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【艦これ】提督「俺と……愛宕と高雄」

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511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/08(木) 11:02:42.57 ID:oLIXUJ4S0
復活待機中
512 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:51:27.21 ID:9eSKjny50

< ヒトにとってはてぇてぇNTR >







雲龍「嗚呼……これが、寝取られている女側の気持ち……? 」

天城「違うと思いま……そうかもしれませんけれど」





阿賀野「馬鹿みたいに好かれている雌猫の前で猫動画観るってどういう特殊獣姦プレイなの? 」

加賀「…………猫に縋り付かれるってどうやったら成し遂げられるのかしら」
513 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:52:44.32 ID:9eSKjny50

< 去年の三月くらいの話 >








海風「そういえば江風さ」

江風「あン? 」

海風「結構前だけど雲龍さんが責任取ってくれる発言してたじゃん」

江風「あぁ……チートス勝手に食べた冤罪吹っかけられて唐突にディープなのされたとき」

海風「そんなに誰かに相手してほしいならお姉様呼びしてくれば? 」

江風「や、雲龍さンのこと嫌いじゃないけどさすがに姉貴の方がマ……

海風「うん? 」

江風「……姉貴の方がマシって言わせようとしなかったか? なぁ、その顔はなンだ? 」
514 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:54:47.08 ID:9eSKjny50

< 盲目と笑いますか? >








漣「現実主義なんてロックじゃねーんだよなー。ねぇ? 」

天城「その通りです」

涼風「それでもロックってーか音楽は現実だぜ? 」

天城「何をほざいてるんですか。ロックはロックであって現実なんてくだらないものの介在は許されません」

涼風「そっか。……ボケ? 」

漣「そうであってほしい、とは思うけど」

雲龍「残念ながら……」

葛城「手遅れ、でございまして……」

天城「???? 」
515 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:56:03.29 ID:9eSKjny50

< 無いモノは壊せない云々 >







葛城「てーかロックって現実があって初めて映えるものじゃないの?
反目して攻撃して貶す存在がいないとロックって成り立たなくない? あれこれ赤ちゃん? 一人で立てるのかな? 」

天城「」

涼風「……なんでそういうこと言っちゃうかな」

雲龍「ね? こういう水差しもしない身の程を理解した話しかしない私の価値が分かるでしょう? 」

漣「そういう程度の話ですかね……」

天城「」
516 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:57:15.29 ID:9eSKjny50

< 唐突ですがおっぱいに平伏さないのは間抜けです >







提督「や、本当意味分からんわ。人間兵器ってんならおっぱい大きくつくる意味はどこにあるんだよ」

愛宕「それ前も聞いたけど」

提督「お前らはいいんだよ。一応なんというか勝手にその形になるわけでな、手ぇ加えておいてデカくする意味」

愛宕「再利用を見越して? 」

提督「なんのだよ……そもそも可愛くつくる意味」

愛宕「広報に使えるでしょう? 」

提督「あぁもうじゃあ人間味を表現する意味」

愛宕「所謂自己修復自己保存の為には自己愛を育めないと? 」

提督「んぎぎぎぎっ……」

愛宕「うん? 」

高雄「はぁ。……あなたが何を求めているのか全く分からないのですけれど」
517 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:57:53.12 ID:9eSKjny50

< “ 悪魔たちの中のユダ ” >







時雨「これ、物凄く好意的かつ中二的に表現したあきつ丸だよ」

あきつ丸「そうか。……春雨殿」

春雨「拒否。……時雨ちゃんはなんで最近物凄く変な酔い方するようになったの? 」
518 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/17(土) 23:58:50.41 ID:9eSKjny50

< 心から欲しいものなんてきっと永遠に手に入らない >







雲龍「私がオバさんになっても ♪ 」

天城「そもそもオバさんになるんですかこの女」

葛城「寧ろなれるんならいいねって感じ」

赤城「この人なら腐りかけの女の方が余程好みでしょうしね」

天城「なるほど」

葛城「永遠にストライクは取れない女なんだ」

赤城「アンパイアどころかルールからして偏屈ですから」

提督「素直とは言わねぇけども……歳取りたいって贅沢過ぎると思うんだよなぁ」
519 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/18(日) 00:00:16.52 ID:jElZ5p6h0

なんというかメンタル復帰しました
本当に失踪して申し訳ありませんでした



それもこれも泥酔した勢いが良くないのです
こういうのさっきぶん投げました

【艦これ】提督「カップサイズ幾つ? 」蒼龍「I だけど」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1626532734/

よければどうぞ
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 00:06:30.80 ID:mHfZySRN0
乙 復活して良かった
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 10:17:16.23 ID:OKJB687uo
おかえりー
522 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:44:54.72 ID:DkM/vZgl0

< 絶妙に潰れないくらいに極悪な無造作 >







提督「ッ〜〜〜〜……! 」

雲龍「……うん? 」

提督「タマ……タマ、タマ…………思いっきり膝入ったぞ今」

雲龍「あ、そう……」

提督「な、涙が出ちゃう、男の子だもん」

雲龍「……お詫びに舐めて慰めてあげましょうか? 」

提督「俺は犬猫じゃねぇしこの痛みはそんなんじゃ……うん? 」

雲龍「? 」

提督「未だかつてタマを痛めてからすぐに舐めてもらったやつはいないだろうおそらく。
もしかして治るかもしれなイッ! った……っ……いってぇ」

雲龍「やれと言われたらやるけれど……馬鹿? 」
523 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:46:03.25 ID:DkM/vZgl0

< フッツーに吐きそうなくらい痛い >







提督「馬鹿だよ。……クッソいてぇ」

雲龍「シーツが滑ったのだもの」

提督「そもそも寝起きでベッドに潜り込まなくていいから」

雲龍「他にやることが無いの」

提督「黙って寝ときゃいいだろうが」

雲龍「言い直す。他にヤりたいことが無いの」

提督「バック多かった翌日は乗りたいとかそういう? 」

雲龍「そういう。……で、舐めた方がいい? ふやけるまでしゃぶってあげるけれど」

提督「フッツーに仕事だよこの後……」
524 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:46:58.93 ID:DkM/vZgl0

< 結果が変わらないとか言ってはいけない >








江風「デートに一番金使いそうなのって? 加賀さンからは食事抜いて」

海風「んー……Littorioさんじゃない? 」

涼風「それっぽいな。買わせるのも美人の務めとか思ってそうだし」

江風「確かに」

Littorio「失礼な。あの人が勝手に買ってくれるだけですけれど、何か? 」
525 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:47:37.99 ID:DkM/vZgl0

< 頑張るの度合いとは >








海風「じゃあ逆は? 」

江風「姉貴、って二、三年前なら言ってたけどうーン? 」

伊14「涼風とか姉貴じゃない? 小食だったり食事にあんまり興味無かったりだし」

涼風「アクセとか服も最低限でいいしな。……でもそう考えると扶桑姉妹は割と使わせてそう」

海風「当然でしょ? 下手したら愛宕さんなんかより余程使わせてると思うよ」

山城「おっさん舌の金髪より舌が現代向きなだけよ」

愛宕「しっつれーな。……ランジェから始まってアウターも頑張って抑えてると思うんだけどなぁ」
526 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:49:03.41 ID:DkM/vZgl0

