葛斎「……なんか増えてますわーっ!?」

ゆりあ「新たな妹が心の内から出るわ出るわで……MPも毎日回復しますし、とりあえずパパンママンの稼ぎで扶養できる限りは生み出していくことにしたんですな!」

八代「葛斎さんのおかげだよ……はじめましてだけど、本当にありがと!」

葛斎「は、はぁ……」

葛斎(まぁ……少子化を防いでるので、セーフでしょう!)

スタッフ「柏手さん、そろそろ……」

葛斎「あっ、はいですわ!」

三夏「休憩時間にわざわざごめんな。それじゃあ後半も客席から見てるから、いっぱい笑わせてくれよな!」

葛斎「……もちろんですわ!」
227 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:17:38.13 ID:Pzp7H1O60
ショーステージ・客席



葛斎「そぉれぃっ!」ドジャーンッ


「すげー!」「どうやってあんな……」「良いケツしてるなぁ……」


三夏「おー!すげぇ!」

四雫「……」スーン

ゆりあ「退屈ですかな、四雫」

四雫「いえ、先程から驚いたり、楽しくなったりはしているのですが……笑顔など、昔は一度もしていなかったので、この歳になってもあまり正の感情が表情に出にくいのです」モニモニ

ゆりあ「……暗殺者として、育てられていた時のことですな……ごめんなさい、四雫」

四雫「……姉上?」

ゆりあ「あたしの『妄想姉妹』で生み出せるのは私の『理想の妹』……つまり、四雫の辛い過去を望んだのはあたしなのです……自分の魂に、理想に嘘をつけなかった。生み出す命が偽物になってしまうから」

ゆりあ「とにかく、あたしは四雫に辛い過去をアイデンティティとすることを望んでしまったのです。それを愛おしいと思ってしまった……紛れもない、醜いあたしのエゴです」

ゆりあ「ごめんなさい。私を、恨んでください……四雫」

四雫「……その命令を聞くことはできません。姉上……確かに、なんの傷みもない、三夏のような存在を羨ましく思うこともあります。私は彼女のように、何の苦もなく笑える幸せを知らない……」

四雫「けれど、彼女達も知らない……大切な人に自分の暗闇を半分背負ってもらう幸せを。私だけが知っている幸せを」

四雫「姉上が私にくれたものならば、傷すらも愛おしい……だから、醜いエゴだと言わずに姉上も愛してください。私は姉上の全てを許します。姉上を、愛しています」ニコッ

ゆりあ「し、四雫ぅ……」ポロポロ

ゆりあ「お姉ちゃんは四雫が大好きですぞ!ずっとずっと大好きですぞーっ!」ムギューッ

四雫「……はい。幸せです、姉上……」ギュッ
228 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:18:05.55 ID:Pzp7H1O60
天界



神様「創造物に許しを乞う創造主……か」

天使「ん、また下界覗いてるんですか神様」

神様「あぁ、この前のバトルロワイヤルに参加してくれた奴らのその後をね」

神様「いやぁ……ちょっと懐かしくなったな。神に上がりたての頃には、僕もあんな風に悩んだもんだよ……まぁ、今となっては人間なんて出来の良い玩具にしか見えないけど」

天使「あの頃はもう少し私達の扱いもマシでしたね」

神様「さて、バトルロワイヤルもこれで四回目かぁ……」

天使「願いを叶えた人間……優勝者も六人になりましたね」

神様「……七?」

天使「いえ、六人です」

神様「七人……そういえば丁度七人でやる催しごとがあったよね?」

天使「ですから、六人ですってば」

神様「というわけで開催!異能力者七人のバトルロワイヤルエクストラ!今までのシリーズの優勝者達でもっかいバトルロワイヤルするよ!」
229 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/19(月) 09:18:45.08 ID:Pzp7H1O60
天使「あの……ですから六人だと……」

神様「そうなんだよなぁ……三回目に一人しか優勝者が出なかったから、こりゃ四回目で良い感じに七人になるぞと思ってたのに……まさか四回目も一人だけとは……」

天使「まぁ六人でバトルロワイヤルさせればいいでしょう」

神様「七人じゃなきゃヤダ!というわけで今までの奴らから適当に一人選んで参加させるよ!」



選ばれたのは『下1』だった!

