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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その6【安価】

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268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 19:16:54.25 ID:OdX3MXN3o
しばらくは漣への件でまるゆ警部から、軍関係で担当の特務艦から取り調べを受ける事になると龍驤
ただ、不利な証言にされることを防ぐため望んだ人を同席させても構わないとされている
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 19:24:54.66 ID:UB72FY4wo
処遇は幹部さん次第やからじたばたしてもどうにもならんし色々ゆっくり話して教えてやと龍驤
その顔は諦めの表情じゃなくて晴れた顔
270 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 19:32:21.76 ID:DH28AnNA0
龍驤「処遇は幹部さん……大本営次第やからじたばたしてもどうもなれへん」


龍驤「せやから…色々ゆっくり話してウチに教えてや?」


朝霜「龍驤さん……」


提督「…そうだな」


龍驤「前のウチやとウシウジして司令官にも迷惑かけてたやろうな。でもな、もうそんな事にはならへんよ」


提督「……」


龍驤「ウチが悪いことには変わりないんよ。やったことが分かってるから償うのもウチ」


龍驤「前を向けてるって言うんかな?罪を忘れるとは違うけど、後ろを向いてても意味が無いって分かったからね」
271 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/11(日) 19:37:52.88 ID:DH28AnNA0
幹部「どうやらお揃いみたいだね」ガチャッ


提督「幹部さん…」


まるゆ「これから龍驤さんの取り調べになります」


朝霜「龍驤さんに乱暴なことでもしてみろ。殺すぞ」


まるゆ「一応入院ということになってますから強引なことはしませんよ」


幹部「入院中の患者に取り調べというのは滅多に無いんだがね…」


まるゆ「幹部さんがどうしてもと言うので逮捕はしていませんが、本来なら龍驤さんは逮捕されて当然です」


提督「龍驤は…」


まるゆ「ここからは私達の領域です。どうか…ご退室を」


提督「…朝霜、帰ろう」


朝霜「……覚えてろよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 19:45:36.62 ID:NDz2LqhDO
龍驤は今回の行動の理由を包み隠さず話す
多少理解出来ない話もあるが嘘は無いと判断するまるゆ
しかしどう決着を付けるのかは幹部も頭を悩ませる
仮にも龍驤は英雄扱いもされている程の艦娘
そこに活路があるのでは?とまるゆ
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 19:54:48.34 ID:plZsQxmtO
>>272
超常的な存在、全く持って非科学的です
…が、私もそういった類いに出会ったことがあるんですよねぇ
274 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 20:03:15.60 ID:DH28AnNA0
ーー


まるゆ「改めて事情を聞くと、言い訳にしか聞こえませんね」


龍驤「そうやんなぁ…」


まるゆ「頭の中で悪魔が囁いた。それとほとんど同じですよ」


幹部「龍驤君は嘘は言っていない」


まるゆ「信じないとは言ってませんよ。かと言ってどうするかはまた別の問題です」


幹部「菊月君のように人知を超えるものがあるのは確かだ。だが超常的なその存在は責任までは取ってくれない」


まるゆ「龍驤さんは英雄扱いもされていましたよね?そこに活路はありませんか?」


幹部「難しいね…新しい英雄が生まれてしまったんだよ」


まるゆ「特務艦の綾波さん……でしたか?」


幹部「世の中は新しいものを求める。綾波君がこの国を救ったのも事実というのもあるね」
275 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 20:08:44.77 ID:DH28AnNA0
幹部「悪いことに綾波君が亜也虎を使っている動画が流出したんだ」


まるゆ「…私も見ました」


幹部「まるでロボットアニメの主人公のような活躍だっただろう?艦娘は海だけでは無いと主張しているようにも取れる」


まるゆ「大本営は亜也虎…陸上艤装を製作するらしいですね」


幹部「亜也虎をベースに簡略化したものを数機作るそうだ。そういう声が高まっているらしい」


まるゆ「時代は常に動きますからね…」


龍驤「…幹部さん。ウチ、逮捕されてええよ」


幹部「簡単に言わないでくれ。そんなことを認めてしまっては提督君に合わせる顔が無い」


龍驤「悪いのはウチなんやから、ええんやで」
276 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 20:11:59.25 ID:DH28AnNA0
まるゆ「悪いのはその『天の声』ですよ」


龍驤「でもその存在を証明できへん。結局はウチが聞いた幻聴で片付けられてしまうよ」


まるゆ「普通なら確かにそうです。でも私は信じます」


龍驤「なんで?」


まるゆ「私も超常現象…そういった類のモノの経験はありますから」


龍驤「……」


幹部「とにかく龍驤君を塀の中になんか行かせない。これは大本営の威信にも関わるんだ」


まるゆ「もう少し時間を下さい。きっといい方向に話を持っていきます」


龍驤「無理はしやんでええのに…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 20:47:36.41 ID:UB72FY4wo
旧大本営の崩壊、大型深海棲艦の撃破、時代が龍驤自身の望まない英雄扱いをしてしまい心を病んでしまった
あれから表舞台に出てこなかったのはそのせい
そこに大本営の地下にある核兵器の存在を耳にして、いても立ってもいれなくなってしまった
結果、人的被害を出さない大本営への攻撃を行ってしまう
しかし新たな英雄となる綾波との接触で心の呪縛から開放され共に核兵器の破棄に貢献した
ただ自身は全くの無罪放免に納得はいかず、責任を取る形で龍驤は退役し夫を支える立場となった