< ぽーんと札束で殴られても納得できてしまう相手 >







赤城「あれ、てっきり例によってお手付き組の中だけの話かと思ったらここの面子全員みたいなんです」

龍田「え? まぁ……そうみたいですね」

赤城「我ながら食事関係は加賀さん並だと思うんですけど名前が上がらないということは」

龍田「“ 赤城さんが誰かとデートする ”なんて悍しい状況誰も想像し得なかったのじゃないかしら」

赤城「やっぱりそういうことですよねぇ……」
527 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:50:13.69 ID:DkM/vZgl0

< トクベツ >






赤城「これでも“ 誰かと二人きりで特別な話をする ”だとか、
“ 社会的立場のある特別な相手と秘密を共有する ”なんて機会は皆さんより多いんですけど」

龍田「はぁ。……だからじゃないですか嫌ですねぇ〜……」
528 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:51:43.19 ID:DkM/vZgl0

< あくまとのとりひき >







雲龍「高雄って合理的かつある意味奔放で手が付けられないタイプじゃない」

明石「まぁ」

雲龍「だから……もしかしてね? 」

明石「はい? 」

雲龍「あの人が生涯現役であり続けて今のまま猛るようになるクスリつくればね?
あなたの研究も許してくれそうじゃない? 妊娠機能の回復」

明石「いやいやそんなまさか……高雄さんの愛情馬鹿にし過ぎでしょ」





高雄「約五十年間の今と引き換えに……ふむ」

愛宕「あのね……」
529 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:53:02.50 ID:DkM/vZgl0

< 冗談、冗談ですよ? >







高雄「いえ、でも割りかし悪くない取引だと思うわ」

雲龍「ね? 」

愛宕「えー……」

明石「…………つまりあの人が八十過ぎまで生きたとしてその直前に“ 艦娘 ”の寿命を解放して妊娠能力も付与しろと? 」

高雄「大雑把に言えば」

明石「それをできるかは置いといてお子さんはどうするおつもりで? 」

高雄「私が死んでも複製の私か愛宕に任せれば

愛宕「少なくとも私はお断りしておきますねお姉ちゃん」

雲龍「あと五十年も本気で全盛期維持できるならなんとか説得できそうじゃない? 」

提督「ロスタイムがロスタイムに思えねぇんだけど……アディショナルはそのまま使って終わるんじゃねぇかなそれ」
530 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:56:03.58 ID:DkM/vZgl0

< 何の冗談かと思いました >







漣「うーん……やってしまいましたなぁこれは」

叢雲「電気シェーバーなんてあなた何に使うのよ。そんな剛毛だった? 」

漣「しっつれーな。花も恥じらういと美しき柔肌の美少女にボーボー発言とは。
つーか足に産毛以外の毛なんぞ生えとらんわこんちくしょう! 」

叢雲「ネバーロリータ様様ね。……じゃあ何よこれ、通販でしょ? 」

漣「勝手に送られてきたんだよこれ。尼さんから」

叢雲「尼? 」

漣「密林、って言った方がいいかな」

叢雲「ふぅん……」

漣「まぁ、マケプレもふっつーに使ってたし業者もあんま気にしてなかったからなぁ……どうせ海軍の検閲入ってると思って」

叢雲「某国の業者が郵便関係の優遇とか狙ってるって噂のあれってこと? 」

漣「たぶんそーいうこと」

叢雲「ふぅん……つまりこれ海軍の一部にはあなたが剛毛でかつシェーバーでかるーく処理する女って思われるってことよね。
なんならギフトでそんなもの贈られる程周りに気遣われてる」

漣「……………………」
531 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:57:41.03 ID:DkM/vZgl0

< そんなものに何か意味があって? >






加賀『ほら……おいで…………ね? 安心しても、いいから……あぁ…………んぅ……』






提督「可愛いね。……これ撮ってお前何も言われなかったの? 」

初月「無言で……演習場に……一時間も掛からなかったよ」

提督「あ、そう……」

加賀「恥ずかしいのはまだ無くならないけれど冷静になれば指先を嗅いで、舐めて、ゆっくりと抱き締めさせてくれた数少ない記録よ」

涼月「そうですね。……沈みゆく初月を必死に引き上げた私に何か労いは無いんですか加賀さん」
532 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 22:58:47.97 ID:DkM/vZgl0

< このあと滅茶苦茶云々 >







加賀「? あぁ、貴重なカメラを引き揚げてくれてありがとう。万謝に値するわ」

初月「僕はカメラ扱いなのか」

加賀「あなたにそれ以外の価値があって? 」

涼月「たかが猫の動画で……ネットも漁れないんですか? 」

初月「あっ」

加賀「ほう……」

提督「なんで素面なのに数時間以内で連続して失言するんだお前ら。
……加賀もにこやかな顔で拉致していくんじゃない馬鹿」
533 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:04:16.75 ID:DkM/vZgl0

< ホントどーにかしてこの暑さ >







愛宕「あのね、エロいランジェって確かに女物なのに男寄りの価値観かもしれないし、
単純に喜んでほしいとか興奮してほしいとかは置いておいても」

旗風「は、はぁ」

愛宕「ケダモノっていうのは言う程語感にストレートじゃないのよ?
貪られる代わりにすっごい楽しませてくれるのよ? 」

旗風「ん、んんっ? 」

愛宕「自分が楽しみたいなら楽しませなきゃ。愛には愛で応えてあげたくなるものなのよ」

旗風「否定なんてできませんけれど……愛宕さんが透けるTシャツ着てビールなんていよいよこの世の終わりみたいな暑さですね」
534 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:07:22.31 ID:DkM/vZgl0

< 嫌なことは1mmもしたくない >







愛宕「というかね、私もサルートとか買ってみたいのよ? 分かる? 」

旗風「ファッションの話として分からなくはありませんけども」

愛宕「マックスでIの75って何よ……そこまで太くない……なのに合わない……やってられないわ」

旗風「えーと……」

雲龍「疲れて酔ってるのよ。分かってあげて」

旗風「分かってますよ。…………ここでこの場面でこのタイミングで一番雲龍さんには言われたくないですけど」

松風「昼過ぎまでクーラー効いた部屋で寝て夕方まで泳いでその後お風呂上がりのショーパンでお酒ねぇ……」
535 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:08:37.37 ID:DkM/vZgl0

< それがある種の至上命題な生き方ですので >






江風「でもどうせ垂れない崩れない、って身体なら常にノーブラか紐ビキニで問題無いな! 」

雲龍「……ハンッ」

愛宕「……ハンッ」

海風「馬鹿だね江風は。…………だとしてこんな場面で史上最高にせせら嗤うが似合う顔するのはどうかと思いますけど」
536 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:09:56.72 ID:DkM/vZgl0

