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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その7【安価】

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751 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:08:51.29 ID:spXghv/l0
響「時々…凄く辛くなるんだ。どれだけ頑張っても司令官に褒めてもらえない、その事実がなによりも辛い」


響「また司令官に頭を撫でて欲しい…頑張ったなって言って欲しいんだ…」


響「……」


響「うぅ……司令官…」


響「皆んなのお陰で暴れたりすることは無くなったよ…でもこの悲しみだけはどうしようも無いんだ…」


響「司令官の死は……乗り換えられない…」


響「せめて事故なら…こうはならなかったのに…」
752 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:12:49.59 ID:spXghv/l0
響「私がそっちに行くまで待っててね司令官。少し寄り道はするけど、必ず会いに行くから」


響「……」グシャッ


響「こんな奴らに花は要らない。手向けられた花が可哀想だ」


響「ちゃんと、私の花を受け取って司令官」スッ


響「……」


響「また会いに来るよ。私のことは忘れないで」


響「じゃあ……ね…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:19:15.84 ID:Ik00BjfDO
その日もまた誰かが花を供えに来たようだった
自分と同じくらいの少女
ここで死んだやつらの親戚かなにかか…と響は冷めた目で離れて見ている
手を合わせながら泣いている姿に自分が重なって見えた
違う!あいつらと司令官じゃ命の価値は全然釣り合わない!と叫んでしまう
その声に振り向く少女
754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:19:20.82 ID:4piX2akwO
鎮守府に戻ったらめちゃくちゃ心配されてた響
755 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:35:18.67 ID:spXghv/l0
ーー


漣『ほんとに…心配かけないで下さいって……』


響「ごめんよ、誰にも言わなかったのは私のミスだ」


漣『そんな余裕なかったんでしょうよ…電さんから調子悪そうだったって聞きましたよ』


響「ごめんよその通りだ」


漣『連絡しても繋がらなかったのは、そこに居たからですか』


響「ここにはもう町がない。だからアンテナなんか無いからね」


漣『事情は分かったんで早く帰ってきて下さいよ、外出届けは出てたことにしますから』


響「ありがとう漣」ピッ


響「……」


響「…………」


響「この気配……居る…」
756 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:40:32.26 ID:spXghv/l0
ーー


ズズズズ……


響「はぐれの駆逐に軽巡…一体ずつだからなんとかなったね」


『こち……ザ……鎮守………ザザ…の……』


響「この近くの鎮守府の艦娘からの通信…今更遅いよ。下手に時間を使いたくないから無視をしておこうか」


響「艦娘と合わないように陸に上がってしまおう。そうすれば誤魔化せる」ザザァ


響「……」


響「誰かいるようだね…子どもかな……」
757 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:42:50.06 ID:spXghv/l0
ーー


「助けてくれて、ありがとうお姉ちゃん!」


響「これが私の仕事だからね」


「艦娘さんって凄いんだね!」


響「……君はなにをしてたんだい?」


「私?これを届けに行こうとしてたの!」


響「花束…」


「この近くにあるイレイヒにこれを届けるの!」


響「君は……あの町がどんな所か…知ってるの?」


「安価」


下2 台詞やその他起こったことなど
758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:49:21.79 ID:Ik00BjfDO
わたしの家があったところ
わたしのパパとママがいたところ

話を聞くと祖母の家に居て難を逃れたようだった
さっきの花は…と罪悪感が湧いてくるも表には出さない響
759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/11(木) 23:50:17.50 ID:KSzUtBlYo
お母さんのおじいちゃんが住んでた
お母さんはおじいちゃんに会わせてくれなかったけど…
でも死んじゃった人にはお花をお供えするものだって教えてもらったから
760 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:55:57.93 ID:spXghv/l0
「あそこにはお母さんのおじいちゃんが住んでたけど、海の化け物に襲われて死んじゃったんだ」


響「……そうなんだね」


「お母さんはおじいちゃんに会わせてくれなかったけど、死んじゃった人にはお花をお供えするものだって教えてもらったから!」


響「だから毎日供えてたんだね」


「うん!」


響(この子はあの教団とは無関係のようだね。良かった、殺さずにすみそうだ)


響(この子の母親はまともだったみたいだね、あの教団は無くなったしもう恨む相手は全員死んでる)


響(教祖のアイツは……やめておこう。あれには関わっちゃいけない気がする)


