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【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】

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128 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:03:54.63 ID:9WXccj5H0
【体育館】

体育館に着くと、もうみんな集まっていた。突然の呼び出しに、みんな不安げな表情。

甜花「甜花、もうおやすみモードだったのに……」

樹里「なんだってんだよ……こんな呼び出し」

霧子「なんのお話なんだろう……」

と、私が合流するとすぐに。
それは始まった。

モノクマ「時は金なりと言いますが、実際のところ時とお金は同価値ではございません」

モノクマ「銀行じゃ時間は引き出せないし、目覚まし時計の中にお金は詰まっていません。入ってるのはブッサイクなこまごましい機械だけなのです!」

モノクマ「インテリぶった輩が考えた言葉なんてこんなものなのです、よよよ……」

智代子「またなんか訳のわからないこと言ってる!」

樹里「でやがったなモノクマ……」

モノクマ「ワオ!あいも変わらず敵意むき出しだね!魚肉ソーセージみたいに剥き身だね!」

めぐる「魚肉ソーセージって全体包まれてない?!」

モノクマ「まあそうカッカしないでよ!今日はオマエラにプレゼントがあるんだからさ!」

灯織「プレゼント……?」
129 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:08:39.41 ID:9WXccj5H0
モノクマ「うんうん!このコロシアイ合宿生活も始まって数日経つけどさ…………」

モノクマ「ぬるいよ!ぬるすぎるよ!冬場のお風呂ぐらいぬるぬるだよ!」

透「すぐ冷めるよね、冬は」

円香「……」

透「いてっ」

モノクマ「アイドルたちのワクワク共同生活〜なんて食傷気味なわけ!もっとみんなは血みどろで本性むき出しなスリリングが見たいわけ!」

樹里「なにを言われようがアタシらに殺し合う気はないからな」

めぐる「うんうん!絶対!」

モノクマ「はぁ……凶器も環境も充実しているのにオマエラと来たら誰も殺し合う素振りすらないんだよ……萎えちゃうよね」

モノクマ「でも分かったんだよ!動機が足りなかったんだよね!」

小糸「ど、動機……」

雛菜「人を殺す理由ってことですか〜?」

円香「それならこの生活自体がそうなんじゃないの?……監禁したから、ここから出たければ人を殺せ」

透「あー……モノクマも言ってたしね」

モノクマ「外の世界に出たい……それじゃ弱かったんだよ。オマエラってば仲良しでお人よしみたいだからさ!」

モノクマ「だから考えました!それに加えてもっと強力な動機、オマエラの絆を引き裂くぐらいのやつね!それが足りなかったんだ!」

灯織「なっ……!」

甜花「絆を……」

甘奈「引き裂く……」

_____とてつもなく嫌な予感がする。
喉の奥がひりついて、呼吸が浅くなる。
130 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:10:30.83 ID:9WXccj5H0
モノクマ「お手元の電子生徒手帳をご覧ください!」

促されるまま電子生徒手帳に目を落とす。
すると、

ピロリ

電子音と共に画面上には何かファイルが浮かび上がってきた。

凛世「こちらは……?」





モノクマ「これが動機……【秘密】だよ」





灯織「秘密……?」

モノクマ「オマエラがお友達にも言わずにひっそりと抱え込んである秘密……それがそのまま書かれているファイルだよ!」

円香「……っ!!」

愛依「なっ……マジ?!」

樹里「そ、そんなの嘘っぱちだろ!」

モノクマ「うぷぷぷ……まあ信憑性は見てもらえれば一目瞭然!」

モノクマ「このボクの千里眼にかかれば分からないことなんてないんだよ!」
131 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:14:00.17 ID:9WXccj5H0
一斉にどよめく体育館。
それもそのはず、抱え込んだ秘密が今目の前にあるといわれて冷静でいる方が無理だ。
私も、その心当たりがないのに胸騒ぎが止まらない。

これが、動機……人を殺しに駆り立てる動機……





……これが?

めぐる「あれ?……でも、それと動機になんの関係性があるの?」

モノクマ「はぬ?」

真乃「うん、既にモノクマが私たちの秘密を知っているなら……動機にはならないよね」

そう、二人の言う通りなのだ。
むしろ【秘密】が本当に動機なのだとしたら、モノクマがそれを知っている時点で動機としての意味は失効しているも同然。

冷静になってみると……
動機としてはむしろ弱いのではないかとすら思えてきた。


モノクマ「なるほどなるほど、そういうことですか」


しかし、モノクマは私たちのそんな疑問にも明確な回答を用意していた。


モノクマ「ならばお答えしましょう!その『秘密』……実は」
132 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:14:44.32 ID:9WXccj5H0







モノクマ「ファイルの受信者【以外の誰かの】秘密なのです!」






133 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:16:52.20 ID:9WXccj5H0
灯織「……!?」

モノクマ「櫻木さんなら櫻木さん以外の、八宮さんなら八宮さん以外の。残り15人のうち誰かの秘密が書いてあるのです!」

モノクマ「おっと、今この瞬間から自分の電子生徒手帳を他人に見せるのは禁止だよ!そうでなきゃ意味がないからね!」

【校則が追加されました】

“【7】自分の電子生徒手帳を他人に見せることは禁止します。プライバシー保護の意識を高く保つよう心がけてください。”

モノクマ「どう?他人に知られたくない秘密、それが既に他人に知れ渡ってる……」

モノクマ「ソイツが別のやつに言いふらしたらジ・エンドだね!人の口に戸口はつけられないからね!」


なるほど、モノクマはなにも秘密を人質に強請ろうとしているわけではない。
自分で言ったとおり、私たちの絆を引き裂くことが目的。
それならば、疑心暗鬼な状況を生み出そうということ。
134 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:18:12.23 ID:9WXccj5H0


樹里「……ふふ」

モノクマ「……なに笑ってんのさ」





……だけど、これでも拍子抜け。





樹里「バカだな、モノクマ!アタシたちがそんなことで仲違いするとでも思ってんのかよ!」

モノクマ「はぬぅっ?!」

咲耶「ああ、どうやらキミは私たちの間の信頼というものを少々低く見過ぎているようだね」

めぐる「うんうん!自分の秘密を他の人が知ってるからって仲が悪くなんかならない!」

甘奈「甘奈たちはむしろ、それを乗り越えちゃうんだから!」

愛依「むしろもっと仲良くなっちゃったりして!」

真乃「動機なんて言うからびっくりしちゃったけど……大丈夫そうだねっ!」

透「うん、問題なし」
135 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:22:36.53 ID:9WXccj5H0
モノクマ「なんだよ!なんなんだよ!せっかく人がコロシアイしやすくしてやったってのにさ!」

雛菜「人じゃなくてクマだけどね〜」

モノクマ「あーオマエ、揚げ足まで取りやがったな!コケにしやがって……もう怒ったぞー!」

樹里「あーあ、せっかく呼び出したのに全部台無しだな」

霧子「これなら、大丈夫そう……!」

モノクマ「怒ったクマー!」


と、怒鳴るだけでモノクマはそれ以上はなにもしてこず……その姿を消した。


智代子「……行っちゃった」

真乃「……終わったのかな?」

愛依「アッハハ!なーんだ、そんな心配する必要なかった系じゃん!」

甘奈「そうだね、一安心だよー」

咲耶「この程度で信頼が揺らぐとは甘く見られたものだね」

灯織「はい……この程度で殺し合うなんて……ありえません」

樹里「そもそもそんな秘密自体がアタシには無いしな!」

めぐる「わたしも身に覚えがあんまり無いかなー」

凛世「このまま共同生活も、つつがなく行えますでしょう……」

モノクマの用意した動機。
それは思っていた以上にあっさりとしたもので、差し迫った恐怖すら感じることもなく、平和的にやり過ごすことができるものだった。

みんながそう感じたのか、体育館には和気藹々としたムードすら生じ始めていた。

136 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:27:16.79 ID:9WXccj5H0

摩美々「ストップー」


だけど、摩美々さんだけはそんな私たちを窘めた。


咲耶「摩美々?」

摩美々「あんまりそれ以上言わないほうがいいんじゃない?」

愛依「え?」

摩美々「自分ではそうかもしれないケド、他の人がどんな秘密を持ってるのかはわかんないじゃない?抱え込んでる人を追い込みかねない発言はやめたほうがいいよねー?」

(……!!)


そうだ、私はそんな秘密に身に覚えがないからこうして笑っていられるけど、内心不安な人ももしかするといるかもしれない。

そんな人にこのムードはむしろ危険だ。追い詰めてしまうことにもなりかねない。


めぐる「そ、そっか……」

摩美々「別に秘密があること自体は悪いことじゃないんだしー、この場以降もう触れない方がいいんじゃない?」

円香「……そうですね、自分の尺度で物事を判断しすぎるのは良くないかもしれません」

樹里「そうだな……悪ぃ」

咲耶「摩美々の言うことにも一理あるね……今回の動機については今後言及は避けよう、それとできれば他の人の秘密とやらも見ない方が望ましいね」

灯織「……そうですね、お互い信じ合うためにも」

凛世「先ほど追加された校則により……口頭以外での流出は避けられます……それがよろしいかと……」

智代子「うん!それじゃあ他の人の秘密は見ない!口外しない!……ってことで!」

摩美々「異議なーし」

灯織「うん……!」



摩美々さんの言葉で冷静になることができた。
あのまま別れていれば、もしかすると思い詰める人も現れたかもしれない。



でも、こうして秘密は相互不可侵だと口約束を取り決めた以上、その心配はない。



私たちは本当の意味でモノクマの動機提供をやり過ごすことができたんだ。


137 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:28:06.69 ID:9WXccj5H0





透「……秘密、ね」




138 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:29:22.87 ID:9WXccj5H0

【灯織の部屋】

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』

(他の人の秘密……か)


気にならないといえば嘘になる。誰にでも少しぐらいそういうものはあるものだし、それが知り合いなら尚更。
……けど、みんなでこの秘密は絶対に見ないと決めたからには、それは裏切れない。


灯織「私は絶対に見ない……見ないから!」


自分に言い聞かせるようにそう叫ぶと、電子生徒手帳を乱暴に放り、ベッドに潜り込んだ。

139 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:31:11.74 ID:9WXccj5H0
___

_____

_______

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』

(……朝か)

(昨日はモノクマに提示された動機のことを考えてて……あんまり寝れなかったな)

(ほかの人は見たりしたのかな……いや、ダメダメ!こんなこと考えても仕方ないよね!)