< でも結局一言で十分だよね >







雲龍「それに常にノーブラでいては私自身もあの人も面白くないでしょう? 」

愛宕「そうねぇ」

江風「は? 」

海風「…………物凄く分かりますけど言葉が少な過ぎでは? 」
537 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:14:05.03 ID:DkM/vZgl0

< 酔い深き >







雲龍「ソファに座っている男の膝に座ってイチャついていると」

天城「何です。ここは退きませんよ」

雲龍「それは残念」

提督「また変な酔い方……普段ならこいつがいる前でこんなことしないだろうお前」

天城「いいんです。こういうときじゃないとできませんので。見せびらかしたいの」

提督「あ、そう……」

雲龍「どうせ二人だけならしてるでしょうし大して変わらないでしょう。……そうやっていると」

提督「あん? 」

雲龍「絵面がもろにセクキャバね」

提督「……」

天城「どうします? それっぽいことしますか? 」

提督「や、ややや……それっぽいことってなんだよ……いいよ別にそんなの」
538 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:14:57.15 ID:DkM/vZgl0

< 鮪って美味しいよね! >







雲龍「あら、私も参考の為に知っておきたいからどうぞ」

提督「何の参考になるっていうんだよ」

天城「退役できたとしてその後__さんに捨てられたらそれで糊口を凌ぐんでしょう? 」

雲龍「そこまで落ちても生きたいと思ってしまったのならたぶんソープとかの方がいいと思うわ」

天城「そもそも姉様なら愛人業の方が向いていそうですものね。接客業なんて無理ですし」

雲龍「それなら無表情マグロの専門店にする」

天城「今ってそんなのまであるんですか? 」

提督「俺に訊くな馬鹿。……こんな話されるくらいならおっぱぶっぽいことされてる方が万倍マシだわ」
539 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:15:48.46 ID:DkM/vZgl0

< 酔い更に深き業は更に更に深き >







天城「えーと……どうするのが礼儀? 」

雲龍「取り敢えず前を開ければいいわ」

天城「なるほど」

提督「本当に開けるんじゃない。や、なんでお前こういうときに限ってボタンのシャツ着てんだよ」

天城「着物では足を開いてあなたに座れないでしょう? 」

提督「そんな無垢な顔をするな」

雲龍「で、こう、揉ませる」

天城「はい。……手を掴んでいては揉めませんよ? 」

提督「だから無垢な……この状況で脱がせたくねぇんだよ……分かれよ馬鹿痴女」
540 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:16:57.30 ID:DkM/vZgl0

< どこかで見たようないつもの >








雲龍「つまり私が脱げばいいのね? 」

天城「膝の上は譲りませんが」

提督「あぁもうなんなの……君はこれ以上場を掻き回さないでくれるかな」

雲龍「ただ暑いだけ。あなたが勃たさなければいいだけね」

天城「なるほど……__さん、天城も暑いんです」

提督「あ、そう……天城ちゃん」

天城「はい? 」

提督「その馬鹿姉をどうにかしてから春秀でも飲もう?
二人だけなら何でもするから」

天城「姉様、葛城が呼んでますよ。二人きりで大事な話があるんてすって」

雲龍「裏切り者……」
541 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:18:40.19 ID:DkM/vZgl0

< 夜はまだ始まったばかりなのです >







葛城「で、 呼ばれたんだ。……馬鹿なの? 」

提督「あぁ、それ引き取ってくれ」

雲龍「この際葛城でもいいわ。私を慰めてくれる? 」

葛城「よしよしいい子いい子、でいいなら」

提督「いいぞ」

天城「微笑ましい姉妹愛ですね」

葛城「もう面倒臭くなってるでしょ。……天城姉ぇはさ」

天城「? 」

葛城「明日の朝本っっっっ当に後悔すると思うよ。
恥ずかしさって割とダメージ大きいよ? 」

天城「ここまでくるともう何も変わらないと思うの」

雲龍「その通りね。……天城ちゃんがハメ撮り送ってくれるなら葛城ちゃんのよしよしで妥協してあげる」

天城「分かりました。もう少し遊んで飲んでそれからヤりたいので暫くお待ちくださいね」

雲龍「ん」

葛城「あ、それ私にも送ってねー」

提督「いやいやいや……いや、俺の意志は……? つーか天城くん……? 」
542 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:24:06.36 ID:DkM/vZgl0

< 酔って覚めてまた酔うとちょっとね >







愛宕「しな、って奥が深いわよねぇ……」

高雄「……そうね」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………」

高雄「…………」

愛宕「…………あ、そういえばタマネギのストックが

高雄「いえいえいえ……あのぅ? 」
543 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:24:34.47 ID:DkM/vZgl0

< ピロン♪ >







雲龍「うわぁ……」

葛城「雲龍姉ぇがそんな反応するってどんだ……うわぁ……」

雲龍「…………」

葛城「…………」

雲龍「…………明日、天城生きていられるかしら」

葛城「あー……ちょっと怪しいかも……」
544 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/19(月) 23:26:43.48 ID:DkM/vZgl0

< 寂しいって辛いからね >







葛城「てーかさ、二人とも所謂ところの床惚れってやつなの? 」

雲龍「相性はいいと思うわ。勿論肉体的にも優れたオスと言えるのでしょうし、
それ以前からの想いが前提としてあるけれど」

葛城「ふぅん……」

雲龍「何? 男にも興味湧いてきた? 」

葛城「興味はふっつーにずっとあるよ。股開いても良いと思える男がいないだけで」

雲龍「瑞鶴さんへの裏切り甚だしいわね」

葛城「私って元々そういうやつだし。…………瑞鶴さんも気付いたら咥え込んでる可能性あると思うんだよなぁ」
545 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2021/07/19(月) 23:27:11.55 ID:DkM/vZgl0

ありがとうございました

546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 23:45:37.89 ID:uWymuQIQ0
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 00:42:30.61 ID:uzj++IrKo
透けたシャツ、ええなぁ
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 06:02:35.37 ID:VL4M20ZDO
何故か、愛宕が夢見りあむみたいな恰好をしているのを想像したわさ
549 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:33:37.44 ID:D+REUCxl0

< 無加工でノータイム送信していました >






提督「ようおはよう」

雲龍「おはよ」

葛城「はよでーす。……訊かなくても分かるけど天城姉ぇは? 」

提督「引き籠ってまた飲み始めた」

葛城「やっぱり」

雲龍「誰にも転送したりしてないのによく分からないわね。
私たちってそこまで信用無いのかしら」

提督「え、やー……」

葛城「……姉妹相手のアレはある意味他人相手より自沈モノだと思うよ、いや、マジで」
550 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:37:02.14 ID:D+REUCxl0

