目が覚めるとあなたは今までの記憶を失っていた

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88 : ◆cA33JjfKio :2020/12/10(木) 05:27:11.97 ID:NvumUyXQ0
>>57より


あなたは数秒悩んだ末、足音の主を待ち伏せすることにした


盗賊「おいおい正気かよ……」


やや呆れたような目で見てくる盗賊を尻目に、あなたは壁に背を張り付けて息を潜める

足音の主が階段を上り切った所を陰から奇襲する作戦だった
89 : ◆cA33JjfKio :2020/12/10(木) 05:33:39.21 ID:NvumUyXQ0
盗賊「あのなぁ、看守の野郎は武装してんだぜ。丸腰でノせるほどアンタ腕っぷしに自信があるのかよ」


あなたはあなたのあんまり逞しくなさそうな二の腕を見つめて沈黙した

しばらく考えた後、あなたに天啓がひらめいた

腕に自信が無いから今から武器を奪うのだ


盗賊「……いや、あのさぁ」
90 : ◆cA33JjfKio :2020/12/10(木) 05:38:43.65 ID:NvumUyXQ0
そんなことより、足音がどんどん近づいてきていた

あなたは自分の張り付いている壁と向かい側の壁を指差した

盗賊に向けて、お前も早く位置に付けというジェスチャーだった

武器持ち相手に奇襲を掛けるのなら一人より二人の方が良いとあなたは考えた。これは名案だと思った


盗賊「…………」
91 : ◆cA33JjfKio :2020/12/10(木) 05:39:43.09 ID:NvumUyXQ0
中々位置につかない盗賊に、あなたは壁をトントンと指で叩き催促をする

あなたは若干イラついていた


盗賊「……ああくそっ、今さら逃げるのはもう遅えし……アンタが捕まっちまったら俺が抜け出してんのもバレて警備も強化されるだろうし……こういう冒険はあんましたくねえんだけどなぁ!」


盗賊は文句を言いながら渋々壁に張り付いた
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2020/12/10(木) 17:03:02.53 ID:iZWvzoQJ0
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