-------------------------------------------------

【食堂】

灯織「おはようございます」

咲耶「やあ、灯織」


食堂には相変わらずのメンバーが既に揃っていた。
その後に来るメンバーも相変わらず……とはいえ私たちが早いだけなんだけど。


8時の規定時刻にはみんな間に合わせるあたり、しっかりした人たちだ。


咲耶「今日も探索を行うのは変わらずだね」

摩美々「じゃ、解散前にかくにーん。誰か秘密を見たりしましたかー?」

全員「……」

摩美々「大丈夫そうですねー」


うん、私たちの中にはなにがあっても切れない絆がある。信頼がある。
あんな動機如きで揺らいだりなんかしない。
140 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:32:26.75 ID:9WXccj5H0


恒例の朝礼を終え、各自探索に動き出そうとしていた時だった。


めぐる「ねえ灯織!この後みんなでミニバスケやるんだけど参加しない?」

灯織「……?」

めぐる「うん!今樹里たちとそういう話になって……他のみんなも誘ってる最中なんだけど、どうかな?」

(うーん……どうしよう……)

(正直なところ、まだそんな気分にはなれないかな……この生活で心身万全でない……)

(そんな状況で一緒にプレイしたところでかえって迷惑かけるかもだし……)

灯織「ごめん、めぐる……今回は遠慮しようかな」

めぐる「そっか……うん、わかった!また今度誘うね!」

(こんな場所じゃなければ、もっと気軽に参加できたんだけど……)
141 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:35:29.96 ID:9WXccj5H0
【灯織の部屋】

(なんだかめぐるには悪いことしちゃったかな?)

(うーん……それでも、私じゃみんなについていけるか怪しいし……)

(今はどうも考え事をしてしまうし、迷惑もかけたくないし……)

(うん、私には私のできることがある。それを優先しよう)

【自由時間開始】

灯織「さて、どうしようかな……」

【めぐる、咲耶、樹里、凛世、智代子、愛依の六名はミニバスケの最中なので選択できません】

【事件発生前最終日の自由行動です】

1.購買でモノモノマシーンに挑戦する
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/26(金) 21:41:55.72 ID:5OAd50HK0
2 真乃
143 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 21:48:36.74 ID:9WXccj5H0
2 真乃選択

【真乃の部屋】

(昨日の動機提供の話もあるし……真乃は大丈夫かな)

ピンポーン

真乃「はーい……ほわっ、灯織ちゃん!どうしたの?」

灯織「うん、ちょっと手持無沙汰だったから……」

真乃「灯織ちゃんもバスケには行かなかったんだね……っ」

灯織「あ、うん……昨日のこともあって、本調子じゃないのに参加したら悪いから……真乃は?」

真乃「うん……そうはいってもやっぱり、ちょっと不安だよね……」

灯織「それなら真乃、一緒に過ごさない?」

真乃「ありがとう灯織ちゃん……っ!嬉しい……!」

灯織「一緒に何かしてたら気もまぎれるし……昼ご飯一緒に作ったり……どうかな?」

真乃「うん!」

厨房で真乃と一緒に料理をして過ごした……

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
現在【昭和ラジオ】を所持しています

1.渡す(プレゼントパートに進行します)
2.渡さない(雑談パートに進行します)

↓1
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 21:53:23.49 ID:i4+MniYG0
2
145 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 22:02:40.60 ID:9WXccj5H0
2 渡さない

真乃「……」

(時々押し黙るようにして思いつめたような表情を見せる……)

(真乃も決して弱い子ではないけど、この状況なら不安に感じることもあるよね)

灯織「真乃……大丈夫?」

真乃「ほわっ……ご、ごめんね、大丈夫だよ……っ!」

灯織「無理しなくていいから、昨日の動機の話もあるしそう考え込まないで」

真乃「うん……」

灯織「不安なのは、私も一緒……ううん、私の方が多分……」

真乃「灯織ちゃん……」

(あ、しまった……また私の方がついつい弱音を……)

(もっと前向きな話をしよう……!)

灯織「ねえ、真乃……この学校から出れたら何がしたい?」

真乃「えっ……?」

灯織「あ、ご、ごめん……なんか、前向きなことを話せたらいいかなって……あ、えーっと……」

真乃「ふふ、私はまた灯織ちゃんとめぐるちゃんとピクニックに行けたらいいな」

灯織「ピクニック……?」

真乃「覚えてないかな?一緒に公園に行ってサンドイッチを食べたんだよ」

灯織「覚えてる覚えてる!忘れないよ!……うん、すごく楽しかったよね」

真乃「うんっ!私、みんなで一緒に食べたサンドイッチの味も今でも思い出すくらいで……」


1.「絶対、一緒に帰ろうね」
2.「次はプロデューサーも一緒に……」
3.自由安価

↓1
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/26(金) 22:05:16.52 ID:xLfafYvy0
1
147 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 22:12:59.50 ID:9WXccj5H0
1 選択

灯織「絶対、一緒に帰ろうね」

真乃「ほわっ……」

灯織「私も真乃とめぐると……プロデューサーと……事務所の皆さんと……一緒に過ごした日々が今でも昨日のように蘇るんだ」

灯織「すごく楽しい『日常』がそこにあったから……」

真乃「灯織ちゃん……」

灯織「何があっても、絶対に帰ろう……ね?」

真乃「うん、絶対だよね……っ!」

灯織「大丈夫、ここにはめぐるも……ほかにも皆さんがいるんだし、心配ないよ」

真乃「うん、みんなで頑張れば絶対脱出できるよね!むんっ!」

灯織「真乃……」

真乃「それでここから脱出したら一緒にピクニックに行って……」

灯織「めぐるも、他の皆さんも誘って……」

真乃「灯織ちゃんには特製ハンバーグをまた作ってもらって……」

灯織「えっ?!う、うん……いい、けど……」

真乃「ふふ、灯織ちゃんは料理がすごく上手だから楽しみ……っ!」

灯織「も、もう真乃……ふふ、ふふふ!」

真乃「ふふっ♪」

(戻ったら一緒にピクニックをする約束をしてしまった……)

(ふふ、この学園から脱出する楽しみが一つ増えちゃったな)

(……なんとしてもみんなで一緒に、脱出しないと)
148 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 22:15:57.79 ID:9WXccj5H0
【灯織の部屋】

真乃と一緒に脱出した後のことを想像して過ごした……

(私も真乃も、一人だとなかなか前向きなことって考えづらいから……)

(そういう意味では二人がこの学校にいてくれてよかったな)

(二人のおかげで、希望を保っていられる)

-------------------------------------------------
【自由時間開始】

灯織「さて、時間はまだあるけど、どうしようかな……」

【めぐる、咲耶、樹里、凛世、智代子、愛依の六名はミニバスケの最中なので選択できません】

【事件発生前最後の自由行動です】

1.購買でモノモノマシーンに挑戦する
2.交流 (人物指定安価)
3.休憩

↓1
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 22:19:11.89 ID:Q/I3YILW0
2なーちゃん
150 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 22:27:04.46 ID:9WXccj5H0
2 甘奈

【視聴覚室】

灯織「甘奈……こんなところで何してるの?」

甘奈「あっ、灯織ちゃん!甜花ちゃんが退屈そうにしてたからここのビデオで何か面白いものがないか探してたんだ☆」

灯織「へー……何かあった?」

甘奈「うーん……ちょっと外れたB級映画みたいなやつとか……どうだろ?」

灯織「う、うーん……流石にサメ映画は当たり外れが激しいから……」

甘奈「あれっ?!そうなの?!甜花ちゃんの持ってたゲームに似たようなのがあった気がしたんだけど……」

灯織「ゲームのサメと映画のサメは、多分違う……」

ビデオラックからおすすめの作品を引っ張り出して紹介した……

-------------------------------------------------
プレゼントを渡しますか?
現在【昭和ラジオ】を所持しています

1.渡す(プレゼントパートに進行します)
2.渡さない(雑談パートに進行します)

↓1
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/26(金) 22:27:39.06 ID:xLfafYvy0
2
152 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 22:39:44.52 ID:9WXccj5H0
2 渡さない

灯織「そういえば、甘奈は毎日甜花さんを起こしてるんだよね?」

甘奈「えっ?うん、そうだよ☆どうしたの?」

灯織「いや……そういえば毎朝の朝礼いつも同時に来るなって思って……家でもそうなの?」

甘奈「ううん、甜花ちゃんもお仕事の時とかは自分一人で頑張るし、毎日が毎日じゃないよ!」

灯織「あっ……そうなんだ」

甘奈「でもこっちに来てからは、不安なことも多いから……」

灯織「それでなんだ……」

甘奈「毎晩一緒に寝てるんだよね」

灯織「へぇ……」

灯織「え、えっ?!ね、寝てるの?!」

甘奈「えへへ……夜一人だと甘奈が不安だから……甜花ちゃんに無理言って一緒の部屋で寝てるんだよね☆」

(そういえば校則は個室外の故意の就寝の禁止だった……)

(別の人の個室ならOKなんだ)

甘奈「やっぱり甜花ちゃんは頼れるお姉ちゃんだから……こういう時は、すっごく心の支えになるんだ!」

灯織「うん、すごくいいと思う……うらやましいな、妬けちゃうぐらいに」

甘奈「えへへ……」

1.「私もお姉ちゃんが欲しいな」
2.「こ、今度お泊り会でも……」
3.自由安価

↓1
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 22:47:45.37 ID:MLLcn/AF0
1
154 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 22:59:17.81 ID:9WXccj5H0
1 選択