元々精神を病んで病院にいたことも事実なので二人で考えたストーリーはこのような形
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 20:51:40.55 ID:ZnkaAB1wo
>>277
提督の方にも内容を話してみる
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 20:53:33.03 ID:K9Dl1fOeO
>>277
世間が綾波や旧大本営に注目が行っているので退役まではとりあえず要らない
無期限の謹慎(治療期間を経た後に所属鎮守府にて謹慎)とする(ほとぼり冷め次第本人の意向次第でひっそりと復帰、あるいは退役可能)
280 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 21:03:34.77 ID:DH28AnNA0
ーー


幹部『旧大本営の崩壊、深海棲艦成虫体の撃破。そして龍驤君自身が望まない英雄扱いを受け心を病んでしまった』


幹部『症状改善の為通院、短期入院を繰り返していた時に大本営の地下にある核兵器の存在を知ってしまい、いても立ってもいれなくなってしまった』


幹部『その結果……大本営への攻撃を行ってしまった』


提督「…それが事件の真相だと」


幹部『悪者のままでは終わらせないよ。龍驤君は綾波君と共に核兵器の破棄に貢献したと付け加えておく』


提督「それでは世間は納得しません。龍驤に何も処分が無いのは…」


幹部『その件についても考えた。考えた結果……龍驤君は退役した方がいいという結論になった』


提督「……」
281 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 21:09:40.26 ID:DH28AnNA0
幹部『まるゆ君と相談したが、もし逮捕になれば執行猶予は付かず、数十年は刑務所の中だ』


幹部『まるゆ君達が忖度してくれている今なら間に合う。これなら…』


提督「……」


幹部『龍驤君が艦娘で無くなることに抵抗はあると思う。だが……他に選択肢が思い付かないんだ』


幹部『退役では無く他の施設へ異動も考えたが…大本営を攻撃したというのがネックでね』


幹部『もちろん答えは今すぐで無くていい。しかしゆっくりはしていられない』


幹部『龍驤君や周りの人達とよく相談してくれたまえ』


提督「…ありがとうございました」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 21:17:05.81 ID:K9Dl1fOeO
そうそう、もうひとつ話があるんだが……
また提督君に艦娘を1人預かってほしいんだ

その娘は経験豊富な軽空母でね、不安なことに任務外で事故に遭ってしまい、片方の腕と脚がないんだ
それで精神を病んでしまい、ずっと病院に入っていたんだが……しばらく先になるが、退院の目処が見えてきた
本人への確認はまだだが、艦娘として運用したり、指導役にしたり、社会進出をしたり、行先は方々にある
まだ、しばらく先にはなるが、提督君と本人とで話して、面倒を見てやってくれないかな?
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 21:18:57.91 ID:DsSj8UFc0
>>282
この会話を聞いている何者か、真実の隠蔽と過保護っぷりに不快感を覚える
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 21:21:12.89 ID:plZsQxmtO
朝霜は龍驤さんは悪くねえのにと納得してない
龍驤はこんなにしてくれてありがたいくらいやって納得して受け入れて諭す
過程はどうあれ元々はウチの弱さが発端だった、それを前を向ける環境を作ってくれた
それに艦娘止めてもみんなとの繋がりは消えへんやろって
285 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 21:28:12.95 ID:DH28AnNA0
幹部『……そうそう、もうひとつ話があるんだ。また提督君に艦娘を一人預かってほしいんだよ』


幹部『その娘は経験豊富な軽空母でね、不安なことに任務外で事故に遭ってしまい、片方の腕と脚がないんだ』


提督「幹部さん……」


幹部「 それが原因で精神を病んでしまい、ずっと病院に入っていたんだが……どうやら退院の目処が見えてきたらしい』


幹部『また艦娘として運用したり、指導役にしたり、思い切って社会進出をしたり…方法は君に任せるよ』


提督「本当に……自分は…」


幹部「まだ先にはなるが、提督君と彼女とで話をして…面倒を見てやってくれないかな?」


提督「はい…ありがとう……ございます…!」


幹部『細かい所はまた直接話合おう。それと……』
286 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 21:32:56.20 ID:DH28AnNA0
ーー


(ふーん…)


(ちょっと気になって電話を盗聴してたら面白い話が聞けちゃった)


(横須賀は大本営の言いなりなのは変わってないってわけね)


(それに…)


(その隠蔽はどうかな。どう考えても龍驤が悪い)


(これは簡単には認められないよね)


(…やっちゃう?)


(うまくいけば色々と……)


(むふふ、面白くなってきたじゃん)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 21:42:02.27 ID:NDz2LqhDO
話を聞いた漣
確かに嬉しい申し出だとは思いますが…
あんまり特別扱いだと後がつらくなりますよ

幹部さんもその辺りちょっと考えてほしいですねぇ…
冷静になった提督も確かに…だが…と悩む
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 21:43:40.40 ID:plZsQxmtO
(これはまあ横須賀組だよね)
>>287
龍驤自身も偽装退役は望まないと返してくる
真実を語っても受け入れられへんから経緯をどうにかするのはわかる
でもそこは誤魔化したくない、後ろめたさを感じながら過ごすのは嫌や

あらっと呆気に取られる横須賀組は龍驤もまともになったんだねーと
289 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 21:53:12.58 ID:DH28AnNA0
ーー隔離施設