「……むぅぅ?」
761 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/11(木) 23:58:10.23 ID:spXghv/l0
「お姉ちゃんとは初めて会ったよね?」


響「そうだよ」


「うーんうーーん…」


響「どうしたのかな?」


「どうしてお姉ちゃんは私が毎日お参りしてるって知ってるの?」


響「……花を」


「これは今日持っていくお花!これを見ただけなのにどうして毎日だってわかったの?」


響「……」


「ねぇどうして?教えてよお姉ちゃん!」


響「安価」


下2 台詞やその他起こったことなど
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:01:48.37 ID:fmpv3AsxO
また悪い海の化け物が来ないように見回ってるから
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:02:21.31 ID:DCsltz3aO
>>762
764 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/12(金) 00:15:38.28 ID:bDLnoO750
響「また海の化け物が来ないように見回ってるからさ」


「ふーん…」


響(無駄に悲しませる必要は無いし、あの町のことを知る必要も無い。これでいいんだ)


「お姉ちゃんはこの近くの鎮守府の艦娘じゃないよね?」


響「いいや、そこの鎮守府に所属してるよ」


「ふーーん……」


響「じゃあ私はもう行くね。この辺りは海の化け物が出るみたいだから、この近くは通らない方がいいよ」タタタッ


「……化け物が出る『みたい』って。それじゃここには初めて来たって言ってるようなものだよ」
765 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/12(金) 00:20:38.00 ID:bDLnoO750
ザザザッ


「敵影無し…既に沈められてますね」


「練度が高い艦娘が居たということですか」


「そうとは限りません、駆逐艦と軽巡洋艦ならそこそこの練度でも倒せます」


「それにしたってこんな所にたまたま艦娘が居るかね…」


「……遅い」


「ごめんなさい幼女提督!」


「でもこれでも急いで来たんだぜ!」


「ここは鎮守府から遠い…」


幼女提督「文句を言う前に体を動かせ」


「はぁい…」
766 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/12(金) 00:29:09.29 ID:bDLnoO750
幼女提督「そもそも私の方が先に着いているのが問題だ」


「提督は慰霊碑に向かってる最中じゃなかったですか!」


幼女提督「文句を言うな」


「もぉ…」


幼女提督(あの艦娘、嘘をついて何の目的だ?慰霊碑を荒らしていたのも気になる)


幼女提督(まずはどこの鎮守府の所属かを突き止めて、それから…)


「まーた提督が悪い顔してる」


「性格の悪さは旧大本営にも負けない…」


「あの見た目ですから潜入はバレることは無いですし」


幼女提督「……お前ら聞こえてるからな」


「ひぃーーー!」


幼女提督(このことはあの艦娘を恐喝するのに使える。その上でアイツが使えそうなら使ってやろう)


幼女提督(使っていた砲弾や魚雷から特定……できるか。やれるだけやってみるぞ)


幼女提督(私は……やれることは全てやる)


ーー
767 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/12(金) 00:29:48.80 ID:bDLnoO750
今日はここまでです
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:32:58.19 ID:zI5C5qQDO
お疲れ様でした
響(この子はあの教団とは無関係のようだね。良かった、殺さずにすみそうだ)

もし関係者だったら子供でも…響さん…?
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:36:01.93 ID:DCsltz3aO
中身も察知する幼女センサーがいるからな
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:40:14.89 ID:fvILqDEHO
んー今回の響がまた司令官に会いに慰霊碑のところに行ったのは個人的には解釈違いかなぁ
あの一件で心の中に司令官がいてくれたんだとまであったのに結局また司令官が死んだ場所に会いに行って捕らわれてる
あの一件は何だったんだろうって、積み重ねたことが反映されてないんじゃないかと思ってしまう
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:43:14.26 ID:TKyDw05Lo
おつでした

ぶっちゃけレスする側も書いてる>>1も出ずっぱりのメインキャラ以外の過去は割とアバウトになってると思う
それでループしてる感はある
772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:53:13.49 ID:zI5C5qQDO
響の司令官だけじゃなく慰霊碑の人達の事も悼むようなつもりで書いたけどそういえば憎んでたままだったのか…
何処かの誰かにもやっぱり大切な人が居て…という風に気付いてほしかったけど何か提督だったのは意外な展開
しかもどうやら性格悪い
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 00:55:13.71 ID:fvILqDEHO
囚われていたことからの解放的なイベントこなしたはずなのに進歩していないって感じるのが一番クるんだよね
事態を動かしたいのは分かるんだけどその為に過去の出来事をほぼ無意味にするようなことが繰り返されてたらあの時頭ひねったりしたのが何の意味もない
774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/12(金) 01:21:57.39 ID:xXkL4rd0o
おつおつ
響に影が
幼女提督は本当に関係者なんだろうな…
初めの方雲龍なんだろう乳母にでもなりたいのか…?
775 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/13(土) 19:01:49.00 ID:mQfajGqT0
ーー