灯織「私もお姉ちゃんが欲しくなっちゃうな……こういう状況で家族っていう頼れる存在があると心強いよね」

甘奈「うん、甘奈ね……甜花ちゃんがいなかったら、もう一日目に滅茶苦茶になってたかもしれない……それぐらいには毎日が、怖い」

灯織「甘奈……」

甘奈「それでもね、甜花ちゃんが気づかせてくれるんだ。甘奈は一人じゃない、一人で抱え込まなくていいんだーって」

灯織「……ふふっ、ほんといいお姉ちゃんなんだね」

甘奈「そうだよ!甜花ちゃんはめーっちゃ可愛くて、めーっちゃ最高のお姉ちゃん☆」

灯織「すっごく仲がいいもんね」

甘奈「えへへ……そう見えちゃうかー」

灯織「きっと、甜花さんも同じように甘奈のことを思ってると思うよ」

甘奈「え?」

灯織「甜花さんにとっても、甘奈は心強い妹……よりどころになってると思う」

甘奈「……そう、かな」

灯織「せっかく家族っていう絶対的な繋がりがあるんだし、この生活下では大事にしてね」

甘奈「もちろん!今日もまた甜花ちゃんと一緒にお泊りするんだしね☆」

灯織「ふふっ、ほんと仲がいいんだから」

甘奈「えへへ、ありがとう灯織ちゃん!またね!」

(ふふっ、話してる間ずっと笑顔だった……)

(甘奈、本当に甜花さんのことが大好きなんだ)
155 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:00:54.87 ID:9WXccj5H0
【灯織の部屋】

(ふぅ……今日も探索はしたけど成果としては何もあげられなかったな……)

(まだ夜時間までは時間もあるし、そろそろお腹が空いたな。食堂で晩ご飯でも食べようかな)

-------------------------------------------------

【食堂】


食堂につくと、すでにミニバスケ組が帰ってきており、晩御飯を食べた後のようだった。


めぐる「あっ、灯織ー!」

灯織「めぐる……もうミニバスケ大会は終わったの?」

咲耶「ああ……良い汗を流すことができたよ」

凛世「はい……久方ぶりの運動は、大変良きものにございました……」

智代子「はぁ……はぁ……みんな元気すぎない……?」

愛依「楽しかったねー!」

灯織「ふふっ、それは良かったです!」


楽しかったと朗らかに笑う愛依さんだったが、その右肩には湿布がべったりと貼られていた。
156 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:02:44.88 ID:9WXccj5H0
灯織「……愛依さん、どうしたんですかその湿布」

愛依「あー、これ?アッハハ……運動マジやってなさすぎて鈍ってたんだよね。軽いダッキューみたいになってる感じ?」

灯織「だ、脱臼って?!」

愛依「だいじょぶだいじょぶ!そこまで酷くはないから……痛っ!」

灯織「愛依さん……無理はなさらないで……お盆も私が運びますから」

愛依「ごめん灯織ちゃん……マジ助かるわ。肩より上に腕が上がんなくてさ……」

灯織「あの、幸い霧子さんもこの学校にはいることですし……見てもらったらどうでしょう?」

愛依「あー、確かに!まだ時間はあるし、夜時間になる前に見てもらっとこうかな」

灯織「はい、その方がいいですよ!」

-------------------------------------------------

智代子「ふぅ……運動もしっかりしたし、ご飯もしっかり食べて……眠たくなってきちゃったね」

咲耶「フフ、そうだね。健全な疲労感が心地よい……今日は久しぶりによく寝られそうだ」

灯織「もう皆さん部屋に戻られるんですか?」

咲耶「そうだね……めぐると灯織の語らいを邪魔しても悪いし、ここはお暇させてもらおうかな?」

灯織「そ、そんなお気遣いなく!」

咲耶「フフ、ごゆっくりどうぞ」

愛依「ふぁぁ……うちも眠たくなってきたかも。灯織ちゃんまた明日ねー」

凛世「お先に、失礼いたします……」

樹里「ほらチョコ、個室で寝ないとモノクマに何されっかわかんねーぞ」

智代子「うぅ……樹里ちゃん、ありがとう……」

めぐる「おやすみ、みんな!」

樹里「おう、じゃあな!」
157 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:03:39.62 ID:9WXccj5H0
そしてめぐるを残してミニバスケ組は一足先に食堂を出て行った。


灯織「めぐるも疲れてるでしょ?無理に残らなくて良かったのに」

めぐる「ううん!いいのいいの!わたしもお話したかったし!」

灯織「そう?……ふふっ、それじゃあ早速今日の球技大会がどうだったか聞いちゃおうかな?」

めぐる「まっかせてー!すごい激戦だったんだよ!あのね、まず咲耶がスリーポイントシュートを……」


そこからはめぐるにその日の球技大会のエピソードを聴きながら、晩ご飯を食べた。

-------------------------------------------------

灯織「ふふっ……すごく楽しかったんだね」

めぐる「うん!次やるときは灯織と真乃も一緒にやりたいなー」

灯織「そうだね、次は参加しようかな」

めぐる「ぜひぜひ!我々希望ヶ峰ミニバスケクラブはいつでも新規入会をお待ちしております!」

灯織「ふふっ、なにそれ」


私たちが冗談を言い合ってはしゃいでいると、時計の針はいつの間にか9時30分を指していた。


灯織「めぐる、そろそろ私たちも行こっか。夜時間に食堂にいるとまずいし……」

めぐる「わわっ!そうだね!ついつい話し込んじゃったね!」

灯織「時間はあるし……また明日、一緒に話そう」

めぐる「うん、そうしよう!」
158 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:04:57.01 ID:9WXccj5H0
【寄宿舎廊下】


めぐると二人で話しながら寄宿舎へと向かっていると、愛依さんと摩美々さんと霧子さんの姿があった。


愛依「じゃ、ありがとね、霧子ちゃん!」

霧子「うん……激しく動かさなかったら、大丈夫だから……安静にしててね……!」

摩美々「でも愛依はそそっかしいから、無茶な要望かもしれないねー」

愛依「ちょっ……ヒドくね?!」

めぐる「おーい、みんなー!」

愛依「あっ、灯織ちゃんにめぐるちゃん!」

灯織「霧子さんに治療してもらったんですね」

霧子「うん……簡単に、だけど……」

愛依「ごめんね、摩美々ちゃんと二人でいたところ邪魔しちゃって」

摩美々「ホントだよー」

霧子「ううん……いいの……」

めぐる「こんな状況で怪我でもしたら一大事だからね!愛依もしっかり治すこと!」

愛依「はーい!先生!」

摩美々「もう怪我はしちゃってるんですけどねー」


なんて話し込んでしまっていると。
159 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:06:34.13 ID:9WXccj5H0
キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより、“夜時間”になります。間もなく、食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま〜す』

モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』

愛依「わ!やばっ!十時超えちった!」

摩美々「夜時間は外出禁止ですし、戻らなきゃですねー」

霧子「うん……そろそろ、寝ないと……」

愛依「ちょびっと超えたことはみんなには内緒にしとこ!ね!」

灯織「ふふっ、そうですね」

愛依「じゃ、みんなまた明日―!」

摩美々「じゃあねーおやすみー」

霧子「おやすみなさい……」


そうしてみんな去っていった。
二人残った私とめぐるも。


めぐる「じゃあ灯織!また明日ね!」

灯織「うん、また明日」


-------------------------------------------------

【灯織の部屋】

めぐると別れて自分の部屋に戻る。
また明日……なんて言ったけど、一体いつまでこの生活は続くんだろう。
警察とか……助けの人が来る気配も今のところないし……

前も後ろも見えないマラソンを走っているみたいな気分……

はぁ……
大きなため息をつき、そのまま深い眠りへと落ちていった。
160 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:07:34.39 ID:9WXccj5H0



キィィィ……


161 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:08:13.00 ID:9WXccj5H0





「……そろそろ」


「さて、と……確かめないとね」


「自分の目で、自分の耳で、自分の心で」


「……負けたくないじゃん」





カツ……カツ……
162 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:10:34.75 ID:9WXccj5H0
___

_____

_______

キーン、コーン…カーン、コーン

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ〜!さぁて、今日も張り切っていきましょう〜!』


変わらない天井だ。
今日も今日とてこの学園に囚われている。
ゆっくりと体を持ち上げて、また食堂に行き、食事をしてあるかどうかもわからない脱出口を探す。そして夜が来てまた眠る。
その繰り返しだ。
……意識していないと自然とため息が出る。


ピンポーン

インターホンだ。


めぐる「おはよう灯織!」

灯織「めぐる、真乃……おはよう、今日も早いね」

めぐる「えへへ!早起きは三文の徳って言うでしょ!今日も早起きしたんだ!」

真乃「ふふっ……めぐるちゃん、今日も朝のチャイムが鳴ると同時にインターホンが鳴って……びっくりしちゃった……っ」

めぐる「わわっ、ごめん真乃!早すぎて迷惑かけちゃったかな?!」

真乃「ううん、だいじょうぶ!嬉しかったよっ!めぐるちゃんと毎朝会うの、すごく楽しみだから……」

灯織「ふふっ……めぐるは変わらないね」


多分、めぐるは変わらないようにしてくれてる。
360度変わってしまったこの生活の中で、私たちが私たちで居続けられるように、めぐるは笑顔を絶やさない。
その笑顔に救われている。


灯織「じゃあ……そろそろ行こうか」

真乃「うん、みんな待ってるかもしれないし……」

めぐる「わたしもお腹空いちゃってるんだー!」


イルミネの二人の前では、私もできるだけ気丈に振る舞ってはいるものの、その虚勢もいつまでもつか。だいぶ応えている。

私に心当たりはないけれど、一昨日配られたモノクマからの動機。
あれもあることだし、常に頭のどこかがもやもやしている。
163 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:11:38.73 ID:9WXccj5H0
【食堂】

咲耶「やあ、今日もイルミネの朝は早いね」

霧子「おはよう……♪」

めぐる「おはようございまーす!」


食堂に着くと、いつも通り咲耶さんと霧子さん。樹里と凛世が待っていた。


灯織「あっ……配膳、手伝う」

樹里「いいっていいって!灯織は座って待ってな!」

灯織「そんな……悪いよ、いっつも樹里ばっかり」

凛世「ふふっ……♪今日も、寮の味付けで澄まし汁をご用意いたしました……」

真乃「ほわぁ……すごくいい匂い……」





そしていつも通りの朝が始まる……はずだった。





164 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:12:15.83 ID:9WXccj5H0






_______ガシャーン!ガランガランゴロ・・・・・・





165 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:13:19.79 ID:9WXccj5H0
食堂にも響き渡るほどの凄まじい衝撃音。
まるで金属が床とぶつかったような鈍い音が耳を劈いた。


真乃「ほわっ……?!」

灯織「い、今のって?!」

めぐる「なんの音だろう……?!」


こんな音、この学園に来てから一度も聞いたことのない音だ。
モノクマがまた何かをしようとしている……?