< 普段の意志は行方不明ですが(昨日) >







愛宕「ねぇ、天城知らない? 」

提督「知ってる」

雲龍「妹ね」

葛城「姉ですね」

愛宕「そうじゃなくて。よくこの暑苦しい朝からくっだらないこと言えるわね」

提督「俺だからな。……知ってる、けども」

葛城「言わないであげて。せめてカードか麻雀の罰ゲームまでは」

雲龍「すぐ聞けそうだものね。愛宕? 朝食当番なら私が代わるわ」

愛宕「あ、それはもう私が用意したんだけどLINEの既読すら付かなくて……何?
男と寝た朝に行方不明ってわけじゃないのね? うん? 」
551 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:37:49.92 ID:D+REUCxl0

< 秘密、というものの意味について >








提督「別に答えなくてもいいんだけど俺以外の全員が参加してるLINEグループがあるんだろう? 」

叢雲「答えを拒否する理由も無いわ。あるわよ」

提督「そこでさ、こう……うーん……や、なんていうか」

叢雲「冗談は兎も角あんたの陰口になるようなことは無いから安心しなさい。
機密に関することだって見たこと無いわ」

提督「そうか。……いや、でもそうじゃなくてな、逆っていうか……あぁ、自分で言うとクッソキモいんだが」

叢雲「何よ」

提督「はぁ。……………………一種宗教的なさ、馬鹿にしちゃいけないみたいな雰囲気になってねぇか? 俺そんなの嫌なんだけど」

叢雲「なるほど……………………あぁ……」

提督「…………………………………………」
552 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:40:52.65 ID:D+REUCxl0

< 決して嫌な感じではなくて >






叢雲「でもあれよ? 愛宕とか漣とか……話の流れによっては他も普通にネタにしたりしてるし」

提督「うーん」

叢雲「そこまで嫌な雰囲気でもないから安心しなさいな」

提督「まぁ、不信があるわけでもないんだけど」

叢雲「基本はその日の食事とかそういうのだし。……まぁ」

提督「あん? 」

叢雲「ここのLINEだから、とかじゃなくて女の集団にありがちで避け得ない牽制だとかはあるから不信は抱いておいた方がいいわ」

提督「あ、そう……」
553 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:43:57.09 ID:D+REUCxl0

< 嫌いだから吸う、なんてことも無いとは思うけれど >







漣「ご主人様に月姫をやらせてみて」

明石「似合わなさそう、と思ったけどあの人自称からして永遠の中二病罹患者だから好きそう」

漣「どのキャラを気に入ると思います? 」

明石「先生と四季と朱鷺恵さん」

漣「ヒロインが一人もいねぇ」

明石「一応先生もヒロイン……ではないか。
たぶんヒロイン限定にしたら真祖の姫君ダントツでしょうね」

漣「カレー先輩も割といいんじゃないです? 広義には化け物だし」

明石「ですねぇ……」






提督「なぁ……俺ってヒトガタの化け物体質ならどんなキャラでも好きになると思われてないか? 」

愛宕「中二的な意味でもあんまり間違いじゃないでしょ?
ハルクとか好きじゃないあなた」

提督「や、まぁそうだけども……別に憐憫とかで女の子好きになるわけじゃ」

愛宕「はいはい。……いいからお風呂行きましょう? 暑いしTシャツ張り付くしやってられないわ」
554 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:47:17.62 ID:D+REUCxl0

< 刹那の内に振り返り >







明石「鈴谷さんならカレー一択なんですが」

漣「や、あれで恋したいお年頃なんでさっちんとかいきそうですけど」

明石「さっちんかぁ」

漣「っぽくないです? 」

明石「まぁ……」

漣「ルート無さそうな雰囲気なら龍田さんでもいいですけど」

明石「龍田相手とはいえひっでぇこと言いますね……むっ」

漣「むっ。…………龍田さんが忍者体質じゃなくてよかったですねぇ」
555 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:50:47.18 ID:D+REUCxl0

< 有り得ないことと信じてはいるけれど >







龍田「敢えて今の状況を良いものと考えると」

高雄「きっと一般的には良くないものなんでしょうね」

龍田「ふふ……ほら、結婚しているとゆくゆくは慰謝料だとか財産分与が発生するでしょう? 」

高雄「はぁ」

龍田「今のまま行けばどちらが心変わりしてもすっぱり別れられるのは良いことじゃない? 」

高雄「まぁ……」

愛宕「そうねぇ……私や高雄はそれでいいかもしれないけど……ねぇ? 」

提督「俺たぶん死にたくないから別れなんて告げずに消えると思うよ。
結婚してるしてない関係無く」

龍田「なるほどぉ〜……? 」
556 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:57:15.33 ID:D+REUCxl0

< 素敵なステーキ >








瑞穂「ですね? ……フフ……」

提督「躾はちゃんとしとけって言っただろうが」

明石「や、えー……私の所為ですかねこれ」

扶桑「和風の漬けだれなのにガーリックでもしっかり合うのね」

山城「美味しいのは美味しいですけれど昼当番二人の趣味ですよね」

Littorio「何か文句でも? 」

高雄「こういうのをいつかお店で出せれば最高ですね、
と思ったけれど天城さんいないですね」

葛城「諸事情によりまして、ええ」

愛宕「私は好きよ? って言うと応援にならないんだったかしら」

雲龍「おっさん舌、というやつ? 」

漣「ま、ダラダラぼんやりして気付いたら鮪の漬けステーキが出る生活に文句なんて有り得ませんけどねぇ……」
557 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 21:58:27.92 ID:D+REUCxl0

< 永遠に終わらない >








叢雲「でもこれ……うぅん……さっくりっていうか、軽過ぎる。薄力粉じゃなくて米粉にしたわね? 」

Littorio「代用ではありませんよ? 好みです」

高雄「その辺はLittorioに任せましたので」

叢雲「別に嫌いじゃないけど……ん……」

提督「本気で代用すんなら天ぷら粉にするだろう。納得いかないなら次は自分でつくれ」

叢雲「だから嫌なわけじゃない。もう少し、本当にあと少しだけとろみが欲しいだけ」

Littorio「では次はいっそ片栗粉でいきましょうか? 」

叢雲「何? 私にドロドロのでんぷん塗れになったマグロを食べろって言うの? 」

高雄「高級な方の……いえ、馬鈴薯ではない方の本物のカタクリを用意しましょうか」

叢雲「それならそれで興味はあるわ」

江風「…………なぁ、このヒトたち何言ってるンだ? 」

涼風「知るか。……でもなんか江風に仲間意識持たれるのもそれはそれで嫌な気がしないでもないな、これ」
558 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 22:00:30.54 ID:D+REUCxl0

< 買えないわけでもないけど居住地によっては面倒といえば面倒 >







提督「いっそもうコーンスターチでどうだ。新しい世界が見えるかもしれない」

叢雲「どうせ美味くもない不味くもない微妙なやつができるだけよ」

Littorio「Littorioは葛粉を使ってみたいのですけれど」

高雄「本葛ですか……お高めですよ? 」

Littorio「それはLittorioたちの生命よりも高いものなの? 」

愛宕「そんなわけ。……でもだからといって人数分の本葛ねぇ」
559 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 22:05:47.02 ID:D+REUCxl0