龍驤「面会なんか聞いて無かったんやけど…」


蒼龍「私達にも権利はあるのよ」


秋雲「いや〜あんなの聞いちゃ黙ってられないよ」


青葉「罪は無かったことになりませんよ」


山城「天城から聞いていた話とは…はぁ…」


名取「……こんなの間違ってる」


Y朝潮「貴女はさっさと逮捕されて刑務所に行くべきなんです!!」


ポーラ「あらぁ〜〜」


龍驤「……うん。ウチも偽装退役は断ったねん」


秋雲「おろ……?」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 21:54:31.63 ID:ZnkaAB1wo
ポーラ生きてる…!
291 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 21:57:50.89 ID:DH28AnNA0
龍驤「真実を語っても受け入れられへん。せやから経緯をどうにかしたいのは分かる」


龍驤「でも…そこは誤魔化したくないねん。後ろめたさを感じながら過ごすのは嫌なんや」


蒼龍「……」


青葉「そんな綺麗事なんて…」


ポーラ「えへへ〜龍驤さんも成長してますね〜」


Y朝潮「そんなの関係ありません!私達が少し動けば貴女は刑務所行きなんですよ!」


龍驤「うん、ええよ」


山城「開き直りは感心しないわね」


龍驤「開き直りなんかや無いよ。罪を犯したら捕まるのは当たり前やろ?」


名取「……」
292 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 22:03:26.03 ID:DH28AnNA0
龍驤「ウチが刑務所に行ったからって司令官とは切れれへん。朝潮、悪いけど司令官は手に入れへんで」


Y朝潮「世間体があります!司令官は犯罪者なんかと一緒になりません!!」


秋雲「まぁまぁ落ち着いて、ここで怒るのは思う壺かもよ」


青葉「私達が言うだけで行動に移さないと思っているんですか?」


龍驤「そんな訳ないやん。きっと…もう連絡か何かをした後や」


龍驤「まるゆ以外の陸の警察の人が来て……ウチは捕まるんかな」


名取「龍驤さん…」


龍驤「ごめんな…泣き叫んで否定するのが正しいのかもしれんけど、もうそんなウチや無いんよ」


龍驤「罪には因果がある。それを受け入れることがウチの償いや」


龍驤「……司令官に会えれへんようになるのはちょっち悲しいかな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 22:14:50.37 ID:NDz2LqhDO
潔いのも気に入らないY朝潮は何だか荒れている
あんたはいったいどうしたいの…と呆れ気味の山城
でもさあ…密告したのバレたら私達がヤバくない?と蒼龍
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 22:19:45.92 ID:UB72FY4wo
Y朝潮
むむむ…これだけ脅してもボロを出さないと言うことは本気だと思いますが
もし嘘だったら通報しますからね!

秋雲
まあまだやってないことでしょっぴくのは無理だからね〜
退役するなら差し引きして相応って感じだし
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 22:21:54.69 ID:ZnkaAB1wo
>>293
ポーラと秋雲はこれは現状勝てないねーとY朝潮を宥めにまわる
名取だけがじっと龍驤を見つめている(何かを思い出しているようだ)
296 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 22:28:10.29 ID:DH28AnNA0
龍驤はいつ捕まってもおかしくない状況です。精神病院に入院してるので逮捕はされていません


龍驤が元気だとまるゆ以外にバレると捕まります


再安価 下2
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 22:39:34.20 ID:UB72FY4wo
ポーラが先走ると身を滅ぼしますよ〜とコントロールしててまだ連絡はしてない
Y朝潮は今後その態度が嘘だったら通報すると言葉を収める
他の面々も経緯のところまでは理解してるので偽装がなければと引き下がる
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 22:44:43.57 ID:DsSj8UFc0
>>297
しかし1、2人は恨みがましい視線を残していった
299 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 22:49:57.15 ID:DH28AnNA0
ポーラ「あんまり先走ると〜身を滅ぼしますよ〜」


名取「確かにそうだよ。このままじゃ私達も悪者になっちゃう」


ポーラ「そうなったら〜提督の側には居れませんね〜」


Y朝潮「……分かりました。その態度が嘘だったら、また後日に通報しますよ」


龍驤「なんや…今日はしてなかったんか」


山城「私達は何があったのか経緯までは理解してるのよ。偽装しないというなら引き下がるわ」


龍驤「幹部さんの提案は断ったんや。何も偽る気なんてないよ」


秋雲「山城さんがそう言うなら秋雲さんも乗っておこうかな〜」


蒼龍「……」
300 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 22:54:42.40 ID:DH28AnNA0
秋雲「でもさ、病気を理由に逃げられるのも限界があるよね」


龍驤「そうやいつかは捕まる。ウチが無罪ってなったら同じような事が起こった時に困るからな」


ポーラ「じゃあ〜今日はもう帰りましょうね〜」


秋雲「ネタ…にはちょっと弱いか。なら秋雲さんがアレンジして…」


山城「……」


名取「龍驤さん…」


龍驤「わざわざ来てもらってありがとうな」


蒼龍「…なによそれ、嫌味みたい」


青葉「誰も彼も味方だと思わないで下さいよ…」


龍驤「うん…よーく分かってるよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 23:02:08.58 ID:ZnkaAB1wo
帰りの青葉、クッソ機嫌悪い。Y朝潮ですら察して大人しくなる
(青葉と名取は過去開示なかったよね?)
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 23:02:08.62 ID:NDz2LqhDO
帰る途中の秋雲達
ポーラの端末に連絡が来るがポーラは青い顔をして出ようとはしない
…あの人フォローしないで居なくなって私困りますよ〜