嫌な胸騒ぎがする。けど、この胸騒ぎは、モノクマと向き合った時とはまた違う。
もっと根源的な……本能的な胸騒ぎ。虫の知らせというものがあるなら、こういう衝動のことを指すんだと思う。
何か、よくないことがすでに起きている。
なぜかそんな確信を持ってしまっている私がいた。


咲耶「今は……7時半。こんな時間から誰かが喧嘩でもしているのかな?」

霧子「それにしては……すっごく、大きな音だったよ……」

凛世「学校エリアの方から聞こえてまいりました……」

樹里「な、なんだってんだ……?!」

めぐる「……急ごう!」

真乃「うん……灯織ちゃんっ!」


確信が寒気に変わり、全身の毛を逆立てる。
自然と足は、動いていた。
166 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:14:12.12 ID:9WXccj5H0
【学校エリア 1-A前】

ジリリリリリ・・・・・・


凛世「この音は……?」

めぐる「目覚まし時計?アラームの音だね」


学校エリアに踏み込むとその場に似つかわしくない鐘の音が鳴り響いていた。
その音の鳴る先……目をやると、既にそこには愛依さんの姿があった。
地面にぺたりと力なく座り込んでいる。


咲耶「愛依?!どうしたんだい?!」

愛依「……ぁ……ぁぁ……」

霧子「大丈夫ですか……?」

愛依「……ぁ……な……」


動揺しているのか声が言葉になっていない。
震える彼女の指先は、教室の中を指している。


真乃「教室……?中に何か、あるのかな?」

咲耶「この教室……普段は誰も立ち寄らない教室だね」

凛世「……嫌な予感が、いたします」

めぐる「……確認、しなきゃだね」

灯織「うん……」
167 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:14:41.07 ID:9WXccj5H0





大きく唾を一つ飲み込んで、教室の扉に手をかける。


……違う、そんなことない。
そんなこと、あるはずがない。





168 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:15:37.20 ID:9WXccj5H0





_____そんな私の期待は、儚く散り果てた。





169 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:16:27.32 ID:9WXccj5H0





【散乱する机の下敷きになり頭部から夥しい出血とともに息絶えた浅倉透の姿がそこにはあった】




170 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:17:18.82 ID:9WXccj5H0
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CHAPTER01

絶望レッスン

非日常編


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171 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:19:46.30 ID:9WXccj5H0
というわけで事件発生までで今回の更新は終了です。
最初の被害者は浅倉透さんでした。
次回より捜査パートに移ります。

明日も今回と同時刻より更新が出来たらします。


それではおやすみなさい…
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/26(金) 23:23:06.08 ID:xLfafYvy0
乙です
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/26(金) 23:23:51.27 ID:5OAd50HK0
乙です…
おやすみなさい
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 23:24:26.15 ID:Q/I3YILW0
「…あ。ふふっ、ごめん。命ないわ」

そういやメダルってどうやったら見つかる設定になってますかね?ガシャが、ガシャが回したい
おつー
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/26(金) 23:45:51.48 ID:sKMtvN6xo
おつおつー
176 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/26(金) 23:56:21.81 ID:9WXccj5H0
>>174
モノクマメダルは学級裁判のクリア報酬と章はじめの探索パートのコンマ値での回収を考えています
1章は探索パートを急ぎ足で進めて安価を待たずに進めてしまったので救済措置がなかったですね……
そのぶん2章で回してやってください……
177 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 20:34:36.25 ID:S0vsazIV0
本日は21:30より再開します
捜査パートも行動安価を出す予定なのでよろしくお願いします。
178 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:31:41.46 ID:S0vsazIV0


…………


……………………


…………………………………………………………………………………………………………


一秒にも満たない時間に世界が目の前で崩れ落ちた。

赤。
私の視界を一面に満たすその赤色が、私の正気を奪い去り、絶叫を喚起するには時間を要さなかった。


灯織「うわあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

霧子「……え…………」

凛世「……っ!」


思わず膝から崩れ落ちる。目の前で起きている事実が受け入れられない。
つい昨日まで会話をしていた人間が、絶命している。


ノクチルのセンター、浅倉透が死んだのだ。


そして、変わり果てた友人の姿に阿鼻叫喚する私たちを嘲笑うかのように、それは始まった。
179 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:32:32.70 ID:S0vsazIV0
ピンポンパンポーン

『死体が発見されました!一定の自由時間の後、学級裁判を開きます!』

めぐる「い、今のアナウンスは?!」

灯織「学級……裁判……?」

モノクマ「始まるぞ!始まるぞ!」

灯織「も、モノクマ……!」

モノクマ「学級裁判が始まるぞーーーー!!」

咲耶「悪いが君の相手は後にさせてもらえないかい!今はそれどころじゃないんだ!」

モノクマ「それどころ?それどころってどこのところよ?」

モノクマ「うぷぷぷ……オマエラに感傷に浸る時間なんてないよ!ま、とりあえずは体育館に集まってよね、これからのことをおいおい説明するからさ!」

愛依「……た、たいいくかん…………?」

めぐる「そんな、体育館なんかに行ってる場合じゃ……!」

凛世「……お待ち下さい」

めぐる「り、凛世……?」

凛世「いまは、モノクマさまに従っておくべきと……存じます……下手に抗うと、身を滅ぼす恐れが……」

めぐる「……でも!」

モノクマ「杜野さんは賢いねえ……先生オマエみたいな生徒が大好きだよ!先生の言いなりになっておけばいいっていう主体性に乏しい学生!」

咲耶「従って欲しいのかそうじゃないのかどっちなんだい……」

モノクマ「勿論ゼンシャー!体育館集合ね!ボクもここにいない連中をかき集めてくるからさ!」
180 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:33:46.31 ID:S0vsazIV0

一方的にまくし立てるとモノクマはそのまま姿を消した。
取り残されたのは、透さんの死体と私たち。しばらく言葉も交わさず、呆然と立ち尽くしていた。


真乃「ホントに……死んじゃってるんだよ、ね……」

咲耶「……呼吸が無い、彼女の死亡は紛れもない事実のようだ」


浅倉さんの手に触れる。
かつて生きていたものとは思えないほどにその手は冷え切っていて、生気というものを感じない。


樹里「……クソッ!」

霧子「……透ちゃん、痛そう…………」

めぐる「この机の下敷きになって……死んじゃったのかな……」

灯織「…………」

咲耶「……仕方ない、取り敢えずは体育館に向かおう。凛世の言う通り、むやみやたらに歯向かうのはリスキーだ」

凛世「……はい…………」

咲耶「灯織、大丈夫かい?」


黙りこくっている私の顔を覗き込み心配してくれた咲耶さん。
ただ、今の私は……それに対して反応すらできない。


霧子「咲耶さん……わたしが、灯織ちゃんは……」

咲耶「霧子……頼めるかい?」

霧子「うん……」


私は霧子さんに介助される形で体育館へと送り届けられた。
181 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:35:00.08 ID:S0vsazIV0
【体育館】

咲耶「……」


体育館には居心地の悪い沈黙が流れていた。気持ちの切り替えなんてできるはずもなく。
浅倉さんが血の海に沈んでいた光景が目にこびりついて離れない。
血の飛沫がそこら中に飛んで、真っ赤に染まった教室。
絶命により、重く閉ざされた瞼。
胸に突き刺さった感情が、声というものを発せさせなかった。

その場に段々とモノクマが連れてきた面々が揃い、始まった。


モノクマ「よーし、これで全員揃ったね!」

円香「…………!!」

雛菜「透先輩が、いないんだけど……」

小糸「……な、なんでぇ…………?」


ノクチルの面々は、既に到着段階で感づいている様子だった。
死体が発見されました、なんて文言と今この場に透さんがいないことを鑑みれば、嫌でも一つの事実が浮かび上がってくる。


モノクマ「はい!オマエラもご存知の通り、ついに!いよいよ!」

モノクマ「参加者の一名が死亡いたしましたー!はい、拍手ー!」

めぐる「拍手なんかできないよ……」

智代子「そん、な…………」
182 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:35:39.85 ID:S0vsazIV0
モノクマ「さて、誰が死んだかわかるかなー?」

円香「ふざけないで……!」

モノクマ「ん?」

円香「透が、死ぬはずない……!」

モノクマ「だいせいかーい!今回の事件で死んじゃったのは、ノクチルのセンター浅倉透さんでーす!」

小糸「……う、嘘だよね……」

モノクマ「なにそれ?キミのお友達はアンドロイドか何かだと思ってた?」

円香「はぁ?」

モノクマ「命あるものはやがて死にゆく定めなのです……生まれた時から変えられぬ運命……生と死は背中合わせの兄弟分……」

円香「おちょくらないで……!」

樹里「大体殺したのはお前だろ!モノクマ!」

モノクマ「ちょっ、ちょっと急に何言ってるのさ!」

樹里「アタシらの誰かが殺しなんかするわけねー、お前がやったんだろ!」

モノクマ「はぁ……鬱陶しいなぁ、ゲームの進行を阻害されると見てる側も萎えちゃうんだよね。お口チャックだよ!」
183 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:36:40.01 ID:S0vsazIV0
モノクマ「それに、これだけは断言するけど……今回の浅倉透さんの殺害は、間違いなくオマエラの中の誰かが行ったものだから!」