< いなかった、のでした >






加賀『私、こう見えて絡み酒タイプなのだけれど』

天城『はぁ、とてもそうは見えませんが』

加賀『ここって絡み酒、いないわよね』

天城『江風さんが鬱陶しくなるくらいですね。平和でいいじゃないですか』

加賀『まぁ……そうね』

天城『何か不満でも? 』

加賀『いえ、そういうわけでは』





天城「」

雲龍「…………虚ろな顔で床にへたり込む程? 」

葛城「天城姉ぇは何時間そうやってたのさ。
……雲龍姉ぇも一般常識としてそれくらいのダメージがあるのは分かろうね? 」
560 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 22:08:22.43 ID:D+REUCxl0

< 追い討ちをかけているわけでもないが >






天城「」

雲龍「まぁ、一応覚えておくわ。……天城? 」

天城「…………? 」

葛城「いや、こえーよ。今ギギィって首鳴ったかと思ったわ」

雲龍「今度は私とあの人の三人でピースして撮りましょう? 葛城もよければどうぞ」

天城「…………」

葛城「…………」

雲龍「…………? 」
561 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/20(火) 22:13:18.63 ID:D+REUCxl0

< どんなものだったかは、はて >






葛城「あのさ……」

雲龍「別に強要はしないわよ。そもそも海風のこれとかもっとエグいわ」

天城「ウワァ……」

葛城「あぁ、さすがに私には見せてくれないんだ」

雲龍「ハメ撮り交換LINEのメンバーと準構成員になってしまった天城までね」

葛城「や、別に見たくもないけど。ドン引きだよドン引き」

雲龍「で、あなたはここに入る程? 」

天城「いえ。さすがに素面でそんなことをする程女も意志ある生物も止めていませんので」

雲龍「あ、そう……」

葛城「それで復活するんだ。…………海風ちゃんの顔まともに見れる気しないよ明日から」
562 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2021/07/20(火) 22:14:05.82 ID:D+REUCxl0

酔いで大体なんでも言い訳できますけどね
最近は嫌な暑さも追加できますし

ありがとうございました
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 22:15:30.89 ID:MePOB7c00
乙 北海道の方ですら30℃越えですからね...
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 06:53:50.46 ID:L9O33Jb/0
>虚ろな顔で床にへたり込む
中破グラだコレ

565 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/21(水) 23:44:13.24 ID:MrDJvIWE0

< 暑いからそういうことしてたんですってば >







提督「おいこら今日の朝食当番はどこのどいつだ言ってみろ」

叢雲「あ? 私だけど」

提督「だと思ったぜ……なぁ」

叢雲「何よ間抜け将校」

提督「…………」

叢雲「…………」

提督「…………」

叢雲「…………」

提督「…………よくやった! 鯛の冷やし茶漬けとはよく分かってるな。クソ暑いこの巫山戯た朝に染みる」

叢雲「はいはいどうも。…………暑さってより夕方から馬鹿みたいに飲んで一晩中盛ってた所為だと思うけど」
566 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/21(水) 23:44:56.39 ID:MrDJvIWE0

< 実際休みの日に早起きしてつくると気分が良い >








愛宕「ん〜〜♪ ほうじ茶っていうのがまたいいわねぇ〜♪ 」

叢雲「手近にあったのがそれってだけよ」

愛宕「またまたぁ。私が疲れてるって見越してでしょう? うん? 」

叢雲「うっざ……大体こいつの方が疲れているように見えるけど? 」

愛宕「ドスドス馬鹿みたいに突かれた方が疲れるに決まっているでしょう? 」

提督「美味いね。あと何も言わねぇぞ俺は」

叢雲「言わなくていいわよ……品の欠片も無い」
567 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/21(水) 23:45:39.03 ID:MrDJvIWE0

< 嘘吐き返し >







提督「、とかなんとか言いつつ暑くてやる気出ねぇわ」

高雄「クーラーの風はどこへ消えてるというんです」

提督「部屋が冷えててもなんとなく倦怠感みたいなのあるだろう」

高雄「分からなくはありませんが仕事は仕事ですよ」

提督「まぁね。……ブラの汗ちゃんと取ってる? 拭ってあげようか? 」

高雄「天城さんに良いサラシを勧めていただきまし

提督「何それいいじゃん見せ

高雄「嘘です」

提督「…………」

高雄「あなたも大概食い気味だったでしょうが」
568 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/21(水) 23:47:25.85 ID:MrDJvIWE0

< あるのかも知らないけど見たことは無い >







高雄「まぁ、天城さんではありませんが和柄のブラではありますよ」

提督「ダウト。あれ俺の知る限りでは高雄のサイズ無いし」

高雄「…………」
569 : ◆5z7C0EoTrg [saga sage]:2021/07/21(水) 23:47:52.42 ID:MrDJvIWE0

ありがとうございました
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 23:56:31.86 ID:9BBvI2lw0
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 06:45:14.20 ID:6CyOHQkko
お疲れ様です
572 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:05:39.42 ID:1YV7cQ+g0

< 熱い夜を越えて >







提督「フゥ……………………ふぅ……起こした? 」

高雄「ええ……鼻につく臭いで起こされて酷い気分」

提督「悪いね。気分が良いと吸いたくなる」

高雄「気分の良いあなたを見ているのは好きだけれど……あなたのそれは好きじゃない」

提督「許して? 」

高雄「許さない。私以外のものを見るなんて物だって許せない」

提督「ほら、俺は向日葵だからさ。で、高雄は俺の太陽なんだ」

高雄「脈絡も忘れるなんてその煙は有害にも程がありますね」

提督「だけどこれがあるから俺は俺であれてる」

高雄「そ。……不思議なこともあるものですね。あなたの世界には幾つの太陽があるんです」

提督「いじめんなよ。……フゥ…………今日もあっつくなりそうだなぁ……」
573 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:06:57.31 ID:1YV7cQ+g0

< 見つめ合うにはまだ陽が高過ぎる >







提督「これでも誕生日には吸わないように我慢したんだぜ? 」

高雄「だからっていいことは無いしいつの話です。…………キス、して」

提督「許せないんじゃねぇの」

高雄「だからこそ、です。あなたの一番醜いところも私にくれないと嫌」

提督「もっと醜いところだらけだけどな。…………フゥ……………………目、瞑ってよ」
574 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:09:17.27 ID:1YV7cQ+g0