欠陥のある設計図にいつまでも気付かないはずはなくポーラを探している
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 23:04:36.85 ID:EL/D/24EO
>>301
青葉はあるよ
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 23:08:40.79 ID:ZnkaAB1wo
>>303
(ポーラとカメラの話してたね…やらかすところだったありがとう)
305 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 23:09:02.53 ID:DH28AnNA0
ーー


ポーラ「ふんふふ〜ん帰ったら〜今日はとっておきのワインを〜」


ピピピピピ…


ポーラ「……」ビクッ


ポーラ「もう……出れるわけないじゃないですか…」


ポーラ「フォローもしないで…居なくなるなんて困りますよぉ〜」


ポーラ「 欠陥のある設計図を配るなんて…計画が失敗した時のことも考えておいて下さいよ〜!」


ピピピピピ…


ポーラ「また……!」


ポーラ「……あ…この人は…」


ポーラ「出ないと…いけませんよね……」
306 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 23:12:44.75 ID:DH28AnNA0
ーー某所


「お久しぶりですねポーラさん」


ポーラ「え、えぇ……」


「酒蔵はここに移すことになりましたけど、味は変わらなかったんです!」


ポーラ「良かった…ですねぇ…」


「ポーラさん好みのお酒も作れますよ」


ポーラ「……」ビクッ


「ポーラさん…?」


ポーラ(技術者さん…素敵な人ですけど……そんな気持ちは…無くて…)


「あの……また何か作りましょうか?」


ポーラ「い、いえ……大丈夫…ですよ…」


「そうですか…あ、今日…」


ポーラ「き、今日は仕事がありますので〜!」


「そうですか……」


ポーラ(なんとか…なんとかしないと……)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 23:26:22.39 ID:K9Dl1fOeO
龍驤の犯した罪やタシュケントの殺しが因果となるなら、ポーラもまたある種の因果を持つ者なのかな

ついに技術者から真正面で告白される
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 23:31:43.98 ID:EL/D/24EO
ただ別れるという選択肢を考えるとお酒づくりを楽しそうにしている技術者が思い浮かぶ(魂は一緒にいたっぽいので)
切り出せないまま何度か会ってると、そんな気持ち…無くて…無かったはずなんですが…
309 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 23:39:32.77 ID:DH28AnNA0
ーー


ポーラ(技術者さんに特別な感情はありませんけど…別れるということを考えると…)


ポーラ(武器じゃなくてお酒を楽しそうに作ってる技術者さんが…もう見れなくなってしまうかも…)


ポーラ(でも…好きとか……体を重ねたりなんか…)


ポーラ(そんな気持ち……無かった…はずなのに……)


ポーラ(今日もまた…技術者さんの所に……行こうとしている…)


ポーラ(こんな中途半端な気持ち…技術者さんも困るのに……)


「おい…」


「ああ、間違い無いな」


ポーラ「どうしたら…」


「おい」ヒュッ


ポーラ「!!」


「騒ぐな、大人しくしろ」


ポーラ「……」コクコク


「よし、腕を縛れ」


「車に運んだら口も塞ぐぞ」


ポーラ「……」
310 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/11(日) 23:43:04.79 ID:DH28AnNA0
ーー


「オブザーバー、以前の件はどういうことですか」


ポーラ「……その…」


「貴女の設計図には欠陥がありました。気付かなかったということはありませんよね」


ポーラ「……」


「安心して下さい、何も我々が貴女をどうにかしようだなんて思ってません」


ポーラ「本当ですか…?」


「貴女は貴重なオブザーバーなんです」


ポーラ「……良かった…」


「手荒な真似をして申し訳ありませんでした」


ポーラ「いえ……私も…悪かったので……」


「…よければこちらへ来てもらえますか?」


ポーラ「はい……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 23:50:05.66 ID:K9Dl1fOeO
設計図って亜也虎に代わる陸戦艦娘兵装だっけ?

オブザーバーがいない間にいろんなことが起きました
富嶽が開発し、試用段階で姿を消した亜也虎が何故か現大本営が使っている
そしてこの前、大本営側から「防衛目的で亜也虎を簡素化した陸戦型艦装を開発したい」と、かつて旧大本営にいた技術者にコンタクトがあった
判断に迷うのでオブザーバーの意見がほしい
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 23:58:55.19 ID:UB72FY4wo
説明の結果ポーラの行動は加熱しかけてた議論を止めるためだったと受け止められる
物量のある国が強くなっては管理ができないとういのは正しい
>>311
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/11(日) 23:59:48.82 ID:NDz2LqhDO
ちょっとこの組織についての説明が欲しい
傀儡の組織とは別なんだよね
314 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 00:08:05.28 ID:SLwXrfpJ0
「オブザーバーがいない間に色々なことが起こったんです。姿を消した陸上艤装、亜也虎が何故か大本営の手に渡ってもいましたね」


ポーラ「それは…」


「そして、なんと大本営側から亜也虎を簡素化した陸戦型艦装を開発したい、と旧大本営の技術者にコンタクトがあったんです」


ポーラ「それって……!」


「我々も判断に迷っていますオブザーバーの意見が欲しいんですよ」


ポーラ「……」


「どうされました?」


ポーラ「その意見もそうですけど……設計図の件も…説明させて下さい」


「是非とうぞ」
315 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 00:12:05.97 ID:SLwXrfpJ0
ーー