灯織「……!?」

摩美々「……ふーん」

モノクマ「ま、信じないなら信じないで別にボクはいいけどね、それで困るのはオマエラの方だから」

甘奈「それ、どういう意味……?」

霧子「もしかして……校則のことなのかな……?」

咲耶「第6項……クロとなったことがバレてはいけない……この部分か」

モノクマ「ではここで、学級裁判についてお話しします!」

モノクマ「お手元の電子生徒手帳から確認できる校則にもあるように、殺害を行えば無条件に卒業というわけではありません!」

モノクマ「自分がクロとなったことを他の生徒に知られてはならないのです!」

モノクマ「そこで開かれるのが学級裁判です!生徒たちが全員参加で討論を行い、一人のクロ候補を指摘!」

モノクマ「指摘が見事成功すればクロだけがおしおき、失敗すればクロ以外の全員がおしおきされてクロになった生徒のみが卒業となります!」

愛依「ちょ、ちょちょ、ちょい待ち!おしおきってなんのこと?初耳なんだけど……」
184 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:37:43.62 ID:S0vsazIV0





モノクマ「処刑だよ、しょ・け・い!」

モノクマ「電気椅子でビリビリ!シュレッダーでバキバキ!プレス機でグチュグチュ!その他多種多様なおしおきをご用意しております!」




185 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:38:55.15 ID:S0vsazIV0
灯織「……は?」

真乃「しょ、処刑……?」

モノクマ「そりゃそうでしょ、だってこれはコロシアイ合宿生活なんだから!命を懸けて臨んでもらわないと興醒めだよねー」

モノクマ「おしおきがないコロシアイなんて、梅干しのない日の丸弁当だよー!」

摩美々「要は透を殺した犯人を当てなきゃ、次は私たち全員が死ぬってことですかー?」

モノクマ「いいねぇ、賢いチンパンジーだね!さりげなく自分が犯人じゃないとアピールするところもグッド!」

摩美々「……うざー」

凛世「お待ち下さい……」

モノクマ「なんだよ質問が多いな!ここは国会答弁の場じゃないんだよ!」

凛世「その正誤の判別は、誰が致すのでしょうか……?」

モノクマ「勿論ボクだよ!だって犯人も手口も何もかもぜーんぶ知ってるからね!」

智代子「ええ?!なんで?!やっぱりモノクマが犯人?!」

モノクマ「しつこいなぁ……覚えてるでしょ、学校のそこら中に監視カメラがあること。それで一部始終、徹頭徹尾、鶏口牛後お見通しなわけ!」

霧子「あ……最後は違う……」

樹里「……てことはてめーは殺人現場を目撃したのに、それを黙って見過ごしたってことか?」

モノクマ「おうよ!ワイン片手にぐいっとね!いい肴になったよ!」

樹里「…………ぶん殴るぞ」

モノクマ「うぷぷ……校則違反が怖くて何もできないくせに……」


無茶苦茶だ。
急に仲間が死んだと思ったらその犯人を突き止めろ?失敗したら自分が死ぬ?
そんな理不尽を前に……どうすればいい?

視界の中にいる誰を信じて、誰を疑えばいいのかすら分からない。そんな状況に唐突に投げ出された。
186 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:39:51.15 ID:S0vsazIV0
モノクマ「学級裁判までには数時間の猶予を設けてあります!その間にしっかり捜査をして、犯人を突き止めるように!」

モノクマ「あ、そうだ!これを渡しておくから操作に役立ててよね!……ザ・モノクマファイルー!」


モノクマに手渡されたのはA4サイズほどの書類一式。
開いてみると透さんの死体、その検分が記されていた。


モノクマ「今の若者っててんとう虫も触れないらしいじゃない、死体もどうせ触れないだろうから予め必要な情報はまとめておいたよ!」

霧子「…………!」

摩美々「一部例外もいると思いますケド」

咲耶「ねえ、このファイルは信用していいものなのかい?これに基づいて推理を組み立てる以上、モノクマが犯人に加担するようなことがあれば私たちの未来は危うくなってしまうと思うのだけど」

モノクマ「その点は信用してね!ボクはクロにもシロにもつかないよ!だってモノクマなんだもん!きわめて公正に、客観的な視点から記録をしております!」

モノクマ「ま、それじゃ後は頑張ってねー」


モノクマはそのまま姿を消して、動揺する私たちだけが残された。
187 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:41:41.57 ID:S0vsazIV0
智代子「行っちゃった……」

樹里「……くそっ、マジなのかよ」

円香「…………あの、いいですか」

咲耶「円香?」

円香「この中に透を殺した犯人がいるんですよね?」

樹里「……モノクマの話通りならな」


樋口さんは樹里の言葉を聞くと、しばらく目をつむって考え込むようなそぶりを見せ……

次に開いたその瞳は、鋭くとがっていた。


円香「絶対に許しませんから。……探し出して、暴き出して……」
188 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:42:26.49 ID:S0vsazIV0





円香「……私が殺す」




189 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:44:47.23 ID:S0vsazIV0
灯織「……!?」

甘奈「ちょ、ちょっと円香ちゃん……なんで」

円香「なんで?分かりきってるでしょ?……幼なじみが殺されて、その犯人は今目の前にいる。憎しみを抱かない方が異常」

智代子「だ、だからって……」

円香「皆さんは学級裁判に参加されないおつもりなのかもしれませんが、私は絶対に参加して、犯人を特定します」

円香「……では」

小糸「……あ、ま、円香ちゃん…………!」

雛菜「……雛菜も失礼しまーす」


ノクチルの3人はそのまま体育館を後にしてしまった。
残された12人は、呆然と立ち尽くす。
190 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:48:24.48 ID:S0vsazIV0
咲耶「……どうしたものか」

甜花「あぅ……」


そう、みんなやるべきことは分かっているのに。
それでもまだ……喪失感から立ち直れていない。
絶望感が思考と足取りを縛りつけ、その一歩を踏み出せずにいた。

全員が全員を疑い合う疑心暗鬼。
そんなマイナス感情の相互作用が私たちを飲み込んでいるのだ。




摩美々「もう私も行っていいですかー?」

そんな中で最初に声をあげたのは摩美々さんだった。

咲耶「摩美々……?」

摩美々「わたし、死にたくないのでー」

摩美々「ここでじっとしてたら犯人もわかりませんし、学級裁判で死ぬのはわたしたちだよねー?」

灯織「……っ!!」


そうだ、今はまだ立ち直れなくても……
私たちは前を向かなくちゃいけない……そうじゃないと、私たちは死んでしまう。

絶望から逃れられなくても、希望が見えなくても……その中で足掻くしか道はないんだ。


灯織「……やりましょう、皆さん!」

真乃「灯織ちゃん……」

めぐる「うん!灯織と摩美々の言う通り!ここでじっとしてたらクロの狙い通りだよ!」

愛依「……だね、透ちゃんがいないのはマジで辛くて、苦しくて……でも、うちらはそれでも進まないと」

甘奈「うん……甘奈たちが諦めちゃったら透ちゃんを、甘奈たちも裏切ることになるもんね」

咲耶「……そうだね、私たちもノクチルの3人に続こう!」

191 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:49:14.32 ID:S0vsazIV0
摩美々「ちょっとタイムー」

灯織「ま、摩美々さん……?いま摩美々さんの意思についていく形で操作を始めるって話になったのでは……?」

摩美々「それはいいんだけどさー、殺害現場の監視が必要じゃなーい?」

智代子「そっか、クロが大事な証拠を隠しちゃう可能性もあるんだね!」

樹里「ならアタシに任せろ。捜査とか頭使うのはそこまで得意じゃねーしな」

摩美々「一人よりも二人いた方がいい、樹里がクロだった場合が困るしー」

樹里「なっ……ちげーよ!」

摩美々「あくまで可能性だからー」

愛依「はいはい!それじゃうちが手伝う!」

咲耶「……決まりだね、後のみんなは捜査に当たってくれ」


そうしてパラパラと体育館をみんなは後にし、イルミネの三人が最後に残った。
モノクマの言っていたことが本当なら、私たちの中に犯人がいる……
なんとしてそれを暴き出さないと……!
192 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:50:15.09 ID:S0vsazIV0
灯織「よし……それじゃ私たちも捜査を始めよう。まずはモノクマファイルの情報を確認しようか」

真乃「そうだね……」

【被害者は浅倉透。死因は頭部に強い衝撃を受けたことによる脳挫傷。致命的な衝撃を受けたことにより、ほぼ即死だったと思われる。手足は拘束され、口には猿轡が噛まされている。手足首にはくっきりと痕が残るため、長時間放置されたものと思われる】

真乃「ほわ……本当に透ちゃん、死んじゃったんだね……」

灯織「うん……認めたくはないけど」

めぐる「昨日まで一緒にお話ししてたのにね……なんでこんなことになっちゃったんだろう……」

灯織「何かモノクマファイルで気になる点はない?」

真乃「うーん……特に思いつかないな、めぐるちゃんはどうかな?」

めぐる「さるぐつわ……って何?」

灯織「えっと確か……口にタオルとかを噛ませて、喋れなくさせる方法だよね」

灯織「そういえば浅倉さんの遺体には声を出せなくしたり、身動きを取れなくしたりする枷がついていた気がする……」

真乃「じゃあ犯人は、透ちゃんを縛った上で、抵抗をできないようにして机で殴ったのかな……っ」

灯織「多分そうなんだと思う……」

めぐる「うー……無抵抗な相手を一方的に殴りつけるなんて酷いよ……」


コトダマゲット!【モノクマファイル1】
〔被害者は浅倉透。死因は頭部に強い衝撃を受けたことによる脳挫傷。致命的な衝撃を受けたことにより、ほぼ即死だったと思われる。手足は拘束され、口には猿轡が噛まされている。手足首にはくっきりと痕が残るため、長時間放置されたものと思われる〕