「1」より
2.不死目指す女子『久遠寺七香』
3.記憶喪失の青年『六東秋』
6.全身剛柔自在男『荒衣鉄雄』
7.元警官の復讐鬼『クラモト』

「2」より
2.中性金髪ロング『ディーヴァ・ラムダ』
3.臆病女子中学生『リカ』
4.男勝女子小学生『犬木心』
6.ボーカル中二病『アッシュ』
7.くたびれ三十代『加賀七音』

「3」より
1.西部劇大好き女『サイキ・エナツ』
2.人類悪白衣美人『セレナ・ド・モンフォール』
4.情欲全開オタク『ジョー・パナソー』
5.ポジティブバカ『ロイエナル・ロスチャイルド』
6.寡黙なる殺し屋『フェイス』
7.意思を持つ肉塊『No.006』

「4」より
1.祖父っ子手品師『柏手 葛斎』
2.黒づくめ辻斬り『イット』
4.うだつダウナー『善夜 小尋』
5.強がり虚勢ロリ『後藤結衣』
6.腐敗政治と共に『ゼーレ・フォン・ロックウッド』
7.私怨燻る勝負師『漆崎 夜留』

誰だった!?1−2〜4−7番から選んでね!
(各シリーズ優勝者とオリジナルでない既存のキャラクターを強く連想させるキャラクターは>>1の判断で除外しました)
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 10:52:52.72 ID:OG6go1cko
3-2
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/19(月) 17:26:46.10 ID:K6E82upRO
1-7
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/19(月) 17:28:10.88 ID:T304xFrp0
2-3
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/19(月) 17:41:30.47 ID:XEUukbyB0
1-3
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/10/20(火) 00:17:46.83 ID:sBBIsogS0
4-5
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 01:49:03.84 ID:hSFM2oSv0
あれ?これ下1で一人だけでは?
236 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/20(火) 07:01:14.05 ID:AYKG6ERC0
>>235
はい。『下1』と指定させていただきましたので、>>230の『3-2.セレナ・ド・モンフォール』のみの採用とさせていただきます。

また、この先過去キャラが出てきますがあんまり説明しません。この先を読んでくださる場合は、先に前シリーズを読んでおくことを推奨します。
237 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/20(火) 07:01:42.97 ID:AYKG6ERC0
神様「はい、というわけで以下の七名でバトルロワイヤルするよ」


1.絶対防御系ロリ『サキ』
2.名は体を表さん『山谷 ゆたか』
3.くたびれ三十代『番井蝶』
4.元病弱の俺っ娘『田中星児』
5.人類悪白衣美人『セレナ・ド・モンフォール』
6.ただの和風美人『四谷 祥子』
7.妹好き変態淑女『姉帯 ゆりあ』


神様「女性率たっか……全員女の子じゃん」

天使「やはり皆さん女子供に優しいということなんでしょうか」

神様「じゃあこれに勝ったらキングオブ女の子ってことだね」

天使「クイーンでは?」


神様「それから、エクストラということでルールに一点変更を加えるよ!ずばり、『・最初に1ポイント獲得した参加者が勝者。願い事を一つ叶えられる。』!」

天使「いわば全員リーチ状態で始めるようなもの……余程のことがないかぎり一日目で終了するでしょうね」

神様「今からまた三日間もやってられないしね。疲れたし」

天使(疲れる役回りは大体私なのだが?)