「なるほど…議論を止めるためにわざとあの設計図を」


ポーラ「物量のある国が強くなると…誰も管理ができなってしまいます…」


「それは正しいですね。そんな国は独裁者も生んでしまいます」


ポーラ「分かって…もらえたなら…」


「……もう時間ですか」ヒソヒソ


ポーラ「え、え……?」


「すいませんが少しこちらに…」


ポーラ「え?何が…?何もしないって……」


「はい、『我々は』何もしませんよ」
316 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 00:16:35.41 ID:SLwXrfpJ0
「貴女にどんな意図があったとしても、皆さんがあの設計図で無駄なお金を使うことになったんです」


ポーラ「や……やだぁ…!」


「オブザーバーならオブザーバーらしく、ちゃんと補填もお願いしますね」


ポーラ「ポーラは悪くないんです!あれは…」


「さ……どうぞ」ガチャン


ポーラ「出して!!ここから出して下さいぃ!!」


「オブザーバー、足元に何がありますか?」


ポーラ「あ、足……鉄パイプ……?」


「目の前の檻の中に何が居ますか?」


グルルル…


ポーラ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「……では、ごゆっくり」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 00:24:54.86 ID:pHDLuvbDO
はっ…そういえば私は艦娘でした

艤装展開するポーラ
出してくれないと撃ちますよ?この建物壊れちゃいますよ?
お金の事は何とかしますからここは見逃してください!

暴れられたら困るのはこちらだと渋々解放する
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 00:37:12.56 ID:IavS6F8HO
なんとか交わしつつも浅い傷を負い始めてもうだめだと思った時あの残ってる欠片がポーラに力を貸してくれた
飛びかかる猛獣に対してポーラがどう見ても偶然のようにこけてパイプは突っ立った形に
猛獣はパイプに突っ込み突き刺さり倒れる

いいショーが見れてこの収益でペイできましたと解放される
319 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 00:40:40.58 ID:SLwXrfpJ0
ポーラ「…艤装!!艤装を展開すれば…!」


「貴女の背中と腕に付いているものは何でしょうか?」


ポーラ「あ…あぁ!!」


「オブザーバーが艦娘であることは知っています。その対策も取らせてもらっていますよ」


ポーラ「そんな、そんな、そんな……!」


「では…皆さんもご覧になっているようですので。ショーの始まりです」


ガシャンッ


グァァァァァ〜ッ!



ポーラ「……っ!!」
320 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 00:44:05.45 ID:SLwXrfpJ0
「今日は随分と獣が小さめだね」


「艤装の無い艦娘ということなので」


「殆ど少女と変わらないということか」


……


「流石は艦娘。致命傷は避けてるみたいですわ」


「だが時間の問題だろう」


「収益はどうなってる?」


「順調です。このままいけば十分に取り返せます」


「あとは彼女の肉を愛好家に回せば相当なプラスね」


「もうそろそろだろうな……」
321 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 00:47:15.41 ID:SLwXrfpJ0
ポーラ(痛い……血が……もう……無理……)


ポーラ(こんな事になるなら……私は……)


ポーラ(死ぬなら……せめて……苦しまずに……)


グルァッ!


ポーラ(あ……)


カランッ


ギャウッ!!


ポーラ(……)


ポーラ(…………)


ポーラ(……………)


ポーラ(血……私のじゃない………いっぱい……顔に……)
322 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 00:52:52.10 ID:SLwXrfpJ0
ガチャンッ


「お疲れ様でした」


ポーラ「あ……」


「今日は素晴らしかったですよ。ショーの収益でマイナスは補えました」


ポーラ「収益……ショー……?」


「生身の艦娘が小型の獣を倒す。誰も予想できない素晴らしいショーでした」


ポーラ「あ……あ…?」


「オブザーバー」


ポーラ「はい……?」


「次 は あ り ま せ ん よ」


ポーラ「ひ……!!!!」


「分かってくれましたか?」


ポーラ「……!!」コクコク


「それでは…またお会いしましょう」


ポーラ「……っ!」ダダダッ
323 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 00:58:49.57 ID:SLwXrfpJ0
「…窮鼠猫を噛むとは言いますが、あんな偶然あるんでしょうか」


「倒れたパイプが獣に突き刺さる…天文学的な確率です」


「彼女が倒れた時、何か光ったような気がしたんですよ。照明か何かだと思ったんですが…」


「…どんなに大金を払っても手に入れられないものは沢山あります。その中でも『運』というのは誰もが欲しがります」


「彼女には運…とびきりの悪運があるということなんでしょうか」


「はたまた私の考え過ぎかもしれません。最後のあれくらいで漏らす艦娘なんて肝が据わっていません」


「どちらにせよ……彼女にはオブザーバーでは無い利用価値がありますね」


「横須賀鎮守府……大本営……亜也虎……」


「やれやれ、平和には程遠そうですね」


ーー
324 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 00:59:31.20 ID:SLwXrfpJ0
遅くまでありがとうございました