(後で殺害現場に行った際にそれはしっかり確認しておこう)
193 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 21:53:28.60 ID:S0vsazIV0
(捜査の基本は殺害現場からだよね……よし)

【死体発見現場 1-A】

灯織「……あっ」

小糸「……ぴぇっ」

殺害現場にはすでにノクチルの面々がおり、捜査の真っ最中だった。

円香「……何?」

めぐる「円香、大丈夫……?気分とか……」

円香「近づかないで」

めぐる「ご、ごめん……」

円香「今は誰も信用できない。話しかけないで」

ダメだ。
円香さんは透さんの誰よりも近くにいた人。
彼女を失ったことによるショックは誰よりも大きい。私たちの働きかけでどうにかなるものじゃない。彼女を刺激しないようにしながら捜査するしかない……

灯織「真乃、めぐる……そっとしておこう」

真乃「うん……」

めぐる「……そうだね」

(……さて、どこから捜査しよう)

-------------------------------------------------

1.死体周辺
2.現場を見張っている愛依の話を聞く
3.現場を見張っている樹里の話を聞く
4.教室全体を見回す

↓1
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 21:54:52.16 ID:omXFCdfw0
4
195 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:01:22.55 ID:S0vsazIV0
(死体も気になるけど、まずはこの教室全体を見渡してみよう……)

死体は教室入り口付近で血の海に沈んでいる。
出血量はかなりのものみたい。

確か死体発見時には机が死体の上に散乱していたはずだけど……
あれはもうどかしたみたい。

でも、なんで机が浅倉さんの上に乗ってたんだろう……
それに食堂で聞いたあの音、無関係なわけないよね……

そうやって考えながら教室を歩き回っていると、気になるものがいくつか浮かび上がってきた。

-------------------------------------------------

灯織「……ん?なんでこんなところに血痕があるんだろう」

めぐる「え?……ホントだ!透のいた場所から結構遠くまで血が飛び散ったんだね!」

真乃「相当激しく殴られたんだね……っ」

灯織「……あれ?透さんの頭部の出血はまだ乾いていないのに、ここの血痕は乾いてる……」

めぐる「確かに……でも水の量の違いなんじゃない?ほら、やっぱ少ない方が蒸発しやすいし」

灯織「そんな話なのかな……」


コトダマゲット!【教室の血痕】
〔教室内には透の死体から離れた場所にも血痕があった。遺体の頭部の血液はまだ乾いていないのに対し、この血痕は乾いている。〕




196 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:02:44.27 ID:S0vsazIV0

灯織「あれ?こんなところに目覚まし時計?」

愛依「あーそれ、うちが止めたやつ!」

灯織「そういえば、死体発見の時にも鳴ってた……」

めぐる「えっ、それわたしの持ってるやつにそっくりだよ?!」

灯織「め、めぐるの?!」

真乃「ううん、めぐるちゃんだけじゃなくてわたしもあるよ……モノクマに希望すれば誰でももらえたみたいっ」

灯織「そうなんだ……で、愛依さんはこれはどうして?」

愛依「うちが隣の教室にいた時、こっちの部屋から急にアラームが鳴って。そん時にあったのがこれだわ」

灯織「なるほど……本当ですね、私たちが死体を発見した直前、7時25分にアラームが設定されてます」

〔コトダマゲット!【目覚まし時計】
1-A教室内に落ちていた目覚まし時計。7時25分にアラームが設定されており、死体発見当時も鳴っていた。〕
197 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:04:23.76 ID:S0vsazIV0
めぐる「あれ?なんだろう、これ」

灯織「めぐる?何か見つけた?」

めぐる「これ見て!何かプラスチックのかけらっぽいんだけど……この前この教室に入るときはなかった気がするんだよね」

灯織「うーん……なんだろう、何かが割れた後みたいに見えるけど……現場に関係ありそうなもの、ではなさそうだよね……」

真乃「ほわ……一応覚えておいた方がいいかな?」

灯織「記録だけはしておこうか」

めぐる「うーん、お手柄になるかと思ったのに……残念」

コトダマゲット!【プラスチック片】
〔死体発見現場に落ちていたプラスチック片。何かが割れた後に見えるが、事件との関連性は不明。〕

-------------------------------------------------

(教室をおおまかに確認することはできたし、そろそろ本格的な検証に入ろうかな)

1.死体周辺
2.現場を見張っている愛依の話を聞く
3.現場を見張っている樹里の話を聞く

↓1
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/27(土) 22:06:07.31 ID:yZ4KvPXw0
2
199 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:09:47.59 ID:S0vsazIV0
2 選択

灯織「そういえば死体を最初に見つけたのは愛依さんなんですよね?」


そう、死体を私たちが発見した時。誰よりも先にその場にいたのは愛依さんだった。


愛依「……多分、うちが来た時にはまだ誰もいなかったし……」

灯織「詳しく話を聞かせてもらってもいいですか?」

愛依「オッケー、話は元々夜時間から始まるんだけどさ」

愛依「前の日の晩、うちが寝ようとしてたら部屋がノックされて。扉を開けようとしたら下から手紙が入れられてたんだよね」

灯織「……手紙?」

愛依「これなんだけどさ」


『脱出の手がかりを見つけました。黒幕にバレてはいけないので、一人で朝7時20分に1-B教室に来てください』


灯織「隣の教室ですね……」

愛依「ま、怪しいっちゃ怪しいけどマジだったらいけないし、朝その時間ピッタシに教室に行ったんだよね」

愛依「でも誰もこなくてさー、しばらくその教室で待ってたら突然隣の部屋から目覚ましの音が聞こえてきたわけ!」

愛依「もうビビっちゃって!誰かいるのかと思って急いでこの教室の扉を開けたんだよね!したらすぐそこに透ちゃんの姿があって……」

愛依「……あとは、灯織ちゃんたちの見た通り」

愛依「ごめん、うちもまだ整理し切れてないから変な情報になったかも」

灯織「いえ、ありがとうございます」

(今の話を総合すると、愛依さんは何者かに呼び出され、意図的に第一死体発見者にさせられたことになる……のかな……)

-------------------------------------------------

(愛依さんの話で死体発見までの流れは確認できた……)

(やっぱり誰かの意図的なものを感じる……これは本当に、殺人なんだ……)

1.死体周辺
2.現場を見張っている樹里の話を聞く

↓1
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 22:13:08.08 ID:omXFCdfw0
1
201 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:17:33.02 ID:S0vsazIV0
1 選択

(……よし)

大丈夫、覚悟は決めた。
生き残るため……浅倉さんのため。
この現実から目を背けない……!


まず目につくのはやはり浅倉さんの死体。
発見時には机がその上に散乱していたけど……


愛依「あー樹里ちゃんと一緒に退けたんだけど……ダメだった?」

灯織「いえ、大丈夫です。それより愛依さん机を退けたりして……痛くなかったですか?」

真乃「……?どこか怪我してるんですか……?」

愛依「うん、ちょっち右肩がね!昨日頑張りすぎちゃってさー」

めぐる「結構痛そうだったよ?もう大丈夫なの?」

愛依「これ持ち上げるくらいはね、樹里ちゃんもいたし!」

樹里「ていうかほぼアタシがやったんだよ……円香が言うから」

愛依「でも腕を肩より上には上げるのはしんどいわ……マジ痛みで捩れるから」

灯織「お体には気をつけてくださいね……」

コトダマゲット!【愛依の怪我】
〔昨日の球技大会で愛依は軽い脱臼状態であるため、机を持ち上げる程度ならまだしも、右腕が肩より上に上がらない状態にある。〕

-------------------------------------------------

(死体付近の情報はやっぱり大事だよね……念入りに調査しないと)

1.死体そのものを調べる
2.死体の横たわる床を確認する
3.退かした机を確認する

↓1
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 22:18:41.29 ID:HpDHPDRA0
1
203 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:21:22.89 ID:S0vsazIV0
灯織「さて……」

(浅倉さんの遺体を調べると決めたものの……流石に死体を触った経験はないし……)

(……とりあえず!とりあえずは!)

灯織「うん、モノクマファイルの情報通り。透さんの口と手足には拘束具がつけられてる」

めぐる「うわっ、すごく固く結んであるよ!全くほどけてない!」

真乃「これじゃ声も出せないし身動きも取れないね……っ」

灯織「しかも手足首には痕がくっきり……長時間つけっぱなしだったんだね」

めぐる「うぅ……苦しそう」

灯織「口元の猿轡もだいぶきつく縛ってるね……」

めぐる「こんな乾燥した布を押し込まれたら口がイガイガしちゃうよ!」

灯織「一体なんの布で拘束してあるんだろう……」

めぐる「なんだか見覚えのある素材なんだけど……なんだろう」

コトダマゲット!【拘束具】
〔透の手足を拘束していた布製の枷と口に嚙ませてあった猿轡。枷は少しも緩んでおらず、猿轡は乾燥していない。その素材はどこか見覚えがあるが……?〕
204 :書き溜め段階で灯織→透の呼び方を一部ミスってますね……申し訳ない ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:24:35.38 ID:S0vsazIV0
灯織「……」

(うう、遺体を調べないわけにはいかないんだけど……)

(これは生理的に、とかではなく……人間が本能的に感じ取る恐怖、人の死に対する恐怖感)

(……手が、伸びない)