響『ごめん…横須賀に帰らなければいけないのは分かっているん……だけど、無理なんだ……」


響『あの時…慰霊碑を壊して終わったと……司令官の死も乗り越えたと思っていたんだ…』


響『電達に支えてくれたのも嬉しかった…私はもう大丈夫だと思っていたんだ……でも…』


響『司令官の子どもを見て…………自分の中の糸が…切れてしまったんだよ……』


響『司令官の考え方でいうなら四角形かな……今までは電達が私の司令官の穴を埋めてくれていた…けど……私の四角形は粉々に砕けてしまったんだよ……』


響『普通なら訳がわからないと思うけど……司令官たちなら…わかってくれるよね…?』


響『ごめん……ごめんよ……』


響『もう…そっちには帰れないんだ……』
776 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 19:06:56.96 ID:mQfajGqT0
ーー


ガングート『憔悴した響がこちらに来た時は驚いたが、理由を聞いてある程度納得はした』


提督「そう…か」


ガングート『貴様が悪いとは言わないし配慮が足りなかったわけではないのだろう。だがこの結果は受け止める必要がある』


ガングート『千歳が言っていたことが無かったか?ストレスというのは悪いことだけではなく良いことでも溜まるとな』


提督「響は…どうしている?」


ガングート『元々自分が居た部屋に閉じこもっている。菊月辺りが甘えだと騒ぐのも時間の問題だろう』


提督「響を、これ以上辛い思いはさせないでやってくれ」


ガングート『努力するがお前の腕にもかかっていることは忘れるな』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 19:20:24.71 ID:/AKLWyiDO
閉じ籠る響
実際死んだ司令官の事を考えても悲しくはなっても後を追おうとは思わなくなった
これは皆のおかげだと
だけど慰霊碑を見て自覚した
まだ憎しみは消えていない
あんな子供まで場合によっては[ピーーー]事を考えた自分に恐怖した
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 19:28:37.72 ID:uppVDYqtO
>>777
779 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 19:38:30.98 ID:mQfajGqT0
ーー足りないもの鎮守府、元響の部屋


響(死んだ司令官の事を考えてしまった時は悲しくなる。けど後を追おうとは思わなくなった)


響(皆のおかげでそうなった、こんな私を見捨てずにちゃんと向き合ってくれて感謝しかない)


響(けど慰霊碑を見て分かったんだ……私の中に憎しみは残っている)


響(死んでいるのに奴らを殺したくて堪らなくなる。できることならもう一度殺してやりたい)


響(それだけならまだ良かった……けど私はあんな子どもにまで殺意を覚えた)


響(なにも関係のない、あんな無垢な子どもを私は殺そうとしてしまったんだ……)


響(自分のことが信用できない…怖いよ……)
780 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 19:42:32.47 ID:mQfajGqT0
響(今戻っても司令官たちに迷惑をかけてしまうだけ。皆んなのことだから私を元気付けようとはしてくれるけど…)


響(もう私は戦えない)


響(守るべきはずの人間を殺そうとしてしまった)


響(艦娘でいる資格はもう私には無い……)


響(解体……か)


響(強制解体じゃなければ艦娘じゃなくなるだけで死にはしない…)


響(艦娘としての私はここまでのようだね…)


響(司令官に…ちゃんと話そう……話さないと先に進まないから…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 19:57:40.80 ID:/AKLWyiDO
電話で提督と話す響
私、艦娘を辞めようと思う
な…!?と最初は驚く提督だったがまずは話を聞く
艦娘として変に力があるから過激な思考になってしまう
無力な一人の人間としてあの事件に向き合ってみたいのだと
782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 20:03:15.29 ID:LUA2yugso
>>781
783 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 20:14:17.98 ID:mQfajGqT0
ーー