コメントなどあればお願いします
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 01:05:35.52 ID:pHDLuvbDO
お疲れ様でした
ポーラ欠片持ってるの忘れてたなあ
難しいのはやっぱり龍驤か…
法を超越させたり抜け道使うのもまた違うよね
罪状は何になるんだろう
テロとして扱われるから数十年なのかな
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 01:08:41.33 ID:MnjZfoO/o
乙でした
また波乱の幕開けっぽいけど龍驤の因果ってテーマから離れて次は何になるんだろう
あと龍驤は過程を説明がつくようにして偽装退役は拒否して本当に退役するだと持ってたけどそうじゃないのか
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 01:15:28.10 ID:IavS6F8HO
おつです
ポーラさんが尻拭いしてるの可哀想…
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 01:16:07.20 ID:stYf750Xo
おつです
富士さんのポンコツ遺伝子が全然希釈されてねぇ!ポーラのアフターケアなさ過ぎであんまりだぞ!
横須賀組の所ヒガンテレビかと思った、まだ早いか?
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 01:31:13.14 ID:pHDLuvbDO
艤装の無い普通の艦娘でも人間よりはよっぽど強いとは思うけど猛獣よりは下なのかな
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 12:47:04.01 ID:Bf2kGMv5O
ポーラもこちら側からすれば平和のために各方面のリスクを潰しているけど、技術者側からすれば一杯喰わされてるからね
そりゃキレるよな、青年君はどうかな?
331 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 19:08:21.86 ID:SLwXrfpJ0
ーー


あきつ丸「これはこれは由良さん」


由良「なに」


あきつ丸「今日はとても良いお天気で…」


由良「用件」


あきつ丸「あの〜…」


由良「早く」


あきつ丸「…初めに言っておきますけど、これは自分が言い出したことではありません」


由良「何が」


あきつ丸「近日中に龍驤殿を拘束、逮捕することに…なったんですよ」


由良「止めさせて」


あきつ丸「ですから…その……」
332 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/12(月) 19:14:36.21 ID:SLwXrfpJ0
由良「貴女は、私のお陰で出世した」


あきつ丸「…ええそうです。由良さんのお陰で自分は警部にまで登り詰めることができました」


由良「恩を仇で返すの」


あきつ丸「…ですから!自分ではどうしようもできないんです!」


由良「なぜ」


あきつ丸「龍驤殿の罪状はテロ特別法です!軍の施設を攻撃しておいて逮捕をしないとなると、陸の警察の面目丸潰れなんです!」


由良「そんなつまらない理由」


あきつ丸「つまらなくてもこれが道理なんです!」


由良「…」


あきつ丸「龍驤殿は強制連行になります。ですのでそれを阻止しようとしたり妨害したりすると…」


由良「こちらも捕まる」


あきつ丸「テロの…仲間ということに……なりますから…」


由良「…」


あきつ丸「本来なら自分はここに来ることさえ危険なんです。そのリスクを負ってまで由良さんに伝えに来たんですよ!」


由良「…」


あきつ丸「いいですか、絶対に邪魔をしないで下さいね!龍驤殿の為でもあるんです!」



下2 この後の展開やその他起こったことなど
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 19:20:04.23 ID:pHDLuvbDO
龍驤殿を救うも救わないも法の下で行われるべきなんです
解ってくださいとあきつ

裁判はあるのと
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 19:48:39.56 ID:IavS6F8HO
>>333
逮捕=有罪判決での収監ではありません
逮捕は陸の面子を保つために必要で、彼女の置かれていた状況は海と陸の間でやり取りがされています
335 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 19:53:59.55 ID:SLwXrfpJ0
あきつ丸「龍驤殿を救うも救わないも法の下で行われるべきなんです、解って下さい!」


由良「裁判はあるの」


あきつ丸「それはもちろん」


由良「…」


あきつ丸「良からぬことは考えないで下さい!」


由良「なに」


あきつ丸「逮捕したといっても有罪判決ありきでの収監ではありません!逮捕は陸の面子を保つために必要なだけなんです!」


由良「…」


あきつ丸「龍驤殿が精神を病んでいるのは我々も知っています。残材に扱うことはしませんから…」


由良「…」
336 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [saga]:2020/10/12(月) 20:00:03.03 ID:SLwXrfpJ0
ーー


由良「提督」


提督「どうした…?」


由良「あきつ丸から聞いた」


由良「龍驤は逮捕される」


提督「……そうか」


由良「どうするの」


提督「…どうもしない」


由良「…」


提督「龍驤は罪を認めて償うと言っているんだ。それに…約束したからな」


由良「約束」


提督「何十年になろうが待っている。龍驤とはそう簡単に切れる仲じゃないからな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 20:03:06.36 ID:stYf750Xo
心配してくれてありがとうと提督
338 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2020/10/12(月) 20:03:35.19 ID:qujLoyQj0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 20:06:48.33 ID:MnjZfoO/o
↑はマルチポストだから気にしないでね
多分ageてる安価スレ全部にやってる

>>337
この国は司法が機能していることも俺は信じている
だから俺達は頑張っているんだ
340 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 20:14:54.45 ID:SLwXrfpJ0
提督「心配してくれてありがとう。この国の司法が機能していることを俺は信じている」


由良「…」


提督「だから俺達は頑張れるんだ…うん」


由良「無理はしないで」


提督「させてくれ」


由良「…」


提督「……霞のお腹も大きくなってきている。父親としても振る舞わなければいけない」


由良「その道を選んだのは貴方」


提督「そうだ、だから無理もするし無茶もする。誰にも見つからないようにな」


由良「…」
341 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 20:17:37.99 ID:SLwXrfpJ0
提督「由良の口が堅いのは知っているからな」