円香「ちょっと」

灯織「え?あ!ごめんなさい!」

円香「何謝ってるの?……透の体調べないなら退いて」

灯織「えっ……あっ……すみません」


樋口さんは私たちを退かすと、なんの躊躇もなく浅倉さんの体をベタベタと触りはじめた。


円香「……愛依」

愛依「えっ?!うち?!」

円香「透の第一発見者は愛依って聞いたけど、発見時の透の体勢を教えてもらえる?」

愛依「発見したときの透ちゃんの姿勢……確か横向きで……いまとなんも変わらないと思うよ!」

円香「……そう、ありがとう」

灯織「何か、気になることが……?」

円香「……これ」


そう言って樋口さんは力なく倒れ込んでいる浅倉さんの体を引き起こし、私にその額を見せた。


円香「ここ、はっきりと打撲痕がある。愛依の証言だと透の側頭部に机が落ちてきていたはずなのに……」

灯織「そうか……額にそれだと打撲痕ができるはずが……」

円香「……しかも出血もしてる。事件と無関係なはずはない」

灯織「……なるほど」


コトダマゲット!【死体の打撲痕】
〔透の死体には、側頭部だけでなく額にも激しい打撲痕があり、そこからも出血した痕がある。〕
205 :基本灯織からは「浅倉さん」の苗字呼びで脳内変換お願いします ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:27:24.47 ID:S0vsazIV0
樋口さんが持ち上げた浅倉さんの遺体を元通り横たえようとしたその時。


めぐる「あ!ちょっと待って!」

円香「……何?」

めぐる「……なんだか血痕、変わったつき方してるよね?」

灯織「え?……ほんとだ」

円香「……透の頭を縁取ったみたいな血痕……」

灯織「浅倉さんはおそらく撲殺されたと推定されます……そのまま床に倒れて……」

めぐる「こんなにくっきり縁取る形になるのかな?」

円香「立った状態で殴られたらそうはならないと思う」

円香「逆に言えば、寝転んだ状態で殴られたら……こんな痕になるかもね」


コトダマゲット!【頭部付近の血痕】
〔遺体付近の血痕は、透の頭を縁取ったような痕になっている。寝転んだ状態で殴打されたものと推定される。〕

-------------------------------------------------

(浅倉さんの遺体は一通り調べ終わったかな……)

1.死体の横たわる床を確認する
2.退かした机を確認する

↓1
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/27(土) 22:27:58.14 ID:yZ4KvPXw0
1
207 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:30:25.09 ID:S0vsazIV0
(浅倉さんの遺体付近の床には……不自然なへこみがある)

灯織「二人とも……見て、この床の傷」

真乃「ほわ……犯人が透ちゃんを殴ったときにできたのかな?」

めぐる「ん?ってことは……犯人は透を殴った勢いのまま机を手放したの?」

灯織「……どうなんだろう。だとしたら傷のあとはこんなに垂直に溝にはならないんじゃないかな?」

灯織「見て、結構この溝は深さがある」

真乃「ほんとだ……っ」

めぐる「えーっと……ってことは、何かが垂直に落ちて来た……ってこと?」

灯織「でも、いったい何が……?」


コトダマゲット!【床のへこみ】
〔透の遺体付近にできていた床のへこみ。深さのある溝になっており、何かが垂直に落ちてできた痕跡となっている〕
208 :選択肢がそれぞれ一つとなったので自動進行します ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:31:53.24 ID:S0vsazIV0

(あとは、この机かな……?)

灯織「愛依さんと樹里とがどかした机だ……」

(私も居合わせた死体発見現場、確かあの時には……この机が浅倉さんの後頭部に落っこちてきたような形になっていたはず)

めぐる「あ!机の角!」

灯織「うっ……」

(べったりと血痕が付いている。間違いない、これが浅倉さんを殴った凶器なんだろう)

真乃「教室内のほかの机を見たけど、血がついているのはこのあたりの机だけみたいだね」

灯織「じゃあ浅倉さんの上に落ちて来たこの机たちが、凶器とみていいのかな……?」


〔コトダマゲット!【凶器の机】
透の死体発見現場の机。角には透の血液が付着しており、犯行に用いられたものと推定される。死体発見当時は透の死体の上に数台の机が散乱していた。〕
209 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:33:39.89 ID:S0vsazIV0

(……最後に、樹里の話も聞いておこう)

(現場を見張りしているうちに気づいたこともあるかもしれないし)

灯織「樹里は何か気づいたことはない?」

樹里「おう……気づいたこと、というか事件に関係しているのかもわからねーんだけどさ」

めぐる「ん?樹里、そっちは廊下だよ?」

樹里「教室のドア、外側を見てみてほしいんだけどさ」

灯織「……紐?」

樹里「スライド式のドア……そのドアノブに紐がなぜか括り付けてあるんだよな」

真乃「ほわ……なんだろう、これ……っ」

灯織「事件に何か関係はありそうだね……」

めぐる「うん、結構な長さがあるよね……何かをこれで引っ張った、とか?!」

樹里「どうだ?使えそうか?」

灯織「うん、樹里ありがとう」


コトダマゲット!【紐】
〔1-A教室入り口のドア、その外側のドアノブに括りつけてあった。かなりの長さがあり、ドアに括ったまま何かを引っ張ることもできそう。〕
210 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:35:25.46 ID:S0vsazIV0

灯織「死体発見現場で調べられるのはこれぐらいかな……?」

真乃「うん……後はどこを調べればいいかな?」

めぐる「誰かに話を聞いてみるのもいいかも!」

灯織「死体発見の時は……私たちと咲耶さん、霧子さん、樹里、凛世は一緒にいたし、他の人たちに話を聞いてみようか」

めぐる「うんうん!そうしよう!」

(ノクチルの三人は……ちょっと今は声かけづらいな、他の人に話を聞いてみようか)

-------------------------------------------------

【事件現場より移動します】

1.智代子の話を聞く
2.甜花の話を聞く
3.摩美々の話を聞く

↓1
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 22:39:52.30 ID:omXFCdfw0
3
212 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:43:13.96 ID:S0vsazIV0
【ランドリー】

摩美々「あれ、イルミネじゃーん」

灯織「摩美々さん……調査中ですか?」

摩美々「まあねー、手掛かりは意外なところにあるかもしれないしー」

めぐる「でも流石にランドリーには無いんじゃないかな?」

摩美々「ふふー、一つ見つけましたよー」

真乃「ほわっ……何があったんですか……?」

摩美々「これー」

灯織「……これは、シーツですか?」

摩美々「そう、私たちがベッドで使ってるのと同じ奴。これが洗濯機の中に入ってたんだよねー」

めぐる「えー?誰かが洗濯してたんじゃないのかな?」

摩美々「こんな引き裂かれたシーツを使ってる人、いるんですかねー?」

灯織「……!!」

摩美々「それに、ここ。血がついてるんですよねー。、事件に絡んでるのは明らかでしょ」

真乃「ほわっ……?!」


コトダマゲット!【シーツ】
〔ランドリーの洗濯機の中に残されていたシーツ。ところどころ裂かれており、血液も付着しているため、事件に関係しているものと思われる。〕


摩美々「さてここで問題でーす」

灯織「も、問題?摩美々さん、いまはそれどころじゃ……」

摩美々「犯人は、どうしてこの洗濯機にシーツを入れっぱなしにしてたんだと思うー?」

灯織「ど、どうしてといわれましても……」

真乃「……証拠隠滅、ですよねっ」

摩美々「まぁそうなるよねー、でも、ランドリーに放り込むだけって隠滅方法としてはお粗末じゃなーい?」

摩美々「近くにトラッシュルームがあるんだから、燃やしちゃえば早いよねー?」

灯織「なんで犯人は燃やさなかったんでしょうか……?」

摩美々「ふふー」

(か、肝心なところは教えてくれない……!)

-------------------------------------------------

1.智代子の話を聞く
2.甜花の話を聞く

↓1
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/27(土) 22:44:08.60 ID:yZ4KvPXw0
2
214 :すみません、ナチュラルに大崎姉妹間違えてました…… ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:46:19.32 ID:S0vsazIV0
【甘奈の部屋】

ピンポーン

めぐる「ごめん、大丈夫かな?」

甘奈「めぐるちゃん……あ、イルミネのみんな……ごめん、甘奈ショックで……」

真乃「ううん、仕方ないよ……っ!」

灯織「あれだけのことがあったんだもん……」

甘奈「それで、甘奈に何か用かな?」

灯織「その……私たち、今事件の調査をしてるんだけど、何か気になったこととかないかな?」

甘奈「気になったこと……甜花ちゃん、何かないかな?」

甜花「え……?うーん……なーちゃん、昨日のは……?」

めぐる「昨日の……?」

甘奈「ううん、なんでもないの!ごめん、甘奈たちは特に……」

灯織「甘奈!なんでもいいから話してくれないかな!少しでも手掛かりが欲しい状況だから……」

甘奈「でも、昨日のって……」

甜花「甜花たちの見間違いかもしれないし……」

灯織「見間違い……?何か見たんですか……?」

真乃「甜花ちゃん!話してもらえないかな……っ!」

甜花「えっと……昨日は、なーちゃんと一緒にお泊りしたんだけど……」

甘奈「甘奈もここでの生活が不安だから……一緒に寝てたんだ……」

甜花「でも、十二時ぐらいになって……甜花がトイレに行きたくなったから……なーちゃんについてきてもらったんだ……」

甜花「でね、帰ってきたら……甜花たちは、見たんだ……」

めぐる「……うん」

甜花「お化け……!」

灯織「……」

真乃「……」

めぐる「お化け?!?!」

甘奈「甘奈も見たの、暗い廊下にぼんやり真っ白なシルエットが浮かび上がってて……あれは幽霊だったんだよ!」

灯織「幽霊……」

甜花「甜花たち、怖くなって……急いで個室に戻ったから、それ以降は見てない……」

甜花「おしまい……」

めぐる「えーっと……」

灯織「……ありがとう、二人とも」

〔コトダマゲット!【甜花の証言】
昨晩の十二時ごろ、甜花と甘奈は二人で寄宿舎の廊下を歩く幽霊を目撃した。〕
215 :選択肢が残り一つなので自動進行します ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:48:04.44 ID:S0vsazIV0
【食堂】