< 鬼子母神の類いが如き形相で >







龍田「誰かが言ったわ、生めよ殖やせよ地に満ちよ」

提督「言ってた言ってた」

龍田「所詮生き物の範疇に収まるのならそれが絶対の正義なの」

提督「そうだな」

龍田「……」

提督「……」

龍田「…………」

提督「…………なぁ」

龍田「何言われても半笑いで返すけどそれでもいいなら、どうぞ? 」

提督「…………」






加賀「ちょっと! 何故サンが妊娠してるのよ! おかしいじゃないそんなの! 」

雲龍「その辺の野良に彼氏がいるなんて美人、じゃなくて美猫の特権でいいじゃないですか」

加賀「はぁ? 」

天城「姉様は黙っていてください」

明石「あはは……外出も制限していませんでしたからねぇ」
575 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:09:55.86 ID:1YV7cQ+g0

< 鬼気(危機)迫る >







加賀「あぁ、あぁ……もう、__! 」

提督「え……俺の出る幕無いじゃん。何? 」

加賀「相手の子を探しましょう! この周辺に野良なんて少ないし家族は共にあるべきよ! 」

提督「ほえ……」

龍田「ほあ……」

雲龍「それなら寧ろサンを離してあげるべきでは? 」

加賀「あぁん? 」

天城「姉様は本当に暫く黙っていていただけますか」

明石「野生に解き放った飼い猫の寿命云々……みたいな目付きでもありませんよねぇ加賀さん」
576 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:12:11.63 ID:1YV7cQ+g0

< 以心が故の伝心 >







提督「つっても、なんだ、心当たりはいるのか? 」

加賀「私にはありませんね。だから怒っているんです」

天城「天城も知りませんね」

明石「雲龍さんくらいでしょう知ってるとしたら」

雲龍「ちょっと探してくるわ。時々サンのじゃない毛がサンに絡まっていたから気になってはいたのよ」

加賀「あぁん? 何故、言わないの? 」

雲龍「サンが好きになったのなら私から何か言えることは無いので」

加賀「んぐぐぐぐ……」

明石「自分のこと考えて反論できなくなりましたね」

提督「何か俺責められてない? 」

天城「そうでもないと思いますけど。……家猫の管理として見れば落第に感じますよ、さすがに」

雲龍「ん……気を付ける」

龍田「本っ気で来世は猫になった方が万物の幸せよねぇ〜……」
577 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:15:14.26 ID:1YV7cQ+g0

< 恋は盲目(違和) >






鈴谷「そーいやあきつちゃんってさ」

あきつ丸「ん? 」

鈴谷「よくカレー食べてるよね。好きなん? 」

あきつ丸「…………は? 」

春雨「はは……」

浜風「カレー狂の鈴谷さんがいるからでは? 」

鈴谷「や、結構別々に食べてるでしょ食事くらい」

あきつ丸「…………まぁ、うん? うん? 」

時雨「そんな足下が崩れ去ったような顔されても……その理論なら僕もカレーは増えてるだろうしなぁ」
578 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:16:49.86 ID:1YV7cQ+g0

< 90%なんて信じるものじゃない >







漣「むーちゃんって」

提督「あん? 」

漣「ゲームだと物すっごい堅実なタイプのキャラですよね。
固定ダメージ技持ってたり基本的に諸々の耐性高かったり」

提督「そのくせ持久タイプでもなく攻撃力もそれなりにあるけどな」

漣「そりゃそうでしょむーちゃんなんだし」

提督「あぁ」

叢雲「……成功率九割に負けた私に対する嫌がらせなの? それは」
579 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:19:04.45 ID:1YV7cQ+g0

< 10→ 49 >







提督「そんなまさか。むーちゃんにぶつけるイヤミなんてありませんとも」

漣「いぇすいぇす。もっかいコンティニュー、どうぞ」

叢雲「むーちゃん言うな馬鹿ども。……ったく理不尽なのよこの判定。何が確率よ」

提督「ゲームの確率に文句言うむーちゃんかーわいー」

漣「かーわいー」

叢雲「うっさい。……そういえば雲龍って運のステータスだけは低そうよね」

提督「でももっと低そうなやつがいるからなぁ」

漣「しかも複数」

叢雲「まぁね。……どうもよく分からない感覚なんだけど完璧に同じ気がするのよね、雲龍と私の運って」

漣「よく分かりませんなぁ……と言いつつ漣も全く同じ気はするけど」

提督「ふぅん……? 」
580 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:21:56.42 ID:1YV7cQ+g0

< Max値とかなんかそんな感じの大体そういうあれ >






叢雲「で、もっと言うとそれはあくまでポテンシャルというか初期値みたいな感覚なのよ」

提督「はぁ? 遂にお前もオカルト教に入信か? 」

叢雲「そうじゃないけど……なんだか私だけ雲龍や漣より低い気がするのよ。具体的には2くらい」

提督「ちょっと、えっと、……うん? 」

漣「” 艦娘 ”なら皆なんとなく分かってくれるんですけどねぇ……明石さんに数値化してもらうべきかな? 」
581 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:23:00.79 ID:1YV7cQ+g0

< 当然極上の評価ですよ? >







漣「で、まぁその辺もう少しやってみると」

提督「あん? 」

漣「夕立さんは仲間が死んでも敵が死んでもターンが進んでも早い段階のターンでもオートバフがかかるキャラ。
ついでに相手が確率技とか必殺技を成功させた瞬間馬鹿みたいなバフがかかる中二仕様」

提督「言いたいことは分からないでもないけど何が楽しいんだそのゲーム」

漣「そんなバフ程度じゃ勝ち切れない敵しか出ないんすよそのゲーム」

提督「夕立専用ゲームじゃねぇかそれ」

漣「条件付き超強力バフサポートなご主人様に言われてもなー」

提督「俺はメインキャラじゃないのかよ。
……それで勝ち切れなくてもなお勝ってくれるのが昨今のヒロインじゃない? 」

叢雲「あんたのバフで勝ち切れないんならもう全部終わりよ。諦めなさいな」

漣「絶望抱いて沈むのもまぁやり切った後だししゃーないですねー」

提督「評価されてんだかされてないんだか……」
582 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:23:29.92 ID:1YV7cQ+g0

< そこだけは譲らない >








提督「つーか俺のむーちゃんがサラッとバフとかいう言葉使いこなしてる理由」

漣「や、ほら、なんか漣の趣味に引き込んでしまいましてなぁ。今や漣のむーちゃんですからして」

叢雲「あんたたちのどっちのものでもない。……あとむーちゃん言うな馬鹿」
583 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:25:03.56 ID:1YV7cQ+g0

< 不要かとは思いますが更に掘り下げて >







漣「攻撃系スキルばっかの愛宕さんと防御系スキルとバフ系スキル盛り盛りの高雄さんがいて」

叢雲「特定条件下において二人同時に使うと逆転するのね、関係が」

漣「よく分かってますなー。……条件はトリッキーなもののスイッチ入ると場を支配する雲龍さんがいたりして」

叢雲「オールラウンダーのくせにデバフに弱い加賀とか、
バフ効果半減の代償としてデバフ完全無効の赤城がいるわけね」

漣「扶桑姉妹はHP低下でかかるバフスキル持ちでLittorioさんは鈍重パワータイプ? 」

叢雲「何も流れ無しで言ったら傷付くわよそれ。……龍田は……」

漣「龍田さんは……うーん……」

叢雲「…………」

漣「…………」

提督「…………いや、なんかそれっぽいの言ってやれよ。
さすがにあいつでもヴィランっぽくないスキル付けてやれるだろうが」
584 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:29:02.66 ID:1YV7cQ+g0