神様「それじゃあ、全員フィールドに転送!」シュンッ
238 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/20(火) 07:02:11.49 ID:AYKG6ERC0
『山谷 ゆたか』の視点から物語を始めます。


・・・


天使「……はい。『山谷 ゆたか』お前は選ばれた」

ゆたか「……んおっ!?」

ゆたか(なんやここは……ウチはさっきまで球場におったはず……)

天使「よぉ、久しぶり」

ゆたか「あっ!?天使さんやん!またバトルロワイヤルか!?」

天使「やっぱり二度目ともなると話が早いな。ほい、これがルールだ」ピラッ

ゆたか「いや……ウチもう願い叶えとるんやけど?やのになんでまた……」ペターンッ

天使「知ってるよ。これまでの優勝者を集めるって趣旨なんだから」

ゆたか「これまでの優勝者……ってことはサキちゃんも来てるん?」

天使「ああ。今この街のどこかでお前と同じ説明を受けてるはずだ」

ゆたか「懐かしなぁ……ほなサキちゃんと会うために参加しよかな。もう願いごととか興味ないけど」

天使「まぁそもそもお前に拒否権なんかないけどな。ほら、お前がやった時から結構ルール変わってるからちゃんと読んどけ」

ゆたか「ふむふむ……?ほんまや、時間が短くなったり、イベントが追加されてたり……ん?」

ゆたか「天使さん、このMPって何?ウチがやってた頃にはなかったけど、これウチも関係あんの?」

天使(……やっべ、設定しなおすの忘れてた)

天使「ちょっと待ってろ、今決めるから」

ゆたか「雑なんは相変わらずやな……」
239 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/20(火) 07:02:39.19 ID:AYKG6ERC0
名前:山谷 ゆたか

能力:一球入魂
説明:視認出来る物に投げた物を確実に当てられる
発動条件:発動時に対象を視認していること。
消費MP:『下1』
効果範囲:無限
持続時間:投げた物が対象に当たるまで。



名前:サキ

能力:絶対防御
説明:破壊する事のできないシールドを展開できる。(オートでも発動する)攻撃能力は全くない
発動条件:なし
消費MP:『下2』
効果範囲:半径1m
持続時間:『下3』秒



「1」の二人の能力の詳細を安価で決めるよ!
『下1』と『下2』は各能力の消費MPを!『下3』は『絶対防御』の持続時間を決めてね!下1〜3の三人に安価を取るよ!
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 07:17:33.05 ID:hSFM2oSv0
20
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 07:20:10.76 ID:ZnkD4hhRO
50MP
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 07:25:34.84 ID:6g8ekc660
180
243 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/20(火) 10:20:55.31 ID:AYKG6ERC0
ゆたか「ほーん……消費MP20……ってことはウチこれ五回しか使われへんの?」

天使「そういうことになるな」

ゆたか(ウチおっさん一人倒すのに十回くらい能力使てた気がするんやけど……まぁええか。どうせ優勝は目指さんのやし)

天使「お、他の奴らへの説明はもう終わってるみたいだ……やっぱり経験者は早いな」

天使「ってことで、はい!スタート!」

ゆたか「おー、その雑スタートも懐かしな。さて早速、サキちゃん探しと行きますか!」テクテク



ゆたか「サキちゃーん、どこやー」テクテク

ゆたか(……こんな感じでサキちゃん以外の参加者と会ったらどないしよ。出会い頭に襲ってくるような人おったらめんどくさいなぁー……)

ゆたか(まぁでも、今回のバトルロワイヤルに参加してるんは全員優勝者ってことは……願い事に必死になってる人はおらんはず。大丈夫やろ)

ゆたか「お、そんなこと考えとったら人影が……」

下1「……」



1.絶対防御系ロリ『サキ』
3.くたびれ三十代『番井蝶』
4.元病弱の俺っ娘『田中星児』
5.人類悪白衣美人『セレナ・ド・モンフォール』
6.ただの和風美人『四谷 祥子』
7.妹好き変態淑女『姉帯 ゆりあ』

『山谷 ゆたか』が出会ったのは誰!?1、3〜7番の中から選んでね!(ゆたかの2番は除外)下1だよ!
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/20(火) 10:50:59.20 ID:KOBSTQIfO
7
245 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/21(水) 08:54:01.44 ID:zX+/xHSB0
ゆりあ「お……早速他の参加者と出会いましたな」