灯織「あっ……チョコ、今大丈夫かな」

智代子「あれ、イルミネのみんなどうしたの?」

めぐる「事件の調査中だよ!何か気になったこととかないかな?」

智代子「うーん……私は死体発見の場にも居合わせなかったし……アリバイも無いし……」

灯織「そっか……ううん、大丈夫、ありがとう」

智代子「あっ!事件に関係あるかはわからないんだけど一つ気になってることならあるかも!」

めぐる「何々!?どうしたの?!」

智代子「えっとね……食堂の厨房、調理道具が一通りそろってるんだけどね。事件の前日くらいから包丁がなくなってるんだよね」

灯織「包丁が……?」

智代子「でも、死体発見現場にも無いし、透ちゃんも切り傷とかないし……どこに行っちゃったのかな?」

真乃「そうだね……っ、犯人が持ち出しちゃったのかな……?」


コトダマゲット!【食堂の包丁】
〔事件の前日から厨房に備え付けの包丁が一本足りていない。死体発見現場にも包丁の姿はなく、死体にも切り傷すらないため、所在は不明。〕
216 :選択肢が残り一つなので自動進行します ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:50:06.91 ID:S0vsazIV0

灯織「そういえば私たちは事件の始まりはこの食堂で迎えたんだよね……」

真乃「ほわ……ついさっきの出来事なのに、実感がなんだかないよね……」

めぐる「いつも通りの朝だったのに……」

灯織「確かあの音を聞いたのは、7時30分だったよね?」

めぐる「うん、食堂を出る前に咲耶が確認してたよ!」

灯織「死体を発見する直前になった音……無関係なはずがないよね」

真乃「きっと事件の手掛かりで重要になるはずだよっ!」

灯織「うん、しっかりと覚えておこう……」


コトダマゲット!【食堂で聞いた音】
〔灯織たちは朝7時30分に学校エリアの方から何か金属が床にぶつかるような大きな音を聞いた。食堂には真乃・灯織・めぐる・咲耶・霧子・樹里・凛世がいた〕

-------------------------------------------------

(……さて、いろいろと話を聞けたけど一つ気になることがあるな)

(摩美々さんの出した問題……『どうしてクロはトラッシュルームで証拠隠滅をしなかったのか』)

(それを確かめる意味でもトラッシュルームには行ってみた方がいいかも)
217 :選択肢が残り一つなので自動進行します ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:51:05.18 ID:S0vsazIV0
【トラッシュルーム】


(……あれ?あそこにいるのはノクチルの皆さん?)

(さっきの事件現場でのやり取り……一応話には応じてくれる、よね?)

雛菜「特に怪しいものはないね〜」

小糸「う、うん……犯人は、焼却炉は使ってないみたい!」

灯織「あの……皆さん、今お時間大丈夫でしょうか……」

雛菜「え〜?なんですか〜?」

めぐる「あのね!今犯人の証拠隠滅の方法を調べてるんだけど、どうして犯人はこの焼却炉を使わなかったんだとおもう?」

円香「……雛菜」

雛菜「当たり前ですよ〜」

雛菜「雛菜以外焼却炉は使えないですから〜」

真乃「ほわっ……どういう意味か教えてもらっても、いいですか……?」

雛菜「あのですね〜、トラッシュルームはもともとシャッターが閉まってて〜そのシャッターを開けられるのは掃除当番だけなんですよね〜」

灯織「掃除当番……」

雛菜「この前この部屋に入ったらモノクマに押し付けられて〜、週替わりで担当するみたいですよ〜?」

(週替わりって……何日間いさせる気……?)

雛菜「で、そのカギは雛菜がずっと持っていたので〜犯人は使えなかったんだと思いますよ〜?」

円香「……一応確認のために寄ったけど、無駄足だった」

灯織「な、なるほど……ありがとうございます」


コトダマゲット!【掃除当番】
〔トラッシュルームのシャッターを開けられるのは毎週一人に割り振られる掃除当番のみ。今週の掃除当番は雛菜だった。〕
218 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:53:01.30 ID:S0vsazIV0
______

_________

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キーンコーン……カーンコーン

『えー、みなさん……初めての捜査に不慣れなことだとは思いますが、ボクもそろそろ飽きてきちゃったので……』

『タイムアップ!捜査はそこまでだよー!さっさとメインディッシュの学級裁判をいただきましょう!』

『学校エリア一階の、赤い扉の前に全員集合だよー!』


真乃「……時間みたいだね」

灯織「うん……」

めぐる「大丈夫かな……犯人、当てなきゃなんだよね」

灯織「わからない……けど、やるしかないから……」

めぐる「うぅ……たとえ当てられたとしても、犯人はモノクマにおしおきされちゃう……これから起きる学級裁判でまた一人は殺されちゃうんだよね……」

(そう、学級裁判は私たちの生存をかけた戦いであると同時に……誰か一人を殺すための戦いでもある……)

(そんな覚悟が、私たちに今、あるのだろうか)

真乃「灯織ちゃん、めぐるちゃん!」

灯織「……真乃?」

真乃「行こう!進むしかない……なら、自分で納得できる道をいかないと!」

真乃「ファイトだよ!むんっ!」

灯織「……そうだね、真乃」

灯織「行こう、めぐる……自分自身のため、みんなのためにも!」

めぐる「……うん!」
219 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:54:23.53 ID:S0vsazIV0
【学校エリア エレベーター前】


赤い扉を開けた先にはエレベーターホール。
とても学校には似つかわしくない空間が、私たちを待ち受けていた。


樹里「灯織たちで最後だな」

灯織「ごめん、遅くなった……」

モノクマ「ようやくお揃いのようですね!」

智代子「わっ!モノクマ?!」

モノクマ「予定よりも少々遅れてしまっておりますが、まあいいでしょう!僕はクマ一倍レディには優しいことで有名だからね!」

愛依「いやいやどこで有名なん……」

モノクマ「一足先にボクは下の裁判場で待ってるから、覚悟が出来次第エレベーターに乗り込んでよね!」

凛世「また消えてしまわれました……」

咲耶「もう、引くことはできない……やるしかないようだね」

霧子「うん……犯人さんを、見付けなきゃ……」

円香「……絶対ね」


モノクマに促されたまま、次々にエレベーターに乗り込んでいく。
学級裁判……私たちの中に潜むクロを探すための、生き残るための裁判。
もう、行くしかない……それはわかっているのに、どうしても体が震え、足がすくんでしまう。


めぐる「灯織!」

真乃「灯織ちゃん!」


でも、私にはみんなが、イルミネがいる。


灯織「……いくしかない!」


声を張り上げ自分自身に虚勢を張る。
覚悟が決まってなくても、勇気がなくても、私は進むしかない。
もう道は、そこにしかない……!
220 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:55:07.37 ID:S0vsazIV0

私がエレベーターに乗り込むとともにドアは締まり……
エレベーターが動き出す。

ゴウンゴウンと機械音を立てながらエレベーターは下っていく。
どこまでも深く、地の底まで下りていくようなエレベーター。

これが止まると同時に、私たちはお互いを奪い合う敵同士になる。
ああ、できることならもう止まらないでほしい。
ずっとこのエレベーターの中で良い。
仲間を疑いあうくらいなら、この中で息絶えてしまいたい。

そんな願いは届くはずもなく、エレベーターは停止した。


モノクマ「学級裁判場へようこそ!」


ドアが開いた先に待つ世界。
我々がよく知る裁判上のようでありながら、装飾があちらこちらに凝らされた空間はどこかポップさを滲ませる。それがまた私たちの不安を掻き立てる。


凛世「地下に、このような空間が……」

愛依「学校ってなんだっけ……もうわけわかんないんだけど……」

モノクマ「せっかくなんで皆さんに喜んでもらえるよう、裁判場にも彩を加えてみました!ただの裁判場じゃ退屈だもんね!」

摩美々「や、それはよくわかんないケド」

モノクマ「ま、細けえことは置いといて……さっさと裁判を始めちゃいましょう!みんなも退屈だろうしね!」
221 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:55:46.14 ID:S0vsazIV0

ついに始まる……
たとえ答えにたどり着いても、最悪の結末しか待っていない物語が。


超高校級の???なんて才能を与えられた浅倉さん。
でも、私自身も浅倉さんのことをよく知らないままに……浅倉さんは死んでしまった。
まだまだお話ししたかったし、アイドルとして、同じステージにも立ってみたかった。
そんな彼女を殺した犯人が、私たちの中にいる。


______これが私たちにとって、初めての学級裁判。
初めての口論、初めての騙しあい、初めての裏切り、初めての悪夢……


222 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:56:30.35 ID:S0vsazIV0







______________初めてのコロシアイ。







223 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/27(土) 22:58:50.21 ID:S0vsazIV0
というわけで今回の更新はここまで、次回より学級裁判パートに突入します。
ノンストップ議論では安価を積極的に活用していきます。

ミステリは正直そこまで詳しくないのでトリックなどお粗末な点は多々あるとは思いますが、
ネタバレコメントなどは避けていただけると幸いです。

次回更新は早いうちに、現状未定です。明日できればやります。
それではまた、よろしくおねがいします。
おやすみなさい……
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/02/27(土) 22:59:38.85 ID:yZ4KvPXw0
乙です
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 23:02:12.99 ID:HpDHPDRA0
乙乙
楽しみ
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/02/27(土) 23:03:02.60 ID:omXFCdfw0
乙ー
227 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/02/28(日) 20:52:47.33 ID:xGgDQXIf0
21時より学級裁判パートから再開します。
ロンパSSではおなじみのシステムですが一応説明文を作っておきました。

【学級裁判パートについて】
・メインとなるのはノンストップ議論になります。捜査パートで手に入れたコトダマの情報と矛盾する発言を合わせて指摘、【論破】していただくのが基本ルールです。はじめのうちはこれだけですが、途中から【同意】も始まります。コトダマの情報で発言を支持する参道の意を示すわけですが、やることは【論破】と何ら変わりません。加えて、他の人の発言を【記憶】し、コトダマとすることで【論破】の材料とすることもあります。本家をプレイしている方からすればお決まりのやつです。
・ほかにも本家で存在するミニゲームを一部採用しています。その中では一部コンマで一定の数値をクリア条件とするものも考えております。コンマは自由行動パートによりスキルを獲得すると緩和することも可能になります。スキル獲得に向けて自由行動はキャラを絞るのもありです。
・もちろん、クリア後報酬としてモノクマメダルをご用意しております。
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