響「司令官……私は艦娘を辞めようと思うんだ…」


提督『な……!?』


響「勘違いしないで欲しいんだけど、司令官は悪くないよ……」


提督『響は大切な仲間だ、理由も聞かずに解体はできない』


響「うん…理由を話すよ……慰霊碑に行って女の子に会ったんだ……それで……」


……



響「こんなことを考えてしまうのは…艦娘として変に力があるからなんだよ……」


響「艦娘としてじゃなく…無力な存在して、あの事件に向き合ってみたいんだ…」


提督『響の言いたいことは…よくわかった』
784 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 20:18:42.37 ID:mQfajGqT0
提督『俺だけじゃなく電達とも話して欲しい』


響「もちろんだよ、ちゃんと全て話す」


提督『提督として響が居なくなってしまうのは寂しい。だが個人的なことを言うのなら、響の意見を尊重したい』


響「司令官ならそう言うと思っていたよ」


提督『電達と話しても意見が変わらないのなら…解体を許可しよう』


響「ねぇ司令官、私が解体になったら司令官の評価は下がってしまうのかい?」


提督『それは言わない。そんなつまらないことで響や皆んなの考えを潰したくないからな』


響「司令官は本当に…優しいね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど

785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 20:46:23.60 ID:pk/OQM70o
いったん解体されればもう艦娘には戻れないので会って話し合いたいと暁
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 20:47:01.17 ID:uppVDYqtO
みんな一緒に戦えなくなるのは寂しいけど艦娘でなくなっても響は響だって
あと暁はでも力があるから守れるものがあったことも忘れないでと
787 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 20:57:27.80 ID:mQfajGqT0
ーー


電『みんな一緒に戦えなくなるのは寂しいのです。でも艦娘でなくなっても響ちゃんは響ちゃんなのです!』


雷『第六駆逐隊で話し合いが少なくなったのは私のせいなのよね…テレビとか鎮守府の外に出る仕事が多かったから…』


響「雷はなにも悪くないよ。そのまま翔鶴さんと頑張って」


暁『私は響を止めたりしない。けど忘れちゃいけないことはあるわよ』


暁『貴女は力があるからこそ守れるものがあったのよ』


響「うん……その通りだ」


暁『私達でよければ何度だって話を聞くわよ』


電『なのです!』


雷『貴女は一人じゃないのよ!』


響「ありがとう……皆んなと話して良かった…」
788 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 21:01:09.68 ID:mQfajGqT0
菊月提督「考えは変わらないんだな」


響「このままだと私は人を殺していた…もう無理なんだ」


多摩「諦めるのは早くないか?」


響「早いだろうしまだ全ての策を試したわけじゃない、けどそれらを試している最中に、最悪の事態が起きない保証がない」


菊月「勝手にしろ」


響「うん…勝手にする。私は……艦娘を辞めるよ」


菊月提督「なら横須賀に戻るしかないな」


多摩「響……」


響「ここの皆んなにも…お世話に……なりました…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 21:14:26.03 ID:/AKLWyiDO
手続きや上の受理などで多少の時間は必要だと菊月提督
そんな折りに由良が迎えに来た
提督は心配性だけど貴女もそれだけの事をした
まずは顔を見せて安心させてあげなさいと
790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 21:18:50.73 ID:LUA2yugso
>>789
791 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 21:24:11.64 ID:mQfajGqT0
菊月提督「横須賀に帰ってもすぐに解体という訳にはいかない。手続きや書類の受理などで多少の時間は必要になる」


菊月提督「その間も考えておけ。その上で解体が最善だと思うのなら好きにすればいい」


響「ありがとう…」


シュバッ


多摩「んにゃっ!?」


菊月「由良か」


由良「迎え」


響「わざわざありがとう…すぐに用意をするから少し待ってて」


由良「分かった」
792 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 21:28:45.90 ID:mQfajGqT0
ーー


由良「話は聞いた」


響「……」


由良「提督は心配し過ぎ」


由良「だけど貴女はそれだけの事をした」


響「そうだね…無断で飛び出して、挙げ句の果てに帰らないだなんて……」


由良「まずは安心させてあげて」


響「その通りだ……早く司令官の所に帰ろう…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 21:48:18.09 ID:pk/OQM70o
一方の横須賀には幼女提督が来ている
ここにこの響がいるはずといって何処から調べたのか超詳しいプロフィールを出してくる
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 22:05:43.09 ID:uppVDYqtO
暖かく迎えつつあえて必要以上には聞き出さない提督
接し方も腫れ物のようには扱わずごく自然に
響自身がどうするのかが重要だから
795 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 22:15:35.61 ID:I3+9/hiNO
ーー横須賀鎮守府