由良「狡い人」


提督「…龍驤の逮捕はいつなんだ?」


由良「近日中」


提督「具体的な日にちが分かれば教えてくれ」


由良「どうするの」


提督「朝霜達を近付けさせないようにしておく。会議や何でもいい訳ができるからな」


由良「…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 20:35:12.71 ID:pHDLuvbDO
自分に出来る事は無いか考える由良
裁判官や関係者が艦娘に偏見のある人物かどうか…調べてみようかと
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 20:39:29.71 ID:IavS6F8HO
幹部さんは陸側と面子を保つこと、真実に則した結果を得ること、両立しなければならないところが上に立つ者として辛いところだねと話しながら情報交換してる
どちらかを取るだけなら簡単だがそれでは過去と何も変わらないと
344 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 20:49:05.52 ID:SLwXrfpJ0
ーー


幹部「陸側とは面子を保つこと、真実に則した結果を得ることの両立しなければならない。これが上に立つ者として辛いところだね」


提督「……」


幹部「どちらかだけを取るだけなら簡単だ。しかしそれでは過去と何も変わらない」


提督「…いいんです。無駄に動き回れば龍驤に迷惑がかかりますから」


幹部「提督君、君の表情を見ていると安心はできない」


提督「そんなことはありません」


幹部「まるで龍驤君とは逆…曇った表情をしているよ」


提督「少し寝不足なだけです、問題ありません」


幹部「ふむ…」
345 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 20:54:43.97 ID:SLwXrfpJ0
提督「入院に休暇と自分は休み過ぎました。これからは休みなく働きます」


幹部「それは困る、大本営としては認められない。ちゃんと休みは取ってくれ」


提督「善処します」


幹部「……」


提督「自分はこれからも横須賀鎮守府の提督として恥じないよう仕事を続けます。プライベートはプライベートです」


幹部「…君がそこまでの覚悟をしているのなら、私は止めないよ」


提督「はい、ありがとうございます」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 20:56:14.24 ID:stYf750Xo
>>342
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 21:08:18.56 ID:aZjcXSzYO
>>346
提督や新棲姫、あきつ丸など各方面と連携
逮捕や裁判妨害するわけじゃない、真っ当に罪を償う道を進めるのか調べることは決して悪ではないはず
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 21:15:00.92 ID:aZjcXSzYO
あっ、逮捕は口外しない設定か
これだと再安価?
349 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 21:15:45.50 ID:SLwXrfpJ0
再安価

下2
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 21:28:52.71 ID:pHDLuvbDO
提督君は少し…心配だな
彼は思い詰めやすいと幹部さんの独り言
しかしこれに関しては僕に出来る事は無い…
それにこちらも一刻も早く本部の移転を進めなければ…いつまでも特務艦を預けていては彼らの負担になってしまう
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 21:32:58.18 ID:MnjZfoO/o
曇った表情なんてしてたら鎮守府のみんなが調子が悪そうと気づかないはずもなく
二人も人をつけてるんだから働きすぎどうかはわかっちゃう
352 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 21:37:42.09 ID:SLwXrfpJ0
ーー


Y朝潮「司令官」


提督「…なんだ」


雲龍「今日はもう休んで」


提督「何を言っているんだ、まだ仕事をやり始めたばかりだろう」


Y朝潮「そんな顔をして良くそんなことが言えますね」


雲龍「体調でも悪いの?心配ごとでもあるの?」


提督「大丈夫だ」


雲龍「いい加減にして、大丈夫に見えないから言ってるの」


提督「なにも問題はない」


雲龍「そうやって言い返す時は都合の悪いとき。貴方のことはよく知ってるのよ」
353 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 21:42:10.06 ID:SLwXrfpJ0
提督「放っておいてくれ!」


雲龍「…」ビクッ


Y朝潮「…お茶を持ってきます。雲龍さん特製のハーブティーは美味しいですからね」ガチャッ


雲龍「……ねぇどうしたの?怒鳴ることなんて殆ど無かったじゃない」


提督「……」


雲龍「お願い、話して」


提督「……」


雲龍「話して」


提督「……」


雲龍「話しなさい」


提督「……」


雲龍「…私じゃダメなの?私のことは信頼してくれないの?」


提督「……」


雲龍「提督……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 21:53:27.50 ID:pHDLuvbDO
提督の独白
誰かを気遣ったり、優しく出来るのも…龍驤が居てこそなんだと…俺は…
今の俺は確かに幾らでも待つと言ったしそのつもりではある
…だけど人は変わるんだ…俺はそれが怖い…
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 22:13:20.46 ID:stYf750Xo
>>354
356 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 22:19:37.05 ID:SLwXrfpJ0
ーー


提督「……」


提督「誰かを気遣ったり…優しく出来るのも…全て…龍驤が居てこそなんだ…」


提督「俺は確かに幾らでも待つと言った…だが人は変わるんだ……俺はそれが怖い…」


提督「龍驤を信頼できないとは違う……俺が…変わってしまう……」


提督「霞とはこれからどうなる?朝霜はどうするんだ?」


提督「……怖い…」


提督「龍驤の居なくなった世界は……耐えられない…」


提督「……」


提督「無理だ…………」
357 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 22:22:39.47 ID:SLwXrfpJ0
提督「……」ゴソゴソ


提督「龍驤や響が飲んでいた強い薬…これのお世話になるとはな……」


提督「水……」


提督「……」ゴクッ


提督「……」


提督「龍驤は俺にとって…」


提督「……」


提督「龍驤ぉ……」


提督「俺は…耐えられない……」


提督「無理だ…無理なんだ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 22:44:52.45 ID:IavS6F8HO
霞は提督の様子を見て薬を飲んでると気づく
それでも取り繕う提督にビンタ一閃

一人で抱え込んで辛くなって…自分を信じれなくて…その薬を飲んで…
あなたが自分を信じれないなら龍驤さんを信じなさい!周りを信じなさい!
龍驤さんはあなたを信じてる!私達も信じてる!
間違えそうになれば何度でも正してあげる!