< 唐突に見ると、とても >






時雨「え……」

あきつ丸「……ほう」

春雨「うわ……」

鹿島「ふぅ……春雨ちゃんはさすがに失礼じゃありません? その反応」

春雨「すみません。……でも」

あきつ丸「……浴衣など着て煙管等無駄に似合うな」

時雨「そうだね。……相も変わらずどうしてそんなことしてるのかは知りたくも無いけど」
585 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:33:13.86 ID:1YV7cQ+g0

< 煙管片手に半眼で >







鹿島「いえね、別に大した意味は無いんです、本当ですよ? 」

時雨「それを信じさせてくれる材料がどうも身の回りに無くてね」

鹿島「こういうのが趣味の高級将校に囲われる覚悟を決めただとか? 」

春雨「ぁ、それっぽいですね。しっくりきます」

鹿島「だから春雨ちゃんはなんでそんなに酷いこと言うんです」

春雨「鹿島さんだから……? 」

鹿島「はぁ」

あきつ丸「そういうことだな。……いや、だが本当にどうした鹿島。
それでこの暑い中着物等着ていたら本気でそう思っていたところであります」

鹿島「あきつ丸さんも相変わらずですねぇ…………フゥ……」

浜風「遅れまして申しわ…………一体どんな悪巧みの話を聞かされるので? 」

鹿島「あのですねぇ……」
586 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:37:51.89 ID:1YV7cQ+g0

< 反動の発生というか今が反動というか >






鹿島「単に香取姉ぇだとか大井さんと浴衣を着ようっ話になっただけですよ」

時雨「煙管は? 」

鹿島「面白がった北上さんにいただいたんです。貰い物らしいんですけど一口でうんざりしたそうで」

春雨「なるほど」

浜風「嘘には、見えません」

鹿島「あのですね」

時雨「でも、ってことは北上さんと間接的に

大井「なんですって? 」

鹿島「北上さんも私もちゃんと綺麗にしてから使ってますよ」

大井「よろしい」

あきつ丸「どこから湧いた。……ここまで予定調和染みているとそのうち有り得ないことばかり起きそうでありますなぁ」
587 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:38:41.74 ID:1YV7cQ+g0

< 野生に、吹く >







雲龍「はい、連れてきましたよ。サンの隣の部屋、準備できました? 」

明石「えぇ……」

天城「……姉様に言われていたくらいはできましたよ、それなりに」

雲龍「……そう」

加賀「…………殆ど押し付けておいてなんだけれど、
どうやって一度も見たことの無い野良を抱き抱えてこられるわけ? 」
588 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:40:23.69 ID:1YV7cQ+g0

< 警戒する動物の前で大声は…… >







雲龍「こう、気配が分かれば、なんとなく」

天城「意味がちょっと」

明石「ちょっとどころじゃないでしょ。その子あからさまに私たち敵視してますし」

加賀「サンもやたら鳴いているわね。……名前は? 」

雲龍「? あなた、名前は? …………? 」

天城「話になりませんね」

雲龍「当然でしょう? この子、猫よ? 」

天城「……姉様の行動が、お話にならないという意味です」

明石「……落ち着いたら付けてあげましょうか」

加賀「そう、ね。…………あぁ、でも懐かしいわ、ここまでの敵意をぶつけられるなんて最近のサンでは無かったから」

瑞穂「無くていいと思いますけれど……あぁ、雲龍さんからサン、
サンから加賀さんに被虐が移っていったのだとすれ

加賀「違う、そうじゃない! 、……わ……」
589 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/29(木) 22:40:51.15 ID:1YV7cQ+g0

ありがとうございました
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 22:59:44.77 ID:lCO9EvSX0
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 02:07:24.73 ID:JfDYFkhro
お疲れ様です
592 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/07/30(金) 03:23:02.69 ID:l4RwdsbT0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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593 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:16:29.59 ID:Afm7wHui0

< 暑い台所だとしてもただ静謐に >







加賀「…………」

旗風「…………」

加賀「…………」

旗風「…………」

加賀「…………」

旗風「…………」

加賀「…………」

旗風「…………」

加賀「…………そのお鍋」

旗風「火、止めますね。……………………気詰まりを起こすでもなく、寧ろ横顔と手際に憧れすら抱くなんて」
594 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:17:09.12 ID:Afm7wHui0

< 穏やかに不機嫌に物思いに或いは時折鼻歌さえ >








加賀「ん……和え物は? 」

旗風「指示通りに。……加賀さんって」

加賀「? 」

旗風「黙っている、っていうバリエーション多いですよね」

加賀「うん? 」

旗風「貶しているわけでもなくて寧ろ褒めているんですけど……うぅん……」

加賀「……? 」
595 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:18:01.08 ID:Afm7wHui0

< 終着地点 >







Aquila「例えばね? トマトスープで仕立てた海鮮のお鍋をつくるの」

あきつ丸「ふむ」

Aquila「その後はいいところでチーズなんかを入れても面白いし、
最後は卵で包んであげればオムライス風にもなります。
ケチャップではなくて出汁の効いたスープのトマト味というのも悪くないものですよ」

あきつ丸「なるほどな」

Aquila「ふふ……大人数でお酒を飲んで囲みながら幾つも味を変えるなんてお鍋は贅沢でいいですねぇ〜」

あきつ丸「そうだな、礼を言う。そのときにはお前も呼ぼう。鍋文化に抵抗が無ければ、だが」

Aquila「あら嬉しい。いつでもお待ちしておりますぅ〜」

鈴谷「それさ、まんまカレー鍋でもできるよね? ね? 寧ろその方が美味しいと思わない? 」

あきつ丸「…………」

Aquila「……? 」
596 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:18:58.27 ID:Afm7wHui0

< 今日日アプリでも纏められるしね >







明石「ふふ……」

能代「? 」

明石「あぁ、ちょっと今野暮用で外の方に行ってきましてね」

能代「はぁ」

明石「一応お目付役というか便宜上のパートナーとして阿賀野さんをお借りしたんです」

能代「寧ろ乗せていただいてありがとうございます。
阿賀野姉ぇも外で買い物できて喜んでましたよ」

明石「ええ、そうですね。……それで過去に江風さんと何日か遊ばされたことを思い出したんです」

能代「遊ば、された? 」

明石「別に江風さんと二人なのが嫌だったわけじゃなくて軍の派閥争い云々で工廠を空けさせられまして」

能代「あぁ、そういう……」

明石「江風さんってどこで何を買ってもレシートはその場で捨てるヒトなんですけど……」

能代「ええ」

明石「その話をしたときの愕然とした顔の高雄さんときたら……いやいや」

能代「うぅん……? 」
597 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:20:29.16 ID:Afm7wHui0