響「心配かけて…ごめんなさい」


提督「こうやって無事に帰ってきてくれたならそれでいい」


龍驤「疲れたやろうからゆっくり休んどき」


響「……」


提督「菊月提督からも聞いただろうが、解体の書類を出したからといってすぐに受理はされない」


龍驤「書類、渡しとくわな」スッ


響「…ここで書くよ」


提督「そうか……」


響「菊月提督には書類が受理されるまでの時間で、よく考えろって言われたよ」


龍驤「その通りと違うかな、響の大事なことなんやじっくり考えたらええよ」
796 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 22:18:51.60 ID:I3+9/hiNO
ーー響の部屋



響「……」


コンコン


響「…鍵は開いてるよ」


雷「響」ガチャッ


電「響ちゃんの部屋でお泊まりなのです!」


暁「安心して、貴女の嫌がるようなことは話さないから」


雷「その代わり夜更かしして一晩中お話しましょ!」


電「今日は寝かさないのです!」


響「…楽しい夜になりそうだね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 22:22:40.93 ID:/AKLWyiDO
久しぶりに夜通しお喋りしたその翌朝

司令官、あの女記者さんの連絡先を教えてほしい
私はもう戦えないけど何かの形で皆の力にはなりたいと思ってるんだ
それにあの事件で私がまだ知らない事がもしあるのならジャーナリストは調べるのにうってつけだし
そういう道に進んでみようと
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 22:30:31.59 ID:LUA2yugso
>>797
799 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 22:52:50.87 ID:yoBvEh7t0
ーー翌朝、執務室


提督「随分と眠そうだが大丈夫か?」


響「一晩中暁たちと話していたから寝不足さ。でも問題ないよ」


龍驤「ほんで、何の話があるんかな?」


響「司令官、あの女記者さんの連絡先を教えて欲しいんだ」


提督「女記者……」


響「艦娘を辞めたとしても何らかの形で皆の力にはなりたいと思ってるんだ」


龍驤「そこまで考えてたん…」


響「それにジャーナリストになれば、あの事件で私がまだ知らない事を追えるかもしれない」


提督「艦娘を辞めて…その道に進んでみたいんだな」


響「これが私の答えになりそうだよ」
800 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 22:56:42.10 ID:yoBvEh7t0
ーー


龍驤「女記者、なんて言うやろな」


提督「歓迎はしてくれそうな気はするが…」


龍驤「響に連絡先は教えたし、後は本人が決めることやね」


提督「強制解体や辞めざるを得ない状況では無く、響は自分で選んだことなんだ」


龍驤(心が折れたって言うてるのは、辞めざるを得ない状況とも言えるけど…黙っとくのがええわな)


提督「新しい道を全力で応援するのが提督としての仕事…か」


龍驤「そうやで、ちゃんと響を最後まで支えたらなあかんな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 23:33:16.18 ID:pk/OQM70o
地震大丈夫ですか…?
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 23:33:35.59 ID:oaW7eeSxO
女記者は大歓迎
アシスタントほしかったって
803 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/13(土) 23:51:14.51 ID:yoBvEh7t0
中断します

ちょっとやばいみたい
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 23:52:16.37 ID:oaW7eeSxO
今日は無理せず
リアルを大切にしてください
805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/13(土) 23:52:49.29 ID:pk/OQM70o
了解しました
お気をつけて
身を守ってください

響大丈夫よね……
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 00:01:58.05 ID:ZPltDJ0DO
お疲れ様です
皆さんも火の元などお気を付けて
きつい…まだ手が震えてる
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 00:05:10.62 ID:r+3YsGcwo
かなり長い揺れだったな
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 00:15:25.58 ID:ijYQT2Tl0
今日はとある区切りまでいけそうかと思っていたなかで、この地震です