ゆたか(目の前にウチ以外の参加者が……)

一花「他の参加者……戦う!?」

二葉「待ってよ一花、少し様子を見た方が……」

三夏「葛斎さんみたいに話の分かる人かもしれないしな」

四雫「……まぁ、もちろんそうではない場合も考慮しなければならないが」

五樹「こ、今度は私も頑張るからね!」

六夢「むにゃむにゃ……」

七音「もーっ、自分で歩いてよ六夢っ!」

ゆたか「いっぱいおるー!?」ガビーン

ゆたか「天使さーん!?こいつら皆優勝者か!?何回バトルロワイヤル開催しとんねん!」

天使「……いや、参加者の数はこれまでと同じ七人だ……つまり八、九……最低でもあいつらの内二人は参加者じゃない。なんらかの能力で生み出された存在って考えるのが妥当だろうな」

ゆたか(そんな能力の奴もおるんやな……ほんなら真ん中の人以外は全員参加者とはちゃうって考えた方がええか)
246 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/21(水) 08:54:33.56 ID:zX+/xHSB0
一花「どうする?戦う?」コソコソ

五樹「でも、そもそも……」コソコソ

ゆりあ「うーん……」

ゆたか(なんか話し合っとる……とりあえず、出会い頭に襲ってくるような人(達)ではないみたいやな……)

ゆたか(というか、なんかピリピリした感じせぇへん。もしかして……)

ゆたか「おーい!あんたらも特に願いごとないクチかー?」

ゆりあ「……微妙な所ですぞーっ!」

ゆたか「微妙な所ってなんやの」テクテク

四雫「……近づいてくるか」

三夏「まぁ、近付かせてもいいんじゃない?『あんたらも』って言ってたし、多分あの子も本気でやってる人じゃないと思うよ」

ゆりあ「実はですな……あたしが参加していたバトルロワイヤルでは、あたしとチームを組んでくれた人がいてですな。そのお人のおかげであたしは優勝できたのですが……」

ゆたか「その協力相手は負けてもうたってことか」

ゆりあ「それで、今回のバトルロワイヤルであたしが代わりに願いを……とも思ったのですが、協力相手さんはなんか吹っ切れた感じになってまして……今さらあたしが願いを叶えるのも野暮かなと……」

ゆたか「ふーん……ほなまぁ、とりあえずウチと一緒に行動しようや」

ゆりあ「む?」

ゆたか「ウチは特に願いごとないから……一緒に参加してた子と久しぶりに会いたいだけなんよ。あんたらと一緒に大人数で探せたら心強いわぁ」

ゆたか「そんで、願い叶えたくなったらそん時はウチも協力したるわ。宝石当たっても全部譲るし。それでどうや?」

四雫「……我々が願いを叶えない、と決めた時は?」

ゆたか「そん時はそん時であんたらどうせ暇やろ。手伝ってぇな」

ゆりあ「ふむ……分かりましたぞ!チーム結成ですな!」ガシッ

ゆたか「よっしゃあ!よろしゅうな!」ガシッ
247 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/21(水) 08:55:00.55 ID:zX+/xHSB0
三夏「いやぁ、いきなり良い人と会えてよかったな」

四雫「あぁ……」

四雫(……いや、この少女が特別人が良かったというわけではないのではないか?優勝者は皆既に願いを叶えた者……程度の差こそあれどモチベーションは低くなるはず)

四雫(しかし、戦いに積極的な者がいなければバトルロワイヤルは成り立たなくなる。それは最初に天使が言っていた神の目的と矛盾する)

四雫(なのに、なんの対処もなされていないのはどうしてだ……?否、既にそれがなされていると考えるべきか)

四雫「……嫌な予感がする」

三夏「四雫はいっつもむつかしいこと考えてるな」



一方その頃、『下1』と『下2』が出会っていた!