オカンのきつけビンタがジンジン痛くても心地よい提督
龍驤は居なくなったわけではない、逮捕されたとしても会いに行けるし言葉も交わせる
それに弁護だってできるし最善も尽くさず勝手に諦めていた自分が恥ずかしい
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 22:45:58.83 ID:CzC3ruLFo
霞にバレる(薬の服用)
押し問答の末お腹の子に障るから俺の問題に首を突っ込むなと言っちゃうも、馬鹿じゃないのそれなら家族の問題じゃない!!と一喝される
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 22:47:30.12 ID:CzC3ruLFo
もっといいの出てるやんけ!
申し訳無い
361 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 22:57:45.44 ID:SLwXrfpJ0
ガチャッ


霞「ねぇあなた…」


提督「ん……」


霞「今日はその…寂しいかなと思って…一緒に…」


提督「あぁ……」


霞「……ちょっと、こっちを見なさい」


提督「……」


霞「こっちを見て!」


提督「……」


霞「呆れた…誤魔化せると思ったの?私が作った薬なんだからどんな症状か出るのか、目を見れば分かるのよ!?」


提督「……」


霞「黙ってないで何か言いなさい!」


提督「…そんなに怒鳴るんじゃない」


霞「はぁ〜〜〜〜!?!?」
362 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 23:01:56.56 ID:SLwXrfpJ0
提督「お腹の子に障るだろう。それに俺の問題に首を突っ込むな」


霞「……!!」バッチーンッ


霞「馬鹿じゃないの!?あなたの問題は家族の問題じゃない!!」


提督「……」


霞「全部…全部嘘だったの!?私と繋がりを持ちたいって言ったのも全部!!」


提督「…それとこれとは違う」


霞「いい加減にしなさ……!!」ヒュッ


提督「……」ガシッ


霞「あ……!?」


提督「…もういい、霞は安静にしているんだ」


霞「……ふざけないで!!」
363 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 23:06:40.27 ID:SLwXrfpJ0
霞「分かったわ…龍驤さんに関して何かあったのね」


提督「……」


霞「それで不安になって薬を頼る……あんた、本物のクズよ」


提督「…そうか」


霞「私も!朝霜も…!家族の一員なんでしょ!!」


霞「どうして頼らないの!?なんで頼ろうとしないの!!」


提督「…部屋に帰って寝てるんだ」スッ


霞「触るな!!」バシッ


提督「……」


霞「もう頭きた……!謝っても一生許してやらないわよ!!」


霞「ウジウジして誰にも相談しないで!勝手にしてろこのクズ!!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:17:27.53 ID:pHDLuvbDO
走り去る霞とすれ違う漣
霞は泣いていた
ご主人様…そのままだと何よりも龍驤さんを失望させてしまいますよ?

漣…俺はどうしたらいい…子供が産まれて、日々の生活に…龍驤が居ない日々にもし少しでも満足してしまったら…と提督

別にいいじゃないですか、変わっても
幸せで、笑顔で龍驤さんを迎えてあげた方が龍驤さんにも救いになると漣は思います
むしろそうじゃなかったらまた龍驤さんは自分を責めますよ?と
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/10/12(月) 23:28:00.00 ID:IavS6F8HO
>>364
変わらない人はいません。あの神様みたいな人達だって変わってます。
でも変わらないものもがあるんですよ、絆です。
私達はずっと絆があるからどんなに苦しくても辛くてもそれを辿ってやってこれました。
私とご主人の間には絆があります。霞とご主人様の間にも絆があります。
でもそれが龍驤さんとの絆を切るわけじゃありません。
366 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 23:43:31.00 ID:SLwXrfpJ0
ーー


漣「ご主人様、霞さん泣いてましたよ」


提督「……」


漣「そのままだと霞さんに嫌われるどころか龍驤さんを失望させてしまいますよ」


提督「漣…俺はどうしたらいい…子供が産まれて、日々の生活が……龍驤が居ない日々に…少しでも満足してしまったら……」


漣「別にいいじゃないですかそれでも」


提督「な…?」


漣「満足ってことは幸せなんですよね?幸せで、笑顔で龍驤さんを迎えてあげた方が救いになると思いますよ」


漣「ていうかむしろそうじゃなかったら、また龍驤さんは自分を責めますよ。あの女はそういうヤツです」


提督「……」


漣「変わらない人なんかこの世に居ませんよ。あのカミサマみたいな人達だって変わってますからね」
367 : ◆I4lwDj9Dk4S2 [sage saga]:2020/10/12(月) 23:49:45.95 ID:SLwXrfpJ0
漣「人は変わっても変わらないものもがあるんですよ。絆です、知ってますよね?」


漣「漣はずっと絆があるからどんなに苦しくても辛くてもやってこれました」


漣「私と提督の間には絆があります。霞と提督の間にも絆があるんです」


漣「でもそれが龍驤さんとの絆を切るわけじゃありません。そんなことはあり得ないんですよ」


提督「……」


漣「はぁ〜…多分龍驤さんが飲んでたキツ〜い薬飲んだんですね。そうなる前に相談して下さいよ〜」


提督「……」


漣「霞も妊娠中で不安定ですからね。よーしよし、漣がいっぱい癒してあげますよ〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
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