八島が邪魔したとかじゃないですよね…
809 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/14(日) 19:19:00.65 ID:ijYQT2Tl0
今日はやっても大丈夫そうでしょうか?
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 19:29:40.10 ID:MjK8triIo
とりあえず参加できます
811 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/14(日) 20:13:46.18 ID:ijYQT2Tl0
昨日の今日では厳しそうですね
また余裕のあるときにした方が良さそうですね
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/14(日) 20:38:32.30 ID:MjK8triIo
了解しました
皆様もお気を付け下さい…
813 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/15(月) 19:26:36.37 ID:hnGrWQBY0
今日はどうでしょうか?
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 19:57:40.64 ID:FydWWzTjO
ちょっと微妙かもです
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 19:58:36.63 ID:/I9jtLNro
こちらいけます
816 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/15(月) 20:48:32.29 ID:hnGrWQBY0
リアル優先でいきましょう
今日は無しです
817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/15(月) 20:58:52.70 ID:/I9jtLNro
わかりました
余震も警戒しなければなのでお気を付け下さい
818 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/16(火) 19:36:44.54 ID:dBeDZmLg0
居ますでしょうか
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 19:51:08.18 ID:5pmHIKzQO
一応いけます
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 19:58:38.70 ID:2EcUPYJko
いますー
821 : ◆X87gBrHVzk [saga]:2021/02/16(火) 20:05:54.80 ID:dBeDZmLg0
やってみます
やっぱり無理そうなら途中でやめます
822 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 20:17:48.54 ID:dBeDZmLg0
ーー


白雪「例の艦娘の正体が分かったんですか?」


幼女提督「アレは横須賀のヴェールヌイだ」


白雪「まさか横須賀鎮守府が絡んでいたとは意外ですね」


幼女提督「そうとは言い切れない。奴の所属を辿っていった結果横須賀にたどり着いたんだ」


白雪「ですが横須賀鎮守府がなにも事情を知らないとは思えません」


幼女提督「…確かにな」


白雪「これはチャンスかもしれませんよ」


幼女提督「そんなことは分かってるんだよ、あとは奴を追い詰めるだけだ」
823 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 20:22:01.48 ID:dBeDZmLg0
白雪「なにか考えがあるんですね」


幼女提督「お前らにも働いてもらうからな」


白雪「もちろんです、司令官の指示に従いますが…司令官はどうするんですか?」


幼女提督「単独で潜入する」


白雪「無名の鎮守府ならともかく相手は横須賀ですよ?」


幼女提督「この容姿で警戒する奴は居ない。最悪迷子として補導されるだけだ」


白雪「忍び込むにもセキュリティーはどうするんですか?」


幼女提督「いくらでもやりようはある。お前は自分のやるべきことをやれ」


白雪「…分かりました」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:26:04.83 ID:zXOzUmxjO
その時中枢さんに某ニュータイプ的な稲妻走る
これは幼女が接近している!?いや、違う!!
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:26:04.87 ID:AfhC3pQDO
白雪回想
幼女提督は何を目的としているのかその作戦会議の内容など
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:27:01.73 ID:2EcUPYJko
横須賀のツテを探す白雪、蒼龍の後輩にたどり着く
あって話を聞く事に

827 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 20:38:42.27 ID:dBeDZmLg0
ーー


幼女提督『あのヴェールヌイはカルト教団の関係者に間違いない。慰霊碑を荒らしてたってことは信者だった可能性もある』


幼女提督『恨みがあるなら好都合だ、奴をこちらに引き入れる』


幼女提督『カルト教団のあった町ごと全滅したことになってるがそれは嘘だ。教祖は生き延びている』


幼女提督『まずはヴェールヌイから教祖の居場所を知らないか問いただす。知っていればどんな手を使ってでも聞き出す』


幼女提督『知らなければそれでいい。奴の存在は私にとって重要なのには変わりない』


幼女提督『お前は作戦通りに動け、私も同時に潜入を進める。私とお前のどちからは成功するはずだ』


幼女提督『もしお前が捕まっても絶対に吐くな。吐くくらいなら死を選べ』
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:42:05.94 ID:2EcUPYJko
(コイツもやっべー奴やん…)
829 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 20:43:29.32 ID:dBeDZmLg0
ーー


白雪「司令官は教祖という人物を使ってなにをしたいんでしょうか…」


白雪「ある程度は予想できますけど…でもそんな単純な人じゃないような気もします」


白雪「そもそも幼女提督はまだ子どもなのにあんな指揮が出来るなんて…性格が悪いのも気になります」


白雪「エナジードリンクをがぶ飲みしながら徹夜で作戦計画を練るだなんて、絶対に子どもがやることじゃないですよ」


白雪「でも…私の司令官は幼女提督なんです。文句は言いません」


白雪「死ぬ気で作戦を成功させます…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 20:51:53.40 ID:zXOzUmxjO
横須賀に簡単に侵入できるわけないだろ!
ただでさえ色々あって警戒してて子供が生まれてそら更に警備も厳重よ
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:12:13.38 ID:2EcUPYJko
>>830
攻めあぐねている幼女提督は鎮守府から出てきた女記者さんを発見、足がかりにできないかと接近する
832 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 21:20:02.76 ID:dBeDZmLg0
ーー横須賀鎮守府