1.絶対防御系ロリ『サキ』
3.くたびれ三十代『番井蝶』
4.元病弱の俺っ娘『田中星児』
5.人類悪白衣美人『セレナ・ド・モンフォール』
6.ただの和風美人『四谷 祥子』

誰と誰が出会った!?1番、もしくは3〜6番から選んでね!下1と下2の二人に安価を取るよ!
(安価が被った場合、誰も出会わなかった事にするよ!)
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 09:14:29.60 ID:pEeZ+hX7O
3
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 09:18:33.23 ID:MsFc0RCZO
5
250 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/21(水) 16:07:53.39 ID:zX+/xHSB0
住宅街・北西



セレナ「……ん」パチ

セレナ(……どこだここは。記憶がない……拉致されたか。どこの仕業だ?政府かマフィアか、あるいは別の組織か……)

天使「おっ、起きたな」

セレナ「……!お前、天使か」

天使「覚えてるのか、まぁ忘れないよな普通」

セレナ「ということは、また願いをかけたバトルロワイヤルか……?」

天使「話が早いな。その通りだ」

セレナ「くふふ……ふふっ、あっはははは!なんったる僥倖!」

セレナ「まさかまた人類滅亡のチャンスが巡ってくるとは……!神はどうやら自分の作った世界をリセットしたいらしいな!」

天使「……別にそういうわけじゃないと思うが」

セレナ「何にせよ、今度こそ私が勝つ!何万年と続いたヒトの歴史に、私が終止符を打つ……!」
251 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/21(水) 16:08:19.90 ID:zX+/xHSB0
天使「おはよう、『番井 蝶』お前は選ばれた」

蝶「……久しぶりね。天使さん。もう一度ここに呼ばれたってことは……もう一つ願いを叶えてくれる気になったってこと?」

天使「まぁ、お前がこのバトルロワイヤルで優勝すればそういうことになるな」

蝶「……うふっ、私ね、実を言うと後悔してたのよ。あの時、最後に『お金』か『時間』か迫られて……『お金』を選んじゃったこと」

蝶「もちろん、仕事も辞めて、素敵なお家に住んで、色んな贅沢をして……願いを叶える前より幸せになれたのは間違いないんだけど……」

蝶「……お金を持って、自分の人生を振り返る余裕ができて……痛感したわ。若いってどういうことか、老いるってどういうことか」

蝶「人生で最も輝かしい時間を失ってしまった事実を覆すことはできない……けど、私は、私だけは!それを覆してもいいのね……!?」

蝶「ああ……!ようやく始まるのね!私の人生が……!」

天使「……勝てたらの話だからな」
252 : ◆R39XEzWXr6 [saga]:2020/10/21(水) 16:08:45.11 ID:zX+/xHSB0
蝶「懐かしいわね……この無人の街も」スタスタ

蝶(与えられた能力は前回と同じ『どこでもドア』……宝石配りに当選さえすればあとは逃げ回るだけで勝てそうね……)

蝶(当たらなかったら奪いにいく必要があるけど……それもまぁなんとかなるでしょう)

蝶(さて……宝石配りまでは暇だし、そこらをぶらぶらしながら願いが叶った後の予定でも考えて……)

セレナ「……む」バッタリ

蝶「あっ」バッタリ

セレナ(他の参加者!できれば終盤まで出会いたくなかったが……)ザッ

蝶(宝石配りの前に会っちゃった……めんどくさいわね)

蝶(ここで一人減らしておこうかしら。宝石は死体にも配られる、ものね)

蝶(でもここでMPを減らしちゃうのも考えものよね……じゃあ逃げる?それとも、柄じゃないけどそれ『以外』か……)

蝶(今回のバトルロワイヤルは多分一日で終わり……慎重に考えないとね、ここは……)



蝶が取った行動は『下1』だった!

1.『セレナ』と戦闘する!私のやることは変わらない。
2.『セレナ』から逃亡する!触らぬ神に祟りなし、よね。
3.『セレナ』をチームに誘う!前回からの学びを活かしましょう。

どれだった!?1〜3番から選んでね!下1だよ!
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/21(水) 16:29:01.82 ID:RnC9eTlEO
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