モバP「やってしまった…」

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10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/01/21(木) 12:21:51.26 ID:7GHqwLrZO
涙が出そうだった。

よく炎上させるとはいえ、女であり、アイドルである人間の鳩尾に怒りの鉄拳をかましてしまった私に、彼女は優しい言葉をかけてくれたのだ。こんな人間にも優しさを与えてくれる人がいる。人生、まだ捨てたものではなかった。

目の前のりあむは少し痛みが収まったのか、二人に呟く。

「な、殴らなくてもいいじゃん…」

その発言に二人はイラっとする。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/04(木) 22:24:53.26 ID:ppbzzZ2x0
兎にも角にも、このガキンチョに己の罪を自覚させねばならない。

「ピンクヘッドクソデカおっぱいさん、貴方何回炎上させれば気が済むんですか?」

「いや、バズらせようと思って…」

何度も聞いた言葉だ。だがこの頭ピンクがバズった試しはない、こいつに現実は見えてないのだろうか。

「貴方にそんなことは無理なんです。無理、できない、これは必然。」

「そ、そんなこと言われたって…」

ピンクが食い下がる、いや、何回も炎上してるくせによくそんなこと言えるな。いくら頑張ったって無理無理カタツムリ。そう思っていた時に、ちひろさんは援護射撃を開始する。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/04(木) 23:14:17.97 ID:WIMQNeE90
「あのね、りあむちゃん、貴方は上野動物園のサル山から来たからわかんないんでしょうけど、あなたはもう簡単に炎上するの、ゲームでいうボーダーブレイク勢なの。」

「ガンダム勢ではなく!?」

プロデューサーは、ちひろさんはやはりすごいなぁと思った。あのりあむをファ○ク盗む[ピーーー]しか通じないようなスラム街のギャングのようなボダ勢に例えるとは思わなかったからだ。しかし、ちひろさんはまだ止まらない。

「りあむちゃんはもう、どこその県知事をキレさすようなアホと同じです」

「そ、そんな…」

えげつない、その一言である。みるみるうちにりあむは絶望していった。



13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/04(木) 23:35:08.28 ID:OzUe/vYfo
言い過ぎやぞりあむ以外に
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/25(木) 23:14:06.45 ID:swbFEuSXO
すごい。さすがちひろさん。

言葉の一撃が違う、彼女の発言を見るたびに、自分の甘さを思い知らされる。ワンパンで自画自賛していた自分が恥ずかしくなる。

「聞いてるんですか?チンパンジーだって聞きますよ!?」

「うう…」

りあむが憔悴しきっている。でも、全く可哀想とは思わない。むしろちひろさんに申し訳なさすら感じるし、応援したくなった。

頑張れ、ちひろさん。

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