幼女提督「……やべぇ。ここまでセキュリティガチガチだとは思わなかった」


幼女提督「ボールが入ったとでも言い訳できるかと思ったけど無理だ…これはマズイ」


幼女提督「白雪の方が成功するかは半々だ、あいつに任せてもいいがこちらも何か動いておきたい」


幼女提督「なにか無いか……部外者や外出する艦娘が出てくるまで待つか…」


「……」


幼女提督「お……?誰か出てきたな」


「……」


幼女提督「許可書を返しているのか…?ならアイツは部外者か。これはチャンスか……よし」
833 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 21:22:45.88 ID:dBeDZmLg0
女記者「さて…」


幼女提督「ねぇお姉さん」


女記者「あらどうしたのお嬢さん?」


幼女提督「お姉さんはここの人?」


女記者「ここ?私は鎮守府とは関係ないわ」


幼女提督「じゃあなんでここから出てきたの?」


女記者「私は記者…そう、本を書いてるの」


幼女提督「絵本〜?」


女記者「その本じゃないわ、大人が読む文字ばっかりの本なのよ」


幼女提督(記者か…なにか聞ける可能性はあるな)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:27:45.24 ID:33b30eqko
女記者、どこかで見たことがある気がして幼女提督をジロジロみる
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:28:32.96 ID:zXOzUmxjO
もちろん元深海棲艦の女記者さんそんな簡単には情報は漏らさない
壁に耳あり障子に目あり
>>834
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:29:16.69 ID:AfhC3pQDO
あくまで幼女を貫き通して話を聞き出そうとする幼女提督
そこはプロの女記者、口を滑らせたりはしない
ここには貴女みたいな小さい子を拐って食べちゃう怖い顔人間とか白い女とか居るから近付かない方がいいわよ〜と冗談めかして脅かす
837 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 21:33:53.63 ID:dBeDZmLg0
幼女提督「お姉さんはなにをしてたの〜?」


女記者「お仕事よ」


幼女提督「どんなお仕事?」


女記者「大人の話し合いってとこかしら」


幼女提督「もっとわかりやすく教えて欲しいな」


女記者「ごめんなさいね例え子どもでも、話の内容は言えないわ」


幼女提督(チッ、クソブスが)


女記者「……」


幼女提督(ジロジロ見てるんじゃねぇよクソババァ)


女記者「貴女……」
838 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 21:40:39.97 ID:dBeDZmLg0
女記者「ひょっとして××鎮守府の子?」


幼女提督「!」ビクッ


女記者「やっぱり、よく似てるわねぇ」


幼女提督「だ…だれそれぇ?」


女記者「確かあそこはかなり高齢の方が提督だったわよね。それと同じ名前のお孫さんが居たとか」


幼女提督「……」


女記者「それが貴女なのね、提督は元気かしら?貴女がここに居るってことはもしかして横須賀提督に会いに来たの?」


幼女提督「……」


女記者「あら…気を損ねちゃったかしら?この辺りは公園も無いから遊びところはないわよ〜」


幼女提督「……」ギリッ


下2 この後の展開やその他起こったことなど
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 21:51:03.63 ID:AfhC3pQDO
怪しまれる前に素直に聞いてひとまず退散する幼女提督
練り直す必要があるな…まあ横須賀の鎮守府だから厳重なのは当たり前か
一方>>826
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 22:04:13.03 ID:A8twVWBjo
とまあ、なんてジャブをかましといて流石に海軍方面を取材してる記者さんが各鎮守府のトップの人事について知らないわけもなく
841 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 22:14:24.15 ID:dBeDZmLg0
幼女提督「……」


女記者「どこに行くの?」


幼女提督「お姉さんの話つまんないから帰る」


女記者「どこに帰るの?」


幼女提督「お姉さんには関係ないでしょ」


女記者「関係ない……そうね、確かにそうかもしれないわね。でも関係あるのよ」


幼女提督「よくわかんない」


女記者「懐かしいわね、あの辺りの海って変な海流が多くて苦労したのよ」


幼女提督「…?」


女記者「ふふふ…」


幼女提督(なんだよコイツ気持ち悪いな)