< 真夏の太陽のように翳りの無い笑顔で >






龍田「あはっ……そうしていただけると嬉しいなぁ」






山城「一応は” 艦娘 ”の通信や交友って雁字搦めに縛られているじゃないですか。
ここのボスだとか特務関係の穴はあるとしても横須賀や呉なら持たせてくれる可能性はゼロ近似です」

扶桑「え、ええ」

山城「それで、龍田が明らかにここの面子でもあきつ丸でも無いスマホ越しの相手にあの笑顔って」

扶桑「ん」

山城「その相手はどれだけ惨たらしい最期を迎える予定なんでしょうね」

扶桑「え、えーと……? 」
598 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:23:36.29 ID:Afm7wHui0

< 自分自信しか信じられなくなるなんて、なんて、不幸な >







赤城「あの人が何も言わないからといって堂々とするのはさすがにどうなのです」

龍田「人いきれ、というか雑踏の雰囲気? 効果音だとかでは表せない音を使いたかったんです」

赤城「分からなくはありませんけれど」

龍田「バックミュージックって大切ですよねぇ〜」

赤城「まぁ……」






扶桑「横須賀であれば“ 誰に聞かせているのか ”というところだけれど……うぅん」

山城「……明石の意志と防諜能力まで疑い始めるともう何も信じられなくなりますからね」
599 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:24:36.84 ID:Afm7wHui0

< 冬は暖房の中でヌクヌクと素麺でも >








加賀「ふぅ……今晩の当番は誰? 」

旗風「愛宕さんだったかと」

愛宕「私ですよー。何か希望とかあります? 」

加賀「いえ、あなたに任せるわ。味に疑いは無いから」

愛宕「あらぁ〜……今日はお鍋にしようかと」

旗風「はぁ……この、連日馬鹿みたいに暑いのに? 」

愛宕「? 外が暑い中背筋凍るくらい冷房入れてのお鍋とビールなんて最高じゃない? 」

加賀「そうね」

旗風「えぇ……? 」
600 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:25:26.79 ID:Afm7wHui0

< あねいもうと >








漣「ところで漣って戸籍上は二十三歳なんですよ。
クッソ微妙な名前ですし有って無いような戸籍ですけど」

龍田「私も二十三歳ねぇ〜」

山城「……私は二十五歳」

漣「漣が老け過ぎってのもあるけどそれは

扶桑「酷い話よね。私は二十四歳なのに」

山城「…………」

龍田「ふふ……」

漣「はぁ……? 」
601 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:26:10.87 ID:Afm7wHui0

< 勿論冗談ですよ? >









龍田「つまりどこをどう間違えて紆余曲折あったのかは分からないけれどね?
戸籍上は扶桑が妹でしかも一歳歳下になってるらしいのよ」

扶桑「はい、免許証」

山城「失礼な話ですよね。同い年でもちょっと有り得ないのに」

扶桑「ん、んんっ……? 山城…………? 」

602 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:26:53.41 ID:Afm7wHui0

< 名前は本当最近偶然知りました >








時雨「アメリカンクラッカーって知ってるかい」

あきつ丸「いや、分からんな。言葉だけ聞くとやたらと五月蝿い危険物のように思うが」

春雨「それかエグい依存性のあるドラッグとか」

時雨「分からなくもないけど……ほら、これだよ。見たことはあるかい? 」

あきつ丸「……? 」

春雨「……? 」

時雨「ほらね? 僕だって偶々知ってただけなんだお婆ちゃん」

金剛「むぅぅ……」
603 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:28:18.97 ID:Afm7wHui0

< 寧ろ小金持ちの方が鼻に付くみたいな >








海風「私が言うと僻みとか妬みに聞こえるかもしれませんけどね」

赤城「はい? 」

海風「男性、或いはレズへのアピールや誘惑の材料以外に胸が大きい利点ってありますか? 」

雲龍「無いわね」

加賀「無いわ」

天城「無いでしょうね」

龍田「無いと思うわぁ」

山城「せめて他に一つくらいあればよかったのに」

扶桑「ええ」

海風「ですよね? 」

江風「まぁ、雲龍さンたちがそう思うンならそうなンだろうな。
……姉貴のサイズでも十分嫌味に聞こえるけど」
604 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:29:26.51 ID:Afm7wHui0

< 肉体的にはナルシーって割と大事な材料だと思うの >








龍田「でもほら、自分のなりたい身体っていうものはあるじゃない。
あの人とか関係無くお腹が出てきたらきっと嫌だしすね毛なんて伸びてたら泣きたくなると思うの」

江風「まぁ、確かに」

龍田「男も胸筋とか腹筋でそう思うみたいだし。
女の思うスタイルの良い女っていうのも決して胸が全く無いものではないと思うのよねぇ〜」

瑞穂「まったくです」

旗風「同意しておきましょうか。……瑞穂さんの場合はあの人相手と同じ意味になると思いますが」
605 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:30:37.05 ID:Afm7wHui0

< 寧ろ幸せそうな顔で >







愛宕「私はあの人がいないとこんなに楽しく生きられはしなかったでしょうけど」

高雄「? ええ」

愛宕「あの人は仮に私がいなくても普通に生活して普通に好きな子くらいいて。
まぁまぁの確率で幸せに結婚したりしていたわけよね」

高雄「まぁ、そうね。軍人である必要なんて無いわけだし」

愛宕「うん」

高雄「……」

愛宕「……」

高雄「…………愛宕? 」

愛宕「んーん、なんでもない。…………ふふ、不公平な話よねぇ〜、って」
606 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/30(金) 23:31:06.73 ID:Afm7wHui0

ありがとうございました
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 23:41:26.81 ID:+MwU6Zu+0
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 02:10:30.72 ID:UJ2A9MOvo
お疲れ様です
609 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/31(土) 23:39:03.13 ID:TLsU7Wj2O

< お互いに本音を語らないという真心 >







雲龍「あふっ……えっぐいくらい、怨みでもあるのかってくらい奥ばっかり叩いて、
ちょっと痛いくらい抱き締めてきたけど、何? 」

提督「なんでもない。なんとなく、そんな気分だっただけ」

雲龍「ふぅん……」

提督「…………何? 」

雲龍「凄く、良かったわ。もう一度、愛してくれても? 」

提督「あっそ。本心から、俺のことなんて何も考えずに感じたいなら考えるけど…………シャワー、浴びてきたら? 」
610 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2021/07/31(土) 23:39:36.52 ID:TLsU7Wj2O

< 小洒落た器に盛られたりしていて >








提督『美味しい七草粥ってなんか違うと思うんだよな……いや、別に悪くは無い。美味しいよ、ありがとう』








愛宕「あれ、どういうことだったのかしら。未だによく分からなくて五年くらい考えてる」

高雄「さ、さぁ……? 」
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