女記者「貴女…私の目を見てくれない?」ズズズッ


幼女提督「なぁ…っ!?」


女記者「私はね、元深海棲艦なのよ」
842 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 22:20:23.60 ID:dBeDZmLg0
女記者「私は戦うのが好きじゃなかった。だからあそこの鎮守府と戦ったことはない」


女記者「けど仲間の話は何度も聞いた、提督の手法は素晴らしいものだったみたいね」


女記者「けどある日を境に指揮は大きく変わったみたいね。丁寧で理にかなった戦略ではなく力で押すような強引な指揮になった」


女記者「おかしいと思ったけど提督の名前は変わっていなかった」


女記者「提督の『名前』は変わっていなかった」


幼女提督「……」


女記者「運が悪かったわね、私に見つからなければこうはならなかったわよ」


女記者「さて…詳しく話してもらおうかしら?」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 22:24:59.09 ID:5uf7S+eb0
それにしても面白い話よね……忽然と姿を消した提督、誰も調べなかった失踪事件、直後に滅んだ怪しい教団、突然現れた幼女の提督……あら、そういえば貴女、消えた提督に目元がそっくりねぇ?
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 22:28:33.93 ID:AfhC3pQDO
話す事など何も無いな
それとも私を誘拐するか[ピーーー]か?
あそこにカメラがあるな、そこにも
不利なのはお前の方だ
845 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 22:36:10.34 ID:dBeDZmLg0
幼女提督「話す事なんて何も無いんだよ」


女記者「あるに決まってるでしょ。提督は生きているの?」


幼女提督「答える必要がない。どうしても聞きたいのなら私を誘拐するか?」


女記者「……」


幼女提督「そうだな、ここにもあそこにも監視カメラがある。分かったか?不利なのはお前なんだよ」


幼女提督「言え、この鎮守府でなにをしていた」


女記者「これは…想定外ね……」
846 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 22:44:12.74 ID:dBeDZmLg0
ーー


白雪「ヴェールヌイが二人居る?」


天城「そうだ…って言っても横須賀に居る方は響扱いだけどな」


白雪「姿はヴェールヌイなんですよね?」


天城「色々と事情があるんだよ」


白雪(まさか二人居るなんて…こんなこと想定していません)


天城「っていうかお前は本当に蒼龍の鎮守府の後輩なのか?」


白雪「…はい。近々先輩がこちらの鎮守府に移籍すると聞いていて、偶々この近くに来たので挨拶に寄ったんです」


天城「ほぉ…律儀な奴だな」


白雪「蒼龍先輩は鎮守府のエースでしたから」


白雪(蒼龍さん周辺の下調べは完璧。あとはうまく誘導できれば…)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 23:16:23.80 ID:AfhC3pQDO
上手く響に接触出来たとしてそれからどうしよう…
提督みたいに脅したりしたくない…というかそういうのよくわからない白雪
それでも任務なんだから頑張ろうと内心気合いを入れる

天城も真面目そうで実際真面目な白雪に悪い印象は無いようだった
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/16(火) 23:20:03.96 ID:2EcUPYJko
>>847
849 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 23:28:11.29 ID:dBeDZmLg0
白雪(上手くヴェールヌイ……響に接触出来たとしてそれからどうしよう…)


白雪(司令官みたいに脅したりしたくないですし……そもそも私には無理ですよ…)


白雪(それでも任務だから、頑張ろう……)


天城(やっぱ蒼龍のとこの艦娘は普通みたいだな。問題があるのは蒼龍だけか)


天城(蒼龍が出世や地位に拘るのは地方出身だからっていうのと、周りの奴らが全員弱かったから…)


天城(それを男に見抜かれて鎮守府を抜け出して…か。こりゃ蒼龍の対応は面倒だな)


天城(性格が面倒な奴は横須賀では無理だ、提督も遠慮せずにさっさと移籍させれば良かったんだよ)
850 : ◆X87gBrHVzk [sage saga]:2021/02/16(火) 23:31:05.70 ID:dBeDZmLg0
白雪「……あの」


天城「なんだ?」


白雪「横須賀鎮守府にも寄っていきたいんですけどアポは取れますか?」


天城「なんで天城がやらなきゃいけないんだよ」


白雪「蒼龍さんを驚かせたいんです。私が連絡すれば本人に伝わってしまいますよね?」


天城「…なるほどな。分かった、提督に個人的に知らせといてやる」


白雪「ありがとうございます」


白雪(これで横須賀に入れる…あとはそこの響が司令官が探している響か確認して、その後は……考えましょう)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
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